JP2008169668A - 基礎鉄筋ユニット、基礎鉄筋構造及び基礎鉄筋の連結具 - Google Patents

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Abstract

【課題】現場作業性に優れる基礎鉄筋ユニットと、その基礎鉄筋ユニットを用いた基礎鉄筋構造とを得る。
【解決手段】立ち上がり筋21に、鉄筋コンクリート基礎11に沿って延びる横鉄筋の上端主筋22、腹筋23、下端主筋24と、鉛直に延びる縦鉄筋のあばら筋25とを設けた。上端主筋22は長尺部22a及び短尺部22bを有している。同様に、腹筋23は長尺部23a及び短尺部23b、下端主筋24は、長尺部24a及び短尺部24bを有している。上端主筋22、腹筋23及び下端主筋24は、平面視においてL型形状に形成されている。このように構成された基礎鉄筋ユニット15において、一方の基礎鉄筋ユニット15の各短尺部22b、23b、24bと、他方の基礎鉄筋ユニット15の各長尺部22a、23a、24aとをそれぞれ重複するように設置した。そして、重複する箇所に連結具40を複数取り付けた。
【選択図】図3

Description

本発明は、基礎鉄筋ユニット、その基礎鉄筋ユニットを用いてなる基礎鉄筋構造、及び基礎鉄筋の連結具に関する。
一般に、住宅等の建物における鉄筋コンクリート造の基礎(以下、「鉄筋コンクリート基礎」という)の鉄筋を連結する手段として、結束線を用いて結束する手段が知られている。しかしながら、各鉄筋を結束線にて結束する作業を現場において全て行うのでは、現場における作業負担が大きく、しかも施工後の精度も現場作業者の技量に委ねられるものであって鉄筋コンクリート基礎の完成時のバラツキが発生し易い。
そこで、予め工場で鉄筋を組み付けて、基礎鉄筋をユニット化したものが提案されている(例えば、特許文献1参照)。具体的には、横鉄筋と縦鉄筋とが固定された状態の立ち上がり筋ユニットと、ベース主筋とベース配力筋とが固定された状態のベース筋ユニットとを回動可能に連結したものが提案されている。
これによれば、立ち上がり筋ユニットを垂直姿勢と水平姿勢の間で起伏させることができる。このため、現場において、立ち上がり筋ユニットを起こすだけで簡単に基礎鉄筋として用いることができる。その結果、鉄筋の組付作業の負担が軽減され、現場作業性の向上を図ることができるものとされている。
特開2005−171494号公報
しかしながら、特許文献1に示されたユニット化の技術においても、依然として結束線や継手筋を用いて鉄筋同士を連結する必要がある。すなわち、基礎鉄筋ユニットを単体で使用する場合には、結束線等を用いる必要はない。しかし、一般的には基礎鉄筋ユニットを複数使用して配筋せざるを得ない。この場合、基礎鉄筋ユニット同士を連結する必要があることから、従来の形態のように結束線等を用いて連結する必要がある。
特に、鉄筋コンクリート基礎の立ち上がり部分のコーナ部では、一方の鉄筋端部と他方の鉄筋端部とを水平になるように近接させ、そこに略直角に屈曲されたコーナ補強筋等の継手筋を沿わせ、両鉄筋端部と継手筋とを結束線により結束することで連結しなければならない。なお、コーナ部以外のT字交差部あるいは十字交差部においても同様に継手筋を用いざるを得ない。
ここで、略直角に屈曲された継手筋を用いる場合には、現場において、直線状の鉄筋を所定の長さ寸法に切断し、その中央で略直角に折り曲げて加工したものを用いることが一般的である。このため、継手筋の長さ不足が発生する可能性も否定できず、最悪の場合、継手筋の付け忘れ等の問題も生じ得る。このように、鉄筋の組付作業の多くは現場施工に委ねられており、現場の作業負担が大きなものとなっている。
したがって、上述した基礎鉄筋のユニット化の技術であっても、継手筋の長さ不足や付け忘れ等の問題を解決するには至っておらず、現場作業性の向上という観点では未だ不十分であると考えられる。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、現場作業性に優れた基礎鉄筋ユニットとその基礎鉄筋ユニットを用いた基礎鉄筋構造を提供することを主たる目的とするものである。また、このような基礎鉄筋ユニット同士を連結するに適した連結具を提供することを更なる目的とするものである。
本発明は、上記課題を解決するために、以下の手段を採用した。
すなわち、第1の発明では、鉄筋コンクリート造の基礎における立ち上がり部に適用される立ち上がり筋が複数の鉄筋によって予め組み付けられた基礎鉄筋ユニットであって、前記各鉄筋により構成されて基礎に沿って延びる長尺部と、前記各鉄筋により構成されるとともに前記長尺部よりも短く形成され、前記長尺部の少なくとも一方の端部から当該長尺部の延びる方向と略直角方向に延びる短尺部とを一体的に備えていることを特徴とする。
第1の発明によれば、基礎に沿って延びる長尺部と、その長尺部の少なくとも一方の端部から当該長尺部の延びる方向と略直角方向に延びる短尺部とが一体的に備えられて、基礎鉄筋ユニットが構築されている。これにより、例えば、鉄筋コンクリート基礎のコーナ部において、一方の基礎鉄筋ユニットの短尺部と他方の基礎鉄筋ユニットの長尺部とを重ね合わせるように設置させることで、一方の基礎鉄筋ユニットの短尺部を継手筋として機能させることができる。この場合、別体の継手筋を用いる必要がないことから、従来の施工形態のような継手筋の付け忘れが生じることはない。また現場で継手筋を折り曲げ加工等により製作する必要もないことから、継手筋の長さ不足が生じることもない。その結果、鉄筋の組付作業の負担が軽減され、現場作業性の向上を図ることができる。
第2の発明では、第1の発明において、前記長尺部と短尺部とにより、設置状態における平面視で全体としてL型形状となるように形成されていることを特徴とする。
第2の発明によれば、長尺部と短尺部とにより、設置状態における平面視で全体としてL型形状となるように形成される。このため、T型形状の基礎鉄筋ユニットを構築するような場合と比較して簡易な構造であるため、製造が容易となる。その結果、基礎鉄筋ユニットの製造コストを低減することができる。
第3の発明では、第2の発明において、前記長尺部及び短尺部の合計長さの鉄筋が折り曲げられることにより、前記L型形状に形成されていることを特徴とする。
第3の発明によれば、長尺部及び短尺部の合計長さの鉄筋を折り曲げることにより、L型形状の鉄筋が形成される。このため、それぞれが別体の長尺部と短尺部とを溶接等により固定してL型形状の鉄筋を形成する場合と比較して、容易に製造することができる。
第4の発明では、第1乃至第3のいずれかの発明において前記長尺部及び短尺部は、上下に間隔をおいて平行に延びる複数本の横鉄筋を備えており、少なくとも前記長尺部は、基礎の延びる方向に間隔をおいて上下方向に延びるとともに前記各横鉄筋に連結された複数本の縦鉄筋とを備えていることを特徴とする。
第4の発明によれば、主筋や腹筋等の複数の横鉄筋や、あばら筋等の複数の縦鉄筋が、予めユニット製造工場においてユニット化されることにより、施工現場における横鉄筋及び縦鉄筋の組み付け作業が不要となる。
第5の発明では、第4の発明において、前記横鉄筋は、端部が前記縦鉄筋の連結されていない自由端とされていることを特徴とする。
第5の発明によれば、横鉄筋の端部が自由端である。これにより、一方の基礎鉄筋ユニットと他方の基礎鉄筋ユニットとを連結する際に、他方の基礎鉄筋ユニットの配筋構造に影響されることなく、好適に連結することができる。すなわち、仮に横鉄筋の端部が縦鉄筋により固定されている状態の基礎鉄筋ユニットを他方の基礎鉄筋ユニットに連結しようとした場合、当該縦鉄筋と他方の基礎鉄筋ユニットの縦鉄筋との配筋構造の関係から、当該縦鉄筋が構造的に不要なものとなり鉄筋の無駄が発生したり、当該縦鉄筋と他方の縦鉄筋とが重なり合って干渉したりするおそれがある。このため、横鉄筋の端部を自由端とし、横鉄筋の端部の連結を他方の基礎鉄筋ユニットに委ねることで、このような問題を回避することができる。
第6の発明では、第1乃至第5のいずれかの発明に記載の基礎鉄筋ユニットが複数用いられ、基礎鉄筋ユニットの長尺部の一部と他の基礎鉄筋ユニットの短尺部とが重ね合わされた状態で設置され、当該重複箇所において連結手段により連結されていることを特徴とする。
第6の発明によれば、第1乃至第5のいずれかの発明に記載の基礎鉄筋ユニットを複数用い、所定の基礎鉄筋ユニットの長尺部と、他の基礎鉄筋ユニットの短尺部とが重複するように設置され、当該重複箇所において連結手段により連結された基礎鉄筋構造が得られる。このため、第1乃至第5のいずれかの発明に記載の基礎鉄筋ユニットが奏する効果を基礎鉄筋構造において享受することができる。
第7の発明では、第6の発明において、前記連結手段は、一対の鉄筋が重ね合わされた箇所で一方の鉄筋が挿入された状態で保持する第1保持部と、他方の鉄筋が挿入された状態で保持する第2保持部とを備えてなる連結具であることを特徴とする。
第7の発明によれば、基礎鉄筋ユニットの鉄筋が重なり合う箇所において、連結具に備えられた第1保持部によって一方の鉄筋が挿入された状態に保持され、第2保持部によって他方の鉄筋が挿入された状態に保持される。これにより、一般に行われる結束線を使用した煩雑な鉄筋組付作業を行う必要がないため、一層の現場作業性の向上を図ることができる。
第8の発明では、鉄筋コンクリート造の基礎における鉄筋同士を連結する連結具であって、一対の鉄筋が重ね合わされた箇所で一方の鉄筋が挿入された状態で保持する第1保持部と、他方の鉄筋が挿入された状態で保持する第2保持部とを備えていることを特徴とする。
第8の発明によれば、鉄筋コンクリート造の基礎における鉄筋同士が重なり合わされた箇所において、連結具に備えられた第1保持部により一方の鉄筋が挿入された状態に保持され、第2保持部により他方の鉄筋が挿入された状態に保持される。これにより、一般に行われる結束線を使用した煩雑な鉄筋組付作業を要せず、鉄筋コンクリート造の基礎の基礎鉄筋同士を容易に連結することができる。この場合、連結具の用途は、基礎鉄筋ユニットの立ち上がり部同士の連結に限定されない。例えば、ベース筋ユニット同士の連結や、あるいはユニットとして構成されていない鉄筋同士の連結など、基礎鉄筋の組付けにおいて幅広く用いることができる。その結果、基礎鉄筋の組付作業の現場作業性を向上することが可能となる。
第9の発明では、第8の発明において、前記第1保持部及び第2保持部は筒状に形成されていることを特徴とする。
第9の発明によれば、第1保持部及び第2次保持部が筒状に形成される。このため、筒状に形成された第1保持部及び第2次保持部に鉄筋をそれぞれ挿入するだけで、容易に重なり合う鉄筋同士を連結することができる。さらに筒状の連結具に鉄筋が内包される構成のため、好適に鉄筋が挿入された状態に保持することができる。なお、筒状とは鉄筋の外周全体を完全に包囲する形状でなくてもよく、例えばC型のように一部が開放された筒状であってもよい。
第10の発明では、第8又は第9の発明において、前記第1保持部及び第2保持部は、それらが保持する鉄筋の延びる方向に沿って開放線が形成されており、当該開放線によって前記鉄筋の挿入空間を開放可能とされていることを特徴とする。
第10の発明によれば、第1保持部及び第2保持部が開放線から鉄筋の挿入空間を開放可能とされているため、開いた状態の第1保持部及び第2保持部上にそれぞれ鉄筋を設置して、第1保持部及び第2保持部を閉じることで、鉄筋を連結具内に挿入した状態に保持することができる。すなわち、連結具の開閉動作によって鉄筋同士を連結させることができる。この場合、基礎鉄筋への取り付けが容易となり、組付の作業効率を高めることができる。
第11の発明では、第8乃至第10の発明において、前記第1保持部及び第2保持部の各内周部に、異形鉄筋に形成されている節と係合する係止部が設けられていることを特徴とする。
第11の発明によれば、連結具に異形鉄筋が挿入された状態において、異形鉄筋に形成されている節が、第1保持部及び第2保持部の各内周部に設けられている係止部により係合される。このため、異形鉄筋は挿入方向への移動が規制され、重ね合わされた鉄筋の位置関係がずれないように保持することができる。
第12の発明では、第8乃至第11の発明において、前記第1保持部及び第2保持部には、両保持部の内部にコンクリートが入り込むための開口部が設けられていることを特徴とする。
第12の発明によれば、第1保持部及び第2保持部に設けられた開口部から、コンクリートが両保持部の内部に入り込む。具体的には、型枠内にコンクリートを充填する際に、第1保持部及び第2保持部に設けられた開口部からコンクリートが連結具内に入り込むこととなる。このため、屋外に露出されている状態の鉄筋だけでなく、連結具内に保持されている鉄筋にもコンクリートが付着する。これにより、鉄筋は連結具内においてもコンクリートとの付着力を確保することができる。
第13の発明では、第8乃至第12の発明において、前記第1保持部の一方の端部と第2保持部の他方の端部とに、それぞれ鉄筋の端部と当接される当接部が設けられていることを特徴とする。
第13の発明によれば、第1保持部の一方及び第2保持部の他方にそれぞれ形成された当接部に、挿入された鉄筋の端部が当接される。これにより、鉄筋を位置決めすることができ、鉄筋同士の所定の重ね長さを好適に確保することができる。
以下に、一実施の形態について図面を参照しつつ説明する。なお、図1は一実施形態における基礎鉄筋ユニットを示すための鉄筋コンクリート基礎のコーナ部斜視図、図2はT字交差部及び十字交差部を含む基礎の平面図、図3は他の基礎鉄筋ユニットとの連結状態を示す斜視図である。
図1に示されるように、鉄筋コンクリート基礎11は、住宅等の建物に用いられる鉄筋コンクリート造の布基礎として構成されている。なお、本実施形態での配筋構造は、シングル配筋である。まず、鉄筋コンクリート基礎11のコーナ部13(図2参照)への適用例について説明する。
鉄筋コンクリート基礎11は、コンクリート12と複数の基礎鉄筋ユニット15とを含んで構成されている。基礎鉄筋ユニット15は、立ち上がり筋21とベース筋31とから構成されている。なお、本実施形態では、立ち上がり筋21とベース筋31とは一体的に形成されている。
立ち上がり筋21は、略水平に設置されているベース筋31に対して略垂直に立ち上げられた状態で連結されている。立ち上がり筋21は、鉄筋コンクリート基礎11に沿って延びる横鉄筋としての上端主筋22、腹筋23及び下端主筋24と、鉛直に延びる縦鉄筋としてのあばら筋25とを備えている。
具体的には、立ち上がり筋21の上端に上端主筋22が、下端に下端主筋24が、それらの略中央に腹筋23が、それぞれ平行となるように配設されている。そして、これら上端主筋22、腹筋23及び下端主筋24は、あばら筋25に溶接等によって予め固定されて間隔保持されている。これら上端主筋22、腹筋23、下端主筋24及びあばら筋25は、一般的に布基礎に用いられる異形鉄筋によって構成されている。
上端主筋22は、長尺部22aと、その長尺部22aの端部から当該長尺部22aの延びる方向とほぼ直角方向に延びる短尺部22bとを有している。腹筋23は、長尺部23aと、その長尺部23aの端部から当該長尺部23aの延びる方向とほぼ直角方向に延びる短尺部23bとを有している。同様に、下端主筋24は、長尺部24aと、その長尺部24aの端部から当該長尺部24aの延びる方向とほぼ直角方向に延びる短尺部24bとを有している。
上端主筋22、腹筋23及び下端主筋24の各短尺部は、各長尺部よりも短く形成されている。また、上端主筋22及び下端主筋24の直径は同一寸法であり、腹筋23の直径はそれらの直径よりも小さいものを用いている。このため、上端主筋22の短尺部22b及び下端主筋24の短尺部24bの長さ寸法は互いに同一寸法として形成され、腹筋23の短尺部23bの長さ寸法は、それらの長さ寸法よりも短く形成されている。
上端主筋22、腹筋23及び下端主筋24の各長尺部22a、23a、24aの長さ寸法は、同一寸法に形成され、これら各端部は、ベース筋31の端部から更に突出するようにして延長されている。
上端主筋22、腹筋23及び下端主筋24の各長尺部22a、23a、24aは、ベース筋31の上方に設置されるとともに、これらの短尺部22b、23b、24bは、コーナ部13を介して、他方のベース筋31(図3参照、向かって右側のベース筋31)の上方に設置されている。このため、上端主筋22、腹筋23及び下端主筋24は、配筋された状態において、平面視で全体としてL型形状となっている。また、上端主筋22は、長尺部22a及び短尺部22bの合計長さの鉄筋が折り曲げられることでL型形状に形成されている。腹筋23及び下端主筋24も、同様に長尺部23a及び短尺部23bの合計長さの鉄筋、又は長尺部24a及び短尺部24bの合計長さの鉄筋が折り曲げられることでL型形状に形成されている。
あばら筋25は、鉄筋コンクリート基礎11の延びる方向に所定間隔をおいて複数形成されている。具体的には、上端主筋22の長尺部22a(腹筋23の長尺部23a、下端主筋24の長尺部24a)の一端から他端に至るまで所定間隔をおいて複数形成されている。これらあばら筋25の一端は、下端主筋24の下面を介して、後述する屋内側のベース配力筋32に溶接等により固定されている。この場合、上端主筋22、腹筋23及び下端主筋24の短尺部側の各端部は、あばら筋25とは交差していない。したがって、当該各端部は、あばら筋25に固定されておらず、自由端として構成されている。
ベース筋31は、鉄筋コンクリート基礎11に沿って平行に延びる一対のベース配力筋32と、鉄筋コンクリート基礎11の幅方向に延びて前記両ベース配力筋32に溶接等にて固定されている複数本のベース主筋33とを備えている。ベース主筋33は、鉄筋コンクリート基礎11が延びる方向に所定間隔をおいて複数形成されている。具体的には、あばら筋25が形成されている間隔と略同一間隔に形成されている。これらベース主筋33の両端に、鉄筋コンクリート基礎11に沿って延びるベース配力筋32がそれぞれ配設されている。ベース配力筋32及びベース主筋33は、一般に布基礎に用いられる異形鉄筋により構成されている。
なお、基礎鉄筋ユニット15は、立ち上がり筋21及びベース筋31が予め工場で組み付けられたものが現場に搬入される。これにより、基礎の施工現場において、立ち上がり筋21とベース筋31との組付作業を行う必要がないため、現場の作業負担を軽減することができる。
次に、複数の基礎鉄筋ユニット15同士が連結された状態について、図3を参照しつつ説明する。なお、説明の便宜上、図3に示される基礎鉄筋ユニット15のうち、向かって左側の基礎鉄筋ユニット15を「一方の基礎鉄筋ユニット15」、向かって右側の基礎鉄筋ユニット15を「他方の基礎鉄筋ユニット15」と称する。
図3に示されるように、他方の基礎鉄筋ユニット15は、一方の基礎鉄筋ユニット15が延びる方向に対して直角に位置するように設置されている。具体的には、他方の上端主筋22の長尺部22aにおける自由端側と、一方の上端主筋の短尺部22bとが重複するように設置されている。同様に、他方の腹筋23の長尺部23aにおける自由端側と一方の短尺部23bとが重複し、他方の下端主筋24の長尺部24aと一方の下端主筋24の短尺部24bとが重複するように設置されている。
そして、上端主筋22同士、腹筋23同士及び下端主筋24同士が重複する箇所には、鉄筋コンクリート基礎11の延びる方向に所定間隔をおいて、連結具40が複数配設されている。本実施形態では、上端主筋22同士の重複箇所には3つ配設されている。腹筋23同士の重複箇所には2つ配設されている。下端主筋24同士の重複箇所には3つ配設されている。この構成では、上端主筋22、腹筋23及び下端主筋24の各短尺部22b、23b、24bを継手筋として機能させることができる。
上記の立ち上がり筋21の設置状態においては、他方のベース筋31は、コーナ部13近傍にて、当該ベース筋31の端部に位置するベース主筋33と、一方のベース筋31に配設されている屋内側のベース配力筋32に当接されて設置されている。
なお、一方の基礎鉄筋ユニット15の長尺部側における端部は、上記の連結形態と同様の形態により、さらに別の基礎鉄筋ユニット15の短尺部側における端部に連結されることとなる。
以下に、T字交差部51及び十字交差部52への適用例について、図2を参照しつつ説明する。なお、上端主筋22同士、腹筋23同士及び下端主筋24同士の連結方法はほぼ同様のため、上端主筋22の連結態様を例に説明する。
図2に示されるように、T字交差部51であれば、一方の上端主筋22の長尺部22aにおける中途位置に、他方の上端主筋22の短尺部22bを水平かつ平行に近接させて、連結具40により連結固定する。
また、十字交差部52であれば、一方の上端主筋22の長尺部22aにおける中途位置に、他方の上端主筋22の短尺部22bを水平かつ平行に近接させて、連結具40により連結固定する。それとともに、一方の基礎鉄筋ユニット15を挟むようにして他方の基礎鉄筋ユニット15とは反対側の上端主筋22の長尺部22aにおける中途位置に、さらにこれらとは別の基礎鉄筋ユニット15における上端主筋22の短尺部bを水平かつ平行に近接させて連結固定する。このようして、十字交差部52における連結固定が行われる。
この場合、上端主筋22の長尺部22a中途位置に連結される上端主筋22は、その両端から長尺部22aの延びる方向と直角方向に延びる短尺部22bがそれぞれ形成されている。より詳細には、短尺部22bは互いに反対方向へ延びている。このため、配筋された状態では、平面視において全体として略Z型形状に形成されている。すなわち、立ち上がり筋21に備える基礎鉄筋は、長尺部の端部に短尺部が構成されるものであればよく、L型形状に限定されないものである。したがって、短尺部が長尺部の両端において同じ側へ延びるコ字型形状であってもよい。
次に上記連結具40について、図4を参照しつつ説明する。なお、図4(a)は連結具40が閉じた状態を示す斜視図、(b)は連結具40が開いた状態を示す斜視図、(c)は基礎鉄筋が連結具40により連結された状態を示す断面図である。
図4(a)に示されるように、連結具40は、中空円筒状の第1保持部41と同じく中空円筒状の第2保持部42とを備えている。第1保持部41は、筒部を縦割りした形状とされる第1蓋部41aと第1底部41bとを有している。第2保持部42も同様に、筒部を縦割りした形状とされる第2蓋部42aと第2底部42bとを有している。なお、連結具40は、十分な強度を有する塩化ビニル等の硬質プラスチックや金属等によって形成されている。
ここで、図4(b)に示されるように、第1蓋部41aと第2蓋部42aとは縦割りされた開放側を同じ向きにしつつ長手方向が一致するように配設されており、互いに突き合わされた軸線方向に延びる辺の全体が一体化されている。第1底部41bと第2底部42bとの関係も同様である。さらに、第1蓋部41aの第2蓋部42aに連結された辺とは反対側の辺と、第1底部41bの第2底部42bに連結された辺とは反対側の辺とが、連結部43によって連結されている。そして、第1蓋部41a及び第2蓋部42aと、第1底部41b及び第2底部42bとは、連結部43を中心として図4(b)に示された開放状態と図4(a)に示された閉鎖状態とを採り得るようになっている。
図4(a)には、第1蓋部41a及び第2蓋部42aと、第1底部41b及び第2底部42bとを閉じた状態における開放線44が示されている。この開放線44を挟んで両側に配置される第2蓋部42a及び第2底部42bには、それぞれ係止爪47が設けられている。これにより、第1蓋部41a及び第2蓋部42aが図4(b)の開放状態から図4(a)に示されるように閉じられた場合、係止爪47同士が係合されて、図4(a)に示される閉鎖状態を維持することができるようになっている。
第1蓋部41a、第1底部41b、第2蓋部42a及び第2底部42bには、連結具40の長手方向に所定間隔をおいて開口部45が複数形成されている。開口部45は、筒部の内外に連通されるようになっており、筒部の周方向に沿って細長く形成されている。また、第1蓋部41a、第1底部41b、第2蓋部42a及び第2底部42bの各内面には、連結具40の長手方向に所定間隔をおいて係合突起部46が複数形成されている。各係合突起部46は、例えば四角柱形状に形成されている。
次に連結具40による基礎鉄筋の連結状態を図4(c)を参照しつつ説明する。なお、図4(c)は、連結具40が取り付けられている上端主筋22、腹筋23及び下端主筋24のうち、上端主筋22同士の連結状態を示したものである。
図4(c)に示されるように、互いに重複するように配設された上端主筋22のうち、一方の上端主筋22が第1保持部41に、他方の上端主筋22が第2保持部42に包囲された状態となっている。
そして、第1保持部41及び第2保持部42の各内面に形成されている係合突起部46は、上端主筋22に形成されている節22cにそれぞれ係合されて、連結具40に対して上端主筋22の長手方向への移動を規制している。したがって、各上端主筋22の引張力Pが作用しても一定以上に上端主筋22が長手方向へ移動することがない。
また、連結具40による各上端主筋22の連結状態において、開口部45の存在により、各上端主筋22の連結具40内周部が、連結具40の外周部と連通された状態となっている。
以上説明した基礎鉄筋ユニット15、これを利用した基礎鉄筋構造及び連結具40によれば、以下に示す有利な効果が得られる。
立ち上がり筋21に、長尺部及び短尺部を有する上端主筋22、腹筋23及び下端主筋24を設けた。そして、上端主筋22、腹筋23及び下端主筋24の各短尺部22b、23b、24bと、他方の上端主筋22、腹筋23及び下端主筋24の各長尺部22a、23a、24aとをそれぞれ重複するように設置した。これにより、当該各短尺部22b、23b、24bを継手筋として機能させることができる。この場合、基礎鉄筋ユニット15とは別体の継手筋を用いる必要がないことから、従来の施工形態のような継手筋の付け忘れが生じることはない。また現場で継手筋を折り曲げ加工等により製作する必要もないことから、継手筋の長さ不足が生じることもない。その結果、鉄筋の組付作業の負担が軽減され、現場作業性の向上を図ることができる。
上端主筋22、腹筋23及び下端主筋24を、それぞれの長尺部と短尺部との合計長さの鉄筋を折り曲げることによってL型形状に形成した。これにより、別体の長尺部と短尺部とを溶接等により固定してL型形状に形成する製造方法と比較して、容易に製造することができる。しかも無駄な鉄筋材料が発生することもないため、一層製造コストの低減を図ることができる。
上端主筋22、腹筋23及び下端主筋24の短尺部側の各端部を自由端として構成した。これにより、上端主筋22、腹筋23及び下端主筋24の各短尺部22b、23b、24bと、他方の立ち上がり筋21に設けられている上端主筋22、腹筋23、下端主筋24の各長尺部22a、23a、24aとをそれぞれ好適に連結することができる。
すなわち、上端主筋22、腹筋23及び下端主筋24の短尺部側の各端部が、あばら筋25によって固定されている状態の立ち上がり筋21を他方の立ち上がり筋21に連結しようとした場合、当該あばら筋25と、他方のあばら筋25との配筋構造の関係から、当該あばら筋25が構造的に不要なものとなり鉄筋の無駄が発生したり、当該あばら筋25と他方のあばら筋25とが重なり合って干渉したりするおそれがある。このため、上端主筋22、腹筋23及び下端主筋24の短尺部側の各端部を自由端とし、当該各短尺部22b、23b、24bの連結を他方の立ち上がり筋21に委ねることで、このような問題を回避することができる。
連結具40を中空筒状の第1保持部41及び第2保持部42を備える構成とした。これにより、上端主筋22等が挿入された状態に保持され、上端主筋22同士等を連結することができる。その結果、一般に行われる結束線による煩雑な鉄筋組付作業を行う必要がない。
連結具40を、開放線44を開放端とし、連結部43を中心として開閉可能とした。これにより、連結具40の開閉動作によって上端主筋22同士等を連結することができる。この場合、上端主筋22等への取り付けが容易となり、組付の作業効率を高めることができる。
連結具40に係止爪47を設け、係止爪47の隣り合う端部同士を係合させることで、連結具40を閉じた状態に保持できる構成とした。これにより、型枠内にコンクリートを充填する際に、コンクリートの流圧によって、連結具40が上端主筋22等から抜け落ちることを抑制することができる。
連結具40に、当該連結具40の多数の開口部45を形成した。これにより、型枠内にコンクリートを充填する際に、開口部45からコンクリートが連結具40内に入り込むこととなる。このため、例えば、外部に露出されている状態の上端主筋22だけでなく、連結具40内に保持されている上端主筋22にもコンクリートが付着する。したがって、連結具40内においても、コンクリートとの付着力を確保することができる。
連結具40の内面に、多数の係合突起部46を形成した。このため、例えば上端主筋22に連結具40が取り付けられた状態において、係合突起部46と上端主筋22の節22cとが係合される。これにより、上端主筋22は軸線方向への移動が規制され、より確実に連結することができる。また、一方の上端主筋22に働く引張力Pが他方の上端主筋22に好適に伝達され、連結された両上端主筋22全体として引張力Pに抵抗することができる。
なお、以上説明した実施の形態に限らず、例えば以下に別例として示した形態で実施することもできる。
上記実施の形態では、鉄筋コンクリート基礎11を布基礎としたが、特定の基礎の種類に限定されるものではない。例えば、べた基礎、独立基礎あるいはこれらを組み合わせた鉄筋コンクリート基礎11などでもよい。
上記実施の形態では、基礎鉄筋ユニット15をシングル配筋の布基礎に適用したが、例えばダブル配筋などでもよく、特定の配筋構造に限定されるものではない。
上記実施の形態では、基礎鉄筋ユニット15は、立ち上がり筋21及びベース筋31が一体的に形成されている構成としたが、立ち上がり筋21及びベース筋31がそれぞれ別体のユニットとして構成され、現場でそれらを組付ける構成としてもよい。このように構成すれば、基礎鉄筋ユニット15を現場へ搬入する際に、トラック等の運搬車に無駄なく積載することができる。勿論、立ち上がり筋21がベース筋31に対して折畳み可能なユニットとして構成することもできる。さらに、基礎鉄筋ユニット15のL型折り曲げ部位を折畳み可能とすることによって搬送容易性を一層高めることもできる。
上記実施の形態では、上端主筋22の短尺部22b及び下端主筋24の短尺部24bの長さ寸法を同一寸法として形成し、腹筋23の短尺部23bの長さ寸法をそれらの長さ寸法よりも短く形成した。そして当該短尺部側の各端部を自由端として構成したが、これに限定されない。
例えば、図5(a)に示されるように、上端主筋22、腹筋23及び下端主筋24の各短尺部22b、23b、24bの長さ寸法を同一寸法として形成してもよい。また、図5(b)に示されるように、各短尺部22b、23b、24bに、複数(例えば2本)のあばら筋25を組み付けて固定端としてもよい。
上記実施の形態では、連結具40の第1保持部41及び第2保持部42の形状を中空円筒状としたが、これを次のように変更してもよい。
すなわち、図6(a)に示されるように、第1保持部41及び第2保持部42の長手方向における互いに異なる端部に当接部48をそれぞれ設けてもよい。これによれば、例えば、両保持部41,42に保持されている上端主筋22の端部が当接部48に当接され、当接部48よりも挿入方向の先端側への移動が規制される。その結果、上端主筋22の短尺部22bと、他方の上端主筋22の長尺部22aとが位置決めされ、所定の重ね長さを好適に確保することができる。また、上記のように当接部48を設けた場合には、第1保持部41及び第2保持部42の長手方向両端部が、長手方向中間部より強化されたものとなり、これにより鉄筋の連結力を高めることができる。このような連結具40の長手方向両端部を中間部より強化する構造としては、上記のように当接部48を設けることに限定されず、例えば長手方向両端部にフランジを形成するなどして強化することもできる。
上記実施の形態では、連結具40を、その開放状態と閉鎖状態とが得られるように連結部43を中心として回動可能に形成したが、これを次のように変更してもよい。
すなわち、例えば図6(b)に示されるように、別体の連結片61、62により、連結具60を構成してもよい。この場合、引掛け部63aと当該引掛け部63aにはめ込まれる突起部63bとからなる係止部63をそれぞれ設けることで、連結具60を閉じた状態に保持できる。具体的には、一方の連結片61の両端に突起部63bをそれぞれ形成し、他方の連結片62の両端に引掛け部63aをそれぞれ形成する。そして突起部63bに引掛け部63aをそれぞれ引掛けるようにして係合させることで連結具60を閉じた状態に保持することができる。
また、図6(c)に示されるように、一方の連結片61の一端に引掛け部63aを形成するとともに他端に突起部63bを形成し、他方の連結片62の一端に引掛け部63aを形成するとともに他端に突起部63bを形成してもよい。これによれば、連結片61と連結片62とは、全体として同一形状をなしているため、1種類の部品で済み、部品管理を容易に行うことができる。
また、図6(d)に示されるように、底部71の両端にそれぞれ蓋部72を形成し、底部71と各蓋部72との連結部分を介して、各蓋部72を開閉可能とする構成としてもよい。この場合、連結具70を閉じた状態に保持する方法としては、各蓋部72を底部71中央に当接させた状態において、蓋部72同士を係合させてもよく、あるいは各蓋部72を底部71中央に係合させてもよい。これによれば、一方の上端主筋22のみを挿入された状態に保持することができる。その結果、例えば、予め一方の上端主筋22に連結具70を取り付けておき、他方の上端主筋22との重ね長さを調節したうえで、他方の上端主筋22に連結具70を取り付けることもできる。
さらに、図6(e)に示されるように、横断面(長手方向に直交する断面)がC字状となる溝部81、82を有する連結具80としてもよい。この場合、各溝部81、82はその開口部が外力により拡がるように弾力を有したものとし、溝部81、82は当接した状態で固定する。これによれば、連結具80を上端主筋22等に強く押し込むだけで各溝部81、82の開口部が弾力に抗して拡がり、これにより上端主筋22等を取り付けることができる。このため、例えば上述の連結具60のように、鉄筋に取り付ける際に、連結片61を上端主筋22に嵌合させた状態を維持したまま、連結片62を連結片61に係合させて取り付ける必要がないため、上端主筋22等への取り付けが容易となる。また開口部45からコンクリート12が入り込むだけでなく、溝部81、82の開口部からも入り込み、コンクリート12との付着力をより確実に確保することができる。また、上記のようにC字状としたものかそれ以外の形状かにかかわらず、開口部が外力により拡がるような弾力を有するものであれば、鉄筋の径の誤差等に柔軟に対応させて連結作業を遂行することができる利点もある。
上記実施の形態では、連結具40の取り付け箇所として、布基礎の立ち上がり筋21の横鉄筋に取り付けた例を示したが、これに限定されない。すなわち、図7に示されるようにベタ基礎のベース筋55同士を連結する場合に用いることもできる。例えば、図7(a)に示されるように、鉄筋を折り曲げることにより形成される平面矩形枠状のベース筋55を複数並べる。具体的には、一方のベース筋55の一辺と他方のベース筋55の一辺とを水平かつ平行になるように隣接させて並べる。そして、隣接する両ベース筋55の一辺に1つ連結具40を取り付けて連結固定してもよい。また図7(b)に示されるように、隣接する両ベース筋55の一辺に複数(例えば2つ)の連結具40を取り付けて連結固定してもよい。これによれば、べた基礎のベース筋55同士を連結する場合においても、結束線による煩雑な鉄筋の組付け作業を行う必要がない利点がある。
一実施形態における基礎鉄筋ユニットを説明するための鉄筋コンクリート基礎のコーナ部斜視図。 T字交差部及び十字交差部を含む基礎の平面図。 他の基礎鉄筋ユニットとの連結状態を示す斜視図。 (a)連結具が閉じた状態を示す斜視図、(b)連結具が開いた状態を示す斜視図、(c)基礎鉄筋が連結具により連結された状態を示す一部横断面図。 (a)(b)基礎鉄筋ユニットにおける配筋の別例を示す斜視図。 (a)連結具の別例を示す横断面図、(b)(c)(d)(e)連結具の別例を示す縦断面図。 (a)(b)連結具の他の取り付け箇所を示す平面図。
符号の説明
11…鉄筋コンクリート基礎、12…コンクリート、13…コーナ部、15…基礎鉄筋ユニット、21…立ち上がり筋、22…上端主筋、22a…長尺部、22b…短尺部、23…腹筋、23a…長尺部、23b…短尺部、24…下端主筋、24a…長尺部、24b…短尺部、25…あばら筋、31…ベース筋、32…ベース配力筋、33…ベース主筋、40…連結具、41…第1保持部、42…第2保持部、43…連結部、44…開放線、45…開口部、46…係合突起部、47…係止爪。

Claims (13)

  1. 鉄筋コンクリート造の基礎における立ち上がり部に適用される立ち上がり筋が複数の鉄筋によって予め組み付けられた基礎鉄筋ユニットであって、
    前記各鉄筋により構成されて基礎に沿って延びる長尺部と、
    前記各鉄筋により構成されるとともに前記長尺部よりも短く形成され、前記長尺部の少なくとも一方の端部から当該長尺部の延びる方向と略直角方向に延びる短尺部と
    を一体的に備えていることを特徴とする基礎鉄筋ユニット。
  2. 前記長尺部と短尺部とにより、設置状態における平面視で全体としてL型形状となるように形成されている請求項1に記載の基礎鉄筋ユニット。
  3. 前記長尺部及び短尺部の合計長さの鉄筋が折り曲げられることにより、前記L型形状に形成されている請求項2に記載の基礎鉄筋ユニット。
  4. 前記長尺部及び短尺部は、上下に間隔をおいて平行に延びる複数本の横鉄筋を備えており、
    少なくとも前記長尺部は、基礎の延びる方向に間隔をおいて上下方向に延びるとともに前記各横鉄筋に連結された複数本の縦鉄筋とを備えている請求項1乃至3のいずれかに記載の基礎鉄筋ユニット。
  5. 前記横鉄筋は、端部が前記縦鉄筋の連結されていない自由端とされている請求項4に記載の基礎鉄筋ユニット。
  6. 請求項1乃至5のいずれかに記載の基礎鉄筋ユニットが複数用いられ、
    基礎鉄筋ユニットの長尺部の一部と他の基礎鉄筋ユニットの短尺部とが重ね合わされた状態で設置され、当該重複箇所において連結手段により連結されていることを特徴とする基礎鉄筋構造。
  7. 前記連結手段は、一対の鉄筋が重ね合わされた箇所で一方の鉄筋が挿入された状態で保持する第1保持部と、他方の鉄筋が挿入された状態で保持する第2保持部とを備えてなる連結具である請求項6に記載の基礎鉄筋構造。
  8. 鉄筋コンクリート造の基礎における鉄筋同士を連結する連結具であって、
    一対の鉄筋が重ね合わされた箇所で一方の鉄筋が挿入された状態で保持する第1保持部と、
    他方の鉄筋が挿入された状態で保持する第2保持部と
    を備えていることを特徴とする基礎鉄筋の連結具。
  9. 前記第1保持部及び第2保持部は筒状に形成されている請求項8に記載の基礎鉄筋の連結具。
  10. 前記第1保持部及び第2保持部は、それらが保持する鉄筋の延びる方向に沿って開放線が形成されており、当該開放線によって前記鉄筋の挿入空間を開放可能とされている請求項8又は9に記載の基礎鉄筋の連結具。
  11. 前記第1保持部及び第2保持部の各内周部に、異形鉄筋に形成されている節と係合する係止部が設けられている請求項8乃至10に記載の基礎鉄筋の連結具。
  12. 前記第1保持部及び第2保持部には、両保持部の内部にコンクリートが入り込むための開口部が設けられている請求項8乃至11に記載の基礎鉄筋の連結具。
  13. 前記第1保持部の一方の端部と第2保持部の他方の端部とに、それぞれ鉄筋の端部と当接される当接部が設けられている請求項8乃至12に記載の基礎鉄筋の連結具。
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