JP2008199296A - 画像処理装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】画像信号端子を一つしか持たない画像処理装置において、画像信号端子を追加することなく、かつユーザが操作を行うことなく、テレビ放送受信機の性能測定結果を外部装置に出力可能な画像処理装置を提供する。
【解決手段】テレビ放送受信機、画像信号端子、及び画像信号処理部にそれぞれ接続されている切替用ICを備え、切替用ICは内部に切替可能な複数の伝送経路を備えている。切替用ICは、画像信号端子から画像信号を入力して画像信号処理部へ出力する、或いはテレビ放送受信機から画像信号を入力して入出力端子へ出力するための信号中継処理を選択的に行う。そしてテレビ放送受信機の性能を測定するための測定用信号をテレビ放送受信機が受信した際に、測定用信号検知部がその検知を行う。測定用信号が検知されると、切替処理部が切替用ICに対して、テレビ放送受信機から入力した画像信号を画像信号端子へ出力するように画像信号の伝送経路の切替を指示する。
【選択図】図1

Description

本発明は、放送信号を受信して表示処理等を行う画像処理装置に関するものであり、特に画像処理装置が備えるテレビ放送受信機の性能測定を行うための信号を受信した際に、テレビ放送受信機が前記信号を復調して得た画像信号を画像解析装置に出力する画像処理装置に関する。
近年、地上デジタルチューナ機器、或いはBSデジタルチューナ機器等のテレビ放送受信機を内蔵する画像処理装置として、デジタルテレビ、DVD(Digital Versatile Disk)プレーヤ、或いはHDD(Hard Disk Drive)レコーダ等の画像処理装置が広く普及している。
これらの画像処理装置が備えるテレビ放送受信機の復調性能を測定する方法として、性能測定用に作成されたテレビ放送信号(以下、「測定用信号」と言う)をテレビ放送受信機に与える方法が知られている。測定用信号は、例えば放送電波の発信が可能な無線装置から送信され、画像処理装置が備えるアンテナにより受信される。受信された測定用信号はテレビ放送受信機に与えられる。テレビ放送受信機は測定用信号の復調処理、増幅処理、分離処理等を行い、画像信号や音声信号等を出力する。このうち画像信号が、映像出力端子により接続された外部のビデオアナライザ等の画像解析装置に送られる。そして画像解析装置が画像信号を解析することにより、テレビ放送受信機の復調性能の測定を行う。
しかしながら、上記のように測定用信号を復調して得られた画像信号をビデオアナライザに出力するためには、画像処理装置が出力用の画像信号端子、例えば出力用RCA端子(=コンポジット端子)等を備えている必要がある。通常、DVDプレーヤ等の再生装置は出力端子を備えている。しかし逆に、例えば液晶テレビ等の表示装置は、画像信号を入力して表示することを主目的としているため、出力端子を必ずしも備えていない。従ってこのような表示装置に内蔵されているテレビ放送受信機の復調性能を測定用信号を用いて試験する場合、復調により得られた画像信号を外部の画像解析装置に出力することができない。このため、新たに試験用の出力端子を設ける必要があるといった問題があった。
上記に関連して特許文献1においては、衛星放送受信回路を内蔵するデジタル情報記録再生装置であって、出力端子を新たに設けることなく、再生時に外部から誤り率を計測できるデジタル情報記録再生装置が開示されている。
特許文献1のデジタル情報記録再生装置は、再生時にアンテナ方向調整用電圧端子から調整用電圧に誤り率を計測するための誤り発生信号を重畳させるか、両者を切り換えて出力させる。重畳回路は、調整用電圧に誤り発生信号を重畳させる。また切り換え回路は、再生制御信号により調整用電圧と誤り発生信号を切り換える。そしてアンテナ方向調整用電圧端子が、重畳もしくは切り換えられた信号を外部に出力させる。
また上記に関連して特許文献2においては、テープレコーダ等の音響機器であって、外部マイクロフォンの入力ジャックと、イヤホンのための出力ジャックとを1つのジャックで兼用し、スイッチにより選択的に切り換えることが可能であり、かつ小型化を実現可能である音響機器が開示されている。
特許文献2の音響機器は、第1の音声信号を出力する第1の回路と、この第1の回路の動作をオン・オフ制御するスイッチ素子と、音声用の端子と、第2の回路と、上記端子と上記第2の回路の入力端との間の信号ラインに接続されたスイッチ回路とを有している。第1の回路の出力端は上記端子に接続され、第1の状態のときには、上記スイッチ素子により上記第1の回路が動作状態に制御されるとともに、上記スイッチ回路がオフとされて上記第1の回路から出力される音声信号が上記端子に出力される。第2の状態のときには、上記スイッチ素子により上記第1の回路が停止状態に制御されるとともに、上記スイッチ回路がオンとされて上記端子に入力された音声信号が上記第2の回路に入力される。これにより、端子が入力用として働くとともに、出力用としても働く。
特開平5−276541号公報 特開平10−136483号公報
しかしながら、上記特許文献1は、再生時の誤り率を外部から計測するための誤り発生信号を出力するための機構に関するものであり、テレビ放送受信機の復調性能をテストする測定用信号を復調して得られた画像信号の出力には用いることはできないという問題があった。また特許文献2は、音声信号の入出力系統をスイッチにより切り替えるためのものであるが、この切替はユーザが手動で行わなくてはならない。従って測定用信号受信時の画像信号の出力処理に応用したとしても、ユーザは測定用信号を受信するたびにスイッチの切替を行わなければならない。このため作業負担が増加するとともに、切替方法を間違えると画像処理装置がユーザの意図した通りに動作しないという問題があった。
本発明は、上記の問題を鑑みてなされたものであり、画像信号端子を一つしか持たない、或いは出力用の画像信号端子を持たない画像処理装置において、測定用信号を用いたテレビ放送受信機の性能測定を行う際に、新たに画像信号端子を追加することなく、かつユーザ操作を必要とすることなく、測定用信号を復調して得られた画像信号を外部装置に出力することが可能な画像処理装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために本発明の画像処理装置は、テレビ放送信号の受信、及びテレビ放送信号の復調を行い画像信号を出力するテレビ放送受信機と、外部装置に接続されて画像信号の入出力を行う画像信号端子と、画像信号を入力し、画像処理を施して原色信号を出力する画像信号処理部とを備えた画像処理装置であって、前記テレビ放送受信機、前記画像信号端子、及び前記画像信号処理部に接続され、前記画像信号端子から前記画像信号処理部へ画像信号を送る経路と、前記テレビ放送受信機から前記画像信号端子へ画像信号を送る経路との何れか一方のみを接続する切替用ICと、前記テレビ放送受信機により受信したデジタル放送信号が含む情報テーブルの所定の領域に、前記デジタル放送信号が前記テレビ放送受信機の性能を測定するための測定用信号であることを示す所定の情報が含まれているかどうかを確認する測定用信号検知部と、前記テレビ放送受信機により受信したアナログ放送信号が含む垂直帰線消去期間信号に、前記アナログ放送信号が前記測定用信号であることを示す所定の情報が含まれているかどうかを確認する信号解析部と、前記測定用信号検知部、或いは前記信号解析部により前記測定用信号が検知されている状態において、前記切替用ICに対して、前記テレビ放送受信機から前記画像信号端子へ画像信号を送る経路の接続を指示する切替処理部とを備え、前記切替処理部が、前記測定用信号検知部、或いは前記信号解析部により前記測定用信号の受信が検知されていない状態において、前記切替用ICに対して、前記画像信号端子から前記画像信号処理部へ画像信号を送る経路の接続を指示することを特徴とする。
これによると、本発明の画像処理装置は、アナログ放送或いはデジタル放送を受信するためのテレビ放送受信機と、画像信号の入出力を行うRCA端子(=画像信号端子)と、画像信号を液晶モニタ等の表示装置に表示すために画像処理、例えばクロマ処理等を施す画像信号処理部とを備えている。そしてテレビ放送受信機、RCA端子、及び画像信号処理部のそれぞれに接続されている切替用ICを備えている。切替用ICは内部に、切替可能な複数の伝送経路を持っている。このため、RCA端子から画像信号を入力して画像信号処理部へ出力する、或いはテレビ放送受信機から画像信号を入力してRCA端子へ出力することが可能である。ただし切替用ICは、一度に使用できる入力部と出力部とが一つのみである。従ってスイッチにより内部で経路変更を行う。これにより、上記画像信号の伝送経路の片方のみを接続し、一つの中継処理のみを選択的に行う。また本発明の画像処理装置は、テレビ放送受信機の性能を測定するための測定用信号をテレビ放送受信機が受信した際に、その検知を行う測定用信号検知部を備えている。測定用信号検知部が測定用信号の受信を検知すると、切替処理部が切替用ICに対して、テレビ放送受信機から入力した画像信号をRCA端子へ出力するように経路切替の指示を行う。
さらにこれによると、本発明の画像処理装置は、測定用信号検知部が測定用信号の受信を検知する方法として、受信したデジタル放送信号に含まれる所定の情報テーブルを参照する。情報テーブルには、デジタル放送信号に関する各種情報、例えば放送局やチャンネル情報、或いは放送信号の品質情報等が記録されている。この情報テーブルの所定の領域に、本信号が測定用信号であることを示す判別用データが記録されているかどうかの確認を行う。なお判別用データのデータ形式はどのようなものであっても構わないが、測定用信号の発信側と測定用信号検知部との間で同一の判別用データを用いるように、予め取り決めを行っておく必要がある。測定用信号検知部が判別用データを検知すると、受信した信号は測定用信号であると判断され、切替処理部による切替用IC内部の切替処理が行われる。この結果、テレビ放送受信機からRCA端子へ画像信号が送信される経路状態となる。
さらにこれによると、本発明の画像処理装置は、測定用信号検知部が測定用信号の受信を検知する方法として、受信したアナログ放送信号に含まれるVBI(Vertical Blanking Interval:垂直帰線消去期間)信号の内容を信号解析部により解析を行う。VBI信号には画像情報以外の情報、例えばデータ多重放送や文字多重放送において送受信される文字情報等が記録されている。このVBI信号に含まれる情報の中に、本信号が測定用信号であることを示す判別用データが存在するかどうかの検知を信号解析部が行う。信号解析部が判別用データを検知すると、受信した信号は測定用信号であると判断され、切替処理部による切替用IC内部の切替処理が行われる。この結果、テレビ放送受信機からRCA端子へ画像信号が送信される経路が接続される。
さらにこれによると、測定用信号検知部、或いは信号解析部が判別用データを検知していない状態において、測定用信号の受信が行われていないと判断される。このため切替処理部による切替用IC内部の切替処理が行われる。この結果、RCA端子から画像信号処理部へ画像信号が送信される経路が接続される。
また上記目的を達成するために本発明の画像処理装置は、放送信号の受信、及び放送信号の復調を行い画像信号を出力する放送受信機と、外部装置に接続されて画像信号の入出力を行う画像信号端子と、画像信号を入力し、画像処理を施して原色信号を出力する画像信号処理部とを備えた画像処理装置であって、前記テレビ放送受信機、前記画像信号端子、及び前記画像信号処理部に接続され、前記画像信号端子から前記画像信号処理部へ画像信号を送る経路と、前記放送受信機から前記画像信号端子へ画像信号を送る経路との何れか一方のみを接続する入出力切替手段と、前記放送受信機の性能を測定するための測定用信号を前記テレビ放送受信機が受信したことを検知する測定用信号検知手段と、前記測定用信号検知手段により前記測定用信号の受信が検知されている状態において、前記入出力切替手段に対して、前記放送受信機から前記画像信号端子へ画像信号を送る経路の接続を指示する切替指示手段とを備えたことを特徴としている。
これによると、本発明の画像処理装置は、アナログ放送或いはデジタル放送を受信するためのテレビ放送受信機と、画像信号の入出力を行う画像信号端子と、画像信号を液晶モニタ等の表示装置に表示すために各種画像処理を施す画像信号処理部とを備えている。そしてテレビ放送受信機、画像信号端子、及び画像信号処理部にそれぞれ接続されている切替用IC(=入出力切替手段)を備えている。切替用ICは内部に、切替可能な複数の伝送経路を持っている。このため、画像信号端子から画像信号を入力して画像信号処理部へ出力する、或いはテレビ放送受信機から画像信号を入力して入出力端子へ出力することが可能である。ただし切替用ICは、一度に使用できる入力部と出力部とが一つのみである。従ってスイッチにより内部で伝送経路の切替を行う。これにより、上記画像信号の経路の片方のみを接続し、いずれか一方の中継処理のみを選択的に行う。また本発明の画像処理装置は、テレビ放送受信機の性能を測定するための測定用信号をテレビ放送受信機が受信した際に、その検知を行う測定用信号検知部を備えている。測定用信号検知部が測定用信号の受信を検知すると、切替処理部が切替用ICに対して、テレビ放送受信機から入力した画像信号を画像信号端子へ出力するように経路切替の指示を行う。
また、上記目的を達成するために本発明の画像処理装置は、前記測定用信号検知手段が、前記放送受信機により受信したデジタル放送信号が含む情報テーブルの所定の領域に、前記デジタル放送信号が測定用信号であることを示す所定の情報が含まれているかどうかを確認し、前記所定の情報が含まれている場合に、受信した前記デジタル放送信号を測定用信号とみなすことを特徴としている。
これによると、本発明の画像処理装置は、測定用信号検知部が測定用信号の受信を検知する方法として、受信したデジタル放送信号に含まれる所定の情報テーブルを参照する。情報テーブルには、デジタル放送信号に関する各種情報、例えば放送局やチャンネル情報、或いはデジタル放送信号の品質情報等が記録されている。この情報テーブルの所定の領域に、本信号が測定用信号であることを示す判別用データ(=測定用信号であることを示す所定の情報)が記録されているかどうかの確認を行う。なお判別用データのデータ形式はいかなるものであっても構わないが、測定用信号の発信側と測定用信号検知部との間で予めデータ形式の取り決めを行っておく必要がある。測定用信号検知部が判別用データを検知すると、受信したデジタル放送信号は測定用信号であると判断され、切替処理部による切替用IC内部の切替処理が行われる。この結果、テレビ放送受信機から画像信号端子へ画像信号が送信される経路が接続される。
また、上記目的を達成するために本発明の画像処理装置は、前記放送受信機により受信したアナログ放送信号が含む垂直帰線消去期間信号に、前記アナログ放送信号が測定用信号であることを示す所定の情報が含まれているかどうかを確認し、前記所定の情報が含まれている場合に、受信した前記アナログ放送信号を測定用信号とみなす信号解析手段を備え、前記切替指示手段が、前記信号解析手段により前記測定用信号の受信が検知されている状態において、前記入出力切替手段に対して、前記テレビ放送受信機から前記画像信号端子へ画像信号を送る経路の接続を指示すること、
を特徴としている。
これによると、本発明の画像処理装置は、測定用信号検知部が測定用信号の受信を検知する方法として、受信したアナログ放送信号に含まれるVBI信号の内容を信号解析部が解析を行う。VBI信号には画像情報以外の情報、例えばデータ多重放送や文字多重放送において送受信される文字情報等が記録されている。このVBI信号に含まれる情報の中に、本信号が測定用信号であることを示す判別用データが存在するかどうかの確認を信号解析部が行う。信号解析部が判別用データを検知すると、受信したアナログ放送信号は測定用信号であると判断され、切替処理部による切替用IC内部の切替処理が行われる。この結果、テレビ放送受信機から画像信号端子へ画像信号が送信される経路が接続される。
また、上記目的を達成するために本発明の画像処理装置は、前記切替指示手段が、前記測定用信号検知手段、或いは前記信号解析手段により前記測定用信号の受信が検知されていない状態において、前記入出力切替手段に対して、前記画像信号端子から前記画像信号処理部へ画像信号を送る経路の接続を指示することを特徴としている。
これによると、測定用信号検知部、或いは信号解析部が判別用データを検知していない状態において、測定用信号の受信が行われていないと判断される。このため切替処理部による切替用IC内部の切替処理が行われる。この結果、画像信号端子から画像信号処理部へ画像信号が送信される経路が接続される。
本発明によれば、テレビ放送受信機、画像信号端子、及び画像信号処理部にそれぞれ接続されている切替用ICが、切替処理部からの指示により画像信号の伝送経路の変更を行う。具体的には切替処理部が、測定用信号検知部が測定用信号を検知した際に、テレビ放送受信機から出力される画像信号を画像信号端子を用いて外部へ出力するように切替用ICに対して切替指示を行う。これにより、テレビ放送受信機が測定用信号より復調した画像信号を装置外部のビデオアナライザ等に出力可能である。また、一つの画像信号端子を用いて入力、或いは出力のどちらを行うかの選択を、測定信号検知部及び切替処理部が行う。このため、ユーザは手動で切替を行う必要がなく、測定用信号を用いた試験を実施する際の利便性が向上する。
また本発明によれば、受信したデジタル放送信号に含まれる所定の情報テーブルを参照し、情報テーブルの所定の領域に判別用データが記録されているかどうかの確認を行う。判別用データが検知されると、受信した信号は測定用信号であると判断され、切替処理部による切替用IC内部の経路変更が行われる。このため、既存のデジタル放送信号を用いて測定用信号の送受信、および測定用信号受信時の入出力端子の入出力切替処理等を行うことができる。このため画像処理装置が備えるテレビ放送受信機、及び画像信号処理部等に変更を加えることなく、本発明を実施することが可能である。
また本発明によれば、受信したアナログ放送信号に含まれるVBI信号の解析を行い、VBI信号に含まれる情報の中に判別用データが存在するかどうかの確認を行う。判別用データが検知されると、受信した信号は測定用信号であると判断され、切替処理部による切替用IC内部の経路変更が行われる。このため、既存のアナログ放送信号を用いて測定用信号の送受信、および測定用信号受信時の入出力端子の入出力切替処理等を行うことができる。このため画像処理装置が備えるテレビ放送受信機、及び画像信号処理部等に変更を加えることなく、本発明を実施することが可能である。
また本発明によれば、測定用信号検知部、或いは信号解析部が判別用データを検知していない状態において、画像信号端子から画像信号処理部へ画像信号が送信される経路状態となる。このため、入力用の画像信号端子しか持たない画像処理装置において、入力用の画像信号端子と出力用の画像信号端子とを兼用できるため、新たな画像信号端子の追加を行う必要がない。これにより装置構成の簡略化、及びコストダウンを図ることができる。
以下に本発明の実施形態を、図面を参照しながら説明する。なお、ここで示す実施形態は一例であり、本発明はここに示す実施形態に限定されるものではない。
[実施の形態1]
〈1−1.内部構成について〉
図2は、本発明の第一の実施形態に係るテレビ装置1(=画像処理装置)を示す構成図である。テレビ装置1は、少なくとも、制御部11、メモリ12、テレビ放送受信機13、デジタルモジュール14、切替用IC15(=入出力切替手段)、画像信号処理部16、モニタ17(=表示装置)、RCA端子18(=画像信号端子)、操作ボタン群19、及びリモコン受信機20を含むように構成されている。
制御部11は、テレビ装置1の各部の駆動を制御することにより画像情報処理、例えばコンテンツの録画或いは再生等を統括制御するためのものであり、例えば複数のマイクロプロセッサから構成されている。また制御部11は、各装置(例えばモニタ17等)の制御やデータの計算、加工処理等を行なう中枢部分となっている。
メモリ12は、テレビ装置1が保持する各種データを一時的に記録する媒体であり、例えば書込可能なRAM(Random Access Memory)等により構成されている。メモリ12は、例えば制御部11によって各種情報処理が行われる際の処理データや、ユーザから受けた指示命令等を一時的に記録しておくためのバッファメモリとしての役割を持つ。
テレビ放送受信機13は、外部のアンテナ(不図示)に接続されてデジタル放送、或いはアナログ放送の選局、受信、周波数変換、増幅、復調等を行う。これにより受信した放送信号より、画像信号、或いは音声信号等が得られる。テレビ放送受信機13は、アナログ方式であればアナログチューナ、映像中間周波増幅回路、復調回路、及び増幅回路等を含むように構成されている。またデジタル方式であれば、デジタルチューナ、誤り訂正部、多重分離部、復号部等を含むように構成されている。なおテレビ放送受信機13により得られた画像信号は、後述する切替IC15及び画像信号処理部16等に送られる。
デジタルモジュール14は、テレビ放送受信機13により受信された放送信号の解析を行い、放送信号の中に、測定用信号であることを示す判別用データ(=測定用信号であることを示す所定の情報)が存在するかどうかの判定を行うIC(Integrated Circuit−集積回路)である。またデジタルモジュール14は、この判定結果に基づいて、後述する切替用IC15のスイッチング処理を行うスイッチ52の制御を行う。なお、デジタルモジュール14が備える各機能部(測定用信号検知部14a〜切替処理部14b)の詳細については後述する。
切替用IC15は、テレビ放送受信機13より入力した画像信号をRCA端子18に出力するための経路の接続と、RCA端子18より入力した画像信号を画像信号処理部16に出力するための経路の接続とを選択的に行うことにより、画像信号中継処理を行うICである。なお、この二つの経路を同時に接続することはできない。どちらの画像信号中継処理を行うかは、デジタルモジュール14からの指示により決定される。なお、切替用IC15の内部構成の詳細については後述する。
画像信号処理部16は、テレビ放送受信機13、或いはRCA端子18から入力した画像信号を、モニタ17に表示するための各種画像処理、例えばクロマ処理(カラーデコードやY/C分離)等を施してモニタ17に出力する。また画像信号処理部16は、復調した画像信号に含まれるVBI信号からVBIデータを復号する役割も持つ。復号に得られたVBIデータは、後述する信号解析部21a等に送られる。モニタ17は、例えばブラウン管や液晶パネル等を備えた表示装置である。なお、モニタ17は画像を表示する機能を備えていれば、その表示方式、例えば液晶方式やプラズマ方式等、いかなる方式のものであっても構わない。
RCA端子18は、画像信号の入力或いは出力を行う入出力端子である。本実施形態におけるRCA端子18は外部の画像処理装置、例えばDVDプレーヤ等から画像信号を入力し、画像信号処理回路へ送る入力端子の役割を持つ。ただしテレビ放送受信機13が測定用信号を受信した場合のみ、テレビ放送受信機13により復調された画像信号を外部装置に出力する出力端子の役割を果たすようになる。なお、この切替はデジタルモジュール14及び切替用IC15によって行われるため、RCA端子18自体は従来と同様のものを使用することが可能である。
操作ボタン群19は、ユーザがテレビ番組の視聴等の各種指示をテレビ装置1に対して行なうためのものである。操作ボタン群19により出力された指示は、制御部11により受け付けられる。指示を受け付けた制御部11は、指示の内容に基づいて各種処理を行う。
リモコン受信機20は、リモコン送信機(不図示)から赤外線LED等を用いたリモコン信号を受信し、リモコン信号に含まれる各種情報、例えばリモコンコード等を抽出する。抽出した情報は制御部11に与えられる。
〈1−2.機能部の構成について〉
ここで、本発明の第一の実施形態に係るテレビ装置1が備える測定用信号受信時の切替処理を構成する各機能部の関係を、図1の機能ブロック図を用いながら説明する。なお図1においては、太線の矢印α1〜矢印α4は画像信号の伝送経路を示している。
図1に示すように本発明の測定用信号受信時の切替処理は少なくとも、テレビ放送受信機13と、デジタルモジュール14が備える測定用信号検知部14a(=測定用信号検知手段)、及び切替処理部14b(=切替処理手段)と、切替用IC15と、画像信号処理部16と、RCA端子18とにより構成される。
測定用信号検知部14aは、テレビ放送受信機13がデジタル放送信号を受信した際に、受信したデジタル放送信号の解析を行い、前記信号が測定用信号であるかどうかの判定を行う。なおここでいう測定用信号とは、テレビ放送受信機13の性能を測定するために作成された放送信号全般を示している。これにより例えば、テレビ放送受信機13により復調されて得られた画像信号のS/N比等を測定する。なお測定用信号は、テスト用画像を含むテスト専用信号を用いる形態でもよいし、ユーザが視聴する通常の放送信号を流用する形態でもよい。
ただし測定用信号を作成する装置は、測定用信号の一部に、その信号が測定用信号であることを示すデータ(以下、「判別用データ」と言う)を埋め込んで送信する必要がある。この判別用データのデータ構造は任意に設計可能である。この判別用データのデータ構造は、予め測定用信号検知部14aにも記録されている。そのため測定用信号検知部14aは、テレビ放送受信機13による信号受信を検知した際に、予め記録されている判別用データのデータ構造に一致するデータが放送信号に含まれているかを確認することにより、測定用信号であるかどうかの判定を行う。
具体的には、デジタル放送信号の内部には、その信号にどのようなプログラムが存在し、またその信号に含まれる各要素(画像要素、音声要素等) がどのプログラムに属しているかを示すテーブル情報であるPSI (Program Specific Information)が含まれている。代表的なPSIとしては、例えばPAT(Program Association Table)やPMT(Program Map Table)等が存在する。これらのPSIは予めデータ構造が定められているが、リザーブ領域(=仕様上、未使用である空き領域)が存在するものがある。本発明の測定用信号を示す判別用データは、このPSIにおける特定のリザーブ領域等を利用して送信する。
放送信号に判別用データ含まれていることを検知した測定用信号検知部14aは、切替処理部14bに対して、切替用IC15の制御処理を指示する。この指示を受けた切替処理部14bは、切替用IC15に備えられているスイッチ52を制御することにより、切替用IC15内部における画像信号の伝送経路の切替を行う。具体的には図1に示すように、RCA端子18から画像信号処理部16への信号の伝送を行う伝送経路α1と、テレビ放送受信機13からRCA端子18への信号の伝送を行う伝送経路α2との切替を行う。
ここで、図4〜図6を用いて、切替用IC15の内部構成を説明する。図4及び図5は、切替用IC15の一部を模式的に表したブロック図である。切替用IC15は少なくとも端子A1から端子A6までの六つの端子を備えている。端子A1は信号入力端子であり、テレビ放送受信機13に接続され、伝送経路α2の一部を構成する。端子A2は、後述するスイッチ回路より送られるスイッチ電流を入力するための端子である。端子A3は、信号入力/出力端子であり、RCA端子18に接続され、伝送経路α1及び伝送経路α2の一部を構成する。端子A4は信号入力端子、端子A5はGND端子である。端子A6は信号出力端子であり、画像信号処理部16に接続され、伝送経路α1の一部を構成する。
切替用IC15は内部に、切替部51を備えている。切替部51は電気的にOFF状態、つまり端子A2よりスイッチ電流β1を受けていない状態において、図4に示すようにLow側に接続される。この状態においては、端子A3と端子A6とが接続されることとなる。これにより、RCA端子18から端子A3に入力された画像信号を、端子A6から画像信号処理部16へ出力する伝送経路α1が形成される。
また、切替部51は電気的にON状態、つまり端子A2よりスイッチ電流β1を受けている状態において、図5に示すようにHi側に接続される。この状態においては、端子A1と端子A3とが接続されることとなる。これにより、テレビ放送受信機13から端子A1に入力された画像信号を、端子A3からRCA端子18へ出力する伝送経路α2が形成される。
図6は、端子A2に接続されるスイッチ回路の一例を示した回路図である。このスイッチ回路においては、スイッチ52の制御が切替処理部14bにより行われる。測定用信号検知部14aが測定用信号を検知した場合、切替処理部14bはスイッチ52をONにするための制御信号を送る。これによりトランジスタ53のベース電極に電流が流れ、VCC54とGNDとが電気的に接続される。そして切替部51にスイッチ電流β1が流れることにより、切替部51がOFF状態からON状態に変化する。この結果、上記伝送経路α1から伝送経路α2への伝送経路の切替が行われる。
逆に測定用信号検知部14aが測定用信号を検知していない状態においては、切替処理部14bはスイッチ52をOFFにする制御信号を送る。これにより切替部51へのスイッチ電流β1が遮断され、切替部51がOFF状態(図4に示すLow側に接続されている状態)に変化する。この結果、上記伝送経路α2から伝送経路α1への伝送経路の切替が行われる。
〈1−3.測定用信号受信時の切替処理について〉
ここで、本発明の第一の実施形態に係るテレビ装置1による測定用信号受信時の切替処理フローを、図1及び図2のブロック図と、図3のフロー図と、図4〜図6のブロック図とを用いながら説明する。
図3は、本発明の第一の実施形態に係る切替処理フローを示したフローチャートである。図3に示すように本処理は、テレビ装置1の電源が起動し、デジタル放送が受信できる状態において任意のタイミングで開始可能である。本処理の開始後、測定用信号検知部14aはステップS110において、テレビ放送受信機13の受信状態の確認を行う。そして確認の結果、テレビ放送受信機13がデジタル放送信号を受信中であるかどうかの判定を行う。
ステップS110において、テレビ放送受信機13がデジタル放送信号を受信中ではないと判定された場合、再度ステップS110に移行し、繰り返しデジタル放送信号受信の検知を行う。逆にデジタル放送を受信中であると判定された場合、測定用信号検知部14aはステップS120において、テレビ放送受信機13により受信中のデジタル放送信号の解析を行う。そしてデジタル放送信号が含む、予め定められた特定のテーブル内に、測定用信号を示す判別用データが含まれているかどうかの確認を行う。
ステップS120において、測定用信号を示す判別用データが含まれていないと判定された場合、再度ステップS110に移行し、繰り返しデジタル放送信号受信の検知を行う。逆に判別用データが含まれていると判定された場合、切替処理部14bはステップS130において、切替用IC15に対する伝送経路の切替指示を行う。
具体的には図4〜図6に示すように、切替処理部14bはスイッチ52をONにする制御信号を送り、切替部51にスイッチ電流β1を与えることにより、切替部51の内部がLow状態からHi状態に切り替わる。この結果、テレビ放送受信機13とRCA端子18を接続する伝送経路α2が確立される。同時に、伝送経路α1の遮断が行われる。
伝送経路α2が確立された状態でRCA端子18は、ステップS140において、テレビ放送受信機13が測定用信号を復調して得られた画像信号を伝送経路α2を経由して受け、画像信号を外部装置に出力する。なお図1に示す伝送経路α3がこの出力経路にあたる。RCA端子18より出力された画像信号は、例えば画像信号の解析を行うためのビデオアナライザ等の画像解析装置に送られる。
次に測定用信号検知部14aは、ステップS150において、テレビ放送受信機13により受信中のデジタル放送信号の解析を行う。そして受信中のデジタル放送信号の内部に、判別用データが含まれているかどうかの確認を行う。
ステップS150において、判別用データが含まれていると判定された場合、再度ステップS140に移行し、RCA端子18による画像信号の出力を継続する。逆に判別用データが含まれていないと判定された場合、切替処理部14bはステップS160において、切替用IC15に対する伝送経路の切替指示を行う。
具体的には図4〜図6に示すように、切替処理部14bがスイッチ52をOFFにする制御信号を送り、切替部51にスイッチ電流β1を与えないことにより、切替部51の内部がHi状態からLow状態に切り替わる。この結果、テレビ放送受信機13とRCA端子18を接続する伝送経路α2が遮断される。同時に、伝送経路α1の確立が行われる。なお、伝送経路α1が確立された状態においては、RCA端子18は伝送経路3を用いてDVDプレーヤ等の外部装置から画像信号を入力する役割を果たす。
ステップS160において切替用IC15の切替が行われると、再びステップS110の処理に移行し、測定用信号検知部14aによるデジタル放送受信の検知処理を継続して行う。なお本処理は通常、テレビ装置1の電源停止時に終了される。ただし、処理中断指示を受け付ける指示受付部を設けることにより、任意のタイミングで本処理を中断可能とする形態であってもよい。
次に、本発明の第二の実施形態を、図面を参照しながら説明する。なお、ここで示す実施形態は一例であり、本発明はここに示す実施形態に限定されるものではない。
[実施の形態2]
〈2−1.内部構成について〉
図8は、本発明の第二の実施形態に係るテレビ装置1を示す構成図である。なお、実施の形態1と同内容の部材については、同一の符号番号を付加することにより説明を省略する。実施の形態1と異なる部材として、デジタルモジュール14に代わりマイコン21が備えられている。
マイコン21は、テレビ放送受信機13により復調された画像信号から、画像信号処理部16が抽出したVBI信号に含まれるVBIデータの解析を行い、VBIデータの中に判別用データが存在するかどうかの判定を行うマイクロプロセッサである。アナログテレビジョン放送では、アナログ放送信号における垂直帰線消去期間の信号(VBI信号)に付加情報(VBIデータ)を重畳して伝送するサービスが存在する。例えば文字多重放送、或いはデータ多重放送等がこれにあたる。
従来日本国内で広く用いられているNTSC(National Television System Committee)方式のTV信号においては、インタレース方式が採用されている。これによれば、525本の水平走査線から成る1枚のフレーム画像が、525本の水平走査線のうちの奇数番目の水平走査線から成るフィールド画像と、偶数番目の水平走査線から成るフィールド画像から構成されている。したがって、1枚のフィールド画像は262.5本の水平走査線を有していることとなる。
このフィールド画像の262.5本の水平走査線のうち、第1番目から第21番目はVBIと呼ばれ、画像信号が含まれていない領域である。VBIのうち第1番目から第9番目の水平走査線のデータ領域には、垂直同期信号が記録されている。残りの第10番から第21番目の水平走査線のデータ領域は、VBIデータを送信することが可能な領域となっている。
このVBI領域に含まれるVBI信号は、画像信号処理部16によりVBIデータに復号された後、マイコン21に送られる。マイコン21はこのVBIデータの解析を行い、解析結果に基づいて切替用IC15の切替処理を行う。なお、マイコン21が備える各機能部(信号解析部21a〜切替処理部21b)の詳細については後述する。
〈2−2.機能部の構成について〉
ここで、本発明の第二の実施形態に係る測定用信号受信時の切替処理を構成する各機能部の関係を、図7の機能ブロック図を用いながら説明する。なお、実施の形態1と同内容の部材については、同一の符号番号を付加することにより説明を省略する。実施の形態1と異なる部材として、デジタルモジュール14に代わりマイコン21が備えられている。
図7に示すように本発明の測定用信号受信時の切替処理は少なくとも、テレビ放送受信機13と、マイコン21が備える信号解析部21a(=信号解析手段)、及び切替処理部21b(=切替処理手段)と、切替用IC15と、画像信号処理部16と、RCA端子18とにより構成される。
信号解析部21aは、テレビ放送受信機13がアナログ放送信号を受信した際に、受信したアナログ放送信号に含まれるVBIデータの解析を行う。テレビ放送受信機13により受信されたアナログ放送信号は、テレビ放送受信機13により復調が行われた後、画像信号として伝送経路α4により画像信号処理部16に送られる。画像信号処理部16はこの画像信号よりVBI信号の抽出を行い、VBIデータの復号を行う。
信号解析部21aはこのVBIデータを画像信号処理部16より受けて解析を行うことにより、VBIデータの中に判別用データが含まれているかどうかの確認を行う。判別用データが含まれている場合、テレビ放送受信機13が受信したアナログ放送信号は測定用信号であると判断される。なおここでいう測定用信号とは、実施の形態1と同様、テレビ放送受信機13の性能を測定するために作成された放送信号全般を示している。
判別用データのデータ構造は、予め信号解析部21aにも記録されている。そのため信号解析部21aは、画像信号処理部16よりVBIデータを受信した際に、予め記録されている判別用データのデータ構造に一致するデータがVBIデータに含まれているかを確認することにより、受信中のアナログ放送信号が測定用信号であるかどうかの判定を行う。
VBIデータに判別用データ含まれていることを検知した測定用信号検知部14aは、切替処理部14bに対して、切替用IC15のスイッチングを指示する。この指示を受けた切替処理部14bは、切替用IC15に備えられているスイッチ52を制御することにより、切替用IC15内部における画像信号の伝送経路の切替を行う。なお、切替用IC15による切替処理の詳細については実施の形態1と同内容であるため、ここでは説明を省略する。
〈2−3.測定用信号受信時の切替処理について〉
ここで、本発明の第二の実施形態に係るテレビ装置1による測定用信号受信時の切替処理フローを、図7及び図8のブロック図と、図9のフロー図と、図4〜図6のブロック図とを用いながら説明する。
図9は、本発明の第二の実施形態に係る切替処理フローを示したフローチャートである。図9に示すように本処理は、テレビ装置1の電源が起動し、アナログ放送が受信できる状態において任意のタイミングで開始可能である。本処理の開始後、信号解析部21aはステップS210において、画像信号処理部16よりVBIデータが送られて来ているかの判定を行う。なおVBIデータは、テレビ放送受信機13がアナログ放送信号を復調して出力する画像信号から画像信号処理部16が抽出し、信号解析部21aに送られる。
ステップS210において、画像信号処理部16よりVBIデータが送られて来ていないと判定された場合、再度ステップS110に移行し、繰り返しVBIデータの検知処理を行う。逆にVBI信号が送られてきていると判定された場合、信号解析部21aはステップS220において、送られてきたVBIデータの解析を行う。そしてステップS230において、VBIデータの中に、判別用データが含まれているかどうかの確認を行う。
ステップS230において、判別用データが含まれていないと判定された場合、再度ステップS210に移行し、繰り返しVBIデータの検知処理を行う。逆に判別用データが含まれていると判定された場合、切替処理部21bはステップS240において、切替用IC15に対する伝送経路の切替指示を行う。
具体的には図4〜図6に示すように、切替処理部21bがスイッチ52をONにする制御信号を送り、切替部51にスイッチ電流β1を与えることにより、切替部51の内部がLow状態からHi状態に切り替わる。この結果、テレビ放送受信機13とRCA端子18を接続する伝送経路α2が確立される。併せて、伝送経路α1の遮断が行われる。
伝送経路α2が確立された状態でRCA端子18は、ステップS250において、テレビ放送受信機13が測定用信号を復調して得られた画像信号を伝送経路α2により受け、画像信号を外部装置に出力する。なお図1に示す伝送経路α3がこの出力経路にあたる。RCA端子18より出力された画像信号は、例えば画像信号の解析を行うためのビデオアナライザ等の画像解析装置に送られる。
次に信号解析部21aはステップS260において、画像信号処理部16より送られて来るVBIデータの解析を行う。そしてVBIデータの中に、判別用データが含まれているかどうかの確認を行う。
ステップS260において、判別用データが含まれていると判定された場合、再度ステップS250に移行し、伝送経路α2及びRCA端子18による画像信号の出力を継続する。逆に判別用データが含まれていないと判定された場合、切替処理部14bはステップS270において、切替用IC15に対する伝送経路の切替指示を行う。
具体的には図4〜図6に示すように、切替処理部14bはスイッチ52をOFFする制御信号を送り、切替部51にスイッチ電流β1を与えないことにより、切替部51の内部がHi状態からLow状態に切り替わる。この結果、テレビ放送受信機13とRCA端子18を接続する伝送経路α2が遮断される。併せて、伝送経路α1の確立が行われる。
ステップS270において切替用IC15の切替が行われると、再びステップS210の処理に移行し、信号解析部21aによりVBI信号の解析処理を継続して行う。なお本処理は通常、テレビ装置1の電源停止時に終了される。ただし、処理中断指示を受け付ける指示受付部を設けることにより、任意のタイミングで本処理を中断可能とする形態であってもよい。
[その他の実施の形態]
以上、好ましい実施の形態及び実施例をあげて本発明を説明したが、本発明は必ずしも上記実施の形態に限定されるものではなく、その技術的思想の範囲内において様々に変形して実施することができる。
従って本発明は、以下の形態にも適用可能である。
(A)本実施形態では、切替用IC15の出力用端子である端子A6が画像信号処理部16に接続されているが、端子A6がこれ以外の画像信号を入力可能な装置に接続されている形態でもよい。例えば画像信号記録用のハードディスク等の記録装置、DVDレコーダ等の光ディスク装置、外部出力用の無線信号発信装置等に接続されている形態であってもよい。
(B)本実施形態では、テレビ放送受信機13を備える画像処理装置としてテレビ装置1を例にあげているが、これ以外のテレビ放送受信機内蔵画像処理装置において本発明の切替処理を実施する形態であってもよい。例えばDVDレコーダ、カーナビゲーション装置、ディスプレイ装置、パソコン、PDA、携帯電話などで用いる形態であってもよい。
(C)本実施形態では、画像処理装置が備える入力端子としてRCA端子を例にあげているが、アナログ端子であれば、これ以外の規格の入力端子を用いて本発明を実施する形態であってもよい。例えばS信号の入出力を行うS端子、RGB信号の入出力を行うD端子等を用いる形態であってもよい。
(D)本実施形態では、切替処理に関わる各種機能部が、マイクロプロセッサ等の演算処理装置上でプログラムを実行することにより実現されているが、各種機能部が複数の回路により実現される形態でもよい。
(E)本実施形態では、デジタルモジュール14及びマイコン21が画像処理装置1の内部に備わっている構成を例として説明したが、デジタルモジュール14及びマイコン21に含まれる各機能部の一部或いは全部がネットワークを介して接続された外部装置により実現される形態であってもよい。例えば、複数の画像処理装置を集中管理するネットワークサーバに備えられたマイコンが、測定用信号の検知及び切替指示の発行を行う形態であってもよい。
(F)本実施形態では、測定用信号としてデジタル放送信号を用いる実施の形態1と、測定用信号としてアナログ放送信号を用いる実施の形態2とを個別に説明しているが、この二つの実施の形態を組み合わせて同時に実施する形態であっても良い。また、判別用データを付加できる放送信号であれば、本実施形態以外の放送信号で本発明を実施する形態でもよい。例えばCS放送、アナログBS放送、ケーブルテレビ放送、インターネットテレビ放送などの放送信号において用いる形態であってもよい。
は、本発明の第一の実施形態に係る画像処理装置が備える機能部の構成を示す機能ブロック図である。 は、本発明の第一の実施形態に係る画像処理装置を示す構成図である。 は、本発明の第一の実施形態に係る切替処理の処理フローを示したフロー図である。 は、本発明の切替用ICの内部構造を示すブロック図である。 は、本発明の切替用ICの内部構造を示すブロック図である。 は、本発明の切替用ICに接続されたスイッチング回路の回路図である。 は、本発明の第二の実施形態に係る画像処理装置が備える機能部の構成を示す機能ブロック図である。 は、本発明の第二の実施形態に係る画像処理装置を示す構成図である。 は、本発明の第二の実施形態に係る切替処理の処理フローを示したフロー図である。
符号の説明
1 テレビ装置(画像処理装置)
13 テレビ放送受信機(放送受信機)
14a 測定用信号検知部(測定用信号検知手段)
14b 切替処理部(切替指示手段)
15 切替用IC(入出力切替手段)
16 画像信号処理部
18 RCA端子(画像信号端子)
21a 信号解析部(信号解析手段手段)
21b 切替処理部(切替指示手段)

Claims (5)

  1. テレビ放送信号の受信、及びテレビ放送信号の復調を行い画像信号を出力するテレビ放送受信機と、
    外部装置に接続されて画像信号の入出力を行う画像信号端子と、
    画像信号を入力し、画像処理を施して原色信号を出力する画像信号処理部と、
    を備えた画像処理装置であって、
    前記テレビ放送受信機、前記画像信号端子、及び前記画像信号処理部に接続され、前記画像信号端子から前記画像信号処理部へ画像信号を送る経路と、前記テレビ放送受信機から前記画像信号端子へ画像信号を送る経路との何れか一方のみを接続する切替用ICと、
    前記テレビ放送受信機により受信したデジタル放送信号が含む情報テーブルの所定の領域に、前記デジタル放送信号が前記テレビ放送受信機の性能を測定するための測定用信号であることを示す所定の情報が含まれているかどうかを確認する測定用信号検知部と、
    前記テレビ放送受信機により受信したアナログ放送信号が含む垂直帰線消去期間信号に、前記アナログ放送信号が前記測定用信号であることを示す所定の情報が含まれているかどうかを確認する信号解析部と、
    前記測定用信号検知部、或いは前記信号解析部により前記測定用信号が検知されている状態において、前記切替用ICに対して、前記テレビ放送受信機から前記画像信号端子へ画像信号を送る経路の接続を指示する切替処理部と、
    を備え、
    前記切替処理部が、前記測定用信号検知部、或いは前記信号解析部により前記測定用信号の受信が検知されていない状態において、前記切替用ICに対して、前記画像信号端子から前記画像信号処理部へ画像信号を送る経路の接続を指示すること
    を特徴とする画像処理装置。
  2. 放送信号の受信、及び放送信号の復調を行い画像信号を出力する放送受信機と、
    外部装置に接続されて画像信号の入出力を行う画像信号端子と、
    画像信号を入力し、画像処理を施して原色信号を出力する画像信号処理部と、
    を備えた画像処理装置であって、
    前記テレビ放送受信機、前記画像信号端子、及び前記画像信号処理部に接続され、前記画像信号端子から前記画像信号処理部へ画像信号を送る経路と、前記放送受信機から前記画像信号端子へ画像信号を送る経路との何れか一方のみを接続する入出力切替手段と、
    前記放送受信機の性能を測定するための測定用信号を前記テレビ放送受信機が受信したことを検知する測定用信号検知手段と、
    前記測定用信号検知手段により前記測定用信号の受信が検知されている状態において、前記入出力切替手段に対して、前記放送受信機から前記画像信号端子へ画像信号を送る経路の接続を指示する切替指示手段と、
    を備えたことを特徴とする画像処理装置。
  3. 前記測定用信号検知手段が、前記放送受信機により受信したデジタル放送信号が含む情報テーブルの所定の領域に、前記デジタル放送信号が測定用信号であることを示す所定の情報が含まれているかどうかを確認し、前記所定の情報が含まれている場合に、受信した前記デジタル放送信号を測定用信号とみなすこと
    を特徴とする請求項2に記載の画像処理装置。
  4. 前記放送受信機により受信したアナログ放送信号が含む垂直帰線消去期間信号に、前記アナログ放送信号が測定用信号であることを示す所定の情報が含まれているかどうかを確認し、前記所定の情報が含まれている場合に、受信した前記アナログ放送信号を測定用信号とみなす信号解析手段を備え、
    前記切替指示手段が、前記信号解析手段により前記測定用信号の受信が検知されている状態において、前記入出力切替手段に対して、前記テレビ放送受信機から前記画像信号端子へ画像信号を送る経路の接続を指示すること、
    を特徴とする請求項2または請求項3に記載の画像処理装置。
  5. 前記切替指示手段が、前記測定用信号検知手段、或いは前記信号解析手段により前記測定用信号の受信が検知されていない状態において、前記入出力切替手段に対して、前記画像信号端子から前記画像信号処理部へ画像信号を送る経路の接続を指示すること
    を特徴とする請求項2〜請求項4のいずれかに記載の画像処理装置。
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