JP2008196734A - 加熱調理器 - Google Patents

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Abstract

【課題】非常時に扉のロックを解除して利便性を向上できる加熱調理器を提供する。
【解決手段】食品を収納して加熱する加熱室20を有した本体部10と、加熱室10を開閉する扉12と、扉12を閉じた状態をロックするロック装置70とを備えた加熱調理器1において、ロック装置70は、本体部10に設けられて支持部71dを支点に回動するとともに先端部71cが鉤状に曲げて形成されるレバー部材71と、扉12に設けられてレバー部材71の回動によりレバー部材71の先端部71cと係合する係合孔72と、レバー部材71の回動を規制してレバー部材71と係合部72との係合状態を保持する回動規制部74とを備え、レバー部材71は支持部71dよりも先端側に弾性体71bを有し、ロック装置70によるロック時に所定の力で扉12を引いた際にレバー部材71が弾性変形して係合孔72との係合を解除できるようにした。
【選択図】図8

Description

本発明は、食品を加熱調理する加熱室の開閉扉がロックされる加熱調理器に関する。
加熱室の前面を開閉する扉を閉じた状態にロックできる従来の加熱調理器は特許文献1に開示されている。この加熱調理器はロック機構を駆動するソレノイドを有したロック装置を備えている。加熱室が所定の温度よりも高温になるとソレノイドをONしてロック機構により扉がロックされる。加熱室が降温されるとソレノイドがOFFされ、ロックを解除して扉を開くことができる。これにより、加熱室の高温時に使用者が不用意に扉を開くことによる危険を回避して安全性を向上することができる。
特開平4−93522号公報(第3頁−第7頁、第6図)
しかしながら、上記従来の加熱調理器によると、加熱室が高温になる調理が終了するまでロック装置によるロックを解除することができない。このため、調理中に停電等が生じると食品を取り出すことができず、利便性が悪い問題があった。
本発明は、停電等の非常時に食品を取り出すことが可能で利便性を向上できる加熱調理器を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために本発明は、食品を収納して加熱する加熱室を有した本体部と、前記加熱室を開閉する扉と、前記扉を閉じた状態をロックするロック装置とを備えた加熱調理器において、前記ロック装置は、前記本体部と前記扉の一方に設けられて支持部を支点に回動するとともに先端部が回動方向に突出するレバー部材と、前記本体部と前記扉の他方に設けられて前記レバー部材の回動により前記先端部と係合する係合部と、前記レバー部材の回動を規制して前記レバー部材と前記係合部との係合状態を保持する回動規制部とを備え、前記レバー部材は弾性体を有し、前記ロック装置によるロック時に所定の力で前記扉を引いた際に前記弾性体が弾性変形して前記レバー部材と前記係合部との係合を解除できることを特徴としている。
この構成によると、例えばロック装置のレバー部材が本体部に配され、レバー部材の先端部に係合する孔等から成る係合部が扉に設けられる。食品を入れた加熱室を扉により閉じて調理開始等を指示するとレバー部材が回動して係合部に係合する。そして、回動規制部によってレバー部材と係合部との係合を解除する方向のレバー部材の回動が規制される。これにより、レバー部材と係合部との係合が保持されて扉が閉じた状態でロックされる。調理終了等によって回動規制部によるレバー部材の回動の規制が解除され、扉のロックを解除して扉を開くことができる。また、停電等の非常時に回動規制部によってレバー部材の回動が規制された状態で所定の力で扉を引くとレバー部材の先端部が係合部に押圧され、レバー部材の弾性体が弾性変形する。これにより、レバー部材の先端部が係合部から退避し、レバー部材と係合部との係合を解除して扉を開くことができる。尚、扉を閉じてロックする際にレバー部材が回動して係合部と係合してもよく、扉を閉じた際にレバー部材が回動して係合部と係合してもよい。
また本発明は、上記構成の加熱調理器において、前記回動規制部はモータにより回転するとともに軸に垂直な平面部と前記平面部に対して傾斜する螺旋状の傾斜部とを有した回転体を備え、前記レバー部材は前記傾斜部との摺動により回動し、前記平面部との当接によって回動が規制されることを特徴としている。
この構成によると、モータの駆動によって回転体が回転し、レバー部材は螺旋状の傾斜部との摺動によって回動して係合部に係合する。回転体は回転により平面部がレバー部材に当接すると回転が停止される。レバー部材は平面部によって継続して押圧されているため、係合部との係合が保持される。レバー部材は平面部と当接した状態から回転体が回転すると平面部から離れ、係合部との係合を解除する方向に回動可能になる。
また本発明は、上記構成の加熱調理器において前記係合部との係合を解除する方向に前記レバー部材を付勢する付勢手段を設けたことを特徴としている。この構成によると、レバー部材は回動規制部による回動の規制が解除されると付勢手段の付勢によって回動し、係合部との係合が解除される。
また本発明は、上記構成の加熱調理器において、前記傾斜部は前記平面部に対して周方向の両側に設けられることを特徴としている。この構成によると、レバー部材と係合部との係合が解除された状態から回転体がどちらに回転してもレバー部材が回動して平面部に当接する。
また本発明は、上記構成の加熱調理器において、前記弾性体を屈曲したことを特徴としている。この構成によると、弾性体の屈曲によって支持部から先端部までの長さが長くなる。
また本発明は、上記構成の加熱調理器において、前記回動規制部は前記レバー部材の前記支持部に対して前記係合部から離れた側に当接して前記レバー部材の回動を規制することを特徴としている。この構成によると、レバー部材は支持部に対して係合部から離れた側の例えば上面が回動規制部に当接して先端部の下降が規制される。
また本発明は、上記構成の加熱調理器において、前記回動規制部と反対方向の前記レバー部材の回動を規制するストッパを設け、前記弾性体を前記支持部に対して前記係合部から離れた側に延設したことを特徴としている。この構成によると、レバー部材は係合部に係合する際にストッパに当接し、それ以上の回動が規制される。レバー部材がストッパに当接した状態で回転体が更に回転し、レバー部材の弾性体は支持部よりも後方が弾性変形して平面部に当接する。
また本発明は、上記構成の加熱調理器において、前記ロック装置が前記加熱室の対向する2壁面の両方の側方に設けられることを特徴としている。この構成によると、例えば加熱室の下方で扉が枢支され、加熱室の右側と左側にロック装置がそれぞれ設けられる。
また本発明は、上記構成の加熱調理器において、前記所定の力が80N以上であることを特徴としている。
本発明によると、係合部に係合するレバー部材が弾性体を有するので、回動規制部によりレバー部材の回動を規制したロック状態でも扉を強い力で引くと弾性体の弾性変形によってレバー部材と係合部の係合を解除して扉を開くことができる。従って、停電等の非常時に食品を取り出すことができ、加熱調理器の利便性を向上することができる。
また本発明によると、回動規制部が軸に垂直な平面部と平面部に対して傾斜する螺旋状の傾斜部とを有した回転体を備え、レバー部材が傾斜部との摺動により回動して平面部との当接によって回動が規制されるので、レバー部材の回動を簡単に規制して扉の閉止状態をロックすることができる。
また本発明によると、係合部との係合を解除する方向にレバー部材を付勢する付勢手段を設けたので、平面部がレバー部材から退避した際に付勢手段によって簡単に係合部とレバー部材との係合を解除することができる。
また本発明によると、傾斜部は平面部に対して周方向の両側に設けられるので、レバー部材と係合部との係合が解除された状態から回転体がどちらに回転してもレバー部材を回動して係合部に係合させることができる。従って、回転体を駆動するモータの回転方向を規制する必要がなく、安価なモータを用いることができる。
また本発明によると、弾性体を屈曲したので、レバー部材の支持部から先端部までの長さを長くしてレバー部材を容易に弾性変形させることができる。
また本発明によると、回動規制部はレバー部材の支持部に対して係合部から離れた側を押圧してレバー部材の回動を規制するので、レバー部材の回動を容易に規制することができる。また、回動規制部を後方に配置できるため、スペースの規制が少なく容易に設置することができる。
また本発明によると、回動規制部と反対方向のレバー部材の回動を規制するストッパを設けたので、レバー部材が係合部に押圧されない。従って、レバー部材の先端部及び係合部の経年変化や扉を開く際の摺動による損傷を防止することができる。また、弾性体を支持部に対して係合部から離れた側に延設したので、支持部よりも後方の弾性体の弾性変形によって回動規制部がレバー部材に確実に当接する。従って、ロック状態を確実に保持することができる。
また本発明によると、ロック装置が加熱室の対向する2壁面の両方の側方に設けられるので、扉が捩れて一部が開いてしまうことを防止し、確実に扉の閉止状態をロックすることができる。
また本発明によると、ロック時に80N以上の力で扉を引いた際にレバー部材の係合を解除できるので、調理中等の不用意な扉の開成を防止できるとともに、幼児による扉の開成を防止できる。従って、加熱調理器の安全性を向上することができる。
以下に本発明の実施形態を図面を参照して説明する。図1は一実施形態の加熱調理器を示す外観斜視図である。加熱調理器1は加熱室20(図2参照)が設けられた直方体形状の本体部10の正面の上部に操作パネル11が設けられる。操作パネル11の下方には下端で枢支される扉12が設けられる。扉12の上部にはハンドル13が設けられ、中央部に耐熱ガラス製の窓14が嵌め込まれている。
図2は加熱調理器1の扉12を開いた状態を示す外観斜視図である。本体部10内には食品を加熱調理する直方体形状の加熱室20が設けられ、扉12により開閉される。加熱室20は扉12に面した正面側に開口部20aを有し、内壁がステンレス鋼板により形成されている。また、扉12は加熱室20に面する側がステンレス鋼板で形成されている。
加熱室20の周囲及び扉12の内側には断熱材(不図示)が設けられており、加熱室20内と外部とが断熱されている。加熱室20の両側壁の下部には、略水平に延在する略矩形の側面蒸気吹出口22が設けられている。また、加熱室20内にはステンレス製のトレイ21が設置される。トレイ21上には食品を載置するためのステンレス鋼線製のラック(不図示)が設置される。
加熱室20の両側方には上下に可動のレバー部材71が突出する。扉12の両側部にはレバー部材71が可動して係合する係合孔72が設けられる。詳細を後述するように、レバー部材71及び係合孔72は扉12の閉止状態をロックするロック装置70(図4参照)を構成する。
図3は加熱調理器1の基本構成を示す概略構成図である。加熱室20の側部には蒸気用の水を貯める水タンク30が設けられる。水タンク30には給水パイプ33を介して蒸気発生装置40が接続される。蒸気発生装置40は蒸気発生ヒータ42を有し、水タンク30から供給される水を蒸発させて蒸気を発生する。給水パイプ33の経路途中にはポンプ35が設けられる。
蒸気発生装置40は蒸気供給パイプ63により循環路60に連結され、蒸気供給パイプ63端面の蒸気供給口62が循環路60に開口する。循環路60は加熱室20の外壁に沿って設けられ、加熱室20の背壁に設けた吸気口25と加熱室20の上方に設けた蒸気昇温室50とを接続する。尚、同図において便宜上、循環路60及び吸気口25を加熱室20の側方に記載している。循環路60内にはシロッコファンから成る送風ファン28が設けられ、蒸気供給パイプ63は吸気口25と送風ファン28との間に接続されている。
蒸気昇温室50は下方を開口した皿型ケース51と蒸気加熱ヒータ52とを有している。皿型ケース51は加熱室20の天井側の略中央に配置され、皿型ケース51の下面は加熱室20の天井壁を形成する金属製の天井パネル54で覆われる。皿型ケース51と天井パネル54とで囲まれた空間内に蒸気加熱ヒータ52が配される。また、天井パネル54には複数の噴気口55が形成されている。循環路60及び蒸気昇温室50によって吸気口25と噴気口55とが連通する。
蒸気昇温室50の両側面には左右両側に向かって延びる蒸気供給通路23が夫々接続されている。蒸気供給通路23は加熱室20の両側壁に沿って下方に向かって延在され、加熱室20の両側壁の下部に設けた側面蒸気吹出口22に接続されている。
また、加熱調理器1には制御装置80及び高周波発生装置79が設けられる。制御装置80は加熱調理器1の各部の動作を制御する。高周波発生装置79は加熱室20の底面の下方に組み込まれており、アンテナ(不図示)を介して加熱室20内に高周波を供給する。
図4はロック装置70の側面断面図を示しており、図5はロック装置70の本体部10側の斜視図を示している。ロック装置70は扉12に埋設された断面C型の箱状部材82により係合孔72が形成され、本体部10に取り付けられるアングル81にレバー部材71が支持される。レバー部材71は樹脂成形品から成る樹脂部71aが前部に配され、弾性体である金属板により形成された弾性部71bが後部に配されている。
弾性部71bには環状に曲げた支持部71dが形成され、アングル81に設けられる軸部73に支持部71dを嵌合してレバー部材71が回動自在に支持されている。レバー部材71は引張りバネ76によって図中、反時計回りに付勢されている。また、レバー部材71は弾性部71bによって支持部71dよりも前方及び後方がそれぞれ支持部71dに対して周方向に弾性変形可能になっている。
レバー部材71の樹脂部71aは先端部71cを上方に曲げて周方向に突出する鉤状に成形され、係合孔72と係合可能になっている。また、支持部71dよりも前方の弾性部71bはL字型に屈曲され、支持部71dから先端部71cまでの長さを長くしてレバー部材71を容易に弾性変形させることができるようになっている。
樹脂部71aの後部には上方に突出する突起部71eが設けられる。レバー部材71はアングル81に形成されたストッパ77に突起部71eが当接して図中、時計回りの回動が規制される。
アングル81の上面には軸部74aで支持した回転体74が配される。回転体74は軸部74aに接続されるモータ75によって回転駆動される。図6、図7は回転体74の側面断面図及び底面図を示している。回転体74は樹脂成形品から成り、軸方向に垂直な平面部74bを有している。
平面部74bの周方向の両側には螺旋状に傾斜した傾斜部74cが形成される。平面部74bに対して周方向に180゜ずれた位置には軸方向に垂直な平面から成る逃げ部74dが設けられる。これにより、逃げ部74dは平面部74bよりもアングル81から離れた位置に配される。
図4に示すように、調理開始前はレバー部材71の先端部71cの上端が係合孔72の上端よりも低い位置に配される。この時、レバー部材71の後端に突設された当接部71fは逃げ部74dに対向して配される。当接部71fは逃げ部74dに接触してもよく、離れていてもよい。
モータ75の駆動によって回転体74が回転すると当接部71fは回転体74の傾斜部74cと摺動し、レバー部材71が図中、時計回りに回動する。回転体74は平面部74bの周方向両側に傾斜部74cが設けられるため、モータ75による回転体74の回転方向は問わない。従って、回転体74を駆動するモータ75の回転方向を規制する必要がなく、安価なモータ75を用いることができる。
突起部71eがストッパ77に当接すると、レバー部材71は支持部73よりも前方の回動が規制される。この時、先端部71cの上端が係合孔72の上端よりも高い位置に配される。更に回転体74が回転するとレバー部材71は支持部71bよりも後方が周方向に弾性変形し、図8に示すように、当接部71fが平面部74bに当接してモータ75が停止される。
この時、レバー部材71は引張りバネ76に付勢されるが、平面部74bが付勢方向に垂直であるため図中、反時計回りのレバー部材71の回動が規制される。これにより、ハンドル13を引いても係合孔72の上方の壁面72aが先端部71cと係合して扉12を開くことができず、扉12の閉止状態がロックされる。従って、回転体74はレバー部材71の反時計回りの回動を規制してレバー部材71と係合部72との係合状態を保持する回動規制部を構成する。
図8に示す状態からモータ75を駆動すると回転体74が回転し、平面部74bがレバー部材71の当接部71fから退避する。引張りバネ76の付勢によって当接部71fが傾斜部74cと摺動しながらレバー部材71が図中、反時計回りに回動して図4に示す状態になる。これにより、扉12を閉じた状態のロックが解除される。回転体74は平面部74bの周方向両側に傾斜部74cが設けられるため、回転方向が上記のロックする際と同じ方向でもよく逆方向でもよい。
上記構成の加熱調理器1において、調理時には加熱室20内に食品を入れて扉12を閉じ、操作パネル11の操作によりメニューを選択してスタートキー(不図示)が押下される。これにより、ロック装置70によって扉12の閉じた状態がロックされ、調理シーケンスが開始される。
制御装置80はポンプ35の運転を開始し、水タンク30から蒸気発生装置40内に給水パイプ33を介して給水される。蒸気発生装置40内の水位が所定水位に達するとポンプ35を停止して給水が停止される。
次に、蒸気発生ヒータ42に通電し、蒸気発生装置40内に溜まった水を蒸気発生ヒータ42によって加熱する。蒸気発生装置40内の水が沸騰すると飽和蒸気が発生する。蒸気発生ヒータ42の通電と同時期、または蒸気発生装置40内の水の温度が所定温度に達した時期に送風ファン28及び蒸気加熱ヒータ52が駆動される。
送風ファン28は加熱室20内の蒸気を含む気体を吸気口25から吸い込むとともに、蒸気発生装置40内で発生した飽和蒸気を蒸気供給口62から吸い込む。これにより、循環路60に蒸気を含む気体が供給される。加熱室20の吸気口25及び蒸気発生装置40から送風ファン28によって送られた蒸気は循環路60を介して蒸気昇温室50に流入する。
蒸気昇温室50に流入した蒸気は蒸気加熱ヒータ52によって加熱され、100℃以上の過熱蒸気となる。通常、150℃〜300℃程度まで昇温した過熱蒸気が使用される。過熱蒸気は天井パネル54に設けられた複数の噴気口55から加熱室20内の下方に向かって噴出される。これにより、加熱室20に配された食品に向かって過熱蒸気が供給される。
また、過熱蒸気の一部は蒸気昇温室50の左右両側に設けられた蒸気供給通路23を介して加熱室20の両側壁の側面蒸気吹出口22から噴出される。加熱室20の左右の側面側から噴出した過熱蒸気はトレイ21に衝突した後、下方から食品を包むように上昇しながら供給される。その結果、加熱室20内において食品の上方では下方に向かう気流が生じ、食品の下方では上方へ向かう気流が生じる。これにより、加熱室20内の温度や過熱蒸気の分布が均一に維持され、食品が加熱調理される。
調理が終了すると、制御装置80によって操作パネル11に調理終了のメッセージが表示され、操作パネル11に設けられたブザー(不図示)により報知される。そして、ロック装置70によってロック状態が解除される。メッセージやブザーによって調理終了を知った使用者が扉12を開けると、制御装置80はセンサ(不図示)によって扉12が開いたことを検知する。
扉12の開成が検知されると循環路60に設けたダンパ(不図示)が開かれ、循環路60が加熱調理器1の外部空間へと連通する排気ダクト(不図示)に連通する。これにより、送風ファン28によって吸気口25から循環路60に流入する加熱室20内の蒸気が排気ダクトを介して加熱調理器1の外部へ排出される。従って、使用者は蒸気に曝されることなく、安全に食品を加熱室20内から取り出すことができる。
また、調理中に停電等が生じた場合は回転体74を回転させることができない。この時、ハンドル13を強い力で引くと、係合孔72の上方の壁面72aがレバー部材71の先端部71cを押圧して弾性部71bの支持部71dよりも前方が弾性変形する。これにより、レバー部材71と係合孔72との係合が解除され、扉12を開くことができる。
ハンドル13を引く力が80N以上の時にレバー部材71と係合孔72との係合が解除されるようにするとよい。これにより、調理中の不用意な扉12の開成を防止できるとともに、幼児による扉12の開成を防止できる。従って、加熱調理器1の安全性を向上することができる。ハンドル13を引く力が100N以上の時にレバー部材71と係合孔72との係合が解除されるようにすると、非常時の開成がしにくくなるが幼児の危険をより低減することができる。
本実施形態によると、係合孔72(係合部)に係合するレバー部材71が弾性部71b(弾性体)を有するので、回転体74によりレバー部材71の回動を規制したロック状態でもハンドル13を強い力で引くと弾性部71bの弾性変形によってレバー部材71と係合孔72の係合を解除して扉12を開くことができる。従って、停電等の非常時に食品を取り出すことができ、加熱調理器1の利便性を向上することができる。
係合孔72に替えてレバー部材71と係合する他の係合手段を設けてもよい。また、ロック装置70は回転体74によってレバー部材71の反時計回り(図8参照)の回動を規制して扉12の閉止状態をロックしているが、他の手段によってレバー部材71の回動を規制してもよい。
また、図8において、レバー部材71は回転体74によって支持部71cに対して係合孔72から離れた側に当接して容易に図中、反時計回りの回動を規制することができる。これにより、回転体74及びモータ75を後方に配置できるため、スペースの規制が少なく容易に設置することができる。支持部71cに対して係合孔72に近い側を図中、下方から押圧してレバー部材71の回動を規制してもよい。この時、レバー部材71に当接した部分よりも前方に弾性体を設けることによって、上記と同様に非常時に食品を取り出すことができる。
また、ロック装置70が加熱室20の対向する2壁面の両方の側方に設けられるので、扉12が捩れて一部が開いてしまうことを防止し、確実に扉12の閉止状態をロックすることができる。
また、回転体74と反対方向のレバー部材71の回動を規制するストッパ77を設けたので、レバー部材71が係合孔72の周縁に押圧されない。従って、レバー部材71の先端部71c及び係合孔72の経年変化や扉12を開く際の摺動による損傷を防止することができる。また、弾性部71bを支持部71dに対して係合孔72から離れた側に延設したので、弾性部71dの支持部71dよりも後方が弾性変形して回転体74がレバー部材71に確実に当接する。従って、ロック状態を確実に保持することができる。
本実施形態において、ロック装置70のレバー部材71を本体部10に設けて係合孔72を扉12に設けているが、レバー部材71を扉12に設けて係合孔72を本体部10に設けてもよい。また、扉12は枢支軸が上下方向若しくは前後方向に設けられてもよく、スライド式でもよい。
また、扉12を閉じた際にレバー部材71がバネ等の付勢手段によって係合孔72と係合する位置に配され、該付勢手段に抗して扉12が開閉自在であってもよい。この時、ロック装置70によってレバー部材71と係合孔72との係合状態をロックできるようにするとよい。
更に、蒸気昇温装置50による蒸気の加熱を抑制し、100℃以下の飽和蒸気を加熱室20内に供給して蒸し料理等の調理を行うこともできる。また、使用者の調理メニューの選択により蒸気の供給を停止し、高周波発生装置79を駆動してもよい。これにより、加熱室20内に排気口78を介して加熱室20内に高周波が供給され、食品を高周波加熱して調理することができる。
本発明は、食品を加熱調理する加熱室を開閉する扉がロックされる加熱調理器に利用することができる。
本発明の実施形態の加熱調理器を示す斜視図 本発明の実施形態の加熱調理器の扉を開いた状態を示す斜視図 本発明の実施形態の加熱調理器の概略構成図 本発明の実施形態の加熱調理器のロック装置を示す側面断面図 本発明の実施形態の加熱調理器のロック装置を示す斜視図 本発明の実施形態の加熱調理器のロック装置の回転体を示す側面断面図 本発明の実施形態の加熱調理器のロック装置の回転体を示す底面図 本発明の実施形態の加熱調理器のロック装置のロック状態を示す側面断面図
符号の説明
1 加熱調理器
10 本体部
12 扉
20 加熱室
22 側面蒸気吹出口
23 蒸気供給通路
25 吸気口
28 送風ファン
30 水タンク
40 蒸気発生装置
42 蒸気発生ヒータ
50 蒸気昇温室
55 噴気口
60 循環路
62 蒸気供給口
63 蒸気供給パイプ
70 ロック装置
71 レバー部材
71a 樹脂部
71b 弾性部
71c 先端部
71d 支持部
72 係合孔
74 回転体
74b 平面部
74c 傾斜部
75 モータ
76 引張りバネ
77 ストッパ
79 高周波発生装置
80 制御装置
81 アングル
82 箱状部材

Claims (9)

  1. 食品を収納して加熱する加熱室を有した本体部と、前記加熱室を開閉する扉と、前記扉を閉じた状態をロックするロック装置とを備えた加熱調理器において、前記ロック装置は、前記本体部と前記扉の一方に設けられて支持部を支点に回動するとともに先端部が回動方向に突出するレバー部材と、前記本体部と前記扉の他方に設けられて前記レバー部材の回動により前記先端部と係合する係合部と、前記レバー部材の回動を規制して前記レバー部材と前記係合部との係合状態を保持する回動規制部とを備え、前記レバー部材は弾性体を有し、前記ロック装置によるロック時に所定の力で前記扉を引いた際に前記弾性体が弾性変形して前記レバー部材と前記係合部との係合を解除できることを特徴とする加熱調理器。
  2. 前記回動規制部はモータにより回転するとともに軸に垂直な平面部と前記平面部に対して傾斜する螺旋状の傾斜部とを有した回転体を備え、前記レバー部材は前記傾斜部との摺動により回動し、前記平面部との当接によって回動が規制されることを特徴とする請求項1に記載の加熱調理器。
  3. 前記係合部との係合を解除する方向に前記レバー部材を付勢する付勢手段を設けたことを特徴とする請求項2に記載の加熱調理器。
  4. 前記傾斜部は前記平面部に対して周方向の両側に設けられることを特徴とする請求項2または請求項3に記載の加熱調理器。
  5. 前記弾性体を屈曲したことを特徴とする請求項1〜請求項4のいずれかに記載の加熱調理器。
  6. 前記回動規制部は前記レバー部材の前記支持部に対して前記係合部から離れた側に当接して前記レバー部材の回動を規制することを特徴とする請求項1〜請求項5のいずれかに記載の加熱調理器。
  7. 前記回動規制部と反対方向の前記レバー部材の回動を規制するストッパを設け、前記弾性体を前記支持部に対して前記係合部から離れた側に延設したことを特徴とする請求項6に記載の加熱調理器。
  8. 前記ロック装置が前記加熱室の対向する2壁面の両方の側方に設けられることを特徴とする請求項1〜請求項7のいずれかに記載の加熱調理器。
  9. 前記所定の力が80N以上であることを特徴とする請求項1〜請求項8のいずれかに記載の加熱調理器。
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