JP2008189170A - コンソールボックス内中段トレイ - Google Patents

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Atsushi Yamada
篤 山田
Makoto Yasutomi
誠 安富
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Abstract

【課題】携帯電話等の収納物を充電する際に電源コードの断線のおそれがなく、スライド操作が容易で下部の収納物へアクセスし易いトレイを提供する。
【解決手段】トレイ1は略長方形の底面の周囲に壁1aを廻らせた箱型形状であって、左右の壁1aの外側に折り曲げられた先端をコンソールボックス本体3のスライドレール4上面に当接させて前後方向にスライドさせることができる。トレイ1の底面の一辺に切り欠き部2を設けてここに電源コード5aを通すことで断線の危険が防止でき、しかも最短距離で取り回すことができるため電源コードによって携帯電話等のディスプレイが見難くなったり、スライド操作に支障をきたすということがなく、また、切り欠き部2に指をかけることができるため、トレイ1のスライド動作を容易に行うことができる。
【選択図】図6

Description

本発明は、自動車の車室内に備えられる収納ボックスであるコンソールボックスに関し、特にタバコや携帯電話等の小物類の仮置きに使用されるコンソールボックス内中段トレイに関する。
コンソールボックス内の中段トレイ(以下単に「トレイ」と記す)は、乗車の際ユーザーが所持していた小物類を仮置きするスペースとして活用されている。なお、コンソールボックスは長手方向を自動車の進行方向と平行に取付けられるため、以下、自動車の前後方向をコンソールボックスの前後として説明する。
従来のトレイは、コンソールボックス内を前後方向にスライドさせることが可能であり、トレイをスライドさせてトレイ下部から収納物を出し入れしたり、トレイ下部に設けられた電源に携帯電話や携帯オーディオの電源コードを繋いで充電したりすることができる。特許文献1には、底板と側壁に凹型溝を設けることにより収納物を容易に取り出すことのできるトレイが開示されている。
特開2006−176051号公報
しかしながら、従来のトレイには以下の問題点がある。すなわち、車内に持ち込まれた携帯電話や携帯オーディオを充電する際、トレイ下部の電源に繋いだ電源コードが、図8(a)に示すようにコンソールボックスの前壁とトレイ前方との間に挟まれて断線するおそれがある点である。
また、上記のように電源コードが挟まるのを防ぐためにトレイ後方から電源コードを回し込むと、図8(b)に示すように携帯電話や携帯オーディオ等のディスプレイが見難くなり、電源コードがトレイのスライドの邪魔になる(後述する図8(d)の場合よりさらに不利である。)ため、トレイの操作性も悪化する。
上記を避けるために図8(c)に示すように携帯電話等を前後逆向きにしても、さらにディスプレイが見難くなり、電源コードが短い場合は、図8(d)に示すようにトレイの可動範囲が狭くなり、操作性が悪くなる。
また、トレイに指をかける場所がなく、図8(e)に示すようにトレイ下部にCD等の収納物を出し入れする場合のスライド操作が困難であった。
本発明は上記問題点を解決して、携帯電話等の収納物を充電する際に電源コードの断線のおそれがないコンソールボックス内中段トレイを提供することを課題とする。さらに、前記課題に加えて、上記断線を防止できるとともに、電源コードによって携帯電話等のディスプレイが見難くなったり、スライド操作に支障をきたすということがなく、スライド操作を容易に行うことができて下部の収納物へアクセスし易いコンソールボックス内中段トレイを提供することを課題とする。
請求項1に記載の発明によれば、自動車内に設けられ、内部に電源や入力端子を有するコンソールボックス内にスライド可能に設けられたトレイであって、上記トレイは、上記電源や入力端子より上方に配設され、上記電源等からの配線を通す切り欠き部を有することを特徴とするコンソールボックス内中段トレイが提供される。切り欠き部とは、トレイの底面または後述する壁面に設けられた凹部あるいは貫通孔である。トレイの一部にこの切り欠き部を設けることで、この部分に上記電源コードを通すことにより上記の断線を確実に防止することができる。
請求項2に記載の発明によれば、請求項1に記載の発明において、上記切り欠き部が、上記トレイの上記スライド方向に面する辺に配設されることを特徴とするコンソールボックス内中段トレイが提供される。上記位置に切り欠き部を設けることで、断線を防止できるとともに、最短距離を取り回して配線できるため、電源コードによって携帯電話等のディスプレイが見難くなったり、スライド操作に支障をきたすということがなく、また、切り欠き部に指を掛けることでトレイのスライド操作を容易に行うことができ、下部の収納物へ容易にアクセスすることができる。
各請求項に記載の発明によれば、電源コードを上記切り欠き部に通すことにより、トレイに置かれた携帯電話等を充電する際の断線を確実に防止することができるという共通の効果を奏する。
請求項2に記載の発明によれば、さらに、電源コードによって携帯電話等のディスプレイが見難くなったり、スライド操作に支障をきたすということがなく、また、上記切り欠き部に指をかけて操作することにより、トレイ下部にCD等の収納物を出し入れする場合のトレイのスライド操作を容易に行うことができる。
以下に、本発明の実施形態について図を用いて説明する。
図1は、本発明のコンソールボックス内中段トレイの一実施形態を示す斜視図、図2は同平面図、図3は図2のA−A断面図である。符号1は中段トレイ本体、符号2は切り欠き部、符号3はコンソールボックス本体をそれぞれ示す。
図1、2に示すように、本実施形態のトレイ1は略長方形の底面の周囲に壁1aを廻らせた箱型形状であって、底面の一辺の中央に切り欠き部2が設けられている。切り欠き部2を有する辺に接する平行な2辺の壁1aは、図3に示す断面形状を有しており、先端1bは外側に折り曲げられている。トレイ1は、この先端1bをコンソールボックス本体3の左右の内壁に設けられたスライドレール4の上面に当接させて前後方向にスライドすることができる。
図4に、トレイ1のコンソールボックス本体3への取り付け方法を示す。図4において、手前がコンソールボックス3の前方である。トレイ1は、図のように切り欠き部2を前方にして、左右の壁1aの先端1bをスライドレール4の上面に当接させてコンソールボックス本体3へ取付けられる。
次に、上記構成のトレイ1の機能及び効果について説明する。
図5は、上記構成のトレイ1の切り欠き部2に携帯電話5の電源コードを通した際の断面図であり、図6は、図5を斜視図で表したものである。図5、6においては右方がコンソールボックス3の前方である。上記構成の切り欠き部2によって、電源6から携帯電話5まで電源コード5aを断線の危険なく、しかも最短距離で取り回すことができる。
図7は、トレイ1下部の収納スペース7から収納物を出し入れする際、切り欠き部2に指をかけて、トレイ1をスライドレール4の上面に沿って後方に移動させる状態を示す図である。上記構成の切り欠き部2によって、トレイ1を容易に、かつ、スムーズに後方移動させることができる。
一見すると、切り欠き部の対辺(B部)の壁1aに指をかけて後方に引いても、上記構成と同様に容易かつスムーズにトレイ1を移動させることができるのではないか、と考えられるが、B部でこの動作を行うと、指で摘まむ動作により壁に後方回転のモーメントを与えてしまい、トレイ1の前方が跳ね上がったり、トレイ1全体がスライドレール4から外れてしまうことがある。トレイ1が空の状態の場合、この傾向が大きい。
前方に位置する切り欠き部2に指をかけて引く場合は上記のトラブルは発生しない。したがって、上記構成の切り欠き部2はトレイ1の後方移動に関して実際的な効果を有している。
なお、トレイ1の前方動作に関しても、切り欠き部2を指で摘まんで移動させる方が、B部に指をかけて押し込むよりもトレイ1を安定して移動させることができる。一般的に押す動作よりも引く動作のほうが、特に路面状態が悪い場合、安定して移動させることができる。これは、路面に凹凸があった場合、引く動作では前方を持ち上げることで容易にこの凹凸をクリアできるからである。本実施形態では、スライドレール4の上面にゴミ等があった場合、上述したように、切り欠き部2によりトレイ1を安定して前方移動させることができる。
図1〜7でトレイ1前方に切り欠き部2を有する実施形態について説明したが、切り欠き部2は、電源等の配置によってはトレイ1の後方あるいは側方にあってもよい。本実施形態のトレイ1の前後を逆にしてスライドレール4に取付ければ、電源等がコンソールボックス内の後方に配置されている場合についても請求項1記載の発明の効果が得られる。
また、切り欠き部2の形状についても、トレイ1の底面あるいは壁に開口部を設ける構成としてもよい。
以上説明したように、上記構成の切り欠き部を設けることにより、本実施形態のトレイは、携帯電話等の充電の際の断線を防止できるとともに、電源コードによって携帯電話等のディスプレイが見難くなったり、スライド操作に支障をきたすということがなく、トレイ下部の収納物を出し入れする際のトレイの移動を容易、かつ、スムーズに行うことができる。
本発明のトレイの一実施形態を示す斜視図である。 本発明のトレイの一実施形態を示す平面図である。 図2のA−A断面図である。 トレイ1のコンソールボックス本体3への取り付け方法を示す図である。 切り欠き部2に携帯電話5の電源コードを通した際の断面図である。 切り欠き部2に携帯電話5の電源コードを通した際の斜視図である。 トレイ1を後方に移動させる状態を示す斜視図である。 従来のトレイの問題点を説明するための図であり、(a)は電源コードがトレイ前方で挟まれる状態を、b)は電源コードでディスプレイが見難くなる状態を、(c)は携帯電話等を前後逆向きにした状態を、(d)は電源コードでトレイの操作性が悪くなる状態を、(e)はスライド操作が困難な状態をそれぞれ説明するための図である。
符号の説明
1 トレイ
2 切り欠き部
3 コンソールボックス本体
4 スライドレール
5a 電源コード
7 下部収納スペース

Claims (2)

  1. 自動車内に設けられ、内部に電源や入力端子を有するコンソールボックス内にスライド可能に設けられたトレイであって、
    上記トレイは、上記電源や入力端子より上方に配設され、上記電源等からの配線を通す切り欠き部を有する
    ことを特徴とするコンソールボックス内中段トレイ。
  2. 上記切り欠き部は、上記トレイの上記スライド方向に面する辺に配設されることを特徴とする、請求項1に記載のコンソールボックス内中段トレイ。
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