JP2008174910A - 断熱防水構造及び断熱防水工法 - Google Patents
断熱防水構造及び断熱防水工法 Download PDFInfo
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Abstract
【解決手段】断熱防水構造1は、構造物の下地2に積層された断熱材3と、断熱材3の表面側に露出される面に熱融着材を有し、下地2にアンカー固定されて断熱材3を下地2に固定する固定金具4と、断熱材3に積層され、かつ熱融着材により固定金具4と接着されたゴム製シート5とを具備する。断熱材3は、芳香族ビニル単位、不飽和ジカルボン酸無水物単位、及びN−アルキル置換マレイミド単位からなる共重合体(A)と、芳香族ビニル単位及びシアン化ビニル単位からなる共重合体(B)とを含有する樹脂組成物を発泡させてなる。
【選択図】図1
Description
発泡体密度は、次の式に基づいて求め、単位をkg/m3に換算して示した。
発泡体密度(g/cm3)=発泡体重量(g)/発泡体体積(cm3)
断熱材を幅方向(押出方向と直交する水平方向)に沿って垂直(厚さ方向)に切断した断面においてサンプリングし、そのサンプルを走査型電子顕微鏡にて50〜100倍に拡大して写真撮影した。得られた写真から平均セル径をASTM D−3576に準じて測定し、各気泡において、厚み方向のセル径(HD)と幅方向のセル径(TD)とを測定して、各方向のセル径の積を3乗根した値を以下の式より算出した。
平均セル径=(HD×TD×MD)1/3
断熱材を成形後、温度23℃、湿度55%の恒温室にて10日間状態調整した後、JIS K7121に準じて、示差走査熱量計により昇温速度10℃/秒で250℃まで昇温し、10分間維持した後、10℃/秒で30℃まで冷却した。再び250℃まで昇温したときの階段状変化を、JIS K7121の転移温度の求め方に従って測定した。
断熱材を成形後、温度23℃、湿度55%の恒温室にて10日間状態調整した後、厚み25mm×幅75mm×長さ300mmのサンプルを切り出して、JIS K7221に準じて曲げ試験を実施し、断熱材が破断した際の曲げたわみ量を測定した。
断熱材を温度23℃、湿度55%の恒温室にて10日間状態調整した後、厚みを25mm×幅100mm×長さ300mmのサンプルを切り出して、温度80±2℃に設定した熱風乾燥機で60日間加熱した後、断熱材の厚み方向の反りを測定した。測定された反りを以下の基準で判断した。
◎:反りが、2mm以内である。
○:反りが、2mm超、4mm以下である。
△:反りが、4mm超、6mm以下である。
×:反りが、6mmを超える。
断熱材を温度23℃、湿度55%の恒温室にて10日間状態調整した後、厚みを25mm×幅100mm×長さ300mmのサンプルを切り出して、温度80±2℃、湿度90±2%に設定した恒温恒湿機で60日間加熱した後、断熱材の厚み方向の反りを測定した。測定された反りを以下の基準で判断した。
◎:反りが、2mm以内である。
○:反りが、2mm超、4mm以下である。
△:反りが、4mm超、6mm以下である。
×:反りが、6mmを超える。
断熱材を成形後、温度23℃、湿度55%の恒温室にて10日間状態調整した後、厚み25mmのままとして幅100mm×長さ300mmの試験片を切り出した。各断熱材の中央部1箇所に固定金具(三ツ星ベルト株式会社、商品名:NBディスク)を設置し、その上からゴム製シート(三ツ星ベルト株式会社、商品名:ニュープレン)を敷した後、高周波電磁誘導加熱器(三ツ星ベルト株式会社)を用いて、ゴム製シートの上から固定金具を500W×10秒間加熱して、ゴム製シートと固定金具を融着させて積層構造体とした。この積層構造体について、固定金具を設置した位置における断熱材の状態、固定金具との融着部分における断熱材及びゴム製シートの表面状態を評価した。この評価は、固定金具を設置した位置における断熱材の状態、固定金具との融着部分におけるゴム製シートの表面状態を観察して、以下の基準で行った。
○:断熱材の表面の変形が見られず、固定金具とゴム製シートとが十分に融着されていた。
×:断熱材の表面が陥没して固定金具が埋没し、固定金具とゴム製シートとが十分に融着されていなかった。
共重合体(A)として、電気化学工業株式会社製、商品名:デンカIP(265℃×10kg条件で、MFR=0.2g/分)を用い、共重合体(B)として、東洋スチレン株式会社製、商品名:トーヨーAS(220℃×10kg条件で、MFR=1.8g/分)を用い、共重合体(A)10%と共重合体(B)90%とを混合した。この熱可塑性樹脂混合物100重量部に対して、造核剤としてタルク(林化成株式会社製、商品名:タルカンパウダー)0.3重量部、添加剤としてステアリン酸カルシウム0.2重量部をドライブレンドし、得られた樹脂組成物を二段連結型押出機へ供給した。一段目押出機に供給した樹脂組成物を約230℃に加熱して溶融混練した後、発泡剤として、ジメチルエーテル(三井化学株式会社)5.0重量部を一段目押出機の先端付近で樹脂組成物に圧入した。その後、一段目押出機に連結された二段目押出機において樹脂組成物を混練しながら樹脂温度を約150℃付近まで冷却し、二段目押出機の先端に設けられたスリットダイより大気中へ押し出した。スリットダイにおける吐出量は45kg/時間、樹脂温度は140℃、スリット圧力は5.7MPaとした。吐出された樹脂を、成形金型及び成形ロールにより、厚さ約25mm×幅約130mmの断面プロファイルであって、表面にスキン層を有する断熱材を得た。得られた断熱材について、発泡体密度、平均セル径、ガラス転移温度、曲げたわみ量、80℃耐熱性、80℃耐湿性を前述された方法に従って調べた。また、得られた断熱材を用いて簡易施工試験を行った。その結果を表1に示す。
共重合体(A)30%と共重合体(B)70%とを混合して熱可塑性樹脂混合物とし、一段目押出機において約240℃、二段目押出機において約170℃に加熱溶融し、スリットダイにおける吐出量を45kg/時間、樹脂温度を158℃、スリット圧力を5.9MPaとしたほかは、実施例1と同様にして断熱材を得た。
共重合体(A)45%と共重合体(B)55%とを混合して熱可塑性樹脂混合物とし、一段目押出機において約240℃、二段目押出機において約180℃に加熱溶融し、スリットダイにおける吐出量を47kg/時間、樹脂温度を170℃、スリット圧力を6.3MPaとしたほかは、実施例1と同様にして断熱材を得た。
共重合体(A)60%と共重合体(B)40%とを混合して熱可塑性樹脂混合物とし、一段目押出機において約250℃、二段目押出機において約200℃に加熱溶融し、スリットダイにおける吐出量を43kg/時間、樹脂温度を185℃、スリット圧力を6.1MPaとしたほかは、実施例1と同様にして断熱材を得た。
共重合体(A)80%と共重合体(B)20%とを混合して熱可塑性樹脂混合物とし、一段目押出機において約270℃、二段目押出機において約210℃に加熱溶融し、スリットダイにおける吐出量を45kg/時間、樹脂温度を195℃、スリット圧力を6.5MPaとしたほかは、実施例1と同様にして断熱材を得た。
共重合体(A)30%と共重合体(B)70%とを混合した。この熱可塑性樹脂混合物100重量部に対して、造核剤としてタルク0.1重量部、添加剤としてステアリン酸カルシウム0.2重量部をドライブレンドし、得られた樹脂組成物を二段連結型押出機へ供給した。一段目押出機に供給した樹脂組成物を約240℃に加熱して溶融混練した後、発泡剤として、ジメチルエーテル3.0重量部、イソブタン(三井化学株式会社)3.0重量部を一段目押出機の先端付近で樹脂組成物に圧入した。その後、一段目押出機に連結された二段目押出機において樹脂組成物を混練しながら樹脂温度を約170℃付近まで冷却し、二段目押出機の先端に設けられたスリットダイより大気中へ押し出した。スリットダイにおける吐出量は50kg/時間、樹脂温度は155℃、スリット圧力は6.3MPaとした。吐出された樹脂を、成形金型及び成形ロールにより、厚さ約25mm×幅約130mmの断面プロファイルであって、表面にスキン層を有する断熱材を得た。
共重合体(A)60%と共重合体(B)40%とを混合して熱可塑性樹脂混合物とし、一段目押出機において約250℃、二段目押出機において約200℃に加熱溶融し、スリットダイにおける吐出量を47kg/時間、樹脂温度を180℃、スリット圧力を6.5MPaとしたほかは、実施例6と同様にして断熱材を得た。
共重合体(A)及び共重合体(B)に代えて、ポリスチレン樹脂(PSジャパン株式会社、商品名:G9401)を用い、一段目押出機において約230℃、二段目押出機において約140℃に加熱溶融し、スリットダイにおける吐出量を50kg/時間、樹脂温度を123℃、スリット圧力を5.5MPaとしたほかは、実施例1と同様にして断熱材を得た。
市販の硬質ポリウレタンフォーム(東洋ゴム株式会社製、商品名:ソフランULボード、面材あり)を用いて、80℃耐熱性、80℃耐湿性、簡易施工試験を行った。
2,12・・・下地面
3,13・・・断熱材
4,15・・・固定金具
5,14,16・・・ゴム製シート
Claims (7)
- 構造物の下地に積層された断熱材と、
上記断熱材の表面側に露出される面に熱融着材を有し、上記下地にアンカー固定されて上記断熱材を該下地に固定する固定部材と、
上記断熱材に積層され、かつ上記熱融着材により上記固定部材と接着されたゴム製シートと、を具備してなり、
上記断熱材が、芳香族ビニル単位、不飽和ジカルボン酸無水物単位、及びN−アルキル置換マレイミド単位からなる共重合体(A)と、芳香族ビニル単位及びシアン化ビニル単位からなる共重合体(B)とを含有する樹脂組成物を発泡させてなるものである断熱防水構造。 - 上記断熱材が、上記共重合体(A)を1〜90重量%、上記共重合体(B)を99〜10重量%含有する樹脂組成物を発泡させてなるものである請求項1に記載の断熱防水構造。
- 上記共重合体(A)及び上記共重合体(B)をそれぞれ構成する芳香族ビニル単位が、スチレン単位である請求項1又は2に記載の断熱防水構造。
- 上記共重合体(A)を構成する不飽和ジカルボン酸無水物単位が、無水マレイン酸単位である請求項1から3のいずれかに記載の断熱防水構造。
- 上記共重合体(A)を構成するN−アルキル置換マレイミド単位が、N−フェニルマレイミド単位である請求項1から4のいずれかに記載の断熱防水構造。
- 上記共重合体(B)を構成するシアン化ビニル単位が、アクリロニトリルである請求項1から5のいずれかに記載の断熱防水構造。
- 構造物の下地に、芳香族ビニル単位、不飽和ジカルボン酸無水物単位、及びN−アルキル置換マレイミド単位からなる共重合体(A)と、芳香族ビニル単位及びシアン化ビニル単位からなる共重合体(B)とを含有する樹脂組成物を発泡させてなる断熱材を積層する第1工程と、
上記断熱材の表面側に露出される面に熱融着材を有する固定部材を、上記下地にアンカー固定して上記断熱材を該下地に固定する第2工程と、
上記断熱材に、ゴム製シートを積層する第3工程と、
上記熱融着材を加熱して、上記固定部材と上記ゴム製シートとを接着する第4工程と、を含む断熱防水工法。
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---|---|---|---|---|
JP2010126994A (ja) * | 2008-11-27 | 2010-06-10 | Kaneka Corp | 断熱防水構造及び断熱防水工法 |
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2007
- 2007-01-16 JP JP2007007080A patent/JP2008174910A/ja active Pending
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