JP2008164193A - 無線リモコンを備えた電子機器 - Google Patents
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Abstract
【課題】中間周波数増幅回路を備えていないデジタル式の受信回路を備えた無線リモコンにおいて、受信信号レベルを測定する方式を用いないで、本体と無線リモコンとの間の電界強度を簡易的に測定する無線リモコンを備えた電子機器を提供する。
【解決手段】電子機器本体と無線リモコンとの間の電波強度を簡易的に測定するため、まず、無線リモコン側から『測定電波送信依頼』のコマンドを無線通信ユニット(電子機器本体)へ送信する。これに対応して無線通信ユニットは、3つのフレームの送信電波を、各フレーム毎に、最大電力から段階的に低減させて送信し、これを受信した無線リモコン側でどのフレームまで受信できたかを確認する。そして、無線リモコンは、この受信できた最後のフレームでの送信電力を受信レベルに換算して表示する。
【選択図】図2
【解決手段】電子機器本体と無線リモコンとの間の電波強度を簡易的に測定するため、まず、無線リモコン側から『測定電波送信依頼』のコマンドを無線通信ユニット(電子機器本体)へ送信する。これに対応して無線通信ユニットは、3つのフレームの送信電波を、各フレーム毎に、最大電力から段階的に低減させて送信し、これを受信した無線リモコン側でどのフレームまで受信できたかを確認する。そして、無線リモコンは、この受信できた最後のフレームでの送信電力を受信レベルに換算して表示する。
【選択図】図2
Description
本発明は、電子機器、例えば空気調和機などの制御に使用される無線リモコンに係わり、より詳細には、電子機器本体と無線リモコンとの間の電波強度を簡易測定して表示する無線リモコンに関する。
従来、空気調和機などの本体の制御に使用される無線リモコンは図8の斜視図に示すものがある。図8は空気調和機の室内機72とこれを遠隔操作する無線リモコン71であり、無線リモコン71は図9の正面図に示す構造となっている。
図9の無線リモコン71は、下部に操作キーなどが配置され、上部には液晶表示器などで構成された表示部が配置されている。この表示部には、無線リモコン71内部の時計を時刻表示として表示したり、室内機72から受信した室内温度や設定温度、室内湿度やその他の表示を行なう構成になっている(例えば、特許文献1参照。)。
このような無線リモコン71は、信号伝送媒体として電波を用いているため、室内機72から離れた状態でも、また、室内機72が配置されている部屋の隣の室内からでも室内機72を操作できるため非常に便利なものである。
しかしながら、赤外線リモコンと異なり、見通し距離以外でも使用できることから、ユーザーが思いがけず離れた距離で使用しようとして通信が不安定となり、操作性が悪くなったり、マンションなどコンクリートの壁越しに使用しようとしても、実際には使用できなかったりする場合がある。このように、使用できる/できない、つまり、無線リモコン71と室内機72とが通信可能/不可能の判定が難しい場合があった。
一方、このような問題を解決するため、本体と無線リモコンとの間の電波強度を測定し、無線リモコンにこの電波強度を表示させた例が開示されている。
図10は無線リモコンを利用した給湯器を示しており、図10(A)は給湯器の正面図を、図10(B)は無線リモコンのブロック図を示している。
図10において、81は給湯機、82は台所や浴室に設置された無線リモコン、83は給湯機81とは有線通信を行い無線リモコン82とは無線通信を行うことで給湯機81と無線リモコン82との無線通信の中継を行う通信ユニット、84は無線リモコン82に設けられた表示手段、85は無線リモコン82に設けられたユーザー等からの入力を受け付ける入力手段、86は無線リモコン82の制御部である。
また、87は無線リモコン82と通信ユニット83間の無線通信を行う無線通信手段、88は無線通信手段87内に設けられた制御部86からの信号を電波で通信ユニット83へ出力する送信部、89は無線通信手段87内に設けられた通信ユニット83からの電波を受信し制御部86へ伝達する受信部、90は受信した電波の強度に応じた信号を制御部86へ出力する受信電波強度測定部である。
ここで給湯機81と通信ユニット83間の通信は有線で行い、通信ユニット83と無線リモコン82間の通信は無線で行う。こうすることで給湯機81を無線リモコン82で遠隔操作を行う。また、無線リモコン82と通信ユニット83間の無線通信は通信ユニット83が親機、無線リモコン82が子機となり、互いに他の機器との混信を避けるためID登録を行い、通信時には混信防止符号と通信電文を送信することで互いからの通信電文であることを認識して通信することで混信を避ける。
そして、受信電波測定部90は受信した電波の強度に応じた信号を制御部86へ出力する。制御部86は表示手段84へ表示信号を出力し、表示手段84は電波の強度を表示する。このように、無線リモコン82が受信した電波の強度に応じた信号を受信電波強度測定部90が制御部96に出力し、電波の強度を表示手段84で表示することで施工者や使用者が電波の強度を確認できるため、電波の強度が弱いために無線通信ができなくなるという通信不良を未然に防ぐようにしている(例えば、特許文献2参照。)。
ところで、最近の無線リモコンはコスト削減や回路を小さくするため、従来使用しているアナログ送受信回路でなく、デジタル通信用の集積回路を使用している場合が多い。
図11はこのデジタル通信用の無線通信集積回路の内部を説明するブロック図の一例である。このデジタル通信用の集積回路の送信部は、送信データ端子から入力される送信データを変調部で変調し、ミキサで所定の周波数に変換し、高周波パワーアンプで増幅して送信アンテナ端子から出力する。
一方、このデジタル通信用の集積回路の受信部は、受信アンテナ端子から入力した受信信号を広帯域の高周波アンプで増幅し、その後、ミキサで受信周波数をIF周波数に周波数変換し、IFバンドパスフィルタで余分な周波数をカットし、復調部内でアナログ/デジタル変換を行い、それ以降の処理をすべてデジタル処理し、受信データとして受信データ端子から出力している。
しかしながら、デジタル通信用の集積回路の内部では、このように受信部内でデジタル処理を行なうため、従来から使用されていたアナログ受信回路の中間周波数増幅回路で使用するAGC(AUTO GAIN CONTROL)電圧を利用して簡易的に受信電波の強度を検出する手法を用いることができず、受信電波の強度を検出するためには、別途、検出専用の受信回路が必要になり、コストアップや消費電流の増加を招いてしまう場合があった。
特開平6−189379号公報(第3頁、図2)
特開2004−132671号公報(第4頁、図1)
本発明は以上述べた問題点を解決し、中間周波数増幅回路を備えていないデジタル式の受信回路を備えた無線リモコンにおいて、受信信号レベルを測定する方式を用いないで、本体と無線リモコンとの間の電波強度を簡易的に測定する無線リモコンを備えた電子機器を提供することを目的とする。
本発明は上述の課題を解決するため、請求項1に係わる発明は、
入力したデータを電波で送信する第1送信部と受信した電波を復調してデータを取り出す第1受信部とこれらを制御する親機制御部とを備えた電子機器本体と、
入力した信号を電波で送信する第2送信部と受信した電波を復調してデータを取り出す第2受信部と前記電子機器本体への指示を入力する入力部と前記第2受信部で受信したデータを表示する表示部とこれらを制御する子機制御部とを備えた無線リモコンとからなり、
前記入力部から入力された指示を指示データとして前記第2送信部を介して前記電子機器本体へ送信すると共に、前記第1送信部を介して送信された前記電子機器本体の状態データを前記第2受信部を介して受信し、同状態データで示される前記電子機器本体の状態を前記表示部に表示してなる無線リモコンを備えた電子機器において、
前記第1送信部または前記第2送信部の送信電力の大きさを切り替える切替手段を設け、同切替手段を介して送信された送信電力が異なる複数のフレームの電波を受信する前記第2受信部または前記第1受信部での前記フレームごとの受信完了/受信未完了の状態により、前記電子機器と前記無線リモコンとの間の電波強度を測定する測定モードを設ける。
入力したデータを電波で送信する第1送信部と受信した電波を復調してデータを取り出す第1受信部とこれらを制御する親機制御部とを備えた電子機器本体と、
入力した信号を電波で送信する第2送信部と受信した電波を復調してデータを取り出す第2受信部と前記電子機器本体への指示を入力する入力部と前記第2受信部で受信したデータを表示する表示部とこれらを制御する子機制御部とを備えた無線リモコンとからなり、
前記入力部から入力された指示を指示データとして前記第2送信部を介して前記電子機器本体へ送信すると共に、前記第1送信部を介して送信された前記電子機器本体の状態データを前記第2受信部を介して受信し、同状態データで示される前記電子機器本体の状態を前記表示部に表示してなる無線リモコンを備えた電子機器において、
前記第1送信部または前記第2送信部の送信電力の大きさを切り替える切替手段を設け、同切替手段を介して送信された送信電力が異なる複数のフレームの電波を受信する前記第2受信部または前記第1受信部での前記フレームごとの受信完了/受信未完了の状態により、前記電子機器と前記無線リモコンとの間の電波強度を測定する測定モードを設ける。
また、請求項2に係わる発明は、
前記切替手段は、前記第1送信部または前記第2送信部の出力側に接続されたアッテネータからなり、同アッテネータの値を切り替える信号は、前記第1送信部を制御する前記親機制御部、もしくは、前記第2送信部を制御する前記子機制御部から出力されてなる構成にする。
前記切替手段は、前記第1送信部または前記第2送信部の出力側に接続されたアッテネータからなり、同アッテネータの値を切り替える信号は、前記第1送信部を制御する前記親機制御部、もしくは、前記第2送信部を制御する前記子機制御部から出力されてなる構成にする。
また、請求項3に係わる発明は、
前記測定モードの開始タイミングは、前記入力部に設けられた特定キーの押下、前記電子機器へ指示を送信するキーの押下、予め定められた期間ごと、のうち少なくとも1つとする。
前記測定モードの開始タイミングは、前記入力部に設けられた特定キーの押下、前記電子機器へ指示を送信するキーの押下、予め定められた期間ごと、のうち少なくとも1つとする。
また、請求項4に係わる発明は、
前記フレームには、同フレームが送信される時の送信電力と対応する送信電力識別データが格納されてなる構成にする。
前記フレームには、同フレームが送信される時の送信電力と対応する送信電力識別データが格納されてなる構成にする。
以上の手段を用いることにより、本発明による無線リモコンを備えた電子機器によれば、
請求項1に係わる発明は、
電波の強度を検出する専用のアナログ受信回路を設ける必要がなく、また、測定専用受信回路がなく、プログラムによって簡易的な電波強度(受信レベル)を測定しているため、最低限のコストアップで測定を行なうことができ、また、測定専用受信回路がなくてよいため、消費電流の増加を最小限にすることができる。
請求項1に係わる発明は、
電波の強度を検出する専用のアナログ受信回路を設ける必要がなく、また、測定専用受信回路がなく、プログラムによって簡易的な電波強度(受信レベル)を測定しているため、最低限のコストアップで測定を行なうことができ、また、測定専用受信回路がなくてよいため、消費電流の増加を最小限にすることができる。
また、送信電力の切替手段が電子機器本体側にある構成の場合、測定用の電波を本体側から送信するので、この部分について無線リモコン側の消費電力を低減できる。
また、送信電力の切替手段が無線リモコン側にある構成の場合、リモコンの電池が消耗して電圧が低下して送信電力も低下した場合でも、現実に則した正確な測定を行なう事ができる。
請求項2に係わる発明は、
送信電力の大きさを切り替える切替手段をアッテネータで実現しているため、送信部が集積回路などで構成され、外部からこの送信部内の回路を制御して容易に電力調整ができない場合であっても、この集積回路に手を加えることなく測定機能を実現できる。
送信電力の大きさを切り替える切替手段をアッテネータで実現しているため、送信部が集積回路などで構成され、外部からこの送信部内の回路を制御して容易に電力調整ができない場合であっても、この集積回路に手を加えることなく測定機能を実現できる。
請求項3に係わる発明は、
ユーザーが意識して行なう特定キー押下のタイミングで測定モードを実施するので、測定の実施に伴う消費電力の増加を最小限にすることができる。
ユーザーが意識して行なう特定キー押下のタイミングで測定モードを実施するので、測定の実施に伴う消費電力の増加を最小限にすることができる。
また、電子機器へ指示を送信するキーの押下、つまり、電子機器を操作する一般的なキーの操作に付随して測定モードを自動的に実施したり、一定周期ごとに自動的に測定モードを実施するので、ユーザーが測定モードを意識しなくても最新の測定結果を表示できる。
請求項4に係わる発明は、
フレームが送信される時の送信電力と対応する送信電力識別データが、フレーム内に格納されているので、相手側が受信したフレームの電力値を容易に知ることができ、受信して測定する側のソフトウェアを簡素化できる。
フレームが送信される時の送信電力と対応する送信電力識別データが、フレーム内に格納されているので、相手側が受信したフレームの電力値を容易に知ることができ、受信して測定する側のソフトウェアを簡素化できる。
以下、本発明の実施の形態を、添付図面に基づいた実施例として詳細に説明する。
本発明では、電子機器本体と無線リモコンとの間の電波強度を簡易的に測定するため、電子機器本体、または、無線リモコン側のいずれか一方の送信電波を最大から段階的に減衰させ、他方でどの段階まで受信できたかを確認するようにしている。
このうち、電子機器本体側の送信電波を減衰させる方式を第1実施例、無線リモコン側の送信電波を減衰させる方式を第2実施例として説明する。なお、2つの実施例では背景技術で説明した無線通信集積回路(図11)を用いている。
図1は本発明による通信方式の第1実施例を示す、無線通信ユニットと無線リモコンのブロック図である。
無線通信ユニット1は図示しない電子機器、この例では空気調和機の室内機に装着されており、親機制御部2と、受信部5(第1受信部)と送信部4(第1送信部)とを内蔵した無線通信集積回路9と、アッテネータ3と、アンテナ6とで構成されている。
受信部5はアンテナ6からの電波を受信し、復調した通信データを親機制御部2へ出力する。送信部4は親機制御部2から出力される通信データを変調し、所定周波数の電波としてアッテネータ3(切替手段)へ出力する。一方、親機制御部2はアッテネータ3へ、アンテナ6から出力される電力の大きさを切り替えるための切替信号を出力する。そして、アッテネータ3では、送信部4から出力される電波の電力を切替信号に対応する大きさに減衰させてアンテナ6へ出力する。
また、親機制御部2はこの無線通信ユニット1が装着されている図示しない室内機の制御ユニットと通信線で結ばれており、無線で送受信されるデータをこの制御ユニットとの間でやり取りすることができる。従って、親機制御部2は制御ユニットとの間でデータの中継をするだけの機能を有している。なお、親機制御部2をこのように独立して機能させるのでなく、室内機の制御ユニットの一部として機能させるようにしてもよい。
一方、無線リモコン10は、子機制御部13と、受信部12(第2受信部)と送信部11(第2送信部)とを内蔵した無線通信集積回路9と、アンテナ16と、入力部14と、表示部15とで構成されている。
入力部14は無線リモコン10で押下された図示しない操作キーを識別し、この押下された操作キーと対応するキーコードを子機制御部13へ出力する。表示部15では子機制御部13から出力される表示データを、無線リモコン10の表示パネル、例えば図示しない液晶表示器で表示する。
子機制御部13では、入力されたキーコードを送信部11へ通信データとして出力し、送信部11では子機制御部13から送られてくる通信データを変調し、所定周波数の電波としてアンテナ16へ出力する。また、受信部12はアンテナ16からの電波を受信し、復調した通信データを子機制御部13へ出力する。これを受け取った子機制御部13は表示データに変換してから表示部15へ出力して表示させる。
前述したようにこの実施例では、電子機器本体と無線リモコンとの間の電波強度を簡易的に測定するため、電子機器本体から送信される送信電波の電力を最大から段階的に低減させ、これを受信した無線リモコン側でどの段階まで受信できたかを確認するようにしている。
このため、無線通信ユニット1の送信部4は仕様で決められた最大の送信電力で送信するようになっており、この送信電力は親機制御部2の切替信号での指示に対応して、アッテネータ3で減衰されて出力される。
実際に親機制御部2が送信電力を減衰させるのは、電波強度測定を行なう測定モード時のみであり、通常モードの動作、つまり、ユーザーの指示による遠隔操作時は仕様で決められた最大の送信電力で送信するようになっている。
次にこの測定モードの説明を行なう。測定モードの実行条件としては、無線リモコンの特定キーをユーザーが押下した場合や、通常モードで使用されるキーをユーザーが押下し、このキーの処理を完了した直後、または、無線リモコン側において、所定の周期、例えば30秒や1分毎に自動的に実行する場合などがある。これらは無線リモコン側の消費電流などを考慮して適宜決定すればよい。本実施例では図示しない特定のキー(以下、測定キーと呼称)が押下された時、1回の測定を行なう場合を説明する。
図2は無線通信ユニットからの送信電波と、これを受信した無線リモコンの状態と、無線リモコンの送信電波とを示すタイムチャートである。
まず、無線リモコン10で図示しない「測定キー」が押下された時、子機制御部13は無線通信ユニット1に対して、測定電波送信依頼のコマンドデータを仕様で決められた最大の送信電力で送信する。
これを受信した無線通信ユニット1は、受信データが通常モードでなく測定モードと判断し、直ちに測定モード用のデータを送信する。測定モードでは所定のフォーマットで合計3つのフレーム(データの集合体)を順次送信する。
フレーム1、フレーム2、フレーム3と順に送信される送信電波は、送信電力を段階的に低減されながら送信される。この送信電力を段階的に低減させるために、親機制御部2は、1フレーム毎の送信データを送信部4へ送る直前に、アッテネータ3へ切替信号を出力する。例えば、送信部4の定格送信電力を”1”と規定した時、フレーム1は”1”、フレーム2は”2/3”、フレーム3は”1/3”の割合になるように切替信号を出力する。なお、これ以降、この定格送信電力に対する実際に送信される送信電力の割合を送信電力比率と呼称する。
そして、もし、無線通信ユニット1と無線リモコン10とが十分に近い距離であれば、全てのフレームを受信することができる。一方、各々の間が非常に長い距離であれば、全てのフレームを受信できない。また、その中間の距離であればフレーム1のみ、または、フレーム1とフレーム2とを受信できることになる。
従って図2の場合、無線リモコンの受信状態を見るとフレーム3が受信できないため、やや電波強度が弱いと判断できる。一般的に障害物がない場合、送信電力とこの電波の到達距離とには相関関係があり、あとどの程度離れても無線通信ユニット1と無線リモコン10とが使用可能か大まかに判断することもできる。
なお、無線リモコン10が測定電波送信依頼のコマンドデータ送信を完了した後、3フレーム分の時間が経過しても何も受信できない場合は、無線リモコン10は、電波が相互に届かないと判断し、表示部15に例えば「圏外」と表示させる。
このように、無線リモコン10の子機制御部13は測定モードで受信したフレームを確認することにより、現在の電波強度を知ることができるので、この情報を表示部15に表示することでユーザーに知らせることができる。つまり、フレーム1〜3が受信できれば受信電波が強いことになり、フレーム1〜2が受信できれば受信電波の強度が中くらいと認識でき、フレーム1のみの受信であれば受信電波が弱いことになり、この状態を表示すればよい。
例えば表示例として携帯電話で使用されているように棒グラフ形式とした場合、短、中、長の長さのグラフを並べ、受信電波が強い場合は3本のグラフが、中くらいの強度であれば短と中が、弱い場合は短のみが、それぞれ表示されるようにする。また、また、全く受信できない場合は『圏外』と表示する。
以上のように、ユーザーが意識して行なう特定キー押下のタイミングで測定モードを実施するので、測定の実施に伴う消費電力の増加を最小限にすることができる。
また、測定モードを実施するために他の条件、例えば電子機器へ指示を送信するキーの押下、つまり、電子機器を操作する一般的なキーの操作に付随して測定モードを自動的に実施したり、一定周期ごとに自動的に測定モードを実施するように構成することにより、ユーザーが測定モードを意識しなくても最新の測定結果を表示できる。
また、送信電力の大きさを切り替える切替手段をアッテネータで実現しているため、送信部が集積回路などで構成され、外部からこの送信部内の回路を制御して容易に電力調整ができない場合であっても、この集積回路に手を加えることなく測定機能を実現できる。
図3は測定モードで用いられる送信用のフレームを説明する説明図である。一回に送信されるフレームは3つであり、内部の一部データが異なるのみで基本的には同じである。例えば、フレーム1の場合、プリアンブル、送信電力識別、その他で構成されており、「送信電力識別」以外は他のフレームと共通である。
「送信電力識別」はその該当フレームが送信されている時の電波の電力を識別するものであり、事前に通信プロトコルとして定義しておく。これを受信した受信側の機器では現在受信中のフレームの送信電力を知ることができる。
このように、フレームが送信される時の送信電力と対応する送信電力識別データが、フレーム内に格納されているので、相手側がフレームを受信した時、そのフレームが送信された時の送信電力を容易に知ることができ、受信して測定する側のソフトウェアを簡素化できる。
なお、必ずしもこの「送信電力識別」が格納されていなくても本発明を実施できる。例えば、フレームは同じフォーマットで3回連続して送信されるため、受信側で各フレームに関する時間管理を行なっていれば、ソフトウェアでの負担が増えるが、現在受信中のフレームがどの送信電力なのかを知ることができる。つまり、「送信電力識別」がなくても現在のフレームの送信電力を知ることができる。
次に、図6を用いて無線リモコン10と無線通信ユニット1との制御について説明する。図6は各機器の制御部のフローチャートであり、STはステップを表し、これに続く数字はステップ番号を、また、YはYesを、NはNoをそれぞれ表している。また、図6(A)は子機制御部13の制御方法を示し、図6(B)は親機制御部2の制御方法を示している。
図6(A)において子機制御部13は、まず、入力部14から通常モード用のキー入力が有るか確認する(ST1)。これは「測定キー」以外のキー入力を示し、一般的なリモコン操作キーが押下されたかの確認である。通常モード用のキー入力が有る場合(ST1−Y)、入力したキーと対応するキー・コード(コマンド)を送信部4を介して送信する(ST2)。そして、ST1へジャンプする。
通常モード用のキー入力がない場合(ST1−N)、次に「測定キー」入力が有るか確認する(ST3)。「測定キー」入力がない場合(ST3−N)、ST1へジャンプする。「測定キー」入力がある場合(ST3−Y)、測定電波送信依頼コマンド(1フレーム)を送信部4を介して送信する(ST4)。
次に受信データ(測定用のフレーム1〜3のいずれか)が有るか確認し(ST5)、受信データが有れば(ST5−Y)、受信したフレーム内の送信電力識別データをセーブする(ST6)。受信データがなければ(ST5−N)、ST7へジャンプする。
そして、最初の測定用のフレームを受信してから、3フレーム分の時間が経過したか確認する(ST7)。これは測定用のフレーム1〜3で段階的に送信電力が減衰されているので、全てのフレームが受信できるとは限らないので、フレーム3の送信終了予想時刻を確認している。3フレーム分の時間が経過していない場合(ST7−N)、ST5へジャンプする。
3フレーム分の時間が経過した場合(ST7−Y)、この3フレーム分の時間内で受信した送信電力識別データが有るか確認する(ST8)。送信電力識別データが有れば(ST8−Y)、最後に受信した送信電力識別コードを電界レベル表示データ、例えば単純な数値表示データや、携帯電話などで使用されているアンテナの棒グラフの表示データに変換する(ST9)。送信電力識別データがなければ(ST8−N)、「圏外」の表示データを用意する(ST11)。そして、ST10へジャンプする。
そして、それぞれ用意された表示データを表示部15へ出力して表示させ(ST10)、ST1へジャンプする。
図6(B)において親機制御部2は、無線リモコン10から送信される「測定電波送信依頼」コマンドが受信されたか確認する(ST21)。「測定電波送信依頼」コマンドが受信されない場合(ST21−N)、通常モードで使用されるコマンド(キー・コード)であるか確認する(ST22)。通常モードで使用されるコマンドでなければ(ST22−N)、ST21へジャンプする。通常モードで使用されるコマンドであれば(ST22−Y)、各コマンド(無線リモコンのキー・コード)に対応した処理を行なう(ST23)。そして、ST21へジャンプする。なお、各コマンドに対応した処理とは、例えば各コマンドをそのまま図示しない空気調和機の室内機ユニットへ送信する処理を示す。
一方、「測定電波送信依頼」コマンドが受信された場合(ST21−Y)、親機制御部2はアッテネータ3に、送信電力比率”1”と対応する切替信号を出力して設定し(ST24)、そして、フレーム1を送信する(ST25)。次に、アッテネータ3に、送信電力比率”2/3”と対応する切替信号を出力して設定し(ST26)、そして、フレーム2を送信する(ST27)。次に、アッテネータ3に、送信電力比率”1/3”と対応する切替信号を出力して設定し(ST28)、そして、フレーム3を送信する(ST29)。そして、ST21へジャンプする。
以上の構成と処理方法とにより、電波の強度を検出する専用のアナログ受信回路を設ける必要がなく、また、測定専用受信回路がなく、プログラムによって簡易的な電波強度(受信レベル)を測定しているため、最低限のコストで測定を行なうことができ、また、測定専用受信回路がなくてよいため、消費電流の増加を最小限にすることができる。
また、送信電力の切替手段が電子機器本体側にある構成の場合、測定用の電波を本体側から送信するので、この部分について無線リモコン側の消費電力を減衰できる。
次に他の実施例を説明する。この実施例ではアッテネータを無線通信ユニット側でなく無線リモコン側に搭載し、測定モード時に無線リモコン側から送信する電波の電力を順次低減させる方法である。
図4は本発明による通信方式の第2実施例を示す、無線通信ユニットと無線リモコンのブロック図である。
無線通信ユニット1’は図示しない電子機器、この例では空気調和機の室内機に装着されており、親機制御部2’と、受信部5(第1受信部)と送信部4(第1送信部)とを内蔵した無線通信集積回路9と、アンテナ6とで構成されている。
受信部5はアンテナ6からの電波を受信し、復調した通信データを親機制御部2’へ出力する。送信部4は親機制御部2’から出力される通信データを変調し、所定周波数の電波としてアンテナ16へ出力する。
また、親機制御部2’はこの無線通信ユニット1’が装着されている室内機の制御ユニットと通信線で結ばれており、無線で送受信されるデータをこの制御ユニットとの間でやり取りすることができる。従って、親機制御部2’は制御ユニットとの間でデータの中継をするだけの機能を有している。なお、親機制御部2’はこのように独立して機能するのでなく、室内機の制御ユニットの一部として機能するようにしてもよい。
一方、無線リモコン10’は、子機制御部13’と、受信部12’(第2受信部)と送信部11’(第2送信部)とを内蔵した無線通信集積回路9と、アッテネータ3と、アンテナ16と、入力部14と、表示部15とで構成されている。
入力部14は無線リモコン10で押下された図示しない操作キーを識別し、この押下された操作キーと対応するキーコードを子機制御部13’へ出力する。表示部15では子機制御部13から出力される表示データを、無線リモコン10’の表示パネル、例えば図示しない液晶表示器で表示する。
子機制御部13’では、入力されたキーコードを送信部11’へ通信データとして出力し、送信部11’は子機制御部13から出力される通信データを変調し、所定周波数の電波としてアッテネータ3(切替手段)へ出力する。一方、子機制御部13’はアッテネータ3へ、アンテナ16から出力される電力を段階的に減衰させる切替信号を出力する。そして、送信電力の電力の大きさを切り替える切替手段であるアッテネータ3では、送信部11’から出力される電波を切替信号に対応して減衰させ、アンテナ16へ出力する。
また、受信部12’はアンテナ16からの電波を受信し、復調した通信データを子機制御部13へ出力する。これを受け取った子機制御部13’は表示データに変換してから表示部15へ出力して表示させる。
前述したように、この実施例では電子機器本体と無線リモコンとの間の電波強度を簡易的に測定するため、無線リモコンから送信される送信電波を最大から段階的に減衰させ、これを受信した電子機器本体側でどの段階まで受信できたかを確認するようにしている。
このため、無線リモコン10’の送信部11’は仕様で決められた最大の送信電力で送信するようになっており、この送信電力は子機制御部13’の切替信号での指示に対応して、アッテネータ3で減衰されて出力される。
実際に子機制御部13’が送信電力を減衰させる場合は、電波強度測定を行なう測定モード時のみであり、通常モードの動作、つまり、ユーザーの指示による遠隔操作時は仕様で決められた最大の送信電力で送信するようになっている。
次にこの測定モードの説明を行なう。測定モードの実行条件としては、実施例1と同じであり、特定キー(以下、測定キーと呼称)が押下された時、1回の測定を行なう場合を説明する。
図5は無線リモコンからの送信電波と、これを受信した無線通信ユニットの状態と、無線通信ユニット機の送信電波とを示すタイムチャートである。
まず、無線リモコン10’で図示しない「測定キー」が押下された時、無線リモコン10’は測定モード用のデータを送信する。測定モードでは所定のフォーマットで合計3つのフレームを順次送信する。この時、フレーム1に無線通信ユニットに対する「測定処理依頼」のデータを付加する。なお、このデータは図3の「送信電力識別1」と兼用させてもよい。つまり、無線通信ユニットで受信したフレームに「送信電力識別1」があれば測定モードへ移行する。
フレーム1、フレーム2、フレーム3と順に送信される送信電波は、送信電力を段階的に減衰しながら送信される。この送信電力を段階的に減衰させるために、子機制御部13’は、1フレーム毎の送信データを送信部4へ送る直前に、アッテネータ3へ切替信号を出力する。例えば、送信部4の定格送信電力を”1”と規定した時、フレーム1は”1”、フレーム2は”2/3”、フレーム3は”1/3”の割合になるように切替信号を出力する。なお、この割合は前述したように送信電力比率と呼称する。
もし、無線通信ユニット1’と無線リモコン10’とが十分に近い距離であれば、全てのフレームを受信することができる。一方、各々の間が非常に長い距離であれば、全てのフレームを受信できない。また、その中間の距離であればフレーム1のみ、または、フレーム1とフレーム2とを受信できることになる。
従って図5の場合、無線リモコンの受信状態を見るとフレーム2とフレーム3とが受信できないため、かなり電波強度が弱いと判断できる。また、無線通信ユニット1’は、3フレーム分の時間が経過した後、無線リモコン10’に対して受信可能であったフレームの番号、つまり相対的な受信可能なレベルを最大電力で送信する。
この受信可能なレベルのデータを受信した無線リモコン10’では、現在の電波強度を知ることができるので、この情報を表示部15に表示することでユーザーに知らせることができる。なお、この表示方法は実施例1で説明しているため説明を省略する。
なお、無線リモコン10’が測定モードで3フレームを送信した後、1フレーム分の時間が経過しても無線通信ユニット1’から何も受信できない場合は、無線リモコン10’は、電波が相互に届かないと判断し、表示部15に例えば「圏外」と表示させる。
なお、フレームの構成については実施例1と同じであるため説明を省略する。
次に、図7を用いて無線リモコン10’と無線通信ユニット1’との制御について説明する。図7は各機器の制御部のフローチャートであり、STはステップを表し、これに続く数字はステップ番号を、また、YはYesを、NはNoをそれぞれ表している。また、図7(A)は子機制御部13’の制御方法を示し、図7(B)は親機制御部2’の制御方法を示している。
図7(A)において子機制御部13’は、まず、入力部14から通常モード用のキー入力が有るか確認する(ST30)。これは「測定キー」以外のキー入力を示し、一般的なリモコン操作キーが押下されたかの確認である。通常モード用のキー入力が有る場合(ST30−Y)、入力したキーと対応するキー・コード(コマンド)を送信部11’を介して送信する(ST31)。そしてST30へジャンプする。
通常モード用のキー入力がない場合(ST30−N)、次に「測定キー」入力が有るか確認する(ST32)。「測定キー」入力がない場合(ST32−N)、ST30へジャンプする。
「測定キー」入力がある場合(ST32−Y)、子機制御部13’はアッテネータ3に、送信電力比率”1”と対応する切替信号を出力して設定し(ST33)、そして、フレーム1を送信する(ST34)。次に、アッテネータ3に、送信電力比率”2/3”と対応する切替信号を出力して設定し(ST35)、そして、フレーム2を送信する(ST36)。次に、アッテネータ3に、送信電力比率”1/3”と対応する切替信号を出力して設定し(ST37)、そして、フレーム3を送信する(ST38)。
「測定キー」入力がある場合(ST32−Y)、子機制御部13’はアッテネータ3に、送信電力比率”1”と対応する切替信号を出力して設定し(ST33)、そして、フレーム1を送信する(ST34)。次に、アッテネータ3に、送信電力比率”2/3”と対応する切替信号を出力して設定し(ST35)、そして、フレーム2を送信する(ST36)。次に、アッテネータ3に、送信電力比率”1/3”と対応する切替信号を出力して設定し(ST37)、そして、フレーム3を送信する(ST38)。
次に、子機制御部13’は無線通信ユニット1’から送信されるフレームの受信確認を行い、「受信可能レベル通知」の受信を確認する(ST39)。「受信可能レベル通知」の受信がない場合(ST39−N)、1フレーム分の時間が経過したか確認する(ST40)。1フレーム分の時間が経過しない場合(ST40−N)、ST39へジャンプする。
1フレーム分の時間が経過した場合(ST40−Y)、「圏外」の表示データを用意する(ST41)。一方、「受信可能レベル通知」の受信がある場合(ST39−Y)、「受信可能レベル通知」を電界レベル表示データ、例えば単純な数値表示データや、携帯電話などで使用されているアンテナの棒グラフの表示データに変換する(ST43)。そして、ST42へジャンプする。
そして、それぞれ用意された表示データを表示部15へ出力して表示させ(ST42)、ST30へジャンプする。
図7(B)において親機制御部2’は、無線リモコン10’から送信される「測定処理依頼」コマンドが受信されたか確認する(ST50)。「測定処理依頼」コマンドが受信されない場合(ST50−N)、通常モードで使用されるコマンド(キー・コード)であるか確認する(ST51)。通常モードで使用されるコマンドでなければ(ST51−N)、ST50へジャンプする。通常モードで使用されるコマンドであれば(ST51−Y)、各コマンド(無線リモコンのキー・コード)に対応した処理を行なう(ST52)。そして、ST50へジャンプする。
なお、各コマンドに対応した処理とは、例えば各コマンドをそのまま図示しない空気調和機の室内機ユニットへ送信する処理を示す。また、「測定処理依頼」コマンドは前述のように、フレーム1に格納された送信電力識別1のデータである。
そして、「測定処理依頼」コマンドが受信された場合(ST50−Y)、「送信電力識別1」のデータをセーブする(ST53)。次に、受信データが有るか確認し(ST54)、受信データが有れば(ST54−Y)、受信した「送信電力識別」のデータをセーブする(ST55)。そして、ST56へジャンプする。また、受信データがなければ(ST54−N)、ST56へジャンプする。
次に2フレーム分の時間が経過したか確認し(ST56)、2フレーム分の時間が経過していない場合(ST56−N)、ST54へジャンプする。2フレーム分の時間が経過した場合(ST56−Y)、最後に受信したフレーム内の「送信電力識別」のデータを、「受信可能レベル通知」として無線リモコン10’へ送信する(ST57)。そして、ST50へジャンプする。
以上の構成と処理方法により、電波の強度を検出する専用のアナログ受信回路を設ける必要がなく、また、測定専用受信回路がなく、プログラムによって簡易的な電波強度(受信レベル)を測定しているため、最低限のコストで測定を行なうことができ、また、測定専用受信回路がなくてよいため、消費電流の増加を最小限にすることができる。
また、送信電力の切替手段が無線リモコン側にある構成の場合、リモコンの電池が消耗して電圧が低下して送信電力も低下した場合でも、現実に則した正確な測定を行なう事ができる。
なお、以上説明した2つの実施例では、電子機器を空気調和機の室内機として説明しているが、これに限るものでなく、テレビやオーディオ機器など、無線リモコンを使用する電子機器に幅広く応用することができる。
また、フレームの数を3つとしているが、さらに数を増やして受信レベルの表示を細かく表現してもよい。さらに、送信電波の大きさを1/3毎の割合で減衰させているが、これに限らず、受信側で区別できる割合であれば任意でよい。
また、これらの実施例では送信電力を段階的に下げる方式について説明しているが、これに限るものでなく、送信電力を段階的に上げる方式でもよい。この場合、最初に受信できたフレームの「送信電力識別」を確認すれば、どの送信電力の時に受信可能になるか判断できる。
さらに、送信電力の大きさを変化させる場合、必ずしも順次増大、順次減衰でなくてもよく、送信電力の大きさと、送信されるフレームの順番とは無関係であってもよい。事前にこれらの関係が受信側で把握できていれば、前述したようにフレーム内の「送信電力識別」で送信電力を確認できるし、このデータを使用しない場合でも、各フレームの受信予定時間を管理していれば、現在受信中のフレームの送信電力を確認できる。
1、1’ 無線通信ユニット
2、2’ 親機制御部
3 アッテネータ
4、11、11’ 送信部
5、12、12’ 受信部
6 アンテナ
9 無線通信集積回路
10、10’ 無線リモコン
13、13’ 子機制御部
14 入力部
15 表示部
16 アンテナ
2、2’ 親機制御部
3 アッテネータ
4、11、11’ 送信部
5、12、12’ 受信部
6 アンテナ
9 無線通信集積回路
10、10’ 無線リモコン
13、13’ 子機制御部
14 入力部
15 表示部
16 アンテナ
Claims (4)
- 入力したデータを電波で送信する第1送信部と受信した電波を復調してデータを取り出す第1受信部とこれらを制御する親機制御部とを備えた電子機器本体と、
入力した信号を電波で送信する第2送信部と受信した電波を復調してデータを取り出す第2受信部と前記電子機器本体への指示を入力する入力部と前記第2受信部で受信したデータを表示する表示部とこれらを制御する子機制御部とを備えた無線リモコンとからなり、
前記入力部から入力された指示を指示データとして前記第2送信部を介して前記電子機器本体へ送信すると共に、前記第1送信部を介して送信された前記電子機器本体の状態データを前記第2受信部を介して受信し、同状態データで示される前記電子機器本体の状態を前記表示部に表示してなる無線リモコンを備えた電子機器において、
前記第1送信部または前記第2送信部の送信電力の大きさを切り替える切替手段を設け、同切替手段を介して送信された送信電力が異なる複数のフレームの電波を受信する前記第2受信部または前記第1受信部での前記フレームごとの受信完了/受信未完了の状態により、前記電子機器と前記無線リモコンとの間の電波強度を測定する測定モードを設けてなることを特徴とする無線リモコンを備えた電子機器。 - 前記切替手段は、前記第1送信部または前記第2送信部の出力側に接続されたアッテネータからなり、同アッテネータの値を切り替える信号は、前記第1送信部を制御する前記親機制御部、もしくは、前記第2送信部を制御する前記子機制御部から出力されてなることを特徴とする請求項1記載の無線リモコンを備えた電子機器。
- 前記測定モードの開始タイミングは、前記入力部に設けられた特定キーの押下、前記電子機器へ指示を送信するキーの押下、予め定められた期間ごと、のうち少なくとも1つであることを特徴とする請求項1または請求項2記載の無線リモコンを備えた電子機器。
- 前記フレームには、同フレームが送信される時の送信電力と対応する送信電力識別データが格納されてなることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の無線リモコンを備えた電子機器。
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2006
- 2006-12-27 JP JP2006351962A patent/JP2008164193A/ja active Pending
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