JP2008173302A - 医療用バッグ架台 - Google Patents

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Abstract

【課題】空の医療用バッグに安定的に液状物を注入でき、使用しない時には簡単に小型化できる医療用バッグ架台を提供する。
【解決手段】医療用バッグが医療用バッグ懸吊台30に吊り下げられる。医療用バッグ懸吊台は水平方向に分割された少なくとも2つの懸吊台片30L,30Rを備える。互いに隣り合う2つの懸吊台片がそれらの間の連結軸30L2,30R2を回動中心として互いに重なり合うように回動可能である。2つの懸吊台片が互いに重なり合ったときに、2つの懸吊台片が離れないようにロックするロック機構40,50が設けられている。
【選択図】図1

Description

本発明は、空の医療用バッグに液状物を分注する際に使用される医療用バッグ架台に関する。
経口によらずに患者に栄養や薬剤を投与する方法として経腸栄養法や静脈栄養法が知られている。経腸栄養法では、患者の鼻腔から胃又は十二指腸にまで通されたチューブを介して栄養剤、流動食、又は薬剤などの液状物が投与される。また、静脈栄養法では、患者の静脈に挿入された輸液ラインを介してブドウ糖などの栄養成分や薬剤成分を含む液状物(一般に「輸液」と呼ばれる)が投与される。
経腸栄養法や静脈栄養法を行う際には、患者に投与する液状物を空の医療用バッグに予め注入する作業が必要である。
図16は、従来の医療用バッグの一例の概略構成を示した正面図である。この医療用バッグ900は、パウチ910と、パウチ910内に液状物を注入し、またパウチ910内に収納された液状物を取り出すための貫通孔921が形成されたポート920とを備えている。パウチ910は、柔軟な2枚のシートを重ね合わせて、その周縁のシール領域911にて接合してなる袋状物である。パウチ910の、ポート920が取り付けられた位置から最も遠い位置近傍のシール領域911内に開口912が形成されている。ポート920はパウチ910に比べて相対的に硬い樹脂材料からなる。ポート920をパウチ910を構成する2枚のシートの周縁間に挟んでヒートシールすることにより、ポート920とパウチ910とが一体化されている。
空の医療用バッグ900への液状物の注入は例えば以下のようにして行われる。ポート920を一方の手で持ち、ポート920の貫通孔921に漏斗を挿入する。そして、他方の手で液状物を収納した容器を持ち、漏斗内に液状物を注ぎ込む。所定量の液状物が医療用バッグ900に注入されると、容器を置き、ポート920から漏斗を抜き取る。そして、ポート920にキャップを取り付けて貫通孔921を塞ぐ。
特開2005−206221号公報
上記の従来の医療用バッグへの液状物の注入作業では、液状物の注入作業の開始から終了まで、一方の手で常に医療用バッグ900のポート920を持ち続けていなければならない。即ち、一方の手で医療用バッグ900のポート920を持った状態で、他方の手で、漏斗の挿入、液状物の注入、漏斗の抜き取り、キャップの取り付けを順に行う必要がある。
従って、例えば、液状物の注入時は、一方の手で漏斗が挿入されたポートを持ち、他方の手で注入しようとする液状物が収納された容器を持つ必要があるので、両手がふさがった非常に不安定な状態で液状物を注入することを強いられ、液状物をこぼしてしまったりするという課題がある。
特許文献1には、有底のスタンディングパウチ形状の医療用バッグが開示されている。この医療用バッグであれば、机などの上に医療用バッグを自立させた状態で液状物を注入することができる。しかしながら、この場合にも、医療用バッグは柔軟であるので、液状物を注入する際にはその注入用ポートを一方の手で支持し続ける必要がある。
医療用バッグに液状物を注入する際に、医療用バッグを手で支持するのではなく、治具を用いて保持することが考えられる。しかしながら、そのような治具は、使用しない時には他の作業の邪魔にならないように小型化できることが望まれる。また、小型化は簡単な方法で実現できることが望まれる。更に、小型化された治具が意図せずに展開するのを防止する機構を備えていることが望まれる。
本発明は、上記の従来の課題を解決し、空の医療用バッグに安定的に液状物を注入することができ、使用しない時には簡単に小型化することができ、小型化後は意図せずに展開することがない医療用バッグ架台を提供することを目的とする。
本発明の医療用バッグ架台は、水平方向に延設され、医療用バッグが吊り下げられる医療用バッグ懸吊台を備えた医療用バッグ架台であって、前記医療用バッグ懸吊台は水平方向に分割された少なくとも2つの懸吊台片を備える。互いに隣り合う2つの前記懸吊台片がそれらの間の連結軸を回動中心として互いに重なり合うように回動可能である。互いに隣り合う前記2つの懸吊台片が互いに重なり合ったときに、前記2つの懸吊台片が離れないようにロックするロック機構を更に備えることを特徴とする。
本発明の医療用バッグ架台は、医療用バッグを吊り下げることができる医療用バッグ懸吊台を備えるので、医療用バッグに液状物を注入する際に作業者が医療用バッグを保持し続ける必要がない。従って、液状物の注入作業を安定して行うことができる。
また、医療用バッグ懸吊台は水平方向に分割された少なくとも2つの懸吊台片を備え、互いに隣り合う2つの懸吊台片がそれらの間の連結軸を回動中心として互いに重なり合うように回動可能である。従って、使用しない時には医療用バッグ架台を簡単に折り畳んで小型化することができる。
更に、互いに隣り合う2つの懸吊台片が互いに重なり合ったときに、2つの懸吊台片が離れないようにロックするロック機構が設けられているので、医療用バッグ架台を折り畳んだ後は意図せずに展開することがない。
本発明の上記の医療用バッグ架台において、前記連結軸を上方に持ち上げると、重力により前記連結軸の両側の前記2つの懸吊台片が前記連結軸を回動中心として互いに重なり合うように回動することが好ましい。これにより、重力を利用して医療用バッグ架台を自動的に折り畳むことができる。
互いに隣り合う前記2つの懸吊台片が互いに重なり合ったときに、前記ロック機構によるロックが重力を利用して自動的に行われることが好ましい。これにより、医療用バッグ架台を折り畳んだ後のロック忘れを防止できる。
前記ロック機構によるロックを解除する際、互いに重なり合った前記2つの懸吊台片が離間するように、前記ロック機構は前記2つの懸吊台片を回動させることが好ましい。これにより、ロックを解除すると同時に医療用バッグ架台が僅かに展開されるので、折り畳まれた医療用バッグ架台を展開する作業が容易である。
前記ロック機構はロック片を含み、前記ロック片が移動することにより前記ロック機構によるロック及びその解除が行われ、前記ロック片は前記ロック機構によるロック状態が保持されるように付勢されていることが好ましい。これにより、ロック機能によるロック状態が意図せずに解除されるのを防止することが出来る。
本発明の上記の医療用バッグ架台は、前記少なくとも2つの懸吊台片のそれぞれの水平方向の両端を支持する少なくとも3つの側面板と、互いに隣り合う前記側面板の間に架け渡された少なくとも2つの支持バーとを更に備えることが好ましい。この場合、前記側面板に対して前記懸吊台片及び前記支持バーはいずれも回動可能に接続されており、前記ロック機構は前記支持バーに設けられていることが好ましい。これにより、簡単な構成で医療用バッグ架台にロック機構を搭載することができる。
この場合において、互いに隣り合う2つの前記支持バーのうちの一方の支持バーは、その長手方向に移動可能に保持されたロック片を備え、他方の支持バーは、前記ロック片のロック爪と係合する係合部を備えることが好ましい。これにより、簡単な構成でロック機構を実現することができる。
前記ロック片は略三角柱状突起を有し、前記ロック機構がロック状態のときに前記略三角柱状突起の第1側面が前記係合部の第1当接面と当接することが好ましい。これにより、第1側面と第1当接面とが面接触することで発生する摩擦力を利用してロック機構によるロック状態が意図せずに解除されるのを防止できる。
前記第1側面は前記一方の支持バーの長手方向と平行であり、前記第1当接面は前記他方の支持バーの長手方向と平行であることが好ましい。これにより、折り畳まれた医療用バッグ架台をロック機構によるロックを解除せずに展開しようとしたとき、第1側面及び第1当接面は、互いに相手方からその面の法線方向の押力を受ける。従って、意図しないロックの解除を防止することが出来る。また、2つの支持バーの長手方向が上下方向と平行になるように医療用バッグ架台が折り畳まれたとき、重力を利用してロック機構によるロック動作を自動的に行わせることが出来る。
前記係合部は、前記他方の支持バーの長手方向に対して傾斜した第2当接面を有することが好ましい。この場合、前記ロック片が前記係合部と係合して前記ロック機構によるロック動作が完了する直前に、前記第2当接面は、前記ロック片の前記略三角柱状突起の第2側面に当接して、前記ロック片を移動させることが好ましい。これにより、医療用バッグ架台が折り畳まれたときにロック機構によるロック動作を確実に行わせることが出来る。
前記他方の支持バーは、その長手方向に対して傾斜した第3当接面を有することが好ましい。この場合、前記ロック機構によるロックを解除する際に、前記ロック片の前記略三角柱状突起の第3側面と前記第3当接面とが当接して、前記一方の支持バーと前記他方の支持バーとを互いに離間させるような押力が発生することが好ましい。これにより、ロックを解除すると同時に医療用バッグ架台が僅かに展開されるので、折り畳まれた医療用バッグ架台を展開する作業が容易である。
本発明の上記の医療用バッグ架台は、水平方向に延設され、漏斗を保持する漏斗保持台と、前記漏斗保持台を回動させる回動機構と、前記漏斗保持台を上下方向に案内する上下方向案内機構とを更に備えることが好ましい。この場合、前記漏斗保持台は水平方向に分割された少なくとも2つの保持台片を備えることが好ましい。そして、互いに隣り合う2つの前記保持台片がそれらの間の連結軸を回動中心として互いに重なり合うように回動可能であることが好ましい。これにより、漏斗保持台に漏斗を保持させることができるので、医療用バッグに液状物を注入する際に作業者が漏斗を保持し続ける必要がない。また、漏斗を保持させた漏斗保持台を回動機構及び上下方向案内機構を用いて移動させることにより、複数の医療用バッグに液状物を繰り返して注入する作業を効率良く行うことが出来る。更に、このような効果を有する医療用バッグ架台を、使用しない時には簡単に折り畳んで小型化することができる。
以下、本発明の医療用バッグ架台を好適な実施形態を示しながら詳細に説明する。
図1は、本発明の一実施形態に係る医療用バッグ架台1の概略構成を示した斜視図である。以下の説明の便宜のために、図示したように、医療用バッグ架台1の幅方向軸をX軸、奥行き方向軸をY軸、上下方向軸をZ軸とするXYZ直交座標系を設定する。図示した矢印の向きを、X軸、Y軸、及びZ軸の正の向きとする。X軸の正の側を右側、負の側を左側と呼び、Y軸の正の側を後側、負の側を前側と呼び、Z軸の正の側を上側、負の側を下側と呼ぶ。
Y軸及びZ軸を含む面(以下「YZ面」という)と平行な3つの側面板10L,10C,10Rが、X軸方向に互いに略等間隔で配置されている。
X軸方向に延びた医療用バッグ懸吊台30が3つの側面板10L,10C,10Rの上端に架け渡されて支持されている。医療用バッグ懸吊台30は、側面板10Lと側面板10Cとの間に架け渡された左懸吊台片30Lと、側面板10Rと側面板10Cとの間に架け渡された右懸吊台片30Rとからなる。左懸吊台片30Lは、側面板10Lに対して、Y軸と平行な連結軸30L1を回動中心として回動可能であり、側面板10Cに対して、Y軸と平行な連結軸30L2を回動中心として回動可能である。同様に、右懸吊台片30Rは、側面板10Rに対して、Y軸と平行な連結軸30R1を回動中心として回動可能であり、側面板10Cに対して、Y軸と平行な連結軸30R2を回動中心として回動可能である。
医療用バッグ懸吊台30の前側の端縁には、医療用バッグを吊り下げるための4つの切り欠き31が形成されている。医療用バッグ懸吊台30の上面には、各切り欠き31の近傍に4つの凹部32が形成されている。
一対の支持バー21L,22Lが互いに隣り合う側面板10L,10Cの下端間を連結しており、一対の支持バー21R,22Rが互いに隣り合う側面板10C,10Rの下端間を連結している。一対の支持バー21L,22Lは、側面板10Lに対して、Y軸と平行な連結軸21L1,22L1を回動中心として回動可能であり、側面板10Cに対して、Y軸と平行な連結軸20F,20Rを回動中心として回動可能である。連結軸21L1と連結軸22L1とは同軸である。また、連結軸20Fと連結軸20Rとは同軸である。同様に、一対の支持バー21R,22Rは、側面板10Rに対して、Y軸と平行な連結軸21R1,22R1(図1では側面板10Cにより隠れている)を回動中心として回動可能であり、側面板10Cに対して、Y軸と平行な連結軸20F,20Rを回動中心として回動可能である。連結軸21R1と連結軸22R1とは同軸である。
中央の側面板10Cに対して左側の一対の支持バー21L,22Lのうち前側に位置する左支持バー21Lには、左支持バー21Lの長手方向を長軸方向とし、Y軸方向に貫通した長孔25が形成されている。左支持バー21Lには、ロック片40が、左支持バー21Lの長手方向に移動可能に設けられれている。
中央の側面板10Cに対して右側の一対の支持バー21R,22Rのうち前側に位置する右支持バー21Rの前側の面には凹部50が形成されている。
ロック片40及び凹部50の周辺の構成を図2〜図4に示す。図2は前側から見た分解斜視図、図3は前側から見た部分拡大分解斜視図、図4は後側から見た部分拡大分解斜視図である。
図2及び図3に示すように、ロック片40は、その前側の面に、略直方体形状の突起(以下「直方体状突起」という)47を備える。直方体状突起47は左支持バー21Lの長孔25内に嵌入される。左支持バー21Lの長手方向に対して平行な直方体状突起47の2つの側面47aが、左支持バー21Lの長孔25のその長手方向に平行な2つの内壁面25a上を摺動する。
また、図3に示すように、右支持バー21Rの凹部50を形成するY軸に平行な側面は、第1当接面51、第2当接面52、及び第3当接面53を含む。第1当接面51とこれより右支持バー21Rの端辺側に配置された第2当接面52とは鋭角で交差して係合部55を形成している。第1当接面51は右支持バー21Rの長手方向と略平行である。第2当接面52及び第3当接面53は右支持バー21Rの長手方向に対して傾斜している。
図4に示すように、ロック片40は、その後側の面に、略三角柱形状の突起(以下「三角柱状突起」という)45を備える。三角柱状突起45は、左支持バー21Lの長手方向に対して平行な第1側面41と、左支持バー21Lの長手方向に対して傾斜した第2側面42及び第3側面43とを備える。第1,第2,及び第3側面41,42,43はY軸と平行である。第1側面41と第2側面42とは鋭角で交差してロック爪44を形成している。
図1において、X軸方向に延びた漏斗保持台70が、3つの側面板10L,10C,10R上に支持されている。漏斗保持台70には、医療用バッグ懸吊台30に吊り下げられた医療用バッグに液状物を注入する際に使用する漏斗を挿入して保持する4つの貫通孔71が形成されている。
漏斗保持台70のX軸方向の両端と一対の側面板10L,10Rとは回動機構及び上下方向案内機構を介して連結されている。
図5及び図6は、側面板10Lに設けられる回動機構及び上下方向案内機構の分解斜視図である。図5は前側から見た斜視図であり、図6は後側から見た斜視図である。ここでは側面板10L側に設けられる回動機構及び上下方向案内機構を説明するが、側面板10R側にもこれと同様の回動機構及び上下方向案内機構が設けられる。
側面板10Lに設けられた一対の孔11a,11bと、一対の第1リンク81,82の各一端に設けられた貫通孔81a,82aとに、それぞれ図示しないピンが挿入されて、側面板10Lと一対の第1リンク81,82とが回動可能に連結される。一対の第1リンク81,82の各他端に設けられた貫通孔81b,82bと、第2リンク90の一対の孔90a,90bとに、それぞれ図示しないピンが挿入されて、一対の第1リンク81,82と第2リンク90とが回動可能に連結される。第1リンク81の両端の貫通孔81a,81bの中心間隔と、第1リンク82の両端の貫通孔82a,82bの中心間隔とは同一寸法である。側面板10Lに設けられた一対の孔11a,11bの中心間隔と第2リンク90の一対の孔90a,90bの中心間隔とは同一寸法である。側面板10Lに対して一対の第1リンク81,82は回動可能に連結されており、一対の第1リンク81,82のそれぞれに対して第2リンク90は回動可能に連結されている。かくして、側面板10Lと、一対の第1リンク81,82と、第2リンク90とにより平行リンク機構が構成される。側面板10Lと一対の第1リンク81,82との間の2つの回動中心、及び第2リンク90と一対の第1リンク81,82との間の2つの回動中心は平行リンク機構の4つのジョイントを構成する。側面板10L上の一対の孔11a,11bはZ軸と平行な一直線上に設けられているので、この平行リンク機構は、第2リンク90の一対の孔(即ち、第2リンク90に設けられた一対のジョイント)90a,90bを結ぶ方向が常にZ軸と平行になるように維持したまま、第2リンク90を側面板10Lに対して回動させる。漏斗保持台70のX軸方向端に摺動板100が連結されており、摺動板100と第2リンク90とは後述する上下方向案内機構を介して連結されている。従って、上述の平行リンク機構は、YZ面と平行な面内にて漏斗保持台70を回動させる回動機構を構成する。
漏斗保持台70は、X軸方向の中央に配置された保持台結合部材70Cと、保持台結合部材70Cに対してX軸方向の左側に配置された左保持台片70Lと、保持台結合部材70Cに対してX軸方向の右側に配置された右保持台片70Rとが結合されて構成されている。保持台結合部材70Cに対して、左保持台片70LはY軸と平行な連結軸70L2を回動中心として回動可能であり、右保持台片70RはY軸と平行な連結軸70R2を回動中心として回動可能である。
左保持台片70Lの左側端に形成された連結用突起73が、摺動板100の連結用切り欠き104に嵌入され、これらの嵌合部分にY軸方向に平行なピン(図示せず)が貫通される。これにより、左保持台片70Lは摺動板100に対して、Y軸に平行なこのピンに沿った連結軸(図示せず)を回動中心として回動可能に連結される。摺動板100の上端からZ軸と平行に下方に向かって所定深さの摺動溝105が切り欠き状に形成されている。摺動溝105のY軸方向に対向する2側面には平滑な一対の第1摺動面101がZ軸と平行に延設されている。摺動板100の摺動溝105内に第2リンク90が挿入される。第2リンク90のY軸方向と交差する両端面には、平滑な一対の第1案内面91が、一対の孔90a,90bを結ぶ方向と平行に延設されている。第2リンク90が回動機構により回動されても、一対の第1案内面91は常にZ軸と平行である。摺動板100の一対の第1摺動面101は、第2リンク90のこの一対の第1案内面91上を摺動することができる。従って、摺動板100及びこれに連結された漏斗保持台70は、第2リンク90の一対の第1案内面91によりZ軸方向に案内される。かくして、漏斗保持台70をZ軸方向に案内する上下方向案内機構は、第2リンク90の一対の第1案内面91及び摺動板100の一対の第1摺動面101を含む。
摺動板100の後側の側面には平滑な第2摺動面102がZ軸と平行に延設されている。また、側面板10Lの上端には、平滑な第2案内面12がZ軸と平行に延設されている。漏斗保持台70が医療用バッグ懸吊台30の上方に位置するとき(即ち、漏斗保持台70が後述する第2回動位置にあるとき)、側面板10Lの第2案内面12上を摺動板100の第2摺動面102が摺動することができる。従って、摺動板100及びこれに連結された漏斗保持台70は、側面板10Lの第2案内面12によりZ軸方向に案内される。かくして、漏斗保持台70をZ軸方向に案内する上下方向案内機構は、側面板10Lの第2案内面12及び摺動板100の第2摺動面102を更に含む。
側面板10Lの上端の、後側端から医療用バッグ懸吊台30が固定された位置近傍に至る範囲に、支持案内面13が形成されている。支持案内面13の途中には切り欠き14が形成されている。切り欠き14を挟んで後側の支持案内面13a及び前側の支持案内面13bは、それぞれY軸方向において後側端が最も低く、これから前側にいくにしたがって徐々に高くなるような、回動機構の回動中心近傍(即ち、孔11a,11b近傍)を中心とする略円弧状の滑らかな曲面である。切り欠き14の近傍において後側の支持案内面13aが前側の支持案内面13bよりも高くなるように、切り欠き14を挟む支持案内面13a,13b間に段差が形成されている。
摺動板100の下端には、滑らかな曲面からなる第3摺動面103が形成されている。漏斗保持台70が上述した回動機構によって回動されるとき、側面板10Lの支持案内面13上を漏斗保持台70に連結された摺動板100の第3摺動面103が案内され摺動される。漏斗保持台70及び摺動板100の重量は、後述する第2回動位置にある場合を除いて側面板10Lの支持案内面13によって常に支持されており、漏斗保持台70が上述した回動機構によって回動されるとき、漏斗保持台70に連結された摺動板100は第2リンク90に対して必要に応じてZ軸方向に自由に移動する。
摺動板100にはX軸方向の外側に向かって突出した把持突起106が設けられている。
詳細な説明を省略するが、側面板10R側に設けられる回動機構及び上下方向案内機構は上述した側面板10L側に設けられる回動機構及び上下方向案内機構と面対称な構成を有している。右保持台片70Rは摺動板100に対して、Y軸に平行な連結軸(図示せず)を回動中心として回動可能に連結されている。
保持台結合部材70Cには、摺動板100に設けられた第2摺動面102及び第3摺動面103と同様に機能する第2摺動面102及び第3摺動面103が設けられている。また、X軸方向の中央に配置される側面板10Cの上端には、両外側の側面板10L,10Rに設けられた第2案内面12、支持案内面13、及び、切り欠き14と同様に機能する第2案内面12、支持案内面13、及び、切り欠き14が設けられている。
中央の側面板10Cには、医療用バッグ架台1を持ち上げる際に把持する略L字状の把持アーム15が設けられている。
本実施形態の医療用バッグ架台1は、把持アーム15を把持して上方に持ち上げると、Y軸方向寸法が小さくなるように折り畳むことができる。この動作を以下に説明する。
把持アーム15を上方に持ち上げると、図7に示すように把持アーム15が取り付けられた中央の側面板10Cが持ち上げられる。その結果、医療用バッグ懸吊台30を構成する左懸吊台片30Lは連結軸30L2を回動中心として、また、右懸吊台片30Rは連結軸30R2を回動中心として、それぞれ互いに重なり合うように回動する。同様に、漏斗保持台70を構成する左保持台片70Lは連結軸70L2を回動中心として、また、右保持台片70Rは連結軸70R2を回動中心として、それぞれ互いに重なり合うように回動する。更に、一対の支持バー21L,22L及び一対の支持バー21R,22Rが連結軸20F,20Rを回動中心として、互いに接近するように回動する。これに伴い、左側の側面板10Lに対して、左懸吊台片30Lが連結軸30L1を回動中心として、一対の支持バー21L,22Lが連結軸21L1,22L1を回動中心として、それぞれ回動し、右側の側面板10Rに対して、右懸吊台片30Rが連結軸30R1を回動中心として、一対の支持バー21R,22Rが連結軸21R1,22R1を回動中心として、それぞれ回動する。更に、左側の摺動板100に対して左保持台片70Lが両者間の連結軸を回動中心として回動し、右側の摺動板100に対して右保持台片70Rが両者間の連結軸を回動中心として回動する。上記の各部材の回動は、重力により自動的に行われる。
更に把持アーム15を持ち上げると、図8に示すように、左側の側面板10Lと左懸吊台片30Lと左保持台片70Lとがほぼ同一平面をなし、右側の側面板10Rと右懸吊台片30Rと右保持台片70Rとがほぼ同一平面をなし、左懸吊台片30Lと右懸吊台片30Rとが、また、左保持台片70Lと右保持台片70Rとが、側面板10Cを挟んでそれぞれ互いに重なり合う。このようにして、医療用バッグ架台1は、Y軸方向寸法が薄くなるように折り畳まれる。
医療用バッグ架台1が図8のように折り畳まれた時、ロック片40と係合部55を含むロック機構が自動的に動作する。ロック機構の動作を以下に説明する。
図9Aは、医療用バッグ架台1が完全に折り畳まれる直前のロック機構周辺を後側から見た背面図である。この状態では、左支持バー21Lに保持されたロック片40は、その自重により長孔25の下端に位置している。
医療用バッグ架台1の折り畳みが進行すると、連結軸20F,20Rを回動中心として左支持バー21Lと右支持バー21RとがY軸方向に互いに重なり合うように回動する。そして、図9Bに示されるように、ロック片40の略三角柱状突起45の第2側面42が、右支持バー21Rの第2当接面52に当接する。この状態から医療用バッグ架台1の折り畳みが更に進行すると、ロック片40の第2側面42が右支持バー21Rの第2当接面52上を摺動し、第2当接面52によってロック片40が重力に反して上方向(矢印201の方向)に持ち上げられる。
そして、ロック片40のロック爪44が右支持バー21Rの係合部55を乗り越えると、ロック片40はその自重により下方に落下する。その結果、図9Cに示すように、ロック爪44と係合部55とが係合し、ロック機構によるロック動作が完了する。この状態では、ロック片40の第1側面41と右支持バー21Rの第1当接面51とが面接触している。従って、両者の摩擦抵抗が、ロック片40が連結軸20F側に移動してロック機構によるロック状態が解除されるのを防止している。
このように、本実施形態の医療用バッグ架台1は、把持アーム15を上方に持ち上げると、重力を利用して自動的に折り畳まれる。そして、図8に示すように折り畳みが完了すると、ロック機構によるロック動作が重力を利用して自動的に行われ、医療用バッグ架台1が折り畳まれた状態から意図せずに展開するのが防止される。
図8に示すように折り畳まれた医療用バッグ架台1を、図1に示す使用状態に展開する方法を以下に説明する。
図8の状態において、左支持バー21Lの前面に露出したロック片40を上方向(連結軸20Fに近づく方向)に移動させる。即ち、図10に示すように、ロック片40を矢印202の方向に移動させる。この結果、ロック片40のロック爪44と右支持バー21Rの係合部55との係合状態が解消され、ロック機構によるロックが解除される。これとほぼ同時に、ロック片40の略三角柱状突起45の第3側面43が右支持バー21Rの第3当接面53に当接する。ロック片40を更に矢印202方向に移動させると、右支持バー21Rの第3当接面53はロック片40の第3側面43から押力Fを受け、そのX軸方向成分Fxにより左支持バー21L及び右支持バー21Rは、連結軸20F,20Rを回動中心として、互いに離間する方向に回動する。同時に、医療用バッグ懸吊台30を構成する左懸吊台片30Lは連結軸30L2を回動中心として、また、右懸吊台片30Rは連結軸30R2を回動中心として、それぞれ互いに離間するように回動する。同様に、漏斗保持台70を構成する左保持台片70Lは連結軸70L2を回動中心として、また、右保持台片70Rは連結軸70R2を回動中心として、それぞれ互いに離間するように回動する。その結果、医療用バッグ架台1は、図8のように折り畳まれた状態から僅かに展開される。従って、例えば、図8の状態から僅かに拡大した側面板10Lと側面板10Rとの間の隙間に指を入れるなどして、医療用バッグ架台1を図1の状態に容易に展開することができる。
このように、本実施形態のロック機構は、医療用バッグ架台1の折り畳み状態が維持されるようにロックする機能のみならず、折り畳まれた医療用バッグ架台1の展開を補助する機能をも有している。
次に、図1のように展開された本実施形態の医療用バッグ架台1の使用方法及び動作を説明する。
初期状態では、図1に示すように、回動機構により漏斗保持台70は最も後側に回動されている。漏斗保持台70のこの回動位置を「第1回動位置」と呼ぶ。ここで、漏斗保持台70の「回動位置」とは、回動中心に対する角度、即ち回動機構を構成する一対の第1リンク81,82の傾きにより判断し、漏斗保持台70の高さや回動中心からの距離の違いは考慮しない。
漏斗保持台70が第1回動位置にあるときに、図11A及び図11Bに示すように、例えば図16に示した空の医療用バッグ900を医療用バッグ懸吊台30の切り欠き31に挿入して医療用バッグ懸吊台30に吊り下げる。医療用バッグ900のポート920の外周に形成された突出した環状の鍔922を、切り欠き31の周縁で支持することにより、図11A及び図11Bに示すように、液状物を注入するためのポート920を上方に向けた状態で医療用バッグ900を吊り下げることができる。ここでは、医療用バッグとしては図16に示した医療用バッグ900を用いる例を示したが、これ以外の医療用バッグであっても良い。使用する医療用バッグの形状に応じて、医療用バッグ懸吊台30に形成される切り欠き31の形状が設定されることが好ましい。医療用バッグ懸吊台30の凹部32には、吊り下げられた医療用バッグ900のポート920に取り付けるキャップを載置することができる。
また、図11A及び図11Bに示すように、漏斗950を漏斗保持台70の貫通孔71に挿入して漏斗保持台70に保持させる。漏斗950が安定して保持されるように、貫通孔71の周縁の形状は使用する漏斗950の形状に沿うように形成されていることが好ましい。
次に、摺動板100の把持突起106を把持して漏斗保持台70を前方向に引き寄せる。このとき、回動機構を構成する一対の第1リンク81,82がその貫通孔81a,82aを中心としてそれぞれ回動し、漏斗保持台70に連結された摺動板100及び保持台結合部材70Cの各第3摺動面103が側面板10L,10C,10Rの各支持案内面13上を摺動する。漏斗保持台70のZ軸方向における位置は支持案内面13のZ軸方向の高さ変化に依存する。
漏斗保持台70が前方向に移動するにしたがって、支持案内面13の高さ変化に応じて漏斗保持台70が徐々に上昇する。そして、摺動板100及び保持台結合部材70Cの各第3摺動面103が、支持案内面13に形成された切り欠き14を超えて、遂に支持案内面13の前側端に到達する(図12A、図12B)。漏斗保持台70のこの回動位置を「第2回動位置」と呼ぶ。第2回動位置にある漏斗保持台70は、医療用バッグ懸吊台30の上方に位置している。
第2回動位置に到達すると、漏斗保持台70は、支持案内面13による支持を失い、重力より下方に落下する。この際、摺動板100の第1摺動面101が第2リンク90の第1案内面91によりZ軸方向に案内され、且つ、摺動板100及び保持台結合部材70Cの第2摺動面102が側面板10L,10C,10Rの第2案内面12によりZ軸方向に案内される(図5、図6参照)。従って、摺動板100及びこれに連結された漏斗保持台70は滑らかに下方に落下することができる。
第2回動位置にて下方に落下した漏斗保持台70及び摺動板100の重量は、図13A及び図13Bに示すように、摺動板100及び保持台結合部材70Cの各下端が医療用バッグ懸吊台30の上面に当接することで支持される。
漏斗保持台70が第2回動位置にて下方に落下すると、図13A及び図13Bに示すように、漏斗保持台70に保持された漏斗950の下端が医療用バッグ懸吊台30に吊り下げられた医療用バッグ900のポート920の貫通孔921(図16参照)内に挿入される。この状態で、各漏斗950内に液状物を順に注ぎ込み、医療用バッグ900内に液状物を注入する。
漏斗950は漏斗保持台70により保持されており、且つ、医療用バッグ900は医療用バッグ懸吊台30により吊り下げられているので、液状物の注入作業中に作業者が漏斗950及び医療用バッグ900に手を触れる必要がない。従って、作業者は、注入しようとする液状物が入れられた容器を両手でしっかりと保持することができるので、液状物の注入作業を安定して行うことができる。また、漏斗保持台70に保持された複数の漏斗950に順に液状物を注入することができるので、複数の医療用バッグ900に効率よく液状物を注入することができる。あるいは、注入しようとする液状物を入れた容器から分岐した複数のチューブの末端を複数の漏斗950内にそれぞれ差し込めば、この複数のチューブを介して複数の医療用バッグ900に同時に液状物を注入することができ、液状物の注入作業が更に効率化する。また、1つの医療用バッグ900の容量に対応した量の液状物が容器内に収納されている場合には、個々の漏斗950上に開栓した容器を載置した状態で放置して別の作業を行うことが可能であり、作業効率が向上する。
医療用バッグ900への液状物の注入が完了すると、摺動板100の把持突起106を把持して漏斗保持台70を上方に持ち上げる。この際、摺動板100の第1摺動面101が第2リンク90の第1案内面91によりZ軸方向に案内され、且つ、摺動板100及び保持台結合部材70Cの第2摺動面102が側面板10L,10C,10Rの第2案内面12によりZ軸方向に案内される。
摺動板105の摺動溝105の下端105a(図5、図6参照)が第2リンク90の下端に当接することにより、漏斗保持台70及び摺動板100の上方向への移動が制限されるので、第2リンク90に対して摺動板105及びこれに連結された漏斗保持台70が上方向に抜き取られてしまうのが防止される。
その後、漏斗保持台70及び摺動板100の重量を側面板10L,10C,10Rの各支持案内面13で支持させて、漏斗保持台70に連結された摺動板100及び保持台結合部材70Cの各第3摺動面103を側面板10L,10C,10Rの各支持案内面13上で摺動させながら、漏斗保持台70を後側に移動させて、医療用バッグ懸吊台30の上方から退避させる。
漏斗保持台70を、支持案内面13に形成された切り欠き14を超えて更に後側に移動させることにより、図11A及び図11Bに示す第1回動位置に戻る。この状態にて、医療用バッグ懸吊台30に吊り下げられた、液状物が注入された医療用バッグ900のポート920に凹部32に載置されていたキャップを取り付けてその貫通孔921(図16参照)を塞ぎ、医療用バッグ900を医療用バッグ懸吊台30から取り外す。また、漏斗保持台70に搭載された漏斗950を取り除く。かくして医療用バッグ架台は図1に示す初期状態となる。以下、必要に応じて上記の動作を繰り返すことにより、更に多くの医療用バッグ900に液状物を注入することができる。
上記において、漏斗保持台70を第1回動位置まで戻すのではなく、図14A及び図14Bに示すように、漏斗保持台70に連結された摺動板100及び保持台結合部材70Cの下端を支持案内面13に形成された切り欠き14で係止しても良い。上述したように、切り欠き14の近傍において後側の支持案内面13aが前側の支持案内面13bよりも高いので、摺動板100及び保持台結合部材70Cの下端が切り欠き14で係止され、漏斗保持台70が重力により第1回動位置側に移動することがない。漏斗保持台70のこの回動位置を「第3回動位置」と呼ぶ。
この第3回動位置では、漏斗保持台70は医療用バッグ懸吊台30の上方から後側に退避している。従って、この状態で医療用バッグ900の交換をすることができる。即ち、医療用バッグ懸吊台30に吊り下げられた、液状物が注入された医療用バッグ900のポート920にキャップを取り付けてその貫通孔921(図16参照)を塞ぎ、医療用バッグ900を医療用バッグ懸吊台30から取り外す。そして、新たな空の医療用バッグ900を医療用バッグ懸吊台30に吊り下げる。その後、漏斗保持台70を第2回動位置に戻し(図12A及び図12B)、下方に移動させる(図13A及び図13B)。そして、上記と同様にして漏斗950を介して医療用バッグ900内に液状物を注入する。以下、必要に応じてこの動作を繰り返しても良い。
多くの医療用バッグ900に液状物を繰り返して連続して注入する場合には、上記のように、漏斗保持台70を第1回動位置と第2回動位置との間で往復させるのではなく、第2回動位置と第3回動位置との間で往復させることが好ましい。これにより、漏斗保持台70の移動量を少なくすることができるので、液状物の注入作業を効率良く行うことが出来る。
以上のように、本実施形態の医療用バッグ架台1は、漏斗保持台70を上下方向に案内する上下方向案内機構を備えている。従って、漏斗保持台70に複数の漏斗950を保持させておき、且つ、医療用バッグ懸吊台30にこれと同数の医療用バッグ900を吊り下げておけば、複数の漏斗950を複数の医療用バッグ900のポート920に対して一括して挿入し、抜き取ることができるので、作業効率が向上する。
また、漏斗保持台70を回動させる回動機構を備えているので、漏斗950を医療用バッグ900の上方から退避させることができる。従って、医療用バッグ懸吊台30に対する医療用バッグ900の取り付け及び取り外し作業や、医療用バッグ900のポート920へのキャップの取り付け作業を容易に行うことが出来る。
更に、本実施形態の医療用バッグ架台1では、上下方向案内機構と回動機構とを工夫することにより、漏斗保持台70の回動運動と上下方向運動とを連続して滑らかに行うことが出来る。
また、本実施形態の医療用バッグ架台を用いれば、漏斗950を漏斗保持台70に保持させ、且つ、医療用バッグ900を医療用バッグ懸吊台30に吊り下げておくことができるので、漏斗950の挿入、液状物の注入、漏斗950の抜き取り、キャップの取り付けという一連の作業を必要に応じて途中で中断することができる。従って、作業者に対する精神的及び肉体的な負担を軽減することが出来る。
上記の実施形態では、一対の第1リンク81,82の形状を工夫することにより、漏斗保持台70が上下方向案内機構によりZ軸方向に移動可能な位置(即ち第2回動位置)にあるとき、回動機構を構成する平行リンクの4つのジョイント(即ち、一対の第1リンク81,82の貫通孔81a,82a,81b,82b)がZ軸と平行な一直線上に配置される。これにより、医療用バッグ架台1のY軸方向の寸法を小さくすることができる。
もちろん、側面板10L,10Rに対する一対の第1リンク81,82の回動中心である貫通孔81a,82aに対して貫通孔81b,82bがY軸方向において後側にあるときに、漏斗保持台70がZ軸方向に移動可能となるように設計することも可能である。但し、この場合、医療用バッグ架台1のY軸方向の寸法が増大してしまう。
また、上記の実施形態では、漏斗保持台70を第1回動位置から第2回動位置に向かって回動させると、第2回動位置にて回動機構を構成する一対の第1リンク81,82が互いに当接するので、漏斗保持台70をこれより更に前側に回動させることが出来ない。このように、漏斗保持台70の回動範囲を制限する回動制限機構を設けることにより、漏斗保持台70を決められた第2回動位置にて下降させることが出来るので、漏斗保持台70を下降させると、漏斗保持台70に保持された漏斗950の下端を医療用バッグ懸吊台30に吊り下げられた医療用バッグ900のポート920の貫通孔921内に常に安定して挿入することが出来る。本実施形態では、第2回動位置での漏斗保持台70の回動方向の位置は、第1回動位置とは反対側には上記の回動制限機構により規制され、第1回動位置側には摺動板100及び保持台結合部材70Cの第2摺動面102が側面板10L,10C,10Rの第2案内面12上を摺動することにより規制される。従って、漏斗保持台70を下降させると、漏斗950の下端を医療用バッグ900のポート920の貫通孔921内に常に安定して挿入することが出来る。また、漏斗を保持した漏斗保持台70が第2回動位置よりも更に前側に回動することにより医療用バッグ架台1が前側に転倒するのを防止することもできる。
上述した実施形態は一例に過ぎず、本発明はこの実施形態に限定されない。
例えば、上記の実施形態では、重力を利用してロック片40を下降させることでロック機構によるロックが行われたが、本発明はこれに限定されない。例えば、ロック片40が連結軸20Fから遠ざかる向きに付勢されていても良い。これにより、例えば図8のように折り畳まれた医療用バッグ架台1の向きにかかわらず、あるいは衝撃が加えられても、ロック機構によるロック状態が解除されにくくすることができる。ロック片40にこのような付勢力を付与するための方法は特に制限はなく、例えばバネなどの弾性部材や磁石を利用することができる。
上記の実施形態では、左支持バー21Lに設けたロック片40と右支持バー21Rに設けた係合部55とからなるロック機構を用いたが、本発明のロック機構は、医療用バッグ架台が折り畳まれた時に展開しないようにロックすることができれば、これに限定されない。例えば、ロック動作及びその解除動作が、部材が摺動することにより行われるロック機構ではなく、部材が弾性変形することにより行われるロック機構であっても良い。また、ロック機構が設けられる位置は一対の支持バー21L,21Rに限定されず、側面板10L,10C,10R、懸吊台片30L,30R、及び保持台片70L,70R等のうちの1つ又は2以上であっても良い。
上記の実施形態では、漏斗保持台70を第1回動位置と第2回動位置との間の第3回動位置で静止させるために、支持案内面13に切り欠き14を形成したが、本発明はこれに限定されず、支持案内面13を、切り欠き14が形成されていない連続した滑らかな曲面としても良い。
上記の実施形態では、医療用バッグ懸吊台30に4つの医療用バッグ900を吊り下げることができ、漏斗保持台70に4つの漏斗950を保持できる医療用バッグ架台を示したが、医療用バッグ懸吊台30に吊り下げることができる医療用バッグ900の数N1、及び漏斗保持台70に保持できる漏斗950の数N2は4つに限定されない。N1及びN2は、同数であれば良く、3以下又は5以上であっても良い。医療用バッグ懸吊台30に複数の医療用バッグ900を吊り下げることにより、複数の医療用バッグ900に効率よく液状物を注入することができる。
上記の実施形態では、3つの側面板10L,10C,10Rを有し、2つの懸吊台片を有する医療用バッグ懸吊台がY軸に沿って見たときΛ字状に折り畳まれる医療用バッグ架台を示したが、本発明はこれに限定されず、側面板の数は4以上であっても良く、医療用バッグ懸吊台は3以上の懸吊台片を有していても良い。例えば、5つの側面板を有し、医療用バッグ懸吊台が4つの懸吊台片を有する場合、Y軸に沿って見たとき医療用バッグ懸吊台がM字状、W字状、V字状、又はΛ字状等に折り畳まれても良い。
上記の実施形態では、漏斗保持台70及び摺動板100の重量を複数の側面板のすべての上端の支持案内面13が支持していたが、複数の側面板の一部のみで支持しても良い。
上記の実施形態に示した医療用バッグ架台1は、漏斗を保持する漏斗保持台70と、この漏斗保持台70を回動させる回動機構及び上下方向に案内する上下方向案内機構とを備えていたが、本発明はこれらを備えていない例えば図15に示すような医療用バッグ架台2にも適用できる。図15において図1と同じ構成部材には同一の符号を付している。この医療用バッグ架台2では、図1の医療用バッグ架台1と同様に、医療用バッグ900を医療用バッグ懸吊台30に吊り下げて、必要に応じて医療用バッグ900のポート920の貫通孔921(図16参照)に漏斗を挿入して、医療用バッグ900に液状物を注入する。この場合も、作業者は、注入しようとする液状物が入れられた容器を両手でしっかりと保持することができるので、液状物の注入作業を安定して行うことができる。医療用バッグ架台2の折り畳みは、図1の医療用バッグ架台1と同様に把持アーム15を上方に持ち上げることにより重力を利用して行うことが出来る。
本発明の利用分野は特に制限はなく、経腸栄養法や静脈栄養法で使用される液状物を空の医療用バッグに分注する際に使用する医療用バッグ架台として広く利用することが出来る。
図1は、本発明の一実施形態に係る医療用バッグ架台の概略構成を示した斜視図である。 図2は、本発明の一実施形態に係る医療用バッグ架台において、ロック機構の概略構成を斜め前方から見た分解斜視図である。 図3は、本発明の一実施形態に係る医療用バッグ架台において、ロック機構の概略構成を斜め前方から見た部分拡大分解斜視図である。 図4は、本発明の一実施形態に係る医療用バッグ架台において、ロック機構の概略構成を斜め後方から見た部分拡大分解斜視図である。 図5は、本発明の一実施形態に係る医療用バッグ架台において、回動機構及び上下方向案内機構の概略構成を斜め前方から見た分解斜視図である。 図6は、本発明の一実施形態に係る医療用バッグ架台において、回動機構及び上下方向案内機構の概略構成を斜め後方から見た分解斜視図である。 図7は、本発明の一実施形態に係る医療用バッグ架台を折り畳む過程を示した斜視図である。 図8は、折り畳まれた本発明の一実施形態に係る医療用バッグ架台を示した斜視図である。 図9Aは、本発明の一実施形態に係る医療用バッグ架台において、ロック機構のロック動作を示した後側から見た部分拡大背面図である。 図9Bは、本発明の一実施形態に係る医療用バッグ架台において、ロック機構のロック動作を示した後側から見た部分拡大背面図である。 図9Cは、本発明の一実施形態に係る医療用バッグ架台において、ロック機構のロック動作を示した後側から見た部分拡大背面図である。 図10は、本発明の一実施形態に係る医療用バッグ架台において、ロック機構の解除動作を示した後側から見た部分拡大背面図である。 図11Aは、漏斗保持台が第1回動位置にあり、医療用バッグ及び漏斗が搭載された本発明の一実施形態に係る医療用バッグ架台を斜め前方から見た斜視図である。 図11Bは、漏斗保持台が第1回動位置にあり、医療用バッグ及び漏斗が搭載された本発明の一実施形態に係る医療用バッグ架台を斜め後方から見た斜視図である。 図12Aは、漏斗保持台が第2回動位置にあり、医療用バッグ及び漏斗が搭載された本発明の一実施形態に係る医療用バッグ架台を斜め前方から見た斜視図である。 図12Bは、漏斗保持台が第2回動位置にあり、医療用バッグ及び漏斗が搭載された本発明の一実施形態に係る医療用バッグ架台を斜め後方から見た斜視図である。 図13Aは、漏斗保持台が第2回動位置にて下方に落下し、医療用バッグ及び漏斗が搭載された本発明の一実施形態に係る医療用バッグ架台を斜め前方から見た斜視図である。 図13Bは、漏斗保持台が第2回動位置にて下方に落下し、医療用バッグ及び漏斗が搭載された本発明の一実施形態に係る医療用バッグ架台を斜め後方から見た斜視図である。 図14Aは、漏斗保持台が第3回動位置にあり、医療用バッグ及び漏斗が搭載された本発明の一実施形態に係る医療用バッグ架台を斜め前方から見た斜視図である。 図14Bは、漏斗保持台が第3回動位置にあり、医療用バッグ及び漏斗が搭載された本発明の一実施形態に係る医療用バッグ架台を斜め後方から見た斜視図である。 図15は、本発明の別の実施形態に係る医療用バッグ架台の概略構成を示した斜視図である。 図16は、従来の医療用バッグの一例の概略構成を示した正面図である。
符号の説明
1,2 医療用バッグ架台
10L,10C,10R 側面板
11a,11b 孔
12 第2案内面
13,13a,13b 支持案内面
14 切り欠き
15 把持アーム
20F,20R 連結軸
21L,21R,22L,22R 支持バー
21L1,22L1,21R1,22R1 連結軸
25 長孔
25a 内壁面
30 医療用バッグ懸吊台
30L 左懸吊台片
30R 右懸吊台片
30L1,30L2,30R1,30R2 連結軸
31 切り欠き
32 凹部
40 ロック片
41 第1側面
42 第2側面
43 第3側面
44 ロック爪
45 三角柱状突起
47 直方体状突起
47a 側面
50 凹部
51 第1当接面
52 第2当接面
53 第3当接面
55 係合部
70 漏斗保持台
70L 左保持台片
70R 右保持台片
70C 保持台結合部材
70L2,70R2 連結軸
71 貫通孔
73 連結用突起
81,82 第1リンク
81a,82a,81b,82b 貫通孔
90 第2リンク
90a,90b 孔
91 第1案内面
100 摺動板
101 第1摺動面
102 第2摺動面
103 第3摺動面
104 連結用切り欠き
105 摺動溝
106 把持突起
900 医療用バッグ

Claims (12)

  1. 水平方向に延設され、医療用バッグが吊り下げられる医療用バッグ懸吊台を備えた医療用バッグ架台であって、
    前記医療用バッグ懸吊台は水平方向に分割された少なくとも2つの懸吊台片を備え、
    互いに隣り合う2つの前記懸吊台片がそれらの間の連結軸を回動中心として互いに重なり合うように回動可能であり、
    互いに隣り合う前記2つの懸吊台片が互いに重なり合ったときに、前記2つの懸吊台片が離れないようにロックするロック機構を更に備えることを特徴とする医療用バッグ架台。
  2. 前記連結軸を上方に持ち上げると、重力により前記連結軸の両側の前記2つの懸吊台片が前記連結軸を回動中心として互いに重なり合うように回動する請求項1に記載の医療用バッグ架台。
  3. 互いに隣り合う前記2つの懸吊台片が互いに重なり合ったときに、前記ロック機構によるロックが重力を利用して自動的に行われる請求項1に記載の医療用バッグ架台。
  4. 前記ロック機構によるロックを解除する際、互いに重なり合った前記2つの懸吊台片が離間するように、前記ロック機構は前記2つの懸吊台片を回動させる請求項1に記載の医療用バッグ架台。
  5. 前記ロック機構はロック片を含み、前記ロック片が移動することにより前記ロック機構によるロック及びその解除が行われ、前記ロック片は前記ロック機構によるロック状態が保持されるように付勢されている請求項1に記載の医療用バッグ架台。
  6. 前記少なくとも2つの懸吊台片のそれぞれの水平方向の両端を支持する少なくとも3つの側面板と、互いに隣り合う前記側面板の間に架け渡された少なくとも2つの支持バーとを更に備え、
    前記側面板に対して前記懸吊台片及び前記支持バーはいずれも回動可能に接続されており、
    前記ロック機構は前記支持バーに設けられている請求項1に記載の医療用バッグ架台。
  7. 互いに隣り合う2つの前記支持バーのうちの一方の支持バーは、その長手方向に移動可能に保持されたロック片を備え、
    他方の支持バーは、前記ロック片のロック爪と係合する係合部を備える請求項6に記載の医療用バッグ架台。
  8. 前記ロック片は略三角柱状突起を有し、前記ロック機構がロック状態のときに前記略三角柱状突起の第1側面が前記係合部の第1当接面と当接する請求項7に記載の医療用バッグ架台。
  9. 前記第1側面は前記一方の支持バーの長手方向と平行であり、前記第1当接面は前記他方の支持バーの長手方向と平行である請求項8に記載の医療用バッグ架台。
  10. 前記係合部は、前記他方の支持バーの長手方向に対して傾斜した第2当接面を有し、
    前記ロック片が前記係合部と係合して前記ロック機構によるロック動作が完了する直前に、前記第2当接面は、前記ロック片の前記略三角柱状突起の第2側面に当接して、前記ロック片を移動させる請求項8に記載の医療用バッグ架台。
  11. 前記他方の支持バーは、その長手方向に対して傾斜した第3当接面を有し、
    前記ロック機構によるロックを解除する際に、前記ロック片の前記略三角柱状突起の第3側面と前記第3当接面とが当接して、前記一方の支持バーと前記他方の支持バーとを互いに離間させるような押力が発生する請求項8に記載の医療用バッグ架台。
  12. 水平方向に延設され、漏斗を保持する漏斗保持台と、前記漏斗保持台を回動させる回動機構と、前記漏斗保持台を上下方向に案内する上下方向案内機構とを更に備え、
    前記漏斗保持台は水平方向に分割された少なくとも2つの保持台片を備え、
    互いに隣り合う2つの前記保持台片がそれらの間の連結軸を回動中心として互いに重なり合うように回動可能である請求項1〜11のいずれかに記載の医療用バッグ架台。
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