JP2008173371A - 舞台装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】周辺面積が限られる舞台上への大道具の迅速な搬出入を、安定して確実に行わせ得る舞台装置を提供する。
【解決手段】ウインチ胴3の周面に設けた螺線溝に巻回保持されたワイヤ4を、両端の連結部の間にて導出して舞台5上の大道具7に連結し、この大道具7を、ウインチ胴3の回転に応じたワイヤ4の巻き取り及び引き出しにより舞台5上に搬出入する舞台装置において、ウインチ胴3と回転駆動用のモータ2とを搭載する架台10と、この架台10をウインチ胴3の軸長方向への移動自在に支持する基台11とを備え、基台11に固定してあり、ワイヤ4の導出によりウインチ胴3の周面に露出する螺線溝に係合する係合部材17を設ける。
【選択図】図1

Description

本発明は、劇場の舞台上に、背景幕、背景画等の大道具を出し入れするための舞台装置に関する。
演劇、ミュージカル等の公演においては、種々の大道具を舞台上に搬出入する作業が不可欠である。この作業は、多くの場合人手によって行われているが、例えば、迅速な場面転換を実現するために短時間のうちに多くの大道具を搬出入することが要求される場合があり、また、演出効果を高めるために上演中の舞台上に大道具を搬出入することが要求される場合がある。このような要求に対応するため、大道具の搬出入を電動ウインチにより行わせるようにした舞台装置が用いられている(例えば、特許文献1参照)。
図6は、この種の舞台装置の使用状態を模式的に示す平面図である。特許文献1には、背景幕等の舞台の上部に吊り下げて用いる大道具(吊り物)を上下させて搬出入するための構成について開示されているが、図6には、舞台の床面上に配置する大道具(床物)を搬出入させるための構成を示してある。
図示の如く電動ウインチ1は、モータ2を駆動源として軸回りに回転するウインチ胴3と、該ウインチ胴3に巻回保持されたワイヤ4とを備える公知の機械装置である。この電動ウインチ1を大道具の搬出入に用いる舞台装置は、図中に一部を示す舞台5の一側の袖部にウインチ胴3及びモータ2を設置し、このウインチ胴3の両端部近傍の周面に連結されたワイヤ4を、連結端の間から導出し舞台5の面上に設定された移動経路6に沿って折り返すように延設して、このワイヤ4の中途部に、前記移動経路6に沿って移動可能な移動台8を連結し、この移動台8に大道具7を取り付けた構成となっている。
この舞台装置においては、モータ2を駆動してウインチ胴3を正逆両方向に回転させた場合、前述の如く巻回保持されたワイヤ4は、ウインチ胴3の一側半部に巻き取られ、同時に他側半部から引き出される。これにより、ワイヤ4の中途部に取り付けられた大道具7は、図中に白抜矢符により示すように移動経路6に沿って移動台8と共に移動し、舞台5の面上に搬出入させることができる。この搬出入は、舞台5の面上での人手を要さずに実施可能であり、場面転換のための迅速な搬出入、上演中の舞台上への搬出入等、種々の要求に応えることができる。
特開2002−119774号公報
さて、以上の如く構成された舞台装置においては、舞台5上での大道具7の搬出入に支障を来さないことが重要である。従来においては、図6に示すように、移動経路6の入側及び出側にガイド部材40,40…を設け、ワイヤ4の折り返し部分にガイドローラ41を設けて、これらにより移動経路6に沿わせてワイヤ4を案内し、該ワイヤ4の移動に応じて前述の如くなされる大道具7の搬出入を確実に行わせるようにしている。
一方、大道具7の搬出入を確実に行わせるためには、ウインチ胴3へのワイヤ4の巻き取り及びウインチ胴3からのワイヤ4の引き出しが安定してなされることが重要である。ところがワイヤ4は、前述したように、ウインチ胴3の両端の連結部の間から導出されており、ワイヤ4の巻き取り及び引き出し位置は、ウインチ胴3の回転に伴って一方の連結端に向けて移行するため、ウインチ胴3から移動経路6に向かうワイヤ4が、図6中に1点鎖線により示すように、ウインチ胴3の軸心に直交する本来の導出方向に対して傾いた状態となり、この状態下にてウインチ胴3が回転した場合、該ウインチ胴3の周面に設けた螺線溝からワイヤ4が外れ、該ワイヤ4の巻き取り及び引き出しが不安定となるという問題がある。
電動ウインチ1においては、ワイヤ4の外れを防止し、ワイヤ4の巻き取り及び引き出しを安定して行わせて使用時における安全を確保するという観点から、ウインチ胴3に対するワイヤ4の傾斜角度θ(図6参照)の上限値が定められている。ところが、この上限値は、高々数°程度の微小な角度であり、図6に示す舞台装置において上限値を守ろうとした場合、舞台5の端部からウインチ胴3の設置位置までの離隔長Lを大とするか、大径のウインチ胴3を用い、ワイヤ4の巻き取り又は引き出し位置の変化長Wを小さくする必要があって、電動ウインチ1が設置される袖部の面積が限られた舞台5での適用が制限されるという問題がある。
この問題は、吊り物を上下動させるために電動ウインチを用いてある特許文献1に開示された舞台装置においても全く同様に生じ、床物及び吊り物を含めて多くの大道具を取り扱う公演においては、夫々の大道具をスペースを必要とせずに搬出入することができる舞台装置の実用化が切望されている。
本発明は斯かる事情に鑑みてなされたものであり、周辺面積が限られる舞台上への大道具の迅速な搬出入を、安定して確実に行わせ得る舞台装置を提供することを目的とする。
本発明の第1発明に係る舞台装置は、ウインチ胴の周面に設けた螺線溝に巻回保持されたワイヤを、両端の連結部の間にて導出して舞台上の大道具に連結し、前記ウインチ胴の回転に応じて前記螺線溝の一側に巻き取られ、他側から引き出される前記ワイヤにより前記大道具を前記舞台上に搬出入する舞台装置において、前記ウインチ胴を、回転駆動用のモータと共に搭載する架台と、該架台を前記ウインチ胴の軸長方向への移動自在に支持する基台と、該基台に固定してあり、前記ワイヤの導出部において前記ウインチ胴の周面に露出する螺線溝に係合する係合部材とを備えることを特徴とする。
本発明においては、ウインチ胴が回転するとき、ワイヤを巻回保持するためにウインチ胴の周面に設けた螺線溝に係合する係合部材の作用により、ウインチ胴及びモータが、これらを搭載する架台と共に移動し、係合部材の係合位置、即ち、ワイヤの導出位置を不動に保ち、ウインチ胴の回転によるワイヤの巻き取り及びワイヤの引き出しを安定して行わせる。
本発明の第2発明に係る舞台装置は、第1発明における架台が、ウインチ胴及びモータの周囲を囲う枠体として構成してあることを特徴とする。
この発明においては、ウインチ胴及びモータを搭載する架台を、ウインチ胴及びモータの周囲を囲う枠体とし、ウインチ胴及びモータの支持剛性を確保しつつ軽量化して、係合部材の作用によるウインチ胴の移動を滑らかに生じさせると共に、架台に搭載されたモータ及びウインチ胴への異物の接触を防止し、不慮の事故による動作不良の発生の虞れを緩和する。
本発明の第3発明に係る舞台装置は、第1又は第2発明における係合部材が、前記ウインチ胴から導出されるワイヤを案内するように前記基台に設けられたガイド部材に固定してあることを特徴とする。
この発明においては、ウインチ胴から導出されるワイヤを案内するガイド部材に係合部材を固定し、ワイヤの導出によりウインチ胴の周面に露出する螺線溝への係合を確実に実現する。
本発明の第4発明に係る舞台装置は、前記ウインチ胴から導出したワイヤを舞台の床面上に設定された移動経路に沿って延設し、該ワイヤの中途に連結した大道具を前記床面に沿って移動させるように構成してあることを特徴とする。
この発明においては、舞台の床面上に配置する大道具(床物)を搬出入させるために用いたから、電動ウインチを用いた舞台上への床物の迅速な搬出入を、袖部に十分な面積を確保し得ない場合においても実現することができる。
本発明の第5発明に係る舞台装置は、第4発明における移動経路が、前記舞台の床面に敷設した疑似床に凹設された溝であり、該溝内に移動自在に保持され、前記ワイヤに連結された移動台を備えることを特徴とする。
この発明においては、舞台の床面を底上げする疑似床に凹溝を設け、この凹溝内にワイヤを配し、移動台に連結して移動経路を設定してあるから、この移動台に取り付けた大道具の搬出入を、舞台の床面上にワイヤを露出させることなく。また既設の舞台の床面を加工することなく実施することが可能となる。
本発明に係る舞台装置においては、ウインチ胴の周面の螺線溝に係合部材を係合し、この係合部材の作用により、ウインチ胴及びモータを、これらを搭載する架台と共に移動させる構成としたから、舞台へのワイヤの導出位置を、ウインチ胴の回転に伴って変化する巻き取り及び引き出し位置の如何に拘らず一定に保つことができ、舞台上に大道具を搬出入するためのワイヤの巻き取り及び引き出しを、該ワイヤの傾斜を伴うことなく安定して行わせることができ、舞台面上への大道具の迅速な搬出入を、袖部に大面積を必要とせずに確実に実施することができる。
以下本発明をその実施の形態を示す図面に基づいて詳述する。図1は、本発明に係る舞台装置の使用状態を模式的に示す平面図である。なお以下に示す実施の形態は、図6に示す舞台装置と同様に、舞台の床面上に配置して用いる大道具(床物)の搬出入に適用する場合について説明するが、本発明に係る舞台装置は、舞台の上部に吊り下げて用いる大道具(吊り物)を上下させて搬出入する場合にも適用可能であることは言うまでもない。
本発明に係る舞台装置は、モータ2を駆動源として軸回りに回転するウインチ胴3と、該ウインチ胴3に巻回保持されたワイヤ4とを有する電動ウインチ1を備えている。この電動ウインチ1は、図中に一部を示す舞台5の一側の袖部に設置してある。
ワイヤ4は、ウインチ胴3の両端部近傍の周面に連結し、連結端の間から導出して舞台5の面上に設定された移動経路6に沿って折り返すように延設してある。ワイヤ4の中途部には、図中に2点鎖線により示すように、移動経路6内において移動可能な移動台8が連結してあり、この移動台8に大道具7を取り付けた構成となっている。
移動経路6の入側及び出側には、ワイヤ4をガイドする各一対のガイド体40,40が、またワイヤ4の折り返し部には、縦軸回りに回転するガイドローラ41が夫々設けてあり、ウインチ胴3から導出されたワイヤ4は、図示の如く、入側及び出側のガイド体40,40…による案内下にて移動経路6内に導き、ガイドローラ41に巻き掛けて折り返してある。
以上の構成は、図6に示す従来の舞台装置と同様であるが、本発明に係る舞台装置において、ウインチ胴3は、回転駆動用のモータ2と共に架台10に搭載してある。図1に示す如く架台10は、矩形箱形に枠組みされた枠体であり、ウインチ胴3は、架台10の幅方向一側半部に、長手方向に沿う軸回りに回転自在に支持されている。またモータ2は、架台10の他側半部に、ウインチ胴3と平行をなして固定支持されており、一側に突出するモータ2の出力軸は、伝動ベルト20を介してウインチ胴3に連結されている。
以上のようにウインチ胴3及びモータ2を搭載する架台10は、基台11の上面に支持されている。図示の基台11は、架台10よりもやや広幅であり、適宜に長い矩形の平板であり、基台11の上面には、幅方向に適長離隔した位置に、長手方向の略全長に亘って延びる2本のガイドレール12,12が並設してある。架台10の下面の長手方向両端部には、ガイドレール12,12と対応する幅方向位置に各一対の支持ブロック13,13が設けてあり、架台10は、これらの支持ブロック13,13をガイドレール12,12に夫々係合させて基台11上に支持してある。
このように支持された架台10は、ガイドレール12,12に沿った支持ブロック13,13の移動により、基台11及び架台10の長手方向、即ち、ウインチ胴3の軸長方向への移動が可能である。なお基台11は、ウインチ胴3の軸長方向への移動を可能として架台10を支持し得る構成を有しておればよく、図示のような平板形状に限らず、架台10と同様、矩形に枠組みされた枠体により構成することもできる。
基台11の上面には、長手方向の一側縁の略中央に、平板状をなすガイド部材14が立設されている。図2は、図1のIIーII線による拡大横断面図であり、ガイド部材14の配設位置近傍を拡大して示してある。図示のようにガイド部材14は、ウインチ胴3の周面に対向配置された平板であり、ウインチ胴3の回転軸30に対応する高さ位置に開設されたワイヤ4の導出孔15を備えている。
なお図2には、基台11の上面のガイドレール12と、架台10の下面の支持ブロック13との係合状態も図示されている。ガイドレール12と支持ブロック13との係合は、本図に示すような単純な凹凸係合であってもよいが、両者の接触部にローラを介装して、ガイドレール12に沿った支持ブロック13の移動、即ち、基台11上での架台10の移動を前記ローラによる転がり抵抗下にて滑らかに行わせることが可能である。
図3は、ガイド部材14とウインチ胴3の対応関係を示す平面図である。本図に示すように導出孔15は、ウインチ胴3の軸長方向に適長離隔した2カ所に設けてあり、一方の導出孔15の上位置及び他方の導出孔15の下位置には、ウインチ胴3との対向側に、水平軸回りに回転するガイドローラ16,16が夫々取り付けてある。
図3に示すようにワイヤ4は、ウインチ胴3の周面に形成された螺線溝31に巻回保持されており、夫々の導出孔15,15に対向する位置において引き出され、各別の導出孔15,15を経て外部に導出されている。導出孔15,15の上下に設けたガイドローラ16,16は、図2に示すように、ウインチ胴3の上下から接線方向に引き出されるワイヤ4に下位置又は上位置から転接して、導出孔15,15に向けて案内する作用をなす。
またガイド部材14のウインチ胴3との対向面には、導出孔15,15の間に位置して係合部材17が固定してある。この係合部材17は、図2に示すように、ウインチ胴3に向けて突出する平板状の部材であり、その先端は、ワイヤ4の巻き掛けのためにウインチ胴3の周面に設けた螺線溝31に適長に亘って係合させてある。係合部材17は、導出孔15,15の間に位置しており、ウインチ胴3に巻回保持されたワイヤ4は、導出孔15,15の相当位置にて導出されている。従って、係合部材17は、ワイヤ4の導出によりウインチ胴3の周面に露出する螺線溝31に係合することができ、この係合状態は、ウインチ胴3の回転に応じて以下の如く生じるワイヤ4の導出位置の如何に拘らず維持される。
前述したように本発明に係る舞台装置は、以上の如く構成された電動ウインチ1を舞台5の一側の袖部に設置し、ウインチ胴3からガイド部材14の導出孔15,15を経て導出されるワイヤ4を、舞台5の面上に設定された移動経路6に沿って折り返すように延設し、このワイヤ4の中途部に連結され、移動経路6に沿って移動可能な移動台8に大道具7を取り付けて使用される。
この状態でモータ2を駆動してウインチ胴3を正逆両方向に回転させた場合、ウインチ胴3から導出されたワイヤ4は、導出部の一側においてウインチ胴3に巻き取られ、他側においてウインチ胴3から引き出されることとなり、ワイヤ4の中途部に前述の如く取り付けられた大道具7は、図1中に白抜矢符により示すように移動経路6に沿って移動台8と共に移動させ、舞台5の床面上に大道具7を搬出入させることができる。
ここでワイヤ4は、ウインチ胴3の両端に連結されており、このワイヤ4の巻き取り及び引き出し位置は、ウインチ胴3の回転に伴って一方の連結端に向けて移行する。本発明に係る舞台装置においてウインチ胴3は、基台11上での架台10の移動により軸長方向に移動することができる一方、前述の如く、ワイヤ4の導出によりウインチ胴3の周面に露出する螺線溝31に係合部材17が係合しており、この係合部材17の係合位置もウインチ胴3の回転に伴って移行し、この移行量は、螺線溝31に巻回されたワイヤ4の巻き取り及び引き出し位置の移行量に等しい。
係合部材17は、基台11に立設されたガイド部材14に固定されているから、モータ2からの伝動により回転するウインチ胴3は、係合部材17の係合位置の移行に応じて架台10と共に軸長方向に移動することとなり、ワイヤ4の巻き取り及び引き出し位置と、係合部材17の両側に位置する導出孔15,15の位置関係は変化しない。図4は、本発明に係る舞台装置の動作説明図であり、(a),(b)は、ワイヤ4の巻き取り及び引き出し位置がウインチ胴3の両端近傍に移行した状態を示している。
本図に示すようにワイヤ4の巻き取り及び引き出し位置が移行するとき、ウインチ胴3は、基台11上での架台10の移動を伴って図示の位置となるが、ワイヤ4の巻き取り及び引き出し位置は、基台11及びガイド部材14に対して変化せず、ガイド部材14からのワイヤ4の導出位置は、ウインチ胴3の回転の如何に拘らず一定に維持される。
従って、図1及び図4に示すように、舞台5上に設定された移動経路6の入側にガイド部材14が正対するように電動ウインチ1を設置した場合、ウインチ胴3に巻回されたワイヤ4を移動経路6に対して傾斜することなく導入することができる。この導入姿勢は、ウインチ胴3の全回転範囲に亘って変化しないから、ワイヤ4の巻き取り及び引き出しを安定して行わせることができ、移動経路6に沿ってなされる舞台5上での大道具7の搬出入に支障を来す虞れがない。
ウインチ胴3及びモータ2を搭載する架台10は、前述の如く枠体により構成してある。従って、強度を確保しつつ軽量化することができ、基台11上での架台10の移動を滑らかに行わせることができる。また前述したように、基台11も枠体として構成することができ、この場合、電動ウインチ1全体の軽量化が可能となり、搬送及び設置に要する手間を削減することができる。枠体として構成された架台10及び基台11は、モータ2及びウインチ胴3への異物の接触を防止する作用もなすから、不慮の接触事故による動作不良の発生を防止し、安全性の向上を図ることができる。
係合部材17は、基台11に固定されており、ウインチ胴3の周面の螺線溝31に対して係合可能であればいかなる位置に設けることも可能であるが、実施の形態に示すように、ウインチ胴3から導出されるワイヤ4を案内するガイド部材14に設けるのが望ましい。なお、実施の形態の係合部材17は、単純な板材として図示してあるが、ウインチ胴3の移動案内に伴って横方向の力が作用するから、ガイド部材14と共にリブ等の手段により補強し、十分な強度を確保するように構成するのが望ましい。また架台10の移動は、ウインチ胴3の周面の螺線溝31に対する係合部材17の摺接を伴って生じるから、係合部材17は、少なくとも先端の係合部に熱処理を施し、摺接に伴う摩耗を軽減する構成とするのが望ましい。
舞台5上の移動経路6は、床面上へのワイヤ4の露出を防止するために、床面上に設けた凹溝により構成するのが望ましい。但し、既設の舞台5の床面に凹溝を設けることは実質上不可能である。図5は、このような場合の移動経路の設定方法の説明図であり、図示の如く、既設の舞台5の床面に疑似床50を敷設し、この疑似床50に形成した凹溝51内にワイヤ4を収め、このワイヤ4の中途部に凹溝51内に移動自在に保持された移動台8を連結して移動経路6を設定する。このようにすれば、既設の舞台5の床面に手を加えることなく本発明に係る舞台装置を適用することができる。
図示の移動台8の上面には、平板状をなす固定用のブラケット80,80が適宜の間隔を隔てて設けてあり、図中に2点鎖線により示す大道具7の下部をブラケット80,80間に差し込み固定するように構成してある。この固定手段は、単なる例示であり、一般の舞台装置において採用されている適宜の固定手段を用いることができる。
なお以上の実施の形態においては、ウインチ胴3に巻回されたワイヤ4をガイド部材14に設けた導出孔15,15に通し、水平面内に並べて引き出すように構成してあるが、ウインチ胴3の夫々の位置から接線方向にワイヤ4を引き出し、ウインチ胴3の直径分だけ上下に離れた位置にて舞台5に導くように構成してもよい。この場合、例えば、上位置から引き出したワイヤ4は舞台5上に設定された移動経路6に沿わせ、下位置から引き出したワイヤ4は舞台5の床下を通して逆側に導き、横軸回りに回転するガイドローラ41に巻き掛ける形態にて使用される。
また以上の実施の形態においては、ウインチ胴3を搭載する架台10を、横置きされた基台11の上面に載架支持してあるが、横置きされた基台11の下面に吊り下げ支持することも可能であり、また、縦置きされた基台11の側面に支持することも可能である。
本発明に係る舞台装置の使用状態を模式的に示す平面図である。 図1のIIーII線による拡大横断面図である。 ガイド部材とウインチ胴の対応関係を示す平面図である。 本発明に係る舞台装置の動作説明図である。 移動経路の設定方法の説明図である。 従来の舞台装置の使用状態を模式的に示す平面図である。
符号の説明
1 電動ウインチ
2 モータ
3 ウインチ胴
4 ワイヤ
5 舞台
6 移動経路
7 大道具
8 移動台
10 架台
11 基台
14 ガイド部材
17 係合部材
31 螺線溝
50 疑似床
51 凹溝

Claims (5)

  1. ウインチ胴の周面に設けた螺線溝に巻回保持されたワイヤを、両端の連結部の間にて導出して舞台上の大道具に連結し、前記ウインチ胴の回転に応じて前記螺線溝の一側に巻き取られ、他側から引き出される前記ワイヤにより前記大道具を前記舞台上に搬出入する舞台装置において、
    前記ウインチ胴を、回転駆動用のモータと共に搭載する架台と、
    該架台を前記ウインチ胴の軸長方向への移動自在に支持する基台と、
    該基台に固定してあり、前記ワイヤの導出部において前記ウインチ胴の周面に露出する螺線溝に係合する係合部材と
    を備えることを特徴とする舞台装置。
  2. 前記架台は、ウインチ胴及びモータの周囲を囲う枠体として構成してある請求項1記載の舞台装置。
  3. 前記係合部材は、前記ウインチ胴から導出されるワイヤを案内するように前記基台に設けられたガイド部材に固定してある請求項1又は請求項2記載の舞台装置。
  4. 前記ウインチ胴から導出したワイヤを舞台の床面上に設定された移動経路に沿って延設し、該ワイヤの中途に連結した大道具を前記床面に沿って移動させるように構成してある請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の舞台装置。
  5. 前記移動経路は、前記舞台の床面に敷設した疑似床に凹設された溝であり、該溝内に移動自在に保持され、前記ワイヤに連結された移動台を備える請求項4記載の舞台装置。
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