JP2008195531A - シータ用オートリジェクト装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】輪転印刷機等の印刷機械に付属する高速運転用シータに搭載され、シート出しとは異なる方向へ進行させてリジェクト紙を抜き取るオートリジェクト装置の提供。
【解決手段】リジェクト信号により断裁部4で切断される連続紙2からリジェクト紙となる連続紙2の先端を保持し、通常のシート出しとは異なる方向へ進行させる転換部7を設け、この転換部7から受け渡された連続紙2を断裁部4で切断してリジェクト紙2Bとしてベルト搬送部8に受け渡し、減速搬送部9を経由して搬送されたリジェクト紙2Bをリジェクト紙収納箱13に収納する。これにより、高速運転の輪転印刷機に付属されるシータで排出され続けている印刷紙の中から不良印刷紙の部分を正確に取り出せるので良紙の歩留率を飛躍的に向上させられ、不良印刷紙の取り出し作業に伴っていた煩雑さも飛躍的に解消出来る。また検紙の為の良紙の抜取りも正確に出来るので、計数管理が精度良く行える。
【選択図】図1

Description

本発明は高速輪転印刷機に付属されるシータにて、断裁された後続紙の先端を吸着してシート出しと異なる進行方向へ転換して排出するシータ用オートリジェクト装置に関する。
シータの排紙部にて、瓦積み状態で進入する後続の枚葉紙を一時的に保持する一時紙受け装置は、例えば特許文献1や特許文献2に提案されている。従来の一時紙受け装置は排紙パイル交換時の一時紙受けであり、後続紙は再びパイル上に棒積みされる。その為、混在する不良印刷紙を除去(リジェクト)するには別途手作業にて抜き取る必要があった。
また、シート材の振り分け、抜取り技術は、例えば特許文献3や特許文献4に提案されている。これら従来技術ではシート材や枚葉紙はセパレート状に搬送される機械にのみ使用されるものである為、輪転印刷機に付属するシータのような高速運転には適用できない。
実開平2−119470号公報 特開2003−341910号公報 特開2002−114427号公報 特開2001−171888号公報
本発明の目的は、輪転印刷機等の印刷機械に付属する高速運転用シータに搭載され、リジェクト紙を棒積み排紙部への進行とは異なる方向へ進行させて抜取るオートリジェクト装置を提供することにある。
上記の目的を達成するため、請求項1の発明に係るシータ用オートリジェクト装置は印刷部から搬送される連続紙を断裁部で枚葉紙に切断し、該枚葉紙を搬送して排紙部に棒積みする印刷機械に付属するシータであって、
シータの断裁部で切断される連続紙からリジェクト紙となる連続紙の先端を保持し、排紙部への進行とは異なる方向へ進行させる転換手段と、転換手段から受渡された連続紙を断裁部で切断してリジェクト紙として搬送する搬送手段と、排紙部とは異なる場所に装備され、搬送手段で搬送されたリジェクト紙を収納するリジェクト紙収納手段とを備えていることを特徴とする。
請求項2の発明は、請求項1において、転換手段は紙幅に対応した長さを有し、連続紙の先端を紙幅方向の複数箇所で保持する回転体を備え、該回転体がシータ内の連続紙の搬送路上に配置されていることを特徴とする。
請求項3の発明は、請求項2において、転換手段の回転体は内部に減圧室が形成されていると共に、周面に開放され且つ減圧室に連通した吸着孔が紙幅に合わせて長手方向に複数個配列された回転体と、該回転体に組み込まれ、吸着孔の孔縁をバルブ座としたバルブで構成されるバルブ部と、回転体に組み込まれ、リジェクト信号により断裁部の切断タイミングに関連させてバルブを作動しバルブ開でリジェクト紙となる連続紙の先端の吸着またはバルブ閉で連続紙の非吸着の各バルブ動作を行うバルブ操作部とを備えていることを特徴とする。
請求項4の発明は、請求項3において、バルブ操作部はリジェクト信号が出されている間、転換手段の回転体の1回転毎にバルブ開閉の各バルブ動作を行うことを特徴とする。
請求項5の発明は、請求項3において、前記転換手段のバルブ操作部は回転体の内部の長手方向に延びる回転可能な軸にレバーが固定され、該レバーの揺動により前記バルブ部材を作動させることを特徴とする。
請求項6の発明は、請求項1において、前記転換手段、搬送手段、リジェクト紙収納手段がシータの排紙部への搬送路の上側或いは下側に配置されていることを特徴とする。
請求項7の発明は、請求項5において、前記レバーの揺動を拘束するストッパ機構を備えていることを特徴とする。
請求項8の発明は、請求項2において、前記転換手段の回転体が断裁部のカッタ胴であることを特徴とする。
請求項9の発明は、請求項8において、前記転換手段のバルブがカッタ胴の回転刃直後の周面近傍に配置されていることを特徴とする。
請求項10の発明は、請求項9において、前記カッタ胴に接近してサクションローラを配置し、該サクションローラに転換手段の働きでカッタ胴に吸着された連続紙を吸着させて受け渡し、その後断裁部で切断したリジェクト紙を、該サクションローラを介して搬送手段に移すことを特徴とする。
請求項11の発明は、請求項9において、前記カッタ胴に接近してサクションローラを配置すると共に、転換手段のバルブ操作部がカッタ胴の内部の長手方向に延びる回転可能な軸にレバーを固定し、該レバーの揺動により前記バルブ部材を作動させるよう構成されており、前記バルブ部材がカッタ胴の胴周面からわずかに引っ込んだ位置にあるときバブル閉で非吸着動作となり、胴周面とほぼ面一となる位置にあるときバブル開で吸着動作となり、該バルブ開より更に胴周面から突出した押し上げ位置にあるとき吸着開放動作となる押し上げバルブで構成されており、前記押し上げバルブが押し上げ位置にあるとき連続紙を押し上げて前記サクションローラに吸着させて受け渡し、その後断裁部で切断したリジェクト紙を、該サクションローラを介して搬送手段に移すことを特徴とする。
請求項12の発明は、請求項11において、前記カッタ胴の回転中心と同心に固定されたカムを備え、前記カムにより軸を回転させてレバーを揺動させることを特徴とする。
請求項13の発明は、請求項2において、前記転換手段の回転体が断裁部の搬送下流側に配置され、連続紙に張力を与えるドラグローラであることを特徴とする。
請求項14の発明は、請求項13において、前記ドラグローラにバルブ操作部が設けられおり、該バルブ操作部はドラグローラの長手方向に貫通させた回転可能な軸に固定された偏芯カムと、前記軸を回転させる電磁式アクチュエータと、を備え、
リジェクト信号が出されている間、ドラグローラの1回転毎に前記偏芯カムの回転によりバルブ部材を作動し、バルブ開閉の各バルブ動作を行うことを特徴とする。
請求項15の発明は、請求項13において、前記ドラグローラは内部に形成された減圧室と、ローラ周面に開放され且つ前記減圧室に連通されていると共に、紙幅に合わせて長手方向に複数個配列された吸着孔と、前記吸着孔の孔縁をバルブ座としたバルブで構成されるバルブ部と、リジェクト信号により断裁部の切断タイミングに関連させて前記バルブを作動しバルブ開でリジェクト紙となる連続紙の先端の吸着またはバルブ閉で連続紙の非吸着の各バルブ動作を行うバルブ操作部と、前記各吸着孔が連続紙の搬送路に対向する領域で該各吸着孔を覆って懸架され、前記ドラグローラと同じ周速度で回転させ、前記各吸着孔を介してリジェクト紙を吸着する穴明きベルトと、を備え、搬送手段の搬送ベルトがドラグローラの穴明きベルトまで延設されており、該搬送ベルトと穴明きベルトとの協働によりリジェクト紙をドラグローラから取り去ることを特徴とする。
請求項16の発明は、請求項15において、穴明きベルトが懸架されるドラグローラの周面には穴明きベルトの幅より若干狭く且つ該穴明きベルトの少なくとも1つの穴が存在する吸引域を形成し、該吸引域に吸着孔が設けられていることを特徴とする。
請求項17の発明は、請求項15において、前記バルブ操作部はドラグローラの長手方向に貫通させた回転可能な軸に固定された偏芯カムと、前記軸を回転させる電磁式アクチュエータと、備え、
リジェクト信号が出されている間、前記偏芯カムの回転によりバルブ部材を作動し、バルブ開状態を保持することを特徴とする。
請求項18の発明は、請求項13において、前記ドラグローラは内部に形成された減圧室と、ローラ周面に開放され且つ前記減圧室に連通されていると共に、紙幅に合わせて長手方向に複数個配列された吸着孔と、前記減圧室と吸着孔を連通する通路に配置され、該回転体の長手方向をバルブ軸とした回転により前記通路を開閉するバルブと、リジェクト信号により断裁部の切断タイミングに関連して前記バルブを動作させるバルブ操作部と、前記各吸着孔が連続紙の搬送路に対向する領域で該各吸着孔を覆って懸架され、前記各吸着孔を介してリジェクト紙を吸着する穴明きベルトと、を備え、
搬送手段の搬送ベルトがドラグローラの穴明きベルトまで延設されており、該穴明きベルトと搬送ベルトとが協働し、リジェクト紙をドラグローラから取り去ることを特徴とする。
請求項19の発明は、請求項18において、ドラグローラの周面には長手方向に開放された細長の凹部が形成されており、該凹部の底に減圧室へ通じる複数の通路の開口が設けられていると共に、前記ドラグローラの長さにほぼ等しく且つ前記凹部に嵌め込まれるブロックを備え、前記ブロックは前記ドラグローラの周面の一部となる外面を有し、該外面に開放され、前記複数の通路に相対する複数の吸着孔が設けられ、前記減圧室へ通じる複数の通路にそれぞれの吸着孔を個別に連通するブロック通路が設けられ、該ブロック通路を横切ってバルブ孔が形成されていると共に、前記ブロックのバルブ孔にバルブが組み込まれていることを特徴とする。
請求項20の発明は、請求項19において、ブロックの外面には前記穴明きベルトの幅より若干狭く且つ該穴明きベルトの少なくとも1つの穴が存在する吸引域を形成し、該吸引域に吸着孔が開口していることを特徴とする。
請求項21の発明は、請求項18において、バルブ操作部はドラグローラのローラ端にバルブ軸を回転させる電磁式アクチュエータを備え、
リジェクト信号が出されている間、前記バルブ軸の回転によりバルブを作動し、バルブ開状態を保持することを特徴とする。
請求項22の発明は、請求項1において、前記転換手段は紙幅に対応した長さを有し、シータ内の連続紙の搬送路上に配置され、内部に減圧室が形成されていると共に、周面に開放され且つ前記減圧室に連通した吸着孔が紙幅に合わせて長手方向に複数個配列された回転体と、
該回転体に組み込まれ、前記減圧室と各吸着孔間に独立に形成された経路に配置された複数のバルブと、
リジェクト信号により断裁部の切断タイミングに関連して各バルブ毎に動作させるバルブ操作部と、を備え、
前記バルブはバルブ開で連続紙の吸着またはバルブ閉で連続紙の非吸着の各バルブ動作を行うことを特徴とする。
請求項23の発明は、請求項22において、前記転換手段の回転体はバルブ室と、該バルブ室に組み込まれ、減圧室に通じる真空経路および大気に通じる大気経路を有するマニホールドと、回転体の周面の一部となる外面を持っており、該外面に開放された吸着孔を設けた前記バルブ室の覆い部材と、前記バルブ室に組み込まれ、前記覆い部材の吸着孔と前記マニホールドの真空経路または大気経路に通じる経路を開閉する電磁真空バルブと、を備えていることを特徴する。
請求項24の発明は、請求項23において、リジェクト信号が出されている間、前記転換手段の回転体の1回転毎に電磁真空バルブをON/OFFし、バルブ開閉を行うことを特徴とする。
請求項25の発明は、請求項23において、転換手段の回転体が断裁部の搬送下流側に配置され、連続紙に張力を与えるドラグローラであって、前記ドラグローラは各吸着孔が連続紙の搬送路に対向する領域で該各吸着孔を覆って懸架され、前記ドラグローラと同じ周速度で回転させ、前記各吸着孔を介してリジェクト紙を吸着する穴明きベルトを備え、搬送手段の搬送ベルトがドラグローラの穴明きベルトまで延設されており、該搬送ベルトと穴明きベルトとの協働によりリジェクト紙をドラグローラから取り去ることを特徴とする。
請求項26の発明は、請求項25において、前記覆い部材の外面には前記穴明きベルトの幅より若干狭く且つ該穴明きベルトの少なくとも1つの穴が存在する吸引域を形成し、該吸引域に吸着孔が開口していることを特徴とする。
請求項27の発明は、請求項25において、リジェクト信号が出されている間、電磁真空バルブをONにし、バルブ開状態に保持することを特徴とする。
請求項28の発明は、請求項22および24において、前記バルブ操作部が紙幅に応じて使用するバルブの設定を可能にしたことを特徴とする。
請求項29の発明は、請求項2において、前記転換手段は回転体の長手方向に並設され、前記搬送路に向けて出没可能な複数本の針からなる紙刺し部と、
リジェクト信号により断裁部の切断タイミングに関連して前記針の出没を操作する紙刺し操作部と、を備え、
前記紙刺し操作部は回転体の長手方向に貫通させた回転可能な軸に固定された偏芯カムと、前記軸を回転させる電磁式アクチュエータと、前記偏芯カムの回転により前記針を回転体周面より突出させてリジェクト紙となる連続紙の先端を突き刺し前記連続紙の進行を転換させることを特徴とする。
請求項30の発明は、請求項29において、前記転換手段の回転体が断裁部の搬送下流側に配置され、連続紙に張力を与えるドラグローラであることを特徴とする。
請求項1の発明によれば、高速運転の輪転印刷機に付属されるシータで排出され続けている印刷紙の中から不良印刷紙の部分を正確に取り出せるので良紙の歩留率を飛躍的に向上させられ、不良印刷紙の取り出し作業に伴っていた煩雑さも飛躍的に解消出来る。また検紙の為の良紙の抜取りも正確に出来るので、計数管理が精度良く行える。
請求項2〜5の発明によれば、回転体に転換手段が組み込まれた構造なので、連続紙の先端の保持動作を高速かつ正確に行わせられ、不良印刷紙等の取り出しを正確に行える。
請求項6の発明によれば、転換手段、搬送手段、リジェクト紙収納手段がシータのシート出し搬送路の上側或いは下側に配置されているので、他の作業に悪影響を与えることなく、空いているスペースを有効活用し、コンパクトな装置とすることが出来る。
請求項7の発明によれば、アームの揺動を拘束するストッパ機構を用いるので、連続紙の非吸着の動作を確実に制御できる。
請求項8の発明によれば、転換手段の回転体が断裁部のカッタ胴であって、該カッタ胴にバルブ操作部が設けられているので、断裁と連続紙の吸着および非吸着の各動作がより近傍で行なえてより確実になり、またカッタ胴が転換手段の回転体を兼ねるので装置が非常にコンパクトになる。
請求項9の発明によれば、転換手段のバルブがカッタ胴の回転刃の直後の周面近傍に配置されているので、カッタ胴の回転刃と転換手段のバルブとの間の連続紙が緩むことがなく、リジェクト紙となる連続紙の先端を正確に吸着出来る。
請求項10の発明によれば、カッタ胴に吸着された連続紙をサクションローラに吸着させて受け渡し、その後カッタ胴で切断したリジェクト紙を、該サクションローラを介して搬送手段に移すことにより排出方向の転換がスムースになりシンプルな構成の装置で確実にリジェクト紙を取り出すことが可能となる。
請求項11の発明によれば、転換手段のバルブ機能として、連続紙の吸着および非吸着の他に、連続紙をカッタ胴周面から押し上げる機能を持った押し上げバルブで構成することによりリジェクト紙となる連続紙が確実に前記周面より離れられて、次のサクションローラに確実に吸着させて受け渡しすることが出来、その後断裁部で切断したリジェクト紙を、該サクションローラを介して搬送手段に移すことが出来て、各動作が確実に実施されえる。
請求項12の発明によれば、カッタ胴の回転中心と同心に固定されたカムを備え、前記カムにより軸を回転させてレバーを揺動させることによりシンプルな構成により高速運転時における動作の安定性が確保される。
請求項13の発明によれば、転換手段をドラグローラに組み込むことにより転換手段のバルブがカッタ胴にある場合に比較するとよりシンプルとなり装置製造の面で容易となる。
請求項14の発明によれば、バルブ操作部のシンプルな構成により複数個のバルブを同時に操作できる。
請求項15の発明によれば、搬送ベルトと穴明きベルトの協働によりリジェクト紙をドラグローラから取り去ることで確実に搬送部に受け渡すことが可能になる。
請求項16の発明によれば、ドラグローラ周面の吸引域に穴明きベルトの少なくとも1つの穴が存在するので、リジェクト紙を確実に吸着転換することができる。
請求項17の発明によれば、リジェクト信号が出されている間、バルブ開状態を保持することが出来るので、短時間でのバルブ開閉が不要となり高速運転時における動作の安定性が確保される。
請求項18の発明によれば、バルブ操作部がよりシンプルとなり装置製造の面で容易となり、搬送ベルトと穴明きベルトの協働によりリジェクト紙をドラグローラから取り去ることで確実に搬送部に受け渡すことが可能になる。
請求項19の発明によれば、ドラグローラ周面の一部となる外面を有するブロックにバルブが組み込まれているので、バルブ操作部がよりシンプルとなり装置製造の面で容易となる。
請求項20の発明によれば、ブロック外面の吸引域に穴明きベルトの少なくとも1つの穴が存在するので、リジェクト紙を確実に吸着転換することができる。
請求項21の発明によれば、リジェクト信号が出されている間、バルブ開状態を保持することが出来るので、短時間でのバルブ開閉が不要となり高速運転時における動作の安定性が確保される。
請求項22の発明によれば、バルブおよびバルブ操作部がドラグローラの紙幅方向に複数個配置され、各バルブ毎に動作させるバルブ操作部を設けて、前記紙幅に応じて使用するバルブの設定を可能にしたことにより、紙外部で吸着バルブが開くことによる真空度の低下即ち吸着力の低下を起こすことがなく、リジェクト紙となる連続紙の確実な吸着・引渡しを可能とし、かつ複数の紙幅の印刷紙に対応可能な適応性の高い装置とすることができる。
請求項23の発明によれば、バルブおよびバルブ操作部を含むコンパクトな電磁真空バルブを使用することにより請求項13の発明の効果を持つコンパクトな装置を可能にできる。
請求項24の発明によれば、回転体の1回転毎にバルブ開閉を行うので大気開放時間がなく真空度低下の問題がないため、真空ポンプの容量が少なくて済む。
請求項25の発明によれば、搬送ベルトと穴明きベルトの協働によりリジェクト紙をドラグローラから取り去ることで確実に搬送部に受け渡すことが可能になる。
請求項26の発明によれば、ブロック外面の吸引域に穴明きベルトの少なくとも1つの穴が存在するので、リジェクト紙を確実に吸着転換することができる。
請求項27の発明によれば、リジェクト信号が出されている間、バルブ開状態を保持することが出来るので、短時間でのバルブ開閉が不要となり高速運転時における動作の安定性が確保される。
請求項28の発明によれば、バルブ操作部により使用するバルブを設定して紙幅に応じた設定が可能となり吸着バルブ構造を簡素化し、独立制御可能にできる。
請求項29の発明によれば、転換手段に出没可能な複数本の針を使用することで、真空ポンプやロータリージョイントが不要となり、安価な装置が製造できる。
請求項30の発明によれば、転換手段をドラグローラに組み込むことにより転換手段がカッタ胴にある場合に比較するとよりシンプルとなり装置製造の面で容易となる。
本発明はシータの断裁部で切断された後続紙の先端を保持して、シート出しと異なる進行方向に転換した後、搬送装置に受け渡し、リジェクト紙収納箱に排出することで実現した。
実施例1の転換手段は紙幅に対応した長さを有し、シータ内の連続紙の搬送路上に配置され、内部に減圧室が形成されていると共に、周面に開放され且つ減圧室に連通した吸着孔が紙幅に合わせて長手方向に複数個配列された回転体として、カッタ胴を適用したものである。
以下に本発明の実施例を図面に基づいて説明する。
図1は本発明に係るシータ用オートリジェクト装置の全体図、図2はカッタ胴とサクションローラの拡大断面図、図3A〜3Cは押し上げバルブの作用図、図4は図3Bに示すA−A線に沿った断面図、図5は押し上げバルブ用カム廻りの軸方向断面図、図6は図5のB−B矢視図である。
シータ1は主要部として輪転印刷機(図示せず)で印刷された連続紙2が搬送されるインフィード部3、連続紙2から枚葉紙2Aに切断する断裁部4、シート出しされた枚葉紙2Aを受け取る排紙部100を備えており、リジェクト信号を受けて後続紙から必要枚数だけ抜き取るオートリジェクト装置10が付属されている。高速輪転印刷機用シータ1は高速で進行してくる枚葉紙2Aを排紙部100の手前で瓦積み状態にした後、排出される。
断裁部4のカッタ胴40に取り付けられ回転刃41が搬送される連続紙2を切断する位置にないとき、連続紙2は断裁部4を通過し、フローティングバー31を介して搬送され、ドラグローラ11とニッピングローラ12でニップされる。ドラグローラ11は連続紙2の搬送速度よりやや速い速度で回転させているため連続紙2に張力が与えられ、弛みのない張られた状態になっている。張力が与えられた連続紙2は断裁部4の回転刃41と固定刃42により切断された後、ドラグローラ11によりシート出しされた枚葉紙2Aを減速搬送部32にて減速し、カッタ胴と同期回転するキックダウンローラ33により枚葉紙2Aの紙尻を叩いて後続の枚葉紙2Aと瓦積み状態にして進行させ排紙部100にて棒積みされる。
オートリジェクト装置10はリジェクト信号により断裁部4で切断される連続紙2からリジェクト紙となる連続紙2の先端を吸着し、通常のシート出しとは異なる方向へ進行させる転換部7を設け、この転換部7から受け渡された連続紙2を断裁部4で切断してリジェクト紙2Bとしてベルト搬送部8に受渡し、減速搬送部9を経由して搬送されたリジェクト紙2Bをリジェクト紙収納箱13に収納する。本例において、断裁部4に組み込まれた転換部7は本発明の転換手段に、またベルト搬送部8および減速搬送部9は搬送手段に、更にリジェクト紙収納箱13はリジェクト紙収納手段に相当する。
先ず、転換部7について説明する。カッタ胴40の回転刃41の直後に押し上げバルブ20が配置され、リジェクト紙となる後続紙の先端を吸着し、シート出し方向とは異なる進行、すなわちカッタ胴40の外周に沿って進行させる。サクションローラ5はカッタ胴40に接近して配置され、カッタ胴40で後続紙に対して押し上げバルブ20の押上作用により、カッタ胴40からリジェクト紙となる連続紙を吸着によって受け取る。ここで、バルブ20は吸着孔290の孔縁をバルブ座としたバルブ部材で構成されており、バルブの機能とはバルブ部材により吸着孔290を閉じたり、開いたり、あるいはバルブ部材によって紙を押し上げ、サクションローラへの受渡しを意味する。
カッタ胴40はシータフレーム200(図5参照)に回転可能に支持されており、連続紙2の搬送速度に応じて所定の回転数で回転される。カッタ胴40の外周にはシータフレーム200側に配置された固定刃42との協働作用により連続紙2を切断する回転刃41が固定されている。押し上げバルブ20は胴回転方向に対して回転刃下流側の回転刃直後に設けられたバルブ室21に配置される。
図5において、バルブ室21には胴長手方向に延びる中空軸22が回動可能に設けられており、中空軸22の胴端から突出した軸端にはカムフォロア用アーム23の一端が取付られている。中空軸22上には紙幅に合わせて複数個の押し上げバルブ20が配列されるが、その一つが図4に示されている。中空軸22の内部にはトーションバー24が内装され、そのトーションバー24の一端とカムフォロア用アーム23が連結部材25で結合され、トーションバー24の他端がカッタ胴40に捩じった状態で固定されている。トーションバー24の捩り復元力をカムフォロア用アーム23に伝え、後述のカムフォロア26をカム27の外周に押し付けている。
押し上げバルブ20は中空軸22に固定されたレバー28に取り付けられており、図3Aに示す胴周面からわずかに引っ込んだ位置(バルブ閉じ)、図3Bに示す胴周面とほぼ面一となる位置(バルブ開)、図3Cに示すバルブ開より更に胴周面から突出する位置(押し上げ)へ可動自在になっている。バルブ室21はカッタ胴周面と同じ曲率を持った外面を有する覆い部材29を取り付けると、内部に密閉された室空間が形成される。上記の外面がカッタ胴周面の一部をなす覆い部材29の回転刃側には押し上げバルブ20によって開閉される吸着孔290が紙幅に合わせてカッタ胴40の長手方向に複数個配列されている。カッタ胴40の中心には胴幅方向に延びる減圧室43が設けられ、この減圧室43に各押し上げバルブ20のバルブ室21が連通されている。減圧室43は胴端に設けられたロータリバルブを介して真空ポンプに接続されている。
図5および図6において、カム27はカッタ胴40の回転軸401に同心となるようシータフレーム200に固定され、この外周にカムフォロア26が押し付けられている。カッタ胴40が回転すると、カムフォロア用アーム23はカム27のプロファイルに従って揺動し、押し上げバルブ20を上下動させる。リジェクト紙を処理しない、通常の運転時にはカムフォロア用アーム23を上動させた状態で保持するストッパ機構60が設けられている。ストッパ機構60はカッタ胴40の端面に電磁式アクチュエータ61を配置し、この電磁式アクチュエータ61のプランジャ610にストッパ62を連結する。ストッパ62はカムフォロア用アーム23とカム27との間に挿し込まれ、カムフォロア用アーム23の揺動を拘束する。
次にサクションローラについて説明する。図2において、サクションローラ5はカッタ胴40の押し上げバルブ20の押し上げ領域に接近して配置される。サクションローラ5は固定の中空軸50の周囲に間隙を設けて、中空軸50と同心に、通気性のローラ表面を持つ回転ローラ51が配置され、中空軸50と回転ローラ51間に空間52を形成している。空間52はローラ長手方向に仕切り壁53を設けてカッタ胴40からのリジエクト紙となる連続紙の受渡しを行う吸着領域とし、この吸着領域を除く大気開放領域になっている。吸着領域を形成する密閉空間は真空ポンプに接続され、ローラ表面を吸着可能な状態にされる。
図1において、サクションローラ5から受渡されたリジェクト紙2Bとなる連続紙をベルト搬送部8で搬送し、搬送途中で連続紙の尻側が切断されてリジェクト紙2Bとなる。リジェクト紙2Bは減速搬送部9の減速ベルトにより減速され、ベルト搬送部8の終端に設置されたキックダウンローラ34により減速瓦積み排紙状態でリジェクト紙収納箱13に落とし込まれる。この時、紙さばきエアノズル35と回転ブラシローラ36により紙尻を下方へ強制落下させる。リジェクト紙収納箱13は紙の進行方向と幅方向に傾斜して設けられており、振動モータ37によって紙を整列させて積み上げる。リジェクト紙の取り出しは開閉ストッパ38を引き倒し、矢印で示す進行方向に抜き取る。
図7は実施例1の制御系の構成を示す。カッタ胴のバルブ室は真空ポンプの運転により減圧状態に保たれていると共に、押し上げバルブのバルブ閉じを保持するストッパ機構の電磁アクチュエータへスリップリングを介して通電する。カッタ胴の位相とリジェクト信号に基づいて電磁アクチュエータを制御し、バルブ閉じ(図3A),バブル開(図3B)およびバルブ押し上げ(図3C)の3つの態様に押し上げバルブを上下させる。バルブ閉じは通常運転、バルブ開はリジェクト紙となる連続紙の先端に吸着、バルブ押し上げは吸着開放してリジェクト紙となる連続紙をサクションローラへ受け渡す。
リジェクト信号無しの通常運転の場合、図3Aに示すように押し上げバルブがバルブ閉となり、非吸着状態になる。そのため、搬送される連続紙はカッタ胴を通過してドラグローラとニッピングローラにニップされて張力が与えられ、カッタ胴の切断タイミングによって切断され、枚葉紙となる。枚葉紙は紙送り用フローティングバーにより支えられながらドラグローラによってシート出しされ、続いてキックダウンローラによって紙尻りが叩かれ、減速搬送部に送られる。ここで後行の枚葉紙が先行の枚葉紙に瓦積み状態にされて排紙部に進行し、棒積みされる。
リジェクト信号有りのリジェクト紙抜取り運転の場合、カッタ胴の位相を検知して押し上げバルブ閉じ状態を確認した後、ストッパ機構の電磁アクチュエータをONにしてプランジャを引き込んでストッパを外し、アームの拘束を解除する。トーションバーの捩じり復元力によりカムフォロアをカムに押し付ける。アームはカムのプロファイルに従って揺動し、カッタが断紙位置に到達する前の所定位置に押し上げバルブが回転するとバルブ開にして吸着可能にし、図3Bに示すように搬送路に近づいて連続紙のリード側切断直後で後続の連続紙の先端を吸着する。吸着された後続紙はカッタ胴に沿って進行し、図2に示すサクションローラ5の手前に押し上げバルブが回転すると、図3Cのように押し上げバルブを更に突出させて吸着開放させる。同時に後続紙を胴周面から押し上げてサクションローラの周面に押し付け、後続紙のリード側をサクションローラに吸着させて受渡し、さらに搬送ベルトに受渡した後、後続紙の尻側が切断され、リジェクト紙となって切り離され、搬送される。この動作はリジェクト信号がOFFになるまでカッタ胴一回転毎に繰り返され、この間の紙をリジェクト紙収納箱に搬送する。
実施例2の転換手段は回転体としてドラグローラに適用したものである。
図8Aは実施例2―1の全体構成を示す。図8Bは実施例2―2の全体構成を示す。各実施例の構成について、図9Aは吸着バルブ付きドラグローラの断面図、図9Bは紙刺し針付きドラグローラの断面図、図10はドラグローラの端面図である。シータの排紙部への搬送路に対して、転換手段、搬送手段、リジェクト紙収納手段の配置に関し、実施例2―1では上側であり、実施例2―2では下側である。なお、リジェクト紙の搬送、収納については前述の実施例1と基本的に同じであるため、その説明は省略し、相違する構成のみを説明する。
図9Aのドラグローラ11にはローラ中心で且つ長手方向に貫通するよう減圧室43が設けられており、ローラ端のロータリバルブを介して真空ポンプに接続されている。減圧室43を横切ってドラグローラ11を貫通する孔71が穿設されており、減圧室43からローラ周面に開放された一方の孔が吸着孔290となる。減圧室43に対して前記の孔とは逆向きの他方の孔にはザグリ穴72が形成されている。他方のローラ周面側にはローラ長手方向にバルブ操作軸73を配設する為の両ローラ端が開放された溝74およびバルブ操作用カム81を収納する方形凹部75が溝74に交差するよう形成されており、この方形凹部75の底に上記のザグリ穴72が設けられている。方形凹部75は紙幅に応じたバルブ20の数に合わせて設けられる。
ガイドブッシュ76は方形凹部75側から挿入し、減圧室43を貫通させて吸着孔290側に孔壁との間にスペーサ77を介在して嵌め込み、ガイドブッシュ76の大径部760を方形凹部75側の孔に嵌合し、鍔761をザグリ穴72の底に突き当てて内装される。吸着孔290は孔壁とガイドブッシュ76との間に形成される空間を介して減圧室43に通じている。ガイドブッシュ76内にバルブ支持部材78を嵌通させている。バルブ支持部材78の前端にはバルブ20が取り付けられている。バルブ支持部材78の後端は大径部780になっており、この大径部780とガイドブッシュ76との間に圧縮スプリング79が介在されている。バルブ支持部材78は圧縮スプリング79の弾性力によりバルブ20を通常時(バルブ操作部の非操作時)においてバルブ閉状態に維持される。バルブ支持部材78の後端はバルブ操作部80に連係される。
バルブ操作部80はローラ端に回転可能に支持されたバルブ操作軸73に方形凹部75において偏芯カム81が固定されている。図10Aにおいて、バルブ操作軸73のローラ端から突出した軸部にはアーム82が固定されており、このアーム82には電磁式アクチュエータ83のブランジャ830がピン結合されている。電磁式アクチュエータ83にはローラ軸端のスリップリングを介して通電(ONまたはOFF)され、プランジャ830の突出または引込み動作が行われる。リジェクト信号が出されると断裁部の切断タイミングに関連して電磁式アクチュエータ83を動作させ、軸73に一体の偏芯カム81を回転させてバルブ20を図示する矢印方向に移動させてバルブ開またはバルブ閉の状態にし、連続紙の吸着または吸着開放の各動作が行われる。
図9Bのドラグローラ11は上述のバルブに替えて紙刺し針を採用したものである。紙刺し部88は回転体11の長手方向に並設され、搬送路に向けて出没可能な複数本の針89から構成されており、リジェクト紙となる連続紙の先端に針89を突き刺して保持する。紙刺し部の作動機構は上述のバルブと同じ機構で針が回転体周面から出没可能に構成されているので、ここでは説明を省略する。
図9Cの回転バルブ付きドラグローラ11にはローラ中心で且つ長手方向に貫通するよう減圧室43が形成され、ローラ端のロータリバルブを介して真空ポンプに接続されている。ローラ周面にはローラ長手方向にローラ端の開放されたバルブユニット収納溝74が形成されており、このバルブユニット収納溝74にバルブユニット110が嵌装され、ボルト111によりドラグローラ11に固定される。バルブユニット収納溝74の溝底には減圧室43に連なる通路431が吸着孔の数および形成位置に合わせて形成されている。バルブユニット110はドラグローラ11の周面の一部を成す外面110aを有し、この外面110aに凹部からなる吸引域112が形成されている。吸着孔113は吸引域112を含んで構成され、この吸引域112に開口するバルブ通路114および通路431を介して減圧室43に通じている。バルブユニット110にはバルブ通路113を開閉する為に、ドラグローラ11のローラ長に等しい長さの軸状のバルブ115が回転可能に組み込まれている。バルブ115はバルブ操作部116による回転操作によってバルブ通路113と通路431とを連通するバルブ開(図9Cの状態)、およびバルブ通路113と通路431とを遮断するバルブ閉(図9Dの状態)に切り替えられる。
図10Bにおいて、バルブ操作部116はローラ端側にバルブユニット110から延びたバルブ115の延長部730にアーム117が固定されており、このアーム117には電磁式アクチュエータ830のブランジャ830aがピン結合されている。電磁式アクチュエータ830にはローラ軸端のスリップリングを介して通電(ONまたはOFF)され、プランジャ830aの突出または引込み動作が行われる。リジェクト信号が出されると断裁部の切断タイミングに関連して電磁式アクチュエータ830を動作させ、アーム117を回動させ、図示の実線位置でバルブ開または図示の破線位置でバルブ閉の状態にし、連続紙の吸着または吸着開放の各動作が行われる。
ドラグローラから搬送装置に紙を渡す構成について説明する。図11はドラグローラの幅方向の一部を示す平面図である。
ドラグローラ11をリジェクト紙搬送路の起点として、設置される。ドラグローラの軸110に同心の回動中心を持ったフレーム800にフリーローラ801を支持し、このフリーローラ801に接触させて搬送ベルト802が装備される。フレーム800は保守のため、図8Aに示す想像線の位置まで回動可能となっている。ニッピングローラ12と対向しないドラグローラ11の周面に間隔を置いて複数の環状ベルト溝11aが形成され、このベルト溝11aに減速搬送路まで搬送ベルト802が巻装される。
バルブ20は搬送ベルト802とニッピングローラ12の干渉をさけるため、この両部材の間に配置される。
図12は実施例2の制御系の構成を示す。リジェクト信号無しの通常運転の場合、電磁式アクチュエータがOFFになっているので、電磁式アクチュエータのプランジャが突出し、偏芯カムを図9に示す想像線で描かれた位置に待避させている。これによってバルブ20は圧縮スプリング79の作用によりローラ中心方向に移動してバルブ閉の状態が保たれ、紙を吸着することなく通常のシート出し運転が行われる。
リジェクト信号有りのリジェクト紙抜取り運転の場合、ドラグローラ11の位相を確認後、電磁式アクチュエータ83をONにし、そのプランジャ830を引込め、偏芯カム81を図9Aに示す実線で描かれた位置に突出させる。これによって圧縮スプリング79の弾性力に抗してバルブ20をローラ外周方向に押し出してバルブ開の状態にし、紙を吸着する。吸着された紙はドラグローラ11の周面に沿って進行し、搬送装置に渡される。この動作はリジェクト信号がOFFになるまでカッタ胴一回転毎に繰り返され、この間の紙をリジェクト紙収納箱に搬送する。
図9Cの実施形態の制御系は、リジェクト信号無しの通常運転の場合、電磁式アクチュエータがOFFになっているので、電磁式アクチュエータのプランジャが突出し、アームを介してバルブ115を図9Dに示す位置に回転させることにより、バルブ閉の状態が保たれ、紙を吸着することなく通常のシート出し運転が行われる。リジェクト信号有りのリジェクト紙抜取り運転の場合、ドラグローラ11の位相を確認後、電磁式アクチュエータをONにし、そのプランジャを引込め、バルブ115を図9Cに示す位置に回転させことにより、バルブ開の状態にし、紙を吸着する。吸着された紙はドラグローラ11の周面に沿って進行し、搬送装置に渡される。リジェクト信号有りの間、カッタ胴一回転毎にバルブ開閉動作が繰り返され、切断されたリジェクト紙をリジェクト紙収納箱に搬送する。
実施例3の転換手段は紙幅に対応した長さを有し、シータ内の連続紙の搬送路上に配置され、内部に減圧室が形成されていると共に、周面に開放され且つ減圧室に連通した吸着孔が紙幅に合わせて長手方向に複数個配列された回転体として、ドラグローラに適用したものである。回転体には減圧室と各吸着孔間に独立に形成された経路に配置された複数のバルブが組み込まれ、リジェクト信号により断裁部の切断タイミングに関連して各バルブ毎に動作させるバルブ操作部を備えており、バルブはバルブ開で連続紙の吸着またはバルブ閉で連続紙の非吸着の各バルブ動作を行うよう構成されている。
図13は本発明の具体例として、電磁真空バルブ付きドラグローラの真空吸着時を示す断面図、図14は同じく大気開放時の断面図、図15はドラグローラの幅方向の一部を示す平面図である。本実施例は転換手段がドラグローラに組み込まれている。
ドラグローラ11にはローラ中心で且つ長手方向に貫通するよう減圧室43が形成され、ローラ端のロータリバルブを介して真空ポンプに接続されている。ドラグローラ11の内部に形成されたバルブ室90には減圧室43と大気への経路を設けたマニホールド91を組込み、電磁真空バルブ92が配置されている。電磁真空バルブ92はローラ軸端のスリップリングを介して通電される。バルブ室90はローラ周面と同じ曲率を持った外面を有する覆い部材93を取り付ける。覆い部材93には真空電磁バルブ92の真空経路に通じる吸着孔94が形成されている。
電磁真空バルブ92は大気に通じる大気経路921と減圧室43に通じる真空経路922が切換えられる構造になっており、通電時には図13に示す減圧室43側に切換わり真空吸着し、非通電時には図14に示す大気側に切換わり大気開放(非吸着)される。
実施例3の搬送装置は、前述の実施例と同じものが適用できる。図15に示すように搬送ベルトとニッピングローラの干渉を避けるため、この両部材の間に、ローラ幅方向に紙幅に合った数のバルブが配置される。電磁真空バルブは個別に通電制御できるため、紙幅に応じて使用するバルブを設定することができる。
図16は実施例3の制御系の構成を示す。リジェクト信号無しの通常運転の場合、電磁真空バルブがOFFになっているので、電磁真空バルブを大気開放状態のままで回転するので、紙を吸着することなく通常のシート出し運転が行われる。
リジェクト信号有りのリジェクト紙抜取り運転の場合、ドラグローラの位相を確認後、電磁真空バルブをONにし、真空吸着状態とし、紙を吸着する。吸着された紙はドラグローラの周面に沿って進行し、搬送装置に渡される。搬送装置に受け渡した後、再び大気開放状態にする。この動作はリジェクト信号がOFFになるまでカッタ胴一回転毎に繰り返され、この間の紙をリジェクト紙収納箱に搬送する。
実施例1から3のシータ用オートリジェクト装置の作用について図17のフローを参照しながら説明する。
印刷中の損紙発生箇所(損紙検知装置の設置場所)からシータの断裁部のカッタ胴又はドラグローラまでの紙パス長は既知である。そのため、紙パス長を印刷胴周長で割ると損紙がカッタ胴又はドラグローラに到達するまでのカッタ胴の回転数(N)が計算できる。一方損紙発生原因に応じたリジェクト部数は予め設定される。損紙発生信号が出されるとカッタ胴の回転数とリジェクト部数が設定される。カッタ胴又はドラグローラの位相が確認され、N回転後にバルブ開にし、連続紙を吸着し、進行方向の転換後に非吸着開放され、続いてバルブ閉になる。転換後の連続紙は切断されてリジェクト紙として搬送され、リジェクト紙収納箱に排出される。この動作を損紙完了又は一定部数まで、カッタ胴又はドラグローラが一回転毎に繰り返される。
損紙完了信号が出されてからN回転後にカッタ胴又はドラグローラの位相が確認された後、バルブ閉で非吸着開放となり、リジェクトを完了し、シータ運転に移る。損紙発生から一定部数経過を条件にする場合はこの条件が満たされれば次のカッタ胴の位相確認に移る。バルブによる吸着、非吸着の替わりに、針の突出、引っ込みの場合も同様である。
実施例4の転換手段はリジェクト信号が出されている間、バルブ開状態を保持し、ドラグローラの1回転毎にリジェクト紙を吸着するよう構成されている。図18は実施例4の吸着バルブ付きドラグローラの断面図、図19はドラグローラの幅方向の一部を示す平面図である。本例は図9Aに示す実施例2と同じバルブ機構を採用しているので、それらの構成部材には同じ符号を付してその説明を省略する。ここでは実施例2と異なる構成について説明する。
ドラグローラ11はローラ周面に開放され且つ減圧室43に連通された吸着孔290が紙幅に合わせて長手方向に複数個配列されており、各吸着孔が連続紙の搬送路に対向する領域で該各吸着孔を覆って穴明きベルト812が懸架されている。ドラグローラ11の周面には各吸着孔の位置にベルト厚みに相当する深さのベルト溝11aが形成されている。ベルト溝11aの溝底には穴明きベルト812の幅より若干狭く且つ穴明きベルト812の少なくとも1つの穴812aが存在する大きさの吸引域291が形成されている。吸引域291には吸着孔290が設けられている。穴明きベルト812はドラグローラ11と同じ周速度で回転させる。ベルト搬送部8の搬送ベルト803は穴明きベルト812がドラグローラ11から離れる前の所定領域まで延設されており、その領域で重なって双方が図示の方向に移動する。
リジェクト信号が出されている間、偏芯カム81の回転によりバルブ部材を作動し、バルブ開状態を保持し、各吸着孔によってリジェクト紙を吸着する。その後リジェクト紙はドラグローラ11の回転により搬送ベルト803と穴明きベルト812との間に位置され、穴明きベルト812がドラグローラ11から離れるに連なって搬送ベルト803と穴明きベルト812に挟まれてローラ周面から剥がされ、ドラグローラ11から取り去られて搬送される。この動作はリジェクト信号が出されている間、繰り返される。
図20は電磁真空バルブ付きドラグローラの真空吸着時を示す断面図、図21はドラグローラの幅方向の一部を示す平面図である。ドラグローラの幅方向の一部を示す平面図である。本例は図13に示す実施例3と同じバルブ機構を採用したものであって、ドラグローラから吸着したリジェクト紙を取り去る機構は図18の吸着バルブ付きドラグローラと同じ構成である。
リジェクト信号無しの通常運転の場合、電磁真空バルブがOFFになっているので、電磁真空バルブを大気開放状態のままで回転するので、紙を吸着することなく通常のシート出し運転が行われる。リジェクト信号有りのリジェクト紙抜取り運転の場合、ドラグローラの位相を確認後、電磁真空バルブをONにし、真空吸着状態とし、リジェクト紙を吸着する。その後リジェクト紙はドラグローラ11の回転により搬送ベルト803と穴明きベルト812との協働によりローラ周面から剥がされ、ドラグローラ11から取り去られて搬送される。この動作はリジェクト信号が出されている間、繰り返される。
図22は回転バルブ付きドラグローラの吸着時を示す断面図、図23はドラグローラの幅方向の一部を示す平面図である。本例は図9Cに示す実施例3と同じバルブ機構を採用したものであって、ドラグローラから吸着したリジェクト紙を取り去る機構は図18の吸着バルブ付きドラグローラと同じ構成である。
リジェクト信号無しの通常運転の場合、電磁式アクチュエータがOFFになっているので、バルブ115がバルブ閉の状態に保たれ、紙を吸着することなく通常のシート出し運転が行われる。リジェクト信号有りのリジェクト紙抜取り運転の場合、電磁式アクチュエータがONになり、バルブ115がバルブ開になって、紙を吸着する。吸着された紙はドラグローラ11の周面に沿って進行し、搬送装置に渡される。リジェクト信号が有りから無しに切り替わるまでバルブ開が保持され、カッタ胴一回転毎に切断されたリジェクト紙をリジェクト紙収納箱に搬送する。
実施例4のシータ用オートリジェクト装置の作用について図24のフローを参照しながら説明する。
リジェクト信号が出されると、ドラグローラの位相が確認され、N回転後にバルブ開にし、連続紙を吸着し、進行方向の転換後に穴明きベルトがドラグローラのローラ周面から離れる位置で吸着開放される。この間、転換後の連続紙は切断されてリジェクト紙として、穴明きベルトと搬送ベルトとの協働により搬送され、リジェクト紙収納箱に排出される。この動作中、バルブ開を保持し、損紙完了又は一定部数までドラグローラが一回転毎に繰り返される。
損紙完了信号が出されてからN回転後にドラグローラの位相が確認された後、バルブ閉で非吸着開放となり、リジェクトを完了し、シータ運転に移る。損紙発生から一定部数経過を条件にする場合はこの条件が満たされれば次のドラグローラの位相確認に移る。
本発明に係るシータ用オートリジェクト装置の実施例1の全体図である。 カッタ胴とサクションローラの拡大断面図である。 押し上げバルブのバルブ閉じ状態を示す図である。 押し上げバルブのバルブ開(吸着)状態を示す図である。 押し上げバルブの押し上げ(吸着開放)状態を示す図である。 図3Bに示すA−A線に沿った断面図である。 押し上げバルブ用カム廻りの軸方向断面図である。 図5のB−B矢視図である。 実施例1の制御系の構成図である。 本発明に係るシータ用オートリジェクト装置の実施例2―1の全体図である。 本発明に係るシータ用オートリジェクト装置の実施例2―2の全体図である。 実施例2の吸着バルブ付きドラグローラの断面図である。 実施例2の紙刺し針付きドラグローラの断面図である。 実施例2の回転バルブ付きドラグローラの吸着時を示す断面図である。 図9Cの非吸着時を示す断面図である。 吸着バルブまたは紙刺し針付きドラグローラの端面図である。 回転バルブ付きドラグローラの端面図である。 ドラグローラの幅方向の一部を示す平面図である。 実施例2の制御系の構成図である。 実施例3の電磁真空バルブ付きドラグローラの真空吸着時を示す断面図である。 大気開放時の断面図である。 図13に示すドラグローラの幅方向の一部を示す平面図である。 実施例3の制御系の構成図である。 実施例1から3のシータ用オートリジェクト装置の動作フローを示す図である。 実施例4の吸着バルブ付きドラグローラの断面図である。 図18に示すドラグローラの幅方向の一部を示す平面図である。 実施例4の電磁真空バルブ付きドラグローラの真空吸着時を示す断面図である。 図20に示すドラグローラの幅方向の一部を示す平面図である。 実施例4の回転バルブ付きドラグローラの吸着時を示す断面図である。 図22に示すドラグローラの幅方向の一部を示す平面図である。 実施例4のシータ用オートリジェクト装置の動作フローを示す図である。
符号の説明
1 シータ
2 連続紙
2A 枚葉紙
2B リジェクト紙
4 断裁部
5 サクションローラ
7 転換部
8 ベルト搬送部
9 減速搬送部
10 オートリジェクト装置
11 ドラグローラ
12 ニッピングローラ
20 バルブ
22 中空軸
290 吸着孔
24 トーショクバー
26 カムフォロア
27 カム
28 レバー
40 カッタ胴
41 回転刃
42 固定刃
43 減圧室
60 ストッパ機構
61 電磁式アクチュエータ
62 ストッパ
80 バルブ操作部
81 バルブ操作用カム
82 バルブ操作用電磁式アクチュエータ
92 電磁真空バルブ
921 大気経路
922 真空経路
94 吸着孔
100 排紙部
110 バルブユニット
115 バルブ
113 吸着孔
117 アーム
200 シータフレーム
812 穴明きベルト
830 電磁式アクチュエータ

Claims (30)

  1. 印刷部から搬送される連続紙を断裁部で枚葉紙に切断し、該枚葉紙を搬送して排紙部に棒積みする印刷機械に付属するシータであって、
    前記シータの断裁部で切断される連続紙からリジェクト紙となる連続紙の先端を保持し、前記排紙部への進行とは異なる方向へ進行させる転換手段と、
    前記転換手段から受渡された連続紙を前記断裁部で切断してリジェクト紙として搬送する搬送手段と、
    前記排紙部とは異なる場所に装備され、前記搬送手段で搬送されたリジェクト紙を収納するリジェクト紙収納手段と、
    を備えていることを特徴とするシータ用オートリジェクト装置。
  2. 前記転換手段は紙幅に対応した長さを有し、前記連続紙の先端を紙幅方向の複数箇所で保持する回転体を備え、該回転体がシータ内の連続紙の搬送路上に配置されていることを特徴とする請求項1に記載のシータ用オートリジェクト装置。
  3. 前記転換手段の回転体は内部に減圧室が形成されていると共に、周面に開放され且つ前記減圧室に連通した吸着孔が紙幅に合わせて長手方向に複数個配列された回転体と、該回転体に組み込まれ、前記吸着孔の孔縁をバルブ座としたバルブで構成されるバルブ部と、前記回転体に組み込まれ、リジェクト信号により断裁部の切断タイミングに関連させて前記バルブを作動しバルブ開でリジェクト紙となる連続紙の先端の吸着またはバルブ閉で連続紙の非吸着の各バルブ動作を行うバルブ操作部と、を備えていることを特徴とする請求項2に記載のシータ用オートリジェクト装置。
  4. 前記バルブ操作部はリジェクト信号が出されている間、転換手段の回転体の1回転毎にバルブ開閉の各バルブ動作を行うことを特徴とする請求項3に記載のシータ用オートリジェクト装置。
  5. 前記転換手段のバルブ操作部は回転体の内部の長手方向に延びる回転可能な軸にレバーが固定され、該レバーの揺動により前記バルブ部材を作動させることを特徴とする請求項3に記載のシータ用オートリジェクト装置。
  6. 前記転換手段、搬送手段、リジェクト紙収納手段がシータの排紙部への搬送路の上側或いは下側に配置されていることを特徴とする請求項1に記載のシータ用オートリジェクト装置。
  7. 前記レバーの揺動を拘束するストッパ機構を備えていることを特徴とする請求項5に記載のシータ用オートリジェクト装置。
  8. 前記転換手段の回転体が断裁部のカッタ胴であることを特徴とする請求項2に記載のシータ用オートリジェクト装置。
  9. 前記転換手段のバルブがカッタ胴の回転刃直後の周面近傍に配置されていることを特徴とする請求項8に記載のシータ用オートリジェクト装置。
  10. 前記カッタ胴に接近してサクションローラを配置し、該サクションローラに転換手段の働きでカッタ胴に吸着された連続紙を吸着させて受け渡し、その後断裁部で切断したリジェクト紙を、該サクションローラを介して搬送手段に移すことを特徴とする請求項9に記載のシータ用オートリジェクト装置。
  11. 前記カッタ胴に接近してサクションローラを配置すると共に、転換手段のバルブ操作部がカッタ胴の内部の長手方向に延びる回転可能な軸にレバーを固定し、該レバーの揺動により前記バルブ部材を作動させるよう構成されており、前記バルブ部材がカッタ胴の胴周面からわずかに引っ込んだ位置にあるときバブル閉で非吸着動作となり、胴周面とほぼ面一となる位置にあるときバブル開で吸着動作となり、該バルブ開より更に胴周面から突出した押し上げ位置にあるとき吸着開放動作となる押し上げバルブで構成されており、前記押し上げバルブが押し上げ位置にあるとき連続紙を押し上げて前記サクションローラに吸着させて受け渡し、その後断裁部で切断したリジェクト紙を、該サクションローラを介して搬送手段に移すことを特徴とする請求項9に記載のシータ用オートリジェクト装置。
  12. 前記カッタ胴の回転中心と同心に固定されたカムを備え、前記カムにより軸を回転させてレバーを揺動させることを特徴とする請求項11に記載のシータ用オートリジェクト装置。
  13. 前記転換手段の回転体が断裁部の搬送下流側に配置され、連続紙に張力を与えるドラグローラであることを特徴とする請求項2に記載のシータ用オートリジェクト装置。
  14. 前記ドラグローラにバルブ操作部が設けられおり、該バルブ操作部はドラグローラの長手方向に貫通させた回転可能な軸に固定された偏芯カムと、前記軸を回転させる電磁式アクチュエータと、を備え、
    リジェクト信号が出されている間、ドラグローラの1回転毎に前記偏芯カムの回転によりバルブ部材を作動し、バルブ開閉の各バルブ動作を行うことを特徴とする請求項13に記載のシータ用オートリジェクト装置。
  15. 前記ドラグローラは内部に形成された減圧室と、ローラ周面に開放され且つ前記減圧室に連通されていると共に、紙幅に合わせて長手方向に複数個配列された吸着孔と、前記吸着孔の孔縁をバルブ座としたバルブで構成されるバルブ部と、リジェクト信号により断裁部の切断タイミングに関連させて前記バルブを作動しバルブ開でリジェクト紙となる連続紙の先端の吸着またはバルブ閉で連続紙の非吸着の各バルブ動作を行うバルブ操作部と、前記各吸着孔が連続紙の搬送路に対向する領域で該各吸着孔を覆って懸架され、前記ドラグローラと同じ周速度で回転させ、前記各吸着孔を介してリジェクト紙を吸着する穴明きベルトと、を備え、搬送手段の搬送ベルトがドラグローラの穴明きベルトまで延設されており、該搬送ベルトと穴明きベルトとの協働によりリジェクト紙をドラグローラから取り去ることを特徴とする請求項13に記載のシータ用オートリジェクト装置。
  16. 前記穴明きベルトが懸架されるドラグローラの周面には穴明きベルトの幅より若干狭く且つ該穴明きベルトの少なくとも1つの穴が存在する吸引域を形成し、該吸引域に吸着孔が設けられていることを特徴とする請求項15に記載のシータ用オートリジェクト装置。
  17. 前記バルブ操作部はドラグローラの長手方向に貫通させた回転可能な軸に固定された偏芯カムと、前記軸を回転させる電磁式アクチュエータと、備え、
    リジェクト信号が出されている間、前記偏芯カムの回転によりバルブ部材を作動し、バルブ開状態を保持することを特徴とする請求項15に記載のシータ用オートリジェクト装置。
  18. 前記ドラグローラは内部に形成された減圧室と、ローラ周面に開放され且つ前記減圧室に連通されていると共に、紙幅に合わせて長手方向に複数個配列された吸着孔と、前記減圧室と吸着孔を連通する通路に配置され、該回転体の長手方向をバルブ軸とした回転により前記通路を開閉するバルブと、リジェクト信号により断裁部の切断タイミングに関連して前記バルブを動作させるバルブ操作部と、前記各吸着孔が連続紙の搬送路に対向する領域で該各吸着孔を覆って懸架され、前記各吸着孔を介してリジェクト紙を吸着する穴明きベルトと、を備え、
    搬送手段の搬送ベルトがドラグローラの穴明きベルトまで延設されており、該穴明きベルトと搬送ベルトとが協働し、リジェクト紙をドラグローラから取り去ることを特徴とする請求項13に記載のシータ用オートリジェクト装置。
  19. 前記ドラグローラの周面には長手方向に開放された細長の凹部が形成されており、該凹部の底に減圧室へ通じる複数の通路の開口が設けられていると共に、前記ドラグローラの長さにほぼ等しく且つ前記凹部に嵌め込まれるブロックを備え、前記ブロックは前記ドラグローラの周面の一部となる外面を有し、該外面に開放され、前記複数の通路に相対する複数の吸着孔が設けられ、前記減圧室へ通じる複数の通路にそれぞれの吸着孔を個別に連通するブロック通路が設けられ、該ブロック通路を横切ってバルブ孔が形成されていると共に、前記ブロックのバルブ孔にバルブが組み込まれていることを特徴とする請求項18に記載のシータ用オートリジェクト装置。
  20. 前記ブロックの外面には前記穴明きベルトの幅より若干狭く且つ該穴明きベルトの少なくとも1つの穴が存在する吸引域を形成し、該吸引域に吸着孔が開口していることを特徴とする請求項19に記載のシータ用オートリジェクト装置。
  21. 前記バルブ操作部はドラグローラのローラ端にバルブ軸を回転させる電磁式アクチュエータを備え、
    リジェクト信号が出されている間、前記バルブ軸の回転によりバルブを作動し、バルブ開状態を保持することを特徴とする請求項18に記載のシータ用オートリジェクト装置。
  22. 前記転換手段は紙幅に対応した長さを有し、シータ内の連続紙の搬送路上に配置され、内部に減圧室が形成されていると共に、周面に開放され且つ前記減圧室に連通した吸着孔が紙幅に合わせて長手方向に複数個配列された回転体と、
    該回転体に組み込まれ、前記減圧室と各吸着孔間に独立に形成された経路に配置された複数のバルブと、
    リジェクト信号により断裁部の切断タイミングに関連して各バルブ毎に動作させるバルブ操作部と、を備え、
    前記バルブはバルブ開で連続紙の吸着またはバルブ閉で連続紙の非吸着の各バルブ動作を行うことを特徴とする請求項1に記載のシータ用オートリジェクト装置。
  23. 前記転換手段の回転体はバルブ室と、該バルブ室に組み込まれ、減圧室に通じる真空経路および大気に通じる大気経路を有するマニホールドと、回転体の周面の一部となる外面を持っており、該外面に開放された吸着孔を設けた前記バルブ室の覆い部材と、前記バルブ室に組み込まれ、前記覆い部材の吸着孔と前記マニホールドの真空経路または大気経路に通じる経路を開閉する電磁真空バルブと、を備えていることを特徴する請求項22に記載のシータ用オートリジェクト装置。
  24. リジェクト信号が出されている間、前記転換手段の回転体の1回転毎に電磁真空バルブをON/OFFし、バルブ開閉を行うことを特徴とする請求項23に記載のシータ用オートリジェクト装置。
  25. 前記転換手段の回転体が断裁部の搬送下流側に配置され、連続紙に張力を与えるドラグローラであって、前記ドラグローラは各吸着孔が連続紙の搬送路に対向する領域で該各吸着孔を覆って懸架され、前記ドラグローラと同じ周速度で回転させ、前記各吸着孔を介してリジェクト紙を吸着する穴明きベルトを備え、搬送手段の搬送ベルトがドラグローラの穴明きベルトまで延設されており、該搬送ベルトと穴明きベルトとの協働によりリジェクト紙をドラグローラから取り去ることを特徴とする請求項23に記載のシータ用オートリジェクト装置。
  26. 前記覆い部材の外面には前記穴明きベルトの幅より若干狭く且つ該穴明きベルトの少なくとも1つの穴が存在する吸引域を形成し、該吸引域に吸着孔が開口していることを特徴とする請求項25に記載のシータ用オートリジェクト装置。
  27. リジェクト信号が出されている間、電磁真空バルブをONにし、バルブ開状態に保持することを特徴とする請求項25に記載のシータ用オートリジェクト装置。
  28. 前記バルブ操作部が紙幅に応じて使用するバルブの設定を可能にしたことを特徴とする請求項22および24に記載のシータ用オートリジェクト装置。
  29. 前記転換手段は回転体の長手方向に並設され、前記搬送路に向けて出没可能な複数本の針からなる紙刺し部と、
    リジェクト信号により断裁部の切断タイミングに関連して前記針の出没を操作する紙刺し操作部と、を備え、
    前記紙刺し操作部は回転体の長手方向に貫通させた回転可能な軸に固定された偏芯カムと、前記軸を回転させる電磁式アクチュエータと、前記偏芯カムの回転により前記針を回転体周面より突出させてリジェクト紙となる連続紙の先端を突き刺し前記連続紙の進行を転換させることを特徴とする請求項2に記載のシータ用オートリジェクト装置。
  30. 前記転換手段の回転体が断裁部の搬送下流側に配置され、連続紙に張力を与えるドラグローラであることを特徴とする請求項29に記載のシータ用オートリジェクト装置。
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