JP2008167062A - 歪曲補正方法、歪曲補正装置、歪曲補正プログラム、及びディジタルカメラ - Google Patents

歪曲補正方法、歪曲補正装置、歪曲補正プログラム、及びディジタルカメラ Download PDF

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Abstract

【課題】本発明は、ユーザの手間を軽減しながらも高精度に歪曲補正を行うことのできる歪曲補正方法、歪曲補正装置、歪曲補正プログラム、ディジタルカメラを提供することを目的とする。
【解決手段】本発明の歪曲補正方法は、光学系が画像に与える歪曲パターンと、その光学系のレンズポジションとの関係を既知とする準備手順と、画像の撮影時に前記光学系から実測されたレンズポジションのデータを取得する取得手順(S7)と、前記取得したデータを前記既知とされた関係へ当てはめることにより、前記光学系で撮影された画像の歪曲パターンを推測し、その歪曲パターンを抑えるための歪曲補正を前記画像へ施す補正手順(S8,S9)と、前記当てはめるべきデータの値をその周辺値に調節しながら前記補正手順を複数回実行する繰り返し手順(S10,S11,S8,S9,S10)と、前記繰り返し手順で得られた複数の補正画像をユーザへ提示し(S9)、その中の1つをそのユーザに選択させる選択手順(S12)とを含むことを特徴とする。
【選択図】 図9

Description

本発明は、画像処理ソフトウエアなどに適用される歪曲補正方法、歪曲補正プログラムに関する。また、本発明は、ディジタルカメラ、モニタ付きプリンタ、画像ストレージャなどに搭載される歪曲補正装置に関する。また、本発明は、ディジタルカメラに関する。
撮影光学系には歪曲収差があるので、画像に歪曲を生じさせる。その歪曲量分布(以下「歪曲パターン」という。)は撮影光学系の仕様によって異なり、同じ仕様の光学系であってもレンズポジション(焦点距離と焦点位置との組み合わせ)によって異なる。
したがって、画像処理ソフトウエアによる歪曲補正では、モニタ上に被補正画像を表示し、ユーザが手動で補正量分布(以下「歪曲補正パターン」という。)を調節しながら最適な歪曲補正パターンを見出す必要がある(特許文献1,特許文献2等を参照)。
特許第3631370号公報 米国特許6,323,934号明細書
しかしながら、歪曲パターンには大きく分けて樽型、糸巻き型、陣笠型の3種類があるので、補正レベルの調節だけでは対処できない。中でも陣笠型の歪曲パターンは、他の歪曲パターンと比較すると複雑なので、歪曲補正パターンが最適なものから少しずれただけでも画像の歪曲を大きく悪化させる可能性がある。
したがって、熟練したユーザであっても最適な歪曲補正パターンを見出すまでに時間が掛かり、不慣れなユーザに至っては最終的に最適な歪曲補正パターンを見出せないことも多い。
そこで本発明は、ユーザの手間を軽減しながらも高精度に歪曲補正を行うことのできる歪曲補正方法、歪曲補正装置、歪曲補正プログラム、ディジタルカメラを提供することを目的とする。
本発明の歪曲補正方法は、光学系が画像に与える歪曲パターンと、その光学系のレンズポジションとの関係を既知とする準備手順と、画像の撮影時に前記光学系から実測されたレンズポジションのデータを取得する取得手順と、前記取得したデータを前記既知とされた関係へ当てはめることにより、前記光学系で撮影された画像の歪曲パターンを推測し、その歪曲パターンを抑えるための歪曲補正を前記画像へ施す補正手順と、前記当てはめるべきデータの値をその周辺値に調節しながら前記補正手順を複数回実行する繰り返し手順と、前記繰り返し手順で得られた複数の補正画像をユーザへ提示し、その中の1つをそのユーザに選択させる選択手順とを含むことを特徴とする。
なお、前記準備手順では、前記関係に加えて、前記光学系から読み出される前記データの誤差範囲を既知とし、前記繰り返し手順では、前記データの値の調節範囲を、少なくとも前記データの誤差範囲と同程度に設定してもよい。
また、前記光学系のレンズポジションとは、前記光学系の焦点位置と焦点距離との少なくとも一方のことであることが望ましい。
また、前記選択手順で呈示される画像は、前記複数の補正画像の一部の領域を拡大したものであってもよい。
また、前記選択手順では、前記一部の領域を前記ユーザに指定させてもよい。
また、本発明の歪曲補正装置は、光学系が画像に与える歪曲パターンと、その光学系のレンズポジションとの関係を既知とする準備手段と、画像の撮影時に前記光学系から実測されたレンズポジションのデータを取得する取得手段と、前記取得したデータを前記既知とされた関係へ当てはめることにより、前記光学系で撮影された画像の歪曲パターンを推測し、その歪曲パターンを抑えるための歪曲補正を前記画像へ施す補正手段と、前記当てはめるべきデータの値をその周辺値に調節しながら前記補正手段を複数回動作させる繰り返し手段と、前記繰り返し手段が得た複数の補正画像をユーザへ提示し、その中の1つをそのユーザに選択させる選択手段とを備えたことを特徴とする。
なお、前記準備手段は、前記関係に加えて、前記光学系から読み出される前記データの誤差範囲を既知とし、前記繰り返し手段は、前記データの値の調節範囲を、少なくとも前記データの誤差範囲と同程度に設定してもよい。
また、前記光学系のレンズポジションとは、前記光学系の焦点位置と焦点距離との少なくとも一方のことであることが望ましい。
また、前記選択手段が呈示する画像は、前記複数の補正画像の一部の領域を拡大したものであってもよい。
また、前記選択手段は、前記一部の領域を前記ユーザに指定させてもよい。
また、本発明の歪曲補正プログラムは、本発明の何れかの歪曲補正方法をコンピュータに実行させることを特徴とする。
また、本発明のディジタルカメラは、本発明の何れかの歪曲補正装置を備えたことを特徴とする。
本発明によれば、ユーザの手間を軽減しながらも高精度に歪曲補正を行うことのできる歪曲補正方法、歪曲補正装置、歪曲補正プログラム、ディジタルカメラが実現する。
[第1実施形態]
本発明の第1実施形態を説明する。本実施形態は、カメラシステムの実施形態である。
先ず、本システムの構成を説明する。
図1は、本システムの構成図である。図1に示すとおり、本システムは、交換レンズ11とカメラ本体10とからなる。
交換レンズ11には、レンズポジション(焦点位置dと焦点距離fとの組み合わせ)が可変の撮影レンズ11L,レンズCPU11A,ROM11B,エンコーダ11Cなどが備えられ、カメラ本体10には、カメラCPU10A,撮像素子12,信号処理回路13,フレームメモリ14,カードメモリ16,背面モニタ17,操作ボタン18などが備えられる。
交換レンズ11の撮影レンズ11Lは、撮像素子12上に被写体の像を形成する。被写体の像は、撮像素子12によって画像信号へと変換される。その画像信号は、信号処理回路13において処理された後、フレームメモリ14へ蓄積される。カメラCPU10Aは、フレームメモリ14へ蓄積された1フレーム分の画像信号(以下、「画像」という。)へ画像処理を施した後、その画像の画像ファイルを作成してカードメモリ16へ保存する。
交換レンズ11のエンコーダ11Cは、撮影レンズ11Lのレンズポジションを検出し、レンズポジションデータを生成する。レンズポジションデータは、撮影レンズ11Lの焦点位置dを数値化してできる焦点位置データ”d”と、撮影レンズ11Lの焦点距離fを数値化してできる焦点距離データ”f”とから構成される。レンズCPU11Aは、カメラCPU10Aと通信を行い、カメラCPU10Aからの要求に応じてエンコーダ11Cの生成する焦点位置データ”d”、焦点距離データ”f”を読み出し、カメラCPU10Aへ送信する。
交換レンズ11のROM11Bには、交換レンズ11に附随する誤差範囲情報と係数情報とが格納される。誤差範囲情報、係数情報の各々は、交換レンズ11の仕様によって決まるものであり、交換レンズ11の種類毎に予め用意される。これらの情報の詳細は後述する。レンズCPU11AはカメラCPU10Aと通信を行い、カメラCPU10Aからの要求に応じて誤差範囲情報及び係数情報をROM11Bから読み出し、カメラCPU10Aへ送出する。
なお、本システムのユーザは、カメラ本体10の操作ボタン18を操作することにより、カメラCPU10Aへモード切り替えなどの各種の指示を入力する。例えば、カメラ本体10が撮影モードにあるとき、ユーザは任意のタイミングで画像の撮影指示をカメラCPU10Aへ与えることができる。また、カメラ本体10が再生モードにあるとき、ユーザは、カードメモリ16に保存された画像ファイルの再生指示をカメラCPU10Aへ与えることができる。このときカメラCPU10Aは、画像ファイルに収められた画像(保存用の画像)を低解像度化したもの(表示用の画像)を、背面モニタ17へ再生表示する。
また、背面モニタ17へ画像が再生表示されているとき、ユーザは、再生モードから歪曲補正モードへの移行指示をカメラCPU10Aへ与えることができる。この状態でユーザは、再生表示中の画像に対する歪曲補正の指示をカメラ本体10へ入力することができる。歪曲補正の詳細は後述する。
次に、ROM11Bに格納された誤差範囲情報を説明する。
図2は、誤差範囲情報を説明する図である。図2に示すとおり誤差範囲情報には焦点位置データ”d”の誤差範囲情報と焦点距離データ”f”の誤差範囲情報とがある。
通常、撮影レンズ11Lに設定される焦点位置dの真値は連続的である。それに対し、焦点位置データ”d”、つまり焦点位置dの読みは、0.3m,0.5m,1m,…などと不連続な値を採る。このため、焦点位置データ”d”には、測定誤差が含まれている可能性がある。この焦点位置データ”d”の誤差範囲(真値の範囲)を示すのが、焦点位置データ”d”の誤差範囲情報である。
但し、通常の撮影レンズ11Lでは、焦点位置データ”d”の値間隔が一定ではないので、誤差範囲の広さも焦点位置データ”d”の値によって様々である。よって、図2(a)に示すとおり、誤差範囲は焦点位置データ”d”の値毎に用意される。
また、通常、撮影レンズ11Lに設定される焦点距離fの真値は連続的である。それに対し、焦点距距離データ”f”、つまり焦点距離fの読みは10.5mm,12mm,…などと不連続な値を採る。このため、焦点距離データ”f”には、測定誤差が含まれている可能性がある。この焦点距離データ”f”の誤差範囲(真値の範囲)を示すのが、焦点距離データ”f”の誤差範囲情報である。
但し、通常の撮影レンズ11Lでは、焦点距離データ”f”の値間隔が一定ではないので、誤差範囲の広さも焦点距離データ”f”の値によって様々である。よって、図2に示すとおり、誤差範囲は焦点距離データ”f”の値毎に用意される。
次に、ROM11Bに格納された係数情報を説明する。
通常、撮影レンズ11Lが画像に与える歪曲量Dは、図3に示すとおり像高比r(=像高/最大像高)の関数D(r)で表される。この関数D(r)が歪曲パターンを示す。歪曲パターンD(r)は、例えば式(1)で表される。
Figure 2008167062
但し、撮影レンズ11Lのレンズポジション(d,f)が変化すると、式(1)の係数Aも変化する。つまり、係数Aは、レンズポジション(d,f)の関数であり、例えば以下の式(2)で表される。
Figure 2008167062
また、撮影レンズ11Lのレンズポジション(d,f)が変化すると、式(1)の係数Bも変化する。つまり、係数Bは、レンズポジション(d,f)の関数であり、例えば以下の式(3)で表される。
Figure 2008167062
また、撮影レンズ11Lのレンズポジション(d,f)が変化すると、式(1)の係数Cも変化する。つまり、係数Cは、レンズポジション(d,f)の関数であり、例えば以下の式(4)で表される。
Figure 2008167062
そして、式(2)における12個の係数Γ00,Γ01,Γ02,Γ10,Γ11,Γ12,Γ20,Γ21,Γ22,Γ30,Γ31,Γ32,式(3)における12個の係数Δ00,Δ01,Δ02,Δ10,Δ11,Δ12,Δ20,Δ21,Δ22,Δ30,Δ31,Δ32,式(4)における12個の係数Λ00,Λ01,Λ02,Λ10,Λ11,Λ12,Λ20,Λ21,Λ22,Λ30,Λ31,Λ32の値は、撮影レンズ11Lの仕様によって決まる。
これらの係数(合計36個の係数)の値を示すのが、係数情報である。係数情報を可視化すると、図4に示すとおりとなる。
なお、式(1)〜(4)は、カメラCPU10Aによって予め記憶される。カメラCPU10Aには、式(1)〜(4)が別々に記憶されても、式(2)〜(4)を式(1)へ代入してできる式が1つだけ記憶されてもどちらでもよい。また、ここでは係数の個数が36であるが、式(1)におけるrの項数と、式(2)〜(4)におけるdの項数と、fの項数との組み合わせにより、36以外の個数になることもある。
次に、焦点位置データ”d”、焦点距離データ”f”、係数情報、式(1)〜(4)の用途を説明する。
カメラCPU10Aが交換レンズ11から係数情報(36個の係数の値)を読み出し、それを式(1)〜(4)へ当てはめれば、画像に生じる歪曲パターンD(r)と、撮影レンズ11Lのレンズポジション(d,f)との関係式D(r)=D(r,d,f)が得られる。
よって、カメラCPU10Aが交換レンズ11から焦点位置データ”d”、焦点距離データ”f”を読み出し、それを関係式D(r)=D(r,d,f)へ当てはめれば、画像に生じている歪曲パターンD(r)を推測することができる。
但し、前述したとおり、焦点位置データ”d”,焦点距離データ”f”の各々には測定誤差が含まれている可能性があるので、この推測では推測誤差が生じ得る。
図5に示すのは、推測誤差の程度を説明する歪曲収差データである。或る撮影レンズの焦点距離fの真値を、焦点距離fの読み(=焦点距離データ”f”)が不変となる範囲内(=誤差範囲内)で3通りに変化させ、そのときに画像に生じた3通りの歪曲パターンが図5(a),図5(b),図5(c)である。
図5(a)は、焦点距離fの真値が焦点距離fの読みと一致していたときの歪曲パターンであり、図5(b),(c)は、焦点距離fの真値が誤差範囲の両端に一致していたときの歪曲パターンである。
このように、焦点距離fの読みがたとえ同じであっても、焦点距離fの真値が異なると歪曲パターンは大幅に異なる。このため、前述した推測では大きな推測誤差が生じ得る。(a)と(b)との差異、又は(a)と(c)の差異が、測定誤差の程度に相当する。
なお、図5に示した歪曲収差データは、或る撮影レンズの広角側のレンズポジションにおける歪曲収差データである。同じ撮影レンズの望遠側における歪曲収差データは、図6に示すとおりである。図6によると、望遠側においても大きな推測誤差が生じ得ることがわかる。
また、ここでは焦点距離データ”f”の測定誤差に起因する推測誤差しか説明しなかったが、焦点位置データ”d”の測定誤差に起因する推測誤差も、焦点距離データ”f”の測定誤差に起因するものほど大きくはないものの、或る程度発生する。
次に、カメラ本体10が撮影モードにあるときのカメラCPU10Aの動作を説明する。
図7は、カメラ本体10が撮影モードにあるときのカメラCPU10Aの動作フローチャートである。図7に示すとおり、カメラ本体10が撮影モードにあるとき、カメラCPU10Aはユーザからの撮影指示を認識すると(ステップS1YES)、撮像素子12及び信号処理回路13を駆動して撮影を行い、画像を取得する(ステップS2)。
このタイミングでカメラCPU10Aは、焦点位置データ”d”、焦点距離データ”f”、誤差範囲情報、係数情報を交換レンズ11から読み出す(ステップS3)。
続いて、カメラCPU10Aは、ステップS2で取得した画像の画像ファイルを作成する(ステップS4)。このステップS4においてカメラCPU10Aは、読み出された誤差範囲情報、読み出された焦点位置データ”d”、読み出された焦点距離データ”f”に基づき、その焦点位置データ”d”の誤差範囲と、その焦点距離データ”f”の誤差範囲とをそれぞれ認識する。例えば、その焦点位置データ”d”の値が0.3mであり、その焦点距離データ”f”の値が10.5mmであった場合は、図2に示すとおり、焦点位置データ”d”の誤差範囲は(0.3m〜0.35m)と認識され、焦点距離データ”f”の誤差範囲は(10mm〜11mm)と認識される。そして、カメラCPU10Aは、認識したそれらの誤差範囲の情報を、読み出された係数情報、焦点位置データ”d”、読み出された焦点距離データ”f”と共にその画像ファイルのタグへ書き込む。この場合、画像ファイルの構成は図8に示すとおりとなる。
続いて、カメラCPU10Aは、ステップS3で作成した画像ファイルをカードメモリ16へ保存する(ステップS5)。
以上のステップS2〜S5の処理は、撮影指示が入力される度(ステップS1YESとなる度)に実行される。よって、撮影モード中に撮影指示が複数回入力されると複数の画像が取得され、それら画像の各々には、図8に示すとおり、その画像の撮影に使用された交換レンズ11に附随する36個の係数、その撮影時における交換レンズ11の焦点位置データ”d”、その撮影時における交換レンズ11の焦点距離データ”f”、焦点位置データ”d”の誤差範囲、その焦点距離データ”f”の誤差範囲の各情報が付加される。
なお、図7に示すフローチャートでは交換レンズ11から誤差範囲情報及び係数情報が読み出されるタイミングを撮影の度としたが、これらの情報は交換レンズ11に固有なので、レンズ交換の度としても構わない。また、予め各交換レンズの誤差範囲情報、係数情報をカメラ本体に記憶させておいても良く、この場合は、図8における36個の係数、f,dの誤差範囲の情報を画像ファイルに付加しなくとも構わない。
次に、カメラ本体10が再生モードから歪曲補正モードへ移行したときのカメラCPU10Aの動作を説明する。
図9は、カメラ本体10が再生モードから歪曲補正モードへ移行したときのカメラCPU10Aの動作フローチャートである。図9に示すとおり、背面モニタ17に或る画像が再生表示されているときにカメラ本体10が歪曲補正モードへ移行すると、カメラCPU10Aは、その画像(以下、「被補正画像」という。)の画像ファイルを参照し、その被補正画像に付加された36個の係数、焦点位置データ”d”、焦点距離データ”f”、焦点位置データ”d”の誤差範囲、焦点距離データ”f”の誤差範囲をそれぞれ認識する(ステップS7)。
カメラCPU10Aは、認識した36個の係数の値を式(1)〜(4)へ当てはめて関係式D(r)=D(r,d,f)を取得すると共に、その関係式D(r)=D(r,d,f)へ認識した焦点位置データ”d”及び焦点距離データ”f”を当てはめることにより、被補正画像の歪曲パターンD(r)を推測する。これによって、被補正画像を補正するための歪曲補正パターンD’(r)が取得されたことになる(ステップS8)。
さらに、カメラCPU10Aは、ステップS8で取得した歪曲補正パターンD’(r)で被補正画像へ仮の歪曲補正(仮補正)を施し、背面モニタ17へプレビュー画面を表示する(ステップS9)。ここで、「仮補正」とは、保存用の被補正画像に対する歪曲補正ではなく、表示用の被補正画像に対する歪曲補正のことを指す。表示用の画像は保存用の画像より解像度が低いので、仮補正は比較的短時間のうちに行われる。
図10は、このときのカメラ本体10を背面側から見た図である。符号17で示すのが背面モニタであり、符号18Aで示すのはコマンドダイアル(操作ボタンの一種)であり、符号18Bで示すのはマルチセレクタ(操作ボタンの一種)である。
背面モニタ17にはプレビュー画面が表示される。プレビュー画面の一部の表示領域61には仮補正後の被補正画像が配置され、他の領域には調節バー63,調節バー64,本補正ボタン65などのGUI画像が配置される。
このうち調節バー63は、焦点距離データ”f”の値をユーザが調節するためのGUI画像であり、調節バー64は、焦点位置データ”d”の値をユーザが調節するためのGUI画像であり、本補正ボタン65は、本補正の指示をユーザがカメラCPU10Aへ入力するためのGUI画像である。
例えば、ユーザはマルチセレクタ18Bを上下左右へ操作することにより、プレビュー画面上のカーソルを、調節バー63,64,本補正ボタン65の間でジャンプさせる。図9では、カーソルが調節バー63に位置している様子を示した。
カーソルが調節バー63に位置しているときにユーザがコマンドダイアル18Aを操作すると、調節バー63をその可動範囲内でシフトさせ、焦点距離データ”f”の調節指示をカメラCPU10Aへ入力することができる。
また、カーソルが調節バー64に位置しているときにユーザがコマンドダイアル18Aを操作すると、調節バー64をその可動範囲内でシフトさせ、焦点位置データ”d”の調節指示及びその調節量をカメラCPU10Aへ入力することができる。
カメラCPU10Aは、調節バー63のシフト量が大きいほど、ユーザの意図する調節量(焦点距離データ”f”の調節量)が大きいとみなす。但し、カメラCPU10Aは、調節バー63の可動範囲を、焦点距離データ”f”の誤差範囲に対応付けて認識しており、ユーザによる焦点距離データ”f”の調節範囲を、焦点距離データ”f”の誤差範囲と同じに制限する。
また、カメラCPU10Aは、調節バー64のシフト量が大きいほど、ユーザの意図する調節量(焦点位置データ”d”の調節量)が大きいとみなす。但し、カメラCPU10Aは、調節バー64の可動範囲を、焦点位置データ”d”の誤差範囲に対応づけて認識しており、ユーザによる焦点位置データ”d”の調節範囲を、焦点位置データ”d”の誤差範囲と同じに制限する。
カメラCPU10Aは、焦点距離データ”f”又は焦点位置データ”d”の調節指示が入力されると(ステップS10YES)、その指示に従って焦点距離データ”f”又は焦点位置データ”d”の値を調節し(ステップS11)、ステップS8へ戻る。
2回目のステップS8では、カメラCPU10Aは、調節後の焦点距離データ”f”,調節後の焦点位置データ”d”を使用して改めて歪曲補正パターンD’(r)を取得する。次のステップS9では、カメラCPU10Aは、取得した歪曲補正パターンD’(r)を使用して被補正画像(仮補正前の被補正画像である。)へ仮補正を施し、背面モニタ17へプレビュー画面を表示する。
そして、カメラCPU10Aは、焦点距離データ”f”又は焦点位置データ”d”の調節指示が入力される度に(ステップS10YES)、ステップS8→ステップS9→ステップS10→ステップS11のループを繰り返す。
このループは高速に行われるので、プレビュー画面上では、調節バー63,64のシフトに伴い、表示領域61に表示された被補正画像の歪曲パターンがリアルタイムで変化する。したがってユーザは、表示された被補正画像に満足するまで調節バー63,64を少しずつシフトさせればよい。
ユーザが被補正画像に満足すると、カーソルを本補正ボタン65へジャンプさせ、マルチセレクタ18Bの決定ボタンを押下する。これによって、本補正ボタン65が選択され、本補正の指示がカメラCPU10Aへ入力される。
カメラCPU10Aは、本補正の指示が入力されると(ステップS12YES)、直前の仮補正で使用した歪曲補正パターンD’(r)で被補正画像へ本番の歪曲補正(本補正)を施し、本補正後の画像の画像ファイルを新たに作成すると、それをカードメモリ16へ保存する(ステップS13)。ここで「本補正」とは、保存用の被補正画像に対する歪曲補正のことを指す。
以上、本システムでも、プレビュー画面上でユーザに歪曲補正パターンを調節させるが、その際に調節されるのは、歪曲補正パターン自体ではなく、その歪曲補正パターンの算出に使用される焦点距離データ”f”又は焦点位置データ”d”である。この場合、被補正画像の歪曲補正パターンは、最適な歪曲補正パターンの近辺でのみ変化する。したがってユーザは、仮補正された複数の被補正画像の中から、その歪曲が良好に補正されたものを簡単に見出すことができる。
しかも、本システムでは、焦点距離データ”f”の調節範囲は焦点距離データ”f”の誤差範囲をカバーし、焦点位置データ”d”の調節範囲は焦点位置データ”d”の誤差範囲をカバーしているので、それらの調節範囲が狭い範囲に限定されているにも拘わらず、最適な歪曲補正パターンが候補から外れる可能性は無い。
したがって、本システムによれば、ユーザの手間を軽減しながらも高精度に歪曲補正を行うことができる。
なお、本システムでは、焦点距離データ”f”の調節範囲を焦点距離データ”f”の誤差範囲に一致させ、焦点位置データ”d”の調節範囲を焦点位置データ”d”の誤差範囲に一致させたが、実際には、調節範囲を誤差範囲よりも若干広めに設定し、その誤差範囲を完全にカバーすることが望ましい。
また、本システムでは、調節バー63のシフト量が、歪曲補正パターンの調節量ではなく、焦点距離データ”f”の調節量に対応する。このため、調節バー63が左から右へとシフトしたときに、或る画像の歪曲補正パターンは樽型から糸巻き型へ変動したとしても、別の画像の歪曲補正パターンは糸巻き型から樽型へ変動する可能性がある。このように、画像によって歪曲補正パターンの変動方向が反転すると、ユーザが戸惑う可能性がある。よって、本システムのカメラCPU10Aは、画像に依らず歪曲補正パターンの変動方向が一致するように、調節バー63のシフト方向と焦点距離データ”f”の調節方向との関係を、画像に依って適宜反転させることが望ましい。なお、反転の必要性の有無は、ステップS9で取得した関係式D(r)=D(r,d,f)の内容から、カメラCPU10Aが画像毎に判別すればよい。
また、本システムでは、調節バー64のシフト量が、歪曲補正パターンの調節量ではなく、焦点位置データ”d”の調節量に対応する。このため、調節バー64が上から下へとシフトしたときに、或る画像の歪曲補正パターンは樽型から糸巻き型へ変動したとしても、別の画像の歪曲補正パターンは糸巻き型から樽型へ変動する可能性がある。このように、画像によって歪曲補正パターンの変動方向が反転すると、ユーザが戸惑う可能性がある。よって、本システムのカメラCPU10Aは、画像に依らず歪曲補正パターンの変動方向が一致するように、調節バー64のシフト方向と焦点位置データ”d”の調節方向との関係を、画像に依って適宜反転させることが望ましい。なお、反転の必要性の有無は、ステップS9で取得した関係式D(r)=D(r,d,f)の内容から、カメラCPU10Aが画像毎に判別すればよい。
また、本システムでは、ユーザによる調節対象を、焦点位置データ”d”と焦点距離データ”f”との双方としたが、何れか一方のみに限定してもよい。因みに、焦点距離データ”f”の測定誤差の方が大きな推測誤差を発生させる傾向にあるので、何れか一方のみに限定する場合は、焦点距離データ”f”の方を採用することが望ましい。
また、前述した式(1)〜(4)は、必要に応じて変更してもよい。因みに、撮影レンズが発生させる歪曲パターンが複雑であるほど式(1)の項数を多くする必要性が高くなる。
また、本システムでは、被補正画像へ本補正を施したが、被補正画像へ本補正を施す代わりに、本補正に必要な情報(歪曲補正パターンD’(r)の情報など)を被補正画像の画像ファイルへ付加してもよい。その場合は、本補正をコンピュータなどの他の機器で行うことが可能となる。
また、本システムの誤差範囲情報(図2)は、焦点位置データ”d”の誤差範囲を絶対値で(0.3m〜0.35m)などと表しているが、相対値で(0m〜+0.5m)などと表してもよい。
また、本システムの誤差範囲情報(図2)は、焦点距離データ”f”の誤差範囲を絶対値で(10mm〜11mm)などと表しているが、相対値で(−0.5mm〜+0.5mm)などと表してもよい。
[第1変形例]
なお、第1実施形態で説明した歪曲補正モードは、被補正画像の歪曲パターンを完全にゼロとするための歪曲補正モードであるが、ユーザが所望した場合に特定の歪曲パターンを被補正画像へ付与できるよう、図9に示す動作フローチャートを図11に示すとおりに変形してもよい。図11の点線部が変形箇所である。
その場合、前述したプレビュー画面には、本補正ボタン65の代わりに「移行ボタン」が配置される。カメラCPU10Aは、移行ボタンが選択されると(ステップS12’YES)、前述した仮補正後の被補正画像へD(r)≡αr2などで表されるシンプルな歪曲パターンを仮付与し、第2のプレビュー画面を背面モニタ17へ表示する(ステップS22)。なお、「仮付与」とは、保存用の被補正画像に対する付与ではなく、表示用の被補正画像に対する付与のことを指す。
第2のプレビュー画面上には、仮付与後の被補正画像と、係数αの値をユーザが調節するための調節バーと、本補正ボタンとが配置される。ユーザが第2のプレビュー画面上で調節バーをシフトさせると、カメラCPU10Aは調節指示が入力されたとみなし(ステップS23YES)、係数αを調節してから(ステップS24)、ステップS22へ戻る。
したがって、第2のプレビュー画面上では、調節バーのシフトに伴い、被補正画像の歪曲パターンがリアルタイムで変化する。よって、ユーザは、被補正画像に満足するまで調節バーのシフトを繰り返せばよい。ユーザが被補正画像に満足すると、本補正ボタンを選択し、本補正の指示をカメラCPU10Aへ入力する。
カメラCPU10Aは、本補正の指示が入力されると(ステップS25YES)、直前の仮補正で使用した歪曲補正パターンD’(r)で被補正画像へ本補正を施してから、さらに、直前の仮付与で使用した歪曲パターンをその被補正画像へ本付与すると、その被補正画像の画像ファイルを新たに作成し、それをカードメモリ16へ保存する(ステップS13’)。なお「本付与」とは、保存用の被補正画像に対する付与のことを指す。
すなわち、本システムのステップS8〜S11は、画像の歪曲をゼロとするための処理なので、画像に歪曲を残す場合には、ステップS22〜S24において歪曲を別途付与することになる。
[第2変形例]
また、第1実施形態で説明したプレビュー画面では、表示領域61に被補正画像の全体が表示されたが、ユーザが被補正画像の一部を拡大表示できるように変形してもよい。
その場合、図12に示すとおり、プレビュー画面の表示当初、表示領域61に矩形枠69が配置される。ユーザがプレビュー画面上のカーソルを矩形枠69へとジャンプさせ、その状態でコマンドダイアル18Aを操作すると、表示領域61において矩形枠69の配置箇所を移動させることができる。ユーザが矩形枠69を所望の位置に移動させ、その状態でマルチセレクタ18Bの決定ボタンを押下すると、被補正画像のうち、矩形枠69によって囲われていた部分画像が、図13に示すとおり、表示画面61の全体へ拡大表示される。この状態でユーザが調節バー63,64の少なくとも一方シフトさせると、表示領域61に表示された部分画像の歪曲パターンがリアルタイムで変化する。ユーザは、その部分画像に満足するまで調節バー63,64のシフトを繰り返せばよい。
例えば、ユーザが被補正画像の中で歪曲の目立つような箇所(被補正画像の端部に位置する幾何学的な絵柄など)を拡大表示させ、その状態で調節バー63,64をシフトさせれば、被補正画像の歪曲が抑えられたか否かを判断し易くなる。
なお、この場合は、カメラCPU10Aによる仮補正の対象は、被補正画像の全体ではなく、表示中の部分画像のみに制限してもよい。
また、歪曲が目立つのは画像の周縁領域なので、矩形枠69の可動範囲は表示画面61の全域である必要は無く、表示画面61の周縁領域のみに制限されても構わない。
[その他]
なお、本システムでは、カメラCPU10Aの動作の一部を、カメラCPU10Aとは別にカメラ本体10へ備えられた専用の回路に行わせてもよい。
また、本システムでは、歪曲補正モードの動作フローチャートをカメラ本体10が実行したが、その動作フローチャートの一部又は全部をコンピュータ、画像ストレージャ、モニタ付きプリンタなどに実行させてもよい。
因みに、コンピュータのCPUにその動作フローチャートの一部又は全部を実行させる場合、それを実行させるためのプログラム(歪曲補正プログラム)が、CD−ROMなどの記録媒体やインターネットを介してコンピュータへインストールされる。
歪曲補正プログラムがコンピュータへインストールされる場合は、交換レンズ11が予め記憶すべき情報の情報量を抑えるために、各種の交換レンズの係数情報及び誤差範囲情報が予めその歪曲補正プログラムに書き込まれていることが望ましい。その場合、カメラ本体10が交換レンズ11から読み出し、画像ファイルへ付加すべき情報は、交換レンズの種類情報と、レンズポジションデータとの2つとなる。
また、その場合、歪曲補正プログラムは、新種の交換レンズが発売される毎に更新されることが望ましい。更新情報は、交換レンズの製造者がインターネット上で公開し、それをユーザがインターネット経由でコンピュータへダウンロードすればよい。
本システムの構成図である。 誤差範囲情報を説明する図である。 或る撮影レンズの歪曲パターンを示す図である。 係数情報を説明する図である。 推測誤差の程度を説明する歪曲収差データである(広角側)。 推測誤差の程度を説明する歪曲収差データである(望遠側)。 カメラ本体10が撮影モードにあるときのカメラCPU10Aの動作フローチャートである。 画像ファイルの構成を示す図である。 カメラ本体10が再生モードから歪曲補正モードへ移行したときのカメラCPU10Aの動作フローチャートである。 カメラ本体10を背面側から見た図である。 第1変形例を示す図である。 第2変形例を説明する図である(被補正画像上に矩形枠が表示された様子)。 第2変形例を説明する図である(矩形枠内が拡大表示された様子)。
符号の説明
11…交換レンズ,10…カメラ本体,11L…撮影レンズ,11A…レンズCPU,11B…ROM,11C…エンコーダ,10A…カメラCPU,12…撮像素子,13…信号処理回路,14…フレームメモリ,16…カードメモリ,17…背面モニタ,18…操作ボタン

Claims (12)

  1. 光学系が画像に与える歪曲パターンと、その光学系のレンズポジションとの関係を既知とする準備手順と、
    画像の撮影時に前記光学系から実測されたレンズポジションのデータを取得する取得手順と、
    前記取得したデータを前記既知とされた関係へ当てはめることにより、前記光学系で撮影された画像の歪曲パターンを推測し、その歪曲パターンを抑えるための歪曲補正を前記画像へ施す補正手順と、
    前記当てはめるべきデータの値をその周辺値に調節しながら前記補正手順を複数回実行する繰り返し手順と、
    前記繰り返し手順で得られた複数の補正画像をユーザへ提示し、その中の1つをそのユーザに選択させる選択手順と
    を含むことを特徴とする歪曲補正方法。
  2. 請求項1に記載の歪曲補正方法において、
    前記準備手順では、
    前記関係に加えて、前記光学系から読み出される前記データの誤差範囲を既知とし、
    前記繰り返し手順では、
    前記データの値の調節範囲を、少なくとも前記データの誤差範囲と同程度に設定する
    ことを特徴とする歪曲補正方法。
  3. 請求項1又は請求項2に記載の歪曲補正方法において、
    前記光学系のレンズポジションとは、
    前記光学系の焦点位置と焦点距離との少なくとも一方のことである
    ことを特徴とする歪曲補正方法。
  4. 請求項1〜請求項3の何れか一項に記載の歪曲補正方法において、
    前記選択手順で呈示される画像は、
    前記複数の補正画像の一部の領域を拡大したものである
    ことを特徴とする歪曲補正方法。
  5. 請求項4に記載の歪曲補正方法において、
    前記選択手順では、
    前記一部の領域を前記ユーザに指定させる
    ことを特徴とする歪曲補正方法。
  6. 光学系が画像に与える歪曲パターンと、その光学系のレンズポジションとの関係を既知とする準備手段と、
    画像の撮影時に前記光学系から実測されたレンズポジションのデータを取得する取得手段と、
    前記取得したデータを前記既知とされた関係へ当てはめることにより、前記光学系で撮影された画像の歪曲パターンを推測し、その歪曲パターンを抑えるための歪曲補正を前記画像へ施す補正手段と、
    前記当てはめるべきデータの値をその周辺値に調節しながら前記補正手段を複数回動作させる繰り返し手段と、
    前記繰り返し手段が得た複数の補正画像をユーザへ提示し、その中の1つをそのユーザに選択させる選択手段と
    を備えたことを特徴とする歪曲補正装置。
  7. 請求項6に記載の歪曲補正装置において、
    前記準備手段は、
    前記関係に加えて、前記光学系から読み出される前記データの誤差範囲を既知とし、
    前記繰り返し手段は、
    前記データの値の調節範囲を、少なくとも前記データの誤差範囲と同程度に設定する
    ことを特徴とする歪曲補正装置。
  8. 請求項6又は請求項7に記載の歪曲補正装置において、
    前記光学系のレンズポジションとは、
    前記光学系の焦点位置と焦点距離との少なくとも一方のことである
    ことを特徴とする歪曲補正装置。
  9. 請求項6〜請求項8の何れか一項に記載の歪曲補正装置において、
    前記選択手段が呈示する画像は、
    前記複数の補正画像の一部の領域を拡大したものである
    ことを特徴とする歪曲補正装置。
  10. 請求項9に記載の歪曲補正装置において、
    前記選択手段は、
    前記一部の領域を前記ユーザに指定させる
    ことを特徴とする歪曲補正装置。
  11. 請求項1〜請求項5の何れか一項に記載の歪曲補正方法をコンピュータに実行させる
    ことを特徴とする歪曲補正プログラム。
  12. 請求項6〜請求項10の何れか一項に記載の歪曲補正装置を備えた
    ことを特徴とするディジタルカメラ。
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