JP2008164296A - 電流センサ - Google Patents

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Abstract

【課題】応答性に優れた動的なオフセット除去を可能とするとともに、センサを動作させながら、動作中に、オフセットの値を最適に更新していくことができるようにする。
【解決手段】2つのホール素子3及び13を設ける。各ホール素子のオフセットを、電流の極性を切り替えてホール素子3、13に供給し、切り替えの前後の信号をサンプルホールド回路5、6、15、16でサンプルホールドし、その値を加算することでオフセットを抽出する。各ホール素子で、オフセットを抽出するタイミングを異なるようにし、スイッチ21a及び21bにより、オフセットを抽出している期間の信号がマスクされるように、ホール素子3からのセンサ信号とホール素子13からのセンサ信号とを切り替え又は合成して出力する。
【選択図】図1

Description

本発明は、ホール素子を用いた電流センサに関する。
磁気−電気変換機能を持つホール素子は、電気的絶縁を必要とする電流センサとして利用され、測定回路に比べて高電圧になる線路や各種電気機器のライン電流を検出するために、ギャップを有するコアを介してライン電流で発生する磁界の強さを電圧に変換して電流検出信号として取り出すものである。しかし、このホール素子には、部品較差、固体差等に伴う固有のオフセットが存在し、このオフセットは、さらに感度のバラツキや温度変化等の環境的な要因によって変化する特性を有している。
そのため、こうしたオフセットを除去する方法として、ホール素子の出力を予め測定し、オフセットレベルが規定値に合うように予め調整を行う方法がある。この方法は、応答速度が速いという利点を有するものの、径時変化にともなう特性の劣化や環境温度の変化等の要因によって、一度調整したオフセット値がずれてしまうという問題がある。
そのため、上記の問題に対応するために、動的にホール素子のオフセットを除去する方法として、ホール素子に与える電流の極性を切り替えて、出力された信号の差分値を得ることにより、ホール素子のオフセットを除去する方法が知られている(例えば、特許文献1参照。)。
特開2005−300303号公報
しかしながら、特許文献1に記載された方法では、電流の極性を切り替えるための時間や出力信号が安定するまでの時間、演算に必要な時間等が制約となり、電流の極性を切り替える周波数を上げることに限界があったために、応答性が悪いという問題があった。
また、特許文献1に記載された方法では、センサを動作させる前にオフセットを抽出しておく必要があり、センサを動作させながら、オフセットを更新していくことは難しいという問題があった。
そこで、本発明は、上述の課題に鑑みてなされたものであり、応答性に優れた動的なオフセット除去を可能とするとともに、センサを動作させながら、オフセットを更新していくことができる電流センサを提供することを目的とする。
本発明は、上記の課題を解決するために以下の事項を提案している。
(1)本発明は、ホール素子を用いた電流センサであって、第1のホール素子に、極性を所定のタイミングで切り換えて電源を供給し、第1のセンサ信号を抽出する第1のセンサ信号抽出手段と、該抽出された第1のセンサ信号を、切り換えられる電源の極性に対応して、サンプルホールドする第1のサンプルホールド回路と、該第1のサンプルホールド回路においてサンプルホールドされた信号から第1のオフセットを抽出する第1のオフセット抽出手段と、前記第1のセンサ信号から前記第1のオフセットを減じてオフセットを除去する第1のオフセット除去手段と、第2のホール素子に、極性を前記所定のタイミングとは異なるタイミングで切り換えて電源を供給し、第2のセンサ信号を抽出する第2のセンサ信号抽出手段と、該抽出された第2のセンサ信号を、切り換えられる電源の極性に対応して、サンプルホールドする第2のサンプルホールド回路と、該第2のサンプルホールド回路においてサンプルホールドされた信号から第2のオフセットを抽出する第2のオフセット抽出手段と、前記第2のセンサ信号から前記第2のオフセットを減じてオフセットを除去する第2のオフセット除去手段と、前記第1のオフセット抽出手段において前記第1のオフセットを抽出する期間では、前記第1のセンサ信号をマスクし、前記第2のオフセット抽出手段で前記第2のオフセットを抽出する期間では、前記第2のセンサ信号をマスクして、前記第1のオフセットが除去された前記第1のセンサ信号と、前記第2のオフセットが除去された前記第2のセンサ信号とを切り替え又は合成する切り替え/合成手段と、を備えることを特徴とする電流センサを提案している。
この発明によれば、第1及び第2の2つのホール素子を設け、各ホール素子のオフセットを求め、第1及び第2のホール素子でオフセットを抽出する期間のタイミングをずらしている。そして、第1のホール素子のオフセットを抽出する期間では、第1のホール素子のセンサ信号をマスクし、第2のホール素子のオフセットを抽出する期間では、第2のホール素子のセンサ信号をマスクして、オフセットが除去された第1のホール素子のセンサ信号と、オフセットが除去された第2のホール素子のセンサ信号とを切り替え又は合成して出力している。これにより、電流センサの動作中に、絶えず、オフセット抽出して、更新していくことができる。
(2)本発明は、(1)の電流センサについて、前記切り替え/合成手段は、前記第1のオフセット抽出手段で前記第1のオフセットを抽出する期間では、前記第2のセンサ信号を選択し、前記第2のオフセット抽出手段で前記第2のオフセットを抽出する期間では、前記第1のセンサ信号を選択し、前記第1のオフセット抽出手段で前記第1のオフセットを抽出する期間と前記第2のオフセット抽出手段で前記第2のオフセットを抽出する期間とを除く期間では、前記第1のオフセットが除去された前記第1のセンサ信号と、前記第2のオフセットが除去された前記第2のセンサ信号と、を選択的に出力することを特徴とする電流センサを提案している。
この発明によれば、第1のオフセット抽出手段で第1のオフセットを抽出する期間と第2のオフセット抽出手段で第2のオフセットを抽出する期間とを除く期間では、オフセットが除去された第1のホール素子のセンサ信号と、オフセットが除去された第2のホール素子のセンサ信号とを選択的に出力することで、オフセットを抽出する期間でのホール素子のセンサ信号をマスクしている。
(3)本発明は、(1)の電流センサについて、前記切り替え/合成手段は、前記第1のオフセット抽出手段で前記第1のオフセットを抽出する期間では、前記第2のセンサ信号を選択し、前記第2のオフセット抽出手段で前記第2のオフセットを抽出する期間では、前記第1のセンサ信号を選択し、前記第1のオフセット抽出手段で前記第1のオフセットを抽出する期間と前記第2のオフセット抽出手段で前記第2のオフセットを抽出する期間とを除く期間では、前記第1のオフセットが除去された前記第1のセンサ信号と、前記第2のオフセットが除去された前記第2のセンサ信号と、を合成して出力することを特徴とする電流センサを提案している。
この発明によれば、第1のオフセット抽出手段で第1のオフセットを抽出する期間と第2のオフセット抽出手段で第2のオフセットを抽出する期間とを除く期間では、オフセットが除去された第1のホール素子のセンサ信号と、オフセットが除去された第2のホール素子のセンサ信号とを合成して出力することで、オフセットを抽出する期間でのホール素子のセンサ信号をマスクしている。
(4)本発明は、(1)の電流センサについて、前記切り替え/合成手段は、前記第1のオフセット抽出手段で前記第1のオフセットを抽出する期間では、前記第2のセンサ信号を選択し、前記第2のオフセット抽出手段で前記第2のオフセットを抽出する期間では、前記第1のセンサ信号を選択し、前記第1のオフセット抽出手段で前記第1のオフセットを抽出する期間と前記第2のオフセット抽出手段で前記第2のオフセットを抽出する期間とを除く期間では、前記第1のオフセットが除去された前記第1のセンサ信号と、前記第2のオフセットが除去された前記第2のセンサ信号と、を合成して出力してから、前記第1のオフセットが除去された前記第1のセンサ信号と、前記第2のオフセットが除去された前記第2のセンサ信号とを選択的に出力する、又は、前記第1のオフセットが除去された前記第1のセンサ信号と、前記第2のオフセットが除去された前記第2のセンサ信号と、を選択的に出力してから、前記第1のオフセットが除去された前記第1のセンサ信号と、前記第2のオフセットが除去された前記第2のセンサ信号と、を合成して出力することを特徴とする電流センサを提案している。
この発明によれば、第1のオフセット抽出手段で第1のオフセットを抽出する期間と第2のオフセット抽出手段で第2のオフセットを抽出する期間とを除く期間では、オフセットが除去された第1のホール素子のセンサ信号と、オフセットが除去された第2のホール素子のセンサ信号とを合成して出力してから、オフセットが除去された第1のホール素子のセンサ信号と、オフセットが除去された第2のホール素子のセンサ信号とを選択的に出力する、又は、オフセットが除去された第1のホール素子のセンサ信号と、オフセットが除去された第2のホール素子のセンサ信号とを選択的に出力してから、オフセットが除去された第1のホール素子のセンサ信号と、オフセットが除去された第2のホール素子のセンサ信号とを合成して出力することで、オフセットを抽出する期間でのホール素子のセンサ信号をマスクしている。
(5)本発明は、(1)の電流センサについて、前記第1のオフセットが除去された前記第1のセンサ信号と、前記第2のオフセットが除去された前記第2のセンサ信号との中間値を生成する中間値生成手段を有し、前記切り替え/合成手段は、前記中間値を選択可能としたことを特徴とする電流センサを提案している。
この発明によれば、第1のセンサ信号と第2のセンサ信号との中間値を用いることで、第1のセンサ信号の出力と第2のセンサ信号の出力とのレベル差が生じないようにしている。
本発明によれば、応答性に優れた動的なオフセット除去を可能とするとともに、センサを動作させながら、動作中に、オフセットの値を最適値に更新していくことができるという効果がある。
以下、本発明の実施形態について、図面を用いて、詳細に説明する。
なお、本実施形態における構成要素は適宜、既存の構成要素等との置き換えが可能であり、また、他の既存の構成要素との組合せを含む様々なバリエーションが可能である。したがって、本実施形態の記載をもって、特許請求の範囲に記載された発明の内容を限定するものではない。
<第1の実施形態>
図1は、本実施形態に係る電流センサの構成を示している。
図1に示すように、スイッチ回路網2は、4つのスイッチSa、Sb、Sc、Sdからなっている。スイッチSaは、一端が定電流源1に、他端がホール素子3の電流端子3aにされ、スイッチSbは、一端がグランドに、他端がホール素子3の電流端子3aにされ、スイッチScは、一端が定電流源1に、他端がホール素子3の電流端子3bにされ、スイッチSdは、一端がグランドに、他端がホール素子3の電流端子3bに接続されている。
ホール素子3は、例えば、十字形をなし、相対向する電流端子3a、3bと相対向するホール端子3c、3dの4つの端子が設けられ、ホール端子3cは、差動増幅器4の正端子に、ホール端子3dは、差動増幅器4の負端子に接続されている。
また、差動増幅器4の出力端子は、差動増幅器8の正端子に接続されているとともに、サンプルホールド回路(S/H)5、6に接続されている。サンプルホールド回路(S/H)5及びサンプルホールド回路(S/H)6の出力端子は、加算器7の一方及び他方の入力端子に接続され、加算器7の出力端子は、ローパスフィルタ(LPF)9を介して、差動増幅器8の負端子に接続されている。差動増幅器8の出力端子は、スイッチ21aの一端に接続され、スイッチ21aの他端は出力端子22に接続されている。
ここで、定電流源1は、ホール素子3に一定の電流を供給する電源であり、スイッチ回路網2は、図示しない制御部により、定電流源1から供給される電流の極性を切り替えてホール素子3に供給する。ホール素子3は、磁気を電気信号に変換する素子であり、差動増幅器4、8は、入力される信号の差分を増幅して出力する増幅器である。また、サンプルホールド回路(S/H)5、6は、入力信号を所定のサンプリング周波数でサンプリングし、サンプリングした値を一時的に保持する回路である。なお、差動増幅器4、8のゲインについては、適切なゲインに設定されているものとする。
ホール素子3からのセンサ信号(HE1Sig)は、差動増幅器4の出力端子から出力される。なお、差動増幅器4の出力端子から得られるセンサ信号(HE1Sig)には、オフセットが含まれている。ここで、スイッチ回路網2を、図示しない制御部のコントロールにより、所定の周期で、定電流源1からの電流の極性を切り替えてホール素子3の電流端子3a、3bに供給し、差動増幅器4から出力された信号を、切り替えの前後において、ホール素子3に供給される極性に応じて、サンプルホールド回路(S/H)5、6でサンプルホールドし、その値を加算器7で加算することで、オフセット(HEof)の値が得られる。
つまり、図2(A)に示すように、スイッチ回路網2によりホール素子3の電流を切り替えて、切り替えの前後における差動増幅器4からのホール素子3のセンサ信号(図2(B))を、図2(C)及び図2(D)に示すように、サンプルホールド回路(S/H)5及び6でサンプルホールドする。そして、正極性の電流を流したときのホール素子3の出力信号をHE1(+)とし、負極性の電流を流したときのホール素子3の出力信号をHE1(−)とし、オフセットをHEofとすると、定電流源1からの電流を正極性としたときの差動増幅器4の出力信号V1は、V1=HE1(+)+HEofとなる。このときの出力電圧V1がサンプルホールド回路(S/H)5にホールドされる。
次に、スイッチ回路網2を切り換えて、定電流源1からの電流を負極性とすると、差動増幅器4の出力信号V2は、V2=HE1(−)+HEofとなる。このときの出力電圧V2がサンプルホールド回路(S/H)6にホールドされる。
そして、加算器7により、サンプルホールド回路(S/H)5のホールド値と、サンプルホールド回路(S/H)6のホールド値とを加算すると、オフセット成分(HEof)の値だけを得ることができる。
このように、加算器7で、正の極性に対応したサンプルホールド回路(S/H)5のサンプルホールド値と負の極性に対応したサンプルホールド回路(S/H)6のサンプルホールド値とを加算することにより、オフセットを得ることができる。このオフセット値は、ローパスフィルタ9により高周波成分が除去されて平滑された後に、差動増幅器8に送られる。そして、差動増幅器8で、差動増幅器4からのオフセットを含むホール素子3のセンサ信号(HE1Sig)から、加算器7からローパスフィルタ9を介したオフセットを減算することで、オフセットを含まないホール素子3のセンサ信号(Sig1Out)を得ることができる。なお、加算器7、17は、信号レベルを合わせるように適切なゲインに設定されている。
同様に、定電流源11は、ホール素子13に一定の電流を供給する電源であり、スイッチ回路網12は、図示しない制御部により、定電流源11から供給される電流の極性を切り替えてホール素子13に供給する。ホール素子13は、磁気を電気信号に変換する素子であり、差動増幅器14、18は、入力される信号の差分を増幅して出力する増幅器である。また、サンプルホールド回路(S/H)15、16は、入力信号を所定のサンプリング周波数でサンプリングし、サンプリングした値を一時的に保持する回路である。なお、差動増幅器14、18のゲインについては、適切なゲインに設定されているものとする。
スイッチ回路網12は、4つのスイッチSa、Sb、Sc、Sdからなっている。スイッチSaは、一端が定電流源11に、他端がホール素子13の電流端子13aにされ、スイッチSbは、一端がグランドに、他端がホール素子13の電流端子13aにされ、スイッチScは、一端が定電流源11に、他端がホール素子13の電流端子13bにされ、スイッチSdは、一端がグランドに、他端がホール素子13の電流端子13bに接続されている。
ホール素子13は、例えば、十字形をなし、相対向する電流端子13a、13bと相対向するホール端子13c、13dの4つの端子が設けられ、ホール端子13cは、差動増幅器14の正端子に、ホール端子13dは、差動増幅器14の負端子に接続されている。
また、差動増幅器14の出力端子は、差動増幅器18の正端子に接続されているとともに、サンプルホールド回路(S/H)15、16に接続されている。サンプルホールド回路(S/H)15及びサンプルホールド回路(S/H)16の出力端子は、加算器17の一方及び他方の入力端子に接続され、加算器17の出力端子は、ローパスフィルタ(LPF)19を介して、差動増幅器18の負端子に接続されている。また、差動増幅器18の出力端子は、スイッチ21bの一端に接続され、スイッチ21bの他端は出力端子22に接続されている。
ホール素子13からのセンサ信号(HE2Sig)は、差動増幅器14の出力端子から出力される。なお、差動増幅器14の出力端子から得られる出力信号(HE2Sig)には、オフセットが含まれている。ここで、前述と同様に、スイッチ回路網12を、図示しない制御部のコントロールにより、所定の周期で、定電流源1からの電流の極性を切り替えてホール素子13の電流端子13a、13bに供給し、切り替えの前後において、差動増幅器14から出力された信号(HE2Sig)を、ホール素子13に供給される極性に応じて、サンプルホールド回路(S/H)15または16でサンプルホールドし、その値を加算器17で加算することで、ホール素子13のオフセット(HEof)の値が得られる。そして、差動増幅器18で、差動増幅器14からのオフセットを含むホール素子13のセンサ信号(HE2Sig)から、加算器17からローパスフィルタ19を介されたオフセットを減算することで、オフセットを含まないホール素子13のセンサ信号(Sig2Out)を得ることができる。
このように、本実施形態は、2つのホール素子3及び13が設けられており、2つのホール素子3及び13からセンサ信号を得ることができる。
この2つのホール素子3及び13からの得られたオフセットを含まないセンサ信号(Sig1Out、Sig2Out)は、スイッチ21a及び21bにより、オフセットを抽出している期間の信号がマスクされるように切り替え又は合成されて、出力端子22から出力される。
すなわち、図3(A)は、差動増幅回路8からのホール素子3のセンサ信号(Sig1Out)を示し、図3(B)は、差動増幅回路18からのホール素子13のセンサ信号(Sig2Out)を示す。
図3(A)に示す期間T1では、スイッチ回路網2の定電流源1からの電流の極性を切り替えてホール素子3の電流端子3a、3bに供給し、切り替えの前後で差動増幅器4から出力された信号を、ホール素子3に供給される極性に応じて、サンプルホールド回路(S/H)5、6でサンプルホールドして、ホール素子3のオフセットが求められる。この期間T1では、ホール素子3の電流極性が切り替えられるため、ホール素子3からのセンサ信号が反転してしまう。
また、図3(B)に示す期間T11、T12では、スイッチ回路網12の定電流源11からの電流の極性を切り替えてホール素子13の電流端子13a、13bに供給し、切り替えの前後で差動増幅器14から出力された信号を、ホール素子13に供給される極性に応じて、サンプルホールド回路(S/H)15または16でサンプルホールドして、ホール素子13のオフセットが求められる。この期間T11、T12では、ホール素子13の電流極性が切り替えられるため、ホール素子13からのセンサ信号が反転してしまう。
そこで、図3(A)及び図3(B)に示すように、ホール素子3のオフセットを抽出する期間T1と、ホール素子13のオフセットを抽出する期間T11、T12とでのタイミングをずらすようにしている。そして、期間T1では、スイッチ21aをオフとし、期間T11及びT12では、スイッチ21bをオフにして、オフセットを抽出している期間のセンサ信号をマスクしている。このように、ホール素子3のオフセットを求める期間T1やホール素子13のオフセットを求める期間T11、T12では、ホール素子3及びホール素子13のセンサ信号が出力端子22から現れないようにして、図2(C)に示すように、ホール素子3及びホール素子13のセンサ信号を合成して、出力端子22から出力している。
ここで、スイッチ21a及び21bの制御としては、以下のようにすることが考えられる。
(a)ホール素子3のオフセットを抽出する期間T1ではスイッチ21aをオフし、ホール素子13のオフセットを抽出する期間T11及びT12ではスイッチ21bをオフして、他の期間については、スイッチ21a及び21bを共にオンする。この場合、スイッチ21a及び21bを共にオンしている期間では、ホール素子3のセンサ信号と、ホール素子13のセンサ信号とを合成したセンサ信号が出力される。
(b)ホール素子3のオフセットを抽出する期間T1ではスイッチ21aをオフし、ホール素子13のオフセットを抽出する期間T11及びT12ではスイッチ21bをオフして、他の期間については、ホール素子3のセンサ信号又はホール素子13のセンサ信号の一方が出力されるように、スイッチ21a又は21bのうちの一方を選択的にオンとする。
(c)ホール素子3のオフセットを抽出する期間T1ではスイッチ21aをオフし、ホール素子13のオフセットを抽出する期間T11及びT12ではスイッチ21bをオフして、他の期間については、スイッチ21a及び21bを共にオンしてから、スイッチ21a又は21bのうちの一方を選択的にオンとする、又は、スイッチ21a又は21bのうちの一方を選択的にオンしてから、スイッチ21a及び21bを共にオンとする。
スイッチ21a〜21bの制御は、上記(a)〜(c)の制御のうちのどのような制御を用いても良い。
<第2の実施形態>
次に、本発明の第2の実施形態について説明する。
なお、第1の実施形態と同一の符号を付す構成要素については、同一の機能を有するものであるため、詳細な説明は省略する。また、差動増幅器4、8、14、18のゲインについては、適切なゲインに設定されているものとする。
図4は、本実施形態の特徴部分に係る回路構成を示すものである。本実施形態では、差動増幅器8からのホール素子3のセンサ信号と、差動増幅器18からのホール素子13のセンサ信号との中間値信号を形成する中間値生成回路31を設け、この中間値信号に対するスイッチ21cを設けるようにしている。
本実施形態では、2つのホール素子3及び13が設けられており、これらの2つのホール素子3及び13のセンサ信号を合成又は切り替えて出力している。しかしながら、2つのホール素子3及び13のセンサ信号には、レベル差が生じている可能性がある。
そこで、中間値生成回路31により2つのホール素子3及び13のセンサ信号の中間値を生成して、2つのホール素子3及び13のセンサ信号を切り替えたときに、レベル差が生じないようにしている。なお、図4において、中間値生成回路31は、抵抗により構成されているが、他の構成であってもよい。
したがって、本実施形態によれば、第1のセンサ信号と第2のセンサ信号との中間値を用いることで、第1のセンサ信号の出力と第2のセンサ信号の出力とのレベル差が生じることを防止することができる。
以上、この発明の実施形態につき、図面を参照して詳述してきたが、具体的な構成はこの実施形態に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計等も含まれる。例えば、上述の実施形態においては、ホール素子に供給する電源の極性を切り換えることにより、オフセットの除去(チョッパスタビライゼーション)とオフセットの検出を行う手法について説明したが、シリコンのホール素子の場合には、素子の製造工程において生じる歪みやパッケージに対する応力等の影響によりピエゾ抵抗効果が生じ、これにより生じるオフセットの方が大きいという特徴がある。そのため、シリコンのホール素子の場合には、ホール素子に印加する電源と信号出力端子の関係を90度回転させて、得られた出力信号によりオフセットの除去(チョッパスタビライゼーション)やオフセットの検出を行うことが望ましい。
本発明の第1の実施形態に係る電流センサの構成図である。 本発明の第1の実施形態におけるオフセットの抽出の説明に用いるタイミング図である。 本発明の第1の実施形態におけるセンサ信号の合成の説明図である。 本発明の第2の実施形態におけるセンサ信号の説明図である。
符号の説明
1、11・・・定電流源、2、12・・・スイッチ回路網、3、13・・・ホール素子、4、14・・・差動増幅器、5、6、15、16・・・サンプルホールド回路(S/H)、7、17・・・加算器、8、18・・・差動増幅器、9、19・・・ローパスフィルタ(LPF)、21a〜21c・・・スイッチ、31・・・中間値生成回路

Claims (5)

  1. ホール素子を用いた電流センサであって、
    第1のホール素子に、極性を所定のタイミングで切り換えて電源を供給し、第1のセンサ信号を抽出する第1のセンサ信号抽出手段と、
    該抽出された第1のセンサ信号を、切り換えられる電源の極性に対応して、サンプルホールドする第1のサンプルホールド回路と、
    該第1のサンプルホールド回路においてサンプルホールドされた信号から第1のオフセットを抽出する第1のオフセット抽出手段と、
    前記第1のセンサ信号から前記第1のオフセットを減じてオフセットを除去する第1のオフセット除去手段と、
    第2のホール素子に、極性を前記所定のタイミングとは異なるタイミングで切り換えて電源を供給し、第2のセンサ信号を抽出する第2のセンサ信号抽出手段と、
    該抽出された第2のセンサ信号を、切り換えられる電源の極性に対応して、サンプルホールドする第2のサンプルホールド回路と、
    該第2のサンプルホールド回路においてサンプルホールドされた信号から第2のオフセットを抽出する第2のオフセット抽出手段と、
    前記第2のセンサ信号から前記第2のオフセットを減じてオフセットを除去する第2のオフセット除去手段と、
    前記第1のオフセット抽出手段において前記第1のオフセットを抽出する期間では、前記第1のセンサ信号をマスクし、前記第2のオフセット抽出手段で前記第2のオフセットを抽出する期間では、前記第2のセンサ信号をマスクして、前記第1のオフセットが除去された前記第1のセンサ信号と、前記第2のオフセットが除去された前記第2のセンサ信号とを切り替え又は合成する切り替え/合成手段と、
    を備えることを特徴とする電流センサ。
  2. 前記切り替え/合成手段は、前記第1のオフセット抽出手段で前記第1のオフセットを抽出する期間では、前記第2のセンサ信号を選択し、前記第2のオフセット抽出手段で前記第2のオフセットを抽出する期間では、前記第1のセンサ信号を選択し、前記第1のオフセット抽出手段で前記第1のオフセットを抽出する期間と前記第2のオフセット抽出手段で前記第2のオフセットを抽出する期間とを除く期間では、前記第1のオフセットが除去された前記第1のセンサ信号と、前記第2のオフセットが除去された前記第2のセンサ信号と、を選択的に出力することを特徴とする請求項1に記載の電流センサ。
  3. 前記切り替え/合成手段は、前記第1のオフセット抽出手段で前記第1のオフセットを抽出する期間では、前記第2のセンサ信号を選択し、前記第2のオフセット抽出手段で前記第2のオフセットを抽出する期間では、前記第1のセンサ信号を選択し、前記第1のオフセット抽出手段で前記第1のオフセットを抽出する期間と前記第2のオフセット抽出手段で前記第2のオフセットを抽出する期間とを除く期間では、前記第1のオフセットが除去された前記第1のセンサ信号と、前記第2のオフセットが除去された前記第2のセンサ信号と、を合成して出力することを特徴とする請求項1に記載の電流センサ。
  4. 前記切り替え/合成手段は、前記第1のオフセット抽出手段で前記第1のオフセットを抽出する期間では、前記第2のセンサ信号を選択し、前記第2のオフセット抽出手段で前記第2のオフセットを抽出する期間では、前記第1のセンサ信号を選択し、前記第1のオフセット抽出手段で前記第1のオフセットを抽出する期間と前記第2のオフセット抽出手段で前記第2のオフセットを抽出する期間とを除く期間では、前記第1のオフセットが除去された前記第1のセンサ信号と、前記第2のオフセットが除去された前記第2のセンサ信号と、を合成して出力してから、前記第1のオフセットが除去された前記第1のセンサ信号と、前記第2のオフセットが除去された前記第2のセンサ信号とを選択的に出力する、又は、前記第1のオフセットが除去された前記第1のセンサ信号と、前記第2のオフセットが除去された前記第2のセンサ信号と、を選択的に出力してから、前記第1のオフセットが除去された前記第1のセンサ信号と、前記第2のオフセットが除去された前記第2のセンサ信号と、を合成して出力することを特徴とする請求項1に記載の電流センサ。
  5. 前記第1のオフセットが除去された前記第1のセンサ信号と、前記第2のオフセットが除去された前記第2のセンサ信号との中間値を生成する中間値生成手段を有し、
    前記切り替え/合成手段は、前記中間値を選択可能としたことを特徴とする請求項1に記載の電流センサ。
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