JP2008191375A - 表示装置ならびにその駆動回路および駆動方法 - Google Patents

表示装置ならびにその駆動回路および駆動方法 Download PDF

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Abstract

【課題】走査信号を昇圧する小型で消費電力が小さいアクティブマトリクス型液晶表示装置を提供する。
【解決手段】本液晶表示装置のゲート昇圧回路に含まれる1つの昇圧回路210において、遅延信号生成回路213および論理反転回路214は、第1から第3までのスイッチ制御信号Sa〜Scにより、第1から第3までのアナログスイッチ211a〜211cを適宜のタイミングでオンまたはオフすることにより、走査信号線GL1に繋がる容量素子212に対していわゆるチャージポンプ動作を行う。このように上記1つの昇圧回路は、1つの走査信号線を駆動するだけでよいので、そのチャージポンプ用の容量素子はTFT基板上に形成できるほどの大きさで足りる。よって、本表示装置を全体として小型で消費電力が小さいものとすることができる。
【選択図】図3

Description

本発明は、薄膜トランジスタ等のスイッチング素子を用いた液晶表示装置等のようなアクティブマトリクス型表示装置ならびにその走査信号線の駆動回路および駆動方法に関する。
一般に、アクティブマトリクス型の液晶表示装置は、液晶層を挟持する2枚の基板を含む表示部を備えており、当該2枚の基板のうち一方の基板には、映像信号線としての複数の映像信号線と走査信号線としての複数の走査信号線とが格子状に配置され、それら複数の映像信号線と走査信号線との交差点にそれぞれ対応してマトリクス状に配置された複数の画素形成部が設けられている。各画素形成部は、装置の表示部を構成しており、走査信号線にゲート端子が接続され映像信号線にソース端子が接続されたスイッチング素子であるTFT(Thin Film Transistor:薄膜トランジスタ)と、そのTFTのドレイン端子に接続された画素電極とを含む。
このようなアクティブマトリクス型液晶表示装置は、その表示部の映像信号線を駆動するソースドライバと、その表示部の走査信号線を駆動するゲートドライバと、上記共通電極を駆動するための共通電極駆動回路と、ソースドライバ、ゲートドライバ、および共通電極駆動回路を制御するための表示制御回路とを有している。
このようなアクティブマトリクス型液晶表示装置において、従来より一般的に、映像信号線を駆動するための電圧よりも走査信号線を駆動するための電圧の方が大きい。液晶を駆動するための電圧は例えば5V程度であり、映像信号線を駆動するための最大電圧は例えば+5Vから−5Vまでの10V程度であることが多いが、走査信号線を駆動するための電圧はTFTの閾値電圧に対して十分に余裕がある値、例えば15V程度であることが多い。そのため、電源回路により映像信号線を駆動するための電圧とともに、走査信号線を駆動するための電圧を生成することが多い。
しかし、このように多くの種類の電圧を生成する電源回路はその構成が複雑となってコストがかかる。また、走査信号線を駆動するための高い電圧を生成しなければならないので、駆動回路における消費電力が大きくなる。
そこで、このような問題を解決するため、ゲートドライバには比較的低い電圧を与え、このゲートドライバから出力される信号電圧をDC/DCコンバータ回路からの昇圧電圧出力に基づいてより大きな電圧にレベル変換する従来のアクティブマトリクス型液晶表示装置がある(例えば特許文献1を参照)。
特開2001−183702号公報
しかし、上記従来のアクティブマトリクス型液晶表示装置では、昇圧用のDC/DCコンバータ回路により全ての走査信号線を駆動しなければならないため、使用されるトランジスタのサイズが大きくなる。その結果、上記回路を設けるためのまとまった領域が必要となり、表示装置の小型化を妨げる要因となる。特に、上記回路において使用される平滑用のコンデンサや昇圧回路(具体的にはチャージポンプ回路)に使用されるコンデンサは容量が大きいため、TFT基板上に形成することが難しく、TFT基板外に外付けすることになる。そのため装置の部品点数も増加することになる。
また、このDC/DCコンバータ回路の負荷は重いことから消費電力が大きくなり、さらに電圧をレベル変換するためのトランジスタがオンされまたはオフされるときに流れる貫通電流やそのオフ抵抗を介して流れる電流のため、上記従来のアクティブマトリクス型液晶表示装置では装置全体の消費電力が比較的大きくなる。
そこで本発明は、例えばDC/DCコンバータ回路などの大きな駆動能力を有する回路を設けることなく昇圧された走査信号を生成することができる、小型で消費電力が小さいアクティブマトリクス型表示装置を提供することを目的とする。
第1の発明は、表示すべき画像を表す複数の映像信号をそれぞれ伝達するための複数の映像信号線と、前記複数の映像信号線と交差する複数の走査信号線と、前記複数の映像信号線と前記複数の走査信号線との交差点にそれぞれ対応してマトリクス状に配置された複数の画素形成部とを備えるアクティブマトリクス型表示装置における前記走査信号線を駆動する走査線駆動回路であって、
前記複数の走査信号線を選択的に駆動するよう、前記走査信号線毎に所定のパルス信号を出力するドライバ回路と、
前記走査信号線毎に設けられ、前記ドライバ回路から出力されるパルス信号の電圧をさらに所定の加算電圧だけ昇圧する昇圧回路と
を備えることを特徴とする。
第2の発明は、第1の発明において、
前記昇圧回路は、
前記ドライバ回路および対応する走査信号線に接続される第1の電極と、当該第1の電極との間で所定電圧を保持可能な第2の電極とを有する容量素子と、
前記第1の電極に前記ドライバ回路から出力される前記パルス信号が与えられるよう前記ドライバ回路と前記第1の電極とを接続し、所定期間経過後に切り離す第1の切り替え手段と
基準となる第1の電圧と当該第1の電圧から前記加算電圧だけ大きい第2の電圧とを回路外部から受け取り、前記第1の切り替え手段により前記第1の電極に前記パルス信号が与えられるときに前記第1の電圧を前記第2の電極に与え、前記第1の切り替え手段により前記ドライバ回路と前記第1の電極とが切り離された後に前記第2の電圧を前記第2の電極に与えることによって、前記第1の電極の電圧を前記加算電圧だけ昇圧する第2の切り替え手段と
を含むことを特徴とする。
第3の発明は、第2の発明において、
前記昇圧回路は、前記ドライバ回路から受け取った前記パルス信号の立ち上がり時点から所定の第1の時間だけ遅延した第1の時点でアクティブとなる第1の制御信号と、前記第1の時点から所定の第2の時間だけ遅延した第2の時点でアクティブとなる第2の制御信号とを生成する制御信号生成回路をさらに含み、
前記第1の切り換え手段は、前記制御信号生成回路により生成される前記第1の制御信号に基づき、前記第1の時点で前記ドライバ回路と前記第1の電極とを切り離し、
前記第2の切り替え手段は、前記制御信号生成回路により生成される前記第2の制御信号に基づき、前記第2の時点で前記第2の電圧を前記第2の電極に与えることを特徴とする。
第4の発明は、第3の発明において、
前記制御信号生成回路は、前記ドライバ回路から受け取った前記パルス信号の立ち下がり時点から所定の第3の時間だけ前の第3の時点で前記第2の制御信号を非アクティブにするとともに、前記第3の時点から所定の第4の時間だけ前の第4の時点で前記第1の制御信号を非アクティブにし、
前記第2の切り替え手段は、前記制御信号生成回路により生成される前記第2の制御信号に基づき、前記第3の時点で前記第1の電圧を前記第2の電極に与え、
前記第1の切り換え手段は、前記制御信号生成回路により生成される前記第1の制御信号に基づき、前記第4の時点で前記ドライバ回路と前記第1の電極とを接続することを特徴とする。
第5の発明は、第2の発明において、
前記容量素子の容量値は、対応する走査信号線に寄生する寄生容量値よりも十分に大きい容量値を有することを特徴とする。
第6の発明は、第1から第5までのいずれか1つの発明に記載の走査信号線駆動回路を備えたことを特徴とする、アクティブマトリクス型表示装置である。
第7の発明は、第6の発明において、
前記走査信号線駆動回路は、前記走査信号線が形成されるガラス基板上に形成されることを特徴とする。
第8の発明は、表示すべき画像を表す複数の映像信号をそれぞれ伝達するための複数の映像信号線と、前記複数の映像信号線と交差する複数の走査信号線と、前記複数の映像信号線と前記複数の走査信号線との交差点にそれぞれ対応してマトリクス状に配置された複数の画素形成部とを備えるアクティブマトリクス型表示装置における前記走査信号線の駆動方法であって、
前記複数の走査信号線を選択的に駆動するよう、前記走査信号線毎に所定のパルス信号を出力する出力ステップと、
前記走査信号線毎に設けられ、前記出力ステップにおいて出力されるパルス信号の電圧をさらに所定の加算電圧だけ昇圧する昇圧ステップと
を備えることを特徴とする。
上記第1の発明によれば、昇圧回路は、走査信号線毎に設けられ1つの走査信号線を駆動するだけでよいので、例えばDC/DCコンバータ回路などの大きな駆動能力を有する回路を設けることなく、ドライバ回路から出力されるパルス信号をさらに加算電圧だけ昇圧することができるので、走査信号線駆動回路を全体として小型で消費電力が小さいものとすることができる。
上記第2の発明によれば、第1および第2の切り替え手段により、容量素子に対していわゆるチャージポンプ動作を行うことにより、簡易な構成で容量素子における第1の電極に繋がる走査信号線に与える信号電圧を昇圧することができる。また、1つの走査信号線を駆動するだけでよいことから、容量素子の大きさを小さなものにすることができるので、走査信号線駆動回路を全体として小型で消費電力が小さいものとすることができる。
上記第3の発明によれば、ドライバ回路からのパルス信号のみに基づいて制御信号生成回路により生成される第1および第2の制御信号により、第1および第2の切り替え手段を制御するので、昇圧回路外部からの制御信号が一切不要であり、外部からの配線や外部からの煩雑な制御構成を省略することができる。
上記第4の発明によれば、昇圧された走査信号線の電位をパルス信号の電位(典型的にはオフ電位)まで降圧する動作を、制御信号生成回路と第1および第2の切り換え手段とにより行うので、降圧動作のための新たな構成(例えば走査信号線を接地するための手段など)を設けることなく、速やかに降圧動作を行うことができる。
上記第5の発明によれば、容量素子の容量値が走査信号線の寄生容量値よりも十分に大きい容量値となるので、寄生容量の影響を無視することができ、必要十分な昇圧電圧を得ることができる。
上記第6の発明によれば、上記第1から第5までの発明と同様の効果をアクティブマトリクス型表示装置において奏することができる。
上記第7の発明によれば、走査信号線駆動回路がガラス基板上に形成されるので、例えば走査信号線、映像信号線、および画素回路などと同一のプロセスでモノリシックに形成することができ、表示装置を小型で低消費電力とすることができる。
上記第8の発明によれば、上記第1の発明と同様の効果を走査信号線の駆動方法において奏することができる。
以下、本発明の一実施形態に係るアクティブマトリクス型液晶表示装置の構成および動作について、添付図面を参照して説明する。
<1. 全体的な構成および動作>
図1は、本実施形態に係る液晶表示装置の構成をその表示部の等価回路と共に示すブロック図である。この液晶表示装置は、映像信号線駆動回路としてのデータドライバ101と、走査信号線駆動回路としてのゲートドライバ102と、このゲートドライバ102からの走査信号を昇圧するゲート昇圧回路200と、アクティブマトリクス型の表示部103と、データドライバ101およびゲートドライバ102を制御するための表示制御回路300とを備えている。
本実施形態における表示部103は、複数本(m本)の走査信号線(ゲート線)GL1〜GLmと、それらの走査信号線GL1〜GLmのそれぞれと交差する複数本(n本)の映像信号線(データ線)SL1〜SLnと、それらの走査信号線GL1〜GLmと映像信号線SL1〜SLnとの交差点にそれぞれ対応して設けられた複数個(m×n個)の画素形成部とを含む。
これらの画素形成部はマトリクス状に配置されて画素アレイを構成し、各画素形成部は、対応する交差点を通過する走査信号線GLj(jはm以下の自然数)にゲート端子が接続される共に当該交差点を通過する映像信号線SLk(kはn以下の自然数)にソース端子が接続されたスイッチング素子であるTFT10と、そのTFT10のドレイン端子に接続された画素電極と、上記複数の画素形成部に共通的に設けられた対向電極である共通電極Ecと、上記複数の画素形成部に共通的に設けられ画素電極と共通電極Ecとの間に挟持された液晶層とからなり、必要に応じ、画素電極と共通電極Ecとによって形成される容量に並列に補助容量が付加される。そして、これら画素電極と共通電極Ecとにより形成される容量(補助容量が付加されている場合にはこれに補助容量を加えた容量)により、画素容量Cpが構成される。このような構成の本実施形態の上記表示部103に対する本発明の駆動方法および駆動回路につき、以下に説明する。
本実施形態では、液晶パネルに表示すべき画像を表す(狭義の)画像データおよび表示動作のタイミング等を決めるデータ(例えば表示用クロックの周波数を示すデータ)(以下「表示制御データ」という)は、外部のコンピュータにおけるCPU等から表示制御回路300に送られる(以下、外部から送られるこれらのデータDvを「広義の画像データ」という)。すなわち、外部のCPU等は、広義の画像データDvを構成する(狭義の)画像データおよび表示制御データを、表示制御回路300内の図示されない表示メモリおよびレジスタにそれぞれ書き込む。
表示制御回路300は、上記画像データDvと、その画像データDvの表す画像を表示部103に表示させるための信号として、データドライバ用スタートパルス信号SSPと、データドライバ用クロック信号SCKと、表示すべき画像を表すデジタル画像信号DA(画像データDvに相当する信号)と、ゲートドライバ用スタートパルス信号GSPと、ゲートドライバ用クロック信号GCKとを生成し出力する。
より詳しくは、画像データDvを内部メモリで必要に応じてタイミング調整等を行った後に、デジタル画像信号DAとして表示制御回路300から出力し、そのデジタル画像信号DAの表す画像の各画素に対応するパルスからなる信号としてデータドライバ用クロック信号SCKを生成し、1水平走査期間毎に所定期間だけハイレベル(Hレベル)となる信号としてデータドライバ用スタートパルス信号SSPを生成し、1フレーム期間(1垂直走査期間)毎に所定期間だけHレベルとなる信号としてゲートドライバ用スタートパルス信号GSPを生成し、所定のパルスを繰り返し含むゲートドライバ用クロック信号GCKを生成する。
上記のようにして表示制御回路300において生成された信号のうち、デジタル画像信号DAとデータドライバ用のスタートパルス信号SSPおよびクロック信号SCKとは、データドライバ101に入力され、ゲートドライバ用のスタートパルス信号GSPおよびクロック信号GCKとは、ゲートドライバ102に入力される。
データドライバ101は、デジタル画像信号DAとデータドライバ用のスタートパルス信号SSPおよびクロック信号SCKとに基づき、デジタル画像信号DAの表す画像の各水平走査線における画素値に相当するアナログ電圧として映像信号S(1)〜S(n)を1水平走査期間毎に順次生成し、これらの映像信号S(1)〜S(n)を映像信号線SL1〜SLnにそれぞれ印加する。本実施形態におけるデータドライバ101は、液晶層への印加電圧の極性が1フレーム期間毎に反転されると共に各フレーム内において1水平走査線毎にも反転されるように映像信号S(1)〜S(n)が出力される駆動方式、すなわちライン反転駆動方式が採用されるが、表示品位向上の観点からは、これに加えて、1映像信号線毎(縦ライン毎)にも液晶層への印加電圧の極性を反転させる駆動方式、すなわちドット反転駆動方式を採用してもよい。すなわち、データドライバ101は、映像信号線SL1〜SLnへの印加電圧の極性が映像信号線毎に反転するように映像信号S(1)〜S(n)を出力する構成としてもよい。
ゲートドライバ102は、典型的にはm段のシフトレジスタからなり、ゲートドライバ用スタートパルス信号GSPと、ゲートドライバ用クロック信号GCKとを表示制御回路300から受け取り、これらの信号GSP,GCKに基づき、ゲートドライバ用クロック信号GCKの立ち上がりから次の立ち上がりまで(すなわち1水平走査期間の長さ)に等しい幅のパルスを入力端から出力端まで順にシフトさせることにより、パルス信号SH(1)〜SH(m)を生成する。
ゲート昇圧回路200は、上記ゲートドライバ102からのパルス信号SH(1)〜SH(m)を詳しくは後述する構成により昇圧した走査信号G(1)〜G(m)を生成する。すなわち、ゲートドライバ102およびゲート昇圧回路200により、デジタル画像信号DAの各フレーム期間(各垂直走査期間)において、走査信号線GL1〜GLmが順次選択され、選択された走査信号線にアクティブな走査信号G(1)〜G(m)が印加される。なお、ここでは走査信号線GL1〜GLmのそれぞれが各フレーム期間内に1回ずつ選択される。
表示部103において、走査信号線GL1〜GLmのそれぞれが各フレーム期間内に選択されると、それぞれの選択期間において、選択された走査信号線GLjにゲート端子が接続された各TFT10がオン状態となる。これにより、各TFT10のドレイン端子に接続された画素容量Cpに対し、デジタル画像信号DAの表す画像における対応画素の値に相当する電圧が保持される。
上記のデータドライバ101およびゲートドライバ102により、表示部103において、映像信号線SL1〜SLnには映像信号S(1)〜S(n)がそれぞれ印加され、走査信号線GL1〜GLmには走査信号G(1)〜G(m)がそれぞれ印加される。これにより、表示部103における各画素形成部の画素容量Cpには、デジタル画像信号DAの表す画像における対応画素の値に相当する電圧が、映像信号S(1)〜S(n)により与えられて保持され、液晶層には、デジタル画像信号DAに応じて画素電極と共通電極Ecとの電位差に相当する電圧が印加される。すなわち、各画素容量Cpに保持された電圧がそれに対応する液晶部分への印加電圧となる。
表示部103は、この印加電圧によって液晶層の光透過率を制御することにより、デジタル画像信号DAの表す画像すなわち外部の信号源等から受け取ったデジタルビデオ信号の表す画像を表示する。次に、ゲート昇圧回路200の詳細な構成につき、図2および図3を参照して説明する。
<2. ゲート昇圧回路の構成および動作>
図2は、本実施形態におけるゲート昇圧回路の詳細な構成を示す図である。この図2に示されるように、ゲート昇圧回路200はゲートドライバ102からパルス信号SH(1)〜SH(m)をそれぞれ受け取り、昇圧した信号を走査信号G(1)〜G(m)としてそれぞれ出力する複数の(ここではm個の)昇圧回路を含んでいる。
例えば、図2に示される昇圧回路210は、ゲートドライバ102から出力される電圧Vh1のパルス振幅を有するパルス信号SH(1)と、図示されない電源回路から昇圧のための加算電圧Vh2とを受け取り、昇圧された電圧(Vh1+Vh2)の振幅を有する走査信号G(1)を出力する。なお、ゲートドライバ102に与えられる電圧Vh1は、実際にはゲートドライバ用スタートパルス信号GSPの振幅であるが、説明の便宜のためゲートドライバ102に別に与えられるよう図示している。この昇圧回路210の構成につき、さらに図3を参照して詳細に説明する。
図3はゲート昇圧回路に含まれる或る1つの昇圧回路の詳細な構成を示す図である。図3に示されるように、この昇圧回路210は、第1から第3までのアナログスイッチ211a〜211cと、これらのアナログスイッチを制御する遅延信号生成回路213と、論理反転回路214と、容量素子21とを備えており、走査信号G(1)を走査信号線GL1に出力する。なお、走査信号線GL1は所定の寄生容量Cgb1を有している。
遅延信号生成回路213は、ゲートドライバ102からのパルス信号SH(1)に基づき、当該パルス信号SH(1)の立ち上がり時点からそれぞれ所定の時間だけ遅延した時点より、第1および第2のスイッチ制御信号Sa,Sbを出力する制御信号生成回路である。また、論理反転回路214は、上記第2のスイッチ制御信号Sbを受け取り、この信号を論理反転した第3のスイッチ制御信号Scを出力する。これらの第1から第3までのスイッチ制御信号Sa〜Scについては図4を参照して後述する。
第1のアナログスイッチ211aは、遅延信号生成回路213からの第1のスイッチ制御信号Saによりその両端部を導通させまたはその導通を遮断させ、第2のアナログスイッチ211bは、第2のスイッチ制御信号Sbによりその両端部を導通させまたはその導通を遮断させ、第3のアナログスイッチ211cは、論理反転回路214により第2のスイッチ制御信号Sbを論理反転させた第3のスイッチ制御信号Scによりその両端部を導通させまたはその導通を遮断させる。これら3つのスイッチと2つの電極を有する容量素子212とによりいわゆるチャージポンプ動作が行われる。以下、この動作を含む遅延信号生成回路213および関連する素子等の動作について、図4を参照して詳しく説明する。
図4は、第1から第3までのスイッチ制御信号を含む各種信号の波形を簡易に示す図である。この図4では、1垂直走査期間に相当する期間近傍における、パルス信号SH(1)、第1から第3までのスイッチ制御信号Sa〜Sc、および走査信号G(1)の各信号の電位変化がそれぞれ簡易に示されている。
まず、時刻t1において、ゲートドライバ102から与えられるパルス信号SH(1)が立ち上がる。この立ち上がり前の電位と立ち上がり後の電位との差は、ここでは第1の電圧Vh1であるものとする。また、遅延信号生成回路213は、時刻t1から予め定められた時間が経過した時刻t2において立ち下がる第1のスイッチ制御信号Saを生成するので、時刻t1において、第1のスイッチ制御信号Saはアクティブとなっている。このアクティブである第1のスイッチ制御信号Saの電位は、第1のアナログスイッチ211aをオンする(両端を導通させる)ためのオン電位に等しいものとする。
なお以下では、このアクティブである制御信号の電位をオン電位と呼び、非アクティブである場合の電位をオフ電位と呼ぶ。また、ここでのオフ電位はグランド電位GNDと同電位であるものとする。
よって、上記第1のスイッチ制御信号Saを与えられることにより第1のアナログスイッチ211はオンされており、このことにより容量素子212の一方の電極および走査信号線GL(1)にパルス信号SH(1)が与えられる。もっとも、走査信号線GL1は所定の寄生容量Cgb1を有しているので、走査信号線GL1に与えられる走査信号G(1)は、図4において簡易に示されるような波形なまりを生じ、その電位は電圧Vh1だけ緩やかに上昇する。
また、この時刻t1において、第3のスイッチ制御信号Scの電位は、上記オン電位となっている。すなわち遅延信号生成回路213は、時刻t2から予め定められた時間が経過した時刻t3において立ち上がる第2のスイッチ制御信号Sbを生成するので、この第2のスイッチ制御信号Sbが論理反転された第3のスイッチ制御信号Scの時刻t1における電位は、上記オン電位となる。よって、上記第3のスイッチ制御信号Scを与えられることにより第3のアナログスイッチ211cがオンされており、容量素子212の他方の電極はグランド電位GNDとなるので、結局、容量素子212は第1の電圧Vh1に充電される。
次に、時刻t2において、前述したように立ち下がる第1のスイッチ制御信号Saを与えられることにより、第1のアナログスイッチ211aはオフされ、このことにより容量素子212の一方の電極および走査信号線GL(1)の電位は、電圧Vh1に保持される。
その後、時刻t3において、前述したように立ち下がる第3のスイッチ制御信号Scを与えられることにより、第3のアナログスイッチ211cはオフされ、同時に立ち下がる第2のスイッチ制御信号Sbを与えられることにより、第2のアナログスイッチ211bはオンされる。このことにより容量素子の他方の電極電位は、グランド電位GNDから加算電圧Vh2だけ変化する。この電位変化に応じて容量素子212の一方の電極電位も、電圧Vh1からさらに加算電圧Vh2だけ上昇する。よって、走査信号G(1)の電圧は、時刻t3から緩やかに、電圧Vh1からさらに加算電圧Vh2だけ昇圧される。その結果、走査信号G(1)は、電圧(Vh1+Vh2)を有することになる。
なお、厳密に言えば、走査信号G(1)の電圧は、電圧Vh1から加算電圧Vh2だけ上昇することはなく、容量素子212の容量値Cgと寄生容量Cgb1との和に対する容量値Cgの割合を加算電圧Vh2に乗算して得られる電圧分しか上昇しないので、必要十分な昇圧電圧を得ることができない場合も考えられる。そこで、ここでは容量素子212の容量値Cgを寄生容量Cgb1に対して十分大きな値に設定するものとする。このことにより上記寄生容量Cgb1の影響を無視して、走査信号G(1)の電圧は、電圧Vh1からほぼ加算電圧Vh2だけ上昇することになり、必要十分な昇圧電圧を得ることができる。
また、このように寄生容量Cgb1に対して容量素子212の容量値Cgを十分大きい値に設定したとしても、寄生容量Cgb1は一般的に非常に小さい容量値となるので、容量値Cgは従来のDC/DCコンバータ回路などの大きな駆動能力を有する回路に要求されるチャージポンプ用の容量素子よりもはるかに小さい容量値で足りる。よって、このような容量素子212は、TFT基板上、典型的にはガラス基板上に容易に形成することができる。その結果、上記ゲート昇圧回路200を含む走査信号線駆動回路を走査信号線、映像信号線、および画素回路などと同一のプロセスでモノリシックに形成することができ、本表示装置を小型で低消費電力とすることができる。
以上のように、時刻t1から時刻t3までにおいて、第1から第3までのスイッチ制御信号Sa〜Scに基づく第1から第3までのアナログスイッチ211a〜211cの動作により走査信号線GL1に対する昇圧動作が行われるが、さらに以下の時刻t4から時刻t6までにおいては、走査信号線GL1に対する降圧動作が行われる。以下、同様に説明する。
時刻t4において、遅延信号生成回路213は、ゲートドライバ102から与えられるパルス信号SH(1)が立ち下がる時刻t6から予め定められた時間だけ前の時刻t4(言い換えれば時刻t3から予め定められた時間が経過した時刻t4)において立ち下がるよう第2のスイッチ制御信号Sbを変化させる。またこの第2のスイッチ制御信号Sbが論理反転された第3のスイッチ制御信号Scは時刻t4において立ち上がることになる。なお、時刻t1に立ち上がり時刻t6に立ち下がるパルス信号SH(1)のアクティブである期間は、ゲートドライバ用スタートパルス信号GSPにより予め定まっているので、時刻t3から時刻t4までの期間も遅延信号生成回路213において予め定めることができる。このように生成された第3のスイッチ制御信号Scを与えられることにより、第3のアナログスイッチ211cはオンされ、同時に立ち下がる第2のスイッチ制御信号Sbを与えられることにより、第2のアナログスイッチ211bはオフされる。このことにより容量素子212の他方の電極電位は、加算電圧Vh2からグランド電位GNDに変化する。この電位変化に応じて容量素子212の一方の電極電位も、加算電圧Vh2だけ下降する。よって、走査信号G(1)の電圧は、時刻t4から緩やかに加算電圧Vh2だけ下降することにより、電圧Vh1まで下降する。
次に、時刻t5において、遅延信号生成回路213は、時刻t6から予め定められた時間だけ前の時刻t5(言い換えれば時刻t2から予め定められた時間が経過した時刻t5)において立ち上がるよう第1のスイッチ制御信号Saを変化させる。なお、前述した第2のスイッチ制御信号Sbの場合と同様、時刻t2から時刻t5までの期間も遅延信号生成回路213において予め定めることができる。このように生成された時刻t5において立ち上がる第1のスイッチ制御信号Saを与えられることにより、第1のアナログスイッチ211aはオンされ、このことにより容量素子212の一方の電極および走査信号線GL(1)の電圧は、パルス信号SH(1)の電圧Vh1と等しくなる。
その後、時刻t6において、パルス信号SH(1)の電位がオフ電位となると、走査信号線GL(1)の電位もこれに従って電圧Vh1から下降し、上記オフ電位と同電位になる。
このように時刻t4から時刻t6までに行われる降圧動作により、走査信号線GL1の電位を速やかに上記オフ電位と同電位に戻すことができる。なお、このような降圧動作の構成に代えて、走査信号線GL1を例えばグランド電位GND(を供給する電源線)と接続することにより走査信号線GL1の電位を上記オフ電位と同電位に戻す構成であってもよい。もっとも、この構成では新たな制御信号と接続回路(アナログスイッチ等)とが必要となるので、本実施形態の構成がより好ましい。
以上のように、第1のアナログスイッチ211aは、ゲートドライバ102と容量素子212の一方の電極とを接続しまたは切り離す第1の切り換え手段として機能し、第2および第3のアナログスイッチ211b,211cは、上記容量素子212の一方の電極の電位を加算電圧Vh2だけ変化させる電圧を生成する第2の切り替え手段として機能する。
なお、このような昇圧回路210の構成および動作は、走査信号線GLnにそれぞれ対応してゲート昇圧回路200に含まれる各昇圧回路においても同様であり、1本の走査信号線を昇圧するだけのチャージポンプ動作により、大きな駆動能力を必要とすることなく簡易な構成で昇圧を行うことができる。
<3. 効果>
以上のように上記実施形態における1つの昇圧回路は、1つの走査信号線を駆動するだけでよいので、そのチャージポンプ用の容量素子はTFT基板上に形成できるほどの大きさで足り、例えばDC/DCコンバータ回路などの大きな駆動能力を有する回路を設けることなく電源回路により生成される電圧に相当するパルス信号SH(m)のオン電圧Vh1よりも大きな電圧(Vh1+Vh2)を有する走査信号を生成することができるので、走査信号線駆動回路、ひいては本アクティブマトリクス型液晶表示装置を全体として小型で消費電力が小さいものとすることができる。
また、遅延信号生成回路213は、ゲートドライバ102からのパルス信号SH(n)のみに基づいて、第1から第3までのスイッチ制御信号Sa〜Scを生成するので、昇圧回路外部からの制御信号が一切不要であり、外部からの配線や外部からの煩雑な制御構成を省略することができる。
<4. 変形例>
上記実施形態では、ゲート昇圧回路200がゲートドライバ102の外部に備えられる構成であるが、その一部または全部がゲートドライバ102に内蔵される構成であってもよい。すなわち、これらゲート昇圧回路200およびゲートドライバ102を走査信号線駆動回路として総称することができる。
上記実施形態では、昇圧回路に容量素子を備え、いわゆるチャージポンプ方式によりゲートドライバ102からのパルス信号の電圧Vh1に対して外部からのオフセット電圧に相当する加算電圧Vh2を加算(合成)する構成であるが、周知のチャージポンプ回路の構成であれば本発明を適用可能である。また、走査信号線毎に備えられる昇圧回路であれば、チャージポンプ回路に代えてその他の周知の昇圧回路が採用されてもよい。
上記実施形態では、第1から第3までのスイッチ制御信号Sa〜Scに基づいて第1から第3までのアナログスイッチ211a〜211cが導通状態または非導通状態となる構成であるが、制御信号がアクティブであるか非アクティブであるかに応じて導通状態または非導通状態となるスイッチング手段であれば、アナログスイッチ以外の素子であってもよい。なお、必ずしも制御信号がアクティブであるときにオン電位であり非アクティブであるときにオフ電位である必要はなく、その逆であってもよいし、またその電圧値にも限定はない。
上記実施形態では、第1から第3までのスイッチ制御信号Sa〜Scは遅延信号生成回路213により生成される構成であるが、これらの制御信号が外部から(例えば表示制御回路300により生成され)与えられる構成であってもよい。
上記実施形態では、アクティブマトリクス型の液晶表示装置を例に挙げて説明したが、アクティブマトリクス型の電圧制御による表示装置であってゲートドライバからの信号を昇圧する表示装置であれば、液晶表示装置以外にも本発明の適用が可能である。
本発明の一実施形態に係る液晶表示装置の構成をその表示部の等価回路と共に示すブロック図である。 上記実施形態におけるゲート昇圧回路の詳細な構成を示す図である。 上記実施形態におけるゲート昇圧回路に含まれる或る1つの昇圧回路の詳細な構成を示す図である。 上記実施形態における第1から第3までのスイッチ制御信号を含む各種信号の波形を簡易に示す図である。
符号の説明
10 …TFT(スイッチング素子)
103 …表示制御回路
101 …ソースドライバ
102 …ゲートドライバ
103 …表示部
200 …ゲート昇圧回路
210 …昇圧回路
211a〜211c …第1から第3までのアナログスイッチ
212 …容量素子
213 …遅延信号生成回路
214 …論理反転回路
SH(n) …パルス信号(n=1〜N)
G(n) …走査信号(n=1〜N)
GL(n) …走査信号線(n=1〜N)
SL(m) …映像信号線(m=1〜M)
P(n,m) …画素形成部(n=1〜N、m=1〜M)
Sa〜Sc …第1から第3までのスイッチ制御信号
Cgb1 …走査信号線の寄生容量

Claims (8)

  1. 表示すべき画像を表す複数の映像信号をそれぞれ伝達するための複数の映像信号線と、前記複数の映像信号線と交差する複数の走査信号線と、前記複数の映像信号線と前記複数の走査信号線との交差点にそれぞれ対応してマトリクス状に配置された複数の画素形成部とを備えるアクティブマトリクス型表示装置における前記走査信号線を駆動する走査線駆動回路であって、
    前記複数の走査信号線を選択的に駆動するよう、前記走査信号線毎に所定のパルス信号を出力するドライバ回路と、
    前記走査信号線毎に設けられ、前記ドライバ回路から出力されるパルス信号の電圧をさらに所定の加算電圧だけ昇圧する昇圧回路と
    を備えることを特徴とする、走査信号線駆動回路。
  2. 前記昇圧回路は、
    前記ドライバ回路および対応する走査信号線に接続される第1の電極と、当該第1の電極との間で所定電圧を保持可能な第2の電極とを有する容量素子と、
    前記第1の電極に前記ドライバ回路から出力される前記パルス信号が与えられるよう前記ドライバ回路と前記第1の電極とを接続し、所定期間経過後に切り離す第1の切り替え手段と
    基準となる第1の電圧と当該第1の電圧から前記加算電圧だけ大きい第2の電圧とを回路外部から受け取り、前記第1の切り替え手段により前記第1の電極に前記パルス信号が与えられるときに前記第1の電圧を前記第2の電極に与え、前記第1の切り替え手段により前記ドライバ回路と前記第1の電極とが切り離された後に前記第2の電圧を前記第2の電極に与えることによって、前記第1の電極の電圧を前記加算電圧だけ昇圧する第2の切り替え手段と
    を含むことを特徴とする、請求項1に記載の走査信号線駆動回路。
  3. 前記昇圧回路は、前記ドライバ回路から受け取った前記パルス信号の立ち上がり時点から所定の第1の時間だけ遅延した第1の時点でアクティブとなる第1の制御信号と、前記第1の時点から所定の第2の時間だけ遅延した第2の時点でアクティブとなる第2の制御信号とを生成する制御信号生成回路をさらに含み、
    前記第1の切り換え手段は、前記制御信号生成回路により生成される前記第1の制御信号に基づき、前記第1の時点で前記ドライバ回路と前記第1の電極とを切り離し、
    前記第2の切り替え手段は、前記制御信号生成回路により生成される前記第2の制御信号に基づき、前記第2の時点で前記第2の電圧を前記第2の電極に与えることを特徴とする、請求項2に記載の走査信号線駆動回路。
  4. 前記制御信号生成回路は、前記ドライバ回路から受け取った前記パルス信号の立ち下がり時点から所定の第3の時間だけ前の第3の時点で前記第2の制御信号を非アクティブにするとともに、前記第3の時点から所定の第4の時間だけ前の第4の時点で前記第1の制御信号を非アクティブにし、
    前記第2の切り替え手段は、前記制御信号生成回路により生成される前記第2の制御信号に基づき、前記第3の時点で前記第1の電圧を前記第2の電極に与え、
    前記第1の切り換え手段は、前記制御信号生成回路により生成される前記第1の制御信号に基づき、前記第4の時点で前記ドライバ回路と前記第1の電極とを接続することを特徴とする、請求項3に記載の走査信号線駆動回路。
  5. 前記容量素子の容量値は、対応する走査信号線に寄生する寄生容量値よりも十分に大きい容量値を有することを特徴とする、請求項2に記載の走査信号線駆動回路。
  6. 請求項1から請求項5までのいずれか1項に記載の走査信号線駆動回路を備えたことを特徴とする、アクティブマトリクス型表示装置。
  7. 前記走査信号線駆動回路は、前記走査信号線が形成されるガラス基板上に形成されることを特徴とする、請求項6に記載のアクティブマトリクス型表示装置。
  8. 表示すべき画像を表す複数の映像信号をそれぞれ伝達するための複数の映像信号線と、前記複数の映像信号線と交差する複数の走査信号線と、前記複数の映像信号線と前記複数の走査信号線との交差点にそれぞれ対応してマトリクス状に配置された複数の画素形成部とを備えるアクティブマトリクス型表示装置における前記走査信号線の駆動方法であって、
    前記複数の走査信号線を選択的に駆動するよう、前記走査信号線毎に所定のパルス信号を出力する出力ステップと、
    前記走査信号線毎に設けられ、前記出力ステップにおいて出力されるパルス信号の電圧をさらに所定の加算電圧だけ昇圧する昇圧ステップと
    を備えることを特徴とする、走査信号線の駆動方法。
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