JP2008176982A - スリップリング支持装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】スリップリングの安定的な動作を実現できる、又は、小型化することができるスリップリング支持装置を提供する。
【解決手段】スリップリング支持装置1は、回転体から非回転部位に信号を取り出すスリップリング20の支持装置である。同装置1は、回転体13の端部に固定される筒状の回転外枠41と、該回転外枠41の内周部において、スリップリング外筒25の外周部にベアリングを介して組み付けられている筒状の回転内枠55を備えている。また、回転外枠41と回転内枠55との間には、該回転内枠を前記回転外枠に対して半径方向及び軸方向に防振保持するOリング7と、前記回転外枠の一部と該回転内枠の一部との間にまたがるように配置された、前記回転内枠を前記回転外枠に対して円周方向に防振保持するゴムブッシュ9と、が介装されている。
【選択図】図1
【解決手段】スリップリング支持装置1は、回転体から非回転部位に信号を取り出すスリップリング20の支持装置である。同装置1は、回転体13の端部に固定される筒状の回転外枠41と、該回転外枠41の内周部において、スリップリング外筒25の外周部にベアリングを介して組み付けられている筒状の回転内枠55を備えている。また、回転外枠41と回転内枠55との間には、該回転内枠を前記回転外枠に対して半径方向及び軸方向に防振保持するOリング7と、前記回転外枠の一部と該回転内枠の一部との間にまたがるように配置された、前記回転内枠を前記回転外枠に対して円周方向に防振保持するゴムブッシュ9と、が介装されている。
【選択図】図1
Description
本発明は、回転体からの電気的信号をブラシの作用によって非回転部位に取り出すスリップリングの支持装置に関する。特には、スリップリングの安定的な動作を実現できる、あるいは、小型化することができるスリップリング支持装置に関する。
図10は、特許文献1に示された、従来のスリップリング支持装置の構成を示す断面図である。
スリップリング120は、固定的に配置された円筒状のスリップリング外筒137と、その外筒内で回転するスリップリング軸133と、該スリップリング軸133の外周面に摺動接触するブラシ139と、を備え、回転体(車軸)113から非回転部位に信号を取り出すものである。
スリップリング120は、固定的に配置された円筒状のスリップリング外筒137と、その外筒内で回転するスリップリング軸133と、該スリップリング軸133の外周面に摺動接触するブラシ139と、を備え、回転体(車軸)113から非回転部位に信号を取り出すものである。
図10の例では、スリップリング120の外筒137を囲むようにして筒状の回転内枠123が配置されており、該回転内枠123の片端と上記スリップリング軸133の片端とがフランジ131を介して連結固定されている。
一方、回転体113の端部には、上記回転内枠123を取り囲む大きさの回転外枠119が取り付けられている。回転外枠119の内周と回転内枠123の外周との間には、ゴム等からなる矩形断面の環状の防振材121が介装されている。
一方、回転体113の端部には、上記回転内枠123を取り囲む大きさの回転外枠119が取り付けられている。回転外枠119の内周と回転内枠123の外周との間には、ゴム等からなる矩形断面の環状の防振材121が介装されている。
このように構成されたスリップリング支持装置では、回転体(車軸)113の回転に連動して、回転外枠119、防振材121、回転内枠123、フランジ131、及びスリップリング軸133が一体となって回転する。スリップリング外筒137及びその内部に取り付けられたブラシ139は非回転系であり、回転することはない。
回転体113に取り付けられた不図示のセンサーからの電気的信号は、回転体113から引き出された配線117、スリップリング軸133、ブラシ139、及びブラシ139から引き出された配線103を経由して外部に取り出される。このような構成により、車軸にかかる荷重の大きさなどの情報をリアルタイムに計測器に取り出すことができるようになっている。
特許第2691495号公報
回転体113に取り付けられた不図示のセンサーからの電気的信号は、回転体113から引き出された配線117、スリップリング軸133、ブラシ139、及びブラシ139から引き出された配線103を経由して外部に取り出される。このような構成により、車軸にかかる荷重の大きさなどの情報をリアルタイムに計測器に取り出すことができるようになっている。
上述した特許文献1記載の構成では、回転内枠123と回転外枠119との間に防振材121が介装されているため、防振性能が向上し、スリップリングの長寿命化や高速運転への対応が可能となっている。しかしながら、スリップリングのより安定的な動作を実現し、装置全体の小型化を図るためには更なる改善の余地が残されている。
具体的には、特許文献1記載の構成の場合、スリップリング120が比較的軽量である
のに対して、これを収納保持している環状の防振材121は大きな断面を有するので、振動で発生する変位により変形する部分の体積が大きくなってしまう。このため、防振材121のバネ定数が大きくなり、軽量のスリップリング120には硬く作用することとなる。この場合、振動減衰効果が少なく、振動衝撃力が緩衝されずにスリップリングに伝達されてしまうこととなる。
のに対して、これを収納保持している環状の防振材121は大きな断面を有するので、振動で発生する変位により変形する部分の体積が大きくなってしまう。このため、防振材121のバネ定数が大きくなり、軽量のスリップリング120には硬く作用することとなる。この場合、振動減衰効果が少なく、振動衝撃力が緩衝されずにスリップリングに伝達されてしまうこととなる。
この問題を解消するためには、防振材121を気泡含有のスポンジ又は軟質ゴム製としてバネ定数を小さくすることが有効であると考えられるが、このような材質の場合、今度は防振材121が柔軟すぎて回転軸とスリップリング軸との高い芯出し精度を得にくくなるという課題がある。また、このような材質で硬さを柔らかくしすぎると、遠心力によりスリップリング120の少しの芯振れが助長されて振れ回りが大きくなり、また、高衝撃の振動に対するスリップリング120の支持力も弱くなるので、回転の安定性が不足するような場合もある。
本発明はこうした課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、スリップリングの安定的な動作を実現することができ、また、小型化するのにも有利なスリップリング支持装置を提供することにある。
上記目的を実現するための本発明のスリップリング支持装置は、回転するスリップリング軸、非回転のスリップリング外筒、及び該外筒内に取り付けられており前記スリップリング軸の外周と摺動接触するブラシを有し、回転体から非回転部位に信号を取り出すスリップリングの支持装置であって、
前記回転体の端部に固定される筒状の回転外枠と、
該回転外枠の内周部において、前記スリップリング外筒の外周部にベアリングを介して組み付けられている筒状の回転内枠と、
前記回転外枠と該回転内枠との間に介在して、該回転内枠を前記回転外枠に対して、半径方向及び軸方向に防振保持する第1の緩衝保持部材と、
前記回転外枠の一部と該回転内枠の一部との間にまたがるように配置され、前記回転内枠を前記回転外枠に対して、円周方向に防振保持する第2の緩衝保持部材と、を備えることを特徴とする。
前記回転体の端部に固定される筒状の回転外枠と、
該回転外枠の内周部において、前記スリップリング外筒の外周部にベアリングを介して組み付けられている筒状の回転内枠と、
前記回転外枠と該回転内枠との間に介在して、該回転内枠を前記回転外枠に対して、半径方向及び軸方向に防振保持する第1の緩衝保持部材と、
前記回転外枠の一部と該回転内枠の一部との間にまたがるように配置され、前記回転内枠を前記回転外枠に対して、円周方向に防振保持する第2の緩衝保持部材と、を備えることを特徴とする。
また、本発明の他のスリップリング支持装置は、前記回転体の端部に固定される筒状の回転外枠と、該回転外枠の内周部において、前記スリップリング外筒を取り囲むと共に、前記スリップリング軸に取り付けられたフランジの外周部が固定される筒状の回転内枠と、前記回転外枠と該回転内枠との間に介在して、該回転内枠を前記回転外枠に対して半径方向及び軸方向に防振保持する第1の緩衝保持部材と、前記回転外枠の一部と該回転内枠の一部との間にまたがるように配置され、前記回転内枠を前記回転外枠に対して、円周方向に防振保持する第2の緩衝保持部材と、を備えるものであってもよい。
このように構成にされた本発明のスリップリング支持装置によれば、回転内枠を回転外枠に対して芯出しすると共に軸方向に位置決めするための部材(第1の緩衝保持部材)と、回転外枠から回転内枠へ回転力を伝達するための部材(第2の緩衝保持部材)とが別々に設けられているので、それぞれの特性を最適化することができる。特に、第1の緩衝保持部材をOリングなどの小断面積の部材(下記参照)とすることにより、同部材を小型化することが可能であり、ひいては装置全体を小型にすることができる。
上記第1の緩衝保持部材がリング状の弾性部材であって、それが前記回転内枠と前記回転外枠の間の軸方向両端部に設けられている場合、回転内枠と回転外枠の芯出し精度がより向上する。
第1の緩衝保持部材(リング状の弾性部材)としては、断面を押しつぶす方向(スリップリング軸の軸方向又は半径方向)の荷重を受けた際の荷重−撓み曲線が放物線状の非線形特性を示すものであることが好ましい。すなわち、撓み始めが柔軟で、ある程度撓んだ時点で硬変する部材を利用することが好ましい。撓み始めが柔軟であるので、比較的軽量なスリップリングにも対応可能であり、一方、ある程度撓むと変形しにくくなるので、車軸(回転体)から
の振動衝撃を良好に吸収して減衰させる効果も良好に発揮するためである。
具体的には、径が小さい(例えば数ミリ程度)、中実Oリング、中空Oリング、又はXリング等のリング状の弾性部材を利用することができる。径が小さいリング状の弾性部材は荷重を受けた際の撓み量が小さい。そのため、このような構成によれば、回転外枠と回転内枠との芯出しを高精度に行うことができ、ひいては、回転体とスリップリングとの芯出し精度も向上させることができる。芯出し精度が良好であるので、高速回転時にも振れ回りや芯ブレの問題が生じにくく、その結果、スリップリングの安定した動作が実現される。
の振動衝撃を良好に吸収して減衰させる効果も良好に発揮するためである。
具体的には、径が小さい(例えば数ミリ程度)、中実Oリング、中空Oリング、又はXリング等のリング状の弾性部材を利用することができる。径が小さいリング状の弾性部材は荷重を受けた際の撓み量が小さい。そのため、このような構成によれば、回転外枠と回転内枠との芯出しを高精度に行うことができ、ひいては、回転体とスリップリングとの芯出し精度も向上させることができる。芯出し精度が良好であるので、高速回転時にも振れ回りや芯ブレの問題が生じにくく、その結果、スリップリングの安定した動作が実現される。
第2の緩衝保持部材としては、例えば円柱状又は円筒状の弾性部材を利用することができる。この場合、回転外枠の内周部に例えば半円状の溝が形成されると共に、前記回転内枠の外周部にも、それに対向する例えば半円状の溝が形成されており、前記弾性部材が、溝同士の間に嵌め込まれていることが好ましい。
この場合、更に、前記第2の緩衝保持部材を溝内に収容した際に、該緩衝保持部材の外周と前記溝の底との間に隙間が確保されていることが好ましい。このように緩衝保持部材外周が溝の底に接触しない構成の場合、半径方向の力が緩衝保持部材を介して回転内枠に伝達されにくくなるので、軸芯の平行度や傾きに影響が及んで芯ブレや傾斜振動が生じることが抑えられる。
この場合、更に、前記第2の緩衝保持部材を溝内に収容した際に、該緩衝保持部材の外周と前記溝の底との間に隙間が確保されていることが好ましい。このように緩衝保持部材外周が溝の底に接触しない構成の場合、半径方向の力が緩衝保持部材を介して回転内枠に伝達されにくくなるので、軸芯の平行度や傾きに影響が及んで芯ブレや傾斜振動が生じることが抑えられる。
本発明のスリップリング支持装置は、また、前記スリップリング軸と前記回転内枠とが、前記スリップリング軸の端部に固定されたフランジを介して、相互に固定連結されていてもよい。この場合、回転内枠とスリップリング軸とが高精度に芯出しされ、また、回転内枠の回転力を確実にスリップリング軸に伝達させることができる。
本発明のスリップリング支持装置は、また、スリップリング軸における前記回転体から離れた側の端部にロータリーエンコーダを構成することもでき、これによりスリップリング軸の回転数(回転体の回転数)の検出が可能となる。
なお、本発明によれば、スリップリング軸とスリップリング外筒とが高精度に芯出しされているため、スリップリング軸が長くても高精度なロータリーエンコーダを構成することができる。
なお、本発明によれば、スリップリング軸とスリップリング外筒とが高精度に芯出しされているため、スリップリング軸が長くても高精度なロータリーエンコーダを構成することができる。
また、本発明の更に他のスリップリング支持装置は、回転するスリップリング軸、非回転のスリップリング外筒、前記スリップリング軸に取り付けられたフランジ、及び該外筒内に取り付けられており前記スリップリング軸の外周と摺動接触するブラシを有し、回転体から非回転部位に信号を取り出すスリップリングの支持装置であって、前記回転体の端部に固定されると共に、前記スリップリングのフランジから径方向外側に引き出された配線が架け渡され該フランジと一体に回転する筒状の回転外枠と、該回転外枠の内周部において、前記スリップリング外筒を取り囲む筒状の回転内枠と、前記回転外枠と該回転内枠との間で、前記スリップリング軸の軸方向に互いに離れて配置され、該回転内枠を前記回転外枠に対して半径方向及び軸方向に防振保持する2つの緩衝保持部材と、を備えることを特徴とする。
このスリップリング支持装置は、一例として、比較的短いスリップリングを支持するのに適した構成であり、上記した本発明の他のスリップリング支持装置とは異なり、「第2の緩衝保持部材」(例えばゴムブッシュ)を具備しないものである。このような構成においても、2つの緩衝保持部材(例えばOリング)で回転内枠を保持する構成とすることで、上記同様、装置全体の小型化や芯出し精度の向上を図ることが可能である。
このスリップリング支持装置は、一例として、比較的短いスリップリングを支持するのに適した構成であり、上記した本発明の他のスリップリング支持装置とは異なり、「第2の緩衝保持部材」(例えばゴムブッシュ)を具備しないものである。このような構成においても、2つの緩衝保持部材(例えばOリング)で回転内枠を保持する構成とすることで、上記同様、装置全体の小型化や芯出し精度の向上を図ることが可能である。
この場合、前記緩衝保持部材がOリング等のリング状の弾性部材であって、その断面両側部が、前記回転内枠の一部に形成された半径方向の立上り面と、前記回転外枠の一部に形成された半径方向の立上り面と、に当接している構成としてもよい。このように、Oリングの半径方向外側及び内側をそれぞれ回転外枠内周及び回転内枠外周に当接させるだけでなく、両側部を、回転内枠及び回転外枠のそれぞれに形成された立上り面に当接させる構成とすることで、芯出し精度が向上し、芯ブレ及び振れ回りを抑え、緩衝機能のある高精度な支持装置が得られることとなる。また、このような構成によれば、Oリング同士の間隔が狭くても十分な芯出し精度が得られる。このような構成でない場合、Oリング同士の間隔を広げて芯出し精度を確保する必要があるが、本発明によれば、そのような必要がないため、装置全体の小型化にも有利である。
上述したように、本発明によれば、スリップリングの安定的な動作を実現できる、あるいは、小型化することができるスリップリング支持装置が提供される。
(第1の実施形態)
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。
図1は、本発明の一形態のスリップリング支持装置の構成を示す断面図である。図2は、図1の支持装置の左側面図(同図(A))、及び右側面図(同図(B))である。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。
図1は、本発明の一形態のスリップリング支持装置の構成を示す断面図である。図2は、図1の支持装置の左側面図(同図(A))、及び右側面図(同図(B))である。
図1に示すように、本実施形態のスリップリング支持装置1は、一例として電車の車軸である回転体13とスリップリング20との間に構成されている。このスリップリング支持装置1は、回転体13の端部に固定された筒状の回転外枠41と、その内側で該回転外枠41と同芯に配置された筒状の回転内枠55と、これら回転外枠41及び回転内枠55の間に介装されたOリング7(第1の緩衝保持部材)及びゴムブッシュ9(第2の緩衝保持部材)とを備えている。スリップリング20は従来公知のものを利用可能である。
まず、このスリップリング20について説明する。
図1に示すように、スリップリング20は、図10の構成と同様、非回転の円筒状のスリップリング外筒25と、その内部の中心に回転可能に設けられたスリップリング軸23とを備えている。
スリップリング外筒25の回転体13に近い側(図示右側)の端部には、中心に孔が形成された円板状の支持部材27Aが嵌められている。この支持部材27Aの中心孔に、スリップリング軸23の一端側を支持するベアリングB1が取り付けられている。スリップリング外筒25の反対側の端部付近には、スリップリング軸23の他端側を支持するもう1個のベアリングB2が設けられている。
図1に示すように、スリップリング20は、図10の構成と同様、非回転の円筒状のスリップリング外筒25と、その内部の中心に回転可能に設けられたスリップリング軸23とを備えている。
スリップリング外筒25の回転体13に近い側(図示右側)の端部には、中心に孔が形成された円板状の支持部材27Aが嵌められている。この支持部材27Aの中心孔に、スリップリング軸23の一端側を支持するベアリングB1が取り付けられている。スリップリング外筒25の反対側の端部付近には、スリップリング軸23の他端側を支持するもう1個のベアリングB2が設けられている。
スリップリング軸23の図示右側の端部は、ベアリングB1を通って回転体13側に延び出している。この延び出した側の端部には、丸い板状のフランジ21が取り付けられている。
なお、この例では、フランジ21の外径がスリップリング外筒25とほぼ同じであるが、これに限定されるものではなく、より外径が大きいフランジ21′を利用することも可能である(図6参照、詳細後述)。
なお、この例では、フランジ21の外径がスリップリング外筒25とほぼ同じであるが、これに限定されるものではなく、より外径が大きいフランジ21′を利用することも可能である(図6参照、詳細後述)。
スリップリング軸23の外周には、不図示の集電環が軸方向に並んで複数形成されている。スリップリング軸23の内部には、回転体13から引き出された配線(不図示)が通されており、各配線と各集電環とがスリップリング軸23の内部で電気的に接続されている。
スリップリング軸23の各集電環に対応して複数のブラシ29が設けられている。ブラシ29は、その先端側がスリップリング軸23の外周面(集電環)に摺動接触しており、根元側が、詳細には図示しないが、非回転側の配線19に電気的に接続されている。この、ブラシ29とスリップリング軸23外周の集電環との摺動接触により、回転体13側からの電気的信号が非回転側の配線19へと取り出せるようになっている。
なお、スリップリング外筒25の図示左側の開口部には、丸い板状の蓋25aが取り付けられており、これにより外筒25内が密閉された状態となっている。
スリップリング軸23の各集電環に対応して複数のブラシ29が設けられている。ブラシ29は、その先端側がスリップリング軸23の外周面(集電環)に摺動接触しており、根元側が、詳細には図示しないが、非回転側の配線19に電気的に接続されている。この、ブラシ29とスリップリング軸23外周の集電環との摺動接触により、回転体13側からの電気的信号が非回転側の配線19へと取り出せるようになっている。
なお、スリップリング外筒25の図示左側の開口部には、丸い板状の蓋25aが取り付けられており、これにより外筒25内が密閉された状態となっている。
次に、このスリップリング20の外筒25を支持する機構について説明する。
図1に示すように、スリップリング外筒25の外側には、全体として円筒状に形成された回転内枠55が、2個のベアリングB3、B4を介して、同外筒25に対して回転可能に組み付けられている。この回転内枠55は、図示右側に配置された円筒状の内枠本体53と、その枠体53の図示左側端部にボルト止めされた環状の押さえ部材54とで構成されている。このように、回転内枠55が2つの部品から構成されているのは、組立て時の都合を考慮したものであり、本発明の本質に関わるものではない。以下、説明を複雑にしないため、これら2つの部品53、54を1つの部品(回転内枠55)のように扱って説明する。
図1に示すように、スリップリング外筒25の外側には、全体として円筒状に形成された回転内枠55が、2個のベアリングB3、B4を介して、同外筒25に対して回転可能に組み付けられている。この回転内枠55は、図示右側に配置された円筒状の内枠本体53と、その枠体53の図示左側端部にボルト止めされた環状の押さえ部材54とで構成されている。このように、回転内枠55が2つの部品から構成されているのは、組立て時の都合を考慮したものであり、本発明の本質に関わるものではない。以下、説明を複雑にしないため、これら2つの部品53、54を1つの部品(回転内枠55)のように扱って説明する。
回転内枠55の長さ(軸線方向の寸法)はスリップリング外筒25の全長よりも短い。回転内枠55の図示右側の端面はスリップリング外筒25の端面とほぼ揃っている。回転内枠55の図示左側の端面においては、内側のスリップリング外筒25が同端面から突き出しており、その突き出した側の外周部から配線19が下向きに引き出されている。
ベアリングB3、B4は、回転内枠55とスリップリング外筒25との間であって軸方向両端部に取り付けられている。各ベアリングB3、B4の軸方向の位置決めをするために、スリップリング外筒25の外周には、各ベアリングに対応してスナップリング35が1つずつ嵌められている。このように、軸方向の両端部にベアリングB3、B4が1つずつ取り付けられていることにより、回転内枠55とスリップリング20とが高精度に芯出しされる。
スリップリング外筒25が短い場合には、ベアリングB4を省略し、回転体13に近い方のベアリングB3のみでスリップリング外筒25を支持することも可能である。しかし、スリップリング外筒25が長くなると、振れ回りの問題が生じ易くなるため、これを防止するためにも左右両側にベアリングB3、B4が配置されていることが好ましい。
なお、スリップリング外筒25が長くなる理由としては、ブラシの数を増やしたり、ロータリーエンコーダを一体的に組み込んだり(図6参照、詳細後述)することによって、スリップリング軸23を長くする必要が生じた場合が挙げられる。
なお、スリップリング外筒25が長くなる理由としては、ブラシの数を増やしたり、ロータリーエンコーダを一体的に組み込んだり(図6参照、詳細後述)することによって、スリップリング軸23を長くする必要が生じた場合が挙げられる。
続いて、回転内枠55の外側に配置された回転外枠41について説明する。
回転外枠41は、図1に示すように、回転体13に連結される側の端部に鍔部42が形成されたほぼ円筒状の部材である。回転外枠41は、回転内枠55よりやや長く形成されており、回転内枠55のほぼ全体と、同内枠55の端部に設けられたフランジ21とを囲っている。回転外枠41の鍔部42は、一例としてボルト止めにより、回転体13の端面に固定される。
回転外枠41は、図1に示すように、回転体13に連結される側の端部に鍔部42が形成されたほぼ円筒状の部材である。回転外枠41は、回転内枠55よりやや長く形成されており、回転内枠55のほぼ全体と、同内枠55の端部に設けられたフランジ21とを囲っている。回転外枠41の鍔部42は、一例としてボルト止めにより、回転体13の端面に固定される。
鍔部42の外周には、図2(B)に示すように、半径方向に延びる1つの切欠き部42aが形成されている。この切欠き部42aには、フランジ21の外周部から引き出された配線17が通されている。配線17は、切欠き部42aを通って鍔部42の反対面側(回転体13から離れる側)に引き出され(図1参照)、回転外枠41の外周面に巻きつけられている。
上記のように、フランジ21から引き出された配線17が外枠55の切欠き部42aに引っ掛けられていることにより、回転外枠41を回転させた際に、内側のフランジ21及びそれに固定されたスリップリング軸23も一緒に回転するようになっている。本実施形態の構成の場合、後述する第2の実施形態の構成と比較して、部品点数が少なくて済み、スリップリング支持装置の軽量化にも有利である。
上記のように、フランジ21から引き出された配線17が外枠55の切欠き部42aに引っ掛けられていることにより、回転外枠41を回転させた際に、内側のフランジ21及びそれに固定されたスリップリング軸23も一緒に回転するようになっている。本実施形態の構成の場合、後述する第2の実施形態の構成と比較して、部品点数が少なくて済み、スリップリング支持装置の軽量化にも有利である。
なお、このような構成に限定されるものではない。回転内枠55とスリップリング軸23とが一緒に回転する構成(より具体的には、回転内枠55、回転外枠41、フランジ21、及びスリップリング軸23が一緒に回転する構成)である限り、具体的な構成は種々変更可能である。
回転外枠41の外周に巻き付けられた配線17の端部は、図1の破線にて模式的に示すように、再び鍔部42を通って回転外枠41の内周側へと引き回され、回転体13の内孔内を経由して、回転体13等に取り付けられた不図示のセンサーに繋がっている。
このセンサーとは、一例として、車軸(回転体)の状態を把握するための情報を検出するためのセンサーのことであり、具体的には、車軸の軸方向及び垂直方向の荷重値、車軸の所定箇所の温度、あるいは車軸の曲げ・ねじり応力を検出するためのセンサーである。
このセンサーとは、一例として、車軸(回転体)の状態を把握するための情報を検出するためのセンサーのことであり、具体的には、車軸の軸方向及び垂直方向の荷重値、車軸の所定箇所の温度、あるいは車軸の曲げ・ねじり応力を検出するためのセンサーである。
図1に示すように、回転外枠41と回転内枠55との間には、2種類の緩衝保持部材7、9が介装されている。1つは、両部材41、55同士の回転方向(円周方向)の位置決めをするためのゴムブッシュ(第2の緩衝保持部材)9である。もう1つは、両部材41、55同士の半径方向及び軸方向の位置決めするためのOリング(第1の緩衝保持部材)7である。
以下、これらの緩衝保持部材7、9について説明する。
以下、これらの緩衝保持部材7、9について説明する。
ゴムブッシュ9は、図2及び図3に示すように、中心孔を有する円筒状の弾性部材である。このゴムブッシュ9を収容するために、図3に示す通り、回転外枠41の内周面には半円状の溝41gが形成されており、それに対向する回転内枠55の外周面には同じく半円状の溝55gが形成されている。これら2つの溝41g、55gにより形成された円柱型の穴の中にゴムブッシュ9が嵌め込まれている。図2(A)に示すように、この例では、3個のゴムブッシュ9が円周方向に等間隔で配置されている。
このような3個のゴムブッシュ9により、回転内枠55と回転外枠41との相対的な回転が阻止されている。別な言い方をすれば、回転外枠41の回転力が、複数のゴムブッシュ9を介して回転内枠55に弾力的に伝達されるようになっている。
なお、ゴムブッシュ9(第2の緩衝保持部材)はこの形状に限定されるものではなく、内孔が形成されていない円柱状部材であってもよいし、あるいは、矩形断面の柱状部材や板状の部材であってもよい。回転外枠41と回転内枠55との間に介装されるゴムブッシュ9の数に関しても、3個に限定されるものではなく2個又は4個以上であってもよい。
上記の例では、ゴムブッシュ9の外径が半円状の溝41g、55gの内径とほぼ同じである。この場合、ゴムブッシュ9の外周面が溝41g、55gの内周面にぴったりと当接することとなる。この例に限らず、ゴムブッシュ9の輪郭形状あるいは溝55g等の形状を変更し、溝55gの底(半径方向内側部)とゴムブッシュ9の外周との間に隙間を設けるようにしてもよい。これにより、半径方向の力がゴムブッシュ9を介して回転内枠55に伝達されにくくなるので、軸芯の平行度や傾きに影響が及んで芯ブレや傾斜振動が生じることが抑制される。
続いて、Oリング7について説明する。
Oリング7は、中心に円孔を有した中空タイプのものであり、回転外枠41と回転内枠55との間において軸線方向の両端部に1個ずつ介装されている。区別のため、回転体13に近い側のOリングを符号「7A」で示し、遠い側のOリングを符号「7B」で示す。
Oリング7は、中心に円孔を有した中空タイプのものであり、回転外枠41と回転内枠55との間において軸線方向の両端部に1個ずつ介装されている。区別のため、回転体13に近い側のOリングを符号「7A」で示し、遠い側のOリングを符号「7B」で示す。
回転体13に近い側のOリング7Aは、図1に示すように、その半径方向外側が回転外枠41の内周面(フラットな円周面)に当接し、内側が回転内枠55の外周面(フラットな円周面)に当接している。
このOリング7Aの右側には、回転内枠55の外周の一部として形成された半径方向の立上り面44aが当接しており、同リング7Aの左側には、回転外枠41の内周の一部として形成された半径方向の立上り面57aが当接している。これらの2つの立上り面44a、57aに挟まれることによって、Oリング7Aの軸線方向の移動が阻止されている。
このOリング7Aの右側には、回転内枠55の外周の一部として形成された半径方向の立上り面44aが当接しており、同リング7Aの左側には、回転外枠41の内周の一部として形成された半径方向の立上り面57aが当接している。これらの2つの立上り面44a、57aに挟まれることによって、Oリング7Aの軸線方向の移動が阻止されている。
他方のOリング7Bは、上記Oリング7A同様、その半径方向外側が回転外枠41の内周面(フラットな円周面)に当接し、内側が回転内枠55の外周面(フラットな円周面)に当接している。
このOリング7Bの右側には、回転外枠55の一部として形成された半径方向の端面57bが当接しており、同リング7Bの左側には、回転内枠55の外周の一部として形成された半径方向の立上り面44bが当接している。これらの2つの面9a、44aに挟まれることによって、Oリング7Bの軸線方向の移動が阻止されている。
このOリング7Bの右側には、回転外枠55の一部として形成された半径方向の端面57bが当接しており、同リング7Bの左側には、回転内枠55の外周の一部として形成された半径方向の立上り面44bが当接している。これらの2つの面9a、44aに挟まれることによって、Oリング7Bの軸線方向の移動が阻止されている。
Oリング7が立上り面44a、57a(44b、57b)の間に介装されているため、回転外枠41に加わった軸方向の衝撃力は、緩衝されて回転内枠55に伝達される。また、この例のように、Oリング7の両側面が立上り面44a、57a等に接している場合、回転外枠41と回転内枠55との芯出しがより高精度に行われるという利点もある。
次に、これらOリング7の断面形状及び弾性特性について、より詳細に説明する。
Oリング7の材質は、一例として、硬さが60〜90Hs(JIS A ゴム硬度)のゴムである。図1のOリング7は、その径が3〜6mm程度(数ミリ程度)中空タイプのものであるが、リングの断面形状はこれに限定されるものではなく、中実円形のOリングや、楕円形のOリング、あるいはX形(Xリング)であってもよい。
Oリング7の材質は、一例として、硬さが60〜90Hs(JIS A ゴム硬度)のゴムである。図1のOリング7は、その径が3〜6mm程度(数ミリ程度)中空タイプのものであるが、リングの断面形状はこれに限定されるものではなく、中実円形のOリングや、楕円形のOリング、あるいはX形(Xリング)であってもよい。
ここで、Oリング及びXリングの特性について、以下、図4、図5を参照して説明する。図4は、リングの断面形状とそれに応じた荷重分布の変化を示す図であり、図4(A)が中実Oリング、図4(B)が中空Oリング、図4(C)がXリングを示している。図5は、各リングの荷重−撓み線図を示している。
図4(A)に示すように、中実のOリング7′を撓みδ0(一例として0.2mm)となるまで押し縮めた状態では、同Oリング7′の上下が、回転外枠41の内周面及び回転内枠55の外周面に局所的に当接し、その当接した領域で、回転内枠55に山型の応力分布が生じている。
図5に示す撓み0−撓みδ0の区間(これを「初期撓み」という)では、Oリング7′は、その上下の接触部のみが潰されて少量変形する。この区間では、Oリング7′は比較的変形しやすく、荷重−撓み線図は緩やかなカーブを画いている。
図5に示す撓み0−撓みδ0の区間(これを「初期撓み」という)では、Oリング7′は、その上下の接触部のみが潰されて少量変形する。この区間では、Oリング7′は比較的変形しやすく、荷重−撓み線図は緩やかなカーブを画いている。
一方、Oリング7′を、更に撓みδ1(一例として0.35mm)、撓みδ2(一例として0.5mm)となるまで押し縮めていくと、Oリング7′全体が横に押しつぶされ始める。このようにOリング7′の変形部分が広がっていくのに伴って、Oリング7′を縮ませるのに必要な荷重も急増する。
この状態では、図4(A)に示すように、Oリング7′の上下と回転外枠41の内周面及び回転内枠55の外周面との接触面積が増大すると共に、Oリングからの反発力も大きくなる。図5の破線の曲線に示すように、この区間(撓みδ0−撓みδ1、撓みδ1−撓みδ2)では、Oリング7′は急激に硬変し、荷重−撓み線図は放物線状のカーブを画くこととなる。換言すれば、この中実のOリング7′は、荷重−撓み線図がほぼ放物線を画くバネ定数であるといえる。
この状態では、図4(A)に示すように、Oリング7′の上下と回転外枠41の内周面及び回転内枠55の外周面との接触面積が増大すると共に、Oリングからの反発力も大きくなる。図5の破線の曲線に示すように、この区間(撓みδ0−撓みδ1、撓みδ1−撓みδ2)では、Oリング7′は急激に硬変し、荷重−撓み線図は放物線状のカーブを画くこととなる。換言すれば、この中実のOリング7′は、荷重−撓み線図がほぼ放物線を画くバネ定数であるといえる。
図4(B)及び図5に示すように、中空のOリング7も、上記中実のOリング7′と同様の特性を示す。但し、中空の場合、撓みが増えたときに中実のOリング7′ほどの急激な荷重増加にはならない(図5の一点鎖線の曲線を参照)。
図4(C)に示すように、Xリング8は、放射状に延び出した4つのリップ部分8a、8a、8b、8bを有しており、上側の2つのリップ部分8a、8aが回転外枠41の内周面に当接し、下側の2つのリップ部分8b、8bが回転内枠55の外周面に当接している。一般に、Xリングは、運動用シールとして優れた機能を備えている。
Xリングを撓みδ0(一例として0.2mm)、撓みδ1(一例として0.35mm)となるまで押し縮めた状態では、各リップ8aと回転外枠41の内周面、及び、各リップ8bと回転内枠55の外周面とのそれぞれ接触部において、山型の応力分布が生じている。
更に、撓みδ2(一例として0.5mm)となるまで押し縮めると、リング全体が横に押しつぶされ、上側の2つのリップ8aの上面全域が回転外枠41の内周面に接触し、下側の2つのリップ8bの下面全域が回転内枠55の外周面に接触する。この状態での応力分布は、図示するように、各リップの先端付近にピークを有する2山状の応力分布となる。
Xリングを撓みδ0(一例として0.2mm)、撓みδ1(一例として0.35mm)となるまで押し縮めた状態では、各リップ8aと回転外枠41の内周面、及び、各リップ8bと回転内枠55の外周面とのそれぞれ接触部において、山型の応力分布が生じている。
更に、撓みδ2(一例として0.5mm)となるまで押し縮めると、リング全体が横に押しつぶされ、上側の2つのリップ8aの上面全域が回転外枠41の内周面に接触し、下側の2つのリップ8bの下面全域が回転内枠55の外周面に接触する。この状態での応力分布は、図示するように、各リップの先端付近にピークを有する2山状の応力分布となる。
図5の実線の曲線に示すように、このようなXリング8も、上記Oリング7、7′同様、荷重−撓み線図が放物線状を画くバネ定数を示し、この例では、中実のOリング7′と中空のOリング7との中間的な特性を示している。
本実施形態のスリップリング支持装置1では、以上説明したように、回転外枠41と回転内枠55との間に介装された2個のOリング7A、7Bによって、回転外枠41と回転内枠55との間の半径方向及び軸方向の位置決めが行われ、また、3個のゴムブッシュ9(図2参照)によって、回転外枠41と回転内枠55との間の円周方向の位置決めが行われている。
各Oリング7(防振材)としては、3〜6mm程度の比較的小径なものを利用できるので、図10記載の構成と比較して、装置全体を小型化することが可能となる。
各Oリング7(防振材)としては、3〜6mm程度の比較的小径なものを利用できるので、図10記載の構成と比較して、装置全体を小型化することが可能となる。
また、このような小径のOリング7は、図10記載の構成(防振材121)と比較して、荷重を受けた際の撓み量が小さい。したがって、回転外枠41と回転内枠55との芯出しを高精度に行うことができ、ひいては、回転体13とスリップリング軸23との芯出し精度も向上させることができる。
断面積が大きなリング(図10の防振材121)の場合、弾性回復するときの残留歪みの影響を比較的受けやすいので、その材質によっては、元の状態に正確に復元しないおそれがあり、これにより、芯出し精度が低下する可能性がある。これに対して、本実施形態の構成によれば、小断面積のOリング7を利用するものであるので、残留歪みの影響を受けにくく、その結果、芯出し精度を向上させることができる。
断面積が大きなリング(図10の防振材121)の場合、弾性回復するときの残留歪みの影響を比較的受けやすいので、その材質によっては、元の状態に正確に復元しないおそれがあり、これにより、芯出し精度が低下する可能性がある。これに対して、本実施形態の構成によれば、小断面積のOリング7を利用するものであるので、残留歪みの影響を受けにくく、その結果、芯出し精度を向上させることができる。
図10の防振材121を気泡含有のスポンジ等とした場合には、回転時のスリップリングの振れ回りが大きくなるおそれがあったが、本実施形態のように比較的小径のOリング7を複数個使用する構成であれば、スリップリング20を高精度に芯出しすることができるので、振れ回りを最小限に抑えることができる。従って、スリップリング軸23の高速回転に対応可能となり、かつ、スリップリング20の長寿命化及び高信頼性化にも寄与することができる。
なお、回転体13に対するスリップリング20(スリップリング軸23)の芯出しには一例として0.1mm単位の精度が求められるところ、本実施形態の構成によれば、こうした高精度の芯出しを実現することができる。
上記のOリングやXリングとしては、JIS標準品などの汎用品を利用することができる。JIS標準品は寸法精度がよく、サイズも豊富であり、安価かつ容易に入手可能である。
上記のOリングやXリングとしては、JIS標準品などの汎用品を利用することができる。JIS標準品は寸法精度がよく、サイズも豊富であり、安価かつ容易に入手可能である。
(第2の実施形態)
次に、回転内枠55とスリップリング軸23とを、その軸23の端部に取り付けられたフランジ21を介して連結した例について図6を参照して説明する。
図6に示すように、このスリップリング支持装置2では、スリップリング軸23の回転体13(図1参照)に近い側の端部に取り付けられたフランジ21′が、上記実施形態のフランジ21よりも大きく形成されており、同図(B)に示すように、その外周付近の3箇所が回転内枠55の端面にボルト止めされている。したがって、スリップリング軸23、それに固定されたフランジ21′及び回転内枠55が一体的に回転することとなる。
回転内枠55と回転外枠41との間には、第1の実施形態と同様、2個のOリング7及び3個のゴムブッシュ9が介装されている。
次に、回転内枠55とスリップリング軸23とを、その軸23の端部に取り付けられたフランジ21を介して連結した例について図6を参照して説明する。
図6に示すように、このスリップリング支持装置2では、スリップリング軸23の回転体13(図1参照)に近い側の端部に取り付けられたフランジ21′が、上記実施形態のフランジ21よりも大きく形成されており、同図(B)に示すように、その外周付近の3箇所が回転内枠55の端面にボルト止めされている。したがって、スリップリング軸23、それに固定されたフランジ21′及び回転内枠55が一体的に回転することとなる。
回転内枠55と回転外枠41との間には、第1の実施形態と同様、2個のOリング7及び3個のゴムブッシュ9が介装されている。
本実施形態の構成によれば、スリップリング軸23の右端のフランジ21′を介して、回転内枠55とスリップリング軸23とが連結固定されているため、回転内枠55からの回転力がスリップリング軸23に確実に伝達される。
また、このようにフランジ21′と回転内枠55とが連結固定されている場合、回転内枠55とスリップリング軸23とが高精度に芯出しされることとなる。そのため、スリップリング外筒25と回転内枠55との間のベアリングB3、B4(図1参照)を1個省略して、図6に示すようにベアリングB4のみとすることが可能となる。
また、このようにフランジ21′と回転内枠55とが連結固定されている場合、回転内枠55とスリップリング軸23とが高精度に芯出しされることとなる。そのため、スリップリング外筒25と回転内枠55との間のベアリングB3、B4(図1参照)を1個省略して、図6に示すようにベアリングB4のみとすることが可能となる。
なお、図6のスリップリング支持装置2では、回転外枠41の外周に巻き付けられる配線17の巻き数が3巻きとなっており、図1の構成と異なっているが、これは本質的な相違ではない。
(第3の実施形態)
次に、上記第2の実施形態のように回転内枠55とスリップリング軸23とをフランジ21′を介して連結固定し、かつ、スリップリング軸23の端部にロータリーエンコーダ70を構成した例について図7を参照して説明する。
図7のスリップリング支持装置3の基本的な構造は、上述した図6の支持装置2と同じである。異なっている点の1つは、スリップリングの外筒25′が図6のものよりも長く形成され、回転内枠55の左端面から長く突き出ている点である。
次に、上記第2の実施形態のように回転内枠55とスリップリング軸23とをフランジ21′を介して連結固定し、かつ、スリップリング軸23の端部にロータリーエンコーダ70を構成した例について図7を参照して説明する。
図7のスリップリング支持装置3の基本的な構造は、上述した図6の支持装置2と同じである。異なっている点の1つは、スリップリングの外筒25′が図6のものよりも長く形成され、回転内枠55の左端面から長く突き出ている点である。
また、スリップリング外筒25′内の図示左側のベアリングB2のところでは、スリップリング軸23の外側に筒状のスリーブ26が固定的に嵌められ、このスリーブ26を介して、スリップリング軸23がベアリングB2に支持されている。スリーブ26はスリップリング軸23に固定されているため、スリップリング軸23とともに回転する。
スリーブ26はベアリングB2を通って図示左側に延び出している。このスリーブ26の延び出した側の端部付近にロータリーエンコーダ70が構成されている。
スリーブ26はベアリングB2を通って図示左側に延び出している。このスリーブ26の延び出した側の端部付近にロータリーエンコーダ70が構成されている。
ロータリーエンコーダ70を構成するスリット円盤71は、その内周がスリーブ26の外周に固定され、スリップリング軸23に対して垂直に取り付けられている。スリット円盤71は、薄い板状の部材であり、一例として、放射状の複数のスリット(不図示)が形成されている。
このスリット円盤71の一部を挟み込むようにして、エンコーダ70を構成する他の部品であるセンサユニット73がスリップリング外筒25′内周に固定されている。センサユニット73は一例として光学センサーを内蔵しており、スリット円盤71のスリットを通過した光を検出することによって、スリップリング軸23(車軸の回転数に同じ)の回転数を検出する。検出された情報は、配線19を通じて外部に送出される。
本実施形態の構成によれば、スリップリング内にロータリーエンコーダ70が設けられているため、スリップリング軸23の回転角(ひいては車軸の回転数)を検出することができる。具体的には、車輪が回転角1°ごとに(一例として360パルスのエンコーダの場合)区分されるので、そこに同期して対応する計測データを貼り合わせることにより、同一区域に異常情報が累積され、車軸側の異常を特定することができる。ロータリーエンコーダ70が設けられていることにより、異常が車軸側に生じているのか、又は、レール側に生じているのかを判別することができる。
スリップリング軸23にスリット円盤71を設け、スリップリング外筒25′に計測器(不図示)を設けるようにすれば、軸及び外筒を少し延ばすだけで済み、重複する機能を割愛できるため、コンパクト化することができる。かつ、振動緩衝機能を有する支持装置までが共用できるので、狭い軸箱周りの取り付けスペースにも問題なく設置することが可能である。
スリップリング軸23にスリット円盤71を設け、スリップリング外筒25′に計測器(不図示)を設けるようにすれば、軸及び外筒を少し延ばすだけで済み、重複する機能を割愛できるため、コンパクト化することができる。かつ、振動緩衝機能を有する支持装置までが共用できるので、狭い軸箱周りの取り付けスペースにも問題なく設置することが可能である。
なお、本実施形態の構成であっても、回転外枠41と回転内枠55との間にOリング7(第1の緩衝保持部材)及びゴムブッシュ9(第2の緩衝保持部材)が介装されているため、それによる作用効果を上記実施形態と同様に得ることができる。
(第4の実施形態)
次に、上記実施形態よりもやや小型のスリップリング20Aに対応したスリップリング支持装置4について図8を参照して説明する。
図8に示すように、このスリップリング20Aは、第1の実施形態のスリップリング20(図1参照)のものよりも短いスリップリング外筒25Aを備えている。このスリップリング外筒25Aの図示右側の開口部には、スリップリング軸23Aを支持するベアリングB5が嵌め込まれている。この例では、スリップリング軸23AはこのベアリングB5のみによって片持ち状に支持されている。
次に、上記実施形態よりもやや小型のスリップリング20Aに対応したスリップリング支持装置4について図8を参照して説明する。
図8に示すように、このスリップリング20Aは、第1の実施形態のスリップリング20(図1参照)のものよりも短いスリップリング外筒25Aを備えている。このスリップリング外筒25Aの図示右側の開口部には、スリップリング軸23Aを支持するベアリングB5が嵌め込まれている。この例では、スリップリング軸23AはこのベアリングB5のみによって片持ち状に支持されている。
スリップリング軸23Aの端部に取り付けられたフランジ21′は第2の実施形態のものと同じであり、該フランジ21′の外周付近が、内枠本体53の端面にボルト止めされている。スリップリング外筒25Aの反対側(図示左側)の開口部には蓋25aが取り付けられている。
なお、図8では、スリップリング軸23の外周の集電環及びそれに摺動接触するブラシについては図示を省略している。
なお、図8では、スリップリング軸23の外周の集電環及びそれに摺動接触するブラシについては図示を省略している。
スリップリング外筒25Aの外側には、第1の実施形態において内枠本体53に取り付けられていた押さえ部材54は使用されてなく、内枠本体53のみが、回転内枠として設けられている。
この内側本体53の外側には、第1の実施形態と同様の回転外枠41が設けられており、該回転外枠41と内枠本体53との間に、2個の中実Oリング7A′、7B′及び3個のゴムブッシュ9が介装されている。
この内側本体53の外側には、第1の実施形態と同様の回転外枠41が設けられており、該回転外枠41と内枠本体53との間に、2個の中実Oリング7A′、7B′及び3個のゴムブッシュ9が介装されている。
Oリング7A′、7B′及びゴムブッシュ9の役割は第1の実施形態のものと同じであるが、Oリング7′の配置位置が第1の実施形態と比較して異なっている。すなわち、この例では、Oリング同士の配置間隔が狭くなっており、図示左側のOリング7B′がゴムブッシュ9よりも内側に配置されている。
但し、Oリング同士の配置間隔が狭くなったとはいえ、このように互いに所定の間隔をあけて左右2個のOリング7A′、7B′が介装されている場合、回転外枠41と回転内枠(内枠本体53)との芯出しが精度よく行われる。
但し、Oリング同士の配置間隔が狭くなったとはいえ、このように互いに所定の間隔をあけて左右2個のOリング7A′、7B′が介装されている場合、回転外枠41と回転内枠(内枠本体53)との芯出しが精度よく行われる。
ゴムブッシュ9及びそれが収容される構造部(半円状の溝)については、第1の実施形態と同様である。但し、この例では、押さえ部材54が使用されていないため、その代わりに、回転外枠41と回転内枠(内枠本体53)との間にスナップリング59が嵌められており、それにより、ゴムブッシュ9の抜けが防止されている。
以上説明したように、スリップリング20Aが比較的短く小型である場合には、触れ回りの問題が生じにくいので、回転内枠(内枠本体53)とスリップリング外筒25Aとの間のベアリングB3、B4(図1等参照)を省略することができる。
この場合であっても、回転外枠41と内枠本体53との間にOリング7A′、7B′(第1の緩衝保持部材)及びゴムブッシュ9(第2の緩衝保持部材)が介装されているため、それによる作用効果を上記実施形態と同様に得ることができる。
この場合であっても、回転外枠41と内枠本体53との間にOリング7A′、7B′(第1の緩衝保持部材)及びゴムブッシュ9(第2の緩衝保持部材)が介装されているため、それによる作用効果を上記実施形態と同様に得ることができる。
(第5の実施形態)
図8のスリップリング支持装置の構成を更に変形させた例を図9に示す。
このスリップリング支持装置4′は、基本的な構造は図8のものと同じであるが、回転内枠55(正確には内枠本体53)と回転外枠41との間に配置されていたゴムブッシュ9(図8参照)が省略されている点が相違している。
図8のスリップリング支持装置の構成を更に変形させた例を図9に示す。
このスリップリング支持装置4′は、基本的な構造は図8のものと同じであるが、回転内枠55(正確には内枠本体53)と回転外枠41との間に配置されていたゴムブッシュ9(図8参照)が省略されている点が相違している。
内枠本体53と回転外枠41との間に、2個のOリング7A′、7B′が介装されている点は、図8の構成と同じである。ただし、ゴムブッシュ9を省略したのに伴って、一方のOリング7B′の配置位置をより端部側(図示左側)に変更している。これにより、Oリング同士の間隔がやや広くなっている。
Oリング7A′の断面両側部(図の左右両側の部分)は、回転外枠41の内周に形成された半径方向の端面57b、及び、回転内枠53の外周に嵌められたスナップリング59の片面に当接している。一方、Oリング7B′の両側部は、回転外枠41の内周に形成された半径方向の立上り面57a、及び、内枠本体53の外周に形成された半径方向の立上り面44aに当接している。こうした構造自体は、第1の実施形態(図1参照)のOリング7A周りの構造と同様である。また、このように、Oリングの断面両側部をそれぞれ半径方向の立上り面44a、57aに当接させる構成とすることで、回転外枠41に対する回転内枠(内枠本体53)の芯出し精度を向上させることができる点についても、第1の実施形態と同じである。
このように構成された本実施形態のスリップリング支持装置4′であっても、Oリング7A′、7B′で回転内枠(内枠本体53)を支持するようにしたことによる作用効果は、上記第1の実施形態と同様に得ることができる。
1〜4・・・スリップリング支持装置、7・・・Oリング、8・・・Xリング、9・・・ゴムブッシュ、13・・・回転体、17・・・配線、19・・・配線、20、20A・・・スリップリング、21、21′・・・フランジ、23、23A・・・スリップリング軸、25、25′25A・・・スリップリング外筒、25a・・・蓋、26・・・スリーブ、27A・・・支持部材、29・・・ブラシ、35・・・スナップリング、41・・・回転外枠、41g・・・溝、42a・・・切欠き部、44a・・・立上り面、53・・・内枠本体、54・・・押さえ部材、55・・・回転内枠、55g・・・溝、57a・・・立上り面、59・・・スナップリング、70・・・ロータリーエンコーダ
Claims (12)
- 回転するスリップリング軸、非回転のスリップリング外筒、及び該外筒内に取り付けられており前記スリップリング軸の外周と摺動接触するブラシを有し、回転体から非回転部位に信号を取り出すスリップリングの支持装置であって、
前記回転体の端部に固定される筒状の回転外枠と、
該回転外枠の内周部において、前記スリップリング外筒の外周部にベアリングを介して組み付けられている筒状の回転内枠と、
前記回転外枠と該回転内枠との間に介在して、該回転内枠を前記回転外枠に対して半径方向及び軸方向に防振保持する第1の緩衝保持部材と、
前記回転外枠の一部と該回転内枠の一部との間にまたがるように配置され、前記回転内枠を前記回転外枠に対して円周方向に防振保持する第2の緩衝保持部材と、
を備えることを特徴とするスリップリング支持装置。 - 回転するスリップリング軸、非回転のスリップリング外筒、及び該外筒内に取り付けられており前記スリップリング軸の外周と摺動接触するブラシを有し、回転体から非回転部位に信号を取り出すスリップリングの支持装置であって、
前記回転体の端部に固定される筒状の回転外枠と、
該回転外枠の内周部において、前記スリップリング外筒を取り囲むと共に、前記スリップリング軸に取り付けられたフランジの外周部が固定される筒状の回転内枠と、
前記回転外枠と該回転内枠との間に介在して、該回転内枠を前記回転外枠に対して半径方向及び軸方向に防振保持する第1の緩衝保持部材と、
前記回転外枠の一部と該回転内枠の一部との間にまたがるように配置され、前記回転内枠を前記回転外枠に対して円周方向に防振保持する第2の緩衝保持部材と、
を備えることを特徴とするスリップリング支持装置。 - 前記第1の緩衝保持部材がリング状の弾性部材であり、前記回転内枠と前記回転外枠の間の軸方向両端部に配置されていることを特徴とする、請求項1又は2に記載のスリップリング支持装置。
- 前記スリップリング軸の軸方向又は半径方向の荷重を受けた際の、第1の緩衝保持部材の荷重−撓み曲線が放物線状の非線形特性を示すことを特徴とする、請求項1〜3のいずれか1項に記載のスリップリング支持装置。
- 前記第1の緩衝保持部材が、中実Oリング、中空Oリング、又はXリングであることを特徴とする、請求項1〜3のいずれか1項に記載のスリップリング支持装置。
- 前記回転外枠の内周部に溝が形成されると共に、前記回転内枠の外周部にも、該溝に対向する他の溝が形成されており、
前記各第2の緩衝保持部材は、前記溝同士の間に嵌め込まれた複数の弾性部材であることを特徴とする、請求項1〜5のいずれか1項に記載のスリップリング支持装置。 - 前記第2の緩衝保持部材を前記溝内に収容した際に、該緩衝保持部材の外周と前記溝の底との間に隙間が確保されていることを特徴とする、請求項6に記載のスリップリング支持装置。
- 前記スリップリング軸と前記回転内枠とが、前記スリップリング軸の端部に固定されたフランジを介して、相互に固定連結されていることを特徴とする、請求項1〜7のいずれか1項に記載のスリップリング支持装置。
- 前記スリップリング外筒と前記回転内枠との間のベアリングが、前記スリップリング外筒の軸方向両端部に設けられていることを特徴とする、請求項1に記載のスリップリング支持装置。
- 前記スリップリング軸における前記回転体から離れた側の端部に、ロータリーエンコーダが構成されていることを特徴とする、請求項1に記載のスリップリング支持装置。
- 回転するスリップリング軸、非回転のスリップリング外筒、前記スリップリング軸に取り付けられたフランジ、及び該外筒内に取り付けられており前記スリップリング軸の外周と摺動接触するブラシを有し、回転体から非回転部位に信号を取り出すスリップリングの支持装置であって、
前記回転体の端部に固定されると共に、前記スリップリングのフランジから径方向外側に引き出された配線が架け渡され該フランジと一体に回転する筒状の回転外枠と、
該回転外枠の内周部において、前記スリップリング外筒を取り囲む筒状の回転内枠と、
前記回転外枠と該回転内枠との間で、前記スリップリング軸の軸方向に互いに離れて配置され、該回転内枠を前記回転外枠に対して半径方向及び軸方向に防振保持する2つの緩衝保持部材と、
を備えることを特徴とするスリップリング支持装置。 - 前記緩衝保持部材がリング状の弾性部材であって、その断面両側部が、前記回転内枠の一部に形成された半径方向の立上り面と、前記回転外枠の一部に形成された半径方向の立上り面と、に当接していることを特徴とする、請求項11に記載のスリップリング支持装置。
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---|---|---|---|
JP2007008018A JP2008176982A (ja) | 2007-01-17 | 2007-01-17 | スリップリング支持装置 |
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Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPWO2014185489A1 (ja) * | 2013-05-17 | 2017-02-23 | 株式会社ニコン | 駆動装置及びロボット装置 |
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- 2007-01-17 JP JP2007008018A patent/JP2008176982A/ja active Pending
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