JP2008191815A - 車両用安全支援装置 - Google Patents

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Teru Iyoda
輝 伊与田
Toshihiro Ishikawa
敏弘 石川
Haruhisa Kore
治久 是
Shota Kawamata
正太 川又
Takanori Kume
孝則 久米
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Abstract

【課題】歩行者や自転車等の移動体の飛び出し自体を防止することで、移動体の飛び出しによる接近車両との衝突を防止することができる車両用安全支援装置を提供する。
【解決手段】別車両からの車両周囲の移動体の安全を支援する車両用安全支援装置において、車両周囲の移動体及び移動体に接近する車両を検出し、検出された移動体と接近車両との衝突可能性を予測する。そして、衝突可能性が予測された場合に、上記移動体の進行を抑制するよう、移動体の進路上にバーチャル画像を表示したり、ウォッシャー液を噴射したり、移動体に対して警報音を発したりする。
【選択図】図5

Description

この発明は、別車両に対する車両周囲の歩行者や二輪車等の移動体の安全を支援する車両用安全支援装置に関する。
従来、歩道から急に飛び出した歩行者や二輪車等の移動体と車両との衝突を回避する技術として、歩道側に歩行者や自転車などによる飛び出しを監視する飛び出し監視装置を配置し、この飛び出し監視装置により検出された歩行者などの飛び出し情報を車両に送信することにより、未然に歩行者との衝突事故を防止するものが提案されている(例えば特許文献1参照)。
しかし、特許文献1に開示された技術によれば、飛び出し監視装置により検出された歩行者などの飛び出し情報は警報情報として車両に送信し得るものの、飛び出し監視装置の設置場所が限られているうえ、監視装置による検出範囲も限られている。このため、依然として、渋滞中の対向車間若しくは道路側に駐車中の駐車車両の陰から歩行者や自転車が急に飛び出した場合には、この飛び出しによる事故を回避することができないという問題がある。従来、かかる問題を解消する技術として、車両間衝突防止支援装置を備えた車両で検知した歩行者の飛び出しなどの情報を、警報報知対象である車両に送信し、警報情報を受信した車両側で、歩行者の飛び出しを回避できないと判断された場合に、運転者に対して危険を回避するガイダンス表示を行うものが提案されている(例えば特許文献2参照)。
特許第2582119号公報 特開2005−327177号公報
しかしながら、特許文献2に開示された技術によれば、歩行者飛び出し時に、警報報知対象である車両のドライバに対して危険回避のガイダンス表示を行うことができるものの、歩行者や自転車の飛び出し自体を防止することができず、警報報知対象である車両のドライバが反応しない限り、事故を回避することができないという問題がある。また、危険を回避するガイダンス表示に応じて、ドライバが咄嗟にステアリング操作やブレーキ操作を行った場合には、別車線を走行する車両との衝突や後方車両による後突が起きるおそれもある。
この発明は、上記技術的課題に鑑みてなされたもので、歩行者や自転車等の移動体の飛び出し自体を防止することで、移動体の飛び出しによる接近車両との衝突を防止することができる車両用安全支援装置を提供することを目的とする。
そこで、本願の請求項1に係る発明は、別車両からの車両周囲の移動体の安全を支援する車両用安全支援装置において、車両周囲の移動体を検出する移動体検出手段と、該移動体に接近する車両を検出する接近車両検出手段と、上記移動体検出手段及び接近車両検出手段により検出された移動体と接近車両との衝突可能性を予測する衝突可能性予測手段と、上記衝突可能性予測手段により衝突可能性が予測された場合に、上記移動体の進行を抑制するよう動作させられる移動体進行抑制手段と、を有していることを特徴としたものである。
また、本願の請求項2に係る発明は、請求項1に係る発明において、上記移動体進行抑制手段が、上記移動体の進路上にバーチャル画像を表示する手段である、ことを特徴としたものである。
更に、本願の請求項3に係る発明は、請求項2に係る発明において、上記移動体進行抑制手段が、上記移動体の近傍に上記バーチャル画像を表示する、ことを特徴としたものである。
また、更に、本願の請求項4に係る発明は、請求項2又は3に係る発明において、上記移動体進行抑制手段が、上記移動体の移動に追従するよう上記バーチャル画像を表示する、ことを特徴としたものである。
また、更に、本願の請求項5に係る発明は、請求項1に係る発明において、上記移動体進行抑制手段が、上記移動体の進路上にウォッシャー液を噴射する手段である、ことを特徴としたものである。
また、更に、本願の請求項6に係る発明は、請求項1に係る発明において、上記移動体進行抑制手段が、上記移動体に対して警報音を発する手段である、ことを特徴としたものである。
また、更に、本願の請求項7に係る発明は、請求項1〜6に係る発明のいずれかにおいて、上記接近車両検出手段が、車車間通信又は路車間通信を行う手段である、ことを特徴としたものである。
また、更に、本願の請求項8に係る発明は、請求項1〜7に係る発明のいずれかにおいて、上記接近車両検出手段又は移動体検出手段に対する電力供給モードとして、車載電源を用いる通常モードと、該通常モードよりも消費電力の少ない省電力モードとを少なくとも含む複数のモードが設定されており、自車両停車時には、上記省電力モードが設定される、ことを特徴としたものである。
また、更に、本願の請求項9に係る発明は、請求項8に係る発明において、上記省電力モード設定時に上記接近車両検出手段又は移動体検出手段に電力を供給する電源として、太陽電池が設けられている、ことを特徴としたものである。
本願の請求項1に係る発明によれば、移動体と接近車両との衝突の可能性がある場合に、移動体進行抑制手段により移動体の進行が抑制されるため、移動体の飛び出しによる接近車両との衝突を防止することができる。
また、本願の請求項2に係る発明によれば、上記移動体の進路上にバーチャル画像が表示されることで移動体の進行が抑制されるため、移動体にダメージを与えることなく、移動体の飛び出しを抑制し、接近車両との衝突を防止することができる。
更に、本願の請求項3に係る発明によれば、上記バーチャル画像が移動体の近傍に表示されるため、移動体にダメージを与えることなく、より確実に進行停止を促すことができる。
また、更に、本願の請求項4に係る発明によれば、上記バーチャル画像が移動体の移動に追従するよう表示されるため、移動体にダメージを与えることなく、より確実に進行停止を促すことができる。
また、更に、本願の請求項5に係る発明によれば、上記移動体の進路上にウォッシャー液が噴射されることで移動体の進行が抑制されるため、移動体にダメージを与えることなく、移動体の飛び出しを抑制し、接近車両との衝突を防止することができる。
また、更に、本願の請求項6に係る発明によれば、上記移動体に対して警報音が発せられることで移動体の進行が抑制されるため、移動体にダメージを与えることなく、移動体の飛び出しを抑制し、接近車両との衝突を防止することができる。
また、更に、本願の請求項7に係る発明によれば、車車間通信又は路車間通信により接近車両が検出されるため、簡易かつ確実に接近車両を検出することができる。
また、更に、本願の請求項8に係る発明によれば、自車両停車時には、上記接近車両検出手段又は移動体検出手段に対する電力供給モードとして省電力モードが設定されるため、接近車両や移動体を長時間検出することができる。
また、更に、本願の請求項9に係る発明によれば、自車両停車時には、省電力を実現する太陽電池が使用されるため、接近車両や移動体を長時間検出することができる。
以下、本発明の実施形態について、添付図面を参照しながら説明する。
(実施形態1)
図1は、本発明の実施形態1に係る安全支援装置、すなわち、別車両に対する車両周囲の歩行者の安全を支援する安全支援装置が搭載された車両を概略的に示す平面図である。この車両1では、安全支援装置の構成として、車両周囲の歩行者を検出すべく車両前方に指向する歩行者検出用レーダ2と、同じく車両周囲の歩行者を検出すべく車両前方を監視する歩行者検出用カメラ3と、自車両1に接近する車両(以下、接近車両という)を検出すべく車両後方に指向する接近車両検出用レーダ4と、同じく接近車両をその接近車両との車車間通信を介して検出するための接近車両検出用車車間通信デバイス5とが設けられている。
歩行者検出用レーダ2及び接近車両検出用レーダ4は、太陽電池8を電力供給源とする省電力センサとして装備されるもので、他方、歩行者検出用カメラ3及び接近車両検出用車車間通信デバイス5は、車両1に標準装備されるバッテリ9を電力供給源とするデバイスとして装備されるものである。詳細は後述するが、本実施形態では、イグニションスイッチ7からの信号に基づき判断されるエンジン運転状態に応じて、歩行者及び接近車両を検出する上で、歩行者検出用レーダ2及び接近車両検出用レーダ4の組、又は、歩行者検出用カメラ3及び接近車両検出用車車間通信デバイス5の組のいずれかが選択される。
なお、接近車両を検出するデバイスとしては、接近車両検出用車車間デバイス5に限定されることなく、例えば路上に設置され道路を走行する車両を検出する路側通信デバイスとの路車間通信を介して接近車両を検出する路車間通信デバイス、若しくは、車両後方を監視する接近車両検出用カメラが採用されてもよい。
また、この車両1では、安全支援装置の構成として、歩行者検出用レーダ2及び接近車両検出用レーダ4の組、又は、歩行者検出用カメラ3及び接近車両検出用車車間通信デバイス5の組により検出された歩行者と接近車両との衝突の可能性がある場合に、歩行者の進行を抑制すべく、歩行者の進路上にバーチャル画像を表示するバーチャル画像表示デバイス20が設けられている。
更に、この車両1では、前述したレーダやデバイス等の構成と電気的に接続され、各構成からの信号に基づき、各種の演算処理を実行し、それらを制御するマイクロコンピュータからなる制御ユニット10が搭載されている。図2は、前述した構成及び制御ユニット10を示すブロック図である。この図2に示すように、制御ユニット10には、歩行者検出用レーダ2と、歩行者検出用カメラ3と、接近車両検出用レーダ4と、接近車両検出用車車間通信デバイス5と、バーチャル画像表示デバイス20と、が電気的に接続されている。
本実施形態では、制御ユニット10が、歩行者の安全を支援するために、基本的には、歩行者検出用レーダ2,歩行者検出用カメラ3,接近車両検出用レーダ4若しくは接近車両検出用車車間通信デバイス5からの信号を受信し、それらの信号に基づき、検出された車両周囲の歩行者との接近車両との衝突可能性を予測し、両者が衝突する可能性があると判断した場合に、バーチャル画像表示デバイス20に歩行者の進路上にバーチャル画像を表示させるようになっている。
また、本実施形態では、歩行者及び接近車両の検出時の電力供給モードとして、太陽電池8からの供給電力により歩行者検出用レーダ2及び接近車両検出用レーダ4を使用する省電力モード、及び、バッテリ9からの供給電力によりを歩行者検出用カメラ3及び接近車両検出用車車間通信デバイス5を使用する通常モードという消費電力の異なる2つのモードが設定されており、制御ユニット10は、自車両1の停止時にも歩行者や接近車両を長時間検出するために、特に自車両1の停止時に歩行者及び接近車両をおおまかに検出する上で、省電力モードを選択するようになっている。
より詳しくは、図2に示すように、制御ユニット10は、イグニションスイッチ(SW)7からの信号に基づき、エンジン運転状態を判定し、その状態に応じて、歩行者及び接近車両を検出する上で使用する電源として太陽電池8又はバッテリ9を選択する「電源選択機能」と、歩行者検出用レーダ2又は歩行者検出用カメラ3からの信号に基づき、車両周囲にて移動する歩行者の有無,進行速度及び進行方向等の歩行者の情報について解析する「歩行者解析機能」と、接近車両検出用レーダ4又は車車間通信デバイス5からの信号に基づき、車両1に接近する接近車両の有無、進行速度及び進行方向等の接近車両の情報について解析する「接近車両解析機能」と、歩行者及び接近車両の解析結果に基づき、両者の衝突可能性を判定する「衝突可能性判定機能」と、歩行者及び接近車両の衝突可能性に関する判定結果に基づき、バーチャル画像表示デバイス20に対して、バーチャル画像の表示出力又は表示出力停止を指示する「出力制御機能」と、を有している。
なお、これらの制御ユニット10の機能は、それぞれ、図2中の電源選択部11,歩行者検出判定部12,接近車両検出判定部13,衝突可能性判定部14,出力制御部15に対応している。図2では、これらの機能がハードウェア構成であるかのように示されるが、これは、制御ユニット10とそれと電気的に接続される構成との関係を概念的にあらわすためである。
図3は、バーチャル画像表示デバイス20を備えた安全支援装置が搭載される車両の斜視図である。本実施形態では、バーチャル画像表示デバイス20として、レーザ光を空間中にフォーカスし、フォーカス位置における空気をプラズマ化して発光させることで、3次元空間にバーチャル画像を表示する3次元画像描画デバイスが採用されている。このバーチャル画像表示デバイス20は、車体前面近傍に設けられ、基本的には、レーザ光を発する光源と画像情報をもつレーザ光を作成するレーザスキャナとを含む発光ユニット20aと、発光ユニット20aにより作成されたレーザ光を車両前方へ出射する光学系を含むレーザ光出射ユニット20bと、を備えている。
なお、特に図示しないが、バーチャル画像表示デバイス20には、制御ユニット10により解析される歩行者の進行方向及び進行速度に応じて、歩行者の移動に追従するようにバーチャル画像を表示するために、バーチャル画像表示デバイス20全体又はレーザ光出射ユニット20bを駆動させる駆動機構が設けられてもよい。また、特に図示しないが、バーチャル画像表示デバイス20のレーザを車両前方へ出射させるために、実際には、車両前部にレーザ光出射ユニット20b配設される部位に対応して、レーザ光出射用孔が形成されている。更に、バーチャル画像デバイス20としては、前述したような3次元画像描画デバイスに限らず、正面視した場合に立体的に見える画像を空間上に投影する空間プロジェクタ等の3次元画像の描画を可能とするデバイスが採用されてもよい。
図4は、バーチャル画像表示デバイス20の動作状態をあらわす説明図である。この図から分かるように、エンジンが始動していない待機状態にある車両1において、車両周囲で歩道から車道へ出ようとする歩行者30と、車両1の後方から接近してくる走行車両40とが検出され、両者の衝突の可能性があることが判定された場合には、バーチャル画像表示デバイス20が動作させられ、バーチャル画像50が歩行者30の進路上に表示される。このバーチャル画像50は、歩行者30にそれを認識させその進行停止を促すべく、歩行者30の近傍に表示される。
歩行者30がバーチャル画像50を認識して停止することで、歩行者30の飛び出しが防止され、歩行者30と接近車両40との衝突を確実に回避することができる。また、この場合には、歩行者30の飛び出し自体が防止されるため、接近車両40側での衝突回避操作の必要もなく、別車両を走行する車両との衝突や後方車両による後突が起きるおそれもなくすることができる。
図5は、車載された安全支援装置を統御する制御ユニット10により実行される安全支援処理についてのフローチャートである。
この処理では、まず、各種デバイス及びセンサからの信号が読み込まれ(#11)、最初に、イグニションスイッチ7からの信号に基づき、イグニションスイッチ7がオン状態にあるか否かが判断される(#12)。その結果、オン状態にないと判断された場合には、エンジンが始動していない待機状態として、太陽電池8が使用電源として設定され(#13)、太陽電池8からの供給電力に基づき、歩行者検出用レーダ2による歩行者検出(#14)及び接近車両検出用レーダ4による接近車両検出(#15)が実行される。
他方、ステップ#12の結果、イグニションスイッチ7がオン状態にあると判断された場合には、バッテリ9が使用電源として設定され(#16)、バッテリ9からの供給電力に基づき、歩行者検出用カメラ3による歩行者30の検出(#17)及び車車間通信デバイス5による接近車両40の検出(#18)が実行される。
前述した#13〜#15及び#16〜#18の一連のステップは、それぞれ、歩行者40及び接近車両30を概略的に検出するためのもので、#15及び18の各ステップの後、ステップ#14,15又はステップ#17,18にて取得された信号に基づき、歩行者30又は接近車両40が検出されたか否かが判断され(#19)、検出されたと判断された場合には、引き続き、歩行者30及び接近車両40の詳細な検出が実行される。すなわち、ステップ#19の結果、検出されていないと判断された場合には、ステップ#11へ戻り、それ以降のステップが繰り返され、また、一方、検出されたと判断された場合には、引き続き、歩行者30及び接近車両40の詳細な検出を実行するために、バッテリ9が使用電源として設定され(#20)、バッテリ9からの供給電力に基づき、歩行者検出用カメラ3による歩行者検出(#21)及び車車間通信デバイス5による接近車両検出(#22)が実行される。
その後、ステップ#21及び22にて取得された信号に基づき、歩行者30と接近車両40との衝突可能性が判定され(#23)、その結果に基づき、両者の衝突可能性があるか否かが判断される(#24)。その結果、衝突可能性がないと判断された場合には、ステップ#11へ戻り、それ以降のステップが繰り返され、他方、衝突可能性があると判断された場合には、引き続き、バーチャル画像50の表示位置及びサイズが算出され(#25)、バーチャル画像表示デバイス20へ表示出力を指示する制御信号が送信されることで、バーチャル画像50が歩行者30の進路上に表示される(#26)。
その後、歩行者検出用カメラ3からの信号に基づき、歩行者30が停止したか否かが判断され(#27)、その結果、歩行者30が停止していないと判断された場合には、ステップ#26へ戻り、バーチャル画像50の表示が継続され、他方、歩行者30が停止したと判断された場合には、バーチャル画像表示デバイス20へ表示出力の停止を指示する制御信号が送信されることで、バーチャル画像50の表示が中止される(#28)。以上で処理が終了される。
続いて、本発明の別の実施形態に係る安全支援装置について説明する。なお、以下では、前述した実施形態1における場合と同様の構成には同一の符号を付し、それ以上の説明を省略する。
(実施形態2)
図6は、歩行者の進行を抑制するようウォッシャー液を噴射するウォッシャー液噴射デバイス60を備えた本発明の実施形態2に係る安全支援装置が搭載された車両1の斜視図である。このウォッシャー液噴射デバイス60は、車体前面近傍に設けられ、基本的には、ウィンドウ洗浄用に車両1に標準装備されるウィンドウウォッシャー液噴射デバイス62と同じ構成を備えている。
なお、特に図示しないが、ウォッシャー液噴射デバイス60には、制御ユニット10により解析される歩行者の進行方向及び進行速度に応じて、歩行者の移動に追従するようにウォッシャー液を噴射するために、ウォッシャー液噴射デバイス60全体又は噴射ノズルのみを駆動させる駆動機構が設けられてもよい。
図7は、ウォッシャー液噴射デバイス60の動作状態をあらわす説明図である。この図から分かるように、エンジンが始動していない待機状態にある車両1において、車両周囲で歩道から車道へ出ようとする歩行者30と、車両1の後方から接近してくる走行車両40とが検出され、両者の衝突の可能性があることが判定された場合には、ウォッシャー液噴射デバイス60が動作させられ、ウォッシャー液70が歩行者30の進路上に噴出される。ウォッシャー液70は、歩行者30の進路を遮りその進行停止を促すべく、歩行者30の近傍に噴出される。
歩行者30がウォッシャー液70により進路を遮られ停止することで、歩行者30の飛び出しが防止され、歩行者30と接近車両40との衝突を確実に回避することができる。また、この場合には、歩行者30の飛び出し自体が防止されるため、接近車両40側での衝突回避操作の必要もなく、別車両を走行する車両との衝突や後方車両による後突が起きるおそれもなくすることができる。
(実施形態3)
図8は、歩行者の進行を抑制するよう警報音を発する警報音発生デバイスを備えた本発明の実施形態3に係る安全支援装置が搭載された車両1の斜視図である。この警報音発生デバイス80は、車幅方向両側かつ車体前面近傍に設けられ、基本的には、車両1に標準装備されるクラクションホーンと同じ構成を備えている。なお、これに限定されることなく、クラクションホーンを警報音発生デバイスとして兼用してもよい。
図9は、警報音発生デバイス80の動作状態をあらわす説明図である。この図から分かるように、エンジンが始動していない待機状態にある車両1において、車両周囲で歩道から車道へ出ようとする歩行者30と、車両1の後方から接近してくる走行車両40とが検出され、両者の衝突の可能性があることが判定された場合には、警報音発生デバイス80が動作させられ、歩行者30に対して警報音が発せられる。
歩行者30が警報音に気付き停止することで、歩行者30の飛び出しが防止され、歩行者30と接近車両40との衝突を確実に回避することができる。また、この場合には、歩行者30の飛び出し自体が防止されるため、接近車両40側での衝突回避操作の必要もなく、別車両を走行する車両との衝突や後方車両による後突が起きるおそれもなくすることができる。
以上の説明から明らかなように、前述した各実施形態によれば、歩行者30と接近車両40との衝突の可能性がある場合に、歩行者30の進行がバーチャル画像,ウォッシャー液若しくは警報音により抑制されるため、歩行者30にダメージを与えることなく、歩行者30の飛び出しによる接近車両40との衝突を防止することができる。
また、接近車両40を検出するデバイスとして、車車間通信デバイス又は路車間通信デバイスが採用されることで、簡易かつ確実に接近車両40を検出することができる。
更に、エンジンが始動していない自車両停止時には、省電力センサとしての歩行者検出用レーダ2及び接近車両検出用レーダ4が用いられるため、歩行者30及び接近車両40を長時間検出することができる。
なお、本発明は、例示された実施形態に限定されるものでなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において、種々の改良及び設計上の変更が可能であることは言うまでもない。
例えば、前述した各実施形態では、車両周囲の移動体として歩行者を取り上げて説明したが、これに限定されることなく、本発明は、例えば自転車,自動二輪車,車椅子等、いかなる移動体の安全をも支援することができる。また、前述した実施形態1では、歩行者の進行を抑制すべく画像を表示するデバイスとして、3次元画像を表示するバーチャル画像表示デバイス20が採用されたが、これに限定されることなく、例えば、歩行者の進路の地面に2次元画像を表示する2次元画像表示デバイスも適用可能である。
本発明の実施形態1に係る安全支援装置が搭載された車両を概略的に示す平面図である。 上記安全支援装置を構成する各種デバイス及びセンサ並びにそれらを制御する制御ユニットを示すブロック図である。 バーチャル画像表示デバイスを備えた上記実施形態1に係る安全支援装置が搭載された車両の斜視図である。 上記バーチャル画像表示デバイスの動作状態をあらわす説明図である。 上記安全支援装置を統御する制御ユニットにより実行される安全支援処理についてのフローチャートである。 ウォッシャー液噴射デバイスを備えた本発明の実施形態2に係る安全支援装置が搭載された車両の斜視図である。 上記ウォッシャー液噴射デバイスの動作状態をあらわす説明図である。 警報音発生デバイスを備えた本発明の実施形態3に係る安全支援装置が搭載された車両の斜視図である。 上記警報音発生デバイスの動作状態をあらわす説明図である。
符号の説明
1…車両,2…歩行者検出用レーダ,3…歩行者検出用カメラ,4…接近車両検出用レーダ,5…接近車両検出用車車間通信デバイス,7…イグニションスイッチ,8…太陽電池,9…バッテリ,10…制御ユニット,11…電源選択部,12…歩行者検出判定部,13…接近車両検出判定部,14…衝突可能性判定部,15…出力制御部,20…バーチャル画像表示デバイス,30…歩行者,40…接近車両,50…バーチャル画像,60…ウォッシャー液噴射デバイス,70…ウォッシャー液,80…警報音発生デバイス。

Claims (9)

  1. 別車両からの車両周囲の移動体の安全を支援する車両用安全支援装置において、
    車両周囲の移動体を検出する移動体検出手段と、
    上記移動体に接近する車両を検出する接近車両検出手段と、
    上記移動体検出手段及び接近車両検出手段により検出された移動体と接近車両との衝突可能性を予測する衝突可能性予測手段と、
    上記衝突可能性予測手段により衝突可能性が予測された場合に、上記移動体の進行を抑制するよう動作させられる移動体進行抑制手段と、を有していることを特徴とする車両用安全支援装置。
  2. 上記移動体進行抑制手段が、上記移動体の進路上にバーチャル画像を表示する手段である、ことを特徴とする請求項1記載の車両用安全支援装置。
  3. 上記移動体進行抑制手段が、上記移動体の近傍に上記バーチャル画像を表示する、ことを特徴とする請求項2記載の車両用安全支援装置。
  4. 上記移動体進行抑制手段が、上記移動体の移動に追従するよう上記バーチャル画像を表示する、ことを特徴とする請求項2又は3に記載の車両用安全支援装置。
  5. 上記移動体進行抑制手段が、上記移動体の進路上にウォッシャー液を噴射する手段である、ことを特徴とする請求項1記載の車両用安全支援装置。
  6. 上記移動体進行抑制手段が、上記移動体に対して警報音を発する手段である、ことを特徴とする請求項1記載の車両用安全支援装置。
  7. 上記接近車両検出手段が、車車間通信又は路車間通信を行う手段である、ことを特徴とする請求項1〜6のいずれか一に記載の車両用安全支援装置。
  8. 上記接近車両検出手段又は移動体検出手段に対する電力供給モードとして、車載電源を用いる通常モードと、該通常モードよりも消費電力の少ない省電力モードとを少なくとも含む複数のモードが設定されており、
    自車両停車時には、上記省電力モードが設定される、ことを特徴とする請求項1〜7のいずれか一に記載の車両用安全支援装置。
  9. 上記省電力モード設定時に上記接近車両検出手段又は移動体検出手段に電力を供給する電源として、太陽電池が設けられている、ことを特徴とする請求項8記載の車両用安全支援装置。
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