JP2008183635A - 可搬式電動工具 - Google Patents

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    • B25FCOMBINATION OR MULTI-PURPOSE TOOLS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; DETAILS OR COMPONENTS OF PORTABLE POWER-DRIVEN TOOLS NOT PARTICULARLY RELATED TO THE OPERATIONS PERFORMED AND NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • B25F5/00Details or components of portable power-driven tools not particularly related to the operations performed and not otherwise provided for
    • B25F5/006Vibration damping means

Abstract

【課題】軽量でありかつ耐落下強度に優れたハウジングを備えた可搬式電動工具を得る。
【解決手段】グリップ部外郭5Gの長手方向中間部に薄肉部20を形成する。これにより、薄肉部20によってグリップ部外郭5Gの弾力性が大きくなって、当該グリップ部外郭5Gの変形によって外部から印加された衝撃エネルギの吸収量を増大できる。
【選択図】図3

Description

本発明は、電動ドライバ等の可搬式電動工具に関する。
従来の電動工具としては、ドリルドライバや、インパクトドライバ、オイルパルスドライバ等、その用途に応じた各種電動ドライバがあり、その中には、バッテリ駆動される可搬式のものも含まれている。
可搬式電動工具として、電動モータを含めた駆動機構部を内包する胴体部と、当該胴体部の長手方向中間部または端部から略直角方向に突出するグリップ部とを備えて全体的に略T字状あるいは略L字状に構成され、当該グリップ部を握持して操作するように構成されるものがある。かかる構成では、グリップ部の突出側先端部に、電動モータを駆動するための電池パックが着脱自在に装着される。
また、グリップ部は、作業者が握持し易くするため、長手方向両端部が長手方向中間部に比べて拡大された形状となっており、長手方向先端部に電池パック取付部が形成されている(例えば特許文献1)。
この種の可搬式電動工具のハウジングは、一般に、断面アーチ状の勝手違いの二つの分割体の対応する端縁同士を突き合わせて楕円状あるいは長円状の断面を有する筒体として形成されており、その筒内に駆動機構やスイッチ類等が装備されている。
実公平7−44462号公報
ところで、この種の可搬式電動工具では、作業者の疲労低減のために軽量化が望まれている。
可搬式電動工具を成す部品のうち、ハウジングの占める重量比率は比較的大きいため、ハウジングを軽量化することの効果は高いが、一方でハウジングに求められる品質的な要求も高くなっている。例えば、不意に落下させた場合の耐落下強度もその一つである。
可搬式電動工具が落下したときに地面等から衝撃力が入力されると、グリップ部の胴体部に対する根元側や突出側先端部の絞り部分に大きな応力集中が発生して損傷してしまう虞がある。しかしその対策として、これら根元側や突出側先端部の絞り部分を厚肉化すると、さらに重量が増大してしまう。
そこで、本発明は、軽量でありかつ耐落下強度に優れたハウジングを備えた可搬式電動工具を得ることを目的とする。
請求項1の発明にあっては、電動モータを含めた駆動機構部を内包する胴体部外郭と、該胴体部外郭から略直角方向に突出されるグリップ部外郭と、を有するハウジングを備え、上記グリップ部外郭が断面略アーチ状の二つの分割体の周方向端縁同士を突き合わせて略筒状に形成されるとともに、当該グリップ部外郭の長手方向先端部が長手方向中間部よりも拡大されて、当該長手方向先端部に電池パック取付部が形成された可搬式電動工具において、上記グリップ部外郭の長手方向中間部に薄肉部を形成したことを特徴とする。
請求項2の発明にあっては、上記薄肉部が上記分割体の周方向中間部に設けられ、当該薄肉部の肉厚が分割体の周方向端縁部の肉厚より薄いことを特徴とする。
請求項3の発明にあっては、上記二つの分割体のうち一方の周方向端縁の肉厚方向中央部には上記グリップ部外郭の長手方向に沿って伸びる凸部が形成されるとともに、他方の周方向端縁の肉厚方向中央部には上記グリップ部外郭の長手方向に沿って伸びる凹部が形成され、それら凸部と凹部とが嵌合され、上記薄肉部の肉厚が、上記凸部の外側面とグリップ部外郭の内側面との間の肉厚より薄いことを特徴とする。
請求項4の発明にあっては、上記グリップ部外郭の筒外側を窪ませて上記薄肉部が形成されることを特徴とする。
請求項5の発明にあっては、上記グリップ部外郭の筒内側を窪ませて上記薄肉部が形成されることを特徴とする。
請求項6の発明にあっては、上記薄肉部に、周方向に沿って延在する凹溝または凸条が形成されることを特徴とする。
請求項7の発明にあっては、上記グリップ部外郭のうち少なくとも上記薄肉部が設けられる部位が弾性体で被覆されることを特徴とする。
請求項8の発明にあっては、上記薄肉部に、肉厚方向に貫通する複数の貫通穴が形成され、当該貫通穴が上記弾性体で埋められることを特徴とする。
請求項9の発明にあっては、上記貫通穴がグリップ部外郭の筒外方向に向けて縮小されていることを特徴とする。
請求項10の発明にあっては、上記薄肉部の周縁部で上記グリップ部外郭の肉厚が滑らかに変化することを特徴とする。
請求項11の発明にあっては、上記二つの分割体の相互に突き合う端縁に、上記長手方向に互い違いとなる矩形の凹凸が設けられることを特徴とする。
請求項12の発明にあっては、上記矩形の凹凸の他方の凹凸との当接面に弾性体が設けられることを特徴とする。
請求項1の発明によれば、グリップ部外郭の長手方向中間部に薄肉部を形成したので、当該薄肉部によってグリップ部外郭の弾力性が大きくなって、当該グリップ部外郭の変形によって外部から印加された衝撃エネルギの吸収量を増大できる。したがって、可搬式電動工具が落下した場合等に外部から衝撃エネルギが印加された場合にも、グリップ部外郭の根元側や突出側先端側の絞り部分の応力集中を緩和することができ、耐落下強度に優れたハウジングを得ることができる。また、薄肉部を設けた分、ハウジングを軽量化することができるとともに、より強度の高い材料を用いる必要が無くなる分、材料費を節減できるという利点もある。
請求項2の発明によれば、二つの分割体の結合部分となる分割体の周方向端縁部では所要の肉厚を確保して、分割体同士の結合強度を損なうことなく薄肉部を形成することができる。
請求項3の発明によれば、二つの分割体の周方向端縁同士が突き合う部分で上記凸部と凹部とが嵌合される構成において、当該嵌合部分で所要の肉厚を確保して分割体同士の結合強度を損なうことなく薄肉部を形成することができる。
請求項4の発明によれば、グリップ部外郭の筒外側を弾性体で被覆する場合に、筒外側に窪みを形成した分だけグリップ部外郭と弾性体との接触面積が増大して、グリップ部外郭に対する弾性体のずれや剥離を抑制することができる。
請求項5の発明によれば、窪みが内側となる分、グリップ部における内蔵物の収容スペースをより大きくすることができる上、筒外側の表面におけるデザインの自由度を向上することができる。
請求項6の発明によれば、グリップ部外郭の周方向に沿って延在する凹溝または凸条によってグリップ部外郭の径方向の剛性および強度を向上することができ、作業者による掴持に対して剛性および強度を確保しやすくなる。また、薄肉部をさらに薄肉化しやすくなり、耐落下強度をより一層高めることができるという利点もある。
請求項7の発明によれば、グリップ部外郭を樹脂成形する際に薄肉部にヒケ等の成形不良が生じた場合に美観が損なわれるのを抑制できる。
請求項8の発明によれば、貫通穴を設けた分だけハウジングのさらなる軽量化が可能になるとともに、貫通穴を弾性体で埋めることで、グリップ部内に塵芥等の異物が侵入するのを抑制できる。
請求項9の発明によれば、弾性体が貫通穴から抜けるのが抑制される分、弾性体とグリップ部外郭との密着性をさらに高めることができる。
請求項10の発明によれば、薄肉部の周縁部の肉厚の変化が滑らかとなる分、当該周縁部における応力集中を抑制して、落下時等においてグリップ部外郭が破損するのを抑制することができる。
請求項11の発明によれば、二つの分割体がグリップ部外郭の長手方向にずれるのを抑制することができ、落下時等において当該ずれによってグリップ部外郭が破損するのを抑制することができる。
請求項12の発明によれば、弾性体によって二つの分割体の端縁同士が離間するのを抑制できる上、合わせ目からグリップ部外郭の内部に水や塵芥等の異物が侵入するのを抑制することができる。
以下、本発明の実施形態について図面を参照しながら詳細に説明する。
(第1実施形態)図1は、本実施形態にかかる可搬式電動工具の側面図、図2は、分割した片方のハウジングを取り外して内部を見た可搬式電動工具の側断面図、図3は、図1中A−A線に沿った要部拡大断面図である。なお、以下では、可搬式電動工具を可搬式のドリルドライバ1として実施した場合について例示する。
本実施形態にかかるドリルドライバ1は、図1および図2に示すように、電動モータ2を含めた駆動機構部3を内包する細長形状の胴体部4と、該胴体部4の中間部から略直角に突出されるグリップ部5とを備える。作業者はグリップ部5を握持してドリルドライバ1を操作することになる。
ドリルドライバ1のハウジング6は、駆動機構部3を内包した胴体部4の外郭4G(以下、胴体部外郭4Gと称する)とグリップ部5の外郭5G(以下、グリップ部外郭5Gと称する)とによって略T字状を成すように形成される。
胴体部外郭4Gは、略筒状に形成されている。そして、この胴体部外郭4Gに内包される駆動機構部3は、駆動源である電動モータ2と、この電動モータ2の回転を減速する減速部7と、この減速部7の回転駆動力を先端のチャック8まで伝達する駆動部9と、この駆動部9を回転自在に保持する軸受部10と、を備えて構成されている。
また、グリップ部外郭5Gも略筒状に形成されている。このグリップ部外郭5Gの内部には電動モータ2への電力供給を制御するスイッチ部11が取り付けられており、当該スイッチ部11はグリップ部5の根元側に押込み自在に取り付けたトリガー12によって作動されるようになっている。
グリップ部外郭5Gの突出側先端部(図中下端部)は、該グリップ部外郭5Gの長手方向(図1では略上下方向)の中間部よりも拡大され、電池パック13を着脱自在に装着するための電池パック取付部14が形成されている。
そして、グリップ部外郭5Gは、作業者が握持しやすいように、胴体部外郭4Gに接続される根元部5aには根元側絞り部分15が設けられるとともに、電池パック取付部14を形成した突出側先端部5bには先端側絞り部分16が設けられている。
また、胴体部外郭4Gとグリップ部外郭5Gとを備えるハウジング6は、図1,図2中紙面直角方向の中央部で2分割されたほぼ勝手違いの二つの分割体(半割体)6L,6Rを、対応する端面6a,6b同士を突き合わせることで、中空状に形成されている。
さらに、各端面6a,6bの肉厚方向中央部分には、グリップ部外郭5Gの長手方向に沿って伸びる凸部(本実施形態では凸条)17および凹部(本実施形態では凹溝)18が形成されており、これら凸部17と凹部18とが相互に嵌合されて、端面6a,6b同士のずれや離間が抑制されている。
グリップ部外郭5Gについては、各分割体6L,6Rは、それぞれ断面略アーチ状を成しており、これら分割体6L,6Rの周方向端縁(端面6a,6b)同士を突き合わせて結合することで、略楕円環状の断面を有する略楕円筒状のグリップ部外郭5Gが形成されるようになっている。
ここで、本実施形態では、グリップ部外郭5Gの長手方向中間部(図1中破線Xで示す領域)に薄肉部20(図3)が形成されている。そして、この薄肉部20は、各分割体6L,6Rの周方向中間部に設けられている。図3に示すように、薄肉部20の肉厚t1は、一般部(周方向端縁部等)の肉厚tより薄く形成してあるとともに、さらに、凸部17と凹部18との嵌合部分における凸部17の外側面17outとグリップ部外郭5Gの筒内側の表面(内側面5Gin)との間の肉厚t2より薄く形成してある。
また、本実施形態では、薄肉部20は、グリップ部外郭5Gの筒内側の表面(内側面5Gin)を窪ませた内側凹設部21を設けることで形成されており、さらに、当該薄肉部20の周縁部(すなわち薄肉部20と一般部との境界部分)では、ハウジング6の肉厚が滑らかに変化するようにしてある。
そして、グリップ部外郭5Gの外側面5Goutは、弾性体22で覆われるが、このとき、弾性体22は、グリップ部外郭5Gの少なくとも内側凹設部21(薄肉部20)が設けられる部位の外側の表面(外側面5Gout)を覆うようになっている。
以上の構成により、本実施形態にかかるドリルドライバ1によれば、グリップ部外郭5Gの長手方向中間部に薄肉部20を形成したので、当該薄肉部20によってグリップ部外郭5Gの弾力性が大きくなって、当該グリップ部外郭5Gの変形によって外部から印加された衝撃エネルギの吸収量を増大できる。したがって、ドリルドライバ1が落下した場合等に外部から衝撃エネルギが印加された場合にも、グリップ部外郭5Gの根元側や突出側先端側の絞り部分の応力集中を緩和することができ、耐落下強度に優れたハウジング6を得ることができる。また、薄肉部20を設けた分、ハウジング6を軽量化することができるとともに、より強度の高い材料を用いる必要が無くなる分、材料費を節減できるという利点もある。
また、本実施形態によれば、薄肉部20が分割体6L,6Rの周方向中間部に設けられ、当該薄肉部20の肉厚t1が分割体6L,6Rの周方向端縁部の肉厚tより薄いので、二つの分割体6L,6Rの結合部分となる分割体6L,6Rの周方向端縁部では所要の肉厚tを確保して、分割体6L,6R同士の結合強度を損なうことなく薄肉部20を形成することができる。
また、本実施形態によれば、薄肉部20の肉厚t1が、凸部17と凹部18との嵌合部分における凸部17の外側面17outとグリップ部外郭5Gの内側面5Ginとの間の肉厚t2より薄いため、二つの分割体6L,6Rの周方向端縁(端面6a,6b)同士が突き合う部分で凸部17と凹部18とが嵌合される構成において、当該嵌合部分で所要の肉厚tを確保して分割体6L,6R同士の結合強度を損なうことなく薄肉部を形成することができる。
また、本実施形態によれば、グリップ部外郭5Gの筒内側の表面(内側面5Gin)を窪ませて薄肉部20(内側凹設部21)が形成されるため、窪みが筒内側となる分、グリップ部5における内蔵物の収容スペースをより大きくすることができる上、グリップ部5筒外側の表面におけるデザインの自由度を向上することができる。
また、本実施形態によれば、グリップ部外郭5Gのうち少なくとも薄肉部20が設けられる部位が弾性体22で被覆されるため、グリップ部外郭5Gを樹脂成形する際に薄肉部20にヒケ等の成形不良が生じた場合にもこれが弾性体22によって覆い隠されることになって、美観が損なわれるのを抑制することができる。
さらに、本実施形態によれば、薄肉部20の周縁部でグリップ部外郭の肉厚が滑らかに変化するため、当該周縁部における応力集中を抑制して、落下時等においてグリップ部外郭5Gが破損するのを抑制することができる。
(第2実施形態)図4は、本実施形態にかかる可搬式電動工具のハウジングを成す二つの分割体のうち一方のグリップ部外郭における断面図(図1のA−A線と同等部位での断面図)、図5は、図4中B−B線に沿った断面図、図6は、グリップ部外郭の要部断面斜視図である。なお、本実施形態でも、可搬式電動工具を可搬式のドリルドライバとして実施した場合について例示するが、本実施形態にかかるドリルドライバは、上記第1実施形態と同様の構成要素を含むため、以下では、これら同様の構成要素については共通の符号を付すとともに、重複する説明を省略することとする。
本実施形態では、図4に示すように、薄肉部20は、グリップ部外郭5Gの筒外側の表面(外側面5Gout)を窪ませた外側凹設部23を設けることで形成されており、弾性体22が、グリップ部外郭5Gの少なくとも外側凹設部23(薄肉部20)が設けられる部位の外側の表面(外側面5Gout)を覆うようになっている。
さらに、本実施形態では、図5に示すように、薄肉部20には、グリップ部外郭5Gの周方向に沿って延在する凹溝24aと凸条24bとが交互に形成された波形の凹凸24が形成されている。
したがって、以上の本実施形態によれば、グリップ部外郭5Gの筒外側の表面(外側面5Gout)を窪ませて薄肉部20(外側凹設部23)が形成されるため、グリップ部外郭5Gと弾性体22との接触面積が増大して、グリップ部外郭5Gに対する弾性体22のずれや剥離を抑制することができる。
また、本実施形態によれば、薄肉部20に、周方向に沿って延在する凹溝24aまたは凸条24bが形成されるため、グリップ部外郭5Gの径方向の剛性および強度を向上することができ、作業者による掴持に対して剛性および強度を確保しやすくなる。また、薄肉部20をさらに薄肉化しやすくなり、耐落下強度をより一層高めることができるという利点もある。なお、凹溝24aおよび凸条24bは波形に連続させることは必須ではない。また、グリップ部外郭5Gの剛性および強度は、凹溝24aや凸条24bの大きさや、長さ、数、配置、間隔等によって適宜に調整することが可能となる。
また、かかる構成では、外側凹設部23が弾性体22で埋められることになるが、一般には、グリップ部外郭5Gを形成する材料の比重(例えばGFRP:約1.3)よりも弾性体22の比重(例えばエラストマ:1以下)が小さいため、外側凹設部23を弾性体22で埋めることで、さらなる軽量化を達成することが可能となる。
もちろん、本実施形態にあっても、薄肉部20の肉厚t1は、一般部(周方向端縁部等)の肉厚t、さらには嵌合部分の肉厚t2よりも薄く形成することが好ましく、また、薄肉部20の周縁部の肉厚変化を滑らかにすることが好ましい。
(第3実施形態)図7は、本実施形態にかかる可搬式電動工具の有する二つの分割体のうち一方のグリップ部外郭における断面図(図1のA−A線と同等部位での断面図)、図8は、二つの分割体のうち一方のグリップ部外郭を筒内側から見た図である。なお、本実施形態でも、可搬式電動工具を可搬式のドリルドライバとして実施した場合について例示するが、本実施形態にかかるドリルドライバは、上記第1実施形態と同様の構成要素を含むため、以下では、これら同様の構成要素については共通の符号を付すとともに、重複する説明を省略することとする。
本実施形態では、図7に示すように、薄肉部20に、肉厚方向に貫通する複数の貫通穴25が形成され、当該貫通穴25が弾性体22で埋められている。この貫通穴25は、図8に示すように、正六角形状に形成されており、薄肉部20のほぼ全域に亘って千鳥状に整列配置されている。
また、図7に示すように、各貫通穴25は、グリップ部外郭5Gの筒外方向に向けて縮小されている。すなわち、グリップ部外郭5Gの外側面5Goutの開口面積Saよりも内側面5Ginの開口面積Sbが広くなっている。
したがって、以上の本実施形態によれば、薄肉部20に、肉厚方向に貫通する複数の貫通穴25が形成され、貫通穴25が弾性体22で埋められるため、当該貫通穴25を設けた分だけハウジング6のさらなる軽量化が可能になるとともに、貫通穴25を弾性体で埋めることで、グリップ部5内に塵芥等の異物が侵入するのを抑制できる。なお、上述したように、一般に、ハウジング6の材料の比重より弾性体22の材料の比重の方が小さいため、貫通穴25を弾性体22を埋めることで貫通穴25を設けない場合に比べると軽量化することが可能となる。
さらに、本実施形態によれば、貫通穴25がグリップ部外郭5Gの筒外方向に向けて縮小されているため、弾性体22が貫通穴25から抜けるのが抑制される分、弾性体22とグリップ部外郭5Gとの密着性をさらに高めることができる。
なお、貫通穴25は六角形状に限ることなく円形状や四角形状等他の形状でもよく、また、整列配置することなくランダムに配置してもよい。
さらに、本実施形態では薄肉部20を内側凹設部21として形成した場合について例示したが、外側凹設部23として形成した場合にあっても同様の貫通穴を設けることができ、同様の作用効果を得ることができる。
(第4実施形態)図9は、本実施形態にかかる可搬式電動工具のハウジングを成す二つの分割体を分離した状態でのグリップ部外郭の分離境界部分における側面図、図10は、同じ部分の拡大斜視図である。なお、本実施形態でも、可搬式電動工具を可搬式のドリルドライバとして実施した場合について例示するが、本実施形態にかかるドリルドライバは、上記第1実施形態と同様の構成要素を含むため、以下では、これら同様の構成要素については共通の符号を付すとともに、重複する説明を省略することとする。
本実施形態では、図9および図10に示すように、二つの分割体6L,6Rの相互に突き合う端縁(端面6a,6b)の厚み方向中央部に、グリップ部外郭5Gの長手方向(図9では上下方向)に互い違いとなる矩形の凹凸(凹部18および凸部17)が設けられる。すなわち、グリップ部外郭5Gを成す二つの分割体6L,6Rの端面6a,6bに形成した凸部17および凹部18を、前記長手方向に沿って適宜長さをもって交互に形成してある。
具体的には、一方の分割体6Lの端面6aに所定長さL1の凸部17aが一定間隔S1をもって複数形成されるとともに、それら凸部17a間に凹部18aが形成されており、かつ、他方の端面6bの凹部18aに対応する部位に間隔S1の長さに略相当する長さL2の凸部17bが複数形成され、それら凸部17b間に長さL1に略相当する間隔S2をもって凹部18bが形成されている。凸部17(17a,17b)は、端面6aの肉厚方向中央部に形成されるとともに、凹部18(18a,18b)は、端面6bの肉厚方向中央部に形成される。
また、本実施形態では、矩形の凹凸(凹部18および凸部17)の他方の凹凸との当接面(グリップ部外郭5Gの長手方向の側面)に薄いシート状の弾性体26が貼着等されて設けられている。この弾性体26は、グリップ部外郭5Gを被覆する弾性体22と一体化されている。
なお、本実施形態では、弾性体26は、凸部17および凹部18ともに、その長手方向両端縁に設けられており、弾性体26同士が摺動して嵌合される構造となっているが、弾性体26は相互に隣接する当接面のうち少なくともいずれか一方にあればよい。また、同様の弾性体を、さらに凸部17の先端や凹部18の奥端に設けてもよい。
したがって、以上の本実施形態によれば、二つの分割体6L,6Rの相互に突き合う端面6a,6bに、長手方向に互い違いとなる矩形の凹凸(凹部18および凸部17)が設けられているため、二つの分割体6L,6Rがグリップ部外郭5Gの長手方向および径方向にずれるのを抑制することができ、落下時等において当該ずれによってグリップ部外郭5Gが破損するのを抑制することができる。
また、本実施形態によれば、矩形の凹凸(凹部18および凸部17)の他方の凹凸との当接面に弾性体26が設けられているため、当該弾性体26によって二つの分割体6L,6Rの端面6a,6b同士が離間するのを抑制できる上、端面6a,6bの境界からグリップ部外郭5Gの内部に水や塵芥等の異物が侵入するのを抑制することができる。
以上、本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、種々の変形が可能である。例えば、本発明は、ドリルドライバ以外の種々のインパクトドライバやオイルパルスドライバ等の各種可搬式電動工具としても実施可能である。
本発明の第1実施形態にかかる可搬式電動工具の側面図である。 本発明の第1実施形態において分割した片方のハウジングを取り外して内部を見た可搬式電動工具の側断面図である。 図1中A−A線に沿った要部拡大断面図である。 本発明の第2実施形態にかかる可搬式電動工具のハウジングを成す二つの分割体のうち一方のグリップ部外郭における断面図(図1のA−A線と同等部位での断面図)である。 図4中B−B線に沿った断面図である。 本発明の第2実施形態にかかる可搬式電動工具のグリップ部外郭の要部断面斜視図である。 本発明の第3実施形態にかかる可搬式電動工具の有する二つの分割体のうち一方のグリップ部外郭における断面図(図1のA−A線と同等部位での断面図)である。 本発明の第3実施形態にかかる可搬式電動工具の有する二つの分割体のうち一方のグリップ部外郭を筒内側から見た図である。 本発明の第4実施形態にかかる可搬式電動工具のハウジングを成す二つの分割体を分離した状態でのグリップ部外郭の分離境界部分における側面図である。 本発明の第4実施形態にかかる可搬式電動工具のハウジングを成す二つの分割体を分離した状態でのグリップ部外郭の分離境界部分における拡大斜視図である。
符号の説明
1 ドリルドライバ(可搬式電動工具)
2 電動モータ
3 駆動機構部
4G 胴体部外郭
5G グリップ部外郭
6 ハウジング
6a,6b 端面(端縁)
13 電池パック
14 電池パック取付部
20 薄肉部
22 弾性体
24a 凹溝
24b 凸条
25 貫通穴
26 弾性体

Claims (12)

  1. 電動モータを含めた駆動機構部を内包する胴体部外郭と、該胴体部外郭から略直角方向に突出されるグリップ部外郭と、を有するハウジングを備え、前記グリップ部外郭が断面略アーチ状の二つの分割体の周方向端縁同士を突き合わせて略筒状に形成されるとともに、当該グリップ部外郭の長手方向先端部が長手方向中間部よりも拡大されて、当該長手方向先端部に電池パック取付部が形成された可搬式電動工具において、
    前記グリップ部外郭の長手方向中間部に薄肉部を形成したことを特徴とする可搬式電動工具。
  2. 前記薄肉部が前記分割体の周方向中間部に設けられ、当該薄肉部の肉厚が分割体の周方向端縁部の肉厚より薄いことを特徴とする請求項1に記載の可搬式電動工具。
  3. 前記二つの分割体のうち一方の周方向端縁の肉厚方向中央部には前記グリップ部外郭の長手方向に沿って伸びる凸部が形成されるとともに、他方の周方向端縁の肉厚方向中央部には前記グリップ部外郭の長手方向に沿って伸びる凹部が形成され、それら凸部と凹部とが嵌合され、
    前記薄肉部の肉厚が、前記凸部の外側面とグリップ部外郭の内側面との間の肉厚より薄いことを特徴とする請求項1または2に記載の可搬式電動工具。
  4. 前記グリップ部外郭の筒外側を窪ませて前記薄肉部が形成されることを特徴とする請求項1〜3のうちいずれか一つに記載の可搬式電動工具。
  5. 前記グリップ部外郭の筒内側を窪ませて前記薄肉部が形成されることを特徴とする請求項1〜3のうちいずれか一つに記載の可搬式電動工具。
  6. 前記薄肉部に、周方向に沿って延在する凹溝または凸条が形成されることを特徴とする請求項1〜5のうちいずれか一つに記載の可搬式電動工具。
  7. 前記グリップ部外郭のうち少なくとも前記薄肉部が設けられる部位が弾性体で被覆されることを特徴とする請求項1〜6のうちいずれか一つに記載の可搬式電動工具。
  8. 前記薄肉部に、肉厚方向に貫通する複数の貫通穴が形成され、当該貫通穴が前記弾性体で埋められることを特徴とする請求項1〜7のうちいずれか一つに記載の可搬式電動工具。
  9. 前記貫通穴がグリップ部外郭の筒外方向に向けて縮小されていることを特徴とする請求項8に記載の可搬式電動工具。
  10. 前記薄肉部の周縁部で前記グリップ部外郭の肉厚が滑らかに変化することを特徴とする請求項1〜9のうちいずれか一つに記載の可搬式電動工具。
  11. 前記二つの分割体の相互に突き合う端縁に、前記長手方向に互い違いとなる矩形の凹凸が設けられることを特徴とする請求項1〜10のうちいずれか一つに記載の可搬式電動工具。
  12. 前記矩形の凹凸の他方の凹凸との当接面に弾性体が設けられることを特徴とする請求項11に記載の可搬式電動工具。
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