JP2008195118A - 高圧洗浄車および高圧洗浄車の水流路切換方法 - Google Patents

高圧洗浄車および高圧洗浄車の水流路切換方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2008195118A
JP2008195118A JP2007029908A JP2007029908A JP2008195118A JP 2008195118 A JP2008195118 A JP 2008195118A JP 2007029908 A JP2007029908 A JP 2007029908A JP 2007029908 A JP2007029908 A JP 2007029908A JP 2008195118 A JP2008195118 A JP 2008195118A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
pipe
state
water supply
water
tank
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2007029908A
Other languages
English (en)
Inventor
Shunsuke Nakatsu
俊介 中津
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Shinmaywa Industries Ltd
Original Assignee
Shin Meiva Industry Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Shin Meiva Industry Ltd filed Critical Shin Meiva Industry Ltd
Priority to JP2007029908A priority Critical patent/JP2008195118A/ja
Publication of JP2008195118A publication Critical patent/JP2008195118A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Sewage (AREA)
  • Cleaning By Liquid Or Steam (AREA)

Abstract

【課題】高圧洗浄車において、オーバーフロー不能な状態でのタンク内への給水を防止することにある。また、オーバーフロー不能な状態でのタンク内への給水を防止可能な高圧洗浄車の水流路切換方法を提案する。
【解決手段】高圧洗浄車1は、タンク11と、タンク11に接続された給水管75と、洗浄水を導入する導入口87を有する導入管77と、タンク11に接続されたオーバーフロー管76と、洗浄水を排出する排出口88を有する排出管78と、を備えている。また、高圧洗浄車1は、給水管75と導入管77との連通状態およびオーバーフロー管76と排出管78との連通状態を解除すると共に、給水管75とオーバーフロー管76とを連通させる第1の状態と、給水管75と導入管77とを連通させると共に、オーバーフロー管76と排出管78とを連通させる第2の状態と、に切り換えられる様に構成された四方弁79を備えている。
【選択図】図3

Description

本発明は、高圧洗浄車および高圧洗浄車の水流路切換方法に関するものである。
従来から、下水管やボイラー配管等の洗浄に、高圧洗浄車が使用されている(例えば、特許文献1参照)。通常、高圧洗浄車は、洗浄水を貯留するタンクと、洗浄水を圧送するポンプと、圧送された洗浄水を導くホースと、ホースが巻き付けられたホースリールと、ホースの先端に取り付けられた噴射ノズルとを備えている。作業時には、作業者はホースリールからホースを繰り出し、高圧の洗浄水を噴射ノズルから下水管等に噴射することによって、下水管等の洗浄を行う。
ところで、通常、上述のように洗浄水を貯留するタンクには、オーバーフロー管が設けられている。オーバーフロー管は、通常、タンクの上部に接続されており、例えば、タンクの容量を超えて過剰に給水してしまった場合等に、過剰分をタンク外部に導く。
また、高圧洗浄車は上記タンクに洗浄水を貯留して走行する。そのため、例えば、カーブを曲がる等の走行により、タンク内の洗浄水が暴れ、オーバーフロー管からタンク外部へ漏れてしまうことが想定される。そこで、通常、オーバーフロー管に仕切弁を設け、走行時には仕切弁を閉じて、洗浄水がオーバーフロー管を通じてタンク外部へ漏れない様にしている。
実用新案登録第2510670号公報
しかしながら、上記高圧洗浄車では、誤操作により、オーバーフロー管に設けられた仕切弁を閉じたままタンクに給水してしまう場合が想定される。このような場合において、タンクの容量を超えて過剰に給水してしまうと、タンク内の圧力が異常に高くなり、タンクの変形を引き起こしてしまうおそれがある。
本発明は、かかる点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、高圧洗浄車において、オーバーフロー不能な状態でのタンク内への給水を防止することにある。また、他の目的は、オーバーフロー不能な状態でのタンク内への給水を防止可能な高圧洗浄車の水流路切換方法を提案することにある。
本発明に係る高圧洗浄車は、洗浄水を貯留するタンクと、前記タンクに接続された給水管と、前記洗浄水を導入する導入口を有する導入部と、前記タンクに接続されたオーバーフロー管と、前記洗浄水を排出する排出口を有する排出部と、前記給水管と前記導入部との連通状態および前記オーバーフロー管と前記排出部との連通状態を解除する第1の状態と、前記給水管と前記導入部とを連通させ、かつ、前記オーバーフロー管と前記排出部とを連通させる第2の状態と、に選択的に切り換えられる流路切換機構と、を備えたものである。
上記高圧洗浄車では、流路切換機構を、給水管と導入部との連通状態およびオーバーフロー管と排出部との連通状態を解除する第1の状態に切り換えることができる。そのため、走行時に、第1の状態に切り換えることで、オーバーフロー管と排出部との連通状態を解除し、タンクと外部とを遮断することができる。これにより、走行中、タンク内の洗浄水が暴れてオーバーフロー管に浸入した場合であっても、オーバーフロー管内に侵入した洗浄水が外部へ漏れることを防止することができる。
また、上記高圧洗浄車では、流路切換機構を、給水管と導入部とを連通させると共に、オーバーフロー管と排出部とを連通させる第2の状態に切り換えることができる。そのため、給水時には、第2の状態に切り換えることで、タンクへ洗浄水を供給するための給水路を確保すると同時に、タンクから洗浄水をオーバーフローさせるための溢水路を確保することができる。したがって、上記高圧洗浄車によれば、オーバーフロー不能な状態でのタンク内への給水を防止することができる。
前記流路切換機構は、前記給水管と、前記導入部と、前記オーバーフロー管と、前記排出部とが接続された四方弁を備えており、前記四方弁は、前記給水管と前記オーバーフロー管とを連通させる第1の状態と、前記給水管と前記導入部とを連通させ、かつ、前記オーバーフロー管と前記排出部とを連通させる第2の状態と、に選択的に切り換えられることが好ましい。
このことにより、上記高圧洗浄車では、走行前に、流路切換機構を切り換えて第1の状態とすることにより、走行中、タンク内の洗浄水が暴れてオーバーフロー管に浸入した場合であっても、オーバーフロー管内に侵入した洗浄水は、オーバーフロー管や給水管内に留まり、あるいは、タンク内に戻ることとなる。したがって、上記高圧洗浄車によれば、簡単な構成により、走行中のオーバーフロー管からの漏水を防止することができる。また、簡単な構成により、オーバーフロー不能な状態でのタンク内への給水を防止することもできる。
さらに、上記高圧洗浄車では、四方弁を操作するだけでタンクへ洗浄水を供給するための給水路とタンクから洗浄水をオーバーフローさせるための溢水路とを同時に閉状態から開状態に操作することができる。したがって、上記高圧洗浄車によれば、流路の切り換えに関し、操作性の向上を図ることができる。
前記流路切換機構は、前記給水管と前記導入部との連通状態を解除する閉状態と、前記給水管と前記導入部とを連通させる開状態とに選択的に切り換えられる第1の切換弁と、前記オーバーフロー管と前記排出部との連通状態を解除する閉状態と、前記オーバーフロー管と前記排出部とを連通させる開状態とに選択的に切り換えられる第2の切換弁と、前記第1の切換弁および前記第2の切換弁のうち、いずれか一方が閉状態に切り換えられると他方を閉状態に切り換え、一方が開状態に切り換えられると他方を開状態に切り換える様に前記第1の切換弁と前記第2の切換弁とを連動させる連動手段と、を備えていることが好ましい。
上記高圧洗浄車では、第1の切換弁および第2の切換弁のうち、一方を閉状態とすると、連動手段により他方も閉状態となる。これにより、流路切換機構は、給水管と導入部との連通状態およびオーバーフロー管と排出部との連通状態を解除する第1の状態となる。また、第1の切換弁および第2の切換弁のうち、一方を開状態とすると、連動手段により他方も開状態となる。これにより、流路切換機構は、給水管と導入部とを連通させると共に、オーバーフロー管と排出部とを連通させる第2の状態となる。したがって、上記高圧洗浄車によれば、走行前に流路切換機構を切り換えて第1の状態とすることで、高圧洗浄車の走行中に、オーバーフロー管からの漏水を防止することができる。また、給水前に、流路切換機構を切り換えて第2の状態とすることで、オーバーフロー不能な状態でのタンク内への給水を防止することが可能となる。
本発明に係る高圧洗浄車の水流路切換方法は、洗浄水を貯留するタンクと、前記タンクに接続された給水管と、前記タンクに接続されたオーバーフロー管と、前記洗浄水を導入する導入口を有する導入部と、前記洗浄水を排出する排出口を有する排出部と、を備える高圧洗浄車の水流路切換方法であって、走行時には、前記給水管と前記導入部との連通状態および前記オーバーフロー管と前記排出部との連通状態を解除すると共に、前記給水管と前記オーバーフロー管とを連通させ、給水時には、前記給水管と前記導入部とを連通させると共に、前記オーバーフロー管と前記排出部とを連通させるものである。
上記高圧洗浄車の水流路切換方法によれば、高圧洗浄車の走行中、オーバーフロー管からの漏水を防止すると共に、オーバーフロー不能な状態でのタンク内への給水を防止することが可能となる。
以上のように、本発明によれば、高圧洗浄車において、オーバーフロー不能な状態でのタンク内への給水を防止することができる。また、本発明によれば、オーバーフロー不能な状態でのタンク内への給水を防止可能な高圧洗浄車の水流路切換方法を提案することが可能となる。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。
<第1実施形態>
図1および図2は、実施形態1に係る高圧洗浄車1を表している。高圧洗浄車1は、後述する洗浄ノズル33(図3参照)または洗浄ガン35(図3参照)から高圧の洗浄水を噴射することで、下水管やボイラー配管等の被洗浄物を洗浄するものである。
図1に示すように、高圧洗浄車1は、キャブ2と、シャーシ3と、シャーシ3の上側に設けられたサブフレーム4とを備えている。シャーシ3には、走行用エンジン46(図3参照)や、図示しない動力伝達装置などが組み立てられている。また、シャーシ3には、車輪5が取り付けられている。
サブフレーム4上には、洗浄水を貯留するタンク11と、タンク11内の洗浄水を圧送するための圧送ポンプ12と、洗浄水を被洗浄物付近に導くホース13およびサブホース14(図3参照)と、ホース13を巻きつけるホースリール15と、サブホース14を巻きつけるサブホースリール16(図2参照)とを備えている。
図1に示すように、タンク11は、サブフレーム4上の前後方向の中央部に設置されている。タンク11の前方側には、ポンプ収容室21が設置されている。ポンプ収容室21内には、前述の圧送ポンプ12が収容されている。
タンク11の後方側のサブフレーム4上には、ターンテーブル6が鉛直軸周りに旋回自在に設置されている。ホースリール15は、ターンテーブル6上にフレーム31を介して取り付けられている。
ホースリール15はフレーム31に支持されており、水平軸X1回りに正逆回転する。後述するが、ホースリール15は、油圧モータ41(図3参照)により回転駆動される。ホースリール15が正方向に回転すると、ホース13(図3参照)は、ホースリール15から繰り出される。一方、ホースリール15が逆方向に回転すると、ホース13はホースリール15に巻き取られる。図3に示すように、ホース13の先端には、洗浄ノズル33が着脱自在に取り付けられている。
図1に示すように、フレーム31の前面には、操作盤51が固定されている。操作盤51の各種スイッチ(図示せず)を用いることにより、ホースリール15の回転駆動や、圧送ポンプ12の操作が行われる。
図2に示すように、タンク11の後方側のサブフレーム4には、サブターンテーブル7が鉛直軸回りに旋回自在に設置されている。サブホースリール16は、サブターンテーブル7にフレーム32を介して取り付けられている。
サブホースリール16はフレーム32に支持されており、水平軸X2回りに正逆回転する。後述するが、サブホースリール16は、手動により操作される。すなわち、ハンドル34(図3参照)を回転させると、サブホースリール16も回転し、サブホース14が繰り出されたり、巻き取られたりする。本実施形態では、サブホース14は、ホース13よりも小径口のものであり、図3に示すように、サブホース14の先端には洗浄ガン35が着脱自在に取り付けられている。
以上が本実施形態に係る高圧洗浄車1の構成である。次に、本実施形態に係る高圧洗浄車1の水流路および駆動系統について図3を用いて説明する。
《高圧洗浄車1の水流路》
まず、タンク11から洗浄ノズル33または洗浄ガン35に洗浄水を供給する供給路について説明する。
−供給路−
図3に示すように、高圧洗浄車1のタンク11の底部には配管61の一端部が接続されている。配管61の他端部は、圧送ポンプ12に接続されている。また、配管61には、上流側から下流側に向かって順に、開閉弁80とストレーナ62とが設けられている。
配管61の開閉弁80よりも下流側かつストレーナ62よりも上流側の中途部には、配管74が接続されている。配管74の端部には、開閉弁84が設けられている。配管74は、洗浄終了後に、タンク11に残った洗浄水を外部に放流するためのものである。
圧送ポンプ12の吐出側には、配管63の一端が接続されている。圧送ポンプ12は、配管61を介してタンク11内に貯留された洗浄水を吸入し、高圧の洗浄水として配管63に吐出する。
配管63の他端は、圧力制御弁64に接続されている。圧力制御弁64は、配管65を介してマニホールド69と接続されている。また、圧力制御弁64は、配管71を介してタンク11とも接続されている。圧力制御弁64は、主として配管63内の洗浄水を、配管65へ導くが、流入した洗浄水の圧力が所定の圧力よりも高い場合、その一部を配管71へ導く。このようにして、配管65へ導く洗浄水の圧力は、圧力制御弁64により所定の圧力以下となるように制御される。
マニホールド69は、配管68を介してサブホースリール16と接続されている。配管68のサブホースリール16側端には、開閉弁81が設けられている。サブホースリール16にはサブホース14が巻かれており、前述したように、サブホース14の先端部には洗浄ガン35が着脱自在に取り付けられている。このような構成により、マニホールド69に流入した洗浄水は、配管68に導かれる。そして、開閉弁81を開くことにより、上記洗浄水は、サブホースリール16およびサブホース14を介して洗浄ガン35から噴射されることとなる。
また、マニホールド69は、配管66を介してマニホールド70とも接続されている。マニホールド70は、配管67を介してホースリール15と接続されている。配管67のマニホールド70側端には、開閉弁82が設けられている。ホースリール15にはホース13が巻かれており、前述したように、ホース13の先端部には洗浄ノズル33が着脱自在に取り付けられている。このような構成により、開閉弁82を開くと、マニホールド70に流入した洗浄水は配管67に導かれ、ホースリール15およびホース13を介して洗浄ノズル33から噴射されることとなる。
マニホールド70には、圧力計72が設けられている。また、配管68には、圧力計73が設けられている。
以上が供給路の説明である。次に、給水路17および溢水路18について説明する。
−給水路17および溢水路18−
給水路17は、タンク11内に洗浄水を供給するためのものであり、後述する給水管75と導入管77とを有している。また、溢水路18は、タンク11内に洗浄水が過剰に給水された場合に、タンク11内から過剰な洗浄水を溢水させるものであり、後述するオーバーフロー管76と排出管78とを有している。
タンク11には、タンク11内に洗浄水を導くための給水管75の一端部が接続されている。また、タンク11には、タンク11内の洗浄水を溢水させるためのオーバーフロー管76の一端部が接続されている。給水管75の他端部およびオーバーフロー管76の他端部は、それぞれ四方弁79に接続されている。
四方弁79には、高圧洗浄車1外部の給水装置から洗浄水を導入するための導入管77が接続されている。導入管77は、例えば、上述の給水装置に接続された供給管が接続される導入口87を有している。また、四方弁79には、高圧洗浄車1外部へ洗浄水を導く排出口88を有する排出管78が接続されている。
図4(a),(b)は、四方弁79付近を拡大して示す図である。図4(a),(b)に示すように、四方弁79は、流路を切り換える流路切換機構であり、給水管75とオーバーフロー管76とを連通させ、導入管77と排出管78とを連通させる第1の状態(図4(a)参照)と、給水管75と導入管77とを連通させ、オーバーフロー管76と排出管78とを連通させる第2の状態(図4(b)参照)と、に選択的に切り換えられる様に構成されている。
このような構成により、四方弁79を第1の状態(図4(a)参照)に切り換えると、給水管75とオーバーフロー管76とが連通する。それと共に、導入管77と排出管78とが連通するため、給水管75と導入管77とは連通しなくなり、また、オーバーフロー管76と排出管78とも連通しなくなる。一方、四方弁79を第2の状態(図4(b)参照)に切り換えると、給水管75と導入管77とが連通すると共に、オーバーフロー管76と排出管78とが連通する。
《高圧洗浄車1の駆動系統》
圧送ポンプ12は、プーリ42、Vベルト43、ドライブシャフト44、およびPTO(動力取出装置)45を介して、前述した走行用エンジン46に連結されている。このような構成により、圧送ポンプ12は走行用エンジン46によって駆動される。また、ドライブシャフト44は、動力伝達機構55を介して、油圧ポンプ47に連結されている。さらに、油圧ポンプ47も走行用エンジン46によって駆動される。
油圧ポンプ47の吐出側と、前述したホースリール15を回転駆動させる油圧モータ41とは、配管52を介して接続されている。配管52の中途部には、上流側から順に、方向切換弁48と流量制御弁49とが設けられている。方向切換弁48は、油圧モータ41の回転方向を制御する。また、流量制御弁49は、油圧モータ41の回転駆動速度、すなわち、ホースリール15によるホース13の繰り出し速度および巻き取り速度を制御する。また、油圧モータ41の吐出側とオイルリザーバ50とは、配管53を介して接続されている。配管53の中途部には、方向切換弁48が設けられている。
次に、高圧洗浄車1の給水時および走行時の水流路の切換方法について説明する。
《給水時》
まず、高圧洗浄車1外部の給水装置に接続されたホース(図示せず)を、導入口87に接続した後、四方弁79を切り換えて第2の状態(図4(b)参照)とする。そして、給水装置を稼働させると、給水装置から導入口87を介して導入管77に洗浄水が導入される。第2の状態では、導入管77と給水管75とは連通する。つまり、給水管75と導入管77とを有する給水路17が開状態となる。そのため、導入管77に導入された洗浄水は、給水管75を介してタンク11内に供給されることとなる。
また、第2状態では、オーバーフロー管76と排出管78とが連通する。そのため、オーバーフロー管76は、排出管78を介して外部と連通することとなる。つまり、オーバーフロー管76と排出管78とを有する溢水路18が開状態となる。これにより、給水の際、タンク11の容量を超えて過剰に給水してしまっても、溢水路18を介して、過剰な洗浄水を外部へ排出することができる。
《走行時》
給水が完了した後、走行前に、四方弁79を切り換えて第1の状態(図4(a)参照)とする。すると、給水管75とオーバーフロー管76とが連通する。また、それと共に、導入管77と排出管78とが連通する。このとき、給水管75と導入管77との連通状態は解除され、また、オーバーフロー管76と排出管78との連通状態は解除される。これにより、オーバーフロー管76は外部と遮断され、タンク11とオーバーフロー管76と給水管75との間で閉回路が構築される。そのため、第1の状態に切り換えた後、高圧洗浄車1を走行させると、カーブ等を走行することにより、タンク11内の洗浄水が暴れてオーバーフロー管76内に浸入しても、当該洗浄水が外部へ漏水することなく、高圧洗浄車1内に留まることとなる。
以上のように、本実施形態に係る高圧洗浄車1では、四方弁79を、給水管75と導入管77との連通状態およびオーバーフロー管76と排出管78との連通状態を解除する第1の状態に切り換えることができる。そのため、走行時に、第1の状態に切り換えることで、オーバーフロー管76と排出管78との連通状態を解除し、タンク11と外部とを遮断することができる。これにより、走行中、タンク11内の洗浄水が暴れてオーバーフロー管76に浸入した場合であっても、オーバーフロー管76内に侵入した洗浄水が外部へ漏れることを防止することができる。
また、上記高圧洗浄車1では、四方弁79を、給水管75と導入管77とを連通させると共に、オーバーフロー管76と排出管78とを連通させる第2の状態に切り換えることができる。そのため、給水時には、第2の状態に切り換えることで、タンク11へ洗浄水を供給するための給水路17を確保すると同時に、タンク11から洗浄水をオーバーフローさせるための溢水路18を確保することができる。したがって、上記高圧洗浄車1によれば、オーバーフロー不能な状態でのタンク11内への給水を防止することができる。
本実施形態では、四方弁79を用いているため、第1の状態に切り換えることで、給水管75と導入管77との連通状態およびオーバーフロー管76と排出管78との連通状態を解除すると共に、給水管75とオーバーフロー管76とを連通させることができる。このことにより、本高圧洗浄車1では、走行前に、四方弁79を切り換えて第1の状態とすることにより、走行中、タンク11内の洗浄水が暴れてオーバーフロー管76に浸入した場合であっても、オーバーフロー管76内に侵入した洗浄水は、オーバーフロー管76や給水管75内に留まり、あるいは、タンク11内に戻ることとなる。したがって、本高圧洗浄車1によれば、簡単な構成により、走行中のオーバーフロー管76からの漏水を防止することができる。また、簡単な構成により、オーバーフロー不能な状態でのタンク11内への給水を防止することもできる。
さらに、本高圧洗浄車1では、四方弁79を操作するだけでタンク11へ洗浄水を供給するための給水路17とタンク11から洗浄水をオーバーフローさせるための溢水路18とを同時に閉状態から開状態に操作することができる。したがって、本高圧洗浄車1によれば、流路の切り換えに関し、操作性の向上を図ることができる。
本高圧洗浄車1の水流路切換方法は、走行時には、給水管75と導入管77との連通状態およびオーバーフロー管76と排出管78との連通状態を解除すると共に、給水管75とオーバーフロー管76とを連通させ、給水時には、給水管75と導入管77とを連通させると共に、オーバーフロー管76と排出管78とを連通させるものである。本高圧洗浄車1の水流路切換方法によれば、高圧洗浄車1の走行中、オーバーフロー管76からの漏水を防止すると共に、オーバーフロー不能な状態でのタンク11内への給水を防止することが可能となる。
<第2実施形態>
上記第1実施形態では、本発明に係る流路切換機構が四方弁79を備える場合について説明していた。しかし、本発明に係る流路切換機構はこれに限られない。第2実施形態に係る高圧洗浄車1は、四方弁29の代わりに、図5(a),(b)に示す流路切換機構90を用いたものである。当該部分以外の構成に関しては第1実施形態と同様であるため、流路切換機構90についてのみ説明する。
流路切換機構90は、第1切換弁90aと、第2切換弁90bと、第1切換弁90aと第2切換弁90bとを連動させる連動手段90cとを備えている。
第1切換弁90aは、給水管75と導入管77との連通状態を解除する閉状態(図5(a)参照)と、給水管75と導入管77とを連通させる開状態(図5(b)参照)とに選択的に切り換え可能に構成されている。一方、第2切換弁は、オーバーフロー管76と排出管78との連通状態を解除する閉状態(図5(b)参照)と、オーバーフロー管76と排出管78とを連通させる開状態(図5(a)参照)とに選択的に切り換え可能に構成されている。
連動手段90cは、第1切換弁90aと第2切換弁90bとを連動させる様に構成されている。具体的には、連動手段90cは、第1切換弁90aおよび第2切換弁90bのうち、いずれか一方が閉状態に切り換えられると他方を閉状態に切り換え(図5(a)参照)、いずれか一方が開状態に切り換えると他方を開状態に切り換える(図5(b)参照)様に構成されている。なお、連動手段90cは、機械的なリンク機構により構成されていてもよく、第1および第2切換弁90a,90bとして電磁バルブ等を用いて電気的に開閉制御する制御装置であってもよい。
以上のような構成により、第1切換弁90aおよび第2切換弁90bのうち、いずれか一方が閉状態に切り換えられると、連動手段90cによって他方も閉状態に切り換えられる(図5(a)参照)。これにより、流路切換機構90は、給水管75と導入管77との連通状態およびオーバーフロー管76と排出管78との連通状態を解除する第1の状態となる。また、第1切換弁90aおよび第2切換弁90bのうち、一方が開状態に切り換えられると、連動手段90cによって他方も開状態に切り換えられる(図5(b)参照)。これにより、流路切換機構90は、給水管75と導入管77とを連通させると共に、オーバーフロー管76と排出管78とを連通させる第2の状態となる。
以上により、このような流路切換機構90によっても、給水管75と導入管77との連通状態およびオーバーフロー管76と排出管78との連通状態を解除する第1の状態と、給水管75と導入管77とを連通させると共に、オーバーフロー管76と排出管78とを連通させる第2の状態とを切り換えることができる。そのため、本高圧洗浄車1であっても、走行前に流路切換機構90を切り換えて第1の状態とすることで、高圧洗浄車1の走行中に、オーバーフロー管76からの漏水を防止することができる。また、給水前に、流路切換機構90を切り換えて第2の状態とすることで、オーバーフロー不能な状態でのタンク11内への給水を防止することが可能となる。
なお、上記各実施形態では、高圧洗浄水の噴射具として、洗浄ノズル33や洗浄ガン35を用いていた。しかし、噴射具はこれらに限られず、いかなるものを用いてもよい。また、本実施形態の供給路の構成は、一例であり、これらに限られない。
以上説明したように、本発明は、高圧洗浄車および高圧洗浄車の水流路切換方法について有用である。
実施形態1に係る高圧洗浄車の左側面図である。 実施形態1に係る高圧洗浄車の背面図である。 水流路および駆動系統を示す図である。 (a),(b)は、四方弁付近を拡大して示す図である。 (a),(b)は、第2実施形態に係る流路切換機構を示す図である。
符号の説明
1 高圧洗浄車
11 タンク
17 給水路
18 溢水路
75 給水管
76 オーバーフロー管
77 導入管(導入部)
78 排出管(排出部)
79 四方弁(流路切換機構、四方弁)
87 導入口
88 排出口
90 流路切換機構
90a 第1切換弁(第1の切換弁)
90b 第2切換弁(第2の切換弁)
90c 連動手段

Claims (4)

  1. 洗浄水を貯留するタンクと、
    前記タンクに接続された給水管と、
    前記洗浄水を導入する導入口を有する導入部と、
    前記タンクに接続されたオーバーフロー管と、
    前記洗浄水を排出する排出口を有する排出部と、
    前記給水管と前記導入部との連通状態および前記オーバーフロー管と前記排出部との連通状態を解除する第1の状態と、前記給水管と前記導入部とを連通させ、かつ、前記オーバーフロー管と前記排出部とを連通させる第2の状態と、に選択的に切り換えられる流路切換機構と、
    を備えた高圧洗浄車。
  2. 請求項1に記載の高圧洗浄車であって、
    前記流路切換機構は、前記給水管と、前記導入部と、前記オーバーフロー管と、前記排出部とに接続された四方弁を備えており、
    前記四方弁は、前記給水管と前記オーバーフロー管とを連通させる第1の状態と、前記給水管と前記導入部とを連通させ、かつ、前記オーバーフロー管と前記排出部とを連通させる第2の状態と、に選択的に切り換えられる高圧洗浄車。
  3. 請求項1に記載の高圧洗浄車であって、
    前記流路切換機構は、
    前記給水管と前記導入部との連通状態を解除する閉状態と、前記給水管と前記導入部とを連通させる開状態とに選択的に切り換えられる第1の切換弁と、
    前記オーバーフロー管と前記排出部との連通状態を解除する閉状態と、前記オーバーフロー管と前記排出部とを連通させる開状態とに選択的に切り換えられる第2の切換弁と、
    前記第1の切換弁および前記第2の切換弁のうち、いずれか一方が閉状態に切り換えられると他方を閉状態に切り換え、一方が開状態に切り換えられると他方を開状態に切り換える様に前記第1の切換弁と前記第2の切換弁とを連動させる連動手段と、
    を備えている高圧洗浄車。
  4. 洗浄水を貯留するタンクと、前記タンクに接続された給水管と、前記タンクに接続されたオーバーフロー管と、前記洗浄水を導入する導入口を有する導入部と、前記洗浄水を排出する排出口を有する排出部と、を備える高圧洗浄車の水流路切換方法であって、
    走行時には、前記給水管と前記導入部との連通状態および前記オーバーフロー管と前記排出部との連通状態を解除すると共に、前記給水管と前記オーバーフロー管とを連通させ、
    給水時には、前記給水管と前記導入部とを連通させると共に、前記オーバーフロー管と前記排出部とを連通させる、高圧洗浄車の水流路切換方法。
JP2007029908A 2007-02-09 2007-02-09 高圧洗浄車および高圧洗浄車の水流路切換方法 Pending JP2008195118A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007029908A JP2008195118A (ja) 2007-02-09 2007-02-09 高圧洗浄車および高圧洗浄車の水流路切換方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007029908A JP2008195118A (ja) 2007-02-09 2007-02-09 高圧洗浄車および高圧洗浄車の水流路切換方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2008195118A true JP2008195118A (ja) 2008-08-28

Family

ID=39754488

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2007029908A Pending JP2008195118A (ja) 2007-02-09 2007-02-09 高圧洗浄車および高圧洗浄車の水流路切換方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2008195118A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4919861B2 (ja) 高圧洗浄車
JP5235812B2 (ja) 高圧洗浄車
JP2007253093A (ja) スリットノズル洗浄方法
JP5689301B2 (ja) 高圧洗浄装置およびこれを搭載した高圧洗浄車
JP4822958B2 (ja) 高圧洗浄車
JP6671784B2 (ja) 高圧洗浄車
JP5438187B2 (ja) 給水ポンプ装置
JP5714381B2 (ja) 高圧洗浄装置およびこれを備えた高圧洗浄車
JP2008195118A (ja) 高圧洗浄車および高圧洗浄車の水流路切換方法
JP5377206B2 (ja) 高圧洗浄装置およびこれを備えた高圧洗浄車
JP4989531B2 (ja) 高圧洗浄車
JP4058016B2 (ja) 洗車機
JP7102070B2 (ja) 高圧洗浄車
JP4212337B2 (ja) 遮音壁洗浄車
JP4757211B2 (ja) 高圧洗浄車および高圧洗浄車のエア流路切換方法
JP5183245B2 (ja) 高圧洗浄車およびホースリール回転駆動装置
JP7402067B2 (ja) 散水車
JP3939599B2 (ja) 清掃車両の清掃制御装置
JP4952501B2 (ja) 洗車機
JP5193721B2 (ja) 高圧洗浄車
KR100879619B1 (ko) 믹서트럭용 살수장치
JP2007262650A (ja) 高圧洗浄車
JP5238662B2 (ja) 高圧洗浄車
JP2022149410A (ja) 高圧洗浄車
JP2021121713A (ja) 散水車