JP2008175625A - 三次元測定装置及び携帯型計測器 - Google Patents

三次元測定装置及び携帯型計測器 Download PDF

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Abstract

【課題】装置の小型化に適した光学構成を備えた光切断型の三次元測定装置を提供する。
【解決手段】携帯型三次元測定装置1は、被測定物の三次元形状を光切断法により計測するものであって、本体ハウジング10、スリット光Sを発生するスリット光発生手段2、投光光学系3、撮像手段4及び制御部5を含む。投光光学系3は、スリット光Sを反射させる反射面R1、R2を含む。これらのうち、反射面R1が被測定物側から見て撮像手段4の受光面の配置位置よりも遠い位置に配置されている。かかる配置により、スリット光を被測定物まで導く光路長が自ずと長くなるので、小型の測定ヘッド部であっても、強い光学パワーのレンズを用いることなくスリット光Sのスリット長を十分に拡張できる。
【選択図】図1

Description

本発明は、被測定物の三次元形状を光切断法により計測する三次元測定装置、及びこれを用いた携帯型計測器に関する。
ユーザが手持ちで長さ計測を行い得るツールとしては、ノギスやマイクロメータなどがある。これらのツールは、片手で操作でき取り扱い性に優れるが、計測に際して基本的に被測定物へ接触することが必要となる。一方、非接触で長さ計測を行い得る機器としては、光学的な手法に基づき計測を行う三次元測定装置がある。この中で、光切断法を採用した三次元測定装置が汎用されている(例えば特許文献1参照)。しかし、現状で上市されている三次元測定装置は概して大がかりな装置であり、その殆どが据え置き型のものである。
例えば歯科用途においては、歯冠材の形成のために正確な歯形状の計測が必要となる。この場合、ノギスやマイクロメータを扱う感覚で、非接触で歯形状の計測が行える測定装置が存在すれば極めて便利である。特許文献2には、このような要望に応え得るハンディタイプの光切断型三次元測定装置が開示されている。
特開平8−233520号公報 USP6,480,287号公報
ところで、光切断法を採用した三次元測定装置では、レーザ光のような点光源を扇型に広がるスリット光に変換して被測定物に照射する。このスリット光は、測定視野に応じたスリット長に拡張された状態で、被測定物に照射することが必要となる。ここで、スリット長を拡張するためには、点光源から被測定物に至る投光光学系において相応の光路長が必要である。
しかし、特許文献2に開示された三次元測定装置は、光源を含む投光光学系を被測定物側に配置し、受光光学系をその背面側に配置している。このため、ノギスやマイクロメータのような使い勝手を実現できる程度の小型化を図ろうとする場合、このような光学配置ではスリット長を十分に拡張できる光路長を確保することが困難である。なお、投光光学系に強い光学パワーを有するレンズを配置すれば、比較的短距離でスリット長を拡張することは可能であるが、スリット像に歪みが生じたり、レンズ設計が困難になったりする問題が新たに生じることとなる。
本発明は上記問題点に鑑みてなされたものであって、装置の小型化に適した光学構成を備えた光切断型の三次元測定装置、及びこれを用いた携帯型計測器を提供することを目的とする。
上記問題を解決する本発明の一局面に係る三次元測定装置は、被測定物の三次元形状を光切断法により計測する三次元測定装置であって、扇型に広がるスリット光を発生するスリット光発生手段と、前記スリット光を前記被測定物に向けて照射させる投光光学系と、前記スリット光を含む前記被測定物からの反射光が結像される受光面を有する撮像手段と、を備え、前記投光光学系は、前記スリット光を前記撮像手段の近傍で迂回させて前記被測定物へ向かわせる迂回光路を備えていることを特徴とする。
この構成によれば、スリット光発生手段で生成されたスリット光は、迂回光路によって、撮像手段の近傍において所定長だけ迂回された上で、被測定物に向かうようになる。従って、コンパクトさを維持しつつ、スリット光発生手段から被測定物(焦点位置)までの光路長を長くすることができるので、強い光学パワーのレンズを用いることなくスリット光のスリット長を十分に拡張できる。
この場合、前記撮像手段の受光面が、前記被測定物に対して正対するように配置されていることが望ましい(請求項2)。
光切断法では、投光方向と受光方向とに角度をつける必要がある。原理的には、両者に角度差さえあれば良いのであるが、受光方向(受光面)が被測定面の法線に対して傾斜していると「あおり」によって撮影画像に台形歪みや焦点ムラが生じ易い。そこで、受光面を被測定面の法線方向に配置する、つまり受光面を被測定物に対して正対させることで、あおりの問題を解消できる。
上記構成において、前記受光面に前記反射光を結像させる受光光学系をさらに含み、前記スリット光発生手段及び投光光学系による前記スリット光の合焦位置と、前記受光光学系による前記受光面に対する合焦位置とが一致していることが望ましい(請求項3)。
この構成によれば、スリット光の投光系と反射光の受光系とが一致した合焦関係とされるので、スリット光を被測定物に合焦させれば、その反射光を合焦状態で検知できる。従って、ユーザの操作性を向上させることができる。
上記いずれかの構成において、前記迂回光路は、前記スリット光を反射させる反射面を含み、該反射面は、前記被測定物側から見て前記受光面の配置位置と同等の位置若しくはそれよりも遠い位置に配置されていることが望ましい(請求項4)。
この構成によれば、スリット光発生手段で生成されたスリット光は、受光面の配置位置と同等の位置若しくはそれよりも遠い位置に配置された反射面を経由するルートを経由して、被測定物に向かうようになる。従って、スリット光発生手段から被測定物(焦点位置)までの光路長が自ずと長くなり、強い光学パワーのレンズを用いることなくスリット光のスリット長を十分に拡張できる。
この場合、前記撮像手段は、前記受光面を有する撮像センサと、前記反射光を前記受光面に結像させるための受光光学系とを含む撮像ユニットからなり、前記反射面は、前記撮像ユニットの近傍に配置され、前記迂回光路は、前記スリット光を、前記撮像ユニットの背面又は側面を経由して前記反射面に導き、該反射面での反射を経て前記被測定物に向けて照射させるものであることが望ましい(請求項5)。
この構成によれば、反射面が撮像ユニットの近傍に配置されるので、いわゆる測定ヘッド部分の小型化を図ることができる。さらに、スリット光は、撮像ユニットの背面又は側面を経由して反射面に導かれ、その後被測定物に向かうので、スリット長を拡張するのに十分な光路長を確保することができる。
上記いずれかの構成において、前記迂回光路は、前記スリット光を反射させる反射面を含み、前記撮像手段は、前記受光面を有する撮像センサと、前記反射光を前記受光面に結像させるための受光光学系とを含む撮像ユニットからなり、該反射面は、前記受光面の面方向において前記撮像ユニットの近傍から遠ざかる方向に一旦放射されたスリット光を前記被測定物に向けて照射させるものであることが望ましい(請求項6)。
この構成によれば、撮像センサの受光面の面方向において、スリット光は、一旦撮像ユニットの近傍から遠ざかる方向に放射させた後、反射面で反射させて被測定物に向わせられる。従って、撮像ユニットの周辺部位でスリット長を拡張するのに十分な光路長を確保し易くなる。
上記いずれかの構成において、前記迂回光路は、前記スリット光を導光可能な導光部材を含み、前記撮像手段は、前記受光面を有する撮像センサと、前記反射光を前記受光面に結像させるための受光光学系とを含む撮像ユニットからなり、前記導光部材は、前記スリット光を前記撮像ユニットの背面又は側面を経由して前記被測定物に向けて照射させるものであることが望ましい(請求項7)。
この構成によれば、スリット光は、導光部材により撮像ユニットの背面又は側面を経由するルートでガイドされ、被測定物に照射される。従って、撮像ユニットの周辺部位でスリット長を拡張するのに十分な光路長を確保し易くなる。
上記いずれかの構成において、前記スリット光が複数発生され、前記迂回光路は、各スリット光をそれぞれ反射させる複数の反射面を含み、前記被測定物上における投影スリットが互いに異なる方向となるように、前記被測定物に対して各スリット光を照射させることが望ましい(請求項8)。
この構成によれば、被測定物に対して複数の異なる方向のスリット光を照射することができる。そして、これらスリット光に基づき、被測定物の三次元形状を一層正確に求めることが可能となる。
この場合、前記投光光学系が光分割手段を含み、前記スリット光発生手段から発生された1のスリット光が、前記光分割手段により複数のスリット光に分割される構成とすることが望ましい(請求項9)。
この構成によれば、1のスリット光を光分割手段により複数のスリット光に分割するので、スリット光発生源は1個あれば足りる。従って、当該三次元測定装置のコストダウンを図ることができる。
また、第1スリット光と第2スリット光とが発生され、前記投光光学系は、前記受光面の受光領域の中央付近において両スリット光が交差するように、前記被測定物に対して前記第1スリット光及び第2スリット光を照射させることが望ましい(請求項10)。
この構成によれば、2つのスリット光を用いて被測定物の2方向の奥行きプロファイルを求めることができる。さらに、両スリット光が受光領域の中央付近で交差している状態をもって、少なくとも投光光学系が合焦状態にあることを確認できるようになる。言わばユーザは、スリット投影像を合焦マーカーとして利用できるので、合焦操作を容易に行える。特に被測定物が、テクスチャがなく空間周波数が低いものである場合に有用である。
この場合、前記第1スリット光の光軸と前記受光面の受光光軸との交差角度と、前記第2スリット光の光軸と前記受光面の受光光軸との交差角度とが同一となるように、前記被測定物に対して前記第1スリット光及び第2スリット光が照射されることが望ましい(請求項11)。
この構成によれば、第1スリット光及び第2スリット光の受光光軸との交差角度が同一とされているので、同じスケールで2方向の奥行きプロファイルを求めることができる。従って、三次元形状を求めるための演算処理を簡素化することができる。
本発明の他の局面に係る三次元測定装置は、被測定物の三次元形状を光切断法により計測する三次元測定装置であって、1つの光源と、前記光源からの光を扇型に広がるスリット光とし、該スリット光を前記被測定物に向けて照射させるスリット投光光学系と、前記スリット光を含む前記被測定物からの反射光を受光する受光面を有する撮像センサ、及び前記反射光を前記受光面に結像させるための受光光学系を具備する撮像ユニットと、を備え、前記撮像センサの受光面が、前記被測定物に対して正対するように配置され、前記光源は、前記撮像ユニットの背面側に配置され、前記スリット投光光学系は、前記撮像ユニットの背面側に配置され、前記スリット光を2方向に分離し第1スリット光及び第2スリット光を生成する光分割部材と、前記撮像ユニットの近傍であって、前記被測定物側から見て前記受光面の配置位置と同等の位置若しくはそれよりも遠い位置に配置され、前記第1スリット光を前記被測定物の方向へ向けて反射する第1反射部材及び第2スリット光を前記被測定物の方向へ向けて反射する第2反射部材と、を含むことを特徴とする(請求項12)。
この構成によれば、1のスリット光を光分割部材により複数のスリット光に分割するので、光源は1個あれば足り、コストダウンを図ることができる。また、受光面が被測定物に対して正対しているので、あおりの問題は生じない。さらに、光源は撮像ユニットの背面側に配置され、第1、第2スリット光は撮像ユニットの近傍に配置された第1、第2反射部材を経由して被測定物へ向かうので、自ずとその光路長は長くなる。従って、強い光学パワーのレンズを用いることなく第1、第2スリット光の各スリット長を十分に拡張できる。
本発明のさらに他の局面に係る三次元測定装置は、被測定物の三次元形状を光切断法により計測する三次元測定装置であって、第1光源及び第2光源と、前記第1光源及び第2光源からの光を各々扇型に広がる第1スリット光及び第2スリット光とし、該スリット光を前記被測定物に向けて照射させる第1スリット投光光学系及び第2スリット投光光学系と、前記スリット光を含む前記被測定物からの反射光を受光する受光面を有する撮像センサ、及び前記反射光を前記受光面に結像させるための受光光学系を具備する撮像ユニットと、を備え、前記撮像センサの受光面が、前記被測定物に対して正対するように配置され、前記第1光源及び第2光源は、光の放射方向を異ならせて前記撮像ユニットの背面側に配置され、前記第1スリット投光光学系は、前記撮像ユニットの近傍であって、前記被測定物側から見て前記受光面の配置位置と同等の位置若しくはそれよりも遠い位置に配置され、前記第1スリット光を前記被測定物の方向へ向けて反射する第1反射部材を含み、前記第2スリット投光光学系は、前記撮像ユニットの近傍であって、前記被測定物側から見て前記受光面の配置位置と同等の位置若しくはそれよりも遠い位置に配置され、前記第2スリット光を前記被測定物の方向へ向けて反射する第2反射部材を含むことを特徴とする(請求項13)。
この構成によれば、受光面が被測定物に対して正対しているので、あおりの問題は生じない。また、第1、第2光源は撮像ユニットの背面側に配置され、第1、第2スリット光は撮像ユニットの近傍に配置された第1、第2反射部材を経由して被測定物へ向かうので、自ずとその光路長は長くなる。従って、強い光学パワーのレンズを用いることなく第1、第2スリット光の各スリット長を十分に拡張できる。
これらの構成において、前記第1反射部材で反射された前記第1スリット光をさらに反射し、前記受光面の受光光軸に対して所定角度だけ傾斜させて前記被測定物に向けて照射する第1リレー反射部材と、前記第2反射部材で反射された前記第2スリット光をさらに反射し、前記受光面の受光光軸に対して所定角度だけ傾斜させて前記被測定物に向けて照射する第2リレー反射部材とをさらに含むことが望ましい(請求項14)。
この構成によれば、第1、第2反射部材と被測定物との間に、さらに第1、第2リレー反射部材が介在するので、光路設計の自由度が増加し、装置のコンパクトさを確保しつつ、より光路長を伸ばすことが可能となる。
上記構成において、前記撮像センサが1次元撮像センサからなり、前記受光光学系が視野域を走査して順次スリット反射光を前記1次元撮像センサに導く駆動ミラーを含む構成とすることができる(請求項15)。
この構成によれば、駆動ミラーを用いるので受光光軸を直角に折り曲げることが可能となり、測定装置の厚さ方向のサイズを抑制できる。
本発明のさらに他の局面に係る三次元測定装置は、被測定物の三次元形状を光切断法により計測する三次元測定装置であって、光源と、前記光源からの光を扇型に広がるスリット光とし、該スリット光を前記被測定物に向けて照射させるスリット投光光学系と、前記スリット光を含む前記被測定物からの反射光を受光する受光面を有する撮像センサ、及び前記反射光を前記受光面に結像させるための受光光学系を具備する撮像ユニットと、を備え、前記撮像センサの受光面が、前記被測定物に対して正対するように配置され、前記光源は、前記撮像ユニットの側面側に、光の放射方向が前記被測定物の方向とは反対の方向となるよう配置され、前記スリット投光光学系は、前記撮像ユニットの近傍であって、前記被測定物側から見て前記受光面の配置位置と同等の位置若しくはそれよりも遠い位置に配置され前記スリット光を反射する第1反射面と、前記第1反射面よりも前記被測定物に近い位置に配置され、前記第1反射面で反射されたスリット光をさらに反射し、前記受光面の受光光軸に対して所定角度だけ傾斜させて前記被測定物に向けて照射する第2反射面と、を含むことを特徴とする(請求項16)。
この構成によれば、受光面が被測定物に対して正対しているので、あおりの問題は生じない。また、光源は撮像ユニットの側面側に、光の放射方向が前記被測定物の方向とは反対の方向となるよう配置され、スリット光は撮像ユニットの近傍に配置された第1、第2反射部材を経由して被測定物へ向かうので、自ずとその光路長は長くなる。従って、強い光学パワーのレンズを用いることなくスリット光のスリット長を十分に拡張できる。
本発明の他の局面に係る携帯型計測器は、ユーザが把持可能な棒状のグリップ部と、前記グリップ部に一体的に取り付けられた測定ヘッド部と、前記測定ヘッド部に組み付けられた請求項1〜16のいずれかに記載の三次元測定装置とを具備する(請求項17)。
この構成によれば、上述のように小型化に適した三次元測定装置を測定ヘッド部に内蔵した、手持ち型の携帯型計測器を実現できる。このような携帯型計測器は、被測定物に対する測定姿勢の自由度が高く、被測定物に非接触・非破壊で、固形物に限らず軟性物、毒性物等の三次元形状を測定できる。
この場合、前記グリップ部が棒状とされ、前記測定ヘッド部は棒状グリップ部の一端側に一体的に取り付けられていることが望ましい(請求項18)。
この構成によれば、ユーザは棒状グリップ部を摘み持って、ノギスやマイクロメータのような使い勝手で、三次元測定装置を測定ヘッド部に内蔵した携帯型計測器を取り扱うことができる。
本発明に係る三次元測定装置及び携帯型計測器によれば、スリット光を前記撮像手段の近傍で迂回させて前記被測定物へ向かわせる迂回光路を備えた投光光学系を具備しているので、スリット光が被測定物に向かう光路長を長くすることが容易となり、スリット光のスリット長を十分に拡張できる。従って、装置の小型化を図りながらも、歪みのない十分な長さのスリット光を被測定物に照射できることから、小型で高性能の光切断型三次元測定装置、及びこれを用いた携帯型計測器を提供することができる。
以下、図面に基づいて本発明の実施形態につき詳細に説明する。
[携帯型三次元測定装置の概観及び測定原理の説明]
図1は、本発明の実施形態に係る携帯型三次元測定装置1を示す斜視図、図2はその側面図、図3は当該測定装置1の測定領域を示す斜視図、図4は被測定物100に対するスリット光Sの照射状況を示す斜視図である。この携帯型三次元測定装置1は、被測定物100の三次元形状を光切断法により計測するものであって、本体ハウジング10と、この中に収納されるスリット光発生手段2、投光光学系3、撮像手段4及び制御部5とを含んでいる。ここで例示している携帯型三次元測定装置1は、一般的なノギス程度の大きさの棒状を呈し、一方の端部側はスリット光Sの投受光を行う測定ヘッド部Hとされ、他方の端部側はユーザが把手するためのグリップ部Gとされている。
図1に示すように、本体ハウジング10は、測定ヘッド部Hに対応するヘッドハウジング部11と、中間ハウジング部12と、グリップ部Gに対応するグリップハウジング部13とが一体化されたハウジングである。ヘッドハウジング部11は矩形状とされ、その内部には三次元測定に必要な測定エレメントであるスリット光発生手段2、投光光学系3及び撮像手段4などが搭載される。中間ハウジング部12の内部には、前記測定エレメントの動作を制御する制御部5が搭載される。グリップハウジング部13は手持ち具合が良いように円筒型とされ、その内部には図略の電源電池などが収納される。また、グリップハウジング部13の端縁部103Bには、外部装置とのデータ通信を行う際に用いられるUSB端子14が設けられている。なお、グリップハウジング部13の外周面は、滑り止めのための粗面化加工が施されている。
スリット光発生手段2は、被測定物に照射するための、扇形に広がるスリット光Sを発生する。スリット光発生手段2は、例えばLD(Laser diode)、LED(Light-emitting diode)又はランプ等の点光源と、この点光源が発した光をスリット光に変換する光学部材とを含む。かかる光学部材としては、例えばシリンドリカルレンズ、円柱レンズ或いはスリット板等を例示することができる。このスリット光発生手段2は、撮像手段4の受光面の背面側に配置されている。このことは、測定ヘッド部Hの図1におけるX方向のサイズのコンパクト化に寄与している。
投光光学系3は、スリット光Sを被測定物100(図4)に向けて照射させるためのものである。すなわち投光光学系3は、撮像手段4の受光面の背面側に配置されたスリット光発生手段2から発せられたスリット光Sを、撮像手段4の近傍を迂回し、撮像手段4の正面方向に向かわせる迂回光路を提供するものである。
投光光学系3は、スリット光Sを反射させる反射面を含む。この反射面の少なくとも1つは、被測定物100側から見て撮像手段4の受光面の配置位置と同等の位置若しくはそれよりも遠い位置に配置される。このようにするのは、スリット光発生手段2から被測定物100までの光路長が自ずと長くなるようにし、小型の測定ヘッド部Hであっても、強い光学パワーのレンズを用いることなくスリット光Sのスリット長を十分に拡張できるようにするためである。ここでは投光光学系3が、2つの反射面R1、R2を備え、そのうちの反射面R1が撮像手段4の受光面の配置位置よりも遠い位置に配置されている例を示している。
撮像手段4は、例えばCCD(Charge coupled device)エリアセンサのような2次元撮像センサと、この撮像センサの受光面にスリット光Sを含む被測定物100からの反射光を結像させる受光光学系とを含む。撮像手段4の受光面は、被測定物100に正対するように配置されている(この点については、図13に基づき後記で詳述する)。その結果、図2に示すように、撮像手段4の受光光軸A2は真下(Z方向)に延びている。これに対し、スリット光Sの投光光軸A1は傾きを持って下方向に延びている。すなわち、投光光軸A1は、受光光軸A2に対して所定の交差角で交差している。光切断法では、このような光軸の交差が必須である。なお、この投光光軸A1と受光光軸A2との交差点が、投光光学系及び受光光学系の焦点面とされる。因みに図3は、撮像手段4の撮像領域である測定領域(焦点面)を示している。
制御部5は、CPU(Central processing unit)や各種回路等を含み、スリット光発生手段2の発光動作、撮像手段4の撮像動作などを制御する。この制御部5の構成については、図14に基づき後記で詳述する。
次に、このような携帯型三次元測定装置1の測定原理、つまり光切断法の測定原理について説明しておく。図5(a)は、光切断法の測定原理を説明するための模式図である。ここでは、図中のXY方向に直交する2本のスリット光SA、SBを用いる場合を例に挙げて説明する。また、被測定物100が、上段部101と下段部102とを持ち両者間に高さdの段差部103が形成されている場合を例示する。
X方向スリット光SAは、X方向光源2A及びX方向スリット投光光学系3Aにより生成され、試料面法線方向(図中のZ方向)に対して所定角度だけ傾斜した方向から被測定物100に照射される。これにより被測定物100の表面には、X方向スリット光SAの投影像SApが現れる。なお、ここでのスリット投光光学系3Aは、図1〜図4で先に説明したスリット光発生手段2のうち、点光源が発した光をスリット光に変換する光学部材を含む概念である。
Y方向スリット光SBは、Y方向光源2B及びY方向スリット投光光学系3Bにより生成され、同様に試料面法線方向に対して所定角度だけ傾斜した方向であって、X方向スリット光SAの投光方向とは異なる方向から被測定物100に照射される。これにより被測定物100の表面には、前記投影像SApと直交する態様で、Y方向スリット光SBの投影像SBpが現れる。
一方、カメラ(撮像手段)4は、試料面法線方向に受光光軸A2を持つように配置される。つまり、X方向スリット光SA及びY方向スリット光SBの投光方向に対して角度を持たせて受光方向が設定されている。図5(b)は、図5(a)の測定系の配置で得られる、カメラ4による被測定物100の撮影画像IGを示す平面図である。投光方向(光切断面)と受光方向とに角度差があることから、この撮影画像IGに基づき、段差部103の高さdを求めることができる。
被測定物100は、Y方向に段差を有している。そして、X方向スリット光SAは平坦な上段部101に投影され、Y方向スリット光SBは、段差部103を横切り上段部101及び下段部102に跨って投影されている。この結果、X方向スリット光SAの投影像SApは途切れのない直線であるが、Y方向スリット光SBの投影像SBpは、段差部103を境として、その高さdに比例した距離Lだけシフトした投影像となる。
図6に示すように、この撮影画像IG上の距離Lは、投光光軸A1の受光光軸A2に対する投光角α(入射角)に依存する。すなわち、段差高さdと距離Lとの関係は次式の通りとなる。
d=L/tanα
従って、α=45度のとき、d=Lとなり、この場合は撮影画像IG上のスケールを実際の寸法に単純変換するだけで、高さdを導出することができる。また、α=60度のとき、d=L/√3となる。このことから、投光角αを大きくするほど、段差高さdに対応するLが大きくなるので、分解能は向上する。反面、検出可能な段差高さdの範囲は狭くなる。
以上の通り構成された携帯型三次元測定装置1を、ユーザは、グリップ部Gを摘み持ち、三次元形状を測定すべき部位に測定ヘッド部Hを向けるという、ノギスに似た手法で使用することができる。例えば歯冠材の形成用途では、グリップ部Gを摘み持って測定ヘッド部Hを患者の口腔内へ挿入し、対象となる歯に測定ヘッド部Hを対向させ、スリット光Sの投受光を行えば良い。
[測定ヘッド部の第1実施形態]
次に、ヘッドハウジング部11に搭載される測定ヘッド部Hの具体的実施形態について説明する。図7は、第1実施形態に係る測定ヘッド部H1の正面図(図1のX方向視)、図8は、その側面図(図1のY方向視)である。この測定ヘッド部H1は、基材201、レーザ光源21、スリット投光光学系31及び撮像ユニット41を備えている。なお図9は、被測定物100に対するスリット光の照射状況を簡略的に示した斜視図である。
レーザ光源21は、例えば可視波長のレーザ光を発生する小型のHe−Neレーザからなる。この他、各種の小型レーザを用いることができる。
スリット投光光学系31は、レーザ光源21から発せられたレーザ光を扇型に広がるスリット光とし、該スリット光を被測定物に向けて照射させるものである。本実施形態では、スリット投光光学系31は、1つのレーザ光を2方向に分離して得た互いに直交するX方向スリット光SX及びY方向スリット光SYを被測定物100に向けて照射し、十字にクロスするX方向スリット投影像SXp及びY方向スリット投影像SYpを被測定物100表面に投影させる(図9参照)。
このような投影を行うため、スリット投光光学系31は、レーザ光を扇型に広がるスリット光に変換する変換光学系310(図10参照)と、前記スリット光をX方向とY方向との2方向に分離しX方向スリット光SX(第1スリット光)及びY方向スリット光SY(第2スリット光)を生成するハーフプリズム311(光分割部材)と、X方向スリット光SXを照射するためのX方向ミラー312X(第1反射部材)及びX方向リレーミラー313X(第1リレー反射部材)と、Y方向スリット光SYを照射するためのY方向ミラー312Y(第2反射部材)及びY方向リレーミラー313Y(第2リレー反射部材)と、を備えている。
撮像ユニット41は、X方向スリット光SX及びY方向スリット光SYを含む被測定物100からの反射光を受光する受光面を有する撮像センサ411と、前記反射光を撮像センサ411の受光面に結像させるレンズを含む受光光学系412とを具備する。撮像センサ411は、例えばCCDエリアセンサである。
続いて、上記各構成要素の配置関係について説明する。撮像ユニット41は、撮像センサ411の受光面が、被測定物100に対して正対するように、基材201に組み付けられている。レーザ光源21は、基材201の上面側、つまり図中のZ方向に重なるように、撮像ユニット41の背面側に配置されている。
スリット投光光学系31の変換光学系310は、図7〜図9では図示省略しているが、レーザ光源21の光射出端に配置されている。変換光学系310は、図10に示すように、レーザ光を平行光に変換するコリメータレンズ314と、平行レーザ光を扇型に広がるスリット光に変換する第1シリンドリカルレンズ315(又は円柱レンズ)と、スリット光のスリット幅を絞るための第2シリンドリカルレンズ316とを含んでいる。なお、第1、第2シリンドリカルレンズ315、316の順序は入れ替えても良い。また、この変換光学系310に焦点調節機能を具備させることが望ましい。
ハーフプリズム311は、光路上、レーザ光源21(変換光学系310)の次段に配置される。ハーフプリズム311の実際の配置位置は、撮像ユニット41の真上の位置である。図9に示すようにハーフプリズム311は、その内部にハーフ反射面311Rを有し、入射面311INから入射したレーザ光の半分を90度屈曲反射させて第1出射面311Xから出射させる一方で、残りの半分を直進させて第2出射面311Yから出射させる。これにより、X方向スリット光SX及びY方向スリット光SYが生成される。
X方向ミラー312Xは、撮像ユニット41の背面近傍に配置されている。その結果、被測定物100側から見て撮像センサ411の受光面配置位置よりも遠い位置に配置されている。X方向ミラー312Xは、ハーフプリズム311の第1出射面311Xと対向して配置され、X方向スリット光SXを被測定物100の方向へ向けて反射させる。すなわち、レーザ光源21及びハーフプリズム311よりX方向から入射したX方向スリット光SXを、Z方向へ反射させる。
Y方向ミラー312Yも同様に、撮像ユニット41の背面近傍に配置され、撮像センサ411の受光面配置位置よりも遠い位置に配置されている。Y方向ミラー312Yは、ハーフプリズム311の第2出射面311Yと対向して配置され、Y方向スリット光SYを被測定物100の方向へ向けて反射させる。
X方向ミラー312X及びY方向ミラー312Yとしては、鏡面反射面を有する平板ミラーを用いることができる。これに代えて、三角プリズム等を用いるようにしても良い。また、X方向ミラー312X及びY方向ミラー312Yは、投影像SXp、SYpの投影位置を調整可能とするために、それぞれX方向、Y方向に延びる軸回りに回動可能とされていると共に、それらの軸方向へも移動可能とされている。
X方向リレーミラー313Xは、撮像ユニット41の前方側近傍に配置されている。X方向リレーミラー313Xは、X方向ミラー312Xで反射されたX方向スリット光SXを、撮像センサ411の受光光軸に対して所定角度だけ傾斜させて被測定物100に向けて照射する。同様に、Y方向リレーミラー313Yも、撮像ユニット41の前方側近傍に配置されている。Y方向リレーミラー313Yは、Y方向ミラー312Yで反射されたY方向スリット光SYを、撮像センサ411の受光光軸に対して所定角度だけ傾斜させて被測定物100に向けて照射する。X方向リレーミラー313X及びY方向リレーミラー313Yとしては、鏡面反射面を有する平板ミラーを用いることができる。なお、図示簡略化のため、図9ではX方向リレーミラー313X及びY方向リレーミラー313Yを省略して描いている。
X方向スリット光SXの投光光軸と撮像センサ411の受光光軸との交差角度(投光角)と、Y方向スリット光SYの投光光軸と撮像センサ411の受光光軸との交差角度とは同一とされている。これら交差角度は、例えば45度とすることができる。同一の交差角度とすることで、同じスケールで2方向の奥行きプロファイルを求めることができ、三次元形状を求めるための演算処理を簡素化することができる。
以上のようにスリット投光光学系31は、スリット光を、撮像ユニット41の背面及び側面を経由して被測定物100に向かわせる迂回光路を有する。このような迂回光路を有することで、測定ヘッド部H1の小型化を図りつつ、X方向スリット光SX及びY方向スリット光SYのスリット長が十分に拡張された状態で、被測定物100に照射することが可能となる。
次に、スリット投光光学系31と受光光学系412との合焦関係について説明する。図10に示すように、スリット投光光学系31によるX方向スリット光SX(及びY方向スリット光SY)の合焦位置と、受光光学系412による撮像センサ411の受光面に対する合焦位置とが一致している。なお、図10では、光学的パワーを有さないX方向ミラー312X及びX方向リレーミラー313Xは省略している。
X方向スリット光SXは次のようにして投光光軸A1に沿って焦点面(被測定物100の表面)に結像する。レーザ光源21から発せられたレーザ光は、コリメータレンズ314で円形スポットを持つ平行光束に変換される。そして、第1シリンドリカルレンズ315により、前記平行光束が扇型に広がるスリット光束に変換される。このスリット光束は、前記円形スポットに応じたスリット幅を持っている。しかる後、第2シリンドリカルレンズ316により、スリット光束のスリット幅が絞られ、焦点面上にX方向スリット光SXが結像する。
受光光学系412は、このようなスリット投光光学系31の焦点面上に焦点位置が合わされている。従って、X方向スリット光SXを被測定物100に合焦させれば、その反射光を撮像センサ411にて合焦状態で検知できる。このため、スリット投光光学系31と受光光学系412とを、個別に合焦調整する必要がなく、ユーザの操作性を向上させることができる。
図11、図12は、合焦状態におけるX方向スリット投影像SXp及びY方向スリット投影像SYpの位置を説明するための模式図である。図11及び図12に示すように、X方向スリット光SX及びY方向スリット光SYは、合焦状態のとき、撮像センサ411の受光領域の中央付近において両スリット光が交差するものとされている。
図7、図8に示すように、焦点面に相当する離間距離をf1、合焦位置ではなくf1よりも長い離間距離をf2とする。そして、X方向スリット光SXの投光光軸の、離間距離=f1のときの撮像センサ411の視野面(以下、f1視野)との交点をa1、離間距離=f2のときの撮像センサ411の視野面(f2視野)との交点をa2とする(図7)。また、Y方向スリット光SYの投光光軸の、f1視野との交点をa3、f2視野との交点をa4とする(図8)。
スリット投光光学系31は、交点a1が、f1視野におけるY方向視野の中央に位置するよう調整されている。このため、交点a2は、f2視野におけるY方向視野の中央から外れたポイントに位置している。この結果、f1視野におけるX方向スリット光SXの投影像SXp−1は、Y方向視野の中央を横切るように投影されるが、f2視野におけるX方向スリット光SXの投影像SXp−2は、Y方向視野の端部寄りに投影されるようになる。
また、スリット投光光学系31は、交点a3が、f1視野におけるX方向視野の中央に位置するよう調整されている。このため、交点a4は、f2視野におけるX方向視野の中央から外れたポイントに位置している。この結果、f1視野におけるY方向スリット光SYの投影像SYp−1は、X方向視野の中央を横切るように投影されるが、f2視野におけるY方向スリット光SYの投影像SYp−2は、X方向視野の端部寄りに投影されるようになる。
従って、合焦状態におけるX方向スリット投影像SXp−1及びY方向スリット投影像SYp−1は、f1視野の中央付近において交差する。これに対し、非合焦状態におけるX方向スリット投影像SXp−2及びY方向スリット投影像SYp−2は、f2視野の中央から外れた角部寄りで交差することとなる。
このことからユーザは、撮像センサ411の撮影画像をモニターし、スリット投影像が画像中心で交差している状態をもって、スリット投光光学系31及び受光光学系412合焦状態にあることを確認できる。言わばユーザは、スリット投影像を合焦マーカーとして利用できるので、合焦操作を容易に行える。このことは、被測定物100が、一色で塗装された立体物のような、テクスチャがなく空間周波数が低いものである場合に特に有用である。
ここで、撮像センサ411の受光面が、被測定物100に対して正対するように配置している意義について説明する。光切断法では、先に説明したように、投光方向と受光方向とに角度をつける必要がある。原理的には、両者に角度差さえあれば良く、図13(a)に示すように、撮像センサ411の受光面を被測定物100に対して正対させる一方で、スリット光を斜め方向から投光する態様、図13(b)に示すように、撮像センサ411の受光方向及びスリット光の投光方向の双方を被測定物100の法線に対して傾斜させる態様でも良い。このほか、スリット光の投光方向を法線方向とし、受光方向を法線から傾斜した方向としても良い。本発明は、これら態様を除外するものではない。
しかし、図13(b)に示すように、撮像センサ411の受光面が被測定物100に対して正対していないと、「あおり」によって撮影画像に台形歪みや焦点ムラが生じ易い。すなわち、視野の近端側と遠端側との距離差が大きくなるため、綺麗な画像を得にくくなる。このことは、三次元形状の測定精度にも影響を与える。一方、図13(a)に示すように、撮像センサ411の受光面を被測定物100に正対させると、前記距離差は緩和され、あおりの問題を実質的に解消できるようになる。
以上の通り構成された測定ヘッド部H1によれば、レーザ光源21から発せられたレーザ光は、スリット投光光学系31の変換光学系310により扇型に広がるスリット光に変換され、ハーフプリズム311によりX方向スリット光SX及びY方向スリット光SYに分割される。X方向スリット光SXは、X方向ミラー312X及びX方向リレーミラー313Xを経由する迂回光路を通して、被測定物100に照射される。また、Y方向スリット光SYは、Y方向ミラー312Y及びY方向リレーミラー313Yを経由する迂回光路を通して、被測定物100上に照射される。
そして、撮像ユニット41により、X方向スリット光SX及びY方向スリット光SYの投影像SXp、SYpを含む被測定物100の画像が撮影される。この撮影画像に基づき、つまりスリット投影像SXp、SYpの段点若しくは断点等に基づき、被測定物100が具備している段差や隙間等の奥行きプロファイルが求められるものである。
続いて、携帯型三次元測定装置1の電気的構成について説明する。図14は、携帯型三次元測定装置1の電気的構成を示すブロック図である。携帯型三次元測定装置1は、上述したレーザ光源21、撮像センサ411及び制御部5の他、ミラー駆動モータ52Mと、外部インターフェイス部15とを備えている。
ミラー駆動モータ52Mは、X方向ミラー312X及びY方向ミラー312Yを回動させるためのモータである。このミラー駆動モータ52Mは、スリット投影像SXp、SYpの投影位置を調整する場合、あるいは視野内でスリット投影像SXp、SYpを走査させる場合等に用いられる。
外部インターフェイス部15は、USB端子14を介して、当該携帯型三次元測定装置1とパーソナルコンピュータ等の外部装置16とをデータ通信可能に接続するためのインターフェイスである。
制御部5は、発光制御部51、ミラー制御回路52、タイミングジェネレータ(TG)53、ADコンバータ54、デジタル演算処理部55、画像用フレームメモリ56及びCPU57を含んで構成されている。
発光制御部51は、レーザ光源21の発光動作を制御するもので、レーザ発振を行わせるためのレーザ駆動回路を含んでいる。ミラー制御回路52は、ミラー駆動モータ52Mの駆動状態を制御するための制御回路である。
タイミングジェネレータ53は、CPU57から与えられる基準クロックに基づいて所定のタイミングパルス(垂直転送パルス、水平転送パルス、電荷掃き出しパルス等)を生成して撮像センサ411に出力し、撮像センサ411の撮像動作を制御する。また、所定のタイミングパルスをADコンバータ54に出力することにより、ADコンバータ54におけるアナログ/デジタル変換動作を制御する。
ADコンバータ54は、撮像センサ411から出力されるアナログのR,G,Bの画像信号を、タイミングジェネレータ53から出力されるタイミングパルスに基づいて、複数のビット(例えば12ビット)からなるデジタルの画像信号に変換する。なお、ADコンバータ54には、CDS(相関二重サンプリング)回路、AGC(オートゲインコントロール)回路及びクランプ回路(クランプ手段)等が備えられている。
デジタル演算処理部55は、FPGA(Field Programmable Gate Array)等からなり、ADコンバータ54から出力される画像データに所定の信号処理を行って画像ファイルを作成するもので、黒レベル補正回路、ホワイトバランス制御回路、ガンマ補正回路等を備えて構成されている。画像用フレームメモリ56は、RAM(Random Access memory)等からなり、撮像センサ411により撮像されたフレーム画像テータが格納される。なお、デジタル演算処理部55へ取り込まれた画像データは、撮像センサ411の読み出しに同期して画像用フレームメモリ56に一旦書き込まれ、以後この画像用フレームメモリ56に書き込まれた画像データにアクセスして、デジタル演算処理部55の各回路ブロックにおいて処理が行なわれる。
また、デジタル演算処理部55は、図15に基づき後述する被測定物100の三次元形状を求めるための演算処理を行う機能を備えていても良い。かかる演算処理機能を当該携帯型三次元測定装置1に具備させず、或いは具備させつつ、画像用フレームメモリ56に書き込まれた画像データを、外部インターフェイス部15を介して外部装置16にダウンロードさせ、外部装置16において三次元形状を求めるための演算処理を行わせるようにしても良い。
CPU57は、図略の操作部から与えられる操作信号に従い、発光制御部51、ミラー制御回路52、タイミングジェネレータ53及びデジタル演算処理部55の動作を制御する制御信号を生成するものである。
次に、デジタル演算処理部55若しくは外部装置16において実行される、三次元形状を求めるための演算処理の一例を、図15のフローチャートに基づいて説明する。先ず、デジタル演算処理部55若しくは外部装置16内の演算処理部により、三次元形状を求めるための画像解析の対象となるフレーム画像データが読み出される(ステップS1)。図16は、例えば外部装置16に備えられているデイスプレイ60における表示画面の一例を示すものであり、読み出されたフレーム画像61が中央部に表示されている状態を示している。
続いて、フレーム画像61に含まれているスリット投影像SXp、SYpの部分を抽出する処理が行われる(ステップS2)。具体的には、スリット投影像SXp、SYpに相当する画像上のエッジを抽出するフィルタ処理が行われる。エッジ抽出のためのフィルタとしては、例えば微分フィルタ、ソーベルフィルタ、勾配フィルタ、ラプシアンフィルタ等を用いることができる。
次に、スリット投影像SXp、SYp内に、一本のライン(重心スリット)を定義する処理が行われる(ステップS3)。これは、合焦されたスリットの投影像とはいえ、一定の幅を持っていることから、スリット投影像SXp、SYpのどの部分について段点若しくは断点等を求めるのかを特定する必要があるためである。このライン定義としては、図17に示すように、スリット投影像SXp(SYp)の幅方向における輝度分布64を求め、その重心ライン65(重心スリット)を算出する方法を採用することができる。
このようにして求められた重心スリットについて、段点若しくは断点が求められる。例示したフレーム画像61のスリット投影像SYpには段点が存在している。この段点間のフレーム画像61の距離を被測定物が持つ奥行きプロファイルとして求め、これをスリット光の投光角α(図6参照)に応じたスケールに変換する(ステップS4)。これにより、被測定物におけるスリット投影像SXp、SYp(重心スリット)が投影されたラインの断面が求められることとなる。
上記の奥行きプロファイルに基づき、被測定物の様々な画像表示が可能となる。例えば、図16に示すように、デイスプレイ60にX方向、Y方向の投影ラインの奥行きプロファイル画像62、63を、フレーム画像61の側辺位置に表示させる(ステップS5)。さらに、段差等がどの程度の長さであるのかをユーザに判読させるために、スケール画像62S、63Sを付随的に追加表示させる(ステップS6)。
その後、ユーザの指示を受け付けて、重心スリットの特定領域の段差、隙間等の寸法が求められる(ステップS7)。例えば、2つの段点の指定を受け付け、その段点間の寸法を求めたり、領域指定を受け付け、その領域内において最も突出している点を求めたりする処理が実行される。しかる後、次のフレーム画像について三次元形状解析を行うか否かが確認される(ステップS8)。続けて解析が行われる場合(ステップS8でYES)は、ステップS1に戻って処理が繰り返される。解析が行われない場合(ステップS8でNO)は、処理が終了される。
[測定ヘッド部の第2実施形態]
続いて、測定ヘッド部の第2実施形態について説明する。第1実施形態では1つの光源をハーフプリズム311で光路分割する例を示したが、この第2実施形態は、投光するスリット光の数(ここでは2個)に応じて光源を配置する例を示す。図18は、第2実施形態に係る測定ヘッド部H2の正面図(図1のX方向視)、図19は、その側面図(図1のY方向視)である。この測定ヘッド部H2は、基材202、X方向レーザ光源22XとY方向レーザ光源22Y(第1光源及び第2光源)、X方向スリット投光光学系32XとY方向スリット投光光学系32Y(第1スリット投光光学系及び第2スリット投光光学系)、及び撮像ユニット42を備えている。
X方向レーザ光源22X及びY方向レーザ光源22Yは、半導体発光素子(LD)をレーザ発生源とする超小型のレーザ光源である。これら光源は、基材202(撮像ユニット42)の背面側に、互いに90度だけ光放射方向を異ならせて各々マウントされている。図20に示すように、実際は、X方向レーザ光源22X(Y方向レーザ光源22Y)はハウジング構造を備え、その内部にLD221X(221Y)と、X方向スリット投光光学系32Xの一部を構成する変換光学系321X(321Y)とが組み付けられてなる。
変換光学系321X(321Y)は、LD221X(221Y)の光放射端側に配置され、LD221X(221Y)から発せられたレーザ光を扇型に広がるスリット光に変換する機能を有する。また、変換光学系321X(321Y)には、投光光学系の焦点調整を行うための光学部材も含まれている。従って、X方向レーザ光源22X及びY方向レーザ光源22Yからは、互いに直交するX方向スリット光SX(第1スリット光)及びY方向スリット光SY(第2スリット光)が放射される。
上記以外の構成は、第1実施形態と実質的に同じであるので簡略的に説明する。撮像ユニット42は、撮像センサ421及び受光光学系422を含み、撮像センサ421の受光面が被測定物に対して正対するように、基材202に組み付けられている。
X方向スリット投光光学系32Xは、上記変換光学系321X、X方向ミラー322X(第1反射部材)及びX方向リレーミラー323Xを含む。X方向ミラー322Xは、撮像ユニット42の背面近傍に配置され、結果として被測定物側から見て撮像センサ421の受光面配置位置よりも遠い位置に配置されている。X方向リレーミラー323Xは、撮像ユニット42の前方側近傍に配置されている。
Y方向スリット投光光学系32Yは、上記変換光学系321Y、Y方向ミラー322Y(第2反射部材)及びY方向リレーミラー323Yを含む。同様に、Y方向ミラー322Yは、撮像センサ421の受光面配置位置よりも遠い位置に配置されている。Y方向リレーミラー323Yは、撮像ユニット42の前方側近傍に配置されている。
X方向レーザ光源22Xから発せられたスリット光SXは、X方向ミラー322Xで反射され、さらにX方向リレーミラー323Xで反射されて、撮像センサ421の視野内へ照射される。また、Y方向レーザ光源22Yから発せられたスリット光SYは、Y方向ミラー322Yで反射され、さらにY方向リレーミラー323Yで反射されて、撮像センサ421の視野内へ照射される。結果として、第1実施形態と同様な十字にクロスするスリット投影像を被測定物に投影することが可能となる。
X方向スリット投光光学系32X及びY方向スリット投光光学系32Yは、スリット光を、撮像ユニット42の背面及び側面を経由して被測定物に向かわせる迂回光路を有する。このような迂回光路を有することで、測定ヘッド部H2の小型化を図りつつ、X方向スリット光SX及びY方向スリット光SYのスリット長が十分に拡張された状態で、被測定物に照射することが可能となる。
[測定ヘッド部の第3実施形態]
次に、測定ヘッド部の第3実施形態について説明する。第1実施形態では受光光学系の光路が直線である場合を例示したが、この第3実施形態は、受光光学系の光路を直角に折り曲げる例を示す。図21は、第3実施形態に係る測定ヘッド部H3の正面図(図1のX方向視)、図22は、その側面図(図1のY方向視)である。この測定ヘッド部H3は、基材203、レーザ光源23、スリット投光光学系33及び撮像ユニット43を備えている。第1実施形態と相違するのは撮像ユニット43のみであるので、撮像ユニット43以外の構成については説明を簡略に行う。
撮像ユニット43は、1次元撮像センサ431、受光レンズ432及びガルバノミラー433(駆動ミラー)を含んでいる。1次元撮像センサ431は、画素が一列に配列されたラインCCDセンサ等からなる。ガルバノミラー433は、視野域を走査して順次スリット反射光を1次元撮像センサ431に導く駆動ミラーである。ガルバノミラー433は、被測定物に正対する位置に基材203に取り付けられており、この第3実施形態でも、スリット光を含む反射光が被測定物に正対する方向で受光されることに変わりはない。
スリット投光光学系33は、1つのスリット光を分離してX方向スリット光SX及びY方向スリット光SYを生成するハーフプリズム331と、X方向スリット光SXを照射するためのX方向ミラー332X及びX方向リレーミラー333Xと、Y方向スリット光SYを照射するためのY方向ミラー332Y及びY方向リレーミラー333Yとを備えている。このような迂回光路を経て、X方向スリット光SX及びY方向スリット光SYは、1次元撮像センサ431の視野域、つまりガルバノミラー433の走査域内に照射される。
視野域からのスリット反射光は、ガルバノミラー433により進行方向を90度近く折り曲げられ、受光レンズ432を介して1次元撮像センサ431の受光面に結像される。ガルバノミラー433の回動に従って、視野域の一辺側から他辺側に向けて、順次スリット反射光が1次元撮像センサ431に導かれる。1次元撮像センサ431で受光される1次元画像をつなぎ合わせることで、X方向スリット光SX及びY方向スリット光SYの投影像を含む視野域(被測定物)の2次元画像が取得されるものである。
このような構成の測定ヘッド部H3によれば、ガルバノミラー433を用いて受光光軸を略直角に折り曲げているので、測定装置の厚さ方向のサイズ(図中のZ方向のサイズ)を抑制することができる。
[測定ヘッド部の第4実施形態]
次に、測定ヘッド部の第4実施形態について説明する。第1〜第3実施形態では光源が撮像ユニットの背面側に配置されている場合を例示したが、この第4実施形態は、撮像ユニットの側面側に光源が配置されている例を示す。図23は、第4実施形態に係る測定ヘッド部H4の側面図である。この測定ヘッド部H4は、LD(レーザダイオード)24、スリット投光光学系34及び撮像ユニット44を備えている。
撮像ユニット44は、第1、第2実施形態と同様に被測定物に正対して配置され、CCDエリアセンサからなる撮像センサ441と、受光光学系442とを備えている。なお、符号501は、撮像センサ441と制御部5とを電気的に接続するためのフレキケーブルである。
LD24は、撮像ユニット44の側面側に、光の放射方向が被測定物の方向とは反対の方向となるよう配置されている。
スリット投光光学系34は、LD24が発するレーザ光を扇型に広がるスリット光Sに変換する変換光学系341と、スリット光Sを反射して出力する多角形プリズム342とを備えている。多角形プリズム342は、本実施形態において迂回光路を構成するもので、撮像ユニット44の側面近傍に沿うように配置され、被測定物側から見て撮像ユニット44の受光面の配置位置よりも遠い位置に配置されスリット光Sを反射する第1反射面343と、第1反射面343よりも被測定物に近い位置に配置され、第1反射面343で反射されたスリット光Sをさらに反射する第2反射面344とを含んでいる。第2反射面344で反射されたスリット光Sは、前記受光面の受光光軸に対して所定角度だけ傾斜させて被測定物に向けて照射される。
この構成によれば、LD24及びスリット投光光学系34の双方が撮像ユニット44の側面側に配置されているので、第1〜第3実施形態のように光源を撮像ユニットの背面側に配置する場合に比べて、測定装置の厚さ方向のサイズを抑制することができる。さらに、スリット光Sは撮像ユニット44の近傍に配置された多角形プリズム342の第1、第2反射面343、344を経由する迂回光路を通して被測定物へ向かうので、自ずとその光路長は長くなる。従って、強い光学パワーのレンズを用いることなくスリット光のスリット長を十分に拡張できる。なお、この第4実施形態(図23)では、1つのスリット光Sが焦点面に照射される例を示しているが、実施形態1〜3と同様に、複数のスリット光Sを焦点面に照射させるようにしても良い(以下の実施形態でも同様)。
[測定ヘッド部のその他実施形態の説明]
以下、測定ヘッド部の各種実施形態(第5〜第11実施形態)を図24〜図30に基づき説明する。これらの図において、図中のX、Zの方向表示は、図1の方向表示に沿ったものである。図24〜図30に示す測定ヘッド部H5〜H11において、LD(レーザダイオード)25、迂回光路を含むスリット投光光学系35A〜35G、及び撮像ユニット45を備えている点は共通である。また、撮像ユニット45が被測定物に正対して配置され、CCDエリアセンサからなる撮像センサ451と、受光光学系452とを備えている点も共通である。さらに、図24〜図29に示す測定ヘッド部H5〜H10において、スリット投光光学系35A〜35Fが、LD25が発するレーザ光を扇型に広がるスリット光Sに変換する変換光学系351を備えている点も共通である。これらの共通構成については、以下の各実施形態の説明において、その説明を省略する。
図24は、第5実施形態に係る測定ヘッド部H5のX−Z方向の配置図である。この測定ヘッド部H5が備えるスリット投光光学系35Aは、撮像ユニット45の上部近傍に配置された第1ミラー352と、撮像ユニット45の下部側であって撮像ユニット45から所定距離だけ離間した位置(投光角を確保できる位置)に、第1ミラー352と対向する方向に配置された第2ミラー353とを含む。LD25及び変換光学系351は、第1ミラー352と同じ高さ位置のグリップ部Gの側に配置されている。
この測定ヘッド部H5によれば、スリット光Sは、先ず第1ミラー352で反射され、撮像センサ451の受光面の面方向(この場合、X方向)において、撮像ユニット45の近傍から遠ざかる方向(第2ミラー353に向かう方向)に一旦放射される。その後、スリット光Sは、第2ミラー353で反射され、焦点面(被測定物)に向けて照射される。このような、第1ミラー352及び第2ミラー353を経由する迂回光路を通ることにより、スリット光Sは、そのスリット長が拡張されるようになる。
図25は、第6実施形態に係る測定ヘッド部H6のX−Z方向の配置図である。この測定ヘッド部H6が備えるスリット投光光学系35Bは、撮像ユニット45の上下方向中央位置であって、撮像ユニット45からX方向に所定距離だけ離間した位置に配置されたミラー354を含む。LD25は、ミラー354に向けてスリット光Sを放射できる向きで、撮像ユニット45の上部近傍に配置されている。
この測定ヘッド部H6によれば、スリット光Sは、LD25より撮像ユニット45の上部近傍からX方向に向けて、撮像ユニット45から遠ざかる方向に一旦放射される。その後、スリット光Sは、ミラー354で反射され、焦点面に向けて照射される。このような、ミラー354を経由する迂回光路を通ることにより、スリット光Sは、そのスリット長が拡張されるようになる。
図26は、第7実施形態に係る測定ヘッド部H7のY−Z方向の配置図である。この測定ヘッド部H7が備えるスリット投光光学系35Cは、撮像ユニット45の下方位置付近であって、撮像ユニット45からY方向に所定距離だけ離間した位置に配置されたミラー355を含む。LD25は、Y方向の厚さサイズを抑制するために、撮像ユニット45の背面側近傍に、且つ、ミラー355に向けてスリット光Sを放射可能に配置されている。
この測定ヘッド部H7によれば、スリット光Sは、LD25より撮像ユニット45の上部近傍からY方向に向けて、撮像ユニット45から遠ざかる方向に一旦放射される。その後、スリット光Sは、ミラー355で反射され、焦点面に向けて照射される。このような、ミラー355を経由する迂回光路を通ることにより、スリット光Sは、そのスリット長が拡張されるようになる。
図27は、第8実施形態に係る測定ヘッド部H8を示し、図27(a)はX−Y方向の配置図、図27(b)はX−Z方向の配置図である。この測定ヘッド部H8が備えるスリット投光光学系35Dは、撮像ユニット45の上下方向中央位置であって、ヘッドハウジング部11のY方向側壁付近に配置された第1ミラー356と、同じく撮像ユニット45の上下方向中央位置であって、撮像ユニット45からX方向に所定距離だけ離間した位置に配置された第2ミラー357とを含む。LD25は、第1ミラー356に対向するよう、ヘッドハウジング部11のもう一方のY方向側壁付近に配置されている。
この測定ヘッド部H8によれば、スリット光Sは、LD25より撮像ユニット45の中央部近傍からY方向に向けて放射され、第1ミラー356により第2ミラー357に向けて反射される。これによりスリット光Sは、撮像ユニット45からX方向に向けて、撮像ユニット45から遠ざかる方向に一旦放射される。その後、スリット光Sは、第2ミラー357で反射され、焦点面に向けて照射される。このような、第1ミラー356及び第2ミラー357を経由する迂回光路を通ることにより、スリット光Sは、そのスリット長が拡張されるようになる。
図28は、第9実施形態に係る測定ヘッド部H9のX−Z方向の配置図である。この測定ヘッド部H9が備えるスリット投光光学系35Eは、撮像ユニット45の上側位置であって、撮像ユニット45からX方向に所定距離だけ離間した位置に配置されたミラー358を含む。LD25は、ミラー358に向けてスリット光Sを放射できる向きで、撮像ユニット45の下側に配置されている。
この測定ヘッド部H9によれば、スリット光Sは、LD25より焦点面とは逆のZ方向に向けて放射される。その後、スリット光Sは、ミラー358で反射され、焦点面に向けて照射される。このような、ミラー358を経由する迂回光路を通ることにより、スリット光Sは、そのスリット長が拡張されるようになる。
図29は、第10実施形態に係る測定ヘッド部H10のX−Z方向の配置図である。この測定ヘッド部H10が備えるスリット投光光学系35Fは、撮像ユニット45の下方及び上方位置付近であって、撮像ユニット45からY方向に徐々に遠ざかるように順次配置された第1ミラー359a〜第7ミラー359gを含む。LD25は、Z方向の厚さサイズを抑制するために、撮像ユニット45の側周壁に沿うように、且つ、第1ミラー359aに向けてスリット光Sを放射可能に配置されている。
この測定ヘッド部H10によれば、スリット光Sは、第1ミラー359aで反射され、第2ミラー359b〜第6ミラー359fで順次反射されながら、X方向に向けて、撮像ユニット45から遠ざかる方向に導かれてゆく。最後に、スリット光Sは、第7ミラー359gで反射され、焦点面に向けて照射される。このような、第1ミラー359a〜第7ミラー359gを経由する迂回光路を通ることにより、スリット光Sは、そのスリット長が十分に拡張されるようになる。
図30は、第11実施形態に係る測定ヘッド部H11のX−Z方向の配置図である。この測定ヘッド部H11が備えるスリット投光光学系35Gは、スリット光Sを導光可能な導光部材360を含む。導光部材360は、その入射端361が狭幅である一方で、出射端362が広幅とされたテーパ形状の導光路を有する薄肉ライトガイドである。入射端361はLD25のレーザ射出端に対向され、出射端362は焦点面に向かうように配向されており、導光部材360は、入射端361に入射されたレーザ光をその導光路の形状に基づきスリット光Sの状態にして出射端362から放射させる。
LD25は、撮像ユニット45の背面側近傍に配置されている。また、導光部材360は、撮像ユニット45の背面を経由して撮像ユニット45の前方(下方)に回り込むように湾曲して組み付けられている。なお、導光部材360の組み付け態様は任意であり、例えば撮像ユニット45の側面を経由させるようにしても良い。
この測定ヘッド部H11によれば、LD25から発せられたレーザ光は、導光部材360により撮像ユニット45の背面を通り、大きく湾曲した光路を経由して、出射端362からスリット光Sとして焦点面に向けて照射される。このような、導光部材360を経由する迂回光路を通ることにより、スリット光Sは、そのスリット長が拡張されるようになる。
[その他変形実施形態の説明]
以上、本発明に係る三次元測定装置及び携帯型計測器の実施形態につき説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば下記[1]〜[6]のような変形実施形態を取ることができる。
[1]携帯型三次元測定装置1に、小型の液晶表示部等を設け、操作ナビゲート情報を表示させたり、測定状況を表示させたり、或いは三次元形状の測定結果等を表示させるようにしても良い。このような表示部は、本体ハウジング10のヘッドハウジング部11、又は中間ハウジング部12に設けることが望ましい。
[2]上記実施形態では、測定ヘッド部H1〜H4を、携帯型三次元測定装置1に組み込む例を示した。測定ヘッド部H1〜H4の組み込み先はこれに限られるものではなく、例えば計測用ロボットハンドの先端、工業用イメージガイドの先端ヘッド、或いは医療用内視鏡の先端ヘッド等に組み込むようにしても良い。
[3]本体ハウジング10のヘッドハウジング部11を取り替え自在とし、測定対象に応じた測定ヘッド部を装着できるようにしても良い。
[4]上記の実施形態では、携帯型三次元測定装置1のグリップ部Gが棒状である例を示した。これに限らず、例えばリング状のグリップ部やピストル型のグリップ部としても良い。また、本体ハウジング10を、棒状ではなく、矩形状、球状、円筒状などの形状としても良い。
[5]上記の実施形態では、X方向ミラー312X、322X、332XとX方向リレーミラー313X、323X、333Xとを用い、投光光学系においてスリット光を2回反射させる例を示した(Y方向も同様)。これに加えて、他のミラーやプリズム等を光路内に配置し、3回以上反射させ、さらに光路長を長くするようにしても良い。あるいは、X方向リレーミラー313X、323X、333Xを省くようにしても良い。
[6]上記の実施形態では、X方向ミラー312X、322X、332X、Y方向ミラー312Y、322Y、332Yを、被測定物側から見て撮像センサの受光面よりも遠い位置に配置された具体例を示した。これに代えて、撮像センサの受光面と同じ程度の位置にX方向ミラー312X、322X、332X、Y方向ミラー312Y、322Y、332Yを配置しても良い。
本発明に係る三次元測定装置及び携帯型計測器は、例えば自動車、航空、建築等の工業計測の用途、歯科や外科等の医療用計測の用途、バイオテクノロジー等の研究用計測の用途など、各種の三次元形状測定に適用することができる。
本発明の実施形態に係る携帯型三次元測定装置を示す斜視図である。 図1の測定装置の側面図である。 図1の測定装置の測定領域を示す斜視図である。 図1の測定装置の、被測定物に対するスリット光Sの照射状況を示す斜視図である。 (a)は、光切断法の測定原理を説明するための模式図、(b)は、(a)の測定系の配置で得られる、被測定物の撮影画像を示す平面図である。 投光光軸A1の投光角αを説明するための模式図である。 第1実施形態に係る測定ヘッド部H1の正面図である。 測定ヘッド部H1の側面図である。 被測定物に対するスリット光の照射状況を簡略的に示した斜視図である。 スリット投光光学系と受光光学系との合焦関係を示す光路図である。 合焦状態におけるX方向スリット投影像SXp及びY方向スリット投影像SYpの位置を説明するための模式図である。 合焦状態におけるX方向スリット投影像SXp及びY方向スリット投影像SYpの位置を説明するための模式図である。 (a)、(b)は、撮像センサの受光面と被測定物との対向関係を説明するための模式図である。 携帯型三次元測定装置の電気的構成を示すブロック図である。 三次元形状を求めるための演算処理の一例を示すフローチャートである。 デイスプレイにおける表示画面の一例を示す平面図である。 重心スリットの説明図である。 第2実施形態に係る測定ヘッド部H2の正面図である。 測定ヘッド部H2の側面図である。 レーザ光源の内部構造を簡略的に示す模式図である。 第3実施形態に係る測定ヘッド部H3の正面図である。 測定ヘッド部H3の側面図である。 第4実施形態に係る測定ヘッド部H4の側面図である。 第5実施形態に係る測定ヘッド部H5のX−Z方向の配置図である。 第6実施形態に係る測定ヘッド部H6のX−Z方向の配置図である。 第7実施形態に係る測定ヘッド部H7のY−Z方向の配置図である。 (a)は第8実施形態に係る測定ヘッド部H8のX−Y方向の配置図、(b)はX−Z方向の配置図である。 第9実施形態に係る測定ヘッド部H9のX−Z方向の配置図である。 第10実施形態に係る測定ヘッド部H10のX−Z方向の配置図である。 第11実施形態に係る測定ヘッド部H11のX−Z方向の配置図である。
符号の説明
1 携帯型三次元測定装置(携帯型計測器)
10 本体ハウジング
21 レーザ光源(光源)
22X、22Y X方向レーザ光源、Y方向レーザ光源(第1光源、第2光源)
23 レーザ光源
31、33、34 スリット投光光学系
32X X方向スリット投光光学系(第1方向スリット投光光学系)
32Y Y方向スリット投光光学系(第2方向スリット投光光学系)
310 変換光学系(スリット光発生手段)
311 ハーフプリズム(光分割手段)
312X、322X、332X X方向ミラー(反射面/第1反射部材)
312Y、322Y、332Y Y方向ミラー(反射面/第2反射部材)
313X、323X、333X X方向リレーミラー(第1リレー反射部材)
313Y、323Y、333Y Y方向リレーミラー(第2リレー反射部材)
41、42、43、44 撮像ユニット
411、421、441 撮像センサ
431 1次元撮像センサ
412、422、441 受光光学系
433 ガルバノミラー(駆動ミラー)
5 制御部
A1 投光光軸
A2 受光光軸
H、H1〜H4 測定ヘッド部
G グリップ部
S スリット光
SX、SY X方向スリット光、Y方向スリット光
SXp、SXp X方向スリット投影像、Y方向スリット投影像

Claims (18)

  1. 被測定物の三次元形状を光切断法により計測する三次元測定装置であって、
    扇型に広がるスリット光を発生するスリット光発生手段と、
    前記スリット光を前記被測定物に向けて照射させる投光光学系と、
    前記スリット光を含む前記被測定物からの反射光が結像される受光面を有する撮像手段と、を備え、
    前記投光光学系は、前記スリット光を前記撮像手段の近傍で迂回させて前記被測定物へ向かわせる迂回光路を備えていることを特徴とする三次元測定装置。
  2. 前記撮像手段の受光面が、前記被測定物に対して正対するように配置されていることを特徴とする請求項1に記載の三次元測定装置。
  3. 前記受光面に前記反射光を結像させる受光光学系をさらに含み、
    前記スリット光発生手段及び投光光学系による前記スリット光の合焦位置と、前記受光光学系による前記受光面に対する合焦位置とが一致していることを特徴とする請求項1に記載の三次元測定装置。
  4. 前記迂回光路は、前記スリット光を反射させる反射面を含み、
    該反射面は、前記被測定物側から見て前記受光面の配置位置と同等の位置若しくはそれよりも遠い位置に配置されていることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の三次元測定装置。
  5. 前記撮像手段は、前記受光面を有する撮像センサと、前記反射光を前記受光面に結像させるための受光光学系とを含む撮像ユニットからなり、
    前記反射面は、前記撮像ユニットの近傍に配置され、
    前記迂回光路は、前記スリット光を、前記撮像ユニットの背面又は側面を経由して前記反射面に導き、該反射面での反射を経て前記被測定物に向けて照射させるものであることを特徴とする請求項4に記載の三次元測定装置。
  6. 前記迂回光路は、前記スリット光を反射させる反射面を含み、
    前記撮像手段は、前記受光面を有する撮像センサと、前記反射光を前記受光面に結像させるための受光光学系とを含む撮像ユニットからなり、
    該反射面は、前記受光面の面方向において前記撮像ユニットの近傍から遠ざかる方向に一旦放射されたスリット光を前記被測定物に向けて照射させるものであることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の三次元測定装置。
  7. 前記迂回光路は、前記スリット光を導光可能な導光部材を含み、
    前記撮像手段は、前記受光面を有する撮像センサと、前記反射光を前記受光面に結像させるための受光光学系とを含む撮像ユニットからなり、
    前記導光部材は、前記スリット光を前記撮像ユニットの背面又は側面を経由して前記被測定物に向けて照射させるものであることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の三次元測定装置。
  8. 前記スリット光が複数発生され、
    前記迂回光路は、各スリット光をそれぞれ反射させる複数の反射面を含み、前記被測定物上における投影スリットが互いに異なる方向となるように、前記被測定物に対して各スリット光を照射させることを特徴とする請求項4〜6のいずれかに記載の三次元測定装置。
  9. 前記投光光学系が光分割手段を含み、
    前記スリット光発生手段から発生された1のスリット光が、前記光分割手段により複数のスリット光に分割されることを特徴とする請求項8に記載の三次元測定装置。
  10. 第1スリット光と第2スリット光とが発生され、
    前記投光光学系は、前記受光面の受光領域の中央付近において両スリット光が交差するように、前記被測定物に対して前記第1スリット光及び第2スリット光を照射させることを特徴とする請求項8又は9に記載の三次元測定装置。
  11. 前記第1スリット光の光軸と前記受光面の受光光軸との交差角度と、前記第2スリット光の光軸と前記受光面の受光光軸との交差角度とが同一となるように、前記被測定物に対して前記第1スリット光及び第2スリット光が照射されることを特徴とする請求項10に記載の三次元測定装置。
  12. 被測定物の三次元形状を光切断法により計測する三次元測定装置であって、
    1つの光源と、
    前記光源からの光を扇型に広がるスリット光とし、該スリット光を前記被測定物に向けて照射させるスリット投光光学系と、
    前記スリット光を含む前記被測定物からの反射光を受光する受光面を有する撮像センサ、及び前記反射光を前記受光面に結像させるための受光光学系を具備する撮像ユニットと、を備え、
    前記撮像センサの受光面が、前記被測定物に対して正対するように配置され、
    前記光源は、前記撮像ユニットの背面側に配置され、
    前記スリット投光光学系は、
    前記撮像ユニットの背面側に配置され、前記スリット光を2方向に分離し第1スリット光及び第2スリット光を生成する光分割部材と、
    前記撮像ユニットの近傍であって、前記被測定物側から見て前記受光面の配置位置と同等の位置若しくはそれよりも遠い位置に配置され、前記第1スリット光を前記被測定物の方向へ向けて反射する第1反射部材及び第2スリット光を前記被測定物の方向へ向けて反射する第2反射部材と、
    を含むことを特徴とする三次元測定装置。
  13. 被測定物の三次元形状を光切断法により計測する三次元測定装置であって、
    第1光源及び第2光源と、
    前記第1光源及び第2光源からの光を各々扇型に広がる第1スリット光及び第2スリット光とし、該スリット光を前記被測定物に向けて照射させる第1スリット投光光学系及び第2スリット投光光学系と、
    前記スリット光を含む前記被測定物からの反射光を受光する受光面を有する撮像センサ、及び前記反射光を前記受光面に結像させるための受光光学系を具備する撮像ユニットと、を備え、
    前記撮像センサの受光面が、前記被測定物に対して正対するように配置され、
    前記第1光源及び第2光源は、光の放射方向を異ならせて前記撮像ユニットの背面側に配置され、
    前記第1スリット投光光学系は、前記撮像ユニットの近傍であって、前記被測定物側から見て前記受光面の配置位置と同等の位置若しくはそれよりも遠い位置に配置され、前記第1スリット光を前記被測定物の方向へ向けて反射する第1反射部材を含み、
    前記第2スリット投光光学系は、前記撮像ユニットの近傍であって、前記被測定物側から見て前記受光面の配置位置と同等の位置若しくはそれよりも遠い位置に配置され、前記第2スリット光を前記被測定物の方向へ向けて反射する第2反射部材を含むことを特徴とする三次元測定装置。
  14. 前記第1反射部材で反射された前記第1スリット光をさらに反射し、前記受光面の受光光軸に対して所定角度だけ傾斜させて前記被測定物に向けて照射する第1リレー反射部材と、
    前記第2反射部材で反射された前記第2スリット光をさらに反射し、前記受光面の受光光軸に対して所定角度だけ傾斜させて前記被測定物に向けて照射する第2リレー反射部材と、をさらに含むことを特徴とする請求項9又は10に記載の三次元測定装置。
  15. 前記撮像センサが1次元撮像センサからなり、前記受光光学系が視野域を走査して順次スリット反射光を前記1次元撮像センサに導く駆動ミラーを含むことを特徴とする請求項9〜11のいずれかに記載の三次元測定装置。
  16. 被測定物の三次元形状を光切断法により計測する三次元測定装置であって、
    光源と、
    前記光源からの光を扇型に広がるスリット光とし、該スリット光を前記被測定物に向けて照射させるスリット投光光学系と、
    前記スリット光を含む前記被測定物からの反射光を受光する受光面を有する撮像センサ、及び前記反射光を前記受光面に結像させるための受光光学系を具備する撮像ユニットと、を備え、
    前記撮像センサの受光面が、前記被測定物に対して正対するように配置され、
    前記光源は、前記撮像ユニットの側面側に、光の放射方向が前記被測定物の方向とは反対の方向となるよう配置され、
    前記スリット投光光学系は、
    前記撮像ユニットの近傍であって、前記被測定物側から見て前記受光面の配置位置と同等の位置若しくはそれよりも遠い位置に配置され前記スリット光を反射する第1反射面と、
    前記第1反射面よりも前記被測定物に近い位置に配置され、前記第1反射面で反射されたスリット光をさらに反射し、前記受光面の受光光軸に対して所定角度だけ傾斜させて前記被測定物に向けて照射する第2反射面と、
    を含むことを特徴とする三次元測定装置。
  17. ユーザが把持可能な棒状のグリップ部と、
    前記グリップ部に一体的に取り付けられた測定ヘッド部と、
    前記測定ヘッド部に組み付けられた請求項1〜16のいずれかに記載の三次元測定装置と、を具備することを特徴とする携帯型計測器。
  18. 前記グリップ部が棒状とされ、前記測定ヘッド部は棒状グリップ部の一端側に一体的に取り付けられていることを特徴とする請求項17に記載の携帯型計測器。
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