JP2008191493A - 電子鍵盤楽器及びその処理方法 - Google Patents

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哲也 平野
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Abstract

【課題】ソフトペダルの操作に応じて適切なノートオフ処理を行うことができる電子鍵盤楽器及びその処理方法を提供することを課題とする。
【解決手段】鍵の操作に伴って動くハンマ(2)と、前記ハンマの位置を検出する検出手段(S1〜S4)と、ソフトペダルの操作に応じて、前記ハンマが異なる位置に到達した時点でノートオフ処理を行う処理手段とを有することを特徴とする電子鍵盤楽器が提供される。
【選択図】図4

Description

本発明は、電子鍵盤楽器及びその処理方法に関する。
図17は、電子鍵盤楽器の構成を示す図である。この電子鍵盤楽器は、アコースティックピアノのハンマの動きを検出し、電子音を鳴らすものである。鍵盤を押鍵すると、その押鍵した鍵に対応するハンマ2が回動して弦14を叩く。ハンマ2には、シャッタ9が設けられている。ハンマ2が動くと、シャッタ9がセンサS2及びS3の光を遮る。センサS2及びS3は、ハンマ2の位置を検出することができる。
図18は、図17のセンサS2及びS3の電圧を示す図である。センサS1は、鍵盤の鍵の位置を検出するためのセンサである。
演奏者が押鍵すると、時刻t1において、センサS1が鍵の押鍵の動きを検出し、センサS1の電圧はハイレベルからローレベルに変化する。次に、押鍵に応じて、ハンマ2及びシャッタ9が動き、時刻t2において、シャッタ9がセンサS2の光を遮り、センサS2の電圧はハイレベルからローレベルに変化する。次に、時刻t3において、シャッタ9がセンサS3の光を遮り、センサS3の電圧はハイレベルからローレベルに変化する。電子鍵盤楽器は、時刻t3においてノートオンを検出し、時刻t2からt3までの時間VELをベロシティ(音量)として検出する。その後、ハンマ2は弦14を叩く。
ハンマ2及びシャッタ9は、打弦の反動により弦14から離れて行く。時刻t4において、シャッタ9はセンサS3の光を通過させ、センサS3の電圧はローレベルからハイレベルに変化する。次に、時刻t5において、シャッタ9はセンサS2の光を通過させ、センサS2の電圧はローレベルからハイレベルに変化する。演奏者が離鍵すると、ハンマ2及びシャッタ9は弦14からさらに離れて行く。時刻t6において、センサS1が鍵の離鍵の動きを検出し、センサS1の電圧はローレベルからハイレベルに変化する。電子鍵盤楽器は、時刻t6においてノートオフを検出する。
図19は他の電子鍵盤楽器の構成を示す図であり、図20はスイッチS1〜S3の動作を示す図である(下記の特許文献1参照)。1はハンマ2、ハンマシャンク3、キャッチャ4及びバット5から成り、センタピン6によってフレンジ7に回動自在に軸支されたハンマ系である。該ハンマ系1のハンマシャンク3とキャッチャ4の回動経路は、センタピン6を中心とする円弧形をなす。シャッタ9は、ハンマ系1に固定されている。第1のスイッチS1、第2のスイッチS2及び第3のスイッチS3は筐体12内に収納されている。
第1のスイッチS1、第2のスイッチS2及び第3のスイッチS3は、筐体12内に、ハンマ系1の回動方向に沿って所望の間隔で配設され、シャッタ9は扇形をなし、ハンマ系1に固定されている。第1、第2及び第3のスイッチS1、S2及びS3は、いずれもシャッタ9の通路を挾んで配設された発光部及び受光部とから成る光電スイッチである。
第1のスイッチS1の受光部は、離鍵状態で発光部の光を受光し、押鍵されてハンマ系1が回動を始め、ダンパ13が弦14から離れ始める時刻t1でシャッタ9により発光部の光を遮光させ、第1のスイッチS1の電圧はローレベルからハイレベルに変化する。
第2のスイッチS2の受光部は、離鍵状態で発光部の光を受光し、押鍵されてハンマ系1が回動を始め、ハンマ系1が任意角度だけ回動した時刻t2でシャッタ9によって発光部の光を遮光され、第2のスイッチS2の電圧はローレベルからハイレベルに変化する。
第3のスイッチS3の受光部は、離鍵状態で発光部の光を受光し、押鍵されてハンマ系1が回動を始め、ハンマ2が弦14を打弦する寸前の時刻t3に発光部の光がシャッタ9により遮光され、第3のスイッチS3の電圧はローレベルからハイレベルに変化する。電子鍵盤楽器は、時刻t3においてノートオンを検出し、時刻t2からt3までの時間VELをベロシティ(音量)として検出する。その後、ハンマ2は弦14を叩く。
ハンマ2は、打弦の反動により、弦14から離れて行く。時刻t4において、第3のスイッチS3の光が通過し、第3のスイッチS3の電圧はハイレベルからローレベルに変化する。次に、時刻t5において、第2のスイッチS2の光が通過し、第2のスイッチS2の電圧はハイレベルからローレベルに変化する。演奏者が離鍵すると、ハンマ2は、さらに弦14から離れて行く。時刻t6において、第1のスイッチS1の光が通過し、第1のスイッチS1の電圧はハイレベルからローレベルに変化する。電子鍵盤楽器は、時刻t6においてノートオフを検出する。
特公平8−16838号公報
アップライトピアノには、ソフトペダルが付いている。アップライトピアノの演奏のひとつにソフトペダルを用いた奏法がある。
図22は、ソフトペダルを踏み込まずかつ離鍵状態の電子鍵盤楽器を示す図である。ハンマレール21は、ハンマ2を離鍵位置で支持する。ダンパ13は、弦14に接触し、消音状態にする。
図23は、押鍵に応じた打弦時の電子鍵盤楽器を示す図である。押鍵に応じて、ハンマ2は弦14を打弦する。その際、ダンパ13は弦14から離れ、弦14が振動し、発音状態になる。
図24は、押鍵に応じた打弦後の電子鍵盤楽器を示す図である。図23の打弦後、離鍵に応じて、ハンマ2が弦14から離れてハンマレール21に戻る途中の状態を示している。ダンパ13は、弦14の方向に移動して行くが、弦14には未だ接触していない。その後、ハンマ2がさらにハンマレール21に近づき、ダンパ13が弦14に接触し、消音状態になる。その状態の位置を図20の時刻t6でノートオフとして検出できるように、第1のスイッチS1の位置を決めることが望ましい。その後、図22の状態に戻る。
図25は、ソフトペダルを踏み込みかつ離鍵状態の電子鍵盤楽器を示す図である。ソフトペダルを踏み込むことにより、図22の場合に比べ、ハンマレール21が88鍵のすべてのハンマ2を弦14側に幾分回動させて支持する。すなわち、ソフトペダルを踏むと、ハンマ2の離鍵状態の位置が弦14に近くなる。これにより、ハンマ2の打弦距離が短くなり、音色に変化をつけることができる。
この場合、ハンマ系1に取り付けられたシャッタ9が第1のスイッチS1の光を遮ってしまう。ソフトペダルを踏み込んでいる間中、シャッタ9は第1のスイッチS1の光を遮ってしまう。図21に示すように、演奏者が離鍵をしたとしても、時刻t6において、シャッタ9は第1のスイッチS1の光を遮ったままであり、離鍵のノートオフを検出できない状態になる。そのような状態では、ソフトペダルの操作を解除するまで電子音源からの発音は消音処理されない。
また、第1のスイッチS1の位置を弦14に近づけて設置することも考えられるが、ソフトペダルを踏み込んでいない通常の演奏時には、図24に示すように、ダンパ13が未だ弦14に接触しておらず、本来は発音状態であるので、離鍵のノートオフ検出位置が弦14側に近くなりすぎて違和感がある。
本発明の目的は、ソフトペダルの操作に応じて適切なノートオフ処理を行うことができる電子鍵盤楽器及びその処理方法を提供することである。
本発明の電子鍵盤楽器は、鍵の操作に伴って動くハンマと、前記ハンマの位置を検出する検出手段と、ソフトペダルの操作に応じて、前記ハンマが異なる位置に到達した時点でノートオフ処理を行う処理手段とを有することを特徴とする。
また、本発明の電子鍵盤楽器の処理方法は、鍵の操作に伴って動くハンマの位置を検出する検出ステップと、ソフトペダルの操作に応じて、前記ハンマが異なる位置に到達した時点でノートオフ処理を行う処理ステップとを有することを特徴とする。
ソフトペダルの操作に応じて適切なノートオフ処理を行うことができるので、確実にノートオフ処理を行うことができる。
(第1の実施形態)
図1は、本発明の第1の実施形態による電子鍵盤楽器の構成例を示すブロック図である。以下、図1を参照しながら電子鍵盤楽器の処理方法を説明する。データバス100は、CPU102、ROM103、RAM104、スキャン回路105及び音源回路109を接続し、各種データを入出力する。CPU102は、電子鍵盤楽器全体の動作を制御する。ROM103は、CPU102を制御するプログラム及び各種データを記憶する。CPU(コンピュータ)102は、ROM103内のプログラムを実行することにより、電子鍵盤楽器の処理を行う。RAM104は、CPU102が使用するためのデータを一時記憶する。ペダル101は、ソフトペダルを含み、CPU102に接続される。CPU102は、ソフトペダル101の操作状態を検出することができる。鍵盤108は、例えば88鍵を有する。ハンマ107は、88鍵に対応する88個のハンマを有する。演奏者が鍵盤108を押鍵又は離鍵すると、その鍵に対応するハンマ107が回動する。ハンマセンサ106は、88個のハンマ107の位置を検出する。スキャン回路105は、ハンマセンサ106をスキャンし、88個のハンマ107の位置を検出する。CPU102は、88個のハンマ107の位置及びペダル101の操作状態に応じて、音高情報を含むノートオン及びノートオフを検出し、音源回路109に出力する。音源回路109は、ノートオンを入力すると波形メモリ110から発音の立ち上がり楽音波形を読み出し楽音信号をDA変換器111に出力し、ノートオフを出力すると波形メモリ110から消音の立ち下がり楽音波形を読み出し楽音信号をDA変換器111に出力する。DA変換器111は、楽音信号をデジタル形式からアナログ形式に変換し、アンプ112に出力する。アンプ112は、楽音信号を増幅し、スピーカ113から発音させる。
この電子鍵盤楽器は、アコースティックピアノのハンマの動きを検出し、電子音を鳴らすものである。その際、消音モードにより、打弦による弦の振動を停止し、電子音のみを鳴らすことができる。
図2は、ハンマ及びスイッチの位置を示す図である。ハンマ201及び202は、図1のハンマ107に対応する。スイッチS1及びS2は、図1のハンマセンサ106に対応する。ハンマ201は、図22に示すように、ソフトペダルを踏まない状態のハンマの初期位置(離鍵位置)を示す。ハンマ202は、図25に示すように、ソフトペダルを踏んだ状態のハンマの初期位置(離鍵位置)を示す。ハンマ202の位置は、ハンマ201の位置に比べて弦14に近い。第1のスイッチS1は、ソフトペダルを踏まない状態でハンマ201の離鍵のノートオフを検出するためのスイッチである。第2のスイッチS2は、ソフトペダルを踏んだ状態でハンマ202の離鍵のノートオフを検出するためのスイッチである。なお、第1のスイッチS1は、ソフトペダルを踏まない状態で、離鍵に応じてダンパ13が弦14に接触する位置に設定されている。その場合、ソフトペダルが踏まれると、図25を参照しながら説明したように、第1のスイッチS1はハンマ202の離鍵のノートオフを検出することができない。
図3は、ソフトペダルに応じたノートオフ処理方法を示す図である。CPU102は、ソフトペダル101のオン(踏んだ状態)又はオフ(踏まない状態)を示すソフトペダル信号SPを検出し、セレクタ303を制御する。セレクタ303は、ソフトペダル信号SPがソフトペダルのオフを示すときには第1のスイッチS1の離鍵情報301を選択し、ソフトペダル信号SPがソフトペダルのオンを示すときには第2のスイッチS2の離鍵情報302を選択する。CPU102は、セレクタ303が選択した離鍵情報を基にノートオフを検出する。これにより、ソフトペダルの操作状態に応じた適切なノートオフを検出することができる。
図4は、図1のハンマ107及びハンマセンサ106の構成例を示す図で、図2の概念を具現化したものであり、図5はハンマセンサ106の状態を示す図である。1はハンマ2、ハンマシャンク3、キャッチャ4及びバット5から成り、センタピン6によってフレンジ7に回動自在に軸支されたハンマ系である。該ハンマ系1のハンマシャンク3とキャッチャ4の回動経路は、センタピン6を中心とする円弧形をなす。第1のスイッチS1、第2のスイッチS2、第3のスイッチS3及び第4のスイッチS4は筐体12内に収納されている。ハンマ2は、図1のハンマ107に対応する。スイッチS1〜S4は、図1のハンマセンサ106に対応する。
第1のスイッチS1、第2のスイッチS2、第3のスイッチS3及び第4のスイッチS4は、筐体12内に、ハンマ系1の回動方向に沿って所望の間隔で配設され、シャッタ9は扇形をなし、ハンマ系1に固定されている。スイッチS1〜S4は、いずれもシャッタ9の通路を挾んで配設された発光部及び受光部とから成る光電スイッチ(光電センサ)である。スイッチS1〜S4の受光部は、光の透過量(通過量)を受光するものでもよいし、光の反射量を受光するものでもよい。押鍵及び離鍵に応じたハンマ2及びダンパ13の動きは、上記の図22〜図25の説明と同じである。
スイッチS1〜S4の受光部は、離鍵状態で発光部の光を受光し、ハイレベルを出力する。押鍵されてハンマ系1が弦14に向けて回動を始め、ダンパ13が弦14から離れ始める時刻t1において、シャッタ9は、第1のスイッチS1の発光部の光を遮光し、第1のスイッチS1の電圧はハイレベルからローレベルに変化する。
次に、さらにハンマ系1が弦14に近づくと、時刻t2において、シャッタ9は、第2のスイッチS2の発光部の光を遮光し、第2のスイッチS2の電圧はハイレベルからローレベルに変化する。
次に、さらにハンマ系1が弦14に近づくと、時刻t3において、シャッタ9は、第3のスイッチS3の発光部の光を遮光し、第3のスイッチS3の電圧はハイレベルからローレベルに変化する。
次に、さらにハンマ系1が弦14に近づくと、時刻t4において、シャッタ9は、第4のスイッチS4の発光部の光を遮光し、第4のスイッチS4の電圧はハイレベルからローレベルに変化する。CPU102は、時刻t4の第4のスイッチS4がローレベルになった状態をノートオンとして検出し、時刻t3からt4までの時間VELをベロシティ(音量)として検出する。その後、ハンマ2は弦14を叩く。その際、ダンパ13は、弦14から離れている。
ハンマ系1は、打弦の反動によりハンマレール21(図23)の方向に戻る。時刻t5において、シャッタ9は、第4のスイッチS4の発光部の光を通過させ、第4のスイッチS4の電圧はローレベルからハイレベルに変化する。
次に、さらにハンマ系1がハンマレール21に近づくと、時刻t6において、シャッタ9は、第3のスイッチS3の発光部の光を通過させ、第3のスイッチS3の電圧はローレベルからハイレベルに変化する。
演奏者が離鍵すると、ハンマ系1はハンマレール21(図23)に向けてさらに回動を始める。時刻t7において、シャッタ9は、第2のスイッチS2の発光部の光を通過させ、第2のスイッチS2の電圧はローレベルからハイレベルに変化する。
次に、さらにハンマ系1がハンマレール21に近づくと、時刻t8において、シャッタ9は、第1のスイッチS1の発光部の光を通過させ、第1のスイッチS1の電圧はローレベルからハイレベルに変化する。
ソフトペダルがオフのときには、時刻t8付近において、図24のダンパ13が弦14に接触し、消音状態になる。したがって、ソフトペダルがオフのときには、CPU102は、時刻t8の第1のスイッチS1がハイレベルになった状態をノートオフとして検出する。
これに対し、ソフトペダルがオンのときには、時刻t8以降でも第1のスイッチS1はローレベルを維持する。したがって、ソフトペダルがオンのときには、CPU102は、時刻t7の第2のスイッチS2がハイレベルになった状態をノートオフとして検出する。
本実施形態では、ソフトペダル101の操作状態に応じて、適切なノートオフを検出することができるので、確実にノートオフ処理を行うことができる。また、図17及び図18の電子鍵盤楽器は、ハンマの位置を検出するためのセンサスイッチと鍵盤の鍵位置を検出するためのセンサスイッチを必要とするため、コストが高くなる。これに対し、本実施形態は、ハンマの位置を検出するためのセンサスイッチのみを必要とするので、コストを低減することができる。また、本実施形態は、鍵盤の鍵位置を基にノートオフを検出するのではなく、ダンパが弦に接触する時点のハンマ位置を検出するので、高精度のノートオフを検出することができる。
以上のように、本実施形態は、鍵の操作に伴って動くハンマ2と、前記ハンマ2の位置を検出する検出手段(スイッチ)S1〜S4と、ソフトペダルの操作に応じて、前記ハンマ2が異なる位置に到達した時点でノートオフ処理を行う処理手段(CPU)102とを有する。
前記検出手段は、第1の位置に設けられ前記ハンマ2の位置を検出して第1の検出信号を出力する第1の検出手段(第1のスイッチ)S1と、第2の位置に設けられ前記ハンマ2の位置を検出して第2の検出信号を出力する第2の検出手段(第2のスイッチ)S2と、第3の位置に設けられ前記ハンマ2の位置を検出して第3の検出信号を出力する第3の検出手段(第3のスイッチ)S3と、第4の位置に設けられ前記ハンマ2の位置を検出して第4の検出信号を出力する第4の検出手段(第4のスイッチ)S4とを有する。
前記処理手段(CPU)102は、前記ソフトペダルが踏まれていないときには前記第1の検出信号を基にノートオフ処理を行い(時刻t8)、前記ソフトペダルが踏まれているときには前記第2の検出信号を基にノートオフ処理を行う(時刻t7)。また、前記処理手段(CPU)102は、前記第3及び第4の検出信号に応じてノートオンのベロシティVELを検出する。
(第2の実施形態)
図6は、本発明の第2の実施形態によるハンマ系1及びスイッチS1〜S3の構成例を示す図である。以下、本実施形態が第1の実施形態と異なる点を説明する。図6は、図4の4個のスイッチS1〜S4の代わりに3個のスイッチS1〜S3を設け、図6のシャッタ9の代わりにシャッタ601を設けた点が異なる。シャッタ601は、シャッタ9に対して形が異なる。図6のスイッチS2及びS3は、図4のスイッチS3及びS4に対応する。図6のスイッチS1は、図4のスイッチS1及びS2に対応し、受光部の受光量に応じて、ソフトペダルがオフのときのハンマ位置及びオンのときのハンマ位置を検出することができる。その詳細は、後に図8を参照しながら説明する。
図7は、本実施形態による電子鍵盤楽器の構成例を示すブロック図であり、図1に対して、コンパレータ回路701を追加したものである。ハンマセンサ106は、図6のスイッチS1〜S3に対応する。
図8は、本実施形態による電子鍵盤楽器の動作を説明するための図である。シャッタ601は、傾斜部を有し、その傾斜部がスイッチS1〜S3を横切ることにより、スイッチS1〜S3の出力電圧は受光量に応じて緩やかに連続して変化する。コンパレータ回路701は、スイッチS1〜S3の出力電圧及び閾値を比較し、スイッチ信号S11〜S14をスキャン回路105に出力する。
離鍵状態では、スイッチS1〜S3は、ハイレベルを出力する。コンパレータ回路701は、スイッチS1〜S3の出力電圧が閾値よりも大きいので、スイッチ信号S11〜S14をハイレベルにして出力する。
演奏者が押鍵すると、やがてシャッタ601の傾斜部が第1のスイッチS1を横切る。第1のスイッチS1は、受光量が徐々に少なくなり、出力電圧がハイレベルからローレベルに緩やかに変化する。
時刻t1において、コンパレータ回路701は、第1のスイッチS1の出力電圧が第1の閾値より低くなるので、スイッチ信号S11をハイレベルからローレベルに変化させる。
次に、時刻t2において、第1のスイッチS1の出力電圧がさらに低くなる。コンパレータ回路701は、第1のスイッチS1の出力電圧が第2の閾値より低くなるので、スイッチ信号S12をハイレベルからローレベルに変化させる。
その後、シャッタ601の傾斜部が第2のスイッチS2を横切る。第2のスイッチS2は、受光量が徐々に少なくなり、出力電圧がハイレベルからローレベルに緩やかに変化する。
時刻t3において、コンパレータ回路701は、第2のスイッチS2の出力電圧が第3の閾値より低くなるので、スイッチ信号S13をハイレベルからローレベルに変化させる。
その後、シャッタ601の傾斜部が第3のスイッチS3を横切る。第3のスイッチS3は、受光量が徐々に少なくなり、出力電圧がハイレベルからローレベルに緩やかに変化する。
時刻t4において、コンパレータ回路701は、第3のスイッチS3の出力電圧が第4の閾値より低くなるので、スイッチ信号S14をハイレベルからローレベルに変化させる。CPU102は、時刻t4のスイッチ信号S14がローレベルになった状態をノートオンとして検出し、時刻t3からt4までの時間VELをベロシティ(音量)として検出する。その後、ハンマ2は弦14を叩く。その際、ダンパ13は、弦14から離れている。
ハンマ系1は、打弦の反動によりハンマレール21(図23)の方向に戻る。シャッタ601の傾斜部が第3のスイッチS3を横切る。第3のスイッチS3は、受光量が徐々に多くなり、出力電圧がローレベルからハイレベルに緩やかに変化する。
時刻t5において、コンパレータ回路701は、第3のスイッチS3の出力電圧が第4の閾値より高くなるので、スイッチ信号S14をローレベルからハイレベルに変化させる。
その後、シャッタ601の傾斜部が第2のスイッチS2を横切る。第2のスイッチS2は、受光量が徐々に多くなり、出力電圧がローレベルからハイレベルに緩やかに変化する。
時刻t6において、コンパレータ回路701は、第2のスイッチS2の出力電圧が第3の閾値より高くなるので、スイッチ信号S13をローレベルからハイレベルに変化させる。
演奏者が離鍵すると、ハンマ系1はハンマレール21(図23)に向けてさらに回動を始める。シャッタ601の傾斜部は、第1のスイッチS1を横切る。第1のスイッチS1は、受光量が徐々に多くなり、出力電圧がローレベルからハイレベルに緩やかに変化する。
時刻t7において、コンパレータ回路701は、第1のスイッチS1の出力電圧が第2の閾値より高くなるので、スイッチ信号S12をローレベルからハイレベルに変化させる。
次に、時刻t8において、コンパレータ回路701は、第1のスイッチS1の出力電圧が第1の閾値より高くなるので、スイッチ信号S11をローレベルからハイレベルに変化させる。
スイッチ信号S11〜S14は、図5のスイッチS1〜S4の出力電圧と同じである。したがって、本実施形態は、スイッチ信号S11〜S14を用いて第1の実施形態と同様に、ノートオン及びノートオフを検出することができる。
ソフトペダルがオフのときには、時刻t8付近において、図24のダンパ13が弦14に接触し、消音状態になる。したがって、ソフトペダルがオフのときには、CPU102は、時刻t8のスイッチ信号S11がハイレベルになった状態をノートオフとして検出する。
これに対し、ソフトペダルがオンのときには、時刻t8以降でもスイッチ信号S11はローレベルを維持する。したがって、ソフトペダルがオンのときには、CPU102は、時刻t7のスイッチ信号S12がハイレベルになった状態をノートオフとして検出する。
本実施形態では、ソフトペダル101の操作状態に応じて、適切なノートオフを検出することができる。また、本実施形態は、第1の実施形態に比べ、スイッチS1〜S3の数を少なくすることができるので、コストを低減することができる。
以上のように、本実施形態は、鍵の操作に伴って動くハンマ2と、前記ハンマ2の位置を検出する検出手段(スイッチ)S1〜S3と、ソフトペダルの操作に応じて、前記ハンマ2が異なる位置に到達した時点でノートオフ処理を行う処理手段(CPU)102とを有する。
前記検出手段S1〜S3は、光電センサを有し、前記ハンマ2の位置に応じて異なる受光量を検出する。前記処理手段(CPU)102は、ソフトペダルの操作に応じて、前記検出手段S1が異なる受光量を検出した時点でノートオフ処理を行う(時刻t7又はt8)。
(第3の実施形態)
図9(A)〜(H)は本発明の第3の実施形態による電子鍵盤楽器の構成例を示す図であり、図10はスイッチS1及びS2の出力電圧を示す図である。以下、本実施形態が第1の実施形態と異なる点を説明する。図9(A)〜(H)は、図4の4個のスイッチS1〜S4の代わりに2個のスイッチS1及びS2を設けた点が異なる。また、シャッタ9の形が異なる。
図9(A)に示すように、離鍵状態では、シャッタ9は初期位置に位置する。スイッチS1及びS2は、シャッタ9により遮光されないので、時刻t1の前では、ハイレベルを出力する。
演奏者が押鍵すると、シャッタ9が弦14の方向への回動を開始する。時刻t1において、シャッタ9が第1のスイッチS1の光のみを遮る。第1のスイッチS1の出力電圧はローレベル、第2のスイッチS2の出力電圧はハイレベルになる。
次に、時刻t2において、図9(B)に示すように、シャッタ9がスイッチS1及びS2の光を遮る。スイッチS1及びS2の出力電圧は、ローレベルになる。
次に、時刻t3において、図9(C)に示すように、シャッタ9がスイッチS2の光のみを遮る。第1のスイッチS1の出力電圧はハイレベル、第2のスイッチS2の出力電圧はローレベルになる。
次に、時刻t4において、図9(D)に示すように、シャッタ9はスイッチS1及びS2の光を通過させる。スイッチS1及びS2の出力電圧は、ハイレベルになる。CPU102は、時刻t4のスイッチS2の出力電圧がハイレベルになった状態をノートオンとして検出し、時刻t3からt4までの時間VELをベロシティ(音量)として検出する。
その後、ハンマ2が打弦し、図9(E)に示すように、その反動でシャッタ9が弦から離れる方向に向けて回動する。
次に、時刻t5において、シャッタ9がスイッチS2の光のみを遮る。第1のスイッチS1の出力電圧はハイレベル、第2のスイッチS2の出力電圧はローレベルになる。
次に、時刻t6において、図9(F)に示すように、シャッタ9がスイッチS1及びS2の光を遮る。スイッチS1及びS2の出力電圧は、ローレベルになる。
次に、時刻t7において、シャッタ9がスイッチS1の光のみを遮る。第1のスイッチS1の出力電圧はローレベル、第2のスイッチS2の出力電圧はハイレベルになる。
次に、時刻t8において、シャッタ9はスイッチS1及びS2の光を通過させる。スイッチS1及びS2の出力電圧は、ハイレベルになる。
ソフトペダルがオフのときには、CPU102は、時刻t8のスイッチS1の出力電圧がハイレベルになった状態をノートオフとして検出する。
これに対し、ソフトペダルがオンのときには、時刻t8以降でもスイッチS1の出力電圧はローレベルを維持する。したがって、ソフトペダルがオンのときには、CPU102は、時刻t7のスイッチS2の出力電圧がハイレベルになった状態をノートオフとして検出する。
本実施形態では、ソフトペダル101の操作状態に応じて、適切なノートオフを検出することができる。また、本実施形態は、第1及び第2の実施形態に比べ、スイッチS1及びS2の数を少なくすることができるので、コストを低減することができる。
以上のように、本実施形態は、鍵の操作に伴って動くハンマ2と、前記ハンマ2の位置を検出する検出手段(スイッチ)S1及びS2と、ソフトペダルの操作に応じて、前記ハンマ2が異なる位置に到達した時点でノートオフ処理を行う処理手段(CPU)102とを有する。
前記検出手段は、第1の位置に設けられ前記ハンマ2の位置を検出して第1の検出信号を出力する第1の検出手段(第1のスイッチ)S1と、第2の位置に設けられ前記ハンマ2の位置を検出して第2の検出信号を出力する第2の検出手段(第2のスイッチ)S2とを有する。
前記処理手段(CPU)102は、前記ソフトペダルが踏まれていないときには前記第1の検出信号を基にノートオフ処理を行い(時刻t8)、前記ソフトペダルが踏まれているときには前記第2の検出信号を基にノートオフ処理を行う(時刻t7)。また、前記処理手段(CPU)102は、前記第1及び第2の検出信号に応じてノートオンのベロシティVELを検出する。
(第4の実施形態)
図11に示すように、第1の実施形態において、演奏者が離鍵した直後にソフトペダルをオンすると、ノートオフが検出されない場合がありえる。すなわち、離鍵操作によりハンマ2が初期位置に戻ろうとする過程で、シャッタ9がスイッチS2を通過するが、このときにはソフトペダルがオフになっているので、ノートオフの検出を行わない。さらに、ハンマ2が戻り、シャッタ9がスイッチS1に到達する手前でソフトペダルがオンされると、ハンマ2はハンマレール21に阻止される形で、スイッチS1に到達することなく、その動きを止めるかやや弦方向に押し戻されることになる。ソフトペダルがオンされた後は、スイッチS2を基にノートオフ検出を行うため、離鍵操作が行われているにもかかわらずに、ノートオフを検出することができない。本発明の第4の実施形態は、この課題を解決することを目的とする。
図12は、本発明の第4の実施形態による電子鍵盤楽器の構成例を示す図である。以下、本実施形態が第1の実施形態と異なる点を説明する。図12は、図3に対して、イベントバッファ1201を追加したものである。イベントバッファ1201は、RAM104内に設けられ、鍵盤108の88鍵のキー番号に対応する特殊フラグを記憶する。特殊フラグは、第2のセンサS2の離鍵情報(ノートオフイベント)が検出されると1になる。以下、その詳細を説明する。
図13は、CPU102が行うイベント割り込み処理を示すフローチャートである。CPU102は、イベントを検出すると、以下の割り込み処理を行う。CPU102は、図5の時刻t4においてノートオンのイベントを検出し、時刻t7において特殊ノートオフのイベントを検出し、時刻t8において通常ノートオフのイベントを検出する。なお、CPU102は、ソフトペダルのオン/オフにかかわらずに、特殊ノートオフ及び通常ノートオフのイベントを検出する。
ステップS1301では、イベントの種類を判定する。ノートオフイベントであればステップS1303へ進み、その他のイベントであればステップS1302へ進む。
ステップS1303では、ノートオフの種類を判定する。特殊ノートオフであればステップS1307へ進み、通常ノートオフであればステップS1304へ進む。
ステップS1307では、ソフトペダルがオンであるか否かを判定する。オンであればステップS1305へ進み、オフであればステップS1308へ進む。
ステップS1308では、イベントバッファ1201において、イベントが発生したキー番号(音高)の特殊フラグに1をセットする。キー番号は、イベントが発生したハンマの番号を基に特定することができる。その後、処理を終了する。
ステップS1304では、ソフトペダルがオンであるか否かを判定する。オンであれば処理を終了し、オフであればステップS1305へ進む。なお、ステップS1304の処理は、省略してもよい。
ステップS1305では、イベントが発生したキー番号のノートオフ処理(消音処理)を行う。その詳細は、後に図15を参照しながら説明する。
次に、ステップS1306では、イベントバッファ1201において、イベントが発生したキー番号の特殊フラグを0にクリアする。その後、処理を終了する。
ステップS1302では、その他のイベント処理を行う。例えば、ノートオンイベントが発生した場合には、ノートオン処理(発音処理)を行う。その後、処理を終了する。
図14は、CPU102が行うソフトペダルチェックのためのタイマ割り込み処理を示すフローチャートである。CPU102は、タイマ割り込みにより定期的に、以下の割り込み処理を行う。
ステップS1401では、ソフトペダルがオフからオンになったか否かを判定する。オンになったときにはステップS1402に進み、オンになっていないときには処理を終了する。
ステップS1402では、変数iに1をセットし、ステップS1403に進む。ステップS1403では、イベントバッファ1201を参照し、キー番号が「i」の特殊フラグが1か否かを判定する。1であればステップS1404へ進み、0であればステップS1406へ進む。
ステップS1404では、キー番号が「i」のノートオフ処理(消音処理)を行う。その詳細は、後に図15を参照しながら説明する。
次に、ステップS1405では、イベントバッファ1201において、キー番号が「i」の特殊フラグを0にクリアする。
次に、ステップS1406では、変数iをインクリメントする。次に、ステップS1407では、変数iが88より大きいか否かを判定する。88より大きければ処理を終了し、88以下であればステップS1403に戻り、上記の処理を繰り返す。これにより、88鍵すべての処理を行うことができる。離鍵操作直後にソフトペダルがオンになったときには、そのタイマ割り込み処理により、ノートオフ処理を行うことができる。
図15は、図13のステップS1305及び図14のステップS1404のノートオフ処理の詳細を示すフローチャートである。まず、ステップS1501では、ダンパペダル又はソステヌートペダルが踏まれているか否かを判定する。ダンパペダル及びソステヌートペダルは、図1のペダル101内に設けられる。ダンパペダル又はソステヌートペダルが踏まれているときにはステップS1504に進み、踏まれていないときにはステップS1502に進む。
ステップS1502では、リリース用エンベロープパラメータを使用している音源回路109のチャンネルすべてにセットする。次に、ステップS1503では、発音チャンネル管理にてリリース処理済みのチャンネルであることを記録する。その後、処理を終了する。ステップS1504では、ダンパペダル及びソステヌートペダルの操作に応じて、ダンパ処理又はソステヌート処理を行う。その後、処理を終了する。
本実施形態によれば、離鍵操作直後にソフトペダルがオンになった場合でも、確実にノートオフ処理を行うことができる。
以上のように、本実施形態は、鍵の操作に伴って動くハンマ2と、前記ハンマ2の位置を検出する検出手段(スイッチ)S1〜S4と、ソフトペダルの操作に応じて、前記ハンマ2が異なる位置に到達した時点でノートオフ処理を行う処理手段(CPU)102とを有する。
前記処理手段(CPU)102は、前記ソフトペダルが踏まれた時点で、前記ハンマ2の異なる位置のいずれかの位置(時刻t7)にハンマが到達しているときには(特殊フラグが1のときには)ノートオフ処理を行う(ステップS1404)。
(第5の実施形態)
第4の実施形態において、演奏者が同一の鍵を連打した場合に、演奏者の意図に反して、各音符毎にノートオフ処理が行われてしまうことがある。すなわち、演奏者が押鍵操作を行うとハンマ2は打弦し、離鍵操作を行うとハンマ2はハンマレール21に向けて回動し、ダンパ13は弦14に向けて移動する。ここで、ダンパ13が弦14に接触する前に、演奏者が同一鍵を押鍵すると、ダンパ13は消音することなく弦14を振動させたまま、再びハンマ13が打弦することになる。この際、上記の離鍵操作により特殊ノートオフイベントが発生し、特殊フラグに1がセットされ、ノートオフ処理されてしまうことがありえる。このような連打の際のノートオフ処理を禁止する必要がある。本発明の第5の実施形態は、この課題を解決することを目的とする。
図16は、本発明の第5の実施形態による電子鍵盤楽器のイベント割り込み処理を示すフローチャートである。以下、本実施形態が第4の実施形態と異なる点を説明する。図16は、図13に対して、ステップS1601を追加したものである。ステップS1301において、発生イベントが特殊キーオンイベントであるときには、ステップS1601に進む。特殊キーオンイベントは、CPU102により、図5の時刻t2においてスイッチS2の出力電圧がローレベルになった時点で検出される。ステップS1601では、イベントバッファ1201において、イベントが発生したキー番号の特殊フラグを0にクリアする。その後、処理を終了する。以上の処理により、同一鍵の連打の際に、演奏者の意図に反するノートオフ処理を禁止することができる。
以上のように、本実施形態によれば、CPU(処理手段)102は、スイッチS1〜S4により検出されたハンマ2の位置に応じてハンマ2が押鍵に伴うハンマ2の移動であることを検出したときには(時刻t2)、ソフトペダルが踏まれた時点でのノートオフ処理(ステップS1404)を禁止する(ステップS1601)。
なお、第1〜第5の実施形態では、ソフトペダルのオン又はオフの2段階の操作を検出し、ノートオフ処理を行う例を説明したが、ソフトペダルを半分の深さだけ踏み込んだ場合のように3段階以上の操作量を検出し、3段階以上に分けて異なるノートオフ処理を行うようにしてもよい。
上記実施形態は、何れも本発明を実施するにあたっての具体化の例を示したものに過ぎず、これらによって本発明の技術的範囲が限定的に解釈されてはならないものである。すなわち、本発明はその技術思想、またはその主要な特徴から逸脱することなく、様々な形で実施することができる。
本発明の第1の実施形態による電子鍵盤楽器の構成例を示すブロック図である。 ハンマ及びスイッチの位置を示す図である。 ソフトペダルに応じたノートオフ処理方法を示す図である。 図1のハンマ及びハンマセンサの構成例を示す図である。 ハンマセンサの状態を示す図である。 本発明の第2の実施形態によるハンマ系及びスイッチの構成例を示す図である。 第2の実施形態による電子鍵盤楽器の構成例を示すブロック図である。 第2の実施形態による電子鍵盤楽器の動作を説明するための図である。 図9(A)〜(H)は本発明の第3の実施形態による電子鍵盤楽器の構成例を示す図である。 スイッチの出力電圧を示す図である。 ハンマ及びスイッチを示す図である。 本発明の第4の実施形態による電子鍵盤楽器の構成例を示す図である。 CPUが行うイベント割り込み処理を示すフローチャートである。 CPUが行うソフトペダルチェックのためのタイマ割り込み処理を示すフローチャートである。 ノートオフ処理の詳細を示すフローチャートである。 本発明の第5の実施形態による電子鍵盤楽器のイベント割り込み処理を示すフローチャートである。 電子鍵盤楽器の構成を示す図である。 図17のセンサの電圧を示す図である。 他の電子鍵盤楽器の構成を示す図である。 スイッチの動作を示す図である。 スイッチの動作を示す図である。 ソフトペダルを踏み込まずかつ離鍵状態の電子鍵盤楽器を示す図である。 押鍵に応じた打弦時の電子鍵盤楽器を示す図である。 押鍵に応じた打弦後の電子鍵盤楽器を示す図である。 ソフトペダルを踏み込みかつ離鍵状態の電子鍵盤楽器を示す図である。
符号の説明
1 ハンマ系
2 ハンマ
3 ハンマシャンク
4 キャッチャ
5 バット
6 センタピン
7 フレンジ
9 シャッタ
12 筐体
13 ダンパ
14 弦
S1〜S4 スイッチ
100 データバス
101 ペダル
102 CPU
103 ROM
104 RAM
105 スキャン回路
106 ハンマセンサ
107 ハンマ
108 鍵盤
109 音源回路
110 波形メモリ
111 DA変換器
112 アンプ
113 スピーカ

Claims (8)

  1. 鍵の操作に伴って動くハンマと、
    前記ハンマの位置を検出する検出手段と、
    ソフトペダルの操作に応じて、前記ハンマが異なる位置に到達した時点でノートオフ処理を行う処理手段と
    を有することを特徴とする電子鍵盤楽器。
  2. 前記検出手段は、第1の位置に設けられ前記ハンマの位置を検出して第1の検出信号を出力する第1の検出手段と、第2の位置に設けられ前記ハンマの位置を検出して第2の検出信号を出力する第2の検出手段とを有し、
    前記処理手段は、前記ソフトペダルが踏まれていないときには前記第1の検出信号を基にノートオフ処理を行い、前記ソフトペダルが踏まれているときには前記第2の検出信号を基にノートオフ処理を行うことを特徴とする請求項1記載の電子鍵盤楽器。
  3. 前記検出手段は、さらに、第3の位置に設けられ前記ハンマの位置を検出して第3の検出信号を出力する第3の検出手段と、第4の位置に設けられ前記ハンマの位置を検出して第4の検出信号を出力する第4の検出手段とを有し、
    前記処理手段は、前記第3及び第4の検出信号に応じてノートオンのベロシティを検出することを特徴とする請求項2記載の電子鍵盤楽器。
  4. 前記処理手段は、前記第1及び第2の検出信号に応じてノートオンのベロシティを検出することを特徴とする請求項2記載の電子鍵盤楽器。
  5. 前記検出手段は、光電センサを有し、前記ハンマの位置に応じて異なる受光量を検出し、
    前記処理手段は、ソフトペダルの操作に応じて、前記検出手段が異なる受光量を検出した時点でノートオフ処理を行うことを特徴とする請求項1記載の電子鍵盤楽器。
  6. 前記処理手段は、前記ソフトペダルが踏まれた時点で、前記ハンマの異なる位置のいずれかの位置にハンマが到達しているときにはノートオフ処理を行うことを特徴とする請求項1記載の電子鍵盤楽器。
  7. 前記処理手段は、前記検出されたハンマの位置に応じて前記ハンマが押鍵に伴うハンマの移動であることを検出したときには、前記ソフトペダルが踏まれた時点でのノートオフ処理を禁止することを特徴とする請求項6記載の電子鍵盤楽器。
  8. 鍵の操作に伴って動くハンマの位置を検出する検出ステップと、
    ソフトペダルの操作に応じて、前記ハンマが異なる位置に到達した時点でノートオフ処理を行う処理ステップと
    を有することを特徴とする電子鍵盤楽器の処理方法。
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