JP2008165061A - 画像形成装置、プロセスカートリッジおよび画像形成方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】画像形成装置であって、少なくともキャリアを補給する手段と、現像手段内の現像剤を回収する現像剤回収手段とを備え、該現像剤回収手段は、少なくとも低抵抗キャリアを選択的に感光体へキャリア現像し、かつ、現像したキャリア及びトナーをクリーニングにて回収する。
【選択図】図3
Description
(1)少なくとも、像担持体と、像担持体上に静電潜像を形成する潜像形成手段と、形成された静電潜像をトナー及びキャリア(ただし、該キャリアは、芯材と、該芯材を被覆する被覆層とを有するキャリア)を含む現像剤により現像して可視像とする現像手段とを有する画像形成装置であって、前記キャリアを補給する手段と、前記現像手段内の現像剤を回収する現像剤回収手段とを備え、該現像剤回収手段は、少なくとも低抵抗キャリアを選択的に感光体へキャリア現像し、かつ、現像したキャリア及びトナーをクリーニングにて回収することを特徴とする画像形成装置。
本発明における電子写真用キャリア(以下、単にキャリアと示す。)は、芯材と、この芯材を被覆する被覆層とを有し、更に必要に応じてその他の層を有している。
有機カチオニウム塩としてはアンモニウム塩、イミダゾリウム誘導体、ピリジニウム、ホスホニウムなどが挙げられ、有機酸アニオンとしてはBF4−、PF6 -、CF3SO3 -(Tf:トリフラート)、(CF3SO2)2N-(TFSI)などが挙げられる。その中でも、エチルメチルイミダゾリウム(EMI)やブチルメチルイミダゾリウム(BMI)の塩が好適に用いられる。本発明においては、これら以外にもイオン性液体に溶解する成分を含むイオン性物質を用いてもよい。
被覆率=[(Ds*ρs*W)/(4*Df*ρf)]*100
上記被覆率の数式中、Dsはキャリア芯材粒径、ρsはキャリア芯材真比重、Wはキャリア芯材に対する無機酸化粒子の添加量の比、Dfは無機酸化粒子の粒径、ρfは無機酸化粒子の真比重を表す。
測定条件
回転速度:2000rpm
最大粒度:2.0μm
最小粒度:0.1μm
粒度間隔:0.1μm
分散媒粘度:0.59mPa・s
分散媒密度:0.87g/cm3
粒子密度:無機微粒子の密度は乾式自動嵩密度計アキュピック1330(島津製作所社製)を用い、前記したようにして測定した真比重値を入力する。
なお、ハイレジスト計の測定可能下限を下回った場合には、実質的には体積固有抵抗値は得られず、ブレークダウンしたものとして扱うことにする。
本発明において使用されるキャリアの芯材は、先述したように体積平均粒径が20μm以上65μm以下であることで、改善効果が顕著である。これは、体積平均粒径が20μm未満の場合は、粒子の均一性が低下することと、マシン側で充分使いこなす技術が確立できていないことにより、キャリア付着などの問題が生じ好ましくない。一方、65μmを越える場合には、キャリアスジ等の発生や、画像細部の再現性が悪く精細な画像が得られないので、好ましくない。特に、近年の高画質化に対しては、25〜50μmがより好ましい。
本発明の画像形成装置に使用される現像剤は、上述の電子写真用キャリアと、トナーとを含んでなる。
ここで、本発明でいうトナーについて詳しく説明することにする。
本発明でいうトナーとは、モノクロトナー、カラートナー、フルカラートナーを問わず、一般的にいうトナー全てを含む。例えば、従来より用いられている混練粉砕型のトナーや、近年用いられるようになってきた多種の重合トナーなどが挙げられる。更に、離型剤を有するいわゆるオイルレストナーも用いることができる。本発明のキャリアは耐スペント性が優れているため、長期にわたり良好な品質を維持できる。特にオイルレスフルカラートナーにおいては、結着樹脂が軟らかいため一般的にスペントし易いと言われるが、本発明のキャリアは非常に向いていると言える。
[キャリア被覆層]
・シリコーン樹脂溶液[固形分23重量%(SR2410:東レ・ダウコーニング・シリコーン社製)] 432.2部
・アミノシラン[固形分100重量%(SH6020:東レ・ダウコーニング・シリコーン社製)] 0.66部
無機酸化微粒子A 酸化アルミニウム 粒径:0.40μm、真比重:3.9 [粒子粉体固有抵抗:12Ω・cm] 145部
・イオン性液体 IL−A2(広栄化学工業株式会社 製) 20部
・トルエン 300部
をホモミキサーで10分間分散し、シリコーン樹脂被覆膜形成溶液を得た。芯材として平均粒径;35μm焼成フェライト粉(真比重5.5)パウダーテック社製MFL−35HSを5000部用い、上記被覆膜形成溶液を液流量40g/minにて芯材表面に膜厚0.35μmになるように、スピラコーター(岡田精工社製)によりコーター内温度40℃で塗布し乾燥した。このときの得られたキャリアを電気炉中にて200℃で1時間放置して焼成した。冷却後キャリアバルクを目開き63μmの篩を用いて解砕し、D/h:1.1、体積固有抵抗:13.9[Log(Ω・cm)]、磁化:68Am2/kgの[キャリア1]を得た。このときの樹脂被覆層中に含まれる無機酸化粒子は芯材に対して被覆率が93%であった。
体積固有抵抗(Ω・cm)=(2.54/2)2×(π/H×r)
ただし、前記数式中、Hは試料の厚みを表す。rは抵抗値を表す。
芯材の平均粒径測定については、マイクロトラック粒度分析計(日機装株式会社)のSRAタイプを使用し、0.7μm以上、125μm以下のレンジ設定で行ったものを用いた。
(トナーバインダーの合成)
ビーカー内に前記のトナーバインダー(1)の酢酸エチル/MEK溶液240部、ペンタエリスリトールテトラベヘネート(融点81℃、溶融粘度25cps)20部、C.I.Pigment Yellow154の生顔料4部を入れ、60℃にてTK式ホモミキサーを用い12000rpmで攪拌し、均一に溶解、分散させた。ビーカー内にイオン交換水706部、ハイドロキシアパタイト10%懸濁液(日本化学工業(株)製スーパタイト10)294部、ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム0.2部を入れ均一に溶解した。次いで60℃に昇温し、TK式ホモミキサーで12000rpmに攪拌しながら、上記トナー材料溶液を投入し10分間攪拌した。次いでこの混合液を攪拌棒および温度計付のコルベンに移し、98℃まで昇温して溶剤を除去した。分散スラリーを減圧濾過した後、濾過ケーキを得た。
1):濾過ケーキにイオン交換水100部を加え、TKホモミキサーで混合(回転数12,000rpmで10分間)した後濾過した。
2):1)の濾過ケーキに10%水酸化ナトリウム水溶液1OO部を加え、TKホモミキサーで混合(回転数12,000rpmで30分間)した後、減圧濾過した。
3):2)の濾過ケーキに10%塩酸100部を加え、TKホモミキサーで混合(回転数12,000rpmで10分間)した後濾過した。
4):3)の濾過ケーキにイオン交換水300部を加え、TKホモミキサーで混合(回転数12,000rpmで10分間)した後濾過する操作を2回行い、ケーキ状物を得た。これを、[濾過ケーキ1]とする。
その後、水90部に対して[濾過ケーキ1] 15部を加えて、これにフッ素化合物を0.0005部分散させることで、トナー粒子表面にフッ素化合物(2)を付着させた後、循風乾燥機にて45℃で48時間乾燥した。その後目開き75μmメッシュで篩い、トナー母体粒子を得た。これを、[トナー母体粒子1]とする。
市販のデジタルフルカラープリンター(リコー社製imagioNeo C455)改造機にて0.5%画像面積の画像チャートを30,000枚までランニングした後でのイエロー単色画像のΔE値の評価を行った。初期および30000枚後のイエロー単色画像
を出力し、下記式に従って、ΔE値を求める。ΔEが2以下は色汚れがない(○)、ΔE
が2〜4は色汚れが目立たず色調変化は指摘されない(△)、ΔEが4以上は明らかに色
汚れが目立ち色調変化を指摘される(×)。
画像出力後、画像濃度をX−RITE938(x−rite社製)により測定。イエロー画像濃度が1.4±0.5のポイントでのCIEL*、CIE a*、CIE b*を3点測定し平均値を求め、下記式に代入し、ΔE値を算出する。
2+(ラン後a*)2+(ラン後b*)2)1/2
市販のデジタルフルカラープリンター(リコー社製imagioNeo C455)改造機に現像剤をセットし、帯電電位DC−740V、現像バイアス−600Vに設定(地肌ポテンシャルを140Vに固定)し、ドット形成ハーフトーンを現像した感光体表面に付着しているキャリア個数をルーペ観察により5視野カウントし、その平均の100cm2当たりのキャリア付着個数をもってエッジキャリア付着量とした。評価は、◎:20個以下、○:21個以上60個以下、△:61個以上80個以下、×:81個以上の4段階とし、◎○△を合格とし×を不合格として評価した。
単色モードで50%画像面積の画像チャートを300,000枚ランニング出力した後、ベタ画像をリコー社製6000ペーパーに画像出力後、画像濃度をX−Rite(X−Rite社製)により測定を行った。表2に、測定値が、1.8以上2.2未満の場合は◎で、1.4以上1.8未満の場合は○、1.2以上1.4未満の場合は△、1.2未満の場合は×の4段階で表示した。
市販のデジタルフルカラープリンター(リコー社製imagioNeo C455)改造機に現像剤をセットし、単色モードで50%画像面積の画像チャートにて300,000枚のランニング評価を行った。そして、このランニングを終えた現像剤の帯電低下量をもって判断した。また、抵抗低下量は単色モードにて0.5%画像面積の画像チャートで300,000枚のランニング評価を行った。そして、このランニングを終えたキャリアの抵抗低下量をもって判断した。
被覆層処方が以下に記すアクリル樹脂系とシリコーン樹脂系の混合系に変更した以外は実施例1と同様にして、D/h:0.9、体積固有抵抗:14.1[Log(Ω・cm)]、磁化:68Am2/kgの[キャリア2]を得た。このときの樹脂被覆層中に含まれる無機酸化粒子は芯材に対して被覆率が83%であった。
・アクリル樹脂溶液(固形分50重量%) 34.2部
・グアナミン溶液(固形分70重量%) 9.7部
・酸性触媒(固形分40重量%) 0.19部
・シリコーン樹脂溶液[固形分20重量%(SR2410:東レ・ダウコーニング・シリコーン社製)] 432.2部
・アミノシラン[固形分100重量%(SH6020:東レ・ダウコーニング・シリコーン社製)] 3.42部
・イオン性液体 IL−A2(広栄化学工業株式会社製) 20部
・無機酸化微粒子B 酸化アルミニウム 粒径:0.37μm、真比重3.9[粒子粉体固有抵抗:13Ω・cm] 97部
こうして得た[キャリア2]と[トナー1]を、実施例1と同様の方法により現像剤化し評価を行った。結果を表2に示す。
実施例1において無機酸化微粒子Aを添加しなかった以外は実施例1と同様にして、体積固有抵抗:15.8[Log(Ω・cm)]、磁化:68Am2/kgの[キャリア3]を得た。こうして得た[キャリア3]と[トナー1]を、実施例1と同様の方法により現像剤化し評価を行った。結果を表2に示す。
被覆層処方が以下に記す、アクリル樹脂系とシリコーン樹脂系の処方比を変更した以外は実施例2と同様にして、D/h:1.9、体積固有抵抗:13.1[Log(Ω・cm)]、磁化:68Am2/kgの[キャリア4]を得た。このときの樹脂被覆層中に含まれる無機酸化粒子は芯材に対して被覆率が83%であった。
・アクリル樹脂溶液(固形分50重量%) 17.1部
・グアナミン溶液(固形分70重量%) 4.85部
・酸性触媒(固形分40重量%) 0.10部
・シリコーン樹脂溶液[固形分20重量%(SR2410:東レ・ダウコーニング・シリコーン社製)] 216.2部
・アミノシラン[固形分100重量%(SH6020:東レ・ダウコーニング・シリコーン社製)] 1.68部
・イオン性液体 IL−A2(広栄化学工業株式会社 製) 20部
・無機酸化微粒子B 酸化アルミニウム 粒径:0.37μm、真比重3.9[粒子粉体固有抵抗:13Ω・cm] 97部
・トルエン 1600部
こうして得た[キャリア4]と[トナー1]を、実施例1と同様の方法により現像剤化し評価を行った。結果を表2に示す。
被覆層処方が以下に記すアクリル樹脂系とシリコーン樹脂系の処方比を変更した以外は実施例2と同様にして、D/h:0.4、体積固有抵抗:16.5[Log(Ω・cm)]、磁化:68Am2/kgの[キャリア5]を得た。このときの樹脂被覆層中に含まれる無機酸化粒子は芯材に対して被覆率が83%であった。
・アクリル樹脂溶液(固形分50重量%) 158.8部
・グアナミン溶液(固形分70重量%) 49.6部
・酸性触媒(固形分40重量%) 0.88部
・シリコーン樹脂溶液[固形分20重量%(SR2410:東レ・ダウコーニング・シリコーン社製)] 743.2部
・アミノシラン[固形分100重量%(SH6020:東レ・ダウコーニング・シリコーン社製)] 1.68部
・イオン性液体 IL−A2(広栄化学工業株式会社 製) 20部
・無機酸化微粒子B 酸化アルミニウム 粒径:0.37μm、真比重3.9[粒子粉体固有抵抗:13Ω・cm] 97部
・トルエン 1600部
こうして得た[キャリア5]と[トナー1]を、実施例1と同様の方法により現像剤化し評価を行った。結果を表2に示す。
実施例2において、無機微粉末の代わりに酸化チタン(アナターゼ)C[粒子粉体固有抵抗:32Ω・cm、粒径:0.35μm、真比重5.0]を110重量部使用したこと以外は同様にして、D/h:0.9、体積固有抵抗:16.5[Log(Ω・cm)]の[キャリア6]を得た。このときの樹脂被覆層中に含まれる微粒子は芯材に対して被覆率が73%であった。
キャリアの重量平均粒径が18μm(真比重5.7)を用い、被覆層処方が以下に記す通り以外は実施例1と同様にして、D/h:0.9、体積固有抵抗:15.7[Log(Ω・cm)]、磁化:66Am2/kgの[キャリア7]を得た。
・アクリル樹脂溶液(固形分50重量%) 68.4部
・グアナミン溶液(固形分70重量%) 19.4部
・酸性触媒(固形分40重量%) 0.38部
・シリコーン樹脂溶液[固形分20重量%(SR2410:東レ・ダウコーニング・シリコーン社製)] 864.4部
・アミノシラン[固形分100重量%(SH6020:東レ・ダウコーニング・シリコーン社製)] 0.46部
・イオン性液体 IL−A2(広栄化学工業株式会社 製) 20部
・無機酸化微粒子B 酸化アルミニウム 粒径:0.37μm、真比重3.9[粒子粉体固有抵抗:13Ω・cm] 195部
・トルエン 800部
こうして得た[キャリア7]と[トナー1]を、実施例1と同様の方法により現像剤化し、評価を行った。結果を表2に示す。このときの樹脂被覆層中に含まれる無機酸化粒子は芯材に対して被覆率が71%であった。
キャリアの重量平均粒径が71μm(真比重5.3)、被覆層処方が以下に記す通り以外は実施例1と同様にして、D/h:0.6、体積固有抵抗:14.5[Log(Ω・cm)]、磁化:69Am2/kgの[キャリア8]を得た。
・アクリル樹脂溶液(固形分50重量%) 34.2部
・グアナミン溶液(固形分70重量%) 9.7部
・酸性触媒(固形分40重量%) 0.19部
・シリコン樹脂溶液[固形分20重量%(SR2410:東レ・ダウコーニング・シリコーン社製)] 292.9部
・アミノシラン[固形分100重量%(SH6020:東レ・ダウコーニング・シリコーン社製)] 0.42部
・イオン性液体 IL−A2(広栄化学工業株式会社 製) 20部
・無機酸化微粒子B 酸化アルミニウム 粒径:0.37μm、真比重3.9 [粒子粉体固有抵抗:13Ω・cm] 60部
・トルエン 800部
こうして得た[キャリア8]と[トナー1]を、実施例1と同様の方法により現像剤化し、評価を行った。結果を表2に示す。このときの樹脂被覆層中に含まれる無機酸化粒子は芯材に対して被覆率が78%であった。
実施例2において、磁化の低い35μm焼成フェライト(真比重5.4)を用い、磁化が35Am2/kgに変更になった以外は同様にして、D/h:0.9、体積固有抵抗:13.9[Log(Ω・cm)]の[キャリア9]を得た。こうして得た[キャリア9]と[トナー1]を、実施例1と同様の方法により現像剤化し、評価を行った。結果を表2に示す。このときの樹脂被覆層中に含まれる無機酸化粒子は芯材に対して被覆率が83%であった。
実施例2において、磁化の高い35μm焼成フェライト(真比重5.5)を用い、磁化が93Am2/kgに変更になった以外は同様にして、D/h:0.9、体積固有抵抗:14.1[Log(Ω・cm)]の[キャリア10]を得た。こうして得た[キャリア10]と[トナー1]を、実施例1と同様の方法により現像剤化し、評価を行った。結果を表2に示す。このときの樹脂被覆層中に含まれる無機酸化粒子は芯材に対して被覆率が83%であった。
実施例1において、無機微粒子添加量を145重量部から75重量部へと減量した以外は同様にして、D/h:1.1、体積固有抵抗:13.5[Log(Ω・cm)]、磁化:69Am2/kgの[キャリア11]を得た。このときの樹脂被覆層中に含まれる無機酸化粒子は芯材に対して被覆率が46%であった。こうして得た[キャリア11]と[トナー1]を、実施例1と同様の方法により現像剤化し、評価を行った。結果を表2に示す。
実施例1において、イオン性液体をIL−A2からIL−P14(広栄化学工業株式会社 製)に変更し、30重量部へと増量した以外は同様にして、D/h:1.1、体積固有抵抗:13.8[Log(Ω・cm)]、磁化:68Am2/kgの[キャリア12]を得た。このときの樹脂被覆層中に含まれる無機酸化粒子は芯材に対して被覆率が93%であった。こうして得た[キャリア12]と[トナー1]を、実施例1と同様の方法により現像剤化し、評価を行った。結果を表2に示す。
実施例12のトナー濃度7重量%の現像剤を用いた。また、[トナー1]99部と[キャリア12]1部を現像剤収納容器に充填し補給用現像剤を得た。結果を表2に示す。
実施例12のトナー濃度7重量%の現像剤を用いた。また、[トナー1]75部と[キャリア12]25部を現像剤収納容器に充填し補給用現像剤を得た。結果を表2に示す。
実施例1において、芯材として平均粒径;35μm焼成フェライト粉(真比重5.5)同和鉄粉工業社製DFC−400を用いた以外は同様にして、D/h:1.1、体積固有抵抗:13.8[Log(Ω・cm)]、磁化:71Am2/kgの[キャリア13]を得た。このときの樹脂被覆層中に含まれる無機酸化粒子は芯材に対して被覆率が93%であった。こうして得た[キャリア13]と[トナー1]を、実施例1と同様の方法により現像剤化し、評価を行った。結果を表2に示す。
[キャリア被覆層]
・シリコン樹脂溶液[固形分23重量%(SR2410:東レ・ダウコーニング・シリコーン社製)] 432.2部
・アミノシラン[固形分100重量%(SH6020:東レ・ダウコーニング・シリコーン社製)] 0.66部
・無機酸化微粒子A 酸化アルミニウム 粒径:0.40μm、真比重:3.9[粒子粉体固有抵抗:12Ω・cm] 145部
・カーボンブラック MA100R(三菱化学工業株式会社 製) 20部
・トルエン 300部
をホモミキサーで10分間分散し、シリコーン樹脂被覆膜形成溶液を得た。芯材として平均粒径;35μm焼成フェライト粉(真比重5.5)5000重量部を用い、上記被覆膜形成溶液を芯材表面に膜厚0.35μmになるように、スピラコーター(岡田精工社製)によりコーター内温度40℃で塗布し乾燥した。得られたキャリアを電気炉中にて200℃で1時間放置して焼成した。冷却後フェライト粉バルクを目開き63μmの篩を用いて解砕し、D/h:1.1、体積固有抵抗:12.9[Log(Ω・cm)]、磁化:68Am2/kgの[キャリア14]を得た。このときの樹脂被覆層中に含まれる無機酸化粒子は芯材に対して被覆率が93%であった。こうして得た[キャリア14]と[トナー1]を、実施例1と同様の方法により現像剤化し、評価を行った。結果を表2に示す。
実施例1のトナー濃度7重量%の現像剤を用いた。また、[トナー1]のみを現像剤収納容器に充填し補給用現像剤を得た。結果を表2に示す。
実施例12での[キャリア12]と[トナー1]を、実施例1と同様の方法により現像剤化し、評価を行った。耐久評価時にカバレッジ(低画像面積)が低い場合でも、キャリア現像させる、回収モードを組み込まずに耐久評価を実施した。結果を表2に示す。
1 感光体
2A、2B、2C、2D 画像形成ユニット
3 帯電ユニット
6 露光装置
8 転写ベルト
10A、10B、10C、10D 現像装置
11a,11b 搬送スクリュー
12 現像ローラ
13 ドクターブレード
14 現像剤収容部
15a 補給口
200A、200B、200C、200D 現像剤補給装置
220 現像剤補給器
221 搬送チューブ
223 スクリューポンプ
224 ロータ
225 ステータ
226 駆動モータ
230 現像剤収容器
231 現像剤収納部材
240 ノズル
241 内管
241a 現像剤流路
242 外管
244 エア流路
246a,246b エア供給口
247 現像剤流出口
260a,260b エアポンプ
300 現像剤回収装置
330 回収容器
331 回収パイプ
h1、h2、h3、h4 被覆層の厚み
D 無機微粒子の粒子径
Claims (14)
- 少なくとも、像担持体と、
像担持体上に静電潜像を形成する潜像形成手段と、
形成された静電潜像を、トナーおよび芯材と該芯材を被覆する被覆層とを有するキャリアを含む現像剤により現像して可視像とする現像手段と、
前記キャリアを補給する手段と、
前記現像手段内の現像剤を回収する現像剤回収手段とを備え、
前記現像剤回収手段は、少なくとも低抵抗キャリアを選択的に感光体へキャリア現像し、かつ、現像したキャリア及びトナーをクリーニングして回収することを特徴とする画像形成装置。 - 前記キャリアを補給する手段は、前記現像手段にトナーとキャリアとを含む補給用現像剤を補給する現像剤補給手段であることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
- 前記現像剤補給手段は、内圧が減少することで減容する袋状部材からなる現像剤収納容器を備えていることを特徴とする請求項2に記載の画像形成装置。
- 前記補給用現像剤は、トナーに対するキャリアの重量比が、3重量%以上20重量%以下であることを特徴とする請求項2又は3に記載の画像形成装置。
- 前記現像剤回収手段は、複数であることを特徴とする請求項1ないし4のいずれかに記載の画像形成装置。
- 前記キャリア芯材の被覆層は、少なくとも結着樹脂とイオン性液体またはイオン性液体由来の物とを含有することを特徴とする請求項1ないし5のいずれかに記載の画像形成装置。
- 前記キャリア芯材の被覆層は、無機微粒子を含有していることを特徴とする請求項1ないし6のいずれかに記載の画像形成装置。
- 前記無機微粒子は、芯材に対して被覆率が70%以上含有されており、該粒子の粒子径(D)と、該被覆層膜厚(h)が、0.5<[D/h]<1.5であることを特徴とする請求項7に記載の画像形成装置。
- 前記キャリアの体積固有抵抗は、10[Log(Ω・cm)]以上16[Log(Ω・cm)]以下であることを特徴とする請求項1ないし8のいずれかに記載の画像形成装置。
- 前記キャリア芯材の体積平均粒径は、20μm以上65μm以下であることを特徴とする請求項1ないし9のいずれかに記載の画像形成装置。
- 前記キャリア芯材の被覆層結着樹脂は、少なくともシリコーン樹脂又はアクリル樹脂の少なくとも1つの樹脂を含有していることを特徴とする請求項6ないし10のいずれかに記載の画像形成装置。
- 前記キャリアの1000(103/4π・A/m)における磁気モーメントが、40(Am2/kg)以上90(Am2/kg)以下であることを特徴とする請求項1ないし11のいずれかに記載の画像形成装置。
- 像担持体と、少なくとも像担持体上に形成された静電潜像を、芯材と該芯材を被覆する被覆層とを有するキャリアとトナーとを含む現像剤により可視像とする現像手段とを一体に支持し、画像形成装置本体に着脱可能に備えられるプロセスカートリッジであって、前記画像形成装置本体側に前記キャリアを補給する手段と、前記現像手段内の現像剤を回収する現像剤回収手段とを備え、該現像剤回収手段は、少なくとも低抵抗キャリアを選択的に感光体へキャリア現像し、かつ、現像したキャリア及びトナーをクリーニングにより回収することを特徴とするプロセスカートリッジ。
- 像担持体上に静電潜像を形成し、該静電潜像を、トナー及び芯材と該芯材を被覆する被覆層を有するキャリアを含む現像剤を収容する現像手段により現像して可視像とする画像形成方法であって、前記キャリアを補給する手段と、前記現像手段内の現像剤を回収する現像剤回収手段とを用い、前記現像剤回収手段は、少なくとも低抵抗キャリアを選択的に感光体へキャリア現像し、かつ、現像したキャリア及びトナーをクリーニングして回収することを特徴とする画像形成方法。
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