JP2008183757A - 印刷機 - Google Patents

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Abstract

【課題】 構造が簡単で、既存のものの改造に容易に対応でき、かつ、冷却媒体の漏れに対して対応できる印刷機を提供することを目的とする。
【解決手段】 フレーム30の内側に設けられた支持フレーム40によって支持されるインキ元ローラ33を備える輪転印刷機1であって、インキ元ローラ33には、その内部に冷却水の循環通路を形成し、その軸端部に循環通路の両端と連通するロータリージョイント71を取り付け、ロータリージョイント71の固定部75は支持フレーム40に取り付けられていることを特徴とする。
【選択図】 図4

Description

本発明は、印刷機に関するものである。
印刷機のインキローラは、版胴、ブランケット胴等を支持する機械フレームの内側に設けられる支持フレームに支持されるのが普通である。
これらのインキローラで運ばれるインキは、種々の要因によって温度が上昇する。インキの温度が増加すると、インキの粘度が低下するので、印刷物の絵柄の網点が肥大したり、絵柄の光沢が下がったりし、印刷品質が低下することになる。
これを防止するため、インキローラの内部に冷却水を導入してインキローラを冷却、あるいは一定温度とし、これによってインキを冷却、あるいは一定の粘度とするものがある。これは、最近、インキ元ローラに遡り行なわれるようになっている。(たとえば、特許文献1、2参照)
これらは、回転するインキローラに対して、外部の固定部分から冷却水を供給、排出するようにしたものであり、回転を許容する継ぎ手である、いわゆる、ロータリージョイントが用いられている。
このロータリージョイントは、特許文献1に示されるように、外部と接続を考慮して機械フレームの外部に冷却水の供給部が備えられている。
実開平2−124145号公報 特開平8−267721号公報
ところで、特許文献1に示されるように機械フレームの外部に冷却水の供給部が備えられているものでは、機械フレームにロータリージョイント等が貫通するために孔を設ける必要があるので、製造コストが高くなるという問題がある。
特に、既存の印刷機の場合、設置されている場所において機械フレームに孔を開けることは事実上困難であるので、この冷却構造を採用するように改造することは事実上できないという問題がある。
また、ロータリージョイントには、回転部と固定部との接合部があるが、この接合部から冷却水が漏れた場合、その冷却水が、たとえば、印刷紙の絵柄部に飛散して汚す等印刷品質に悪影響を及ぼす恐れがある。したがって、冷却水が漏れた場合でも、周囲に飛散しないように、かつ、そういう恐れがあることを早期に把握することが求められている。
本発明は、上記問題点に鑑み、構造が簡単で、既存のものの改造に容易に対応でき、かつ、冷却媒体の漏れに対して対応できる印刷機を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明は以下の手段を採用する。
すなわち、本発明にかかる印刷機は、機械フレームの内側に設けられた支持フレームによって支持されるインキローラを備える印刷機であって、前記インキローラには、その内部に冷却媒体の循環通路を形成し、その軸端部に該循環通路の両端と連通するロータリージョイントを取り付け、該ロータリージョイントの固定部は前記支持フレームに取り付けられていることを特徴とする。
このように、ロータリージョイントの固定部は支持フレームに取り付けられているので、ロータリージョイントへの給排水は、機械フレームの内側で行われることになる。
このため、機械フレームにロータリージョイントの部分が通る孔を設ける必要がなくなるので、製造コストを安くすることができる。
また、既存の印刷機の場合でも、機械フレームに孔を開ける必要がないので、この冷却構造を使用するように改造することができる。
なお、「機械フレーム」とは、印刷機の両側に設けられ、たとえば、版胴、ブランケット胴等を支持するものである。
また、本発明にかかる印刷機は、前記ロータリージョイントの外側を覆うようにカバーが取り付けられていることを特徴とする。
このように、ロータリージョイントの外側を覆うようにカバーが取り付けられているので、万が一ロータリージョイントから冷却媒体が漏れて飛散した場合でも、冷却媒体はカバーに当接して拡散するのを防止できる。
したがって、ロータリージョイントから漏れた冷却媒体がカバーの外側に飛散しないので、冷却媒体が、たとえば、印刷紙の絵柄部に飛散して汚すことがなく、印刷品質への悪影響を回避することができる。
また、上記発明では、前記カバーには、貯留した冷却媒体を外部に排出する排出手段が備えられていることが好適である。
このようにすると、冷却媒体がカバー内に蓄積されることがない。
また、本発明にかかる印刷機は、前記カバーに前記冷却媒体が貯留したことを検出する検出手段が備えられていることを特徴とする。
このように、カバーに冷却媒体が貯留したことを検出する検出手段が備えられているので、検出手段はカバー内に冷却媒体が存在すること、言いかえれば、ロータリージョイントから冷却媒体が漏れていることを検出することができる。
検出手段がカバーに冷却媒体が貯留したことを検出すると、点検等のメンテナンスを実施する。
なお、検出手段は、カバー内に設置してもよいし、排出手段に設置するようにしてもよい。
本発明によれば、ロータリージョイントの固定部は支持フレームに取り付けられているので、製造コストを安くすることができる。
また、既存の印刷機の場合でも、機械フレームに孔を開ける必要がないので、この冷却構造を使用するように改造することができる。
以下、本発明の一実施形態について、図1〜図6を用いて説明する。
本実施形態は、本発明をウェブの両面に多色印刷を行うブランケット対向型の輪転印刷機に適用したものである。
図1は、輪転印刷機(印刷機)1の全体概略構成を示す正面図である。図2は、印刷ユニット23の概略構成を示す正面図である。
輪転印刷機1には、給紙装置3と、インフィード装置5と、印刷部7と、乾燥装置9と、冷却装置11と、ウェブパス部13と、折機15と、が備えられている。
給紙装置3はウェブ19を供給するものであり、ウェブ19がロール状に巻かれた紙ロール21が2個保持できるように構成されている。
一方の紙ロール21から給紙されている場合に、他方の紙ロール21が装着され、紙継ぎ準備が行われる。一方の紙ロール21のウェブ19が残り少なくなると、他方の紙ロール21のウェブ19に紙継ぎされる。そして、他方の紙ロール21からウェブ19が供給されている間に一方の紙ロール21が装着され紙継ぎ準備が行われる。
このようにして、ウェブ19は給紙装置3から下流側へ向けて連続的に繰り出されることになる。
インフィード装置5は、給紙装置3からのウェブ19の張力を調整して印刷部7へ供給する機能を有する。
印刷部7には、印刷色数に相当する個数だけ印刷ユニット23が設けられている。
本実施形態では、印刷ユニット23は4ユニット設けられており、それぞれシアン、イエロー、マゼンダおよびスミを印刷し、これらの混色を利用してカラー印刷を行うものである。
印刷ユニット23には、両側に一対のフレーム(機械フレーム)30が設けられている。印刷ユニット23には、それぞれ両端部分がフレーム30に回転自在に支持された版胴25とブランケット胴27との組が2組設けられている。
それぞれの組のブランケット胴27はウェブ19を挟んで対向して配置されており、相互に印圧を付与し合う機能を有している。
それぞれの版胴25の周面には、図2に示されるようにインキ装置29および湿し装置31が設けられている。
インキ装置29には、インキローラとしてインキ元ローラ33と、インキキー35と、インキ呼び出しローラ37と、インキ受渡しローラ39と、インキ着けローラ41と、インキ練りローラ群44とが備えられている。
インキ練りローラ群44は、複数のインキ往復ローラ43と複数のインキ練りローラ45とで構成されている。インキ往復ローラ43は回転駆動され軸方向に往復動し、インキ練りローラ45はインキ往復ローラ43に押付けられて連れ回りする。
インキ元ローラ33は、図3および図4に示されるようにフレーム30の内側に設けられた支持フレーム40にロールベアリング49を介して回転自在に支持されている。
インキキー35は、図示しないが支持フレーム40に取り付けられ、インキ元ローラ33とでインキを保持するインキ溜め47が形成されている。
インキは、インキ元ローラ33の回転に伴いインキキー35との間の隙間からインキ元ローラ33の周面によって運ばれ、インキ呼び出しローラ37を介してインキ受渡しローラ39へ供給される。
受渡しローラ39へ受け渡されたインキは、多数のインキ往復ローラ43およびインキ練りローラ45を順次移転する間に薄膜化されインキ着けローラ41へ供給される。
インキ着けローラ41へ供給された薄膜化されたインキは、版胴25の周面に取り付けられた刷版の画線部へ供給される。
湿し装置31には、湿し水を貯留する水舟51と、水舟51の湿し水を汲み上げる水元ローラ53と、湿し水の量を調整するドクタローラ55と、刷版の非画線部へ湿し水を供給する水着けローラ57とが備えられている。
インキ元ローラ33の一軸端部に設けられた冷却構造について図3〜図6により説明する。なお、ここではインキ元ローラ33について説明するが、他のインキローラであるインキ往復ローラ43等にもこの冷却構造あるいは従来の冷却構造を用いてもよい。
図3は、フレーム30の内側からインキ元ローラ33の軸端部を見た正面図である。図4は、図3のX−X断面図である。図5は、ロータリージョイント71の縦断面を示す部分断面図である。図6は、ドレン処理部を示す模式図である。
インキ元ローラ33は、中空構造をし、内部に略円筒状の仕切部材59が取り付けられ、いわゆる、二重管構造とされている。インキ元ローラ33の内部空間は、仕切部材59によって中央側空間61と外周側空間63とに分割されている。
仕切部材59の一端部は、外側に向かい突出し、外周側空間63と連通するインキ元ローラ33の軸部65の内部空間内に延在するように構成されている。その外側端部は中央部に開口部を有する栓67で封止されている。
仕切部材59の他端部には、中央側空間61と外周側空間63とを連通するように図示しない開口部が形成されている。
これにより、インキ元ローラ33の内部には、一端部の栓67から中央側空間61を経て、他端部の開口部から外周側空間63を経て一端部に還流する循環通路が形成される。
一端側の軸部65の端部には、内外周にそれぞれネジ部が形成されている。ロールベアリング49は、内側の位置が軸部65の外周に設けられた段部で規制され、外側は軸部65の外周部のネジに螺合するベアリング押え69によって位置が規制される。
すなわち、ベアリング49はベアリング押え69で軸部65の外周に設けられた段部に押し付けることによって所定の位置に強固に保持される。
インキ元ローラ33の一端部には、ロータリージョイント71が装着される。
ロータリージョイント71には、インキ元ローラ33に固定され、それと一体になって回転する回転部73と、支持フレーム40に取り付けられた固定部75と、が備えられている。
回転部73は、内側回転部77と、外側回転部79と、で構成されている。
内側回転部77は中空の略円筒形状をしている。内側回転部77の他端側(インキ元ローラ33側)には、その外周面にネジ部81が設けられている。ネジ部81は、インキ元ローラ33の軸部65の内周面に設けられたネジ部と螺合するように構成されている。
ネジ部81の一端側(フレーム30側)には、インキ元ローラ33の軸部65の内周面との間をシールするリング状のシール部材83が取り付けられている。
内側回転部77の一端側端部には、内部空間と外部空間とを連通させる貫通孔85が設けられている。貫通孔85は内側回転部77の周面に沿って必要に応じ適宜な数だけ設けられる。
内側回転部77の外周部における貫通孔85の他端側には、外周側に略円筒形に突起したシール保持部87が設けられている。
シール保持部87の一端側には、リング状のシートリング89が固定して取り付けられている。
外側回転部79は略円筒形状をし、その外径は内側回転部77の外径と略同等に形成されている。
外側回転部79の他端部には、小径部が備えられ、この小径部が内側回転部77の一端側に挿入され、内側回転部77に固定されている。すなわち、内側回転部77および外側回転部79は一体構造とされている。
外側回転部79の小径部の他端側には、チューブ取付部91が突起するように設けられている。
チューブ取付部91には、硬質ゴム製のチューブ93が装着されている。チューブ93の一端側端部は内側回転部77の一端側端部よりも一端側に突出するようにされている。
外側回転部79には、その軸線中心に沿ってチューブ取付部91まで貫通する貫通孔95が設けられている。
固定部75には、取付部97と、給排水部99と、シール部101と、が備えられている。
取付部97は、中空の略円筒形状をし、他端側に突起して設けられたフランジ部103が支持フレーム40にボルト止めされ、支持フレームに固定して支持されている。
取付部97の中空部は、突起部105を境にして一端側の中空部107と他端側の中空部109とに分割されている。
中空部109はベアリング押え69の外側を覆うようにされている。
取付部97の下部には、中空部107を外周側に連通させる貫通孔111が設けられている。また、中空部109を外周側に連通させる貫通孔113が設けられている。
給排水部99は、ブロック体で、中空部107を覆うようにボルトにて取付部97に取り付けられている。
給排水部99の他端側には、二段円柱形状の空間が形成されている。一端側の小径円柱状の給水空間115の径は、外側回転部79の外径と略同一とされている。他端側の大径円柱状の排水空間117の径は、シール部101の外径と略同一とされている。
給排水部99には、給水空間115と外部とを連通する給水路119および排水空間117と外部とを連通する排水路121が備えられている。
給水路119の外部端には、図示しない冷却水供給手段から供給される冷却水(冷却媒体)を搬送する給水配管123の端部が接続されている。
排水路121の外部端には、図示しない排水部へ排水する排水配管125の端部が接続されている。
給排水部99は、装着位置において、外側回転部79が給水空間115に挿入される。このとき、給水空間115の他端側位置において外側回転部79と給排水部99との間がO(オー)リング127によってシールされる。これにより、給水空間115と排水空間117とは独立した空間を形成することとなる。
また、シール保持部87の他端側に係合するシール押え129がリング状のシール部材131を軸部65の端部に押し付けることによって、軸部65の内部空間をシールする。
シール部101は、中空の略円筒形状をし、その一端部に外側に突出したフランジ部130が備えられている。シール部101の外径は、排水空間117の内径と略同一とされている。すなわち、シール部101は排水空間117に挿入可能とされている。
シール部101の内径は、内側回転部77のフレーム30側の外径および外側回転部79の外径よりも大きくされている。
シール部101は、排水空間117に挿入され、フランジ部130が給排水部99にボルトで固定されることで、給排水部99に取り付けられている。
取付部97のフランジ部103には、取付部97および給排水部99の外側を覆って密閉するようにカバー133が取り付けられている。
カバー133は、略直方体の下部両角部が欠かれた形状をした中空の箱状体である。カバー133の上部には、2個の穴が設けられ、給水配管123および排水配管125が挿通されている。
カバー133は弾性を有する薄い板金あるいは樹脂製とされている。なお、カバー133は分割構造とし、設置後組み立てるようにしてもよい。
カバー133には、内部に貯留したドレンを排出するドレン排出手段(排出手段)135が備えられている。
ドレン排出手段135には、カバー133の下部に内部と外部とを連通させるように設けられたドレン開口部137と、ドレン開口部137に接続されたドレン配管139と、ドレン配管139で運ばれるドレンを貯留するドレンパン141と、が備えられている。
ドレンパン141は、各印刷ユニット23の外側に備えられており、各印刷ユニット23に装備された2個、すなわち、上下のカバー133からのドレンを集めるようにされている。
なお、ドレンパン141は、各カバー133毎に設置するようにしてもよいし、全部のカバー133に対して1個設置するようにしてもよい。
ドレンパン141の内部にはフロートスイッチ(検出手段)143が備えられている。
フロートスイッチ143は、ドレンパン141内の水位が所定の位置になるとオンされるように構成されている。フロートスイッチ143がオンすると、図示しない制御部に信号が送られ、図示しない表示部に異常が表示されるとともにアラームが発信されるように構成されている。
したがって、フロートスイッチ143は、カバー133内にドレンが貯留し、そのドレンがドレン開口部137およびドレン配管139を介してドレンパン141に至ったことを検出する、言い換えれば、カバー133内にドレンが存在することを検出することになる。
なお、本実施形態では、検出手段としてドレンパン141内に設置されたフロートスイッチ143を用いているが、これに限定されず適宜手段を用いることができる。
たとえば、ドレン配管141内を流れるドレンの流量を検出する水圧等の変化を検出する流量計、カバー133内あるいはドレンパン143内に設けられ水によって導通した場合の抵抗値の変化を検出する電位差検出器等を用いることができる。
図1に示される乾燥装置9は、印刷部7によって両面に印刷されたウェブ19を加熱し乾燥する機能を有している。
冷却装置11には、複数の冷却ドラム145が設けられており、乾燥装置9で加熱されたウェブ19が各冷却ドラム145の周面に接するように通過させられることによってウェブ19を冷却している。
ウェブパス部13は、ウェブ19の張力を調節し、三角板147により紙を流れ方向半分に折って折機15に供給する機能を有し、必要によってウェブ19を縦断する切断機能を有している。
三角板147は、ウェブ19を縦折りし、あるいは、幅の狭いウェブ19はそのままで、ウェブ19の面の進行方向を90度回転させるものである。
リードインローラ149は、間隔を空けて配置された一対のローラで構成されており、三角板147からの縦折りされたウェブ19を下方に案内するものである。
折機15には、ニッピングローラ151と、折胴153と、咥え胴155と、搬送ベルト157と、チョッパ折り装置159と、直角折り用羽根車161と、平行折り用羽根車163と、排出コンベア165とが備えられている。
ニッピングローラ151は、ウェブ19に張力を付与して下流側へ送り込む機能を奏するものである。
折胴153の周面には、2組の折ブレードが略180度間隔で設けられている。また、ウェブ19を搬送する針装置と、ウェブ19を切断する切断刃とが設けられている。
咥え胴155の周面には、二組の咥え部材が略180度間隔で設けられている。この咥え部材は折胴153の折ブレードと対応する位置に位置するように設定されている。
搬送ベルト157は、咥え胴155の下方に位置し、咥え胴155から折帳を受け渡されて後工程に搬送するものである。搬送ベルト157は、幅方向に分離して略平行に配置された複数のベルトで構成されている。
チョッパ折り装置159は、搬送ベルト157の移動方向における中間位置に設けられている。
直角折り用羽根車161は、チョッパ折り装置159の下方に設置されている。
平行折り用羽根車163は、搬送ベルト157の下流端下方に、軸線が天地方向に直交する方向となるように設置されている。
平行折り用羽根車163は、チョッパ折り装置159でチョッパ折り(直角折り)されないで搬送ベルト157で搬送される折帳を排出コンベア165に受け渡すものである。
以上、説明した本実施形態にかかる輪転印刷機1の動作について説明する。
まず、インキ元ローラ33へのロータリージョイント71の装着動作について説明する。
最初にロータリージョイント71の回転部73を装着する。このとき、回転部73のシール保持部87のネジ部81側(他端側)にシール押え129およびシール部材131を配置しておく。
この状態で、回転部73を持ち込む。インキ元ローラ33とフレーム30との間隔に余裕があればそのまま、余裕がなければチューブ83の弾性を利用してチューブ83を曲げながらチューブ83の先端を軸部65の内部空間内に挿入する。次いで、チューブ83を順次奥へと挿入しつつ、チューブ83の曲がりを戻し回転部73の軸線中心がインキ元ローラ33の軸線中心と略一致するように位置させる。
この状態で、回転部73を回転させて、そのネジ部81を軸部65の内周面に設けられたネジ部に螺合させる。
この螺合が進むと、図4に示されるように、チューブ83の先端部が栓67の中心部の孔に挿入される。
同時に、シール部材131がシール押え129、すなわち、シール保持部87に押されて、軸部65の端部をシールする。
このように、弾性を有するチューブ83を用いているので、フレーム30とインキ元ローラ33との間が狭い空間であっても回転部73をインキ元ローラ33に装着することができる。
次いで、固定部75を装着する。
まず、取付部97を、回転部73のフレーム30側に位置させ、その中空部の内面が回転部73およびシール押え129に当らないように一端側に移動する。その後、取付部97は貫通孔111,113が下部に位置するように位置調節されて、支持フレーム40にボルトによって固定して取り付けられる。
シール部101およびOリング127を装着した給排水部99を、回転部73のフレーム30側に位置させ、シール部101の内面が回転部73に当らないように一端側に移動する。このとき、最後は給水空間115の内面が外側回転部79の外面に案内される。
その後、給排水部99は周方向の位置を調節されて、取付部97にボルトによって固定して取り付けられる。
このとき、シール部101のフランジ部130の一端側面は、シートリング89に押し付けられ、回転部73と固定部75との間をシールする。
このように、固定部75は軸線方向で大きく取付部97と給排水部99とに分割されているので、取付部97および給排水部99の軸線方向の厚さを小さくすることができ、また、順次取付けることができる。このため、フレーム30とインキ元ローラ33との間が狭い空間であっても固定部75をインキ元ローラ33に装着することができる。
このようにして、ロータリージョイント71がインキ元ローラ33に装着される。ロータリージョイント71の取外しは装着と逆の手順で行われる。
ロータリージョイント71の装着後、カバー133をその弾性を利用して取付部97および給排水部99の外側を覆うように配置し、取付部97にボルトによって取付ける。
そして、カバー133のドレン開口部137にドレン配管139が装着される。
また、給水配管123がその先端部をカバー133の上部に設けられた穴に挿入されて給排水部99の給水路119の端部に装着される。排水配管125がその先端部をカバー133の上部に設けられた穴に挿入されて給排水部99の排水路121の端部に装着される。
このように、冷却構造はフレーム30の内側で組み立てることができるので、その装着にあたりフレーム30に孔を設ける必要がない。このため、構造が小型となり、かつ、フレーム30に孔を設けないので、製造コストを安くすることができる。
また、既存の印刷機の場合でも、フレーム30に孔を開ける必要がないので、この冷却構造を使用するように改造することができる。
次に、輪転印刷機1の印刷動作について説明する。
給紙装置3から繰り出されるウェブ19は、インフィード装置5によって張力が調整され印刷部7へ供給される。
印刷ユニット23の各部材は、図2に矢印で示されているように回転している。
版胴25の周面に取付けられた刷版の非画線部に湿し装置31から湿し水が供給される。
湿し装置31では、水元ローラ53の回転によって水舟51から汲み上げられた湿し水は、水元ローラ53とドクタローラ55とのニップ圧によって水着けローラ57へ転移される量が調整される。水着けローラ65に転移された水は、略同一周速度で回転されている版胴25に取り付けられた刷版の非画線部に供給される。
非画線部に湿し水が供給された刷版には、次いで刷版の画線部にインキ供給装置29によってインキが供給される。
インキ装置29では、インキ溜め47に貯留されたインキが、インキキー35の先端とインキ元ローラ33との間の間隙を通ってインキ元ローラ33によって引き出される。
インキ元ローラ33上のインキはインキ呼び出しローラ37を介してインキ受渡しローラ39に受け渡され、多数のインキ往復ローラ43およびインキ練りローラ45を順次移転する間に薄膜化されインキ着けローラ41へ供給される。
インキ着けローラ41へ供給された薄膜化されたインキは、版胴25の周面に取り付けられた刷版の画線部へ供給される。
このときインキローラで運ばれるインキは、摩擦等の要因によって温度が上昇し、粘度が低下すし、印刷品質に悪影響を及ぼす。
このため、インキローラ上のインキの温度を検出してそれが所定の温度を超えると、インキローラを冷却する。
この冷却動作についてインキ元ローラ33を例にして説明する。
図示しない冷却水供給手段から供給される冷却水は、給水配管123を通って給排水部99の給水路119に供給され、給水空間115に導入される。
給水空間115に導入された冷却水は、外側回転部79の貫通孔95およびチューブ93の内側空間を通って中央側空間61に供給される。
冷却水は中央側空間61に満ちると中央側空間61の他端部に設けられた開口部から外周側空間63に導入される。そして、冷却水は外周側空間63を他端側から一端側へと流れ、チューブ93の外側空間に至る。
このとき、外側空間63はインキ元ローラ33のローラ面に隣接しているので、外周側空間63を他端側から一端側へと流れる冷却水によってローラ面が冷却される。
このローラ面の冷却によってローラ面を搬送されるインキは冷却される。
このように、所定温度以上に加温されたインキが冷却されるので、インキの粘度を所定の値よりも低下させることを防止できる。これにより、インキの粘度低下に起因する印刷物の絵柄の網点が肥大したり、絵柄の光沢が下がったりすることを防止できるので、印刷品質の低下を防止することができる。
チューブ93の外側空間に至った冷却水は、内側回転部77の内周部とチューブ93の外周部との間を通って内側回転部77の一端側端部に設けられた貫通孔85から流出する。貫通孔85から流出した冷却水は、シール部101の内周部と外側回転部79の外周部との間を通って排水空間117に流出する。
排水空間117に流出した冷却水は、排水路121および排水配管125を通って図示しない排出部に排出される。
このとき、各シール部分で冷却水が漏れる可能性はある。特に、シートリング89とシール部材101との間は、回転部分と固定部分との間をシールしているので、条件によって冷却水が漏れる可能性が大きい。また、この部分で漏れると、漏れた部分が外部に開放されているので、冷却水が外部に飛散する恐れがある。
シートリング89とシール部材101との間は、取付部97、給排水部99およびシール押え129で包囲されているので、漏れた冷却水は、飛散してこれらの部材に当接し、これらの部材に沿って下方へ移動し、貫通孔111を通ってカバー133の底に至る。
一方、ほとんどないが、取付部97、給排水部99およびシール押え129の接合部の隙間を通過して飛散した冷却水は、カバー133あるいはベアリング押え69に当接し、これらの部材に沿って下方へ移動し、カバー133の底に至る。このとき、ベアリング押え69に沿って降下する冷却水は貫通孔113を通ってカバー133の底に至る。
これらの冷却水は、ドレン開口部137、ドレン配管139を通ってドレンパン141に移動し、貯留される。
このように、ロータリージョイント71から漏れた冷却水がカバー133の外側に飛散しないので、冷却水が、たとえば、印刷紙の絵柄部に飛散して汚すことがなく、印刷品質への悪影響を回避することができる。
ドレンパン141に貯留される冷却水の水位が所定の水位よりも大きくなると、フロートスイッチ143がオンし、図示しない制御部に検出信号が送られる。
すなわち、フロートスイッチ143は、冷却水の漏れ、言い換えれば、カバー133内へ冷却水が存在することを検出することができる。
制御部は、この検出信号によってシール等に異常が発生している可能性があると判断し、図示しない表示部に異常を表示するとともにアラームを発信する。
そして、作業員は点検等のメンテナンスを実施することになる。
このようにして、湿し水とインキとが供給されることによって版胴25の周面に取り付けられた印版に画像が形成される。
版胴25に形成された画像がブランケット胴27に転写され、次いで、ブランケット胴27,27の間を通過するウェブ19の両面に転写され、印刷される。
ウェブ19は4個の印刷ユニット23を通過することによって、シアン、イエロー、マゼンダおよびスミを印刷され、カラー印刷される。
印刷部7で印刷されたウェブ19は乾燥装置9で加熱されインキを乾燥される。
次いで、ウェブ19は、冷却装置11の各冷却ドラム145の周面に接するように通過し、各冷却ドラム145によって冷却される。ウェブ19はウェブパス部13で張力を調節され、三角板147によって縦折りされる。縦折りされたウェブ19はリードインローラ149によって下方に案内され、折機15に供給される。
折機15に入ったウェブ19はニッピングローラ151で張力を付与されて下流側へ送り込まれ、相互に反対方向に回転している折胴153と咥え胴155との間に導入され、横切断され、横折りされ、折帳が形成される。
咥え胴155からの折帳は、搬送ベルト157によって搬送され、たとえば、平行折り用羽根車163の羽根の間に落下する。平行折り用羽根車163の回転によって下方の排出コンベア165の上に順次落下され、排出コンベア165によって機外に搬送される。
折帳は搬送ベルト157によって搬送される途中で、チョッパ折り装置159によって縦折りされ、直角折り用羽根車161の羽根の間に落下する。直角折り用羽根車161の回転によって下方の排出コンベア165の上に順次落下され、排出コンベア165によって機外に搬送される。
なお、本発明は本実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において適宜変更することができる。
たとえば、本実施形態では、輪転印刷機1に適用したものとして説明しているが、これに限定されるものでなく、枚葉印刷機等一般の印刷機に適用できるのは当然である。
本発明の一実施形態にかかる輪転印刷機の概略構成を示す正面図である。 本発明の一実施形態にかかる印刷ユニットの概略構成を示す正面図である。 本発明の一実施形態にかかるインキ元ローラの軸端部をフレームの内側から見た正面図である。 図3のX−X断面図である。 本発明の一実施形態にかかるロータリージョイントの縦断面を示す部分断面図である。 本発明の一実施形態にかかるドレン処理部を示す模式図である。
符号の説明
1 輪転印刷機
30 フレーム
33 インキ元ローラ
40 支持フレーム
71 ロータリージョイント
75 固定部
133 カバー
135 ドレン排出手段
143 フロートスイッチ

Claims (4)

  1. 機械フレームの内側に設けられた支持フレームによって支持されるインキローラを備える印刷機であって、
    前記インキローラには、その内部に冷却媒体の循環通路を形成し、その軸端部に該循環通路の両端と連通するロータリージョイントを取り付け、
    該ロータリージョイントの固定部は前記支持フレームに取り付けられていることを特徴とする印刷機。
  2. 前記ロータリージョイントの外側を覆うようにカバーが取り付けられていることを特徴とする請求項1に記載された印刷機。
  3. 前記カバーには、貯留した冷却媒体を外部に排出する排出手段が備えられていることを特徴とする請求項2に記載された印刷機。
  4. 前記カバーに前記冷却媒体が貯留したことを検出する検出手段が備えられていることを特徴とする請求項2または請求項3に記載された印刷機。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102886978A (zh) * 2012-09-18 2013-01-23 苏州市三峰印刷机械有限公司 用于轮转印刷机的油墨供应装置
US20220268659A1 (en) * 2019-11-29 2022-08-25 Henan Polytechnic University Shallow-buried leakage-proof pipeline and method for operating same

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