JP2008163811A - フィルタおよびそれを備えた燃料噴射弁 - Google Patents

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Abstract

【課題】フィルタの開口部側とフィルタの底部の下流側との間に生じた差圧によるフィルタの破損を抑える。
【解決手段】フィルタ1は、流体通路14内に設置され、有底筒体からなるフィルタ1であって、流体通路14の入口部となる開口部21と、複数の細孔31がろ過孔として形成された筒部3と、閉鎖端側に形成された底部4とを備え、筒部3の外周面32において少なくとも細孔31が形成されている領域であって周方向の一部の領域を、流体通路14の第1内周面141に対する圧入面33として形成している。これにより、フィルタの開口部側とフィルタの底部の下流側との間に生じた差圧によるフィルタの破損を抑えることができる。
【選択図】図3

Description

本発明は、流体通路内に設置されて燃料等の流体中の異物を捕集するために用いられるフィルタ、およびこのフィルタを備えた燃料噴射弁に関するものである。
近年、ディーゼルエンジンの排ガス規制強化に対応すべく、高噴射圧化ならびに電子制御化が検討されている。燃料噴射装置においても、電子制御式のノズルを備えた燃料噴射弁が主流となってきており、燃料噴射弁の内部において摺動部と電磁弁とオリフィス部等を保護する目的で、燃料中の異物を捕捉するフィルタが必要となっている。
このフィルタは二種類に大別され、その一方は、燃料中に定常的に存在する異物を除去するための燃料フィルタであり、その他方は、燃料噴射弁の配管作業時等に発生する突発的異物を除去するために燃料噴射弁の入口部に設置されるフィルタである。後者のフィルタは、高圧燃料通路内に設置されるため、圧力損失が小さいことと、より小さな異物を捕捉できることとを必要とする。
本出願人は、この要求を満足する後者のフィルタを提案している(特許文献1を参照)。このフィルタは、二段径の有底筒体からなるフィルタであって、通路の入口部となる開口端側の大径部と、複数の細孔がろ過孔として形成された大径部より小径の筒部と、閉鎖端側に形成された底部とを備える。また、大径部を通路内に固定することによってフィルタを通路内に固定し、筒部の外周面と通路の内周面との間の隙間を通路として利用する。これにより、高い異物捕捉能力と圧力損失の低減を両立させることを狙っている。
特開2004−122100号公報
特許文献1では記述されていないが、燃料フィルタによる異物除去が不十分な場合、フィルタの筒部において細孔が異物によって塞がれ、これにより、フィルタの上流(開口部側)と下流(底部の下流側)との間に大きな差圧が生じる恐れがある。この差圧は、開口部側が高圧であるため、開口部側から底部側へ向かう荷重として、細孔が形成されて耐荷重性の低い筒部に対して作用する。
このため、この差圧は、引張応力を筒部に対して作用させ、この差圧が大きくなれば、フィルタを筒部において破損させる恐れがある。これにより、フィルタに捕捉されていた多量の異物が燃料噴射弁の内部に放出され、燃料噴射弁の品質を損なう恐れもある。従って、フィルタの開口部側と底部側の間に大きな差圧が生じても、フィルタを破損させ難いようにするか、または、これによってフィルタが破損してもフィルタに捕捉されていた多量の異物が燃料噴射弁の内部に放出されないようにすることが求められる。
この要求は、燃料噴射弁の高圧燃料通路内に設置されるフィルタに限って求められるものでない。流体通路内に設置され、有底筒体からなるフィルタであって、流体通路の入口部となる開口部と、複数の細孔がろ過孔として形成された筒部と閉鎖端側に形成された底部とを備えたフィルタに対して共通して求められる要求である。
本発明は、上記点に鑑み、流体通路内に設置され、有底筒体からなるフィルタであって、複数の細孔が形成された筒部を備えたフィルタ、および、これを備えた燃料噴射弁において、フィルタの開口部側とフィルタの底部の下流側との間に生じた差圧によるフィルタの破損を抑えることを第1の目的とする。
また、本発明は、流体通路内に設置され、有底筒体からなるフィルタであって、複数の細孔が形成された筒部を備えたフィルタ、および、これを備えた燃料噴射弁において、フィルタの開口部側とフィルタの底部の下流側との間に生じた差圧によってフィルタが破損しても、フィルタに捕捉されていた異物が外部へ放出されないようにすることを第2の目的とする。
本発明は上記目的を達成するため、以下の技術的手段を採用する。
請求項1に記載のフィルタは、流体通路内に設置され、有底筒体からなるフィルタであって、流体通路の入口部となる開口部と、複数の細孔がろ過孔として形成された筒部と、閉鎖端側に形成された底部とを備え、筒部の外周面において少なくとも細孔が形成されている領域であって周方向の一部の領域を、流体通路の第1内周面に対する圧入面として形成していることを特徴とする。
この構成では、筒部の外周面において少なくとも細孔が形成されている領域であって周方向の一部の領域を、流体通路の第1内周面に対する圧入面として形成している。これにより、フィルタの開口部側とフィルタの底部の下流側との間に生じた差圧によって引張応力が筒部に作用しても、この引張方向において筒部の圧入面が拘束されているため、筒部が、細孔が形成されている領域において破損し難くなる。従って、細孔が形成されて耐荷重性の低い筒部が破損し難くなるため、フィルタの開口部側とフィルタの底部の下流側との間に生じた差圧によるフィルタの破損を抑えることができる。
請求項2に記載のフィルタは、外周面において周方向の残部と対向する第1内周面に、細孔と底部の下流側との間の通路を残部とによって構成する第1溝を形成していることを特徴とする。これにより、簡易な構成で、上述の効果を得つつ、細孔と底部の下流側と間の通路を確保できる。即ち、簡易な構成で、上述の効果を得つつ、フィルタの機能を確保できる。
請求項3に記載のフィルタは、流体通路内に設置され、有底筒体からなるフィルタであって、流体通路の入口部となる開口部と、複数の細孔がろ過孔として形成された筒部と、閉鎖端側に形成された底部とを備え、流体通路の第2内周面と当接することによって底部が流体通路の下流側へ移動することを阻止するストッパ部を、底部に形成していることを特徴とする。
この構成では、底部が流体通路の第2内周面と当接することによって底部が流体通路の下流側へ移動することを阻止するストッパ部を、底部に形成している。これにより、フィルタの開口部側とフィルタの底部の下流側との間に生じた差圧によって引張応力が筒部に作用しても、底部が流体通路の下流側へ移動することを阻止するストッパ部によって、筒部が引張方向に伸張することが抑えられる。このため、細孔が形成されて耐荷重性の低い筒部が破損し難くなり、この結果、フィルタの開口部側とフィルタの底部の下流側との間に生じた差圧によるフィルタの破損を抑えることができる。
請求項4に記載のフィルタは、細孔と底部の下流側との間の通路を構成する第2溝を、ストッパ部に形成していることを特徴とする。これにより、簡易な構成で、上述の効果を得つつ、細孔と底部の下流側と間の通路を確保できる。即ち、簡易な構成で、上述の効果を得つつ、フィルタの機能を確保できる。
請求項5に記載のフィルタは、流体通路内におけるフィルタの設置状態が、フィルタの許容荷重より低い荷重によって流体通路内でフィルタが滑動可能に調整され、流体通路の第2内周面と当接することによってストッパ部が流体通路の下流側を塞ぐようにストッパ部が形成されていることを特徴とする。
これにより、フィルタの開口部側とフィルタの底部の下流側との間に生じた差圧が、フィルタの許容荷重に達する以前に流体通路内でフィルタが滑動し、ストッパ部が流体通路の第2内周面と当接する。即ち、フィルタが破損する以前に、ストッパ部が第2内周面と当接することによって流体通路の下流側を塞ぐため、フィルタに捕捉されていた異物が外部へ放出されないようにできる。即ち、フィルタの開口部側とフィルタの底部の下流側との間に生じた差圧によってフィルタに捕捉されていた異物が外部へ放出されることを、防止できる。
請求項6に記載のフィルタは、耐荷重性が低い低荷重部を筒部に形成し、低荷重部で割れて本体部から離れた割裂部のストッパ部が流体通路の下流側を塞ぐようにストッパ部が形成されていることを特徴とする。
これにより、フィルタの開口部側とフィルタの底部の下流側との間に生じた差圧によってフィルタが破損しても、低荷重部で割れて本体部から離れたストッパ部が流体通路の下流側を塞ぐ。このため、フィルタに捕捉されていた異物が下流側へ放出されない。即ち、フィルタの開口部側とフィルタの底部の下流側との間に生じた差圧によってフィルタが破損しても、フィルタに捕捉されていた異物が外部へ放出されないようにできる。
請求項7に記載の燃料噴射弁は、請求項1ないし請求項6のいずれか一項に記載のフィルタを、燃料導入通路内に設置していることを特徴とする。これにより、フィルタに捕捉されていた多量の異物が燃料噴射弁の内部に放出されることを防止でき、従って、燃料噴射弁の品質を損なうことを防止できる。
本発明の一実施形態によるフィルタを、燃料噴射装置の燃料噴射弁内に設置した場合を例に図面に基づいて説明する。
(第1実施形態)
図1に示す燃料噴射弁10は、例えば、ディーゼルエンジンのコモンレール式燃料噴射システムに適用される。燃料噴射弁10は、インジェクタボディ10aの内部に形成されている摺動穴13内において図中の上下方向へ摺動部12が摺動可能に構成される。摺動部12を上下方向へ摺動させることによって先端(図において下側の端部)の噴射孔から燃料を噴射させるように構成される。
略円筒状のインジェクタボディ10aの外周面から側方に突出する導入部11が、インジェクタボディ10aに一体的または別部品で形成される。インジェクタボディ10a内と導入部11内に、流体通路である燃料導入通路14が形成され、導入部11内において燃料導入通路14内に後述するフィルタ1が設置される。導入部11は図示しないコモンレールに接続される。
フィルタ1は、図2と図3に示すように、燃料導入通路14内に設置され、有底筒体からなるフィルタであって、具体的に、二段径の有底中空円筒体からなるフィルタであって、燃料導入通路14の入口部となる開口部21側(図の左端側)の大径部2と、筒部である小径部3と、閉鎖端側に形成された底部4とを備える。フィルタ1は、金属材料、例えば、ステンレス鋼から冷間鍛造等により製造される。
大径部2は、燃料導入通路14に圧入されて燃料導入通路の固定され、燃料導入通路14内に設置される。具体的に、大径部2の外周面を、燃料導入通路14に形成されている設置用内周面14aに対する圧入面22として形成する。即ち、フィルタ1は、圧入面22で燃料導入通路に固定される。
フィルタ1の内外を連通する多数の略円形断面の細孔31は、ろ過孔として小径部3に形成される。これらの多数の細孔31は、略同一の内径を有し、大径部2側と底部4側とを除くほぼ全域に均等に形成され、かつ、その内径を除去しようとする異物よりも小さくなるように形成する。これにより、細孔31は、大径部2の開口部21側から流入する燃料を通過させる間に燃料中の異物を捕捉するろ過孔として機能する。細孔31を通過した燃料は、通路14bを通って底部4の下流側(図3において右側)に流れる。
小径部3の外周面32において少なくとも細孔31が形成されている領域(図3の矢印Aで示す領域)であって周方向の一部の領域(図4の矢印Bで示す領域)を、燃料導入通路14の第1内周面141に対する圧入面33として形成する。また、小径部3の外周面32において周方向の残部である非圧入面34と対向する第1内周面141に第1溝141aを形成する。小径部3の非圧入面34と第1溝141aとによって通路14bを構成する。
次に、本発明の一実施形態によるフィルタ1の効果について図3と図4に基づいて説明する。
図3において、図示しない燃料フィルタによる異物除去が不十分な場合等では、細孔31が異物によって塞がれ、大径部2の開口部21側と底部4の下流側との間に大きな差圧が生じる恐れがある。この差圧は、開口部21側が高圧であるため、開口部21側から底部4側へ向かう荷重として、圧入面22で燃料導入通路に固定されているフィルタ1に対して作用し、これによって、開口部21側から底部4側へ向かう荷重として小径部3に作用する。即ち、引張応力が、細孔31が形成されて耐荷重性の低い小径部3に作用する。
これに対して、本実施形態によるフィルタ1では、小径部3の外周面32において少なくとも細孔31が形成されている領域であって周方向の一部の領域を、燃料導入通路14の第1内周面141aに対する圧入面33として形成している。このため、細孔31が形成されて耐荷重性の低い小径部3に引張応力が作用しても、この引張方向において小径部3の圧入面33が拘束されているため、小径部3が、細孔31が形成されている領域において破損し難くなる。従って、細孔31が形成されて耐荷重性の低い小径部3が破損し難くなるため、フィルタ1の開口部21側とフィルタ1の底部4の下流側との間に生じた差圧によるフィルタ1の破損を抑えることができる。
また、小径部3の外周面32において周方向の非圧入面34と対向する第1内周面141に第1溝141aを形成し、小径部3の非圧入面34と第1溝141aとによって通路14bを構成する。これにより、第1溝141aを形成するという簡易な構成で、上述の効果を得つつ、細孔31と底部4の下流側と間の流通を、通路14bとして確保できる。即ち、簡易な構成で、上述の効果を得つつ、フィルタの機能1を確保できる。
また、本実施形態によるフィルタ1を燃料導入通路14内に設置している燃料噴射弁10では、フィルタ1の破損を抑えることができるため、フィルタ1に捕捉されていた多量の異物が燃料噴射弁10の内部に放出されることを抑えることができ、従って、燃料噴射弁10の品質を損なうことを抑えることができる。
尚、圧入面33を、小径部3の外周面32において細孔31が形成されている領域に限らないで、外周面32において細孔31が形成されていない大径部2側と底部4側まで形成することも可能である。
(第2実施形態)
第1実施形態では、引張方向において圧入面33を拘束することよって小径部3を破損し難くしている。これに対して、第2実施形態では、図5と図6に示すように、燃料導入通路14の第2内周面142と当接することによって底部4が燃料導入通路14の下流側(図6において右側)へ移動することを阻止するストッパ部41を、底部4に形成する。
これにより、フィルタ1の開口部21側とフィルタ1の底部4の下流側(図6において右側)との間に生じた差圧によって引張応力が小径部3に作用しても、底部4が燃料導入通路14の下流側へ移動することを阻止するストッパ部41によって、小径部3が引張方向に伸張することが抑えられる。このため、細孔31が形成されて耐荷重性の低い小径部3が破損し難くなり、この結果、フィルタ1の開口部21側とフィルタ1の底部4の下流側との間に生じた差圧によるフィルタ1の破損を抑えることができる。
また、図6と図7に示すように、細孔31と底部4の下流側(図6において右側)との間の通路を構成する第2溝42を、ストッパ部41に形成する。第2溝42は、軸方向(図6において左右方向、図7の紙面に垂直な方向)にテーパ状に形成されたテーパ溝である。これにより、第2溝42を形成するという簡易な構成で、上述の効果を得つつ、細孔31と底部4の下流側と間の通路を確保できる。即ち、簡易な構成で、上述の効果を得つつ、フィルタ1の機能を確保できる。
(変形例)
図8に示す第1変形例では、燃料導入通路14におけるフィルタ1の設置状態が、フィルタ1の許容荷重より低い荷重によって燃料導入通路14内でフィルタ1が滑動可能に調整される。即ち、フィルタ1の開口部21側とフィルタ1の底部4の下流側(図8において右側)との間に生じた差圧によって小径部3に作用する引張応力が、フィルタ1の許容荷重より低い場合において、この差圧によって燃料導入通路14内でフィルタ1が滑動可能に、圧入面22aと設置用内周面14cとの圧入状態を調整する。具体的に、図8における圧入面22aと設置用内周面14cとの圧入シロを、図3と図6における圧入面22と設置用内周面14aとの圧入シロより、小さく設定する。
また、燃料導入通路14の第2内周面142と当接することによってストッパ部41aが燃料導入通路14の下流側(図8において右側)を塞ぐようにストッパ部41aが形成される。尚、図8において、ストッパ部41aは、底部4のストッパ面として形成されているが、これに限らない。
これにより、フィルタ1の開口部21側とフィルタ1の底部4の下流側(図8において右側)との間に生じた差圧が、フィルタ1の許容荷重に達する以前に燃料導入通路14内でフィルタ1が滑動し、ストッパ部41aが燃料導入通路14の第2内周面142と当接する。即ち、フィルタ1が破損する以前に、ストッパ部41aが第2内周面142と当接することによって燃料導入通路14の下流側を塞ぐため、フィルタ1に捕捉されていた異物が外部へ放出されないようにできる。即ち、フィルタ1の開口部21側とフィルタ1の底部4の下流側との間に生じた差圧によってフィルタ1に捕捉されていた異物が外部へ放出されることを、防止できる。
図9に示す第2変形例では、耐荷重性が低い低荷重部3aを小径部3に形成し、低荷重部3aで割れて本体部から離れた割裂部5のストッパ部41aが燃料導入通路14の下流側(図9において右側)を塞ぐようにストッパ部41aが形成される。具体的に、低荷重部3aにおいて細孔31に対して細孔31aを追加し、これによって、低荷重部3aの耐荷重性を、周囲より低くする。
尚、割裂部5は、低荷重部3aで割れた右側の小径部3と底部4とストッパ部41aから構成され、本体部は、フィルタ1から割裂部5を差し引いた部分である。また、図9においても、ストッパ部41aは、底部4のストッパ面として形成されているが、これに限らない。
これにより、フィルタ1の開口部21側とフィルタ1の底部4の下流側(図9において右側)との間に生じた差圧によってフィルタ1が破損しても、低荷重部3aで割れて本体部から離れたストッパ部41aが燃料導入通路14の下流側を塞ぐ。このため、フィルタ1に捕捉されていた異物が下流側へ放出されない。即ち、フィルタ1の開口部21側とフィルタ1の底部4の下流側との間に生じた差圧によってフィルタ1が破損しても、フィルタ1に捕捉されていた異物が外部へ放出されないようにできる。
以上、本発明によるフィルタ1は、流体通路である燃料導入通路14内に設置され、有底筒体からなるフィルタ1であって、燃料導入通路14の入口部となる開口部21と、複数の細孔31がろ過孔として形成された筒部である小径部3と、閉鎖端側に形成された底部4とを備え、小径部3の外周面32において少なくとも細孔31が形成されている領域であって周方向の一部の領域を、燃料導入通路14の第1内周面141に対する圧入面33として形成している。これにより、フィルタの開口部側とフィルタの底部の下流側との間に生じた差圧によるフィルタの破損を抑えることができる。
尚、上述した例に限らないで、これらの組み合わせや、他の種々の変形例が考えられる。
図1は、本発明の第1実施形態によるフィルタ1を設置した燃料噴射弁10の模式図である。 図2は、本発明の第1実施形態によるフィルタ1を設置した燃料噴射弁10の導入部11を示す、図1中のII部の拡大図である。 図3は、本発明の第1実施形態によるフィルタ1を設置した燃料噴射弁10の導入部11を示す、図2の横断面図である。 図4は、図2中のIV−IV線断面図である。 図5は、本発明の第2実施形態によるフィルタ1を設置した燃料噴射弁10の導入部11を示す拡大図である。 図6は、図5の横断面図である。 図7は、図5中のフィルタ1のVII矢視図である。 図8は、図6の第1変形例を示す横断面図である。 図9は、図6の第2変形例を示す横断面図である。
符号の説明
1 フィルタ、2 大径部、21 開口部、22,22a 圧入面
3 小径部(筒部)、3a 低荷重部、31,31a細孔、32 外周面
33 圧入面、34 非圧入面(残部)、4 底部、41,41a ストッパ部
42 第2溝、5 割裂部、10 燃料噴射弁、10a インジェクタボディ
11 導入部、12 摺動部、13 摺動穴、14 燃料導入通路(流体通路)
14a、14c 設置用内周面、14b 通路、141 第1内周面
141a 第1溝、 142 第2内周面

Claims (7)

  1. 流体通路内に設置され、有底筒体からなるフィルタであって、
    前記流体通路の入口部となる開口部と、
    複数の細孔がろ過孔として形成された筒部と、
    閉鎖端側に形成された底部とを備え、
    前記筒部の外周面において、少なくとも前記細孔が形成されている領域であって周方向の一部の領域を、前記流体通路の第1内周面に対する圧入面として形成していることを特徴とするフィルタ。
  2. 前記外周面において前記周方向の残部と対向する前記第1内周面に、前記細孔と前記底部の下流側との間の通路を該残部とによって構成する第1溝を形成していることを特徴とする請求項1に記載のフィルタ。
  3. 流体通路内に設置され、有底筒体からなるフィルタであって、
    前記流体通路の入口部となる開口部と、
    複数の細孔がろ過孔として形成された筒部と、
    閉鎖端側に形成された底部とを備え、
    前記流体通路の第2内周面と当接することによって該底部が該流体通路の下流側へ移動することを阻止するストッパ部を、該底部に形成していることを特徴とするフィルタ。
  4. 前記細孔と前記底部の下流側との間の通路を構成する第2溝を、前記ストッパ部に形成していることを特徴とする請求項3に記載のフィルタ。
  5. 流体通路内におけるフィルタの設置状態は、フィルタの許容荷重より低い荷重によって、該流体通路内でフィルタが滑動可能に調整され、
    前記流体通路の第2内周面と当接することによって前記ストッパ部が前記流体通路の下流側を塞ぐように該ストッパ部が形成されていることを特徴とする請求項3に記載のフィルタ。
  6. 耐荷重性が低い低荷重部を前記筒部に形成し、
    前記低荷重部で割れて本体部から離れた割裂部の前記ストッパ部が前記流体通路の下流側を塞ぐように該ストッパ部が形成されていることを特徴とする請求項3に記載のフィルタ。
  7. 請求項1ないし請求項6のいずれか一項に記載のフィルタを、燃料導入通路内に設置していることを特徴とする燃料噴射弁。
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