JP2008163680A - 溝路のインコーナー施工方法、及び該インコーナー施工方法に用いる面取り用型枠 - Google Patents

溝路のインコーナー施工方法、及び該インコーナー施工方法に用いる面取り用型枠 Download PDF

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Abstract

【課題】ピット用の溝路にあって、該溝路の施工性がよく、施工コストを低減し得るとともに、使用する溝蓋及びインコーナー用蓋受枠の製造が容易で、生産コストを低減し得る溝路のインコーナー施工方法及び該インコーナー施工方法に用いる面取り用型枠を提供する。
【解決手段】互いに直交する二側面2,2と、面取り用側面3とを側周面に備えた所定高さの略直角二等辺三角柱状に形成されてなる面取り用型枠1を、溝路形状に組み付けられたコンクリート型枠Kの、そのコーナー部分または分岐点部分のインコーナーA,Bの外側下部位置に保持した状態で、コンクリート型枠Kの外側にコンクリートPを打設することにより、固結したコンクリートPによって溝路8のインコーナーA,Bの上部を直角状に形成するとともに、該インコーナーA,Bの下部位置に、前記面取り用型枠1の形状に一致して略直角二等辺三角柱状に陥没する面取り部9を設けるようにした。
【選択図】図5

Description

本発明は、コンクリートの打設により構築されるピット用の溝路のインコーナー施工方法及び該インコーナー施工方法に用いる面取り用型枠に関する。
コンクリートの打設により構築される配線・配管ピット等のピット用の溝路にあっては、図11に示すように、L字状をなすコーナー部分の内側に位置するインコーナーA、またはT字状をなす分岐点部分の曲がり角の内側に位置するインコーナーBを平面視において直角状に施工せず、45°ずつ2回に分けて屈曲させるハーフインコーナーと称される面取り形状で施工するのが一般的である。これは、コーナー部分のインコーナーAや分岐点部分のインコーナーBをコンクリートで直角状に形成すると、配線ケーブルを通す際に、角部に引っ掛かるため作業性が悪く、また、角部に引っ掛かった状態で無理に引っ張ると配線ケーブルが損傷したり、直角状に形成されたコンクリートの角部が崩れたりする不具合を防止するためのものである。ここで、前記ハーフインコーナーには、図12に示すように、二本の受枠杆d,dを135°の角度をなすように接続したハーフインコーナー用蓋受枠cが、一箇所のハーフインコーナー毎に二つ配設される。また、コーナー部分や分岐点部分の上部には、溝路の開口形状に一致する異形状に形成された溝蓋a,b(図11参照)が被着される。
ところで、上記のような曲がり角の内側に位置するインコーナーA,Bをハーフインコーナーとする従来の溝路の施工方法にあっては、一つのハーフインコーナーに二つの角部が生じるため、コンクリート型枠の組み付けやハーフインコーナー用蓋受枠cの設置に手間が掛かり、施工コストが高くなるという問題点があった。
また、完成した溝路に予め形成された溝蓋を敷き並べて被着する際に、コーナー部分や分岐点部分に用いる異形状の溝蓋a,bや直線部分に用いる通常の矩形状の溝蓋eが何種類もあると、適正な被着位置を見つけるのに時間が掛かり、作業性が悪いという問題点があった。
また、コーナー部分や分岐点部分の上部に被着される溝蓋a,b(図11参照)を異形状に形成する必要がある上に、該溝蓋a,bのハーフインコーナー側の側部を支持する蓋受枠として、135°の角度をなすように形成したハーフインコーナー用蓋受枠cを各ハーフインコーナー毎に二つ用いる必要があるため、該溝蓋a,b及びハーフインコーナー用蓋受枠cの製造に手間が掛かり、生産コストが高くなるとともに、納期が長くなるという問題点があった。
さらに、ピット用の溝路に用いる異形状の溝蓋a,bやハーフインコーナー用蓋受枠cは、在庫を置くことなく受注生産されるものであり、製造メーカーでは注文を受けると、当該溝路に配置する異形状の溝蓋a,bやハーフインコーナー用蓋受枠cの割付図を作図した後、該割付図に基づいて溝蓋a,bやハーフインコーナー用蓋受枠cの製造を行うのであるが、異形状の溝蓋a,bや長さの異なるハーフインコーナー用蓋受枠cが何種類もあると割付図の作成に手間が掛かるという問題点があった。
本発明は、かかる従来の問題点を解消し得る溝路のインコーナー施工方法、及び該インコーナー施工方法に用いる面取り用型枠を提供することを目的とするものである。
本発明は、少なくとも互いに直交する二側面を側周面に備えた所定高さの略三角ブロック状に形成されてなる面取り用型枠を、コンクリートの打設により構築されるピット用の溝路の施工時に、溝路形状に組み付けられて外側に打設されるコンクリートを遮断するコンクリート型枠の、そのコーナー部分または分岐点部分のインコーナーの外側下部位置に、互いに直交するコンクリート型枠の外面に前記二側面が夫々当接する状態で移動不能に保持して、コンクリート型枠の外側にコンクリートを打設することにより、固結したコンクリートによって溝路のインコーナーの上部を直角状に形成するとともに、該インコーナーの下部位置に、前記面取り用型枠の形状に一致する面取り部を設けることを特徴とする溝路のインコーナー施工方法である。
ここで、面取り用型枠は、互いに直交する二側面と、面取り用側面とを側周面に備えた所定高さのブロック状とされ、なかでも略直角二等辺三角柱状に形成されたものが好ましい。また、溝路形状に組み付けられたコンクリート型枠の外面上部には、コンクリートの打設前に蓋受枠が仮固定される。そして、コンクリート型枠の外側にコンクリートが打設され、固結したコンクリートによって構築される溝路の左右側壁上縁に沿って蓋受枠が配設される。この蓋受枠にあって、溝路のインコーナーに配設される蓋受枠は、二本の受枠杆を直角状に接続した単一の蓋受枠が用いられ得る。
また、本発明は、コンクリートの打設により構築されるピット用の溝路の施工時に、溝路形状に組み付けられて外側に打設されるコンクリートを遮断するコンクリート型枠の、そのコーナー部分または分岐点部分のインコーナーの外側下部位置に配設されて、インコーナーの下部位置に面取り部を設けるものであって、少なくとも互いに直交する二側面を側周面に備えた所定高さの略三角ブロック状に形成されてなり、前記インコーナーで互いに直交するコンクリート型枠の外面に前記二側面が夫々当接した状態で移動不能に保持されることを特徴とする溝路のインコーナー施工方法に用いる面取り用型枠である。
ここで、略三角ブロック状の面取り用型枠は、互いに直交する二側面と、面取り用側面とを側周面に備えた所定高さのブロック状に形成されるが、なかでも略直角二等辺三角柱状に形成されたものが好ましい。該面取り用型枠の材質には、発泡スチロール,硬質合成樹脂,合成木材,金属板等が用いられ得る。また、該面取り用型枠を、インコーナーで互いに直交するコンクリート型枠の外面に二側面が夫々当接した状態で移動不能に保持するための保持手段としては、下方向への押圧保持作用を生じる専用の保持装置、或いはコンクリート型枠とのネジ止め,釘止め等がその材質によって適宜選択され得る。
前記面取り用型枠が、互いに直交する二側面と、面取り用側面とを側周面に備えた略直角二等辺三角柱状に形成されてなり、互いに直交する二側面と上面とが交わる角部に、上方へ突出した頂部から二側面及び上面へ向けて下り勾配で傾斜する副面取り斜面を備えた副面取り突部が連成されている構成が提案される。
また、前記面取り用型枠が、互いに直交する二側面と、面取り用側面とを側周面に備えた略直角二等辺三角柱状に形成されてなり、面取り用側面が、互いに直交する二側面側に円弧状に湾曲している構成が提案される。ここで、該円弧状の湾曲は、略四分円状とすることが好ましい。
本発明は、上述したように、少なくとも互いに直交する二側面を側周面に備えた所定高さの略三角ブロック状に形成されてなる面取り用型枠を、コンクリートの打設により構築されるピット用の溝路の施工時に、溝路形状に組み付けられて外側に打設されるコンクリートを遮断するコンクリート型枠の、そのコーナー部分または分岐点部分のインコーナーの外側下部位置に、互いに直交するコンクリート型枠の外面に前記二側面が夫々当接する状態で移動不能に保持して、コンクリート型枠の外側にコンクリートを打設することにより、固結したコンクリートによって溝路のインコーナーの上部を直角状に形成するとともに、該インコーナーの下部位置に、前記面取り用型枠の形状に一致する面取り部を設けることを特徴とする溝路のインコーナー施工方法であるから、かかる施工方法によれば、インコーナーの上部を直角状に形成する一方、該インコーナーの下部位置に面取り部を設ける施工を一度に行うことができる。そして、このように、インコーナーの下部位置に設けられる面取り部によって、溝路に配線ケーブルを通す際に、該配線ケーブルの引っ掛かりが生じず、その配線作業を円滑に行い得る一方、インコーナーの上部が直角状に形成されるため、従来のハーフインコーナーの施工に比して、コンクリート型枠の組み付けや蓋受枠の設置に手間が掛からず、施工コストを低減することができる。
また、完成した溝路は、インコーナーの上部が全て直角状であるため、コーナー部分や分岐点部分に被着する溝蓋を異形状に形成する必要がなく、他の直線部分に被着する溝蓋と同様に通常の矩形状の溝蓋を用いることができる。これにより、溝蓋を敷き並べて被着する作業を比較的容易に行うことができる。
また、上記のようにコーナー部分や分岐点部分に被着する溝蓋が通常の矩形状の溝蓋でよく、さらに、インコーナーに配設する蓋受枠も二本の受枠杆を直角状に接続した単一の蓋受枠でよいため、溝蓋及び蓋受枠の製造が容易となり、生産コストを低減し得るとともに、納期を短縮することができる。
さらに、異形蓋やハーフインコーナー用蓋受枠が必要ないため、当該溝路に配置する溝蓋と蓋受枠を製造するために用いる割付図の作図が容易となる。
また、本発明は、上述した溝路のインコーナー施工方法に用いる面取り用型枠として、少なくとも互いに直交する二側面を側周面に備えた所定高さの略三角ブロック状に形成した面取り用型枠であるから、溝路形状に組み付けられて外側に打設されるコンクリートを遮断するコンクリート型枠の、そのコーナー部分または分岐点部分のインコーナーの外側下部位置に、面取り用型枠をインコーナーで互いに直交するコンクリート型枠の外面に前記二側面を夫々当接させて移動不能に保持した状態でコンクリートを打設することにより、直角状に形成されるインコーナーの下部位置に略三角ブロック状に陥没する面取り部を簡単に設けることができる。
また、かかる面取り用型枠を、互いに直交する二側面と、面取り用側面とを側周面に備えた略直角二等辺三角柱状とし、互いに直交する二側面と上面とが交わる角部に、上方へ突出した頂部から二側面及び上面へ向けて下り勾配で傾斜する副面取り斜面を備えた副面取り突部が連成されている構成にあっては、打設したコンクリートの固結により直角状に形成されるインコーナーの先端の下部位置に、副面取り突部に一致する形状でコンクリートを予め除去した副面取り部を容易に設けることができる。これにより、インコーナーの先端の下角部の崩れを未然に防止することができる。
さらに、前記面取り用型枠を、互いに直交する二側面と、面取り用側面とを側周面に備えた略直角二等辺三角柱状とし、面取り用側面が、互いに直交する二側面側に円弧状に湾曲して形成されている構成にあっては、コンクリートの固結によりインコーナーの下部位置に設けられる面取り部の外側面を円弧状に膨出させて成形することができる。これにより、溝路の側壁面と面取り部の外側面とが接する角部の角度を可及的に拡大することができ、該角部での配線ケーブルの引っ掛かりが殆ど生じないようにすることができる。
本発明の実施の形態を、以下の実施例によって説明する。
先ず、本発明にかかる溝路のインコーナー施工方法に用いる面取り用型枠1の実施例について説明する。
面取り用型枠1は、図1〜図3に示すように、少なくとも互いに直交する二側面2,2を側周面に備えた所定高さの略三角ブロック状に形成されている。
ここで、図1(a),(b)に示す第一実施例では、面取り用型枠1が、互いに直交する二側面2,2と、面取り用側面3とを側周面に備えた所定高さの略直角二等辺三角柱状に形成されている。該面取り用型枠1は、発泡スチロール,硬質合成樹脂,合成木材,金属板等を素材に用いて、中実状或いは上面4を備えた中空状に形成される。尚、発泡スチロール,硬質合成樹脂,合成木材を素材とする場合には、射出成形が適用され、金属板を素材とする場合にはプレス成形が適用される。また、例えば、幅及び深さ寸法が200mm程度の標準的な配線・配管ピット用の溝路の施工に用いる場合、面取り用型枠1は、二側面2,2の横幅寸法が150mm程度、高さ寸法が50〜100mm程度に設定されたものが好適に用いられる。
また、面取り用型枠1には、互いに直交する二側面2,2と上面4とが交わる角部に副面取り突部5が連成されている。該副面取り突部5は、上方へ突出した頂部から二側面2,2及び上面4へ向けて略45°の下り勾配で傾斜する副面取り斜面6を備えており、後述する溝路の施工時に、打設したコンクリートの固結により直角状に形成されるインコーナーの先端の下部位置に、副面取り突部5に一致する形状でコンクリートを除去した副面取り部7(図10参照)を設けることができるようになっている。
図2に面取り用型枠1の変形実施例を示す。図2(a)は面取り用側面3を、互いに直交する二側面2,2側に円弧状に湾曲させて形成したものである。ここで、該面取り用側面3は略四分円状に湾曲させることが好ましい。また、図2(b)は、図1に示す面取り用型枠1から副面取り突部5を除去した形状としたものである。この形状は最もシンプルであるため、製作が容易となる利点がある。
図3に面取り用型枠1の他の変形実施例を示す。この変形実施例では、面取り用型枠1の面取り用側面3が球面状に膨出して形成されている。即ち、面取り用型枠1は、球体を、中心を通る水平面で上下に二等分し、かつ周方向に四等分して得られるような形状となっている。所定高さの略三角ブロック状に形成される面取り用型枠1は、かかる形状及びこれに類する形状、例えば直角二等辺三角錐状等も包含するものである。
次に、前記第一実施例の面取り用型枠1を用いた溝路のインコーナーの施工方法について説明する。
図4は、コンクリートの打設により構築された配線・配管ピット等のピット用の溝路8の一例を示し、L字状をなすコーナー部分の内側に位置するインコーナーAの上部、またはT字状をなす分岐点部分の曲がり角の内側に位置するインコーナーBの上部が、平面視において直角状に形成されており(図8参照)、該インコーナーA,Bの下部位置には略直角二等辺三角柱状に陥没する面取り部9(図9,図10参照)が夫々設けられている。
このような溝路8を施工するには、図5,図6に示すように、建築物の躯体を構成するスラブコンクリートS上にコンクリート型枠K,Kを所定間隔で立設させた状態で溝路形状に組み付ける。該コンクリート型枠K,Kは、外側に打設されるコンクリートPを遮断するものであり、該コンクリート型枠K,Kの外面には、打設されるコンクリートPのレベルに一致する高さ位置に蓋受枠10,10が対向状に仮固定される。この蓋受枠10,10の仮固定は、図5に示すように、該蓋受枠10,10の下部を釘(またはビス)11でコンクリート型枠K,Kに止着するとともに、蓋受枠10,10の外側部に取付けられたアンカー金具12を、スラブコンクリートSから立ち上げられた固定杆13の上端に連結することにより行われる。尚、アンカー金具12は、横断面が略コ字形(図6参照)を呈する上下方向の装入溝14を備えており、該装入溝14に固定杆13の上端を装入した状態で、側方から螺入されるボルト15の先端を、その螺進作用を介して固定杆13に圧接させることにより、アンカー金具12が固定杆13に連結されるようになっている。また、インコーナーA,Bに仮固定されるインコーナー用蓋受枠10’は、図7に示すように、二本の受枠杆16を直角状に接続したものが用いられる。
そして、上記のように各コンクリート型枠Kを溝路形状に組み付けた後、そのインコーナーA,Bの外側下部位置に上述した面取り用型枠1を夫々配設する。該面取り用型枠1は、図5に示すように、スラブコンクリートS上に載置するとともに、図6に示すように、互いに直交するコンクリート型枠K,Kの外面に二側面2,2が夫々当接する状態で移動不能に保持する。ここで、面取り用型枠1を移動不能に保持する保持手段は、面取り用型枠1の上面4に当接される押え板17と、該押え板17に立設された連結杆18と、該連結杆18の上端を連結する上述したアンカー金具12とにより構成される保持装置19が用いられ得る。かかる保持装置19は、面取り用型枠1を下方向に押圧して押え板17とスラブコンクリートSとで挟持する押圧保持作用を生じるものとなっている。尚、面取り用型枠1の材質を硬質合成樹脂,合成木材,金属板とした場合には、タッピングネジを用いてコンクリート型枠Kにネジ止めしてもよく、さらに合成木材の場合には、釘を用いてコンクリート型枠Kに釘止めすることも可能である。
そして、上記のように面取り用型枠1をインコーナーA,Bの外側下部位置に移動不能に保持した後、スラブコンクリートS上でコンクリート型枠K,Kの外側にコンクリートPを打設する。ここで、該コンクリートPは、蓋受枠10,10の外端に一致する所定高さ位置まで打設される。この状態で数日間放置して養生し、コンクリートPの固結後にコンクリート型枠Kと面取り用型枠1を除去すると、溝路8(図4参照)が完成する。これにより、溝路8のインコーナーA,Bの上部が、図8に示すように、直角状に形成されるとともに、該インコーナーA,Bの下部位置には、図9,図10に示すように、前記面取り用型枠1の形状に一致して略直角二等辺三角柱状に陥没する面取り部9が設けられる。また、直角状に形成されたインコーナーA,Bの先端の下部位置には、面取り用型枠1の副面取り突部5に一致する形状でコンクリートPが除去された副面取り部7(図10参照)が設けられる。
また、このように構築された溝路8には、矩形状に形成された複数の溝蓋20(図4参照)が、両側縁を溝路8の側壁上部に対向配置した蓋受枠10,10(またはインコーナー用蓋受枠10’)に支持させた状態で、着脱可能に被着される。
このように本発明にかかる施工方法によれば、インコーナーA,Bの上部を直角状に形成する一方、該インコーナーA,Bの下部位置に面取り部9を設ける施工を一度に行うことができる。そして、構築された溝路8に配線ケーブルを通す際に、インコーナーA,Bの下部位置に設けられた面取り部9によって、該配線ケーブルの引っ掛かりが生じず、その配線作業を円滑に行うことができるとともに、インコーナーA,Bの上部が直角状に形成されるため、従来のハーフインコーナーの施工に比して、コンクリート型枠Kの組み付けやインコーナー用蓋受枠10’の設置に手間が掛からず、施工コストを低減することができる。
また、完成した溝路8は、インコーナーA,Bの上部が全て直角状であるため、コーナー部分や分岐点部分に被着する溝蓋20を異形状に形成する必要がなく、他の直線部分に被着する溝蓋20と同様に通常の矩形状の溝蓋20を用いることができる。これにより、溝蓋20を敷き並べて被着する作業を比較的容易に行うことができる。
また、上記のようにコーナー部分や分岐点部分に被着する溝蓋20が通常の矩形状の溝蓋20でよく、さらに、インコーナーA,Bに配設するインコーナー用蓋受枠10’も二本の受枠杆16を直角状に接続したものを単一で用い得るため、溝蓋20及びインコーナー用蓋受枠10’の製造が容易となり、生産コストを低減し得るとともに、納期を短縮することができる。
さらに、従来の異形蓋やハーフインコーナー用蓋受枠が必要ないため、当該溝路8に配置する溝蓋20とインコーナー用蓋受枠10’を製造するために用いる割付図の作図が容易となる。
また、本発明は、溝路8のインコーナー施工方法に用いる面取り用型枠1として、互いに直交する二側面2,2と、面取り用側面3とを側周面に備えた所定高さの略三角ブロック状に形成されてなるものとしたから、溝路形状に組み付けられたコンクリート型枠Kの、そのコーナー部分または分岐点部分のインコーナーA,Bの外側下部位置に、面取り用型枠1をインコーナーA,Bで互いに直交するコンクリート型枠K,Kの外面に前記二側面2,2を夫々当接させて移動不能に保持した状態でコンクリートPを打設することにより、直角状に形成されるインコーナーA,Bの下部位置に略三角ブロック状に陥没する面取り部9を簡単に設けることができる。
また、かかる面取り用型枠1において、互いに直交する二側面2,2と上面4とが交わる角部に、上方へ突出した頂部から二側面2,2及び上面4へ向けて下り勾配で傾斜する副面取り斜面6を備えた副面取り突部5を連成した場合には、打設したコンクリートPの固結により直角状に形成されるインコーナーA,Bの先端の下部位置に、副面取り突部5に一致する形状でコンクリートPを予め除去した副面取り部7を容易に設けることができる。これにより、固結したコンクリートPによって直角状に形成されるインコーナーA,Bの先端の下角部の崩れを未然に防止することができる。
さらに、前記面取り用型枠1において、面取り用側面3を、互いに直交する二側面2,2側に円弧状に湾曲させて形成した場合には、コンクリートPの固結によりインコーナーA,Bの下部位置に設けられる面取り部9の外側面を円弧状に膨出させて成形することができる。これにより、溝路8の側壁面と面取り部9の外側面とが接する角部の角度を可及的に拡大することができ、該角部での配線ケーブルの引っ掛かりが殆ど生じないため、配線作業をさらに容易に行うことが可能となる。
本発明にかかる面取り用型枠1の第一実施例を示し、(a)は外観斜視図、(b)は平面図である。 面取り用型枠1の変形実施例を示す斜視図である。 面取り用型枠1の他の変形実施例を示し、(a)は外観斜視図、(b)は平面図である。 本発明にかかる面取り用型枠1を用いて形成されたピット用の溝路8の一例を示す平面図である。 面取り用型枠1を用いたインコーナー施工方法を示す側断面図である。 面取り用型枠1を用いたインコーナー施工方法を示す平面図である。 インコーナー用蓋受枠10’を示す平面図である。 完成した溝路8のコーナー部分の平面図である。 完成した溝路8のコーナー部分の下部の横断面図である。 完成した溝路8のコーナー部分の側断面図である。 従来のピット用の溝路を示す平面図である。 従来のハーフインコーナー用蓋受枠cを示す平面図である。
符号の説明
1 面取り用型枠
2 二側面
3 面取り用側面
4 上面
5 副面取り突部
6 副面取り斜面
8 溝路
9 面取り部
A,B インコーナー
K コンクリート型枠
P コンクリート

Claims (4)

  1. 少なくとも互いに直交する二側面を側周面に備えた所定高さの略三角ブロック状に形成されてなる面取り用型枠を、コンクリートの打設により構築されるピット用の溝路の施工時に、溝路形状に組み付けられて外側に打設されるコンクリートを遮断するコンクリート型枠の、そのコーナー部分または分岐点部分のインコーナーの外側下部位置に、互いに直交するコンクリート型枠の外面に前記二側面が夫々当接する状態で移動不能に保持して、コンクリート型枠の外側にコンクリートを打設することにより、固結したコンクリートによって溝路のインコーナーの上部を直角状に形成するとともに、該インコーナーの下部位置に、前記面取り用型枠の形状に一致する面取り部を設けることを特徴とする溝路のインコーナー施工方法。
  2. コンクリートの打設により構築されるピット用の溝路の施工時に、溝路形状に組み付けられて外側に打設されるコンクリートを遮断するコンクリート型枠の、そのコーナー部分または分岐点部分のインコーナーの外側下部位置に配設されて、インコーナーの下部位置に面取り部を設けるものであって、
    少なくとも互いに直交する二側面を側周面に備えた所定高さの略三角ブロック状に形成されてなり、前記インコーナーで互いに直交するコンクリート型枠の外面に前記二側面が夫々当接した状態で移動不能に保持されることを特徴とする溝路のインコーナー施工方法に用いる面取り用型枠。
  3. 互いに直交する二側面と、面取り用側面とを側周面に備えた略直角二等辺三角柱状に形成されてなり、互いに直交する二側面と上面とが交わる角部に、上方へ突出した頂部から二側面及び上面へ向けて下り勾配で傾斜する副面取り斜面を備えた副面取り突部が連成されていることを特徴とする請求項2記載の溝路のインコーナー施工方法に用いる面取り用型枠。
  4. 互いに直交する二側面と、面取り用側面とを側周面に備えた略直角二等辺三角柱状に形成されてなり、面取り用側面が、互いに直交する二側面側に円弧状に湾曲していることを特徴とする請求項2または請求項3記載の溝路のインコーナー施工方法に用いる面取り用型枠。
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