JP2008198694A - 受光装置 - Google Patents

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【課題】良好な光電変化特性を有する受光装置を提供する。
【解決手段】受光素子と、信号処理回路部3を構成する複数の回路素子(MOSトランジスタ30等)と、受光素子または各回路素子に接続された接続用導体32とを備えると共に、所定の機能層として機能する第2金属層15(第1導体層)が絶縁体17を介して回路素子の上方に形成され、第2金属層15は、回路素子における所定の機能部(ゲート31)の上方に位置する遮光用導体部51(第1導体部)と、接続用導体32として機能する遮光用導体部52(第2導体部)とを備えて構成され、遮光用導体部51は、隣接する遮光用導体部52に対して第2金属層15の層形成面においてスリット53(間隙)を有するように形成されている。
【選択図】図3

Description

本発明は、受光素子、および信号処理回路部を構成する回路素子などが一体的に構成された受光装置に関するものである。
この種の受光装置として、受光部、信号処理回路部およびボンディングパッド部がシリコン基板上に一体的に形成された受光素子(以下、受光部を構成する受光素子と区別するために、「受光装置」ともいう)が特開2006−147749号公報に開示されている。この場合、この種の受光装置では、信号処理回路部に対する光の照射に起因して各回路素子(トランジスタ等)の電気的特性が悪化するのを回避するために、信号処理回路部を覆うようにして遮光層が形成されている。例えば、この受光装置では、受光部における各受光素子に対する光の照射を許容しつつ、信号処理回路部を構成する各回路素子に対する光の照射を規制するために、各回路素子の上に絶縁体を介してAu/Ti層(遮光層)が形成されている。
一方、この受光装置では、上記のAu/Ti層を、遮光層としてのみならず、接続用導体層(チップ内配線の一部)としても機能させることで小形化が図られている。具体的には、この受光装置では、信号処理回路部を覆うようにして形成されたAu/Ti層の一部の領域が各ボンディングパッドのうちの一部と一体化されてボンディングパッドとして機能し、他の一部の領域によって所定のボンディングパッド同士が電気的に接続され、さらに他の領域によって所定の信号処理回路ブロック間が電気的に相互に接続されている。これにより、遮光層とは別個に接続用導体層を設けた構成と比較して、受光装置全体(受光装置の厚みや面積)としての小形化が図られている。
特開2006−147749号公報(第6−8頁、第1−2図)
ところが、従来の受光装置には、以下の問題点がある。すなわち、従来の受光装置では、Au/Ti層を遮光層としてのみならず接続用導体層としても機能させることで小形化が図られている。このため、従来の受光装置では、信号処理回路部を構成する各回路素子の上に絶縁体を介して接続用導体としてのAu/Ti層が存在している。この場合、各回路素子とAu/Ti層との間の絶縁体の厚みが極く薄厚のため、回路素子とAu/Ti層との間には、浮遊容量が生じている。したがって、本来は電気的に相互に絶縁されるべき回路素子とAu/Ti層とが浮遊容量を介して容量結合した状態となるため、接続用導体層を導通する各種の信号のうちの一部が回路素子に流入することがある。このため、従来の受光装置によれば、Au/Ti層からの意図しない信号の流入に起因して、信号処理回路部が本来的な電気的特性を発揮するのが困難となっており、これに起因して受光装置の光電変換特性が悪化しているという問題点が存在する。
本発明は、かかる問題点に鑑みてなされたものであり、良好な光電変化特性を有する受光装置を提供することを主目的とする。
上記目的を達成すべく本発明に係る受光装置は、受光素子と、信号処理回路部を構成する複数の回路素子と、前記受光素子または前記各回路素子に接続された接続用導体とを備えると共に、所定の機能層として機能する第1導体層が絶縁体を介して前記回路素子の上方に形成され、前記第1導体層が、前記回路素子における所定の機能部の上方に位置する第1導体部と、前記接続用導体として機能する第2導体部とを備えて構成され、当該第1導体部が、隣接する当該第2導体部に対して当該第1導体層の層形成面において間隙を有するように形成されている。なお、本発明における「回路素子における所定の機能部の上方に第1導体部が位置している」との状態には、「回路素子における所定の機能部の上方のみに第1導体部が位置している」との状態だけではなく「回路素子全体の上方に第1導体部が位置している」との状態が含まれる。また、信号処理回路部の全域(すなわち、信号処理回路部を構成する回路素子のすべての上方)に第1導体部を形成するのが好ましいが、これに限らず、信号処理回路部の任意の一部(すなわち信号処理回路部を構成する各回路素子のうちの任意の一部の上方)の主要な領域の上方のみに第1導体部を形成する構成を採用することもできる。
また、本発明に係る受光装置は、前記第1導体部が、前記回路素子を構成する複数の回路素子形成層のうちの当該受光装置の厚み方向において前記第1導体層に最も近い当該回路素子形成層で構成された前記機能部の上方に形成されている。
さらに、本発明に係る受光装置は、前記第1導体層の上に絶縁体を介して第2導体層が形成され、前記第1導体層が、前記回路素子に対する光の照射を規制する前記機能層としての第1遮光層を構成し、前記第2導体層が、前記第1導体部と前記第2導体部との間の前記間隙を覆って前記回路素子に対する光の照射を規制する第2遮光層として機能する。
また、本発明に係る受光装置は、前記第2導体層が、前記第1導体部の上方に位置する第3導体部と、前記接続用導体として機能する第4導体部とを備えて構成され、当該第3導体部が、隣接する当該第4導体部に対して当該第2導体層の層形成面において間隙を有するように形成されると共に、当該第3導体部および当該第4導体部のいずれかの導体部が前記第1導体部と前記第2導体部と間の前記第1導体層における前記間隙を覆って前記光の照射を規制する。
さらに、本発明に係る受光装置は、前記各回路素子における各々の前記機能部の上方には、間隙を介して互いに分離された前記第1導体部がそれぞれ1つずつ形成されている。
本発明に係る受光装置では、回路素子における所定の機能部の上方に位置する第1導体部と、接続用導体として機能する第2導体部とを備えて第1導体層が構成されると共に、隣接する第2導体部に対して第1導体層の層形成面において間隙を有するように第1導体部が形成されている。したがって、本発明に係る受光装置によれば、接続用導体(第2導体部)を導通する信号の機能部を介しての回路素子への流入を十分に回避することができる結果、良好な光電変化特性を有する受光装置を提供することができる。また、例えば第1導体層の第2導体部を接続用導体として機能させることなく第2導体部によって構成される接続用導体と同等に機能する接続用導体を有する接続用導体層を第1導体層とは別個に形成する構成と比較して、受光装置の製造に際して形成すべき機能層の数を少なくすることができる結果、受光装置の小形化(薄形化)を図ることができると共に、その製造コストを十分に低減することができる。
また、本発明に係る受光装置では、回路素子を構成する複数の回路素子形成層のうちの受光装置の厚み方向において第1導体層に最も近い回路素子形成層で構成された機能部の上方に第1導体部を形成している。したがって、本発明に係る受光装置によれば、回路素子を構成する各機能部のうちの第1導体層に対して最も容量結合し易い機能部を介しての回路素子への信号の流入を確実に回避することができる。
さらに、本発明に係る受光装置では、第1導体層が回路素子に対する光の照射を規制する機能層としての第1遮光層を構成し、第2導体層が第1導体部と第2導体部との間の間隙を覆って回路素子に対する光の照射を規制する第2遮光層として機能する。したがって、本発明に係る受光装置によれば、例えば第1導体層を第1遮光層として機能させることなく第1導体層とは別個に遮光層を形成する構成と比較して、受光装置の製造に際して形成すべき機能層の数を少なくすることができる結果、受光装置の小形化(薄形化)を図ることができると共に、その製造コストを十分に低減することができる。
また、本発明に係る受光装置では、第1導体部の上方に位置する第3導体部と、接続用導体として機能する第4導体部とを備えて第2導体層が構成され、隣接する第4導体部に対して第2導体層の層形成面において間隙を有するように第3導体部が形成されると共に、第3導体部および第4導体部のいずれかの導体部が第1導体部と第2導体部と間の第1導体層における間隙を覆って光の照射を規制する。したがって、本発明に係る受光装置によれば、例えば第2導体層を第3導体部と第4導体部とに分離することなく単一の導体部として形成する構成とは異なり、第3導体部と切り離されて絶縁されている第4導体部を接続用導体の一部として使用する構成においても、この接続用導体(第4導体部)から機能部を介しての回路素子への電気的信号の流入を十分に回避することができる。
また、本発明に係る受光装置では、各回路素子における所定の機能部の上方には、間隙を介して互いに分離された第1導体部がそれぞれ1つずつ形成されている。したがって、この受光素子によれば、間隙によってその部位に浮遊容量が形成されるため、第1導体部を介しての回路素子間(各回路素子における各機能部間)の容量結合が一層小さくなる結果、回路素子間での信号の流入(漏れ込み)を十分に低減することができる。
以下、本発明に係る受光装置の最良の形態について、添付図面を参照して説明する。
図1に示す受光装置1は、一例として、CDおよびDVDの両タイプの光ディスクに対する記録再生が可能な記録再生装置(図示せず)に搭載されて、光ディスクによって反射された光(レーザービーム)を受光して受光レベルに応じた電気的信号を出力可能に構成されている。この受光装置1は、受光部2と、受光部2からの出力信号を信号処理する信号処理回路部3と、受光装置1を図外の親基板に接続するための複数のボンディングパッド41が形成された配線接続部4とが公知の半導体製造プロセスに従って一体的に形成されている。受光部2は、一例として、CDに対する記録再生時に使用される受光素子21〜23、およびDVDに対する記録再生時に使用される受光素子24〜26の6つの受光素子を備えて構成されている。
信号処理回路部3は、複数の回路素子(一例として、図2,3に示すMOSトランジスタ30を初めとして、図示しない抵抗、コンデンサおよびダイオード等)が受光部2の周囲に形成されると共に、これらの回路素子が接続用導体34(図2,3参照)を介して接続されてアンプ部やゲインコントロール部などの各種の処理回路を構成している。この場合、図2,3に示すように、MOSトランジスタ30は、シリコン基板(シリコンウエハ)11の上に、例えば不純物材料(一例として、As(ヒ素)やP(リン)など)等で薄膜状に形成された第1回路素子形成層12(N+またはP+)によってドレイン32およびソース33(本発明における機能部の一例)が形成されると共に、Polyシリコン材料等で薄膜状に形成された第2回路素子形成層13によってゲート31(本発明における機能部の他の一例)が形成されている。また、第1金属層14で構成される接続用導体34によって、ゲート31の上にはゲート電極が、ドレイン32の上にはドレイン電極が、ソース33の上にはソース電極がそれぞれ形成されている。なお、本発明についての理解を容易とするために、MOSトランジスタ30以外の各回路素子についての図示および説明を省略する。
また、この受光装置1では、信号処理回路部3に対する光(図3,4および後に参酌する図5,6において矢印で示す向きで入射する光)の照射に起因して各回路素子の電気的特性が悪化するのを回避するために、信号処理回路部3の上方に位置する領域5(図1参照)の全域を覆うようにして遮光層が形成されている。具体的には、この受光装置1では、本発明における第1導体層に相当する第2金属層15と、本発明における第2導体層に相当する第3金属層16との2つの層によって信号処理回路部3の全域(領域5)を覆う遮光層が形成されている。なお、図2では、第2金属層15の形成領域を右下がりの斜め線で表すと共に、第3金属層16の形成領域を左下がりの斜め線で表している。したがって、同図において右下がりの斜め線と左下がりの斜め線とが交差した網線で表している領域は、第2金属層15と第3金属層16とが受光装置1の厚み方向で重なっている領域を示している。
この場合、第2金属層15は、一例としてAl(アルミ)等の導電体で薄膜状に形成されて、本発明における機能層の一例としての第1遮光層を構成する。また、第3金属層16は、Al(アルミ)等の導電体で薄膜状に形成されて、本発明における機能層の一例としての第2遮光層を構成する。なお、本発明における第1導体層(第1遮光層)および第2導体層(第2遮光層)を形成する材料はAl(アルミ)に限定されず、Cu(銅)等の各種導電性材料を採用することができる。また、第2金属層15および第3金属層16は、図3に示すように、一例として、SiO等の絶縁体(層間絶縁膜)17によって電気的に相互に絶縁されている。なお、本発明における絶縁体はSiOに限定されず、SiOF(酸化シリコンにフッ素を添加したもの)やSiOC(酸化シリコンに炭素を添加したもの)等の各種絶縁性材料を採用することができる。
また、この受光装置1では、図2,3に示すように、信号処理回路部3を構成する回路素子(この例では、MOSトランジスタ30)における機能部(一例として、ゲート31)と重なる(回路素子における機能部の上方に位置する)遮光用導体部51(本発明における「第1導体部」の一例)と、接続用導体34の一部を構成しつつ遮光層(第1遮光層)としても機能する遮光用導体部52(本発明における第2導体部)とを備えて第2金属層15が構成されている。この場合、第2金属層15が形成されている層の形成面(層形成面)における遮光用導体部51と遮光用導体部52との間にはスリット53(本発明における「間隙」)が形成されており、このスリット53は、遮光用導体部51の周囲におけるいずれの部位においても、その開口長(開口幅)が、一例として、第1金属層14と第2金属層15との間の絶縁体17の厚み、および第2金属層15と第3金属層16との間の絶縁体17の厚みよりも長くなるように規定されている。これにより、接続用導体34の一部を構成している遮光用導体部52に対して遮光用導体部51が切り離されて絶縁された状態となっている。
なお、本明細書において参照する各図面においては、本発明についての理解を容易とするために、2つのMOSトランジスタ30におけるゲート31の上方に1つの遮光用導体部51(第1導体部)を連続的に形成した例を図示している。しかしながら、本発明はこれに限定されるものではなく、3つ以上の回路素子における機能部の上方に1つの遮光用導体部51を連続的に形成する構成を採用することもできる。また、この受光装置1では、両MOSトランジスタ30におけるドレイン32の一部の上方に遮光用導体部51(第1導体部)が存在しない状態となっているが、本発明はこれに限定されず、両MOSトランジスタ30の全体(ゲート31、ドレイン32およびソース33のすべて)の上方に遮光用導体部51(第1導体部)が位置するように遮光用導体部51(第1導体部)を形成することもできる。
また、この受光装置1では、図2,3に示すように、第2金属層15における遮光用導体部51と重なる(遮光用導体部51の上方に位置する)遮光用導体部61(本発明における「第3導体部」の一例)と、接続用導体34の一部を構成しつつ遮光層(第2遮光層)としても機能する遮光用導体部62(本発明における「第4導体部」)とを備えて第3金属層16が構成されている。この場合、第3金属層16は、第2金属層15における遮光用導体部51と遮光用導体部52との間のスリット53を遮光するように、つまりスリット53の上方に遮光用導体部61および遮光用導体部62のいずれかが位置するように形成されている。これにより、第2金属層15および第3金属層16の両層によって、信号処理回路部3に対する光の照射が規制される(信号処理回路部3の全域において遮光される)。
また、第3金属層16が形成されている層の形成面(層形成面)における遮光用導体部61と遮光用導体部62との間にはスリット63(本発明における「間隙」)が形成されており、このスリット63は、遮光用導体部61の周囲におけるいずれの部位においても、その開口長(開口幅)が、一例として、第1金属層14と第2金属層15との間の絶縁体17の厚み、および第2金属層15と第3金属層16との間の絶縁体17の厚みよりも長くなるように規定されている。これにより、接続用導体34の一部を構成している遮光用導体部62に対して遮光用導体部61が切り離されて絶縁された状態となっている。
この受光装置1では、上記したように、第1遮光層を構成する第2金属層15の一部(遮光用導体部52)、および第2遮光層を構成する第3金属層16の一部(遮光用導体部62)を第1金属層14と共に接続用導体34として使用する構成が採用されている。したがって、遮光層とは別個に接続用導体を形成する構成と比較して受光装置1の小形化が図られている。
また、この受光装置1では、信号処理回路部3を構成する回路素子における機能部(この例では、2つのMOSトランジスタ30におけるゲート31)の上方に位置する遮光用導体部51と、接続用導体34の一部を構成する遮光用導体部52とをスリット53を形成して相互に離間させることで接続用導体34(遮光用導体部52)に対して遮光用導体部51を絶縁した構成を採用している。この場合、図4に示すように、接続用導体34の一部を構成する遮光用導体部52と、遮光用導体部52に対して切り離されている遮光用導体部51との間には、浮遊容量C1aが存在する。また、遮光用導体部51とMOSトランジスタ30のゲート31との間には浮遊容量C1bが存在する。このため、この受光装置1では、接続用導体34(遮光用導体部52)とゲート31とが浮遊容量C1a,C1bを介して容量結合する構成となる。したがって、例えば遮光用導体部51を接続用導体34の一部として使用することで遮光用導体部51とゲート31とが浮遊容量C1bのみを介して容量結合する構成とは異なり、遮光用導体部51と接続用導体34(遮光用導体部52)とをスリット53によって切り離して絶縁したこの受光装置1では、遮光用導体部52とゲート31との間の容量結合が小さくなるため、接続用導体34(遮光用導体部52)を導通する電気的信号のゲート31を介してのMOSトランジスタ30への流入が極く僅かとなっている。
さらに、この受光装置1では、本発明における第1導体部に相当する遮光用導体部51の上方に位置する遮光用導体部61と、接続用導体34の他の一部を構成する遮光用導体部62とをスリット63の形成によって相互に離間させることで接続用導体34に対して遮光用導体部61を切り離して絶縁した構成を採用している。この場合、図4に示すように、接続用導体34の一部を構成する遮光用導体部62と、遮光用導体部62に対して切り離されている遮光用導体部61との間には、浮遊容量C2aが存在する。また、遮光用導体部61と遮光用導体部51との間には浮遊容量C2bが存在する。このため、この受光装置1では、接続用導体34(遮光用導体部62)とMOSトランジスタ30のゲート31とが浮遊容量C2a,C2b,C1bを介して容量結合する構成となる。したがって、例えば遮光用導体部61を接続用導体34の一部として使用することで遮光用導体部61とゲート31とが浮遊容量C2b,C1bを介して容量結合する構成とは異なり、遮光用導体部61と接続用導体34(遮光用導体部62)とをスリット63によって切り離して絶縁したこの受光装置1では、遮光用導体部62とゲート31との間の容量結合が小さくなるため、接続用導体34(遮光用導体部62)を導通する電気的信号のゲート31を介してのMOSトランジスタ30への流入が極く僅かとなっている。
このように、この受光装置1では、回路素子(この例では、MOSトランジスタ30)における所定の機能部(この例では、ゲート31)の上方に位置する遮光用導体部51(本発明における第1導体部)と、接続用導体34の一部として機能する遮光用導体部52(本発明における第2導体部)とを備えて第2金属層15(本発明における第1導体層)が構成されると共に、隣接する遮光用導体部52に対して第2金属層15の層形成面においてスリット53(本発明における間隙)を有するように遮光用導体部51が形成されている。したがって、この受光装置1によれば、接続用導体34(遮光用導体部52)を導通する信号の機能部(ゲート31)を介しての回路素子(MOSトランジスタ30)への流入を十分に回避することができる結果、良好な光電変化特性を有する受光装置1を提供することができる。また、例えば第2金属層15の遮光用導体部52を接続用導体として機能させることなく遮光用導体部52と同等に機能する接続用導体を有する接続用導体層を第2金属層15とは別個に形成する構成と比較して、受光装置1の製造に際して形成すべき機能層の数を少なくすることができる結果、受光装置1の小形化(薄形化)を図ることができると共に、その製造コストを十分に低減することができる。
また、この受光装置1では、回路素子(この例では、MOSトランジスタ30)を構成する第1回路素子形成層12および第2回路素子形成層13のうちの受光装置1の厚み方向において第2金属層15(第1導体層)に最も近い第2回路素子形成層13で構成された機能部(この例では、ゲート31)の上方に遮光用導体部51(第1導体部)を形成している。したがって、この受光装置1によれば、MOSトランジスタ30を構成するゲート31、ドレイン32およびソース33のうちの第2金属層15に対して最も容量結合し易いゲート31を介してのMOSトランジスタ30への信号の流入を確実に回避することができる。
また、この受光装置1では、第2金属層15が回路素子(この例では、MOSトランジスタ30等)に対する光の照射を規制する機能層としての第1遮光層を構成し、第3金属層16(本発明における第2導体層)が第2金属層15における遮光用導体部51,52の間のスリット53(間隙)を覆って回路素子に対する光の照射を規制する第2遮光層として機能する。したがっ、この受光装置1によれば、例えば第2金属層15を第1遮光層として機能させることなく第2金属層15とは別個に遮光層を形成する構成と比較して、受光装置1の製造に際して形成すべき機能層の数を少なくすることができる結果、受光装置1の小形化(薄形化)を図ることができると共に、その製造コストを十分に低減することができる。
また、この受光装置1では、遮光用導体部51の上方に位置する遮光用導体部61(本発明における第3導体部)と、接続用導体34の一部として機能する遮光用導体部62(本発明における第4導体部)とを備えて第3金属層16(本発明における第2導体層)が構成され、隣接する遮光用導体部62に対して第3金属層16の層形成面においてスリット63(本発明における間隙)を有するように遮光用導体部61が形成されると共に、遮光用導体部61,62のいずれかが遮光用導体部51,52の間の第2金属層15におけるスリット53を覆って光の照射を規制する。したがって、この受光装置1によれば、例えば第3金属層16を遮光用導体部61と遮光用導体部62とに分離することなく単一の遮光用導体部として形成する構成とは異なり、遮光用導体部61と切り離されて絶縁されている遮光用導体部62を接続用導体34の一部として使用する構成においても、この接続用導体34(遮光用導体部62)から機能部(ゲート31)を介しての回路素子(MOSトランジスタ30)への電気的信号の流入を十分に回避することができる。
なお、本発明は上記の構成に限定されない。例えば、第3金属層16が遮光用導体部61と遮光用導体部62との2つで構成された受光装置1を例に挙げて説明したが、本発明における第2導体層の構成はこれに限定されず、図5に示す受光装置1Aのように、単一の遮光用導体部65からなる第3金属層16で本発明における第2導体層としての第2遮光層を構成することができる。この構成においても、遮光用導体部65を接続用導体34(例えば、遮光用導体部52)に対して受光素子の厚み方向で離間させることで、接続用導体34を導通する信号の遮光用導体部51を介しての回路素子への流入を十分に回避することができる。
また、上記の受光装置1,1Aでは、本発明における第1導体部に相当する単一の遮光用導体部51がスリット53を介して本発明における第2導体部に相当する遮光用導体部52と隣接するように第2金属層15を形成しているが、本発明はこれに限定されない。例えば、図6に示す受光装置1Bのように、各回路素子における機能部(MOSトランジスタ30におけるゲート31)の上方に、スリット53a(本発明における間隙)を介して互いに分離された遮光用導体部51a,51b(本発明における第1導体部)をそれぞれ1つずつ形成する構成を採用することができる。この場合、同図に示す受光装置1Bでは、スリット53aを介して遮光用導体部51a,51bが第2金属層15の形成面において隣接すると共に、この遮光用導体部51a,51bがスリット53を介して本発明における第2導体部に相当する遮光用導体部52と隣接するように第2金属層15が形成されている。この構成によれば、スリット53aによって遮光用導体部51a,51b間に浮遊容量が形成されるため、この遮光用導体部51a,51bを介しての回路素子間(両MOSトランジスタ30,30におけるゲート31,31の間)の容量結合が一層小さくなる結果、回路素子間(この例では、左側のMOSトランジスタ30におけるゲート31と右側のMOSトランジスタ30におけるゲート31との間)での信号の流入(漏れ込み)を十分に低減することができる。
また、上記の受光装置1Bのように、本発明における第1導体層に相当する第2金属層15の形成面において複数の(この例では、2つの)第1導体部(この例では、遮光用導体部51a,51b)がスリット53aを介して隣接するように形成する構成を採用することができる。この場合、各回路素子毎に1つの第1導体部を形成する構成に限定されず、1つの回路素子の上方に複数の第1導体部を形成する構成を採用することもできる。このような構成においても、上記の受光装置1,1Aと同様にして、遮光用導体部51a,51bの双方を接続用導体34(例えば、遮光用導体部52)に対して離間させることで、接続用導体34を導通する信号の機能部を介しての回路素子への流入を十分に回避することができる。なお、上記の例におけるスリット53aを介して第2金属層15の形成面において隣接させる第1導体部の数は、上記の遮光用導体部51a,51bのような2つに限定されず、3つ以上であってもよいのは勿論である。
さらに、上記の受光装置1では、本発明における第3導体部に相当する単一の遮光用導体部61がスリット63を介して本発明における第4導体部に相当する遮光用導体部62と隣接するように第3金属層16を形成しているが、本発明はこれに限定されない。例えば、図6に示す受光装置1Bのように、スリット63aを介して本発明における第3導体部に相当する遮光用導体部61a〜61cを第3金属層16の形成面において隣接させると共に、この遮光用導体部61a〜61cがスリット63を介して本発明における第4導体部に相当する遮光用導体部62と隣接するように第3金属層16を形成することもできる。この構成においても、上記の受光装置1,1Aと同様にして、各遮光用導体部61a〜61cを接続用導体34(例えば、遮光用導体部62)に対して離間させることで、接続用導体34を導通する信号の機能部を介しての回路素子への流入を十分に回避することができる。なお、上記の例におけるスリット63aを介して形成する第3導体部の数は上記の遮光用導体部61a〜61cのような3つに限定されず、2つ、或いは4つ以上の第3導体部を第3金属層16の形成面において隣接させた構成を採用することもできる。
加えて、第1遮光層として機能する第2金属層15と、第2遮光層として機能する第3金属層16との2つの遮光層によって信号処理回路部3を遮光する構成について説明したが、本発明はこれに限定されず、3層以上の任意の導体層によって信号処理回路部3を遮光する構成(図示せず)を採用することができる。
受光装置1の平面図である。 受光装置1における信号処理回路部3の一部の平面透過図である。 図2におけるA−A線断面図である。 受光装置1における信号処理回路部3の一部の電気的構成を模式的に示した概念図である。 受光装置1Aにおける信号処理回路部の一部の断面図である。 受光装置1Bにおける信号処理回路部の一部の断面図である。
符号の説明
1,1A,1B 受光装置
2 受光部
3 信号処理回路部
11 シリコン基板
12 第1回路素子形成層
13 第2回路素子形成層
14 第1金属層
15 第2金属層
16 第3金属層
17 絶縁体
21〜26 受光素子
30 MOSトランジスタ
31 ゲート
32 ドレイン
33 ソース
34 接続用導体
51,51a,51b,52,61,61a〜61c,62,65 遮光用導体部
53,53a,63,63a スリット
C1a,C1b,C2a,C2b 浮遊容量

Claims (5)

  1. 受光素子と、信号処理回路部を構成する複数の回路素子と、前記受光素子または前記各回路素子に接続された接続用導体とを備えると共に、所定の機能層として機能する第1導体層が絶縁体を介して前記回路素子の上方に形成され、
    前記第1導体層は、前記回路素子における所定の機能部の上方に位置する第1導体部と、前記接続用導体として機能する第2導体部とを備えて構成され、当該第1導体部は、隣接する当該第2導体部に対して当該第1導体層の層形成面において間隙を有するように形成されている受光装置。
  2. 前記第1導体部は、前記回路素子を構成する複数の回路素子形成層のうちの当該受光装置の厚み方向において前記第1導体層に最も近い当該回路素子形成層で構成された前記機能部の上方に形成されている請求項1記載の受光装置。
  3. 前記第1導体層の上に絶縁体を介して第2導体層が形成され、
    前記第1導体層は、前記回路素子に対する光の照射を規制する前記機能層としての第1遮光層を構成し、
    前記第2導体層は、前記第1導体部と前記第2導体部との間の前記間隙を覆って前記回路素子に対する光の照射を規制する第2遮光層として機能する請求項1または2記載の受光装置。
  4. 前記第2導体層は、前記第1導体部の上方に位置する第3導体部と、前記接続用導体として機能する第4導体部とを備えて構成され、当該第3導体部は、隣接する当該第4導体部に対して当該第2導体層の層形成面において間隙を有するように形成されると共に、当該第3導体部および当該第4導体部のいずれかの導体部が前記第1導体部と前記第2導体部と間の前記第1導体層における前記間隙を覆って前記光の照射を規制する請求項3記載の受光装置。
  5. 前記各回路素子における各々の前記機能部の上方には、間隙を介して互いに分離された前記第1導体部がそれぞれ1つずつ形成されている請求項1から4のいずれかに記載の受光素子。
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