JP2009277748A - コンデンサ - Google Patents

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Abstract

【課題】耐振動性に優れたコンデンサを提供すること。
【解決手段】コンデンサ1は、コンデンサ素子10を収納するための開口部23を有するケース20と、ケース20の開口部23を封口するための封口栓30と、を備える。そして、ケース20および封口栓30のコンデンサ素子10の端面に対向する面には、コンデンサ素子10の端面に当接し、その当接部が端面の他の部分と比べコンデンサ素子10の中心側にへこむように配置された凸部(25,32)が設けられている。
【選択図】図2

Description

本発明は、コンデンサに関する。
従来のコンデンサの中には、二つの電極箔(陰極箔と陽極箔)間に隔離部材となるセパレータを介在させたものを巻回することで得られるコンデンサ素子を、円筒形のケースに収納する構成のものが存在する。このようなコンデンサは、コンデンサ素子の陰極箔および陽極箔のそれぞれから端子が引き出され、その端子は、ケースを封口するための封口栓が有する孔より、ケースの外側へ引き出されていることが多い(例えば、特許文献1参照)。
特開平5−205985号公報
しかし、かかるタイプのコンデンサが、自動車等に載置されて振動下で用いられる場合には、ケースの中で、コンデンサ素子が動いてしまうという問題がある。コンデンサ素子がケースの内部で動いてしまうと、端子が折れ曲がる、あるいは、端子との接合部が破壊されてしまうということがある。
そこで、本発明は、上記課題を解決すること、すなわち、耐振動性に優れたコンデンサを提供することを目的とする。
かかる目的を達成するため、本発明のコンデンサは、コンデンサ素子を収納するための開口部を有するケースと、ケースの開口部を封口するための封口栓と、を備えるコンデンサにおいて、ケースおよび封口栓のコンデンサ素子の端面に対向する面には、コンデンサ素子の端面に当接し、その当接部が端面の他の部分と比べコンデンサ素子の中心側にへこむように配置された凸部が設けられているものとしている。
このような構成、すなわち、凸部が、コンデンサ素子に食い込む構成であるため、コンデンサ素子がケースの内部で移動してしまうことを防ぐことができる。この結果、耐振動性に優れたコンデンサとすることができる。
また、別の発明では、上述の発明に加えて、コンデンサ素子は、陽極箔および陰極箔と共に巻回される隔離部材を有し、隔離部材は、陽極箔と陰極箔の間に配置されると共に、陽極箔および陰極箔よりも幅広にされ、凸部は、隔離部材に接し隔離部材の当接端面を押し込むが、陽極箔および陰極箔には、接さないようにされているものとしている。
このような構成とすることで、凸部が陽極箔や陰極箔に接触してしまうリスクを減少させることができるので、安全性の高いコンデンサとすることができる。また、より密度の低い部分に凸部が接触するため、凸部がコンデンサ素子の端面に食い込みやすいものとなる。
また、別の発明では、上述の発明に加えて、封口栓は、コンデンサに設けられた端子を通すための孔を有し、封口栓に設けられた凸部は、孔が設けられる部位以外の位置に設けられるものとしている。
このような構成とすることで、孔の軸方向高さ(長さ)が大きくなることがないので、端子を孔に通す工程が困難になることはない。
また、別の発明では、上述の発明に加えて、ケースは、圧力弁を有し、ケースに設けられる凸部は、圧力弁以外の位置に設けられるものとしている。
このような構成とすることで、圧力弁の機能が低下しないものとすることができる。すなわち、コンデンサの内圧が所定の圧力に達した場合に、圧力弁は、今まで通り動作することができる。一方、圧力弁部分に凸部を設ける場合には、圧力弁の形状を複雑なものとせざるを得ず、圧力弁の機能を今まで通りとすることは、非常に困難が伴う。
また、別の発明では、上述の発明に加えて、凸部は、放射状に設けられているものとしている。
このような構成とすることで、一定の振動方向に対して振動の共振点を有しないものとすることができる。すなわち、共振しにくいコンデンサとすることができるため、耐振動特性を向上できる。
本発明によれば、耐振動性に優れたコンデンサを提供できる。
以下、本発明のコンデンサの一実施の形態について、図面を参照しながら説明する。
図1は、本発明の実施形態に係るコンデンサ1の全体構成を示す斜視図である。この図1において、左右方向をそれぞれX1、X2方向とし、紙面奥側、手前側をそれぞれY1、Y2方向とし、上下方向をそれぞれZ1、Z2方向として、以下では説明する。本実施の形態に係るコンデンサ1は、中心軸がZ方向に延伸する円柱型の電解コンデンサである。このコンデンサ1は、コンデンサ素子10と、ケース20と、封口栓30とから主に構成される。コンデンサ1の側面およびZ2方向の面は、ケース20に覆われている。一方、コンデンサ1のZ1方向の面は、ケース20が外周部に露出し、封口栓30がそのケース20に囲まれた部分内側に露出している。また、コンデンサ1のZ1方向の面、すなわち、封口栓30のZ1方向の面からは、コンデンサ素子10の端子12aおよび端子12bがZ1方向へ延出している。
コンデンサ1の半径は、20〜25mmとされ、端子12部分を除いたコンデンサ1のZ軸方向の長さは、20〜100mmとされている。しかし、これらの値に限定されるものではない。また、ケース20の側面には、コンデンサ1の半径方向内側へ凹む、かしめ部29が形成されている。なお、図1以外の図においては、図の簡略化のため、かしめ部29の図示を省略している。
図2は、図1のコンデンサ1を、分解して示す分解斜視図である。図2に示すように、コンデンサ1は、端子12aおよび端子12bを除いた大きさがケース20よりもややZ軸方向に小さいコンデンサ素子10、コップ形状のケース20およびケース20と略同径の封口栓30から主に構成されている。
コンデンサ素子10は、ケース20の内方に配置される。また、コンデンサ素子10のZ1方向端面側には、封口栓30が配置される。なお、コンデンサ素子10が備える端子12aおよび端子12b(以後、端子12aおよび端子12bの両方を指す場合には、端子12と言う。)は、封口栓30が備える2つの孔31を貫通してZ1方向へ突出する。
次に、コンデンサ素子10自体の構成について説明する。図3は、コンデンサ素子10の分解斜視図である。また、図4は、図3のWで示される領域を拡大した拡大図である。
コンデンサ素子10は、巻回部11と端子12とを主に有する。また、巻回部11は、陽極箔16、陰極箔17および隔離紙18から主に構成される。また、端子12は、リード端子13a、リード端子13b(以後、リード端子13aおよび端子13bの両方を指す場合には、リード端子13と言う。)、タブ14aおよびタブ14b(以後、タブ14aおよびタブ14bの両方を指す場合には、タブ14と言う。)から主に構成されている。
巻回部11は、陽極箔16と陰極箔17との間に隔離部材としての隔離紙18が介在されてなる積層体が、巻回されることで構成されている。また、巻回部11の隔離紙18には、電解液が浸透されている。巻回部11の陽極箔16および陰極箔17は、巻回部11の巻回軸方向の幅が略同一であり、隔離紙18のその幅よりも狭い。また、陽極箔16および陰極箔17には、タブ14aおよびタブ14bがそれぞれ接続されている。
陽極箔16としては、弁金属(いわゆる、バルブメタル)を用いることが好ましいが、弁金属以外の材料を用いてもよい。弁金属としては、例えば、アルミニウム、タンタル、ニオブ、チタン、ハフニウム、ジルコニウム、亜鉛、タングステン、ビスマスあるいはアンチモン等の金属の表面が、陽極酸化によりその金属の酸化物の皮膜で一様に覆われているもの等が挙げられる。このような弁金属は、優れた耐食性を有するため陽極箔16としては好ましいものとなる。さらに、弁金属の有する酸化皮膜は、電流を一方方向にのみ流す作用があるため、逆方向に電流が流れにくいものとすることができる。また、上述の金属の中でも、アルミニウムおよびタンタルは、その酸化皮膜がコンデンサ1の誘電体として機能するため、陽極箔16としては、より好ましい。また、陽極箔16としてアルミニウムを用いることにより、軽量化および低価格化を実現できる。
陽極箔16は、例えば、次のように作製される。まず純度99%以上の高純度のアルミニウム箔を電気化学的にエッチング処理することで、アルミニウム箔の表面に微細な凹凸を形成する。そして、そのエッチング処理されたアルミニウム箔を陽極酸化することで、アルミニウム箔の表面の全面に酸化アルミニウム皮膜を形成する。このように、陽極箔16に用いるための、酸化アルミニウム皮膜が形成されたアルミニウム箔を得ることができる。陽極箔16の純粋なアルミニウムの地金部分は、コンデンサ素子10の陽極として機能する。一方、陽極箔16の酸化アルミニウム部分は、コンデンサ素子10の誘電体として機能するものとなる。
陰極箔17としては、エッチング処理を施して大表面積化したアルミニウム箔を用いることが好ましい。なお、陽極箔16と同様に、陽極酸化により形成された酸化アルミニウム皮膜を陰極箔17の表面に設けたものを陽極箔16として用いてもよい。
隔離紙18は、陽極箔16と陰極箔17とが物理的に接触しないようにするためのセパレータとして機能する。また、隔離紙18に浸透している電解液が、エッチングにより形成された微細な凹凸に行き渡るので、電解液が浸透した隔離紙18は、コンデンサ素子10の陰極として機能する。隔離紙18の幅は、陽極箔16および陰極箔17の幅よりも大きい。本実施の形態では、陽極箔16および陰極箔17のZ軸方向端部は、隔離紙18のZ軸方向端部よりも、それぞれ距離Δだけ内側に位置している。そのため、陽極箔16および陰極箔17のZ方向端部が互いに接触するリスクを低減できるものとなる。したがって、安全性の高いコンデンサ1とすることができる。
隔離紙18としては、合成繊維より生産されるものではなく、天然に産出するセルロース材料、例えばマニラ麻や草木のパルプなどを原料として製造された紙を用いることがより好ましい。例えば、草木のパルプを原料として用い、この原料パルプを除塵工程、洗浄工程、叩解工程および抄紙工程等を経て製造された紙を用いることができる。天然紙は、一般に、合成紙よりも耐熱性に優れるため、隔離紙18として用いるとより好ましいものとなる。さらに、隔離紙18として天然紙を用いることで、合成繊維の多くに含まれているハロゲン化物から生じる、ハロゲンイオン等がコンデンサ1の他の部材の腐蝕を引き起こさないため好ましい。
隔離紙18に浸透させるための導電性の電解液としては、エチレングリコール,グリセリン等の多価アルコール類を主溶媒とし、これにホウ酸アンモニウム,有機酸アンモニウム等を溶質とした溶剤を用いるのが好ましい。隔離紙18に電解液を含浸させるためには、上述の陽極箔16と陰極箔17との間に隔離紙18が介在された巻回部11を、ディップ含浸等により電解液に含浸する。なお、真空下あるいは減圧下で巻回部11を電解液に含浸させることで、陽極箔16、陰極箔17および隔離紙18の微細な凹凸に電解液が入り込みやすいものとなる。
タブ14のZ2方向側端部は、陽極箔16および陰極箔17に、半田等でそれぞれ接続されている。陽極箔16および陰極箔17に接続されたタブ14は、Z1方向に略平行に突出し、タブ14のZ1側端部がリード端子13に半田等で接続されている。タブ14としては、陽極箔16および陰極箔17と、リード端子13とを電気的に接続するために、導電性の材料から構成される。
リード端子13は、導電性の材料から構成され、タブ14を介して陽極箔16および陰極箔17と電気的に接続されている。リード端子13aは、リード端子13bよりも長いものとしている。リード端子13aは、リード端子13bよりも長いものとすることで、陽極箔16に接続されるリード端子13aと、陰極箔17に接続されるリード端子13bと、を容易に見分けることができる。
次に、図2に示すケース20について説明する。
ケース20は、コンデンサ素子10を収納し、電解液等が揮発あるいは漏洩しないように密閉する役割を有する。本実施の形態では、ケース20は、底面21を有する円筒型であって、円形の底面21の端部から、側面22が底面21に対して略垂直に設けられている。また、底面21と対向する面には、開口部23が形成されている。このようなケース20の材料としては、気密性の高いものを用いることが好ましく、例えば、耐熱性、気密性および耐腐食性が高いアルミニウム製とすることが好ましい。
次に、図5、図6を参照しながらケース20の詳細な構成について説明する。図5は、ケース20をZ1方向から見た場合の平面図である。図6は、ケース20にコンデンサ素子10を配置した場合に、図5のA−A線で切断した場合の断面を示す断面図である。
底面21の外側の面には、圧力弁24として、Z1方向にへこむ断面台形の凹部がK字型を描くように形成されている。このような圧力弁24が設けられていることにより、ケース20の内部がやや高圧となった場合、凹部の圧力弁24の部分が割れることで、異常な高圧となることを防止できる。例えば、使用可能温度よりも高い温度においてコンデンサ1が使用される場合、あるいは過電流等でコンデンサ1自体が高温になってしまった場合等に、電解液が気化して、ケース20の内部が異常な高圧になる場合がある。しかし、圧力弁24が設けられている場合には、圧力弁24部分は、その他の部分よりも強度が低いため、ケース20内部が一定圧力以上になると、先に破壊される。そのため、ケース20の内部が異常な高圧になる前に、破壊された圧力弁24の部分から、気化した電解液等を逃がすことができる。
また、ケース20の底面21には、高さSでZ1方向へ突出する凸部25が形成されている。本実施の形態において、凸部25は、底面21に形成される圧力弁24から離間して、すなわち、上述の圧力弁24の設けられている位置以外の位置に設けられる。本実施の形態では、凸部25は、底面21の中心から放射状に細長く延伸し、半径方向外側の端部は、側面22の内面に接している。なお、凸部25は、底面21と一体に形成されていてもよいし、底面21および側面22と一体として形成されていてもよい。さらに、放射状に側面22まで延伸する凸部25は、隣接する凸部25がコンデンサ1の軸方向中心に関して、周方向へ45度の角度を為すように、計8箇所設けられている。このような凸部25が設けられていることにより、平滑なXY平面である底面21の内面にコンデンサ素子10が接している場合よりも、XY方向への移動や回転を防ぐことができる。
また、凸部25の高さSは、陽極箔16および陰極箔17のZ軸方向端部と隔離紙18のZ軸方向端部と差である距離Δよりも小さいものとなっている。したがって、ケース20内方にコンデンサ素子10を載置した場合に、凸部25のZ1方向の面が、陽極箔16あるいは陰極箔17に接触しにくい。そのため、陽極箔16および陰極箔17には変形が生じにくく、安全性の高いコンデンサ1とすることができる。また、凸部25は、陽極箔16および陰極箔17が存在していない部分に当接する。陽極箔16および陰極箔17が存在していない巻回部11の端部は、他の部分に比べて密度が小さいので、凸部25が巻回部11の端面に食い込みやすいものとすることができる。したがって、巻回部11の端面にしっかり食い込んだ凸部25は、コンデンサ素子10が動くのを効果的に防止できる。
次に、封口栓30の構成について説明する。
図7は、封口栓30をY1方向に見た場合の側面図である。また、図8は、封口栓30をZ1方向に見た場合の平面図である。封口栓30は、ケース20の開口部23を封口するために用いる。したがって、封口栓30としては、適度な強度と反発力を有し、かつ、用いる電解液に対して不透過性の材料からなることが好ましい。そのような封口栓30の材料としては、高硬度かつ適度のゴム弾性を有する弾性体を用いることができる。例えば、天然ゴム(NR)、スチレンブタジエン(SBR)、エチレンプロピレンターポリマー(EPT)あるいはイソブチレン・イソプレンゴム(IIR)等の弾性ゴムを用いることができる。これらの中でも特に気密性が高く、かつ電解液が蒸気として透過してしまうようなことがないイソブチレン・イソプレンゴム(IIR)を使用することがより好ましい。イソブチレン・イソプレンゴムの中でも、より優れた耐熱性を有する加硫イソブチレン・イソプレンゴムを用いることが、とりわけ好ましい。加硫イソブチレン・イソプレンゴムとしては、例えば、イオウ加硫、キノイド加硫、樹脂加硫あるいは過酸化物加硫等の加硫イソブチレン・イソプレンゴムを用いることができる。なお、上述のように封口栓30としては、ゴム弾性体を用いることが好ましいが、ゴム弾性体に限定されず、樹脂体あるいは金属体等を用いてもよい。
封口栓30は、コンデンサ素子10の端子12を通すための孔31を有する。また、封口栓30のZ2方向側の面であって、孔31が設けられている部分には、端子12の挿入が容易なように、面取り部33が設けられている。また、封口栓30が、ケース20の開口部23に挿入された状態において、封口栓30のZ2方向の面(凸部32を除く)は、コンデンサ素子10のZ1方向の端面と対向する。さらに、封口栓30のZ2方向の面は、高さSでZ2方向に突出する凸部32を有する。
凸部32は、コンデンサ素子10のZ1方向の端面と当接する。また、凸部32の高さSは、陽極箔16および陰極箔17のZ軸方向端部と隔離紙18のZ軸方向端部と差である距離Δよりも小さい。したがって、前述の凸部25の場合と同様に、封口栓30の凸部32が設けられていることにより、安全性が高いコンデンサ1とすることができると共に、コンデンサ素子10が動くのを効果的に防止できるものとなる。
なお、本実施の形態では、コンデンサ素子10のZ方向の高さ(端子12を除く)をL1とし、底面21の内面(凸部25を除く)と封口栓30の内面(凸部32を除く)との距離をL2とした場合、0<(L2−L1)<Sとしている。このため、凸部25および凸部32の両者がコンデンサ素子10に食い込むようになっている。この関係を0<(L2−L1)<2Sとしてもよい。この場合は、凸部25および凸部32の少なくとも一方がコンデンサ素子10の端面に食い込むこととなり、耐震性の向上を図ることができる。凸部25および凸部32が同じ高さでない場合、例えば凸部25の高さがS1、凸部32の高さがS2である場合、上述の「2S」の代わりに「S1+S2」が採用され、0<(L2−L1)<(S1+S2)の関係が採用されることで上述した効果が発生する。また、「S1>S2」の場合は、0<(L2−L1)<S1とし、「S1<S2」の場合は、0<(L2−L1)<S2とするのが好ましい。
凸部32は、孔31の部分にかからないように、中心からY1方向、Y2方向に計2つ、およびX方向から±45度ずらした位置に計4つで、総計6つが放射状に設けられている。このように、孔31が形成されている位置を避けて、凸部32を設けている。また、凸部32は、封口栓30の外周縁部まで放射状に延伸している。そのため、封口栓30の半径方向の圧力に対する耐久性が向上する。
このようなケース20および封口栓30を有するコンデンサ1とすることにより、コンデンサ素子10がケース20内部で動いてしまうことを効果的に防止できる。なぜなら、凸部25および凸部32が、コンデンサ素子10のZ方向縁部に食い込んでいるため、XY方向に移動しにくく、また回転しにくいものとなるからである。また、凸部25および凸部32が部分的にZ軸内側方向へコンデンサ素子10を押し付けるため、コンデンサ素子10は、Z方向への移動もしにくいものとなる。
また、凸部25および凸部32が、コンデンサ素子10のZ方向縁部のうち、陽極箔16および陰極箔17のいずれにも触れないため、すなわち、「Δ>S」とされているため、安全性の高いコンデンサ1とすることができる。
以上、本発明の一実施の形態について説明したが、本発明は、上述の形態に限定されることなく、種々変形した形態にて実施可能である。例えば、上述の説明では、0<(L2−L1)<Sや0<(L2−L1)<2Sとなる配置関係を示したが、(L2−L1)=0としたり、(L2−L1)=Sまたは(L2−L1)=2Sとしてもよい。さらに、(L2−L1)>2Sとしてもよい。
また、上述の実施の形態では、各部品に係る寸法を例示しているが、例示された寸法に限定されるものではない。例えば、コンデンサ1は、直径が20〜30mmおよび長さが20〜50mmのものとしているが、このような形態に限らない。しかし、直径が20〜30mmおよび長さが20〜50mmのコンデンサ1あるいは、直径よりもZ方向の高さが大きいコンデンサ1は、コンデンサ素子10が振動しやすいため、本実施の形態のような構造のケース20および封口栓30を用いることで、コンデンサ素子10がケース20内部で振動することを効果的に防止できる。
また、本実施の形態において、ケース20は、円柱形状であるものとしているが、このような形状に限らない。例えば、コンデンサ素子10が円柱形状でない場合には、そのコンデンサ素子10の形状に合わせた形状として、四角柱あるいは球等様々な形状を採用できる。また、コンデンサ素子10と異なる形状のケース20を採用してもよい。例えば、コンデンサ素子10が円柱形状であっても、ケース20を直方体形状とすることもできる。しかし、ケース20の形状をコンデンサ素子10に沿った形状とすることで、コンデンサ1をより小型化できる。
また、本実施の形態では、ケース20および封口栓30の両方に放射状に凸部25および凸部32を設けているが、このような形態に限らない。例えばケース20の底面21に設けられる凸部25と封口栓30に設けられる凸部32とでは、異なる形状の凸部25および凸部32を設けても良い。
また、本実施の形態では、凸部25の外周側末端は、側面22に接するものとなっている。しかし、このような形態に限らず、外周側末端が、側面22に接しなくてもよい。しかし、側面22に凸部25が接することにより、底面21および封口栓30の強度を向上させることができる。特に、ケース20への半径方向の力に対して強度が向上する。
また、本実施の形態において、凸部25および凸部32は、放射方向に設けられるものとしているが、このような形態に限らず、他の形状に配置されてもよい。例えば、図9に示すように、4つの凸部32が四角形状をなすようにし、かつ、その四角状の対角線に長い凸部32を設ける形態としてもよい。凸部25についても同様の形態を採用することができる。なお、凸部25および凸部32をある特定の方向ではなく、放射方向や図9に示すように設けることで、振動の共振点をずらすことができる。
また、凸部25および凸部32は、放射方向に沿って形成された棒状に限らず、例えば、図10に示すように、円柱状の小さい凸部32を線状に並べるようにしてもよい。また、棒状でない凸部25が、放射方向に並んでいる場合には、棒状の凸部25が放射状に延伸している場合と同様に、振動の共振点をずらすことができる。また、棒状の凸部25および凸部32あるいは棒状ではない凸部25および凸部32は、多角柱、円錐等どのような形状であってもよい。
また、本実施の形態では、凸部25の頂面および凸部32の頂面は、平滑であることとしているが、このような形態に限らない。例えば、凸部25および凸部32の頂面が、コンデンサ素子10のZ軸方向の端面に食い込みやすくなるようにするために、凸部25および凸部32の頂面の面積が底面の面積より小さい形状としてもよい。例えば、凸部25および凸部32を、図11(A)に示すように面取り部25a(傾斜面)を設け、台形状あるいは針状等にしてもよい。また、凸部25および凸部32の中心側先端を図11(B)に示すように傾斜面25bとしてもよい。
また、本実施の形態では、圧力弁24を避けて凸部25を設けるものとしているが、このような形態に限らない。しかし、圧力弁24を避けて凸部25を設けることで、圧力弁24が作動する圧力を所望の圧力とすることが容易である。また、圧力弁24の形は、K字を描く凹部に限らず、どのようなものであってもよい。
また、上述の実施の形態では、孔31を避けて凸部32を設けるものとしているが、このような形態に限らない。しかし、孔31を避けて凸部32を設けるものとすることで、孔31と端子12との密着部分が少なくなるため、端子12を孔31に通すための作業が容易なものとすることができる。
上述の実施の形態では、凸部25がケース20に、凸部32が封口栓30に設けられていたが、凸部25と凸部32のいずれか一方のみが設けられた構成としてもかなりの耐振動性を有する優れたコンデンサとすることができる。その場合、凸部は、「Δ>S」の関係とするのが好ましい。
さらに、凸部25が圧力弁24を避ける構成は封口栓30の構成が従来構成(凸部32が無い構成)の場合にも採用することができる。また、凸部32が孔31を避ける構成は、ケース20の底面21の構成が従来構成(凸部25が無い構成)の場合にも採用することができる。これらの構成は、ケース20や封口栓30の説明の折に述べた効果を有しており、それぞれ単独で採用しても上述の効果を有するものとなり好ましいものといえる。
本発明は、コンデンサすべてに適用することができる。また、本発明は、自動車など振動が生じやすい装置に使用されるコンデンサにとって特に好ましい。
本発明の実施の形態に係るコンデンサの一例を示す斜視図である。 図1に示すコンデンサの分解斜視図である。 図1に示すコンデンサが有するコンデンサ素子を説明するための分解斜視図である。 図3に示すコンデンサ素子のWで示す領域の拡大図である。 図1に示すコンデンサのケースを図1の上方から見た場合の平面図である。 図1に示すコンデンサのケースとコンデンサ素子を図5に示すA−A線で切断した際の部分断面図である。 図1に示すコンデンサの封口栓を側方から見た場合の側面図である。 図1に示すコンデンサの封口栓を内側から見た場合の平面図である。 図1に示すコンデンサに使用される封口栓の変形例を説明するための平面図である。 図1に示すコンデンサに使用される封口栓の他の変形例を説明するための平面図である。 図1に示すコンデンサのケースが有する凸部の変形例を説明するための部分断面図である。
符号の説明
1…コンデンサ
10…コンデンサ素子
16…陽極箔
17…陰極箔
18…隔離紙(隔離部材)
20…ケース
23…開口部
24…圧力弁
25…凸部
30…封口栓
32…凸部
31…孔

Claims (5)

  1. コンデンサ素子を収納するための開口部を有するケースと、
    上記ケースの上記開口部を封口するための封口栓と、を備えるコンデンサにおいて、
    上記ケースおよび上記封口栓の上記コンデンサ素子の端面に対向する面には、上記コンデンサ素子の端面に当接し、その当接部が上記端面の他の部分と比べ上記コンデンサ素子の中心側にへこむように配置された凸部が設けられていることを特徴とするコンデンサ。
  2. 前記コンデンサ素子は、陽極箔および陰極箔と共に巻回される隔離部材を有し、
    当該隔離部材は、当該陽極箔と当該陰極箔の間に配置されると共に、当該陽極箔および当該陰極箔よりも幅広にされ、
    前記凸部は、上記隔離部材に接し当該隔離部材の当接端面を押し込むが、上記陽極箔および上記陰極箔には、接さないようにされていることを特徴とする、請求項1に記載のコンデンサ。
  3. 前記封口栓は、前記コンデンサに設けられた端子を通すための孔を有し、
    前記封口栓に設けられた前記凸部は、上記孔が設けられる部位以外の位置に設けられることを特徴とする、請求項1または請求項2に記載のコンデンサ。
  4. 前記ケースは、圧力弁を有し、
    前記ケースに設けられる前記凸部は、上記圧力弁以外の位置に設けられることを特徴とする、請求項1から請求項3のいずれか1項に記載のコンデンサ。
  5. 前記凸部は、放射状に設けられていることを特徴とする、請求項1から請求項4のいずれか1項に記載のコンデンサ。
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