JP2008168705A - 車両用ミラー装置 - Google Patents

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靖典 塚原
Kenichi Koga
健一 古賀
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浩志 中野
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Abstract

【課題】周囲が暗い環境下で車両が高速で走行している場合には、後方の車両を早期に視認できるようにミラーの反射率を適正に制御し、しかも任意の走行条件下における防眩性能を優れたものにする。
【解決手段】インナミラー装置では、駆動制御回路38が、後方光センサ32により検出された後方光の強度と周囲光センサ34により検出された周囲光の強度との差及び、車載ETC装置40から識別信号により判定した道路種別に応じて、ECセル18に印加する制御電圧VCの電圧値を変化させてミラーユニット28の反射率を変化させる。これにより、ミラーユニット28の反射率を周囲光と後方光との強度差に応じて変化させることができると共に、車両12が高速道路等の車両専用道路を走行しているか、車両専用道路以外の一般道路を走行しているかに応じても変化させることができる。
【選択図】図2

Description

本発明は、後方視認用のミラーの反射率が制御可能とされた車両用ミラー装置に関する。
車両におけるインナミラー装置等として用いられる防眩ミラー装置としては、特許文献1に記載されたものが知られている。この特許文献1記載の防眩ミラー装置は、一対のガラス基板間にビオロゲン化合物等のゲル物質が封入されたECセル及び、このECセルの裏側に配置された反射板(ミラー)を備えている。この防眩ミラー装置では、駆動回路が周囲光センサ及び後方光センサによりそれぞれ検出された周囲光の強度及び後方から照射される後方光の強度の差に対応する制御電圧をECセルに印加する。これにより、制御電圧の電圧値に応じてECセルの光透過率が変化するので、防眩ミラーの光反射率が変化する。
具体的には、特許文献1記載の防眩ミラー装置では、後方光の強度が周囲光の強度に対して相対的に高い場合には、駆動回路は、防眩ミラーの光反射率を低下させるように制御電圧の電圧値を設定する。これにより、運転者が後方光により眩しさを感じることを効果的に抑制できる。
特許第2798337号広報
ところで、周囲が暗い夜間等に、例えば、車両が高速道路等の車両専用道路を高速(例えば、80km以上)で走行している場合には、一般道路を低速走行している場合よりも、後方から高速で接近してくる車両を防眩ミラー装置により早期に視認できることが望ましい。
しかし、特許文献1記載の防眩ミラー装置では、周囲光の強度と後方光の強度のみを制御のパラメータとしてミラーの反射率を制御しているため、上記のような条件下ではミラーの反射率が比較的低いものになってしまい、後方の車両を早期に、すなわち後方の車両が遠距離にある状態で視認することが困難になる。
本発明の目的は、上記事実を考慮し、周囲が暗い環境下で車両が高速で走行している場合に、後方の車両を早期に視認できるようにミラーの反射率を適正に制御でき、しかも任意の走行条件下でも防眩性能が優れた防眩ミラー装置を提供することにある。
本発明の請求項1に係る防眩ミラー装置は、車両に配置される後方視認用のミラーユニットと、前記ミラーユニットに設けられ、該ミラーユニットの反射率を増減する反射率調整手段と、周囲環境における光の強度を検出する第1の光センサと、後方から車両へ照射される光の強度を検出する第2の光センサと、車両が車両専用道路のETCゲートを通過する際に、該車両に搭載されたETC装置が受信するETCゲートからの無線信号により車両が車両専用道路及び車両専用道路以外の道路を走行しているかを判定する走行路判定手段と、前記第1及び第2の光センサによりそれぞれ検出された光強度の差及び、前記走行路判定手段により判定された道路の種別に応じて、前記反射率調整手段により前記ミラーユニットの反射率を変化させる制御手段と、を有することを特徴とする。
上記請求項1に係る防眩ミラー装置では、制御手段が、第1及び第2の光センサによりそれぞれ検出された光強度との差及び、走行路判定手段により判定された道路の種別に応じて、反射率調整手段によりミラーユニットの反射率を変化させることにより、ミラーユニットの反射率を周囲光と後方光との強度差に応じて変化させることができると共に、車両が走行する道路の種別に応じても変化させることができるので、例えば、第1及び第2の光センサによりそれぞれ検出された光の強度差が一定であっても、車両が平均的な走行速度の速い車両専用道路を走行する場合には、反射率設定手段によりミラーユニットの反射率を相対的に高めに設定でき、また車両が平均的な走行速度の遅い車両専用道路以外の道路(以下「一般道路」という。)を走行している場合にはミラーユニットの反射率を相対的に低めに維持できる。
また請求項1に係る防眩ミラー装置では、車両が車両専用道路のETCゲートを通過する際に、走行路判定手段が車両に搭載されたETC装置が受信するETCゲートからの無線信号により車両が車両専用道路及び一般道路の何れかを走行しているかを判定することにより、車両が車両専用道路を走行しているか、一般道路を走行しているかを自動的に判定できる。
この結果、請求項1に係る防眩ミラー装置によれば、周囲が暗い環境下で、車両が車両専用道路を走行している場合には、一般道路を走行している場合と比較し、ミラーの反射率を相対的に高く制御できるので、高反射率のミラーユニットにより後方の車両を早期に視認できるようになり、またミラーユニットの反射率を、第1及び第2の光センサによりそれぞれ検出された光の強度差を含むパラメータに基づいて制御することにより、車両が車両専用道路及び一般道路の何れを走行している場合でも、視認者が眩しさを感じ難いようにミラーユニットの反射率を適正に制御できる。
また請求項2に係る防眩ミラー装置は、請求項1記載の防眩ミラー装置において、車両の走行速度を検出する速度センサを有し、前記制御手段は、前記第1及び第2の光センサによりそれぞれ検出された強度の差及び、前記走行路判定手段により判定された道路の種別に加え、前記速度センサにより検出された走行速度に応じて、前記反射率調整手段により前記ミラーの反射率を変化させることを特徴とする。
上記請求項2に係る防眩ミラー装置では、制御手段が、第1及び第2の光センサによりそれぞれ検出された強度の差及び、走行路判定手段により判定された道路の種別に加え、速度センサにより検出された走行速度に応じて反射率調整手段によりミラーユニットの反射率を変化させることにより、車両が車両専用道路を走行している場合に、車両が高速で走行していれば、ミラーユニットの反射率を相対的に高く制御でき、また車両が低速で走行していれば、ミラーユニットの反射率を相対的に低くできるので、周囲が暗い環境下で、車両が高速で車両専用道路を走行しているときには、高反射率のミラーユニットにより後方の車両を早期に視認できるようになり、また車両が低速で車両専用道路を走行しているときには、ミラーの視認者が眩しさを感じないようにミラーユニットからの反射率を適正に制御できる。
また請求項3に係る防眩ミラー装置は、請求項1又は2記載の防眩ミラー装置において、車両が車両専用道路のETCゲートを通過する際に、該ETCゲートと無線により交信可能なETC装置を有することを特徴とする。
また請求項4に係る防眩ミラー装置は、車両に配置される後方視認用のミラーユニットと、前記ミラーユニットに設けられ、該ミラーユニットの反射率を増減する反射率調整手段と、周囲環境における光の強度を検出する第1の光センサと、後方から車両へ照射される光の強度を検出する第2の光センサと、車両の走行速度を検出する速度センサと、前記第1及び第2の光センサによりそれぞれ検出された光強度の差及び、前記速度センサにより検出された走行速度に応じて、前記反射率調整手段により前記ミラーユニットの反射率を変化させる制御手段と、を有することを特徴とする。
上記請求項4に係る防眩ミラー装置では、制御手段が、第1の光センサにより検出された周囲環境における光の強度と第2の光センサにより検出された後方光の強度との差及び、速度センサにより検出された走行速度に応じて、反射率調整手段によりミラーユニットの反射率を変化させることにより、ミラーユニットの反射率を、第1及び第2の光センサによりそれぞれ検出された光の強度差に応じて変化させることができると共に、車両の走行速度に応じても変化させることができるので、例えば、第1及び第2の光センサによりそれぞれ検出された光の強度差が一定であっても、車両が高速で走行している場合には、反射率設定手段によりミラーユニットの反射率を相対的に高めに制御し、また車両が低速で走行している場合にはミラーユニットの反射率を相対的に低めに制御できる。
この結果、請求項4に係る防眩ミラー装置によれば、道路種別に影響されることなく、周囲が暗い環境下で、車両が高速で走行している場合には、ミラーユニットの反射率を相対的に高くできるので、高反射率のミラーユニットにより後方の車両を早期に視認できるようになり、またミラーユニットの反射率を周囲光と後方光との強度差を含むパラメータに基づいて制御することにより、車両が高速で走行していても低速で走行していても、ミラーユニットの視認者が眩しさを感じ難いようにミラーユニットの反射率を適正化できる。
以上説明したように、本発明に係る防眩ミラー装置によれば、周囲が暗い環境下で車両が高速で走行している場合には、後方の車両を早期に視認できるようにミラーの反射率を適正に制御でき、しかも任意の走行条件下でも防眩性能が優れたものにできる。
以下、本発明の実施形態に係る車両用ミラー装置について図面を参照して説明する。
(実施形態の構成)
図1には本発明の実施形態に係るインナミラー装置が車室内に配置された車両が示され、図2には本発明の実施形態に係るインナミラー装置のブロック図として示されている。図1に示されるように、インナミラー装置10は、車両12におけるフロントガラス14における上端側の縁部に固定されており、車両12の後方へ向って開口した本体ケース17及び、下端側が本体ケース17の裏面側中央部に連結されると共に、上端側がフロントガラス14に固着されたベースプレート(図示省略)を介してフロントガラス14に固定されるステー部16を備えている。
図3に示されるように、インナミラー装置10には、本体ケース17にプレート状のEC(エレクトロクロミック)セル18及び、反射鏡としてミラー20が配置されている。ECセル18は本体ケース17の開口部を閉止しており、一定の間隔(隙間)を空けて互いに対向一対のガラス基板22、24及び、これらのガラス基板22、24間に封入されるビオロゲン化合物等のゲル物質26を備えている。またミラー20は本体ケース17内に配置され、ガラス基板24裏面部に面接触状態となるように当接している。ここで、ECセル18及びミラー20は、車両12の運転者が後方を視認するためのミラーユニット28を構成している。
ミラー20には、その周縁部に窓部30が形成されており、本体ケース17内には窓部30に面するように後方光センサ32が配置されている。これにより、車両12の後方からECセル18へ光が入射すると、その一部が窓部30を通して本体ケース17内へ進入し、後方光センサ32により受光される。これにより、後方光センサ32は、車両12の後方を走行する他の車両のヘッドライト等から入射する光(後方光)の強度に対応する検出信号を出力する。
また本体ケース17には周囲光センサ34が配置されており、この周囲光センサ34は、その受光部(図示省略)がフロントガラス14に面しており、フロントガラス14を通して車両12の外部から車室内に入射する光の一部を受光可能とされている。これにより、周囲光センサ34は、車両12の周囲における明るさ(周囲光の強度)に対応する検出信号を出力する。
図2に示されるように、インナミラー装置10は、比較判定回路36及び駆動制御回路38を備えている。比較判定回路36には、後方光センサ32及び周囲光センサ34からそれぞれ出力される検出信号が入力し、これらの検出信号により後方からの後方光の強度と周囲光の強度とをそれぞれ判断すると共に、後方光と周囲光との強度差を演算する。駆動制御回路38は、比較判定回路36により得られた周囲光の光強度及び、後方光と周囲光のとの光強度との差に基づいて、ECセル18に印加する制御電圧VCの電圧値を決定し、この制御電圧VCを車両12の作動時にECセル18に印加する。このとき、駆動制御回路38は、例えば、イグニッションキースイッチ(図示省略)がACC及びONの何れかの状態になっているときに、車両12が作動時であると判断する。
ECセル18は、制御電圧VCの電圧値に応じて着色濃度が変化する特性を有しており、具体的には、制御電圧VCの電圧値が高くなるに従い、着色濃度が上昇して光透過率が低下し、制御電圧VCの電圧値が低くなるに従い、着色濃度が低下して光透過率が上昇する。従って、インナミラー装置10では、制御電圧VCを制御することにより、ECセル18及びミラー20からなるミラーユニット28の反射率(光反射率)を変化させることができる。
図2に示されるように、インナミラー装置10は、本体ケース17内に配置された車載ETC装置40及び、この車載ETC装置40にシールドケーブルを介して接続されたETCアンテナ42を備えている。ETCアンテナ42は、例えば、ステー部16に取り付けられ、その受信部が車両12の斜め上方付近を指向するように支持されている。
ここで、車載ETC装置40は、車両12が高速道路等の車両専用道路のETCゲート(図示省略)を通過する際に、ETCゲートの送受信部に対して所定のプロトコルに従って電波信号により通信し、ETCゲートとの間で通行料金の課金手続を行う。このとき、車載ETC装置40は、ETCゲートからの電波信号により車両専用道路への入場及び車両専用道路からの退場を判断し、この車両専用道路への入場及び車両専用道路からの退場にそれぞれ対応する識別信号を駆動制御回路38へ出力する。また駆動制御回路38には、車両12に搭載され、走行速度を検出する速度センサ44から出力される車速信号が直接、又は車両12の中央制御部(図示省略)を介して入力する。
次に、本実施形態に係る駆動制御回路38によるミラーユニット28に対する反射率の制御方法について説明する。駆動制御回路38は、周囲光の強度、比較判定回路36により演算された周囲光と後方光との強度差、車載ETC装置40からの識別信号及び速度センサ44からの車速信号をそれぞれ制御パラメータとして、ECセル18に印加する制御電圧VCを段階的に変化させる。これにより、制御電圧VCの変化に応じてミラーユニット28の反射率も段階的に変化することになる。具体的には、駆動制御回路38は、上記制御パラメータに基づいて、ミラーユニット28の反射率を6段階(反射率レベルR=1〜6)に変化させる。
図4には、駆動制御回路38によるミラーユニット28に対する反射率の制御方法がフローチャートにより示されている。このフローチャートに示されるように、駆動制御回路38は、ステップ100で周囲光の強度を判断し、周囲光の強度が所定の判定値Sを超えている場合には、ステップ200へ移行してミラーユニット28の反射率が最も高く(R=6)なるように制御電圧VCの電圧値を設定する。ここで、ステップ100における判定値Sは周囲の明るさが夜間のレベルにあるか、昼間のレベルかを判断するためのものであり、周囲光の強度が判定値Sを超えている場合には昼間のレベルと判断される。
なお、このときのミラーユニット28の反射率レベルRを6とし、以下では、反射率レベルRが6から1単位で小さくなるに従ってミラーユニット28の反射率が低下するものとして説明を行う。
また駆動制御回路38は、ステップ100で周囲光の強度が判定値S以下の場合には、周囲の明るさが夜間のレベルにあると判断する。この場合、駆動制御回路38は、ステップ110へ移行し、車載ETC装置40からの識別信号により道路の種別を判断する。このとき、駆動制御回路38は、車両12が車両専用道路を走行するか、又は一般道路を走行するか判断する。
次いで、ステップ120で、駆動制御回路38は速度センサ44からの車速信号に基づいて車両12の走行速度を判断する。このとき、駆動制御回路38は、例えば、走行速度が80km/h以上の場合には、車両12が高速走行していると判断し、また80km/h未満の場合には、車両12が低速走行していると判断する。
最後に、ステップ130で、駆動制御回路38は比較判定回路36により得られた後方光と周囲光のとの光強度との差が大であるか、又は小であるかを判断し後、ステップ140で道路の種別、走行速度及び後方光と周囲光のとの光強度との差(制御パラメータ)に基づいて内部メモリ(図示省略)のデータテーブルから反射率レベルRを読み取り、ステップ150で反射率レベルRに対応する電圧値の制御電圧VCをECセル18に印加する。
なお、駆動制御回路38は、図4に示されるステップ100〜200のルーチンを車両12の作動中に一定の周期間隔(例えば、5秒間隔)毎に実行し、ミラーユニット28の反射率を必要に応じて周期的に変化させる。
下記[表1]には、駆動制御回路38における内部メモリ(図示省略)のデータテーブルに設定された各制御パラメータと、各制御パラメータの組み合わせに対応する反射率レベルRが示されている。
Figure 2008168705
(実施形態の作用)
次に、上記のように構成された本実施形態に係るインナミラー装置10の作用を説明する。
インナミラー装置10では、駆動制御回路38が、後方光センサ32により検出された後方光の強度と周囲光センサ34により検出された周囲光の強度との差及び、車載ETC装置40から識別信号により判定した道路種別に応じて、ECセル18に印加する制御電圧VCの電圧値を変化させてミラーユニット28の反射率を変化させることにより、ミラーユニット28の反射率を周囲光と後方光との強度差に応じて変化させることができると共に、車両12が高速道路等の車両専用道路を走行しているか、車両専用道路以外の一般道路を走行しているかに応じても変化させることができるので、後方光センサ32及び周囲光センサ34によりそれぞれ検出された光の強度差が一定であっても、車両12が車両専用道路を走行する場合には、ECセル18によりミラーユニット28の反射率を相対的に高めに制御でき、また車両が一般道路を走行している場合にはミラーユニット28の反射率を相対的に低めに制御できる。
またインナミラー装置10では、車両12が車両専用道路の出口及び入口にそれぞれ設置されたETCゲートを通過する際に、駆動制御回路38が車載ETC装置からの識別信号により車両12が車両専用道路及び一般道路を走行しているかを判定することにより、車両12が車両専用道路を走行するか、一般道路を走行中であるかを自動的に判定できる。
この結果、インナミラー装置10置によれば、周囲が暗い環境下で、車両12が車両専用道路を走行している場合には、一般道路を走行している場合と比較し、ミラーユニット28の反射率を相対的に高く制御できるので、高反射率のミラーユニットにより後方の車両を早期に視認できるようになり、またミラーユニットの反射率を、第1及び第2の光センサによりそれぞれ検出された光の強度差を含むパラメータに基づいて制御することにより、車両が車両専用道路及び一般道路の何れを走行している場合でも、視認者が眩しさを感じ難いようにミラーユニットからの反射率を適正に制御できる。
またインナミラー装置10では、駆動制御回路38が、後方光センサ32及び周囲光センサ34によりそれぞれ検出された強度の差及び、車載ETC装置40からの識別信号により判定した道路種別に加え、速度センサ44により検出された走行速度に応じてECセル18によりミラーユニット28の反射率を変化させることにより、車両12が車両専用道路を走行している場合に、車両12が高速で走行していれば、ミラーユニット28の反射率を相対的に高く制御でき、また車両12が低速で走行していれば、ミラーユニット28の反射率を相対的に低くできるので、周囲が暗い環境下で、車両12が高速で車両専用道路を走行している場合には、高反射率のミラーユニットにより後方の車両を早期に視認できるようになり、車両12が低速で車両専用道路を走行している場合には、ミラーの視認者が眩しさを感じないようにミラーユニットからの反射率を適正に制御できる。

光との強度差を制御パラメータとして、ミラーユニット28の反射率を制御していたが、本実施形態に係る制御パラメータから車速を省略し、道路種別及び周囲光と後方光との強度差のみを制御パラメータとしてミラーユニット28の反射率を制御することも、また本実施形態に係る制御パラメータから道路種別を省略し、車速及び周囲光と後方光との強度差のみを制御パラメータとしてミラーユニット28の反射率を制御することも可能である。
下記[表2]には、制御パラメータとして道路種別及び周囲光と後方光との強度差を用いた場合の各制御パラメータの組み合わせに対応する反射率レベルRの一例が示されている。
Figure 2008168705
この場合には、駆動制御回路38は、車両12が車両専用道路を走行しているが、一般道路を走行しているかを判断すると共に、周囲光と後方光との強度差が小さいか大きいかを判断し、これらの判断に応じてミラーユニット28の反射率として4段階の反射率レベルR(1〜4)の何れかを選択し、この反射率レベルRに対応する制御電圧VCをECセル18に印加する。これにより、ミラーユニット28の反射率が選択された反射率レベルRに対応する反射率に制御される。
この場合にも、インナミラー装置10によれば、周囲が暗い環境下で、車両12が車両専用道路を走行している場合には、一般道路を走行している場合と比較し、ミラーユニット28の反射率を相対的に高く制御できるので、高反射率のミラーユニットにより後方の車両を早期に視認できるようになり、またミラーユニットの反射率を、第1及び第2の光センサによりそれぞれ検出された光の強度差を含むパラメータに基づいて制御することにより、車両が車両専用道路及び一般道路の何れを走行している場合でも、視認者が眩しさを感じ難いようにミラーユニットからの反射率を適正に制御できる。
また下記[表3]には、制御パラメータとして車速及び周囲光と後方光との強度差を用いた場合の各制御パラメータの組み合わせに対応する反射率レベルRの一例が示されている。
Figure 2008168705

この場合には、駆動制御回路38は、車両12の車速が速いか遅いか判断すると共に、周囲光と後方光との強度差が小さいか大きいかを判断し、これらの判断に応じてミラーユニット28の反射率として4段階の反射率レベルR(1〜4)の何れかを選択し、この反射率レベルRに対応する制御電圧VCをECセル18に印加する。これにより、ミラーユニット28の反射率が選択された反射率レベルRに対応する反射率に制御される。
この場合、駆動制御回路38が、速度センサ44により検出された走行速度及び周囲光と後方光との強度差に応じて、ECセル18によりミラーユニット28の反射率を変化させることにより、ミラーユニット28の反射率を走行速度に応じて変化させることができると共に、周囲光と後方光との強度差に応じても変化させることができるので、周囲光と後方光との強度差が一定であっても、車両12が高速で走行している場合には、ECセル18によりミラーユニット28の反射率を相対的に高めに制御し、また車両12が低速で走行している場合にはミラーユニット28の反射率を相対的に低めに制御できる。
この結果、道路種別に影響されることなく、周囲が暗い環境下で、車両12が高速で走行している場合には、ミラーユニット28の反射率を相対的に高くできるので、高反射率のミラーユニット28により後方の車両を早期に視認できるようになり、またミラーユニット28の反射率を周囲光と後方光との強度差を含む制御パラメータに基づいて制御することにより、車両12が高速で走行していても低速で走行していても、ミラーユニット28の視認者が眩しさを感じ難いようにミラーユニット28の反射率を適正化できる。
なお、本実施形態では、本発明に係る防眩ミラー装置を車両におけるインナミラー装置10に適用した場合について説明したが、本発明に係る防眩ミラー装置は、インナミラー装置10以外に、ドアミラー、フェンダーミラー等の後方視認用の各種ミラー装置にも適用できることは言うまでもない。
本発明の実施形態に係るインナミラー装置が適用された車両におけるフロントガラス付近の構成を示す側面図である。 図1に示されるインナミラーの構成を示すブロック図である。 図1に示されるインナミラーにおけるECセルの構成を示す一部をブロック図として側面断面図である。 図1に示されるインナミラーにおける駆動制御回路によるミラーユニットに対する反射率の制御方法を示すフローチャートである。
符号の説明
10 インナミラー装置(防眩ミラー装置)
18 ECセル(反射率調整手段)
28 ミラーユニット
32 後方光センサ(第2の光センサ)
34 周囲光センサ(第1の光センサ)
36 比較判定回路
38 駆動制御回路(制御手段、反射率調整手段、走行路判定手段)
40 車載ETC装置(走行路判定手段)
44 速度センサ

Claims (4)

  1. 車両に配置される後方視認用のミラーユニットと、
    前記ミラーユニットに設けられ、該ミラーユニットの反射率を増減する反射率調整手段と、
    周囲環境における光の強度を検出する第1の光センサと、
    後方から車両へ照射される光の強度を検出する第2の光センサと、
    車両が車両専用道路のETCゲートを通過する際に、該車両に搭載されたETC装置が受信するETCゲートからの無線信号により車両が車両専用道路及び車両専用道路以外の道路を走行しているかを判定する走行路判定手段と、
    前記第1及び第2の光センサによりそれぞれ検出された光強度の差及び、前記走行路判定手段により判定された道路の種別に応じて、前記反射率調整手段により前記ミラーユニットの反射率を変化させる制御手段と、
    を有することを特徴とする防眩ミラー装置。
  2. 車両の走行速度を検出する速度センサを有し、
    前記制御手段は、前記第1及び第2の光センサによりそれぞれ検出された強度の差及び、前記走行路判定手段により判定された道路の種別に加え、前記速度センサにより検出された走行速度に応じて、前記反射率調整手段により前記ミラーの反射率を変化させることを特徴とする請求項1記載の防眩ミラー装置。
  3. 車両が車両専用道路のETCゲートを通過する際に、該ETCゲートと無線により交信可能なETC装置を有することを特徴とする請求項1又は2記載の防眩ミラー装置。
  4. 車両に配置される後方視認用のミラーユニットと、
    前記ミラーユニットに設けられ、該ミラーユニットの反射率を増減する反射率調整手段と、
    周囲環境における光の強度を検出する第1の光センサと、
    後方から車両へ照射される光の強度を検出する第2の光センサと、
    車両の走行速度を検出する速度センサと、
    前記第1及び第2の光センサによりそれぞれ検出された光強度の差及び、前記速度センサにより検出された走行速度に応じて、前記反射率調整手段により前記ミラーユニットの反射率を変化させる制御手段と、
    を有することを特徴とする防眩ミラー装置。
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