JP2008196215A - 耐力壁用接合金物及び制震構造 - Google Patents

耐力壁用接合金物及び制震構造 Download PDF

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【課題】大規模な地震時に備えた十分且つ適正な制震効果を有し、経済的で無駄のない耐力壁用接合金物を提供する。
【解決手段】耐力壁12と基礎11とを接合する接合金物1は、耐力壁12と基礎との間に引張力又は圧縮力が作用した際に、引張力又は圧縮力によるエネルギーを面内方向におけるせん断変形で吸収する板状のダンパ部材3と、ダンパ部材3の外周を囲んで配置され、耐力壁12(縦枠材7)及び基礎11(アンカボルト8)への取付部を有する枠体(枠部材2,鋼管4)とを備えている。
【選択図】図2

Description

本発明は、例えば住宅などの小規模な壁構造建築物において、耐力壁と基礎とを接合し、耐震及び制震効果を発揮する耐力壁用接合金物及び制震構造に関するものである。
住宅やアパート等の小規模建築物においては、壁構造が多く採用されている。壁構造では、例えば1階の耐力壁の下側の左右端部に、耐力壁と基礎とを接合する接合金物が取り付けられる。
従来、このような耐力壁において、大規模な地震等を想定した二次設計では、耐力壁が塑性変形してエネルギー吸収することを前提としていた。すなわち、図10(A)に示すように、耐力壁52はアンカボルト等の接合金物51により基礎に直接固定され、地震等による水平方向の外力が作用したときには、耐力壁52が変形することにより、外力によるエネルギーを吸収する。そのため、接合金物51は、耐力壁52より先に破壊しないように設計する必要があった。
ところが、図10(B)に示すように、耐力壁の耐力は極めて大きいため、構造物全体の耐力が過大なものとなり、無駄が生じるという問題がある。また、耐力壁よりも先に接合金物が破壊しないようにするためには、接合金物の耐力を極めて大きくしなければならない。そのため、接合金物の寸法を大きくしたり、基礎との付着強度を高めたりしなければならず、コストの上昇を招く。
しかも、耐力壁自体は、地震動の繰り返し振動に対し、塑性変形後のエネルギー吸収量が少なく、地震動を低減させる制震効果が低い。
そこで、特許文献1に、制震効果を有する金物の構造が開示されている。これは、柱脚部と基礎との間に、エネルギーを吸収するベースプレートダンパを介装することにより、制震効果を得るものである。
特開2004−92096号公報
しかしながら、上記特許文献の制震構造においては、図11に示すように、制震部となるダンパ部材53の左右両側辺だけが固定され、ダンパ部材53の上下辺は拘束されていない。そのため、柱脚部と基礎との間に発生した圧縮力又は引張力がダンパ部材53の一部分にしか伝達されない。すなわち図11(A)の範囲S1のみにより応力が伝達されるため、ダンパ部材53の全面に効率よく応力が伝達されない。また、アンカボルト51とダンパ部材53とは、支承プレート54を介して離れて配置されるため、支承プレート54に面外曲げが生じ、ダンパ部材53をせん断変形させることが極めて難しい。したがって、柱脚部と基礎との間に作用する引張力又は圧縮力によるエネルギーをダンパ部材53の全面で吸収することができず、ダンパ53部材全体を無駄なく利用しているとは言い難い。加えて、制震部材及びその取付部が柱脚近傍に露出するため、柱55周りの設計上の制約が生じるという問題もあった。
本発明の目的は、大規模な地震時に備えた十分且つ適正な制震効果を有し、経済的で無駄のない耐力壁用接合金物を提供することにある。
上記問題を解決するため、本発明によれば、耐力壁と基礎とを接合する接合金物であって、前記耐力壁と前記基礎との間に引張力又は圧縮力が作用した際に、前記引張力又は圧縮力によるエネルギーを面内方向におけるせん断変形で吸収する板状のダンパ部材と、前記ダンパ部材の外周を囲んで配置され、前記耐力壁及び前記基礎への取付部を有する枠体とを備え、前記ダンパ部材の降伏点が、前記枠体の降伏点よりも低いことを特徴とする、耐力壁用接合金物が提供される。本発明によれば、図12に示すように、ダンパ部材3の外周が枠体で固定されているので、(A)に示す範囲S2により応力が伝達され、耐力壁12と基礎11との間に作用する引張力又は圧縮力によるエネルギーを、ダンパ部材3の全面で吸収できるようになる。
例えば、前記ダンパ部材が極軟鋼により形成され、前記枠体が普通鋼又は高張力鋼により形成されている。この場合、ダンパ部材に用いられる極軟鋼の板厚等を調整することにより、簡単な構造で、設計耐力に応じた制震機能を発揮できる。また、枠体が普通鋼又は高張力鋼であり、極軟鋼からなるダンパ部材とは降伏耐力が異なるため、ダンパ部材のみを先行してせん断降伏させることができる。
前記枠体の内周面は、前記ダンパ部材の外周面と溶接により固定されていても良い。この場合、溶接によって、確実にダンパ部材の側面全周を固定できるので、効率よく確実にダンパ部材の全面に応力の伝達が行われる。
例えば、前記ダンパ部材が矩形状の板材であり、前記枠体は、前記ダンパ部材の任意の一辺に固定された円管状の鋼管と、前記ダンパ部材の残りの三辺に固定されたコ字状の枠部材とからなる。この場合、例えば、前記枠部材が前記耐力壁に固定され、前記鋼管が前記基礎に固定される。このため、ダンパ部材以外の変形を極力無くすことができ、ダンパ部材に変形を集中させて、制震効果を効率よく発揮できる。
また、前記耐力壁に取り付けられるファスナ部材用の複数の小径孔が、前記枠部材にあけられていても良い。この場合、前記ファスナ部材が例えばドリルねじである。また、前記鋼管にアンカボルトを通し、ナットで締め付けることにより、前記鋼管が前記基礎に固定されるようにしても良い。これらによれば、耐力壁や基礎に対する固定が容易に行えるので、施工性が向上する。
更に、耐力壁と基礎とを接合するに際し、前記耐力壁の内部に収納されても良い。この場合、接合金物全体が壁面よりも室外側又は室内側に露出しないので、外観を損ねないうえ、周辺部材の設計に制約が生じなくなる。
また本発明によれば、耐力壁と基礎とを前記耐力壁用接合金物で接合した制震構造であって、前記耐力壁に所定の大きさを超える外力が作用したときに、前記ダンパ部材がせん断変形することにより、前記耐力壁と前記基礎との間に作用する引張力又は圧縮力によるエネルギーを吸収することを特徴とする、制震構造が提供される。
本発明によれば、耐力壁と基礎との間に作用する引張力又は圧縮力によるエネルギーをダンパ部材の全面で効率よく吸収できるので、高い耐震及び制震効果を発揮することができる。
以下、本発明の実施の形態を、図を参照して説明する。なお、本明細書および図面において、実質的に同一の機能構成を有する構成要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略する。
図1は、本発明の実施の形態にかかる接合部材1を構成する各部品の組み立て前の状態を示し、図2は、接合部材1を組み立てた状態を示す。この接合金物1は、枠部材2、ダンパ部材3および鋼管4からなる。なお、枠部材2および鋼管4が、ダンパ部材3の外周を囲む枠体に相当する。
ダンパ部材3は、例えば板厚6mm程度の極軟鋼からなり、例えば降伏点が100N/mm程度の弾塑性履歴型ダンパ用鋼板が用いられる。ダンパ部材3は縦方向に長い長方形の板材である。
鋼管4は、ダンパ部材3の上下方向の辺と同じ長さを有する円管であり、鋼管4の軸方向中央には、アンカボルトを挿通可能な貫通孔44が形成されている。鋼管4は、例えば普通鋼からなる外形34mm程度、板厚4.5mm程度の圧力用炭素鋼管である。
枠部材2は、例えば板厚4.5mm程度の普通鋼からなる。枠部材2は、図1に示す平板状態から上下をダンパ部材3の上辺と下辺に合わせてほぼ直角に折り曲げることにより、背面部21の上下に上水平部22と下水平部23を形成したコ字状に成形されている。枠部材2の背面部21の長さ(高さ)は、ダンパ部材3の上下方向の長さと同じである。
後述するように、枠部材2の背面部21は、耐力壁12の内側を支持する縦枠材7に固定される。そのため、枠部材2の背面部21には、ドリルねじ等のファスナ部材取付用の複数の小径孔26が複数個所に形成されている。小径孔26は、上下方向に適宜間隔、例えば30mm程度の間隔で2列に形成される。小径孔26は、例えばねじ径が8mm程度のドリルねじを取付可能な大きさの貫通孔である。孔26の配列は図示の例に限らず、小径孔26の数すなわちドリルねじ等によるファスナ部材の数を多くすることにより、ファスナ部を介して、耐力壁からの応力が十分に接合金物1に伝達される。
上水平部22と下水平部の長さは、ダンパ部材3の水平方向の辺の長さよりも長くなっており、そのため、上水平部22と下水平部23の先端部は、鋼管4の上面42及び下面43の位置まで達している。但し、上水平部22と下水平部23の先端部には、アンカボルトを挿通可能な孔24,25がそれぞれ形成されている。
この接合金具1の組み立て方法の一例を示せば、以下の通りである。ダンパ部材3の上下方向の一辺32を枠部材2の背面部21の中央に当接させ、ダンパ部材3の上下方向の反対側の一辺34に鋼管4の側面41を当接させた状態で、図1に示す平板状態の枠部材2の上下の上水平部22と下水平部23を折り曲げる。これら上水平部22と下水平部23は、それぞれ、ダンパ部材の上面31及び下面33、鋼管4の上面42及び下面43に当接させる方向に、直角に折り曲げる。こうして、図2に示すように、コ字状に折り曲げられた枠部材2の上水平部22と下水平部23に形成された孔24,25が、鋼管4の貫通孔44と中心軸が一致するように組み立てる。
そして、枠部材2の上水平部22と下水平部23の内側(上水平部22の下面と下水平部23の上面)と、ダンパ部材3の上面31及び下面33、ならびに鋼管4の上面42及び下面43との当接部、枠部材2の背面部21とダンパ部材の側面32との当接部、及び、鋼管4の側面41とダンパ部材の側面34との当接部を、それぞれ溶接により固定する。これにより、ダンパ部材3の全外周を枠部材2及び鋼管4で囲むように固定する。
枠部材2の上水平部22と下水平部23に形成された孔24,25は、図2に示す状態に折り曲げたときに、それぞれの中心軸が鋼管4の中心軸に一致し、鋼管4の貫通孔44の上下に連通する位置に形成されている。尚、枠部材2は、図のように折り曲げて成形するものに限らず、それぞれ別体の上水平部22、下水平部23、背面部21を溶接等により組み立ててもよい。
図3〜図5は、本発明の接合金物1の取付状態を示す。
下端部が基礎に埋設され上端部が基礎の上方に突出しているアンカボルト8を、枠部材2の上下の孔24,25及び鋼管4の貫通孔44に挿通する。アンカボルト8にはナット5が螺合され、枠部材2の上下の水平部22,23の上下両面を挟み込むようにナット5が取り付けられる。これにより、接合金物1が、アンカボルト8に固定され、すなわち、ダンパ部材3の一端辺側が基礎に固定される。
ナット5は、基礎に埋設されているアンカボルト8や、基礎に固定されたボルトに螺合されるものであり、小型ナット等が用いられる。
枠部材2の背面部21は、耐力壁12の内側を支持する縦枠材7に固定される。縦枠材7は、例えば図5に示すようにリップ溝形鋼からなり、溝部71の底面72同士を当接させ、開口を外側に向けて立設されている。この底面72に枠部材2の背面部21を当接させ、小径孔26から複数のドリルねじ6を取り付けて、縦枠材7に固定する。これにより、接合金物1が縦枠材7に固定され、すなわち、ダンパ部材3のもう一方の一端辺側が耐力壁12に固定される。この場合、ドリルねじ6を用いることにより、縦枠材7にねじ孔等を設けなくても容易に取り付けることができ、施工性が向上する。
図5に示すように、耐力壁12は、縦枠材7の外側に構造用合板13等を固定して構成されるので、接合金物1を縦枠材7の幅よりも内側に納めることにより、接合金物1は、耐力壁12の内部に収納される。そのため、接合金物1によって外観を損なうことがなく、設計上の制約が生じることもない。
図6は、接合金物1を設けた耐力壁12の外力による変形例を示す。(A)に示すように、耐力壁12の下部の左右両端部に、接合金物1が取り付けられる。前述のように、枠部材2の背面部21が耐力壁12の縦枠材7に固定され、基礎11から突出したアンカボルト8が鋼管4に挿通されてナット5で固定されることにより、接合金物1は、耐力壁12と基礎11の間に固定される。
図6(B)に示すように、地震等による水平方向(例えば、図中右向き)の外力が耐力壁12に作用すると、耐力壁12は、例えば図の左側が上方に浮き上がる。このとき、左側の縦枠材7が上方に変位し、接合金物1に引張力が作用する。引張力が作用したときには、縦枠材7とともに枠部材2の背面部21が上方に変位し、ダンパ部材3がせん断変形する。ダンパ部材3が変形することにより、外力によるエネルギーを吸収するので、図7(A)に示すように、耐力壁12自体はほとんど変形しない。図6(B)の反対方向、すなわち図の右側から左側向きの外力が作用したときには、図の右側の接合金物1について同様の変形が生じる。地震等による外力が、一次設計の耐力の範囲内であれば、左右交互に、ダンパ部材3の弾性範囲でのせん断変形を繰り返す。図6(B)に示すような大きな引張力が作用した場合には、ダンパ部材3がせん断降伏して大きく変形する。ダンパ部材3が極軟鋼で形成されているため、十分な変形量により外力のエネルギーが吸収され、制震効果が得られる。ダンパ部材3に用いる極軟鋼の強度や寸法を調整することにより、設計値に応じた適正な強度を有する接合部材1を構成することができる。この場合、ダンパ部材3の全外周を枠部材2と鋼管4で囲むように固定しているので、耐力壁12と基礎11との間に作用する引張力又は圧縮力によるエネルギーをダンパ部材3の全面で効率よく吸収でき、高い耐震及び制震効果を発揮することができる。
図7(A)に示すように、本発明の接合金物1を用いることにより、エネルギー吸収量の低い耐力壁12がほとんど変形することがなく、接合金物1により、効率的に外力によるエネルギーを吸収することができる。また、図7(B)に示すように、耐力壁の耐力に関わらず、設計値に応じた適正な強度を有する接合部材を用いることにより、無駄のない耐力壁構造物が得られる。
図8及び図9は、本発明の接合金物の異なる実施形態を示す。図8は、ダンパ部材14が波板状であり、その他の枠部材2や鋼管4の形態及び組立方法は前述の接合金物1と同様である。ダンパ部材14を波板状にすることにより、接合金物全体の大きさを変えることなく、せん断変形するダンパ部材3の面積が広くなる。従って、縦枠材7とアンカボルト8との距離を増すことなく(偏芯を増大させることなく)、制震性能を向上させることができる。
図9は、枠部材2及び鋼管4にそれぞれ別体の板材16,16が固定され、2枚の板材16,16の間に、例えばウレタン等の樹脂やゴムなどの粘弾性体17を介装させることによりダンパ部材15が構成されているものである。粘弾性体17の粘度や各板材16,16の幅寸法等を調整することにより、2枚の板材16,16同士を自在に変位させて外力を吸収させることができる。
本発明は、スチールハウスや、その他の小規模な耐力壁の構造物において、耐力壁と基礎との接合に適用できる。また、本発明の接合金物は、基礎とその上階の接合以外に、2階以上の各階の耐力壁同士の接合に用いても、制震効果を得ることができる。
本発明の実施の形態における組立前の分解斜視図。 図2に示す各部材の組立後の斜視図。 図1に示す接合金物が取り付けられた状態を示す正面図。 図3のA−A線から見た縦断面図。 図3のB−B線から見た横断面図。 本発明を用いた耐力壁を示す説明図であり、(A)は平常時の状態、(B)は地震時の変形状態を示す説明図。 本発明による地震時の変形状態を示す説明図であり、(A)は建物全体の変形を示す説明図、(B)は耐力壁及び接合金物の応力と変形の関係を示すグラフ。 本発明の異なる実施の形態を示す図であり、(A)は正面図、(B)は(A)のC−C線から見た横断面図。 本発明のさらに異なる実施の形態を示す図であり、(A)は正面図、(B)は(A)のD−D線から見た横断面図。 従来の地震時の変形状態を示す説明図であり、(A)は建物全体の変形を示す説明図、(B)は耐力壁及び接合金物の応力と変形の関係を示すグラフ。 ダンパ部材の2辺(左右)に枠材がある場合の応力伝達範囲を示す説明図であり、(A)はダンパ部材の変形時の模式図、(B)はダンパ部材の取付例を示す概略図。 ダンパ部材の4辺(全外周)に枠材がある場合の応力伝達範囲を示す説明図であり、(A)はダンパ部材の変形時の模式図、(B)はダンパ部材の取付例を示す概略図。
符号の説明
1 接合金物
2 枠部材
3 ダンパ部材
4 鋼管
5 ナット
6 ドリルねじ
7 縦枠材
8 アンカボルト
11 基礎
12 耐力壁
13 構造用合板
21 背面部
22,23 水平部
24,25 孔
26 小径孔
31,42 上面
32,34,41 側面
33,43 下面
44 貫通孔

Claims (11)

  1. 耐力壁と基礎とを接合する接合金物であって、
    前記耐力壁と前記基礎との間に引張力又は圧縮力が作用した際に、前記引張力又は圧縮力によるエネルギーを面内方向におけるせん断変形で吸収する板状のダンパ部材と、前記ダンパ部材の外周を囲んで配置され、前記耐力壁及び前記基礎への取付部を有する枠体とを備える耐力壁用接合金物。
  2. 前記ダンパ部材の降伏点が、前記枠体の降伏点よりも低いことを特徴とする、請求項1に記載の耐力壁用接合金物。
  3. 前記ダンパ部材が極軟鋼により形成され、前記枠体が普通鋼又は高張力鋼により形成されていることを特徴とする、請求項1または2に記載の耐力壁用接合金物。
  4. 前記枠体の内周面は、前記ダンパ部材の外周面と溶接により固定されていることを特徴とする、請求項1〜3のいずれか1項に記載の耐力壁用接合金物。
  5. 前記ダンパ部材が矩形状の板材であり、
    前記枠体は、前記ダンパ部材の任意の一辺に固定された円管状の鋼管と、前記ダンパ部材の残りの三辺に固定されたコ字状の枠部材とからなることを特徴とする、請求項1〜4のいずれか1項に記載の耐力壁用接合金物。
  6. 前記枠部材が前記耐力壁に固定され、前記鋼管が前記基礎に固定されることを特徴とする、請求項5に記載の耐力壁用接合金物。
  7. 前記耐力壁に取り付けられるファスナ部材用の複数の小径孔が、前記枠部材にあけられていることを特徴とする、請求項6に記載の耐力壁用接合金物。
  8. 前記ファスナ部材がドリルねじであることを特徴とする、請求項7に記載の耐力壁用接合金物。
  9. 前記鋼管にアンカボルトを通し、ナットで締め付けることにより、前記鋼管が前記基礎に固定されることを特徴とする、請求項6〜8のいずれか1項に記載の耐力壁用接合金物。
  10. 耐力壁と基礎とを接合するに際し、前記耐力壁の内部に収納されることを特徴とする、請求項1〜9のいずれか1項に記載の耐力壁用接合金物。
  11. 耐力壁と基礎とを請求項1〜10のいずれか1項に記載の耐力壁用接合金物で接合した制震構造であって、
    前記耐力壁に所定の大きさを超える外力が作用したときに、前記ダンパ部材がせん断変形することにより、前記耐力壁と前記基礎との間に作用する引張力又は圧縮力によるエネルギーを吸収することを特徴とする、制震構造。
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