JP2008185115A - 弁の軸封部構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】ブッシュを軽量化してコストダウンを図り、サイズの異なる複数種類のブッシュを共通の回転操作具を用いて回すことが可能な弁の軸封部構造を提供する。
【解決手段】ブッシュ40を固定位置又は固定解除位置まで回すことによって、ブッシュ40が弁棒の軸心C方向においてブッシュ挿入部に対し着脱可能となる弁の軸封部構造であって、回転操作具の一対の係合ピン33が挿入可能な凹部41がブッシュ40に一対形成され、凹部41の両端には、係合ピン33がブッシュ40の回転方向Dにおいて当接する当り面42a〜42dが形成され、凹部41の外周側はブッシュ40の外周面に開放され、各当り面42a〜42dは凹部41の内周側からブッシュ40の外周面にわたって形成されている。
【選択図】図4

Description

本発明は、弁棒が貫通するブッシュを備えた仕切弁等の弁の軸封部構造に関する。
従来、この種の弁の軸封部構造としては、例えば図14に示すように、仕切弁Vの軸封部構造がある。ここで、弁箱10の天蓋部を構成する蓋11は、弁箱10の弁体収納部の開口を覆って配置するものであり、 蓋11の内側に弁体12を配置している。
図15〜図18に示すように、蓋11には、弁棒13を挿通するための貫通孔14を形成しており、貫通孔14の周縁部に、弁棒13に形成した鍔部13aを受け止める座部15を形成するとともに、座部15にスラストカラー15aを配置している。弁棒13の鍔部13aより先端側にはブッシュ16が嵌合装着されている。ブッシュ16は、弁棒13を挿通する貫通孔27を有しており、蓋11に形成されたブッシュ挿入部17内に、弁棒13の軸心C周りに回動自在に挿入されている。
また、ブッシュ16は、内周面および外周面に環状溝18aを有し、各環状溝18aに弁棒13およびブッシュ挿入部17との間をシールするUパッキン19aを配置している。またブッシュ16は上端側の内周面に形成した環状溝18bにダストシール19bを配置している。
ブッシュ16の上端の周縁部には、径方向外側に突出する一対の可動舌部20を設けている。ブッシュ挿入部17の上部開口部17aの周縁には、径方向内側に突出して軸心C方向において可動舌部20に係合する固定舌部21と、軸心C方向において可動舌部20の通過を許容する潜り部22とを設けている。
図15に示すように、ブッシュ16の可動舌部20が潜り部22に重複する位置を固定解除位置Aとし、可動舌部20が固定舌部21に重複する位置を固定位置Bとすると、ブッシュ16を固定解除位置Aまで軸心C周りに回すことによって(図示ず)、ブッシュ16が軸心C方向においてブッシュ挿入部17から上方へ取り出し可能となる。また、ブッシュ16を固定位置Bまで軸心C周りに回すことによって(図15参照)、ブッシュ16が軸心C方向においてブッシュ挿入部17に固定される。尚、固定位置Bは固定解除位置Aに対して周方向へ90°離れた位置に設定されている。
可動舌部20には、ブッシュ16の回転を固定位置Bで阻止する六角孔付の一対の回り止めボルト23が着脱自在に螺合されている。また、固定舌部21には、弁棒13の軸心C方向において回り止めボルト23の通過を許容するとともに周方向において回り止めボルト23を係止する一対の切欠部24が形成されている。弁棒13の先端にはキャップ25が装着されている。
このような仕切弁Vの軸封部構造は下記特許文献1に開示されている。
また、上記ブッシュ16を固定解除位置Aと固定位置Bとに回す際には、図19に示すような専用の回転操作具30が用いられる。回転操作具30は、回転軸31と、回転軸31の一端に設けられた板体32と、板体32に設けられた一対の係合ピン33(係合突部の一例)と、回転軸31の他端に設けられた操作ハンドル34とで構成されている。
ブッシュ16の上面には、ピン穴26が弁棒13の軸心Cを中心にして径方向へ一対振り分けられて形成されている。上記回転操作具30の両係合ピン33間のピッチP1はブッシュ16の両ピン穴26間のピッチP2と同一(すなわちP1=P2)であり、両係合ピン33が弁棒13の軸心C方向において両ピン穴26に挿脱自在である。
以下、上記構成における作用を説明する。
ブッシュ16を装着するには、キャップ25および回り止めボルト23を外した状態で、弁棒13を嵌合挿入して軸心C方向に押進め、ブッシュ挿入部17の上部開口部17aにおいて可動舌部20を潜り部22において通過させ、ブッシュ挿入部17にブッシュ16を挿入して配置する。その後に、図15に示すように、ブッシュ16を固定解除位置Aから固定位置Bへ軸心C周りに回転させて可動舌部20を固定舌部21に軸心C方向において重ねて配置し、固定舌部21の切欠部24を通して回り止めボルト23を可動舌部20に装着固定する。
これによりブッシュ16は固定位置Bに固定され、この状態で、弁棒13に係るスラスト力は弁箱蓋11の座部15において受け止められ、可動舌部20と固定舌部21との軸心C方向における係合によりブッシュ16を抜け止めする。また、回り止めボルト23を切欠部24が係止することにより、ブッシュ16の廻り止めを行なう。
また、ブッシュ16を取り外すには、キャップ25および回り止めボルト23を外した後、ブッシュ16を固定位置Bから固定解除位置Aへ軸心C周りに回転させて、可動舌部20を潜り部22から上方へ抜き出す。これにより、ブッシュ16をブッシュ挿入部17から上方へ取り出すことができる。
尚、上記のようにブッシュ16を回す際、作業者は回転操作具30の両係合ピン33をブッシュ16の両ピン穴26に挿入し、操作ハンドル34を手で回すことにより、回転操作具30を回動させてブッシュ16を回していた。
特開2000−88139
しかしながら上記の従来形式では、ブッシュ16のサイズは仕切弁Vの口径に応じて異なっており、このため、口径が大きくなるほど、ブッシュ16が大型化して両ピン穴26のピッチP2も拡大する。したがって、上記ピン穴26のピッチP2は複数種類となり、回転操作具30の両係合ピン33間のピッチP1を個々のピッチP2に対応させる必要があるため、回転操作具30も複数種類必要となった。このようにピッチP2の異なる複数種類のブッシュ16に対応して、ピッチP1の異なる複数種類の回転操作具30が必要になるため、その作業が煩雑となる上、回転操作具30の種類が増えてコストがかかるといった問題がある。
また、大型の仕切弁Vではブッシュ16が重いため、回転操作具30を使ってブッシュ16を回す作業に労力を要するといった問題やブッシュ16のコストが高いといった問題がある。
本発明は、サイズの異なる複数種類のブッシュを共通の回転操作具を用いて回すことが可能であり、ブッシュを軽量化してコストダウンを図ることが可能な弁の軸封部構造を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本第1発明は、弁棒を挿通する貫通孔を有するブッシュが、ブッシュ挿入部内に、弁棒の軸心周りに回転自在に挿入され、ブッシュを固定位置又は固定解除位置まで回すことによって、ブッシュが弁棒の軸心方向においてブッシュ挿入部に対し着脱可能となる弁の軸封部構造であって、回転操作具に備えられた係合突部が弁棒の軸心方向から挿入可能な凹部がブッシュに形成され、凹部の外周側はブッシュの外周面に開放されているものである。
これによると、ブッシュを装着する場合、ブッシュをブッシュ挿入部内に挿入し、回転操作具の係合突部を弁棒の軸心方向からブッシュの凹部に挿入して凹部の端部の当り面に当接させ、回転操作具を用いてブッシュを固定位置まで回す。これにより、ブッシュが弁棒の軸心方向においてブッシュ挿入部に固定される。
また、ブッシュを取り外すには、回転操作具の係合突部を弁棒の軸心方向からブッシュの凹部に挿入して凹部の端部の当り面に当接させ、回転操作具を用いてブッシュを固定解除位置まで回す。これにより、ブッシュを弁棒の軸心方向においてブッシュ挿入部から取り出すことができる。
また、凹部の外周側がブッシュの外周面に開放されているため、従来のピン穴に比べて、ブッシュが軽量化されコストダウンされる。
さらに、凹部の外周側がブッシュの外周面に開放されているため、凹部の端部には、凹部の内周側からブッシュの外周面にわたる幅広い当り面が形成されることになる。これにより、サイズの異なる複数種類のブッシュに対して、一種類の回転操作具を共通して使用することができる。この際、大きなサイズのブッシュに対しては、係合突部が上記当り面の内周側の部分に当接し、小さなサイズのブッシュに対しては、係合突部が上記当り面の外周側の部分に当接する。
このように、サイズの異なる複数種類のブッシュを共通の回転操作具を用いて回すことが可能であるため、回転操作具の種類を削減してコストダウンすることができる。
また、従来のピン穴では、回転操作具の係合突部をピン穴に挿入するときに正確な位置合わせが必要であるが、本第一発明では、凹部の外周側をブッシュの外周面に開放しているため、従来ほど正確な位置合わせは不要となる。
本第2発明は、ブッシュの回転方向における凹部の両端には、凹部に挿入された係合突部が上記回転方向において当接する当り面が形成され、当り面は凹部の内周側からブッシュの外周面にわたって形成されているものである。
これによると、ブッシュを装着する場合、ブッシュをブッシュ挿入部内に挿入し、回転操作具の係合突部を弁棒の軸心方向からブッシュの凹部に挿入して当り面に当接させ、回転操作具を用いてブッシュを固定位置まで回す。
また、ブッシュを取り外すには、回転操作具の係合突部を弁棒の軸心方向からブッシュの凹部に挿入して当り面に当接させ、回転操作具を用いてブッシュを固定解除位置まで回す。
さらに、凹部の外周側がブッシュの外周面に開放され、当り面が凹部の内周側からブッシュの外周面にわたって形成されているため、当り面を径方向において幅広く確保することができる。これにより、サイズの異なる複数種類のブッシュに対して、一種類の回転操作具を共通して使用することができる。この際、大きなサイズのブッシュに対しては、係合突部が当り面の内周側の部分に当接し、小さなサイズのブッシュに対しては、係合突部が当り面の外周側の部分に当接する。
以上のように本発明によると、ブッシュの設置や交換或いは保守点検等においてブッシュを着脱する場合、サイズの異なる複数種類のブッシュを共通の回転操作具を用いて回すことができる。これにより、用意しなくてはならない回転操作具の種類を削減することができ、作業の効率化が図れ、コストダウンを図ることができる。また、回転操作具をブッシュに係合する際、正確な位置合わせをする手間が省ける。さらに、ブッシュを軽量化してコストダウンを図ることが可能である。
以下、本発明における実施の形態を図面に基いて説明する。尚、先述した従来のものと同じ部材については、同一の符号を付記して説明を省略する。
先ず、第1の実施の形態を図1〜図10に基いて説明する。
図1〜図3に示すように、ブッシュ40は、弁棒13を挿通する貫通孔27を有しており、蓋11に形成されたブッシュ挿入部17内に、弁棒13の軸心C周りに回動自在に挿入されている。ブッシュ40の上端の周縁部には、径方向外側に突出する一対の可動舌部20が設けられている。
ブッシュ挿入部17の上部開口部17aの周縁には、径方向内側に突出して軸心C方向において可動舌部20に係合する固定舌部21と、軸心C方向において可動舌部20の通過を許容する潜り部22とが設けられている。
ブッシュ40の可動舌部20が潜り部22に重複する位置を固定解除位置Aとし、可動舌部20が固定舌部21に重複する位置を固定位置Bとすると、ブッシュ40を固定解除位置Aまで軸心C周りに回すことによって(図示せず)、ブッシュ40が軸心C方向においてブッシュ挿入部17から上方へ取り出し可能となる。また、ブッシュ40を固定位置Bまで軸心C周りに回すことによって(図2参照)、ブッシュ40が軸心C方向においてブッシュ挿入部17に固定される。
いずれか一方の可動舌部20には、ブッシュ40の回転を固定位置Bで阻止する六角孔付の回り止めボルト23(回り止め手段の一例)が着脱自在に螺合されている。また、固定舌部21には、弁棒13の軸心C方向において回り止めボルト23の通過を許容するとともに周方向において回り止めボルト23を係止する切欠部24が形成されている。また、他方の可動舌部20には、肉厚を薄くした陥没部44が形成されている。
図3〜図5に示すように、ブッシュ40の上面には、凹部41が弁棒13の軸心Cを中心にして径方向へ一対振り分けられて形成されている。両凹部41はそれぞれ、軸心C方向から見て円弧形状をしており、一対の可動舌部20に対して回転方向Dへ90°ずれた位置に配設されている。図8に示すように、凹部41の外周側はブッシュ40の外周面に開放されている。尚、凹部41の底部外周縁には、上向きに突出した突起部43が形成されている。
図3,図4に示すように、ブッシュ40の回転方向Dにおける各凹部41の両端には、当り面42a〜42dが形成されている。回転操作具30の両係合ピン33(係合突部の一例)は、上方(弁棒13の軸心C方向)から両凹部41に挿入可能であり、ブッシュ40の回転方向Dにおいて当り面42a〜42dに当接する。各当り面42a〜42dはそれぞれ、凹部41の内周面からブッシュ40の外周面にわたって形成されている。
図1,図4,図9に示すように、ブッシュ40には、弁棒13の周囲においてブッシュ40とブッシュ挿入部17とに囲まれた閉塞空間45を外部に連通させる通気孔46と、この通気孔46を開閉する栓体47(開閉体の一例)とが設けられている。通気孔46の下端はブッシュ40の下面に開口し、通気孔46の上端は一方の凹部41の内周面に開口している。また、栓体47はブッシュ40の上面にねじ込まれており、栓体47を緩めることにより通気孔46が開き、栓体47を締めることにより通気孔46が閉鎖される。
尚、図5および図7の仮想線で示すように、ブッシュ40を加工する場合、加工用治具50を用いて、ブッシュ40を三点で支持する。
以下、上記構成における作用を説明する。
ブッシュ40を装着するには、キャップ25および回り止めボルト23を外した状態で、弁棒13を嵌合挿入して軸心C方向に押進め、ブッシュ挿入部17の上部開口部17aにおいて可動舌部20を潜り部22において通過させ、ブッシュ挿入部17にブッシュ40を挿入して配置する。その後、図2に示すように、ブッシュ40を固定解除位置Aから固定位置Bへ軸心C周りに回転させて可動舌部20を固定舌部21に軸心方向において重ねて配置し、固定舌部21の切欠部24を通して回り止めボルト23を可動舌部20に装着固定する。
これによりブッシュ40は固定位置Bに固定され、この状態で、弁棒13に係るスラスト力は弁箱蓋11の座部15において受け止められ、可動舌部20と固定舌部21との軸心C方向における係合によりブッシュ40を抜け止めする。また、回り止めボルト23を切欠部24が係止することにより、ブッシュ40の廻り止めを行なう。尚、上記のようにしてブッシュ40を装着する際には、栓体47を緩めて通気孔46を開けておくことにより、閉塞空間45内の空気が通気孔46を通って外部に流出するため、閉塞空間45内の空気圧に阻害されることなくブッシュ40を容易に装着することができる。
また、ブッシュ40を取り外すには、キャップ25および回り止めボルト23を外した後、ブッシュ40を固定位置Bから固定解除位置Aへ軸心C周りに回転させて、可動舌部20を潜り部22から上方へ抜き出す。これにより、ブッシュ40をブッシュ挿入部17から上方へ取り出すことができる。尚、上記のようにしてブッシュ40を取り外す際には、栓体47を緩めて通気孔46を開けることにより、閉塞空間45内の圧力が通気孔46を通って外部に逃げるため、ブッシュ40を容易に取り外すことができる。
尚、上記のようにブッシュ40を回す際、作業者は回転操作具30の両係合ピン33を上方からブッシュ40の両凹部41に挿入し、操作ハンドル34を手で回すことにより、回転操作具30を回動させてブッシュ40を回す。例えば、図2に示すように、ブッシュ40を固定解除位置Aから固定位置Bへ一方向D1に回転させる場合、仮想線で示すように一方の係合ピン33が一方の凹部41の当り面42aに当接するとともに他方の係合ピン33が他方の凹部41の当り面42cに当接する。また、ブッシュ40を固定位置Bから固定解除位置Aへ一方向D1に回転させる場合も同様である。
上記実施の形態では、ブッシュ40を一方向D1へ回して固定解除位置Aと固定位置Bとに切換えているが、ブッシュ40を一方向D1とは反対の他方向へ回して固定解除位置Aと固定位置Bとに切換えてもよい。この場合、一方の係合ピン33が一方の凹部41の当り面42bに当接するとともに他方の係合ピン33が他方の凹部41の当り面42dに当接する。
尚、ブッシュ40のサイズは仕切弁Vの口径等に応じて異なっているため、図4に示すように、一対の凹部41間の間隔Wはブッシュ40のサイズごとに異なっている。しかしながら、凹部41の外周側がブッシュ40の外周面に開放され、各当り面42a〜42dは凹部41の内周側からブッシュ40の外周面にわたって形成されているため、各当り面42a〜42dを径方向において幅広く確保することができる。これにより、サイズの異なる複数種類のブッシュ40に対して、特定のピッチP1で設けられた一対の係合ピン33を有する回転操作具30(図19参照)を共通して使用することができる。この際、図2に示すように、大きなサイズのブッシュ40に対しては、係合ピン33が各当り面42a〜42dの内周側寄りの部分に当接し、図10に示すように、小さなサイズのブッシュ40に対しては、係合ピン33が当り面42a〜42dの外周側寄りの部分に当接する。このように、サイズの異なる複数種類のブッシュ40を共通の回転操作具30を用いて回すことが可能であるため、回転操作具30の種類を削減してコストダウンすることができる。
また、凹部41の外周側がブッシュ40の外周面に開放されているため、従来のピン穴26(図17参照)に比べて、ブッシュ40が軽量化されコストダウンされる。さらに、図3に示すように、他方の可動舌部20に肉厚を薄くした陥没部44が形成されているため、より一段とブッシュ40の軽量化が促進される。
また、従来のピン穴26(図17参照)では、回転操作具30の係合ピン33をピン穴26に挿入するときに正確な位置合わせが必要であるが、上記第1の実施の形態では、凹部41の外周側をブッシュ40の外周面に開放しているため、従来ほど正確な位置合わせは不要となる。
上記第1の実施の形態では、図4,図8に示すように、凹部41の底部外周縁に突起部43を形成しているが、第2の実施の形態として、図11(a)に示すように、突起部43を形成せず、凹部41の底部を全て平坦にしたものでもよい。
上記第1の実施の形態では、図4に示すように可動舌部20に陥没部44を形成しているが、第3の実施の形態として、図11(b)に示すように、陥没部44を形成していないものであってもよい。
また、第4の実施の形態として、図11(c)に示すように、ブッシュ40の回転方向D(周方向)における凹部41の長さを、第1の実施の形態のものに比べて、短くしたものであってもよい。
上記第1の実施の形態では、図4に示すように、一方の凹部41の両端の当り面42a,42bは互いに平行であり、同様に、他方の凹部41の両端の当り面42c,42dも互いに平行であるが、第5の実施の形態として、図11(d)に示すように、各当り面42a〜42dを弁棒13の軸心Cに向かって傾斜させてもよい。
これによると、係合ピン33の回転方向Dが各当り面42a〜42dに対してほぼ直角になるため、回転操作具30の回転力が係合ピン33を介して円滑にブッシュ40へ伝達される。
上記第1の実施の形態では、図4に示すように、一対の凹部41が一対の可動舌部20に対して回転方向Dへ90°ずれた位置に配設されているが、第6の実施の形態として、図12(a)に示すように、一対の凹部41が一対の可動舌部20に対して回転方向Dへ45°ずれた位置に配設されているものであってもよい。
また、第7の実施の形態として、図12(b)に示すように、ブッシュ40に、一対の凹部41を形成するとともに、従来と同様な一対のピン穴26を形成している。
これによると、回転操作具30の両係合ピン33間のピッチP1が両ピン穴26間のピッチP2と一致していない場合、両係合ピン33を両凹部41に挿入して、ブッシュ40を固定解除位置A又は固定位置Bへ回転させる。また、上記両係合ピン33間のピッチP1が両ピン穴26間のピッチP2と一致している場合には、両係合ピン33を両ピン穴26に挿入して、ブッシュ40を固定解除位置A又は固定位置Bへ回転させてもよい。
また、第1の実施の形態では、図4に示すように、弁棒13の軸心Cと回り止めボルト23の軸心とを通る直線L上に通気孔46と栓体47とを設けているが、第8,第9の実施の形態として、図12(c)(d)に示すように、上記直線Lから回転方向D(周方向)へ所定角度E(例えば45°)だけずれた位置に通気孔46と栓体47とを設けてもよい。この場合、通気孔46の上端はブッシュ40の外周面に開口している。尚、図12(d)に示したブッシュ40は陥没部44を形成していないものである。
上記各実施の形態ではブッシュ40に一対の凹部41を形成しているが、第10の実施の形態として、図13(a)に示すように、ブッシュ40に凹部41をいずれか片方のみ形成したものであってもよい。この場合、図13(b)(c)に示すように、回転操作具60は、回転軸61と、回転軸61の一端に設けられた円筒部材62と、円筒部材62に設けられた1個の係合突起63(係合突部の一例)と、回転軸61の他端に設けられた操作ハンドル64とで構成されている。円筒部材62は、弁棒13の上端に対して嵌脱自在な孔部65を有している。また、回転軸61の軸心から係合突起63までの間隔は特定の間隔P3に設定されている。
これによると、ブッシュ40を回す際、図13(b)に示すように、作業者は回転操作具60の孔部65を弁棒13の上端に嵌め込むとともに係合突起63を凹部41に挿入し、操作ハンドル64を手で回すことにより、回転操作具60を回動させてブッシュ40を回す。例えば、ブッシュ40を一方向D1へ回転させる場合、係合突起63の一端が凹部41の当り面42aに当接する。また、ブッシュ40を一方向D1とは反対の他方向へ回転させる場合、係合突起63の他端が他方の凹部41の当り面42bに当接する。
また、ブッシュ40のサイズは仕切弁Vの口径等に応じて異なっているため、弁棒13の軸心Cから凹部41の内周面までの間隔W1はブッシュ40のサイズごとに異なっている。しかしながら、凹部41の外周側がブッシュ40の外周面に開放され、各当り面42a,42bは凹部41の内周側からブッシュ40の外周面にわたって形成されているため、各当り面42a,42bを径方向において幅広く確保することができる。これにより、サイズの異なる複数種類のブッシュ40に対して、特定の間隔P3で設けられた係合突起63を有する回転操作具60を共通して使用することができる。この際、大きなサイズのブッシュ40に対しては、係合突起63が各当り面42a,42bの内周側寄りの部分に当接し、小さなサイズのブッシュ40に対しては、係合突起63が当り面42a,42bの外周側寄りの部分に当接する。このように、サイズの異なる複数種類のブッシュ40を共通の回転操作具60を用いて回すことが可能であるため、回転操作具60の種類を削減してコストダウンすることができる。
各実施の形態では弁の一例として仕切弁Vを挙げたが、それ以外の形式の弁であってもよい。
本発明の第1の実施の形態における弁の軸封部の縦断面図であり、ブッシュを固定位置まで回した状態を示す。 同、弁の軸封部の平面図であり、ブッシュを固定位置まで回した状態を示す。 同、弁の軸封部に設けられたブッシュの斜視図である。 同、ブッシュの平面図である。 図4におけるX−X矢視図である。 図4におけるY−Y矢視図である。 同、ブッシュの底面図である。 図4におけるZ−Z矢視図である。 同、ブッシュの通気孔部分の拡大縦断面図である。 同、弁の軸封部の平面図であり、図2のものよりもサイズの小さなものを示す。 本発明の他の実施の形態におけるブッシュの平面図であり、(a)〜(d)は第2〜第5の実施の形態に対応する。 本発明の他の実施の形態におけるブッシュの平面図であり、(a)〜(d)は第6〜第9の実施の形態に対応する。 本発明の第10の実施の形態を示す図であり、(a)はブッシュの平面図、(b)は回転操作具を用いてブッシュを回す際の縦断面図、(c)は回転操作具の底面図である。 従来の軸封部を備えた弁の正面図である。 従来の軸封部の平面図であり、ブッシュを固定位置まで回した状態を示す。 図15におけるX−X矢視図である。 従来の弁の軸封部に設けられたブッシュの平面図である。 同、ブッシュの斜視図である。 ブッシュを回すために使用される回転操作具の図であり、(a)は正面図、(b)は(a)におけるX−X矢視図である。
符号の説明
10 弁箱
11 蓋
13 弁棒
17 ブッシュ挿入部
27 貫通孔
30 回転操作具
33 係合ピン(係合突部)
40 ブッシュ
41 凹部
42a〜42d 当り面
60 回転操作具
63 係合突起(係合突部)
A 固定解除位置
B 固定位置
C 軸心
V 仕切弁

Claims (2)

  1. 弁棒を挿通する貫通孔を有するブッシュが、ブッシュ挿入部内に、弁棒の軸心周りに回転自在に挿入され、
    ブッシュを固定位置又は固定解除位置まで回すことによって、ブッシュが弁棒の軸心方向においてブッシュ挿入部に対し着脱可能となる弁の軸封部構造であって、
    回転操作具に備えられた係合突部が弁棒の軸心方向から挿入可能な凹部がブッシュに形成され、
    凹部の外周側はブッシュの外周面に開放されていることを特徴とする弁の軸封部構造。
  2. ブッシュの回転方向における凹部の両端には、凹部に挿入された係合突部が前記回転方向において当接する当り面が形成され、
    当り面は凹部の内周側からブッシュの外周面にわたって形成されていることを特徴とする請求項1記載の弁の軸封部構造。
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