JP2008166603A - プリント配線部材、部品搭載基板、ブラシレスモータ、ディスク駆動装置、及び部品搭載基板の製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】部品搭載基板の半田付け時の熱による反りを防止する。
【解決手段】電気、電子部品を配置する部品搭載基板2と捨て基板3とからなり、前記捨て基板3は前記部品搭載基板2を囲むように配置され、前記部品搭載基板2は前記捨て基板3に対し2以上の破断可能な連結部4にて連結されてなるプリント配線部材1であって、前記部品搭載基板2には、その片面のみに配線パターンが形成され、前記捨て基板3には、その両面に銅箔パターンが形成されている。
【選択図】図2

Description

本発明は、特にリフロー半田付け時の熱による反りが防止されたプリント配線部材、部品搭載基板及びその部品搭載基板を用いたブラシレスモータ、ディスク駆動装置、及び部品搭載基板の製造方法に関する。
電気、電子部品(以下、電子部品)を実装した部品搭載基板を大量に生産する場合には、複数の電子部品に対して一度に半田付けを行なうことが、生産効率上望ましい。中でも、予め部品搭載基板のランド部分にクリーム半田を塗布しておき、その後電子部品を乗せ、その後基板全体を加熱して半田付けを行なうリフロー半田付け方式は、大量生産に適している。
リフロー半田付け方式で部品搭載基板に電子部品を実装する際に問題となるのは、半田付け時の熱による基板の反りである。これは、部品搭載基板の基材に用いられる絶縁板部と、絶縁板部上に形成される配線パターンとで線膨張係数が異なることに起因する。すなわち、半田付け時には部品搭載基板全体に対して加熱・冷却が行なわれるので、部品搭載基板の表裏あるいは部品搭載基板のある層における配線パターンの密度にアンバランスがあると、膨張・収縮が大きくなる部分と小さくなる部分とが出てきてしまう。その結果、部品搭載基板に残留応力が発生し、基板が反ってしまう。部品搭載基板が大きく反ってしまうと、部品実装時に基準となる基準点に対するランドの座標がずれてしまうため電子部品が正しい位置に実装されない、実装した電子部品が脱落してしまう、配線パターンが断線してしまう、半田付けした電子部品の端子が断線してしまう等の不具合が発生する。
熱による部品搭載基板の反りへの対策として、従来は、捨て基板部分に捨て回路パターンを形成する構造のものがある(例えば、特許文献1参照)。
また、回路本体領域の配線パターンとダミーパターンとを同じ配線部材で形成するものもある(例えば、特許文献2参照)。
また、回路本体部分に形成される配線パターンの存在する面積と存在しない面積との比と、捨て板部分に形成するダミーパターンの存在する面積と存在しない面積との比が、ほぼ等しくなるように形成されているものもある(例えば、特許文献3参照)。
特開平1−299690号公報
特開2001−326429号公報
特許3066251号公報
電子機器の小型化・薄型化・高精度化に伴い、例えばノート型パソコンなどの小型化・薄型化が厳しく要求される製品では、製品に搭載される各部品の高さを極限まで薄くする必要が生じている。そのため、例えばノート型パソコンなどに搭載されるディスク駆動装置に用いられる部品搭載基板についても薄型化が求められている。
部品搭載基板を薄型化する方策として、まず第一に、部品搭載基板の片面に配線パターン及び電子部品を集中させることが挙げられる。部品搭載基板の片面に配線及び電子部品を集中させることにより、部品搭載基板のもう片方の面は絶縁などの配慮をする必要が無い。したがって、直接装置本体に取り付けることができ、両面に配線・電子部品を配置するものよりも薄型化が可能となる。
しかしながら、部品搭載基板の片面に配線及び電子部品を集中させると、部品搭載基板の表と裏で熱による膨張率が異なることになるので、半田付け時の熱による反りという観点からは不利になる。また、両面に配線パターンを形成するものと比較して、配線パターンを形成できる面積が限られるので、必然的に配線密度が大きくなり、各々のパターンが細くなる。各々のパターンを細くすると部品搭載基板の反りに対してパターンが断線し易くなる。以上より、片面基板は両面基板と比較して反り易いにもかかわらず、反りが発生したときに断線等の不良が発生し易いという問題がある。
また、装置を薄型化する方策として部品搭載基板自体の厚さを薄くする方法がある。しかし、厚さを薄くすると部品搭載基板自体の剛性が低下し、基板が反り易くなるという問題がある。
以上述べたように、部品搭載基板を極限まで薄くするには部品搭載基板の片面に配線パターン及び電子部品を集中させ、かつ部品搭載基板の厚み自体を薄くすることが必要である。そして、部品搭載基板を薄くする際には、部品搭載基板の反りに対する対策を講ずる必要がある。
前項で述べたように、従来から部品搭載基板の反り対策のために種々の提案がなされてきた。しかしながら、これらの文献に開示の構成では現在の小型化・薄型化・高精度化に対応する部品搭載基板を得ることができない。
まず、特許文献1に開示の構成では、部品搭載基板の両面に銅箔があるので、部品搭載基板裏面側を装置本体に直接取り付けて使用されるような使用態様には適さず、加えて、装置本体の薄型化への弊害となる。
特許文献2に開示の構成では、プリント配線部材全体の反りを防止することができない。したがって、現在の市場要求に応えることができない。
特許文献3に開示の構成では、多層基板を前提としており、薄型の基板には適用できない。
そこで、本発明では、部品搭載基板を片面かつ薄型にしても半田付け時の熱による反りを極力押さえ、電子機器の小型化・薄型化・高精度化に対応する部品搭載基板を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明は、電気、電子部品を配置する部品搭載基板と捨て基板とからなり、前記捨て基板は前記部品搭載基板を囲むように配置され、前記部品搭載基板は前記捨て基板に対し2以上の破断可能な連結部にて連結されてなるプリント配線部材であって、前記部品搭載基板には、その片面のみに配線パターンが形成され、前記捨て基板には、その両面に銅箔パターンが形成されていることを特徴としている。
この構成によれば、捨て基板の両面に銅箔が形成されるので、捨て基板の表面と裏面とで熱による膨張率の差を少なくすることができ、捨て基板の反りが防止される。そして、捨て基板と部品搭載基板とは2以上の連結部で連結されているので、連結部を介して連結される捨て基板により部品搭載基板の反りが矯正される。
また、本発明において、前記銅箔パターンは複数の銅箔部からなり、該銅箔部が碁盤目状に配置されていることを特徴とする。
この構成によれば、銅箔部が碁盤目状に配置されるので、捨て基板部分の反りを効果的に防止することができる。また、部品搭載基板に形成された配線パターンの量を考慮して銅箔部を構成することにより、部品搭載基板と捨て基板との間でのアンバランスを防止することができる。
また、本発明において、前記銅箔パターンは前記捨て基板の両面でほぼ同一形状でかつほぼ同一位置に配置されていることを特徴とする。
この構成によれば、捨て基板における表面と裏面とで熱による膨張率が一致するので、捨て基板の反りを効果的に防止することができる。
また、本発明において、前記連結部は、中央に貫通孔を有して設けられることを特徴とする。
この構成によれば、捨て基板と部品搭載基板とを切り離すときに部品搭載基板に加わる応力を少なくできるので、部品搭載基板のパターン配置面積をより広く取ることができ、配線設計の自由度が高まる。
また、本発明において、前記連結部の両面にそれぞれ銅箔が設けられることを特徴とする。
この構成によれば、連結部の剛性が強固なものとなるので、捨て基板の反り防止効果を部品搭載基板に対して効果的にもたらすことができる。
また、本発明において、前記部品搭載基板は、絶縁板部と、該絶縁板部上に形成される配線パターンと、配線パターンの一部を被覆する樹脂部と、を備え、前記絶縁板部はガラスエポキシにて形成されることを特徴とする。
この構成によれば、ガラスエポキシ基板は機械的特性に優れるので、他の材料を用いた場合と比較して部品搭載基板を薄くすることができる。
また、本発明において、プリント配線部材は、部品搭載基板を複数個備えることを特徴とする。
この構成によれば、部品搭載基板の量産性を高くすることができる。
また、本発明におけるブラシレスモータは、所定の中心軸を回転軸として回転し同心状にロータマグネットを有する回転部と、回転部のロータマグネットに対向し回転磁界を発生する電機子を有する固定部とからなるモータ部と、モータ部の軸方向下側に位置し、上面にモータ部を駆動させる駆動回路の配線パターンが形成され、該上面にのみ電子部品が実装される部品搭載基板と、前記部品搭載基板が固定される取付板と、を備え、前記部品搭載基板は、請求項1乃至請求項8のいずれかに記載のプリント配線部材から切り離されてなり、前記部品搭載基板の前記上面とは反対側の面が前記取付板と当接した状態で固定されることを特徴とする。
この構成によれば、全ての電子部品をブラシレスモータのモータ部の高さの範囲内に収めることができるため、ブラシレスモータ全体の高さを低く抑えることができる。
また、前記電子部品はリフロー半田付けにより実装され、該リフロー半田付けには鉛フリー半田が用いられることを特徴とする。
この構成によれば、鉛フリー半田の融点は従来の半田より高いため、部品搭載基板をより高温に加熱しなければならず、その結果部品搭載基板が反り易いが、捨て部分により反りが効果的に防止される。したがって、本発明におけるブラシレスモータは、鉛フリー半田を用いる場合に好適である。
また、本発明における着脱可能なディスクを駆動するディスク駆動装置は、請求項9若しくは請求項10に記載のブラシレスモータと、該ブラシレスモータの回転部に設けられるディスク保持機構と、該ディスク保持機構に保持されるディスクに対して情報の読み書きを行なう光ピックアップと、を備えることを特徴とする。
また、ブラシレスモータの駆動回路が構成される部品搭載基板の製造方法は、請求項1乃至請求項8のいずれかに記載のプリント配線部材においてリフロー半田付けにより前記部品搭載基板の前記片面に電子部品を実装する実装工程と、部品搭載基板を加熱し、半田を溶融させる加熱工程と、部品搭載基板を冷却し、半田を固化させる冷却工程と、前記部品搭載基板と前記捨て基板とを前記連結部を切断して切り離す切離工程と、を有することを特徴とする。
この構成によれば、一度に多数の電子部品に実装・半田付けを行なうことができる。
また、前記リフロー半田付けには鉛フリー半田が用いられることを特徴とする。
実施例1 ブラシレスモータ
図1は、本発明に係るブラシレスモータの断面図である。
ブラシレスモータ5は、回転部70において回転中心軸を中心に回転運動を行なうモータ部6と、モータ部6の軸方向下側に位置する部品搭載基板2と、部品搭載基板2の下面が当接して固定される取付板9とで構成される。
尚、本実施例において、軸方向とは、回転中心軸の長手方向を指し、軸方向上側とは、取付板9に対して部品搭載基板2が位置する方向を指す。
<モータ部>
まず、モータ部6について説明する。
モータ部6は、固定部60と回転部70とで構成される。
固定部60について説明する。ハウジング64は、略円筒形状であり、回転中心軸と略同心状に配置される。ハウジング64の内周側には回転中心軸と同心状に設けられる略円筒状の軸受部材80が固定される。軸受部材80は、内部に多数のポーラスを有する焼結材料製であり、潤滑油が含浸される。ハウジング64内周側の軸方向下方には円板状のスラストプレート82が固定される。スラストプレート82の軸方向上面には、例えばPEEK材などの摺動性を有する材料で形成されるスラスト軸受部材84が位置する。
ハウジング64の外周面には、回転磁界を発生する電機子62が固設される。電機子62は、珪素鋼鈑を積層して形成される略円環形状のコアバックとコアバックから径方向外方に突出する複数のティースとを備えるステータコアと、ティースに巻回されたコイルとで構成される。コイルが導通されることで、回転磁界が発生する。
回転部70について説明する。軸受部材80の内周面の径方向内側には、回転中心軸を回転軸として回転するシャフト72が挿通される。シャフト72の上部には、カップ形状のロータホルダ74が軸方向下側に開口するように固定される。ロータホルダ74の内周面には、ロータマグネット76が装着される。電機子62により発生させられる回転磁界と、ロータマグネット76により構成される磁界との作用により、回転部70が固定部60に対して回転中心軸を中心に回転する。
回転部70の回転時には、シャフト72の外周面と軸受部材80の内周面との間に介在する潤滑油に支持力が発生し、回転部70が支持される。
<取付板>
次に、取付板9について説明する。
取付板9は、例えばステンレス鋼やアルミなどの金属板で構成される。取付板9の中央には開口孔が形成され、モータ部6のハウジング64がカシメ固定される。取付板9には、軸方向上方に延出するカシメ部92が複数個形成される。
<部品搭載基板>
次に、部品搭載基板2について詳しく説明する。
部品搭載基板2は、ガラス繊維で作った布にエポキシ樹脂を含浸して構成される、いわゆるガラスエポキシ製の絶縁板部の上に、銅製の配線パターン及び配線パターンを被覆する樹脂が、エッチング印刷されることで構成される。部品搭載基板2は、その下面が取付板9と当接した状態で設けられる。本実施例における部品搭載基板2は片面基板であり、部品搭載基板2の軸方向下側には何も設けられず、また、部品搭載基板2はほぼ反りが発生していないため、当接した状態で設けることができる。部品搭載基板2の反りに関しては後述する。
部品搭載基板2の上面はロータホルダ74の開口側と対向して配置される。部品搭載基板2の上面には、樹脂に被覆される配線パターンが形成される。配線パターンの一部は、樹脂に被覆されることなく部品搭載基板2の軸方向上側の表面に露出し、電子部品28が実装されるランドが形成される。電子部品28実装時には、ランド上に半田が形成され、電子部品28と配線パターンとの接続を行なう。
部品搭載基板2の上面には、給電用のランドが設けられ、電機子62から引き出されるコイルと接続される。
部品搭載基板2の上面には、電子部品28実装用のランドが設けられ、ブラシレスモータ5の回転位置検出用のホール素子や、抵抗、スイッチ等の電子部品28が実装される。
部品搭載基板2には、軸方向に貫通するカシメ孔部26が設けられ、取付板9から軸方向上方に延出するカシメ部92が挿通される。カシメ部92は、カシメ孔部26に挿通された状態で軸方向下方に押圧されて塑性変形し、部品搭載基板2を取付板9に固定する。
<プリント配線部材>
前述のように、本発明における部品搭載基板2は、ほぼ反りの無い状態で電子部品28が実装され、取付板9に固定される。以下に、部品搭載基板2の製造について説明するが、部品搭載基板2は、プリント配線部材1から切離されて設けられる(後述)ので、まずプリント配線部材1について説明する。
図2は、本発明に係るプリント配線部材1の全体図である。図3は、本発明に係るプリント配線部材1の拡大図である。
図2を参照して、本実施例のプリント配線部材1は、配線パターンが形成された部品搭載基板2と、捨て基板3と、部品搭載基板2と捨て基板3とを連結する連結部4と、で構成される。
ここで、以下の記載において、プリント配線部材1とは、部品搭載基板2、捨て基板3、及び連結部4を含む一枚の基板のことをいう。
プリント配線部材1の絶縁板部には、ガラスエポキシが用いられ、該絶縁板部上に銅製の配線パターン、銅箔部32、銅箔及びこれらを被覆する樹脂が形成される。
本実施例においては、1枚のプリント配線部材1に8枚の部品搭載基板2が形成される。捨て基板3は、各部品搭載基板2を周方向に外囲するように設けられる。部品搭載基板2と捨て基板3とは、部品搭載基板2の周囲の略一定幅の間隙を介して対向し、連結部4により連結される。
捨て基板3部分には、両面に銅箔部32が碁盤目状に一定間隔をおいて配置される。銅箔部32の形状は、略長方形であり、長さは約2.5mm、幅は約2mmである。銅箔部32の間隔は、長さ方向が約1.5mm、幅方向が約1mmである。銅箔部32の厚さは、約35μmである。尚、銅箔部32の大きさや厚さ、銅箔部32の間隔は一例であって、これに限られるものでないのは勿論である。
銅箔部32は、捨て基板3の表と裏とで、位置、形状、及び厚さがほぼ一致するように配置される。このように銅箔部32を配置することで、捨て基板3部分の表と裏で銅箔の偏りがなくなるので、プリント配線部材1に熱が加わった際に捨て基板3に歪みや反りを生ずることがない。
捨て基板3の一部には、電子部品28を実装する際にマウンタに対して位置決めを行なう位置決め孔が設けられる。
図3を参照して、本実施例のプリント配線部材1は、捨て基板3と各部品搭載基板2とが3箇所に設けられた連結部4を介して固定される。
連結部4は、部品搭載基板2及び捨て基板3と同様、絶縁板部上に被覆樹脂が位置する構造で、中央に軸方向に貫通する貫通孔44を有するミシン目状に設けられる。
尚、部品搭載基板2と捨て基板3とを切離する際には、連結部4近傍に応力がかかるので、部品搭載基板2の配線パターンが密になる部分は、連結部4から離れた部分に形成することが望ましい。これにより、切離時の応力が原因で配線パターンが断線することを防止することができる。
また、捨て基板3と部品搭載基板2は、極力近接させて設けるのが望ましい。捨て基板3の面積を多くとることができる上、連結部4を短くすることができるので、捨て基板3により部品搭載基板2の変形を効果的に抑えることができるからである。
図4はプリント配線部材1の変形例である。連結部4の両面全面には銅箔42が設けられ、銅箔42の軸方向上側及び軸方向下側に樹脂が被覆される。これにより、連結部4の剛性が増し、また、熱による連結部4の変形も防止されるので、捨て基板3と部品搭載基板2との連結をより強固に行なうことができる。したがって、捨て基板3が変形せず、これと強固に連結される部品搭載基板2の変形を極力抑えることが可能となる。
上述した実施例では、プリント配線部材1及び部品搭載基板2の絶縁板部にガラスエポキシを用いたが、これに限られるものではない。紙フェノールや、紙エポキシ、セラミック製のものを用いてもよい。
また、上述した実施例では、部品搭載基板2と捨て基板3との連結は、連結部4にいわゆるミシン目を設けて連結されているが、これに限られるものではない。基板に厚みが減少する溝を形成する、あるいは、部品搭載基板2を捨て基板3から一度切り離して再度軽圧入するプッシュバック等の方法によって連結してもよい。
<部品搭載基板の製造方法>
図5に示すのは、本実施例における部品搭載基板2の製造方法のフロー図である。本実施例の部品搭載基板2の製造方法は、前述のプリント配線部材1から、ブラシレスモータ5に用いられる部品搭載基板2を製造する方法である。本実施例では、以下のような工程を行い部品搭載基板2を製造する。
(1)プリント配線部材1の部品搭載基板2のランド部分に、クリーム半田を印刷する(印刷工程)。(2)その後、プリント配線部材1をマウンタの上に固定し、部品搭載基板2に各電子部品28の実装を行う(実装工程)。(3)その後、リフロー炉を用いてプリント配線部材1を加熱し、プリント配線部材1上のクリーム半田を溶融させる(加熱工程)。(4)加熱したプリント配線部材1を常温まで冷却し、半田を固化させる(冷却工程)。(5)捨て基板3と部品搭載基板2とを連結部4において切り離す(切離工程)。
加熱工程(3)においては、プリント配線部材1を240度乃至250度で加熱する。これにより、印刷工程(1)で塗布された半田が溶融し、実装工程(2)で実装された電子部品が半田付けされる。この際、プリント配線部材1の絶縁板部に用いられるガラスエポキシのガラス転移点は、140度程度であり、該工程において、プリント配線部材1は、軟化する。
冷却工程(4)において、加熱工程(3)で溶融した半田が凝固し、半田付けが完了する。この際、プリント配線部材1の絶縁板部に用いられているガラスエポキシが再び硬化するが、ガラスエポキシと銅箔との間で線膨張係数が異なるので、銅箔の配置にアンバランスがある場合、銅箔が多い方向に向かって凹となるようにプリント配線部材1に反りが発生する。
加熱工程(3)及び冷却工程(4)において、プリント配線部材1及び部品搭載基板2の反りが発生し易い。しかし、本実施例におけるプリント配線部材1においては、部品搭載基板2と捨て基板3とが連結部4において連結されているため、捨て基板3により部品搭載基板2の反りを抑えることができる。これにより、反りの少ない部品搭載基板2を製造することができる。
切離工程(5)においては、切断機により、1枚のプリント配線部材から8枚の部品搭載基板が切り離される。該工程により、反りの少ない部品搭載基板2が得られる。
上述の実施例では、1枚のプリント配線部材につき8枚の部品搭載基板2が形成されるとしたが、これに限られるものではない。量産効率の観点からは、部品搭載基板2がなるべく多く形成されたほうが望ましい。他方、反り防止の観点からは、部品搭載基板2が多すぎると、捨て基板3の反り防止効果が発揮できず、部品搭載基板2の反りを防止することができなくなってしまう。
上述のようにして設けられた部品搭載基板2は、片面基板であるにもかかわらず反りが抑制されているので、取付板9と当接した状態で設けることができる。これにより、ブラシレスモータ5のうち、部品搭載基板2と取付板9とについて薄型化を行なうことができる。
また、ブラシレスモータ5は、モータ部6と部品搭載基板2と取付板9とで形成される。この点、部品搭載基板2と取付板9とは薄型化されているので、軸方向厚みが一番厚いのは、モータ部6である。本実施例のように電子部品が部品搭載基板の片側に集中するように構成することで、全ての電子部品をブラシレスモータ5のモータ部6の高さ内に収めることができるため、ブラシレスモータ5全体としての高さを低く抑えることができる。
<ディスク駆動装置>
図6は、本実施例におけるブラシレスモータ5をディスク駆動装置10に適用した断面図である。
ディスク駆動装置10は、ブラシレスモータ5と、ブラシレスモータ5の回転部70に設けられるディスク保持機構と、記録ディスクに対して情報の読み書きを行なう光ピックアップ110とを備える。
ディスク保持機構100は、略円錐形状のチャックケース102と、チャックケース102から径方向外方に突出する複数の保持爪104と、該保持爪104を径方向外方に付勢する付勢部材106とで構成される。
光ピックアップ110は、ディスク保持機構100より軸方向下側に配置される。光ピックアップ110は、ディスク駆動装置10に保持される記録ディスクに対して情報の書き込み・読み取りを行なう。本実施例におけるブラシレスモータ5の取付板9は、ディスク駆動装置10のシャーシを兼ねており、取付板9上に光ピックアップ110を支持する支持棒112が2本、平行に固定される。各支持棒112の両端は、それぞれ取付板9に支持される。光ピックアップ110は、支持棒112上を往復可能な状態で支持される。
取付板9は、ディスク駆動装置10の筐体120に固定される。
本実施例の構成によれば、ディスク駆動装置10を小型化・薄型化することができる。
本実施例では、取付板9をシャーシと一体としたが、これに限られるものではない。取付板9とシャーシとが別体でもよい。
上述の実施例における部品搭載基板2の構成は、軸方向下側から、絶縁板部、配線パターン、被覆樹脂という配置であるが、これに限られたものではない。例えば、軸方向下側から、絶縁板部、配線パターン、絶縁板部、配線パターン、被覆樹脂、というように、部品搭載基板は2層以上の配線パターンを備えてもよい。装置本体に対する取り付けによる省スペース化という観点からは、1層のほうが望ましい。回路設計の自由度という観点からは、2層以上のほうが望ましい。
本実施例では、部品搭載基板2を取付板9にカシメ固定したが、部品搭載基板2と取付板9の固定方法はこれに限られるものではない。ハトメやねじ等で固定してもよいし、部品搭載基板2と取付板9との間に粘着剤を介在させ固定してもよい。ただし、薄型化の観点からはカシメ固定が望ましい。
本発明におけるブラシレスモータの全体図である。 本発明におけるプリント配線部材の全体図である。 本発明におけるプリント配線部材の拡大図である。 本発明におけるプリント配線部材の変形例である。 本発明における部品搭載基板の製造方法を示すフロー図である。 本発明におけるディスク駆動装置の断面図である。
符号の説明
1 プリント配線部材
2 部品搭載基板
3 捨て基板
4 連結部
5 ブラシレスモータ
6 モータ部
9 取付板
10 ディスク駆動装置
20 絶縁部材
26 カシメ孔部
28 電子部品
32 銅箔部
42 銅箔
44 貫通孔
60 固定部
62 電機子
64 ハウジング
70 回転部
72 シャフト
74 ロータホルダ
76 ロータマグネット
80 軸受部材
82 スラストプレート
84 スラスト軸受部材
92 カシメ部
100 ディスク保持機構
102 チャックケース
104 保持爪
106 付勢部材
110 光ピックアップ
112 支持棒
120 筐体

Claims (13)

  1. 電気、電子部品を配置する部品搭載基板と捨て基板とからなり、
    前記捨て基板は前記部品搭載基板を囲むように配置され、
    前記部品搭載基板は前記捨て基板に対し2以上の破断可能な連結部にて連結されてなるプリント配線部材であって、
    前記部品搭載基板には、その片面のみに配線パターンが形成され、
    前記捨て基板には、その両面に銅箔パターンが形成されている
    ことを特徴とするプリント配線部材。
  2. 前記銅箔パターンは複数の銅箔部からなり、該銅箔部が碁盤目状に配置されていることを特徴とする請求項1に記載のプリント配線部材。
  3. 前記銅箔パターンは前記捨て基板の両面でほぼ同一形状でかつほぼ同一位置に配置されていることを特徴とする請求項1若しくは請求項2に記載のプリント配線部材。
  4. 前記連結部は、中央に貫通孔を有していることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれかに記載のプリント配線部材。
  5. 前記連結部の両面にそれぞれ銅箔が設けられることを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載のプリント配線部材。
  6. 前記部品搭載基板は、絶縁板部と、該絶縁板部上に形成される配線パターンと、配線パターンの一部を被覆する樹脂部と、を備え、
    前記絶縁板部はガラスエポキシにて形成されることを特徴とする請求項1乃至請求項5のいずれかに記載のプリント配線部材。
  7. 前記プリント配線部材は、前記部品搭載基板を複数個備えることを特徴とする請求項1乃至請求項6のいずれかに記載のプリント配線部材。
  8. 前記部品搭載基板は2以上設けられ、前記捨て基板は、前記部品搭載基板のそれぞれの外周を囲むように配置されていることを特徴とする請求項7に記載のプリント配線部材。
  9. ブラシレスモータであって、
    所定の中心軸を回転軸として回転し同心状にロータマグネットを有する回転部と、回転部のロータマグネットに対向し回転磁界を発生する電機子を有する固定部とからなるモータ部と、
    モータ部の軸方向下側に位置し、上面にモータ部を駆動させる駆動回路の配線パターンが形成され、該上面にのみ電子部品が実装される部品搭載基板と、
    前記部品搭載基板が固定される取付板と、を備え、
    前記部品搭載基板は、請求項1乃至請求項8のいずれかに記載のプリント配線部材から切り離されてなり、
    前記部品搭載基板の前記上面とは反対側の面が前記取付板と当接した状態で固定されることを特徴とするブラシレスモータ。
  10. 前記電子部品はリフロー半田付けにより実装され、該リフロー半田付けには鉛フリー半田が用いられることを特徴とする請求項9記載のブラシレスモータ。
  11. 着脱可能なディスクを駆動するディスク駆動装置であって、
    請求項9若しくは請求項10に記載のブラシレスモータと、
    該ブラシレスモータの回転部に設けられるディスク保持機構と、
    該ディスク保持機構に保持される前記ディスクに対して情報の読み書きを行なう光ピックアップと、
    を備えるディスク駆動装置。
  12. ブラシレスモータの駆動回路が構成される部品搭載基板の製造方法であって、
    請求項1乃至請求項8のいずれかに記載のプリント配線部材においてリフロー半田付けにより前記部品搭載基板の前記片面に電子部品を実装する実装工程と、
    部品搭載基板を加熱し、半田を溶融させる加熱工程と、
    部品搭載基板を冷却し、半田を固化させる冷却工程と、
    前記部品搭載基板と前記捨て基板とを前記連結部を切断して切り離す切離工程と、
    を有することを特徴とする部品搭載基板の製造方法。
  13. 前記リフロー半田付けには鉛フリー半田が用いられることを特徴とする請求項12に記載の部品搭載基板の製造方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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KR101826763B1 (ko) * 2011-09-06 2018-02-08 엘지이노텍 주식회사 더미 영역을 구비한 반도체 패키지기판
JP2021186278A (ja) * 2020-05-29 2021-12-13 株式会社大一商会 遊技機

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