JP2008184598A - 硬化性エポキシ樹脂組成物 - Google Patents

硬化性エポキシ樹脂組成物 Download PDF

Info

Publication number
JP2008184598A
JP2008184598A JP2007021868A JP2007021868A JP2008184598A JP 2008184598 A JP2008184598 A JP 2008184598A JP 2007021868 A JP2007021868 A JP 2007021868A JP 2007021868 A JP2007021868 A JP 2007021868A JP 2008184598 A JP2008184598 A JP 2008184598A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
curing agent
compound
epoxy resin
component
resin composition
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2007021868A
Other languages
English (en)
Other versions
JP5366290B2 (ja
Inventor
En Aoki
援 青木
Akira Ogawa
亮 小川
Asuka Fujii
飛鳥 藤井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Adeka Corp
Original Assignee
Adeka Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Adeka Corp filed Critical Adeka Corp
Priority to JP2007021868A priority Critical patent/JP5366290B2/ja
Publication of JP2008184598A publication Critical patent/JP2008184598A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5366290B2 publication Critical patent/JP5366290B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Landscapes

  • Epoxy Resins (AREA)

Abstract

【課題】硬化性、貯蔵安定性に優れ、接着性にも優れた、一液型として使用することのできる硬化性エポキシ樹脂組成物の提供。
【解決手段】下記一般式(I)で表されるエポキシ化合物(A)および変性アミン系硬化剤(B)を含有してなる硬化性エポキシ樹脂組成物。但し、(B)は、少なくとも1個以上の活性水素を有するポリアミン化合物、およびエポキシ化合物を反応させてなる付加反応物である変性アミン系硬化剤または該付加反応物にさらに酸性水酸基を2個以上有する化合物を反応させて得られる変性アミン系硬化剤(b)、またはNH基を2個以上有する鎖状ポリアミン化合物、およびポリイソシネートを反応させて得られる変性アミン系硬化剤(b’)のいずれかから選ばれる。

【選択図】なし

Description

本発明は硬化性エポキシ樹脂組成物に関し、詳しくは、ベンゾフェノン構造を有するエポキシ化合物と共に特定の変性アミン系硬化剤を含有する、硬化性エポキシ樹脂組成物に関する。
エポキシ樹脂は、各種基材への接着性に優れており、また、エポキシ樹脂を硬化剤で硬化させた硬化物は、耐熱性、耐薬品性、電気特性、機械特性などに優れているため、塗料、接着剤、各種成形材料等の幅広い用途において賞用されている。
エポキシ樹脂組成物は、液状のエポキシ樹脂と液状または固体のアミン系硬化剤、酸無水物、フェノール系硬化剤等とを組み合わされて用いられるが、常温で硬化剤と容易に反応するので、使用直前に両者を混合する必要があること、使用可能な時間が短く、自動機械への適用が困難であることなどの欠点がある。
上記の欠点を克服するために、常温では反応性に乏しく、加熱によって反応する硬化剤を予め混合して用いる、一液型のエポキシ樹脂組成物が種々開発されている。このような硬化剤は一般に潜在性硬化剤と呼ばれ、例えば、ジシアンジアミド、二塩基酸ジヒドラジド、三フッ化ホウ素アミン錯塩、グアナミン類、メラミン、イミダゾール類などが提案されている。
しかしながら、一液型のエポキシ樹脂組成物は貯蔵安定性に優れるものの、高温で長時間の硬化処理が必要であるという欠点がある。そこで、硬化促進剤を併用すると硬化時間は短縮できるものの貯蔵安定性が損なわれる。また、低温で硬化できる潜在性硬化剤を使用すると、貯蔵安定性に乏しくなる。更に、三フッ化ホウ素アミン錯塩は貯蔵安定性に優れ硬化時間が短い優れた硬化剤であるが、耐水性が低く、金属に対して腐食性を持つため用途が制限されるという欠点がある。
米国特許公報には、エポキシ樹脂としてベンゾフェノン骨格を有するジグリシジルエーテルを使用することが提案されている(特許文献1)。この化合物と、芳香族ジアミンとしてジアミノジフェニルスルホンとを用いて得られる硬化物は、優れた機械強度、高いガラス転移温度および低い吸水率を示すことが開示されている。しかしながら、潜在性硬化剤や潜在性硬化剤を用いた硬化物についてはなんら記載されておらず、接着強度に優れることは示唆すらされていない。
米国特許5300618号公報(特に特許請求の範囲および第14欄46〜53行)
従って、本発明の目的は、硬化性、貯蔵安定性に優れ、接着性にも優れた、一液型として使用することのできる硬化性エポキシ樹脂組成物を提供することにある。
本発明者らは、上記の目的を達成するために鋭意検討を重ねた結果、ベンゾフェノン構造を有するエポキシ化合物に特定の変性アミン系硬化剤を用いることにより良好な結果が得られることを見出し、本発明に到達した。
即ち本発明は、(A)下記一般式(I)で表されるエポキシ化合物、および
(B)下記の(b)または(b’)いずれかから選ばれる変性アミン系硬化剤を含有してなる硬化性エポキシ樹脂組成物である。
(b):(b1)少なくとも1個以上の活性水素を有するポリアミン化合物および(b2)エポキシ化合物を反応させてなる付加反応物である変性アミン系硬化剤または該付加反応物にさらに(b3)酸性水酸基を2個以上有する化合物を反応させて得られる変性アミン系硬化剤。
(b’):(b’1)下記一般式(II)で表されるアミン化合物、(b’2)NH基を2個以上有する鎖状ポリアミン化合物、および(b’3)ポリイソシネートを反応させて得られる変性アミン系硬化剤。
式中、mおよびnは0〜3の数を表し、XおよびYは、炭素原子数1〜18のアルキル基またはアルコキシ基、炭素原子数2〜12のアルケニル基あるいはグリシジルオキシ基を表し、m+nが2以上の場合、XおよびYは各々異なってもよく、または、XとYとが−CO−を介して結合しても良い。lは1または2を表し、Zは、lが1の場合には水素原子を表し、lが2の場合には炭素原子数1〜8のアルキレン基またはアルキリデン基を表す。
式中、RおよびRはそれぞれ独立して炭素原子数1〜8のアルキル基を表す。これらは分岐していても良い。また、RとRは結合して環を形成しても良く、RとRの結合に際しては酸素原子または窒素原子が介在していてもよい。pは1〜6の整数である。
前記成分(A)は、下記式(I−1)で表される、2,4−ビス(グリシジルオキシ)ベンゾフェノンである事が好ましく、2,4−ビス(グリシジルオキシ)ベンゾフェノンまたは2−グリシジルオキシ−4−メトキシベンゾフェノンであることがより好ましい。
式中、n、X、Yは式(I)の場合と同じ意味を表す。
前記成分(B)が(b)変性アミン系硬化剤である場合は、(b1)ポリアミン化合物は、下記一般式(III)に示されるイミダゾール化合物で表される変性アミン系硬化剤、または2個以上の第1級アミノ基を有する芳香族、脂肪族および/または脂環式ジアミンである変性アミン系硬化剤であることが好ましい。
式中、R、RおよびRは各々独立に水素原子、アルキル基、アリール基を表す。
また、(b2)エポキシ化合物がポリグリシジルエーテル化合物である変性アミン系硬化剤であることが好ましく、(b3)酸性水酸基を2個以上有する化合物がフェノール樹脂である変性アミン系硬化剤であることが好ましい。
前記成分(B)が(b’)変性アミン系硬化剤である場合は、(b’1)アミン化合物が、ジメチルアミノプロピルアミンである変性アミン系硬化剤であることが好ましく、(b’2)アミン化合物が1,2−プロパンジアミンおよび/または1,3−ブタンジアミンである変性アミン系硬化剤であること、および/または、(b’3)ポリイソシアネート化合物がイソホロンジイソシアネートおよび/またはトリレンジイソシアネートである変性アミン系硬化剤であることが好ましい。
更に、(b’)変性アミン系硬化剤は、(b’1)〜(b’3)と共に、更に(b’5)成分としてエポキシ化合物を反応させて得られる変性アミン系硬化剤であることが好ましい。
本発明により、貯蔵安定性と接着性に優れ、一液型の接着剤として好適な硬化性エポキシ樹脂組成物が得られる。
以下、本発明の硬化性エポキシ樹脂組成物について詳細に説明する。
本発明に使用されるエポキシ化合物(A)は下記一般式(I)で表される化合物である。
上記一般式(I)における、XおよびYで表されるアルキル基としては、例えば、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、イソブチル、第二ブチル、第三ブチル、アミル、イソアミル、第三アミル、ヘキシル、イソヘキシル、ヘプチル、オクチル、イソオクチル、2−エチルヘキシル、ノニル、イソノニル、デシル、イソデシル、ベンジルなどが挙げられ、アルコキシ基としては、例えば、メトキシ、エトキシ、プロポキシ、イソプロポキシ、ブトキシ、ベンジロキシなど上記アルキル基に対応するアルコキシ基が挙げられ、アルケニル基としては、例えばビニル、アリルなどが挙げられる。
上記一般式(I)中、m+nが2以上の場合、XおよびYは各々異なっても良く、または、XとYとが−CO−を介して結合しても良い。
Zで表されるアルキレン基としては、例えば、メチレン、エチレン、プロピレン、メチルエチレンなどが挙げられ、アルキリデン基としては、エチリデン、プロピリデン、イソプロピリデン、ブチリデンなどが挙げられる。
本発明に使用されるエポキシ化合物(A)としては、下記の化合物が挙げられる。
本発明の硬化性エポキシ樹脂組成物において、エポキシ化合物(A)と共に、通常知られたエポキシ化合物を併用することもできる。このようなエポキシ化合物としては、フェニルグリシジルエーテル、アリルグリシジルエーテル、メチルグリシジルエーテル、ブチルグリシジルエーテル、第二ブチルグリシジルエーテル、2−エチルヘキシルグリシジルエーテル、2−メチルオクチルグリシジルエーテル、ステアリルグリシジルエーテル等のモノグリシジルエーテル化合物;バーサティック酸グリシジルエステル等のモノグリシジルエステル化合物;ハイドロキノン、レゾルシン、ピロカテコール、フロログルクシノール等の単核多価フェノール化合物のポリグリシジルエーテル化合物;ジヒドロキシナフタレン、ビフェノール、メチレンビスフェノール(慣用名:ビスフェノールF)、メチレンビス(オルトクレゾール)、エチリデンビスフェノール、イソプロピリデンビスフェノール(慣用名:ビスフェノールA)、イソプロピリデンビス(オルトクレゾール)、テトラブロモビスフェノールA、1,3−ビス(4−ヒドロキシクミル)ベンゼン、1,4−ビス(4−ヒドロキシクミルベンゼン)、1,1,3−トリス(4−ヒドロキシフェニル)ブタン、1,1,2,2−テトラキス(4−ヒドロキシフェニル)エタン、チオビスフェノール、スルホビスフェノール、オキシビスフェノール、フェノールノボラック、オルソクレゾールノボラック、エチルフェノールノボラック、ブチルフェノールノボラック、オクチルフェノールノボラック、レゾルシンノボラック、テルペンフェノール等の多核多価フェノール化合物のポリグリシジルエーテル化合物;エチレングリコール、プロピレングリコール、ブチレングリコール、ヘキサンジオール、チオジグリコール、グリセリン、トリメチロールプロパン、ペンタエリスリトール、ソルビトール、ビスフェノールA−エチレンオキシド付加物などの多価アルコール類のポリグリシジルエーテル化合物;マレイン酸、フマル酸、イタコン酸、コハク酸、グルタル酸、スベリン酸、アジピン酸、アゼライン酸、セバシン酸、ダイマー酸、トリマー酸、フタル酸、イソフタル酸、テレフタル酸、トリメリット酸、トリメシン酸、ピロメリット酸、テトラヒドロフタル酸、ヘキサヒドロフタル酸、エンドメチレンテトラヒドロフタル酸等の脂肪族、芳香族または脂環族多塩基酸のグリシジルエステル類およびグリシジルメタクリレートの単独重合体または共重合体;N,N−ジグリシジルアニリン、ビス(4−(N−メチル−N−グリシジルアミノ)フェニルメタン、ジグリシジルオルトトルイジン等のグリシジルアミノ基を有するエポキシ化合物;ビニルシクロヘキセンジエポキシド、ジシクロペンタンジエポキシド、3,4−エポキシシクロヘキシルメチル−3,4−エポキシシクロヘキサンカルボキシレート、3,4−エポキシ−6−メチルシクロヘキシルメチル−6−メチルシクロヘキサンカルボキシレート、ビス(3,4−エポキシ−6−メチルシクロヘキシルメチル)アジペート等の環状オレフィン化合物のエポキシ化物;エポキシ化ポリブタジエン、エポキシ化スチレン−ブタジエン共重合体等のエポキシ化共役ジエン重合体、トリグリシジルイソシアヌレート等の複素環化合物等が挙げられる。
本発明に使用される(B)成分の変性アミン系硬化剤は、下記の(b)または(b’)のいずれかから選ばれる変性アミン系硬化剤である。
(b):(b1)少なくとも1個以上の活性水素を有するポリアミン化合物および(b2)エポキシ化合物を反応させてなる付加反応物である変性アミン系硬化剤、または該付加反応物にさらに(b3)酸性水酸基を2個以上有する化合物を反応させて得られる変性アミン系硬化剤。
(b’):(b’1)下記一般式(II)で表されるアミン化合物、(b’2)NH基を2個以上有する鎖状ポリアミン化合物、および(b’3)ポリイソシネートを反応させて得られる変性アミン系硬化剤。
式中、RおよびRはそれぞれ独立して炭素原子数1〜8のアルキル基を表す。これらは分岐していても良い。また、RとRは結合して環を形成しても良く、RとRの結合に際しては酸素原子または窒素原子が介在していても良い。pは1〜6の整数である。
先ず、(b)変性アミン系硬化剤について説明する。
前記(b1)ポリアミン化合物としては、下記一般式(III)で表されるイミダゾール化合物が挙げられる。
式中、R3、R4およびR5は各々独立に、水素原子、アルキル基またはアリール基を表す。
アルキル基としては、例えば、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、イソブチル、第二ブチル、第三ブチル、アミル、イソアミル、第三アミル、ヘキシル、イソヘキシル、ヘプチル、オクチル、イソオクチル、2−エチルヘキシル、ノニル、イソノニル、デシル、イソデシルなどが挙げられ、アリール基としては、フェニル、ナフチルなどの基が挙げられる。これらのアリール基は、上記例示したアルキル基によって1〜4置換されたものであっても良い。
前記イミダゾール化合物の具体例としては、2−メチルイミダゾール、2−エチル−4−メチルイミダゾール、2−イソプロピルイミダゾール、2−ウンデシルイミダゾール、2−ヘプタデシルイミダゾール、2−フェニルイミダゾール、2−フェニル−4−メチルイミダゾール、2−アミノプロピルイミダゾールなどが挙げられる。2−メチルイミダゾールまたは2−エチル−4−メチルイミダゾールを用いると、エポキシ樹脂との溶解性に優れる硬化剤が得られるので好ましい。
(b1)ポリアミン化合物としては、上記したイミダゾール化合物の他、2個以上の第1級アミノ基を有する芳香族、脂肪族および/または脂環式ジアミンが挙げられる。具体例としては、エチレンジアミン、1,2−ジアミノプロパン、1,3−ジアミノプロパン、1,3−ジアミノブタン、1,4−ジアミノブタン、ジエチレントリアミン、トリエチレンテトラミン、テトラエチレンペンタミン、2,2,4−トリメチルヘキサエチレンジアミン、2,4,4−トリメチルヘキサメチレンジアミン等の脂肪族ジアミン;1,2−ジアミンシクロヘキサン、1,4−ジアミノ−3,6−ジエチルシクロヘキサン、イソホロンジアミン、メンタンジアミン、1,3−ビスアミノシクロヘキサン等の脂環式ジアミン;m−キシリレンジアミン、ジアミノジフェニルメタン、ジアミノジフェニルスルホン等の芳香族ポリアミン等が挙げられる。
また、(b2)エポキシ化合物としては、フェニルグリシジルエーテル、アリルグリシジルエーテル、メチルグリシジルエーテル、ブチルグリシジルエーテル、第二ブチルグリシジルエーテル、2−エチルヘキシルグリシジルエーテル、2−メチルオクチルグリシジルエーテル、ステアリルグリシジルエーテル等のモノグリシジルエーテル化合物;バーサティック酸グリシジルエステル等のモノグリシジルエステル化合物;ハイドロキノン、レゾルシン、ピロカテコール、フロログルクシノール等の単核多価フェノール化合物のポリグリシジルエーテル化合物;ジヒドロキシナフタレン、ビフェノール、メチレンビスフェノール(慣用名:ビスフェノールF)、メチレンビス(オルトクレゾール)、エチリデンビスフェノール、イソプロピリデンビスフェノール(慣用名:ビスフェノールA)、イソプロピリデンビス(オルトクレゾール)、テトラブロモビスフェノールA、1,3−ビス(4−ヒドロキシクミル)ベンゼン、1,4−ビス(4−ヒドロキシクミルベンゼン)、1,1,3−トリス(4−ヒドロキシフェニル)ブタン、1,1,2,2−テトラキス(4−ヒドロキシフェニル)エタン、チオビスフェノール、スルホビスフェノール、オキシビスフェノール、フェノールノボラック、オルソクレゾールノボラック、エチルフェノールノボラック、ブチルフェノールノボラック、オクチルフェノールノボラック、レゾルシンノボラック、テルペンフェノール等の多核多価フェノール化合物のポリグリシジルエーテル化合物;エチレングリコール、プロピレングリコール、ブチレングリコール、ヘキサンジオール、チオジグリコール、グリセリン、トリメチロールプロパン、ペンタエリスリトール、ソルビトール、ビスフェノールA−エチレンオキシド付加物などの多価アルコール類のポリグリシジルエーテル化合物;マレイン酸、フマル酸、イタコン酸、コハク酸、グルタル酸、スベリン酸、アジピン酸、アゼライン酸、セバシン酸、ダイマー酸、トリマー酸、フタル酸、イソフタル酸、テレフタル酸、トリメリット酸、トリメシン酸、ピロメリット酸、テトラヒドロフタル酸、ヘキサヒドロフタル酸、エンドメチレンテトラヒドロフタル酸等の脂肪族、芳香族または脂環族多塩基酸のグリシジルエステル類およびグリシジルメタクリレートの単独重合体または共重合体;N,N−ジグリシジルアニリン、ビス(4−(N−メチル−N−グリシジルアミノ)フェニルメタン、ジグリシジルオルトトルイジン等のグリシジルアミノ基を有するエポキシ化合物;ビニルシクロヘキセンジエポキシド、ジシクロペンタンジエポキシド、3,4−エポキシシクロヘキシルメチル−3,4−エポキシシクロヘキサンカルボキシレート、3,4−エポキシ−6−メチルシクロヘキシルメチル−6−メチルシクロヘキサンカルボキシレート、ビス(3,4−エポキシ−6−メチルシクロヘキシルメチル)アジペート等の環状オレフィン化合物のエポキシ化物;エポキシ化ポリブタジエン、エポキシ化スチレン−ブタジエン共重合体等のエポキシ化共役ジエン重合体、トリグリシジルイソシアヌレート等の複素環化合物が挙げられる。
特に、メチレンビスフェノール、メチレンビス(オルトクレゾール)、エチリデンビスフェノール、イソプロピリデンビスフェノール、イソプロピリデンビス(オルトクレゾール)等のビスフェノール化合物のポリグリシジルエーテルが好ましい。
(b)変性アミン系硬化剤は、前述した(b1)および(b2)の付加反応生成物として得られるが、該付加反応生成物に、更に(b3)酸性水酸基を2個以上有する化合物を反応させたものでも良い。
該(b3)酸性水酸基を2個以上有する化合物としては、フェノール樹脂、ポリカルボン酸などが挙げられる。
上記フェノール樹脂としては、例えば、フェノール、クレゾール、エチルフェノール、n−プロピルフェノール、イソプロピルフェノール、ブチルフェノール、第三ブチルフェノール、オクチルフェノール、ノニルフェノール、ドデシルフェノール、シクロヘキシルフェノール、クロロフェノール、ブロモフェノール、レゾルシン、カテコール、ハイドロキノン、2,2,−ビス(4−ヒドロキシ)プロパン、4,4’−チオジフェノール、ジヒドロキシジフェニルメタン、ナフトール、テルペンフェノール、フェノール化ジシクロペンタジエン等をアルデヒド、ケトン類で縮合し、高分子化して得られるものが挙げられる。
上記ポリカルボン酸としては、コハク酸、アジピン酸、フタル酸、イソフタル酸、テレフタル酸、ダイマー酸、トリマー酸などが挙げられる。
上記(b)変性アミン系硬化剤は、(b1)と(b2)とを反応させて得られる。その製造方法は、特に限定されるものではない。
(b1)成分がイミダゾール化合物である場合には、(b1)成分の活性水素当量が1となる量に対し、(b2)成分をそのエポキシ当量が0.5〜2当量、特に0.8〜1.5当量となる量使用して反応させて得られるものであることが好ましい。特に、(b1):(b2)の比率が、質量基準において(10〜70):(90〜30)の範囲となるようにすることが好ましい。
(b1)成分が、2個以上の第1級アミノ基を有する芳香族、脂肪族および/または脂環式ジアミンである場合には、(b1)成分が1モルとなる量に対し、(b2)成分をそのエポキシ当量が0.5〜2当量、特に0.8〜1.8当量となる量使用して反応させて得られるものであることが好ましい。特に、(b1):(b2)の比率が、質量基準において(10〜70):(90〜30)の範囲となるようにすることが好ましい。
更に(b3)成分を反応させて(b)変性アミン系硬化剤を製造する場合は、前述した反応系に(b3)成分を加えて反応させることによって容易に製造することができる。(b3)成分の使用量は、(b1)成分および(b2)成分の合計量100質量部に対し、10〜100質量部であることが好ましく、特に20〜60質量部であることが好ましい。10質量部未満では十分な硬化性が得られず、100質量部を超えると硬化物の物性の低下を招くため好ましくない。
また、製造時には必要に応じて溶媒を使用することができる。ここで使用することのできる有機溶媒としては、例えば、メチルエチルケトン、メチルアミルケトン、ジエチルケトン、アセトン、メチルイソプロピルケトン、プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート、シクロヘキサノン等のケトン類;テトラヒドロフラン、1,2−ジメトキシエタン、1,2−ジエトキシエタン等のエーテル類;酢酸エチル、酢酸n−ブチル等のエステル類;プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート等のエーテルエステル類;イソ−またはn−ブタノール、イソ−またはn−プロパノール、アミルアルコール等のアルコール類;ベンゼン、トルエン、キシレン等の芳香族炭化水素;テレピン油、D−リモネン、ピネン等のテルペン系炭化水素油;ミネラルスピリット、スワゾール#310(コスモ松山石油(株))、ソルベッソ#100(エクソン化学(株))などのパラフィン系溶剤;四塩化炭素、クロロホルム、トリクロロエチレン、塩化メチレン等のハロゲン化脂肪族炭化水素;クロロベンゼン等のハロゲン化芳香族炭化水素;アニリン、トリエチルアミン、ピリジン、ジオキサン、酢酸、アセトニトリル、二硫化炭素などが挙げられる。
次に(b’)変性アミン系硬化剤について説明する。
(b’1)アミン化合物は下記一般式(II)で表される。
式中のRおよびRはそれぞれ独立して炭素原子数1〜8のアルキル基を表し、具体例としては、例えば、メチル、エチル、プロピル、ブチル、ペンチル、ヘキシル、ヘプチル、オクチルなどの基が挙げられる。これらのアルキル基は分岐を有しても良い。また、RとRは結合して環を形成しても良く、RとRの結合に際しては酸素原子または窒素原子が介在していても良い。このような環を形成する例としては、モルホリン環、ピペリジン環、ピペラジン環等が挙げられる。
また、式中のpは1〜6の整数である。
前記一般式(II)で表される(b’1)アミン化合物としては、例えば、N,N−ジメチルアミノプロピルアミン、N,N−ジエチルアミノプロピルアミン、N,N−ジプロピルアミノプロピルアミン、N,N−ジブチルアミノプロピルアミン、N,N−ジメチルアミノエチルアミン、N,N−ジメチルアミノブチルアミン、アミノプロピルモルホリン、アミノエチルピペリジン、1−(2−アミノエチル)−4−メチルピペラジンなどが挙げられる。
NH基を2個以上有する(b’2)鎖状ポリアミン化合物としては、例えば、エチレンジアミン、1,2−プロパンジアミン、1,3−プロパンジアミン、1,2−ブタンジアミン、1,3−ブタンジアミン、1,4−ブタンジアミン、1,6−ヘキサンジアミン、ジエチレントリアミン、トリエチレンテトラミン、テトラエチレンペンタミン、2−メチルペンタメチレンジアミン、トリメチルヘキサメチレンジアミンなどが挙げられる。これらの鎖状ポリアミンの中でも、本発明においては特に、1,2−プロパンジアミンや1,3−ブタンジアミン等の2級アミノ基1個および1級アミノ基1個を有する鎖状アミンを使用することが、保存安定性に優れた硬化性エポキシ樹脂組成物を得る上で好ましい。
(b’3)有機ポリイソシアネートとしては、脂肪族、脂環式および芳香族ポリイソシアネートが挙げられ、具体的にはプロパン−1,2−ジイソシアネート、テトラメチレンジイソシアネート、2,3−ジメチルブタン−2,3−ジイソシアネート、2−メチルペンタン−2,4−ジイソシアネート、オクタン−3,6−ジイソシアネート、3,3−ジニトロペンタン−1,5−ジイソシアネート、オクタン−1,6−ジイソシアネート、1,6−ヘキサメチレンジイソシアネート(HDI)、トリメチルヘキサメチレンジイソシアネート、リジンジイソシアネート、2,4−または2,6−トリレンジイソシアネート(TDI)、キシリレンジイソシアネート、テトラメチルキシリレンジイソシアネート、イソホロンジイソシアネート(3−イソシアネートメチル−3,5,5−トリメチルシクロヘキシルイソシアネート)、1,3−または1,4−ビス(イソシアネートメチル)シクロヘキサン、ジフェニルメタン−4,4’−ジイソシアネート(MDI)、ジシクロヘキシルメタン−4,4’−ジイソシアネート(水添MDI)、水添トリレンジイソシアネート、フェニレンジイソシアネート、3,3’−ジメトキシ−4,4’−ビフェニレンジイソシアネート、1,5−ナフタレンジイソシアネート、1,5−テトラヒドロナフタレンジイソシアネート等、およびこれらの混合物が挙げられる。これらのポリイソシアネートは、三量化してなるイソシアヌル体であっても良い。
また、(b’3)成分として、ブロック化剤を用いてブロックイソシアネート化合物としたものを使用することもできる。
これら(b’3)成分の使用量は、(b’1)成分および(b’2)成分、更に後述する(b’4)アミン化合物を使用するときにはこれらを合せたアミン化合物のNH2基1個に対し、(b’3)成分のNCO基が0.1〜2個となる量である。特に、0.5〜1個となる量であることが好ましい。0.1個未満の使用では保存安定性が低下するおそれがあり、2個よりも多く使用した場合には、保存安定性を低下させると共に、硬化性、接着性に悪影響を与えるおそれがあるため好ましくない。
本発明においては、更に(b’4)成分として、(b’1)および(b’2)成分以外のアミン化合物を使用することができる。このようなアミン化合物としては、例えば、1,2−ジアミノシクロヘキサン、1,4−ジアミノ−3,6−ジエチルシクロヘキサン、イソホロンジアミン、m−キシリレンジアミン、ジアミノジフェニルメタン、ジアミノジフェニルスルホン、ピペラジン等の環状ジアミン類;ベンジルアミン、シクロヘキシルアミン等のモノアミン類;ジエチレントリアミン、トリエチレントリアミン、テトラエチレンペンタミン、1,2−ジアミノシクロヘキサン、1,4−ジアミノ−3,6−ジエチルシクロヘキサン、イソホロンジアミン、m−キシリレンジアミン、ジアミノジフェニルメタン、ジアミノジフェニルスルホン、ピペラジン等のポリアミン類などが挙げられる。
ここで、(b’4)アミン化合物は、(b’1)および(b’2)成分の合計1モルに対し、0.1モルを越えない範囲で使用することができるが、とりわけ使用しないことが好ましい。0.1モルを超えて使用すると、保存安定性を低下させるおそれがあるため好ましくない。
また、本発明に使用される(b’)変性アミン系硬化剤は、(b’5)エポキシ化合物を反応させて、エポキシ付加変性することができる。エポキシ付加変性することにより、硬化時の樹脂との相溶性の向上を図ることができると共に、硬化性を向上させることができる。これらのエポキシ化合物としては、例えば、ビスフェノールA、ビスフェノールF等のポリグリシジルエーテル、ジグリシジルアニリン、ジグリシジルオルトトルイジンなどの前記のポリエポキシ化合物;フェニルグリシジルエーテル、メチルフェニルグリシジルエーテル、ブチルフェニルグリシジルエーテルなどのモノエポキシ化合物が挙げられる。
これらの(b’5)成分の使用量は、(b’1)成分および(b’2)成分、更に(b’4)成分を使用するときにはこれらを合せたアミン化合物のNH2基1個に対し、(b’5)成分のエポキシ基0.9個以下、好ましくは0.01〜0.5個の範囲であることが好ましい。(b’5)成分を0.9個より多く使用すると、硬化性が低下するおそれがあるため好ましくない。
本発明に使用される(b’)変性アミン系硬化剤は、(b’1)〜(b’3)成分を一括して反応させて得たものであっても、(b’1)成分と(b’3)成分、(b’2)成分と(b’3)成分を別個に反応させ、得られた反応生成物を混合して得たものであっても良い。
(b’4)成分を使用する場合には、(b’1)〜(b’4)成分を一括して反応させて得たものであっても、(b’1)成分と(b’3)成分、(b’2)成分と(b’3)成分、(b’4)成分と(b’3)成分を別個に反応させ、得られた反応生成物を混合して得たものであっても良い。これらの反応は通常、有機溶媒中で常温から200℃、好ましくは50〜150℃の温度範囲に加熱して製造することができる。
更に、(b’5)成分を使用する場合には、上記アミン化合物に予め(b’5)成分を付加させたものを上記反応に使用しても良く、一括して反応させても良く、上記反応によって得られたアミン化合物に(b’5)成分を更に付加させても良い。
また、製造時には必要に応じて溶媒を使用することができる。ここで使用することのできる有機溶媒としては、例えば、メチルエチルケトン、メチルアミルケトン、ジエチルケトン、アセトン、メチルイソプロピルケトン、プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート、シクロヘキサノン等のケトン類;テトラヒドロフラン、1,2−ジメトキシエタン、1,2−ジエトキシエタン等のエーテル類;酢酸エチル、酢酸n−ブチル等のエステル類;プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート等のエーテルエステル類;イソ−またはn−ブタノール、イソ−またはn−プロパノール、アミルアルコール等のアルコール類;ベンゼン、トルエン、キシレン等の芳香族炭化水素;テレピン油、D−リモネン、ピネン等のテルペン系炭化水素油;ミネラルスピリット、スワゾール#310(コスモ松山石油(株))、ソルベッソ#100(エクソン化学(株))などのパラフィン系溶剤;四塩化炭素、クロロホルム、トリクロロエチレン、塩化メチレン等のハロゲン化脂肪族炭化水素;クロロベンゼン等のハロゲン化芳香族炭化水素;アニリン、トリエチルアミン、ピリジン、ジオキサン、酢酸、アセトニトリル、二硫化炭素などが挙げられる。
本発明の硬化性エポキシ樹脂組成物は必要に応じて、(b)または(b’)成分以外に他の硬化剤を併用しても良い。他の硬化剤としては、ジシアンジアミド、ジカルボン酸ジヒドラジド等の潜在性硬化剤が好ましい。
本発明の硬化性エポキシ樹脂組成物における(A)成分と(B)成分の使用量は、成分(A)を含む全エポキシ化合物のエポキシ当量と成分(B)を含む硬化剤の活性水素当量が等しくなるように用いることが好ましいが、必要に応じていずれかを過剰に用いても良く、過剰率を適宜選択して得られる硬化物の物性が所望の性能となるように調整する。本発明においては、重量比で全エポキシ化合物/全硬化剤が90/10〜10/90となる範囲で選択することが好ましい。極度の過剰率では、いずれの成分が過剰であっても、得られる硬化物の物性が実用に耐えないものになりやすい。
本発明の硬化性エポキシ樹脂組成物には、必要に応じて硬化促進剤を用いても良い。このような硬化促進剤としては、例えば、トリメチルアミン、エチルジメチルアミン、プロピルジメチルアミン、N,N’−ジメチルピペラジン、ピリジン、ピコリン、1,8−ジアザビシクロ〔5,4,0〕ウンデセン、ベンジルジメチルアミン、2−(ジメチルアミノメチル)フェノール、2,4,6−トリス(ジメチルアミノメチル)フェノールなどの第三アミン類;フェノールノボラック、o−クレゾールノボラック、p−クレゾールノボラック、t−ブチルフェノールノボラック、ジシクロペンタジエンクレゾールなどのフェノール類;p−トルエンスルホン酸、チオシアン酸の1−アミノピロリジン塩などが挙げられる。
また、本発明の硬化性エポキシ樹脂組成物には、必要に応じて、ガラス繊維、炭素繊維、セルロース、ケイ砂、セメント、カオリン、クレー、水酸化アルミニウム、ベントナイト、タルク、シリカ、微粉末シリカ、二酸化チタン、カーボンブラック、グラファイト、酸化鉄、瀝青物質などの充填剤もしくは顔料;増粘剤;チキソトロピック剤;難燃剤;消泡剤;防錆剤;コロイダルシリカ、コロイダルアルミナ等の常用の添加物を含有しても良く、さらに、キシレン樹脂、石油樹脂等の粘着性の樹脂類を併用することもできる。
本発明の硬化性エポキシ樹脂組成物の用途は特に限定されず、例えば、コンクリート、セメントモルタル、各種金属、皮革、ガラス、ガム、プラスチック、木、布、紙等に対する塗料あるいは接着剤;包装用粘着テープ、粘着ラベル、冷凍食品ラベル、リムーバブルラベル、POSラベル、粘着壁紙、粘着床材の粘着剤;アート紙、軽量コート紙、キャストコート紙、塗工板紙、カーボンレス複写紙、含浸紙等の加工紙;天然繊維、合成繊維、ガラス繊維、炭素繊維、金属繊維等の収束剤、ほつれ防止剤、加工剤等の繊維処理剤;シーリング材、セメント混和剤、防水材等の建築材料等、広範な用途に用いることができる。特に、耐熱性が高い上、金属、プラスチック等への優れた接着性を有するため、電子材料用途、自動車材料用途に好適に使用される。
以下、製造例および実施例によって本発明の硬化性エポキシ樹脂組成物を更に詳細に説明するが、本発明はこれらによってなんら限定されるものではない。
製造例1(エポキシ樹脂化合物(EP−1)の製造)
還流装置、攪拌装置、減圧装置、滴下装置を備えたフラスコ中に、2,4−ジヒドロキシベンゾフェノン214重量部(1.0mol)およびエピクロルヒドリン1110重量部(12.0mol)を仕込み、滴下装置中に水酸化ナトリウム166.6重量部(2.0mol)を48重量%水溶液として入れておく。水酸化ナトリウム水溶液を、内部温度60〜80℃で100〜150Torrの還流下で2時間かけて滴下し、同時に、共沸蒸留により水を除去した。その後さらに2時間反応させた後、脱エピクロルヒドリン、水洗、脱溶剤およびろ過をして、目的のエポキシ樹脂(エポキシ当量185、可鹸化塩素0.02%、粘度50dPa・s/50℃)(EP−1)を得た。
製造例2(エポキシ樹脂化合物(EP−2)の製造)
還流装置、攪拌装置、減圧装置、滴下装置を備えたフラスコ中に、2−ヒドロキシ−4−メトキシベンゾフェノン228重量部(1.0mol)、エピクロルヒドリン555重量部(6.0mol)を仕込み、滴下装置中に水酸化ナトリウム83.3重量部(1.0mol)を48重量%水溶液として入れておく。水酸化ナトリウム水溶液を、内部温度60〜80℃で100〜150Torrの還流下で2時間かけて滴下し、同時に、共沸蒸留により水を除去した。その後さらに2時間反応させた後、脱エピクロルヒドリン、水洗、脱溶剤、ろ過して、目的のエポキシ樹脂(エポキシ当量320、可鹸化塩素0.02%、粘度650mPa・s/50℃)(EP−2)を得た。
製造例3(変性アミン系硬化剤(K−1)の製造)
フラスコに、1,2−ジアミンプロパン201gを仕込んで60℃に加温し、これにアデカレジンEP−4100E(株式会社ADEKAの商品名;ビスフェノールA型エポキシ樹脂、エポキシ当量190)580gを、系内温度が100〜110℃に保たれるように少しずつ加えた。前記1,2−ジアミンプロパン1モルに対するアデカレジンEP−4100Eのエポキシ当量は1.12であった。アデカレジンEP−4100Eを添加した後、140℃に昇温し、1.5時間反応させて変性ポリアミンを得た。得られた変性ポリアミンの質量70に対し、フェノールノボラック(融点120℃)の質量が30となるように仕込み、180〜190℃、30〜40Torrで1時間かけて脱溶媒を行い、変性アミン系硬化剤(K−1)を得た。
製造例4(変性アミン系硬化剤(K−2)の製造)
フラスコに、プロピレンモノメチルエーテル300gおよび2−メチルイミダゾール141gを仕込み、70〜75℃に昇温し、アデカレジンEP−4100E(株式会社ADEKA製;ビスフェノールA型エポキシ樹脂、エポキシ当量190)409gを滴下した。前記2−メチルイミダゾールの活性水素当量1に対するは前記アデカレジンEP−4100Eのエポキシ当量は1.26であった。その後110〜130℃で1時間熟成し、30〜40Torr、110〜130℃で1時間、次いで175〜185℃、30〜40Torrで1時間かけて脱溶剤を行い、変性イミダゾールを得た。得られた変性イミダゾールの質量70に対し、フェノールノボラック(融点120℃)の質量が30となるように仕込み、180〜190℃、30〜40Torrで1時間かけて脱溶媒を行い、変性アミン系硬化剤(K−2)を得た。
製造例5(変性アミン系硬化剤(K−3)の製造)
イソブタノール162.5g、キシレン162.5g、N,N−ジメチルアミノプロピルアミン(DMAPA)408g(2モル)および1,2−プロパンジアミン(12−DAP)148g(2モル)を仕込み、60〜70℃で30分間混合攪拌した。混合液中にアデカレジンEP−4100E 380g(2モル)を滴下し、2時間還流熟成した。次いでトリレンジイソシアネート(TDI)67重量%キシレン溶液522g(2モル)を滴下した。滴下終了後昇温して140〜150℃で2時間還流熟成を行い、IRでイソシアネートの吸収である2250cm-1の吸収が消えたことを確認し、200℃まで昇温して2時間常圧脱溶剤を行い、さらに190〜200℃、50〜60mmHgで1時間減圧脱溶剤を行って、融点116℃の淡白色の固形物(K−3)を得た。
[実施例]
上記製造例により得られたエポキシ化合物および変性アミン系硬化剤等を使用して以下の試験を実施した。
1.硬化時間測定
ゲル化試験機の熱板上を所定の温度に調整し、エポキシ樹脂と硬化剤の混合物を熱板上に量り取り、撹拌を行いながら樹脂が糸を引かなくなるまでの時間(分'秒")を測定した。
2.ガラス転移温度(Tg)の測定
Alパンにエポキシ樹脂と硬化剤の混合物を約10mg精秤し、示差走査熱量測定器(DSC)を用いて、25から10℃/分の条件で250℃まで昇温を行い、樹脂を硬化させた。室温付近まで冷却した後、再度同じ条件でDSC器による測定を行い、樹脂溶融の吸熱ピークからTgを測定した。
3.貯蔵安定性測定
エポキシ樹脂と硬化剤の混合物を25℃、または40℃の雰囲気中に放置し、粘度が初期の2倍に増加するまでの日数を測定した。
4.接着力測定
下記の基材A上に底面積14.5mm×高さ3mmの円柱形に穴のあいた型をのせ、エポキシ樹脂と硬化剤の混合物をその穴に流し込んだ後、120℃にて60分かけて硬化させた。型を硬化物からはずした後、フォースゲージを用い、基材Aに平行に押すことにより基材Aから硬化物を剥離させ、剥離時の強度を測定した。剥離は、剥離が発生した部位により以下のように区別した。
a:樹脂破壊、b:界面破壊、c:基材破壊
基材A:レジスト塗布のガラスエポキシ基板(タテ×ヨコ×厚さ=30mm×30mm×1mm)
以上の結果を表1に示した。
EP-4100E:株式会社ADEKA製(アデカレジン);ビスフェノールA型エポキシ樹脂
EP-4901E:株式会社ADEKA製(アデカレジン);ビスフェノールF型エポキシ樹脂
HK:3,3’−ジメチル−4,4’−ジアミノジフェニルメタン
上記結果から明らかなように、本発明のベンゾフェノン型エポキシ樹脂に3,3’−ジメチル−4,4’−ジアミノジフェニルメタンを併用した場合には硬化性が大きく劣り、接着性も十分なものが得られない。また、汎用のビスフェノール型エポキシ樹脂に本発明の特定の変性アミン系硬化剤を組み合わせた場合には、硬化性や接着性が不十分である。
これに対して、本発明の硬化性エポキシ樹脂組成物は、硬化性に優れると共に、接着性にも優れている。
本発明の硬化性エポキシ樹脂組成物は、貯蔵安定性と接着性に優れるので、一液型の接着剤として好適であり、特に構造接着剤や、電子部品用接着剤等の産業用接着剤として好適に用いることができる。

Claims (12)

  1. (A)下記一般式(I)で表されるエポキシ化合物
    および
    (B)下記の(b)または(b’)いずれかから選ばれる変性アミン系硬化剤を含有してなる硬化性エポキシ樹脂組成物。
    (b):(b1)少なくとも1個以上の活性水素を有するポリアミン化合物、および(b2)エポキシ化合物を反応させてなる付加反応物である変性アミン系硬化剤または該付加反応物にさらに(b3)酸性水酸基を2個以上有する化合物を反応させて得られる変性アミン系硬化剤。
    (b’):(b’1)下記一般式(II)で表されるアミン化合物、(b’2)NH基を2個以上有する鎖状ポリアミン化合物、および(b’3)ポリイソシネートを反応させて得られる変性アミン系硬化剤。
    式中、mおよびnは0〜3の数を表し、XおよびYは、炭素原子数1〜18のアルキル基またはアルコキシ基、炭素原子数2〜12のアルケニル基あるいはグリシジルオキシ基を表し、m+nが2以上の場合、XおよびYは各々異なってもよく、または、XとYとが−CO−を介して結合しても良い。lは1または2を表し、Zはlが1の場合には水素原子を表し、lが2の場合には炭素原子数1〜8のアルキレン基またはアルキリデン基を表す。
    式中、RおよびRはそれぞれ独立して炭素原子数1〜8のアルキル基を表す。これらは分岐していても良い。また、RとRは結合して環を形成しても良く、RとRの結合に際しては酸素原子または窒素原子が介在していてもよい。pは1〜6の整数である。
  2. 前記成分(A)が、下記式(I−1)で表される、2,4−ビス(グリシジルオキシ)ベンゾフェノンである請求項1に記載された硬化性エポキシ樹脂組成物。
    式中、n、X、Yは式(I)の場合と同じ意味を表す。
  3. 前記成分(A)が、2,4−ビス(グリシジルオキシ)ベンゾフェノンである請求項2に記載された硬化性エポキシ樹脂組成物。
  4. 前記成分(A)が、2−グリシジルオキシ−4−メトキシベンゾフェノンである請求項2に記載された硬化性エポキシ樹脂組成物。
  5. 前記成分(B)が(b)変性アミン系硬化剤であって、(b1)ポリアミン化合物が下記一般式(III)で表されるイミダゾール化合物である、請求項1〜4の何れかに記載された硬化性エポキシ樹脂組成物。
    (式中、R、RおよびRは各々独立に水素原子、アルキル基、アリール基を表す。)
  6. 前記成分(B)が(b)変性アミン系硬化剤であって、(b1)ポリアミン化合物が、2個以上の第1級アミノ基を有する芳香族、脂肪族および/または脂環式ジアミンである、請求項1〜4の何れかに記載された硬化性エポキシ樹脂組成物。
  7. 前記成分(B)が(b)変性アミン系硬化剤であって、(b2)エポキシ化合物がポリグリシジルエーテル化合物である、請求項1〜6の何れかに記載された硬化性エポキシ樹脂組成物。
  8. 前記成分(B)が(b)変性アミン系硬化剤であって、(b3)酸性水酸基を2個以上有する化合物がフェノール樹脂である、請求項1〜7の何れかに記載された硬化性エポキシ樹脂組成物。
  9. 前記成分(B)が(b’)変性アミン系硬化剤であって、(b’1)アミン化合物がジメチルアミノプロピルアミンである、請求項1〜4および8の何れかに記載された硬化性エポキシ樹脂組成物。
  10. 前記成分(B)が(b’)変性アミン系硬化剤であって、(b’2)アミン化合物が1,2−プロパンジアミンおよび/または1,3−ブタンジアミンである、請求項1〜4、8および9の何れかに記載された硬化性エポキシ樹脂組成物。
  11. 前記成分(B)が(b’)変性アミン系硬化剤であって、(b’3)ポリイソシアネート化合物がイソホロンジイソシアネートおよび/またはトリレンジイソシアネートである、請求項1〜4および8〜10の何れかに記載された硬化性エポキシ樹脂組成物。
  12. 前記成分(B)が(b’)変性アミン系硬化剤であって、(b’1)〜(b’3)と共に、さらに(b’5)成分としてエポキシ化合物を反応させて得られる変性アミン系硬化剤である、請求項1〜4および8〜11の何れかに記載された硬化性エポキシ樹脂組成物。
JP2007021868A 2007-01-31 2007-01-31 硬化性エポキシ樹脂組成物 Active JP5366290B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007021868A JP5366290B2 (ja) 2007-01-31 2007-01-31 硬化性エポキシ樹脂組成物

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007021868A JP5366290B2 (ja) 2007-01-31 2007-01-31 硬化性エポキシ樹脂組成物

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2008184598A true JP2008184598A (ja) 2008-08-14
JP5366290B2 JP5366290B2 (ja) 2013-12-11

Family

ID=39727847

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2007021868A Active JP5366290B2 (ja) 2007-01-31 2007-01-31 硬化性エポキシ樹脂組成物

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5366290B2 (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011042597A (ja) * 2009-08-19 2011-03-03 Sekisui Chem Co Ltd エピスルフィド化合物
WO2012040094A2 (en) * 2010-09-23 2012-03-29 Henkel Corporation Chemical vapor resistant epoxy composition
JP2013155234A (ja) * 2012-01-27 2013-08-15 Dic Corp エポキシ樹脂、硬化性樹脂組成物、その硬化物、半導体封止材料、及び半導体装置
WO2016182259A1 (ko) * 2015-05-08 2016-11-17 주식회사 케이씨씨 분체 도료용 잠재성 경화제 및 이를 포함하는 에폭시 분체 도료 조성물

Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0280427A (ja) * 1988-09-14 1990-03-20 Asahi Denka Kogyo Kk 硬化性エポキシ樹脂組成物
JPH02202512A (ja) * 1989-01-31 1990-08-10 Dainippon Ink & Chem Inc エポキシ樹脂組成物およびそれを硬化せしめてなる成形品
JPH04314724A (ja) * 1991-04-12 1992-11-05 Asahi Chem Ind Co Ltd エポキシ樹脂用硬化剤
JPH0812855A (ja) * 1994-07-01 1996-01-16 Nagase Chiba Kk 一液性エポキシ樹脂組成物
JPH09165433A (ja) * 1995-12-18 1997-06-24 Dainippon Ink & Chem Inc エポキシ樹脂の製造法、エポキシ樹脂組成物及び半導体封止材料

Patent Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0280427A (ja) * 1988-09-14 1990-03-20 Asahi Denka Kogyo Kk 硬化性エポキシ樹脂組成物
JPH02202512A (ja) * 1989-01-31 1990-08-10 Dainippon Ink & Chem Inc エポキシ樹脂組成物およびそれを硬化せしめてなる成形品
JPH04314724A (ja) * 1991-04-12 1992-11-05 Asahi Chem Ind Co Ltd エポキシ樹脂用硬化剤
JPH0812855A (ja) * 1994-07-01 1996-01-16 Nagase Chiba Kk 一液性エポキシ樹脂組成物
JPH09165433A (ja) * 1995-12-18 1997-06-24 Dainippon Ink & Chem Inc エポキシ樹脂の製造法、エポキシ樹脂組成物及び半導体封止材料

Cited By (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011042597A (ja) * 2009-08-19 2011-03-03 Sekisui Chem Co Ltd エピスルフィド化合物
WO2012040094A2 (en) * 2010-09-23 2012-03-29 Henkel Corporation Chemical vapor resistant epoxy composition
WO2012040094A3 (en) * 2010-09-23 2012-06-14 Henkel Corporation Chemical vapor resistant epoxy composition
US20130098676A1 (en) * 2010-09-23 2013-04-25 Henkel Corporation Chemical vapor resistant epoxy composition
CN103180384A (zh) * 2010-09-23 2013-06-26 汉高公司 耐化学蒸气的环氧树脂组合物
US10087341B2 (en) 2010-09-23 2018-10-02 Henkel IP & Holding GmbH Chemical vapor resistant epoxy composition
US10563085B2 (en) 2010-09-23 2020-02-18 Henkel IP & Holding GmbH Chemical vapor resistant epoxy composition
JP2013155234A (ja) * 2012-01-27 2013-08-15 Dic Corp エポキシ樹脂、硬化性樹脂組成物、その硬化物、半導体封止材料、及び半導体装置
WO2016182259A1 (ko) * 2015-05-08 2016-11-17 주식회사 케이씨씨 분체 도료용 잠재성 경화제 및 이를 포함하는 에폭시 분체 도료 조성물
US10683386B2 (en) 2015-05-08 2020-06-16 Kcc Corporation Powder coating latent curing agent, and epoxy powder coating composition containing same

Also Published As

Publication number Publication date
JP5366290B2 (ja) 2013-12-11

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6329473B1 (en) Amine-modified epoxy resin composition
EP1956034B1 (en) Alkylated polyalkyleneamines and uses thereof
US6528595B1 (en) Adhesive of thiirane and oxirane-containing compound and oxirane-containing compound
JP5415947B2 (ja) 一液型シアネート−エポキシ複合樹脂組成物
US20100237292A1 (en) Isocyanate modified epoxy resin and epoxy powder coating composition thereof
US10287389B2 (en) Furan-based amines as curing agents for epoxy resins in low VOC applications
TWI461479B (zh) 一液型氰酸酯.環氧複合樹脂組成物及其硬化物、封止用材料、黏著劑及其硬化物之製造方法
KR20100075842A (ko) 일액형 시아네이트-에폭시 복합수지 조성물, 그 경화물 및 그 제조방법, 및 그것을 이용한 봉지용 재료 및 접착제
JP2010006991A (ja) 一液型シアネート−エポキシ複合樹脂組成物
JP4938567B2 (ja) 一液型シアネート−エポキシ複合樹脂組成物
EP3774718A1 (en) Process for producing phenalkamines
WO2012020572A1 (ja) 潜在性硬化剤組成物及び一液硬化性エポキシ樹脂組成物
JP5366290B2 (ja) 硬化性エポキシ樹脂組成物
US6355763B1 (en) Epoxy resin, polyamine hardener and N,N′,N″-tris(dialkylaminoalkyl)hexahydrotriazine
JP4906071B2 (ja) エポキシ樹脂用硬化剤組成物およびそれを含有してなる硬化性エポキシ樹脂組成物
JP2014177525A (ja) ビスイミダゾール化合物、該ビスイミダゾール化合物を含有するエポキシ樹脂用硬化剤及び該エポキシ樹脂用硬化剤を含有する一液型硬化性エポキシ樹脂組成物
WO2015118952A1 (ja) 新規化合物及びそれを含有してなるエポキシ樹脂組成物
JP4349693B2 (ja) 硬化性エポキシ樹脂組成物
JP2007186547A (ja) エポキシ樹脂用硬化剤組成物および一成分系加熱硬化性エポキシ樹脂組成物
US6451931B1 (en) Reaction product of primary and tertiary amine-containing compound, dihydrazide an polyisocyanate
JP5361686B2 (ja) 液状アミン系潜在性硬化剤組成物
JP2015147742A (ja) 新規化合物及びそれを含有してなるエポキシ樹脂組成物
KR100691085B1 (ko) 경화제 조성물 및 경화성 에폭시 수지 조성물
EP1221453B1 (en) Curing agent composition and curable epoxy resin composition
JPH08208805A (ja) ポリオール樹脂組成物

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20091203

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20110406

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20121225

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20130222

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20130321

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20130906

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20130909

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5366290

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150