JP2008198851A - 半導体装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】高耐圧で、安全動作領域が広く、かつ、熱散逸性がよく、有効コンダクタンスおよび周波数特性が良好なSOIデバイスを提供すること。
【解決手段】半導体装置100において、p-基板101の表面層の一部にはBOX領域102が設けられる。BOX領域102は、ゲート電極110の中心から下ろした垂線Lc付近まで設けられており、ドレイン領域109および拡張ドレイン領域103をp-基板101から分離する。ドレイン領域109の厚さは150nm〜300nmのいずれかであり、BOX領域102の厚さは150nm以上である。
【選択図】図1

Description

この発明は、半導体装置に関し、特に部分的にSOI(シリコン・オン・インシュレータ)構造を有する半導体装置に関する。
従来、薄膜SOI(シリコン・オン・インシュレータ)基板を用いて製造された高速デバイスが知られている。薄膜SOI基板を用いて製造されたデバイス(以下、「薄膜SOIデバイス」という)は、シリコンバルク基板を用いて製造されたデバイス(以下、「シリコンバルクデバイス」)と比較して、素子分離の簡素化やデバイス寄生容量の低減を図ることができる。また、RESURF技術を適用することによって高耐圧化が図れるので、薄膜SOIデバイスは2GHz帯の無線基地局パワーアンプや耐圧15V級の高速デバイスなどにも適している。
以下に、従来構造の薄膜SOIデバイスの一例を示す。なお、本明細書および添付図面において、nまたはpを冠した半導体は、それぞれ電子または正孔がキャリアであることを示す。また、n+やn-などのように、nやpに付す「+」または「−」は、それぞれそれらが付されていない半導体よりも比較的高不純物濃度または比較的低不純物濃度であることを示す。
図35〜図38は、従来構造の薄膜SOIデバイスの構成の一例を示す図である。まず、図35に示した半導体装置1000は、下記非特許文献1に記載されたものである。図35に示した半導体装置1000は、抵抗率の高いp-基板1001上に、埋め込み絶縁(BOX:Burried Oxide)領域1002が全面に形成されている。また、BOX領域1002の表面の一部と接するように、p-基板1001より抵抗率の低いpボディ領域1005が設けられている。このpボディ領域1005の表面にはゲート絶縁膜1014が形成され、ゲート絶縁膜1014の表面層にはゲート電極1010が形成されている。
BOX領域1002に接してその上の半導体層(以下、「絶縁膜上領域」という)には、半導体装置1000のドレイン領域からソース領域に向かって順に、n+ドレイン領域1009、第2拡張ドレイン領域1004、第1拡張ドレイン領域1003、pボディ領域1005、n+ソース領域1006およびp+埋め込み領域1007、p+ボディコンタクト領域1008が設けられている。また、pボディ領域1005の表面はゲート絶縁膜1014で覆われており、ゲート絶縁膜1014の上にはゲート電極1010が設けられている。n+ドレイン領域1009、第1拡張ドレイン領域1003、pボディ領域1005の抵抗率は、共にp-基板1001よりも低くなっている。
第1拡張ドレイン領域1003はゲート電極1010の端部と自己整合している。また、n+ソース領域1006は、ゲート電極1010の端部のうち、第1拡張ドレイン領域1003が自己整合する側とは反対側の端部に自己整合している。また、p+埋め込み領域1007は、n+ソース領域1006の下面に設けられている。
また、n+ソース領域1006、ゲート電極1010、拡張ドレイン領域1003,1004およびn+ドレイン領域1009の一部を覆うように、層間酸化膜1018が設けられている。また、n+ドレイン領域1009の一部と接し、層間酸化膜1018の上面に延長するようにドレイン電極1012が設けられている。また、p+ボディコンタクト領域1008およびn+ソース領域1006の一部と接し、層間酸化膜1018の上面に延長するようにソース電極1011が設けられている。ソース電極1011は、ゲート電極1010の端部のうちp+ボディコンタクト領域1008側の端部まで延長されている。また、p-基板1001の裏面には、裏面電極1013が設けられている。
つぎに、図36の半導体装置について説明する。図36に示す半導体装置1100は、下記特許文献1に記載されたものである。図36に示す半導体装置1100は、抵抗率の低いp+基板1116の表面層に設けられた抵抗率の高いp-領域1101の表面層の一部にBOX領域1102が形成されている。
また、BOX領域1102の表面層の一部に接するように、pボディ領域1105が設けられている。pボディ領域1105の抵抗率は、p-領域1101より低くなっている。また、pボディ領域1105の表面層にはゲート絶縁膜1114が設けられ、ゲート絶縁膜1114の上にゲート電極1110が設けられている。また、pボディ領域1105の表面層の一部には拡張ドレイン領域1103が設けられている。拡張ドレイン領域1103は、ゲート電極1110の端部に自己整合している。また、拡張ドレイン領域1103の表面層には、抵抗率の低いn+ドレイン領域1109が設けられている。n+ドレイン領域1109の表面層には、ドレイン電極1112が設けられている。
また、pボディ領域1105の表面層において、ゲート電極1110の端部のうち、拡張ドレイン領域1103が設けられている側と反対側の端部に自己整合して、抵抗率の低いn+ソース領域1106が設けられている。また、n+ソース領域1106とBOX領域1102との間には、n+ソース領域1106よりも抵抗率が低いp+埋め込み領域1107が設けられている。また、n+ソース領域1106の表面からp+基板1116まで達するように形成されたトレンチ内には、抵抗率の低いp+プラグ領域1115が設けられている。n+ソース領域1106の表面およびp+プラグ領域1115の表面には、ソース電極1111が設けられている。また、p+基板1116の裏面には裏面電極1113が設けられている。
つぎに、図37の半導体装置について説明する。図37に示す半導体装置1200は、下記特許文献2に記載されたものである。図37に示す半導体装置1200は、p-基板1201の表面層の一部にBOX領域1202が設けられている。また、p-基板1201の表面の一部にゲート絶縁膜1203が設けられている。ゲート絶縁膜1203の表面にはゲート電極1204が設けられる。BOX領域1202は、半導体装置1200のドレイン側の端から、ゲート電極1204(ゲート絶縁膜1203)の中心から下ろした垂線Lcと重なる程度の領域に形成される。
また、BOX領域1202の表面層側には、抵抗率の低いn+ドレイン領域1212が設けられる。また、BOX領域1202が設けられていない側のp-基板1201の表面層には、抵抗率の低いn+ソース領域1210が形成される。n+ドレイン領域1212はゲート絶縁膜1204のドレイン側の端に、n+ソース領域1210はゲート絶縁膜1204のソース側の端に、それぞれ整合している。
つぎに、図38の半導体装置について説明する。図38に示す半導体装置1300は、下記特許文献3および特許文献4に記載されたものである。図38に示す半導体装置1300は、p+基板1321上に抵抗率の低いp-領域1301が設けられている。p-領域1301の一部には、BOX領域1302が設けられている。BOX領域1302の表面層にはn+ドレイン領域1312およびn-拡張ドレイン領域1308が設けられている。n-拡張ドレイン領域1308は、n+ドレイン領域1312側の一部のみがBOX領域1302に接している。また、n+ドレイン領域1312の表面にはドレインコンタクト領域1323が設けられている。
また、p-領域1301の表面層の一部にはゲート絶縁膜1303が設けられ、ゲート絶縁膜1303の上にゲート電極1304が設けられている。上述したn-ドレイン領域1308の端部は、ゲート電極1304のドレイン側の端部と整合している。また、n+ソース領域1310の端部は、ゲート電極1304のソース側の端部と整合している。
また、p-領域1301の表面層からp+基板1321まで達するようにp+シンカー(埋め込み部)1314が設けられている。p+シンカー1314は、p-領域1301の表面付近において、n+ソース領域1310と接している。また、n+ソース領域1310とp+シンカー1314は短絡部1324によって短絡されている。p-基板1321の裏面には、裏面電極1322が設けられている。
ホンフェイ・ルー(Hongfei Lu)、シー・エイ・ティー・サラマ(C.A.T.Salama)著、"ア 2GHz、60Vクラス、SOIパワーLDMOSFET フォー ベース ステイション アプリケーションズ(A 2GHz,60V−Class, SOI Power LDMOSFET for Base Station Applications)"、プロシーディングズ・オブ・2003・インターナショナル・シンポジウム・パワーセミコンダクターデバイス&IC(Proceedings of 2003 Int.Symp. Power Semiconductor Devices&ICs),p.105−108. 特開2001−244476号公報 特開昭55−148464号公報 米国特許第6461902号公報 米国特許第6667516号公報
しかしながら、上述した非特許文献1および特許文献1にかかる半導体装置は、絶縁膜上領域が薄いためデバイスの安全動作領域が狭いという問題点が挙げられる。たとえば、図35に示した半導体装置の絶縁膜上領域の厚さ(TSi)は180nmである。また、図36に示した半導体装置の絶縁膜上領域の厚さは0.2〜2μmである。
絶縁膜上領域の厚さを薄くすることによって、n+ソース領域1006,1106のソース結合が浅くなる。また、p+埋め込み領域1007,1107が狭くなるため、図35のpボディ領域1005とp+ボディコンタクト領域1008との間、図36のpボディ領域1105とp+プラグ領域1115との間の抵抗が増加する。
各半導体装置のドレイン領域(図35の第1拡張ドレイン領域1003および第2拡張ドレイン領域1004、図36の拡張ドレイン領域1103)、ボディ領域(図35のpボディ領域1005およびp+埋め込み領域1007、図36のpボディ領域1105およびp+埋め込み領域1107)、ソース領域(図35のn+ソース領域1006、図36のn+ソース領域1106)が、寄生バイポーラトランジスタとなる。
高ドレイン電圧時、ゲート電極1010,1110のコーナー(pボディ領域1005,1105と拡張ドレイン領域1003,1103との界面付近)に、衝突イオンによってホールが生成される。そして、pボディ領域1005とp+ボディコンタクト領域1008との間で生じる電圧降下が0.5〜0.7V以上になると、上述した寄生バイポーラトランジスタが作動してゲート制御ができなくなる。このため、デバイスの安全動作領域が狭くなってしまう。
また、絶縁膜上領域を薄膜化することによって、トランジスタの相互コンダクタンスが劣化し、RF周波数特性が劣化してしまうという問題点がある。上述のように、絶縁膜上領域の薄膜化によってソース結合が狭くなるとともに、pボディ領域1005とp+ボディコンタクト領域1008、pボディ領域1105とp+プラグ領域1115との間の抵抗が増大する。たとえば、図39に示す回路図のように、RFトランジスタのソース側に抵抗がある場合、デバイスの有効相互コンダクタンスgmは下記式(1)となる。このため、通常のトランジスタと比較して有効相互コンダクタンスは劣化してしまう。また、デバイスのカットオフ周波数ftは下記式(2)で示される。下記式(2)に示すように、抵抗Rsが増大するとカットオフ周波数が低下してしまう。
m = gm0/(1+gm0・Rs) ・・・(1)
(gm0:Rs=0時の相互コンダクタンス)
t = gm/(2π(Cgs+Cgd)) ・・・(2)
(Cgs:ゲート−ソース間容量、Cgd:ゲート−ドレイン間容量)
また、上述した非特許文献1および特許文献1にかかる半導体装置は、絶縁膜上領域と基板との間にBOX領域があるため、絶縁膜上領域と基板とが完全に分離されている。また、特許文献1にかかる半導体装置は、BOX領域1102を貫くトレンチと熱発生領域との距離が長い。このため、上述した非特許文献1および特許文献1にかかる半導体装置は熱散逸性が悪いという問題点がある。
また、上述した特許文献2にかかる半導体装置は、低耐圧の信号処理用MOSFETには適しているが、高耐圧のデバイスには適していないという問題点がある。具体的には、n+ドレイン領域1212に高電圧を加えると、n+ドレイン領域1212とp-基板1201との間のPN接合でイオン衝突が発生する。このイオン衝突によるホール電流がp-基板1201に流れると、基板電位が上がり、n+ドレイン領域1212、p-基板1201、n+ソース領域1210によって構成されるNPN寄生バイポーラトランジスタが作動する恐れがある。このため、特許文献2にかかる半導体装置は高耐圧デバイスには適用することができない。
また、上述した特許文献3および特許文献4にかかる半導体装置では、絶縁膜上領域(n+ドレイン領域1312およびn-拡張ドレイン領域1308)の厚さが6500〜8500Å(650nm〜850nm)に限定されている。また、BOX領域1302の厚さは4500〜5500Å(450nm〜550nm)に限定されている。上記のような構成にした場合、n-拡張ドレイン領域1308およびn+ドレイン領域1312と、p-領域1301との寄生容量が大きくなってしまうという問題点が挙げられる。
なお、n-拡張ドレイン領域1308およびn+ドレイン領域1312とp-領域1301との寄生容量をより少なくするため、BOX領域1302をゲート電極1304の下まで延長する方法も考えられる。しかし、上述した特許文献3および特許文献4にかかる半導体装置は、n-拡張ドレイン領域1308の一部がp-領域1301と接することによるp-領域1301からの空乏化効果によって高い耐圧を維持している。このため、BOX領域1302をゲート電極1304の下まで延長すると、p-領域1301からの空乏化効果が弱くなり、耐圧を維持できなくなってしまうという問題点がある。
この発明は、上述した従来技術による問題点を解消するため、高耐圧で、安全動作領域が広く、かつ、熱散逸性がよく、有効コンダクタンスおよび周波数特性が良好なSOIデバイスを提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するため、請求項1の発明にかかる半導体装置は、第1導電型の高抵抗率半導体基板と、前記高抵抗率半導体基板の表面層の一部に設けられた埋め込み絶縁領域と、前記高抵抗率半導体基板の表面層の一部に、前記埋め込み絶縁領域の側面および表面層の一部と接して設けられた、前記高抵抗率半導体基板よりも抵抗率の低い第1導電型の第1の半導体領域と、前記第1の半導体領域の表面にゲート絶縁膜を介して設けられたゲート電極と、前記埋め込み絶縁領域の表面層の一部に、前記第1の半導体領域および前記高抵抗率半導体基板と離れて設けられた第2導電型の低抵抗率ドレイン領域と、前記埋め込み絶縁領域の表面層の一部に、前記高抵抗率半導体基板と離れるとともに前記第1の半導体領域および前記低抵抗率ドレイン領域と接するように設けられた第2導電型の第2の半導体領域と、前記高抵抗率半導体基板の表面層の一部に前記第1の半導体領域と離れて設けられた第1導電型の低抵抗領域と、前記高抵抗率半導体基板の表面層の一部に、前記第1の半導体領域および前記低抵抗領域と接するように設けられた第2導電型の低抵抗率ソース領域と、前記低抵抗率ドレイン領域の一部、前記第2の半導体領域、前記ゲート絶縁膜、前記ゲート電極、および前記低抵抗率ソース領域の一部を覆う層間酸化膜と、前記低抵抗率ドレイン領域に接するドレイン電極と、前記低抵抗率ソース領域および前記低抵抗領域に接するソース電極と、前記高抵抗率半導体基板の裏面に設けられた裏面電極と、を備え、前記低抵抗率ドレイン領域および前記第2の半導体領域の厚さは150nm〜300nmのいずれかであることを特徴とする。
また、請求項2の発明にかかる半導体装置は、第1導電型の低抵抗率半導体基板上に設けられた第1導電型の高抵抗率領域と、前記高抵抗率領域の表面層の一部に設けられた埋め込み絶縁領域と、前記高抵抗率領域の表面層の一部に、前記埋め込み絶縁領域の側面および表面層の一部と接して設けられた、前記高抵抗率領域よりも抵抗率の低い第1導電型の第1の半導体領域と、前記第1の半導体領域の表面にゲート絶縁膜を介して設けられたゲート電極と、前記埋め込み絶縁領域の表面層の一部に、前記第1の半導体領域および前記高抵抗率領域と離れて設けられた第2導電型の低抵抗率ドレイン領域と、前記埋め込み絶縁領域の表面層の一部に、前記高抵抗率領域と離れるとともに前記第1の半導体領域および前記低抵抗率ドレイン領域と接するように設けられた第2導電型の第2の半導体領域と、前記高抵抗率半導体領域の表面層の一部に前記第1の半導体領域と離れて設けられた第1導電型の第1の低抵抗領域と、前記高抵抗率半導体領域の表面層の一部に、前記第1の半導体領域および前記第1の低抵抗領域と接するように設けられた第2導電型の低抵抗率ソース領域と、前記低抵抗率ソース領域の下部に設けられた第2導電型のプラグ領域と、前記高抵抗率半導体領域の表面層の一部に接して前記プラグ領域の下部に設けられた、前記プラグ領域よりも抵抗率の低い第1導電型の第3の半導体領域と、前記第1の低抵抗領域、前記高抵抗率領域を貫き前記低抵抗率半導体基板に至るトレンチ内に設けられた第1導電型の第2の低抵抗領域と、前記第2の低抵抗領域の周囲を覆う第1導電型の第3の低抵抗領域と、前記低抵抗率ドレイン領域の一部、前記第2の半導体領域、前記ゲート絶縁膜、前記ゲート電極、および前記低抵抗率ソース領域の一部を覆う層間酸化膜と、前記低抵抗率ドレイン領域に接するドレイン電極と、前記低抵抗率ソース領域、前記第1の低抵抗領域、前記第2の低抵抗領域および前記第3の低抵抗領域に接するソース電極と、前記低抵抗率半導体基板の裏面に設けられた裏面電極と、を備え、前記低抵抗率ドレイン領域および前記第2の半導体領域の厚さは150nm〜300nmのいずれかであることを特徴とする。
また、請求項3の発明にかかる半導体装置は、請求項1または2に記載の発明において、前記低抵抗率ドレイン領域と前記第2の半導体領域との間に前記第2の半導体領域よりも抵抗率の低い第2導電型の第4の半導体領域を備えることを特徴とする。
また、請求項4の発明にかかる半導体装置は、請求項1〜3のいずれか一つに記載の発明において、前記埋め込み絶縁領域は二酸化シリコンで形成されており、前記埋め込み絶縁領域の厚さは400nm以上であることを特徴とする。
また、請求項5の発明にかかる半導体装置は、請求項1〜4のいずれか一つに記載の発明において、前記ゲート絶縁膜は、前記ゲート電極の中心部側よりも前記ゲート電極の端部側の方が厚いことを特徴とする。
また、請求項6の発明にかかる半導体装置は、請求項1〜5のいずれか一つに記載の発明において、前記第3の半導体領域は、前記ゲート電極および前記ゲート絶縁膜の側面に形成されたスペーサをマスクとしてイオン注入をおこなうことによって形成されることを特徴とする。
また、請求項7の発明にかかる半導体装置は、第1導電型の高抵抗率半導体基板と、前記高抵抗率半導体基板の表面層の一部に設けられた埋め込み絶縁領域と、前記高抵抗率半導体基板の表面層の一部に、前記埋め込み絶縁領域の側面および表面層の一部と接して設けられた、前記高抵抗率半導体基板よりも抵抗率の低い第1導電型の第1の半導体領域と、前記第1の半導体領域の表面にゲート絶縁膜を介して設けられたゲート電極と、前記埋め込み絶縁領域の表面層の一部に、前記第1の半導体領域および前記高抵抗率半導体基板と離れて設けられた第2導電型の低抵抗率ドレイン領域と、前記埋め込み絶縁領域の表面層の一部に、前記高抵抗率半導体基板と離れるとともに前記第1の半導体領域および前記低抵抗率ドレイン領域と接するように設けられた第2導電型の第2の半導体領域と、前記高抵抗率半導体基板の表面層の一部に前記第1の半導体領域と離れて設けられた第1導電型の低抵抗領域と、前記高抵抗率半導体基板の表面層の一部に、前記第1の半導体領域および前記低抵抗領域と接するように設けられた第2導電型の低抵抗率ソース領域と、前記低抵抗率ドレイン領域の一部、前記第2の半導体領域、前記ゲート絶縁膜、前記ゲート電極、および前記低抵抗率ソース領域の一部を覆う層間酸化膜と、前記低抵抗率ドレイン領域に接するドレイン電極と、前記低抵抗率ソース領域および前記低抵抗領域に接するソース電極と、前記高抵抗率半導体基板の裏面に設けられた裏面電極と、を備え、前記ゲート絶縁領域が前記ゲート電極と重なる位置まで伸長していることを特徴とする。
この発明によれば、絶縁膜上領域と高抵抗率半導体基板(高抵抗率領域)とが埋め込み絶縁領域によって分離されているため、寄生バイポーラトランジスタが動作するのを防止することができ、安全動作領域の広い半導体装置を得ることができる。また、絶縁膜上領域と高抵抗率半導体基板とが完全には分離されていないため、熱散逸性を向上させることができる。
この発明にかかる半導体装置によれば、高耐圧で、安全動作領域が広く、かつ、熱散逸性がよく、有効コンダクタンスおよび周波数特性が良好なSOIデバイスが得られるという効果を奏する。
以下に添付図面を参照して、この発明にかかる半導体装置の好適な実施の形態を詳細に説明する。
(実施の形態1)
(半導体装置100の構成)
図1は、実施の形態1にかかる半導体装置の構成を示す図である。図1に示す半導体装置100は、抵抗率の高いp-基板101の一部領域に、埋め込み絶縁領域(BOX領域)102が設けられている。BOX領域102は、具体的には、半導体装置100のドレイン側からゲート電極110の下部に至る領域に形成されている。より詳細には、BOX領域102は、ゲート電極110のソース側端部とドレイン側端部との長さ方向の中心から下ろした垂線Lc付近にかけての領域に形成されている。BOX領域102は、たとえば二酸化シリコン(SiO2)によって形成される。
BOX領域102の表面(絶縁膜上領域)には、半導体装置100の中央部に向かって順にn+ドレイン領域109、拡張ドレイン領域103、pボディ領域105が設けられている。n+ドレイン領域109、拡張ドレイン領域103は、BOX領域102によってp-基板101から隔てられている。pボディ領域105の表面はゲート絶縁膜114に覆われており、ゲート絶縁膜114の上にはゲート電極110が設けられている。n+ドレイン領域109、拡張ドレイン領域103、pボディ領域105の抵抗率は、共にp-基板101よりも低くなっている。また、拡張ドレイン領域103はゲート電極110の端部と自己整合している。
-基板101上のBOX領域102が形成されていない領域には、n+ソース領域106a、n+プラグ領域106b、p+埋め込み領域107、p+ボディコンタクト領域108が設けられている。n+ソース領域106aは、ゲート電極110の端部のうち、ドレイン領域103が自己整合する側とは反対側の端部に自己整合している。n+プラグ領域106bは、n+ソース領域106aと接し、n+ソース領域106aよりも厚く形成される。
+埋め込み領域107は、n+ソース領域106aおよびn+プラグ領域106bの下面に設けられている。p+埋め込み領域107の抵抗率は、n+ソース領域106aおよびn+プラグ領域106bの抵抗率よりも低くなっている。p+ボディコンタクト領域108は、n+ソース領域106aに接し、n+プラグ領域106bに達している。
また、n+ソース領域106a、ゲート電極110、拡張ドレイン領域103およびn+ドレイン領域109の一部を覆うように、層間酸化膜118が設けられている。また、n+ドレイン領域109の一部と接し、層間酸化膜118の上面に延長するようにドレイン電極112が設けられている。また、p+ボディコンタクト領域108およびn+ソース領域106aの一部と接し、層間酸化膜118の上面に延長するようにソース電極111が設けられている。ソース電極111は、ゲート電極110の端部のうちp+ボディコンタクト領域108側の端部まで延長されている。また、p-基板101の裏面には、裏面電極113が設けられている。なお、n+プラグ領域106bおよびp+埋込領域107は形成しない場合もある。
以下、BOX領域102の厚さをTBOX、絶縁膜上領域(拡張ドレイン領域103)の厚さをTSi、ゲート絶縁膜114の厚さをTox、n+ソース領域106aの厚さをysとする。また、ゲート電極110の長さをLg、拡張ドレイン領域103の幅をXeとする。
前述のように、拡張ドレイン領域103とp-基板101とは、BOX領域102によって分離されている。このため、拡張ドレイン領域103とp-基板101との間の寄生容量を低減させることができる。
また、ドレイン誘起バリアー低下効果(Drain−induced barrier lowering:DIBL)を抑制することができるので、シリコンバルクデバイスのように拡張ドレイン領域103の静電電力線が2次元的にpボディ領域105に収束することなく、デバイスの耐圧を向上させることができる。ここで、ドレイン誘起バリアー低下効果とは、ドレイン電圧の増大によりドレインから発せられる電力線が原因で、ソース−ドレイン間のポテンシャルバリアー(バンド構造)が小さくなる現象である。ドレイン誘起バリアー低下効果が発生すると、リーク電流の増大や耐圧の低下が生じてしまう。
また、半導体装置100は、n+ソース領域106aの下部にp+埋め込み領域107が設けられているため、n+ドレイン領域109、p-基板101、n+ソース領域106aによって構成される寄生バイポーラトランジスタの作動が起りにくい。このため、半導体装置100は、特許文献2の半導体装置(図37参照)と異なり、高耐圧デバイスにも適用することができる。
また、拡張ドレイン領域103が誘電体で完全に囲まれる場合、主な耐圧パースは図1の符号Aで示す第1パース、および符号Bで示す第2パースがある。ここで、耐圧パースとは、衝突イオン化係数の経路積分が容易に1に達する(すなわちブレイクダウンする)経路のことである。第2パースにおける耐圧は、拡張ドレイン領域103の厚さTSiが薄くなるにつれて増大する(下記参考文献1参照)。このため、半導体装置100では、TSiを150〜300nm(1500〜3000Å)にして耐圧を向上させている。また、BOX領域102が二酸化シリコンで形成されている場合はTBOXを400nm(4000Å)以上とする。これにより、拡張ドレイン領域103およびドレイン領域109と、p-基板101との寄生容量を低減させている。
(参考文献1)エス・マーチャント(S.Merchant)、イー・アーノルド(E.Arnold)、エイチ・バウムガルト(H.Baumgart)、エス・ムカージー(S.Mukherjee),エイチ・ペイン(H.Pein)、アール・ピンカー(R.Pinker)著、“リアライゼイション・オブ・ハイ・ブレイクダウン・ボルテージ(>700V)・イン・ティン・SOIデバイス(Realizatin of High breakdown voltage (>700V) in thin SOI device)”、プロシーディング・オブ・サード・インターナショナル・シンポジウム・セミコンダクターデバイス&IC(Proc. 3rd Int. Symp. On Power Semiconductor devices&ICs)、1991年、p.31−35.
(半導体装置100の製造方法)
つぎに、半導体装置100の製造方法の一例について説明する。なお、半導体装置100の製造方法は、以下に説明するプロセスに限定されるものではない。
図2〜図14は、実施の形態1にかかる半導体装置の製造工程を示す説明図である。まず、図2に示すように、p-基板201内に部分的にBOX領域202が形成された部分SOI基板200を用意する。部分SOI基板200は、各種の公知技術で形成することができる。なお、部分SOI基板200の形成方法の詳細は、図15〜図23を用いて説明する。
つぎに、図3に示すように、部分SOI基板200の表面に酸化膜203を成長させた後、酸化膜203の表面にポリシリコンおよび酸化物層を堆積する。なお、ポリシリコンおよび酸化物層に代えて、ポリシリコン、耐熱性シリサイド、酸化物層を堆積してもよい。つぎに、フォトリソグラフィと反応性イオンエッチング(RIE:Reactive Ion Etching)をおこない、部分SOI基板200の表面にゲート構造部204(ゲート電極、ゲート絶縁膜)を形成する。つぎに、シャドウ酸化によって、ゲート絶縁膜のゲート電極端部(ゲートコーナー)を覆う部分を厚くする。このとき、部分SOI基板200の全面に窒化膜を堆積した後、フォトリソグラフィとエッチングによってソース領域側の酸化膜表面をカバーした上で熱酸化をおこない、ゲート絶縁膜のドレイン側のゲートコーナー部分のみを厚くしてもよい。
つづいて、図4に示すように、フォトリソグラフィによって、ゲート構造部204のドレイン側の表面と部分SOI基板200のドレイン側の表面とをフォトレジスト205で覆う。つぎに、ボロン(B)イオンを斜め(たとえば、部分SOI基板200の表面に対して45°の角度)からイオン注入する。フォトレジスト205を除去した後、拡散をおこなってチャンネル領域206(図5参照)を形成する。
つぎに、図5に示すように、フォトリソグラフィによって、ゲート構造部204のソース側の表面と、部分SOI基板200のソース側の表面とをフォトレジスト207で覆う。つづいて、リン(P)イオンを部分SOI基板200の表面に対して垂直な方向からイオン注入する。フォトレジスト207を除去した後、熱処理またはRTA(Rapid Thermal Anneal)で拡散をおこなって、拡張ドレイン領域208(図6参照)を形成する。
つぎに、図6に示すように、フォトリソグラフィによって、部分SOI基板200のソース側の表面層の一部(図1のp+ボディコンタクト領域108となる部分の表面)、ゲート構造部204のドレイン側の表面および拡張ドレイン領域208が形成された領域の表面層の一部をフォトレジスト209で覆う。つぎに、ヒ素(As)イオンを部分SOI基板200の表面に対して垂直な方向からイオン注入する。フォトレジスト209を除去した後、熱処理またはRTAで拡散をおこなって、ソース領域210およびドレイン領域211(図10参照)を形成する。
つぎに、図7に示すように、フォトリソグラフィによって、部分SOI基板200の表面層の一部(ソース領域210、拡張ドレイン領域208、ドレイン領域211が形成された領域の表面)およびゲート構造部204の表面をフォトレジスト212で覆う。つぎに、ボロンイオンを部分SOI基板200の表面に対して垂直な方向からイオン注入する。フォトレジスト212を除去した後、熱処理またはRTAで拡散をおこなって、ボディコンタクト領域213(図8参照)を形成する。
つぎに、図8に示すように、部分SOI基板200の表面全体に厚さ100〜200nmの酸化膜または窒化膜を堆積し、異方性エッチングによってゲート側壁スペーサ214を形成する。つづいて、フォトリソグラフィによって、ゲート構造部204および部分SOI基板200のドレイン側の表面をフォトレジスト215で覆う。そして、たとえば、90KeV以上の高い加速エネルギーで部分SOI基板200にボロンイオンを注入する。そして、フォトレジスト215を除去した後、図9に示すように、RTAで注入イオンを活性化して埋め込みp+領域216を形成する。
つぎに、図10に示すように、部分SOI基板200の表面全体に層間絶縁膜217を堆積し、フォトリソグラフィとエッチングでドレイン領域211、ソース領域210およびボディコンタクト領域213を露出させる。つぎに、図11に示すように、フォトリソグラフィによって、ゲート構造部204、ドレイン領域211、ソース領域210の表面をフォトレジスト219で覆い、ボロンイオンをイオン注入する。フォトレジストを除去した後、注入イオンを活性化させてp+プラグ領域220(図12参照)を形成する。
つぎに、図12に示すように、フォトリソグラフィとエッチングによってボディコンタクト領域213をフォトレジスト221で覆い、リン(P)イオンをイオン注入する。フォトレジスト221を除去した後、図13に示すように、熱処理またはRTAで注入イオンを活性化させてn+プラグ領域222を形成する。
つぎに、図14に示すように、コンタクト保護層(たとえば、チタン(Ti)、窒化チタン(TiN)など)を部分SOI基板200の全面に堆積した上で、たとえば、アルミニウム(Al)、シリコン(Si)、銅(Cu)などを堆積する。そして、フォトリソグラフィとエッチングによって第1メタル層を定義する。その後、必要に応じてビアと多層メタル工程をおこなって、ドレイン電極223およびソース電極224を形成する。また、裏面電極225を形成する。以上のようなプロセスにより、図1に示す実施の形態1にかかる半導体装置100を製造することができる。
つづいて、図2に示した部分SOI基板200の形成方法の詳細について説明する。部分SOI基板200の製造方法は、各種の方式が公知であるが、ここでは、横エピタキシャル成長方式、トレンチエピタキシャル成長方式、および部分SIMOX方式について説明する。
(横エピタキシャル成長方式)
図15〜図17は、横エピタキシャル成長方式による部分SOI基板の製造工程を示す図である。まず、図15に示すように、p-基板301の表面層に酸化膜302を堆積または成長させ、パターニングする。また、BOX領域102(図1参照)となる酸化膜303を堆積または成長させ、パターンニングして、エピタキシャル成長窓304を形成する。つぎに、図16に示すように、選択エピタキシャル成長および横エピタキシャル成長によって、バルクエピ層およびSOI層305を形成する。
そして、図17に示すように、周知の基板研磨方法により酸化膜302が露出するまでバルクエピ層およびSOI層305を研磨する。このとき、酸化膜302は、研磨を停止させる研磨停止層、または研磨の終了時点を検出するための検出層になる。以上のような工程によって図2に示した部分SOI基板200を得ることができる。なお、この方法では、酸化膜303(図1のBOX領域102)の両端から横方向に成長したエピタキシャル成長膜が合わさる部分(図17中符号306で示す部分)に結晶欠陥が多く発生する。しかし、欠陥の周囲(たとえば、図17中点線で示す領域)にn+ドレイン領域109(図1等参照)を形成するため、デバイスに対する影響はない。
(トレンチエピタキシャル方式)
図18〜図21は、トレンチエピタキシャル成長方式による部分SOI基板の製造工程を示す図である。まず、図18に示すように、p-基板311にBOX層312およびSOI層313が堆積されたSOIウェハ310を用意する。つぎに、図19に示すように、SOI層313側から順に二酸化シリコン、多結晶シリコン、二酸化シリコン(SiO2,Poly−Si,SiO2)によって形成される複合ハードマスク314を、SOIウェハ310の表面層に形成し、フォトリソグラフィとRIEによってトレンチ形成用のエッチングマスクを形成する。
その後、図20に示すように、反応性イオンエッチングによってSOI層313およびBOX層312の一部を除去してトレンチ315を形成する。また、犠牲酸化によってエッチングのダメージを除去する。そして、図21に示すように、選択エピタキシャル成長をおこなってpエピタキシャル成長層316を形成し、トレンチ315(図20参照)をSOI層313の表面まで埋める。また、SOIウェハ310の表面の複合ハードマスク314(図20参照)を湿式エッチングで除去する。以上のような工程によって、図2に示した部分SOI基板200を得ることができる。
(部分SIMOX方式)
図22および図23は、部分SIMOX方式による部分SOI基板の製造工程を示す図である。まず、図22に示すように、p-基板321に対して部分的にマスク酸化膜322を形成する。マスク酸化膜322の形成には、任意の公知技術を用いることができる。つぎに、p-基板321に対して、酸素イオン(O+)をドーズ量0.7×1018〜1.8×1018cm-2、加速エネルギー100〜160KeVで注入する。。
そして、マスク酸化膜322を除去した後に通常のSIMOXのアニール工程をおこなって、図23に示すようにBOX領域323を形成する。BOX領域323は、たとえば、p-基板321の表面から0.1〜0.4μmの深さに形成される。以上のような工程によって、図2に示した部分SOI基板200を得ることができる。
(半導体装置100の特性)
つづいて、半導体装置の特性100について説明する。図24は、実施の形態1にかかる半導体装置の耐圧特性を示すグラフである。また、図25は、完全SOI基板を用いた従来構造の半導体装置および実施の形態1にかかる半導体装置のカットオフ周波数のシミュレーション結果を示すグラフである。ここで、完全SOI基板とは、図35に示す従来の薄膜SOIデバイスにおける基板のように、デバイスの全面にわたってBOX領域が設けられている基板のことである。
なお、図24および図25は、半導体装置100を、TSi=180nm、Lg=0.5μm、Xe=0.5μmとし、図5に示したリンイオン注入時のドーズ量を4.4×1012cm-2、図6に示したヒ素イオン注入時のドーズ量を5×1015cm-2、加速電圧を50KeVとして形成した場合の特性を示している。
図24において、縦軸はドレイン−ソース間の電流(A)、横軸はドレイン−ソース間の電圧(V)を示す。図24に示すように、上述した条件で製造した半導体装置100の耐圧は18V以上である。
また、図25において、縦軸はカットオフ周波数(GHz)、横軸はドレイン−ソース間の電流密度(A/μm)である。また、図25において実線で示すのは半導体装置100(本発明のデバイス)のカットオフ周波数特性であり、点線で示すのは従来構造のデバイス(完全SOI基板を用いて半導体装置100と同じ寸法に形成した半導体装置)のカットオフ周波数特性である。図25に示すように、上述した条件で製造した半導体装置100のカットオフ周波数は、完全SOI基板を用いた従来構造の半導体装置と比較して約1GHz高くなっている。
つぎに、BOX領域102のソース側の端部の位置(ゲート電極110の中心からの距離Pshift)と遮断周波数ft、BOX領域102のソース側の端部の位置と最大発振周波数fmaxとの関係について説明する。図26は、BOX領域のソース側の端部の位置と遮断周波数のピーク値との関係、およびBOX領域のソース側の端部の位置と最大発振周波数との関係を示すグラフである。すなわち、図26は、BOX領域102の深さ方向のサイズ(厚み)を固定して、横方向のサイズ(ソース側の端部の位置)を変更した場合の特性を示している。
図26において、左縦軸は遮断周波数ft(GHz)、右横軸は最大発振周波数fmax(GHz)、横軸はBOX領域102のソース側端部とゲート電極110の長さ方向の中心から下ろした垂線Lc(図1参照)との距離Pshift(μm)である。Pshift=0の場合はBOX領域102の端部とゲート電極110の中心からの垂線の位置Lc(図1参照)が一致していることを示す。Pshift>0は、BOX領域102の端部がゲート電極110の中心からの垂線Lcよりドレイン側にあることを示す。Pshift<0は、BOX領域102の端部がゲート電極110の中心からの垂線Lcよりソース側にあることを示す。
また、図26において、デバイスの寸法は、ゲート絶縁膜114の厚さTox=10nm、ゲート電極110の長さLg=0.4μm、拡張ドレイン領域103の幅Xe=0.3μm、BOX領域102の厚さTBOX=0.8μmである。すなわち、図26において、Pshift>0.2μmにおけるプロットは、BOX領域102のソース側の端部の位置以外の寸法は半導体装置100と等しく形成された、従来構造の(BOX領域がゲート電極110と重なる位置まで形成されていない)半導体装置の特性値を示す。
また、図26において、デバイスの基板抵抗率は10Ω・cmである。また、オフ状態(VGS=0)におけるソース・ドレイン間の電流密度が100pA/μmである場合の耐圧は約14Vである。
また、図26において、白四角(□)で示すのは遮断周波数、黒四角(■)で示すのは最大発振周波数である。Pshift=0を境として、Pshift>0の領域ではそれぞれの特性値が低下しており、遮断周波数特性や最大発振周波数特性が悪化していることがわかる。すなわち、従来構造のデバイスと比較して、本願発明にかかるデバイスの方が遮断周波数および最大発振周波数が大きく、デバイス特性が向上していることがわかる。
つづいて、本願発明にかかる半導体装置と従来技術にかかる半導体装置(シリコンバルク基板を用いた半導体装置)の最大内部温度について説明する。図27は、本願発明にかかる半導体装置および従来技術にかかる半導体装置の最大内部温度のシミュレーション結果を示すグラフである。図27は、図28および図29に示す半導体装置を、それぞれ図30に示す熱回路に接続した場合の最大内部温度の差を示している。
図28は、本願発明にかかる半導体装置の不純物濃度分布を示す図である。また、図29は、従来技術にかかる半導体装置の不純物濃度分布を示す図である。また、図28および図29に示す半導体装置は、共にゲート電極の長さLg=0.4μm、ゲート電極の厚さTox=10nmである。また、図28に示す本願発明にかかる半導体装置について、絶縁膜上領域の厚さTsoi=180nm、BOX領域102の厚さTsoi=0.8μmである。また、図28および図29に示す半導体装置は、基板表面および左右の断面を断熱している。
図30は、図27のシミュレーションに用いる熱回路の構成を示す図である。図28または図29に示す半導体装置は熱抵抗Rthを通じケースと接続する。熱抵抗Rthは、シリコン基板の熱抵抗であり、幅は図28および図29に示す半導体装置と同じ大きさ(x方向)であり、厚さは250μmである。
図27の説明に戻り、図27において、縦軸は図28に示す本願発明にかかる半導体装置と図29に示す従来技術の半導体装置との最大内部温度の差(℃)、横軸は直流熱散逸Pdc(W/mm)である。図27中実線で示すのは、ケース温度(ケースとシリコン基板との界面の温度)を373Kにした場合の温度差を示す。また、図27中点線で示すのは、ケース温度を300Kにした場合の温度差を示す。
図27に示すように、直流熱散逸Pdcが0.4W/mmの場合、本願発明にかかる半導体装置と従来技術の半導体装置との最大内部温度の差は10℃以下である。また、実際のデバイスでは、基板表面から金属配線を介しての熱散逸や3次元的な熱拡散効果が生じる。このため、本願発明にかかる半導体装置と従来技術の半導体装置との最大内部温度の差はさらに小さくなる。このように、本願発明にかかる半導体装置は、従来技術の半導体装置と遜色ない程度の熱散逸性を有する。
この半導体装置100は、たとえば、集積型のデバイスに適している。たとえば、拡張ドレイン領域103の幅Xeを0.5μmにした場合、耐圧が約18Vのデバイスが得られる。このデバイスは、たとえば、1セルLiイオン/ポリマー電池(3.6V)を電源とする移動無線通信端末のパワー増幅デバイスに適している。
(実施の形態2)
図31は、実施の形態2にかかる半導体装置の構成を示す図である。以下、図31に示す半導体装置400の構成のうち、実施の形態1にかかる半導体装置100と異なる点について説明する。半導体装置400では、拡張ドレイン領域が2つ設けられている。たとえば、ゲート電極110に近い拡張ドレイン領域を第1拡張ドレイン領域103a、n+ドレイン領域109に近い拡張ドレイン領域を第2拡張ドレイン領域103bとする。第2拡張ドレイン領域103bの抵抗率は、第1拡張ドレイン領域103aの抵抗率より低くなっている。
実施の形態2にかかる半導体装置400を製造する場合は、図5に示した工程の後、第2拡張ドレイン領域103bおよびn+ドレイン領域109を形成したい領域の表面が露出するように、部分SOI基板200の表面をフォトレジストで覆う。そして、リンイオンを注入し、熱処理またはRTAで拡散をおこなって第2拡張ドレイン領域103bを形成する。この他の工程は、図2〜図14に示した通りである。
この半導体装置400は、たとえば、集積型のデバイスに適している。第1拡張ドレイン領域103aおよび第2拡張ドレイン領域103bのパラメータ(厚さ、幅、不純物濃度など)を、たとえば、非特許文献1に示される半導体装置と同様とした場合(ドレイン領域の厚さTSi=180nm、第1拡張ドレイン領域103aの幅X1=1μm、第2拡張ドレイン領域103bの幅X2=2μm、BOX領域102の厚さTbox=400nm、第1拡張ドレイン領域103aの不純物濃5×1016cm-3、第2拡張ドレイン領域103bの不純物濃度1×1017cm-3)、耐圧60V以上のデバイスを得ることができる。
(実施の形態3)
図32は、実施の形態3にかかる半導体装置の構成を示す図である。以下、図32に示す半導体装置500の構成のうち、実施の形態1にかかる半導体装置100と異なる点について説明する。まず、半導体装置500では、抵抗率の低いp+基板116上に抵抗率の高いp-領域(p-基板)101が設けられており、そのp-領域101の表面層の一部に、BOX領域102が設けられている。
また、p+ボディコンタクト領域108の表面層からp+基板116に達するトレンチ内に、抵抗率の低いp+プラグ領域115が設けられている。また、p+プラグ領域115が設けられているトレンチの周囲には、p+プラグ領域115からの不純物の拡散によって形成されたp+拡散領域117が設けられている。
この半導体装置500は、たとえば、ディスクリートデバイスに適している。たとえば、拡張ドレイン領域103の幅を0.5μmにした場合、耐圧が約18Vのデバイスが得られる。このデバイスは、たとえば、1セルLiイオン/ポリマー電池(3.6V)を電源とする移動無線通信端末のパワー増幅デバイスに適している。
(実施の形態4)
図33は、実施の形態4にかかる半導体装置の構成を示す図である。以下、図33に示す半導体装置600の構成のうち、実施の形態1にかかる半導体装置100と異なる点について説明する。まず、半導体装置600は、実施の形態3にかかる半導体装置500と同様に、抵抗率の低いp+基板116上に抵抗率の高いp-領域(p-基板)101が設けられており、そのp-領域101の表面層の一部に、BOX領域102が設けられている。
また、半導体装置600は、実施の形態3にかかる半導体装置500と同様に、p+ボディコンタクト領域108の表面層からp+基板116に達するトレンチ内に、抵抗率の低いp+プラグ領域115が設けられている。また、p+プラグ領域115が設けられているトレンチの周囲には、p+プラグ領域115からの不純物の拡散によって形成されたp+拡散領域117が設けられている。
また、半導体装置600は、実施の形態2にかかる半導体装置400と同様に、拡張ドレイン領域が2つ(第1拡張ドレイン領域103aおよび第2拡張ドレイン領域103b)設けられている。第2拡張ドレイン領域103bの抵抗率は、第1拡張ドレイン領域103aの抵抗率より低くなっている。
この半導体装置600は、たとえば、ディスクリートデバイスに適している。第1拡張ドレイン領域103aおよび第2拡張ドレイン領域103bのパラメータ(厚さ、幅、不純物濃度など)を、たとえば、非特許文献1に示される半導体装置と同様とした場合(ドレイン領域の厚さTSi=180nm、第1拡張ドレイン領域103aの幅X1=1μm、第2拡張ドレイン領域103bの幅X2=2μm、BOX領域102の厚さTbox=400nm、第1拡張ドレイン領域103aの不純物濃5×1016cm-3、第2拡張ドレイン領域103bの不純物濃度1×1017cm-3)、耐圧60V以上のデバイスを得ることができる。
実施の形態3にかかる半導体装置500または実施の形態4にかかる半導体装置600を製造する場合は、図2に示す部分SOI基板200に代えて、図34に示す部分SOI基板700を用いる。図34は、実施の形態3および実施の形態4にかかる半導体装置の製造に用いる部分SOI基板の構造を示す図である。実施の形態3および実施の形態4にかかる半導体装置の製造に用いる部分SOI基板700は、抵抗率の低いp+基板703上に抵抗率の高いp-領域(p-基板)701が設けられており、そのp-領域701の表面層の一部に、BOX領域702が設けられている。
実施の形態3または実施の形態4にかかる半導体装置を製造する場合は、図34に示した部分SOI基板700に、図2〜図14に示した処理をおこなえばよい。なお、p+プラグ領域115については、下記参考文献2および3に示される方法で形成すればよい。
(参考文献2)シー・エス・キム(C.S.Kim)、ジェイ・パーク(J.Park)、エイチ・ケイ・ユー(H.K.Yu)著、”トレンチド・シンカー・LDMOSFET(TS−LDMOS)ストラクチャー・フォー・ハイパワーアンプリファー・アプリケーション・アバーブ・2GHz(Trenched sinker LDMOSFET(TS−LDMOS) structure for high power amplifier application above 2GHz)”IEDM Tech.Dig,2001年12月、p.887−890,
(参考文献3)米国特許第5869875号明細書
以上説明したように、実施の形態1〜4にかかる半導体装置によれば、BOX領域102を、ドレイン領域109から、ゲート電極110の中心から下ろした垂線Lc付近にかけての領域に形成する。これにより、拡張ドレイン領域103とp-基板101とをBOX領域102によって分離し、拡張ドレイン領域103とp-基板101との間の寄生容量を低減させることができる。また、ドレイン誘起バリアー低下効果(Drain−induced barrier lowering)を抑制することができるので、シリコンバルクデバイスのように拡張ドレイン領域103の静電電力線を2次元的にp+ボディコンタクト領域108に収束させることなく、デバイスの耐圧を向上させることができる。
また、実施の形態1〜4にかかる半導体装置によれば、n+ソース領域106aの下部にp+埋め込み領域107が設けられているため、n+ドレイン領域109、p-基板101、n+ソース領域111によって構成される寄生バイポーラトランジスタの作動が起りにくい。このため、半導体装置100は、特許文献2の半導体装置(図37参照)と異なり、高耐圧デバイスにも適用することができる。
また、実施の形態1〜4にかかる半導体装置では、TSi=150〜300nm(1500〜3000Å)として高い耐圧を得ることができる。また、BOX領域102が二酸化シリコンで形成されている場合はTBOX≧400nm(4000Å)とすることによって、拡張ドレイン領域103およびドレイン領域109と、p-基板101との寄生容量を低減させることができる。
以上説明したように、本発明は、広い安全動作領域と高い耐圧が要求されるデバイスに有効であり、特に、高い線形性が要求されるパワーアンプに用いる高周波パワーデバイスなどに適している。また、高抵抗基板を用いた薄膜SOI基板を用いているため、ディスクリートデバイスのみならず、信号処理回路や受動素子を同一チップ上に搭載したパッケージなどにも適している。
実施の形態1にかかる半導体装置の構成を示す図である。 実施の形態1にかかる半導体装置の製造工程を示す説明図である。 実施の形態1にかかる半導体装置の製造工程を示す説明図である。 実施の形態1にかかる半導体装置の製造工程を示す説明図である。 実施の形態1にかかる半導体装置の製造工程を示す説明図である。 実施の形態1にかかる半導体装置の製造工程を示す説明図である。 実施の形態1にかかる半導体装置の製造工程を示す説明図である。 実施の形態1にかかる半導体装置の製造工程を示す説明図である。 実施の形態1にかかる半導体装置の製造工程を示す説明図である。 実施の形態1にかかる半導体装置の製造工程を示す説明図である。 実施の形態1にかかる半導体装置の製造工程を示す説明図である。 実施の形態1にかかる半導体装置の製造工程を示す説明図である。 実施の形態1にかかる半導体装置の製造工程を示す説明図である。 実施の形態1にかかる半導体装置の製造工程を示す説明図である。 横エピタキシャル成長方式による部分SOI基板の製造工程を示す図である。 横エピタキシャル成長方式による部分SOI基板の製造工程を示す図である。 横エピタキシャル成長方式による部分SOI基板の製造工程を示す図である。 トレンチエピタキシャル成長方式による部分SOI基板の製造工程を示す図である。 トレンチエピタキシャル成長方式による部分SOI基板の製造工程を示す図である。 トレンチエピタキシャル成長方式による部分SOI基板の製造工程を示す図である。 トレンチエピタキシャル成長方式による部分SOI基板の製造工程を示す図である。 部分SIMOX方式による部分SOI基板の製造工程を示す図である。 部分SIMOX方式による部分SOI基板の製造工程を示す図である。 実施の形態1にかかる半導体装置の耐圧特性を示すグラフである。 完全SOI基板を用いた従来構造の半導体装置および実施の形態1にかかる半導体装置のカットオフ周波数のシミュレーション結果を示すグラフである。 BOX領域のソース側の端部の位置と遮断周波数のピーク値との関係、およびBOX領域のソース側の端部の位置と最大発振周波数との関係を示すグラフである。 本願発明にかかる半導体装置および従来技術にかかる半導体装置の最大内部温度のシミュレーション結果を示すグラフである。 本願発明にかかる半導体装置の不純物濃度分布を示す図である。 従来技術にかかる半導体装置の不純物濃度分布を示す図である。 図27のシミュレーションに用いる熱回路の構成を示す図である。 実施の形態2にかかる半導体装置の構成を示す図である。 実施の形態3にかかる半導体装置の構成を示す図である。 実施の形態4にかかる半導体装置の構成を示す図である。 実施の形態3および実施の形態4にかかる半導体装置の製造に用いる部分SOI基板の構造を示す図である。 従来構造の薄膜SOIデバイスの構成の一例を示す図である。 従来構造の薄膜SOIデバイスの構成の一例を示す図である。 従来構造の薄膜SOIデバイスの構成の一例を示す図である。 従来構造の薄膜SOIデバイスの構成の一例を示す図である。 従来構造の薄膜SOIデバイスの特性を説明するための回路図である。
符号の説明
100,400,500,600 半導体装置
101 p-基板(p-領域)
102 BOX領域(埋め込み絶縁領域)
103 拡張ドレイン領域(第2の半導体領域)
103a 第1拡張ドレイン領域(第2の半導体領域)
103b 第2拡張ドレイン領域(第4の半導体領域)
105 pボディ領域(第1の半導体領域)
106a ソース領域
106b プラグ領域
107 p+埋め込み領域(第3の半導体領域)
108 p+ボディコンタクト領域(低抵抗領域、第1の低抵抗領域)
109 ドレイン領域
110 ゲート電極
111 ソース電極
112 ドレイン電極
113 裏面電極
114 ゲート絶縁膜
115 p+プラグ領域(第2の低抵抗領域)
116 p+基板
117 p+拡散領域(第3の低抵抗領域)
118 層間酸化膜

Claims (7)

  1. 第1導電型の高抵抗率半導体基板と、
    前記高抵抗率半導体基板の表面層の一部に設けられた埋め込み絶縁領域と、
    前記高抵抗率半導体基板の表面層の一部に、前記埋め込み絶縁領域の側面および表面層の一部と接して設けられた、前記高抵抗率半導体基板よりも抵抗率の低い第1導電型の第1の半導体領域と、
    前記第1の半導体領域の表面にゲート絶縁膜を介して設けられたゲート電極と、
    前記埋め込み絶縁領域の表面層の一部に、前記第1の半導体領域および前記高抵抗率半導体基板と離れて設けられた第2導電型の低抵抗率ドレイン領域と、
    前記埋め込み絶縁領域の表面層の一部に、前記高抵抗率半導体基板と離れるとともに前記第1の半導体領域および前記低抵抗率ドレイン領域と接するように設けられた第2導電型の第2の半導体領域と、
    前記高抵抗率半導体基板の表面層の一部に前記第1の半導体領域と離れて設けられた第1導電型の低抵抗領域と、
    前記高抵抗率半導体基板の表面層の一部に、前記第1の半導体領域および前記低抵抗領域と接するように設けられた第2導電型の低抵抗率ソース領域と、
    前記低抵抗率ドレイン領域の一部、前記第2の半導体領域、前記ゲート絶縁膜、前記ゲート電極、および前記低抵抗率ソース領域の一部を覆う層間酸化膜と、
    前記低抵抗率ドレイン領域に接するドレイン電極と、
    前記低抵抗率ソース領域および前記低抵抗領域に接するソース電極と、
    前記高抵抗率半導体基板の裏面に設けられた裏面電極と、を備え、
    前記低抵抗率ドレイン領域および前記第2の半導体領域の厚さは150nm〜300nmのいずれかであることを特徴とする半導体装置。
  2. 第1導電型の低抵抗率半導体基板上に設けられた第1導電型の高抵抗率領域と、
    前記高抵抗率領域の表面層の一部に設けられた埋め込み絶縁領域と、
    前記高抵抗率領域の表面層の一部に、前記埋め込み絶縁領域の側面および表面層の一部と接して設けられた、前記高抵抗率領域よりも抵抗率の低い第1導電型の第1の半導体領域と、
    前記第1の半導体領域の表面にゲート絶縁膜を介して設けられたゲート電極と、
    前記埋め込み絶縁領域の表面層の一部に、前記第1の半導体領域および前記高抵抗率領域と離れて設けられた第2導電型の低抵抗率ドレイン領域と、
    前記埋め込み絶縁領域の表面層の一部に、前記高抵抗率領域と離れるとともに前記第1の半導体領域および前記低抵抗率ドレイン領域と接するように設けられた第2導電型の第2の半導体領域と、
    前記高抵抗率半導体領域の表面層の一部に前記第1の半導体領域と離れて設けられた第1導電型の第1の低抵抗領域と、
    前記高抵抗率半導体領域の表面層の一部に、前記第1の半導体領域および前記第1の低抵抗領域と接するように設けられた第2導電型の低抵抗率ソース領域と、
    前記低抵抗率ソース領域の下部に設けられた第2導電型のプラグ領域と、
    前記高抵抗率半導体領域の表面層の一部に接して前記プラグ領域の下部に設けられた、前記プラグ領域よりも抵抗率の低い第1導電型の第3の半導体領域と、
    前記第1の低抵抗領域、前記高抵抗率領域を貫き前記低抵抗率半導体基板に至るトレンチ内に設けられた第1導電型の第2の低抵抗領域と、
    前記第2の低抵抗領域の周囲を覆う第1導電型の第3の低抵抗領域と、
    前記低抵抗率ドレイン領域の一部、前記第2の半導体領域、前記ゲート絶縁膜、前記ゲート電極、および前記低抵抗率ソース領域の一部を覆う層間酸化膜と、
    前記低抵抗率ドレイン領域に接するドレイン電極と、
    前記低抵抗率ソース領域、前記第1の低抵抗領域、前記第2の低抵抗領域および前記第3の低抵抗領域に接するソース電極と、
    前記低抵抗率半導体基板の裏面に設けられた裏面電極と、を備え、
    前記低抵抗率ドレイン領域および前記第2の半導体領域の厚さは150nm〜300nmのいずれかであることを特徴とする半導体装置。
  3. 前記低抵抗率ドレイン領域と前記第2の半導体領域との間に前記第2の半導体領域よりも抵抗率の低い第2導電型の第4の半導体領域を備えることを特徴とする請求項1または2に記載の半導体装置。
  4. 前記埋め込み絶縁領域は二酸化シリコンで形成されており、前記埋め込み絶縁領域の厚さは400nm以上であることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一つに記載の半導体装置。
  5. 前記ゲート絶縁膜は、前記ゲート電極の中心部側よりも前記ゲート電極の端部側の方が厚いことを特徴とする請求項1〜4のいずれか一つに記載の半導体装置。
  6. 前記第3の半導体領域は、前記ゲート電極および前記ゲート絶縁膜の側面に形成されたスペーサをマスクとしてイオン注入をおこなうことによって形成されることを特徴とする請求項1〜5のいずれか一つに記載の半導体装置。
  7. 第1導電型の高抵抗率半導体基板と、
    前記高抵抗率半導体基板の表面層の一部に設けられた埋め込み絶縁領域と、
    前記高抵抗率半導体基板の表面層の一部に、前記埋め込み絶縁領域の側面および表面層の一部と接して設けられた、前記高抵抗率半導体基板よりも抵抗率の低い第1導電型の第1の半導体領域と、
    前記第1の半導体領域の表面にゲート絶縁膜を介して設けられたゲート電極と、
    前記埋め込み絶縁領域の表面層の一部に、前記第1の半導体領域および前記高抵抗率半導体基板と離れて設けられた第2導電型の低抵抗率ドレイン領域と、
    前記埋め込み絶縁領域の表面層の一部に、前記高抵抗率半導体基板と離れるとともに前記第1の半導体領域および前記低抵抗率ドレイン領域と接するように設けられた第2導電型の第2の半導体領域と、
    前記高抵抗率半導体基板の表面層の一部に前記第1の半導体領域と離れて設けられた第1導電型の低抵抗領域と、
    前記高抵抗率半導体基板の表面層の一部に、前記第1の半導体領域および前記低抵抗領域と接するように設けられた第2導電型の低抵抗率ソース領域と、
    前記低抵抗率ドレイン領域の一部、前記第2の半導体領域、前記ゲート絶縁膜、前記ゲート電極、および前記低抵抗率ソース領域の一部を覆う層間酸化膜と、
    前記低抵抗率ドレイン領域に接するドレイン電極と、
    前記低抵抗率ソース領域および前記低抵抗領域に接するソース電極と、
    前記高抵抗率半導体基板の裏面に設けられた裏面電極と、を備え、
    前記ゲート絶縁領域が前記ゲート電極と重なる位置まで伸長していることを特徴とする半導体装置。
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