JP2024092215A - カートリッジ及びステープラ - Google Patents

カートリッジ及びステープラ

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JP2024092215A JP2022207984A JP2022207984A JP2024092215A JP 2024092215 A JP2024092215 A JP 2024092215A JP 2022207984 A JP2022207984 A JP 2022207984A JP 2022207984 A JP2022207984 A JP 2022207984A JP 2024092215 A JP2024092215 A JP 2024092215A
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拓志 進藤
太志 亀田
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Abstract

【課題】カートリッジをステープラ本体から取り外す際における多様な操作性を実現するカートリッジ及びステープラを提供する。
【解決手段】カートリッジ20は、ステープラに装填されるカートリッジ20であって、ステープルが収容されるカートリッジ本体200と、カートリッジ本体200に対して変位可能に取り付けられるレバー60と、ステープラに装填されたときにカートリッジ20をステープラに固定するための固定軸220とを備え、固定軸220は、カートリッジ20がステープラに固定されているとき第1位置に位置し、固定が解除されているとき第2位置に位置し、レバー60は、カートリッジ本体200に対して第1方向に変位するとき、及び第2方向に変位するとき、固定軸220を第2位置に移動させる移動部603を有する。
【選択図】図5

Description

本開示は、ステープラに装填されるカートリッジ及びステープラに関する。
従来より、ドライバ機構により用紙束にステープルを打ち込み、用紙束を貫通したステープルの脚部をクリンチャ部によって折り曲げることで綴じ処理を自動で行う電動ステープラが知られている。電動ステープラは、例えば、用紙に画像を形成する画像形成装置内や後処理を実行する後処理装置内に実装される。
ステープラ本体には、複数のステープルが積載されたリフィルを収容するカートリッジが着脱可能に取り付けられる。ステープラ本体からカートリッジを取り外す方法としては、複数の方法が採用されている。例えば、カートリッジのノブに指を引っ掛けてノブを所定方向に回動させることでステープラ本体からカートリッジを取り外すタイプや、カートリッジのノブを掴んで後方に引っ張り出すことでステープラ本体からカートリッジを取り外すタイプ等がある。
特許文献1には、カートリッジ本体の上面にリンク部材を介して回動可能に操作部が取り付けられ、操作部を回動させてカートリッジをステープラ本体から取り出すステープラが記載されている。
特開2019-89322号公報
しかしながら、従来における特許文献1のカートリッジのノブを回動させるタイプの場合、ノブを掴んで後方に引っ張り出す操作ではカートリッジを取り外すことはできない。また、カートリッジのノブを掴んで引っ張り出すタイプの場合では、ノブを回転させる操作ではカートリッジを取り外すことはできない。本来の操作方向とは別の方向にカートリッジのノブを操作すると、カートリッジを取り外すことができないだけでなく、カートリッジを落下させる恐れや、カートリッジを破損させる恐れがあった。
そこで、本発明は、上記課題を解決するために、カートリッジをステープラ本体から取り外す場合における多様な操作性を実現することが可能なカートリッジ及びステープラを提供することを目的とする。
本開示に係るカートリッジは、ステープラに装填されるカートリッジであって、ステープルが収容されるカートリッジ本体と、前記カートリッジ本体に対して変位可能に取り付けられるレバーと、前記ステープラに装填されたときに前記カートリッジを前記ステープラに固定するための固定部とを備え、前記固定部は、前記カートリッジが前記ステープラに固定されているとき第1位置に位置し、固定が解除されているとき第2位置に位置し、前記レバーは、前記カートリッジ本体に対して第1方向に変位するとき、及び第2方向に変位するとき、前記固定部を前記第2位置に移動させる移動部を有する。
本開示に係るステープラは、カートリッジが装填される装填部と、前記装填部に装填された前記カートリッジを前記装填部内に固定する固定部とを有する本体と、前記本体に対して変位可能に取り付けられるレバーとを備え、前記固定部は、前記カートリッジが前記装填部に固定されているとき第1位置に位置し、前記カートリッジの固定が解除されているとき第2位置に位置する突部を有し、前記レバーは、前記本体に対して第1方向に変位するとき、及び前記第1方向とは異なる第2方向に変位するとき、前記突部を前記第1位置から前記第2位置に移動させる移動部を有する。
本開示によれば、レバーを第1方向又は第2方向に変位させることでステープラからカートリッジを取り外すことができるので、多様な操作性を実現できる。これにより、ステープラからカートリッジを取り外す際の誤操作を防止できる。
本実施の形態に係る電動ステープラの前方斜視図である。 本実施の形態に係る電動ステープラの後方斜視図である。 本実施の形態に係る電動ステープラにおけるステープラ本体からカートリッジを取り外した状態を示す斜視図である。 本実施の形態に係る電動ステープラの左側面図である。 本実施の形態に係るカートリッジの内部を示す斜視図である。 本実施の形態に係るカートリッジの内部を示す左側面図である。 本実施の形態に係るステープラ本体の装着部にカートリッジが固定されている状態を示す図である。 本実施の形態に係るレバーを第1方向に回動させてカートリッジをステープラ本体から取り出す場合における電動ステープラの動作図である。 本実施の形態に係るレバーを第2方向に回動させてカートリッジをステープラ本体から取り出す場合における電動ステープラの動作図である。 は、本実施の形態に係るレバーを第3方向に引っ張ることでカートリッジをステープラ本体から取り出す場合における電動ステープラの動作図である。
以下に添付図面を参照しながら、本開示の好適な実施の形態について詳細に説明する。
[電動ステープラ1の構成例]
本実施の形態に係る電動ステープラ1は、例えば、用紙に所定の画像を形成する画像形成装置内や、画像形成装置の用紙搬送方向の下流側に接続される後処理装置内に実装される。電動ステープラ1は、画像形成装置により所定の画像が形成された複数枚の用紙からなる用紙束に対してステープルを用いて綴じ処理を実行する。具体的には、電動ステープラ1は、用紙束をクランプ(挟持)するクランプ工程と、クランプした用紙束にステープルを貫通させる貫通工程と、用紙束を貫通したステープルの脚部を折り曲げるクリンチ工程と、を順に実行して用紙束に対して綴じ処理を行う。
電動ステープラ1は、図1及び図2に示すように、ステープルが収容されるカートリッジ20と、カートリッジ20が着脱可能に取り付けられるステープラ本体10と、ステープラ本体10に対して変位可能に設けられるレバー60と、を備える。また、電動ステープラ1は、ステープルを用紙束に向けて打ち出すドライバ機構30と、ドライバ機構30に対して昇降可能なテーブル40と、ドライバ機構30によって打ち出されて用紙を貫通したステープルの脚部を折り曲げるクリンチャ部50と、を備える。
なお、本実施の形態において、ドライバ機構30が設けられる側を電動ステープラ1の前側とし、レバー60が設けられる側を電動ステープラ1の後側とする。また、テーブル40及びクリンチャ部50が設けられる側を電動ステープラ1の上側とし、その反対側を下側とする。また、本実施の形態において、レバー60の変位方向である第1方向D1は、電動ステープラ1を床面に載置したときの重力方向であり、カートリッジ20に対して下方に対応する。また、レバー60の変位方向である第2方向D2は、重力方向とは反対方向であり、カートリッジ20に対して上方に対応する。また、レバー60の変位方向である第3方向D3は、第1方向D1と直交する方向をカートリッジ20のステープラ本体10への装填方向D4としたとき、装填方向とは反対方向であり、電動ステープラ1の後側に対応する。
ステープラ本体10のドライバ機構30の上方の位置であって、テーブル40と対向する位置には、用紙束が載置される載置台70が設けられている。ドライバ機構30は、ステープラ本体10内の前部側に配置され、駆動機構32の駆動に基づいて載置台70に対して上下移動可能に構成される。ドライバ機構30は、図示しないフォーミングプレートによりステープルの両端を折り曲げて略U字状に成形するとともに、略U字状に成形したステープルを用紙束に向けて打ち出す。
テーブル40は、ドライバ機構30及び載置台70の上側に対向して配置される。テーブル40は、フレーム12を介して駆動機構32に接続され、駆動機構32の駆動に基づいて載置台70に対して接近方向及び離間方向に移動可能に構成される。テーブル40の載置台70に対向する面(部位)は、載置台70との間で用紙束をクランプするクランプ部80として機能する。テーブル40及びクランプ部80は、用紙束をクランプするクランプ位置と用紙束をクランプしないホームポジションとの間を移動可能に構成される。
クリンチャ部50は、テーブル40の前端部であって、ドライバ機構30に対向する位置に配置されている。クリンチャ部50は、ドライバ機構30との協働で、用紙束を貫通したステープルの脚部を押圧して内側に折り曲げることにより用紙束をステープルにより綴じる。
カートリッジ20は、ステープラ本体10の後部に設けられる装填部110に後方よりスライドさせて着脱可能に取り付けられる。カートリッジ20内には、シート状の連結ステープルが積載されたリフィル300が収容される。リフィル300は、カートリッジ20の後方よりスライドさせてカートリッジへの装着が可能に構成される。リフィル300内の連結ステープルは、ドライバ機構30の図示しない送り出し機構によりフォーミング位置に搬送される。
(ステープラ本体10の構成例)
次に、ステープラ本体10について詳しく説明する。
ステープラ本体10は、図3に示すように、カートリッジ20が装填される装填部110と、装填部110に装填されたカートリッジ20を装填部110内に係合、固定する係合部120とを有する。
装填部110は、図3に示すように、ステープラ本体10内の上部側に設けられ、カートリッジ20を収容可能な大きさの空間部を有する。ステープラ本体10の後壁には、カートリッジ20を装填部110の空間部に対して挿入及び取り出し可能な挿抜口112が形成される。本実施の形態では、ステープラ本体10の後側から装填部110に挿抜口112を介してカートリッジ20を装填できるようになっている。
係合部120は、図3及び図4に示すように、装填部110上部の左右方向の一端側及び他端側の2箇所に形成され、装填部110に装填されるカートリッジ20の後述する移動部603に対向する位置に配置される。係合部120は、図4に示すように、段差部121と、段差部121の上端から後側に向かって斜め下方に傾斜する傾斜面122とを有する。段差部121は、平坦面121aと、平坦面121aから立設する略垂直面121bとを有する。段差部121の垂直面121bの高さは、例えば、後述する固定軸220が係合部120から後方に外れることを回避するため、固定軸220の少なくとも半径以上であることが好ましい。これにより、カートリッジ20をステープラ本体10に装填したときに、カートリッジ20の固定軸220が段差部121に引っ掛かる(係合する)ことで固定軸220の後方への移動が規制され、カートリッジ20をステープラ本体10にロックできる。
(カートリッジ20の構成例)
次に、カートリッジ20について詳しく説明する。
カートリッジ20は、図5及び図6に示すように、カートリッジ本体200と、リフィルを収容するリフィル収容部210と、カートリッジ本体200に対して変位可能に取り付けられるレバー60と、ステープラ本体10に装填されたときにカートリッジ20をステープラ本体10に固定するための固定軸220と、固定軸220を係合部120に対して係合、固定する位置に付勢するねじりコイルバネ250と、ステープルを排出する排出部260とを備える。
リフィル収容部210は、図に示すように、カートリッジ本体200の内部に設けられ、リフィル300を収容可能な大きさの空間部を有する。カートリッジ本体200の後壁には、リフィル300をリフィル収容部210の空間部に対して挿入及び引き出し可能な挿抜口212(図3参照)が形成される。本実施の形態では、カートリッジ本体200の後側からリフィル収容部210に挿抜口212を介してリフィル300を装填できるようになっている。
ここで、リフィル300は、線状のステープルが連結された連結ステープルを収容可能な箱体により構成される。リフィル300内には、多数の連結ステープルが積層される。リフィル300は、その内部に積層された連結ステープルのうち最上段の連結ステープルを押さえるための蓋部材310を有する。蓋部材310は、リフィル300内の連結ステープル数の増減によってリフィル300内を上下動可能に構成される。
固定軸220は、突部及び固定部の一例であり、図5及び図6に示すように、リフィル収容部210の上側であって、カートリッジ本体200の後部に配置される。本実施の形態における突部は丸棒を用いているが、これに限定するものではない。三角形状の突起や四角形状の突起で突部を構成してもよい。また、固定軸220は、長手方向がカートリッジ本体200の左右方向に沿うように配置される。固定軸220の略中央部には、ねじりコイルバネ250が取り付けられる。固定軸220の左端側(一端部)は、カートリッジ本体200の上壁202につながる左側の側壁に設けられた上下方向に長い孔(以下、長孔という)に挿入される。長孔に挿入された固定軸220の左端側は、レバー60を構成する一方のレバー本体600(後述する延伸部600a)に移動可能に挿入され、さらに外側に突出している。固定軸220の右端側(右端部)は、カートリッジ本体200の上壁202につながる右側の側壁に設けられた上下方向に長い長孔に挿入される。長孔に挿入された固定軸220の右端側は、レバー60を構成する他方のレバー本体600(後述する延伸部600b)に移動可能に挿入され、さらに外側に突出している。
ねじりコイルバネ250は、図5に示すように、コイル部251と、コイル部251の一端側からリフィル収容部210の前側に向けて延びる固定アーム252と、コイル部251の他端側からリフィル収容部210の前側に向けて延びる荷重アーム253とを有する。ねじりコイルバネ250は、弾性部材の一例である。本実施の形態ではねじりコイルバネを用いているが、弾性部材は板ばねやゴム部材で構成してもよい。固定アーム252は、荷重アーム253よりも上側に位置している。本実施の形態では、2個のコイル部251を持つねじりコイルバネ250を用い、固定軸220をコイル部251に貫通させて配置し、荷重アーム253がカートリッジ左右方向の略中央となるように構成している。なお、ねじりコイルバネ250の構成は、本実施の形態の構成に限定されるものではない。
固定アーム252の先端側は、カートリッジ本体200の上壁202(図2等参照)に接する。固定アーム252は、接点を支点として弾性変形可能であり、固定軸220をリフィル収容部210側の下方に付勢する。これにより、図4に示すように、固定軸220の両端側がレバー本体600の移動部603の開口縁に当接し、固定軸220が係合部120に対して係合可能な位置に配置される。
このように、本実施の形態において固定軸220は、カートリッジ本体200の係合部120によって固定されているとき、ねじりコイルバネ250の付勢力により第1位置P1に位置する。また、固定軸220は、カートリッジ本体200の係合部120に対する固定が解除されるとき、図8に示すように、ねじりコイルバネ250の弾性力に抗して第2位置P2に位置する。第1位置P1は、第2位置P2の下方に位置する。なお、係合部120によるロックが解除された後は、固定軸220は第2位置から第1位置に移動する。
ねじりコイルバネ250の荷重アーム253は、図5に示すように、リフィル収容部210に装填されたリフィル300の蓋部材310の上面に当接可能に設けられ、蓋部材310をリフィル300の底壁側である下方に付勢する。これにより、リフィル収容部210にリフィル300が装填されると、リフィル300の蓋部材310がねじりコイルバネ250の荷重アーム253によって押さえ付けられ、リフィル300内に収容された連結ステープルを安定した姿勢で保持できる。このように、本実施の形態では、固定軸220を弾性的に支持するねじりコイルバネ250を、リフィル300の蓋部材310を押圧する弾性部材としても兼用している。すなわち、ねじりコイルバネ250におけるコイル部251が固定軸220と当接し固定軸220を第1位置P1に付勢する弾性部材として機能し、荷重アーム253がリフィル300の蓋部材310をリフィル300の底壁側に付勢する弾性部材として機能する。
排出部260は、カートリッジ本体200の前部に配置される。排出部260は、リフィル300から送り出された連結ステープルの先端部に位置するステープルをドライバ機構30との協働により略U字状に折り曲るとともに載置台70上の用紙束に向かって排出する。
(レバー60の構成例)
次に、レバー60について詳しく説明する。
レバー60は、図4、図5及び図6に示すように、リフィル収容部210の上側であってカートリッジ20の後部に、ステープラ本体10に対して変位可能に取り付けられる。本実施の形態では、レバー60はカートリッジ本体200に取り付けられる。カートリッジ20がステープラ本体10に装填されると、レバー60はステープラ本体10に対して変位可能となる。レバー60は必ずしもカートリッジに取り付けられる必要はなく、ステープラ本体10に設けてもよい。レバー60は、先端部601と、基端部602と、先端部601と基端部602との間に設けられる移動部603とを有するレバー本体600と、基端部602から後方(第3方向D3)に突出するノブ610とを有する。
レバー本体600は、ステープラ本体10の前方側が開放された略Uの字型に構成される。固定軸220の左端及び右端は、レバー本体600を貫通する。左右に分かれて延伸する延伸部600a,600bは、カートリッジ20がステープラ本体10に装填されたときに、ステープラ本体10の左右方向の両端部に設けられた係合部120,120の内面に対向する。
移動部603は、レバー60がステープラ本体10に対して第1方向D1である下方に変位するとき(図8参照)、第2方向D2である上側に変位するとき(図9参照)又は第3方向D3である後側に変位するとき(図10参照)、固定軸220を第1位置P1から第2位置P2に移動可能に支持する。本実施の形態において移動部603は、開口部により構成される。左側の延伸部600aの移動部603には、固定軸220の左端部(一端部)が移動可能に支持される。右側の延伸部600bの移動部には、固定軸220の右端部(他端部)が移動可能に支持される。移動部603は、例えば略三角形状からなり、基端部602から先端部601に向けて斜め上方に傾斜する傾斜面603aを有する。移動部603において第1位置P1にある固定軸220を支持する角部603bは、固定軸220の円弧形状に沿うように湾曲している。
ノブ610は、図5等に示すように、カートリッジ20をステープラ本体10から取り出す際にユーザーが把持する部位である。ノブ610は、平面視で略U字形状からなり、その両端部のそれぞれがレバー本体600の後端側に取り付けられる。ノブ610とカートリッジ本体200との間には、ユーザーがノブ610を把持しやすいように、指が挿入可能な隙間Sが設けられる。本実施の形態では、リフィル収容部210の上側であってカートリッジ20の後部にノブ610を配置したことで、ステープラ本体10の後壁からの突出量を抑えている。ユーザーは、ノブ610を把持して、レバー60全体を第1方向D1、第2方向D2及び第3方向D3のいずれかの方向に回動操作、スライド操作させることで、カートリッジ20をステープラ本体10から取り出すことができる。
[電動ステープラ1の動作例]
(カートリッジ20をステープラ本体10に装着する場合)
次に、ユーザーがカートリッジ20をステープラ本体10に装着する場合について説明する。
ユーザーがカートリッジ本体200を第3方向D3とは反対方向D4である前側に移動させてステープラ本体10の装填部110に挿入していくと、カートリッジ20がステープラ本体10の装填部110の底壁をスライドしながら前進する(図3参照)。カートリッジ20が前進すると、カートリッジ本体200の固定軸220が、ねじりコイルバネ250の固定アーム252の弾性力に抗して、ステープラ本体10の係合部120の傾斜面122をスライドしながら上る。
カートリッジ20がさらに前進すると、固定軸220が傾斜面122を乗り越えて段差部121側に移動し、図7に示すように、ねじりコイルバネ250の固定アーム252の復元力により固定軸220が下方に付勢されて第1位置P1に移動する。これにより、固定軸220が係合部120の段差部121に係合され、カートリッジ20がステープラ本体10にロックされる。
(レバー60を第1方向D1に回動させてカートリッジ20をステープラ本体10から取り出す場合)
次に、レバー60を第1方向D1に回動させることでカートリッジ20をステープラ本体10から取り出す場合について説明する。図8は、レバー60を第1方向D1に回動させてカートリッジ20をステープラ本体10から取り出す場合における電動ステープラ1の動作の一例を示す図である。
図8に示すように、ユーザーによりレバー60のノブ610が把持された状態で第1方向D1である下方に回転操作されると、ノブ610側がカートリッジ本体200に対して第1支点F1を支点として下側(時計回り)に回動する。ここで、第1支点F1は、レバー本体600(延伸部600a)の下面基端側とカートリッジ本体200上面とが接する点であり、移動部603よりも後側に位置している。これに伴い、レバー60のレバー本体600側が上側に移動し、レバー本体600の移動部603に支持されている固定軸220がねじりコイルバネ250の弾性力に抗して押し上げられる。これにより、固定軸220が、係合部120の段差部121よりも高い第2位置P2に移動し、固定軸220のステープラ本体10の係合部120に対する係合が解除される。
この状態で、ノブ610が第3方向D3である後方に引っ張られると、カートリッジ20が後方に移動し、固定軸220が係合部120の段差部121を乗り越えて傾斜面122をスライドしながら降下する。固定軸220は、ねじりコイルバネ250の復元力により徐々に下方に移動し、傾斜面122を通過したときに第1位置P1に戻る。カートリッジ20はさらに後方に引っ張られることでステープラ本体10の装填部110から取り出される。
(レバー60を第2方向D2に回動させてカートリッジ20をステープラ本体10から取り出す場合)
次に、レバー60を第2方向D2に回動させることでカートリッジ20をステープラ本体10から取り出す場合について説明する。図9は、レバー60を第2方向D2に回動させてカートリッジ20をステープラ本体10から取り出す場合における電動ステープラ1の動作の一例を示す図である。
図9に示すように、ユーザーによりレバー60が把持された状態で第2方向D2である上側に回転操作されると、レバー60がカートリッジ本体200に対して第2支点F2を支点として上側(反時計回り)に回動する。ここで、第2支点F2は、レバー本体600(延伸部600a)の下面先端側とカートリッジ本体200上面とが接する点であり、移動部603よりも前側に位置している。これに伴い、レバー60の移動部603に支持されている固定軸220がねじりコイルバネ250の弾性力に抗して押し上げられ、固定軸220が係合部120の段差部121よりも高い第2位置P2に移動する。これにより、固定軸220のステープラ本体10の係合部120に対する係合が解除される。
この状態で、カートリッジ20が第3方向D3である後方に引っ張られると、カートリッジ20が後方に移動し、固定軸220が係合部120の段差部121を乗り越えて傾斜面122をスライドしながら下る。固定軸220は、ねじりコイルバネ250の復元力により徐々に下方に移動し、傾斜面122を通過したとき第1位置P1に戻る。カートリッジ20は、さらに後方に引っ張られることでステープラ本体10の装填部110から取り出される。
(レバー60を第3方向D3に回動させてカートリッジ20をステープラ本体10から取り出す場合)
次に、レバー60を第3方向D3に引っ張ることでカートリッジ20をステープラ本体10から取り出す場合について説明する。図10は、レバー60を第3方向D3に引っ張ることでカートリッジ20をステープラ本体10から取り出す場合における電動ステープラ1の動作の一例を示す図である。
図10に示すように、ユーザーによりレバー60のノブ610が把持された状態で第3方向D3である後方に引っ張られる操作が行われると、レバー60がカートリッジ本体200に対して後方に移動する。つまり、レバー60の移動部603が、カートリッジ本体200の固定軸220に対して相対的に移動する。これに伴い、レバー本体600の移動部603に支持されている固定軸220が、ねじりコイルバネ250の弾性力に抗して移動部603の傾斜面603aをスライドしながら上る。これにより、固定軸220が係合部120の段差部121よりも高い第2位置P2に移動し、固定軸220のステープラ本体10の係合部120に対する係合が解除される。
この状態で、レバー60がさらに第3方向D3である後方に引っ張られると、カートリッジ20全体が後方に移動し、固定軸220が係合部120の段差部121を乗り越えて傾斜面122をスライドしながら下る。固定軸220は、ねじりコイルバネ250の復元力により傾斜面122を徐々に下方に移動し、傾斜面122を通過したときに第1位置P1に戻る。カートリッジ20は、さらに後方に引っ張られることでステープラ本体10の装填部110から取り出される。
以上説明したように、本実施の形態によれば、ステープラ本体10からカートリッジ20を取り出す際に、レバー60を第1方向、第2方向及び第3方向の3種類の操作の中か一つの操作を選択することができる。このように、多様な操作性を実現することで、ユーザーのカートリッジ20の取り外しの際における誤操作を防止でき、カートリッジ20をステープラ本体10から確実に取り出すことができるとともに、電動ステープラ1の破損等を防止できる。
また、本実施の形態によれば、レバー60を構成するノブ610を、リフィル収容部210の略上側であってカートリッジ20の後部に配置するので、ステープラ本体10の後壁からの突出量を減少させることができる。これにより、従来のようにノブ610をステープラ本体10の後壁から外側に突出させる構成とした場合と比べて、電動ステープラ1の小型化を図ることができる。
また、本実施の形態によれば、カートリッジ20に設けたねじりコイルバネ250に、固定軸220を第1位置P1に付勢する機能とリフィル300の蓋部材310を押圧する機能とを兼用させたので、固定軸220及び蓋部材310のそれぞれに弾性部材を用いる場合と比べて部品点数の削減を図ることができる。これにより、従来よりもカートリッジ20を備えた電動ステープラ1の低コスト化を図ることができる。
以上、添付図面を参照しながら本開示の好適な実施形態について詳細に説明したが、本開示の技術的範囲はかかる例に限定されない。本開示の技術分野における通常の知識を有する者であれば、請求の範囲に記載された技術的思想の範疇内において、各種の変更例又は修正例に想到し得ることは明らかであり、これらについても、当然に本開示の技術的範囲に属するものと了解される。
例えば、上述した実施の形態では、カートリッジ20をステープラ本体10に対して固定及び固定解除するための固定軸220及びレバー60をカートリッジ20側に設けた例について説明したが、これに限定されることはなく、ステープラ本体10側に設けるようにしてもよい。具体的には、電動ステープラ1は、カートリッジ20が装填される装填部110と、装填部110に装填されたカートリッジ20を装填部110内に固定する固定軸220とを有するステープラ本体10と、ステープラ本体10に対して変位可能に取り付けられるレバー60とを備えてもよい。この場合、固定軸220は、カートリッジ20が装填部110に固定されているとき第1位置P1に位置し、カートリッジ20の固定が解除されているとき第2位置P2に位置する突部を有する。レバー60は、ステープラ本体10に対して第1方向D1に変位するとき、第2方向D2に変位するとき及び第3方向に変位するとき、固定軸220を第1位置P1から第2位置P2に移動させる移動部603を有する。
1 電動ステープラ(ステープラ)
10 ステープラ本体
20 カートリッジ
60 レバー
110 装填部
120 係合部
220 固定軸(固定部)
250 ねじりコイルバネ(弾性部材)
300 リフィル
310 蓋部材
600 レバー本体
600a,600b 延伸部
601 先端部
602 基端部
603 移動部
610 ノブ
D1 第1方向
D2 第2方向
D3 第3方向
D4 第4方向(装填方向)
F1 第1支点
F2 第2支点
P1 第1位置
P2 第2位置

Claims (11)

  1. ステープラに装填されるカートリッジであって、
    ステープルが収容されるカートリッジ本体と、
    前記カートリッジ本体に対して変位可能に取り付けられるレバーと、
    前記ステープラに装填されたときに前記カートリッジを前記ステープラに固定するための固定部と
    を備え、
    前記固定部は、前記カートリッジが前記ステープラに固定されているとき第1位置に位置し、固定が解除されているとき第2位置に位置し、
    前記レバーは、前記カートリッジ本体に対して第1方向に変位するとき、及び第2方向に変位するとき、前記固定部を前記第2位置に移動させる移動部を有する
    カートリッジ。
  2. 前記第1方向は、前記カートリッジ本体に対して下方であり、
    前記第2方向は、前記カートリッジ本体に対して上方である
    請求項1に記載のカートリッジ。
  3. 前記移動部は、前記レバーが前記カートリッジ本体に対して第3方向に変位するとき、前記固定部を前記第2位置に移動させる
    請求項2に記載のカートリッジ。
  4. 前記カートリッジの前記ステープラへの装填方向は、前記第1方向と交差する方向であり、
    前記第3方向は、前記装填方向とは反対方向である
    請求項3に記載のカートリッジ。
  5. 前記レバーは、基端部と先端部とを含み、前記基端部と前記先端部との間に前記移動部を有するレバー本体と、前記基端部から前記第3方向に突出するノブとを有し、
    前記移動部は、基端部側から先端部側に向けて前記第2方向に傾斜する傾斜面を有し、
    前記固定部は、前記レバーが前記第3方向に変位するとき、前記傾斜面に当接し、前記傾斜面に沿って第2方向に移動する
    請求項3に記載のカートリッジ。
  6. 前記第1位置は、前記第2位置よりも前記第1方向に位置し、
    前記移動部は、前記レバーが前記ステープラに対して前記第1方向、前記第2方向及び前記第3方向に変位するとき、前記固定部を前記第2方向に移動させる
    請求項4に記載のカートリッジ。
  7. 前記レバーは、基端部と先端部とを含み、前記基端部と前記先端部との間に前記移動部を有するレバー本体と、前記基端部から前記第3方向に突出するノブとを有し、
    前記レバー本体は、前記移動部よりも前記基端部側に第1支点部を有し、
    前記ノブは、前記第1支点部を支点に前記第1方向に回動可能であり、
    前記移動部は、前記ノブが前記第1方向に回動するのに伴い前記第2方向に移動する
    請求項4に記載のカートリッジ。
  8. 前記レバーは、基端部と先端部とを含み、前記基端部と前記先端部との間に前記移動部を有するレバー本体と、前記基端部から前記第3方向に突出するノブとを有し、
    前記レバー本体は、前記移動部よりも前記先端部側に第2支点部を有し、
    前記ノブは、前記第2支点部を支点に前記第2方向に回動可能であり、
    前記移動部は、前記ノブが前記第2方向に回動するのに伴い前記第2方向に移動する
    請求項4に記載のカートリッジ。
  9. 前記固定部は、前記カートリッジ本体に収容されたステープルよりも前記第2方向に位置する
    請求項4に記載のカートリッジ。
  10. 前記カートリッジは、
    前記固定部を前記第1位置に付勢する弾性部材を有し、
    前記弾性部材は、前記カートリッジ本体に収容されたステープルを前記第1方向に押圧する、
    請求項3に記載のカートリッジ。
  11. カートリッジが装填される装填部と、前記装填部に装填された前記カートリッジを前記装填部内に固定する固定部とを有する本体と、
    前記本体に対して変位可能に取り付けられるレバーと
    を備え、
    前記固定部は、前記カートリッジが前記装填部に固定されているとき第1位置に位置し、前記カートリッジの固定が解除されているとき第2位置に位置する突部を有し、
    前記レバーは、前記本体に対して第1方向に変位するとき、及び前記第1方向とは異なる第2方向に変位するとき、前記突部を前記第1位置から前記第2位置に移動させる移動部を有する
    ステープラ。
JP2022207984A 2022-12-26 2022-12-26 カートリッジ及びステープラ Pending JP2024092215A (ja)

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