JP2008196439A - 内燃機関の制御装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】低温始動時における排気からの凝縮水の発生を抑制し、効率よく排気状態検出手段への被水の可能性を低減する。
【解決手段】エンジン1の排気通路2に設けられた空燃比センサ4の上流側に、排気通路内を加熱する排気管内ヒータ5を備え、キー挿入スイッチ15によりキーシリンダにキーが挿入されたことが検出されてエンジン1の始動が予見されたときに、排気管内ヒータ5を所定時間作動させることで、エンジン始動時点では空燃比センサ4の上流側の排気通路内をあらかじめ昇温させておく。
【選択図】図1
【解決手段】エンジン1の排気通路2に設けられた空燃比センサ4の上流側に、排気通路内を加熱する排気管内ヒータ5を備え、キー挿入スイッチ15によりキーシリンダにキーが挿入されたことが検出されてエンジン1の始動が予見されたときに、排気管内ヒータ5を所定時間作動させることで、エンジン始動時点では空燃比センサ4の上流側の排気通路内をあらかじめ昇温させておく。
【選択図】図1
Description
本発明は、排気通路に排気状態検出手段を備えた内燃機関の制御装置に係り、詳しくは、排気状態検出手段に対する被水による損傷の可能性を低減する技術に関する。
内燃機関(エンジン)の排気通路に設けられた空燃比センサ等のセンサ(排気状態検出手段)に、ヒータを備えたものが知られている。このものでは、ヒータによりセンサの素子を加熱して活性化させることで、低温時における検出精度を確保させる。
このようにヒータを備えたセンサが排気通路に設けられていると、始動直後のように排気温度が低いときに、排気中の水分が凝縮してセンサに付着する場合がある。このとき、センサがヒータにより加熱されて既に高温状態になっていると、被水することでセンサの温度が急激に変化して、センサが損傷する虞がある。
このようにヒータを備えたセンサが排気通路に設けられていると、始動直後のように排気温度が低いときに、排気中の水分が凝縮してセンサに付着する場合がある。このとき、センサがヒータにより加熱されて既に高温状態になっていると、被水することでセンサの温度が急激に変化して、センサが損傷する虞がある。
そこで、センサが被水する虞がある場合には、ヒータの作動を抑制してセンサの温度を許容範囲内に抑えることで、被水によるセンサの損傷の可能性を低減する技術が知られている。
また、センサを囲むように複数の加熱ヒータを別途設け、エンジン始動から排気管壁温が凝縮水不発生温度となるまでの間に亘り当該加熱ヒータに通電を行う構成の装置が開示されている(特許文献1)。
特開2001−73827号公報
また、センサを囲むように複数の加熱ヒータを別途設け、エンジン始動から排気管壁温が凝縮水不発生温度となるまでの間に亘り当該加熱ヒータに通電を行う構成の装置が開示されている(特許文献1)。
しかしながら、上記のようにセンサに備えたヒータの作動を抑制すると、センサの温度を急速に上昇させることができないので、低温始動時において検出精度を速やかに確保することが困難であるという問題点があった。
また、上記特許文献1の場合には、センサの排気下流側に位置する加熱ヒータも存在し、エンジンの始動から排気管壁温が凝縮水不発生温度となるまでの間において加熱ヒータに一定電力での通電を行っており、エネルギー効率が悪いという問題があった。
また、上記特許文献1の場合には、センサの排気下流側に位置する加熱ヒータも存在し、エンジンの始動から排気管壁温が凝縮水不発生温度となるまでの間において加熱ヒータに一定電力での通電を行っており、エネルギー効率が悪いという問題があった。
本発明はこのような問題点を解決するためになされたもので、その目的とするところは、低温始動時における排気からの凝縮水の発生を抑制し、効率よく排気状態検出手段への被水の可能性を低減する内燃機関の制御装置を提供することにある。
上記の目的を達成するために、請求項1の発明では、内燃機関の排気通路に設けられ排気の状態を検出する排気状態検出手段を備えた内燃機関の制御装置であって、排気状態検出手段の少なくとも上流側に設けられ、排気通路内を加熱する加熱手段と、内燃機関の始動を予見する始動予見手段と、始動予見手段により始動が予見されたときに、加熱手段を所定時間作動させる制御手段と、を備えたことを特徴とする。
また、請求項2の発明では、請求項1において、内燃機関の始動直後において排気から凝縮水が発生して排気状態検出手段に被水する可能性のある被水可能性期間を推定する被水可能性期間推定手段を更に備え、制御手段は、更に、被水可能性期間推定手段により推定された被水可能性期間において、加熱手段を作動させ、始動が予見されたときより低い温度で排気通路内を加熱することを特徴とする。
また、請求項3の発明では、請求項2において、制御手段は、更に、始動が予見されたときにおける加熱手段の所定時間作動後から、前記被水可能性期間推定手段により推定された被水可能性期間の開始まで、排気通路内の温度を維持するように、加熱手段を作動させることを特徴とする。
また、請求項4の発明では、請求項2または3において、被水可能性期間推定手段は、内燃機関の水温及び外気温の少なくとも一方に基づいて、被水可能性期間を推定することを特徴とする。
また、請求項4の発明では、請求項2または3において、被水可能性期間推定手段は、内燃機関の水温及び外気温の少なくとも一方に基づいて、被水可能性期間を推定することを特徴とする。
本発明の請求項1の内燃機関の制御装置によれば、内燃機関の始動が予見されたときに、加熱手段により排気状態検出手段の少なくとも上流側で排気通路内が加熱されるので、始動時点では排気状態検出手段の上流側の排気通路内をあらかじめ昇温させておくことができる。したがって、内燃機関の始動直後から排気状態検出手段の上流側で排気から凝縮水の発生が抑制され、効率よく排気状態検出手段への被水の可能性を低減することができる。
これにより、例えば排気状態検出手段にヒータが備えられたものでは、エンジン始動直後からすぐに排気状態検出手段をヒータにより高温状態にすることができるので、エンジン始動直後から排気状態検出手段を迅速に活性化させて、効率よく低温始動時における排気状態検出手段の検出精度を確保することができる。
また、請求項2の内燃機関の制御装置によれば、被水可能性期間において、加熱手段により排気状態検出手段の少なくとも上流側で排気通路内が加熱されるので、被水可能性期間に亘って排気状態検出手段の上流側での凝縮水の発生を抑制することができる。また、始動予見時における加熱手段による加熱により、被水可能性期間の開始前に既に排気通路内が昇温しているので、被水可能性期間において始動予見時より低い温度で加熱することで、効率よく凝縮水の発生を抑制しつつ加熱手段による消費エネルギーを低減することができる。
また、請求項2の内燃機関の制御装置によれば、被水可能性期間において、加熱手段により排気状態検出手段の少なくとも上流側で排気通路内が加熱されるので、被水可能性期間に亘って排気状態検出手段の上流側での凝縮水の発生を抑制することができる。また、始動予見時における加熱手段による加熱により、被水可能性期間の開始前に既に排気通路内が昇温しているので、被水可能性期間において始動予見時より低い温度で加熱することで、効率よく凝縮水の発生を抑制しつつ加熱手段による消費エネルギーを低減することができる。
また、請求項3の内燃機関の排気浄化装置によれば、始動の予見時における加熱が終了してから被水可能性期間の開始までの間を時間が経過しても、排気通路内の温度が保持されるので、被水可能性期間の開始からすぐに凝縮水の発生を抑制することができる。そして、この間では排気通路内の温度を保持する程度に加熱されるので、効率よく凝縮水の発生を抑制しつつ加熱手段における消費エネルギーを抑制することができる。
また、請求項4の内燃機関の排気浄化装置によれば、内燃機関の水温及び外気温の少なくとも一方に基づいて、被水可能性期間を適切に推定することができる。
以下、本発明の実施例を添付図面に基づいて説明する。
図1は、本発明に係る内燃機関の排気浄化装置の構成図である。
図1に示すように、内燃機関(エンジン)1の排気通路である排気管2には、三元触媒3が介装されている。三元触媒3は、担体に活性貴金属として白金(Pt)、ロジウム(Rh)、パラジウム(Pd),銅(Cu)、コバルト(Co)、銀(Ag)のいずれかを有し、活性状態でHC、CO及びNOxを除去する。
図1は、本発明に係る内燃機関の排気浄化装置の構成図である。
図1に示すように、内燃機関(エンジン)1の排気通路である排気管2には、三元触媒3が介装されている。三元触媒3は、担体に活性貴金属として白金(Pt)、ロジウム(Rh)、パラジウム(Pd),銅(Cu)、コバルト(Co)、銀(Ag)のいずれかを有し、活性状態でHC、CO及びNOxを除去する。
排気管2の三元触媒3の上流側部分には、O2濃度に基づき排気の空燃比を検出する空燃比センサ(排気状態検出手段)4が設けられている。空燃比センサ4には、低温時にセンサ素子を活性化させるためにセンサヒータ4aが設けられている。空燃比センサ4の上流側の排気管2には、排気管2内を加熱する排気管内ヒータ(加熱手段)5が備えられている。
一方、エンジン1には、冷却水温Tewを検出する水温センサ10と、エンジンの周囲温度である外気温Teoを検出する外気温センサ11が備えられている。
また、エンジン始動操作用のキースイッチを形成するキーシリンダには、エンジンの始動を予見する始動予見手段として、キーを挿入したことを検出するキー挿入スイッチ15が備えられている。
また、エンジン始動操作用のキースイッチを形成するキーシリンダには、エンジンの始動を予見する始動予見手段として、キーを挿入したことを検出するキー挿入スイッチ15が備えられている。
ECU20は、エンジン1の運転制御をはじめとして総合的な制御を行うための制御装置であり、入出力装置、記憶装置(ROM、RAM、不揮発性RAM等)、中央処理装置(CPU)及びタイマー20a等を含んで構成されている。タイマー20aは、エンジン始動からの経過時間Tpと、キーシリンダにキーを挿入してからの経過時間Tkを計測する機能を有する。
ECU20の入力側には、上述した空燃比センサ4及び水温センサ10等の他に、図示しないエアフローセンサ、クランク角センサ、アクセルポジションセンサ、車速センサ及びキースイッチ等が接続されており、これらセンサ類からの検出情報が入力される。
一方、ECU20の出力側には、上述した排気管内ヒータ5等の他に、図示しない燃料噴射弁、吸気絞り弁及び点火プラグ等の各種出力デバイスが接続されている。ECU20は、キースイッチON時において、各種センサ類からの検出情報に基づいて燃料噴射量、燃料噴射時期及び点火時期等を演算し、各種出力デバイスにそれぞれ出力することで、適正なタイミングで燃料噴射弁、吸気絞り弁及び点火プラグ等を制御する。
一方、ECU20の出力側には、上述した排気管内ヒータ5等の他に、図示しない燃料噴射弁、吸気絞り弁及び点火プラグ等の各種出力デバイスが接続されている。ECU20は、キースイッチON時において、各種センサ類からの検出情報に基づいて燃料噴射量、燃料噴射時期及び点火時期等を演算し、各種出力デバイスにそれぞれ出力することで、適正なタイミングで燃料噴射弁、吸気絞り弁及び点火プラグ等を制御する。
更に、ECU20は、キー挿入スイッチ15からキー挿入信号、水温センサ10から冷却水温Tew、及び外気温センサ11から外気温Teoを入力し、排気管内ヒータ5を作動制御する(制御手段)。
図2は、ECU20における排気管内ヒータ5の作動制御手順を示すフローチャートであり、以下同フローチャートに沿い本発明に係る排気の加熱処理について説明する。
図2は、ECU20における排気管内ヒータ5の作動制御手順を示すフローチャートであり、以下同フローチャートに沿い本発明に係る排気の加熱処理について説明する。
本ルーチンは所定の間隔で繰り返し実行され、先ず、ステップS10では、水温センサ10から冷却水温Tewを入力し、ステップS12に進む。
ステップS12では、ステップS10において入力された冷却水温Tewに基づいて、エンジン始動後のヒータ通電期間Tiaを推定する。このヒータ通電期間Tiaは、エンジン始動からの排気管内ヒータ5に通電する時間であり、排気から凝縮水が発生しないように排気温度が十分に上昇するまでの時間となるように、例えばあらかじめ実験等により確認して設定したマップから読み出すことによって求めればよい。そして、ステップS14に進む。
ステップS12では、ステップS10において入力された冷却水温Tewに基づいて、エンジン始動後のヒータ通電期間Tiaを推定する。このヒータ通電期間Tiaは、エンジン始動からの排気管内ヒータ5に通電する時間であり、排気から凝縮水が発生しないように排気温度が十分に上昇するまでの時間となるように、例えばあらかじめ実験等により確認して設定したマップから読み出すことによって求めればよい。そして、ステップS14に進む。
ステップS14では、水温センサ10から水温Tewを、外気温センサ11から外気温Teoを入力し、被水可能性期間の開始時期Tcaを推定する(被水可能性期間推定手段)。被水可能性期間は、空燃比センサ4が被水する可能性のある期間であって、その開始時期Tcaは、エンジン始動から被水可能性期間が開始するまでの時間である。被水可能性期間の開始時期Tcaは、例えばあらかじめ実験等により確認して設定したマップから水温Tew及び外気温Teoに応じて読み出すことによって求められる。そして、ステップS16に進む。
ステップS16では、キー挿入スイッチ15から検出信号を入力し、キーシリンダにキーが挿入しているか否かを判別する。キーシリンダにキーが挿入されているときには、ステップS18に進む。
ステップS18では、タイマー20aによりエンジン始動からの経過時間Tpを計測し、この経過時間TpがステップS12において推定したヒータ通電期間Tia以上であるか否かを判別する。経過時間Tpがヒータ通電期間Tia未満であるときには、ステップS20に進む。
ステップS18では、タイマー20aによりエンジン始動からの経過時間Tpを計測し、この経過時間TpがステップS12において推定したヒータ通電期間Tia以上であるか否かを判別する。経過時間Tpがヒータ通電期間Tia未満であるときには、ステップS20に進む。
ステップS20では、タイマー20aによりキー挿入からの経過時間Tkを計測し、この経過時間Tkが所定時間Tk1以上であるか、即ち、後述する排気管内ヒータ5の100%DUTY制御を実行開始してから所定時間Tk1経過したか否かを判別する。経過時間Tkが所定時間Tk1以上である場合は、ステップS24に進む。経過時間Tkが所定時間Tk1未満である場合は、ステップS22に進む。なお、所定時間Tk1は、排気管内ヒータ5を後述する100%DUTY制御したときに、空燃比センサ4の上流側の排気管2内の温度が確実に排気から凝縮水が発生しない温度まで上昇するように適宜設定すればよい。
ステップS22では、排気管内ヒータ5の100%DUTY制御を実行する。100%DUTY制御は、排気管内ヒータ5による加熱能力が最大限発揮されるように、排気管内ヒータ5への通電をDUTY制御するものである。そして、本ルーチンを繰り返し実行する。
ステップS24では、タイマー20aにて計測されたエンジン始動からの経過時間TpがステップS14において推定した被水可能性期間の開始時期Tca以上であるか否か、即ち被水可能性期間内であるか否かを判別する。経過時間Tpが被水可能性期間の開始時期Tca以上である場合は、ステップS26に進む。
ステップS24では、タイマー20aにて計測されたエンジン始動からの経過時間TpがステップS14において推定した被水可能性期間の開始時期Tca以上であるか否か、即ち被水可能性期間内であるか否かを判別する。経過時間Tpが被水可能性期間の開始時期Tca以上である場合は、ステップS26に進む。
ステップS26では、被水対応DUTY制御を実行する。被水対応DUTY制御は、前述の100%DUTY制御より低く抑えた加熱能力で排気管内ヒータ5を作動させるように、排気管内ヒータ5への通電をDUTY制御するものであり、排気中の水分が凝縮して空燃比センサ4に付着しないように加熱能力を適宜設定すればよい。そして、本ルーチンを終了する。
一方、ステップS24において、経過時間Tpが被水可能性期間の開始時期Tca未満である、即ち被水可能性期間に到達していないと判定した場合は、ステップS28に進む。 ステップS28では、温度保持DUTY制御を実行する。温度保持DUTY制御は、空燃比センサ4の上流側での排気管2内の温度が維持されるように、排気管内ヒータ5をDUTY制御するものである。そして、本ルーチンを繰り返し実行する。
一方、ステップS18において、始動経過時間Tpがヒータ通電期間Tia以上であると判定した場合は、ステップS30に進む。
ステップS30では、排気管内ヒータ5への通電を停止する。そして、本ルーチンを抜ける。
図3は、エンジン始動時における、排気管内ヒータ5への供給電流、センサヒータ4aへの供給電流、排気温度及びエンジン回転速度の推移を示すタイムチャートである。
ステップS30では、排気管内ヒータ5への通電を停止する。そして、本ルーチンを抜ける。
図3は、エンジン始動時における、排気管内ヒータ5への供給電流、センサヒータ4aへの供給電流、排気温度及びエンジン回転速度の推移を示すタイムチャートである。
上記のように制御することにより、本発明に係る内燃機関の制御装置では、図3に示すように、まず、キーシリンダにキーを挿入した時点から排気管内ヒータ5の100%DUTY制御が行なわれる。これにより、空燃比センサ4の上流側での排気管2内の温度が急速に上昇し、その後の排気からの凝縮水の発生を抑制して凝縮水が空燃比センサ4に付着する可能性を低減できる。
また、100%DUTY制御が所定時間Tk1実施され、空燃比センサ4の上流側での排気管2内の温度を排気から凝縮水が発生しない温度まで上昇させた後は、温度保持DUTY制御に切り換わる。これにより、排気管内ヒータ5での電力消費を抑えつつ、排気からの凝縮水の発生を継続して抑制することができる。
そして、エンジン始動からの経過時間Tpが被水可能性期間内となった場合には、排気管内ヒータ5への供給電力を増加させる。被水可能性期間では、排気から凝縮水が発生する虞があるが、このように、排気管内ヒータ5への供給電力を増加させることで、排気管2内の温度を上昇させて、凝縮水の発生を抑制することができる。
そして、エンジン始動からの経過時間Tpが被水可能性期間内となった場合には、排気管内ヒータ5への供給電力を増加させる。被水可能性期間では、排気から凝縮水が発生する虞があるが、このように、排気管内ヒータ5への供給電力を増加させることで、排気管2内の温度を上昇させて、凝縮水の発生を抑制することができる。
以上のように、エンジン始動時において、排気管内ヒータ5への電力供給制御を実施することにより、エンジン1から排出された排気が空燃比センサ4に到達する前に排気管内ヒータ5により加熱されることで、排気中の水分が凝縮し水滴となって空燃比センサ4に付着する可能性が低減される。したがって、空燃比センサ4に設けられたセンサヒータ4aをエンジン始動時に停止あるいはその加熱量を低下させる必要がなく、空燃比センサ4を迅速に活性化することができ、効率よくエンジン始動直後からすぐに空燃比センサ4の検出精度を確保することができる。これにより、空燃比センサ4を用いて始動直後からすぐにエンジン1の運転状態を適正に制御することができ、例えば始動時における排気浄化性能を向上させることができる。
特に、排気管内ヒータ5には、100%DUTY、温度保持DUTY、被水対応DUTYといった、その時点における適正量の電流が切り換えて供給されることで、排気中の水分の凝縮を抑えつつ排気管内ヒータ5での電力消費を極力抑えることができ、さらに効率よく水滴の発生を抑制することができる。
なお、本実施形態では、始動予見手段としてキー挿入スイッチ15を用いているが、この代りに、キャビンのドア開閉スイッチ等のように、運転者の運転席への乗り込みを検出する検出手段を用いてもよい。
なお、本実施形態では、始動予見手段としてキー挿入スイッチ15を用いているが、この代りに、キャビンのドア開閉スイッチ等のように、運転者の運転席への乗り込みを検出する検出手段を用いてもよい。
また、排気管内ヒータ5は、空燃比センサ4に到達する排気が加熱されるように配置すればよく、少なくともその一部が空燃比センサ4の上流側に設けられていてもよい。
1 エンジン
4 空燃比センサ
5 排気管内ヒータ
10 水温センサ
11 外気温センサ
15 キー挿入スイッチ
20 ECU
4 空燃比センサ
5 排気管内ヒータ
10 水温センサ
11 外気温センサ
15 キー挿入スイッチ
20 ECU
Claims (4)
- 内燃機関の排気通路に設けられ排気の状態を検出する排気状態検出手段を備えた内燃機関の制御装置であって、
前記排気状態検出手段の少なくとも上流側に設けられ、前記排気通路内を加熱する加熱手段と、
前記内燃機関の始動を予見する始動予見手段と、
前記始動予見手段により始動が予見されたときに、前記加熱手段を所定時間作動させる制御手段と、
を備えたことを特徴とする内燃機関の制御装置。 - 前記内燃機関の始動直後において排気から凝縮水が発生して前記排気状態検出手段に被水する可能性のある被水可能性期間を推定する被水可能性期間推定手段を更に備え、
前記制御手段は、更に、被水可能性期間推定手段により推定された被水可能性期間において、前記加熱手段を作動させ、前記始動が予見されたときより低い温度で前記排気通路内を加熱することを特徴とする請求項1に記載の内燃機関の制御装置。 - 前記制御手段は、更に、前記始動が予見されたときにおける前記加熱手段の所定時間作動後から、前記被水可能性期間推定手段により推定された被水可能性期間の開始まで、前記排気通路内の温度を維持するように、前記加熱手段を作動させることを特徴とする請求項2に記載の内燃機関の制御装置。
- 前記被水可能性期間推定手段は、前記内燃機関の水温及び外気温の少なくとも一方に基づいて、前記被水可能性期間を推定することを特徴とする請求項2または3に記載の内燃機関の制御装置。
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JP2007034637A Withdrawn JP2008196439A (ja) | 2007-02-15 | 2007-02-15 | 内燃機関の制御装置 |
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Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2011256841A (ja) * | 2010-06-11 | 2011-12-22 | Nippon Soken Inc | バルブタイミング調整装置 |
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2007
- 2007-02-15 JP JP2007034637A patent/JP2008196439A/ja not_active Withdrawn
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JP2011256841A (ja) * | 2010-06-11 | 2011-12-22 | Nippon Soken Inc | バルブタイミング調整装置 |
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