JP2008170087A - ボイラ制御システム - Google Patents

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Abstract

【課題】エアパージ作業中にボイラトリップに移行することのないボイラトリップ移行シーケンス回路、すなわちボイラ制御システムを提供すること。
【解決手段】エアパージが行われると、圧力スイッチ100がオンする。これによりリレー106の電磁部に電源が供給され、リレー106のスイッチ部が導通する。リレー106のスイッチ部が導通すると、テストターミナル113が回路切断状態である場合、リレー108の電磁部に電力が供給されない。すなわち、リレー106のスイッチ部が導通した段階にて、ボイラトリップ移行シーケンスが終了(中断)するので、ボイラトリップとなることはなく、タービントリップ、発電機トリップへと移行し、発電の停止に至るようなこともなく、確実にボイラトリップを回避できる。
【選択図】図2

Description

本発明は、ボイラ制御システムに関する。
従来より、発電所等に配置される配電盤等には、ボイラ等の事故・故障等を減少させる目的で、多くの継電器等が収容されている。そして、これら継電器等からなるシーケンス回路の動作試験を実施する際、安全のために、該シーケンス回路中には、必要な所定の回路を切断するための、複数のテストターミナル(試験用端子:Test Terminal)が設けられている(例えば、特許文献1参照)。
これは、回路を切断する手段として、テストターミナルが絶縁性、難燃性、耐衝撃性に優れ、安定的に且つ確実に回路を切断または接続することが出来るからである。
ところで、これらシーケンス回路の中には、ボイラ(火炉)内の圧力を監視し、該圧力が規定値を超えて異常に高まったときに、自動的に火炉を停止させる機能を有するものがある。以降、このシーケンス回路を、ボイラトリップ移行シーケンス回路と称する。
一般に、火炉内の圧力の監視は火炉ドラフト計(圧力スイッチ)により行われている。火炉ドラフト計には、火炉から延びる検出管を介して火炉内の圧力(気圧)が伝達されるようになっている。
しかし、この検出管には、特に火炉の燃料が石炭等の場合、検出管内部の管壁に灰等が付着し、詰まりが生じてしまい正確に圧力の測定が出来なくなるという問題があった。このため、従来、定期的に、検出管の火炉ドラフト計側から火炉側へ向けて、高圧の雑用空気を送り、灰等を吹き飛ばす(以降、エアパージと称する)ことにより、検出管が詰まらないようにしていた。この際、火炉ドラフト計の圧力スイッチに、エアパージによる圧が直接かからないように、火炉ドラフト計側に三方弁を設け、該三方弁を切替えて、エアパージにより逆流する圧を大気側に逃がすことで、圧力スイッチが動作して、ボイラトリップ(火炉停止)を起こさないようにしていた(図8参照)。
特開2006−81370号公報
しかしながら、人為的ミスによる三方弁の切替え忘れや、切替えは行ったものの弁シートが完全に切替わらなかった場合や、エアパージによる圧がシート漏洩している場合などには、圧力スイッチが動作してしまい、ボイラトリップを起こしてしまうといった問題があった。
本発明は、上記問題に鑑みてなされたものであり、エアパージ作業中にボイラトリップに移行することのないボイラトリップ移行シーケンス回路、すなわちボイラ制御システムを提供することを目的とする。
本発明では、以下のようなものを提供する。
(1)本発明は、火炉と、前記火炉内の圧力を計測すると共に、該計測した値が所定の値を超えるとオンする圧力スイッチを含む火炉ドラフト計と、前記火炉内の圧力を、前記火炉ドラフト計へ導く検出管と、前記検出管の内部に付着した灰を除去するために、該検出管に対して火炉側に向かってエアパージを行う、雑用空気供給手段と、前記雑用空気供給手段より供給された雑用空気によって前記検出管に対してエアパージを行う際に、該エアパージに伴う圧力によって、前記火炉ドラフト計の圧力スイッチが動作することによる火炉を停止させるためのボイラトリップへの移行を、少なくとも前記エアパージの期間中、停止させる、ボイラトリップ移行シーケンス回路と、を備えたことを特徴とするものである。
(1)に記載のボイラ制御システムによれば、エアパージの作業中には、ボイラトリップ移行シーケンス回路は、火炉を停止させるためのボイラトリップへの移行の条件が発生しても、ボイラトリップへの移行を行わない。
このことにより、本ボイラ制御システムによれば、火炉が運転中であっても、火炉の停止シーケンスが働かないので、安心してエアパージ作業を行うことが出来る。
(2)本発明は、(1)のボイラ制御システムにおいて、前記ボイラトリップ移行シーケンス回路は、前記圧力スイッチと、該圧力スイッチがオンすることによって、そのスイッチ部が導通状態となる第1のリレーと、前記第1のリレーのスイッチ部が導通することで、所定時間遅延してそのスイッチ部が導通状態となる第2のリレーと、前記第2のリレーのスイッチ部が導通することで、そのスイッチ部が導通状態となり、ボイラトリップ信号が出力される契機となる第3のリレーと、前記ボイラトリップ信号を実際に出力する第4のリレーと、を備えて構成され、前記第1のリレーのスイッチ部が導通した際に前記第2のリレーの電磁部に電力が供給されなくなる位置または前記第3のリレーのスイッチ部が導通した際に前記第4のリレーの電磁部に電力が供給されなくなる位置に、エアパージ期間中にボイラトリップへの移行が行われないようにするための、前記第2のリレーの電磁部に電力を供給する回路または前記第4のリレーの電磁部に電力を供給する回路を切断する回路切断手段が設けられていることを特徴とするものである。
(2)に記載のボイラ制御システムによれば、ボイラトリップ移行シーケンス回路において、第2のリレーの電磁部に電力が供給されないように、または、ボイラトリップへの移行のトリガとなる信号を発生する第4のリレーの電磁部に電力が供給されないように、回路切断手段が、当該回路を切断する。
このことにより、エアパージによって火炉側から逆流してきた雑用空気(圧)により、圧力スイッチがオンとなっても、ボイラトリップへの移行のトリガとなる信号を発生する第4のリレーの電磁部に電力が供給されないので、確実にボイラトリップへの移行を阻止することが出来る。
(3)本発明は、(2)のボイラ制御システムにおいて、前記圧力スイッチ及び前記第1のリレーを複数有し、少なくとも2個の前記圧力スイッチがオンすることで前記複数の第1のリレーのスイッチ部が構成する回路のうちの少なくとも1つが導通して前記第2のリレーの電磁部に対して電力を供給し得る常態となることを特徴とするものである。
(3)に記載のボイラ制御システムによれば、ボイラトリップ移行シーケンス回路において、圧力スイッチ及び第1のリレーが複数設けられ、少なくとも2個の圧力スイッチがオンしないとボイラトリップ移行シーケンスが起動しない。
このことにより、各火炉ドラフト計(圧力スイッチ)に接続される検出管に対してエアパージを行う際に、1本ずつ行う(2本以上同時に行わない)ようにすれば、ボイラトリップ移行シーケンスが起動しないので、安心してエアパージ作業を行うことが出来る。
(4)本発明は、(2)または(3)のボイラ制御システムにおいて、前記回路切断手段が、テストターミナルであることを特徴とするものである。
(4)に記載のボイラ制御システムによれば、回路切断手段として、テストターミナルを採用している。
このことにより、回路切断手段として、絶縁性、難燃性、耐衝撃性に優れ、安定的に且つ確実に回路を切断または接続することが出来るので、よりボイラトリップ移行シーケンスの起動を阻止出来、したがって、より安心してエアパージ作業を行うことが出来る。
本発明によれば、三方弁の誤操作や劣化による圧漏れ等により、圧力スイッチがオンしてしまうことによるボイラトリップへの移行を確実に防止できる。また、火炉を停止させることなく、運転中であっても、検出管内の掃除(エアパージ)を行うことが出来る。さらに、テストターミナルの使用により、確実にボイラトリップへの移行を阻止できると共に、エアパージ作業後における、ボイラトリップ移行シーケンスの復旧操作も簡単に出来る。
以下、本発明の実施の形態について図を参照して詳細に説明する。
図1は、本発明のボイラ制御システムの一例を示した図である。
図1に示すように、本発明のボイラ制御システムは、ボイラトリップ移行シーケンス回路200(または201:図示せず)と、それに含まれる圧力スイッチ100と、火炉ドラフト計105と、雑用空気供給手段102と、検出管104と、火炉103とにより構成される。
雑用空気供給手段102より、圧縮された雑用空気(0.7MPa程度)は、検出管104を介して、火炉103内部に注入される。このエアパージ作業が行われると、検出管104の内壁面に付着した灰等が除去される。この際、このエアパージにより検出管104に送り込まれた雑用空気の一部が、火炉ドラフト計105側に逆流し、火炉ドラフト計105に含まれる圧力スイッチが、設定値を超えてオンする。これにより、ボイラトリップ移行シーケンス回路200(または201)により、ボイラトリップ移行シーケンスが開始される。
〔圧力スイッチ及び第1のリレーがそれぞれ1つの場合〕
図2は、ボイラトリップ移行シーケンス回路200の一例(圧力スイッチ及び第1のリレーがそれぞれ1つの場合)を示した図である。図2を参照しながら、エアパージにより、ボイラトリップに移行する場合と移行しない場合、すなわち、テストターミナルが短絡している場合と(回路が)切断されている場合について説明する。
ここで、ボイラトリップ移行シーケンス回路200は、圧力スイッチ100と、第1のリレーであるリレー(電磁部とスイッチ部でワンセット)106と、第2のリレーであるリレー(電磁部とスイッチ部)108と、第3のリレーであるリレー110(電磁部とスイッチ部)と、ボイラトリップへの移行のトリガとなる信号を発生する第4のリレーであるリレー(電磁部)112と、リレー112の電磁部に電力が供給されないように回路を切断する回路切断手段であるテストターミナル113とにより構成される。尚、リレー108は遅延動作型リレーであって、電磁部に電力が供給されてから、スイッチ部が導通するまでに、例えば30秒程のタイムラグがある。
先ず、エアパージを行うことにより、ボイラトリップに移行する場合(テストターミナル113が短絡している場合)について説明する。
前述の通り、エアパージが行われると、検出管104からのエアパージの逆流(雑用空気の逆流)により圧力スイッチ100がオンする。これによりリレー106の電磁部に電力が供給され、リレー106のスイッチ部が導通する。リレー106のスイッチ部が導通すると、この場合、テストターミナル113は短絡状態であるので、リレー108の電磁部に電力が供給され、リレー108のスイッチ部が例えば30秒のタイムラグをもって導通する。リレー108のスイッチ部が導通すると、リレー110の電磁部に電力が供給され、リレー110のスイッチ部が導通する。これにより、リレー112の電磁部に電力が供給され、図示しないリレー112のスイッチ部が導通してボイラトリップに移行する。図示していないが、その後、タービントリップ、発電機トリップへと自動的に移行し、火炉103に関わる発電が停止することとなる。すなわち、エアパージ作業を行うことにより、発電が停止してしまうこととなる。
次に、本発明の目的である、火炉103が稼働中にエアパージを行っても、ボイラトリップに移行しない場合(テストターミナル113が切断されている場合)について説明する。
前述と同様に、エアパージが行われると、圧力スイッチ100がオンする。これによりリレー106の電磁部に電源が供給され、リレー106のスイッチ部が導通する。リレー106のスイッチ部が導通すると、この場合、テストターミナル113は回路切断状態であるので、リレー108の電磁部に電力が供給されない。すなわち、リレー106のスイッチ部が導通した段階にて、ボイラトリップ移行シーケンスが終了(中断)するので、ボイラトリップとなることはない。勿論、タービントリップ、発電機トリップへと移行し、発電の停止に至るようなことは無い。
以上(図2)の説明において、テストターミナル113は、第1のリレー(リレー106)のスイッチ部が導通した際に第2のリレー(リレー108)の電磁部に電力が供給されなくなる位置に配置されるとして説明したが、これに限られることは無く、例えば、図3に示される位置、すなわち第3のリレー(リレー110)のスイッチ部が導通した際に第4のリレー(リレー112)の電磁部に電力が供給されなくなる位置に配置するようにしても良い。さらに、テストターミナル113は、圧力スイッチ100がオンした際に、最終的にリレー112の電磁部に電力が供給されなくなる位置であれば、ボイラトリップ移行シーケンス回路201(または202)内の回路のどこに設けられていても良い。
次に、図3を参照して、エアパージにより、ボイラトリップに移行する場合と移行しない場合、すなわち、テストターミナルが短絡している場合と(回路が)切断されている場合について説明する。
尚、図3のボイラトリップ移行シーケンス回路201の構成については、テストターミナルを、リレー110のスイッチ部が導通した際にリレー112の電磁部に電力が供給されなくなる位置に配置した以外、図2のボイラトリップ移行シーケンス回路200の場合と基本的に同一であるので、説明は省略する。
また、図3の動作についての説明であるが、ボイラトリップに移行する場合、すなわち、テストターミナルが短絡している場合の動作説明については、図2の場合と同様であるので説明は省略し、ボイラトリップに移行しない場合、すなわち、テストターミナルが切断されている場合について説明する。
エアパージが行われると、圧力スイッチ100がオンする。これによりリレー106の電磁部に電力が供給され、リレー106のスイッチ部が導通する。リレー106のスイッチ部が導通すると、リレー108の電磁部に電力が供給される。リレー108の電磁部に電力が供給されると、リレー110のスイッチ部が導通する。リレー110のスイッチ部が導通すると、この場合、テストターミナル113は回路切断状態であるので、すなわち、リレー110のスイッチ部が導通した段階にて、ボイラトリップ移行シーケンスが終了(中断)する。したがって、ボイラトリップとなることはない。勿論、タービントリップ、発電機トリップへと移行し、発電の停止に至るようなことは無い。
このように、ボイラトリップ移行シーケンス回路201では、第3のリレー(リレー110)のスイッチ部が導通する段階までボイラトリップ移行シーケンスが進行(ボイラトリップ移行シーケンス回路200では、第1のリレー(リレー106)のスイッチ部が導通する段階まで進行)するが、第4のリレー(リレー112)の電磁部に電力が供給されることは無いので、確実にボイラトリップへの移行を防止することが出来る。
図4は、テストターミナルの一例を示した図である。図4に示すように、テストターミナルは、2つのターミナル128,130と、該ターミナル128,130間に装着され、ターミナル128,130間を短絡する短絡部材129とにより構成される。そして、テストターミナルの短絡及び回路切断は、一般に、短絡部材129をターミナル128,130間に装着するかしないかによって行われるが、短絡状態にあるテストターミナルを、ボイラトリップ移行シーケンス回路に直接装着するか、外すかによって行うようにしても良い。
〔圧力スイッチ及び第1のリレーがそれぞれ複数の場合〕
図5は、ボイラトリップ移行シーケンス回路202の一例(圧力スイッチ及び第1のリレーが複数個存在する場合:本実施の形態ではそれぞれ3つの場合)を示した図である。図5を参照しながら、エアパージにより、ボイラトリップに移行する場合と移行しない場合、すなわち、テストターミナルが短絡している場合と(回路が)切断されている場合について説明する。
このボイラトリップ移行シーケンス回路202では、圧力スイッチ2つ以上がオンしたときにボイラトリップ移行シーケンスが開始される。尚、圧力スイッチ2つ以上がオンしたときにボイラトリップ移行シーケンスが開始されるのは、計器(圧力スイッチ等)の誤動作によるボイラトリップを避けるためである。
また、このときのボイラ制御システムの構成は図6に示すとおりである。すなわち、図1の場合と比較して、検出管が3つ(検出管104a,104b,104c)、火炉ドラフト計が3つ(火炉ドラフト計105a,105b,105c)雑用空気供給手段が2つ(雑用空気供給手段102a,102b)、圧力スイッチが3つ(圧力スイッチ115,116,117)で構成されている。ここで、雑用空気供給手段は1つで構成するようにしても良い。
図5に示すように、ボイラトリップ移行シーケンス回路202は、圧力スイッチ115〜117と、リレー(電磁部とスイッチ部a,bでワンセット)123,124,125と、リレー(電磁部とスイッチ部でワンセット)108,110と、ボイラトリップへの移行のトリガとなる信号を発生するリレー(電磁部)112と、リレー112の電磁部に電力が供給されないように回路を切断する回路切断手段であるテストターミナル127とにより構成される。尚、リレー108は遅延動作型リレーであって、電磁部に電力が供給されてから、スイッチ部が導通するまでに、例えば30秒程のタイムラグがある。
先ず、エアパージを行うことにより、ボイラトリップに移行する場合(テストターミナル127が短絡している場合)について説明する。尚、本実施の形態では、圧力スイッチ115及び116がオンした場合を例に説明を行う。
前述の通り、エアパージが行われると、検出管104a及び104bからのエアパージの逆流(雑用空気の逆流)により圧力スイッチ115及び116がオンする。これによりリレー123及び124の電磁部に電力が供給され、リレー123のスイッチ部a及びスイッチ部bが導通すると共に、リレー124のスイッチ部a及びスイッチ部bが導通する。すなわち、リレー123のスイッチ部a及びリレー124のスイッチ部aが導通して、回路(電流の流れる道)が形成される。
リレー123のスイッチ部a及びリレー124のスイッチ部aが導通すると、この場合、テストターミナル127は短絡状態であるので、リレー108の電磁部に電力が供給され、リレー108のスイッチ部が例えば30秒タイムラグをもって導通する。リレー108のスイッチ部が導通すると、リレー110の電磁部に電力が供給され、リレー110のスイッチ部が導通する。これにより、リレー112の電磁部に電力が供給され、図示しないリレー112のスイッチ部が導通してボイラトリップへと移行する。図示していないが、その後、タービントリップ、発電機トリップへと自動的に移行し、火炉103に関わる発電が停止することとなる。すなわち、エアパージ作業を行うことにより、発電が停止してしまうこととなる。
次に、本発明の目的である、火炉103が稼働中にエアパージを行っても、ボイラトリップに移行しない場合(テストターミナル127が切断されている場合)について説明する。
前述と同様に、エアパージが行われると、圧力スイッチ115及び116がオンする。これにより、リレー123及び124の電磁部に電力が供給され、リレー123のスイッチ部a及びスイッチ部bが導通すると共に、リレー124のスイッチ部a及びスイッチ部bが導通する。すなわち、リレー123のスイッチ部a及びリレー124のスイッチ部aが導通して、回路(電流の流れる道)が形成される。
リレー123のスイッチ部a及びリレー124のスイッチ部aが導通すると、この場合、テストターミナル127は回路切断状態であるので、リレー108の電磁部に電力が供給されない。すなわち、リレー123のスイッチ部a及びリレー124のスイッチ部aが導通した段階にて、ボイラトリップ移行シーケンスが終了(中断)するので、ボイラトリップとなることはない。勿論、タービントリップ、発電機トリップへと移行し、発電の停止に至るようなことは無い。
以上(図5)の説明において、テストターミナル127は、リレー123のスイッチ部a及びリレー124のスイッチ部aが導通することにより形成される回路から、リレー108の電磁部に電力が供給されなくなる位置に配置されているとして説明したが、これに限られることは無く、例えば、図7に示される位置、すなわちリレー110のスイッチ部が導通した際にリレー112の電磁部に電力が供給されなくなる位置に配置するようにしても良い。さらに、テストターミナル127は、圧力スイッチ115及び116がオンした際に、最終的にリレー112の電磁部に電力が供給されなくなる位置であれば、ボイラトリップ移行シーケンス回路202(または203)内の回路のどこに設けられていても良い。
次に、図7を参照して、エアパージにより、ボイラトリップに移行する場合と移行しない場合、すなわち、テストターミナルが短絡している場合と(回路が)切断されている場合について説明する。
尚、図7のボイラトリップ移行シーケンス回路201の構成については、テストターミナルを、リレー110のスイッチ部が導通した際にリレー112の電磁部に電力が供給されなくなる位置に配置した以外、図5のボイラトリップ移行シーケンス回路202の場合と基本的に同一であるので、説明は省略する。
また、図7の動作についての説明であるが、ボイラトリップに移行する場合、すなわち、テストターミナルが短絡している場合の動作説明については、図5の場合と同様であるので説明は省略し、ボイラトリップに移行しない場合、すなわち、テストターミナルが切断されている場合について説明する。この場合も、圧力スイッチ115及び116がオンした場合を例に説明を行う。
エアパージが行われると、圧力スイッチ115及び116がオンする。これにより、リレー123及び124の電磁部に電力が供給され、リレー123のスイッチ部a及びスイッチ部bが導通すると共に、リレー124のスイッチ部a及びスイッチ部bが導通する。すなわち、リレー123のスイッチ部a及びリレー124のスイッチ部aが導通して、回路(電流の流れる道)が形成される。
リレー123のスイッチ部a及びリレー124のスイッチ部aが導通すると、リレー108の電磁部に電力が供給される。リレー108の電磁部に電力が供給されると、リレー110のスイッチ部が導通する。リレー110のスイッチ部が導通すると、この場合、テストターミナル127は回路切断状態であるので、リレー110のスイッチ部が導通した段階にて、ボイラトリップ移行シーケンスが終了(中断)する。したがって、ボイラトリップとなることはない。勿論、タービントリップ、発電機トリップへと移行し、発電の停止に至るようなことは無い。
このように、ボイラトリップ移行シーケンス回路203では、リレー110のスイッチ部が導通する段階までボイラトリップ移行シーケンスが進行(ボイラトリップ移行シーケンス回路202では、リレー123のスイッチ部a及びリレー124のスイッチ部aが導通する段階まで進行)するが、リレー112の電磁部に電力が供給されることは無いので、確実にボイラトリップへの移行を防止することが出来る。
以上、実施例について説明したが、本発明はこれに限られるものではなく、特許請求の範囲内での種々の設計変更及び修正を加えることができる。
本発明のボイラ制御システムの一例を示す図である。 本発明のボイラトリップ移行シーケンス回路200を示す図である。 本発明のボイラトリップ移行シーケンス回路201を示す図である。 テストターミナルの一例を示す図である。 本発明のボイラトリップ移行シーケンス回路202を示す図である。 本発明のボイラ制御システムの他の例を示した図である。 本発明のボイラトリップ移行シーケンス回路203を示す図である。 従来のボイラ制御システムの構成を示す図である。
符号の説明
100,115,116,117 圧力スイッチ
102,102a,102b 雑用空気供給手段
103 火炉
104,104a,104b,104c 検出管
105,105a,105b,105c 火炉ドラフト計
106,108,110,112,123,124,125 リレー
113,127 テストターミナル
200,201,202,203 ボイラトリップ移行シーケンス回路

Claims (4)

  1. 火炉と、
    前記火炉内の圧力を計測すると共に、該計測した値が所定の値を超えるとオンする圧力スイッチを含む火炉ドラフト計と、
    前記火炉内の圧力を、前記火炉ドラフト計へ導く検出管と、
    前記検出管の内部に付着した灰を除去するために、該検出管に対して火炉側に向かってエアパージを行う、雑用空気供給手段と、
    前記雑用空気供給手段より供給された雑用空気によって前記検出管に対してエアパージを行う際に、該エアパージに伴う圧力によって、前記火炉ドラフト計の圧力スイッチが動作することによる火炉を停止させるためのボイラトリップへの移行を、少なくとも前記エアパージの期間中、停止させる、ボイラトリップ移行シーケンス回路と、
    を備えたことを特徴とするボイラ制御システム。
  2. 前記ボイラトリップ移行シーケンス回路は、
    前記圧力スイッチと、
    該圧力スイッチがオンすることによって、そのスイッチ部が導通状態となる第1のリレーと、
    前記第1のリレーのスイッチ部が導通することで、所定時間遅延してそのスイッチ部が導通状態となる第2のリレーと、
    前記第2のリレーのスイッチ部が導通することで、そのスイッチ部が導通状態となり、ボイラトリップ信号が出力される契機となる第3のリレーと、
    前記ボイラトリップ信号を実際に出力する第4のリレーと、
    を備えて構成され、
    前記第1のリレーのスイッチ部が導通した際に前記第2のリレーの電磁部に電力が供給されなくなる位置または前記第3のリレーのスイッチ部が導通した際に前記第4のリレーの電磁部に電力が供給されなくなる位置に、エアパージ期間中にボイラトリップへの移行が行われないようにするための、前記第2のリレーの電磁部に電力を供給する回路または前記第4のリレーの電磁部に電力を供給する回路を切断する回路切断手段が設けられていることを特徴とする請求項1に記載のボイラ制御システム。
  3. 前記圧力スイッチ及び前記第1のリレーを複数有し、少なくとも2個の前記圧力スイッチがオンすることで前記複数の第1のリレーのスイッチ部が構成する回路のうちの少なくとも1つが導通して前記第2のリレーの電磁部に対して電力を供給し得る常態となることを特徴とする請求項2に記載のボイラ制御システム。
  4. 前記回路切断手段は、テストターミナルであることを特徴とする請求項2または3に記載のボイラ制御システム。
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