JP2008192894A - キャパシタ - Google Patents

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Abstract

【課題】自動車用等に使用されるキャパシタに関し、封口ゴムの封止能力が高く、駆動用電解液の漏液を抑止する、高信頼性のキャパシタを提供することを目的とする。
【解決手段】キャパシタ素子1を駆動用電解液と共に有底筒状の金属ケース2内に収納し、この金属ケース2の開口部を封口ゴム4を介して端子板3で封止したキャパシタにおいて、前記金属ケース2の外側から前記封口ゴム4を圧縮するように絞ると共に、前記金属ケース2開口部の端部を金属ケース2の内径側へカーリングして断面円弧状のカール部2cを形成し、前記カール部2cの内周面に封口ゴム4の上面の一部が接した当接部を有するようにして封口ゴム4を保持したことを特徴としたキャパシタとする。
【選択図】図1

Description

本発明は、各種電子機器や車載用等に使用されるキャパシタに関するものである。
図6はこの種の従来のキャパシタの構成を示した断面図、図7は同従来のキャパシタの封口部の断面拡大図である。
図6において、61は略円筒形状のキャパシタ素子を示しており、このキャパシタ素子61は、アルミニウム箔からなる集電体上に分極性電極層を有した正負一対の電極をその間にセパレータを介在させて積層し、中心部に中空部61aを有するように巻回され略円筒形状となっている。また、前記正負一対の電極は巻回方向と垂直方向に互いにずれており、略円筒形状のキャパシタ素子61の上部端面から陽極、下部端面から陰極をそれぞれ取り出せるように構成されている(図6において上下方向)。
また、62はアルミニウム製の有底円筒形状の金属ケースを示しており、この金属ケース62は、金属ケース62の内底面中央部に設けた突起部62aをキャパシタ素子61の中空部61aに嵌め込み、キャパシタ素子61の下部端面が金属ケース62の内底面に接するようにしてキャパシタ素子61を収納している。このキャパシタ素子61の下部端面と金属ケース62の内底面とが接合部62bでレーザー溶接等の手段によって機械的かつ電気的に接合された構成となっている。
また、63はアルミニウム製で円板状の形状にした端子板を示しており、この端子板63は、端子板63の下面中央部に設けた突起63aをキャパシタ素子61の中空部61aに嵌め込むようにして金属ケース62の開口部に配置され、金属ケース62の外周面に全周に渡って施された凹状の絞り加工によって金属ケース62の内周面に形成された凸部62cに後述する絶縁リング64を介して接触させて位置決めされている。
また、端子板63下面とキャパシタ素子61の上部端面とが接合部63bで端子板63の外部に露出した表面よりレーザー溶接等の手段によって機械的かつ電気的に接合された構成となっている。
また、この端子板63は外部に露呈した表面の中央部に設けられた突起63cを外部端子としている。
また、64はリング状の絶縁リングを示しており、この絶縁リング64は、端子板63の外周面と金属ケース62の内周面との間、及び端子板63の下面周縁部と金属ケース62の内周側面に形成された凸部62cの上端との間に挟まり込むように配設されている。
また、図7において、65は絶縁性のゴムからなるリング状の封口ゴムを示しており、
この封口ゴム65は、端子板63の上部表面周縁に配置されており、端子板63上面に設けた突起部63dが封口ゴム65の位置ずれを抑制している。
また、62dは金属ケース62開口部の端部を金属ケース62の内径側へ巻き込むように加工(一般にカーリング加工と呼ばれている)して形成された断面円弧状のカール部を示しており、このカール部62dの先端部62eは、前記封口ゴム65の上面に食い込むように配置されている。これによって、封口ゴム65を端子板63上面と先端部62eとの間で圧縮し、またさらに、先端部62eと相対する端子板63の上面に設けた突起部63eによって、封口ゴム65をより局部的に圧縮する構成になっている。
これによって発生する封口ゴム65の応力を利用して気密性を確保し、駆動用電解液の漏液を防止している。
なお、この出願の発明に関連する先行技術文献情報としては、例えば、特許文献1が知られている。
特開2006−324641号公報
上記従来のキャパシタでは、過酷な環境や条件で使用したり、連続寿命試験を行ったりした場合に、キャパシタ素子61の発熱による駆動用電解液の温度上昇やガス発生によって金属ケース62内の圧力が上昇し、端子板63に外部方向に押される圧力がかかり、これに伴い端子板63の上部表面周縁に配設された封口ゴム65にも同様に外部方向に押される圧力がかかる。
しかしながら、上記従来のキャパシタでは、図7に示すように、封口ゴム65の上面が、外部に露呈している部分と、カール部62dが上部にあるもののカール部62dの内周面62fとの間に隙間を有している部分と、カール部62dの先端部62eを食い込ませている部分とからなっており、封口ゴム65が外部へ押し出されないように保持しているのは、前記カール部62dの先端部62eを食い込ませている部分のみであり、この部分に金属ケース内圧上昇に伴う封口ゴムへの圧力が集中してしまう構成となっている。この結果として、カール部62dの先端部62eが封口ゴム65に過度に食い込んで封口ゴム65の破断を生じ、最悪の場合には漏液を起こし封止能力を低下させてしまうという課題を有していた。
本発明は前記従来の課題を解決し、金属ケースのカール部の先端部を封口ゴムに過度に食い込ませないようにして封口ゴムの破断を防止し、安定した封止性能を有するキャパシタを提供することを目的とする。
上記課題を解決するために本発明は、キャパシタ素子を駆動用電解液と共に有底筒状の金属ケース内に収納し、この金属ケースの開口部を封口ゴムを介して端子板で封止したキャパシタにおいて、前記封口ゴムを圧縮するように前記金属ケースの外側から絞ると共に、前記金属ケースの開口部の端部が前記金属ケースの内径側へ断面円弧状のカール部を形成するようにカーリングされており、前記カール部の内周面に封口ゴムの上面の一部が接した当接部を有するようにして封口ゴムを保持した構成のものである。
以上のように本発明によるキャパシタは、金属ケース開口部の端部を金属ケースの内径側へカーリングして形成したカール部の内周面に封口ゴムの上面の一部が接した当接部を有するようにして封口ゴムを保持することにより、金属ケース内の圧力上昇時に封口ゴムがカール部側へ押されて封口ゴムに発生する応力をカール部内周面に分散して受けることができるため、カール部の先端部を封口ゴムに過度に食い込ませず封口ゴムの破断を防止し、駆動用電解液が漏液することがない高信頼性のキャパシタを実現することができるという効果が得られるものである。
(実施の形態1)
以下、実施の形態1を用いて、本発明の特に請求項1に記載の発明について図面を参照しながら説明する。
図1は本発明の実施の形態1におけるキャパシタの一例である電気二重層キャパシタの構成を示した断面図、図2は同電気二重層キャパシタの封口部の断面拡大図である。
図1において、1は略円筒形状のキャパシタ素子を示しており、このキャパシタ素子1は、アルミニウム箔からなる集電体上にカーボン材料からなる分極性電極層を有した正負一対の電極をその間にセパレータを介在させて積層し、中心部に中空部1aを有するように巻回され略円筒形状となっている。
また、前記正負一対の電極は巻回方向と垂直方向に互いにずれており、略円筒形状のキャパシタ素子1の上部端面から陽極、下部端面から陰極をそれぞれ取り出せるように構成されている(図1において上下方向)。
また、2はアルミニウム製の有底円筒形状の金属ケースを示しており、この金属ケース2は、キャパシタ素子1の下部端面が金属ケース2の内底面に接するようにしてキャパシタ素子1を収納しており、この金属ケース2の内底面とキャパシタ素子1の下部端面とが接合部2aでレーザー溶接等の手段によって機械的かつ電気的に接合された構成となっている。
また、金属ケース2の外表面にレーザー溶接等の手段によって外部端子を別途取り付けてもよい。
なお、金属ケース2の内底面中央部に突起部を追加して設け(図示せず)、この突起部をキャパシタ素子1の中空部1aに嵌め込むようにしてキャパシタ素子1の固定を補助してもよい。
また、3はアルミニウム製で円板状の形状にした端子板を示しており、この端子板3は、端子板3の下面が金属ケース2に収納されているキャパシタ素子1の上部端面に接するように金属ケース2の開口部内に配置されており、端子板3の外周面と金属ケース2内周面とは後述する封口ゴム4によって絶縁されている。
そして、端子板3下面とキャパシタ素子1の上部端面とが接合部3aで端子板3の外部に露出した表面よりレーザー溶接等の手段によって機械的かつ電気的に接合された構成となっている。
また、端子板3の下面中央部に別の突起部を追加して設けてもよく(図示せず)、この突起部をキャパシタ素子1の中空部1aに嵌め込むようにすれば金属ケース2内のキャパシタ素子1の固定を補助することができる。
また、端子板3の外部に露呈した表面の中央部の突起部3bは、端子板3の強度補強部または外部端子として設けられている。なお、端子板3の外部に露出した表面にレーザー溶接等の手段によって外部端子(図示せず)を別途取り付けてもよい。
また、図2において、4は絶縁性のゴムからなるリング状の封口ゴムを示しており、この封口ゴム4は、端子板3の上面に垂直方向に設けた突起部3cと端子板3の下端周縁に水平方向に設けたフランジ部3dの両方に接するように嵌め込まれており、端子板3の外周面と金属ケース2の内周面を絶縁している。
なお、封口ゴム4の材料としてはブチルゴム(イソブチレンイソプレンゴム)等を用いている。
また、封口ゴム4は、金属ケース2の外周面の全周に渡って施された凹状の絞り加工によって金属ケース2の内周面に形成された凸部2bと端子板3に設けた突起部3cとの間で圧縮されており、これによって金属ケース2の開口部が封止され、気密性が確保されている。
また、2cは金属ケース2開口部の端部を金属ケース2の内径側へ巻き込むように加工(一般にカーリング加工と呼ばれている)して形成された断面円弧状のカール部を示しており、このカール部2cの内周面2dは、封口ゴム4の上面に接することにより生じた当接部2eを有しており、かつ先端部2fは概ね断面円弧状の形状を有し封口ゴム4の上面に接触するようになっており、これによって封口ゴム4を保持するように構成されている。
以上のような構成において、カール部2cの内周面2dに封口ゴム4上面の一部が接した当接部2eを有することが本発明における技術的特徴のひとつであり、この当接部2eを有することにより、金属ケース2内の圧力が上昇した場合に封口ゴム4にかかる圧力をカール部2cの内周面2dに分散して受けることができるため、カール部2cの先端部2fに集中することがなくなり、カール部2cの先端部2fが封口ゴム4の上面に過度に食い込むことを防止し、封口ゴム4が局部的に過度に伸びて破断しない高い封止性能を得ることができるものである。
また、前記当接部2eを有することにより、金属ケース2内の圧力上昇時の封口ゴム4の位置ずれを抑制できるため、その結果として、封口ゴム4と組み合わされた端子板3と接合部3aで直接接合されたキャパシタ素子1への機械的なストレスを低減することができ、ショートや断線などを防止し電気特性の信頼性を向上させることができる。
また、金属ケース2の開口部の封止における気密性は、金属ケース2の外周面の全周に施された凹状の絞り加工によって金属ケース2の内周面に形成された凸部2bと端子板3に設けた突起部3cとの間で封口ゴム4を圧縮することによって確保されており、カール部2cでは気密性を確保する必要はなく、金属ケース2内の圧力が上昇した場合に封口ゴム4にかかる圧力によって封口ゴム4が外部へ押し出されないように保持すればよい。これにより、カール部2cの先端部2fは気密性を確保するように封口ゴム4の上面に食い込ませる必要性はなく、食い込み量を低減させることができるため、封口ゴム4の破断をさらに抑制し、安定した封止能力を得ることができる。
またここで、実施の形態1におけるキャパシタの発明の効果を確認するため、前述の実施の形態1におけるキャパシタを作成し、およびその比較用として下記に示す比較例1のキャパシタを作成した。
(比較例1)
実施の形態1におけるキャパシタの一例である電気二重層キャパシタに対する比較例1として、以下に示す構成の電気二重層キャパシタとした。
なお、実施の形態1におけるキャパシタの一例である電気二重層キャパシタの構成と同様の構成を有するものについては、同一符号を付しその説明を省略し、異なる部分についてのみ以下に図面を用いて説明する。
図8は比較例1を示す電気二重層キャパシタの封口部の断面拡大図であり、図8に示すように、比較例1が実施の形態1と相違する点としては、カール部72cの内周面72dと封口ゴム74の上面が当接した部分を有さない構成となっている点である。
実施の形態1および比較例1ともに、直径50mmの製品の場合においてそれぞれの封止能力を推定評価した結果を(表1)に示す。
なお、この(表1)に示す当接面積とは、実施の形態1の場合において、図2に示すように、カール部2cの内周面2dが封口ゴム4の上面に接した当接部2eの面積およびカール部2cの先端部2fが封口ゴム4の上面と接した部分の面積を合計して算出したものであり、一方、同様に比較例1において、図8に示すように、カール部72cの先端部72fが封口ゴム74の上面と接した部分の面積を算出したものである。
また、比較例1のキャパシタにおいて、カール部72cの先端部72fが封口ゴム74の上面と接した部分に5.3Mpaの応力が発生した場合に、この部分で破断する兆候が見受けられたことから、比較例1と実施の形態1のキャパシタにおいて、各々の前記当接面積に5.3Mpaの応力が発生する場合に、製品の内圧がどの程度になるかを算出し、その数値を負荷耐圧として(表1)中に記載した。
Figure 2008192894
(表1)に示すように、実施の形態1では比較例1より、負荷耐圧が高くなった。これは、当接面積でもわかるように、図8に示す比較例1では、封口ゴム74がカール部72c側方向へ押される圧力をカール部72cの先端部72fという線状部分のみで受けていたことに対し、一方、図2に示す実施の形態1では、カール部2cの内周面2dが封口ゴム4の上面と接した当接部2eで面状に受けている。このため、キャパシタへの電圧印加などに伴うガス発生による製品内部圧力の上昇に対しての耐圧は、実施の形態1のほうが比較例1より高く、実施の形態1におけるキャパシタは、より長期間封口の信頼性を維持した状態を保つことができ、結果としてより長寿命のキャパシタを提供することができるものである。
また、キャパシタには一般的に防爆弁(図示せず)もしくは製品内部圧力調整弁(図示せず)をつけるが、実施の形態1においては比較例1より6.5倍の負荷耐圧(製品内部圧力)に耐えることができるため、これら弁の動作圧力の設計に対して、より自由度を持たせることができ、さらに生産工程内の管理もより容易となり、製品のコストダウンが可能となるものである。
なお、本実施の形態1におけるキャパシタの一例である電気二重層キャパシタの構成では、図1に示したキャパシタ素子1の上部端面から陽極、下部端面から陰極をそれぞれ取り出せるように構成したが、キャパシタ素子1の上部端面から陰極、下部端面から陽極をそれぞれ取り出せるようにしてもよい。
(実施の形態2)
以下、実施の形態2を用いて、本発明の特に請求項2に記載の発明について図面を参照しながら説明する。なお、実施の形態1の構成と同様の構成を有するものについては、同一符号を付しその説明を省略し、異なる部分についてのみ以下に図面を用いて説明する。
図3は本発明の実施の形態2におけるキャパシタの封口部の断面拡大図である。図3において、実施の形態1と相違する点は、カール部12cの内周面12dに相対しているリング状の封口ゴム14の上面にカール部12cの内周面12dとほぼ同一形状の断面円弧状の凸部14aを設けた構成となっている点である。
以上のような構成において、この凸部14aを設けることにより、カール部12cの内周面12dと封口ゴム14の上面の一部が接して生じる当接部12eを容易に増加させ、この当接部12eを安定して確保することができ、さらに封止能力を向上させ高信頼化できるという効果が得られる。
なお、前記凸部14aの形状は、断面多角形状のものであっても前記当接部12eを容易に増加させることができ、カール部12eの内周面12dと封口ゴム14の上面の間の隙間を低減させて封止能力を向上させることができる。
(実施の形態3)
以下、実施の形態3を用いて、本発明の特に請求項3に記載の発明について図面を参照しながら説明する。なお、実施の形態1の構成と同様の構成を有するものについては、同一符号を付しその説明を省略し、異なる部分についてのみ以下に図面を用いて説明する。
図4(a)は本発明の実施の形態3におけるキャパシタの封口部の断面拡大図である。図4(a)において、実施の形態1と相違する点は、カール部22cの内周面22dとリング状の封口ゴム24の上面とのなす角度と同一もしくは大きい傾斜角となっている切り欠き部24bをリング状の封口ゴム24の内周上端部にテーパー状に設け、この切り欠き部24bの上部にカール部22cの先端部22fを配置した構成となっている点である。
以上のような構成において、金属ケース22内の圧力が上昇した場合、端子板3に外部方向に押される圧力がかかり、それに伴い端子板3と組み合わされている封口ゴム24にも同様に外部方向に押される圧力がかかった際に、切り欠き部24bを設けることにより、封口ゴム24に発生する応力が最も集中しやすいカール部22cの先端部22fが封口ゴム24の上面に確実に食い込まないようにすることができ、実施の形態1によるキャパシタにより得られる効果に加え、より高い封止性能を得ることができるものである。
また、図4(b)に示すように、封口ゴム34の内周上端部に設けた切り欠き部34bの形状を角状とし、この切り欠き部34bの上部にカール部32cの先端部32fを配置した構成としてもよい。
以上のような構成において、カーリング加工の精度によってカール部32cの内周面32dと封口ゴム34の上面とのなす角度のばらつきが大きくなってしまう場合であっても、切り欠き部34bを設けることにより、カール部32cの先端部32fが封口ゴム34の上面に確実に食い込まないようにしてより高い封止性能を得ることができる。
(実施の形態4)
以下、実施の形態4を用いて、本発明の特に請求項3に記載の発明について図面を参照しながら説明する。なお、実施の形態1の構成と同様の構成を有するものについては、同一符号を付しその説明を省略し、異なる部分についてのみ以下に図面を用いて説明する。
図5(a)は本発明の実施の形態4におけるキャパシタの封口部の断面拡大図である。図5において、実施の形態1と相違する点は、リング状の封口ゴム44の上面に凹状の溝部44cを設け、この溝部44c内にカール部42cの先端部42fを配置した構成となっている点である。
以上のような構成において、金属ケース42内の圧力が上昇した場合、端子板3に外部方向に押される圧力がかかり、それに伴い端子板3と組み合わされている封口ゴム44にも同様に外部方向に押される圧力がかかった際に、溝部44cを設けることにより、封口ゴム44に発生する応力が最も集中しやすいカール部42cの先端部42fが封口ゴム44の上面に確実に食い込まないようにすることができる。
またさらに、カール部42cの先端部42fが溝部44c内にあることより、この先端部42fと隣接したアルミニウム製の端子板3の突起部3cとを確実に接触しないようにすることができ、ショートを防止してより安定した電気的性能を得ることができるものである。
また、図5(b)に示すように、封口ゴム54の上面に凹状の溝部54cを設けてその溝部54c内にカール部52cの先端部52fを配置し、さらにカール部52cの内周面52dに相対している封口ゴム54の上面にカール部52cの内周面52dとほぼ同一形状の断面円弧状の凸部54aを設けた構成としてもよい。
以上のような構成において、溝部54cを設けることによって、カール部52cの先端部52fが封口ゴム54の上面に確実に食い込まないようにすることができる効果とカール部52cの先端部52fと隣接した端子板3の突起部3cとを確実に接触させずショートを防止できる効果を得られ、またさらに凸部54aを設けることによって、実施の形態2におけるキャパシタと同様に、カール部52cの内周面52dに封口ゴム54上面の一部が接した当接部52eを安定して確保できる効果も得ることができ、封止性能と電気性能をより高信頼化させることができる。
本発明によるキャパシタは、金属ケース開口部の端部を金属ケースの内径側へカーリングして形成したカール部の内周面に封口ゴムの上面が当接した部分を有するようにして封口ゴムを保持することにより、金属ケース内の圧力上昇時に封口ゴムがカール部側へ押されて封口ゴムに発生する応力をカール部内周面に分散して受けるように作用し、カール部の先端部を封口ゴム上面に過度に食い込ませず、封口ゴムの破断を防止し、これによって駆動用電解液が漏液することがない高信頼性のキャパシタを実現することができるようになるという効果を有し、各種電子機器や車載用のキャパシタ等として有用である。
本発明の実施の形態1におけるキャパシタの一例である電気二重層キャパシタの断面図 本発明の実施の形態1におけるキャパシタの一例である電気二重層キャパシタの封口部の断面拡大図 本発明の実施の形態2におけるキャパシタの封口部の断面拡大図 (a)本発明の実施の形態3におけるキャパシタの封口部の断面拡大図、(b)本発明の実施の形態3におけるキャパシタの他の例を示すキャパシタの封口部の断面拡大図 (a)本発明の実施の形態4におけるキャパシタの封口部の断面拡大図、(b)本発明の実施の形態4におけるキャパシタの他の例を示すキャパシタの封口部の断面拡大図 従来のキャパシタの断面図 従来のキャパシタの封口部の断面拡大図 本発明の実施の形態1におけるキャパシタの比較例1を示す電気二重層キャパシタの封口部の断面拡大図
符号の説明
1 キャパシタ素子
1a 中空部
2,12,22,32,42,52 金属ケース
2a 接合部
2b,12b,22b,32b,42b,52b 凸部
2c,12c,22c,32c,42c,52c カール部
2d,12d,22d,32d,42d,52d 内周面
2e,12e,22e,32e,42e,52e 当接部
2f,12f,22f,32f,42f,52f 先端部
3 端子板
3a 接合部
3b 突起部
3c 突起部
3d フランジ部
4,14,24,34,44,54 封口ゴム
14a,54a 凸部
24b,34b 切り欠き部
44c,54c 溝部

Claims (3)

  1. 正負一対のシート状の電極をその間にセパレータを介在させて巻回したキャパシタ素子と、このキャパシタ素子を駆動用電解液と共に収容し、一方の電極を接合した有底筒状の金属ケースと、前記金属ケースの開口部を封口ゴムを介して封止し、他方の電極を接合した端子板とからなるキャパシタにおいて、前記封口ゴムを圧縮するように前記金属ケースの外側から絞ると共に、前記金属ケース開口部の端部を金属ケースの内径側へカーリングして断面円弧状のカール部を形成し、前記カール部の内周面に封口ゴム上面の一部が接した当接部を有するようにして封口ゴムを保持したことを特徴とするキャパシタ。
  2. 前記カール部の内周面で覆われた封口ゴムの上面にカール部の内周面とほぼ同一の断面形状を有する凸部を設けた請求項1に記載のキャパシタ。
  3. 前記カール部の先端部と対向する封口ゴムの上面部分に切り欠き部または溝部を設け、この切り欠き部の上部または溝部内にカール部の先端部を配置した請求項1に記載のキャパシタ。
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US8537526B2 (en) 2007-02-14 2013-09-17 Panasonic Corporation Cylindrical capacitor employing electrolyte solution

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US8537526B2 (en) 2007-02-14 2013-09-17 Panasonic Corporation Cylindrical capacitor employing electrolyte solution

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