JP2008188630A - プレス成形用金型 - Google Patents

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Abstract

【課題】構造が簡単で且つ抑え力が変動する心配のないプレス成形用金型を提供することを課題とする。
【解決手段】ブランクホルダ20は、固定ビード21を有する第1ブランクホルダ23と、可動ビード26を有する第2ブランクホルダ25とに、分割して構成する。第2ブランクホルダ25には弾性体35を有するパッド32を対向配置する。
【効果】第2のブランクホルダの抑え力は、第2のビードと第2のホルダ面とで分担する。この結果、第2のビードに抑え力が集中する心配はなくなり、第2のビードの摩耗量を大幅に減少させることができる。第2のビードは、第2のブランクホルダの一部に形成したので、第2のビードだけが他の部材に対して変位する心配はない。この結果、抑え力が不都合に変動することを解消することができる。
【選択図】図2

Description

本発明は、薄い金属板を絞り成形するためのプレス成形用金型に関する。
成形凹部を備えているダイにブランク材を載せ、成形凹部にパンチの成形凸部を進入させることで、プレス成形品を得ることができる。この際に、ブランクホルダでブランク材の周縁部を抑えると、皺のない綺麗な成形品を得ることができる。ただし、ブランク材の周縁部を単純に抑えるよりは、プレスの進行、すなわち絞り加工の進行度合いに合わせて、抑え力を調整することが望ましいとされている。
従来、抑え力を調整することができるプレス装置が知られている(例えば、特許文献1〜2参照。)。
特開平9−29349号公報(図6) 特開昭59−206120号公報(第1図)
特許文献1では、同文献の図6に示されるように、直線上の固定ビード3と、これらの固定ビード3の内側に各々配置された可変ポイントビード5とを備える。そして、ブランクホルダ(不図示)と固定ビード3とで絞り成形を実施する途中で、適宜、可変ポイントビード5をポイント状に効かせる。この結果、割れ20の発生を防止しつつ、皺の発生を防止できる。
しかし、可変ポイントビード5の存在により、固定ビード3は外側に配置せざるを得ない。固定ビード3を外側に配置すると、成形後に縁を切除する際に、切り代が大きくなり、歩留まりが悪くなる。
また、固定ビード3の内側に可変ポイントビード5を配置するため、可変ポイントビード5及びこの可変ポイントビード5を移動させる手段を配置するスペースが十分に確保できないなど、構造的に無理がある。
特許文献2を次図に基づいて説明する。
図9は従来のプレス装置の基本構成を説明する図であり、成形凹部101を備えているダイ102と、このダイ102の周縁部にブランク材103の周縁部を押し付けるブランクホルダ104と、この成形凹部101に進入させる成形凸部105を備えているパンチ106とからなるプレス装置100に、カム部材111、第1カム力伝達部材112、第2カム力伝達部材113及びビード114が付属されている。
パンチ106が下がると、カム部材111が第1カム力伝達部材112を図右へ押し出す。この第1カム力伝達部材112は、先端の斜面の作用で、第2カム力伝達部材113を下げる。すると、ビード114は、想像線で示されるブランク材103を強くダイ102に押し付ける。
第2カム力伝達部材113は、ブランクホルダ104をほぼ縦に貫通させる必要があるため、長くなる。周囲の温度が変化すると、第1カム力伝達部材112及び第2カム力伝達部材113は熱膨張により、長さが変化する。又は、繰り返して使用すると、ビード114の先端(下端)が摩耗し、ビード114が短くなる。
この結果、ビード114における抑え力が、微妙に変動する。
抑え力が過小になると、ブランク材103が成形凹部101に過剰に流入して成形品に皺が寄り、また、抑え力が過大になると、ブランク材103が成形凹部101に流入する量が不足して製品に亀裂が入り、結果として、成形不良を招く。
さらには、第1カム力伝達部材112及び第2カム力伝達部材113の大部分が、ブランクホルダ104に内蔵されているため、構造が複雑になる。
そこで、構造が簡単で且つ抑え力が変動する心配のないプレス成形用金型が求められている。
本発明は、構造が簡単で且つ抑え力が変動する心配のないプレス成形用金型を提供することを課題とする。
請求項1に係る発明は、成形凹部を備えているダイと、このダイの周縁部にブランク材の周縁部を押し付けるブランクホルダと、前記成形凹部に進入させる成形凸部を備えているパンチとからなるプレス成形用金型において、
前記ブランクホルダは、第1のビード及び第1のホルダ面を備えプレス中に前記第1のビード及び第1のホルダ面により一定の抑え力でブランク材をダイに押し付ける第1のブランクホルダと、第2のビード及び第2のホルダ面を備えプレス中に変化する抑え力でブランク材をダイに押し付ける第2のブランクホルダとからなり、
前記ダイは、ブランク材を介して前記第2のホルダ面を弾性的に押すパッドを備えていることを特徴とする。
請求項2に係る発明では、第2のビードは、第2のホルダ面よりも成形凸部に接近するように、第2のブランクホルダの縁に設けられていることを特徴とする。
請求項1に係る発明では、第1のビードが固定ビードに相当し、第2のビードが可動ビードに相当する。第2のビードは第2のホルダ面と共に移動するため、第2のブランクホルダの抑え力は、第2のビードと第2のホルダ面とで分担する。この結果、第2のビードに抑え力が集中する心配はなくなり、第2のビードの摩耗量を大幅に減少させることができる。
第2のビードは、第2のブランクホルダの一部に形成したので、第2のビードだけが他の部材に対して変位する心配はない。この結果、抑え力が不都合に変動することを解消することができる。
加えて、ブランクホルダを、第1のフランクホルダと第2のブランクホルダとに分割構成したため、第2のビードを第1のブランクホルダに内蔵させる必要はない。この結果、プレス成形用金型を簡単な構造にすることができる。
請求項2に係る発明では、第2のビードを成形凸部側に寄せた。
第2のビードは、他の部材よりもブランク材に強く接触するため、成形終期であっても、ブランク材が第2のビードから外れることは許されない。成形前のブランク材の大きさは第2のビードの位置を考慮して決定される。第2のビードが成形凸部に近いほど、準備するブランク材の大きさを小型化することができ、歩留まりを高めることができる。
本発明を実施するための最良の形態を添付図に基づいて以下に説明する。なお、図面は符号の向きに見るものとする。
図1は本発明に係るプレス成形用金型のうちのパンチ及びブランクホルダの平面図であり、プレス成形用金型10のパンチ11は、成形凸部12、12を備えている。そして、パンチ11を囲うようにブランクホルダ20が配置されている。
ブランクホルダ20は、固定ビードと呼ばれる第1のビード21、21、21、21及び口の字状の平坦面である第1のホルダ面22を有している第1のブランクホルダ23と、この第1のブランクホルダ23に図面表裏方向へ移動可能に収納された第2のブランクホルダ25、25、25とからなる。
第2のブランクホルダ25は、可動ビードと呼ばれる第2のビード26及びIの字状の平坦面である第2のホルダ面27を有している。第2のホルダ面27よりも第2のビード26は成形凸部12側、即ち内側に設けられている。
すなわち、第2のビード26は、第2のホルダ面27よりも成形凸部12に接近するように、第2のブランクホルダ25の縁に設けられていることを特徴とする。
ブランクホルダ20を、第1のフランクホルダ23と第2のブランクホルダ25とに分割構成したため、第2のビード26を第1のブランクホルダ23に内蔵させる必要はない。この結果、プレス成形用金型10を簡単な構造にすることができる。
図2は図1の2−2線断面図であり、成形凹部28を備えているダイ29と、このダイ29の周縁部にブランク材30の周縁部を押し付けるブランクホルダ20と、成形凹部28に進入させる成形凸部12を備えているパンチ11とからなるプレス成形用金型10において、ブランクホルダ20は、第1のビード21及び第1のホルダ面22を備えプレス中に第1のビード21及び第1のホルダ面22により一定の抑え力でブランク材30をダイ29に押し付ける第1のブランクホルダ23と、第2のビード26及び第2のホルダ面27を備えプレス中に変化する抑え力でブランク材30をダイ29に押し付ける第2のブランクホルダ25とからなり、ダイ29は、ブランク材30を介して第2のホルダ面27を弾性的に押すパッド32を備えている。
パッド32は、下部に抑え突起部33を有するパッド本体34と、このパッド本体34の上に付設した弾性体35とからなる。突起部33及びパッド本体34は、硬い鋳鉄又は鋳鋼製のブロックである。
弾性体35は、ウレタンゴムやスプリングである。突起部33に大きな上向き外力が作用すると、弾性体35が縮んでパッド本体34は上昇する。上向き外力が小さくなると、弾性体35が伸びてパッド本体34は下降する。したがって、上向き外力に応じて、突起部33は昇降する。
第2のブランクホルダ25は次に述べるカムドライバー機構37により、駆動される。カムドライバー機構37は、第2のブランクホルダ25の底に設けた傾斜面38と、この傾斜面38に接すると共に図面左右に移動可能とされたテーパー部材39と、このテーパー部材39を図左に付勢するために第1のブランクホルダ23からテーパー部材39へ延ばした圧縮ばね41と、テーパー部材39を図右へ駆動するためにパンチ11の側面に付設したドライバーカム42とからなる。ドライバーカム42は、図右へ突出した第1の山43及びこの第1の山43より高い第2の山44と、これらの山43、44の間に設けられた谷45とを有する。
以上の構成からなるプレス成形用金型の作用を次に述べる。
なお、パンチ11が相対的に上死点から下死点まで移動する過程を、成形初期、成形中期及び成形終期の三段階で説明する。
図3は成形初期の作用説明図であり、(a)に示すように、便宜上、パンチ11を固定して、ダイ29及びブランクホルダ20を下げる。上死点から下死点までのプレススライドストロークを100%とすれば、成形初期でのプレススライドストロークは0〜60%(下死点からのスライド高さは100〜40%)となる。
成形初期には、ブランク材30は第1のブランクホルダ23でダイ29に押圧される。加えて、第1の山43により、テーパー部材39が図右へ移動し、第2のブランクホルダ25が上昇する。すると、ブランク材30は第2のホルダ面27とパッド32とで挟持(クランプ)される。
(b)は(a)のb部拡大図であり、ブランク材30は、第1のビード21及び第1のホルダ面22により曲げられながら、一定の抑え力F1で拘束される。
また、第2のビード26がブランク材30に中程度に食い込んでいる。第2のビード26がブランク材30を上方へ曲げ始めた位置(第2のビード26がブランク材30の下面に当たった位置)で、ビード高さは0であるとし、第2のビード26が上昇限に達した位置で、ビード高さは100%であるとすると、中程度の食い込みでは、ビード高さは80〜100%に設定される。
これで、ブランク材30は、第2のビード26で曲げられながら、力F2で拘束される。
さらに、ブランク材30は、第2のホルダ面27とパッド32とで挟持されるため、力F3で拘束される。
結果、ブランク材30は、F1+F2+F3に比例する抑え力FF1で抑えられる。この抑え力FF1はブランク材30に皺が寄らない程度の拘束力に該当する。
図4は成形中期の作用説明図であり、(a)に示すように、成形中期には、ブランク材30は第1のブランクホルダ23でダイ29に押圧される。加えて、谷45により、テーパー部材39が図左へ移動し、第2のブランクホルダ25が下がる。成形中期でのプレススライドストロークは30%〜100%(下死点からのスライド高さは70%〜0)となる。
(b)は(a)のb部拡大図であり、ブランク材30は、第1のビード21及び第1のホルダ面22により曲げられながら、一定の抑え力F1で拘束される。
また、第2のビード26はブランク材30に僅かに食い込んでいる。僅かな食い込みでは、ビード高さは10%〜80%に設定される。これで、ブランク材30は、第2のビード26で小規模に曲げられながら、弱い力f2で拘束される。
さらに、ブランク材30は、第2のホルダ面27とパッド32とで挟持されるため、弱い力f3で拘束される。
結果、ブランク材30は、F1+f2+f3に比例する抑え力FF2で抑えられるが、この抑え力FF2は、抑え力FF1より小さい。そのため、ブランク材30が図左に移動することは妨げられない。すなわち、ブランク材30の流入現象が起こる。
図5は成形終期の作用説明図であり、(a)に示すように、成形終期には、ブランク材30は第1のブランクホルダ23でダイ29に押圧される。加えて、第2の山44により、テーパー部材39が図右へ大きく移動し、第2のブランクホルダ25が大きく上昇する。すると、ブランク材30は第2のホルダ面27とパッド32とで強く挟持(クランプ)される。成形終期でのプレススライドストロークは80%〜100%(下死点からのスライド高さは20%〜0)となる。
(b)は(a)のb部拡大図であり、ブランク材30は、第1のビード21及び第1のホルダ面22により曲げられながら、一定の抑え力F1で拘束される。
また、第2のビード26がブランク材30に強く食い込んでいる。強い食い込みでは、ビード高さは90%〜100%に設定される。これで、ブランク材30は、第2のビード26で強く曲げられながら、力F4で拘束される。
さらに、ブランク材30は、第2のホルダ面27とパッド32とで挟持されるため、力F5で拘束される。
結果、ブランク材30は、F1+F4+F5に比例する抑え力FF3で抑えられるが、F4はF2より大きく、F5はF3より大きいため、抑え力FF3は抑え力FF1より大きく、ブランク材30の周縁部は強く拘束される。
以上に述べた抑え力FF1〜FF3とプレスストロークの関係は、図6のようにまとめることができる。
図6は抑え力とプレスストロークの関係を示すグラフであり、横軸はプレスストロークであり、成形開始〜成形終了までは、成形初期、成形中期、成形終期に区分される。これらの成形初期、成形中期、成形終期の期間(横軸に沿った長さ)は、図2で説明したドライバーカム42の形状によって決定される。
ところで、成形初期において抑え力が不足すると、ブランク材が過剰に流入して皺が発生する。この領域を「しわ領域」としてグラフに明示した。また、成形中期は絞り加工が盛んに進行するため、抑え力が大きいとブランク材の流入が不足してブランク材に亀裂が発生する。この領域を「亀裂領域」としてグラフに明示した。
本発明では、成形初期の抑え力を、中程度のFF1に設定し、成形中期の抑え力を、小さなFF2に設定し、成形終期の抑え力を、大きなFF3に設定することで、しわ領域並びに亀裂領域に入らないようにすることができた。なお、成形終期にはブランク材における伸びは僅かであるため、抑え力を大きくしても亀裂が入る心配はない。
以上の図3〜図5では、断面図に基づく抑え力の設定を説明した。次に、平面図に基づく作用を説明する。
図7は図1の作用説明図であり、成形初期では、(a)に示されるように、第1のビード21、21、21、21及び第1のホルダ面22の抑え作用に、第2のビード26、26、26及び第2のホルダ面27、27、27の中程度の抑え作用が加わるため、6本の矢印で示すように中程度の抑え力でブランク材の周縁部を抑えることができる。皺が発生しないように抑えながら、成形初期の絞り加工を実施することができる。
成形中期では、(b)に示されるように、第1のビード21、21、21、21及び第1のホルダ面22の抑え作用が主体となるため、2本の矢印で示すように小さな抑え力でブランク材の周縁部を抑える。すなわち、成形中期の絞り加工では、亀裂の発生を防止するために材料の流入を促すとともに、第2ホルダ面27、27、27でブランク材を挟むことで、皺の発生を抑制する。仮に、ブランク材の周縁が拘束されないと皺が発生するため、第2ホルダ面27、27、27の作用は重要である。
成形終期では、(c)に示されるように、2本の矢印で示す第1のビード21、21、21、21及び第1のホルダ面22の抑え作用に、4本の白抜き矢印で示す第2のビード26、26、26及び第2のホルダ面27、27、27の大きな抑え作用が加わるため、大きな抑え力でブランク材の周縁部を抑えることができる。これで、成形品の最終的な形状調整が行われ、良好な形状の成形品を得ることができる。
次に、ブランク材の歩留まりと、ビードの位置との関係を検討する。
図5(b)に示したように、成形終期であっても、第2のビード26でブランク材30を押し続ける必要がある。そのため、成形前に準備するブランク材30の大きさは、第2のビード26の位置を考慮して決定される。すなわち、第2のビード26が図で右へ移動する程、ブランク材30は大きくなり、歩留まりが悪くなる。
図5(b)に示されように、第2のビード26が第2ブランクホルダ20の左の縁に設けられれば、ブランク材30は最小で済ませることができ、歩留まりを良好にすることができる。
次に、可動ビームを採用するなどの理由から、ダイを分割する必要がある場合に備えて、分割位置の検討を行う。
図8はダイを分割する場合の説明図であり、(a)に示すように、ビード47の左(又は右)の位置に、分割部48を設定して、第1ダイ51と第2ダイ52に分割したとする。第1ダイ51と第2ダイ52の下面は、面一(つらいち)である必要がある。しかし、不可避的に第1ダイ51の下面と第2ダイ52の下面との間に段差が付く。この段差はブランク材30に疵を付けたり、焼き付けを発生させる。そのため、(a)は採用できない。
そこで、(b)に示すように、ビード47に対応する凹部53に分割部48を設けた。凹部53は曲面であるため、ブランク材30との接触の程度が穏やかになる。そのため、第1ダイ51と第2ダイ52との間に段差が有ったとしても、問題にならない。分割部48は区間Vの間であれば、何処でも良い。
(c)は図4(b)の再掲図であり、パッド32がある場合は、パッド32が上下移動可能であって、ブランク材30に悪影響を及ぼさない。そこで、パッド32とダイ29との間の分割部48は区間Wで示すように、第2のビード26に対応する凹部53及び第2のホルダ面27に対応する部分に、設定することができる。
すなわち、ダイなどの金型の分割部48は、ビード47に係る凹部53や凸部に設けることが推奨され、パッド32がある場合は、その範囲を拡張してもよい。
次に、図1及び図2に基づいて、第1のビード21と第2のビード26との位置の関係を説明する。
図1に示すように、第1のビード21、21、21、21はパンチ11を、ほぼ囲っている。一方、第2のビード26、26、26はパンチ11を部分的に囲っている。第1のビード21、21、21、21は成形初期から成形終期まで、一定の抑え力でブランク材を抑えて、成形品の形状決定に寄与する。
このように重要な第1のビード21、21、21、21はパンチ11に近いほど形状制御に影響する。したがって、本発明では変動要素が大きな第2のビード26、26、26よりも安定した第1のビード21、21、21、21をパンチ11に近づけた。
すなわち、第1のビード21、21、21、21を内側に配置し、第2のビード26、26、26を外側に配置した。
この結果、第1のビード21、21、21、21を有する第1ブランクホルダ20に、第2ブランクホルダ25、25、25を設けることができる。すなわち、図2に示すように、第1ブランクホルダ20にライナー53、54を貼り、これらのライナー53、54で第2ブランクホルダ25を昇降可能に案内することができるようにした。
尚、第2のビード26を含む第2のブランクホルダ25を昇降する手段は、実施例で説明したカムドライバー機構の他、押圧力が制御できる油圧シリンダや、サーボモータで駆動されるメカニカルシリンダであってもよい。
本発明は、高張力鋼のブランク材を絞るプレス成形用金型に好適である。
本発明に係るプレス成形用金型のうちのパンチ及びブランクホルダの平面図である。 図1の2−2線断面図である。 成形初期の作用説明図である。 成形中期の作用説明図である。 成形終期の作用説明図である。 抑え力とプレスストロークの関係を示すグラフである。 図1の作用説明図である。 ダイを分割する場合の説明図である。 従来のプレス装置の基本構成を説明する図である。
符号の説明
10…プレス成形用金型、11…パンチ、12…成形凸部、20…ブランクホルダ、21…第1のビード(固定ビード)、22…第1のホルダ面、23…第1のブランクホルダ、25…第2のブランクホルダ、26…第2のビード(可動ビード)、27…第2のホルダ面、28…成形凹部、29…ダイ、30…ブランク材、32…パッド、35…弾性体。

Claims (2)

  1. 成形凹部を備えているダイと、このダイの周縁部にブランク材の周縁部を押し付けるブランクホルダと、前記成形凹部に進入させる成形凸部を備えているパンチとからなるプレス成形用金型において、
    前記ブランクホルダは、第1のビード及び第1のホルダ面を備えプレス中に前記第1のビード及び第1のホルダ面により一定の抑え力でブランク材をダイに押し付ける第1のブランクホルダと、第2のビード及び第2のホルダ面を備えプレス中に変化する抑え力でブランク材をダイに押し付ける第2のブランクホルダとからなり、
    前記ダイは、ブランク材を介して前記第2のホルダ面を弾性的に押すパッドを備えていることを特徴とするプレス成形用金型。
  2. 前記第2のビードは、前記第2のホルダ面よりも前記成形凸部に接近するように、第2のブランクホルダの縁に設けられていることを特徴とする請求項1記載のプレス成形用金型。
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