JP2008170759A - 載置台付きプロジェクタ - Google Patents
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Abstract
【課題】あおり投写を行うための機構を簡略化できるとともに、あおり投写に伴う画像の台形歪の補正を指示するための操作を不要にすることが可能な載置台付きプロジェクタを提供する。
【解決手段】プロジェクタ1が載置台2に載置されると、突起部21がレバー191を押圧し、それに伴ってボタン190bが押圧されるため、押圧スイッチ19は、接続状態がOFFからONに切り換わり、検知信号を制御部18に出力する。制御部18は、その検知信号を受け取り、画像補正部16に画像補正を行うことを指示する。画像補正部16は、制御部18からの指示を受けて、傾斜角θに対応した画像の台形歪補正を行う。
【選択図】図7
【解決手段】プロジェクタ1が載置台2に載置されると、突起部21がレバー191を押圧し、それに伴ってボタン190bが押圧されるため、押圧スイッチ19は、接続状態がOFFからONに切り換わり、検知信号を制御部18に出力する。制御部18は、その検知信号を受け取り、画像補正部16に画像補正を行うことを指示する。画像補正部16は、制御部18からの指示を受けて、傾斜角θに対応した画像の台形歪補正を行う。
【選択図】図7
Description
本発明は、載置台付きプロジェクタに関する。
従来、離れた位置に設置されたスクリーン等に画像を投写するプロジェクタは、その底面の投写側から出し入れ可能な脚部を有している(特許文献1参照)。このため、使用者は、この脚部を底面から突出させ、あおり投写させることにより、投写される画像の位置を高くすることが可能となっている。その際、投写された画像が台形状に歪んでしまう台形歪が発生するため、使用者は台形歪を補正するための操作を行う必要があった。
しかしながら、上記のように脚部を備えたプロジェクタでは、脚部を出し入れするための機構とともに、脚部を所定の突出状態で固定してプロジェクタを支える機構が必要となるため、部品点数が多く、構造が複雑になってしまうという問題を有している。
また、画像の台形歪を補正するためには、投写される画像を見ながら、専用のボタンを操作したり、メニュー画面による指示を行ったりする必要があり、操作がわかりにくかった。特に、プロジェクタの操作に不慣れな使用者の場合には、台形歪を補正する機能が備えられていることすら認識していない場合もあった。
また、画像の台形歪を補正するためには、投写される画像を見ながら、専用のボタンを操作したり、メニュー画面による指示を行ったりする必要があり、操作がわかりにくかった。特に、プロジェクタの操作に不慣れな使用者の場合には、台形歪を補正する機能が備えられていることすら認識していない場合もあった。
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、あおり投写を行うための機構を簡略化できるとともに、あおり投写に伴う台形歪の補正を指示するための操作を不要にすることが可能な載置台付きプロジェクタを提供することにある。
本発明の載置台付きプロジェクタは、画像を投写するプロジェクタと、該プロジェクタを載置する載置台とを備えた載置台付きプロジェクタであって、前記載置台は、前記プロジェクタで上下方向にあおり投写を行うために、該プロジェクタを、設置面に対して所定の傾斜角で傾斜させるとともに、前記プロジェクタが前記傾斜角で該載置台に載置されていることを前記プロジェクタに伝達する伝達部を有し、前記プロジェクタは、前記伝達部からの伝達を受けて、該プロジェクタが前記傾斜角で前記載置台に載置されていることを検知する検知部と、前記検知部の検知結果に基づいて、前記あおり投写によって生じ得る前記画像の台形歪を前記傾斜角に対応して補正する画像補正部と、を有することを特徴とする。
この構成によれば、載置台にプロジェクタを載置することによってあおり投写を行うことが可能となるため、あおり投写を行うための脚部を備える必要がなくなり、プロジェクタの構成を簡略化することができる。また、プロジェクタが載置台に載置されると、伝達部からの伝達により検知部がこれを検知し、画像補正部が台形歪補正を行うため、台形歪の補正を指示するための操作を不要にすることが可能となる。
この載置台付きプロジェクタにおいて、前記載置台は、前記傾斜角を複数段階に設定可能であり、設定された前記傾斜角に応じて異なる位置に前記伝達部を有することが望ましい。
この構成によれば、載置台は、傾斜角を複数段階に設定可能であり、傾斜角に応じた伝達を行うため、載置する傾斜角を選択して、投写される画像の高さ位置を選ぶことができる。
この載置台付きプロジェクタにおいて、前記載置台の姿勢を換えることによって前記傾斜角を変更可能であることが望ましい。
この構成によれば、載置台の姿勢を換えることによって傾斜角の変更が可能であるため、容易に投写される画像の高さ位置を変更することが可能となる。
この載置台付きプロジェクタにおいて、前記プロジェクタの前記検知部は、押圧スイッチであり、前記載置台の前記伝達部は、該プロジェクタが該載置台に載置されたときに、前記押圧スイッチを押圧可能に設けられた突起部であることが望ましい。
この構成によれば、プロジェクタが載置台に載置されると、載置台の伝達部(突起部)が検知部(押圧スイッチ)を押圧するため、検知部は、プロジェクタが載置台に載置されたことを単純な構成で検知することが可能となる。
この載置台付きプロジェクタにおいて、前記プロジェクタの前記検知部は、導電部材からなる複数の受圧部と、導電部材からなり、前記受圧部の各々と空隙を隔てて対向する複数の弾性部と、を備え、前記載置台の前記伝達部は、該載置台に該プロジェクタが載置されると、前記複数の弾性部のうち、前記傾斜角に応じた弾性部を押圧して、前記弾性部と前記受圧部とを導通させる突起部であり、前記検知部は、前記弾性部と導通する受圧部を検知することにより、前記傾斜角を識別することが望ましい。
この構成によれば、載置台にプロジェクタを載置すると、載置台の伝達部(突起部)が傾斜角に応じた弾性部を押圧して、弾性部と受圧部とを導通させ、検知部は傾斜角を識別する。検知部は押圧スイッチを複数用いることなく、少ない部品点数で構成が可能であるため、簡単な構造で複数の傾斜角の識別を行うことができる。
この載置台付きプロジェクタにおいて、前記プロジェクタの前記検知部は磁気スイッチであり、前記載置台の前記伝達部は、該プロジェクタが該載置台に載置されたときに、前記磁気スイッチを動作可能に設けられた磁石であることが望ましい。
この構成によれば、載置台にプロジェクタが載置されると、磁界によって伝達及び検知を行うため、検知部を露出させる必要がなくなり、検知部近傍のプロジェクタの外観を平坦にすることが可能となる。
(第1実施形態)
以下、本発明の第1実施形態に係る載置台付きプロジェクタついて、図面を参照して説明する。
図1は、本実施形態の載置台付きプロジェクタを示す図であり、(a)は、プロジェクタが載置台に載置されていない状態を示す側面図、(b)は、プロジェクタが載置台に載置された状態を示す側面図、(c)は、(b)の斜視図である。
以下、本発明の第1実施形態に係る載置台付きプロジェクタついて、図面を参照して説明する。
図1は、本実施形態の載置台付きプロジェクタを示す図であり、(a)は、プロジェクタが載置台に載置されていない状態を示す側面図、(b)は、プロジェクタが載置台に載置された状態を示す側面図、(c)は、(b)の斜視図である。
本実施形態の載置台付きプロジェクタ100は、離れた位置に画像を投写するプロジェクタ1と、あおり投写を行う際にこのプロジェクタ1を載置するための載置台2とを有している。図1(a)〜(c)に示すように、プロジェクタ1は、装置本体を収納する筐体1aを有し、筐体1aの前面から露出し画像を投写する投写光学部13を備えている。また、筐体1aの底面には、設置面TBと当接して筐体1aを支持するために、2つの前側固定脚102(図示は1つのみ)、及び2つの後側固定脚103(図示は1つのみ)を備えている。
図1(a)に示すように、プロジェクタ1が載置台2に載置されていない状態では、筐体1aは前側固定脚102、後側固定脚103で支持され、プロジェクタ1は、略水平な姿勢となる。
一方、図1(b)、(c)に示すように、筐体1aの前部(投写光学部13寄りの部位)が載置台2に載置された状態では、筐体1aは、載置台2と、後側固定脚103とによって支持される。この状態では、プロジェクタ1は、載置台2により前部が高く持ち上げられて傾斜角θの姿勢で傾いた姿勢となり、画像を高い位置に投写するあおり投写を行うことが可能となる。
図1(a)に示すように、プロジェクタ1が載置台2に載置されていない状態では、筐体1aは前側固定脚102、後側固定脚103で支持され、プロジェクタ1は、略水平な姿勢となる。
一方、図1(b)、(c)に示すように、筐体1aの前部(投写光学部13寄りの部位)が載置台2に載置された状態では、筐体1aは、載置台2と、後側固定脚103とによって支持される。この状態では、プロジェクタ1は、載置台2により前部が高く持ち上げられて傾斜角θの姿勢で傾いた姿勢となり、画像を高い位置に投写するあおり投写を行うことが可能となる。
図2は、本実施形態の載置台付きプロジェクタ100の概略構成を示すブロック図である。
図2に示すように、プロジェクタ1は、光源部11と、光変調部である液晶ライトバルブ12と、投写光学部13と、画像入力部14と、画像処理部15と、画像補正部16と、操作部17と、制御部18と、検知部である押圧スイッチ19とを有し、載置台2は、突起部21を有して構成されている。
図2に示すように、プロジェクタ1は、光源部11と、光変調部である液晶ライトバルブ12と、投写光学部13と、画像入力部14と、画像処理部15と、画像補正部16と、操作部17と、制御部18と、検知部である押圧スイッチ19とを有し、載置台2は、突起部21を有して構成されている。
光源部11は、光源ランプであり、光源部11から射出された光は、図示しない光分離光学系によって、光の3原色である赤(R)、緑(G)、青(B)の3つの色光に分離された後、前記3つの各色光用に備えられた3つの液晶ライトバルブ12に入射する。入射した光は、液晶ライトバルブ12によって変調され、変調された光は、図示しない光合成光学系によって画素毎に合成されてカラー画像を表す画像光となり、投写光学部13からスクリーン3上に拡大投写される。投写光学部13には、投写された画像のフォーカスを調整する機構、ズーム調整を行う機構(いずれも図示しない)が含まれている。
画像入力部14は、PC(Personal Computer)やDVD(Digital Versatile Disc)再生装置等、外部の画像供給装置4とケーブルを介した接続を行うための各種接続端子を備え、画像供給装置4から入力された画像信号を画像処理部15に出力する。
画像処理部15は、コントラスト、シャープネスなどの画像の表示状態が所望の状態になるように、画像入力部14からの画像信号を処理して表示画像信号を生成し、画像補正部16に出力する。
画像処理部15は、コントラスト、シャープネスなどの画像の表示状態が所望の状態になるように、画像入力部14からの画像信号を処理して表示画像信号を生成し、画像補正部16に出力する。
操作部17は、プロジェクタ1の各種設定を行うためのメニュー画像の表示/非表示を切り換えるメニューキー、入力ソースを切り換えるソース切換えキー等、各種指示を行うための複数のキー等を備えている。
制御部18は、CPU(Central Processing Unit)、フラッシュメモリ等からなるROM(Read Only Memory)、各種データの一時記憶等に用いられるRAM(Random Access Memory)等(いずれも図示しない)を備え、コンピュータとして機能するものである。制御部18は、CPUがROMに記憶されている制御プログラムに従って動作することにより、プロジェクタ1の動作を統括制御する。
制御部18は、CPU(Central Processing Unit)、フラッシュメモリ等からなるROM(Read Only Memory)、各種データの一時記憶等に用いられるRAM(Random Access Memory)等(いずれも図示しない)を備え、コンピュータとして機能するものである。制御部18は、CPUがROMに記憶されている制御プログラムに従って動作することにより、プロジェクタ1の動作を統括制御する。
押圧スイッチ19は、プロジェクタ1が載置台2に載置されたときに、載置台2に形成された突起部21(詳しくは後述する)によって押圧され得る位置に備えられている。このため、プロジェクタ1が載置台2に載置されると、押圧スイッチ19は、突起部21の押圧によって載置台2に載置されたことを検知し、制御部18に検知信号を出力する。制御部18は、押圧スイッチ19から検知信号受け取ると、画像補正部16に画像補正を行うことを指示する。
画像補正部16は、制御部18からの指示を受けて、画像処理部15から出力された表示画像信号に対して、傾斜角θに対応した台形歪補正を行い、補正後の表示画像信号を液晶ライトバルブ12に出力する。
液晶ライトバルブ12は、画像補正部16から入力された表示画像信号に基づいて表示画像を形成する。光源部11から射出された光は、この液晶ライトバルブ12を透過することによって変調され、スクリーン3上に表示画像が投写される。
画像補正部16は、制御部18からの指示を受けて、画像処理部15から出力された表示画像信号に対して、傾斜角θに対応した台形歪補正を行い、補正後の表示画像信号を液晶ライトバルブ12に出力する。
液晶ライトバルブ12は、画像補正部16から入力された表示画像信号に基づいて表示画像を形成する。光源部11から射出された光は、この液晶ライトバルブ12を透過することによって変調され、スクリーン3上に表示画像が投写される。
ここで、あおり投写による画像の台形歪補正について、図3及び図4を用いて説明する。
図3(a)〜(e)は、台形歪補正を施していない状態を示す図である。ここで、(a)は、液晶ライトバルブ12の正面図、(b)は、プロジェクタ1が水平に設置されて投写を行う様子を示す側面図、(c)は、そのときスクリーン3に投写された画像を示す正面図である。また、(d)は、プロジェクタ1が傾斜角θであおり投写を行う様子を示す側面図、(e)は、そのときスクリーン3に投写された画像を示す正面図である。
図3(a)〜(e)は、台形歪補正を施していない状態を示す図である。ここで、(a)は、液晶ライトバルブ12の正面図、(b)は、プロジェクタ1が水平に設置されて投写を行う様子を示す側面図、(c)は、そのときスクリーン3に投写された画像を示す正面図である。また、(d)は、プロジェクタ1が傾斜角θであおり投写を行う様子を示す側面図、(e)は、そのときスクリーン3に投写された画像を示す正面図である。
図3(a)に示すように、液晶ライトバルブ12は、図示しない微小画素がマトリクス状に形成された矩形状の画素領域120を有している。液晶ライトバルブ12は、画像補正部16からの表示画像信号が入力されると、各画素を、表示画像信号に応じた光透過率に設定して、画素領域120内に表示画像を形成する。ここで、台形歪補正を行わない場合には、液晶ライトバルブ12は、画像補正部16から入力される表示画像信号に基づいた表示画像を画素領域120全体で形成する。
なお、図3において、液晶ライトバルブ12に向かって左右方向を±x方向、上下方向を±y方向とし、スクリーン3に向かって左右方向を±X方向、上下方向を±Y方向とする。ここで、スクリーン3のX方向及びY方向は、それぞれ、液晶ライトバルブ12のx方向及びy方向と対応するものであり、例えば、画素領域120の右上(+x,+y側)の画素を透過した光は、スクリーン3の右上(+X,+Y側)に投写される。
また、図3,4に示す格子状の線は、液晶ライトバルブ12に形成された画像とスクリーン3に投写された画像との対応を示すための補助線であり、実際にこのような模様を表示することを意味するものではない。
また、図3,4に示す格子状の線は、液晶ライトバルブ12に形成された画像とスクリーン3に投写された画像との対応を示すための補助線であり、実際にこのような模様を表示することを意味するものではない。
図3(b)、(c)に示すように、プロジェクタ1が水平に設置され、スクリーン3に対してあおりのない投写を行う場合には、スクリーン3上の投写領域30a(画素領域120を透過した光が照射され得る領域)は、画素領域120と同じ矩形状となり、画素領域120の全体に形成された表示画像は、矩形状の投写画像30として投写領域30a内に表示される。
一方、図3(d)、(e)に示すように、プロジェクタ1を前側が高くなるよう傾けて設置して、あおり投写する場合には、投写領域30a及び投写画像31は、上方向(+Y方向)にいくほど、横幅(±X方向)及び高さ(+Y方向)が拡大されて台形状に歪む。なお、傾斜角θが大きいほど、その歪量(±X,+Y方向への拡大量)は大きくなる。
一方、図3(d)、(e)に示すように、プロジェクタ1を前側が高くなるよう傾けて設置して、あおり投写する場合には、投写領域30a及び投写画像31は、上方向(+Y方向)にいくほど、横幅(±X方向)及び高さ(+Y方向)が拡大されて台形状に歪む。なお、傾斜角θが大きいほど、その歪量(±X,+Y方向への拡大量)は大きくなる。
図4(a)、(b)は、台形歪補正を施した状態を示す図であり、(a)は、液晶ライトバルブ12の正面図、(b)は、傾斜角θであおり投写を行った場合に、スクリーン3に投写される画像を示す正面図である。ここで、スクリーン3のX方向及びY方向は、図3と同様に、それぞれ、液晶ライトバルブ12のx方向及びy方向と対応するものである。
画像補正部16は、制御部18から台形歪補正の指示を受けると、画像処理部15から入力される表示画像信号に対して、補正を行わない場合に比べて、投写画像が上方向(+Y方向)にいくほど縮小するような補正を施す。
具体的には、図4(a)、(b)に示すように、画像補正部16は、傾斜角θであおり投写された際の投写画像30pが矩形状になるよう、液晶ライトバルブ12の画素領域120に、投写領域30aと反対向きの台形領域、即ち、上方向(+y方向)にいくほど横幅(±x方向)、高さ(+y方向)が縮小する領域(画像形成領域120p)を設定する。さらに、画像補正部16は、画像処理部15から入力された表示画像信号から、あおり投写による拡大の程度が高い位置ほど多くの信号を間引く補正を行い、画像形成領域120p内に表示画像を形成する。また、画像補正部16は、画像形成領域120pの外側の領域120nの画素の光透過が最小になるように補正する。この結果、図4(b)に示すように、投写画像30pは、あおり投写による歪が補正され、矩形状に表示される。
画像補正部16は、制御部18から台形歪補正の指示を受けると、画像処理部15から入力される表示画像信号に対して、補正を行わない場合に比べて、投写画像が上方向(+Y方向)にいくほど縮小するような補正を施す。
具体的には、図4(a)、(b)に示すように、画像補正部16は、傾斜角θであおり投写された際の投写画像30pが矩形状になるよう、液晶ライトバルブ12の画素領域120に、投写領域30aと反対向きの台形領域、即ち、上方向(+y方向)にいくほど横幅(±x方向)、高さ(+y方向)が縮小する領域(画像形成領域120p)を設定する。さらに、画像補正部16は、画像処理部15から入力された表示画像信号から、あおり投写による拡大の程度が高い位置ほど多くの信号を間引く補正を行い、画像形成領域120p内に表示画像を形成する。また、画像補正部16は、画像形成領域120pの外側の領域120nの画素の光透過が最小になるように補正する。この結果、図4(b)に示すように、投写画像30pは、あおり投写による歪が補正され、矩形状に表示される。
次に、載置台2について説明する。
図5は、本実施形態の載置台2の斜視図である。
図5に示すように、載置台2は、合成樹脂の射出成形によって形成された略直方体の形状をしており、プロジェクタ1は、その左右方向(図1(a)の紙面に直行する方向)が、載置台2の長手方向(幅Wの方向)と略同一になるように載置台2に載置される。載置台2の幅Wは、プロジェクタ1の幅(左右方向の寸法)とほぼ同じであり、その上面26の長手方向両端部には、円弧状の凸部230が形成されている。プロジェクタ1は、筐体1aの左右両側面の下部に形成された下向きに開口する凹部101(図1参照)と凸部230との嵌め合いによって載置台2に位置決めされる。なお、凹部101と凸部230は、使用者が載置台2からプロジェクタ1を簡単に取り外しできるように、緩く嵌め合う寸法設定になっている。
図5は、本実施形態の載置台2の斜視図である。
図5に示すように、載置台2は、合成樹脂の射出成形によって形成された略直方体の形状をしており、プロジェクタ1は、その左右方向(図1(a)の紙面に直行する方向)が、載置台2の長手方向(幅Wの方向)と略同一になるように載置台2に載置される。載置台2の幅Wは、プロジェクタ1の幅(左右方向の寸法)とほぼ同じであり、その上面26の長手方向両端部には、円弧状の凸部230が形成されている。プロジェクタ1は、筐体1aの左右両側面の下部に形成された下向きに開口する凹部101(図1参照)と凸部230との嵌め合いによって載置台2に位置決めされる。なお、凹部101と凸部230は、使用者が載置台2からプロジェクタ1を簡単に取り外しできるように、緩く嵌め合う寸法設定になっている。
載置台2の底面25は、載置台2が安定して設置されるよう、少なくとも4ヶ所が、設置面TBと接するように形成されている。上面26は、プロジェクタ1を載置したとき、筐体1aを支える支承部22以外が筐体1aの底面と接しないよう、底面25とのなす角度θsがプロジェクタ1の傾斜角θと略同一になるよう形成されている。
支承部22は、載置台の側面27側から見て、上面26から略円弧状に突出した突起であり、長手方向に沿って形成されている。プロジェクタ1が載置台2に載置されると、支承部22は筐体1aの底面に当接し、プロジェクタ1を支持する。
なお、支承部22の幅Ws(載置台の幅W方向の寸法)及びプロジェクタ1と載置台2の位置関係を定める際には、使用者がプロジェクタ1の操作部17のキー操作、投写光学部13のズーム調整、フォーカス調整等の操作を行ってもプロジェクタ1を安定して支持し得るように定めることが望ましい。また、本実施形態では、支承部22は、2つ形成されているが、1つの連続した形状としてもよい。
図6は、載置台2に載置されたプロジェクタ1を天面側から見た平面図であり、プロジェクタ1と操作部17の概略位置関係を示している。
図6に示すように、支承部22の幅Ws及びその位置は、支承部22と2つの後側固定脚103とで囲まれた範囲200が、操作部17の加重されるキー17aを含むように設定されている。このことによって、載置台2は、キー操作により天面側から加重を受けても、プロジェクタ1を安定に保つことができる。この範囲200の外側に操作部17のキーが配置されるように支承部22の幅Ws及び位置が設定された場合には、キーを操作する際にプロジェクタ1ががたつく場合が生じ得る。
図6に示すように、支承部22の幅Ws及びその位置は、支承部22と2つの後側固定脚103とで囲まれた範囲200が、操作部17の加重されるキー17aを含むように設定されている。このことによって、載置台2は、キー操作により天面側から加重を受けても、プロジェクタ1を安定に保つことができる。この範囲200の外側に操作部17のキーが配置されるように支承部22の幅Ws及び位置が設定された場合には、キーを操作する際にプロジェクタ1ががたつく場合が生じ得る。
図5に戻って、上面26の略中央には、上面26に対して略垂直に突出する突起部21が形成されている。突起部21は、プロジェクタ1が載置台2に載置されたとき、筐体1aの底面側からプロジェクタ内部に入り、押圧スイッチ19を押圧する。即ち、突起部21は、プロジェクタ1が載置されたことをプロジェクタ1に伝達する伝達部として機能する。突起部21は、筐体1aの底面が支承部22に当接したときに押圧スイッチ19を押圧するのに必要な高さを有している。
次に、本実施形態の押圧スイッチ19の詳細構成、及びプロジェクタ1の動作について、図7を用いて説明する。
図7(a)、(b)は、押圧スイッチ19の側面図であり、(a)は、押圧されていない状態、(b)は、押圧された状態を示している。また、(c)は、プロジェクタ1が載置台2に載置されていない状態を示す側面図であり、(d)は、プロジェクタ1が載置台2に載置された状態を示す側面図である。なお、図7(c)、(d)において、押圧スイッチ19の近傍については、断面を示している。
図7(a)、(b)は、押圧スイッチ19の側面図であり、(a)は、押圧されていない状態、(b)は、押圧された状態を示している。また、(c)は、プロジェクタ1が載置台2に載置されていない状態を示す側面図であり、(d)は、プロジェクタ1が載置台2に載置された状態を示す側面図である。なお、図7(c)、(d)において、押圧スイッチ19の近傍については、断面を示している。
図7(a)、(b)に示すように、押圧スイッチ19は、押圧によって接続状態が切り換わるスイッチ本体190とレバー191とを有している。
スイッチ本体190は、略直方体の形状をしており、その1面(面190a)の端部からは、押圧するためのボタン190bが突出している。このボタン190bが上方に押圧されると、スイッチ本体190の接続状態はOFFからONに切り換わり、このON信号が検知信号として出力される。
スイッチ本体190は、略直方体の形状をしており、その1面(面190a)の端部からは、押圧するためのボタン190bが突出している。このボタン190bが上方に押圧されると、スイッチ本体190の接続状態はOFFからONに切り換わり、このON信号が検知信号として出力される。
レバー191は、押圧スイッチ19を押圧する際のストローク量を大きくするために設けられた板状体であり、その一端は、ボタン190bと反対側の端部(面190aの端部)に接続されている。レバー191は、この端部を支点として回転可能であり、レバー191の他端側で、ボタン190bを押すことができるようになっている。図7(a)に示すように、ボタン190bがレバー191によって押圧されていない場合には、押圧スイッチ19は、接続状態がOFFのままである。一方、図7(b)に示すように、レバー191によってボタン190bが押圧されると、押圧スイッチ19の接続状態は、OFFからONに切り換わる。
図7(c)に示すように、筐体1aの底面には、載置台2に載置されたときに突起部21が入るための穴部104設けられている。押圧スイッチ19は、レバー191が穴部104から露出するように、筐体1aに対して直接、または図示していない他の部材を介して固定されている。図7(a)で説明したように、プロジェクタ1が載置台2に載置されていない状態では、レバー191は開放されており、押圧スイッチ19は、接続状態がOFFであるため検知信号を出力しない。この場合には、画像補正部16は台形歪補正を行わない。
一方、図7(d)に示すように、プロジェクタ1が載置台2に載置されると、突起部21がレバー191を押圧し、それに伴ってボタン190bが押圧されるため、押圧スイッチ19は、接続状態がOFFからONに切り換わり、検知信号を制御部18に出力する。この場合には、前述したように、制御部18は、その検知信号を受け取り、画像補正部16に画像補正を行うことを指示する。画像補正部16は、制御部18からの指示を受けて、傾斜角θに対応した画像の台形歪補正を行う。
以上説明したように、本実施形態の載置台付きプロジェクタ100によれば、以下の効果を得ることができる。
(1)本実施形態の載置台付きプロジェクタ100によれば、載置台2にプロジェクタ1を載置することによってあおり投写を行うことが可能となるため、あおり投写を行うために、出し入れ可能な脚部を備える必要がなくなり、プロジェクタの機構の簡略化、及び低コスト化を実現することができる。
(1)本実施形態の載置台付きプロジェクタ100によれば、載置台2にプロジェクタ1を載置することによってあおり投写を行うことが可能となるため、あおり投写を行うために、出し入れ可能な脚部を備える必要がなくなり、プロジェクタの機構の簡略化、及び低コスト化を実現することができる。
(2)本実施形態の載置台付きプロジェクタ100によれば、あおり投写するための機構は、プロジェクタ1内部にはわずかなスペースを使用するだけであるため、あおり投写するための機構によって、プロジェクタ1内部の図示しない冷却ファン、電源、ランプ駆動回路等の部品のレイアウトが制約されるのを抑制することが可能となる。
(3)本実施形態の載置台付きプロジェクタ100によれば、出し入れ可能な脚部を備える必要がないため、あおり投写するための機構によってプロジェクタ1にデザイン制約を及ぼすことが少なく、自由度の高いデザインが可能である。
(4)本実施形態の載置台付きプロジェクタ100によれば、水平に設置する場合や、天吊りする場合には載置台2は不要となる。このため、あおり投写を行うために出し入れ可能な脚部を備えたプロジェクタに比べて軽量化が可能であり、可搬性が高まるとともに、天吊り時に天井や天吊り金具にかかる負荷を軽減できる。
(5)本実施形態の載置台付きプロジェクタ100によれば、プロジェクタ1が載置台2に載置されると、押圧スイッチ19がこれを検知し、制御部18が押圧スイッチ19からの検知信号に基づいて画像補正部16に台形歪補正の指示を行うため、使用者が台形歪の補正を指示するための操作を不要にすることが可能となる。
(6)本実施形態の載置台付きプロジェクタ100によれば、あおり投写しているか否かを、押圧の有無によってON/OFFを切り換える単純な押圧スイッチ19で検知するようにしている。このため、傾斜角を検出するセンサーを使用するプロジェクタ等に比べて、製造時の複雑な調整工程も不要で、低コストのプロジェクタを実現することが可能となる。
(第2実施形態)
次に、本発明の第2実施形態に係る載置台付きプロジェクタ100について、図面を参照して説明する。本実施形態の載置台2は、2つの姿勢でプロジェクタ1を載置することが可能であり、姿勢によってプロジェクタ1の傾斜角を2段階に設定することができる。
図8(a)〜(c)は、本実施形態の載置台付きプロジェクタ100を示す図であり、プロジェクタ1が載置台2に載置された状態を示す側面図である。(a)は、プロジェクタ1が一方の姿勢の載置台2に載置された状態を示す側面図、(b)は、他方の姿勢の載置台2に載置された状態を示す側面図、(c)は、(a)の拡大図であり、載置台2がプロジェクタ1を支持している部位の近傍は、断面を示している。
次に、本発明の第2実施形態に係る載置台付きプロジェクタ100について、図面を参照して説明する。本実施形態の載置台2は、2つの姿勢でプロジェクタ1を載置することが可能であり、姿勢によってプロジェクタ1の傾斜角を2段階に設定することができる。
図8(a)〜(c)は、本実施形態の載置台付きプロジェクタ100を示す図であり、プロジェクタ1が載置台2に載置された状態を示す側面図である。(a)は、プロジェクタ1が一方の姿勢の載置台2に載置された状態を示す側面図、(b)は、他方の姿勢の載置台2に載置された状態を示す側面図、(c)は、(a)の拡大図であり、載置台2がプロジェクタ1を支持している部位の近傍は、断面を示している。
図8(a)、(b)に示すように、載置台2は、その姿勢によってプロジェクタ1を持ち上げる高さが異なっているため、プロジェクタ1の傾斜角θa,θbも、載置台2の姿勢によって異なる。
また、前記第1実施形態では、載置台2に載置されていることを検知するために、押圧スイッチ19を用いていたが、本実施形態のプロジェクタ1は、押圧スイッチ19の代わりに検知部50を備えている。図8(c)に示すように、検知部50は、姿勢に対応して載置台2の異なる位置に形成された突起部21a,21bに押圧されて、載置台2の姿勢を検知することができる。
また、前記第1実施形態では、載置台2に載置されていることを検知するために、押圧スイッチ19を用いていたが、本実施形態のプロジェクタ1は、押圧スイッチ19の代わりに検知部50を備えている。図8(c)に示すように、検知部50は、姿勢に対応して載置台2の異なる位置に形成された突起部21a,21bに押圧されて、載置台2の姿勢を検知することができる。
図9は、本実施形態の載置台2の斜視図である。
図9に示すように、載置台2は、合成樹脂の射出成形によって形成された略三角柱の形状をしており、三角柱の側面に相当する3つの面25a〜25cのうち、2つの面25a,25bのいずれか一方の面が設置面TBと対向するように設置される。具体的には、載置台2は、面25aが設置面TBと対向する姿勢Aと、面25bが設置面TBと対向する姿勢Bの2つの姿勢でプロジェクタ1を載置することができる。
プロジェクタ1は、その左右方向が、載置台2の長手方向(幅Wの方向)と略平行になるように載置台2に載置される。載置台2の幅Wは、プロジェクタ1の幅(左右方向の寸法)とほぼ同じか、プロジェクタ1の幅を超えない寸法である。
プロジェクタ1は、姿勢Bの載置台2に載置されるときの方が姿勢Aのときより前部が高く持ち上げられる。それによって、姿勢Bの載置台2に載置されるときの傾斜角θbは、姿勢Aのときの傾斜角θaより大きくなる。
図9に示すように、載置台2は、合成樹脂の射出成形によって形成された略三角柱の形状をしており、三角柱の側面に相当する3つの面25a〜25cのうち、2つの面25a,25bのいずれか一方の面が設置面TBと対向するように設置される。具体的には、載置台2は、面25aが設置面TBと対向する姿勢Aと、面25bが設置面TBと対向する姿勢Bの2つの姿勢でプロジェクタ1を載置することができる。
プロジェクタ1は、その左右方向が、載置台2の長手方向(幅Wの方向)と略平行になるように載置台2に載置される。載置台2の幅Wは、プロジェクタ1の幅(左右方向の寸法)とほぼ同じか、プロジェクタ1の幅を超えない寸法である。
プロジェクタ1は、姿勢Bの載置台2に載置されるときの方が姿勢Aのときより前部が高く持ち上げられる。それによって、姿勢Bの載置台2に載置されるときの傾斜角θbは、姿勢Aのときの傾斜角θaより大きくなる。
面25aに対向する稜線部(支承部22a)、及び面25bに対向する稜線部(支承部22b)は、R面取りされており、それぞれ姿勢A、姿勢Bで設置された場合に、筐体1aの底面と当接してプロジェクタ1を支持する。
支承部22aの両端近傍には、載置台2が姿勢Aで設置されたときにプロジェクタ1を位置決めするための円柱状の凸部230a,231aが形成され、支承部22bの両端近傍には、載置台2が姿勢Bで設置されたときにプロジェクタ1を位置決めするための円柱状の凸部230b,231bが形成されている。各凸部は、筐体1aの底面の左右両側に設けられた凹部111,112(図10参照)に嵌め合う。各凸部の径は、左右で異なっており、凸部230aは、凸部231aより大きい。また、凸部230aと230b、凸部231aと231bの径は、それぞれ同じである。
支承部22aの両端近傍には、載置台2が姿勢Aで設置されたときにプロジェクタ1を位置決めするための円柱状の凸部230a,231aが形成され、支承部22bの両端近傍には、載置台2が姿勢Bで設置されたときにプロジェクタ1を位置決めするための円柱状の凸部230b,231bが形成されている。各凸部は、筐体1aの底面の左右両側に設けられた凹部111,112(図10参照)に嵌め合う。各凸部の径は、左右で異なっており、凸部230aは、凸部231aより大きい。また、凸部230aと230b、凸部231aと231bの径は、それぞれ同じである。
支承部22a,22bには、それぞれ面25a,25bと略垂直に突出する突起部21a,21bが形成されている。突起部21a,21bは、プロジェクタ1が載置台2に載置されたとき、筐体1aの底面側からプロジェクタ1の内部に入り、検知部50を押圧する。即ち、突起部21a,21bは、プロジェクタ1が載置されたことをプロジェクタ1に伝達する伝達部として機能する。凸部230aから突起部21aまでの距離Laは、凸部230bから突起部21bまでの距離Lbと異なるよう形成されている。
図10は、本実施形態のプロジェクタ1の底面図である。
図10に示すように、筐体1aの底面には、プロジェクタ1と載置台2を位置決めするための2つの凹部111,112が形成されている。凹部111,112は、載置台2の凸部に対応して異なった径を有しており、プロジェクタ1が反対向きに載置されないようになっている。プロジェクタ1は、姿勢Aの載置台2に載置されるとき、凹部111,112にそれぞれ凸部230a,231aが入り載置台2に位置決めされる。一方、姿勢Bの載置台2に載置されるときには、凹部111,112にそれぞれ凸部230b,231bが入り、載置台2に位置決めされる。なお、凸部230aと凹部111、凸部231aと凹部112は、使用者が載置台2からプロジェクタ1を簡単に取り外しできるように、緩く嵌め合う寸法設定になっている。
図10に示すように、筐体1aの底面には、プロジェクタ1と載置台2を位置決めするための2つの凹部111,112が形成されている。凹部111,112は、載置台2の凸部に対応して異なった径を有しており、プロジェクタ1が反対向きに載置されないようになっている。プロジェクタ1は、姿勢Aの載置台2に載置されるとき、凹部111,112にそれぞれ凸部230a,231aが入り載置台2に位置決めされる。一方、姿勢Bの載置台2に載置されるときには、凹部111,112にそれぞれ凸部230b,231bが入り、載置台2に位置決めされる。なお、凸部230aと凹部111、凸部231aと凹部112は、使用者が載置台2からプロジェクタ1を簡単に取り外しできるように、緩く嵌め合う寸法設定になっている。
筐体1aの底面には、載置台2に載置されたときに突起部21a,21bが入るための穴部110a,110bが設けられている。また、凹部111から穴部110aまでの距離は、凸部230aから突起部21aまでの距離Laと同じであり、凹部111から穴部110bまでの距離は、凸部230bから突起部21bまでの距離Lbと同じである。このため、姿勢Aの載置台2に載置されるときには、突起部21aが、穴部110aに入り、姿勢Bの載置台2に載置されるときには、突起部21bが、穴部110bに入る。
次に、検知部50について説明する。
図11は、本実施形態の検知部50を示す図であり、(a)は、側面図、(b)は、プロジェクタ1の底面側から見た平面図である。
図11(a)、(b)に示すように、検知部50は、板状部材51と、その上方に配置された配線基板52とを有して構成される。
板状部材51は、弾性を有する導電部材であり、略平行に延在する2つの弾性部512a,512bと、それぞれの弾性部512a,512bを互いに導通させる導通部511とが一体に形成されている。板状部材51は、導通部511と弾性部512a,512bとが段差を有するようにプレス加工されており、配線基板52に形成された導通パターン52cに導通部511が接するように配置されている。この状態では、弾性部512a,512bは、配線基板52と空隙を隔てた状態にある。
図11は、本実施形態の検知部50を示す図であり、(a)は、側面図、(b)は、プロジェクタ1の底面側から見た平面図である。
図11(a)、(b)に示すように、検知部50は、板状部材51と、その上方に配置された配線基板52とを有して構成される。
板状部材51は、弾性を有する導電部材であり、略平行に延在する2つの弾性部512a,512bと、それぞれの弾性部512a,512bを互いに導通させる導通部511とが一体に形成されている。板状部材51は、導通部511と弾性部512a,512bとが段差を有するようにプレス加工されており、配線基板52に形成された導通パターン52cに導通部511が接するように配置されている。この状態では、弾性部512a,512bは、配線基板52と空隙を隔てた状態にある。
配線基板52には、導通部511と接触する導通パターン52cに加えて、弾性部512a,512bとそれぞれ対向する位置に導通パターン52a,52bが形成されている。弾性部512a,512bは、それぞれ配線基板52に接近する方向に押されると、それぞれ独立して撓み、それぞれ導通パターン52a,52bと接触して、導通する。なお、導通パターン52a,52bは、本発明の受圧部に相当する。
導通パターン52a,52b,52cは、配線基板52の端部近傍まで配線されて、半田を介してコネクタ53に接続され、さらに制御部18を有する図示しない回路基板へケーブルを介して接続されている。導通パターン52a,52bは、それぞれ回路基板上で抵抗(図示しない)を介して接地されるとともに制御部18に接続されており、導通パターン52cは、回路基板上で正の電位を有する電源に接続されている。
検知部50は、筐体1aの穴部110a,110bから、それぞれ弾性部512a,512bが露出するように配置されている(図10参照)。このため、プロジェクタ1が姿勢Aの載置台2に載置された場合には、弾性部512aは、穴部110aから進入する突起部21aによって押されて導通パターン52aと導通する。この結果、導通パターン52aは、導通パターン52cと同じ電位(正電位)となり、この電位の変化が検知信号として制御部18に出力される。
また、プロジェクタ1が姿勢Bの載置台2に載置された場合には、弾性部512bは、穴部110bから進入する突起部21bによって押されて導通パターン52bと導通する。この結果、導通パターン52bは、導通パターン52cと同じ電位(正電位)となり、この電位の変化が検知信号として制御部18に出力される。
また、プロジェクタ1が姿勢Bの載置台2に載置された場合には、弾性部512bは、穴部110bから進入する突起部21bによって押されて導通パターン52bと導通する。この結果、導通パターン52bは、導通パターン52cと同じ電位(正電位)となり、この電位の変化が検知信号として制御部18に出力される。
このように、突起部21a,21bは、検知部50に対して、プロジェクタ1が載置台2に載置されたことを伝達するとともに、載置台2の姿勢(姿勢A又は姿勢B)、即ちプロジェクタ1の傾斜角(θa又はθb)を識別可能な伝達を行う伝達部として機能する。
また、検知部50は、突起部21a,21bの伝達によって、プロジェクタ1が載置台2に載置されたことを検知するとともに、載置台2の姿勢A(傾斜角θa)と姿勢B(傾斜角θb)のどちらで載置されたかを識別する。なお、板状部材51と配線基板52は、導通部511から延設してL字に曲げられた位置決め部513が、配線基板52端部近傍に形成された穴54に挿入されることにより位置決めされる。検知部50は、筐体1aに対して直接、または図示しない他の部材を介して固定される。
また、検知部50は、突起部21a,21bの伝達によって、プロジェクタ1が載置台2に載置されたことを検知するとともに、載置台2の姿勢A(傾斜角θa)と姿勢B(傾斜角θb)のどちらで載置されたかを識別する。なお、板状部材51と配線基板52は、導通部511から延設してL字に曲げられた位置決め部513が、配線基板52端部近傍に形成された穴54に挿入されることにより位置決めされる。検知部50は、筐体1aに対して直接、または図示しない他の部材を介して固定される。
図12(a)〜(c)は、本実施形態の検知部50近傍を側面から見た部分断面図である。ここで、(a)は、プロジェクタ1が載置されていない状態、(b)は、プロジェクタ1が姿勢Aの載置台2に載置されている状態、(c)は、プロジェクタ1が姿勢Bの載置台2に載置されている状態を示す。
図12(a)に示すように、プロジェクタ1が載置台2に載置されていない状態では、弾性部512a,512bは、導通パターン52a,52bと接触していない状態であり、検知部50は、検知信号を出力しない。この場合には、画像補正部16は台形歪補正を行わない。
図12(b)に示すように、プロジェクタ1が姿勢Aの載置台2に載置されると、弾性部512aは、突起部21aによって押され、配線基板52の導通パターン52aと導通する。検知部50は、これを検知し、姿勢Aの載置台2に載置されていることを示す検知信号を制御部18に出力する。制御部18は、検知部50からこの検知信号を受け取ると、画像補正部16に姿勢Aに対応した画像補正を行うことを指示する。画像補正部16は、制御部18からの指示を受けて、画像処理部15から出力された表示画像信号に対して、姿勢Aに対応した台形歪補正を行い、液晶ライトバルブ12に出力する。
図12(b)に示すように、プロジェクタ1が姿勢Aの載置台2に載置されると、弾性部512aは、突起部21aによって押され、配線基板52の導通パターン52aと導通する。検知部50は、これを検知し、姿勢Aの載置台2に載置されていることを示す検知信号を制御部18に出力する。制御部18は、検知部50からこの検知信号を受け取ると、画像補正部16に姿勢Aに対応した画像補正を行うことを指示する。画像補正部16は、制御部18からの指示を受けて、画像処理部15から出力された表示画像信号に対して、姿勢Aに対応した台形歪補正を行い、液晶ライトバルブ12に出力する。
同様に、図12(c)に示すように、プロジェクタ1が姿勢Bの載置台2に載置されると、弾性部512bは、突起部21bによって押され、配線基板52の導通パターン52bと導通する。検知部50は、これを検知し、姿勢Bの載置台2に載置されていることを示す検知信号を制御部18に出力する。制御部18は、検知部50からこの検知信号を受け取ると、画像補正部16に姿勢Bに対応した画像補正を行うことを指示する。画像補正部16は、制御部18からの指示を受けて、画像処理部15から出力された表示画像信号に対して、姿勢Bに対応した台形歪補正を行い、液晶ライトバルブ12に出力する。
姿勢Bの載置台2に載置されるときのプロジェクタ1の傾斜角θbは、姿勢Aのときの傾斜角θaより大きいため、姿勢Bの場合の画像の位置は、姿勢Aの場合に比べて上方になる。また、補正を行わない場合に生じ得る台形歪は、姿勢Bの場合の方が姿勢Aの場合より大きい。このため、画像補正部16は、姿勢B(傾斜角θb)の場合の方が姿勢A(傾斜角θa)の場合よりも大きな補正を行う。即ち、姿勢Bの場合には、画像補正部16は、液晶ライトバルブ12の画素領域120に設定する台形状の画像形成領域120pの上辺120x及び高さ120y(図4参照)を、姿勢Aの場合より小さくする。これにより、各姿勢に対応した台形歪補正が表示画像信号に施され、投写画像は矩形状に表示される。
以上説明したように、本実施形態の載置台付きプロジェクタ100によれば、以下の効果を得ることができる。
(1)本実施形態の載置台付きプロジェクタ100によれば、載置台2は、プロジェクタ1の傾斜角を複数段階に設定可能であり、傾斜角に応じた伝達を行うため、載置する傾斜角を選択して、投写される画像の高さ位置を選ぶことができる。
(1)本実施形態の載置台付きプロジェクタ100によれば、載置台2は、プロジェクタ1の傾斜角を複数段階に設定可能であり、傾斜角に応じた伝達を行うため、載置する傾斜角を選択して、投写される画像の高さ位置を選ぶことができる。
(2)本実施形態の載置台付きプロジェクタ100によれば、載置台2の姿勢を換えることによって傾斜角を変更するようにしているため、投写される画像の高さ位置を容易に変更することが可能となる。
(3)本実施形態の載置台付きプロジェクタ100によれば、複数の接点(弾性部512a,512b)を備えた板状部材51と、配線基板52とで構成された検知部50を用いているため、押圧スイッチを複数用いることなく、簡単な構造で複数の傾斜角の識別を行うことができる。
(第3実施形態)
次に、本発明の第3実施形態に係る載置台付きプロジェクタ100ついて、図面を参照して説明する。本実施形態の載置台2は、載置台2の本体に対して可動する部材を備え、その部材の位置により2つの状態(保持状態)でプロジェクタ1を載置することが可能であり、保持状態によってプロジェクタ1の傾斜角を2段階に設定することができる。
図13(a)〜(c)は、本実施形態の載置台付きプロジェクタ100を示す図であり、プロジェクタ1が載置台2に載置された状態を示す側面図である。(a)は、プロジェクタ1が一方の保持状態の載置台2に載置された状態を示す側面図、(b)は、他方の保持状態の載置台2に載置された状態を示す側面図、(c)は、(a)の拡大図であり、載置台2がプロジェクタ1を支持している部位の近傍は、断面を示している。
次に、本発明の第3実施形態に係る載置台付きプロジェクタ100ついて、図面を参照して説明する。本実施形態の載置台2は、載置台2の本体に対して可動する部材を備え、その部材の位置により2つの状態(保持状態)でプロジェクタ1を載置することが可能であり、保持状態によってプロジェクタ1の傾斜角を2段階に設定することができる。
図13(a)〜(c)は、本実施形態の載置台付きプロジェクタ100を示す図であり、プロジェクタ1が載置台2に載置された状態を示す側面図である。(a)は、プロジェクタ1が一方の保持状態の載置台2に載置された状態を示す側面図、(b)は、他方の保持状態の載置台2に載置された状態を示す側面図、(c)は、(a)の拡大図であり、載置台2がプロジェクタ1を支持している部位の近傍は、断面を示している。
図13(a)、(b)に示すように、載置台2は、載置台本体60と可動する部材である可動体70とを有して構成される。載置台2は、図13(a)に示すように、可動体70が設置面TBと略平行となる状態(以下、「保持状態A」という)と、図13(b)に示すように、可動体70が設置面TBと略垂直となる状態(以下、「保持状態B」いう)のどちらかでプロジェクタ1を載置することが可能である。また、載置台2は、保持状態A,Bによってプロジェクタ1を持ち上げる高さが異なっているため、プロジェクタ1の傾斜角θc,θdも、保持状態A,Bによって異なる。
前記第2実施形態では、プロジェクタ1が載置されたことをプロジェクタ1に伝達する伝達部として突起部21a,21bを用いていたが、本実施形態の載置台2は、図13(c)に示すように、突起部21a,21bの代わりに磁石61,71を備えている。
また、第2実施形態では、載置台2に載置されていることを検知するために、突起部21a,21bからの押圧を受ける検知部50を用いていたが、本実施形態のプロジェクタ1は、検知部50の代わりに、磁石61,71の磁界を検知可能な検知部80を備えている。検知部80は、載置台2に備えられた磁石61,71の磁界により、保持状態A,B、即ちプロジェクタ1の傾斜角θc,θdを識別することができる。
前記第2実施形態では、プロジェクタ1が載置されたことをプロジェクタ1に伝達する伝達部として突起部21a,21bを用いていたが、本実施形態の載置台2は、図13(c)に示すように、突起部21a,21bの代わりに磁石61,71を備えている。
また、第2実施形態では、載置台2に載置されていることを検知するために、突起部21a,21bからの押圧を受ける検知部50を用いていたが、本実施形態のプロジェクタ1は、検知部50の代わりに、磁石61,71の磁界を検知可能な検知部80を備えている。検知部80は、載置台2に備えられた磁石61,71の磁界により、保持状態A,B、即ちプロジェクタ1の傾斜角θc,θdを識別することができる。
図14(a)、(b)は、本実施形態の載置台2の斜視図であり、(a)は、保持状態Aを示す斜視図、(b)は、保持状態Bを示す斜視図である。
載置台本体60と可動体70は、合成樹脂の射出成形によって形成されている。図14(a)、(b)に示すように、載置台本体60は、略半円柱の形状をしており、曲面部を上側にした姿勢でプロジェクタ1を載置する。載置台本体60の両側面には、軸状突起64が形成されている。可動体70は、載置台本体60両側面に跨って取り付け可能なコの字形状をしており、可動体70の両側面に形成された溝孔74が軸状突起64と係合することによって載置台本体60に回動可能に取り付けられている。
プロジェクタ1は、その左右方向が、載置台2の長手方向(幅Wの方向)と略平行になるように載置台2に載置される。載置台2の幅Wは、プロジェクタ1の幅(左右方向の寸法)とほぼ同じか、プロジェクタ1の幅を超えない寸法である。
載置台本体60と可動体70は、合成樹脂の射出成形によって形成されている。図14(a)、(b)に示すように、載置台本体60は、略半円柱の形状をしており、曲面部を上側にした姿勢でプロジェクタ1を載置する。載置台本体60の両側面には、軸状突起64が形成されている。可動体70は、載置台本体60両側面に跨って取り付け可能なコの字形状をしており、可動体70の両側面に形成された溝孔74が軸状突起64と係合することによって載置台本体60に回動可能に取り付けられている。
プロジェクタ1は、その左右方向が、載置台2の長手方向(幅Wの方向)と略平行になるように載置台2に載置される。載置台2の幅Wは、プロジェクタ1の幅(左右方向の寸法)とほぼ同じか、プロジェクタ1の幅を超えない寸法である。
載置台2は、保持状態Aのとき、載置台本体60の天面である支承部62が筐体1aの底面と当接してプロジェクタ1を支持し、保持状態Bのときには、可動体70の天面となる支承部72が筐体1aの底面と当接してプロジェクタ1を支持する。また、載置台2の底面65から支承部72までの距離は、底面65から支承部62までの距離より大きい。このため、プロジェクタ1は、保持状態Bの載置台2に載置されるときの方が保持状態Aのときより前部が高く持ち上げられる。それによって、保持状態Bの載置台2に載置されたときの傾斜角θdは、保持状態Aのときの傾斜角θcより大きくなる。
載置台本体60の内部、及び可動体70の内部には、支承部62,72から所定の距離を隔てて、それぞれ磁石61,71が取り付けられている。プロジェクタ1が載置台2に載置されると、磁石61あるいは磁石71が検知部80に接近し、検知部80は、磁石61あるいは磁石71の接近に応動して、保持状態A,B(傾斜角θc,θd)を検知する。即ち、磁石61,71は、プロジェクタ1が載置されたことをプロジェクタ1に伝達するとともに、保持状態A,B(傾斜角θc,θd)を識別できる伝達を行う伝達部として機能する。
支承部62の両端近傍には、保持状態Aの載置台2に載置されたときにプロジェクタ1を位置決めするための円柱状の凸部66,67が形成され、支承部72の両端近傍には、保持状態Bの載置台2に載置されたときにプロジェクタ1を位置決めするための円柱状の凸部76,77が形成されている。各凸部の径は、左右で異なっており、凸部66は、凸部67より大きい。また、凸部66と凸部76,凸部67と凸部77の径は、それぞれ同じである。また、凸部66から磁石61までの距離Lcは、凸部76から磁石71までの距離Ldと異なる設定になっている。
図15(a)、(b)は、本実施形態の載置台付きプロジェクタ100を示す図であり、(a)は、プロジェクタ1が保持状態Aの載置台2に載置された状態を示す正面図、(b)は、プロジェクタ1が保持状態Bの載置台2に載置された状態を示す正面図である。(a)、(b)いずれも載置台2がプロジェクタ1を支持している部位の近傍は、断面を示している。
図15(a)、(b)に示すように、筐体1a底面には、プロジェクタ1と載置台2を位置決めするための2つの凹部113,114が形成されている。凹部113,114は、載置台2の凸部に対応して異なった径を有しており、プロジェクタ1が反対向きに載置されないようになっている。図15(a)に示すように、プロジェクタ1は、保持状態Aの載置台2に載置されるとき、凹部113,114にそれぞれ凸部66,67が入り載置台2に位置決めされる。一方、図15(b)に示すように、保持状態Bの載置台2に載置されるときには、凹部113,114にそれぞれ凸部76,77が入り、載置台2に位置決めされる。なお、凸部66と凹部113、凸部67と凹部114は、使用者が載置台2からプロジェクタ1を簡単に取り外しできるように、緩く嵌め合う寸法設定になっている。
図15(a)、(b)に示すように、筐体1a底面には、プロジェクタ1と載置台2を位置決めするための2つの凹部113,114が形成されている。凹部113,114は、載置台2の凸部に対応して異なった径を有しており、プロジェクタ1が反対向きに載置されないようになっている。図15(a)に示すように、プロジェクタ1は、保持状態Aの載置台2に載置されるとき、凹部113,114にそれぞれ凸部66,67が入り載置台2に位置決めされる。一方、図15(b)に示すように、保持状態Bの載置台2に載置されるときには、凹部113,114にそれぞれ凸部76,77が入り、載置台2に位置決めされる。なお、凸部66と凹部113、凸部67と凹部114は、使用者が載置台2からプロジェクタ1を簡単に取り外しできるように、緩く嵌め合う寸法設定になっている。
図16(a)は、本実施形態の検知部80を示す図であり、プロジェクタ1の正面側(投写光学部13側)から見た図である。(b)、(c)は、検知部80に備えられた磁気スイッチを示す図であり、(b)は、磁界が加わっていない状態を示す図、(c)は、磁界が加わった状態を示す図である。
図16(a)に示すように、検知部80は、配線基板81と配線基板81の底面側に実装された磁気スイッチ80a,80bとを有している。検知部80は、制御部18を有する図示しない回路基板へケーブルを介して接続される。
図16(a)に示すように、検知部80は、配線基板81と配線基板81の底面側に実装された磁気スイッチ80a,80bとを有している。検知部80は、制御部18を有する図示しない回路基板へケーブルを介して接続される。
ここで磁気スイッチの概要を説明する。磁気スイッチ80a,80bは、磁性体である2本のリード片180が不活性ガスとともにガラス管182に封入されたスイッチであり、リード片180のそれぞれ一端は、中央部で空隙を隔てて相対し、それぞれの他端は、ガラス管182の両端にそれぞれ固定されて、配線基板81に実装するためのリード端子183に接続されている。リード片180は、固定側を支点として弾性的に可動し、中央部の相対する一端には、それぞれ互いに導通可能な接点部分181を有している。図16(b)に示すように、磁気スイッチ80a,80bに磁界が加わっていない状態では、2本のリード片180は離れたままで、接続状態はOFFである。一方、図16(c)に示すように、磁石Mgが接近し磁界が加わると、2本のリード片180は磁化されて接点部分181にN極、S極の異極が発生する。そして、リード片180の機械的弾性力より強い磁気吸引力の場合には、接点は閉じる。このとき、接続状態はOFFからONに切り換わり、このときのON信号が検知信号として制御部18に出力される。
図15(a)、(b)に戻って、凹部113から磁気スイッチ80aまでの距離は、凸部66から磁石61までの距離Lcと同じであり、凹部113から磁気スイッチ80bまでの距離は、凸部76から磁石71までの距離Ldと同じである。このため、プロジェクタ1が保持状態Aの載置台2に載置されると、磁石61が磁気スイッチ80aと対向して接近し、磁気スイッチ80aをONにする。また、磁石71と磁気スイッチ80bは近接していないため、磁気スイッチ80bはOFFとなる。これにより、検知部80は、載置台2が保持状態Aであることを検知する。一方、プロジェクタ1が保持状態Bの載置台2に載置されると、磁石71が磁気スイッチ80bと対向して接近し、磁気スイッチ80bをONにする。また、磁石61と磁気スイッチ80aは近接していないため、磁気スイッチ80aはOFFとなる。これにより、検知部80は、載置台2が保持状態Bであることを検知する。このように、検知部80は、磁石61,71の伝達によって、プロジェクタ1が載置台2に載置されたことを検知するとともに、保持状態A(傾斜角θc)と保持状態B(傾斜角θd)のどちらで載置されたかを識別する。なお、検知部80は、筐体1aに対して直接、または図示しない他の部材を介して固定される。
次に、本実施形態の載置台付きプロジェクタ100の動作について説明する。
プロジェクタ1が載置台2に載置されていないときには、磁界が加わらないため、磁気スイッチ80a,80bは、接続状態がOFFであり、検知部80は、検知信号を出力しない。この場合には、画像補正部16は台形歪補正を行わない。
プロジェクタ1が載置台2に載置されていないときには、磁界が加わらないため、磁気スイッチ80a,80bは、接続状態がOFFであり、検知部80は、検知信号を出力しない。この場合には、画像補正部16は台形歪補正を行わない。
図15(a)に示すように、プロジェクタ1が保持状態Aの載置台2に載置されると、検知部80は、これを検知して、保持状態Aの載置台2に載置されていることを示す検知信号を制御部18に出力する。制御部18は、検知部80からこの検知信号を受け取ると、画像補正部16に保持状態Aに対応した画像補正を行うことを指示する。画像補正部16は、制御部18からの指示を受けて、画像処理部15から出力された表示画像信号に対して、保持状態A(傾斜角θc)に対応した台形歪補正を行い、液晶ライトバルブ12に出力する。
図15(b)に示すように、プロジェクタ1が保持状態Bの載置台2に載置されると、検知部80は、これを検知して、保持状態Bの載置台2に載置されていることを示す検知信号を制御部18に出力する。制御部18は、検知部80からこの検知信号を受け取ると、画像補正部16に保持状態Bに対応した画像補正を行うことを指示する。画像補正部16は、制御部18からの指示を受けて、画像処理部15から出力された表示画像信号に対して、保持状態B(傾斜角θd)に対応した台形歪補正を行い、液晶ライトバルブ12に出力する。
保持状態Bの載置台2に載置されるときのプロジェクタ1の傾斜角θdは、保持状態Aのときの傾斜角θcより大きいため、保持状態Bの場合の画像の位置は、保持状態Aの場合に比べて上方になる。また、補正を行わない場合に生じ得る台形歪は、保持状態Bの場合の方が保持状態Aの場合より大きい。このため、画像補正部16は、保持状態B(傾斜角θd)の場合の方が保持状態A(傾斜か角θc)の場合よりも大きな補正を行う。即ち、保持状態Bの場合には、画像補正部16は、液晶ライトバルブ12の画素領域120に設定する台形状の画像形成領域120pの上辺120x及び高さ120y(図4参照)を、保持状態Aの場合より小さくする。これにより、各保持状態に対応した台形歪補正が表示画像信号に施され、投写画像は矩形状に表示される。
以上説明したように、本実施形態の載置台付きプロジェクタ100によれば、以下の効果を得ることができる。
(1)本実施形態の載置台付きプロジェクタ100によれば、載置台2は、可動体70の保持状態によって、傾斜角を2段階に設定可能であるため、投写される画像の高さ位置を、2つの中から選ぶことができる。
(2)本実施形態の載置台付きプロジェクタ100によれば、載置台2にプロジェクタ1が載置されると、磁界によって伝達及び検知を行うため、検知部80を露出させる必要がなくなり、検知部80近傍のプロジェクタ1の外観を平坦にすることが可能となる。
(1)本実施形態の載置台付きプロジェクタ100によれば、載置台2は、可動体70の保持状態によって、傾斜角を2段階に設定可能であるため、投写される画像の高さ位置を、2つの中から選ぶことができる。
(2)本実施形態の載置台付きプロジェクタ100によれば、載置台2にプロジェクタ1が載置されると、磁界によって伝達及び検知を行うため、検知部80を露出させる必要がなくなり、検知部80近傍のプロジェクタ1の外観を平坦にすることが可能となる。
(変形例)
なお、本発明は、このような実施形態になんら限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲内において種々なる態様での実施が可能である。例えば、以下のような変形例も可能である。
なお、本発明は、このような実施形態になんら限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲内において種々なる態様での実施が可能である。例えば、以下のような変形例も可能である。
前記第1〜第3実施形態では、筐体1aの底面が載置台2に当接する場合を示したが、プロジェクタ1の前側固定脚102が載置台2に当接するようにしてもよい。このようにすることで、筐体1aの底面に、載置台2と当接する部位を形成できない場合でも、プロジェクタ1を安定して載置することができる。
前記第2、第3実施形態では、載置台2の姿勢を換えたり、可動体70の位置を変更したりすることにより、プロジェクタ1の傾斜角を2段階に設定可能になっているが、設定可能な段数は2つに限らず、3つ以上であってもよい。なお、第2実施形態では、検知部50は、板状部材51(弾性部512a)が導通パターン52aに導通する状態と、板状部材51(弾性部512b)が導通パターン52bに導通する状態のいずれかを検知していたが、板状部材51(弾性部512a,512b)が双方の導通パターン52a,52bに同時に導通する状態を検知できるようにすれば、検知部の形状を変えずに、3種類の傾斜角を検知することができる。
前記第2、第3の実施形態では、1つの載置台2で複数段階の傾斜角を設定して載置する場合を示したが、傾斜角が異なる複数の載置台を用意して、これを使い分けるようにしてもよい。
前記第2、第3実施形態では、載置台2の姿勢を換えたり、可動体70の位置を変更したりすることにより、プロジェクタ1の傾斜角を変更可能になっているが、傾斜角を変更するための手段は前記態様に限定されない。例えば、載置台2を階段状に形成し、プロジェクタ1の前部を異なる段に載置することによって傾斜角を変える態様であってもよい。さらに載置台2の低い段の部分と高い段の部分が別体で構成され、低い段の部分が高い段の部分に収納できる態様であってもよい。このようにすることで、載置台は、使用されないとき、少ないスペースで収納されることができるとともに、可搬性が向上する。
前記第1〜第3実施形態では、筐体1aの前部が載置台2に載置されて、後側固定脚103が設置面TBに接する態様を示したが、載置台2をより大型にして、プロジェクタ1の全体が載置台2に載置されるようにしてもよい。
前記第1〜第3実施形態では、投写光学部13側が高くなる仰角方向のあおり投写について説明したが、プロジェクタの後側が高くなる(投写光学部13側が低くなる)俯角方向についても、本発明を適用可能である。
前記実施形態では、光変調部として透過型の液晶ライトバルブ12を用いているが、反射型の液晶ライトバルブを利用したものや、マイクロミラーを用いたデバイス等を使用したものであってもよい。
前記第1〜第3実施形態において、載置台2の内部にケーブルを収納可能な空間を備えるようにしてもよい。プロジェクタ1を使用しないとき、ケーブルを載置台2に収納することによって、ケーブル収納のスペースを新たに設ける必要がなくなるとともに、ケーブルの可搬性が向上する。
1…プロジェクタ、1a…筐体、2…載置台、3…スクリーン、4…画像供給装置、11…光源部、12…液晶ライトバルブ、13…投写光学部、14…画像入力部、15…画像処理部、16…画像補正部、17…操作部、18…制御部、19…押圧スイッチ、21,21a,21b…突起部、22,22a,22b…支承部、30…投写画像、30a…投写領域、30p,31…投写画像、50…検知部、51…板状部材、52…配線基板、52a,52b,52c…導通パターン、60…載置台本体、61…磁石、62…支承部、64…軸状突起、66,67…凸部、70…可動体、71…磁石、72…支承部、74…溝孔、76,77…凸部、80…検知部、80a,80b…磁気スイッチ、81…配線基板、100…載置台付きプロジェクタ、101…凹部、102…前側固定脚、103…後側固定脚、104,110a,110b…穴部、111,112,113,114…凹部、120…画素領域、120p…画像形成領域、190…スイッチ本体、191…レバー、230,230a,230b,231a,231b…凸部、511…導通部、512a,512b…弾性部、θ,θa,θb,θc,θd…傾斜角、TB…設置面。
Claims (6)
- 画像を投写するプロジェクタと、該プロジェクタを載置する載置台とを備えた載置台付きプロジェクタであって、
前記載置台は、
前記プロジェクタで上下方向にあおり投写を行うために、該プロジェクタを、設置面に対して所定の傾斜角で傾斜させるとともに、前記プロジェクタが前記傾斜角で該載置台に載置されていることを前記プロジェクタに伝達する伝達部を有し、
前記プロジェクタは、
前記伝達部からの伝達を受けて、該プロジェクタが前記傾斜角で前記載置台に載置されていることを検知する検知部と、
前記検知部の検知結果に基づいて、前記あおり投写によって生じ得る前記画像の台形歪を前記傾斜角に対応して補正する画像補正部と、
を有することを特徴とする載置台付きプロジェクタ。 - 請求項1に記載の載置台付きプロジェクタであって、
前記載置台は、前記傾斜角を複数段階に設定可能であり、
設定された前記傾斜角に応じて異なる位置に前記伝達部を有することを特徴とする載置台付きプロジェクタ。 - 請求項2に記載の載置台付きプロジェクタであって、
前記載置台の姿勢を換えることによって前記傾斜角を変更可能であることを特徴とする載置台付きプロジェクタ。 - 請求項1ないし3のいずれか一項に記載の載置台付きプロジェクタであって、
前記プロジェクタの前記検知部は、押圧スイッチであり、
前記載置台の前記伝達部は、該プロジェクタが該載置台に載置されたときに、前記押圧スイッチを押圧可能に設けられた突起部であることを特徴とする載置台付きプロジェクタ。 - 請求項1ないし3のいずれか一項に記載の載置台付きプロジェクタであって、
前記プロジェクタの前記検知部は、
導電部材からなる複数の受圧部と、
導電部材からなり、前記受圧部の各々と空隙を隔てて対向する複数の弾性部と、
を備え、
前記載置台の前記伝達部は、
該載置台に該プロジェクタが載置されると、前記複数の弾性部のうち、前記傾斜角に応じた弾性部を押圧して、前記弾性部と前記受圧部とを導通させる突起部であり、
前記検知部は、前記弾性部と導通する受圧部を検知することにより、前記傾斜角を識別することを特徴とする載置台付きプロジェクタ。 - 請求項1ないし3のいずれか一項に記載の載置台付きプロジェクタであって、
前記プロジェクタの前記検知部は磁気スイッチであり、
前記載置台の前記伝達部は、該プロジェクタが該載置台に載置されたときに、前記磁気スイッチを動作可能に設けられた磁石であることを特徴とする載置台付きプロジェクタ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2007004329A JP2008170759A (ja) | 2007-01-12 | 2007-01-12 | 載置台付きプロジェクタ |
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Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP2008170759A true JP2008170759A (ja) | 2008-07-24 |
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ID=39698896
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JP2007004329A Withdrawn JP2008170759A (ja) | 2007-01-12 | 2007-01-12 | 載置台付きプロジェクタ |
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JP (1) | JP2008170759A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2011033824A (ja) * | 2009-07-31 | 2011-02-17 | Toshiba Home Technology Corp | プロジェクタ |
KR101052043B1 (ko) | 2011-04-18 | 2011-07-26 | 삼성탈레스 주식회사 | 미러 마운트 |
WO2011093234A1 (ja) * | 2010-01-29 | 2011-08-04 | 三洋電機株式会社 | 投写型映像表示装置 |
-
2007
- 2007-01-12 JP JP2007004329A patent/JP2008170759A/ja not_active Withdrawn
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JP2011033824A (ja) * | 2009-07-31 | 2011-02-17 | Toshiba Home Technology Corp | プロジェクタ |
WO2011093234A1 (ja) * | 2010-01-29 | 2011-08-04 | 三洋電機株式会社 | 投写型映像表示装置 |
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