JP2008188343A - 角膜撮影装置 - Google Patents

角膜撮影装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2008188343A
JP2008188343A JP2007028039A JP2007028039A JP2008188343A JP 2008188343 A JP2008188343 A JP 2008188343A JP 2007028039 A JP2007028039 A JP 2007028039A JP 2007028039 A JP2007028039 A JP 2007028039A JP 2008188343 A JP2008188343 A JP 2008188343A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
alignment
corneal
imaging
optical system
eye
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2007028039A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4909108B2 (ja
Inventor
Yusaku Ito
優作 伊藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Tomey Corp
Original Assignee
Tomey Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Tomey Corp filed Critical Tomey Corp
Priority to JP2007028039A priority Critical patent/JP4909108B2/ja
Publication of JP2008188343A publication Critical patent/JP2008188343A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4909108B2 publication Critical patent/JP4909108B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Landscapes

  • Eye Examination Apparatus (AREA)

Abstract

【課題】被検者ごとに異なる角膜内皮及び角膜外皮の曲率半径のばらつきにも影響されることなく、角膜周辺の内皮撮像時におけるXY方向のアライメントを自動で行うことが出来、検者および被検者の負担を大幅に軽減して精度の高い内皮細胞像を速やかに撮像することを可能とする角膜撮影装置を提供すること。
【解決手段】XYアライメント用基準位置決定手段(Q5)によって決定されるXYアライメント用基準位置の情報と、合焦観察用受光素子44によって観察されるZ方向の合焦位置の情報とに基づいて、照明光学系14と角膜撮像光学系20を被検眼Eに対して相対位置制御せしめて、角膜撮像光学系20により被検眼Eの角膜内皮像を撮像する角膜内皮像撮像制御手段117を備えた。
【選択図】図7

Description

本発明は、被検眼に対して照明光を照射して、被検眼の角膜からの反射光を受光することによって角膜内皮細胞像を撮像する角膜撮影装置に係り、特に被検眼の角膜の中央部分だけでなく周辺部分においても角膜内皮細胞像を撮像することの出来る角膜撮影装置に関するものである。
従来から、眼疾患の有無判断や眼の術後経過の診断などに際して、角膜、特に角膜内皮の細胞状態を観察することが行われている。
このような角膜内皮の細胞状態を観察するに際して、被検眼に対して非接触で角膜内皮細胞を撮像することの出来る角膜撮影装置が知られている。この角膜撮影装置は、照明光学系によりスリット状の照明光(スリット光束)を被検眼の角膜に斜めから照射して、角膜からの反射光を撮像光学系で受光して角膜内皮細胞を撮像するようになっている。
ところで、角膜内皮の撮像に際しては、角膜の中央部分だけでなく角膜の周辺部分を撮像したい場合がある。そのためには、被検者に正面から外れた斜め方向を固視させることにより、撮影用のスリット光束を角膜周辺部分に照射させてその反射光束を撮影光学系で撮像することによって行われる。
ところが、その場合に、単に被検者の固視方向を斜めに設定するだけでは、明瞭な角膜内皮像を得ることが出来ないことがわかっている。これは、解剖学的に明らかなことであって、角膜撮影装置の開発技術分野の当業者だけでなく、角膜撮影装置を利用する使用者層にも、従来から良く知られていることである。即ち、知られているとおり角膜内皮の曲率と角膜上皮の曲率が互いに異なることから、角膜の中央部分では角膜外皮による鏡面反射光を利用して角膜内皮のXYアライメントを行うことが出来るものの、周辺部分では同じ方向で角膜外皮による鏡面反射光を利用してXYアライメントを行うと角膜内皮の最適位置からずれてしまうことに起因する。
すなわち、角膜中央部分を撮像するために被検者が正面を固視した状態では、図12(a)に示すように、角膜外皮反射されるXYアライメント光の光軸(●印)に対して内皮反射光の光軸(×印)が一致することから、XYアライメントを行うことによって、撮像領域を示す□印の中では、角膜内皮も角膜外皮も同一の光学中心軸を有することとなり、目的とする内皮撮像を精度良く行うことが可能となる。しかし、角膜周辺部分を撮像するために被検者が斜め方向を固視した状態では、図12(b)に示すように、角膜外皮反射されるXYアライメント光の光軸(●印)に対して内皮反射光の光軸(×印)がずれてしまうこととなり、XYアライメントを行っても、撮像領域を示す□印の中では、角膜内皮と角膜外皮の光学中心軸が異なることから、内皮撮像の精度が大幅に低下してしまうのである。
要するに、角膜周辺部分で、角膜内皮を鮮明に撮像するには、図12(b)において、XYアライメントを行った中心点(●点)から、角膜内皮のずれ方向(×方向)に向けて、所定距離だけ、撮像領域(□印の領域)を移動設定してから内皮撮像することが必要となる。
そのために、従来、角膜撮像装置を用いて角膜周辺部分を撮像するに際しては、その撮像によって鮮明な像が得られなかった場合に、XY方向で被検眼に対する撮像光学系の相対位置を適当な方向に検者がずらせて位置設定し、満足できる像が得られるまで撮影を繰り返していたのである。そのために、検者と被検者の負担が大きく、特に経験の乏しい検者では撮影に多くの時間を要することから、被検者に苦痛を強いるおそれもあった。
そこで、このような問題に対処するために、特許文献1(特許第2812421号公報)や特許文献2(特許第3338529号公報)において、角膜上皮反射光によって得られるXYアライメント信号に基づいて被検眼に対する撮像光学系のXYアライメントを行うに際して、被検眼が固視する斜め方向の位置に対応してXYアライメントの補正量を予め設定しておき、選択した固視標に対応する補正量だけ、角膜上皮反射光によって得られるXYアライメント信号に基づいて決定されたXYアライメント位置を補正するようにした角膜撮影装置が、提案されている。
要するに、これらの特許文献1,2に開示された技術は、被検眼が固視する斜め方向に対して補正する方向と量が略特定されるという前提のもとで、検者や被検者の負担軽減を図るものである。そして、実際に、XYアライメントの補正方向、即ち図12(b)におけるずれ方向線:αの方向は、前述の如き角膜内外皮の曲率半径差の理論に基づいて、被検眼が固視する斜め方向に対して決定されることが確かめられているし、その補正量も、被検眼の視軸の傾斜角度と角膜内皮と角膜外皮の曲率半径差とに対応する値であるが故に、解剖学上のデータから特定することが可能であると考えられる。
しかしながら、本発明者が検討したところ、このような先行する特許文献1,2に記載の技術に従うXYアライメントを採用しても、角膜周辺部分を十分な精度で撮像することが出来ないケースが幾つも存在することが明らかとなった。その原因について本発明者が更なる検討を加えたところ、角膜内皮及び角膜外皮の曲率半径には個人差が存在しており、この個人差の程度が、特許文献1,2に記載の補正方法では、撮影精度に影響を及ぼす程に大きい場合があるということがわかった。特に、着目すべきところは、特に角膜内皮の撮像が必要とされる被検者は、一般の全ての人を対象とするべきでなく、眼疾患を持つ者や眼の手術後の経過観察が必要とされる者が多いという事実であり、そのような者においては、角膜内皮及び角膜外皮の曲率が大きくばらつくことが多い点に着目しなければならないという点である。
このような事実を考慮すると、確かに解剖学上の統計データからは角膜内外皮の曲率半径の個人差が撮影精度に問題とならない程の大きさであるとして予め設定した補正量を採用する、前述の特許文献1,2に記載の角膜撮影装置では、実際の現場での使用に際して、補正量が不適切となって、結局、検者が撮影位置を微調節することが必要となることが比較的に多くなるのであり、その意味において、これら先行の特許文献1,2に記載の角膜撮影装置は、半自動のアライメント機構を備えた撮影装置に止まると言わざるを得ないのである。
特許第2812421号公報 特許第3338529号公報
ここにおいて、本発明は上述の如き事情を背景として為されたものであって、その解決課題とするところは、前述の特許文献1,2に記載の半自動のアライメント機構を備えた角膜撮影装置に比して、より大きな個人差のある被検者についても自動でアライメントを行うことが出来、実際の使用現場においても、検者および被検者の負担を大幅に軽減して精度の高い内皮細胞像を速やかに撮像することを可能と
以下、前述の如き課題を解決するために為された本発明の態様を記載する。なお、以下に記載の各態様において採用される構成要素は、可能な限り任意の組み合わせで採用可能である。
すなわち、角膜内皮撮影装置に関する本発明の特徴とすることろは、(A)スリット光束を被検眼に対して斜めから照射する照明光源を備えた照明光学系と、(B)前記スリット光束による前記被検眼の角膜からの反射光束を受光して角膜像を撮像する光電素子を備えた角膜撮像光学系と、(C)前記照明光学系と前記角膜撮像光学系を、前記被検眼への接近/離隔方向となるZ方向に移動させるに際して、該Z方向での合焦状態を観察する合焦観察用受光素子と、(D)前記被検眼に向けてXYアライメント用の指標光を正面から照射するXYアライメント指標光照射手段と、(E)該XYアライメント指標光照射手段による指標光の前記被検眼の角膜による鏡面反射光を受光するXYアライメント受光素子と、(F)該XYアライメント受光素子による受光信号に基づいて、前記照明光学系及び前記角膜撮像光学系を全体として前記Z方向に直交するXY方向に移動させて、前記被検眼を前記スリット光束に対してXY方向に位置合わせするXY方向駆動手段と、(G)前記被検眼の視軸を正面に対して傾斜した複数方向に選択的に向ける周辺固視標と、(H)該周辺固視標により前記被検眼の視軸が傾斜方向に向けられた状態下で、前記角膜撮像光学系によりXYアライメント用角膜外皮像を撮像するXYアライメント用撮像制御手段と、(I)該XYアライメント用撮像制御手段で撮像された前記XYアライメント用角膜外皮像における光学的情報を評価することにより、XY方向の特定位置としてXYアライメント用基準位置を決定するXYアライメント用基準位置決定手段と、(J)該XYアライメント用基準位置決定手段によって決定された前記XYアライメント用基準位置の情報と、前記合焦観察用受光素子によって観察されるZ方向の合焦位置の情報とに基づいて、前記照明光学系と前記角膜撮像光学系を前記被検眼に対して相対位置制御せしめて、該角膜撮像光学系により該被検眼の角膜内皮像を撮像する角膜内皮像撮像制御手段とを、備えている角膜撮影装置にある。
このような本発明に従う構造とされた角膜撮影装置においては、前記先行特許1,2に記載の角膜撮影装置のように単に「固視標の位置(即ち、被検者の視軸の方向)に対応して所定位置(即ち、定めてある(注:広辞苑)位置)にXYアライメントの補正量を設定する」ことを行うことなく、「被検者や固視標の位置が変更される毎に、XYアライメントの適正位置を個々に実測して演算して決定する」ことを行うこととなる。それ故、本発明に係る角膜撮影装置では、個々の被検者の個人差に起因する測定精度の低下を可及的に回避して、精度の良い角膜内皮像を安定して得ることが可能となるのであり、かかる意味において、先行特許文献1,2に記載の謂わば半自動式角膜撮影装置とは異なり、真に検者および被検者の負担を軽減する自動撮影装置を実現せしめ得るものである。
ここにおいて、本発明においては、例えば次の構成が採用され得る。即ち、本発明では、前記XYアライメント用撮像制御手段において、前記XYアライメント指標光照射手段による前記XYアライメント用指標光の前記被検眼の角膜外皮による前記鏡面反射光の光軸上で前記XYアライメント用角膜外皮像を撮像し、その得られたXYアライメント用角膜外皮像における輝度情報に基づいて、前記XYアライメント用基準位置決定手段において、前記視軸の傾斜方向に対応する所定のXY方向線上での前記XYアライメント用基準位置を、該鏡面反射光の光軸に対するずれ量として決定する構成が、採用可能である。
このような構成としては、より具体的には、例えば、XYアライメント用指標光の被検眼の角膜外皮による鏡面反射光の光軸上で撮像して得られたXYアライメント用角膜外皮像について、その輝度レベルを光学的情報として入手し、取得画像中における予め設定した輝度レベルの境界位置を演算で求め、その境界位置がXYアライメント用外皮撮像のどのあたりに存在するかを解析することによって、角膜外皮の曲率及び角膜内皮の曲率を推定することにより、XYアライメント用基準位置を決定する、すなわち、XYアライメント用基準位置がXYアライメント用指標光の被検眼の角膜外皮による鏡面反射光の光軸に対してどれだけ外れた位置にあるかを推定する構成が、採用可能である。なお、本態様においては、XYアライメント用指標光の被検眼の角膜外皮による鏡面反射光の光軸に対するXYアライメント用基準位置の方向を決定するに際して、例えば、採用する周辺固視標の位置、換言すれば被検眼の視軸の傾斜方向に対応して決定することも可能であるが、その他、例えば、XYアライメント用指標光の被検眼の角膜外皮による鏡面反射光の光軸上で撮像して得られた上述のXYアライメント用角膜外皮像について輝度レベルの境界を挟んで位置する輝度レベルの大きい部分と小さい部分の相対位置関係に基づいて決定することも可能である。
また、本発明においては、そのようなXYアライメント用指標光の被検眼の角膜外皮による鏡面反射光の光軸上で撮像して得られたXYアライメント用角膜外皮像の光学的情報を利用してXYアライメントを行う他、例えば次の構成も採用することが出来る。即ち、本発明では、前記XYアライメント用撮像制御手段が、前記視軸の傾斜方向に対応する所定のXY方向に向けて、前記照明光学系及び前記角膜撮像光学系を全体として前記XY方向駆動手段で駆動させて、かかる所定のXY方向線上での複数箇所において前記XYアライメント用角膜外皮像を撮像する構成が、採用可能である。
このように複数のXYアライメント用角膜外皮像を撮像して、それらの光学的情報を利用することにより、単一のXYアライメント用角膜外皮像の光学情報のみに基づいてXYアライメント用基準位置を求める場合に比して、別のXYアライメント用角膜外皮像における光学情報を利用して検証や再確認をする等して、目的とするXYアライメント用基準位置を、一層高い精度で決定することが可能であり、それによって目的とする高精度な角膜内皮像をより安定して得ることが可能となる。また、XY方向に移動させて撮像した複数のXYアライメント用角膜外皮像の光学情報を相互に比較し、XY方向の移動に伴う変化の度合いを解析することにより、角膜外皮の曲率を求めて、XYアライメント用基準位置を決定することも可能となる。
さらに、このような所定のXY方向線上での複数箇所で撮像する構成においては、例えば以下の(i)又は(ii)の構成が、併せて採用され得る。
(i)前記XYアライメント用基準位置決定手段において、
前記XYアライメント用撮像制御手段によって前記所定のXY方向線上で前記XYアライメント用角膜外皮像を撮像する毎に、その撮像したXYアライメント用角膜外皮像を順次に評価し、その評価結果が予め設定された所定条件を満足することによって前記XYアライメント用基準位置を決定すると共に該XYアライメント用角膜外皮像の撮像を終了するようになっている構成。
(ii)前記XYアライメント用基準位置決定手段において、
前記所定のXY方向線上での前記XYアライメント用撮像手段による前記XYアライメント用角膜外皮撮像の撮像を、予め設定された最終位置まで行って終了するようになっている構成。
また、本発明においては、例えば次の構成を採用することも可能である。即ち、本発明では、前記角膜撮像光学系による前記被検眼の前記XYアライメント用角膜外皮像の撮像において、該角膜撮像光学系による前記角膜内皮像の撮像時よりも弱い光を照射して撮像する構成を採用することが出来る。
このように角膜内皮の撮像時よりも弱い照射光を用いてXYアライメント用角膜外皮像の撮像を行うことにより、被検者の負担を軽減することが出来る。なお、好適には、XYアライメント用角膜外皮像時の光量を、角膜内皮撮像時の略1/200程度とすることが採用され得る。
また、本発明においては、例えば次の構成を採用することも可能である。即ち、本発明では、前記角膜内皮像撮像制御手段において、前記照明光学系と前記角膜撮像光学系を前記被検眼に対してZ方向で相対移動させつつ、該Z方向線上の複数箇所において連続的に前記角膜内皮像を撮像するようになっている構成を採用することが出来る。
このようにZ方向線上で複数の角膜内皮像を取得することにより、それら複数の角膜内皮像から最良の像を選択することが出来るのであり、その結果、Z方向での合焦が安定して行われ得て、目的とする高精度な角膜内皮像を一層安定して得ることが可能となる。なお、連続的に撮像する構成は、光学系を被検眼に対して連続走行させつつ撮像する場合と、光学系を被検眼に対して所定距離ずつ移動させながら撮像する場合との、何れも含む。
また、本発明においては、例えば、前記合焦観察用受光素子としてラインセンサを採用することが可能である。即ち、合焦観察用受光素子として、フォトダイオードを用いてZ軸方向での合焦の有無だけを検知するようにしても良いが、ラインセンサを採用することでZ軸方向において合焦に至る前後の位置までも把握することが可能となり、Z軸方向の合焦をより高精度に安定して行うことが可能となる。
なお、本発明において合焦観察用受光素子は、Z方向での合焦状態を観察し得るものであれば良く、必ずしも角膜内皮の合焦位置を検出するものである必要はない。具体的には、例えば外皮合焦位置だけを検出するものであっても良く、その場合には、外皮合焦位置に基づいて内皮合焦位置を推定等することも出来る。(例えば、特開平6−63018号公報や特開平8−71043号公報等に記載の周知技術を参照。)或いは、上述のZ方向での連続的な撮像手段を採用することによっても、正確な内皮合焦位置の検出を行わない合焦観察用受光素子を採用することが可能となる。
以下、本発明を更に具体的に明らかにするために、本発明の実施形態について、図面を参照しつつ、詳細に説明する。
先ず、図1に、本発明の第一の実施形態としての角膜撮影装置を示す。なお、本図では、構成を判り易くするために、筐体等を除いた状態での装置光学系10として、角膜撮影装置を示す。
かかる装置光学系10は、被検眼Eの前眼部を観察する観察光学系12を挟んで、一方の側に照明光学系としての撮像照明光学系14および位置検出光学系16が設けられ、他方の側に位置検出照明光学系18および角膜撮像光学系としての撮像光学系20が設けられた構造とされている。
観察光学系12は、被検眼Eに近い位置から順にハーフミラー22、対物レンズ24、ハーフミラー26、コールドミラー27、および光電素子としてのCCD28が光軸O1上に設けられて構成されている。また、被検眼Eの前方には、複数(本実施形態においては、2つ)の観察用光源30,30が配設されている。観察用光源30,30は、赤外光束を発する例えば赤外LEDなどが用いられる。そして、コールドミラー27は、赤外光を透過せしめる一方、可視光を反射するようにされており、観察用光源30,30から発せられて被検眼Eの前眼部で反射された反射光束が、対物レンズ24およびコールドミラー27を通して、CCD28上で結像されるようになっている。
撮像照明光学系14は、被検眼Eに近い位置から順に投影レンズ32、コールドミラー34、スリット36、集光レンズ38、撮像用光源40が設けられて構成されている。照明光源としての撮像用光源40は可視光束を発する例えばLED等が用いられる。コールドミラー34は、赤外光を透過せしめる一方、可視光を反射するようにされている。そして、撮像用光源40から発せられた光束は、集光レンズ38およびスリット36を通してスリット光束とされて、コールドミラー34により反射された後に投影レンズ32を通して、角膜に対して斜め方向から照射されるようになっている。
位置検出光学系16は、その光軸の一部が撮像照明光学系14の光軸と一致せしめられており、被検眼Eに近い位置から順に投影レンズ32、コールドミラー34、合焦観察用受光素子としてのラインセンサ44が設けられて構成されている。そして、後述する観察用光源54から照射されて角膜で反射された光束が、投影レンズ32、コールドミラー34を通して、ラインセンサ44上に結像されるようになっている。
一方、位置検出照明光学系18は、被検眼Eに近い位置から順に対物レンズ46、コールドミラー48、集光レンズ52、および位置検出用光源としての観察用光源54が設けられて構成されている。観察用光源54は、例えば赤外LEDなどの赤外光源が好適に採用される。そして、観察用光源54から発せられた赤外光束が、角膜に対して斜めから照射されるようになっている。なお、観察用光源54は、例えばハロゲンランプや可視光LEDなどの可視光源と赤外フィルタを組み合わせることによって構成しても良い。但し、観察用光源54は、必ずしも赤外光源とされる必要は無く、ハロゲンランプや可視光LEDなどの可視光源を用いても良い。可視光源を用いる場合には、その照度は撮像用光源40の照度よりも小さくされることが好ましい。これにより、アライメント等、観察用光源54による光束を照射せしめる際の被検者の負担を軽減することが出来る。
角膜撮像光学系としての撮像光学系20は、その光軸の一部が位置検出照明光学系18の光軸と一致せしめられており、被検眼Eに近い位置から順に対物レンズ46、コールドミラー48、スリット56、変倍レンズ58、合焦レンズ60、コールドミラー27、CCD28が設けられて構成されている。そして、撮像用光源40から照射されて角膜で反射された光束が、対物レンズ46を介してコールドミラー48で反射された後に、スリット56によって平行光束とされて、変倍レンズ58、合焦レンズ60を介して、コールドミラー27で反射されて光電素子としてのCCD28上に結像されるようになっている。
また、観察光学系12上に設けられるハーフミラー22は、中央固視標光学系64、アライメント光学系66の一部を構成している。
固視標光学系64は、被検眼Eに近い位置から順にハーフミラー22、投影レンズ68、ハーフミラー70、ピンホール板72、中央固視標光源74が設けられて構成されている。中央固視標光源74は例えばLEDなどの可視光を発する光源であり、中央固視標光源74から発せられた光束は、ピンホール板72、ハーフミラー70を透過した後、投影レンズ68によって平行光束とされて、ハーフミラー22によって反射されて被検眼Eに照射される。
アライメント光学系66は、被検眼Eに近い位置から順にハーフミラー22、投影レンズ68、ハーフミラー70、絞り76、ピンホール板78、集光レンズ80、アライメント光源82が設けられて構成されている。アライメント光源82からはXYアライメント用の指標光としての赤外光が発せられるようになっており、かかる赤外光は集光レンズ80により集光されてピンホール板78を通過し、絞り76に導かれる。そして、絞り76を通過した光はハーフミラー70に反射されて、投影レンズ68によって平行光束とされた後に、ハーフミラー22によって反射されて被検眼Eに照射される。このような被検眼Eに対する光束の照射機構によってXYアライメント指標光照射手段が構成されている。
また、観察光学系12上に設けられたハーフミラー26は、XYアライメントのためのアライメント検出光学系84の一部を構成している。
アライメント検出光学系84は、被検眼Eに近い位置から順にハーフミラー26、位置検出可能なアライメント検出センサ(プロファイルセンサ)88が設けられて構成されている。そして、アライメント光源82から照射されて、被検眼Eの正面視となる、観察光学系12の光軸O1上で被検眼Eの角膜に対して投射されるようになっており、角膜で鏡面反射された光束が、そのままアライメント光源82からの照射光と同じ光軸O1上においてハーフミラー26で反射されて、XYアライメント受光素子としてのアライメント検出センサ88に導かれるようになっている。
さらに、被検眼Eの前方には、上述の各光学系の光路に影響を与えない位置で、被検眼Eの正面視軸に一致する観察光学系12の光軸O1の周りにおいて、複数個の周辺固視標としての固視灯89が、適当な方向に配設されている。具体的には、これらの固視灯89は、例えば、図2に示すように、時計目盛りを想定した場合の上方0時と下方6時、それと左右等分各2つの2時,4時,8時,10時の各位置に対応する計6個の固視灯89a,89b,89c,89d,89e,89fが、光軸O1を中心軸とする一つの円周上で等分に設置される。各固視灯89としては、被検者が視認できるように、例えば可視光LEDなどが用いられる。
これら複数の固視灯89a〜fは、角膜の周辺部分を撮像するに際して択一的に選択されて点灯されるようになっており、点灯された何れか一つの固視灯89を被検者に固視させることにより、角膜における特定の周辺部分を、スリット光束が照射されて角膜撮像光学系で撮像される部位、換言すれば観察光学系12の光軸O1上に位置設定せしめ得るようになっている。
このような構造とされた装置光学系10は、例えば図3に示す角膜撮影装置100に収容されている。角膜撮影装置100は、ベース102の上に本体部104が設けられており、かかる本体部104の上にケース106が前後左右および上下動可能に設けられて構成されている。ベース102には、電源装置が内蔵されていると共に、操作スティック108が設けられており、かかる操作スティック108を操作してケース106を駆動せしめることが出来るようにされている。また、本体部104には、後述する各制御回路などが収容されていると共に、例えば液晶モニタなどからなる表示画面110が設けられている。
さらに、図4に示すように、角膜撮影装置100には、ケース106を駆動せしめることによって、装置光学系10を被検眼Eに対して接近乃至は離隔方向に移動せしめる駆動手段が設けられている。これらの駆動手段は例えばラック・ピニオン機構などによって構成されており、本実施形態においては、装置光学系10を図4における鉛直上下方向のX方向に駆動せしめるX軸駆動機構112、図4における紙面と垂直の水平Y方向に駆動せしめるY軸駆動機構114、図4における左右方向の水平Z方向(観察光学系12の光軸O1に沿った方向)に駆動せしめるZ軸駆動機構116が設けられている。
また、角膜撮影装置100には、装置光学系10による角膜像の撮像の作動制御を行う撮像制御手段としての撮像制御回路117が設けられている。そして、X軸駆動機構112、Y軸駆動機構114、Z軸駆動機構116は、それぞれ、撮像制御回路117に接続されて、撮像制御回路117からの駆動信号に基づいて駆動せしめられるようにされている。また、アライメント検出センサ88は、XYアライメント検出回路118に接続されており、かかるXYアライメント検出回路118は、撮像制御回路117に接続されている。また、ラインセンサ44は、Zアライメント検出回路120に接続されており、かかるZアライメント検出回路120は、撮像制御回路117に接続されている。これにより、アライメント検出センサ88およびラインセンサ44の検出情報が、撮像制御回路117に入力されるようになっている。なお、図示は省略するが、撮像制御回路117は、各照明光源30、40、54、74、82にも接続されており、これらの発光を制御出来るようにされている。
さらに、角膜撮影装置100には、CCD28が受像した画像が入力されて、かかる画像を取捨選択する画像選択回路122が設けられていると共に、かかる画像選択回路122によって選択された画像を記憶する記憶手段としての記憶装置124が設けられている。また、角膜撮影装置100には、CCD28により受像された角膜上皮像からXYアライメント用基準位置を決定し、撮像制御回路117へXYアライメント用基準位置の情報を出力するXYアライメント用基準位置決定回路121が設けられている。
次に、このような構造とされた角膜撮影装置100において、撮像制御回路117が実行する角膜内皮の撮像手順の概略を図5に示し、以降、順に説明する。
なお、被検眼Eの角膜中央の内皮撮像を行う場合について、はじめに説明する。
先ず、S1において、被検眼Eに対して、装置光学系10のX方向およびY方向の位置合わせ(XYアライメント)を行う。かかるXYアライメント時には、中央固視標光源74から照射された固視標光が被検眼Eに導かれる。そして、被検者にかかる固視標光を固視させることによって、被検眼Eの光軸方向を、観察光学系12の光軸O1の方向と一致させた正面視状態とすることが出来る。かかる状態下で、観察用光源30、30から照射されて、被検眼Eの前眼部で反射された光束がCCD28上に導かれる。これにより、図6に示すように、表示画面110上に、被検眼Eの前眼部が表示される。なお、この場合のXYアライメントは、正面視状態であるから角膜内皮と外皮の接線に対する法線方向(曲率半径の延長線である中心軸(視軸)方向)は、同じになると考えられるから、角膜外皮の反射光に基づいてXYアライメントを行うことで足りる(即ち、角膜内皮のXYアライメントを行うことが出来ると考えて良い)。
さらに、表示画面110上には、例えばスーパーインポーズ信号などによって生成された、矩形枠形状のアライメントパターン125が、被検眼Eに重ねて表示される。それと共に、アライメント光源82から被検眼Eに向けて照射された光束が、被検眼Eの前眼部で反射されて、CCD28に導かれることによって、表示画面110に、点状のアライメント光126として表示されるようになっている。そして、操作者は操作スティック108を操作することによって、装置光学系10を駆動せしめて、アライメント光126がアライメントパターン125の枠内に入るように、装置光学系10の位置を調節する。
また、アライメント光源82から照射されて、被検眼Eの前眼部(角膜外皮)で反射された光束の一部は、ハーフミラー26で反射されて、アライメント検出センサ88に導かれるようになっている。なお、アライメント光源82からは被検者に認識されない赤外光束が照射されることによって、被検者の負担が軽減されている。ここにおいて、アライメント検出センサ88は、アライメント光126がアライメントパターン125の枠内に入ると、アライメント光126のX方向の位置とY方向の位置を検出することが出来るようにされている。かかるX方向位置とY方向位置は、XYアライメント検出回路118に入力される。XYアライメント検出回路118は、X方向の位置情報に基づいて観察光学系12の光軸O1が被検眼Eの光軸に近づくようにX軸駆動機構112を駆動すると共に、Y方向の位置情報に基づいて観察光学系12の光軸O1が被検眼Eの光軸に近づくようにY軸駆動機構114を駆動せしめる。これにより、装置光学系10の被検眼Eに対するXY方向の位置合わせが行われる。このことから明らかなように、本実施形態においては、X軸駆動機構112とY軸駆動機構114とを含んで、XY方向駆動手段が構成されている。
なお、後述するように、かかるXYアライメントは、撮像中も適宜のタイミングで実施される。また、特に本実施形態においては、アライメント光源82と観察用光源30,30を短時間で交互に点滅せしめると共に、観察用光源30が消灯されてアライメント光源82が点灯されるタイミングに合わせて、アライメント検出センサ88による検出が行われるようになっている。これにより、XYアライメントに際して観察用光源30,30の赤外光束が影響を与えることの無いようにされている。なお、アライメント光源82と観察用光源30,30の点滅はCCD28における受光信号への変換速度よりも高速に行われることから、CCD28の受光信号が出力される表示画面110には、両光源82,30が点滅して認識されることはなく、恰も両光源82,30が連続して点灯しているように認識される。
次に、S2において、Z軸駆動機構116を駆動せしめて、装置光学系10を、被検眼Eに対して接近する方向に前進作動せしめる。そして、観察用光源54を発光せしめて、観察用光源54から照射された赤外光束を、被検眼Eの角膜に対して斜め方向から照射すると共に、角膜から反射された光束を、ラインセンサ44によって受光する。特に本実施形態においては、観察用光源54から照射される光束が赤外光束とされていることから、被検者の負担が軽減されている。
そして、かかる反射光束が、ラインセンサ44に検出されて、このラインセンサ44により光量分布信号が検出される。かかる光量分布信号に基づいて角膜上皮の合焦位置が検出されると共に、かかる検出位置を基準として、撮像制御回路117は、Z軸駆動機構116を駆動せしめて、所定の距離だけ装置光学系10を被検眼Eに対する接近方向に前進駆動せしめる。すなわち、ラインセンサ44の検出信号に基づいて、装置光学系10における合焦位置が、Z方向において、角膜における内皮細胞よりも後方に所定距離だけ離れた位置になるように装置光学系10が前進駆動せしめられるのである。そして、かかる角膜上皮から所定距離だけ後方の位置が、装置光学系10の反転位置とされる。なお、かくの如き前進方向への移動距離は、例えば角膜上皮のZ方向での合焦位置から前方に1000〜1500μmの範囲内で適宜に設定される。
次に、装置光学系10が反転位置に位置せしめられると、S3において、Z軸駆動機構116が反対方向に駆動せしめられて、装置光学系10はZ軸上で被検眼Eから離隔する方向に後退作動せしめられる。なお、装置光学系10の移動速度は、前進および後進の何れにおいても、適当な移動位置毎に適当に変更設定することが可能である。
さらに、S4において、反転位置から所定距離だけ後退作動せしめられた時点から、観察用光源30,30を消灯せしめると共に、撮像用光源40の発光を開始する。また、撮像用光源40は、所定の短い間隔で点滅発光せしめられており、かかる撮像用光源40が消灯せしめられたタイミングで、前記S1におけるXYアライメントが同時に行われるようになっている。
そして、S5において、CCD28によって角膜の内皮細胞からの反射光が所定のレベルで検出された時点から、CCD28によって検出される角膜内皮像の連続的撮像が開始される。かかる連続的撮像は、所定の時間間隔(例えば、1/30秒)ごとにCCD28によって受像された撮影像(画像)を画像選択回路122に入力することによって行われる。これにより、時間と位置が異ならされた複数の角膜像が画像選択回路122に入力される。そして、かかる連続的撮像と共に、画像選択回路122によって、入力された画像の取捨選択および記憶装置124への記憶が行われるようになっている。
なお、画像選択回路122における画像の取捨選択方法としては、例えば、CCD28によって取得された画像における複数本の水平線上の各画素の輝度値を取得し、それらの値を利用して画像のコントラストを判定することによって、角膜内皮細胞像が有効に得られた画像のみを取捨選択すること等が可能である。
そして、角膜内皮細胞の合焦位置を含む十分な距離(即ち、合焦位置を超えた距離)だけ後退移動させたあと、S6において、後退作動を停止すると共に、撮像用光源40を消灯して、撮像を終了する。
次に、被検眼Eの角膜周辺部分の内皮撮像を行う場合について説明する。なお、かかる角膜周辺部分の内皮撮像の作動は、上述の角膜中央部分の内皮撮像を行う場合に比して、実質的には、S1〜S2における作動が異なるだけで実行され得ることから、ここでは、かかるS1〜S2での作動だけを、それらの工程に相当するステップを示す図7を参照しつつ説明する。
すなわち、角膜周辺部分の内皮撮像の開始後、先ず、ステップQ1において、何れか一つの周辺固視灯89だけを選択し、点灯する。検者は、被検者に対して、点灯した固視灯89を固視するように指示する。これにより、被検眼Eの視軸を、中央固視標光学系で規定される正面視状態の視軸:O1に対して、選択された一つの周辺固視灯89に対応した特定の方向に向けて特定の角度だけ傾斜した状態に固定的に設定する。
次に、ステップQ2で、前記ステップS1におけるXYアライメントと略同じ処理を行って、(仮)XYアライメントを実行する。すなわち、先ず、アライメント光源82から被検眼Eに対して照射されたアライメント光126が被検眼Eの角膜外皮により反射せしめられると共に、かかる角膜外皮による反射光のXY位置がアライメント検出センサ88により検出されて、XYアライメント検出回路118に入力される。かかるXY位置情報に基づいて、観察光学系12の光軸O1が、被検眼Eの角膜外皮による反射光の光軸に位置合わせされることにより、(仮)XYアライメントが実行されるのである。なお、ここで(仮)と表したのは、既知のとおり、被検眼の視軸を傾斜させた状態では、角膜外皮と角膜内皮の曲率半径が異なることに起因して、角膜外皮は、光軸O1との交点で光軸O1と直交して、光軸O1上で投射されるXYアライメント用のアライメント光源82からの光を同一光軸O1上に鏡面反射するが、撮像対象となる角膜内皮は、光軸O1との交点で光軸O1と直交していないが故に、光軸O1上で投射されるXYアライメント用のアライメント光源82からの光を同一光軸O1上には鏡面反射しないことによる。すなわち、上述の(仮)XYアライメントは、主に角膜外皮による反射光軸に対するアライメントであって、撮像対象である角膜内皮の反射光軸に対する正確なXYアライメント状態と言い難いからである。
続いて、ステップQ3で、前記ステップS2と略同じ前進作動処理を行う。すなわち、Z軸駆動機構116により装置光学系10を被検眼Eに接近する方向に前進作動せしめると共に、位置検出用光源54から照射された赤外光束の反射光をラインセンサ44によって受光して、Zアライメント検出回路120により角膜上皮の合焦位置を検出する。かかる検出位置に基づいて、Z軸駆動機構116により装置光学系10のZ方向位置を調整せしめ、装置光学系10が被検眼Eの角膜上皮細胞に合焦するようにする。
かかる位置設定後に、ステップQ4において、観察用光源30,30を消灯せしめると共に、撮像用光源40を点灯して、撮像光学系20のCCD28によりXYアライメント用角膜外皮像を撮像する。このとき、撮像照明光学系14における撮像用光源40から照射される光量は、前記ステップS4における角膜内皮の撮像時の光量よりも大幅に小さくされている。具体的には、例えば、前記ステップS4における角膜内皮撮像時の略1/200の光量とされることが望ましい。このように、XYアライメント用角膜外皮像の撮像においては、角膜内皮撮像時よりも弱い照明光しか必要とされないことから、撮像時の被検者の負担が軽減されるようになっている。なお、本実施形態においては、撮像照明光学系14と撮像光学系20とステップQ4とを含んで、XYアライメント用撮像制御手段が構成されている。また、本実施形態においては、XYアライメント用角膜外皮像の撮像が、Q2における(仮)XYアライメント後の、角膜外皮の反射光軸上で行われるようになっている。
次に、ステップQ5において、CCD28からXYアライメント用基準位置決定回路121に入力されたXYアライメント用角膜外皮像の光学的情報に基づいて、XYアライメント用基準位置を決定する。本実施形態においては、XYアライメント用角膜外皮像の光学的情報から、角膜外皮の曲率半径を推定し、そこから角膜内皮の曲率半径を推定することにより、角膜内皮の鏡面反射光の光軸が被検眼の角膜外皮による鏡面反射光の光軸に対してどれだけ外れた位置にあるかを推定することにより、XYアライメント用基準位置が決定される。
ここにおいて、前記ステップQ4において得られるXYアライメント用角膜外皮像は、例えば、図10に示されるように、各被検者に同じように0時の方向を固視させて(すなわち、図2における固視灯89aを固視させて)、XYアライメント用角膜上皮像を得た場合においても、各被検者ごとに、外皮像における陰りの度合いが異なっている。本発明者が検討したところ、このような陰りの度合いの個人差は、主に各被検者の角膜上皮曲率半径の違いによるものであるという知見が得られた。すなわち、これらのXYアライメント用角膜上皮像における像の陰りの度合いから、角膜上皮の曲率半径を推定することができる。
より具体的には、例えば、予め、複数の被検者のXYアライメント用角膜外皮像を収集すると共に、それらの各XYアライメント用角膜外皮像中における各画素の輝度レベルを求めて、所定のレベル以上の輝度を示す部分(明部)と、所定のレベル以下の輝度しか示さない部分(暗部)の境界位置を求めて、かかる境界位置と角膜外皮の曲率半径との相関関係を統計的に求めておく。その後、被検者のXYアライメント用角膜外皮像を撮像し、取得画像中の明部と暗部の境界位置を解析することにより、統計的に求められたデータに従って、角膜外皮の曲率半径を推定することができるのである。なお、上記境界位置は、実際には、例えば角膜外皮で光学的にXYアライメントを行った状態下での特定の基準位置(例えばXYアライメントの中心点に相当する画像中の位置)とかかる境界位置との間の距離等として取り扱うことができる。
また、本発明者らの検討により、各個人の角膜外皮の曲率半径と角膜内皮の曲率半径とは略一定の相関関係にあることが分かっており、例えば、これら角膜外皮の曲率半径と角膜内皮の曲率半径との相関関係のデータを統計的に求めておくことにより、先述のXYアライメント用角膜外皮像から求められた角膜外皮の曲率半径に基づいて、被検眼Eの角膜内皮の曲率半径を求めることが出来る。このようにして求められた角膜内皮の曲率半径から、角膜外皮の鏡面反射光の光軸からの角膜内皮の鏡面反射光軸のXY方向のずれ量を推定することができる。このようにして、XYアライメント用角膜外皮像の光学的情報から、目的とする角膜内皮撮像時におけるXYアライメント用基準位置が求められるのである。
このように、本実施形態では、かかるステップQ5とXYアライメント用決定回路121とを含んで、XYアライメント用基準位置決定手段が構成されている。また、前記角膜外皮の曲率半径の推定に用いられるXYアライメント用角膜外皮像の光学的情報としては、前述の輝度の境界位置のほか、例えば、一定値以上の輝度を示した画素の数や、輝度飽和に達した画素の数等を用いて、角膜外皮の曲率半径を推定するようにしてもよい。また、所定の領域内における輝度の大小の変化の割合から角膜外皮の曲率半径を求めるようにしてもよい。
続いて、ステップQ6において、前記ステップS2〜S3における反転位置までの更なる前進作動に際して、角膜上皮合焦位置に設定されている装置光学系10を、更に、反転・後退作動開始位置まで前進作動させる。この際、Z方向の前進作動と同時に、前記ステップQ2でXY方向において(仮)XYアライメント位置に設定された装置光学系10を、XY方向に移動させて、前記ステップQ5で決定されたアライメント用基準位置にまで導く。このように、Z方向の位置あわせと同時にXYアライメント用基準位置へXY方向の移動を行うことにより、角膜内皮撮像までに要する時間が短縮されて、被検者の負担が軽減されるようになっている。
その後、ステップQ7で、アライメント完了信号を出力して、この完了信号の出力を条件として、前記ステップS3以降の装置後退・撮像作動と同じ作動を行って、目的とする角膜内皮を撮像する。また、かかる角膜内皮の撮影中においても、適宜、アライメント検出センサ88によるXYアライメントが行われる。すなわち、前記ステップS4〜S5の角膜内皮の撮像と略同様に、撮像用光源40の点滅消灯時において、アライメント光源82の角膜外皮による反射光の位置がアライメント検出センサ88により検出される。そして、かかる反射光の検出位置情報と、XYアライメント用基準位置決定回路121から撮像制御回路117に出力されたアライメント基準位置の情報とに基づいて、撮像制御回路117によるXYアライメントが実行される。すなわち、角膜外皮からの反射光の検出位置((仮)XYアライメント位置)に対して、ステップQ5において算出量されたずれ量だけ特定のXY方向に向けて偏移したXYアライメント用基準位置に、撮像光学系20が常に位置するよう、XYアライメントが行われるのである。このように、本実施形態においては、撮影制御回路117と前記ステップS3〜S5を含んで、角膜内皮像撮像制御手段が構成されている。
このようなXYアイラメント用基準位置決定手段と、それによって決定された前述の基準位置を利用した角膜内皮像撮像制御手段による角膜内皮撮像の実施により、被検眼Eの視軸が正面視状態の光軸O1から外れた傾斜状態であっても、角膜外皮の反射光のXYアライメント受光系による検出信号に基づいて、角膜内皮に対して光軸O1が直交する位置に、撮像光学系20を位置合わせすることが出来る。
それ故、その後の、正面視状態と同じ撮像作動によっても、即ち特別な処理や操作を必要とすることなく、自動的に、高精度で鮮明な内皮像を安定して得ることが可能となるのである。
そして、特に着目されるべきところは、本実施形態では、上述の説明から明らかなように、装置光学系10のXYアライメントが、その方向だけでなく、その移動距離までも、自動的に正確に設定可能となる。しかも、その移動距離は、個々の被検眼に応じてそれぞれ測定値に基づいて調節されることから、従来技術のような統計データに基づく移動設定に比して、鮮明な内皮像を安定して得ることが可能となるのである。
次に、本発明の第二の実施形態としての角膜撮影装置について説明する。なお、以下の実施形態は、何れも、XYアライメント用基準位置決定の別の具体的態様例を示すものであって、前記第一の実施形態における図7のステップQ1〜Q7に示される作動が異なるだけで実行され得ることから、ここでは、前記第一の実施形態における図7に対応する、図8の工程図を参照しつつ説明する。
まず、ステップR1〜R3に従って、前記ステップQ1〜Q3と同様にして、装置光学系10がXY方向では(仮)XYアライメント位置へ、及びZ方向では角膜上皮合焦位置へ位置合わせされる。そして、ステップR4〜R6のループ作動に基づき、図9に示されるように、P0として示されたXY(仮)アライメント位置から、装置光学系10を被検者の注視方向に対応した特定のXY方向に向けて所定距離ずつ移動せしめたP1,P2,P3・・・において、それぞれXYアライメント用角膜外皮像を複数回撮像する。その後、最終的に予め設定された最終到達位置Pend に到達した時点でXYアライメント用角膜外皮撮像を終了する。
そして、ステップR7において、得られた複数のXYアライメント用角膜外皮像における光学的情報から、角膜外皮の曲率半径を推定する。かかる曲率半径の推定には、例えば、前記ステップQ5と同様に各撮像中の明部と暗部の境界位置を求めると共に、各撮像における境界位置を比較し、撮像時のXY方向へ一定の移動量に対して、かかる境界位置がどのように変化したかを解析することにより、角膜外皮の曲率半径を推測する事が可能である。また、XY方向の移動に伴う撮像中の各画素の輝度の変化量等を利用して、曲率半径を推定してもよい。このようにして求められた角膜外皮の曲率半径から、前記ステップQ5と同様にして角膜内皮の曲率半径を推測し、アライメント用基準位置を決定する。
そして、ステップR8〜R9において、前記第一の実施形態におけるステップQ6〜Q7と同一の工程が実施されて、XYアライメントが完了される。
なお、本実施形態におけるステップR4〜R6のXYアライメント用角膜外皮撮像においては、P1,P2等の地点で撮像を行うごとに、順次、XYアライメント用角膜外皮撮像の光学的情報を解析すると共に、アライメント用基準位置を決定する所定の条件を満たした時点で、撮像を終了するようにしてもよい。このような条件としては、例えば、CCD28の所定領域における画素の輝度レベルの絶対値の総和の値や、輝度が飽和値等の一定値まで達した画素数や、輝度が飽和値等の一定値まで達した画素の領域が予め設定した領域を満たすことなど、各種の条件が設定可能である。
因みに、角膜内外皮の曲率差のばらつきに起因すると考えられる、角膜周辺の内皮撮像時のXY方向へのずれ量の個人差をみるために、本発明者が行った実験結果の一部を参考として挙げる。図10は、A〜Hの異なる8名について、それぞれ右眼を、上方(0時方向)に向く傾斜方向に固視させた状態で、前記第一の実施形態におけるステップQ4のXYアライメント用角膜外皮像の撮像を行ったもの、すなわち、正面視の視軸となる光軸O1上((仮)XYアライメント位置)で、正面から外皮撮像することよって得られた像を表したものである。
得られた各像を相互に比較すると、明暗の領域の大きさの割合が、個人間で大きく異なることが認められる。これは、角膜外皮及び角膜内皮の曲率半径が個人間で大きく異なることを意味しており、従って、従来の先行特許1,2に示されているように一定量の補正をXY方向に加えただけでは、個人によって必ずしも鮮明な内皮像が得られないことが理解される。
以上、本発明の各実施形態について詳述してきたが、かかる実施形態における具体的な記載によって、本発明は、何等限定されるものでなく、当業者の知識に基づいて種々なる変更、修正、改良等を加えた態様で実施可能であり、また、そのような実施態様が、本発明の趣旨を逸脱しない限り、何れも、本発明の範囲内に含まれるものであることは、言うまでもない。
例えば、前記装置光学系10はあくまでも例示であって、各光学系を構成するレンズやスリットの構成および配設位置などは、前述の如き構成に限定されない。例えば、前述の実施形態においては、観察光学系12の光軸O1上にコールドミラー27が配設されていたが、例えば、コールドミラー27に代えて、受光光束を全反射するミラーを光軸O1上から外れた位置で、撮像用光源40からの光束を反射してCCD28に導く位置に配設する等しても良い。
ここにおいて、観察用光源30,30は必ずしも赤外光源とされる必要は無く、可視光源を用いても良い。或いは、受光光束を全反射するミラーを観察光学系12の光軸O1上に移動可能に配設して、観察光学系12の光束を遮光しつつ撮像光学系20の光束をCCD28に導く状態と、観察光学系12の光軸O1上から外れた位置に移動して観察光学系12の光束をCCD28に導く状態の何れかを択一的に発現せしめたりしても良い。また、観察用光源54とラインセンサ44の位置を入れ替える等しても良い。
なお、前述の実施形態におけるラインセンサ44は必ずしも必要ではないのであって、例えば、CCD28を用いて角膜上皮位置を検出した後に、所定距離だけ被検眼Eに向けて前進した位置を反転位置として、かかる反転位置から後退作動を開始するなどしても良い。具体的には、装置光学系10を被検眼Eに向けて前進せしめつつ、撮像用光源40による被検眼Eからの反射光をCCD28で受光する。そして、CCD28によって角膜上皮からの反射光を検出するまで、装置光学系10を前進せしめる。
また、前記実施形態では、装置光学系10を被検眼に対して離隔する後退方向への撮像作動について説明したが、XYアライメントを行った後、装置光学系10を被検眼に対して接近する前進方向への撮像作動を行っても良いし、また、例えば内皮合焦の位置を高精度に検出し得る検出機構を採用すれば、連続的乃至は複数の内皮撮像作動も必要なく、合焦位置の一点だけでの内皮撮像で目的とする内皮像を得ることも、勿論、可能である。
なお、ラインセンサ44に代えて、例えば、先行特許1に示されている如き単純な受光素子を利用したり、或いはCCDを利用して合焦判断を実行するようにしても良い。
また、前記実施形態では、XYアライメントを行うXY方向を、周辺固視標(固視灯89)の点灯方向に対応したXY方向に特定していたが、それに代えて、斜め方向に視軸を設定した周辺固視の状態で、正面視軸となる光軸O1上で外皮撮像した画像データに基づいて、XYアライメントを行う方向を決定することも可能である。
具体的には、時計周りで0時〜10時の6方向に相当する各斜め方向に固視させた状態で、正面視軸となる光軸O1上で外皮撮像した画像データを、それぞれ、光軸O1回りの対応する位置に配置したものを、図11に示す。
この図10に示された画像からわかるように、輝度レベルの大小の相違する方向が、固視する斜め方向にそれぞれ対応して現れる。従って、得られた各外皮撮像の輝度レベルに基づいて、XYアライメントを行う方向を求めることも可能である。
また、前記第一及び第二の実施形態においては、撮像したXYアライメント用角膜外皮像から角膜外皮の曲率を推定することにより、XYアライメント用基準位置を算出していたが、かかるXYアライメント用基準位置の決定においては、角膜外皮像の光学的情報から、角膜外皮の曲率のほか、角膜の厚さを解析して、XYアライメント用基準位置を決定するようにしてもよい。これにより、より正確なXYアライメント用基準位置を決定して、角膜内皮像の撮像を有利に行うことが可能となる。
本発明の第一の実施形態としての装置光学系を示す説明図。 本発明の第一の実施形態としての装置光学系における周辺固視標(固視灯)の配置形態を示す説明図。 本発明の第一の実施形態としての角膜撮影装置を説明するための説明図。 図1に示した光学系に接続される制御回路等を説明するための説明図。 角膜撮影装置の基本的な撮影手順を示すフローチャート。 モニタ画面に表示される被検眼画像を説明するための説明図。 本発明の第一の実施形態に従うXYアライメントを含む工程を示すフローチャート。 本発明の第二の実施形態に従うXYアライメントを含む工程を示すフローチャート。 図8に示すフローチャートに従う基準位置の特定作動を説明するための説明図。 内外皮の曲率半径に起因すると考えられるXYアライメントに際しての基準位置の個人間の相違を説明するための参考図としての外皮撮影像。 本発明の別の実施形態としてのXYアライメントの作動を説明するための外皮撮影像を配した説明図。 内皮撮像装置における課題を説明するための説明図。
符号の説明
10:装置光学系、12:観察光学系、14:撮像照明光学系、16:位置検出光学系、18:位置検出照明光学系、20:撮像光学系、28:CCD、30:観察用光源、40:撮像用光源、44:ラインセンサ、54:観察用光源、64:中央中央固視標光学系、66:アライメント光学系、74:中央固視標光源、82:アライメント光源、84:アライメント検出光学系、88:アライメント検出センサ、89:固視灯、112:X軸駆動機構、114:Y軸駆動機構、117:撮像制御回路、118:XYアライメント検出回路、121:XYアライメント用基準位置決定回路、E:被検眼

Claims (8)

  1. スリット光束を被検眼に対して斜めから照射する照明光源を備えた照明光学系と、
    前記スリット光束による前記被検眼の角膜からの反射光束を受光して角膜像を撮像する光電素子を備えた角膜撮像光学系と、
    前記照明光学系と前記角膜撮像光学系を、前記被検眼への接近/離隔方向となるZ方向に移動させるに際して、該Z方向での合焦状態を観察する合焦観察用受光素子と、
    前記被検眼に向けてXYアライメント用の指標光を正面から照射するXYアライメント指標光照射手段と、
    該XYアライメント指標光照射手段による指標光の前記被検眼の角膜による鏡面反射光を受光するXYアライメント受光素子と、
    該XYアライメント受光素子による受光信号に基づいて、前記照明光学系及び前記角膜撮像光学系を全体として前記Z方向に直交するXY方向に移動させて、前記被検眼を前記スリット光束に対してXY方向に位置合わせするXY方向駆動手段と、
    前記被検眼の視軸を正面に対して傾斜した複数方向に選択的に向ける周辺固視標と、
    該周辺固視標により前記被検眼の視軸が傾斜方向に向けられた状態下で、前記角膜撮像光学系によりXYアライメント用角膜外皮像を撮像するXYアライメント用撮像制御手段と、
    該XYアライメント用撮像制御手段で撮像された前記XYアライメント用角膜外皮像における光学的情報を評価することにより、XY方向の特定位置としてXYアライメント用基準位置を決定するXYアライメント用基準位置決定手段と、
    該XYアライメント用基準位置決定手段によって決定された前記XYアライメント用基準位置の情報と、前記合焦観察用受光素子によって観察されるZ方向の合焦位置の情報とに基づいて、前記照明光学系と前記角膜撮像光学系を前記被検眼に対して相対位置制御せしめて、該角膜撮像光学系により該被検眼の角膜内皮像を撮像する角膜内皮像撮像制御手段と
    を備えていることを特徴とする角膜撮影装置。
  2. 前記XYアライメント用撮像制御手段において、前記XYアライメント指標光照射手段による前記XYアライメント用指標光の前記被検眼の角膜外皮による前記鏡面反射光の光軸上で前記XYアライメント用角膜外皮像を撮像し、
    その得られたXYアライメント用角膜外皮像における輝度情報に基づいて、前記XYアライメント用基準位置決定手段において、前記視軸の傾斜方向に対応する所定のXY方向線上での前記XYアライメント用基準位置を、該鏡面反射光の光軸に対するずれ量として決定する請求項1に記載の角膜撮影装置。
  3. 前記XYアライメント用撮像制御手段が、前記視軸の傾斜方向に対応する所定のXY方向に向けて、前記照明光学系及び前記角膜撮像光学系を全体として前記XY方向駆動手段で駆動させて、かかる所定のXY方向線上での複数箇所において前記XYアライメント用角膜外皮像を撮像する請求項1に記載の角膜撮影装置。
  4. 前記XYアライメント用基準位置決定手段において、
    前記XYアライメント用撮像制御手段によって前記所定のXY方向線上で前記XYアライメント用角膜外皮像を撮像する毎に、その撮像したXYアライメント用角膜外皮像を順次に評価し、その評価結果が予め設定された所定条件を満足することによって前記XYアライメント用基準位置を決定すると共に該XYアライメント用角膜外皮像の撮像を終了するようになっている請求項3に記載の角膜撮影装置。
  5. 前記XYアライメント用基準位置決定手段において、
    前記所定のXY方向線上での前記XYアライメント用撮像手段による前記XYアライメント用角膜外皮像の撮像を、予め設定された最終位置まで行って終了するようになっている請求項3に記載の角膜撮影装置。
  6. 前記角膜撮像光学系による前記被検眼の前記XYアライメント用角膜外皮像の撮像において、該被検眼の前記角膜内皮像の撮像時よりも弱い光を照射する請求項1乃至5の何れか一項に記載の角膜撮影装置。
  7. 前記角膜内皮像撮像制御手段において、前記照明光学系と前記角膜撮像光学系を前記被検眼に対してZ方向で相対移動させつつ、該Z方向線上の複数箇所において連続的に前記角膜内皮像を撮像するようになっている請求項1乃至6の何れか一項に記載の角膜撮影装置。
  8. 前記合焦観察用受光素子としてラインセンサを採用した請求項1乃至7の何れか一項に記載の角膜撮影装置。
JP2007028039A 2007-02-07 2007-02-07 角膜撮影装置 Active JP4909108B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007028039A JP4909108B2 (ja) 2007-02-07 2007-02-07 角膜撮影装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007028039A JP4909108B2 (ja) 2007-02-07 2007-02-07 角膜撮影装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2008188343A true JP2008188343A (ja) 2008-08-21
JP4909108B2 JP4909108B2 (ja) 2012-04-04

Family

ID=39748993

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2007028039A Active JP4909108B2 (ja) 2007-02-07 2007-02-07 角膜撮影装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4909108B2 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011078597A (ja) * 2009-10-07 2011-04-21 Konan Medical Inc 角膜内皮検査装置
JP2013212217A (ja) * 2012-03-30 2013-10-17 Nidek Co Ltd 角膜内皮細胞撮影装置

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0788080A (ja) * 1993-09-27 1995-04-04 Topcon Corp 眼科装置
JPH0788086A (ja) * 1993-09-22 1995-04-04 Konan:Kk 角膜細胞撮影装置

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0788086A (ja) * 1993-09-22 1995-04-04 Konan:Kk 角膜細胞撮影装置
JPH0788080A (ja) * 1993-09-27 1995-04-04 Topcon Corp 眼科装置

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011078597A (ja) * 2009-10-07 2011-04-21 Konan Medical Inc 角膜内皮検査装置
JP2013212217A (ja) * 2012-03-30 2013-10-17 Nidek Co Ltd 角膜内皮細胞撮影装置
US9204792B2 (en) 2012-03-30 2015-12-08 Nidek Co., Ltd. Corneal endothelial cell photographing apparatus

Also Published As

Publication number Publication date
JP4909108B2 (ja) 2012-04-04

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5026134B2 (ja) 角膜撮影装置および角膜撮影方法
US7572010B2 (en) Cornea imaging apparatus
JP5887191B2 (ja) 角膜撮影装置および角膜撮影方法
US8147064B2 (en) Fundus camera
JP2008505673A (ja) 角膜内皮の検査用の反射顕微鏡および同顕微鏡の操作方法
JP2014083358A (ja) 眼科装置および眼科制御方法並びにプログラム
JP4914176B2 (ja) 角膜内皮撮影装置及び角膜内皮撮影方法
JP4909108B2 (ja) 角膜撮影装置
US9232890B2 (en) Ophthalmologic apparatus and ophthalmologic imaging method
JP2005279305A (ja) 眼科装置
JP6643603B2 (ja) 眼科装置
JP5460490B2 (ja) 眼科装置
JP4919862B2 (ja) 角膜内皮撮影装置
JP6355952B2 (ja) 角膜撮影装置
JP6355930B2 (ja) 角膜撮影装置
JP2016083240A (ja) 眼科装置
JP2003000549A (ja) 前眼部撮影装置
JP6417145B2 (ja) 角膜撮影装置
JP6216435B2 (ja) 眼科装置
JP3274888B2 (ja) 角膜内皮撮影装置
JP6047040B2 (ja) 眼科装置
JP6844949B2 (ja) 眼科装置
JP4933909B2 (ja) 眼科装置
JP2730880B2 (ja) 角膜内皮細胞撮影装置
JP2021079178A (ja) 眼科装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20100202

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20111222

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20111227

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20120113

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150120

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4909108

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250