JP2008190725A - 空気調和装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】複数の冷媒連絡管が接続される空気調和装置において、各冷媒連絡管に対応する引入孔をケーシングに形成するためのスペースを確保しにくい場合であっても、複数の冷媒連絡管をケーシング内に引き入れることができるようにする。
【解決手段】床置型室内ユニット1の配管用カバー17は、複数の冷媒連絡管11、12を貫通させることが可能な配管用開口25bが形成されたケーシング2に装着されるものであり、第1板18と第2板19とを備えている。第1板18は、配管用開口25bを覆うようにケーシング2に装着可能であり、複数の冷媒連絡管11、12のそれぞれが貫通する貫通孔18a、18bが形成されている。第2板19は、配管用開口25bを覆うようにケーシング2に装着可能であり、第1板18と重ねてケーシング2に装着した状態において貫通孔18a、18bに対向する位置に孔が形成されていない。
【選択図】図4

Description

本発明は、空気調和装置、特に、複数の冷媒連絡管が接続される空気調和装置に関する。
従来より、複数の冷媒連絡管が接続される空気調和装置がある。このような空気調和装置として、例えば、特許文献1に示されるような床置型室内ユニットがある。この室内ユニットは、主として、ケーシングと、ケーシング内に配置された熱交換器等とを備えている。熱交換器等の機器は、複数の冷媒連絡管に接続されて冷媒回路を構成している。
特開平11−304235号公報
このような室内ユニットにおいては、ケーシングの種々の位置から複数の冷媒連絡管をケーシング内に引き入れることができるように、複数の冷媒連絡管を引き入れるための引入孔の群を各冷媒連絡管に対応するようにケーシングに複数箇所設けるとともに、使用しない引入孔の群については、各引入孔にゴムブッシュを嵌め込むことによって、使用しない引入孔を塞ぐようにしている。
しかし、ケーシング内の機器配置等の制約によって引入孔の群を形成するためのスペースを確保しにくい場合には、嵌め代部分を含めたゴムブッシュの外径が引入孔の孔径よりも大きいことから、各引入孔にゴムブッシュを嵌め込むためのスペースを確保した状態で引入孔を形成することができない場合が生じる。また、このような問題は、室内ユニットのみならず、室外ユニットにおいても生じ得る。
本発明の課題は、複数の冷媒連絡管が接続される空気調和装置において、各冷媒連絡管に対応する引入孔をケーシングに形成するためのスペースを確保しにくい場合であっても、複数の冷媒連絡管をケーシング内に引き入れることができるようにすることにある。
第1の発明にかかる空気調和装置は、複数の冷媒連絡管が接続される空気調和装置であって、ケーシングと、配管用カバーとを備えている。ケーシングは、複数の冷媒連絡管を貫通させることが可能な配管用開口が形成されている。配管用カバーは、配管用開口を覆うようにケーシングに装着可能であり、複数の冷媒連絡管のそれぞれが貫通する貫通孔が形成された第1板と、第1板と重ねてケーシングに装着した状態において貫通孔に対向する位置に孔が形成されていない第2板とを有している。
この空気調和装置では、複数の冷媒連絡管をケーシング内に引き入れる場合には、第2板をケーシングから取り外し、かつ、第1板をケーシングに装着した状態にすることで、ケーシングに形成された配管用開口に連通する第1板の貫通孔を複数の冷媒連絡管を引き入れるための引入孔として使用し、空気調和装置の出荷時や複数の冷媒連絡管をケーシング内に引き入れない場合には、第1板と第2板とを重ねてケーシングに装着した状態にすることで、引入孔として機能する貫通孔を第2板によって塞ぐことができる。
これにより、この空気調和装置では、各冷媒連絡管に対応する引入孔をケーシングに形成するためのスペースを確保しにくい場合であっても、引入孔として機能する貫通孔が形成された第1板と貫通孔を塞ぐ第2板とを使い分けることによって、複数の冷媒連絡管をケーシング内に引き入れることができる。
第2の発明にかかる空気調和装置は、第1の発明にかかる空気調和装置において、各貫通孔間の隙間の最小値は、対応する各貫通孔間の孔ピッチの0.25倍以下である。
この空気調和装置の配管用カバーは、各貫通孔間の隙間の最小値が、対応する各貫通孔間の孔ピッチの0.25倍以下であり、空気調和装置のケーシングに各冷媒連絡管を引き入れるための引入孔を設けてゴムブッシュ等の栓部材を各引入孔に嵌め込む形態を採用する場合において、栓部材同士が干渉しやすくなり、すべての引入孔に栓部材を嵌め込むことが困難になる程度まで、引入孔同士が非常に接近した状態に相当する貫通孔を有していることになる。
そして、このような配管用カバーを有する空気調和装置では、引入孔として機能する貫通孔が形成された第1板と貫通孔を塞ぐ第2板とを使い分けることによって、複数の冷媒連絡管をケーシング内に引き入れることができるため、すべての引入孔に栓部材を嵌め込むことが困難になる程度まで引入孔同士が非常に接近した状態になるようなスペースしかケーシングに確保できない場合において、特に有効である。
第3の発明にかかる空気調和装置は、第1又は第2の発明にかかる空気調和装置において、ケーシングは、正面板と1対の側板と背面板と天板と底板とを有する略直方体形状であり、ケーシング内において正面板に対向しかつ1対の側板との間に隙間を空けて配置された電装品箱と、電装品箱の背面から背面板に向かって延びる熱交換器と、熱交換器の下方に配置されており複数の冷媒連絡管がそれぞれ接続される配管接続部と、熱交換器と正面板と1対の側板と電装品箱との間の隙間を塞ぐとともに複数の冷媒連絡管を上下方向に貫通させることが可能な仕切板とをさらに備えている。配管用開口は、天板に形成されており、ケーシングを上から見た際において、複数の冷媒連絡管が仕切板を貫通する部分の直上位置に配置されている。
この空気調和装置では、電装品箱が正面板に対向しかつ1対の側板との間に隙間を空けて配置されるとともに、熱交換器が電装品箱の背面から背面板に向かって延びるように配置されているため、ケーシングの天板から複数の冷媒連絡管を引き入れるためには、天板の正面板側の角部から熱交換器と正面板と1対の側板と電装品箱との間の隙間を通じて複数の冷媒連絡管を通さなければならない。このため、ケーシングに各冷媒連絡管を引き入れるための引入孔を設けて栓部材を各引入孔に嵌め込む形態を採用することは困難である。
しかし、この空気調和装置では、引入孔として機能する貫通孔が形成された第1板と貫通孔を塞ぐ第2板とを使い分けることによって、複数の冷媒連絡管をケーシング内に引き入れることができるため、天板の正面板側の角部から複数の冷媒連絡管を引き入れる場合において、特に有効である。
第4の発明にかかる空気調和装置の配管用カバーは、複数の冷媒連絡管が接続される空気調和装置において、複数の冷媒連絡管を貫通させることが可能な配管用開口が形成されたケーシングに装着される空気調和装置の配管用カバーであって、第1板と第2板とを備えている。第1板は、配管用開口を覆うようにケーシングに装着可能であり、複数の冷媒連絡管のそれぞれが貫通する貫通孔が形成されている。第2板は、配管用開口を覆うようにケーシングに装着可能であり、第1板と重ねてケーシングに装着した状態において貫通孔に対向する位置に孔が形成されていない。
この空気調和装置の配管用カバーでは、複数の冷媒連絡管を空気調和装置のケーシング内に引き入れる場合には、第2板をケーシングから取り外し、かつ、第1板をケーシングに装着した状態にすることで、ケーシングに形成された配管用開口に連通する第1板の貫通孔を複数の冷媒連絡管を引き入れるための引入孔として使用し、空気調和装置の出荷時や複数の冷媒連絡管をケーシング内に引き入れない場合には、第1板と第2板とを重ねてケーシングに装着した状態にすることで、引入孔として機能する貫通孔を第2板によって塞ぐことができる。
これにより、この空気調和装置の配管用カバーでは、各冷媒連絡管に対応する引入孔を空気調和装置のケーシングに形成するためのスペースを確保しにくい場合であっても、引入孔として機能する貫通孔が形成された第1板と貫通孔を塞ぐ第2板とを使い分けることによって、複数の冷媒連絡管をケーシング内に引き入れることができる。
第5の発明にかかる空気調和装置の配管用カバーは、第4の発明にかかる空気調和装置の配管用カバーにおいて、各貫通孔間の隙間の最小値は、対応する各貫通孔間の孔ピッチの0.25倍以下である。
この空気調和装置の配管用カバーでは、各貫通孔間の隙間の最小値が、対応する各貫通孔間の孔ピッチの0.25倍以下であり、空気調和装置のケーシングに各冷媒連絡管を引き入れるための引入孔を設けてゴムブッシュ等の栓部材を各引入孔に嵌め込む形態を採用する場合において、栓部材同士が干渉しやすくなり、すべての引入孔に栓部材を嵌め込むことが困難になる程度まで、引入孔同士が非常に接近した状態に相当する貫通孔を有していることになる。
そして、この空気調和装置の配管用カバーでは、引入孔として機能する貫通孔が形成された第1板と貫通孔を塞ぐ第2板とを使い分けることによって、複数の冷媒連絡管をケーシング内に引き入れることができるため、すべての引入孔に栓部材を嵌め込むことが困難になる程度まで引入孔同士が非常に接近した状態になるようなスペースしかケーシングに確保できない場合において、特に有効である。
第6の発明にかかる空気調和装置の配管用カバーは、第4又は第5の発明にかかる空気調和装置の配管用カバーにおいて、第1板及び第2板は、空気調和装置の出荷時又は複数の冷媒連絡管を配管用開口に貫通させない状態において、両方とも、配管用開口を覆うようにケーシングに装着することが可能である。
この空気調和装置の配管用カバーは、空気調和装置の出荷時に、空気調和装置のケーシングに装着された状態で出荷することができるため、付属品として空気調和装置に別途添付する必要がなくなり、空気調和装置の出荷時の添付忘れや紛失等を防ぐのに寄与することができる。また、複数の冷媒連絡管を配管用開口に貫通させない場合にも、空気調和装置のケーシングに装着された状態にしておくことができるため、第1板を別途保管しておく必要がなくなり、貫通孔が形成された第1板の紛失等を防ぐことができる。
第7の発明にかかる空気調和装置の配管用カバーは、第5の発明にかかる空気調和装置の配管用カバーにおいて、第1板及び第2板は、空気調和装置の出荷時において、第2板が第1板とケーシングとの間に挟まれた状態でケーシングに装着することが可能である。
この空気調和装置の配管用カバーは、空気調和装置の出荷時に、第1板の貫通孔がケーシングの外側から視認でき、かつ、第1板の貫通孔を通じて第2板が視認できるため、空気調和装置の出荷時に第1板が装着されているか否かをケーシングの外側から確認することができる。
第8の発明にかかる空気調和装置の配管用カバーは、第4〜第7の発明のいずれかにかかる空気調和装置の配管用カバーにおいて、第1板及び第2板には、配管用開口を覆うようにケーシングに装着された状態における配管用開口側の面に、断熱材がそれぞれ設けられている。
この空気調和装置の配管用カバーでは、第1板及び第2板の配管用開口側の面に断熱材がそれぞれ設けられているため、空気調和装置のケーシングのうち表面に結露が発生しやすい部分に配管用開口が形成される場合であっても、第1板及び第2板の表面における結露の発生を抑えることができる。
以上の説明に述べたように、本発明によれば、以下の効果が得られる。
第1の発明では、各冷媒連絡管に対応する引入孔をケーシングに形成するためのスペースを確保しにくい場合であっても、引入孔として機能する貫通孔が形成された第1板と貫通孔を塞ぐ第2板とを使い分けることによって、複数の冷媒連絡管をケーシング内に引き入れることができる。
第2の発明では、すべての引入孔にゴムブッシュ等の栓部材を嵌め込むことが困難になる程度まで引入孔同士が非常に接近した状態になるようなスペースしかケーシングに確保できない場合においても、複数の冷媒連絡管をケーシング内に引き入れることができる。
第3の発明では、天板の正面板側の角部から複数の冷媒連絡管を引き入れる場合においても、複数の冷媒連絡管をケーシング内に引き入れることができる。
第4の発明では、各冷媒連絡管に対応する引入孔を空気調和装置のケーシングに形成するためのスペースを確保しにくい場合であっても、引入孔として機能する貫通孔が形成された第1板と貫通孔を塞ぐ第2板とを使い分けることによって、複数の冷媒連絡管をケーシング内に引き入れることができる。
第5の発明では、すべての引入孔にゴムブッシュ等の栓部材を嵌め込むことが困難になる程度まで引入孔同士が非常に接近した状態になるようなスペースしかケーシングに確保できない場合においても、複数の冷媒連絡管をケーシング内に引き入れることができる。
第6の発明では、付属品として空気調和装置に別途添付する必要がなくなり、空気調和装置の出荷時の添付忘れや紛失等を防ぐことができる。また、複数の冷媒連絡管を配管用開口に貫通させない場合にも、第1板を別途保管しておく必要がなくなり、貫通孔が形成された第1板の紛失等を防ぐのに寄与することができる。
第7の発明では、空気調和装置の出荷時に、第1板の貫通孔がケーシングの外側から視認でき、かつ、第1板の貫通孔を通じて第2板が視認できるため、空気調和装置の出荷時に第1板が装着されているか否かをケーシングの外側から確認することができる。
第8の発明では、空気調和装置のケーシングのうち表面に結露が発生しやすい部分に配管用開口が形成される場合であっても、第1板及び第2板の表面における結露の発生を抑えることができる。
以下、図面に基づいて、本発明にかかる配管用カバー及びそれを用いた空気調和装置の実施形態について説明する。
(1)配管用カバー及びそれを用いた空気調和装置の構成
図1は、本発明の空気調和装置の一実施形態としての空気調和装置の床置型室内ユニット1の正面板21を取り外した状態における概略正面図である。図2は、図1のI−I概略断面図(インバータボックス6及びスイッチボックス7については、断面ではなく右側面を図示)である。床置型室内ユニット1は、本実施形態において、出荷後、現地施工時に、複数(本実施形態においては、2つ)の冷媒連絡管11、12(後述)を介して室外ユニット(図示せず)に接続されて蒸気圧縮式の冷媒回路を構成する。
床置型室内ユニット1は、主として、ケーシング2と、熱交換器3と、送風機4とを備えている。
ケーシング2は、本実施形態において、縦長の略直方体形状であり、主として、正面板21と、1対の側板22、23と、背面板24と、天板25と、底板26とを有している。正面板21は、ケーシング2の正面部分を主に形成する板金製の部材である。正面板21の上下方向中間部には、空気をケーシング2の正面から吸入する吸入口21a(図1に2点鎖線により図示)が形成されている。この吸入口21aには、吸入グリル27(詳細は図示せず)が設けられている。右側板22は、ケーシング2の右側面部分(ケーシング2の正面から向かって右側の側面部分をいう)を主に構成する板金製の部材である。左側板23は、ケーシング2の左側面部分(ケーシング2の正面から向かって左側の側面部分をいう)を主に構成する板金製の部材である。背面板24は、ケーシング2の背面部分を主に形成する板金製の部材である。天板25は、ケーシング2の天面部分を主に形成する板金製の部材である。本実施形態において、天板25の背面板24寄りの部分には、調和空気を吹き出す吹出口25aが形成されている。この吹出口25aには、調和空気を空調空間に送るダクト5が接続されている。底板26は、ケーシング2の底面部分を主に形成する板金製の部材である。この底板26の下面には、据え付け場所に設置するための固定脚28が設けられている。そして、ケーシング2の内部には、吸入口21aから上方に向かう空気流路Sが形成されている。また、ケーシング2の内部には、正面板21の内面に対向するように、第1の電装品箱としてのインバータボックス6が配置されている。このインバータボックス6には、送風機駆動モータ42(後述)等の運転周波数を制御するインバータ制御素子(図示せず)が主に収容されている。インバータボックス6は、本実施形態において、横長の略直方体形状であり、吸入口21aの上方において、1対の側板22、23の内面との間に隙間を空けて配置されている。また、底板26上には、第2の電装品箱としてのスイッチボックス7が配置されている。このスイッチボックス7には、ケーシング2外からケーシング2内に引き入れられる電気線が接続される端子台(図示せず)や各種機器を制御する制御基板(図示せず)が主に収容されている。スイッチボックス7は、本実施形態において、略直方体形状であり、ケーシング2の側面視において、前後方向略中央のやや正面板21寄りの位置に、そして、ケーシング2の正面視において、右側板22付近に配置されている。また、ケーシング2の内部には、配管接続部としての複数(本実施形態においては、2つ)の閉鎖弁9、10が、熱交換器3の下方で、かつ、正面板21の左側板23寄りの位置に配置されている。閉鎖弁9、10は、ケーシング2内に配置された熱交換器3等の機器とケーシング2外から引き入れられる冷媒連絡管11、12とを接続する弁であり、本実施形態において、互いが上下方向に並んで配置されている。本実施形態において、閉鎖弁9は、閉鎖弁10よりも口径が小さく、閉鎖弁10の上方に配置されている。そして、閉鎖弁9には、左側方から管を接続することができるように配置された接続部9aが設けられており、冷媒連絡管12よりも管径の小さい冷媒連絡管11が接続されている。また、閉鎖弁10には、左側方から管を接続することができるように配置された接続部10aが設けられており、冷媒連絡管12が接続されている。尚、本実施形態において、冷媒連絡管11、12は、左側板23又は天板25から引き入れることが可能になっているが、この冷媒連絡管11、12のケーシング2内への引き入れ構造については、後述するものとする。
熱交換器3は、吸入口21aからケーシング2内に吸入された空気の熱交換を行う機器であり、本実施形態において、空気流路S内に配置されており、ケーシング2を構成する板のうち吸入口21aを含む熱交換器3の上流側に位置する部分によって形成される1次側空間S1と、ケーシング2を構成する板のうち吹出口25aを含む熱交換器3の下流側に位置する部分によって形成される2次側空間S2とに分割している。この熱交換器3は、クロスフィン式のフィン・アンド・チューブ型熱交換器等からなる略パネル形状の形態を有しており、その前面側の部分が上方に位置し、かつ、背面側の部分が下方に位置するように傾斜しており、本実施形態において、インバータボックス6の背面から背面板24に向かって延びている。ここで、熱交換器3が正面板21の内面からではなく、インバータボックス6の背面から背面板24に向かって延びているのは、熱交換器3の上方に配置された送風機4との間隔を極力大きくすることにより、空気流路Sにおける通風抵抗を抑えるためである。そして、熱交換器3の正面側の端部と右側板22の内面と正面板21の内面とインバータボックス6の右側の端部との間に形成される隙間には、右仕切板13が設けられており、熱交換器3の正面側の端部と左側板23の内面と正面板21の内面とインバータボックス6の左側の端部との間に形成される隙間には、左仕切板14が設けられている(図2及び図3を参照)。また、熱交換器3の下端部の下方には、熱交換器3から落下する結露水を受けるためのドレンパン15が設けられている。
送風機4は、吸入口21aからケーシング2内に空気を吸入し、熱交換器3において熱交換が行われた空気を吹出口25aから吹き出す機器であり、本実施形態において、2次側空間に配置されている。より具体的には、送風機4は、吸入口21aの上方かつ熱交換器3の下流に配置されている。この送風機4は、本実施形態において、遠心ファンの一種である両吸込タイプのシロッコファンからなり、主として、羽根車41と、羽根車41を回転駆動する送風機駆動モータ42と、羽根車41が収容されるスクロールケーシング43とを有している。送風機駆動モータ42の回転軸42aは、羽根車41に連結されている。また、スクロールケーシング43には、2次側空間S2から空気を吸入する2つのスクロール吸入口43aと、吹出口25aに空気を送るスクロール吹出口43bとが形成されている。
このような構成を有する床置型室内ユニット1を運転すると、送風機4が駆動されることにより、空気が、吸入口21aからケーシング2内に吸入され、空気流路Sの1次側空間S1、熱交換器3、2次側空間S2、送風機4(具体的には、羽根車41及びスクロールケーシング42)の順に通過して吹出口25aからケーシング2外に(本実施形態では、ダクト5を通じて空調空間に)吹き出される。そして、この運転が冷房運転の場合には、熱交換器3を通過する際に空気が冷却されるため、熱交換器3の表面に結露水が発生する。この結露水は、熱交換器3から落下してドレンパン15で受けられる。
次に、冷媒連絡管11、12のケーシング2内への引き入れ構造について、図1〜図6を用いて説明する。ここで、図3は、出荷時又は冷媒連絡管11、12をケーシング2内に引き入れていない状態における床置型室内ユニット1の外観斜視図である。図4は、図3又は図5のII部の分解斜視図である。図5は、冷媒連絡管11、12を左側板23からケーシング2内に引き入れた状態における床置型室内ユニット1の外観斜視図である。図6は、冷媒連絡管11、12を天板25からケーシング2内に引き入れた状態における床置型室内ユニット1の外観斜視図である。図7は、図6のII部の分解斜視図である。
上述のように、本実施形態の床置型室内ユニット1には、冷媒連絡管11、12のケーシング2内への引き入れ構造として、左側板23から冷媒連絡管11、12を引き入れるための引き入れ構造と、天板25から冷媒連絡管11、12を引き入れるための引き入れ構造の2つが設けられている。
左側板23から冷媒連絡管11、12を引き入れるための引き入れ構造は、主として、左側板23に形成された複数(本実施形態においては、2つ)の引入孔23a、23bと、各引入孔23a、23bに嵌め込み可能な栓部材16a、16bとから構成されている。引入孔23aは、閉鎖弁9の接続部9aに冷媒連絡管11を接続する際に、接続部9aから冷媒連絡管11を左方に延長して左側板23に当接する位置に配置されている。また、引入孔23bは、閉鎖弁10の接続部10aに冷媒連絡管12を接続する際に、接続部10aから冷媒連絡管12を左方に延長して左側板23に当接する位置に配置されている。そして、本実施形態において、栓部材16a、16bは、ゴムブッシュからなり、その外径は、引入孔23a、23bへの嵌め代の分だけ引入孔23a、23bの孔径よりも大きくなっている。ここで、引入孔23aと引入孔23bとの間の隙間は、十分に空けられているため、引入孔23aと引入孔23bとの間には、栓部材16a、16bを両方とも引入孔23a、23bに嵌め込むためのスペースが確保されている。尚、栓部材16a、16bは、床置型室内ユニット1の出荷時や冷媒連絡管11、12をケーシング2内に引き入れていない状態(図3を参照)、又は、冷媒連絡管11、12を天板25からケーシング2内に引き入れた状態(図6を参照)においては、引入孔23a、23bに嵌め込まれ、冷媒連絡管11、12を左側板23からケーシング2内に引き入れた状態(図5を参照)においては、引入孔23a、23bから取り外される。
天板25から冷媒連絡管11、12を引き入れるための引き入れ構造は、左側板23から冷媒連絡管11、12を引き入れる場合とは異なり、天板25にすべての栓部材を対応する引入孔に嵌め込むことができる状態で引入孔を形成するスペースを確保することが困難であるため、左側板23から冷媒連絡管11、12を引き入れる場合とは異なる構造が採用されている。
まず、本実施形態の床置型室内ユニット1において、天板25にすべての栓部材を対応する引入孔に嵌め込むことができる状態で引入孔を形成するスペースを確保することが困難な理由について説明する。床置型室内ユニット1では、天板25から冷媒連絡管11、12を引き入れるためには、天板25の正面板21側の角部から熱交換器3と正面板21と1対の側板22、23とインバータボックス6との間の隙間を通じて冷媒連絡管11、12を通さなければならない。そして、これらの隙間には、それぞれ仕切板13、14が設けられているが、右仕切板13よりも面積の大きい左仕切板14であっても、冷媒連絡管11、12同士を非常に接近した状態で貫通させることができる程度の面積しか有していない。このため、天板25には、ケーシング2を上から見た際において、左仕切板14の直上位置(すなわち、冷媒連絡管11、12が左仕切板14を貫通する部分の直上位置)にしか冷媒連絡管11、12を引き入れるためのスペースを確保することができず、すべての栓部材を対応する引入孔に嵌め込むためのスペースを確保した状態で引入孔を形成するスペースが存在していない。このように、本実施形態の床置型室内ユニット1においては、ケーシング2内の機器配置の制約によって、左側板23とは異なり、天板25に引入孔の群を形成するためのスペースを確保しにくくなっている。
そこで、本実施形態においては、天板25から冷媒連絡管11、12を引き入れるための引き入れ構造として、主として、天板25に形成された配管用開口25bと、配管用開口25bに装着可能な配管用カバー17とを有する構造が採用されている。配管用開口25bは、冷媒連絡管11、12の両方を同時に貫通させることが可能な開口であり、本実施形態において、略台形形状を有している。配管用開口25bは、天板25の左前側の角部に配置されている。この配管用開口25bの位置は、左仕切板14の直上位置である。ここで、配管用開口25bは、冷媒連絡管11、12の両方を同時に貫通させることが可能な開口面積を有しているが、上述のように、左側板23に形成された引入孔23a、23bとは異なり、冷媒連絡管11、12がそれぞれ貫通可能な孔を、栓部材16a、16bと同様の栓部材を両方とも嵌め込むことが可能な間隔を空けて配置できる程度の開口面積を有していない。配管用カバー17は、主として、第1板18と第2板19とを有している。第1板18は、配管用開口25bを覆うようにケーシング2に装着可能であり、冷媒連絡管11、12のそれぞれが貫通する貫通孔18a、18bが形成されている。第1板18は、本実施形態において、固定孔18c、18dが形成された略5角形状の板金製の部材であり、天板25に形成された固定孔25c、25dの位置においてネジからなる固定部材20c、20dを用いて天板25に装着されるようになっている。そして、第1板18には、ケーシング2に装着された状態における配管用開口25b側の面に、断熱材(図示せず)が設けられている。貫通孔18a及び貫通孔18bは、左側板23に形成された引入孔23a及び引入孔23bとそれぞれ同程度の孔径を有しているが、左仕切板14に形成された貫通孔14a、14bと同様に、引入孔23a及び引入孔23bと比べて互いが非常に接近した状態で第1板18に配置されている。本実施形態においては、貫通孔18a、18b間の隙間の最小値C(すなわち、貫通孔18aの孔中心Oと貫通孔18bの孔中心Qとを結んだ線上における貫通孔18a、18b間の隙間)は、貫通孔18a、18b間の孔ピッチP(すなわち、貫通孔18aの孔中心Oと貫通孔18bの孔中心Qとを結んだ距離)の0.25倍以下の距離しか離れておらず、仮に、左側板23における栓部材16a、16bを各引入孔23a、23bに嵌め込む形態と同様の形態を採用しようとしても、栓部材同士が干渉しやすくなるという不具合が生じることになる。第2板19は、配管用開口25bを覆うようにケーシング2に装着可能であり、第1板18とは異なり貫通孔が形成されていない。第2板19は、本実施形態において、固定孔19c、19dが形成されており第1板18と同じ外形寸法を有する略5角形状の板金製の部材であり、第1板18と同様に、天板25に形成された固定孔25c、25dの位置においてネジからなる固定部材20c、20dを用いて天板25に装着されるようになっている。そして、第2板19には、ケーシング2に装着された状態における配管用開口25b側の面に、断熱材(図示せず)が設けられている。尚、床置型室内ユニット1の出荷時や冷媒連絡管11、12をケーシング2内に引き入れていない状態(図3を参照)、又は、冷媒連絡管11、12を左側板23からケーシング2内に引き入れた状態(図5を参照)においては、図4に示されるように、第1板18及び第2板19が両方とも配管用開口25bを覆うように天板25に装着され、冷媒連絡管11、12を天板25からケーシング2内に引き入れた状態(図6を参照)においては、図7に示されるように、第2板19が取り外されて(矢印Aを参照)、第1板18のみが配管用開口25bを覆うように天板25に装着される。
以上のような左側板23からの冷媒連絡管11、12の引き入れ構造、及び、天板25からの冷媒連絡管11、12の引き入れ構造を利用して、まず、床置型室内ユニット1の出荷時や冷媒連絡管11、12をケーシング2内に引き入れていない状態(図3を参照)においては、栓部材16a、16bを引入孔23a、23bに嵌め込んだ状態にするとともに、第1板18と第2板19とを重ねた状態で配管用開口25bを覆うように装着した状態(図4を参照)にする。これにより、左側板23の引入孔23a、23bを塞ぐとともに、天板25の引入孔として機能する貫通孔18a、18bを塞ぐことができる。ここで、床置型室内ユニット1の出荷時においては、配管用カバー17をケーシング2に装着した状態で出荷することができるため、配管用カバー17を付属品として床置型室内ユニット1に添付する必要がなくなり、床置型室内ユニット1の出荷時の添付忘れや紛失等を防ぐのに寄与することができる。しかも、第1板18及び第2板19は、床置型室内ユニット1の出荷時において、第2板19が第1板18と天板25との間に挟まれた状態でケーシング2に装着することが可能であるため、床置型室内ユニット1の出荷時に、第1板18の貫通孔18a、18bがケーシング2の外側から視認でき、かつ、第1板18の貫通孔18a、18bを通じて第2板19が視認できるため、床置型室内ユニット1の出荷時に第1板18が装着されているか否かをケーシング2の外側から確認することができる。
次に、左側板23から冷媒連絡管11、12をケーシング2内に引き入れる場合(図5を参照)においては、栓部材16a、16bを引入孔23a、23bから取り外すとともに、第1板18と第2板19とを重ねた状態で配管用開口25bを覆うように装着した状態(図4を参照)にする。これにより、冷媒連絡管11、12を引入孔23a、23bを通じて左側板23から引き入れるとともに、天板25の引入孔として機能する貫通孔18a、18bを塞ぐことができる。この場合においても、配管用カバー17をケーシング2に装着された状態にしておくことができるため、第1板18を別途保管しておく必要がなくなり、貫通孔18a、18bが形成された第1板18の紛失等を防ぐことができる。また、本実施形態においては、配管用開口25bが冷房運転において熱交換器3によって冷却された空気が通過することでケーシング2の表面に結露が発生しやすい2次側空間S2に面する天板25に形成されているが、第1板18及び第2板19の配管用開口25b側の面には、断熱材がそれぞれ設けられているため、第1板18及び第2板19の表面における結露の発生を抑えることができる。
次に、天板25から冷媒連絡管11、12をケーシング2内に引き入れる場合(図6を参照)においては、栓部材16a、16bを引入孔23a、23bに嵌め込むとともに、第2板19をケーシング2から取り外し、かつ、第1板18をケーシング2に装着した状態(図7を参照)にする。これにより、左側板23の引入孔23a、23bを塞ぐとともに、天板25に形成された配管用開口25bに連通する第1板18の貫通孔18a、18bを、冷媒連絡管11、12を引き入れるための引入孔として使用して、冷媒連絡管11、12を貫通孔18a、18b及び左仕切板14の貫通孔14a、14bを通じて天板25から引き入れることができる。この場合においても、第1板18の配管用開口25b側の面には、断熱材が設けられているため、第1板18の表面における結露の発生を抑えることができる。
このように、本実施形態の配管用カバー17及びそれを用いた床置型室内ユニット1では、各冷媒連絡管11、12に対応する引入孔をケーシング2に形成するためのスペースを確保しにくい場合であっても、引入孔として機能する貫通孔18a、18bが形成された第1板18と貫通孔を塞ぐ第2板19とを使い分けることによって、冷媒連絡管11、12をケーシング2内に引き入れることができるようになっている。
(2)本実施形態の配管用カバー及びそれを用いた空気調和装置の特徴
本実施形態の配管用カバー17及びそれを用いた床置型室内ユニット1には、以下のような特徴がある。
(A)
本実施形態の配管用カバー17及びそれを用いた空気調和装置としての床置型室内ユニット1では、複数(本実施形態においては、2つ)の冷媒連絡管11、12をケーシング2内に引き入れる場合(具体的には、天板25を通じてケーシング2内に引き入れる場合)には、第2板19をケーシング2から取り外し、かつ、第1板18をケーシング2に装着した状態にすることで、ケーシング2(具体的には、天板25)に形成された配管用開口25bに連通する第1板18の貫通孔18a、18bを、冷媒連絡管11、12を引き入れるための引入孔として使用し、床置型室内ユニット1の出荷時や冷媒連絡管11、12をケーシング2内に引き入れない場合には、第1板18と第2板19とを重ねてケーシング2に装着した状態にすることで、引入孔として機能する貫通孔18a、18bを第2板19によって塞ぐことができる。
これにより、この配管用カバー17及びそれを用いた空気調和装置としての床置型室内ユニット1では、各冷媒連絡管11、12に対応する引入孔をケーシング2(本実施形態においては、天板25)に形成するためのスペースを確保しにくい場合であっても、引入孔として機能する貫通孔18a、18bが形成された第1板18と貫通孔18a、18bを塞ぐ第2板19とを使い分けることによって、冷媒連絡管11、12をケーシング2内に引き入れることができる。
特に、本実施形態の床置型室内ユニット1では、電装品箱としてのインバータボックス6が正面板21に対向しかつ1対の側板22、23との間に隙間を空けて配置されるとともに、熱交換器3がインバータボックス6の背面から背面板24に向かって延びるように配置されているため、ケーシング2の天板25から冷媒連絡管11、12を引き入れるためには、天板25の正面板21側の角部から熱交換器3と正面板21と1対の側板22、23とインバータボックス6との間の隙間を通じて冷媒連絡管11、12を通さなければならない。このため、ケーシング2に各冷媒連絡管11、12を引き入れるための引入孔を設けて栓部材を各引入孔に嵌め込む形態を採用することは困難である。
しかし、本実施形態の床置型室内ユニット1では、上述のような配管用カバー17を使用しているため、天板25の正面板21側の角部から冷媒連絡管11、12を容易に引き入れることができる。
しかも、本実施形態では、第1板18に形成された貫通孔18a、18b間の隙間の最小値Cが、上述のようなケーシング2内の機器配置の制約によって、対応する各貫通孔18a、18b間の孔ピッチPの0.25倍以下になっており、仮に、ケーシング2に各冷媒連絡管11、12を引き入れるための引入孔を設けてゴムブッシュ等の栓部材を各引入孔に嵌め込む形態を採用しようとしても、栓部材同士が干渉しやすくなり、すべての引入孔に栓部材を嵌め込むことが困難であるが、これにもかかわらず、天板25の正面板21側の角部から冷媒連絡管11、12を容易に引き入れることができる。
(B)
本実施形態の配管用カバー17及びそれを用いた床置型室内ユニット1では、第1板18及び第2板19は、床置型室内ユニット1の出荷時又は冷媒連絡管11、12を配管用開口25bに貫通させない状態において、両方とも、配管用開口25bを覆うようにケーシング2に装着することが可能である。このため、床置型室内ユニット1の出荷時に、配管用カバー17がケーシング2に装着された状態で出荷することができるため、付属品として床置型室内ユニット1に別途添付する必要がなくなり、床置型室内ユニット1の出荷時の添付忘れや紛失等を防ぐのに寄与することができる。また、冷媒連絡管11、12を配管用開口25bに貫通させない場合にも、ケーシング2に装着された状態にしておくことができるため、第1板18を別途保管しておく必要がなくなり、貫通孔18a、18bが形成された第1板18の紛失等を防ぐことができる。
しかも、第1板18及び第2板19は、床置型室内ユニット1の出荷時において、第2板19が第1板18とケーシング2(具体的には、天板25)との間に挟まれた状態でケーシング2に装着することが可能であるため、床置型室内ユニット1の出荷時に、第1板18の貫通孔18a、18bがケーシング2の外側から視認でき、かつ、第1板18の貫通孔18a、18bを通じて第2板19が視認できるため、床置型室内ユニット1の出荷時に第1板18が装着されているか否かをケーシング2の外側から確認することができる。
(C)
本実施形態の配管用カバー17及びそれを用いた床置型室内ユニット1では、第1板18及び第2板19には、配管用開口25bを覆うようにケーシング2に装着された状態における配管用開口25b側の面に、断熱材がそれぞれ設けられているため、ケーシング2のうち表面に結露が発生しやすい部分に配管用開口25bが形成される場合であっても、第1板18及び第2板19の表面における結露の発生を抑えることができる。
(3)他の実施形態
以上、本発明の実施形態について図面に基づいて説明したが、具体的な構成は、これらの実施形態に限られるものではなく、発明の要旨を逸脱しない範囲で変更可能である。
(A)
上述の実施形態では、冷媒連絡管を、ケーシングの天板を通じて引き入れる際において、天板の正面板側の角部から熱交換器と正面板と1対の側板と電装品箱との間の隙間を通じて冷媒連絡管を通さなければならないことに起因して、栓部材を対応する引入孔に嵌め込むことができる状態で引入孔を形成するスペースを確保することが困難な事情が生じているが、これに限定されず、他のケーシング内の機器配置等の制約によって引入孔の群を形成するためのスペースを確保しにくい場合であっても、本発明を適用可能である。
(B)上述の実施形態では、ケーシング内に引き入れられる冷媒連絡管が2つであったが、3つ以上の冷媒連絡管をケーシング内に引き入れる場合においても、本発明を適用可能である。
(C)上述の実施形態では、複数の冷媒連絡管が接続される床置型室内ユニットに本発明を適用しているが、他の型式の室内ユニットに本発明を適用可能である。また、室内ユニットに限らず、例えば、複数の冷媒連絡管が接続される室外ユニットのように、複数の冷媒連絡管が接続される空気調和装置であれば、本発明を適用可能である。
本発明を利用すれば、複数の冷媒連絡管が接続される空気調和装置において、各冷媒連絡管に対応する引入孔をケーシングに形成するためのスペースを確保しにくい場合であっても、複数の冷媒連絡管をケーシング内に引き入れることができるようになる。
本発明の空気調和装置の一実施形態としての空気調和装置の床置型室内ユニットの正面板を取り外した状態における概略正面図である。 図1のI−I概略断面図(インバータボックス及びスイッチボックスについては、断面ではなく右側面を図示)である。 出荷時又は冷媒連絡管をケーシング内に引き入れていない状態における床置型室内ユニットの外観斜視図である。 図3又は図5のII部の分解斜視図である。 冷媒連絡管を左側板からケーシング内に引き入れた状態における床置型室内ユニットの外観斜視図である。 冷媒連絡管を天板からケーシング内に引き入れた状態における床置型室内ユニットの外観斜視図である。 図6のII部の分解斜視図である。
符号の説明
1 床置型室内ユニット(空気調和装置)
2 ケーシング
3 熱交換器
6 インバータボックス(電装品箱)
9a、10a 接続部(配管接続部)
11、12 冷媒連絡管
14 左仕切板(仕切板)
17 配管用カバー
18 第1板
18a、18b 貫通孔
19 第2板
21 正面板
22、23 側板
24 背面板
25 天板
25b 配管用開口
26 底板
C 隙間の最小値
P 孔ピッチ

Claims (8)

  1. 複数の冷媒連絡管(11、12)が接続される空気調和装置であって、
    前記複数の冷媒連絡管を貫通させることが可能な配管用開口(25b)が形成されたケーシング(2)と、
    前記配管用開口を覆うように前記ケーシングに装着可能であり、前記複数の冷媒連絡管のそれぞれが貫通する貫通孔(18a、18b)が形成された第1板(18)と、前記第1板と重ねて前記ケーシングに装着した状態において前記貫通孔に対向する位置に孔が形成されていない第2板(19)とを有する配管用カバー(17)と、
    を備えた空気調和装置(1)。
  2. 前記各貫通孔(18a、18b)間の隙間の最小値(C)は、対応する各貫通孔間の孔ピッチ(P)の0.25倍以下である、請求項1に記載の空気調和装置(1)。
  3. 前記ケーシング(2)は、正面板(21)と1対の側板(22、23)と背面板(24)と天板(25)と底板(26)とを有する略直方体形状であり、
    前記ケーシング内において、前記正面板に対向しかつ前記1対の側板との間に隙間を空けて配置された電装品箱(6)と、
    前記電装品箱の背面から前記背面板に向かって延びる熱交換器(3)と、
    前記熱交換器の下方に配置されており、前記複数の冷媒連絡管(11、12)がそれぞれ接続される配管接続部(9a、10a)と、
    前記熱交換器と前記正面板と前記1対の側板と前記電装品箱との間の隙間を塞ぐとともに前記複数の冷媒連絡管を上下方向に貫通させることが可能な仕切板(14)とをさらに備え、
    前記配管用開口(25b)は、前記天板に形成されており、前記ケーシングを上から見た際において、前記複数の冷媒連絡管が前記仕切板を貫通する部分の直上位置に配置されている、
    請求項1又は2に記載の空気調和装置(1)。
  4. 複数の冷媒連絡管(11、12)が接続される空気調和装置(1)において、前記複数の冷媒連絡管を貫通させることが可能な配管用開口(25b)が形成されたケーシング(2)に装着される空気調和装置の配管用カバーであって、
    前記配管用開口を覆うように前記ケーシングに装着可能であり、前記複数の冷媒連絡管のそれぞれが貫通する貫通孔(18a、18b)が形成された第1板(18)と、
    前記配管用開口を覆うように前記ケーシングに装着可能であり、前記第1板と重ねて前記ケーシングに装着した状態において前記貫通孔に対向する位置に孔が形成されていない第2板(19)と、
    を備えた空気調和装置の配管用カバー(17)。
  5. 前記各貫通孔(18a、18b)間の隙間の最小値(C)は、対応する各貫通孔間の孔ピッチ(P)の0.25倍以下である、請求項4に記載の空気調和装置の配管用カバー(17)。
  6. 前記第1板(18)及び前記第2板(19)は、前記空気調和装置(1)の出荷時又は前記複数の冷媒連絡管(11、12)を前記配管用開口(25a)に貫通させない状態において、両方とも、前記配管用開口を覆うように前記ケーシング(2)に装着することが可能である、請求項4又は5に記載の空気調和装置の配管用カバー(17)。
  7. 前記第1板(18)及び前記第2板(19)は、前記空気調和装置(1)の出荷時において、前記第2板が前記第1板と前記ケーシング(2)との間に挟まれた状態で前記ケーシングに装着することが可能である、請求項4又は5に記載の空気調和装置の配管用カバー(17)。
  8. 前記第1板(18)及び前記第2板(19)には、前記配管用開口(25b)を覆うように前記ケーシング(2)に装着された状態における前記配管用開口側の面に、断熱材がそれぞれ設けられている、請求項4〜7のいずれかに記載の空気調和装置の配管用カバー(17)。
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