JP2008176365A - 印刷処理装置、印刷処理プログラム及び記録媒体 - Google Patents

Abstract

【課題】本発明は、文字の視認性が良好な状態の印刷設定を容易なものとする印刷処理装置、印刷処理プログラム及び記録媒体に関する。
【解決手段】コンピュータ端末ＰＣ１〜ＰＣｍは、アプリケーション１１で作成された描画データを、描画部２１で印刷設定内容に応じて印刷データに変換すると、フォントサイズ判定部２２で、該変換した印刷データにＵＩ部２５で設定された希望最小フォント以下のフォントサイズの文字が含まれているか否か判定し、希望最小フォントサイズ以下の文字が含まれていると、レイアウト希望受付部２３による該印刷設定の変更を可能としている。したがって、印刷前に、印刷物の文字の視認性を確保しつつ、ユーザの意図する印刷設定や印刷レイアウトによる印刷処理を行わせることができる。
【選択図】 図３

Description

本発明は、印刷処理装置、印刷処理プログラム及び記録媒体に関し、詳細には、文字の視認性が良好な状態の印刷設定を容易なものとする印刷処理装置、印刷処理プログラム及び記録媒体に関する。

コンピュータ等の情報処理装置からネットワーク接続または直接接続されているプリンタ、複合装置、複写装置等の画像形成装置に対して行う印刷においては、該情報処理装置から画像形成装置に印刷設定とともに印刷データを送信して、該画像形成装置に印刷データの用紙への印刷を行わせるが、この場合、情報処理装置が、該画像形成装置に対応したプリンタドライバを搭載して、該プリンタドライバのユーザインターフェイス（ＵＩ）によって、情報処理装置のディスプレイに表示される各印刷設定項目毎に設定値の設定を行い、該印刷設定を印刷データとともに画像形成装置に送って、画像形成装置が、該各印刷設定項目に対応する印刷設定で印刷データを印刷出力する。

このような印刷処理においては、ユーザの設定した印刷設定で印刷するだけでは、可読性が失われる場合がある。

例えば、従来から複数ページの原稿データを１枚の印刷用紙に集約して印刷する、いわゆるＮアップ印刷（Ｎｉｎ１印刷）においては、集約度が大きくなると、文字のフォントサイズが小さくなり、可読性が損なわれるおそれがある。

そこで、従来、Ｎアップモードでの印刷において、所定のサイズ（例えば、指定された希望最小フォントサイズ）以下の文字が含まれないような最大のＮアップ枚数（集約枚数）を算出して、該算出したＮアップ枚数の原稿画像を１枚の印刷用紙に印刷する印刷装置が提案されている（特許文献１参照）。

この従来技術によれば、所定サイズよりも大きいサイズの文字を用いたＮアップ印刷を行うことができ、可読性を向上させることができる。

特開２００４−１０２７１２号公報

しかしながら、上記公報記載の従来技術にあっては、印刷対象の原稿の全ページ内での最小フォントサイズによって全ページのＮアップ枚数が決定されるため、必ずしもユーザが希望する印刷レイアウト等の印刷設定とはならず、利用性が悪いという問題があった。

すなわち、ユーザが指定したＮアップ枚数でＮアップ印刷を行う場合には、印刷レイアウトや印刷設定状態がどのような状態になるかは、ユーザが想像することができるが、上記従来技術にあっては、文字サイズによって自動的にＮアップ枚数が決定されてしまうため、ユーザの希望しない印刷レイアウトとなるおそれがあり、利用性が悪いという問題があった。

そこで、本発明は、文字の視認性を保ちつつ、ユーザの意図する印刷レイアウト等の印刷設定を反映させた印刷処理を行い、利用性の良好な印刷処理装置、印刷処理プログラム及び記録媒体を提供することを目的としている。

請求項１記載の発明の印刷処理装置は、印刷対象データを印刷設定内容に応じて印刷データに変換する印刷処理装置において、前記印刷データに所定のフォントサイズ以下のフォントが含まれているか否かを判定するフォントサイズ判定手段と、前記印刷設定の変更を可能とする印刷設定変更手段と、前記フォントサイズ判定手段が印刷データに前記所定のフォントサイズ以下のフォントが含まれていると判定すると、前記印刷設定変更手段による前記印刷設定の変更を可能とする制御手段とを備えていることにより、上記目的を達成している。

この場合、例えば、請求項２に記載するように、前記印刷設定変更手段は、前記印刷設定として、変倍率、印刷用紙サイズ、印刷データの１ページに集約させる印刷対象データのページ数及び印刷解像度のうち少なくとも１つを変更可能であってもよい。

また、例えば、請求項３に記載するように、前記印刷設定変更手段は、前記印刷設定として、文字の座標、フォント名及びフォントサイズ等の文字属性を変更可能であってもよい。

さらに、例えば、請求項４に記載するように、前記印刷処理装置は、前記所定のフォントサイズを、フォント名毎または印刷解像度毎に指定するフォントサイズ指定手段を備えていてもよい。

また、例えば、請求項５に記載するように、前記印刷処理装置は、所定の表示手段を備え、前記制御手段は、前記印刷設定変更手段で前記印刷設定が変更されると、該変更後の印刷設定での印刷データの印刷状態を前記表示手段にプレビュー表示させてもよい。

さらに、例えば、請求項６に記載するように、前記印刷設定変更手段は、前記印刷データのうち前記所定フォントサイズ以下のフォントの含まれるページの印刷の中止を選択可能であってもよい。

請求項７記載の発明の印刷処理プログラムは、コンピュータを、請求項１から請求項６のいずれかに記載の印刷処理装置として機能させることにより、上記目的を達成している。

請求項８記載の発明の記録媒体は、請求項７記載の印刷処理プログラムを記録することにより、上記目的を達成している。

本発明によれば、印刷対象データを印刷設定内容に応じて変換した印刷データに所定のフォントサイズ以下のフォントが含まれていると、該印刷設定の変更を可能としているので、印刷前に、印刷結果の文字の視認性を確保することができるとともに、ユーザの意図する印刷設定や印刷レイアウトによる印刷処理を行わせることができ、利用性を向上させることができる。

以下、本発明の好適な実施例を添付図面に基づいて詳細に説明する。なお、以下に述べる実施例は、本発明の好適な実施例であるから、技術的に好ましい種々の限定が付されているが、本発明の範囲は、以下の説明において特に本発明を限定する旨の記載がない限り、これらの態様に限られるものではない。

図１〜図７は、本発明の印刷処理装置、印刷処理プログラム及び記録媒体の一実施例を示す図であり、図１は、本発明の印刷処理装置、印刷処理プログラム及び記録媒体の一実施例を適用した印刷システム１のシステム構成図である。

図１において、印刷システム１は、ＬＡＮ（Local Area Network）等のネットワークＮＷに複数のコンピュータ端末ＰＣ１〜ＰＣｍとプリンタＰｒ１〜Ｐｒｎが接続されている。なお、印刷システムとしては、上記コンピュータ端末ＰＣ１〜ＰＣｍとプリンタＰｒ１〜ＰｒｎがネットワークＮＷで接続されている構成に限るものではなく、例えば、情報処理装置と印刷装置が一体化した複写装置等のような印刷システムであってもよいし、図２に示すように、コンピュータ端末ＰＣとプリンタＰｒが通信線ＮＬで直接接続されていてもよい。

プリンタＰｒ１〜Ｐｒｎは、例えば、印刷制御部と印刷エンジン部等を備えており、ネットワークＮＷを介してコンピュータ端末ＰＣ１〜ＰＣｍから印刷設定データと印刷データを受信する。プリンタＰｒ１〜Ｐｒｎは、その印刷制御部でネットワークＮＷからの印刷設定データと印刷データを受け取り、印刷エンジン部で、当該印刷設定データの設定内容で実際に印刷処理を行う。印刷エンジン部は、例えば、電子写真方式の印刷エンジンが用いられており、レーザを用いた電子写真方式で記録紙に画像を記録出力するのに必要な部品、例えば、感光体、光書込部、現像部、帯電部及びクリーニング部等を備えている。そして、このような印刷エンジン部は、印刷制御部から受け取った印刷データにより光書込部を動作させて感光体上に静電潜像を形成し、現像部によりトナーを感光体上に供給して現像してトナー画像を形成する。印刷エンジン部は、給紙部から記録紙を感光体と転写部との間に給紙して、感光体上のトナー画像を記録紙に転写させ、トナー画像の転写された記録紙を定着部に搬送して、定着部で加熱・加圧して記録紙上のトナー画像を定着させることで、画像を形成する。

コンピュータ端末（印刷処理装置）ＰＣ１〜ＰＣｍは、例えば、通常のハードウェア構成に、ディスプレイ（表示手段）、キーボード、マウス等の入力部等を備えたパーソナルコンピュータ等が用いられ、図３にそのソフトウェア構成を示すように、ウィンドウズ（Windows：登録商標）等のＯＳ（Operating System）上に、アプリケーション（アプリケーションソフトウェア）１１、ＧＤＩ（Graphic Device Interface）１２、記憶領域部１３、プリンタドライバ１４、スプーラ１５及びポートモニタ１６等を備えている。

プリンタドライバ（印刷処理プログラム）１４は、描画部２１、フォントサイズ判定部２２、レイアウト希望受付部２３、プレビュー表示部２４及びＵＩ（User Interface）部２５等を備えている。

このコンピュータ端末ＰＣ１〜ＰＣｍは、ＣＤ（Compact Disc）、ＣＤ−ＲＷ（Compact Disc Rewritable ）、ＤＶＤ（Digital Video Disk）、フレキシブルディスク等の記録媒体に記録されている印刷処理方法を実行する印刷処理プログラムとしてのプリンタドライバを読み込んで導入することで、後述する印刷処理を実行する印刷処理装置として構築される。

アプリケーション１１は、ＯＳ上に、文書作成ソフトウェア、図形作成ソフトウェア、表計算ソフトウェア、データベースソフトウェア等のソフトウェアであり、ユーザＹＵによって、これらのアプリケーション１１で作成された描画データの印刷命令が、アプリケーション１１に対して行われると、アプリケーション１１が、ＧＤＩ１２にＤＥＶＭＯＤＥ（印刷設定）とＧＤＩコール及び印刷対象データである描画データを渡し、ＧＤＩ１２は、受け取った描画データをプリンタドライバ１４の描画部２１に渡す。また、アプリケーション１１は、ＵＩ部２５にＤＥＶＭＯＤＥを送る。

ＵＩ部（フォントサイズ指定手段）２５は、ＤＥＶＭＯＤＥを受け取ると、印刷設定用のユーザインターフェイスをディスプレイに表示し、ユーザＹＵがこのユーザインターフェイスに対して印刷設定を行うと、アプリケーション１１が該描画データをＧＤＩ１２に渡す。このＧＤＩ１２は、ウィンドウズに搭載されているプログラムの一つで、プリンタやディスプレイをコントロールし、機種や装置による差異を吸収して、各アプリケーション１１の見た目や操作感（Ｌｏｏｋ＆Ｆｅｅｌ）をウィンドウズが提供するものに統一する。特に、ＵＩ部２５は、印刷設定において、図４に示すような希望最小フォントサイズの設定と希望最小フォントサイズ以下のフォントを含む印刷データ（描画部２１が描画データを印刷設定に基づいて印刷先のプリンタＰｒ１〜Ｐｒｎに対応させて変換した印刷データ）のページの処理方法を問い合わせる希望最小フォント設定画面ＵＧ１をディスプレイに表示し、ユーザＹＵは、この希望最小フォントの設定と希望最小フォントサイズ以下のフォントを含む印刷データのページの処理方法を選択設定する。この希望最小フォントサイズ以下のフォントを含む印刷データのページの処理方法としては、例えば、図４に示すように、「印刷しない」と「設定及びレイアウトを変更する」のいずれかを選択する方法を選択することができるが、処理方法としては、これらの処理方法に限るものではない。

また、ＵＩ部２５は、希望最小フォント設定画面ＵＧ１における希望最小フォントサイズの設定を、フォント名毎や印刷解像度毎に設定できるようにしてもよい。

このようにすると、印刷物の文字の視認性を適切に確保することができるとともに、ユーザの意図する印刷設定や印刷レイアウトによる印刷処理をより一層適切に行わせることができる。

さらに、ＵＩ部２５は、希望最小フォント設定画面ＵＧ１における希望最小フォントサイズの設定を、コンピュータ端末ＰＣ１〜ＰＣｍが搭載しているフォントのフォントサイズから任意に選択するようにしてもよい。

このようにすると、希望最小フォントサイズの設定を、適切かつ容易に行うことができる。

描画部２１は、ＧＤＩ１２から受け取った描画データから印刷設定や印刷レイアウトを反映した印刷データを作成し、また、設定変更や印刷レイアウトの変更に応じて印刷データを編集する。描画部２１は、受け取った描画データの全ページ分を記憶領域部１３に一時保管して、該描画データを印刷設定データに基づいて変換した印刷データとＵＩ部２５の取得した希望最小フォントサイズをフォントサイズ判定部２２に渡す。

フォントサイズ判定部２２は、ユーザが希望した最小フォントサイズ（以下、希望最小フォントサイズという。）以下のフォントサイズの文字（フォント）の情報を印刷データから抽出して、抽出結果を文字情報として描画部２１に渡す。

描画部（制御手段）２１は、ＵＩ部２５の取得した印刷設定、印刷データ及びフォントサイズ判定部２２の判定結果の文字情報をレイアウト希望受付部２３に渡し、レイアウト希望受付部２３は、受け取った文字情報から印刷データに希望最小フォントサイズ以下のサイズの文字が含まれていた場合にユーザにその印刷データを印刷するかどうか、印刷設定の変更及びレイアウトの変更を問い合わせる設定変更画面ＵＧ２（図７参照）をディスプレイに表示させる。

また、描画部２１は、印刷データをプレビュー表示部２４に渡し、プレビュー表示部２４は、受け取った印刷データを上記設定変更画面ＵＧ２に印刷プレビュー（プレビュー画像ＰＧ：図７参照）としてディスプレイ表示して、ユーザに提示する。

そして、描画部２１は、最終的に編集した印刷データ及び該印刷データのＰＪＬ（プリンタジョブ制御言語）をスプーラ１５に渡す。

スプーラ１５は、描画部２１から受け取った印刷データの印刷ジョブを保持、管理する機能を奏し、ポートモニタ１６は、プリンタＰｒ１〜Ｐｒｎの接続されているポート、本実施例では、ネットワークＮＷの接続されているポートの監視を行って、印刷データ及びＰＪＬを印刷先のプリンタＰｒ１〜Ｐｒｎに送信する。

次に、本実施例の作用を説明する。本実施例の印刷システム１のコンピュータ端末ＰＣ１〜ＰＣｍは、印刷設定後の印刷データに、指定の希望最小フォントサイズ以下のサイズの文字が含まれていると、選択に応じて印刷設定を変更可能として、文字の視認性を保ちつつ、ユーザの意図する印刷レイアウト等の印刷設定を反映させた印刷処理を図５及び図６に示すように行う。

コンピュータ端末ＰＣ１〜ＰＣｍは、図５に示すように、ユーザＹＵがアプリケーション１１で、文書の印刷命令を発行すると、プリンタドライバ１４の描画部２１が、アプリケーション１１からＧＤＩ１２を通して描画データと印刷設定データを受け取り（ステップＳ１０１）、描画部２１は、受け取った描画データの全ページ分を記憶領域部に保存する（ステップＳ１０２）。

描画部２１は、処理対象の原稿の描画データのうち、未処理のページが残っているかチェックし（ステップＳ１０３）、未処理のページが残っていると、印刷設定に応じて印刷用紙１枚分の描画データを記憶領域部１３から取り出して印刷設定に基づいて編集して印刷データに変換する（ステップＳ１０４）。描画部２１は、この印刷データの編集においては、例えば、印刷設定において、２−ＵＰ印刷（２ページ分の原稿を印刷用紙１枚に印刷する）が設定されていると、原稿２ページ分の印刷データを記憶領域部１３から取り出して１枚の印刷用紙の大きさに縮小して配置する。

描画部２１は、印刷データを編集すると、図４に示した希望最小フォント設定画面ＵＧ１で設定されＵＩ部２５の取得した希望最小フォントサイズと印刷データをフォントサイズ判定部２２に渡して、フォントサイズ判定部２２が該印刷データから希望最小フォントサイズ以下のサイズの文字の情報を印刷データから抽出して、抽出結果を文字情報として描画部２１に渡す（ステップＳ１０５）。

描画部２１は、図６に示すように、フォントサイズ判定部２２の判定結果から希望最小フォントサイズ以下のサイズの文字が印刷データに含まれているかチェックし（ステップＳ１０６）、印刷データに希望最小フォントサイズ以下のサイズの文字が含まれていないときには、該ページの印刷データをスプーラ１５及びポートモニタ１６を介して印刷先のプリンタＰｒ１〜Ｐｒｎに送信して（ステップＳ１０７）、図５に示すように、次の印刷用紙の処理に進んで（ステップＳ１０８）、ステップＳ１０３に戻り、原稿ページが残っているかのチェックから上記同様に処理する（ステップＳ１０３〜Ｓ１０８）。

図６のステップＳ１０６で、印刷データに希望最小フォントサイズ以下のサイズの文字が含まれているときには、描画部２１は、図４に示した希望最小フォント設定画面ＵＧ１で設定されＵＩ部２５の取得した希望最小フォントサイズ以下のフォントを含むページの処理方法として、「設定及びレイアウトを変更する」が選択されているかチェックし（ステップＳ１０９）、設定変更が選択されていないときには、図５に示すように、そのまま次の印刷用紙の処理に進んで（ステップＳ１０８）、ステップＳ１０３に戻り、原稿ページが残っているかのチェックから上記同様に処理する（ステップＳ１０３〜Ｓ１０９）。

図６のステップＳ１０９で、設定変更が選択されていると、描画部２１は、プレビュー表示部２４に、図７に示すような印刷データのプレビュー画像ＰＧを含む設定変更画面ＵＧ２をディスプレイに表示させて、印刷設定の設定変更を可能とする（ステップＳ１１０）。

この設定変更画面ＵＧ２には、「このページだけ印刷しない」、「以下のように変更して印刷する」の印刷希望情報の変更項目、印刷設定変更項目、レイアウト変更項目及びプレビュー画像ＰＧが表示され、ユーザＹＵは、この設定変更画面ＵＧ２を利用して、プレビュー画像ＰＧを見ながら、これらの印刷希望の変更、印刷設定の変更及びレイアウト変更を操作することができる。そして、設定変更画面ＵＧでは、変更可能な印刷設定項目として、変倍率、印刷用紙サイズ、１枚の印刷用紙に集約させる印刷対象データである描画データのページ数（Ｎ−ＵＰ数）、印刷解像度及び文字属性が設けられており、また、変更可能な文字属性として、文字の座標、フォント名及びフォントサイズが設けられている。

ユーザＹＵがこの設定変更画面ＵＧ２のプレビュー画像ＰＧを見て設定変更画面ＵＧ２を利用して設定変更操作を行うと、レイアウト希望受付部２３が、該設定希望情報、印刷設定の変更情報、レイアウトの変更情報及び設定変更の終了を示す変更終了情報を取得して描画部２１に渡し、描画部２１は、これらの情報をレイアウト希望受付部２３から受け取ると（ステップＳ１１１）、変更が終了したかチェックし（ステップＳ１１２）、変更が終了していないときには、印刷設定の変更情報とレイアウトの変更情報に応じて、該変更後の印刷用紙１枚分の描画データを記憶領域部１３から取り出して、該変更後のレイアウトを含む印刷設定に応じた印刷データに編集する（ステップＳ１１３）。

次に、描画部２１は、希望最小フォントサイズと変更後の印刷設定による印刷データをフォントサイズ判定部２２に渡し、フォントサイズ判定部２２が、該印刷データから希望最小フォントサイズ以下のサイズの文字の情報を印刷データから抽出して、抽出結果が文字情報として描画部２１に渡す（ステップＳ１１４）。

描画部２１は、フォントサイズ判定部２２から文字情報を受け取ると、ステップＳ１１０に戻って、再度、プレビュー画像ＰＧを含む設定変更画面ＵＧ２をプレビュー表示部２４に表示させ（ステップＳ１１０）、設定希望情報、印刷設定の変更情報、レイアウトの変更情報及び変更終了情報をレイアウト希望受付部２３から受け取ると（ステップＳ１１１）、変更が終了したかチェックする（ステップＳ１１２）。

ステップＳ１１２で、変更が終了していないときには、描画部２１は、変更情報に応じた印刷データの変換から上記同様に処理し（ステップＳ１１３、Ｓ１１４、Ｓ１１０〜Ｓ１１２）、ステップＳ１１２で、変更が終了すると、現在のページが印刷を行わない設定となっているかチェックする（ステップＳ１１５）。

ステップＳ１１５で、現在のページが印刷を行わない設定となっているときには、描画部２１は、図５に示すように、そのまま次の印刷用紙の処理に進んで（ステップＳ１０８）、ステップＳ１０３に戻り、原稿の印刷ページが残っているかのチェックから上記同様に処理する（ステップＳ１０３〜Ｓ１１５）。ステップＳ１１５で、現在のページが印刷を行う設定となっているときには、描画部２１は、該ページの印刷データをスプーラ１５及びポートモニタ１６を介して印刷先のプリンタＰｒ１〜Ｐｒｎに送信して（ステップＳ１１６）、図５に示すように、次の印刷用紙の処理に進んで（ステップＳ１０８）、ステップＳ１０３に戻り、原稿の印刷ページが残っているかのチェックから上記同様に処理する（ステップＳ１０３〜Ｓ１１６）。

そして、図５のステップＳ１０３で、原稿の印刷ページが残っていないときには、描画部２１は、全ての描画データに対する処理が終了したと判断して、処理を終了する。

このように、本実施例の印刷システム１のコンピュータ端末ＰＣ１〜ＰＣｍは、アプリケーション１１で作成された描画データ（印刷対象データ）を、描画部２１で印刷設定内容に応じて印刷データに変換すると、フォントサイズ判定部２２で、該変換した印刷データに、ＵＩ部２５で設定された所定のフォントサイズである希望最小フォント以下のフォントサイズの文字（フォント）が含まれているか否か判定し、フォントサイズ判定部２２が希望最小フォントサイズ以下の文字が含まれていると判定すると、描画部２１が、レイアウト希望受付部２３による該印刷設定の変更を可能としている。

したがって、印刷前に、印刷物の文字の視認性を確保することができるとともに、ユーザの意図する印刷設定や印刷レイアウトによる印刷処理を行わせることができ、コンピュータ端末ＰＣ１〜ＰＣｍの利用性を向上させることができる。

また、本実施例のコンピュータ端末ＰＣ１〜ＰＣｍは、レイアウト希望受付部２３で、印刷設定として、変倍率、印刷用紙サイズ、印刷データの１ページに集約させる印刷対象データのページ数及び印刷解像度のうち少なくとも１つを変更可能としている。

したがって、ユーザの意図する印刷設定やレ印刷レイアウトに近い状態で希望最小フォント以下のフォントを含まない印刷データを生成させることができ、より一層利用性を向上させることができる。

さらに、本実施例のコンピュータ端末ＰＣ１〜ＰＣｍは、レイアウト希望受付部２３で、印刷設定として、文字の座標、フォント名及びフォントサイズ等の文字属性を変更可能としている。

したがって、文字属性を変更することで、ユーザの意図する印刷設定やレ印刷レイアウトに近い状態で希望最小フォント以下のフォントを含まない印刷データを生成させることができる。

また、本実施例のコンピュータ端末ＰＣ１〜ＰＣｍは、ＵＩ部２５で、希望最小フォントを、フォント名毎または印刷解像度毎に指定することができる。

したがって、フォント種別や印刷解像度によって希望最小フォントを指定することができ、文字の視認性を適切に確保することができるとともに、ユーザの意図する印刷設定や印刷レイアウトによる印刷処理をより一層適切に行わせることができる。

さらに、本実施例のコンピュータ端末ＰＣ１〜ＰＣｍは、レイアウト希望受付部２３で印刷設定が変更されると、プレビュー表示部２４が、該変更後の印刷設定での印刷データの印刷状態をディスプレイにプレビュー画像ＰＧとして表示させる。

したがって、変更後の印刷設定での印刷状態を印刷前に確認して、希望最小フォントサイズ以下のフォントが無くなったかどうか等を確認することができ、印刷物の文字の視認性をより一層適切に確保することができるとともに、ユーザの意図する印刷設定や印刷レイアウトによる印刷処理をより一層適切に行わせることができる。

また、本実施例のコンピュータ端末ＰＣ１〜ＰＣｍは、レイアウト希望受付部２３で、印刷データのうち希望最小フォントサイズ以下のフォントの含まれるページの印刷の中止を選択することができる。

したがって、印刷前に、視認性を確保して、かつ、ユーザの意図する印刷設定で印刷レイアウトのページのみを印刷することができ、紙等の資源を節約しつつ、適切なページの印刷を行うことができる。

以上、本発明者によってなされた発明を好適な実施例に基づき具体的に説明したが、本発明は上記のものに限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能であることはいうまでもない。

本発明は、文字の視認性が良好な状態の印刷設定を容易なものとする印刷処理装置、印刷処理プログラム及び該印刷処理プログラムを記録する記録媒体に適用することができる。

本発明の印刷処理装置、印刷処理プログラム及び記録媒体の一実施例を適用した印刷システムのシステム構成図。 印刷システムの他のシステム構成図。 図１及び図２のコンピュータ端末のソフトウェア構成を示す図。 図３のコンピュータ端末のディスプレイに表示される希望最小フォントサイズ設定画面の一例を示す図。 図３のコンピュータ端末による印刷処理を示すフローチャート。 図５の印刷処理の続きの処理を示すフローチャート。 図５の印刷処理でディスプレイに表示されるプレビュー画像を含む設定変更画面の一例を示す図。

符号の説明

１ 印刷システム
ＮＷ ネットワーク
ＰＣ１〜ＰＣｍ、ＰＣ コンピュータ端末
Ｐｒ１〜Ｐｒｎ、Ｐｒ プリンタ
１１ アプリケーション
１２ ＧＤＩ １３ 記憶領域部
１４ プリンタドライバ
１５ スプーラ
１６ ポートモニタ
２１ 描画部
２２ フォントサイズ判定部
２３ レイアウト希望受付部
２４ プレビュー表示部
２５ ＵＩ部
ＵＧ１ 希望最小フォント設定画面
ＵＧ２ 設定変更画面
ＰＧ プレビュー画像

Claims (8)

1. 印刷対象データを印刷設定内容に応じて印刷データに変換する印刷処理装置において、前記印刷データに所定のフォントサイズ以下のフォントが含まれているか否かを判定するフォントサイズ判定手段と、前記印刷設定の変更を可能とする印刷設定変更手段と、前記フォントサイズ判定手段が印刷データに前記所定のフォントサイズ以下のフォントが含まれていると判定すると、前記印刷設定変更手段による前記印刷設定の変更を可能とする制御手段とを備えていることを特徴とする印刷処理装置。
2. 前記印刷設定変更手段は、前記印刷設定として、変倍率、印刷用紙サイズ、印刷データの１ページに集約させる印刷対象データのページ数及び印刷解像度のうち少なくとも１つを変更可能であることを特徴とする請求項１記載の印刷処理装置。
3. 前記印刷設定変更手段は、前記印刷設定として、文字の座標、フォント名及びフォントサイズ等の文字属性を変更可能であることを特徴とする請求項１記載の印刷処理装置。
4. 前記印刷処理装置は、前記所定のフォントサイズを、フォント名毎または印刷解像度毎に指定するフォントサイズ指定手段を備えていることを特徴とする請求項１から請求項３のいずれかに記載の印刷処理装置。
5. 前記印刷処理装置は、所定の表示手段を備え、前記制御手段は、前記印刷設定変更手段で前記印刷設定が変更されると、該変更後の印刷設定での印刷データの印刷状態を前記表示手段にプレビュー表示させることを特徴とする請求項１から請求項４のいずれかに記載の印刷処理装置。
6. 前記印刷設定変更手段は、前記印刷データのうち前記所定フォントサイズ以下のフォントの含まれるページの印刷の中止を選択可能であることを特徴とする請求項１から請求項５のいずれかに記載に印刷処理装置。
7. コンピュータを、請求項１から請求項６のいずれかに記載の印刷処理装置として機能させることを特徴とする印刷処理プログラム。
8. 請求項７記載の印刷処理プログラムを記録したことを特徴とする記録媒体。

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