JP2008161876A - 圧延ロールスラスト調整装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】圧延機のロールのスラスト調整方法を提供する。
【解決手段】ハウジング1から突出したロールチョック4の半径方向両側に張出部5を形成し、該張出部の外側面に当接する一対の押込用ヒンジレバー8,8を回転自在に軸支すると共に、該張出部の内側面に当接する一対の引出用ヒンジレバー9,9を回転自在に軸支し、両押込用ヒンジレバーの先端部に固定用軸10の両端部を枢着し、両引出用ヒンジレバーの先端部に調整用軸12の両端部を枢着し、固定用軸に第1油圧シリンダ11を介設し、調整用軸には第2油圧シリンダ13と調整用ターンバックル14とを直列状に介設し、さらに調整用ターンバックルにサーボモータ16を連繋し、第1油圧シリンダおよび第2油圧シリンダを一旦は無負荷状態としてサーボモータにより調整用ターンバックルを回転させることで調整用軸を高精度で伸縮させる。
【選択図】図2
【解決手段】ハウジング1から突出したロールチョック4の半径方向両側に張出部5を形成し、該張出部の外側面に当接する一対の押込用ヒンジレバー8,8を回転自在に軸支すると共に、該張出部の内側面に当接する一対の引出用ヒンジレバー9,9を回転自在に軸支し、両押込用ヒンジレバーの先端部に固定用軸10の両端部を枢着し、両引出用ヒンジレバーの先端部に調整用軸12の両端部を枢着し、固定用軸に第1油圧シリンダ11を介設し、調整用軸には第2油圧シリンダ13と調整用ターンバックル14とを直列状に介設し、さらに調整用ターンバックルにサーボモータ16を連繋し、第1油圧シリンダおよび第2油圧シリンダを一旦は無負荷状態としてサーボモータにより調整用ターンバックルを回転させることで調整用軸を高精度で伸縮させる。
【選択図】図2
Description
本発明は、圧延機の圧延ロールをスラスト方向に移動させその設定位置を調整する装置に関するものである。
一対のロールの間に板材や棒材,線材等の被圧延材料を通過させることにより所要の圧延を施す圧延機にあっては、一対のロールが相対的にスラスト方向(軸方向)に位置ズレしていると、圧延された圧延材料の寸法不良やネジレ等の不具合が発生する。特に外周にカリバー(孔型)が形成されたロールにあっては、そのカリバー形状によりスラスト方向の力が発生し、ロールがずれることがあり、これが製品の精度,品質を大きく左右するので、操業中も絶えず圧延後の製品の形状,寸法を測定し、ロールの位置ズレが修正されなければならない。
下記特許文献1〜5には、こうしたロールを位置調整するための装置が開示されている。
特開昭55−158811号公報
特開昭54−1260号公報
特開昭54−56058号公報
特開平10−137823号公報
実公平1−33212号公報
特開2004−17131号公報
下記特許文献1〜5には、こうしたロールを位置調整するための装置が開示されている。
ところで、こうした位置調整作業は、従来ではロックナットを緩めた後、ターンバックルを大きなスパナのような工具で回転させてロールをスラスト方向に移動させるものであったが、足場が悪く危険な作業であると共に、ロールを移動させるには、一般的にはロールの圧下荷重の10〜15%に相当する押込力または引出力を必要とし、しかもチョックを共に移動,固定させるものであるので、移動に要する力は数10tonにもなり、テコや減速歯車等の機械的倍力手段を使用したとしても相当な重筋作業を強いるものであった。
また、上記特許文献6に示された圧延方法は、圧延機の下流にて被圧延材料の外径寸法やネジレ等を測定し、その測定値に基づいて遠隔操作により油圧モータを作動させ、該圧延機のロールをスラスト調整しようとするものであったが、油圧モータによってロールの位置を高精度に微調整することは技術的に困難であった。また、油圧シリンダを使用することによりロールを移動させることは可能であるが、油圧シリンダによってはその移動量を高精度に制御することが困難であった。
そこで本発明は、重筋作業を要することなく、遠隔操作によってもロールの位置を高精度に調整することができるスラスト調整装置を提供しようとするものである。
そこで本発明は、重筋作業を要することなく、遠隔操作によってもロールの位置を高精度に調整することができるスラスト調整装置を提供しようとするものである。
そのために請求項1に記載した圧延ロールスラスト調整装置は、ハウジングから突出したロールチョックの半径方向両側に張出部を形成し、該張出部の外側面に当接する爪部を備えた一対の押込用ヒンジレバーをハウジングに回転自在に軸支すると共に、該張出部の内側面に当接する爪部を備えた一対の引出用ヒンジレバーをハウジングに回転自在に軸支し、両押込用ヒンジレバーの先端部に固定用軸の両端部を枢着し、両引出用ヒンジレバーの先端部に調整用軸の両端部を枢着し、固定用軸に第1油圧シリンダを介設し、調整用軸には第2油圧シリンダと調整用ターンバックルとを直列状に介設し、さらに調整用ターンバックルにサーボモータを連繋し、第1油圧シリンダおよび第2油圧シリンダを無負荷状態としてサーボモータにより調整用ターンバックルを回転させることで該調整用軸を伸縮させられるようにしたことを特徴とする。
また、請求項2に記載した圧延ロールスラスト調整装置は、ハウジングから突出したロールチョックの半径方向両側に張出部を形成し、該張出部の外側面に当接する爪部を備えた一対の押込用ヒンジレバーをハウジングに回転自在に軸支すると共に、該張出部の内側面に当接する爪部を備えた一対の引出用ヒンジレバーをハウジングに回転自在に軸支し、両押込用ヒンジレバーの先端部に調整用軸の両端部を枢着し、両引出用ヒンジレバーの先端部に固定用軸の両端部を枢着し、固定用軸に第1油圧シリンダを介設し、調整用軸には第2油圧シリンダと調整用ターンバックルとを直列状に介設し、さらに調整用ターンバックルにサーボモータを連繋し、第1油圧シリンダおよび第2油圧シリンダを無負荷状態としてサーボモータにより調整用ターンバックルを回転させることで該調整用軸を伸縮させられるようにしたことを特徴とする。
また、請求項2に記載した圧延ロールスラスト調整装置は、ハウジングから突出したロールチョックの半径方向両側に張出部を形成し、該張出部の外側面に当接する爪部を備えた一対の押込用ヒンジレバーをハウジングに回転自在に軸支すると共に、該張出部の内側面に当接する爪部を備えた一対の引出用ヒンジレバーをハウジングに回転自在に軸支し、両押込用ヒンジレバーの先端部に調整用軸の両端部を枢着し、両引出用ヒンジレバーの先端部に固定用軸の両端部を枢着し、固定用軸に第1油圧シリンダを介設し、調整用軸には第2油圧シリンダと調整用ターンバックルとを直列状に介設し、さらに調整用ターンバックルにサーボモータを連繋し、第1油圧シリンダおよび第2油圧シリンダを無負荷状態としてサーボモータにより調整用ターンバックルを回転させることで該調整用軸を伸縮させられるようにしたことを特徴とする。
このため、第1油圧シリンダおよび第2油圧シリンダを一旦は無負荷状態としてサーボモータにより調整用ターンバックルを回転させることで該調整用軸を軽負荷にて自在に高精度で伸縮させた後、該第1油圧シリンダおよび該第2油圧シリンダを作動させ、ロールをスラスト方向に所要量正確に移動することができる。
請求項1または請求項2に記載した発明によれば、重筋作業を要することなく圧延機のロールのスラスト調整を安全に遠隔操作によって行うことができ、しかも、サーボモータの回転制御により高精度にスラスト調整をすることが可能となる。
次に請求項1に記載した発明の実施形態を図面に従い説明する。図1はその圧延機の側面図で、ハウジング1の下部と上部に一対のロール2,3が平行に設けられ、該ロール間を被圧延材料が通過する。そして、上部のロール3に本発明に係るスラスト調整装置が設けられ、下部のロール2とのスラスト方向の相対的位置調節をなし得るようにしている。
図2は上記ロール3のスラスト調整装置を示す図1のX−X線断面矢視図である。同図において、4はロール3のロールチョックで、ハウジング1から突出した該ロールチョックの半径方向両側に張出部5,5が形成される。また、図1に示したようにハウジング1の外側面にブラケット6a,6a,6b,6bを突設し、該ブラケットにより一対の支点軸7,7を前記張出部5,5を前後より挟む位置にて垂直に支持する。8,8は支点軸7,7に回転自在に軸支された一対の押込用ヒンジレバーで、該押込用ヒンジレバーはそれぞれ張出部5,5の外側面に当接する爪部8a,8aを備えている。また、9,9は同じく支点軸7,7に回転自在に軸支された一対の引出用ヒンジレバーで、該引出用ヒンジレバーは張出部5,5の内側面に当接する爪部9a,9aを備えている。なお、押込用ヒンジレバー8,8は図2に示されるように爪部8a,8aによって2枚板状のものを一体に連接された形状に形成され、該2枚板状のものの間に1枚板状の引出用ヒンジレバー9,9が挿入状に位置している。これにより該押込用ヒンジレバー8,8と引出用ヒンジレバー9,9とは、共通の支点軸7,7に軸支され、該支点軸7,7を支点としてそれぞれが独立して回転自在なるように設けられる。
10は両端部が両押込用ヒンジレバー8,8の先端部に枢着される固定用軸で、該固定用軸10の両端部に固着された継手部材10a,10aを該押込用ヒンジレバー8,8の先端部の2枚板状のものの間に挿入し、ピン10b,10bを挿通することにより、両押込用ヒンジレバー8,8の先端部に固定用軸10の両端部が枢着される。そして該固定用軸10に第1油圧シリンダ11を介設する。なお、第1油圧シリンダ11にはピストン11cの両側に位置するようにポート11aとポート11bが形成され、ポート11aまたはポート11bより該シリンダ内に作動油を圧送し該ピストン11cを左右いずれかに移動させることにより該第1油圧シリンダ11が伸縮し、該固定用軸10の全長を伸縮させられるようにしている。そして、ポート11bに作動油を圧送することで該第1油圧シリンダ11が収縮し該固定用軸10の全長を収縮させることから押込用ヒンジレバー8,8を矢印aの方向に回転させる。このように押込用ヒンジレバー8,8が矢印aの方向に回転することで、爪部8a,8aが前記張出部5,5の外側面を押圧し、ロール3がスラスト方向(矢印A方向)に押し込まれるようにしている。なお、10cは固定用軸10の全長を初期設定するために該固定用軸に介設された初期設定用ターンバックル、10d,10dはその両端部に螺締された固定ナットである。
また、引出用ヒンジレバー9,9の先端部に二股状の軸受9b,9bを形成し、調整用軸12の両端部に固着された継手部材12a,12aのピン12b,12bを該軸受9b,9bに遊嵌することにより、両引出用ヒンジレバー9,9の先端部に該調整用軸12の両端部を枢着する。該調整用軸12には第2油圧シリンダ13と調整用ターンバックル14とが直列状に介設される。第2油圧シリンダ13にはピストン13cの両側に位置するようにポート13aとポート13bが形成され、ポート13aまたはポート13bから該シリンダ内に作動油を圧送し該ピストンを左右いずれかに移動させることにより該第2油圧シリンダ13が伸縮し、該調整軸12の全長を伸縮させられるようにしている。そして、ポート13aに作動油を圧送することで該第2油圧シリンダを伸張させ該調整用軸12の全長を伸張させ引出用ヒンジレバー9,9を矢印bの方向に回転させる。このように引出用ヒンジレバー9,9が矢印bの方向に回転することで、爪部9a,9aが前記張出部5,5の内側面を押圧し、ロール3がスラスト方向(矢印B方向)に引き出されるようにしている。
また、16は一方の調整用軸12の継手部材12a上に設けられたサーボモータで、該サーボモータの回転軸に設けた歯車16aを前記調整用ターンバックル14の外周に固着した歯車14aに噛合させることにより、該調整用ターンバックル14を該サーボモータ16に連繋させている。
なお、12cは、該第2油圧シリンダ13が調整用ターンバックル14と供回りするのを防ぐために、第2油圧シリンダ13と調整用ターンバックル14との間の軸の外周面の一部を多角形に形成し、一端をその多角形部分に係合させてナット12dにより止着すると共に他端を第2油圧シリンダ13の外周多角形状面に摺接させたL字形の鉤片である。また、15は第2油圧シリンダ13の外側面に止着した回止ピンで、該回止ピンは第1油圧シリンダ11の相対する外側面に形成された長手方向溝11dにスライド可能に遊嵌することにより、該両油圧シリンダの互いの回り止めとなるようにしている。
なお、12cは、該第2油圧シリンダ13が調整用ターンバックル14と供回りするのを防ぐために、第2油圧シリンダ13と調整用ターンバックル14との間の軸の外周面の一部を多角形に形成し、一端をその多角形部分に係合させてナット12dにより止着すると共に他端を第2油圧シリンダ13の外周多角形状面に摺接させたL字形の鉤片である。また、15は第2油圧シリンダ13の外側面に止着した回止ピンで、該回止ピンは第1油圧シリンダ11の相対する外側面に形成された長手方向溝11dにスライド可能に遊嵌することにより、該両油圧シリンダの互いの回り止めとなるようにしている。
このため、この圧延機のロール3は、図2に示した状態では、ロールチョック4の張出部5,5が押込用ヒンジレバー8,8の爪部8a,8aと引出用ヒンジレバー9,9の爪部9a,9aとに挟着されることにより、スラスト方向に移動不能に位置固定されている。
この圧延機の下流には、被圧延材料の圧延後の外径寸法やネジレ等を測定するために測定装置(図示せず)が設けられ、前記サーボモータ15、および、第1油圧シリンダ11、第2油圧シリンダ13は、該測定装置に設けられた操作盤により遠隔操作されるようにしている。
この圧延機のロール3をスラスト方向に位置調整するに際しては、第1油圧シリンダ11および第2油圧シリンダ13に加えられていた作動油の圧力を解除して該第1油圧シリンダ11および第2油圧シリンダ13を無負荷状態とし、その状態でサーボモータ16を回転駆動し、歯車16a,14aを介して調整用ターンバックル14を所要数回転させたところで停止させる。このように調整用ターンバックル14を回転させるとき第1油圧シリンダ11および第2油圧シリンダ13を無負荷状態にすることにより、サーボモータ16に大きな負荷を掛けることなく調整用ターンバックル14を回転させることができ、調整用軸12の全長を軽負荷にて自在に高精度で伸縮させることができる。例えば、調整用ターンバックル14を一方向に回転して図3に示したように該調整用ターンバックル14を伸張させたときは、ピストン13cが図中左方に移動し第2油圧シリンダ13が該調整用ターンバックル14の伸張分に相当する収縮をする。このため、サーボモータ16の回転を停止させた後、第2油圧シリンダ13のポート13aに作動油を圧送し該第2油圧シリンダ13を伸張させれば、該第2油圧シリンダ13の強力な伸張力で引出用ヒンジレバー9,9を矢印b方向に回転させ、爪部9a,9aが張出部5,5の内側面を強力に押圧し、図4に示したようにロール3が矢印B方向に引き出される。そしてその後に第1油圧シリンダ11に作動油を圧送することで図4に示したように該ロール3をそのスラスト状態にて移動不能に位置固定できる。このためロール3を高精度に正確にスラスト方向に移動させることができると共に、遠隔操作によっても高精度にその移動量を調整制御することができる。
なお、ロール3を反対に矢印A方向に押し込む必要があるときは、第1油圧シリンダ11および第2油圧シリンダ13に加えられていた作動油の圧力を解除して該第1油圧シリンダ11および第2油圧シリンダ13を無負荷状態とした後、サーボモータ16により調整用ターンバックル14を反対方向に回転させ、図5に示したように該調整用ターンバックル14を収縮させる。これにより引出用ヒンジレバー9,9が図5中矢印c方向に回転し、爪部9a,9aが張出部5,5から離間する。その後に第2油圧シリンダ13のポート13aに作動油を圧送することで該第2油圧シリンダを伸張状態に保つと共に、第1油圧シリンダ11のポート11bに作動油を圧送し、第1油圧シリンダ11を収縮させることにより押込用ヒンジレバー8,8を矢印d方向に回転させ爪部8a,8aにより該張出部5,5の外側面を押圧する。これによりロール3を矢印A方向に正確に押し込み移動させることができる。このため、遠隔操作によってロール3をスラスト方向に押し込むことも引き出すこともでき、サーボモータ16の回転停止角度を制御することにより、移動量を高精度に制御でき、いずれの方向にも容易に微細なスラスト調整をすることが可能となる。
なお、下部のロール2に関しては、図1に示したように、ロールチョック20に張出部21,21を形成し、上部ロール3と同様に、ハウジング1の外側面にブラケット22a,22a,22b,22bを突設し、該ブラケットにより支持された支点軸に一対のヒンジレバー23,23を回転自在に軸支すると共に、該ヒンジレバーの先端にピン24,24を介して初期設定用軸25の両端部を枢着し、該初期設定用軸にターンバックル26を設け、該ターンバックルを両端部の固定ナット27,27により螺締している。このため下部ロール2は、この実施形態ではこの圧延機を最初に運転開始する際に、固定ナット27,27を緩めて該ターンバックル26を回転操作することにより、スラスト方向に位置調整され、常態では上記のように専ら上部ロール3を移動させることにより、該下部ロール2に対する相対的なスラスト調整がなされる。
なお、請求項1に記載した発明は、以上の実施形態に示したように、押込用ヒンジレバー8,8に固定用軸10の両端部を枢着し、引出用ヒンジレバー9,9に調整用軸12の両端部を枢着したが、請求項2に記載した発明は、図示しないが、上記実施形態における押込用ヒンジレバー8,8に調整用軸12の両端部を枢着し、引出用ヒンジレバー9,9に固定用軸10の両端部を枢着し、該固定用軸に第1油圧シリンダ11を介設し、該第1油圧シリンダを作動させることにより該固定用軸が伸縮し前記引出用ヒンジレバーが回転することで張出部5,5の内側面が押圧されてロール3が引き出されるようにし、調整用軸12には第2油圧シリンダ13と調整用ターンバックル14とを直列状に介設し、該第2油圧シリンダ13を作動させることにより調整用軸12が伸縮し押込用ヒンジレバー8,8が回転することで張出部5,5の外側面が押圧されてロールが押し込まれるようにするものである。そして、この場合も、調整用ターンバックル14をサーボモータ16に連繋し、第1油圧シリンダ11および第2油圧シリンダ13を一旦は無負荷状態としてサーボモータ16により調整用ターンバックル14を回転させることで調整用軸12を軽負荷にて自在に高精度で伸縮させた後、第1油圧シリンダ11および第2油圧シリンダ13を作動させ、張出部5,5が押込用ヒンジレバー8,8の爪部8a,8aと引出用ヒンジレバー9,9の爪部9a,9aにより挟着されるようにすることにより、請求項1に記載した発明と同様に高精度にスラスト調整をすることが可能となる。従って本発明は、請求項1または請求項2に記載したように、固定用軸を押込用ヒンジレバーまたは引出用ヒンジレバーのいずれか一方に設け、調整用軸をその他方に設ければよい。
また、この実施形態では、調整用ターンバックルとして右螺子と左螺子との組み合わせからなり双方向に伸縮するものを調整用軸に介在させたが、右螺子または左螺子の一方の螺子のみからなる螺子部材であっても回転することにより調整用軸を伸縮させられるので、そのような螺子部材をこの調整用ターンバックルの均等物として使用することも可能である。
1 ハウジング
3 ロール
4 ロールチョック
5 張出部
7 支点軸
8 押込用ヒンジレバー
8a 爪部
9 引出用ヒンジレバー
9a 爪部
10 固定用軸
10a 継手部材
11 第1油圧シリンダ
12 調整用軸
12a 継手部材
13 第2油圧シリンダ
14 調整用ターンバックル
14a 歯車
16 サーボモータ
16a 歯車
3 ロール
4 ロールチョック
5 張出部
7 支点軸
8 押込用ヒンジレバー
8a 爪部
9 引出用ヒンジレバー
9a 爪部
10 固定用軸
10a 継手部材
11 第1油圧シリンダ
12 調整用軸
12a 継手部材
13 第2油圧シリンダ
14 調整用ターンバックル
14a 歯車
16 サーボモータ
16a 歯車
Claims (2)
- ハウジングから突出したロールチョックの半径方向両側に張出部を形成し、該張出部の外側面に当接する爪部を備えた一対の押込用ヒンジレバーをハウジングに回転自在に軸支すると共に、該張出部の内側面に当接する爪部を備えた一対の引出用ヒンジレバーをハウジングに回転自在に軸支し、両押込用ヒンジレバーの先端部に固定用軸の両端部を枢着し、両引出用ヒンジレバーの先端部に調整用軸の両端部を枢着し、固定用軸に第1油圧シリンダを介設し、調整用軸には第2油圧シリンダと調整用ターンバックルとを直列状に介設し、さらに調整用ターンバックルにサーボモータを連繋し、第1油圧シリンダおよび第2油圧シリンダを無負荷状態としてサーボモータにより調整用ターンバックルを回転させることで該調整用軸を伸縮させられるようにしたことを特徴とする圧延ロールスラスト調整装置。
- ハウジングから突出したロールチョックの半径方向両側に張出部を形成し、該張出部の外側面に当接する爪部を備えた一対の押込用ヒンジレバーをハウジングに回転自在に軸支すると共に、該張出部の内側面に当接する爪部を備えた一対の引出用ヒンジレバーをハウジングに回転自在に軸支し、両押込用ヒンジレバーの先端部に調整用軸の両端部を枢着し、両引出用ヒンジレバーの先端部に固定用軸の両端部を枢着し、固定用軸に第1油圧シリンダを介設し、調整用軸には第2油圧シリンダと調整用ターンバックルとを直列状に介設し、さらに調整用ターンバックルにサーボモータを連繋し、第1油圧シリンダおよび第2油圧シリンダを無負荷状態としてサーボモータにより調整用ターンバックルを回転させることで該調整用軸を伸縮させられるようにしたことを特徴とする圧延ロールスラスト調整装置。
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006350907A JP2008161876A (ja) | 2006-12-27 | 2006-12-27 | 圧延ロールスラスト調整装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2006350907A JP2008161876A (ja) | 2006-12-27 | 2006-12-27 | 圧延ロールスラスト調整装置 |
Publications (1)
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Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2008161876A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2012250254A (ja) * | 2011-06-02 | 2012-12-20 | Showa Seiki Kk | 圧延機用クランプ装置 |
KR102208907B1 (ko) * | 2020-09-03 | 2021-01-28 | 주식회사 솔리드테크 | 철근용 압연롤 정렬장치 |
-
2006
- 2006-12-27 JP JP2006350907A patent/JP2008161876A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2012250254A (ja) * | 2011-06-02 | 2012-12-20 | Showa Seiki Kk | 圧延機用クランプ装置 |
KR102208907B1 (ko) * | 2020-09-03 | 2021-01-28 | 주식회사 솔리드테크 | 철근용 압연롤 정렬장치 |
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