JP2008190736A - 冷凍サイクル装置 - Google Patents

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敦雄 岡市
Yuji Ogata
雄司 尾形
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Abstract

【課題】配管による圧縮機から膨張機への熱移動を抑制し、冷凍サイクル装置の効率低下を抑制する。
【解決手段】冷凍サイクル装置100は、一端が圧縮機12の第1密閉容器21に接続され、他端が膨張機16の第2密閉容器31に接続された均油管25と、蒸発器18と圧縮機12との間の冷媒回路10内の冷媒と、均油管25および均油管25内のオイルの少なくとも一方とを熱交換させる熱交換部19とを備えている。
【選択図】図1

Description

本発明は、冷凍空調機や給湯機などに適用される冷凍サイクル装置に関し、特に、冷媒の膨張エネルギーを回収する膨張機を用いた冷凍サイクル装置に関する。
冷凍サイクル装置の効率向上技術として、膨張弁に代えて、膨張する冷媒から動力を回収する膨張機を使用する試みが知られている。特許文献1に開示されている冷凍サイクル装置の概要を図4A,図4Bに示す。図4Aに示す冷凍サイクル装置は、膨張機503で回収した動力を電力に変換する発電機513を備えている。発電機513で発生した電力は、圧縮機501を駆動するモータ511に供給される。図4Bに示す冷凍サイクル装置は、圧縮機501と膨張機503とを連結するシャフト505を備えている。膨張機503で回収された動力は、シャフト505を介して圧縮機501に直接伝達される。
上記のように、膨張弁に代えて膨張機を用いる場合、圧縮機と膨張機を別々の密閉容器に収容する構成(図4A)、または圧縮機と膨張機を1つの密閉容器に収容する構成(図4B)を採用することができる。前者の構成においては、運転時に潤滑用オイル(以下、単に「オイル」という)の過不足が生じないように、各密閉容器の底部に貯められたオイルの量の均衡を取るための工夫が不可欠である。そうした工夫の一例は、非特許文献1に開示されているように、圧縮機の密閉容器と、膨張機の密閉容器とを配管で直接接続することである。非特許文献1に開示されている冷凍サイクル装置の概要を図5に示す。
図5に示す冷凍サイクル装置は、圧縮機700と膨張機710とを備えている。圧縮機700は、密閉容器701、圧縮機構702およびモータ703を含む。膨張機710は、密閉容器711、膨張機構712および発電機713を含む。圧縮機700の密閉容器701と膨張機710の密閉容器711とが、均油管705および均圧管706で接続されている。圧縮機700は、圧縮機構702で圧縮された冷媒が密閉容器701の内部に吐出される、いわゆる高圧シェル型圧縮機である。
特開2000−241033号公報 新エネルギー・産業技術総合開発機構 平成14年度成果報告書 「エネルギー有効利用基盤技術先導研究開発 CO2空調機用二相流膨張機・圧縮機の開発」
圧縮機700は、圧縮過程の冷媒の温度上昇と共に温度が上がる。膨張機710は、膨張過程の冷媒の温度低下と共に温度が下がる。そのため、冷凍サイクル装置の運転を開始すると、均油管705および均圧管706を通じて、圧縮機700から膨張機710への熱移動が発生する。このような熱移動は、均油管705および均圧管706自身によっても発生するし、管内をオイルおよび冷媒が移動することによっても発生する。
膨張機710が加熱され圧縮機700が冷却されると、図6Aのモリエル線図に示すように、理論サイクルと比較して、実質サイクルは、圧縮機700から吐出される冷媒のエンタルピーが低下し、放熱器での加熱能力が低下したものとなる。また、膨張機710から吐出される冷媒のエンタルピーが上昇し、蒸発器での冷凍能力が低下する。
特に、給湯機の場合は、貯湯水の設定温度まで水を放熱器で加熱する必要があるため、加熱に用いられる圧縮機からの吐出冷媒の温度は、貯湯水の設定温度より必ず高くなければならない。しかしながら、圧縮機と膨張機との間で熱的な短絡が起きると、圧縮機の吐出冷媒の温度が低下するため、水の加熱が不十分になり、貯湯水の温度も設定温度より低くなる。圧縮機の吐出冷媒の温度低下を補うために、図6Bのモリエル線図に示す吐出温度制御理論サイクルのように、圧縮機の吐出冷媒の圧力を上昇させる方法がある。すなわち、冷媒をやや過剰に圧縮することによって、吐出冷媒の温度を上昇させる。そうすれば、図6Bに示す吐出温度制御実質サイクルのように、熱短絡による加熱能力の低下を補償することができる。しかしながら、この方法では、圧縮機が余分な仕事を行うことになるので、モータの消費電力が増大し、膨張機で動力回収を行う意義が損なわれる。
上記事情に鑑み、本発明は、オイル量の均衡を取るための配管による圧縮機から膨張機への熱移動を抑制し、冷凍サイクル装置の効率低下を抑制することを目的とする。
すなわち、本発明は、
底部が第1オイル貯まりとして利用される第1密閉容器と、第1密閉容器内に配置された圧縮機構とを含む圧縮機と、
底部が第2オイル貯まりとして利用される第2密閉容器と、第2密閉容器内に配置され、膨張する冷媒から動力を回収する膨張機構とを含む膨張機と、
膨張機で膨張した冷媒を蒸発させる蒸発器と、
一端が第1密閉容器に接続され、他端が第2密閉容器に接続されて、第1オイル貯まりと第2オイル貯まりとの間のオイルの流通を許容する均油管と、
蒸発器と圧縮機との間の冷媒回路内の冷媒と、均油管および均油管内のオイルの少なくとも一方とを熱交換させる熱交換部と、
を備えた冷凍サイクル装置を提供する。
冷凍サイクル装置の運転中において、冷媒は蒸発器から圧縮機に向けて常に流れているので、熱交換部は安定した低温で維持される。そのため、均油管を通じて圧縮機から膨張機へ移動する熱が、熱交換部において、圧縮機に吸入されるべき冷媒(以下、「圧縮機の吸入冷媒」という)に移動することになる。言い換えれば、第1オイル貯まりに貯められたオイルの熱で、圧縮機の吸入冷媒が加熱される。この加熱により、圧縮機の吸入冷媒のエンタルピーが上昇し、圧縮後の冷媒のエンタルピーおよび温度も上昇する。このように、本発明によれば、均油管を通じた圧縮機から膨張機への熱移動を抑制することができ、ひいては冷凍サイクル効率の向上を図ることが可能となる。
以下、添付の図面を参照しつつ本発明の実施形態について説明する。
(第1実施形態)
図1は、第1実施形態の冷凍サイクル装置の構成図である。図1に示すように、本実施形態の冷凍サイクル装置100は、圧縮機12、放熱器14、膨張機16、蒸発器18、およびこれらの要素を順に接続して主冷媒回路10を形成する複数の主配管20を備えている。圧縮機12は、底部が第1オイル貯まり24として利用される第1密閉容器21、第1密閉容器21内の上部に配置された圧縮機構22、および圧縮機構22を駆動するためのモータ23を含む。膨張機16は、底部が第2オイル貯まり34として利用される第2密閉容器31、第2密閉容器31内の上部に配置された膨張機構32、および膨張機構32が冷媒から回収した動力で発電する発電機33を含む。
冷凍サイクル装置100は、さらに、第1オイル貯まり24に貯められたオイルの量と第2オイル貯まり34に貯められたオイルの量との均衡を取るための均衡配管25,27と、蒸発器18から圧縮機12に向かう冷媒と均衡配管25,27とを熱交換させる熱交換部19とを備えている。均衡配管25,27の一端は、圧縮機12の第1密閉容器21に接続され、他端は膨張機16の第2密閉容器31に接続されている。
熱交換部19は、蒸発器18と圧縮機12との間に設けられている。蒸発器18、熱交換部19および圧縮機12が、主配管20,20によってこの順に接続されている。熱交換部19の内部には、蒸発器18側の主配管20から冷媒が流入する。熱交換部19の内部から、圧縮機12側の主配管20に熱交換後の冷媒が流出する。このような熱交換部19として、冷媒が流通可能かつ均衡配管25,27を通すことが可能な内部空間を有する中空部品を用いることが可能である。つまり、熱交換部19を構成する中空部品によって、蒸発器18と圧縮機12との間の主冷媒回路10の一部が形成されている。そのような中空部品の形状は特に限定されず、筐体や管のような部材でありうる。熱交換部19の内部に均衡配管25,27を貫通させることにより、熱交換部19の内部を流通する冷媒と、均衡配管25,27とを効率よく熱交換させることができる。
均衡配管25,27は、第1オイル貯まり24と第2オイル貯まり34とを接続する均油管25と、第1密閉容器21の内部圧力と第2密閉容器31の内部圧力とを等しく保つための均圧管27とを含む。本明細書では、“均衡配管”という用語を、均油管25および均圧管27の総称として用いる。
均油管25により、一方のオイル貯まりから他方のオイル貯まりへのオイルの移動が許容されている。本実施形態において、均油管25は、オイル貯まり24,34に貯められたオイルの油面よりも鉛直下方に開口部が位置するように、各密閉容器21,31への取り付け位置が定められている。
一般に、圧縮機構22において冷媒に混入するオイルの量と、膨張機構32において冷媒に混入するとは相違する。また、圧縮機12の圧縮機構22で圧縮された冷媒は第1密閉容器21の内部に一旦開放されるため、冷媒に含まれるオイルは、密度差により冷媒から分離されて第1オイル貯まり24に戻される。一方、膨張機構32で膨張した冷媒は第2密閉容器31の内部に開放されることなく第2密閉容器31外へ流出するため、膨張機構32にて冷媒に混入したオイルは第2オイル貯まり34には戻らず、主配管20を経て第1密閉容器21で分離される。そのため、圧縮機12から放熱器14に向けて吐出されるオイルの量と、膨張機16から蒸発器18に向けて吐出されるオイルの量とは相違する。均油管25により、このような相違が補償され、オイル量の過不足が生じないようになっている。すなわち、本明細書で用いられる“均衡”という用語は、量が一致することのみを意味するものではなく、相違を補償するということまでも含む、広い概念を持っている。
均圧管27は、一方の開口部が第1オイル貯まり24に貯められたオイルの油面よりも鉛直上方に位置し、他方の開口部が第2オイル貯まり34に貯められたオイルの油面よりも鉛直上方に位置するように、一端が第1密閉容器21に接続され、他端が第2密閉容器31に接続されている。均圧管27により、2つの密閉容器21,31内の圧力が等しく保たれるので、均油管25内をオイルがスムーズに移動できる。
さらに、本実施形態では、均油管25および均圧管27の両方が熱交換部19を貫通しており、熱交換部19において、それら均油管25および均圧管27の両方が、主冷媒回路10を流れる冷媒と熱交換する。これにより、均油管25および均圧管27を通じた圧縮機12から膨張機16への熱移動を抑制することができる。
熱交換部19において、圧縮機12の吸入冷媒と均油管25とを熱交換させると、圧縮機12の吸入冷媒と、均油管25内のオイルとを熱交換させることにもなる。同様に、圧縮機12の吸入冷媒と均圧管27とを熱交換させると、圧縮機12の吸入冷媒と、均圧管27内の冷媒とが熱交換させることにもなる。
冷凍サイクル装置100は、さらに、整流器41および平滑コンデンサ42を含む電源部と、圧縮機12のモータ23を制御するインバータ43と、膨張機16の発電機33を制御するコンバータ44とを備えている。商用電源40からの交流電力が整流器41および平滑コンデンサ42で直流電力に変換され、圧縮機12のインバータ43に直流電力が供給される。インバータ43によってモータ23が駆動され、モータ23とシャフトで連結された圧縮機構22が冷媒に対して圧縮仕事をする。膨張機16を通過する冷媒が有する膨張エネルギーは、膨張機構32において機械動力の形で回収される。膨張機構32が回収した機械動力は、シャフトにより発電機33に伝達され交流電力に変換される。発電機33で発生した交流電力は、コンバータ44で直流電力に変換される。コンバータ44の直流出力は、商用電源40からの直流電力に重畳され、インバータ43に供給される。
圧縮機12は、いわゆる高圧シェル型圧縮機であり、圧縮機構22の吐出口が第1密閉容器21の内部空間に面し、圧縮機構22で圧縮された冷媒が第1密閉容器21の内部空間に吐出されるように構成されている。高圧シェル型圧縮機は、密閉容器内で冷媒とオイルとを分離できることや、モータから発生する熱を冷媒に与えることができること等の利点がある。一方、膨張機16は、膨張させるべき冷媒が第2密閉容器31の内部空間を経由せずに膨張機構32の膨張室に直接吸入され、膨張後の冷媒が第2密閉容器31の内部空間を経由せずに膨張機構32の膨張室から第2密閉容器31の外部に直接吐出されるように構成されている。これにより、膨張機16の吐出冷媒が加熱されることによる、蒸発器18の冷却能力の低下を防ぐことができる。
膨張機16の第2密閉容器31の内部空間は、均圧管27によって圧縮機12の第1密閉容器21の内部空間とつながっているため、圧縮機12の吐出冷媒が充填される。ただし、膨張機構32は、周囲の冷媒が膨張室に侵入しないようにシールされているので、不可避的な漏れ込みを無視すれば、圧縮機12の吐出冷媒が放熱器14をバイパスして膨張機構32に入り、冷凍サイクルを循環することはない。放熱器14と膨張機16とを接続する主配管20は、第2密閉容器31の内外を貫通し、膨張機構32の吸入口に直接接続されている。さらに、膨張機16と蒸発器18とを接続する主配管20も、第2密閉容器31の内外を貫通し、膨張機構32の吐出口に直接接続されている。
圧縮機構22および膨張機構32の型式は特に限定されず、スクロール式、ロータリ式、レシプロ式などの容積式流体機構を採用することができる。さらに、圧縮機構22および/または膨張機構32がオイル貯まり24,34に貯められたオイルに浸かっていてもよい。本実施形態では、圧縮機構22および膨張機構32のいずれも、オイルに直接浸かっておらず、潤滑が必要な部分への給油は、シャフトの下端に設けられたオイルポンプ(図示省略)およびシャフトの内部の給油路(図示省略)を用いて行うようになっている。
圧縮機構21で圧縮された冷媒は、第1密閉容器21の内部空間に吐出され、その後、放熱器14に向かって吐出される。放熱器14において、冷媒は外部熱源へと放熱し、自身は冷却される。冷凍サイクル装置100を給湯機に適用する場合、放熱器14が水熱交換器となる。放熱器14から膨張機16に移動した冷媒は、膨張機構32において減圧膨張する。膨張機構32は、冷媒の膨張エネルギーを機械動力の形で回収する。冷媒は、さらに、膨張機16から蒸発器18に移動し、外部熱源から吸熱して蒸発する。蒸発器18で加熱された冷媒は、熱交換部19を経由して再び圧縮機12へと戻る。
圧縮機12が高圧シェル型圧縮機であり、圧縮後の高温高圧の冷媒が第1密閉容器21内に吐出されるので、第1オイル貯まり24のオイルも高温高圧になる。一方、第2密閉容器31の内部空間を満たす冷媒は、圧縮機12の吐出冷媒ではあるが、膨張機構32によって冷却されるので低温になる。同様に、第2密閉容器31のオイル貯まり34のオイルも、膨張機構32によって冷却されるので低温になる。このように、冷凍サイクル装置100の運転時において、第1密閉容器21と第2密閉容器31との間に温度差が生じる。そして、この温度差に基づき、均衡配管25,27を通じた圧縮機12から膨張機16への熱移動が発生する。
ところが、本実施形態の冷凍サイクル装置100によれば、熱交換部19において、均衡配管25,27の熱が圧縮機12の吸入冷媒に奪われる。圧縮機12の吸入冷媒は、常に圧縮機12に向けて流れており、熱交換部19は安定した低温で維持される。これにより、均衡配管25,27から圧縮機12の吸入冷媒への熱移動が、膨張機16への熱移動よりも優先的に起こる。この結果、均衡配管25,27を通じた圧縮機12から膨張機16の熱移動が阻止ないし抑制される。
別の観点から見れば、第1密閉容器21の内部にある冷媒やオイルが失う熱で圧縮機12の吸入冷媒が加熱される。この加熱により圧縮機12の吸入冷媒のエンタルピーが上昇し、圧縮後の冷媒のエンタルピーおよび温度も上昇する。このように、均衡配管25,27を設けることによって、第1密閉容器21の内部空間に吐出された圧縮後の冷媒が熱を失ったとしても、熱交換部19が熱を回収して戻す役割を果たすので、圧縮機12は所定の吐出温度を維持することができる。
さらに、本実施形態においては、均衡配管25,27における熱移動の方向(図1中の実線矢印)と、主冷媒回路10内の冷媒の流通方向(図1中の破線矢印)とが反対向きとなるように、熱交換部19における均衡配管25,27の姿勢および位置が定められている。言い換えれば、均衡配管25,27における熱移動の方向と、熱交換部19における圧縮機12の吸入冷媒の流通方向とが反対向きになっている。熱交換部19を構成する中空部品に設けられた入口と出口の位置関係に着目すると、入口が膨張機16から近い側に位置し、出口が圧縮機12から近い側に位置している。
上記のようなレイアウトによれば、蒸発器18を通過した直後の温度の低い冷媒が、均油管25および均圧管27の低温部分(膨張機16側の部分)と熱交換する。さらに、熱交換によって温度が上昇した圧縮機12の吸入冷媒が、均油管25および均圧管27の高温部分(圧縮機12側の部分)と熱交換する。均油管25および均圧管27の熱移動の方向に対して、対向する方向に熱交換対象の冷媒が流れるので、均油管25および均圧管27の全体で熱交換が効率よく行われる。このことは、熱交換部19のコンパクト化に有利に働く。
圧縮機12と膨張機16を均油管25で接続することにより、オイルは、第1オイル貯まり24と第2オイル貯まり34に割り振られる。通常、膨張機16からサイクルに吐出されるオイルの量は、圧縮機12からサイクルに吐出されるオイルの量よりも大きい。したがって、冷凍サイクルへの吐出量の差分を打ち消すように、オイルは、均油管25を圧縮機12側から膨張機16側に向かって流れる。本実施形態によれば、均油管25を流れるオイルの熱も熱交換部19において回収され、圧縮機12に戻される。ゆえに、圧縮機12は、所定の吐出温度を維持することができる。
また、圧縮機12と膨張機16を均圧管27で接続することにより、第1密閉容器21の内部圧力と第2密閉容器31の内部圧力が等しくなる。通常、膨張機構32の膨張室に冷媒が入り込むことによって発生する第2密閉容器31内の冷媒の減少は、均圧管から供給される冷媒によって補償される。したがって、冷媒は、均圧管27を圧縮機12側から膨張機16側に向かって流れる。本実施形態によれば、均圧管27を流れる冷媒の熱も熱交換部19において回収され、圧縮機12に戻される。ゆえに、圧縮機12は、所定の吐出温度を維持することができる。
また、均油管25内のオイルおよび均圧管27内の冷媒が、熱交換部19において、圧縮機12の吸入冷媒と熱交換することを考慮すれば、均油管25や均圧管27は、管内の伝熱面積が内面平滑管よりも増加された内面溝付管であることが好ましい。
さらに、本実施形態のように、均衡配管25,27に冷媒を直接接触させることに代えて、蒸発器18と圧縮機12との間において主冷媒回路10を形成する主配管20に、均衡配管25,27の内部の冷媒および/またはオイルを接触させて熱交換を行うようにしてもよい。例えば、図3に示すように、均油管25および均圧管27の一部を筐体や大径管のような中空部品26,27で構成し、その中空部品26,27の内部に、圧縮機12の吸入冷媒が流通する主配管20を通すようにしてもよい。
(第2実施形態)
図2は、第2実施形態の冷凍サイクル装置の構成図である。本実施形態の冷凍サイクル装置200は、熱交換部19をバイパスするバイパス回路37を設けた点で第1実施形態と相違し、他の構成は共通である。同一要素には同一参照符号を付与し、説明を省略する。
図2に示すように、冷凍サイクル装置200は、熱交換部19をバイパスするように蒸発器18と圧縮機12とを接続するバイパス回路37をさらに備えている。バイパス回路37は、バイパス配管38および絞り弁39を含む。バイパス回路37の一端は、主冷媒回路10の蒸発器18と熱交換部19との間の部分(具体的には主配管20)に接続され、他端は、主冷媒回路10の熱交換部19と圧縮機12との間の部分(具体的には主配管20)に接続されている。
バイパス回路37の絞り弁39が全閉状態となっている場合、蒸発器18から流出した冷媒の全部が、熱交換部19を経由して圧縮機12に吸入される。絞り弁39が開状態になっている場合、蒸発器18から流出した冷媒の一部が熱交換部19を経由して圧縮機12に吸入され、残部がバイパス回路37を経由して圧縮機12に吸入される。このように、バイパス回路37は、蒸発器18から流出した冷媒の一部が、熱交換部19を通過することなく、圧縮機12に吸入されることを許容する。絞り弁39は、開度調節によって流量を制御可能な流量調節弁であることが好ましい。
本実施形態によれば、熱交換部19を通過する冷媒量を調節することにより、圧縮機12の吸入冷媒のエンタルピーを制御することが可能となる。圧縮機12の吸入冷媒のエンタルピーを制御すること、言い換えれば、吸入冷媒の過熱度を適切に制御することにより、圧縮機12の吐出冷媒を所望の設定温度に制御することが可能となる。さらに、圧縮機12の吸入冷媒が過剰に加熱されることを防止することは、密度低下の大幅低下を阻止することを意味する。大幅な密度低下が無ければ、所定の質量循環量を確保するために圧縮機12の回転数を増加させず済む。
本発明の第1実施形態にかかる冷凍サイクル装置の構成図 第2実施形態にかかる冷凍サイクル装置の構成図 熱交換部の変形例の構成図 従来の冷凍サイクル装置の第1構成図 従来の冷凍サイクル装置の第2構成図 従来の冷凍サイクル装置の第3構成図 従来の冷凍サイクル装置の問題点を示すモリエル線図 図6Aに続くモリエル線図
符号の説明
10 主冷媒回路
12 圧縮機
14 放熱器
16 膨張機
18 蒸発器
19 熱交換部
20 主配管
21 第1密閉容器
22 圧縮機構
24 第1オイル貯まり
25 均油管
27 均圧管
31 第2密閉容器
32 膨張機構
34 第2オイル貯まり
37 バイパス回路
38 バイパス配管
39 絞り弁
100,200 冷凍サイクル装置

Claims (9)

  1. 底部が第1オイル貯まりとして利用される第1密閉容器と、前記第1密閉容器内に配置された圧縮機構とを含む圧縮機と、
    底部が第2オイル貯まりとして利用される第2密閉容器と、前記第2密閉容器内に配置され、膨張する冷媒から動力を回収する膨張機構とを含む膨張機と、
    前記膨張機で膨張した冷媒を蒸発させる蒸発器と、
    一端が前記第1密閉容器に接続され、他端が前記第2密閉容器に接続されて、前記第1オイル貯まりと前記第2オイル貯まりとの間のオイルの流通を許容する均油管と、
    前記蒸発器と前記圧縮機との間の冷媒回路内の冷媒と、前記均油管および前記均油管内のオイルの少なくとも一方とを熱交換させる熱交換部と、
    を備えた、冷凍サイクル装置。
  2. 前記熱交換部は、前記蒸発器から前記圧縮機に向かう冷媒が流通可能かつ前記均油管を通すことが可能な内部空間を有する中空部品を含み、
    前記中空部品によって、前記蒸発器と前記圧縮機との間の前記冷媒回路の一部が形成されている、請求項1記載の冷凍サイクル装置。
  3. 一方の開口部が前記第1オイル貯まりに貯められたオイルの油面よりも鉛直上方に位置し、他方の開口部が前記第2オイル貯まりに貯められたオイルの油面よりも鉛直上方に位置するように、一端が前記第1密閉容器に接続され、他端が前記第2密閉容器に接続された均圧管をさらに備えた、請求項1記載の冷凍サイクル装置。
  4. 前記熱交換部において、前記均油管および前記均圧管の両方が、前記冷媒回路内の冷媒と熱交換する、請求項3記載の冷凍サイクル装置。
  5. 前記圧縮機は、前記圧縮機構で圧縮された冷媒が前記第1密閉容器の内部空間に吐出されるように構成されており、
    前記膨張機は、膨張させるべき冷媒が前記第2密閉容器の内部空間を経由せずに前記膨張機構の膨張室に直接吸入され、膨張後の冷媒が前記第2密閉容器の内部空間を経由せずに前記膨張機構の膨張室から前記第2密閉容器の外部に直接吐出されるように構成されている、請求項1記載の冷凍サイクル装置。
  6. 前記均油管における熱移動の方向と、前記冷媒回路内の冷媒の流通方向とが反対向きとなるように、前記熱交換部における前記均油管の姿勢および位置が定められている、請求項1記載の冷凍サイクル装置。
  7. 前記均圧管における熱移動の方向と、前記冷媒回路内の冷媒の流通方向とが反対向きとなるように、前記熱交換部における前記均圧管の姿勢および位置が定められている、請求項3記載の冷凍サイクル装置。
  8. 前記熱交換部をバイパスするように前記蒸発器と前記圧縮機とを接続するバイパス回路をさらに備えた、請求項1記載の冷凍サイクル装置。
  9. 前記バイパス回路が絞り弁を含む、請求項8記載の冷凍サイクル装置。
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