JP2008170762A - 画像表示装置 - Google Patents

画像表示装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2008170762A
JP2008170762A JP2007004334A JP2007004334A JP2008170762A JP 2008170762 A JP2008170762 A JP 2008170762A JP 2007004334 A JP2007004334 A JP 2007004334A JP 2007004334 A JP2007004334 A JP 2007004334A JP 2008170762 A JP2008170762 A JP 2008170762A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
display
dew condensation
light
image
mirror
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP2007004334A
Other languages
English (en)
Inventor
Akira Kitahara
明 北原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Seiko Epson Corp
Original Assignee
Seiko Epson Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Seiko Epson Corp filed Critical Seiko Epson Corp
Priority to JP2007004334A priority Critical patent/JP2008170762A/ja
Publication of JP2008170762A publication Critical patent/JP2008170762A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Liquid Crystal (AREA)
  • Projection Apparatus (AREA)
  • Video Image Reproduction Devices For Color Tv Systems (AREA)

Abstract

【課題】画像に対応する輝度分布を直接的に表現でき、紫外線等によって劣化しにくいプロジェクタその他の画像表示装置を提供すること。
【解決手段】ペルチエ素子層51bが、各表示素子PXの結露状態を調節することによって表示部本体51に表示を行わせる。つまり、各表示素子PXの結露状態の程度に応じて反射光の輝度を任意に調節した自然な表示が可能なり、時分割で輝度を表現する場合のような高速で複雑な処理が不要になる。また、各表示素子PXの結露状態を変化させるので、紫外線等に対して劣化しにくい材料を選択しやすく、照明光L1に対する表示部本体51の耐久性を高めやすい。
【選択図】図2

Description

本発明は、カラー画像等を表示させるための光変調器を備えるプロジェクタその他の画
像表示装置に関する。
プロジェクタに組み込まれる光変調器として、例えば2次元的に配列されたマイクロミ
ラーを用いるデジタル・マイクロミラー・デバイス(例えば特許文献1参照)、液晶パネ
ルを用いる透過型又は反射型の液晶ライトバルブ(例えば特許文献2参照)等が存在する
。デジタル・マイクロミラー・デバイスは、画素としてのマイクロミラーの角度を切り替
えることでオン・オフ動作し、オン・オフの時間比を輝度に変換して表示を行う。また、
液晶ライトバルブは、画素単位で偏光状態を調節することによって透過率や反射率を制御
するものであり、画像に対応する輝度分布を直接的に達成できる。
特開2002−268010号公報 特開平10−171045号公報
しかし、デジタル・マイクロミラー・デバイスは、画像に対応する輝度分布を直接的に
実現できない。また、液晶ライトバルブは、紫外線等によって劣化し易いという問題があ
る。
そこで、本発明は、画像に対応する輝度分布を直接的に表現でき、紫外線等によって劣
化しにくいプロジェクタその他の画像表示装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、本発明に係る画像表示装置は、(a)画素に対応して2次元
的に配列されるとともに、結露状態の調節によって反射率及び透過率のいずれか一方をそ
れぞれ調節可能な複数の表示素子を含む表示部と、(b)複数の表示素子を照明する照明
装置と、(c)複数の表示素子の結露状態ををそれぞれ調節する結露調節装置とを備える
上記画像表示装置では、結露調節装置が、複数の表示素子の結露状態を調節することに
よって、複数の表示素子の反射率や透過率として表示部に表示を行わせる。つまり、各表
示素子の結露状態の程度に応じて反射等による射出光の輝度を任意に調節した自然な表示
が可能になり、時分割で輝度を表現する場合のような高速で複雑な処理が不要になる。ま
た、複数の表示素子の結露状態を変化させるので、紫外線等に対して劣化しにくい材料を
選択しやすく、照明光に対する表示部の耐久性を高めやすい。
本発明の具体的な態様又は観点によれば、上記画像表示装置において、表示部を構成す
る各表示素子が、ミラーと、カラーフィルタとを含み、結露調節装置は、各表示素子を構
成する各ミラーの温度状態を調節する複数のペルチエ素子を含む。この場合、各ペルチエ
素子によって各ミラーの結露状態すなわちこれに付着する微小な散乱体である水滴の有無
や量を調節することができることにより各ミラーからの反射光量を調節することができ、
カラーフィルタの利用によって複数色の表示が可能になる。これにより、表示部を反射型
の光変調装置として動作させることができ、表示部からの反射光としてカラー画像を取り
出すことができる。
本発明の別の態様によれば、結露調節装置が、複数の表示素子を収容するとともに、ミ
ラーへの入射光とミラーからの反射光とを透過させる透過窓を有するカバーケースを含む
。この場合、複数の表示素子すなわち表示部を外部環境から遮断することができ、表示部
を安定した状態で再現性良く動作させることができる。
本発明のさらに別の態様によれば、結露調節装置が、ペルチエ素子から排出される熱を
カバーケース外に排出する放熱装置を有する。この場合、ペルチエ素子の動作熱をカバー
ケース外に排出することができ、表示部の動作をより安定させることができる。
本発明のさらに別の態様によれば、結露調節装置が、表示部を少なくとも温度に関して
所定の環境下に保持する環境維持装置を有する。この場合、複数の表示素子すなわち表示
部をこれが設置される環境に拘わらず安定した温度に保持することができ、結露を利用し
た表示部の動作を様々な環境下で安定したものとできる。
本発明のさらに別の態様によれば、表示部を構成する各表示素子が、容器状の結露セル
と、結露セルに付随して設けられるカラーフィルタとを含み、結露調節装置が、結露セル
に蒸気を供給する蒸気供給手段と、結露セルに乾燥空気を供給する乾燥空気供給手段と、
結露セル内から排気する排気手段とを備える。この場合、蒸気や乾燥空気によって直接的
に結露状態を調節でき、複数の表示素子の動作をより直接的に正確に制御することができ
る。また、この画像表示装置では、結露セル単位で個別に結露状態を調節することができ
るので、隣接する表示素子間の干渉を簡易に回避することができる。
〔第1実施形態〕
図1は、本発明の第1実施形態に係る画像表示装置の光学的な構造を説明する概念図で
ある。
この画像表示装置10は、光源から射出された光束を画像情報に応じて変調してカラー
の光学像を形成し、この光学像をスクリーン上に拡大投射するためのプロジェクタであり
、光源ユニット20、照明光学系30、光路分岐光学系40、光変調部50、及び投射光
学系80を備えて構成される。ここで、光源ユニット20と照明光学系30とは、光変調
部50に供給するための照明光を生成する照明装置を構成する。
光源ユニット20は、ランプ本体21から周囲に放射された光束を集めて射出し、照明
光学系30等を介して光変調部50を照明するための光源装置である。光源ユニット20
は、光源光を射出する発光管であるランプ本体21と、ランプ本体21から射出された光
源光を反射する楕円面状の主鏡23と、コリメート用の凹レンズ24とを備える。この光
源ユニット20において、ランプ本体21から射出された略白色の光源光は、主鏡23に
入射して前方側に反射され、凹レンズ24によって平行化された状態で照明光学系30側
に射出される。なお、上述したランプ本体21には、各色の波長に亘って高輝度の光を射
出することができる点で、通常高圧水銀ランプが使用されるが、光源ユニット20に組み
込み可能なランプは、高圧水銀ランプに限らず各種発光ランプとすることができ、LED
等の固体発光素子とすることができる。また、主鏡23としては、楕円面に限らず放物面
等の各種リフレクタを用いることができる。
照明光学系30は、光源ユニット20から射出された光束を複数の部分光束に分割し対
象とする照明領域に重畳して入射させることにより照度を均一化するとともに、通過する
光速を特定方向の偏光に変換する光学系であり、第1レンズアレイ31、第2レンズアレ
イ32、偏光変換装置34、及び重畳レンズ35を備えている。
第1レンズアレイ31は、レンズアレイとも呼ばれ、ランプ本体21から射出された光
束を複数の部分光束に分割する光束分割光学素子としての機能を有し、システム光軸OA
と直交する面内にマトリックス状に配列される複数の小レンズを備えて構成される。各小
レンズの輪郭形状は、後述する光変調部50を構成する表示部本体51の画像形成領域I
Aの形状とほぼ相似形をなすように設定されている。第2レンズアレイ32は、前述した
第1レンズアレイ31により分割された複数の部分光束を集光する光学素子である。第2
レンズアレイ32は、第1レンズアレイ31と同様にシステム光軸OAに直交する面内に
マトリックス状に配列される複数の小レンズを備えているが、集光を目的としているため
、各小レンズの輪郭形状が光変調部50の画像形成領域IAの形状と正確に対応している
必要はない。なお、以上の第1及び第2レンズアレイ31,32と、以下に説明する重畳
レンズ35とは、入射光を分割と重ね合わせによって均一化する光インテグレータとして
機能する。
偏光変換装置34は、PBSアレイと位相差板とで形成されており、第1レンズアレイ
31により分割された各部分光束の偏光方向を一方向の直線偏光に揃える役割を有する。
この偏光変換装置34のPBSアレイは、詳細な図示を省略しているが、システム光軸O
Aに対して傾斜配置される偏光分離膜及び反射ミラーを交互に配列した構成を具備する。
前者の偏光分離膜は、各部分光束に含まれるP偏光及びS偏光のうち、例えば一方のP偏
光を透過し、他方のS偏光を反射する。反射されたS偏光は、後者の反射ミラーによって
曲折され、一方のP偏光の射出方向、すなわちシステム光軸OAに沿った方向に射出され
る。射出されたP偏光及びS偏光のいずれかは、偏光変換装置34の光束射出面にストラ
イプ状に設けられる位相差板によって偏光変換され、すべての光束の偏光方向が揃えられ
る。このような偏光変換装置34を用いることにより、ランプ本体21から射出される光
束を、例えばP偏光に揃えることができるため、光変調部50で利用する照明光の利用効
率を向上させることができる。
重畳レンズ35は、第1レンズアレイ31、第2レンズアレイ32、及び偏光変換装置
34を経た複数の部分光束を集光して、光変調部50の画像形成領域IA上に重畳させて
入射させるための光学素子である。この重畳レンズ35から射出された光束は、均一化さ
れつつ次段の光路分岐光学系40に射出される。つまり、両レンズアレイ31,32と重
畳レンズ35とを経た照明光は、以下に詳述する光路分岐光学系40を経て、光変調部5
0の照明領域すなわち光変調部50の画像形成領域IAを均一に重畳照明する。
光路分岐光学系40は、照明光学系30からの照明光L1を光変調部50に導くととも
に、光変調部50からの戻り光たる像光L2を投射光学系80に導くためのものであり、
偏光分離ミラー41と、位相差板42とを備える。ここで、偏光分離ミラー41は、照明
光学系30側に偏光分離膜を有しており、照明光学系30側から入射したP偏光である照
明光L1を透過させるとともに、光変調部50側から入射したS偏光である像光L2を反
射する。位相差板42は、例えば1/4波長板で形成され、光学軸の調整により、偏光分
離ミラー41を透過したP偏光を円偏光に変換しつつ透過させるとともに、光変調部50
で反射された円偏光をS偏光に変換しつつ透過させる。つまり、光路分岐光学系40は、
光変調部50からの像光L2を照明光学系30に戻すことなく、投射光学系80に導く。
光変調部50は、結露による反射率の低下を利用して表示を行う表示部であり、光路分
岐光学系40を経て入射した照明光を2次元的に変調して反射パターンとしての像光を形
成する。
図2(A)は、光変調部50の構造を説明する側方断面図であり、図2(B)は、表示
画像形成領域の正面拡大図であり、図2(C)は、一画素の部分的な拡大断面図である。
図2(A)に示すように、光変調部50は、表示部本体51と、支持体52と、カバーケ
ース53と、温調装置54と、放熱装置57とを備える。
ここで、表示部本体51は、照明光を反射するミラー層51aと、ミラー層51aを背
面側から加熱又は冷却するペルチエ素子層51bと、ミラー層51aを表面側から覆うカ
ラーフィルタ層51cとを含む。ミラー層51aは、図2(B)に示すように、マトリッ
クス状に配列された複数の画素に区画されており、多数の矩形の画素ミラー59aと、こ
れら画素ミラー59aを囲むように設けられた複数の格子状の境界部59bとを有する。
各画素ミラー59aは、金属板等で形成することができるが、セラミックス等の各種材料
上に金属膜をコートしたり貼り付けたりしたものとすることもできる。境界部59bは、
熱伝導性の低い材料で形成されることが望ましく、例えば材料を用いないで空気で満たさ
れた空間領域とすることができる。ペルチエ素子層51bは、図2(C)に示すように、
各画素ミラー59aに対応して設けられたペルチエ素子59dを有しており、各ペルチエ
素子59dは、温度制御面S1と、放熱面S2とを有する。これらペルチエ素子59dに
適当な電流を流すことにより、温度制御面S1が目的の温度まで加熱又は冷却され、さら
に画素ミラー59aを所望の温度とする。つまり、ペルチエ素子層51bは、画素ミラー
59aの結露状態をそれぞれ調節するための結露調節装置として機能している。一方、放
熱面S2では、温度制御面S1から放出すべき熱を外部から取り込んだり、温度制御面S
1で吸収した熱を放出したりする。カラーフィルタ層51cは、図2(C)に示すように
、画素ミラー59aに対応して設けられたカラーフィルタ59fを有している。カラーフ
ィルタ層51cは、カラーフィルタ59fの配列によって、図2(B)に例示するように
、赤(R)、緑(G)、及び青(B)を一組として繰り返されるパターンを形成している
。カラーフィルタ59fは、例えば透過性の顔料等を各画素ミラー59a上にコートする
ことによって形成される。なお、カラーフィルタ59fの表面には、耐水性の保護層等を
コートすることができる。以上の表示部本体51において、ミラー層51aと、カラーフ
ィルタ層51cとは、これらを一組として、結露状態の調節によって反射率を調節可能な
表示素子PXを構成する。
支持体52は、表示部本体51を周囲から支持する枠状の部材である。支持体52には
、表示部本体51とともに放熱装置57のヒートシンク57aが固定されている。また、
支持体52の下部には、温調装置54が取り付けられており、支持体52の主に前面を含
む周囲には、カバーケース53が固定されている。
カバーケース53は、表示部本体51を周囲の環境から遮断するためのものであり、表
示部本体51を構成する多数の画素ミラー59aが外気にさらされないようにしている。
また、カバーケース53は、表示部本体51や画素ミラー59aへの入射光や、これらか
らの反射光を透過させるための透過窓53aを有する。つまり、透過窓53aを介して照
明光学系30からの照明光L1が表示部本体51に入射し、透過窓53aを介して表示部
本体51からの像光L2が光路分岐光学系40側に殆ど損失なく射出される。
温調装置54は、表示部本体51を温度に関して所定の環境下に保持するための環境維
持装置であり、温度センサ54aと、ペルチエ素子54bと、送風ファン54cと、ヒー
トシンク54dとを備える。温度センサ54aは、表示部本体51とカバーケース53と
の間に挟まれた内部空間CHの適所において透過窓53aを避けて配置されており、内部
空間CHの温度すなわち表示部本体51周辺の温度を検出する。ペルチエ素子54bは、
カバーケース53の内部空間CHにおける底部に配置されており、不図示の制御装置の制
御下、温度センサ54aの検出結果に基づいて駆動されており、例えば温度センサ54a
が目標範囲内の温度を検出するまで、送風ファン54c側の上面において冷却や加熱を行
う。送風ファン54cは、ペルチエ素子54b上面で形成される加熱空気や冷却空気を上
方の表示部本体51の表面側に送り出す。これにより、カバーケース53の内部空間CH
中に対流が形成され、カバーケース53内の温度の均一化が達成される。ヒートシンク5
4dは、熱伝導性の良好なブロック状の部材で形成されている。ヒートシンク54dは、
ペルチエ素子54bの下面に密着しており、放熱フィンによって放熱性の向上が図られて
いる。
放熱装置57は、表示部本体51のペルチエ素子層51b側に密着して固定される放熱
部材としてのヒートシンク57aと、ヒートシンク57aの放熱側に対向して配置される
放熱ファン57bとを備える。ヒートシンク57aは、放熱ファン57b側に多数の突起
状の放熱フィンを有しており、放熱性の向上が図られている。放熱ファン57bは、ヒー
トシンク57aに空気を送ることでヒートシンク57aの強制的な空冷を行う。
図1に戻って、投射光学系80は、光変調部50で変調され光路分岐光学系40の偏光
分離ミラー41で反射された像光L2を、適当な拡大率でスクリーン(不図示)上にカラ
ー画像として投射する。
以下、図1等に示す画像表示装置10の動作について説明する。表示部本体51は、適
度の湿度に保たれたカバーケース53内に保持される。この際、温調装置54によってカ
バーケース53の内部空間CHが所望の温度状態に保たれる。不図示の制御装置による制
御下で、ペルチエ素子層51bの動作状態を調節することにより、ペルチエ素子層51b
を構成する各ペルチエ素子59dの温度制御面S1の温度を個別に調整することができる
。これにより、ミラー層51aを構成する各画素ミラー59aや、カラーフィルタ層51
cを構成する各カラーフィルタ59fが個別に所望の温度に冷却され、各カラーフィルタ
層51cすなわち各表示素子PXの表面に結露を生じさせたり、各表示素子PXの表面か
ら結露を除去したりできる。さらに、各表示素子PXの表面に形成される結露の量を最大
と最小との間で調整することもできる。これにより、各表示素子PXからの反射光量を自
在に調節することができ、全表示素子PXに入射した照明光L1に対して画素単位でカラ
ーの光変調が可能になる。
以上の説明から明らかなように、本実施形態の画像表示装置10によれば、ペルチエ素
子層51bが各表示素子PXの結露状態を調節することによって表示部本体51に表示を
行わせる。つまり、各表示素子PXの結露状態の程度に応じて反射光の輝度を任意に調節
した自然な表示が可能になり、時分割で輝度を表現する場合のような高速で複雑な処理が
不要になる。また、各表示素子PXの結露状態を変化させるので、紫外線等に対して劣化
しにくい材料を選択しやすく、照明光L1に対する表示部本体51の耐久性を高めやすい
〔第2実施形態〕
以下、第2実施形態の画像表示装置について説明する。第2実施形態の画像表示装置は
、第1実施形態の画像表示装置を光変調部の構造に関して変更したものであり、特に説明
しない部分については、第1実施形態と同様の構成となっているものとする。
図3(A)は、第2実施形態の画像表示装置を構成する光変調部の正面図であり、図3
(B)は、光変調部の側面図である。なお、図示の光変調部150は、図1に示す光変調
部50に代えて配置されるべきものであり、図1の光路分岐光学系40の後段に配置され
る。
光変調部150は、マトリックス状に配列され複数の画素に相当する表示素子PXを有
し、各表示素子PXは、結露状態の調節によって反射率の調節すなわち光変調が可能にな
っている。この光変調部150は、上述の表示素子PXのほか、結露調節装置として、蒸
気供給手段の具体例である蒸気源91と、乾燥空気供給手段の具体例である乾燥空気源9
2と、排気手段の具体例である減圧装置93と、蒸気源91及び乾燥空気源92間の切替
を行うバルブ制御装置94とを備える。
各表示素子PXは、結露セル95aと、画素ミラー59aと、カラーフィルタ59fと
を備える。結露セル95aは、直方体状で内部が空洞の光透過性の容器であり、後方側の
外壁に画素ミラー59aを設け、前方側の外壁にカラーフィルタ59fを設けたものであ
る。
蒸気源91は、適切な温度で適切な蒸気圧の水蒸気を保持するものであり、バルブ制御
装置94の制御下で動作するバルブ97aが一方に開状態となった場合、水蒸気を結露セ
ル95aに供給する。また、乾燥空気源92は、適切な温度の乾燥空気を保持するもので
あり、バルブ制御装置94の制御下で動作するバルブ97aが他方に開状態となった場合
、乾燥空気を結露セル95aに供給する。さらに、減圧装置93は、真空ポンプ等を備え
、バルブ制御装置94の制御下で動作するバルブ97bが開状態となった場合、結露セル
95a中の水蒸気や乾燥空気を外部に吸引して結露セル95a内を減圧状態とする。
以下、表示素子PXの表示動作について説明する。着目するある表示素子PXが最も明
るい表示状態に変化する場合、まずバルブ制御装置94によって対応するバルブ97bを
開状態として結露セル95a中の空気を減圧装置93側に排気するとともに、バルブ制御
装置94によってバルブ97aを乾燥空気源92側に関して開状態とする。この状態を一
定の時間維持することにより、結露セル95a内が乾燥空気で満たされるので、結露セル
95a内の結露が消滅して透過度が向上する。つまり、照明光L1のうち着目する表示素
子PXに入射した成分が完全に反射され、像光L2の一部として図1の光路分岐光学系4
0側に射出される。
着目するある表示素子PXが最も暗い表示状態に変化する場合、まずバルブ制御装置9
4によって対応するバルブ97bを開状態として結露セル95a中の空気を減圧装置93
側に排気するとともに、バルブ制御装置94によってバルブ97aを蒸気源91側に関し
て開状態とする。この状態を一定の時間維持することにより、結露セル95a内が蒸気で
満たされるので、結露セル95a内の結露が最大となって透過度が低下する。つまり、照
明光L1のうち着目する表示素子PXに入射した成分が殆ど散乱され、図1の光路分岐光
学系40側に反射される像光L2が殆どゼロになる。なお、以上において、バルブ97a
を開状態として蒸気源91から結露セル95a中に導く蒸気量を調整することにより、光
路分岐光学系40側に反射される像光L2の光量を任意に調整することができる。
本実施形態の画像表示装置でも、蒸気源91、乾燥空気源92等である画像表示装置が
、各表示素子PXの結露状態を調節することによって光変調部150に表示を行わせる。
つまり、各表示素子PXの結露状態の程度に応じて反射光の輝度を任意に調節した自然な
表示が可能になり、時分割で輝度を表現する場合のような高速で複雑な処理が不要になる
。また、各表示素子PXの結露状態を変化させるので、紫外線等に対して劣化しにくい材
料を選択しやすく、照明光L1に対する表示部本体51の耐久性を高めやすい。
以上実施形態に即して本発明を説明したが、本発明は、上記の実施形態に限られるもの
ではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々の態様において実施することが可能で
あり、例えば次のような変形も可能である。
すなわち、上記実施形態では、カラーフィルタ59fを用いてカラー画像を表示する例
について説明したが、カラーフィルタ59fの省略によってモノクロ画像を表示すること
もできる。
また、上記実施形態では、照明光学系30をレンズアレイ31,32、偏光変換装置3
4、及び重畳レンズ35で構成したが、レンズアレイ31,32等についてはこれを省略
することができ、或いはこれをロッドインテグレータに置き換えることができる。
また、上記実施形態では、光源ユニット20のランプ本体21として高圧水銀ランプ等
を用いているが、略白色の照明光を得ることができる各種ランプや、LED等の固体発光
素子を用いることができる。
また、第2実施形態において、表示素子PXを反射型としているが、画素ミラー59a
を省略することもできる。この場合、光変調部150は、透過型の光変調装置として機能
する。なお、光変調部150を透過型の光変調装置として機能させる場合、バルブ97a
,97b用の配管を結露セル95aの背後でなく周囲側に配置する。
また、上記実施形態では、光変調部50,150において、水蒸気を結露させているが
、水蒸気に代えて他の物質を表示素子PXに接触させることによって、このような他の物
質の結露を達成することができ、光の透過度や反射度を調整することができる。
また、本発明は、投射画像を観察する側から投射するフロント投射型プロジェクタにも
、投射画像を観察する側とは反対の側から投写するリア投射型プロジェクタにも適用可能
である。
また、本発明は、投写型のプロジェクタに限らず、例えば図1の画像表示装置10にお
いて投射光学系80を省略すること等によって、直視型の表示装置として活用することが
できる。
第1実施形態に係る光変調装置の光学系を説明するための平面図である。 (A)〜(C)は、光変調部の構造を説明する側面図、正面図、及び拡大図である。 第2実施形態に係る光変調装置の光学系を説明するための平面図である。
符号の説明
10…画像表示装置、 20…光源ユニット、 30…照明光学系、 31,32…レ
ンズアレイ、 34…偏光変換装置、 35…重畳レンズ、 40…光路分岐光学系、
41…偏光分離ミラー、 42…位相差板、 50,150…光変調部、 51…表示
部本体、 51a…ミラー層、 51b…ペルチエ素子層、 51c…カラーフィルタ層
、 53…カバーケース、 53a…透過窓、 54…温調装置、 54a…温度センサ
、 54b…ペルチエ素子、 54c…送風ファン、 54d…ヒートシンク、 57…
放熱装置、 57a…ヒートシンク、 57b…放熱ファン、 59a…画素ミラー、
59b…境界部、 59d…ペルチエ素子、 59f…カラーフィルタ、 80…投射光
学系、 91…蒸気源、 92…乾燥空気源、 93…減圧装置、 94…バルブ制御装
置、 95a…結露セル、 CH…内部空間、 L1…照明光、 L2…像光、 OA…
システム光軸、 PX…表示素子

Claims (6)

  1. 画素に対応して2次元的に配列されるとともに、結露状態の調節によって反射率及び透
    過率のいずれか一方をそれぞれ調節可能な複数の表示素子を含む表示部と、
    前記複数の表示素子を照明する照明装置と、
    前記複数の表示素子の結露状態をそれぞれ調節する結露調節装置と、
    を備える画像表示装置。
  2. 前記表示部を構成する各表示素子は、ミラーと、カラーフィルタとを含み、前記結露調
    節装置は、各表示素子を構成する各ミラーの温度状態を調節する複数のペルチエ素子を含
    む請求項1記載の画像表示装置。
  3. 前記結露調節装置は、前記複数の表示素子を収容するとともに、前記ミラーへの入射光
    と前記ミラーからの反射光とを透過させる透過窓を有するカバーケースを含む請求項2記
    載の画像表示装置。
  4. 前記結露調節装置は、前記ペルチエ素子から排出される熱を前記カバーケース外に排出
    する放熱装置を有する請求項3記載の画像表示装置。
  5. 前記結露調節装置は、前記表示部を少なくとも温度に関して所定の環境下に保持する環
    境維持装置を有する請求項1から請求項4のいずれか一項記載の画像表示装置。
  6. 前記表示部を構成する各表示素子は、容器状の結露セルと、前記結露セルに付随して設
    けられるカラーフィルタとを含み、前記結露調節装置は、前記結露セルに蒸気を供給する
    蒸気供給手段と、前記結露セルに乾燥空気を供給する乾燥空気供給手段と、前記結露セル
    内から排気する排気手段とを備える請求項1記載の画像表示装置。
JP2007004334A 2007-01-12 2007-01-12 画像表示装置 Withdrawn JP2008170762A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007004334A JP2008170762A (ja) 2007-01-12 2007-01-12 画像表示装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007004334A JP2008170762A (ja) 2007-01-12 2007-01-12 画像表示装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2008170762A true JP2008170762A (ja) 2008-07-24

Family

ID=39698899

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2007004334A Withdrawn JP2008170762A (ja) 2007-01-12 2007-01-12 画像表示装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2008170762A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012163582A (ja) * 2011-02-03 2012-08-30 Seiko Epson Corp プロジェクター
JP2015125323A (ja) * 2013-12-26 2015-07-06 株式会社Jvcケンウッド 投射装置および投射装置の制御方法、ならびに、プログラム
WO2024090334A1 (ja) * 2022-10-27 2024-05-02 株式会社Jvcケンウッド 投射型表示装置

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012163582A (ja) * 2011-02-03 2012-08-30 Seiko Epson Corp プロジェクター
US9039186B2 (en) 2011-02-03 2015-05-26 Seiko Epson Corporation Projector having tilted transmissive substrate and multicolor pixel modulator
JP2015125323A (ja) * 2013-12-26 2015-07-06 株式会社Jvcケンウッド 投射装置および投射装置の制御方法、ならびに、プログラム
WO2024090334A1 (ja) * 2022-10-27 2024-05-02 株式会社Jvcケンウッド 投射型表示装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5914878B2 (ja) 光源装置及び投写型表示装置
JP5713168B2 (ja) 光源ユニット及びプロジェクタ
US9081268B2 (en) Lighting device and projection-type display apparatus including lighting device
US9423680B2 (en) Light source apparatus that irradiates a phosphor layer with excitation light and projector
US9063402B2 (en) Illuminating optical system and projector using the same
JP5428078B2 (ja) 光源装置及びプロジェクタ
US7556413B2 (en) Illumination device and projector
WO2016167110A1 (ja) 照明装置および投影型表示装置
JP6996040B2 (ja) 波長変換装置、照明装置およびプロジェクター
JP4239107B2 (ja) 光源装置及びプロジェクタ
JP2012078537A (ja) 光源装置及び投写型映像表示装置
JP2008170762A (ja) 画像表示装置
US8398248B2 (en) Projector that operates in a brightness priority mode and in a contrast priority mode
JP2011164348A (ja) 照明装置及びこれを用いた投写型映像表示装置
JP2010186754A (ja) 照明装置および表示装置
KR101057996B1 (ko) 투사형 화상표시장치
JP6354288B2 (ja) 光源装置及びプロジェクター
JP2007333856A (ja) 照明装置、光変調装置、及び投射型表示装置
JP2007127955A (ja) 照明装置及び投写型画像表示装置
JP4127024B2 (ja) プロジェクタ
JP4581407B2 (ja) 光源ユニットおよびそれを用いた投射型映像表示装置
JP2005221872A (ja) 照明装置および表示装置
JP2011059158A (ja) プロジェクター
JP2001281600A (ja) 光源装置およびそれを用いた投射型表示装置
JPH1164792A (ja) 照明装置および画像投影装置

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20100406