JP2008174643A - 巻回された平型ガムテープ製品の製造方法 - Google Patents
巻回された平型ガムテープ製品の製造方法 Download PDFInfo
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Abstract
【課題】 平べったい略直方体形状の巻回された粘着テープ製品の製造方法を提供する。
【解決手段】 周表面に離型剤が付与された円筒状の巻芯3を準備する。この巻芯3に、従来公知の方法でガムテープ等の粘着テープを巻回して、円筒状の粘着テープ半製品1を得る。この粘着テープ半製品1を径方向に圧潰する。これによって、巻回粘着テープ2及び巻芯3の双方共に圧潰される。その後、圧潰された巻芯3を抜き取る。そして、この抜き取った箇所(中空部4となる。)に、平板5を挿入する。この後、前に圧潰した方向と同様の方向に再度圧潰する。以上のようにして、平べったい略直方体形状の粘着テープ製品が得られる。この粘着テープ製品は、従来の円筒形状の粘着テープ製品に比べて、取り扱いやすく、極めて有益なものである。
【選択図】 図4
Description
本発明は、巻回された平型粘着テープ製品の製造方法に関し、特に、略直方体形状となっている粘着テープ製品の製造方法に関するものである。
従来より、ガムテープ等の粘着テープ製品は、円筒形状のものであった。すなわち、円筒状の紙管等の巻芯上に、その周面に沿って粘着テープが何重にも巻回されてなる円筒形状のものであった(特許文献1)。
しかしながら、円筒形状の粘着テープ製品は、以下のような欠点があった。すなわち、(i)ポケットに入りにくい、(ii)鞄等に収納する際に嵩張る、(iii)転がりやすい、(iv)持ちにくい、(v)巻回した状態で粘着テープ表面に文字を書きにくい、(vi)使用後に巻芯を廃棄する際、巻芯が円筒状で大きくゴミの量が増える、(vii)商店で販売する際にも嵩張る、という欠点があった。
従来の円筒形状の粘着テープ製品の欠点を解決するためには、粘着テープ製品の形状を、平べったい略直方体形状にすれば良いと考えられる。たとえば、平板表裏面に、粘着テープを何重にも巻回してゆくことが考えられる。しかしながら、このような方法で粘着テープを巻回してゆくのは困難である。すなわち、円筒状の巻芯に粘着テープを巻回する場合には、巻芯に粘着テープの一方端末を接着させた後、巻芯を一定速度で回転させてゆけばよい。しかしながら、巻芯を平板にした場合、平板の表裏面に沿って粘着テープを巻回しなければならず、機械的に簡単に行えないのである。
そこで、本発明は、従来の円筒形状の粘着テープ製品を、径方向に圧潰して略直方体形状の粘着テープ製品を得ようという発想の下になされたものである。
すなわち、本発明は、周表面に離型剤が付与された円筒状の巻芯に、粘着テープを巻回した円筒状の粘着テープ半製品を径方向に圧潰した後、圧潰された該巻芯を抜き取ると共に、この抜き取った箇所に平板を挿入し、該径方向と同方向に再度圧潰することを特徴とする巻回された平型粘着テープ製品の製造方法、及びこのような製造方法で得られた略直方体形状を持つ平型粘着テープ製品に関するものである。
本発明においては、まず、周表面に離型剤が付与された円筒状の巻芯3を準備する。すなわち、円筒状の巻芯本体の周表面に離型剤が付与されてなる巻芯3を準備するのである。巻芯本体としては、従来公知のものであれば、どのようなものでも採用しうる。特に、従来周知の紙管は、圧潰しやすいので、好ましいものである。また、紙管の周表面にポリエチレン層等のプラスチック層を設けたものを、円筒状の巻芯本体としてもよい。
円筒状の巻芯3の周表面には、離型剤が付与されている。離型剤としては、従来公知ののものが用いられ、たとえば、非シリコーン系樹脂、シリコーン樹脂、テトラフルオロエチレン樹脂等が用いられる。具体的には、非シリコーン系樹脂又はシリコーン樹脂等の溶液又はエマルジョンを、巻芯本体の周表面に塗布し乾燥して離型剤を付与すれば、本発明で用いる円筒状の巻芯3が得られる。なお、周表面にポリエチレン層等のプラスチック層が設けられている巻芯本体を用いるときは、このプラスチック層表面に離型剤を付与する。
円筒状の巻芯3に、粘着テープを従来公知の方法で巻回し、円筒状の粘着テープ半製品1を得る。この粘着テープ半製品1とは、従来公知の円筒状の粘着テープ製品のことである(図1)。巻回される粘着テープ2としても、従来公知のものが用いられる。すなわち、織物、紙、合成樹脂製フィルム等の基材の片面に、粘着剤が塗布されたものが用いられる。粘着剤としては、従来公知の感圧性粘着剤や感熱性粘着剤等が用いられる。具体的には、織物の片面に感圧性粘着剤が塗布され、織物の他の面に離型処理が施されているガムテープが用いられる。
この円筒状の粘着テープ半製品1は、その径方向に圧潰される(図1の矢印方向)。すなわち、円筒状の粘着テープ製品1の軸方向ではなく、軸方向と直行する方向に圧潰されるということである。圧潰すると、図2に示したような底面形態となり、巻芯3及び巻回された粘着テープ2(以下、「巻回粘着テープ2」という。)の双方共に、圧潰されることになる。この状態で、圧潰された巻芯3のみを抜き取る。巻芯3の表面には、前述したように、離型剤が付与されている。したがって、粘着テープの粘着剤層と巻芯3の表面とが圧潰によって、強く密着していても、離型剤の作用によって、巻芯3を容易に抜き取ることができる。特に、巻芯3として、紙管の周表面にポリエチレン層等のプラスチック層が設けられた巻芯本体を用いているときは、プラスチック層表面に付与されている離型剤は、圧潰によっても紙管の肉厚部に浸透することがなく、プラスチック層表面に保持されているため、容易に巻芯3を抜き取ることができる。
圧潰された巻芯3を抜き取ると、図3に示したような底面形態となり、圧潰された巻回粘着テープ2のみとなる。すなわち、巻芯3を抜き取った箇所が中空部4となっている巻回粘着テープ2が得られる。この巻回粘着テープ2の中空部4に、平板5を挿入する。平板5としては、長方形状のものであれば、どのようなものでも使用しうる。一般的には、ポリエチレン製平板、ポリプロピレン製平板、ポリエステル製平板等のプラスチック製平板が用いられる。プラスチック製の場合、粘着テープの粘着剤と接着しにくく、プラスチック製平板に当接している巻回粘着テープ2の端末を剥離しやすい。したがって、巻回粘着テープ2の端末まで有効利用しうるという利点がある。
平板5を中空部4に挿入した後、円筒状の粘着テープ半製品1を圧潰したのと同様の径方向(図4の矢印方向)に、再度圧潰する。これによって、図5に示すような略直方体形状の粘着テープ製品が得られるのである。この粘着テープ製品は、巻回粘着テープ2が略直方体形状となっている。そして、その幅Wは粘着テープの幅となっており、その長さLは粘着テープの長手となっており、その高さHは粘着テープの巻回厚さとなっている。
以上のように、本発明に係る方法で得られた粘着テープ製品は、略直方体形状となっているので、以下のような効果を奏する。すなわち、(I)ポケットに入れて持ち運びしやすい、(II)鞄等に収納しても嵩張らない、(III)転がりにくいので扱いやすい、(IV)片手で簡単に把持できるので貼合作業がしやすい、(V)巻回粘着テープの表面が平らになっているので、そこに文字を書きやすい、(VI)使用後に廃棄する平板は、円筒状の巻芯に比べて小さいので、ゴミの量を低減しうる、(VII)略直方体形状であるので、商店で販売する際に、吊り下げておいても嵩張らない。よって、本発明に係る方法で得られた粘着テープ製品は、販売者にとっても消費者にとっても、種々の場面で取り扱いやすく、極めて有益なものである。
以下、本発明を実施例に基づいて説明するが、本発明は実施例に限定されるものではない。本発明は、販売者や消費者にとって極めて有益な平型粘着テープ製品を提供しうるものであるとして、解釈されるべきである。
実施例
外径約7cmの紙管を準備した。この紙管の周表面に、ポリエチレン樹脂を塗布してポリエチレン樹脂層を形成した。このポリエチレン樹脂層表面に、ポリビニルオクタデシルカルボマート溶液(濃度5%、溶媒はトルエン)を塗布し、外径約8cmの円筒状の巻芯を作成した。なお、ポリビニルオクタデシルカルボマートは非シリコーン系離型剤であって、構造式[CH2−CH(OCONHC18H37)−]nで表されるものであり、分子量は110000〜135000のものである。
外径約7cmの紙管を準備した。この紙管の周表面に、ポリエチレン樹脂を塗布してポリエチレン樹脂層を形成した。このポリエチレン樹脂層表面に、ポリビニルオクタデシルカルボマート溶液(濃度5%、溶媒はトルエン)を塗布し、外径約8cmの円筒状の巻芯を作成した。なお、ポリビニルオクタデシルカルボマートは非シリコーン系離型剤であって、構造式[CH2−CH(OCONHC18H37)−]nで表されるものであり、分子量は110000〜135000のものである。
この円筒状の巻芯に、従来公知の方法でガムテープを巻回して、外径約10cmで幅(軸方向高さ)約5cmの円筒状の粘着テープ半製品を得た。この粘着テープ半製品に、33kg重の荷重を径方向に負荷して、圧潰した。この結果、巻芯及び巻回粘着テープの双方共に、偏平な形状に圧潰された。
この後、巻芯を引き抜き、この箇所に、厚さ約1mm、幅約5cm、長さ約15cmのポリエチレン製平板を挿入した。挿入後、再度、33kg重の荷重を前記と同様の径方向に負荷し、ポリエチレン製平板に粘着テープが密着するようにした。この結果、幅約5cm、高さ約3cm、長さ約14cmの略直方体形状の平型粘着テープ製品を得た。
1 粘着テープ半製品
2 巻回粘着テープ
3 巻芯
4 圧潰された巻芯を抜き取ったときに生じた中空部
5 平板
2 巻回粘着テープ
3 巻芯
4 圧潰された巻芯を抜き取ったときに生じた中空部
5 平板
Claims (8)
- 周表面に離型剤が付与された円筒状の巻芯に、粘着テープを巻回した円筒状の粘着テープ半製品を径方向に圧潰した後、圧潰された該巻芯を抜き取ると共に、この抜き取った箇所に平板を挿入し、該径方向と同方向に再度圧潰することを特徴とする巻回された平型粘着テープ製品の製造方法。
- 巻芯本体が紙管である請求項1記載の平型粘着テープ製品の製造方法。
- 巻芯本体が、紙管の周表面にポリエチレン層等のプラスチック層を設けたものである請求項1記載の平型粘着テープ製品の製造方法。
- 平板がプラスチック製の平板である請求項1記載の平型粘着テープ製品の製造方法。
- 平板がポリエチレン製平板である請求項4記載の平型粘着テープ製品の製造方法。
- 粘着テープがガムテープである請求項1記載の平型粘着テープ製品の製造方法。
- 粘着テープが、感熱性接着剤が基材に塗布されてなる感熱性粘着テープである請求項1記載の平型粘着テープ製品の製造方法。
- 請求項1乃至7のいずれか一項に記載の製造方法で得られた平型粘着テープ製品。
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