JP2008168395A - ステープルカートリッジ - Google Patents

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Futoshi Kameda
太志 亀田
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Abstract

【課題】リフィルコンテナ交換式のステープルカートリッジの小型化を図る。
【解決手段】ベースフレーム2の後端から立上がるハンドル部5に上カバー3をヒンジ結合する。上カバーは前面部と上面部とからなるL字形の部材で、横幅はリフィルコンテナ21の横幅以下であり、天井面に前後一対の圧縮コイルバネ13が取付けられている。ベースフレームの前壁部4に設けた爪係止部12に、上カバーの前面の爪11が係合して上カバーがロックされる。上カバーの前面部9を押して爪と爪係止部との係合を解除することにより、上カバーを撥ね上げてリフィルコンテナを交換することができ、交換作業が極めて簡単である。また、上カバーの側面壁をなくしたことにより、ステープルカートリッジ1全体の横幅を可及的に狭くでき、電動ステープラの小型化が可能となる。
【選択図】図3

Description

この発明は、電動ステープラに用いられるステープルカートリッジに関するものであり、特に、小型化を図ったステープルカートリッジに関するものである。
複写機や綴じ処理機等に組み込まれる電動ステープラやスタンドアロン形電動ステープラ等は、ステープルの補充の便宜のためにカートリッジ着脱式になっており、ステープル補充の際は本体からステープルカートリッジを取外し、別の新しいステープルカートリッジに交換するか、またはステープルカートリッジへステープルシートを装填して電動ステープラへ再び装着するように構成されている(特許文献1,2,3等)。
ステープルシートの補充について、従来の電動ステープラはステープルカートリッジ全体を交換する形式のものが一般的であったが、近年はリフィル用のコンテナにステープルシートを積層させて収容したものをステープルカートリッジへ装填する構造として、ステープルカートリッジを繰返して使用できるようにしたものが多くなっている(例えば、特許文献4,5等)。
電動ステープラへのステープルカートリッジの装填については、上面に装填口を設けた上方装填型の電動ステープラ(例えば、特許文献3の図28乃至図30)と、背面に装填口を設けた後方装填型の電動ステープラ(例えば、特許文献4の図9)とがある。
また、ステープルカートリッジ内或いはリフィルコンテナ内のステープルシートを内底面へ押さえる手段としては、バネとレバーとからなる押さえ手段を電動ステープラ側に設けたもの(例えば、特許文献4中の「アーム部材106」)、バネと押さえ板とからなる押さえ手段をステープルカートリッジ自体に備えたもの(特許文献6)、ステープルカートリッジの開閉式上蓋にバネとプッシュロッドとからなる押さえ手段を備えたもの(特許文献7)などがある。尚、上方装填型電動ステープラにおいては、カートリッジ交換のために上面が開放されており、電動ステープラ側にステープルシートの上面を押さえる押さえ手段を備えることは困難であるので、ステープルカートリッジ側にステープル押さえ手段を配備する必要がある。
特開平9-193044号公報 特開平11-99505号公報 特開平11-235679号公報 特開2004-237446号公報 特開2006-116637号公報 特開平6-218676号公報 特開平8-127461号公報
一般に、機械装置は小型化が要求されることが多く、例えば、二つの電動ステープラユニットを並列配置し、印刷紙の左右中央線上にステープルを二箇所打込んで簡易二つ折り製本を行う綴じ処理機において、A4二つ折りやB5二つ折りなどのようにステープリング間隔が狭い綴じ処理を行えるようにするためには、電動ステープラユニットの横幅をそれなりに狭くしなければならない。
電動ステープラのユニットサイズを小型化するためには、前述したステープル押さえ手段を、電動ステープラ側ではなくステープルカートリッジ自体に配置したほうが有利であるが、ステープルカートリッジ自体も可及的に小型化する必要がある。
そこで、ステープルカートリッジのサイズをより小型化し、且つリフィルコンテナの交換も簡単なステープルカートリッジを提供するために解決すべき技術的課題が生じてくるのであり、本発明は上記課題を解決することを目的とする。
この発明は、上記目的を達成するために提案するものであり、電動ステープラのステープルカートリッジであって、多数の直線ステープルを並列に接着したステープルシートを積重ねて収容したリフィルコンテナを使用するリフィルコンテナ交換式のステープルカートリッジにおいて、リフィルコンテナが載置されるベースフレームと、ベースフレームの後部にヒンジ結合されてベースフレーム上のリフィルコンテナを覆う開閉可能な上カバーとからなり、前記上カバーは、前面部と上面部とからなり、左右の側面と背面とが開放されており、天井面に下方へ向けて圧縮コイルバネを取付け、上カバーの前部に設けた爪と前記ベースプレートの前部に設けた爪係止部とによるカバーロック機構を備えたステープルカートリッジを提供するものである。
また、上記上カバーの横幅を、上記リフィルコンテナの横幅以下としたステープルカートリッジを提供するものである。
また、上記上カバーは、ベースフレームの後端に立設したハンドル部にヒンジ結合されているステープルカートリッジを提供するものである。
また、上記ハンドル部の前面に凹部を形成し、撥ね上げた上記上カバーを上記凹部内へ収容できるように構成したステープルカートリッジを提供するものである。
本発明のステープルカートリッジは、リフィルコンテナが載置されるベースプレートの後部にヒンジ結合した上カバーに、リフィルコンテナのステープルシートを押さえる圧縮コイルバネを備えており、コンテナ交換作業が極めて簡単であり、上カバーを閉じれば圧縮コイルバネがステープルシートを押さえる。上カバーは左右の側面及び背面が開放されていて、上カバーの側面及び背面の壁をなくすことにより、ステープルカートリッジの全幅を可及的に狭くすることができ、電動ステープラも小型化することが可能となる。
この発明は、電動ステープラのステープルカートリッジであって、多数の直線ステープルを並列に接着したステープルシートを積重ねて収容したリフィルコンテナを使用するリフィルコンテナ交換式のステープルカートリッジにおいて、リフィルコンテナが載置されるベースフレームと、ベースフレームの後部にヒンジ結合されてベースフレーム上のリフィルコンテナを覆う開閉可能な上カバーとからなり、前記上カバーは、前面部と上面部とからなり、左右の側面と背面とが開放されており、天井面に下方へ向けて圧縮コイルバネを取付け、上カバーの前部に設けた爪と前記ベースプレートの前部に設けた爪係止部とによるカバーロック機構を備えることにより、ステープルカートリッジのサイズをより小型化し、且つリフィルコンテナの交換も簡単なステープルカートリッジを提供するという目的を達成した。
図1は、リフィルコンテナ21を収容したステープルカートリッジ1を示している。ステープルカートリッジ1は、ベースフレーム2に開閉式の上カバー3を取付けたもので、ベースフレーム2の前壁部4と後端から直立する丈の高いハンドル部5との間にリフィルコンテナ21が装填されている。
リフィルコンテナ21は、上面が開放された箱型のプラスチック製コンテナ部22内に、多数の直線ステープルを並列に接着したステープルシートSが数十枚積載されており、その上面にカバープレート23が載せられている。カバープレート23の左右側面の前端近傍にはガイドピン24が設けられていて、コンテナ部22の左右両側面に形成した縦溝25を通じてカバープレート23のガイドピン24が外側へ突出している。
ステープルカートリッジ1のハンドル部5の前面側は、外縁部以外の部分が凹んでいて、この凹面部6の左右壁面の下部に軸穴7を形成し、上カバー3の後端の軸8が軸穴7に嵌合している。ハンドル部5は、電動ステープラへステープルカートリッジ1を着脱する際に把持するためのものであり、ステープルカートリッジ1を上方から装填する形式の電動ステープラ、或いはステープルカートリッジ1を後方から装填する形式の電動ステープラのいずれにおいても、ハンドル部5を掴んで簡単にステープルカートリッジ1の着脱が行える。
上カバー3は、前面部9と上面部10とからなるL字形の部材で、横幅はリフィルコンテナ21の全幅以下であり、前述した軸8は上面部10の後端の左右両側に設けられている。前面部9の前面の左右中央には下向き楔形の爪11が形成されており、ベースフレーム2の前壁部4の上に設けた門形の爪係止部12に爪11が係合して上カバー3が閉じ状態に固定されている。
上カバー3の前面部9を後方向へ押すか、或いは直接に爪11を後方向へ押して、爪係止部12から爪11を外せば、後方の軸8を支点として上カバー3を上方へ撥ね上げることができる。
上カバー3の上面部10の下面には、前後一対の圧縮コイルバネ13が取付けられており、リフィルコンテナ21内のカバープレート23上に圧縮コイルバネ13が弾接して、カバープレート23及びステープルシートSを下方へ向けて押さえつけている。
図示は省略するが、従来型と同様に、ステープルカートリッジ1とリフィルコンテナ21の夫々の底面には矩形穴が形成されており、図1のようにリフィルコンテナ21をセットしたステープルカートリッジ1を電動ステープラへ装填すると、電動ステープラのステープル送り機構である送り爪が、ステープルカートリッジ1とリフィルコンテナ21の底面の矩形穴を通じてステープルシートSの下面に弾接する。そして、電動ステープラの作動時には、ドライバの打込み動作に連動して送り爪が前後に往復運動することにより、順次ステープルシートSがベースフレーム2の前端へ向けて送られる。
リフィルコンテナ21内のステープルシートSが消費されるにつれて、カバープレート23は圧縮コイルバネ13に押されて押下げられ、ステープルシートSを消費し尽くすまで、ステープルシートSは下方の送り爪に向けて押さえつけられて、安定してステープルシートSが送られる。
ステープルシートSを全て消費したときはリフィルコンテナ21のカバープレート23がコンテナ部22の底まで下降し、電動ステープラのスイッチ式或いは光学式のステープル検出手段により、電動ステープラが起動停止の状態になり、表示部にリフィルコンテナ交換を促すメッセージが表示される。
この場合は、ステープルカートリッジ1のハンドル部5を掴んでステープルカートリッジ1を電動ステープラから取外し、図2に示すように、上カバー3の前面部9を後方向へ押して上カバー3の爪11を爪係止部12から外し、図3に示すように、上カバー3の後方の軸8を支点として上カバー3を上方へ撥ね上げ、図4に示すように、上カバー3をハンドル部5の凹面部6へ収めてリフィルコンテナ21の交換を行う。
リフィルコンテナ21を交換した後に、上カバー3を閉鎖すると、上カバー3の爪11がベースフレーム2の爪係止部12へ嵌合して上カバーが閉鎖状態に固定される。
上記のように、ステープルカートリッジ1にリフィルコンテナ21を装填して上カバー3を閉じれば、リフィルコンテナ21が固定され、リフィルコンテナ21のステープルシートSが空になったときは、簡単な操作により上カバー3を開放することができて、リフィルコンテナ21の交換が極めて簡単である。また、上カバー3の側面に壁を設けず、その横幅をリフィルコンテナ21の横幅以下としているので、ステープルカートリッジの全幅をリフィルコンテナの全幅と略同一にすることができ、電動ステープラの幅寸法を可及的に削減することが可能である。
尚、この発明は上記の実施形態に限定するものではなく、この発明の技術的範囲内において種々の改変が可能であり、この発明がそれらの改変されたものに及ぶことは当然である。
本発明の実施の一形態を示し、リフィルコンテナを装填したステープルカートリッジの側面図。 リフィルコンテナ内のステープルシートが空になった状態のステープルカートリッジの側面図。 上カバー開放操作を示すステープルカートリッジの側面図。 リフィルコンテナ交換操作を示すステープルカートリッジの側面図。
符号の説明
1 ステープルカートリッジ
2 ベースフレーム
3 上カバー
4 前壁部
5 ハンドル部
6 凹面部
9 前面部
10 上面部
11 爪
12 爪係止部
13 圧縮コイルバネ
21 リフィルコンテナ
22 コンテナ部
23 カバープレート
24 ガイドピン
25 縦溝

Claims (4)

  1. 電動ステープラのステープルカートリッジであって、多数の直線ステープルを並列に接着したステープルシートを積重ねて収容したリフィルコンテナを使用するリフィルコンテナ交換式のステープルカートリッジにおいて、
    リフィルコンテナが載置されるベースフレームと、ベースフレームの後部にヒンジ結合されてベースフレーム上のリフィルコンテナを覆う開閉可能な上カバーとからなり、前記上カバーは、前面部と上面部とからなり、左右の側面と背面とが開放されており、天井面に下方へ向けて圧縮コイルバネを取付け、上カバーの前部に設けた爪と前記ベースプレートの前部に設けた爪係止部とによるカバーロック機構を備えたステープルカートリッジ。
  2. 上記上カバーの横幅を、上記リフィルコンテナの横幅以下とした請求項1記載のステープルカートリッジ。
  3. 上記上カバーは、ベースフレームの後端に立設したハンドル部にヒンジ結合されている請求項1記載のステープルカートリッジ。
  4. 上記ハンドル部の前面に凹部を形成し、撥ね上げた上記上カバーを前記凹部内へ収容できるように構成した請求項1記載のステープルカートリッジ。
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