JP2008171152A - プラント制御装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 操作信号を変更する効果およびこの効果が得られる物理的理由を短時間で分析し、これらの分析結果を画面表示可能なプラント制御装置を提供する。
【解決手段】 計測信号DB210と、操作信号DB250と、数値解析実行手段220と、数値解析結果DB240と、操作信号に対する計測信号の値を推定するモデル230と、モデル230を用いる学習手段260と、学習情報DB270と、操作信号生成手段280で用いる情報の制御ロジックDB290と、プラント運転特性の知識DB400と、知識DB400と学習情報DB270と操作信号DB250と計測信号DB210の情報により数値解析結果DB240の情報を処理する分析手段300とを備え、分析手段300は、操作方法の妥当性の学習根拠分析手段310と、操作信号がプラントに与える効果と異常な計測信号の有無を評価する信号分析手段320と、知識DB400の情報を修正する知識DB更新手段330との少なくとも1つを含む。
【選択図】 図1

Description

本発明は、火力発電プラント等のプラント制御装置に関する。
プラント制御装置では、制御対象であるプラントから得られる計測信号を処理し、制御対象に与える操作信号を算出する。制御装置には、プラントの計測信号がその目標値を満足するように、操作信号を計算するアルゴリズムが実装されている。
プラントの制御に用いられている制御アルゴリズムとして、PI(比例・積分)制御アルゴリズムがある。PI制御では、プラントの計測信号とその目標値との偏差に比例ゲインを乗じた値に、偏差を時間積分した値を加算して、制御対象に与える操作信号を導出する。PI制御を用いた制御アルゴリズムは、ブロック図などで可視化でき、その動作原理や動作理由が明確に分かる。一般に、このようなブロック図は、制御ロジック設計者によって作成され、設計者が意図しない動作をすることはない。PI制御は、安定かつ安全な制御アルゴリズムであり、また実績も多数ある。
しかし、プラント運転形態の変更や環境の変化など、事前に予期していない条件でプラントを運転する場合には、制御ロジックを変更するなどの作業が必要である。
一方、プラントの運転形態や環境の変化に適応して、制御アルゴリズムを自動的に修正し変更するため、適応制御や学習アルゴリズムを用いてプラントを制御することもできる。学習アルゴリズムを用いてプラントを制御する方法の一例として、強化学習法を用いた制御装置に関する技術が提案されている(例えば、特許文献1参照)。この制御装置は、制御対象の特性を予測するモデルと、モデル出力がその目標値を達成するようなモデル入力の生成方法を学習する学習手段とを備えている。
特開2000−35956号公報(第3〜4頁 図3)
特許文献1に記載された技術を用いると、プラントの運転形態や環境の変化に適応して、制御アルゴリズムを自動的に修正/変更できる。
しかし、学習結果の妥当性を評価するには、学習結果を人間が詳細に分析する必要がある。また、プラントを安全に運転するには、修正/変更されたアルゴリズムが正常に動作することを確認する必要がある。
すなわち、プラントの運転形態や環境の変化に適応できる学習アルゴリズムをプラント制御に利用し、安全にプラントを安全に運転するには、学習アルゴリズムの信頼性を高めることが必須である。
本発明の課題は、学習アルゴリズムの信頼性を高めるために、プラントの運転員が学習結果を容易に確認できる手段を備えたプラント制御装置を提供することである。
本発明は、上記課題を解決するために、プラントの運転状態量の計測信号を用いてプラントに与える操作信号を算出する操作信号生成手段を有するプラント制御装置において、前記プラント制御装置が、過去の計測信号を保存する計測信号データベースと、過去の操作信号を保存する操作信号データベースと、プラントの運転特性を解析する数値解析実行手段と、前記数値解析実行手段を動作させて得られる数値解析結果を保存する数値解析結果データベースと、前記数値解析結果データベースの情報を用いてプラントに操作信号を与えた時の計測信号の値を推定するモデルと、前記モデルを用いてプラントの操作方法を学習する学習手段と、前記学習手段で得られた学習情報を保存する学習情報データベースと、前記操作信号生成手段で操作信号の導出に使用する情報を保存する制御ロジックデータベースと、プラントの運転特性に関する知識を保存する知識データベースと、前記知識データベースと前記学習情報データベースと前記操作信号データベース分析手段と前記計測信号データベースの情報を用いて前記数値解析結果データベースの情報を処理する分析手段と、前記分析手段で分析した結果を保存する分析結果データベースとを備え、前記分析手段が、前記学習手段で学習した操作方法の妥当性を評価する学習根拠分析手段と、操作信号をプラントに与えた場合の効果と異常な計測信号の有無とを評価する信号分析手段と、前記知識データベースの情報を追加または修正する知識データベース更新手段の少なくとも1つを含むプラント制御装置を提案する。
本発明によれば、学習結果を自動的に分析でき、さらに学習結果の分析結果を画面に表示できる。これにより、学習結果の分析結果をプラントの運転員が確認できる。さらに、学習アルゴリズムによって導出された操作信号をプラントに入力するか否かをプラントの運転員が判断できるので、学習アルゴリズムを実装した制御装置の信頼性が高まる。
また、プラントからの計測信号が異常な値となった場合、その要因を推定することもできる。異常状態を回避するためにプラント本体を改造しまたは補修する必要がある場合、改造または補修の内容と改造または補修の効果とを画面に表示することも可能となる。
さらに、本発明の制御装置を、プラント運転員の教育用シミュレータとして活用することもでき、操作員のスキル向上にも役立てることができる。
次に、図1〜図31を参照して、本発明によるプラント制御装置の実施例を説明する。
図1は、本発明によるプラント制御装置の実施例1の系統構成を示すブロック図である。図1において、プラント100は、制御装置200によって制御される。
制御対象のプラント100を制御する制御装置200には、演算装置として、数値解析実行手段220、モデル230、学習手段260、操作信号生成手段280、および分析手段300が設けられている。
また、制御装置200には、データベースとして計測信号データベース210、数値解析結果データベース240、操作信号データベース250、学習情報データベース270、制御ロジックデータベース290、知識データベース400、および分析結果データベース500が設けられている。
また、制御装置200には、外部とのインターフェイスとして、外部入力インターフェイス201および外部出力インターフェイス202が設けられている。
制御装置200では、外部入力インターフェイス201を介して、プラント100から計測信号1を制御装置200に取り込む。また、外部出力インターフェイスを介して、プラント100に操作信号15を送る。
制御装置200では、外部入力インターフェイス201を介してプラント100の計測信号1を取り込み、取り込んだ計測信号2は、計測信号データベース210に保存される。また、操作信号生成手段280で生成させる操作信号13は、外部出力インターフェイス202に伝送されると共に、操作信号データベース250に保存される。
操作信号生成手段280では、制御ロジックデータベース290の制御ロジックデータ12および学習情報データベース270の学習情報データ11を用いて、計測信号1が運転目標値を達成するように、操作信号13を生成する。この制御ロジックデータベース290には、制御ロジックデータ12を出力するため、制御ロジックデータ12を算出する制御回路および制御パラメータを保存する。
学習情報データベース270に保存される学習データは、学習手段260で生成される。学習手段260は、モデル230と接続されている。
モデル230は、プラント100の制御特性を模擬する機能を持つものである。すなわち、制御指令となる操作信号15をプラント100に与え、その制御結果の計測信号1を得るのと同じことを模擬演算するものである。この模擬演算のために、モデル230を動作させるモデル入力7を学習手段260から受け、モデル230でプラント100の制御動作を模擬演算して、その模擬演算結果のモデル出力8を得る。ここで、モデル出力8は、プラント100の計測信号1の予測値となる。
このモデル230は、数値解析結果データベース240の数値解析結果に基づいて構築される。また、数値解析結果データベース240に保存される数値解析結果は、数値解析実行手段220によって生成される。
数値解析実行手段220では、プラント100を模擬する物理モデルを用いて、プラント100の特性を予測する。数値解析実行手段220では、例えば3次元解析ツールなどを用いた計算を実行し、プラント100の特性について3次元で予測する。数値解析実行手段220で実行して得られた計算結果は、数値解析結果データベース240に保存される。
モデル230では、数値解析結果データベース240および計測信号データベース210の情報を用いて、ニューラルネットワークなどの統計的手法を用いて、モデル入力7に対応するモデル出力8を計算する。モデル230は、モデル入力7に対応するモデル出力8を計算するのに必要な数値解析結果を数値解析結果データベース240から抽出し、この結果を補間する。また、数値解析実行手段220のモデル特性と、プラント100の特性が異なることに備えて、計測信号210の計測信号データ3を用いて、モデル230とプラント100の特性が一致するように、モデル230を修正できる。
学習手段260では、モデル230で模擬演算されるモデル出力8が予め運転員によって設定されたモデル出力目標値を達成するように、モデル入力7の生成方法を学習する。学習手段260は、強化学習、進化的計算手法などの、種々の最適化手法を適用して、構築できる。
学習に用いる拘束条件、モデル出力目標値などの学習情報データ9は、学習情報データベース270に保存されている。また、学習手段260で学習した結果である学習情報データ10は、学習情報データベース270に保存される。学習情報データ10には、モデル入力変更前の状態と、この状態の時におけるモデル入力の変更方法に関する情報が含まれている。
分析手段300は、計測信号データベース210、操作信号データベース250、数値解析結果データベース240、学習情報データベース270、知識データベース400、および分析結果データベース500と接続しており、これらのデータベースの情報を抽出し、抽出した情報を用いて各種分析を実行し、分析結果をデータベースに送信する機能を持つ。知識データベース400は、プラント100に関する知識を保存する。例えば、プラント100の計測値がある値以上である場合に発生する現象や、プラント100の性能と計測値の因果関係に関する知識などを保存する。なお、分析手段300の詳細な機能については、後述する。
プラント100の運転員は、キーボード601とマウス602とを含む外部入力装置600、制御装置200とデータを送受信できるデータ送受信手段630を備えた保守ツール610、および画像表示装置650を用いることにより、制御装置200に備えられている種々のデータベースの情報にアクセスできる。
保守ツール610は、外部入力インターフェイス620、データ送受信手段630、および外部出力インターフェイス640からなる。
外部入力装置600で生成した保守ツール入力信号51は、外部入力インターフェイス620を介して保守ツール610に取り込まれる。保守ツール610のデータ送受信手段630では、保守ツール入力信号52の情報に従って、制御装置200に備えられているデータベース情報50を取得する。
データ送受信処理手段630では、データベース情報50を処理した結果得られる保守ツール出力信号53を、外部出力インターフェイス640に送信する。保守ツール出力信号34は、画像表示装置650に表示される。
なお、上記実施例の制御装置200では、計測信号データベース210、数値解析結果データベース240、操作信号データベース250、学習情報データベース270、制御ロジックデータベース290、知識データベース400、および分析結果データベース500が制御装置200の内部に配置されているが、これらの全て、または一手段を制御装置200の外部に配置することもできる。
また、モデル230、学習手段260、および分析手段300が制御装置200の内部に配置されているが、これらの全て、または一手段を制御装置200の外部に配置することもできる。
例えば、学習手段260、モデル230、数値解析実行手段220、数値解析結果データベース240、および学習情報データベース270を制御装置200の外部に配置し、数値解析結果16、学習情報データ11、および学習情報データ17をインターネット経由で制御装置200に送信するようにしてもよい。
図2は、分析手段300を示すシステム図である。分析手段300は、学習根拠分析手段310、信号分析手段320、および知識データベース更新手段330からなる。
学習根拠分析手段310では、数値解析結果データベース240および知識データベース400の情報を参照しながら、学習情報データベース270の学習結果が得られた理由を分析し、その分析結果を分析結果データベース500に送信する。
信号分析手段320では、数値解析結果データベース240および知識データベース400の情報を参照しながら、操作信号データベース250および計測信号データベース210の情報を処理し、操作信号を更新することの効果および異常な計測信号の有無について分析し、その分析結果を分析結果データベース500に送信する。
また、知識データベース更新手段330では、数値解析結果データベース240、計測信号データベース210、分析結果データベース500の情報を参照し、知識データベース400の知識を評価する。また、必要に応じて知識データベース400の知識を修正する機能、または新しい知識を追加する機能を持つ。
図3は、学習根拠分析手段310の動作を示すフローチャートである。学習根拠分析手段310の動作は、ステップ2000、2010、2020、2030、2040、2050、2060、および2070を組み合わせて実行する。
ステップ2000では、ステップ2010〜2060の繰り返し回数を示す値であるIを初期化(I=1に設定)する。次に、ステップ2010では、運用条件の初期値を設定する。ステップ2020では、ステップ2010で設定された運用条件におけるモデル入力変更幅を、学習情報データベース270から取得する。
ステップ2030では、ステップ2010で設定された運用条件と、この運用条件のモデル入力にステップ2020で導出したモデル入力変更幅を加えた後の運用条件に対応する2通りの数値解析結果を、数値解析結果データベース240から抽出する。
次に、ステップ2040では、知識データベース400の知識で、ステップ2030で抽出した2通りの数値解析結果の差異を説明できるか否かを評価する。ステップ2050は、分岐であり、ステップ2040で説明できると判断された場合は、ステップ2060に進み、説明できないと判断された場合は、ステップ2070に進む。
ステップ2060では、2通りの運用条件、数値解析結果、およびステップ2040で使用した知識を分析結果データベース500に送信し、これらの情報を分析結果データベースに保存する。
ステップ2070では、ステップ2010〜2060の繰り返し回数を示す値であるIと予め定められている閾値とを比較し、Iが閾値よりも小さい場合には、Iに1を加算した後ステップ2010に戻り、逆に閾値よりも大きい場合は、学習根拠分析手段310の動作を終了させるステップに進む。
以上の動作により、分析結果データベース500には、モデル入力更新前と更新後の数値解析結果と、2つの数値解析結果の違いを説明可能な知識とが保存される。プラント100の運転員は、保守ツール610を用いて、これらの情報を画像表示装置650に表示することがでる。これにより、学習手段260で学習された操作方法が妥当であるかについて容易に認識できる。また、モデル入力変更の効果も知ることができる。
図4は、信号分析手段320の動作を示すフローチャートである。信号分析手段320は、操作信号評価機能ブロックと計測信号評価機能ブロックの2つの機能ブロックを持つ。ステップ2100では、2つの機能ブロックのうち、どちらの機能ブロックを使用するかを選択する。
操作信号評価機能ブロックは、ステップ2100、2110、2120、2130、および2140を組み合わせて実行し、計測信号評価機能ブロックは、ステップ2210、2220、2230、2240、2250、および2260を組み合わせて実行する。
操作信号評価機能ブロックでは、操作信号を変更する前後に対応するモデル入力を導出し、この2つのモデル入力に対応する数値解析結果を分析し、知識データベース400の知識を参照することにより、操作信号変更に伴って、制御特性が変化する理由を考察できる。
ステップ2110では、操作信号データベース250から、操作信号変更前と操作信号変更後の操作信号を抽出し、2つのモデル入力を導出する。ステップ2120では、数値解析結果データベース240から、2つのモデル入力に対応する数値解析結果を抽出する。ステップ2130では、ステップ2120で抽出した2つの数値解析結果の差異を説明する知識を、知識データベース400から抽出する。最後に、ステップ2110で導出したモデル入力、ステップ2120で抽出した数値解析結果、およびステップ2130で抽出した知識を分析結果データベース500に送信し、分析結果データベース500にこれらの情報を保存する。
計測信号評価機能ブロックでは、計測信号と数値解析結果を比較し、この差が大きい場合には、プラント100の計測信号が異常値となっていると判断し、知識データベース400の知識を用いて異常値となっている要因を推定できる。
ステップ2210では、操作信号データベース250から現在の操作条件を抽出し、これに対応するモデル入力を導出する。ステップ2220では、ステップ2210で導出したモデル入力に対応する数値解析結果を抽出する。ステップ2230では、数値解析結果と計測信号の偏差を計算する。ステップ2240では、ステップ2230で計算した偏差が、予め定められた閾値より大きい場合は、ステップ2250に進み、小さい場合は、終了となる。ステップ2250では、知識データベース400の知識を活用し、偏差が閾値より大きくなった理由を分析する。ステップ2260では、ステップ2250での分析結果を分析結果データベース500に送信・保存する。
図5は、知識データベース更新手段330の動作を示すフローチャートである。知識データベース更新手段330は、知識評価機能ブロック、知識修正機能ブロック、および知識追加機能ブロックの3つの機能ブロックを持つ。ステップ2300では、3つの機能ブロックのうち、どの機能ブロックを使用するかを選択する。
知識評価機能ブロックは、ステップ2310、2320、および2330を組み合わせて実行し、知識修正機能ブロックは、ステップ2410、2420、および2430を組み合わせて実行し、知識追加機能ブロックは、ステップ2510、2520、2530、2540、および2550を組み合わせて実行する。
知識評価機能ブロックでは、知識データベース400の知識の有効性について評価する。
ステップ2310では、分析結果データベース500から、学習根拠分析手段310、および信号分析手段320で利用された知識を抽出し、知識データベース400の各知識の利用回数を導出する。ステップ2320では、ステップ2310で導出した利用回数に基づいて、知識毎に評価値を計算する。例えば、利用回数が多い知識の評価値は、大きな値とし、利用回数が少ない知識の法価値は、小さな値にする。ステップ2330では、ステップ2320で計算した評価値を知識データベース400に送信・保存する。
学習根拠分析手段310および信号分析手段320を実行する際に、ステップ2040、ステップ2130、およびステップ2250において、知識データベース400の知識を参照する。知識データベース400の全ての知識を参照することもできるが、知識の数が多いと、計算処理時間が長くなる可能性がある。これを避けるため、知識データベース400の知識を参照する際に、評価値の大きい知識からいくつか知識を選択し、この知識のみを参照すると、限られた時間内で効率的に知識を参照できる。
知識修正機能ブロックでは、計測信号データベース210、操作信号データベース250、および数値解析結果データベース240の情報と、知識データベース400の知識を比較し、知識データベース400の知識と、計測信号データベース210、操作信号データベース250、および数値解析結果データベース240の情報とが矛盾する場合に、知識に誤りがあると判断し、知識データベース400の知識を修正する。
ステップ2410では、前述の判断に基づいて、修正する知識を選定する。ステップ2420では、矛盾点が解消されるように、知識を修正する。ステップ2430では、ステップ2420で修正した新しい知識を知識データベース400に送信・保存する。
また、知識修正機能ブロックでは、評価値の低い知識を修正するように動作させることもできる。
最後に、知識追加機能ブロックについて説明する。知識追加機能ブロックでは、数値解析結果データベース240の1つの数値解析結果を説明できる仮説を生成する。この仮説が、他の数値解析結果を十分に説明できる場合には、この仮説は、知識として知識データベース400に登録する。
ステップ2510では、数値解析結果データベース240の数値解析結果を抽出する。ステップ2520では、ステップ2510で抽出した数値解析結果を説明できる仮説を生成する。ステップ2530では、ステップ2520で生成した仮説で、数値解析結果データベース240の他の数値解析結果を説明できるか否かを評価する。ステップ2540では、ステップ2530の評価結果に基づいて、仮説を知識データベース400に追加するか否かを決定する。追加する場合には、ステップ2550に進み、追加しない場合は、知識追加機能ブロックを終了させる。ステップ2550では、ステップ2530で生成した仮説を、知識データベース400に送信・保存する。
以上で、分析手段300を構成する学習根拠分析手段310、信号分析手段320、および知識データベース330の説明を終了する。
図6〜図10は、画像表示装置650に表示される画面の一実施例である。
図6は、初期画面である。図6が画像表示装置650に表示されている状態で、マウス602を操作してカーソルをボタンに重ね、マウス602をクリックすると、ボタンを選択できる。ボタン701、702、703、704を選択すると、図7、図8、図9、図10が画像表示装置650に表示される。
図7では、ボタン711を選択すると、数値解析実行手段220で計算を実行するために必要な各種解析条件を入力/設定できる。ボタン712を選択すると、数値解析実行手段220で計算を開始できる。また、ボタン713を選択すると、図6に戻る。
図8では、画像表示装置650に、どのデータベースの情報を表示するかを選択できる。ボタン721、722、723、724、725、726、727を選択すると、それぞれ計測信号データベース210、操作信号データベース250、数値解析結果データベース240、学習情報データベース270、制御ロジックデータベース290、知識データベース400、分析結果データベース500にアクセスできる。各データベースの情報を画像表示装置650に表示できると共に、データベースの情報を追加/変更/消去することもできる。
図9では、ボタン731を選択すると、学習手段260およびモデル230を動作させ、操作方法を学習させることができる。ボタン732を選択すると、学習根拠分析手段310を動作させることができる。
図10では、プラント100を操作する操作信号を変更する度に、信号分析手段320を動作させ、操作信号を変更することの効果を画像表示装置650に表示するかを選択できる。図10において、ボタン741を選択した場合とボタン742を選択した場合の違いについて、図11を用いて説明する。
図11は、制御装置200の動作を示すフローチャートである。制御装置200の制御動作は、ステップ1010、1020、1030、1040、1050、および1060を組み合わせて実行する。
ステップ1010では、操作信号生成手段280を動作させて、次の操作信号の候補を生成する。ステップ1020は、表示判定であり、図10においてボタン741が選択されている場合は、ステップ1040に進み、ボタン742が選択されている場合は、ステップ1030に進む。
ステップ1040では、信号分析手段320の操作信号評価機能ブロックを動作させ、操作信号を変更することの効果を推定する。ステップ1050では、操作効果を画像表示装置650に表示する。
図12は、ステップ1050で画像表示装置650に表示される画面の一実施例である。操作前と操作後に対応する2通りの数値解析結果が、それぞれ751、752に表示される。また、2通りの数値解析結果の差異を説明する知識が、欄753に表示される。プラントの運転員は、これらの情報を見ながら、操作を実行するか否かを選択できる。操作を許可する場合には、ボタン754を選択し、許可しない場合は、ボタン755を選択する。
図11におけるステップ1060は、操作実行判定であり、図12においてボタン754が選択された場合には、ステップ1030に進み、ボタン755が選択された場合には、ステップ1010に戻る。
ステップ1030では、ステップ1010で生成された操作信号をプラント100に与える。
次に、本発明によるプラント制御装置を火力発電プラントに適用した実施例2について説明する。
なお、火力発電プラント以外のプラントを制御する際にも、本発明のプラント制御装置を使用できることは、いうまでもない。
図13は、火力発電プラント100の構系統成を示す図である。
火力発電プラントを構成するボイラ101には、ミル110で石炭を細かく粉砕した燃料となる微粉炭と、微粉炭搬送用の1次空気、および燃焼調整用の2次空気を供給するバーナー102が設けられており、このバーナー102を介して供給した微粉炭をボイラ101の内部で燃焼させる。なお、微粉炭と1次空気は、配管134から、2次空気は、配管141からバーナー102に導かれる。
また、ボイラ101には、2段燃焼用のアフタエアをボイラ101に投入するアフタエアポート103が設けられており、アフタエアは、配管142からアフタエアポート103に導かれる。
微粉炭の燃焼により発生した高温の燃焼ガスは、ボイラ101の内部の経路に沿って下流側に流れた後、ボイラ101に配置された熱交換器106を通過して熱交換した後、エアヒーター104を通過する。エアヒーター104を通過したガスは、排ガス処理を施した後、煙突から大気に放出される。
ボイラ101の熱交換器106を循環する給水は、給水ポンプ105を介して熱交換器106に給水を供給し、熱交換器106においてボイラ101を流下する燃焼ガスによって過熱され、高温高圧の蒸気となる。なお、本実施例では、熱交換器の数を1つとしているが、熱交換器を複数配置するようにしてもよい。
熱交換器106を通過した高温高圧の蒸気は、タービンガバナ107を介して蒸気タービン108に導かれ、蒸気の持つエネルギーによって蒸気タービン108を駆動して発電機109で発電する。
火力発電プラントには、火力発電プラントの運転状態を検出する様々な計測器が配置されており、これらの計測器から取得されたプラントの計測信号は、計測信号1として制御装置200に送信される。例えば、図2には、流量計測器150、温度計測器151、圧力計測器152、発電出力計測器153、および濃度計測器154が図示されている。
流量計測器150では、給水ポンプ105からボイラ101に供給される給水の流量を計測する。また、温度計測器151、および圧力計測器152は、熱交換器106から蒸気タービン108に供給される蒸気の温度および圧力を計測する。
発電機109で発電された電力量は、発電出力計測器153で計測する。ボイラ101を通過する燃焼ガスに含まれている成分(CO、NOxなど)の濃度に関する情報は、ボイラ101の下流側に設けた濃度計測器154で計測できる。
なお、一般的には、図13に図示した以外にも多数の計測器が火力発電プラントに配置されているが、ここでは、図示を省略する。
次に、ボイラ101の内部にバーナー102から投入される1次空気と2次空気の経路およびアフタエアポート103から投入されるアフタエアの経路について説明する。
1次空気は、ファン120から配管130に導かれ、途中でボイラ101の下流側に設置されたエアヒーター104を通過する配管132と通過せずにバイパスする配管131とに分岐して、再び配管133で合流し、バーナー102の上流側に設置されたミル110に導かれる。
エアヒーター104を通過する空気は、ボイラ101を流下する燃焼ガスにより過熱される。この1次空気を用いて、ミル110において粉砕した微分炭を1次空気と共にバーナー102に搬送する。
2次空気およびアフタエアは、ファン121から配管140に導かれ、エアヒーター104で同様にして加熱された後に、2次空気用の配管141とアフタエア用の配管142とに分岐して、それぞれバーナー102とアフタエアポート103に導かれる。
図14は、図13に示した火力発電プラントにおけるエアヒーターおよび配管の構成を示す図である。配管131、132、141、142には、エアダンパ160、161、162、163が夫夫配置されている。これらのエアダンパを操作することにより、配管131、132、141、142における空気が通過する面積を変更できるので、配管131、132、141、142を通過する空気流量を個別に調整できる。
制御装置200によって生成された操作信号15を用いて、給水ポンプ105、ミル110、エアダンパ160、161、162、163などの機器を操作する。なお、本実施例では、給水ポンプ105、ミル110、エアダンパ160、161、162、163などの機器のことを操作端と呼び、これを操作するのに必要な指令信号を操作信号と呼ぶ。
また、燃焼用等の空気、または微粉炭等の燃料をボイラ101に投入する際に、その吐出角度を上下左右に動かすことのできる機能をバーナー102およびアフタエアポート103に付加して、これらの角度を操作信号15に含めることもできる。
図15は、計測信号データベース210および操作信号データベース250に保存されているデータの態様を示す図である。計測信号データベース210および操作信号データベース250には、時系列に各信号の値が、その単位と共に保存されている。これらの情報は、図8のボタン721および722を選択することで、画像表示装置650に表示できる。
図16は、数値解析実行手段220における数値解析条件の設定画面であり、図7でボタン711を選択することで、画像表示装置650に表示される画面である。図16を用いて、プラント100の操作条件を入力する。なお、図16において、R_0001とは、解析条件を区別するために割り振られた番号であり、図16では、R_0001〜R_0005の5種類の解析条件に対する入力手段分を図示している。図16では、入力できる解析条件数は5であるが、この数を増やすこともできる。
また、図16を用いて解析条件を入力した後、図7でボタン712を選択すると、数値解析実行手段220で図16の操作条件に対応した数値解析が実行される。
図17は、数値解析結果データベース240に保存されているデータの態様を示す図である。数値解析結果データベース240には、図16で入力した解析条件と、数値解析実行手段220で実行された数値解析結果が対応づけられて保存されている。数値解析結果は、運転員が設定した項目を表示できる。また、データファイル名の欄に記載されているデータを参照すると、3次元の数値解析結果を知ることもできる。なお、図17では、CO濃度とNOx濃度が表示されているが、これ以外にも、例えば蒸気温度やガス温度などを表示することもできる。
図18は、数値解析結果データベース240に保存されている3次元の数値解析結果である。図18は、ボイラ101の横方向に5列で配置されたバーナーおよびアフタエアポートのうち、3列目のバーナーとアフタエアポートを通過する断面で切断した時における、ガスの速度ベクトル、温度、CO濃度、およびNOx濃度である。
また、任意の切断面における数値解析結果を画像表示装置650に表示できる。
図19は、数値解析結果データベース240の数値解析結果に基づいて構成されるモデル230の特性を示す図である。モデル230は、数値解析結果データベース240の数値解析結果を補間する。補間には、ニューラルネットワークなど、種々の手法を使用できる。
制御装置200を火力発電プラントに適用し、COを低減しようとする場合、モデル230は、COの数値解析結果を補間するモデルとして機能する。数値解析実行手段220での計算は、3次元モデルを対象に実施されるため、計算時間が長く必要である。学習を短時間で進めるためには、モデル入力7に対応した数値解析結果を短時間で取得する必要がある。
そこで、本実施例では、複数の解析条件の数値解析結果を数値解析結果データベース240に保存しておき、この数値解析結果を補間することによって、短時間でCO濃度を計算するモデルを構成している。
図20は、学習情報データベース270に保存されている情報の態様を示す図である。学習情報データベースには、運転状態とその運転状態における操作量変化幅の値が対応して保存されている。なお、図20において、S_0001は、運転状態を区別するために割り振られた番号である。
図21は、知識データベース400に保存されている情報の態様を示す図である。知識データベース400は、Aタイプ、Bタイプ、およびCタイプの3種類のフォーマットで情報を保存する。
タイプAには、ボイラ内を通過するガスの位置、およびその位置におけるガス温度、ガス流速、ガス組成が、ボイラ出口における窒素酸化物、一酸化炭素、二酸化炭素、硫化酸化物、水銀、フッ素、煤塵、ミストからなる微粒子類、または揮発性有機化合物の少なくとも1つの量、または濃度、または、ボイラ運転効率などの、プラント性能因子に与える影響に関する知識を保存する。
タイプBには、操作信号を変更することによって得られる効果に関する知識を保存する。
タイプCには、計測信号と数値解析結果の誤差が大きくなる推定要因を、これを確認するための解析条件を保存する。誤差が大きくなっている場合、プラントが異常な状態で運転されている可能性がある。この異常な状態から復旧するために実施する対策、その対策を実施したことを想定した数値解析を実施するための解析条件も保存されている。
図22は、分析結果データベース500に保存されている情報の態様を示す図である。分析結果データベース500は、操作内容、効果予測、改善確率、推定要因、参考図、過去の実績を保存する。
図23は、学習根拠分析手段310の動作を示す図3において、本発明の制御装置を火力発電プラントに用いた場合のステップ2040の詳細を示すフローチャートである。本動作は、ステップ1110、1120、および1130を組み合わせて実行される。
ステップ1110では、ステップ2030で抽出した2通りの数値解析結果から、ボイラ出口断面におけるCO、NOxなどのガス濃度分布を比較し、この濃度の偏差がある閾値以上である領域を抽出する。ステップ1120では、ステップ1110で抽出した領域に到達するガス経路をガスの流れとは反対方向にトレースし、このガス経路におけるガス温度とガス流速に関する情報を抽出する。ステップ1130では、知識データベース400のタイプAの知識と、抽出したガス濃度/ガス温度/ガス流速を比較し、知識データベース400の知識の内容と数値解析結果が一致しているか否かを評価する。
図24は、信号分析手段320の動作を示す図4において、本発明の制御装置を火力発電プラントに用いた場合のステップ2130の詳細を示すフローチャートである。本動作は、ステップ1210および1220を組み合わせて実行される。
ステップ1210では、ステップ2110および2120で抽出した2通りのモデル入力と、そのモデル入力に対応する2つのモデル出力の差異を抽出する。次に、ステップ1220では、ステップ1210で抽出した差異を説明できる知識を、知識データベース400のタイプBの知識から抽出する。
図25は、信号分析手段320の動作を示す図4において、本発明の制御装置を火力発電プラントに用いた場合のステップ2250の詳細を示すフローチャートである。本動作は、ステップ1310、1320、および1330を組み合わせて実行される。
ステップ1310では、ステップ2240において閾値以上であった項目から、知識データベース400のタイプCの知識を用いて偏差が大きくなっている理由を抽出する。ステップ1320では、確認のためのシミュレーションを実行する。ステップ1330では、ステップ1320で実行した結果得られる数値解析結果と、計測信号を比較し、その偏差が閾値以下となるシミュレーション条件およびそれに対応する要因を抽出する。
図26は、知識データベース更新手段330の動作を示す図5において、本発明の制御装置を火力発電プラントに用いた場合のステップ2410および2420の詳細を示すフローチャートである。本動作は、ステップ1400、1410、1420、1430、および1440を組み合わせて実行される。
本実施例では、ステップ2410で修正の対象とする知識を選定する方法は、2種類あり、ステップ1400でどちらを使用するか選定する。ステップ1410およびステップ1420で修正の対象とする知識を選定する場合と、ステップ1430で修正の対象とする知識を選定する場合がある。
ステップ1410では、計測信号データベース210、操作信号データベース250、および数値解析結果データベース240の情報と、知識データベース400のタイプAの知識を比較する。ステップ1420では、ステップ1410で比較した結果、矛盾点がある場合は、ステップ1440に進み、矛盾点がない場合は、知識を修正する必要はないと判断して、本動作を終了する。ステップ1430では、知識データベース400の知識の中で、評価値の低い知識を抽出し、これを修正する対象の知識に選定する。ステップ1440では、計測信号データベース210、操作信号データベース250、および数値解析結果データベース240の情報と、知識データベース400のタイプAの知識が矛盾しないように、知識を修正する。具体的には、知識データベース240の情報の定量的な値を、計測信号データベース210、操作信号データベース250、および数値解析結果データベース240の値を全て説明できるような値に修正する。
図27は、知識データベース更新手段330の動作を示す図5において、本発明の制御装置を火力発電プラントに用いた場合のステップ2520および2530の詳細を示すフローチャートである。ステップ2520は、ステップ1500、1510、1520、1530、および1540を組み合わせて実行され、ステップ2530は、ステップ1550、1560、1570、1580、および1590を組み合わせて実行される。
ステップ2520のステップ1500では、ステップ2510で抽出した数値解析結果の数に応じた分岐であり、抽出した数値解析結果の数が1つの場合は、ステップ1510に進み、それ以外の場合は、ステップ1520に進む。ステップ1510では、ボイラ出口のガス組成濃度が最大となっている領域を抽出し、ステップ1520では、2つの数値解析結果のボイラ出口ガス組成濃度を比較し、濃度差が閾値以上となっている領域を抽出する。ステップ1530では、ステップ1510、またはステップ1520で抽出された領域に到達するガスの経路を抽出する。ステップ1540では、ステップ1530で抽出したガス経路におけるガス温度、ガス流速の最大値と、濃度を関連付けした仮説を生成する。すなわち、図21におけるタイプAおよびタイプBのフォーマットで仮説を生成する。
ステップ2530のステップ1550では、Iを初期化(I=1)する。ステップ1560では、I番目の数値解析結果と、ステップ1540で生成した仮説を比較する。ステップ1570では、ステップ1560において、仮説とI番目の数値解析結果が矛盾しない場合には、ステップ1580に進み、矛盾する場合には、ステップ1590に進む。ステップ1580では、仮説の評価値を増加する。ステップ1590では、数値解析結果データベース240の全数値解析結果を参照していない場合は、Iに1を加えてステップ1560に戻り、全数値解析結果を参照した場合は、本動作を終了させる。その後、ステップ2540において、仮説の評価値が閾値以上であれば、ステップ2550に進む。
図28は、本発明の制御装置を火力発電プラントに用いた場合に、画像表示装置650に表示される画面の一実施例であり、図12に対応する画面である。このように、1つの画面上に操作前と操作後のシミュレーション結果を表示し、操作の効果を明らかにできる。プラントの操作員は、本画面を見ながら、本操作の実施可否を判断できる。
図29は、本発明の制御装置を火力発電プラントに用いた場合に、画像表示装置650に表示される画面の一実施例であり、プラント改造実施前と実施後シミュレーション結果である。このように、本発明の制御装置を用いることにより、プラント改造による効果を1つの画面に表示できるので、プラントの運転員は、迅速に意思決定できる。
次に、本発明の制御装置を火力発電プラントに適用し、学習手段260で一酸化炭素(CO)濃度をための操作方法を学習させた時における、分析手段300の動作例を図30および図31を用いて説明する。
図30は、火力発電プラントを構成するボイラについて、数値解析実行手段220で数値解析を実施した結果であり、ボイラ出口CO濃度の分布を説明する図である。数値解析を実施した結果は、数値解析結果データベース240に保存される。
数値解析結果データベース240の情報から、ボイラ出口の断面におけるCO濃度分布を抽出できる。図23のステップ1110、図27のステップ1510および1520等では、図30に示すような形態で、ボイラ出口のガス組成濃度を自動的に抽出する。なお、ボイラ101に横方向に5列に配置されたアフタエアポート103を、アフタエアポート103A、103B、103C、103D、103Eとし、一番左に配置されたアフタエアポートから順番にA、B、C、D、Eと定義する。
図31は、本発明によるプラント制御装置を火力発電プラントに適用した場合において、操作前と操作後の数値解析結果を比較する様子を説明する図であり、特に図23の詳細動作を説明する図である。
図31(a)は、操作信号を変更する前と変更した後に対応する運用条件(操作指令値)と、その運用条件に対応する数値解析結果である。
学習手段260では、図19に示した形態のモデルで操作方法を学習する。図19では、操作条件が1つであるが、ここでは、操作条件数を5つとしたモデルである。その結果、図31(a)に示すように、アフタエアポート103Bから投入する空気流量を増加し、アフタエアポート103Dおよび103Eから投入する空気流量を減少する操作方法を学習した。その結果、ボイラ出口のCO濃度が150ppmから100ppmとなった。
しかし、従来の制御装置では、アフタエアポートから投入する空気流量の変更方法を学習することはできても、このように変更すると、なぜCO濃度が低減できるのか、という物理的理由を知ることはできない。
本発明の制御装置では、分析手段300で、CO濃度が低減された理由を分析できる。ここでは、図23のフローチャートに沿って、その動作を説明する。
ステップ1110では、図31(a)に示すように、操作前と操作後のボイラ出口CO濃度の数値解析結果から、濃度の変化が大きい領域800を抽出する。
次に、ステップ1120では、図31(b)に示すように、ステップ1110で抽出した領域800から、ガス速度ベクトルを逆に辿り、領域800に到達するガスの経路810を抽出する。その結果、図31(b)に示すように、アフタエアポート103Bを起点としたガスが、領域800に到達していることが分かる。また、図31(c)に示すように、ガスの経路810におけるO2濃度を自動的に抽出する。
石炭を燃焼する際、O2濃度が低い領域では、不完全燃焼となるので、COが発生する。図31(c)に示すように、操作前は、ボイラ出口におけるO2濃度が低くなっており、これが原因で図31(a)に示すようにCOが発生している。そこで、アフタエアポート103Bから投入する空気の量を増やすことによって、ボイラ出口でO2濃度が低くなる現象を回避し、その結果としてCO濃度を低減した。
知識データベース400には、図21に示したフォーマットの情報が保存されており、O2濃度が低いとCOが発生し易いといった知識を保存する。図23のステップ1130では、知識データベース400の前述の知識と、図31(c)の数値解析結果を比較・照合すると、アフタエアポート103Bの空気流量を増加すると、O2濃度が低くなることが回避でき、その結果CO濃度が低減できるということが自動的に分かる。
この分析結果は、画像表示装置650に図28に示した形式で表示される。プラントの操作員は、これらの数値解析結果と分析結果を確認した上で、操作実行の可否を判断できる。もし、数値解析結果および分析結果が信用できないと判断した場合には、このような操作入力をプラントに与えることを防止できる。すなわち、制御装置200での学習だけでなく、プラント操作員が確認するというステップを導入すると、プラント100をより安全に運転できる。
また、分析手段300での分析結果については、人間が数値解析結果や学習結果を分析しても、同様の結果を得ることができる。
しかし、プラント運転中は、操作信号を変更するか否かを瞬時に判断する必要があり、人間が分析している余裕はない。したがって、本発明の制御装置200に備えられている分析手段300は、プラントを安全に運転するには、必須の機能である。
火力発電プラントについて分析する際、知識データベース400は、前述のCOに関する知識だけでなく、窒素酸化物(NOx)、二酸化炭素、硫化酸化物、水銀、フッ素、煤塵、ミストからなる微粒子類、または揮発性有機化合物の少なくとも1つの量または濃度、さらに、プラント運転効率に関する知識を保存する。
NOxは、石炭中に含まれる窒素分が反応して生成されるフューエルNOxと、空気中に含まれる窒素分が反応して生成されるサーマルNOxがあり、特にサーマルNOxは、高温領域において発生する。操作信号を変更して、ボイラ出口のNOxが減少した場合、図23および図31を用いて説明した場合と同様の方法で、NOxを低減できた理由を分析できる。すなわち、ボイラ出口におけるNOx濃度の変化が大きい領域に到達するガス経路におけるガス温度を図31(c)のように図示し、操作前後のガス温度の最高温度を比較すると、操作後の方が低くなっていたとする。この現象は、操作実行により、ガス温度の上昇を抑制し、サーマルNOxの発生を抑制し、ボイラ出口のNOxを低減できたことを意味する。
本発明のプラント制御装置を用いると、このような分析を自動的に実行できる。
本発明によるプラント制御装置の実施例1の系統構成を示すブロック図である。 本発明によるプラント制御装置における分析手段の構成の一例を示すブロック図である。 本発明によるプラント制御装置における学習根拠分析手段の動作を示すフローチャートである。 本発明によるプラント制御装置における信号分析手段の動作を示すフローチャートである。 本発明によるプラント制御装置における知識データベース更新手段の動作を示すフローチャートである 本発明によるプラント制御装置と接続された画像表示装置に表示される初期画面である。 本発明によるプラント制御装置において、数値解析を実行する際に、画像表示装置に表示される画面である。 本発明によるプラント制御装置において、データベースを参照する際に、画像表示装置に画面である。 本発明によるプラント制御装置において、学習を実行する際に画像表示装置に表示される画面である。 本発明によるプラント制御装置において、操作効果を表示することの有無を選択する際に、画像表示装置に表示される画面である。 本発明によるプラント制御装置の動作を示すフローチャートである。 本発明によるプラント制御装置において、操作実行の可否を決定する際に、画像表示装置に表示される画面である。 本発明を適用すべき火力発電プラントの系統構成の一例を示す図である。 火力発電プラントにおけるエアヒーターおよび配管の構成を示す図である。 本発明によるプラント制御装置を火力発電プラントに適用した場合において、計測信号および操作信号データベースに保存されている情報の態様を示す図である。 本発明によるプラント制御装置を火力発電プラントに適用した場合において、解析条件を入力する際に、画像表示装置に表示される画面である。 本発明によるプラント制御装置を火力発電プラントに適用した場合において、数値解析結果データベースに保存されている情報の態様を示す図である。 本発明によるプラント制御装置を火力発電プラントに適用した場合において、数値解析結果データベースに保存されている情報の態様を示す図である。 本発明によるプラント制御装置を火力発電プラントに適用した場合において、モデルの構築方法を説明する図である。 本発明によるプラント制御装置を火力発電プラントに適用した場合において、学習情報データベースに保存されている情報の態様を示す図である。 本発明によるプラント制御装置を火力発電プラントに適用した場合において、知識データベースに保存されている情報の態様を示す図である。 本発明によるプラント制御装置を火力発電プラントに適用した場合において、分析結果データベースに保存されている情報の態様を示す図である。 本発明によるプラント制御装置を火力発電プラントに適用した場合において、学習根拠分析手段の一手段の動作を示すフローチャートである。 本発明によるプラント制御装置を火力発電プラントに適用した場合において、信号分析手段を構成する操作信号評価機能の一手段の動作を示すフローチャートである。 本発明によるプラント制御装置を火力発電プラントに適用した場合において、信号分析手段を構成する計測信号評価機能の一手段の動作を示すフローチャートである。 本発明によるプラント制御装置を火力発電プラントに適用した場合において、知識データベース更新手段を構成する知識修正機能の一手段の動作を示すフローチャートである。 本発明によるプラント制御装置を火力発電プラントに適用した場合において、知識データベース更新手段を構成する知識追加機能の一手段の動作を示すフローチャートである。 本発明によるプラント制御装置を火力発電プラントに適用した場合において、操作実行の可否を決定する際に、画像表示装置に表示される画面である。 本発明によるプラント制御装置を火力発電プラントに適用した場合において、プラント改造の効果を評価する際に、画像表示装置に表示される画面である。 火力発電プラントを構成するボイラの数値解析結果におけるボイラ出口CO濃度の分布図である。 本発明によるプラント制御装置を火力発電プラントに適用した場合において、操作前と操作後の数値解析結果を比較する様子を説明する図である。
符号の説明
100 プラント
200 制御装置
201 外部入力インターフェイス
202 外部出力インターフェイス
210 計測信号データベース
220 数値解析実行手段
230 モデル
240 数値解析結果データベース
250 操作信号データベース
260 学習手段
270 学習情報データベース
280 操作信号生成手段
290 制御ロジックデータベース
300 分析手段
400 知識データベース
500 分析結果データベース
600 外部入力装置
601 キーボード
602 マウス
610 保守ツール
620 外部入力インターフェイス
630 データ送受信処理手段
640 外部出力インターフェイス
650 画像表示装置

Claims (11)

  1. プラントの運転状態量の計測信号を用いてプラントに与える操作信号を算出する操作信号生成手段を有するプラント制御装置において、
    前記プラント制御装置が、過去の計測信号を保存する計測信号データベースと、過去の操作信号を保存する操作信号データベースと、プラントの運転特性を解析する数値解析実行手段と、前記数値解析実行手段を動作させて得られる数値解析結果を保存する数値解析結果データベースと、前記数値解析結果データベースの情報を用いてプラントに操作信号を与えた時の計測信号の値を推定するモデルと、前記モデルを用いてプラントの操作方法を学習する学習手段と、前記学習手段で得られた学習情報を保存する学習情報データベースと、前記操作信号生成手段で操作信号の導出に使用する情報を保存する制御ロジックデータベースと、プラントの運転特性に関する知識を保存する知識データベースと、前記知識データベースと前記学習情報データベースと前記操作信号データベース分析手段と前記計測信号データベースの情報を用いて前記数値解析結果データベースの情報を処理する分析手段と、前記分析手段で分析した結果を保存する分析結果データベースとを備え、
    前記分析手段が、前記学習手段で学習した操作方法の妥当性を評価する学習根拠分析手段と、操作信号をプラントに与えた場合の効果と異常な計測信号の有無とを評価する信号分析手段と、前記知識データベースの情報を追加または修正する知識データベース更新手段の少なくとも1つを含む
    ことを特徴とするプラント制御装置。
  2. 請求項1に記載のプラント制御装置において、
    前記学習根拠分析手段が、運用条件の初期値を設定する手段と、前記運用条件における操作信号変更幅を前記学習情報データベースから抽出する手段と、前記運用条件および操作信号変更後の運用条件に対応する2通りの数値解析結果を前記数値解析結果データベースから抽出する手段と、前記2通りの数値解析結果を比較しその差異が前記知識データベースの知識で説明できるか否かを判断する判断手段と、前記判断手段において前記知識データベースの知識で2通りの数値解析結果の差異を説明できる場合には該当する数値解析結果と知識を前記分析結果データベースに保存する手段とからなることを特徴とするプラント制御装置。
  3. 請求項1に記載のプラント制御装置において、
    前記信号分析手段が、操作信号評価機能ブロックおよび計測信号評価機能ブロックの少なくとも1つの機能ブロックを有し、
    前記操作信号評価機能ブロックは、操作信号を変更する前後の操作信号を前記操作信号データベースから抽出する手段と、2通りの操作入力に対応する2通りの数値解析結果を前記数値解析結果データベースから抽出する手段と、前記2通りの数値解析結果の違いを説明可能な知識を前記知識データベースから抽出する手段と、抽出した知識および数値解析結果を前記分析結果データベースに保存する手段とからなり、
    前記計測信号評価機能ブロックは、現在の操作信号を前記操作信号データベースから抽出する手段と、操作信号に対応する数値解析結果を前記数値解析結果データベースから抽出する手段と、現在の計測信号の値と数値解析結果を比較する手段と、現在の計測信号の値と数値解析結果との偏差が閾値より大きい場合に偏差が大きくなっている理由を示す知識を前記知識データベースから抽出する手段と、抽出した知識を前記分析結果データベースに保存する手段とからなる
    ことを特徴とするプラント制御装置。
  4. 請求項1に記載のプラント制御装置において、
    知識データベース更新手段は、知識評価機能ブロック、知識修正機能ブロック、および知識追加機能ブロックの少なくとも1つの機能ブロックを有し、
    前記知識評価機能ブロックは、知識データベースの知識の利用回数を分析結果データベースから抽出する手段と、知識の利用回数が多くなるほど知識の評価値を大きく計算する手段と、知識の評価値を知識データベースに保存する手段とからなり、
    前記知識修正機能ブロックは、修正の対象とする知識を知識データベースから選択する手段と、数値解析結果データベース、計測信号データベース、および操作信号データベースの情報と矛盾がないように知識を修正する手段と、修正後の知識を知識データベースに保存する手段とからなり、
    前記知識追加機能ブロックは、知識の仮説を生成する手段と、数値解析結果データベース、計測信号データベース、および操作信号データベースの情報を用いて前記仮説の確からしさを評価する手段と、前記評価結果が良好な場合には、前記仮説を知識データベースに保存する手段とからなる
    ことを特徴とするプラント制御装置。
  5. 請求項1に記載のプラント制御装置において、
    前記知識データベースは、プラントの運転状態および前記運転状態がプラントの運転性能に与える影響に関する知識と、操作信号を変更して得られる効果に関する事前知識と、計測信号が異常な値となる要因と、この要因を回避する方法に関する知識とを保存する
    ことを特徴とするプラント制御装置。
  6. 請求項1ないし5のいずれか一項に記載のプラント制御装置において、
    前記知識データベースに知識の評価値を保存する場合、前記学習根拠分析手段または前記操作根拠分析手段で前記知識データベースの知識を参照する際に、評価値の高い知識から順番に参照する
    ことを特徴とするプラント制御装置。
  7. 請求項1ないし5のいずれか一項に記載のプラント制御装置において、
    前記計測信号データベースと前記操作信号データベースと前記制御ロジックデータベースと前記学習情報データベースと前記数値解析結果データベースと前記知識データベースと前記分析結果データベースとの情報を画面に表示する機能ブロックを備えた
    ことを特徴とするプラント制御装置。
  8. 請求項7に記載のプラント制御装置において、
    次の操作で入力する操作信号と、前記操作信号をプラントに入力する妥当性について分析した結果とを画面に表示し、前記操作信号をプラントに入力するか否かをプラントの運転員に選択させるメニューを備えた
    ことを特徴とするプラント制御装置。
  9. 請求項1に記載のプラント制御装置において、
    前記プラント制御装置を火力プラントに適用し、
    前記知識データベースが、ボイラ内を通過するガスの位置およびその位置におけるガス温度、ガス流速、ガス組成が、窒素酸化物、一酸化炭素、二酸化炭素、硫化酸化物、水銀、フッ素、煤塵、ミストからなる微粒子類、または揮発性有機化合物の少なくとも1つの量、濃度、プラント運転効率などのプラント性能因子に与える影響に関する知識を保存する
    ことを特徴とするプラント制御装置。
  10. プラントの運転状態量の計測信号を用いてプラントに与える操作信号を算出する操作信号生成手段を有するプラント制御装置において、
    プラントの特性を数値計算する数値解析実行手段と、
    前記数値解析実行手段の数値解析結果に基づいて構築されるモデルを対象にプラントが所望の運転状態になるための操作信号の生成方法を学習する学習手段と、
    前記数値解析結果と物理的知識とに基づいて、学習結果に従って操作信号を変更する効果を分析する分析手段とを備えた
    ことを特徴とするプラント制御装置。
  11. 請求項10に記載のプラント制御装置において、
    前記プラントが、火力発電プラントであり、
    前記所望の運転状態が、少なくとも火力発電プラントから排出される一酸化炭素または窒素酸化物の濃度が低い状態であり、
    前記物理的知識が、酸素濃度が低い領域における一酸化炭素の発生、または高温雰囲気における窒素酸化物の発生であり、
    前記分析手段が、操作信号が変更される前と後との数値解析結果において、ボイラ出口の一酸化炭素または窒素酸化物の濃度分布の変化が大きい領域に到達するガス経路における数値解析結果と、前記物理的知識とを比較する
    ことを特徴とするプラント制御装置。
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