JP2008168677A - ステアリング装置 - Google Patents

ステアリング装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2008168677A
JP2008168677A JP2007001515A JP2007001515A JP2008168677A JP 2008168677 A JP2008168677 A JP 2008168677A JP 2007001515 A JP2007001515 A JP 2007001515A JP 2007001515 A JP2007001515 A JP 2007001515A JP 2008168677 A JP2008168677 A JP 2008168677A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
rack shaft
sliding contact
slider
long hole
rack
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2007001515A
Other languages
English (en)
Other versions
JP5105145B2 (ja
Inventor
Koei Obara
巧英 小原
Masahiko Hirose
雅彦 広瀬
Masaaki Hashimoto
昌明 橋本
Mutsumi Watabe
睦 渡部
Takahiro Tanaka
孝寛 田中
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
JTEKT Corp
Original Assignee
JTEKT Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by JTEKT Corp filed Critical JTEKT Corp
Priority to JP2007001515A priority Critical patent/JP5105145B2/ja
Priority to US12/007,145 priority patent/US20080163711A1/en
Priority to DE602008005351T priority patent/DE602008005351D1/de
Priority to EP08000502A priority patent/EP1944217B1/en
Publication of JP2008168677A publication Critical patent/JP2008168677A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5105145B2 publication Critical patent/JP5105145B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B62LAND VEHICLES FOR TRAVELLING OTHERWISE THAN ON RAILS
    • B62DMOTOR VEHICLES; TRAILERS
    • B62D3/00Steering gears
    • B62D3/02Steering gears mechanical
    • B62D3/12Steering gears mechanical of rack-and-pinion type
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y10TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC
    • Y10TTECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER US CLASSIFICATION
    • Y10T74/00Machine element or mechanism
    • Y10T74/19Gearing
    • Y10T74/19642Directly cooperating gears
    • Y10T74/1967Rack and pinion

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Combustion & Propulsion (AREA)
  • Transportation (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Transmission Devices (AREA)
  • Power Steering Mechanism (AREA)
  • Steering-Linkage Mechanisms And Four-Wheel Steering (AREA)

Abstract

【課題】ステアリング装置の操舵機構のラック軸のがたつきを安価に抑制する。
【解決手段】本センターテイクオフ型のステアリング装置1の操舵機構5は、長手方向Uに延びる長孔34を有する筒状のラックハウジング15と、各タイロッド28の内端28bをラック軸14に取り付けるための取付ブラケット39と、この取付ブラケット39とラック軸14との間に介在しており長孔34の内周34aを摺動するスライダ38とを有している。長孔34の内周34aおよびスライダ38は、スライダ38の摺動に伴って互いに摺接する摺接部34b,38cを有している。摺接部34b,38cは、長孔34の幅方向V、および長孔34の深さ方向Wの双方に対して傾斜している。
【選択図】図4

Description

本発明は、ステアリング装置に関する。
ステアリング装置には、いわゆるセンターテイクオフ型のステアリング装置がある。このタイプのステアリング装置では、車輪につながるタイロッドが、車体の左右方向についての中央位置からとり出されている。例えば、操舵機構は、ラック軸と、これを受ける長尺の筒状のラックハウジングとを有している。長手方向についてのラックハウジングの中間部には、長孔が形成されている。この長孔を通じて、ラック軸とタイロッドとがスライダを介して互いに連結されている。ラックハウジングとスライダとは、互いに摺接するようにされている(例えば、特許文献1,2参照。)。
例えば、特許文献1では、ラックハウジングは、長孔の内周に形成された第1の摺接面と、長孔の外側周縁部に形成された第2の摺接面とを有している。また、スライダは、ラックハウジングの第1および第2の摺接面にそれぞれ摺接する第1および第2の摺接面を有している。これらの摺接面は、平坦面に形成されている。ラックハウジングの第1の摺接面は、長孔の長手方向および長孔の深さ方向に平行に延びていて、この第1の摺接面に垂直に、第2の摺接面が形成されている。
特開2000−62628号公報 特開2001−151140号公報
しかし、特許文献1では、第1および第2の摺接面は互いに直交するので、製造コストが高い。また、第2の摺接面が廃止される場合には、ラックハウジングの第1の摺接面は、長孔の深さ方向にスライダの移動を規制できないので、ラック軸のがたつきが生じ易くなる。
そこで、本発明の目的は、ラック軸のがたつきの発生を抑制できて安価なステアリング装置を提供することである。
本発明は、操舵部材(3)に連動して回転するピニオン(13)の回転を車体(9)の左右方向(X)に延びるラック軸(14)の直線変位に変換し、この直線変位を受けて一対の車輪(2)をそれぞれ転舵させるための一対のタイロッド(28)を車体の左右方向の中央位置(9a)から取り出すようにしたセンターテイクオフ型のステアリング装置(1)において、上記ラック軸を軸長方向(X1)に摺動可能に支持し、長手方向(U)に延びる長孔(34)を有する筒状のラックハウジング(15)と、各タイロッドの内端(28b)をラック軸に取り付けるための取付ブラケット(39)と、この取付ブラケットとラック軸との間に介在し、上記長孔の内周(34a)を摺動するスライダ(38)とを備え、上記長孔の内周およびスライダは、スライダの摺動に伴って互いに摺接する摺接面(34b,38c)を有し、これらの摺接面は、上記長孔の長手方向とは直交する長孔の幅方向(V)、および長孔の深さ方向(W)の双方に対して傾斜していることを特徴とする。
本発明によれば、ラックハウジングの摺接面は、長孔の深さ方向および長孔の幅方向の両方向に関してのスライダの移動を規制することができるので、ラック軸のがたつきが生じ難くなる。しかも、摺接面は傾斜面により形成されているので、摺接面の構造が簡素化され、製造コストが安くなる。
なお、上記において、括弧内の英数字は、後述の実施形態における対応構成要素の参照符号を示すものであるが、これらの参照符号により特許請求の範囲を限定する趣旨ではない。
以下では、本発明の実施の形態を、添付図面を参照して詳細に説明する。本実施形態では、ステアリング装置が電動パワーステアリング装置である場合に則して説明するが、これには限らず、例えば、マニュアル操舵のステアリング装置であってもよい。図1は、本発明の一実施形態のステアリング装置の概略構成を示す模式図である。
図1を参照し、ステアリング装置1は、車輪2を操舵するために操舵部材としてのステアリングホイール3に加えられる操舵トルクを伝達するステアリングシャフト4と、ステアリングシャフト4からの操舵トルクにより車輪2を操舵するための例えばラックアンドピニオン機構からなる操舵機構5と、ステアリングシャフト4および操舵機構5の間に設けられこの間において回転を伝達するための軸継手としての中間軸6とを有している。
ステアリングシャフト4は、ステアリングコラム7の内部を挿通して、ステアリングコラム7により回転自在に支持されている。ステアリングコラム7はブラケット8を介して車体9に支持されている。ステアリングシャフト4の一方の端部にステアリングホイール3が連結されていて、回転自在に支持されている。ステアリングシャフト4の他方の端部に中間軸6が連結されている。
中間軸6は、動力伝達軸10と、中間軸6の一方の端部に設けられた自在継手11と、中間軸6の他方の端部に設けられた自在継手12とを有している。
操舵機構5は、入力軸としてのピニオン13と、自動車の左右方向X(直進方向と直交する方向である。)に延びる転舵軸としてのラック軸14と、ピニオン13およびラック軸14を支持するラックハウジング15とを有している。ピニオン13のピニオン歯13aと、ラック軸14のラック歯14aとが互いに噛み合っている。
ピニオン13は、ラックハウジング15に回動自在に支持されている。また、ラック軸14は、ラックハウジング15に直線往復動自在に支持されている。ラックハウジング15は、車体9に固定されている。ラック軸14が、後述するタイロッド28およびナックルアーム(図示せず)を介して対応する車輪2に連結されている。
ステアリングホイール3が操舵されると、その操舵トルクがステアリングシャフト4および中間軸6を介して操舵機構5に伝達され、その回転がピニオン歯13aおよびラック歯14aによって、自動車の左右方向Xに沿ってのラック軸14の直線運動に変換される。これにより車輪2を操舵することができる。
ステアリング装置1は、操舵トルクに応じて操舵補助力を得られるようになっている。すなわち、ステアリング装置1は、操舵トルクを検出するトルクセンサ16と、制御部としてのECU(Electronic Control Unit :電子制御ユニット)17と、操舵補助用の電動モータ18と、歯車装置としての減速機19とを有している。本実施形態では、電動モータ18および減速機19は、ステアリングコラム7に関連して設けられている。
ステアリングコラム7は、コラムチューブ20と、ハウジング21とを有している。ハウジング21が、トルクセンサ16を収容して支持し、電動モータ18を支持し、また、減速機19の一部を構成している。
ステアリングシャフト4は、軸方向下部として、入力軸22と、出力軸23と、トーションバー24とを有し、軸方向上部としての連結軸25を有している。入力軸22および出力軸23は、トーションバー24を介して同一の軸線上で互いに連結されている。入力軸22は連結軸25を介してステアリングホイール3に連なっている。出力軸23は中間軸6に連なっている。入力軸22に操舵トルクが入力されたときに、トーションバー24が弾性ねじり変形し、これにより、入力軸22および出力軸23が相対回転する。
トルクセンサ16は、ステアリングシャフト4のトーションバー24に関連して設けられ、トーションバー24を介する入力軸22および出力軸23間の相対回転変位量に基づいてトルクを検出する。トルク検出結果は、ECU17に与えられる。
ECU17は、上述のトルク検出結果や図示しない車速センサから与えられる車速検出結果等に基づいて、電動モータ18を制御する。
ステアリングホイール3が操作されると、操舵トルクがトルクセンサ16により検出され、トルク検出結果および車速検出結果等に応じて電動モータ18が操舵補助力を発生させる。操舵補助力は、減速機19を介して操舵機構5に伝達される。これとともに、ステアリングホイール3の動きも、操舵機構5に伝わる。その結果、車輪2が操舵されるとともに、操舵が補助される。
本実施形態のステアリング装置1は、センターテイクオフ型のステアリング装置として構成されている。すなわち、一対のタイロッド28が、車体9の左右方向Xに関しての中央位置9aから導出されている。
操舵機構5は、上述のピニオン13と、ラック軸14と、ラックハウジング15と、一対のタイロッド28と、一対のタイロッド28およびラック軸14を互いに連結する連結部29と、ダストカバー30とを有している。
各タイロッド28は、ラック軸14の直線変位を受け、これに伴なって車輪2を転舵させるための棒状の連結部材であり、ラック軸14と対応する車輪2とを互いに連結している。各タイロッド28の外側の端部としての外端28aは、車輪2に連結されている。各タイロッド28の内側の端部としての内端28bは、車体9の左右方向Xについての車体9の略中央位置に配置され、ラック軸14の軸長方向X1についてのラック軸14の中間部に連結されている。
図2は、図1の操舵機構5の要部の一部断面図であり、図3のII−II断面を示す。図3は、図2の III− III断面の一部断面図である。図4は、操舵機構5の要部の分解斜視図であり、周辺部分についても模式的に図示してある。
図2および図4を参照して、ラック軸14は、その軸長方向X1の中間部に、連結部29を取り付けるための一対の取付部31を有している。各取付部31は、連結部29の後述するスライダ38のスペーサ44を位置決め状態で受ける凹部31aと、凹部31aの底31bに形成されたねじ孔31cとを有している。このねじ孔31cには、連結部29の後述する固定ねじ41がねじ込まれている。
図1および図3を参照して、ラックハウジング15は、ラック軸14を、当該ラック軸14の軸長方向X1に沿って摺動自在に支持している。ラックハウジング15は、ピニオン13が収容されたギヤハウジング32と、ギヤハウジング32に連設された長尺の筒状の筒部33とを有している。筒部33の長手方向(ラックハウジング15の長手方向ともいう。)はラック軸14の軸長方向X1に平行に配置されている。筒部33の一方の端部が、ギヤハウジング32に固定されている。筒部33は、内部にラック軸14を収容し、ラック軸14を支持している。ラックハウジング15の長手方向に関しての筒部33の中間部は長孔34を有している。
長孔34には、連結部29が通されている。ラック軸14が軸長方向X1に変位するのに伴なって、連結部29が移動できるように、連結部29の移動範囲に応じて長孔34が形成されている。
図5は、長孔34とスライダ38との模式的な一部破断斜視図である。
図3と図5を参照して、長孔34は、ラックハウジング15の長手方向に平行に長く延びており、ラックハウジング15の筒部33の内周および外周を筒部33の径方向に貫通している。この径方向は、長孔34の深さ方向Wに相当し、ラック軸14の周方向に関する長孔34の中心位置P0を通る方向である。
長孔34の深さ方向Wに沿って見たときに、長孔34は、長手方向Uに長く形成され、短手方向Vに短く形成されている。長手方向Uは、ラックハウジング15の長手方向に平行な方向である。短手方向Vは、長孔34の幅方向に相当し、長孔34の長手方向Uに垂直な方向であり、また、長孔34の深さ方向Wに垂直な方向である。なお、以下では、短手方向Vを、幅方向Vともいう。
長孔34の内周34aは、後述するスライダ38の摺接部38cと接する一対の摺接部34bと、スライダ38との接触を回避された一対の非接触部34cとを有している。一対の非接触部34cは、長手方向Uに関する長孔34の両端部に形成されている。
一対の摺接部34bは、長孔34の内周34aにおいて、長孔34の短手方向Vに相対向する一対の縁部に形成されている。一対の摺接部34bは、長孔34の長手方向Uに平行にそれぞれ延びている。各摺接部34bは、長孔34の深さ方向Wに関してラックハウジング15の外側に臨んで配置されていて、平坦面に形成されている。また、一対の摺接部34bは、ラックハウジング15の外側に向けて開くように傾斜している。
ラック軸14の軸長方向X1に沿って見たときに、一対の摺接部34bは、一対の摺接部34bの対応する部分の深さ方向Wの位置が、ラック軸14から遠ざかるにしたがって、一対の摺接部34bの対応する上記部分同士の間隔(長孔34の短手方向Vの寸法に相当する。)は長くなるようにされている。
また、ラック軸14の軸長方向X1に沿って見たときに、各摺接部34bは、長孔34の幅方向Vに対して第1の所定角度D1をなして傾斜するとともに、長孔34の深さ方向Wに対して第2の所定角度D2をなして傾斜している。一対の摺接部34bの間で第1の所定角度D1は互いに等しい値とされ、また、一対の摺接部34bの間で第2の所定角度D2は互いに等しい値とされている。
各摺接部34bは、以下の平面PLに対して上述の第2の所定角度D2で傾斜している。平面PLは、ラック軸14の中心軸線14cおよび固定ねじ41の中心軸線41cを含んでいる。また、ラック軸14の軸長方向X1に沿って見たときに、一対の摺接部34bは、固定ねじ41の中心軸線41cに関して線対称の関係をなして配置されている。
図1と図3を参照して、ダストカバー30は、一方向に延びる筒状をなし、弾性部材としてのゴム部材または合成樹脂部材により、当該ダストカバー30が延びる方向(長手方向)に伸縮自在に形成されている。ダストカバー30の長手方向が、ラックハウジング15の長手方向に平行に配置されている。ダストカバー30は、ラックハウジング15の長孔34を覆っている。
ダストカバー30の長手方向についてのダストカバー30の両端部35は、ラックハウジング15の筒部33に固定されている。ダストカバー30の長手方向についてのダストカバー30の中央部36は、連結部29に同行移動するようにされており、当該ダストカバー30の内外に貫通する孔36cを有している。孔36cは、タイロッド28およびラック軸14を互いに連結するために設けられ、連結部29の後述するスライダ38のスペーサ44および固定ねじ41により貫通されている。
図2と図4を参照して、連結部29は、ラック軸14と一体に移動しつつラックハウジング15の長孔34の内周34aを摺動するスライダ38と、スライダ38に一対のタイロッド28を取り付けるための取付ブラケット39と、取付ブラケット39と一対のタイロッド28とを揺動自在にそれぞれ連結している一対の継手としての球面軸受40と、取付ブラケット39およびスライダ38をラック軸14に固定している複数、例えば2つの固定部材としての固定ねじ41とを有している。タイロッド28の内端28bは、球面軸受40、取付ブラケット39、およびスライダ38を介して、ラック軸14に連結されている。なお、固定ねじ41は、複数でも単一でもよく、少なくとも1個あればよい。本実施形態では、固定ねじ41が2個の場合に則して説明する。
球面軸受40は、ボールと、このボールを受ける凹湾曲形状をなす受け部材とを有している。ボールは、部分球面を形成し、対応するタイロッド28の内端28bに固定されている。また、受け部材は、部分球面を形成している。ボールの部分球面の中心(受け部材の部分球面の中心に一致する。)が、球面軸受40の中心である。この中心の周りに、対応するタイロッド28が揺動自在とされている。また、受け部材には、支軸として、取付ブラケット39に取り付けるための取付ねじが突出して設けられている。取付ねじと受け部材とは、互いに別体で形成されて、互いに固定されている。取付ねじには、雄ねじが形成されている。
取付ブラケット39は、各タイロッド28の内端28bをラック軸14に取り付けるために設けられている。取付ブラケット39は、スライダ38に対向する基部としてのベース39aと、このベース39aから突出した腕部としての支持部39bとを有している。ベース39aと支持部39bとは、T字形形状をなし、単一の部材により一体に形成されている。
ベース39aは、当該ベース39aを貫通した一対のねじ挿通孔39cを有している。固定ねじ41がねじ挿通孔39cを挿通している。また、ベース39aは、ダストカバー30に対向する対向部39dを有している。対向部39dの少なくとも一部が、ダストカバー30に当接している。
支持部39bは、軸長方向X1に関するベース39aの中央位置でベース39aから延設され、ベース39aから立ち上がり、軸長方向X1に垂直に交差する方向であって長孔34の深さ方向Wにラック軸14から遠ざかる向きに延びている。支持部39bは、一対の球面軸受40に連結されていて、一対の球面軸受40を介して一対のタイロッド28の内端28bを支持している。具体的には、支持部39bは、当該支持部39bを軸長方向X1に平行な方向に貫通するねじ孔を有している。ねじ孔には、一対の球面軸受40の取付ねじが両側からねじ込まれている。
固定ねじ41は、取付ブラケット39およびスライダ38を貫通してラック軸14に固定されている。固定ねじ41は、具体的には、ボルトであり、頭部41aと、雄ねじが形成された軸部41bとを有している。固定ねじ41の中心軸線41cは、本実施形態では、長孔34の深さ方向Wに平行であり且つラック軸14の中心軸線14cと垂直に交差しているが、長孔34の幅方向Vにオフセットして配置される場合も考えられる。固定ねじ41の軸部41bの雄ねじが、ラック軸14の取付部31のねじ孔31cにねじ込まれている。固定ねじ41の頭部41aとラック軸14の取付部31の凹部31aの底31bとの間に、取付ブラケット39と、スライダ38とが挟持されている。
スライダ38は、ラック軸14と一体に移動できるようにこのラック軸14の取付部31に固定されている。スライダ38は、取付ブラケット39とラック軸14との間に介在し、これら両者14,39を連結する。スライダ38は、ダストカバー30の中央部36を、一体に移動できるように保持している。
図3と図4を参照して、スライダ38は、ラック軸14に固定状態で連結される第1の連結部38aと、取付ブラケット39に固定状態で連結される第2の連結部38bと、ラックハウジング15の長孔34の内周34aに摺動自在に嵌合される摺接面としての摺接部38cと、取付ブラケット39に対向しダストカバー30を挟持状態で保持するための保持部38dと、固定ねじ41が挿通する挿通孔38eとを有している。これら各部38a,38b,38c,38d,38eはそれぞれ、複数カ所設けられているが、少なくとも一箇所あればよい。
図2と図3を参照して、スライダ38は、主体部42と、2つの凸部43とを有している。2つの凸部43は、互いに同様に形成されている。
主体部42は、保持部38dよりもラック軸14寄りに配置されている。主体部42は、上述の第1の連結部38aと、摺接部38cと、保持部38dとを有している。各凸部43は、スライダ38において保持部38dよりも先端側にある部分により構成され、ラック軸14の軸長方向X1に直角に交差する方向に主体部42から突出している。各凸部43は、第2の連結部38bを有している。また、挿通孔38eは主体部42と対応する凸部43とを貫通している。
具体的には、スライダ38は、各タイロッド28に対応する筒状の一対のスペーサ44と、一対のスペーサ44を互いに連結する連結部材45とを有している。一対のスペーサ44と、連結部材45とは、互いに別体で形成されていて、組み合わされることにより、スライダ38を構成している。
図2と図4を参照して、スペーサ44は、ラックハウジング15内にあるラック軸14と、ラックハウジング15外にある取付ブラケット39のベース39aとを、互いに離隔させた状態で、互いに一体に移動できるように連結している。スペーサ44は、ラック軸14寄りに配置された相対的に大径の第1の部分44aと、第1の部分44aよりも取付ブラケット39寄りに配置された相対的に小径の第2の部分44bとを有している。第1の部分44aと第2の部分44bとは、一体に形成されている。第1および第2の部分44a,44bを挿通孔38eが貫通している。
第1の部分44aは、第1の連結部38aを有している。第1の部分44aは、ラック軸14と連結部材45とを、互いに近接する方向に位置決めしつつ、固定ねじ41の軸線41cの回りに互いに回り止めしている。第2の部分44bは、第2の連結部38bを有している。第2の部分44bの外周面は、円筒面に形成されていて、端面44cを介して、第1の部分44aの外周面に接続されている。
連結部材45は、摺動抵抗の小さな合成樹脂部材により形成されている。連結部材45は、一対のスペーサ44をそれぞれ保持する一対の環状部45bと、一対の環状部45bを互いに連結する接続部45cとを有している。各環状部45bは、スペーサ44の端面44cで受けられている。各環状部45bは挿通孔45aを有している。各挿通孔45aには、対応する凸部43としてのスペーサ44の第2の部分44bの先端部が挿通している。連結部材45は、摺接部38cと、保持部38dとを有している。
図3と図4を参照して、摺接部38cは、連結部材45の一対の環状部45bの一対の側面部に設けられていて、スライダ38全体として4箇所に形成されている。一方の環状部45bに設けられた2つの摺接部38cと、他方の環状部45bに設けられた2つの摺接部38cとは、互いに同様に形成されていて、長孔34の長手方向Uに所定距離で離隔して配置されている。以下では、一方の環状部45bを中心に説明する。
図3と図5を参照して、各摺接部38cは、長孔34の内周34aの摺接部34bに対向するように配置され、対向する摺接部34bとは逆向きの平坦面に形成されている。各平坦面は、長孔34の内周34aの摺接面34bと同様に、それぞれ長孔34の長手方向Uに平行に配置されていて、長孔34の幅方向Vおよび深さ方向Wに対して上述の第1および第2の所定角度D1,D2をなしている。
スライダ38の各摺接部38cと、長孔34の内周34aの摺接部34bとは、互いに対向し、長孔34の長手方向Uに移動自在に、上述の摺接部34bに面当たり状態で接していて、長手方向U、幅方向V、および深さ方向Wの各方向について所定長さで互いに接している。両摺接部38c,34bは、スライダ38の摺動に伴って互いに摺接する。なお、ラックハウジング15とスライダ38とは、対応する摺接部34b,38c以外の部分では接触しないようにされている。
図1と図3を参照して、例えば、車輪2からの外力が、タイロッド28、取付ブラケット39を介して、長孔34の深さ方向Wに作用する場合に、スライダ38の摺接部38cと長孔34の摺接部34bとが互いに当接することにより、上述の外力が受け止められて、長孔34の深さ方向Wに関するラック軸14の移動が阻止される。従って、ラック軸14のがたつきの発生を抑制することができる。また、外力が、長孔34の幅方向Vに平行に作用したときも同様にして、ラック軸14のがたつきの発生が抑制される。
図1と図4を参照して、本実施形態のステアリング装置1は、操舵部材としてのステアリングホイール3に連動して回転するピニオン13の回転を車体9の左右方向Xに延びるラック軸14の直線変位に変換し、この直線変位を受けて一対の車輪2をそれぞれ転舵させるための一対のタイロッド28を車体9の左右方向Xの中央位置9aから取り出すようにしたセンターテイクオフ型のステアリング装置である。ステアリング装置1は、ラック軸14を軸長方向X1に摺動可能に支持し、長手方向Uに延びる長孔34を有する筒状のラックハウジング15と、各タイロッド28の内端28bをラック軸14に取り付けるための取付ブラケット39と、この取付ブラケット39とラック軸14との間に介在し、長孔34の内周34aを摺動するスライダ38とを備えている。長孔34の内周34aおよびスライダ38は、スライダ38の摺動に伴って互いに摺接する摺接部34b,38cを有し、これらの摺接部34b,38cは、長孔34の長手方向Uとは直交する長孔34の幅方向V、および長孔34の深さ方向Wの双方に対して傾斜している。
本実施形態によれば、ラックハウジング15の長孔34の内周34aの摺接部34bは、長孔34の深さ方向Wおよび長孔34の幅方向Vの両方向に関してのスライダ38の移動を規制することができるので、ラック軸14のがたつきが生じ難くなる。しかも、摺接部34b,38cは傾斜面により形成されているので、摺接部34b,38cの構造が簡素化され、製造コストが安くなる。また、摺接部34b,38cは平坦面により形成されているので、製造コストがより一層安くなる。
互いに摺接し合うスライダ38の摺接部38cと長孔34の摺接部34bとの組が2組で、長孔34の幅方向Vに関して、互いに逆向きの傾斜で設けられている。これにより、幅方向Vの双方向に関して外力を確実に受け止めることができる。
また、本実施形態について、以下のような変形例を考えることができる。以下の説明では、上述の実施形態と異なる点を中心に説明し、同様の構成については同じ符号を付して説明を省略する。
例えば、摺接部38c,34bは、ラック軸15の軸長方向X1から見たときに、固定ねじ41の中心軸線41cに対して片側のみに設けられる場合も考えられる。
また、上述のステアリング装置1は、操舵補助力を得る駆動源として電動モータを用いていたが、液圧アクチュエータとしての油圧パワーシリンダを利用してもよい。また、操舵補助力を得るための駆動源を、ステアリングコラム7の他、ラックハウジング15に設けてもよい。その他、特許請求の範囲に記載された事項の範囲で種々の設計変更を施すことが可能である。
本発明の一実施形態のステアリング装置の概略構成を示す模式図である。 図1の操舵機構の要部の一部断面図であり、図3のII−II断面を示す。 図2の III− III断面の一部断面図である。 図1の操舵機構の要部の分解斜視図であり、周辺部分も模式的に図示してある。 図2のスライダと長孔との模式的な一部破断斜視図である。
符号の説明
1…ステアリング装置、2…車輪、3…ステアリングホイール(操舵部材)、9…車体、9a…中央位置、13…ピニオン、14…ラック軸、15…ラックハウジング、28…タイロッド、28b…(タイロッドの)内端、34…長孔、34a…(長孔の)内周、34b…(長孔の内周の)摺接部(摺接面)、38…スライダ、38c…(スライダの)摺接部(摺接面)、39…取付ブラケット、U…(長孔の)長手方向、V…幅方向、W…深さ方向、X…車体の左右方向(ラックハウジングの長手方向)、X1…軸長方向

Claims (1)

  1. 操舵部材に連動して回転するピニオンの回転を車体の左右方向に延びるラック軸の直線変位に変換し、この直線変位を受けて一対の車輪をそれぞれ転舵させるための一対のタイロッドを車体の左右方向の中央位置から取り出すようにしたセンターテイクオフ型のステアリング装置において、
    上記ラック軸を軸長方向に摺動可能に支持し、長手方向に延びる長孔を有する筒状のラックハウジングと、
    各タイロッドの内端をラック軸に取り付けるための取付ブラケットと、
    この取付ブラケットとラック軸との間に介在し、上記長孔の内周を摺動するスライダとを備え、
    上記長孔の内周およびスライダは、スライダの摺動に伴って互いに摺接する摺接面を有し、これらの摺接面は、上記長孔の長手方向とは直交する長孔の幅方向、および長孔の深さ方向の双方に対して傾斜していることを特徴とするステアリング装置。
JP2007001515A 2007-01-09 2007-01-09 ステアリング装置 Expired - Fee Related JP5105145B2 (ja)

Priority Applications (4)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007001515A JP5105145B2 (ja) 2007-01-09 2007-01-09 ステアリング装置
US12/007,145 US20080163711A1 (en) 2007-01-09 2008-01-07 Center-takeoff rack-and-pinion steering apparatus
DE602008005351T DE602008005351D1 (de) 2007-01-09 2008-01-09 Zahnstangenlenkvorrichtung mit Mittenabtrieb
EP08000502A EP1944217B1 (en) 2007-01-09 2008-01-09 Center-takeoff rack-and-pinion steering apparatus

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007001515A JP5105145B2 (ja) 2007-01-09 2007-01-09 ステアリング装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2008168677A true JP2008168677A (ja) 2008-07-24
JP5105145B2 JP5105145B2 (ja) 2012-12-19

Family

ID=39273204

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2007001515A Expired - Fee Related JP5105145B2 (ja) 2007-01-09 2007-01-09 ステアリング装置

Country Status (4)

Country Link
US (1) US20080163711A1 (ja)
EP (1) EP1944217B1 (ja)
JP (1) JP5105145B2 (ja)
DE (1) DE602008005351D1 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102145708A (zh) * 2010-02-09 2011-08-10 万都株式会社 车用转向设备的齿条支撑装置

Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US3054645A (en) * 1960-04-18 1962-09-18 Tropel Mechanical slide
US3813132A (en) * 1971-05-15 1974-05-28 Will Wilhelm Kg Dovetail guide
JPS58126135U (ja) * 1982-02-22 1983-08-27 オイレス工業株式会社 スライドガイド
JP2000062628A (ja) * 1998-08-24 2000-02-29 Showa Corp センターテイクオフ型パワーステアリング装置
JP2008001158A (ja) * 2006-06-20 2008-01-10 Toyota Motor Corp センターテイクオフ型ステアリング装置

Family Cites Families (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US3498685A (en) * 1968-01-18 1970-03-03 Charles A Poplinski Dovetail slide
US5200014A (en) * 1990-12-14 1993-04-06 Roger Peters Method of manufacturing a linear slide
JP4056168B2 (ja) * 1999-03-12 2008-03-05 株式会社ショーワ センターテイクオフ式パワーステアリング装置
JP4180208B2 (ja) * 1999-11-25 2008-11-12 株式会社ショーワ センターテイクオフ型パワーステアリング装置におけるタイロッドの取付け構造

Patent Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US3054645A (en) * 1960-04-18 1962-09-18 Tropel Mechanical slide
US3813132A (en) * 1971-05-15 1974-05-28 Will Wilhelm Kg Dovetail guide
JPS58126135U (ja) * 1982-02-22 1983-08-27 オイレス工業株式会社 スライドガイド
JP2000062628A (ja) * 1998-08-24 2000-02-29 Showa Corp センターテイクオフ型パワーステアリング装置
JP2008001158A (ja) * 2006-06-20 2008-01-10 Toyota Motor Corp センターテイクオフ型ステアリング装置

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102145708A (zh) * 2010-02-09 2011-08-10 万都株式会社 车用转向设备的齿条支撑装置

Also Published As

Publication number Publication date
EP1944217A2 (en) 2008-07-16
EP1944217B1 (en) 2011-03-09
JP5105145B2 (ja) 2012-12-19
US20080163711A1 (en) 2008-07-10
EP1944217A3 (en) 2009-10-21
DE602008005351D1 (de) 2011-04-21

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP3581465A2 (en) Steer-by-wire type power steering apparatus
CN108706045B (zh) 电动转向装置的减速器
JP5062465B2 (ja) ステアリング装置
JPH0620989Y2 (ja) 相対回転検出装置
JP5041211B2 (ja) ステアリング装置
JP5123025B2 (ja) 自在継手用ヨーク、自在継手および車両用操舵装置
JP5105145B2 (ja) ステアリング装置
JP2009029225A (ja) ステアリング装置
JP4780408B2 (ja) ステアリング装置
JP2000095120A (ja) 電動式パワーステアリング装置におけるピニオン軸の支持構造
JP4941721B2 (ja) ステアリング装置
JP2011046310A (ja) 車両用操舵装置
JP2005161894A (ja) 電動パワーステアリング装置
JP5051425B2 (ja) ステアリング装置
JP2005055392A (ja) 回転角およびトルク検出装置
JP2008132870A (ja) ステアリング装置
JP5051426B2 (ja) ステアリング装置
JP2008168678A (ja) ステアリング装置
US20180086364A1 (en) Steering column for vehicle
JP5212714B2 (ja) 車両用衝撃吸収操舵装置
JP2020015481A (ja) ステアリング装置
JP4900679B2 (ja) センターテイクオフ型ステアリング装置
KR101405547B1 (ko) 랙 피니언 방식 조향장치
KR20230021932A (ko) 스티어 바이 와이어식 조향장치
JP2019124526A (ja) トルクセンサ及び電動パワーステアリング装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20091215

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20120419

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20120601

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20120906

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20120919

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20151012

Year of fee payment: 3

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees