JP2008174346A - 電子装置及びその制御方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】駆動及び非駆動の繰り返しにより、ファン又はモータ部が所望の回転数に達するまでの所要時間が長かった。
【解決手段】ファンと、ファンを回転させるモータ部と、ファン又はモータ部がロックしているか否かを検出し、検出の結果を示す回転・ロック検出信号を出力する検出部と、回転・ロック検出信号を無視すべきマスク期間を設定する設定部と、モータ部の駆動を開始したときからの経過時間を計数する計数部と、マスク期間と経過時間とを比較する比較部と、比較部により経過時間がマスク期間より短いと判断されたとき、経過時間内に検出部から出力された回転・ロック検出信号を無視し、かつ、比較部により経過時間がマスク期間より長いと判断されたとき、経過時間内に検出部から出力された回転・ロック検出信号に基づき、モータ部の回転を制御する制御部と、を含む。
【選択図】図1

Description

本発明は、印刷用紙の搬送のために当該印刷用紙を吸着させるべく風を生成するファン及び当該ファンを駆動するモータを有するプリンタのような電子装置及びその制御方法に関する。
図4に示される従来のプリンタP10では、速度制御部VC10は、モータ部MT10が概ね所望の回転速度RVds(例えば、モータ部MT10の定格速度。図6に図示。)で回転している「定常動作」のときには、風を生成するファンWG10から出力される、当該ファンWG10の回転速度を示す回転速度信号Srv10に従って、ファンWG10を駆動するモータ部MT10の回転速度を前記所望の回転速度RVdsに保つ駆動信号Sdr10を当該モータ部MT10に出力する。速度制御部VC10は、また、モータ部MT10を停止の状態から前記所望の回転速度RVdsで回転する状態にまで起動する「初期動作」のときには、回転速度信号Srv10に従って、前記モータ部MT10の回転速度を徐々に上げる駆動信号Sdr10を当該モータ部MT10に出力する。
他方で、速度制御部VC10は、「定常動作」のときであるか、「初期動作」のときであるかを問わず、回転速度信号Srv10に基づき、前記ファンWG10又は前記モータ部MT10が正常に回転している状態にあるか(以下、「正常回転」という。)、または、ロックしている状態(速度制御部VC10が駆動信号Sdr10によりモータ部MT10を駆動しているにも拘わらず、即ち、モータ部MT10を回転させようとしているにも拘わらず、ファンWG10又はモータ部MT10が全く回転していない、又は、前記所望の回転速度RVdsよりも極めて遅い回転速度で回転しているという、即ち、ロックしているか否かを検出する基準となる速度である『ロック検出回転速度』(図示せず。)より遅い速度で回転しているという、回転異常の状態。以下、「ロック」という。)にあるかを示す回転・ロック検出信号Srl10(下記の特許文献1に記載の「ロック信号」に相当。)を制御部CT10に出力する。
制御部CT10は、前記回転・ロック検出信号Srl10が「正常回転」を示すときには、何らの措置を行わず、この結果、速度制御部VC10は、そのまま、モータ部MT10の駆動を続ける。
対照的に、前記回転・ロック検出信号Srl10が「ロック」を示すときには、より詳しくは、図5に示されるように、速度制御部VC10が駆動信号Sdr10により「モータ部MT10を駆動」しており、当該駆動信号Sdr10に基づきモータ部MT10が正常に回転している。その結果、速度制御部VC10が「正常回転」を表す回転・ロック検出信号Srl10を出力していた後に、突然、速度制御部VC10が、「ロック」を示す回転・ロック検出信号Srl10を出力すると、制御部CT10は、速度制御部VC10が駆動信号Sdr10によりモータ部MT10を駆動することを停止させるべく、即ち、「モータ部MT10を非駆動」にすべく、制御信号Sct10により、速度制御部VC10がモータ部MT10に、当該モータ部MT10を駆動し続ける駆動信号Sdr10を出力することを停止させる。これにより、ファンWG10又はモータ部MT10がロック状態であるにも拘わらずモータ部MT10を駆動し続け、これにより、モータ部MT10を損傷させてしまうという事態を回避することができる。
特開2006−191501号公報
しかしながら、「初期動作」のとき、何らかの要因で、例えば、前記ファンWG10の慣性モーメントが大きいことに起因して、図6のフェーズPH10に示されるように、ファンWG10及びモータ部MT10が停止している時刻0からモータ部MT10の駆動を開始し、その後暫く経ったにも拘わらず、前記モータ部MT10が前記『ロック検出回転速度』に達することなく回転していることがあり、このため、前記速度制御部VC10は、「ロック」を示す回転・ロック検出信号Srl10(1)を制御部CT10に出力する。その結果、制御部CT10は、速度制御部VC10がモータ部MT10に、当該モータ部MT10を駆動し続ける駆動信号Sdr10を出力することを停止させ、即ち、モータ部MT10を非駆動にし、これにより、速度制御部VC10は、「非ロック(ロックしていない状態)」を示す回転・ロック検出信号Srl10(2)を出力する。
「非ロック」を示す回転・ロック検出信号Srl10(2)を受けると、図6のフェーズPH20に示されるように、制御部CT10は、再び、速度制御部VC10がモータ部MT10に、モータ部MT10を駆動する駆動信号Sdr10を出力するようにさせ、即ち、モータ部MT10の駆動を再び開始する。このようなフェーズPH10、PH20でのモータ部MT10の駆動及び非駆動は、フェーズPH30以後でも同様に発生し、換言すれば、モータ部MT10の駆動、非駆動、再駆動、非駆動、...のような繰り返しが発生し、これにより、モータ部MT10が所望の回転速度RVdsに達するまでの所要時間が長くなるという問題があった。
本発明に係る電子装置及びその制御方法は、上記した従来の課題を解決すべく、基本的に、
ファンと、前記ファンを回転させるモータ部とを有する電子装置及びその制御方法であって、
前記ファン又は前記モータ部がロックしているか否かを検出し、当該検出の結果を示す回転・ロック検出信号を出力し、
前記回転・ロック検出信号を無視すべきマスク期間を設定し、
前記モータ部の駆動を開始したときからの経過時間を計数し、
前記マスク期間と前記経過時間とを比較し、
前記経過時間が前記マスク期間より短いと判断されたとき、当該経過時間内に出力された前記回転・ロック検出信号を無視し、かつ、前記経過時間が前記マスク期間より長いと判断されたとき、前記経過時間内に出力された前記回転・ロック検出信号に基づき、前記モータ部の回転を制御する。
本発明に係る電子装置及びその制御方法によれば、経過時間がマスク期間より短いとき、回転・ロック検出信号を無視し、他方で、経過時間がマスク期間より長いとき、回転・ロック検出信号に基づきモータ部の回転を制御する。これにより、経過時間がマスク期間より短いときに出力される可能性がある、前記モータ部がロックしている旨を示す回転・ロック検出信号に従ってモータ部の回転を制御するという事態を回避する。その結果、前記モータ部がロックしている旨を示す前記回転・ロック検出信号に従ってモータ部の回転を制御する、即ち、モータ部を非駆動にする従来の電子装置と比較して、前記モータ部の回転速度を所望の回転速度に達しさせるために要する時間を短縮することが可能となる。
上記した本発明に係る電子装置及びその制御方法では、前記マスク期間の設定を、前記モータ部に掛かる負荷に基づき行う。
本発明に係る電子装置及びその制御方法によれば、前記マスク期間の設定を、前記モータ部に掛かる負荷に基づき行うことにより、前記モータ部が前記所望の回転速度に達するであろうまでの所要時間を的確に推定することから、前記マスク期間を、当該推定された所要時間を考慮して正確に設定することが可能となる。
上記した本発明に係る電子装置及びその制御方法では、前記電子装置は、印刷用紙に印刷する印刷部と、前記印刷用紙を搬送する搬送部とを更に含み、
前記マスク期間の設定を、前記ファンが生成する風により前記印刷用紙を前記搬送部に密着させるために必要な風力を規定する、前記印刷用紙の特性に基づき行う。
本発明に係る電子装置及びその制御方法によれば、前記マスク期間の設定を、前記ファンが生成する風により前記印刷用紙を前記搬送部に密着させるために必要な風力を規定する、前記印刷用紙の特性に基づき行うことにより、当該マスク期間を、当該印刷用紙の特性により定まる、前記印刷用紙を前記搬送部に密着させるために必要な風力を有する風を生成する回転速度に至るまでの所要時間に基づき正確に設定することが可能となる。
上記した本発明に係る電子装置及びその制御方法では、前記印刷用紙の特性は、前記印刷用紙の紙質である。
上記した本発明に係る電子装置及びその制御方法では、前記印刷用紙の特性は、前記印刷用紙のカール状態である。
本発明に係る他の電子装置及びその制御方法は、基本的に、
動作の制御を受けるべき被制御物の当該動作が正常であるか否かを検出し、当該検出の結果を示す信号を出力し、
前記信号を無視すべきマスク期間を設定し、
前記被制御物が前記動作を開始したときからの経過時間を計数し、
前記マスク期間と前記経過時間とを比較し、
前記経過時間が前記マスク期間より短いと判断されたとき、当該経過時間内に出力された前記信号を無視し、かつ、前記経過時間が前記マスク期間より長いと判断されたとき、前記経過時間内に出力された前記信号に基づき、前記被制御物の動作を制御する。
本発明に係る電子装置の実施例について図面を参照して説明する。
《構成》
図1は、実施例のプリンタの構成を示す。「電子装置」である実施例のプリンタP1は、図1に示されるように、ロール状の印刷用紙PA1に印刷を行い、しかも、当該印刷用紙PA1の搬送に必要な当該印刷用紙PA1を吸着するための風を生成する動作を管理すべく、印刷部PR1と、搬送部CV1と、ファンWG1と、モータ部MT1と、速度制御部VC1と、デューティ比設定部DS1と、計数部CN1と、マスク期間設定部MS1と、比較部CP1と、切換部SW1と、制御部CT1と、を含む。
印刷部PR1は、印刷用紙PA1に、プリンタP1に接続された機器(例えば、パーソナルコンピュータ及びデジタルカメラ)から受け取る印刷データ(図示せず。)により規定される文字及び画像等を印刷すべく、例えば、インクジェットヘッドを有する。
搬送部CV1は、ロール状に巻かれている印刷用紙PA1のカールを平らに矯正して印刷部PR1に供給すべく、ファンWG1により生成される風により印刷用紙PA1を当該搬送部CV1に密着させた状態で、即ち、吸着した状態又は押着した状態で搬送する。
ファンWG1は、モータ部MT1による回転の下で、上記したように、印刷用紙PA1を搬送部CV1に密着させるための風を生成する。ファンWG1は、また、当該ファンWG1が備える、複数のスリット、発光器、及び受光器等からなるロータリーエンコーダ(図示せず。)により当該ファンWG1の回転速度を検出し、当該ファンWG1の回転速度を示す回転速度信号Srv1を速度制御部VC1に出力する。
モータ部MT1は、直流モータ又は交流モータであり、ファンWG1に直結し、または、ベルト(図示せず。)を介して接続されており、定常動作のときには、速度制御部VC1から出力される駆動信号Sdr1(後述)に従ってファンWG1を、例えば、定格の回転速度である所望の回転速度RVds(図3に図示。)で回転させ、他方で、初期動作のときには、モータ部MT1を停止状態から所望の回転速度RVdsで回転する状態にまで立ち上げる。以下の説明では、モータ部MT1は、PWM(Pulse Width Modulation)制御可能な、即ち、駆動信号Sdr1のデューティ比の変更により回転速度を調整することが可能な直流モータであることを想定する。
モータ部MT1は、さらに、上記したファンWG1と同様に、ロータリーエンコーダ(図示せず。)を備えており、当該ロータリーエンコーダにより当該モータ部MT1の回転速度を検出し、当該モータ部MT1の回転速度を示す回転速度信号Srv2を速度制御部VC1に出力する。
『検出部』及び『制御部』として機能する速度制御部VC1は、例えば、CPU、ROM、RAM、及びプログラム等からなるコンピュータ回路(図示せず。)、或いは、アナログ帰還回路等からなる制御回路(図示せず。)を有し、ファンWG1から出力される回転速度信号Srv1、及び、モータ部MT1から出力される回転速度信号Srv2に基づき駆動信号Sdr1のデューティ比を変えることにより、モータ部MT1の回転速度を調整し、他方で、制御部CT1から出力される、モータ部MT1の駆動/非駆動を規定する制御信号Sct1に従って駆動信号Sdr1を出力し又は出力しないことにより、モータ部MT1を駆動し、又は非駆動する。
速度制御部VC1は、加えて、ファンWG1から出力される、当該ファンWG1の回転速度を示す回転速度信号Srv1、及び、モータ部MT1から出力される、当該モータ部MT1の回転速度を示す回転速度信号Srv2を参照して、ファンWG1及びモータ部MT1が正常に回転しているか、又は、いずれかがロックしているか(例えば、モータ部MT1が回転しているにも拘わらずファンWG1が回転していない又は極めてゆっくりと回転している状態)を判断し、「正常回転」又は「ロック」を示す回転・ロック検出信号Srl1を制御部CT1に出力する。
ここで、ファンWG1及びモータ部MT1の両方について「正常回転」であるか「ロック」であるかを検出するのではなく、ファンWG1及びモータ部MT1のいずれかのみについて「正常回転」であるか「ロック」であるかを検出しようとする場合には、ファンWG1及びモータ部MT1の両方に上記のロータリーエンコーダを設ける必要はなく、検出を行いたい方のファンWG1又はモータMT1に設けさえすれば足りる。
デューティ比設定部DS1は、ドライバ(図示せず。)から出力されるコマンド、又は、ユーザ(図示せず。)がキーボード及びマウス等から入力する指示の下で、駆動信号Sdr1のデューティ比を設定し、より詳しくは、当該デューティ比の設定を、印刷用紙PA1の特性、例えば、印刷用紙PA1の紙質(厚さや材料)及びカールの程度等に基づき行い、例えば、印刷用紙PA1が厚いときには、デューティ比を比較的大きく(例えば、80〜100%)設定し、他方で、印刷用紙PA1が薄いときには、デューティ比を比較的小さく(例えば、20〜30%)設定する。
計数部CN1は、例えば、カウンタであり、初期動作のときに、当該モータ部MT1の駆動を開始した時点(図3の時刻0)からの経過時間Tpを計数する。
『設定部』として機能するマスク期間設定部MS1は、例えば、上記したコンピュータ回路、或いは、上記した制御回路(図示せず。)からなり、速度制御部VC1から出力される回転・ロック検出信号Srl1を無視すべきマスク期間Tmを設定し、詳しくは、当該マスク期間Tmの設定を、モータ部MT1を停止状態から、ロックしているか否かを検出する基準であるロック検出回転速度RVrd以上で回転する状態にまで立ち上げるのに要する所要時間(時刻0〜時刻t1)に基づき行い、換言すれば、当該所要時間の長短を規定するデューティ比、及び、モータ部MT1に掛かる負荷(例えば、ファンの大きさ、ファン自身に掛かる、上記した印刷用紙の特性に左右される負荷等)に基づき行う。ここで、ファン自身の負荷とは、印刷用紙PA1を搬送部CV1に密着させるべく風を生成することであり、その風力の大きさは、印刷用紙PA1の特性(例えば、印刷用紙PA1の紙質及びカール状態)に左右される。
比較部CP1は、例えば、上記のコンピュータ回路からなり、計数部CN1により計数される経過時間Tpと、マスク期間設定部MS1により設定されたマスク期間Tmとを比較し、より正確には、当該経過時間Tpが、当該マスク期間Tmを過ぎているか否かを判断し、「過ぎていない旨」又は「過ぎている旨」を示す比較結果信号Scp1を切換部SW1へ出力する。
切換部SW1は、ANDゲートのような論理回路等からなり、比較部CP1から出力される比較結果信号Scp1に従って、速度制御部VC1から出力される回転・ロック検出信号Srl1を制御部CT1に出力し又は出力せず、詳細には、比較結果信号Scp1が「経過時間Tpがマスク期間Tmを過ぎていない」旨を表わすときには、回転・ロック検出信号Srl1を制御部CT1に出力せず、他方で、比較結果信号Scp1が「経過時間Tpがマスク期間Tmを過ぎている」旨を表わすときには、回転・ロック検出信号Srl1を制御部CT1に出力する。
『制御部』として機能する制御部CT1は、例えば、上述したコンピュータ回路からなり、速度制御部VC1から出力される回転・ロック検出信号Srl1に基づき、モータ部MT1を駆動し又は非駆動する。より正確には、比較部CP1が、「経過時間Tpがマスク期間Tmを過ぎていない」と判断したとき、切換部SW1が、速度制御部VC1から出力される回転・ロック検出信号Srl1を制御部CT1に出力しないことから、制御部CT1は、結果的に、回転・ロック検出信号Srl1を無視することなる。対照的に、比較部CP1が、「経過時間Tpがマスク期間Tmを過ぎている」と判断したとき、切換部SW1が、前記回転・ロック検出信号Srl1を制御部CT1に出力することから、制御部CT1は、当該回転・ロック検出信号Srl1に基づき、モータ部MT1を駆動し又は非駆動し、詳しくは、回転・ロック検出信号Srl1が「正常回転」を示すときには、速度制御部VC1に対し何らの措置を行わず、即ち、速度制御部VC1に、モータ部MT1を駆動し続けさせ、他方で、回転・ロック検出信号Srl1が「ロック」を示すときには、速度制御部VC1に対し、制御信号Sct1により、モータ部MT1の駆動を停止するように指示し、即ち、速度制御部VC1がモータ部MT1を非駆動にするように速度制御部VC1に指示する。
《動作》
図2は、実施例のプリンタの初期動作を示すフローチャートであり、図3は、実施例のプリンタの初期動作を示すタイミングチャートである。以下、実施例のプリンタの初期動作について、図2のフローチャート及び図3のタイミングチャートに沿って説明する。
ステップS1:プリンタP1が、当該プリンタP1が接続された、パーソナルコンピュータ及びデジタルカメラのような機器から、印刷すべき文字及び画像等を規定する印刷データを受信すると、又は、当該文字及び画像等を印刷用紙PA1に印刷することを開始することに先立ち(時刻0の前)、デューティ比設定部DS1は、プリンタP1のドライバ又はユーザ(共に図示せず。)からの指示に従って、駆動信号Sdr1のデューティ比を設定する。
時刻0のとき、速度制御部VC1は、制御部CT1からの「モータ部MT1の回転を開始せよ」の旨を示す制御信号Sct1に従って、デューティ比設定部DS1により設定されたデューティ比を有する駆動信号Sdr1により、モータ部MT1の回転を開始する。
他方で、計数部CN1は、時刻0を基準とする経過した時間である経過時間Tpの計数を開始する。
ステップS2:比較部CP1は、ステップS1で計数部CN1が計数を開始した経過時間Tpと、マスク期間設定部MS1が予め設定したマスク期間Tmとを比較し、当該経過時間Tpが当該マスク期間Tmを過ぎているか否かを判断する。比較部CP1により「経過時間Tpがマスク期間Tmを過ぎていない」と判断されるときには、切換部SW1は、速度制御部VC1から出力される、回転・ロック検出信号Srl1を制御部CT1に出力せず、即ち、制御部CT1は、回転・ロック検出信号Srl1を受け取らない。これにより、図3に示されるように、当該マスク期間Tmの間に、速度制御部VC1が、回転速度信号Srv1〜Sr1(6)が「ファンWG1又はモータ部MT1の回転速度がロック検出回転速度RVdsに達していない」ことを示すことに起因して、「ロック」を示す回転・ロック検出信号Srl1(1)〜Sr1(6)を出力しても、制御部CT1は、当該回転・ロック検出信号Srl1(1)〜Sr1(6)の入力を受けず、結果的に、回転・ロック検出信号Srl1を無視することになる。
ステップS3:ステップS2で比較部CP1により「経過時間Tpがマスク期間Tmを過ぎた」と判断された後には、切換部SW1は、速度制御部VC1から出力される回転・ロック検出信号Srl1を制御部CT1に出力し、即ち、制御部CT1は、回転・ロック検出信号Srl1を受け取ることになる。
ステップS4:回転・ロック検出信号Srl1が「正常回転」を表しているときには、制御部CT1は、速度制御部VC1に対し、何らの措置を行わず、結果的に、速度制御部VC1は、引き続き、モータ部MT1の回転速度を監視し及び制御する。
ステップS5:回転・ロック検出信号Srl1が「ロック」を表わすと、制御部CT1は、モータ部MT1がロックしていると認識し、速度制御部VC1に対し、モータ部MT1の回転を停止させることを指示する制御信号Sct1を出力する。当該制御信号Sct1を受けると、速度制御部VC1は、デューティ比0%、即ち、非駆動のための駆動信号Sdr1をモータ部MT1に出力し、これにより、モータ部MT1の回転を停止させる。
《効果》
上述したように、実施例のプリンタP1では、比較部CP1が、「計数部CN1により計数される経過時間Tpがマスク期間設定部MS1により設定されたマスク期間Tmを過ぎていない」と判断するときには、切換部SW1が、速度制御部VC1から出力される回転・ロック検出信号Srl1を制御部CT1に受け取らせず、これにより、速度制御部VC1が、たとえ、マスク期間Tmの間に、ファンWG1がロック検出回転速度RVdsより遅い回転速度で回転していることに起因して、「ロック」を示す回転・ロック検出信号Srl1(1)〜Sr1(6)を出力しても、制御部CT1は、当該回転・ロック検出信号Srl1(1)〜Sr1(6)を無視する。その結果として、制御部CT1は、速度制御部VC1に何らの措置を行わず、これにより、速度制御部VC1は、引き続き、モータ部MT1を駆動させる駆動信号Sdr1を出力し続けることから、マスク期間Tmが無く、上記した回転・ロック検出信号Srl10(1)、Srl10(2)に従って、モータ部MT10の駆動を停止させていた従来のプリンタP10に比して、モータ部MT1が所望の回転速度RVdsに達するまでに要する所要時間を短縮することができる。
実施例のプリンタの構成を示す図。 実施例のプリンタの初期動作を示すフローチャート。 実施例のプリンタの初期動作を示すタイミングチャート。 従来のプリンタの構成を示す図。 従来のプリンタのロック時の処理を示すタイミングチャート。 従来のプリンタの動作を示すタイミングチャート。
符号の説明
P1…プリンタ、WG1…ファン、MT1…モータ部、VC1…速度制御部、CN1…計数部、MS1…マスク期間設定部、CP1…比較部、SW1…切換部、CT1…制御部、Tp…経過時間、Tm…マスク期間。

Claims (12)

  1. ファンと、
    前記ファンを回転させるモータ部と、
    前記ファン又は前記モータ部がロックしているか否かを検出し、当該検出の結果を示す回転・ロック検出信号を出力する検出部と、
    前記回転・ロック検出信号を無視すべきマスク期間を設定する設定部と、
    前記モータ部の駆動を開始したときからの経過時間を計数する計数部と、
    前記マスク期間と前記経過時間とを比較する比較部と、
    前記比較部により前記経過時間が前記マスク期間より短いと判断されたとき、当該経過時間内に前記検出部から出力された前記回転・ロック検出信号を無視し、かつ、前記比較部により前記経過時間が前記マスク期間より長いと判断されたとき、前記経過時間内に前記検出部から出力された前記回転・ロック検出信号に基づき、前記モータ部の回転を制御する制御部と、を含むことを特徴とする電子装置。
  2. 前記設定部は、前記マスク期間の設定を、前記モータ部に掛かる負荷に基づき行うことを特徴とする請求項1記載の電子装置。
  3. 印刷用紙に印刷する印刷部と、前記印刷用紙を搬送する搬送部とを更に含み、
    前記設定部は、前記マスク期間の設定を、前記ファンが生成する風により前記印刷用紙を前記搬送部に密着させるために必要な風力を規定する、前記印刷用紙の特性に基づき行うことを特徴とする請求項1記載の電子装置。
  4. 前記印刷用紙の特性は、前記印刷用紙の紙質であることを特徴とする請求項3記載の電子装置。
  5. 前記印刷用紙の特性は、前記印刷用紙のカール状態であることを特徴とする請求項3記載の電子装置。
  6. ファンと、前記ファンを回転させるモータ部とを有する電子装置の制御方法であって、
    前記ファン又は前記モータ部がロックしているか否かを検出し、当該検出の結果を示す回転・ロック検出信号を出力する検出工程と、
    前記回転・ロック検出信号を無視すべきマスク期間を設定する設定工程と、
    前記モータ部の駆動を開始したときからの経過時間を計数する計数工程と、
    前記マスク期間と前記経過時間とを比較する比較工程と、
    前記経過時間が前記マスク期間より短いと判断されたとき、当該経過時間内に出力された前記回転・ロック検出信号を無視し、かつ、前記経過時間が前記マスク期間より長いと判断されたとき、前記経過時間内に出力された前記回転・ロック検出信号に基づき、前記モータ部の回転を制御する制御工程と、を含むことを特徴とする電子装置の制御方法。
  7. 前記設定工程は、前記マスク期間の設定を、前記モータ部に掛かる負荷に基づき行うことを特徴とする請求項6記載の電子装置の制御方法。
  8. 前記電子装置は、印刷用紙に印刷する印刷部と、前記印刷用紙を搬送する搬送部とを更に有し、
    前記設定工程は、前記マスク期間の設定を、前記ファンが生成する風により前記印刷用紙を前記搬送部に密着させるために必要な風力を規定する、前記印刷用紙の特性に基づき行うことを特徴とする請求項6記載の電子装置の制御方法。
  9. 前記印刷用紙の特性は、前記印刷用紙の紙質であることを特徴とする請求項8記載の電子装置の制御方法。
  10. 前記印刷用紙の特性は、前記印刷用紙のカール状態であることを特徴とする請求項8記載の電子装置の制御方法。
  11. 動作の制御を受けるべき被制御物の当該動作が正常であるか否かを検出し、当該検出の結果を示す信号を出力する検出部と、
    前記信号を無視すべきマスク期間を設定する設定部と、
    前記被制御物が前記動作を開始したときからの経過時間を計数する計数部と、
    前記マスク期間と前記経過時間とを比較する比較部と、
    前記比較部により前記経過時間が前記マスク期間より短いと判断されたとき、当該経過時間内に前記検出部から出力された前記信号を無視し、かつ、前記比較部により前記経過時間が前記マスク期間より長いと判断されたとき、前記経過時間内に前記検出部から出力された前記信号に基づき、前記被制御物の動作を制御する制御部と、を含むことを特徴とする電子装置。
  12. 動作の制御を受けるべき被制御物を有する電子装置の制御方法であって、
    前記被制御物の前記動作が正常であるか否かを検出し、当該検出の結果を示す信号を出力する検出工程と、
    前記信号を無視すべきマスク期間を設定する設定工程と、
    前記被制御物が前記動作を開始したときからの経過時間を計数する計数工程と、
    前記マスク期間と前記経過時間とを比較する比較工程と、
    前記経過時間が前記マスク期間より短いと判断されたとき、当該経過時間内に出力された前記信号を無視し、かつ、前記経過時間が前記マスク期間より長いと判断されたとき、前記経過時間内に出力された前記信号に基づき、前記被制御物の動作を制御する制御工程と、を含むことを特徴とする電子装置の制御方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2018030311A (ja) * 2016-08-25 2018-03-01 セイコーエプソン株式会社 モーター制御装置、テープ印刷装置およびモーター制御方法

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