JP2008163103A - 浮選濾過ケーキの改質システム - Google Patents

浮選濾過ケーキの改質システム Download PDF

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Abstract

【課題】第1に、濾過ケーキの効率的燃料化等が、コスト面にも優れつつ実現され、第2に、石炭液化用の水素も液化現場で提供可能で、石炭液化も促進される、浮選濾過ケーキの改質システムを提案する。
【解決手段】この改質システムは、改質反応器5を備えている。そして改質反応器5では、微粉炭2の浮選工程において気泡に付着して浮上回収された濾過ケーキ1が、水蒸気改質される。微粉炭2の濾過ケーキ1は、付着水分3を保有しており、酸素を含む炭化水素を主成分とする。改質反応器5は、高温加熱下において触媒6のもとで、濾過ケーキ1の微粉炭2と水蒸気とを反応させて水蒸気改質し、もって生成された改質ガス7は、水素,一酸化炭素,二酸化炭素等を主成分とする。改質ガス7として得られた水素は、各種の燃料,エネルギー源として使用されると共に、例えば石炭液化に利用される。
【選択図】図1

Description

本発明は、浮選濾過ケーキの改質システムに関する。すなわち、微粉炭の浮選工程において気泡に付着して回収された濾過ケーキを、水素等に改質する、改質システムに関するものである。
《技術的背景》
石炭の選炭過程で発生する微粉炭は、水に懸濁されたスラリー状をなしている。
そして、この微粉体のスラリーは、浮選工程において、捕集油や気泡剤が添加され、もって微粉炭が生じた気泡に付着して浮上し、浮揚したものが濾過され、石炭浮選濾過ケーキ(以下単に濾過ケーキと言う)となって回収されている。
《先行技術文献情報》
このような濾過ケーキについては、例えば、次の特許文献1,特許文献2中に示されている。
特開2004−141797号公報 特開2005−28249号公報
《従来技術》
このように、石炭の選炭過程において、浮選工程で得られた微粉炭の濾過ケーキは、付着水分を保有している。
そして、濾過状態が良好な場合でも、20wt%を越える付着水分を保有しているので、従来は、まず乾燥処理してから使用に供されていた。すなわち、ベルトコンベア上での気乾処理や熱風乾燥処理の後、微粉炭が燃料等として使用に供されていた。
ところで、このような従来例については、次の課題が指摘されていた。
《第1の課題について》
第1に、濾過ケーキは、上述したように付着水分を保有しており、乾燥処理が必要とされていた。すなわち、濾過ケーキの微粉炭を、直接そのまま燃料等として使用していたこの種従来例では、乾燥処理用の工程,設備を要していた。
他方、この種従来例については、濾過ケーキの微粉炭のよりエネルギー効率の高い利用、より効率的な燃料化等が、切望されていた。
《第2の課題について》
第2に、ところで石炭に関しては、石炭液化利用が1つのテーマとなっており、液化石炭は、発熱量が高く取扱いも容易な燃料として、注目を集めている。すなわち水素添加により、高分子構造の石炭を低分子化した液化炭化水素とする、石炭液化の実用化が進展している。
そして従来は、石炭の液化現場(工場)に、別途生成,準備された水素をボンベ等で搬送して、石炭液化作業が行なわれていたが、もしも石炭液化現場近くで、つまり代表的には炭鉱エリアにあることが多い石炭液化工場近くで、水素を直接生成,供給出来れば極めて効率的である、との要望が強かった。
《本発明について》
本発明の濾過ケーキの改質システムは、このような実情に鑑み、上記従来例の課題を解決すべくなされたものである。
そして本発明は、第1に、濾過ケーキの効率的燃料化等が、コスト面にも優れつつ実現でき、第2に、石炭液化促進にも寄与可能な、濾過ケーキの改質システムを提案することを、目的とする。
《請求項について》
このような課題を解決する本発明の技術的手段は、次のとおりである。まず、請求項1については次のとおり。
請求項1の濾過ケーキの改質システムは、微粉炭の浮選工程において該微粉炭が気泡に付着して浮上回収された濾過ケーキを、改質する。そして、該微粉炭の濾過ケーキは、付着水分を保有しており、該改質は、高温加熱下において触媒のもとで行われること、を特徴とする。
請求項2については次のとおり。請求項2の濾過ケーキの改質システムは、請求項1において、該濾過ケーキの微粉炭は、水蒸気と反応して改質されガス化されること、を特徴とする。
請求項3については次のとおり。請求項3の濾過ケーキの改質システムは、請求項2において、該濾過ケーキの微粉炭は、酸素を含む炭化水素を主成分としており、該改質ガスは、石炭中の酸素が水蒸気改質で生じつつある一酸化炭素を部分燃焼することにより生ずる二酸化炭素を含め、水素と一酸化炭素や二酸化炭素とを主成分とすること、を特徴とする。
請求項4については次のとおり。請求項4の濾過ケーキの改質システムは、請求項2において、該濾過ケーキの微粉炭は、酸素を含む炭化水素を主成分としており、該改質ガスは、石炭中の酸素が水蒸気改質で生じつつある水素を部分燃焼することにより生ずる水分を含め、水素と、一酸化炭素や二酸化炭素とを主成分とすること、を特徴とする。
請求項5については次のとおり。請求項5の濾過ケーキの改質システムは、請求項3又は請求項4において、該改質ガスの水素は、石炭液化に利用され、高分子構造の該石炭を低分子化された液化炭化水素とするために使用されること、を特徴とする。
請求項6については次のとおり。請求項6の濾過ケーキの改質システムは、請求項2において、改質反応器と水蒸気供給手段とを、備えている。
そして該水蒸気供給手段は、該改質反応器に加熱水蒸気を供給する。該改質反応器では、該濾過ケーキが該加熱水蒸気にて破砕され、該濾過ケーキの水蒸気化した該付着水分および該加熱水蒸気と反応して水蒸気改質され,ガス化されること、を特徴とする。
請求項7については次のとおり。請求項7の濾過ケーキの改質システムは、請求項6において、水蒸気改質に際し、実際上必要な水分量つまり水蒸気量は、該微粉炭重量の2倍以上〜3倍以下程度であり、水蒸気化した該付着水分では不足する分が、該加熱水蒸気にて補充されること、を特徴とする。
《作用等について》
本発明は、このような手段よりなるので、次のようになる。
(1)浮選工程において回収された濾過ケーキは、改質反応器に供給される。
(2)この微粉炭の濾過ケーキは、付着水分を保有しており、微粉炭は、酸素を含む炭化水素を主成分とする。改質反応器は、650℃以上例えば800℃程度に維持されている。
(3)又、改質反応器には、水蒸気供給手段から加熱水蒸気が供給され、もって濾過ケーキが破砕され、微粉炭がガス化される。
(4)そこで、濾過ケーキの微粉炭は、熱の作用と、内部充填された触媒の作用とに基づき、水蒸気と反応して改質される。水蒸気としては、水蒸気化した付着水分と加熱水蒸気が使用される。
(5)すなわち、濾過ケーキの微粉炭の酸素を含む炭化水素は、水蒸気と反応して、水素,一酸化炭素,二酸化炭素の改質ガスに、水蒸気改質させる。
(6)改質,生成された水素等の改質ガスは、燃料,その他の用途に広く使用される。
(7)例えば水素は、石炭液化に使用され、高分子構造の石炭を低分子化した液体燃料とするために、利用される。
(8)さてそこで、本発明の濾過ケーキの改質システムは、次の第1,第2の効果を発揮する。
《第1の効果》
第1に、濾過ケーキの効率的燃料化等が、コスト面にも優れつつ実現される。すなわち、本発明の濾過ケーキの改質システムでは、濾過ケーキを、その付着水分も活用しつつ水蒸気改質し、もって生成された水素等の改質ガスを、燃料等として提供可能である。特に、改質ガスとして得られた水素は、周知のごとく広く各種の燃料,エネルギー源として、極めて優れている。
そこで、前述したこの種従来例、つまり濾過ケーキの微粉炭を直接そのまま燃料等として利用していたこの種従来例に比し、より効率的な燃料化、エネルギー効率の良い利用が実現される。
更に、改質反応器等の構成も簡単容易であり、付着水分も積極的に活用される等、設備コスト面やランニングコスト面にも優れている。又、前述したこの種従来例に比し、乾燥処理用の工程,設備も不要化される。
《第2の効果》
第2に、石炭液化促進にも、寄与可能である。すなわち、本発明の濾過ケーキの改質システムでは、濾過ケーキを水素等に水蒸気改質するので、得られた水素を石炭液化に即使用可能である。
周知のごとく、石炭を水素化分解して得られる液化石炭は、発熱量が高く取り扱いも容易な液体燃料として注目されているが、この石炭液化に必要な水素を、石炭液化現場(工場)で直接供給することも可能となる。
従来のように、別途生成,準備された水素を石炭液化現場(工場)にボンベ等で搬送するようなことはなく、現場で浮選ケーキを水蒸気改質することにより、現場で必要な水素を即供給可能となり、石炭液化が大幅に効率化され促進される。つまり、石炭液化現場(工場)は炭鉱エリアにあることが多いが、同一地域の炭鉱エリア内で生成される浮選ケーキそして水素を使用できれば、非常に効率的である。
このように、この種従来例に存した課題がすべて解決される等、本発明の発揮する効果は、顕著にして大なるものがある。
《図面について》
以下、本発明の濾過ケーキの改質システムを、図面に示した発明を実施するための最良の形態に基づいて、詳細に説明する。
図1は、本発明を実施するための最良の形態の説明に供し、構成フロー図である。
《濾過ケーキ1について》
本発明は、濾過ケーキ1の改質システムに関する。そこで、まず濾過ケーキ1について説明する。
石炭の選炭過程で発生する微粉炭2は、80wt%程度の水に懸濁され、スラリー状をなしている。そして、例えば径が0.5mm以下程度の微粉炭2のスラリーは、浮選工程において、捕集剤の油滴や気泡剤の液滴が添加された後、エアーが導入されて生じた気泡に、微粉炭2が付着して浮上する。そして、浮揚分が回収,濾過されたものが、濾過ケーキ1であり、ケーキ貯蔵部4に一旦貯留される。
この微粉炭2の濾過ケーキ1は、20wt%〜30wt%程度の付着水分3を保有しており、略ケーキ状をなす。
微粉炭2つまり石炭は、酸素Oを含む炭化水素HCを主成分としている。その具体的な元素組成や炭質は、炭種により種々変化するが、その有機構造の骨格となる炭素C原子100(100個の炭素C原子)当たりの水素H原子数と酸素O原子数で、これらは把握される。例えば、炭素C原子100当たり、水素H原子65〜90程度、酸素O原子3〜9程度である。
このように、微粉炭2つまり石炭有機質は特定の分子式を持たないので、炭素C原子100当たりの要部抜粋実験式をもって、分子式の代替とされている。例えば、ある炭種については、C10066.67.9として表わされる。
濾過ケーキ1は、このようになっている。
《改質反応器5等について》
次に、改質反応器5等について説明する。この改質システムでは、濾過ケーキ1が、高温加熱下において触媒6のもとで、改質される。
すなわち、改質反応器5内において、濾過ケーキ1の微粉炭2は、ガス化されると共に水蒸気と反応して、改質ガス7に水蒸気改質される。
これらについて、更に詳述する。図示例の改質システムは、改質反応器5と水蒸気供給手段8とを備えており、水蒸気供給手段8は、改質反応器5に対し加熱水蒸気9を供給する。
改質反応器5は、内部が650℃以上例えば800℃程度に高温加熱されており、ケーキ貯蔵部4から、濾過ケーキ1が供給されると共に、水蒸気供給手段8から多量の加熱水蒸気9が圧入される。
供給された濾過ケーキ1は、このような改質反応器5内において、まず、加熱水蒸気9にて略ケーキ状から破砕,粉砕される共に、高温加熱下で微粉炭2がガス化され、付着水分3が水蒸気化される。
そして微粉炭2は、熱の作用と、内部充填された触媒6の作用とに基づき、水蒸気をガス化剤として反応し、もって水素と、一酸化炭素,二酸化炭素等とを主成分とする改質ガス7に、水蒸気改質される。生成された改質ガス7は、貯蔵タンク10へと排出,貯留された後、使用に供される。
このようにガス化剤として使用される水蒸気としては、濾過ケーキ1の付着水分3が水蒸気化した分と、水蒸気供給手段8からの加熱水蒸気9とが、使用される。
又、反応促進用の改質触媒6としては、ニッケル系のものが代表的に使用され、例えば、ニッケル担持アルミナ粒状触媒(粒度60〜80mesh)が使用されるが、その他、シリカ系,ロジウム系,ゼオライト系のものも使用可能である。触媒6は、例えば粒子固定反応層として、改質反応器5内に充填される。
なお改質反応器5は、図示例以外にも各種のものが採用可能である。例えば、水蒸気供給手段8による加熱水蒸気9の供給や、濾過ケーキ1の破砕や、濾過ケーキ1のガス化等を、改質反応器5における改質前の前工程として、予め処理しておくようにした構成も考えられる。
改質反応器5等は、このようになっている。
《水蒸気改質反応:その1について》
次に、濾過ケーキ1の水蒸気改質反応について、説明する。このような改質反応器5内では、まず、次の化1,化2の化学反応式により、濾過ケーキ1の微粉炭2が水蒸気改質される。
これらの反応式において、微粉炭2の実験式(分子式代替)は、その1例として、C10066.67.9とした(以下の各反応式においても同様とする)。この例は、後述する実施例中の中国大同炭の平均値に基づくが、他の炭種についても、数値が若干相違するものの、勿論この例に準じた水蒸気改質反応となる。
Figure 2008163103
Figure 2008163103
化1の反応式において、微粉炭C10066.67.9は、水蒸気HOと反応すると共に、石炭中の酸素Oが水蒸気改質で生じつつある一酸化炭素COを部分燃焼することにより生じる二酸化炭素COを含め、水素H,一酸化炭素CO,二酸化炭素COに水蒸気改質される。
すなわち化1の反応式において、微粉炭C10066.67.9と水蒸気HOとの系は、高温付与により系のエンタルピーが上がり、吸熱反応により水素Hと一酸化炭素COと二酸化炭素COとの混合ガスが、改質ガス7として生成されるが、生成水素H量(水素H収率)は最小である。
これに対し化2の反応式では、微粉炭C10066.67.9は、水蒸気HOと反応すると共に、石炭中の酸素Oが水蒸気改質で生じつつある一酸化炭素COを部分燃焼することにより生じる二酸化炭素COを含め、水素H,二酸化炭素COに水蒸気改質される。
この化2の反応式は、化1の反応式より多量の水蒸気HOが作用すると共に、化1の反応式の一酸化炭素COも完全に改質された場合であり、吸熱反応により水素H,二酸化炭素COの混合ガスが、改質ガス7として生成され、生成水素H量(水素H収率)は最大となる。
すなわち、この化2の反応式では、化1の反応式で生成された一酸化炭素COが、発熱反応である次の化3のシフト反応により、水蒸気HOと反応して、水素Hと二酸化炭素COに改質,変換される。化2の反応式は、化1の反応式に化3の反応式を加えたものである。
Figure 2008163103
《水蒸気改質反応:その2について》
改質反応器5内では、更に、次の化4,化5の反応式により、濾過ケーキ1の微粉炭2が、水蒸気改質されることも考えられる。
すなわち、前述した化1,化2の反応式は、生じる酸素Oが生じる一酸化炭素COを部分燃焼する場合に関するが、これに対し、この化4,化5の反応式は、生じる酸素Oが生じる水素Hを部分燃焼する場合に関する。
Figure 2008163103
Figure 2008163103
化4の反応式において、微粉炭C10066.67.9は、水蒸気HOと反応すると共に、石炭中の酸素Oが水蒸気改質で生じつつある水素Hを部分燃焼することにより生ずる水分HOを含め、水素H,一酸化炭素CO,水分HOに水蒸気改質される。
すなわち化4の反応式において、微粉炭C10066.67.9と水蒸気HOとの系は、高温付与により系のエンタルピーが上がり、吸熱反応により水素Hと一酸化炭素COと水蒸気HOとの混合ガスが、改質ガス7として生成されるが、生成水素H量(水素H収率)は最小である。
これに対し化5の反応式では、微粉炭C10066.67.9は、水蒸気HOと反応すると共に、石炭中の酸素Oが水蒸気改質で生じつつある水素Hを部分燃焼することにより生ずる水分HOを含め、水素H,二酸化炭素COに水蒸気改質される。
この化5の反応式は、化4の反応式より多量の水蒸気HOが作用すると共に、化4の反応式の一酸化炭素COも完全に改質された場合であり、吸熱反応により水素H,二酸化炭素COの混合ガスが、改質ガス7として生成され、生成水素H量(水素H収率)は最大となる。
すなわち、この化5の反応式では、化4の反応式で生成された一酸化炭素COが、発熱反応である次の化6のシフト反応により、水蒸気HOと反応して、水素Hと二酸化炭素COに改質,変換される。化5の反応式は、化4の反応式に化6の反応式を加えたものであると共に、結果的に、前述した化2の反応式と同一になる。
Figure 2008163103
《水蒸気改質反応の進行等について》
次に、このような水蒸気改質反応の進行等について説明する。前述により、シフト反応が0%の場合は化1(又は化4)の反応式により、シフト反応が100%の場合は化2(又は化5)の反応式により、濾過ケーキ1の微粉炭2の水蒸気改質が進行する。
しかしこれは、理論上,リミット上であり、実際上は、一酸化炭素CO濃度を低減する化3(又は化6)のシフト反応の発生程度等に従い、化1と化2の中間の反応式により(又は化4と化5の中間の反応式により)、水蒸気改質が進行する可能性が高く、この場合は、一酸化炭素COと二酸化炭素COと水素Hの混合ガスが、改質ガス7として生成される。
すなわち、熱の供給が十分で、微粉炭2が、一酸化炭素COと二酸化炭素COと水素Hの3ガスの改質ガス7に、完全分解されれば、得られる水素Hのモル分率は、最低の化1(又は化4)の反応式の状態から、最高の化2(又は化5)の反応式の状態まで推移する。
従って、生成された改質ガス8中の水素H比(vol%)は、50%を遥に越えており、水素Hが改質ガス7の主成分となっている。勿論これは、炭種の1例に過ぎない微粉炭2、つまりC10066.67.9の例の微粉炭2に限らず、他の炭種についてもほぼ共通する。
水蒸気改質反応は、このように進行する。
《必要な水蒸気量について》
このような水蒸気改質に際し、必要な水蒸気量については、次のとおり。すなわち、この炭種の微粉炭2、つまりC10066.67.9の1モル(1393.0g)に対し、理論上必要な水蒸気量は、化1と化2の反応式(および化4と化5の反応式)により、100〜192.1モル(1800gから3457.8g)である。
もって、微粉炭2の1gに対する必要水蒸気量は、1.29g〜2.48g(水分56.3wt%〜71.3wtg%)として算出される。
勿論これは、この炭種の微粉炭2、つまりC10066.67.9の例に限らず、他の炭種についてもほぼ共通しており、結局、この種の水蒸気改質に必要な理論上の水蒸気量,水分量は、微粉炭2重量の約50wt%〜75wt%程度として把握される。
このような理論上の必要量に対し、実際上の必要量については次のとおり。すなわち微粉炭2の場合は、含有灰分の影響,その他のロス分を勘定すると、実際上必要な水蒸気量,水分量は、上述した理論上の必要量の約1.3倍〜2.6倍、そして更に、その1.3倍程度見込む必要がある。
従って、実際上必要な水蒸気量,水分量は、微粉炭2重量の約2倍〜3倍強程度として把握される。そして、このような多量の水分は、濾過ケーキ1の付着水分3(微粉炭2重量の20wt%〜30wt%程度)では不足するので、その不足分が、水蒸気供給手段8からの加熱水蒸気9で補充される。
必要な水蒸気量は、このようになっている。
《作用等》
本発明の濾過ケーキ1の改質システムは、以上説明したように構成されている。そこで、以下のようになる。
(1)石炭の選炭過程の浮選工程において、浮上回収された微粉炭2の濾過ケーキ1は、ケーキ貯蔵部4を介し改質反応器5に供給される。
(2)この濾過ケーキ1は、付着水分3を保有している。又、その微粉炭2は、酸素Oを含む炭化水素HCを主成分とする。改質反応器5は、内部が650℃以上例えば800℃程度に、維持されている。
(3)そして、図示例の改質反応器5には、水蒸気供給手段8から加熱水蒸気9が供給され、もって濾過ケーキ1が破砕され、微粉炭2がガス化される。
(4)そこで、供給された濾過ケーキ1のガス化された微粉炭2は、改質反応器5内において、熱の作用と、内部充填された触媒6の作用とに基づき、水蒸気HOと反応して改質される。
この水蒸気HOとしては、水蒸気化した付着水分3が使用されると共に、水蒸気供給手段8からの加熱水蒸気9が補充使用される。
(5)すなわち、改質反応器5内において、濾過ケーキ1の微粉炭2の酸素Oを含む炭化水素HCは、前述した化1,化2や化4,化5の反応式により、水蒸気HOと反応して、水素Hと、一酸化炭素CO,二酸化炭素CO,水分HO等の改質ガス7に、水蒸気改質される。
(6)このように改質,生成された改質ガス7は、貯蔵タンク10へと供給された後、燃料,エネルギー源として提供,使用される。特に、改質ガス7の主成分である水素Hは、広く各種用途に活用される。
(7)例えば、このように生成された水素Hは、石炭液化に使用される。すなわち水素Hは、例えば微粉状石炭に油が添加されたスラリーに、高温,高圧下で添加され、もって高分子構造の石炭を低分子化した液体燃料とするために使用される。
石炭は、多核芳香環(クラスターユニット)を、短い鎖状炭化水素で繋いだ高分子構造よりなるが、このような高分子構造を、水素原子の添加により切断,分解して、低分子化された液体炭化水素とするために使用される。
(8)さて、この濾過ケーキ1の改質システムでは、以上説明したように、濾過ケーキ1の微粉炭2を、付着水分3を活用しつつ水蒸気改質し、もって、生成された水素や一酸化炭素等の改質ガス7を、燃料等として提供可能である。
つまり、濾過ケーキ1の微粉炭2を、直接そのまま燃料等として使用するよりも、遥かに優れたエネルギー源を提供可能となる。
(9)更に、この濾過ケーキ1の改質システムを採用すると、改質ガス7として得られた水素を、その場で、石炭液化に使用可能である。
すなわち、浮選工程で発生する濾過ケーキ1を、水蒸気改質することにより、石炭液化の現場で、必要とされる水素を即供給可能となる。例えば、同一炭鉱エリア内に立地することが多い石炭液化工場に対し、水素を直接供給可能となる。
(10)又、この濾過ケーキ1の改質システムでは、濾過ケーキ1が付着水分3を保有することに着目し、このように保有された付着水分3を、濾過ケーキ1の水蒸気改質の必要成分として積極活用する。
更に、この濾過ケーキ1の改質システムは、改質反応器5を中心に貯蔵タンク10や水蒸気供給手段8等の設備構成よりなり、構成が簡単容易である。
そこで、この濾過ケーキ1の改質システムは、ランニングコストや設備コスト面にも優れている。
微粉炭2について、炭種毎の組成の計測データは、次のとおり。すなわち、このデータは、各炭種毎に、炭素C原子100当たりの水素H原子数と酸素O原子数とを実側した値、および、炭素Cのwt%を実測した値である。

《C》
《H》 《O》 《Cwt%》
・中国大同炭 : 100 66.1 8.7 83.8
・中国大同炭 : 100 67.0 8.3 84.3
・中国大同炭 : 100 67.6 7.4 84.4
・中国大同炭 : 100 65.7 7.3 85.5
・中国大同炭平均: 100 66.6 7.9 84.5
・三 池 炭 : 100 89.0 6.5 82.5
・三 池 炭 : 100 89.0 7.0 82.9
・三 池 炭 : 100 88.0 6.1 84.2
・三 池 炭平均: 100 88.7 6.5 83.2
・南大夕張炭 : 100 85.0 5.6 85.7
・夕張新鉱炭 : 100 85.3 4.0 87.2
・夕張新鉱炭 : 100 85.5 3.6 87.6
・夕張新鉱炭平均: 100 85.4 3.8 87.4
本発明に係る浮選濾過ケーキの改質システムについて、発明を実施するための最良の形態の説明に供し、構成フロー図である。
符号の説明
1 濾過ケーキ
2 微粉炭
3 付着水分
4 ケーキ貯臓部
5 改質反応器
6 触媒
7 改質ガス
8 水蒸気供給手段
9 加熱水蒸気
10 貯蔵タンク

Claims (7)

  1. 微粉炭の浮選工程において該微粉炭が気泡に付着して回収された濾過ケーキを、改質する改質システムであって、
    該微粉炭の濾過ケーキは、付着水分を保有しており、該改質は、高温加熱下において触媒のもとで行われること、を特徴とする、浮選濾過ケーキの改質システム。
  2. 請求項1に記載した浮選濾過ケーキの改質システムにおいて、該濾過ケーキの微粉炭は、水蒸気と反応して改質されガス化されること、を特徴とする、浮選濾過ケーキの改質システム。
  3. 請求項2に記載した浮選濾過ケーキの改質システムにおいて、該濾過ケーキの微粉炭は、酸素を含む炭化水素を主成分としており、該改質ガスは、石炭中の酸素が水蒸気改質で生じつつある一酸化炭素を部分燃焼することにより生ずる二酸化炭素を含め、水素と一酸化炭素や二酸化炭素とを主成分とすること、を特徴とする浮選濾過ケーキの改質システム。
  4. 請求項2に記載した浮選濾過ケーキの改質システムにおいて、該濾過ケーキの微粉炭は、酸素を含む炭化水素を主成分としており、該改質ガスは、石炭中の酸素が水蒸気改質で生じつつある水素を部分燃焼することにより生ずる水分を含め、水素と、一酸化炭素や二酸化炭素とを主成分とすること、を特徴とする浮選濾過ケーキの改質システム。
  5. 請求項3又は請求項4に記載した浮選濾過ケーキの改質システムにおいて、該改質ガスの水素は、石炭液化に利用され、高分子構造の該石炭を低分子化された液化炭化水素とするために使用されること、を特徴とする、浮選濾過ケーキの改質システム。
  6. 請求項2に記載した浮選濾過ケーキの改質システムにおいて、改質反応器と水蒸気供給手段とを、備えており、
    該水蒸気供給手段は、該改質反応器に加熱水蒸気を供給し、該改質反応器では、該濾過ケーキが該加熱水蒸気にて破砕され、該濾過ケーキの水蒸気化した該付着水分および該加熱水蒸気と反応して水蒸気改質され,ガス化されること、を特徴とする、浮選濾過ケーキの改質システム。
  7. 請求項6に記載した浮選濾過ケーキの改質システムにおいて、水蒸気改質に際し、実際上必要な水分量つまり水蒸気量は、該微粉炭重量の2倍以上〜3倍以下程度であり、水蒸気化した該付着水分では不足する分が、該加熱水蒸気にて補充されること、を特徴とする、浮選濾過ケーキの改質システム。
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