JP2008160486A - ループバック回路部品、通信機能診断用接続器、通信装置および通信機能診断方法 - Google Patents

ループバック回路部品、通信機能診断用接続器、通信装置および通信機能診断方法 Download PDF

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Abstract

【課題】実際の有線通信回線では通信できない虞のある不良品の割合を抑えることのできる通信機能診断方法を実現する。
【解決手段】受信機では、一般的にレシーバの受信感度は高く設定されているため、ドライバとレシーバとを短絡して通信機能を診断する従来の構成では、ドライバやレシーバに多少の不具合があっても、通信不能と診断されない可能性が高い。一方、本発明のループバック回路部品6を通信装置1に装着すると、ドライバ3aからの送信信号は、ATT6bを経て減衰されてレシーバ3bに到達するので、ドライバ3aまたはレシーバ3bの少なくとも一方に不具合がある場合に、より高い確率で送信不能と診断することができる。したがって、実際の有線通信回線では通信できない虞のある不良品の割合を抑えることができる。
【選択図】図1

Description

本発明は、シリアル方式のデータ通信機器の通信機能を診断するためのループバック回路部品、通信機能診断用接続器、通信装置および通信機能診断方法に関するものである。
信号通信で使用される交換機、ルータ等の通信装置の通信機能を診断する方法として、従来からループバックテストが行われている。ループバックテストとは、通信装置の送信端子と受信端子とを短絡し、通信装置から送られてきたテスト信号をそのまま折り返して通信装置へ戻し、通信装置が送信したテスト信号と通信装置へ戻ってきたテスト信号との比較を行い正常に通信が行われているか判断する通信機能診断方法である。
図10は、従来のループバックテストの概略を示している。通信装置101は、CPU102、CPU102と内部バスを介して接続されているインターフェース部103およびコネクタ104を備えている。インターフェース部103は、RS232C規格のインターフェースからなり、ドライバ103aおよびレシーバ103b等から構成されている。コネクタ104は、ピン104aおよびピン104bを有しており、ピン104aはドライバ103aと端子を介して接続され、ピン104bはレシーバ103bと端子を介して接続されている。
ループバックテストを実行する際には、ジャンパコネクタ110がコネクタ104に装着される。ジャンパコネクタ110は、ピン111およびピン112を有しており、ピン111とピン112とは、ジャンパ113によって互いに短絡されている。
ジャンパコネクタ110がコネクタ104に装着されると、ドライバ103aからの送信信号は、ジャンパ113を通って、レシーバ103bに戻される。CPU102において、ドライバ103aからの送信信号とレシーバ103bに戻された受信信号とが比較され、両者が一致するか否かにより通信装置101の通信機能の良否が診断される。
さらに、上記のループバックテストを行う診断モードと、通常の通信モードとを切替スイッチにより切替可能にする構成も提案されている(例えば、特許文献1)。
図11は、2つの通信装置の通信機能の診断方法の概略を示しており、通信装置201および通信装置211が、通信機能の診断対象である。通信装置201および通信装置211は、図10に示す通信装置101と略同一の構成であり、通信装置201は、CPU202、CPU202と内部バスを介して接続されているインターフェース部203およびコネクタ204を備え、通信装置211は、CPU212、インターフェース部213およびコネクタ214を備えている。インターフェース部203およびインターフェース部213は、ともにRS232C規格のインターフェースからなり、インターフェース部203は、ドライバ203aおよびレシーバ203bを有し、インターフェース部213は、ドライバ213aおよびレシーバ213bを有している。コネクタ204は、204aおよびピン204bを有しており、コネクタ214は、214aおよびピン214bを有している。ピン204aはドライバ203aと接続され、ピン204bはレシーバ203bと接続されている。ピン214aはドライバ213aと接続され、ピン214bはレシーバ213bと接続されている。
通信装置201および通信装置211の通信機能を診断する際には、ケーブル220がコネクタ204およびコネクタ214に接続される。ケーブル220は、コネクタ220a、コネクタ220b、リード225およびリード226からなり、コネクタ220aはピン221およびピン222を備え、コネクタ220bはピン223およびピン224を備えている。ピン221およびピン223はリード225によって接続されており、ピン222およびピン224はリード226によって接続されている。
コネクタ220aがコネクタ204に装着され、コネクタ220bがコネクタ214に装着されると、ドライバ203aとレシーバ213bとが短絡され、ドライバ213aとレシーバ203bとが短絡される。これにより、ドライバ203aからの送信信号は、ケーブル220を通って、レシーバ213bに到達し、ドライバ213aからの送信信号は、ケーブル220を通って、レシーバ203bに到達する。
ここで、レシーバ203bおよびレシーバ213bが、送信信号を受信することができたか否かにより、通信装置201・211の通信機能の良否を診断する。
特許第2841436号公報(1998年10月23日登録)
しかしながら、上記従来の構成では、実際の有線通信回線を介した通信では正常に通信できない通信装置であっても、通信可能と診断されてしまう虞があるという問題を生じる。
実際の有線通信回線では、通信回線路が劣化していたり、外部からのノイズの影響を受けたりすると、通信装置からの送信信号は、相手方の通信装置に到達するまでに減衰してしまう。そのため、通信装置では、送信信号がある程度減衰しても受信できるように、レシーバの受信感度の仕様値は高く設定されている。
ここで、上記従来の通信機能診断方法では、ドライバとレシーバとを単に短絡させているため、ドライバからの送信信号は、減衰することなくレシーバに受信される。そのため、例えば、ドライバに不具合があって、ドライバからの送信信号の信号レベルが多少低い場合であっても、レシーバの受信感度が高く設定されているため、当該送信信号はレシーバによって受信され、通信装置は通信可能と診断されてしまう。しかしながら、当該通信装置を実際の有線通信回線で使用した場合、ドライバからのレベルの低下した送信信号が回線網を経て減衰してしまうと、相手方の通信装置のレシーバが受信できない虞がある。
また、レシーバに不具合があって、レシーバの受信感度が多少低下している場合でも、従来の通信機能診断方法では、ドライバからの送信信号は減衰しないため、当該送信信号はレシーバによって受信され、通信装置が通信可能と診断されてしまう。しかしながら、当該通信装置を実際の有線通信回線で使用した場合も、相手方の通信装置のドライバからの送信信号が回線網を経て減衰してしまうと、通信装置のレシーバが受信できない虞がある。
このため、通信装置の出荷前に通信機能診断を行っても、通信可能と診断された通信装置が、実際の有線通信回線を介した通信では正常に通信できない虞がある。通信装置の出荷後に、使用者から通信の不具合が指摘された場合、出荷した通信装置に不具合があるのか、使用される有線通信回線に不具合があるのか、さらに相手方の通信装置の通信回路に不具合があるのかを特定するためには、多大な労力を要し、出荷製品の品質保証にも影響を与える。
本発明は、上記の問題点に鑑みてなされたものであり、その目的は、実際の有線通信回線では通信できない虞のある不良品の割合を抑えることのできるループバック回路部品、通信機能診断用接続器、通信装置および通信機能診断方法を実現することにある。
本発明に係るループバック回路部品は、上記課題を解決するために、通信装置のドライバの出力端子とレシーバの入力端子とを接続するためのループバック回路を有するループバック回路部品であって、上記ループバック回路に、上記ドライバからの送信信号を所定の減衰率で減衰させる減衰回路を備えていることを特徴としている。
実際の有線通信回線では、送信信号が受信側に到達するまでに減衰する場合があるので、レシーバはドライバからの送信信号よりも信号レベルの低い信号を受信できるように、受信感度を高く設定されている。したがって、ドライバとレシーバとを短絡してループバックさせて診断する従来の構成では、ドライバやレシーバに多少の不具合があっても、通信不能と診断されない可能性が高い。一方、上記の構成によれば、ドライバの出力端子とレシーバの入力端子とを接続するループバック回路に減衰回路が設けられているので、ループバック回路部品を通信装置に装着すると、ドライバからの送信信号は、減衰回路を経て減衰されてレシーバに到達する。したがって、従来の通信機能診断ではドライバやレシーバに多少の不具合があっても通信不能と診断されない通信装置を、より高い確率で通信不能と診断することができる。したがって、実際の有線通信回線では通信できない虞のある不良品の割合を抑えることができるという効果を奏する。
本発明に係るループバック回路部品では、上記減衰率は、上記ドライバの仕様値を満たすドライバの中で最も送信能力の低いドライバが送信可能な信号の信号レベルの最小値である第1最小値と上記レシーバの仕様値を満たすレシーバの中で最も受信感度が低いレシーバが受信可能な信号の信号レベルの最小値である第2最小値との差を、上記第1最小値で除した値であることが好ましい。
上記の構成によれば、ループバック回路部品を通信装置に装着すると、ドライバからの送信信号は、第1最小値と第2最小値との差を第1最小値で除した値の減衰率で減衰されてレシーバに到達する。ここで、当該減衰率は、ドライバとレシーバとが、どちらも仕様値における最低限の性能を有している場合に、レシーバに到達する信号の信号レベルが、レシーバが受信可能な信号レベルの最小値となる減衰率である。したがって、上記の構成による通信機能診断において通信不能と診断される通信装置では、ドライバまたはレシーバの少なくとも一方が仕様値を満たしていないこととなる。さらに、ドライバとレシーバとを短絡してループバックさせて診断する従来の構成では、ドライバまたはレシーバの少なくとも一方が仕様値を満たしていないにもかかわらず通信可能と診断される通信装置であっても、上記の構成による通信機能診断において通信不能と診断される場合がある。したがって、ドライバまたはレシーバの少なくとも一方が仕様値を満たしていない通信装置をより高い確率で検出でき、不良品率を抑えることができる。
本発明に係る通信機能診断用接続器は、第1通信装置のドライバの出力端子と第2通信装置のレシーバの入力端子とを接続する第1回路と、上記第2通信装置のドライバの出力端子と上記第1通信装置のレシーバの入力端子とを接続する第2回路とを備えている通信機能診断用接続器であって、上記第1回路に、上記第1通信装置のドライバからの送信信号を所定の減衰率で減衰させる第1減衰回路を備え、上記第2回路に、上記第2通信装置のドライバからの送信信号を所定の減衰率で減衰させる第2減衰回路を備えていることを特徴としている。
上記の構成によれば、第1回路および第2回路に減衰回路が設けられているので、通信機能診断用接続器を通信装置に装着すると、第1通信装置のドライバからの送信信号は、減衰して第2通信装置のレシーバに到達し、第2通信装置のドライバからの送信信号は、減衰して第1通信装置のレシーバに到達する。上記の構成による通信機能診断方法において通信可能と診断される第1通信装置および第2通信装置の組み合わせは、実際に使用される有線通信回線が通信機能診断における減衰率が第1減衰回路および第2減衰回路の減衰率であっても、当該有線通信回線において通信可能であることが保証される。したがって、実際の有線通信回線では通信できない虞のある不良品の割合を抑えることができるという効果を奏する。
本発明に係る通信機能診断用接続器では、上記第1減衰回路の減衰率は、上記第1通信装置のドライバの仕様値を満たすドライバの中で最も送信能力の低いドライバが送信可能な信号の信号レベルの最小値である第1最小値と上記第2通信装置のレシーバの仕様値を満たすレシーバの中で最も受信感度が低いレシーバが受信可能な信号の信号レベルの最小値である第2最小値との差を、上記第1最小値で除した値であり、上記第2減衰回路の減衰率は、上記第2通信装置のドライバの仕様値を満たすドライバの中で最も送信能力の低いドライバが送信可能な信号の信号レベルの最小値である第3最小値と上記第1通信装置のレシーバの仕様値を満たすレシーバの中で最も受信感度が低いレシーバが受信可能な信号の信号レベルの最小値である第4最小値との差を、上記第3最小値で除した値であることが好ましい。
上記の構成によれば、第1通信装置のドライバからの送信信号は、第1最小値と第2最小値との差を第1最小値で除した値の減衰率で減衰されて第2通信装置レシーバに到達し、第2通信装置のドライバからの送信信号は、第3最小値と第4最小値との差を第3最小値で除した値の減衰率で減衰されて第1通信装置レシーバに到達する。ここで、上記2つの減衰率はいずれも、ドライバとレシーバとが、どちらも仕様値における最低限の性能を有している場合に、レシーバに到達する信号の信号レベルが、レシーバが受信可能な信号レベルの最小値となる減衰率である。したがって、上記の構成による通信機能診断において通信不能と診断される通信装置の組み合わせでは、ドライバまたはレシーバの少なくとも一方が仕様値を満たしていないこととなる。さらに、ドライバとレシーバとを短絡してループバックさせて診断する従来の構成では、ドライバまたはレシーバの少なくとも一方が仕様値を満たしていないにもかかわらず通信可能と診断される通信装置の組み合わせであっても、上記の構成による通信機能診断において通信不能と診断される場合がある。したがって、ドライバまたはレシーバの少なくとも一方が仕様値を満たしていない通信装置の組み合わせをより高い確率で検出でき、不良品率を抑えることができる。
本発明に係る通信装置は、通信装置のドライバの出力端子とレシーバの入力端子とを接続する第1ループバック回路と、上記通信装置のドライバの出力端子およびレシーバの入力端子と上記第1ループバック回路との接続と、上記ドライバの出力端子と上記通信装置の送信端子との間および上記レシーバの入力端子と上記通信装置の受信端子との間の接続とを切り替える第1切り替え手段とを備え、上記第1ループバック回路は、上記ドライバからの送信信号を所定の減衰率で減衰させる減衰回路を有していることを特徴としている。
上記の構成によれば、第1ループバック回路に減衰回路が設けられているので、ドライバの出力端子とレシーバの入力端子とが第1ループバック回路によって接続されると、ドライバからの送信信号は、減衰回路を経て減衰されてレシーバに到達する。したがって、従来の通信機能診断ではドライバやレシーバに多少の不具合があっても通信不能と診断されない通信装置を、より高い確率で通信不能と診断することができ、実際の有線通信回線では通信できない虞があるか否かを判断できる。また、ドライバの出力端子と通信装置の送信端子との間およびレシーバの入力端子と通信装置の受信端子との間の接続に切り替わると、送信端子および受信端子にコネクタを装着することで、外部と通信可能となる。これらの切り替えは、第1切り替え手段によって行われるであるので、ループバック回路部品等を通信機器に装着する手間を省略でき、手軽に通信機能の診断を実行することができるという効果を奏する。
本発明に係る通信装置では、上記ドライバの出力端子と上記レシーバの入力端子とを接続する第2ループバック回路と、上記ドライバの出力端子および上記レシーバの入力端子と上記第1ループバック回路または上記第2ループバック回路との接続を切り替える第2切り替え手段とをさらに備えていることが好ましい。
通信装置が、ほとんど信号が減衰しない有線通信回線で使用されることが想定される場合には、ドライバの出力端子とレシーバの入力端子とを第1ループバック回路によって接続して診断すると、当該有線通信回線では通信可能な通信装置であっても、通信不能と診断される虞がある。一方、第2切り替え手段によって、ドライバの出力端子およびレシーバの入力端子と第2ループバック回路との接続に切り替えると、第2ループバック回路には減衰回路が設けられていないので、ドライバからの送信信号は減衰することなくレシーバに到達する。したがって、ほとんど信号が減衰しない有線通信回線では使用可能な通信装置を、通信不能と診断してしまうことがない。
本発明に係る通信装置では、上記減衰率は、上記ドライバの仕様値を満たすドライバの中で最も送信能力の低いドライバが送信可能な信号の信号レベルの最小値である第1最小値と上記レシーバの仕様値を満たすレシーバの中で最も受信感度が低いレシーバが受信可能な信号の信号レベルの最小値である第2最小値との差を、上記第1最小値で除した値であることが好ましい。
上記の構成によれば、ドライバの出力端子とレシーバの入力端子とを第1ループバック回路によって接続すると、ドライバからの送信信号は、第1最小値と第2最小値との差を第1最小値で除した値の減衰率で減衰されてレシーバに到達する。ここで、当該減衰率は、ドライバとレシーバとが、どちらも仕様値における最低限の性能を有している場合に、レシーバに到達する信号の信号レベルが、レシーバが受信可能な信号レベルの最小値となる減衰率である。したがって、上記の構成による通信機能診断において通信不能と診断される通信装置では、ドライバまたはレシーバの少なくとも一方が仕様値を満たしていないこととなる。さらに、ドライバとレシーバとを短絡してループバックさせて診断する従来の構成では、ドライバまたはレシーバの少なくとも一方が仕様値を満たしていないにもかかわらず通信可能と診断される通信装置であっても、上記の構成による通信機能診断において通信不能と診断される場合がある。したがって、ドライバおよびレシーバの両方が仕様値を満たしているか否かをより高い確率で判定できる。
本発明に係る通信機能診断方法は、通信装置のドライバの出力端子とレシーバの入力端子とを第1ループバック回路によって接続し、上記ドライバの送信信号を上記レシーバに受信させることにより、当該通信装置の通信機能を診断する通信機能診断方法であって、上記第1ループバック回路において、上記ドライバからの送信信号を所定の減衰率で減衰させることを特徴としている。
実際の有線通信回線では、送信信号が受信側に到達するまでに減衰する場合があるので、レシーバはドライバからの送信信号よりも信号レベルの低い信号を受信できるように、受信感度を高く設定されている。したがって、ドライバとレシーバとを短絡してループバックさせて診断する従来の構成では、ドライバやレシーバに多少の不具合があっても、通信不能と診断されない可能性が高い。一方、上記の構成では、ドライバの出力端子とレシーバの入力端子とを接続する第1ループバック回路において、ドライバからの送信信号は減衰されてレシーバに到達する。したがって、従来の通信機能診断ではドライバやレシーバに多少の不具合があっても通信不能と診断されない通信装置を、より高い確率で通信不能と診断することができる。したがって、実際の有線通信回線では通信できない虞のある不良品の割合を抑えることができるという効果を奏する。
本発明に係る通信機能診断方法では、通常の通信のために上記通信装置の送信端子と受信端子とにそれぞれ接続されていた上記ドライバの出力端子と上記レシーバの入力端子とを通信機能の診断時に上記第1ループバック回路に接続することが好ましい。
上記の構成によれば、通信時には、ドライバの出力端子とレシーバの入力端子とが、それぞれ通信装置の送信端子と受信端子とに接続されるので、送信端子および受信端子にコネクタを装着することで、外部と通信可能となる。一方、通信機能の診断時には、ドライバの出力端子とレシーバの入力端子とが、第1ループバック回路に接続され、ドライバからの送信信号は減衰されてレシーバに到達する。したがって、従来の通信機能診断ではドライバやレシーバに多少の不具合があっても通信不能と診断されない通信装置を、より高い確率で通信不能と診断することができ、実際の有線通信回線では通信できない虞があるか否かを判断できる。
本発明に係る通信機能診断方法では、通信機能の診断時に、上記ドライバの出力端子と上記レシーバの入力端子とを、上記第1ループバック回路によって接続するか、上記ドライバの出力端子と上記レシーバの入力端子とを短絡する第2ループバック回路によって接続するかを切り替えることが好ましい。
通信装置が、ほとんど信号が減衰しない有線通信回線で使用されることが想定される場合には、ドライバの出力端子とレシーバの入力端子とを上記第1ループバック回路によって接続すると、当該有線通信回線では通信可能な通信装置であっても、通信不能と診断される虞がある。一方、ドライバの出力端子と上記レシーバの入力端子とを第2ループバック回路によって短絡することもでき、この場合、ドライバからの送信信号は減衰することなくレシーバに到達する。したがって、ほとんど信号が減衰しない有線通信回線では使用可能な通信装置を、通信不能と診断してしまうことがない。
本発明に係る通信機能診断方法では、上記減衰率は、上記ドライバの仕様値を満たすドライバの中で最も送信能力の低いドライバが送信可能な信号の信号レベルの最小値である第1最小値と上記レシーバの仕様値を満たすレシーバの中で最も受信感度が低いレシーバが受信可能な信号の信号レベルの最小値である第2最小値との差を、上記第1最小値で除した値であることが好ましい。
上記の構成によれば、ドライバからの送信信号は、第1最小値と第2最小値との差を第1最小値で除した値の減衰率で減衰されてレシーバに到達する。ここで、当該減衰率は、ドライバとレシーバとが、どちらも仕様値における最低限の性能を有している場合に、レシーバに到達する信号の信号レベルが、レシーバが受信可能な信号レベルの最小値となる減衰率である。したがって、上記の構成による通信機能診断において通信不能と診断される通信装置では、ドライバまたはレシーバの少なくとも一方が仕様値を満たしていないこととなる。さらに、ドライバとレシーバとを短絡してループバックさせて診断する従来の構成では、ドライバまたはレシーバの少なくとも一方が仕様値を満たしていないにもかかわらず通信可能と診断される通信装置であっても、上記の構成による通信機能診断において通信不能と診断される場合がある。したがって、ドライバまたはレシーバの少なくとも一方が仕様値を満たしていない通信装置をより高い確率で検出でき、不良品率を抑えることができる。
本発明に係る通信機能診断方法は、第1通信装置のドライバの出力端子と第2通信装置のレシーバの入力端子とを第1回路によって接続し、上記第2通信装置のドライバの出力端子と上記第1通信装置のレシーバの入力端子とを第2回路によって接続し、第1通信装置と第2通信装置との通信によって両レシーバが接続先の両ドライバからの送信信号を受信させることにより、上記第1装置および上記第2通信装置の通信機能を診断する通信機能診断方法であって、上記第1回路において、上記第1通信装置のドライバからの送信信号を所定の減衰率で減衰させ、上記第2回路において、上記第2通信装置のドライバからの送信信号を所定の減衰率で減衰させることを特徴としている。
上記の構成によれば、第1回路において、第1通信装置のドライバからの送信信号は、減衰して第2通信装置のレシーバに到達し、第2回路において、第2通信装置のドライバからの送信信号は、減衰して第1通信装置のレシーバに到達する。上記の構成による通信機能診断方法において通信可能と診断される第1通信装置および第2通信装置の組み合わせは、実際に使用される有線通信回線が通信機能診断における減衰率が第1回路および第2回路における減衰率であっても、当該有線通信回線において通信可能であることが保証される。したがって、実際の有線通信回線では通信できない虞のある不良品の割合を抑えることができるという効果を奏する。
本発明に係る通信機能診断方法では、上記第1減衰回路の減衰率は、上記第1通信装置のドライバの仕様値を満たすドライバの中で最も送信能力の低いドライバが送信可能な信号の信号レベルの最小値である第1最小値と上記第2通信装置のレシーバの仕様値を満たすレシーバの中で最も受信感度が低いレシーバが受信可能な信号の信号レベルの最小値である第2最小値との差を、上記第1最小値で除した値であり、上記第2減衰回路の減衰率は、上記第2通信装置のドライバの仕様値を満たすドライバの中で最も送信能力の低いドライバが送信可能な信号の信号レベルの最小値である第3最小値と上記第1通信装置のレシーバの仕様値を満たすレシーバの中で最も受信感度が低いレシーバが受信可能な信号の信号レベルの最小値である第4最小値との差を、上記第3最小値で除した値であることが好ましい。
上記の構成によれば、第1通信装置のドライバからの送信信号は、第1最小値と第2最小値との差を第1最小値で除した値の減衰率で減衰されて第2通信装置レシーバに到達し、第2通信装置のドライバからの送信信号は、第3最小値と第4最小値との差を第3最小値で除した値の減衰率で減衰されて第1通信装置レシーバに到達する。ここで、上記2つの減衰率はいずれも、ドライバとレシーバとが、どちらも仕様値における最低限の性能を有している場合に、レシーバに到達する信号の信号レベルが、レシーバが受信可能な信号レベルの最小値となる減衰率である。したがって、上記の構成による通信機能診断において通信不能と診断される通信装置の組み合わせでは、ドライバまたはレシーバの少なくとも一方が仕様値を満たしていないこととなる。さらに、ドライバとレシーバとを短絡してループバックさせて診断する従来の構成では、ドライバまたはレシーバの少なくとも一方が仕様値を満たしていないにもかかわらず通信可能と診断される通信装置の組み合わせであっても、上記の構成による通信機能診断において通信不能と診断される場合がある。したがって、ドライバまたはレシーバの少なくとも一方が仕様値を満たしていない通信装置の組み合わせをより高い確率で検出でき、不良品率を抑えることができる。
本発明に係るループバック回路部品は、以上のように、上記ループバック回路に、上記ドライバからの送信信号を所定の減衰率で減衰させる減衰回路を備えているので、実際の有線通信回線では通信できない虞のある不良品の割合を抑えることができるという効果を奏する。
本発明に係る通信機能診断用接続器は、以上のように、上記第1回路に、上記第1通信装置のドライバからの送信信号を所定の減衰率で減衰させる第1減衰回路を備え、上記第2回路に、上記第2通信装置のドライバからの送信信号を所定の減衰率で減衰させる第2減衰回路を備えているので、実際の有線通信回線では通信できない虞のある不良品の割合を抑えることができるという効果を奏する。
本発明に係る通信装置は、以上のように、通信装置のドライバの出力端子とレシーバの入力端子とを接続する第1ループバック回路と、上記通信装置のドライバの出力端子およびレシーバの入力端子と上記第1ループバック回路との接続と、上記ドライバの出力端子と上記通信装置の送信端子との間および上記レシーバの入力端子と上記通信装置の受信端子との間の接続とを切り替える第1切り替え手段とを備え、上記第1ループバック回路は、上記ドライバからの送信信号を所定の減衰率で減衰させる減衰回路を有しているので、ループバック回路部品等を通信機器に装着する手間を省略でき、手軽に通信機能の診断を実行することができるという効果を奏する。
本発明に係る通信機能診断方法は、以上のように、上記第1ループバック回路において、上記ドライバからの送信信号を所定の減衰率で減衰させるので、実際の有線通信回線では通信できない虞のある不良品の割合を抑えることができるという効果を奏する。
本発明に係る通信機能診断方法は、以上のように、上記第1回路において、上記第1通信装置のドライバからの送信信号を所定の減衰率で減衰させ、上記第2回路において、上記第2通信装置のドライバからの送信信号を所定の減衰率で減衰させるので、実際の有線通信回線では通信できない虞のある不良品の割合を抑えることができるという効果を奏する。
〔実施の形態1〕
本発明の一実施形態について図1ないし図3に基づいて説明すると以下の通りである。
図1は、本実施形態に係る通信装置1およびループバック回路部品6を示している。通信装置1は、通信機能の診断対象であり、通信機能に関する要部のみを図示しながら説明する。通信装置1は、CPU2、インターフェース部3およびコネクタ4を備えている。CPU2は、インターフェース部3に内部バスを介して接続されており、外部通信機能を有した制御装置との通信に必要な送信信号等の生成などの処理を行う。インターフェース部3は、RS232C規格のインターフェースからなり、ドライバ3aおよびレシーバ3b等から構成されている。コネクタ4は、ピン4aおよびピン4bを有している。ピン4aはドライバ3aに端子を介して接続され、ピン4bはレシーバ3bに端子を介して接続されている。
なお、RS232C規格のインターフェースのコネクタは、9本または25本のピンを備えているが、図1では、簡単のため、2本のピンのみ図示している。例えば、ピン4aのピン番号は「2」であり、ピン4bのピン番号は「3」である。
通信装置1の通信機能を診断する場合、ループバック回路部品6が通信装置1に接続される。ループバック回路部品6は、コネクタ6aおよびATT(アッテネータ)6bを備えており、コネクタ6aがコネクタ4に装着される。コネクタ6aは、ピン61aおよびピン61bを有している。さらに、ピン61aとピン61bとは、ループバック回路62によって接続され、ループバック回路62は、ATT6bを有している。
ATT6bは、減衰器とも呼ばれ、ATT6bを通過する信号を所定の減衰率で減衰させる。ATT6bの回路構成および減衰率についての詳細は、後述する。
なお、コネクタ6aは、コネクタ4とピンの本数が同じであり、図1では、簡単のため2本のピンのみ図示し、他のピンは省略している。
コネクタ6aがコネクタ4に装着されると、ドライバ3aからの送信信号は、ATT6bを通ってレシーバ3bに到達する。送信信号はATT6bを通過するときに減衰するので、レシーバ3bに到達する信号の信号レベルは、ドライバ3aからの送信信号の信号レベルよりも低くなる。
ここで、ループバック回路部品6にATT6bを設けた理由について説明する。
前述のように、実際の有線通信回線では、通信回線の状態や外部からのノイズの影響などにより、通信装置からの送信信号が、相手方の通信装置に到達するまでに減衰することがある。そのため、通信装置では、ドライバからの送信信号よりも信号レベルの低い信号を受信できるように、レシーバの受信感度の仕様値をあらかじめ高めに設定している。
例えば、通信装置1では、ドライバ3aおよびレシーバ3bの仕様値として、ドライバ3aが、5V以上の信号レベル(電圧振幅)の信号を送信可能であるように設定され、レシーバ3bが、2.4V以上の信号であれば受信可能であるように設定されている。すなわち、ドライバ3aおよびレシーバ3bが仕様値を満たしているならば、通信装置1間で通信する場合、送信信号の信号レベルの仕様値における最小値である5Vの信号レベルの信号がドライバ3aから送信され、有線通信回線を経て、信号レベルが2.4Vまで減衰してレシーバ3bに到達したとしても、レシーバ3bは受信可能である。したがって、ドライバ3aおよびレシーバ3bが仕様値を満たしているならば、信号減衰率が最大で(5−2.4)/5=0.52である有線通信回線の環境まで使用可能である。
そこで、本実施形態では、ドライバ3aおよびレシーバ3bの仕様値が上記のように設定されている場合に、ATT6bの減衰率を0.52と設定する。これにより、本実施形態に係る通信機能診断方法によって、通信不能と診断された通信装置1では、ドライバ3aまたはレシーバ3bの少なくとも一方が、仕様値を満たしていないこととなる。
さらに、本実施形態では、ドライバ3aからの送信信号の信号レベルの仕様値における最小値をVtmin、仕様値を満たすレシーバ3bの中で最も受信感度が低いレシーバ3bが受信可能な信号の信号レベルの最小値をVrminとすると、ATT6bの減衰率αは、
α=(Vtmin−Vrmin)/Vtmin
の式によって設定される。
例えば、通信装置1のドライバ3aに不具合があって、ドライバ3aからの送信信号のレベルが仕様値を満たさない3Vになっていたとする。その場合に、通信装置1を、信号減衰率0.52の有線通信回路に使用すると、ドライバ3aからの送信信号は、3×(1−0.52)=1.44Vに減衰して、他方の通信装置1のレシーバ3bに到達することとなる。しかし、通信装置1のレシーバ3bが仕様値として保障されている受信可能な信号の信号レベルは2.4V以上であるため、レシーバ3bが減衰した信号を受信できるとは限らない。したがって、レシーバ3bが、信号レベル1.44V以下の信号も受信できるほど受信感度が高い場合を除いて、通信装置1は通信不能と診断される。
また、通信装置1のレシーバ3bに不具合があって、レシーバ3bの受信可能な信号の信号レベルが3V以上になっていたとする。その場合に、通信装置1を、信号減衰率0.52の有線通信回路に使用すると、送信信号は、3÷0.48=6.25V以上の信号レベルが必要となる。しかし、通信装置1のドライバ3aの送信信号の信号レベルの最低保証値は5Vであるので、レシーバ3bが減衰した送信信号を受信できるとは限らない。したがって、ドライバ3aが、信号レベル6.25V以上の信号を送信できる場合を除いて、通信装置1は通信不能と診断される。
これに対し、図10に示す従来の通信機能診断方法では、ドライバ103aとレシーバ103bとが短絡され、ドライバ103aからの送信信号は減衰することなくレシーバ103bに到達する。したがって、ドライバ103aおよびレシーバ103bの仕様値が、ドライバ3aおよびレシーバ3bの仕様値とそれぞれ同一であるとすると、ドライバ103aに不具合があり、ドライバ103aからの送信信号の信号レベルが仕様値を満たさない3Vになっていても、レシーバ103bに到達する信号の信号レベルも3Vであるため、レシーバ103bは到達する信号を受信することができる。また、通信装置101のレシーバ103bに不具合があって、レシーバ103bの受信可能な信号の信号レベルが仕様値を満たさない3V以上になっていたとする。ここで、ドライバ103aから仕様値の範囲内である信号レベル5Vの信号が送信された場合、送信信号は信号レベル5Vのままレシーバ103bに到達するので、レシーバ103bは信号を受信することができる。
このように、従来の通信機能診断方法では、ドライバ103aまたはレシーバ103bに不具合があるにもかかわらず、通信可能と診断されてしまう虞がある。すなわち、従来の通信機能診断方法では、ドライバ3aからの送信信号の信号レベルが極端に下がっているか、または、レシーバ3bの受信感度が相当程度下がっていない限り、通信装置101は通信不能と診断されない。
一方、本実施形態では、ATT6bを設け、通信装置1のドライバ3aおよびレシーバ3bの仕様値が上記のように設定されている場合、ATT6bの減衰率を、仕様値として保証されている0.52と設定している。したがって、ドライバ3aおよびレシーバ3bの両方が仕様値を満たしている通信装置1は、本実施形態に係る通信機能診断方法によって通信不能と診断されることはない。さらに、ドライバ3aおよびレシーバ3bの少なくとも一方が仕様値を満たさないにもかかわらず、従来の通信機能診断方法によっては通信不能と診断されない通信装置であっても、本実施形態に係る通信機能診断方法によって通信不能と診断される場合がある。このため、従来の通信機能診断方法に比べ、ドライバ3aおよびレシーバ3bの少なくとも一方が仕様値を満たさない通信装置をより高い確率で検出でき、不良品率を抑えることができる。
また、ATT6bの減衰率を0.52より高く設定してもよい。この場合、ドライバ3aおよびレシーバ3bの両方が仕様値を満たしている場合であっても、通信装置1を通信不能と診断する場合がある。しかし、ATT6bの減衰率を0.52に設定した場合よりも、ドライバ3aおよびレシーバ3bの少なくとも一方が仕様値を満たしていない通信装置1を、さらに高い確率で検出できる。
なお、ATT6bの減衰率は、通信装置1の仕様値の他、通信装置1の通常想定される使用環境などを考慮することで、様々に設定可能である。例えば、通信装置1の通常の使用環境で想定される信号減衰率の範囲における最大値を、ATT6bの減衰率に設定してもよい。また、通信装置1がノイズの影響を受けやすい環境下で使用されることが多い場合は、ATT6bの減衰率をより高めに設定してもよい。
続いて、ATT6bの減衰率の設定方法について説明する。
図2は、ATT6bの回路構成の一例を示している。ATT6bは、抵抗R1、抵抗R2および抵抗R3を有しているπ型アッテネータである。ピン61aは、抵抗R1の一端および抵抗R3の一端に接続され、抵抗R3の他端は接地されている。ピン61bは、抵抗R1の他端および抵抗R2の一端に接続され、抵抗R2の他端は接地されている。ここで、抵抗R1、抵抗R2、抵抗R3の抵抗値を、それぞれVR1、VR2、VR3とし、ピン61aとピン61bとの間のインピーダンスをRLとして、ATT6bの減衰率をαと設定する場合、
VR1=(RL(α−1))/2α
VR2=VR3=(RL(α+1))/(α―1)
の2式を満たすように、抵抗値VR1・VR2・VR3を調整すればよい。
このように、抵抗R1〜R3の抵抗値を調整することによりATT6bの減衰率を調整できるので、ATT6bを備えるループバック回路部品6を、複数種類の通信装置の通信機能診断に使用することができる。
なお、抵抗R1〜R3は、いずれも可変抵抗器であるが、減衰率を変える必要がない場合は、固定抵抗器であっても良い。また、図2では、ATT6bがπ型アッテネータの場合について説明したが、これに限るものではなく、T型アッテネータやブリッジT型アッテネータ等であってもよい。
図1では、RS232C規格のインターフェース部3を有する通信装置1の通信機能診断方法について説明した。以下では、RS422/485規格のインターフェースの通信機能の診断について説明する。
RS232C規格のインターフェースでは、ドライバおよびレシーバはともに1つであったので、ループバック回路部品6には、ATT6bを備えるループバックが1つ設けられていた。それに対し、RS422/485規格のインターフェースでは、ドライバおよびレシーバはともに2つとなるので、ループバック回路部品には、ATTを備えるループバックが2本となる点で異なっている。
以下、図3に基づいて、RS422規格またはRS485規格のインターフェースを有する通信装置11の通信機能診断方法について説明する。
図3に示すように、通信装置11は、CPU12、インターフェース部13およびコネクタ14を備えている。CPU12は、インターフェース部13に接続されており、送信信号の生成などの処理を行う。インターフェース部13は、RS422規格のインターフェースからなり、ドライバ13aおよびレシーバ13bを有している。コネクタ14は、ピン14a、ピン14b、ピン14cおよびピン14dを有している。ピン14aはドライバ3aに接続され、ピン4bはドライバ3aに接続され、ピン14cはレシーバ13bに接続され、ピン14dはレシーバ13bに接続されている。
なお、RS422規格のインターフェースのコネクタは、9本または25本のピンを備えているが、図3では、簡単のため、4本のピンのみ図示している。
通信装置11の通信機能を診断する場合、ループバック回路部品16が通信装置11に接続される。ループバック回路部品16は、コネクタ161、ATT162aおよびATT162bを有しており、コネクタ161がコネクタ14に装着される。ATT162aおよびATT162bは、図1に示すATT6bと同様、ATT162aおよびATT162bを通過する信号を所定の減衰率で減衰させる。コネクタ161は、ピン161a、ピン161b、ピン161cおよびピン161dを有している。ピン161aとピン161cとが、ループバック回路163aによって接続され、ループバック回路163aにATT162aが設けられている。ピン161bとピン161dとが、ループバック回路163bによって接続され、ループバック回路163bにATT162bが設けられている。
なお、コネクタ161は、コネクタ14とピンの本数が同じであり、図3では、簡単のため4本のピンのみ図示し、他のピンは省略している。
コネクタ161がコネクタ14に装着されると、ドライバ13aからの送信信号の一方は、ATT162aを通ってレシーバ13bに到達する。ドライバ13aからの送信信号の他方は、ATT162bを通ってレシーバ13bに到達する。いずれの送信信号もATT162aまたはATT162bを通過するときに減衰するので、レシーバ13bに到達する信号の信号レベルは、ドライバ13aから送信される信号の信号レベルよりも低くなる。
ATT162aおよびATT162bの構成は、図1に示すATT6bと略同一である。ATT162aおよびATT162bの減衰率も、図1に示すATT6bの減衰率の設定と同様の基準で設定される。すなわち、通信装置11の通常の使用環境における減衰率に合わせて、ATT162aおよびATT162bの減衰率を設定してもよい。
また、例えば、ドライバ13aが、5V以上の信号レベルの信号を送信可能であり、レシーバ13bが、2.4V以上の信号レベルの信号を受信可能であるように、仕様値として設定されている場合、ATT162aおよびATT162bの減衰率を、(5−2.4)/5=0.52と設定してもよい。これにより、ドライバ13aまたはレシーバ13bの少なくとも一方が仕様値を満たさない通信装置11を、従来の構成よりも高い確率で通信不能と診断することができる。
〔実施の形態2〕
本発明の他の実施形態について図4ないし図7に基づいて説明すると以下の通りである。
図1および図3に示す実施の形態1の構成では、通信機能の診断の際、ループバック回路部品6またはループバック回路部品16を、コネクタ4またはコネクタ14に装着する必要がある。例えば、頻繁に通信機能の良否を確認したい場合などは、ループバック回路部品6・16の有するループバック機能を通信装置に内蔵させて、機能モードとして通常の通信モードと自己診断モードとを設け、それらを切替可能としてもよい。
図4は、通信装置21を示している。通信装置21は、CPU22、インターフェース部23、コネクタ24、セレクタ25およびATT26を備えている。CPU22は、インターフェース部23に内部バスを介して接続されており、送信信号の生成などの処理を行う。インターフェース部23は、RS232C規格のインターフェースからなり、ドライバ23aおよびレシーバ23bを有している。コネクタ24は、ピン24aおよびピン24bを有している。なお、CPU22、インターフェース部23およびコネクタ24の構成は、図1に示す通信装置1のCPU2、インターフェース部3およびコネクタ4とそれぞれ略同一である。
セレクタ25は、スイッチ251およびスイッチ252を有している。スイッチ251は、ノード251a、ノード251bおよびノード251cを有しており、スイッチ252は、ノード252a、ノード252bおよびノード252cを有している。ノード251aはドライバ23aと接続されており、ノード252aはレシーバ23bと接続されている。ノード251bはピン24aと接続されており、ノード252bはピン24bと接続されている。ノード251cは、ATT26の一端に接続されており、ATT26の他端は、ノード252cに接続されている。
スイッチ251では、ノード251aとノード251bとを接続するか、またはノード251aとノード251cとを接続するかのいずれかの切り替えが可能となっている。スイッチ252では、ノード252aとノード252bとを接続するか、またはノード252aとノード252cとを接続するかの切り替えが可能となっている。
ここで、スイッチ251およびスイッチ252の切り替えは連動しており、スイッチ251において、ノード251aとノード251bとが接続されている場合、スイッチ252において、ノード252aとノード252bとが接続される。また、スイッチ251において、ノード251aとノード251cとが接続されている場合、スイッチ252において、ノード252aとノード252cとが接続される。
図4は、通信機能の自己診断モード(第1自己診断モードとする)の状態を示しており、スイッチ251において、ノード251aとノード251cとが接続され、スイッチ252において、ノード252aとノード252cとが接続されている。自己診断モードでは、ドライバ23aからの送信信号は、ATT26を経て減衰され、レシーバ23bに到達する。
ここで、ATT26の減衰率は、図1に示すATT6bの減衰率の設定と同様の基準で設定される。例えば、通信装置21の通常の使用環境における減衰率に合わせて、ATT26の減衰率を設定してもよい。これにより、自己診断モードでは、実際の有線通信回線では通信不能となる虞がある通信装置21を、従来の構成よりも高い確率で通信不能と診断することができる。また、通信装置21を実際の有線通信回線で使用する前に自己診断モードによって通信機能の診断を行えば、通信装置21が実際の有線通信回線で使用できない虞があるか否かを、判断することができる。
また、例えば、ドライバ23aが、少なくとも5V以上の信号レベルの信号を送信可能であり、レシーバ23bが、少なくとも2.4V以上の信号レベルの信号を受信可能であるように、仕様値として設定されている場合、ATT162a・162bの減衰率を、(5−2.4)/5=0.52と設定してもよい。。これにより、ドライバ23aまたはレシーバ23bの少なくとも一方が仕様値を満たさない通信装置21を、従来の構成よりも高い確率で通信不能と診断することができる。
ここで、自己診断モードから通常の通信モードに切り替える場合、スイッチ251およびスイッチ252を切り替えて、スイッチ251において、ノード251aとノード251bとが接続され、スイッチ252において、ノード252aとノード252bとが接続されている状態に切り替える。通信モードでは、ドライバ23aとピン24aとが接続され、レシーバ23bとピン24bとが接続されるので、コネクタ24にケーブルのコネクタを装着することにより、外部と通信可能な状態となる。
このように、スイッチ251およびスイッチ252を切り替えるだけで、自己診断モードと通常の通信モードとを切り替えることができるので、図1および図3の構成のように、ループバック回路部品を装着することなく、手軽に通信機能の診断を行うことができる。
ここで、各スイッチ251・252は、ジャンパピン等により切り替えてもよいし、CPU22からの切替信号により選択的に切り替えてもよい。このことにより、通信路等のの異常により、通信の不能をCPU22が検出した場合、自動で自己診断モードに切り替えることにより、通信装置31の異常なのか通信路の異常なのかを判別可能にすることが容易となる。
さらに、自己診断モードにおいて、第1自己診断モードの他に、ドライバとレシーバとを短絡させる診断モード(第2自己診断モードとする)を追加し、それらを切り替え可能としてもよい。
図5は、通信装置31を示している。通信装置31は、図4に示す通信装置21において、さらにスイッチ32およびノード34を備えた構成であり、通信装置21におけるものと同一の部材には同一の部材番号を付して説明を省略する。
スイッチ32は、ノード251cとATT26およびノード252cとの間に設けられており、ノード32a、ノード32bおよびノード32cを有している。ノード32aはノード251cと接続されており、ノード32bはATT26の一端に接続されている。また、ノード34が、ATT26の他端とノード252cとの間に設けられており、ノード32cは、ノード34に接続されている。
スイッチ32では、ノード32aとノード32bとを接続するか、またはノード32aとノード32cとを接続するかのいずれかの切り替えが可能となっている。ここで、スイッチ251において、ノード251aとノード251cとを接続し、スイッチ252において、ノード252aとノード252cとを接続した状態において、ノード32aとノード32bとが接続されている場合は、第1自己診断モードとなる。第1自己診断モードでは、ドライバ23aからの送信信号は、ATT26を経て減衰し、レシーバ23bに到達する。
一方、スイッチ32において、ノード32aとノード32cとが接続されると、第2自己診断モードに切り替わる。第2自己診断モードでは、ドライバ23aからの送信信号は、減衰することなくレシーバ23bに到達する。
例えば、通信装置が、ほとんど信号が減衰しない環境で使用される場合に、第1自己診断モードによって通信機能の診断を行うと、当該環境下で使用可能である通信装置に対しても、通信不能と診断してしまう虞がある。一方、通信装置31が、ほとんど信号が減衰しない環境で使用されることが予定されている場合に、第2自己診断モードによる通信機能の診断を実行すれば、ほとんど信号が減衰しない環境下で使用可能な通信装置31が通信不能と診断されることがない。
なお、通信装置21・31のインターフェース部23はRS232C規格のインターフェースであった。図6および図7では、RS422/485規格のインターフェース部43を有する通信装置41・51における通信機能診断について説明する。
図6は、通信装置41を示している。通信装置41は、CPU42、インターフェース部43、コネクタ44、セレクタ45および2つのATT46a・46bを備えている。CPU42は、インターフェース部43に接続されており、送信信号の生成などの処理を行う。インターフェース部43は、RS422またはRS485規格のインターフェースからなり、ドライバ43aおよびレシーバ43bを有している。コネクタ24は、ピン24a、ピン24b、ピン24cおよびピン24dを有している。なお、CPU42、インターフェース部43およびコネクタ44の構成は、図3に示す通信装置11のCPU12、インターフェース部13およびコネクタ14とそれぞれ略同一である。
セレクタ45は、スイッチ451、スイッチ452、スイッチ453およびスイッチ454を有している。スイッチ451は、ノード451a、ノード451bおよびノード451cを有しており、スイッチ452は、ノード452a、ノード452bおよびノード452cを有しており、スイッチ453は、ノード453a、ノード453bおよびノード453cを有しており、スイッチ454は、ノード454a、ノード454bおよびノード454cを有している。
ノード451aおよびノード452aは、ドライバ43aと接続されており、ノード453aおよびノード454aは、レシーバ43bと接続されている。ノード451bはピン44aと接続されており、ノード452bはピン44bと接続されており、ノード453bはピン44cと接続されており、ノード454bはピン44dと接続されている。
ノード451cはATT46aの一端に接続されており、ATT46aの他端はノード453cに接続されている。ノード452cはATT46bの一端に接続されており、ATT46bの他端はノード454cに接続されている。
スイッチ451では、ノード451aとノード451bとを接続するか、またはノード451aとノード451cとを接続するかのいずれかの切り替えが可能となっている。スイッチ452では、ノード452aとノード452bとを接続するか、またはノード452aとノード452cとを接続するかのいずれかの切り替えが可能となっている。スイッチ453では、ノード453aとノード453bとを接続するか、またはノード453aとノード453cとを接続するかのいずれかの切り替えが可能となっている。スイッチ454では、ノード454aとノード454bとを接続するか、またはノード454aとノード454cとを接続するかのいずれかの切り替えが可能となっている。
ここで、スイッチ451・スイッチ453における切り替え、およびスイッチ452・スイッチ454における切り替えが連動している。すなわち、スイッチ451において、ノード451aとノード451bとが接続されている場合、スイッチ453において、ノード453aとノード453bとが接続され、スイッチ451において、ノード451aとノード451cとが接続されている場合、スイッチ453において、ノード453aとノード453cとが接続される。また、スイッチ452において、ノード452aとノード452bとが接続されている場合、スイッチ454において、ノード454aとノード454bとが接続され、スイッチ452において、ノード452aとノード452cとが接続されている場合、スイッチ454において、ノード454aとノード454cとが接続される。
図6は、通信機能の自己診断モード(第1自己診断モード)の状態を示しており、スイッチ451において、ノード451aとノード451cとが接続され、スイッチ453において、ノード453aとノード453cとが接続されている。また、スイッチ452において、ノード452aとノード452cとが接続され、スイッチ454において、ノード454aとノード454cとが接続されている。自己診断モードでは、ドライバ43aからの送信信号の一方は、ATT46aを経て減衰され、レシーバ43bの一方に到達し、ドライバ43aからの送信信号の他方は、ATT46bを経て減衰され、レシーバ43bの他方に到達する。
ここで、ATT46a・46bの減衰率は、図1に示すATT6bの減衰率の設定と同様の基準で設定される。例えば、通信装置21の通常の使用環境における減衰率に合わせて、ATT26の減衰率を設定してもよい。これにより、自己診断モードでは、実際の有線通信回線では通信不能となる虞がある通信装置41を、従来の構成よりも高い確率で通信不能と診断することができる。また、通信装置41を実際の有線通信回線で使用する前に自己診断モードによって通信機能の診断を行えば、通信装置41が実際の有線通信回線で使用できない虞があるか否かを、判断することができる。
また、例えば、ドライバ43aが、少なくとも5V以上の信号レベルの信号を送信可能であり、レシーバ43bが、少なくとも2.4V以上の信号レベルの信号を受信可能であるように、仕様値として設定されている場合、ATT46a・46bの減衰率を、(5−2.4)/5=0.52と設定してもよい。。これにより、ドライバ43aまたはレシーバ43bの少なくとも一方が仕様値を満たさない通信装置41を、従来の構成よりも高い確率で通信不能と診断することができる。
ここで、自己診断モードから通常の通信モードに切り替える場合、スイッチ451〜スイッチ454を切り替える。すなわち、スイッチ451において、ノード451aとノード451bとが接続され、スイッチ452において、ノード452aとノード452bとが接続され、スイッチ453において、ノード453aとノード453bとが接続され、スイッチ454において、ノード454aとノード452bとが接続されている状態に切り替える。通信モードでは、ドライバ43aとピン44a・44bとが接続され、レシーバ43bとピン44c・44dとが接続されるので、コネクタ44にケーブルのコネクタを装着することにより、外部と通信可能な状態となる。
このように、スイッチ451〜スイッチ454を切り替えるだけで、自己診断モードと通常の通信モードとを切り替えることができるので、図1および図3の構成のように、ループバック回路部品を装着することなく、手軽に通信機能の診断を行うことができる。
さらに、自己診断モードにおいて、第1自己診断モードの他に、ドライバとレシーバとを短絡させる短絡ループバックによる自己診断モード(第2自己診断モード)を追加し、それらを切り替え可能としてもよい。
図7は、通信装置51を示している。通信装置51は、図6に示す通信装置41に、さらにスイッチ52、スイッチ53、ノード56およびノード57を備えた構成であり、通信装置41におけるものと同一の部材には同一の部材番号を付して説明を省略する。
スイッチ52は、ノード52a、ノード52bおよびノード52cを有しており、スイッチ53は、ノード53a、ノード53bおよびノード53cを有している。ノード52aはノード451cと接続されており、ノード52bはATT46aの一端に接続されている。また、ノード56が、ATT46aの他端とノード453cとの間に設けられており、ノード52cは、ノード56に接続されている。ノード53aはノード452cと接続されており、ノード53bはATT46bの一端に接続されている。また、ノード57が、ATT46bの他端とノード454cとの間に設けられており、ノード53cは、ノード57に接続されている。
スイッチ52では、ノード52aとノード52bとを接続するか、またはノード52aとノード52cとを接続するかのいずれかの切り替えが可能となっている。ここで、スイッチ451において、ノード451aとノード451cとを接続し、スイッチ453において、ノード453aとノード453cとを接続した状態、すなわち、自己診断モードの状態において、ノード52aとノード52bとが接続されている場合は、図6に示す通信装置41における自己診断モードと同様、ドライバ43aからの送信信号は、ATT46aを経て減衰し、レシーバ43bに到達する。
同様に、スイッチ53では、ノード53aとノード53bとを接続するか、またはノード53aとノード53cとを接続するかのいずれかの切り替えが可能となっている。ここで、スイッチ452において、ノード452aとノード452cとを接続し、スイッチ454において、ノード454aとノード454cとを接続した状態、すなわち、自己診断モードの状態において、ノード53aとノード53bとが接続されている場合は、図6に示す通信装置41における自己診断モードと同様、ドライバ43aからの送信信号は、ATT26bを経て減衰し、レシーバ43bに到達する。
一方、スイッチ52において、ノード52aとノード52cとが接続される状態に切り替えると、ドライバ43aからの送信信号は、減衰することなくレシーバ43bに到達する。同様に、スイッチ53において、ノード53aとノード53cとが接続されて状態に切り替えた場合も、ドライバ43aからの送信信号は、減衰することなくレシーバ43bに到達する。
これにより、通信装置51が、ほとんど信号が減衰しない環境で使用されることが予定されている場合に、第2自己診断モードによる通信機能の診断を実行すれば、ほとんど信号が減衰しない環境下で使用可能な通信装置51が通信不能と診断されることがない。
なお、図4〜図7において、各スイッチ251・252・32・451〜454・52・53は、手動による切替スイッチであってもよいし、CPU22・42からの制御信号によって連動して切り替わる半導体スイッチであってもよい。
〔実施の形態3〕
本発明のさらに他の実施形態について図8および図9に基づいて説明すると以下の通りである。
ここで、ドライバやレシーバの性能は、同じ機種であってもバラツキがあるため、ある程度の幅をもって仕様値が定められている。実施の形態1および2における通信機能診断方法は、ドライバからの送信信号をATTによって減衰させて自機器のレシーバにループバックさせている。当該診断方法では、ドライバに不具合があって、ドライバからの送信信号の信号レベルが、仕様値の最小値より多少低い場合であっても、自機器のレシーバの受信感度が高く、仕様値を満たすレシーバの中で最も受信感度が低いレシーバが受信可能な信号よりも大幅に低い信号レベルの信号を受信可能であれば、レシーバはATTによって減衰された信号を受信できてしまい、通信可能と診断される場合がある。
しかしながら、通常の使用環境では、ドライバからの送信信号は、他の通信装置のレシーバに送られ、自機器のレシーバに送られることはない。そのため、上記のように実施の形態1および2における通信機能診断方法において、ドライバに不具合があるにもかかわらず通信可能と診断された通信装置を他機器と通信させた場合、他機器のレシーバの感度が自機器のレシーバの感度より低い場合は、当該他機器のレシーバに受信されない虞がある。このため、通信装置が使用可能な有線通信回線の信号減衰率の最大値を特定できない。
ここで、シーケンサーと制御用表示装置とのセットのように、あらかじめ互いに通信するように決定されている通信装置の組み合わせについて通信機能の診断を行う場合は、実際の使用環境においてドライバからの送信信号を受信するレシーバは特定されている。本実施形態では、2台の通信装置の通信機能を診断する構成について説明する。
図8は、本実施形態に係る通信機能診断方法の概略を示している。通信装置61および通信装置71は、通信機能の診断対象である。通信装置61は、CPU62、インターフェース部63およびコネクタ64を備えている。CPU62はインターフェース部63に接続されており、送信信号の生成などの処理を行う。インターフェース部63は、RS232C規格であり、ドライバ63aおよびレシーバ63bを有している。コネクタ64は、ピン64aおよびピン64bを有している。ピン64aはドライバ63aと接続され、ピン64bはレシーバ63bと接続されている。
通信装置71は、CPU72、インターフェース部73およびコネクタ74を備えている。CPU72はインターフェース部73に接続されており、送信信号の生成などの処理を行う。インターフェース部73は、RS232C規格であり、ドライバ73aおよびレシーバ73bを有している。コネクタ74は、ピン74aおよびピン74bを有している。ピン74aはドライバ73aと接続され、ピン74bはレシーバ73bと接続されている。
通信装置61および通信装置71の通信機能を診断する場合、通信機能診断用接続ケーブル66を介して通信装置61および通信装置71が接続される。通信機能診断用接続ケーブル66は、コネクタ661、コネクタ662、ATT663a、ATT663bおよびリード664a・664b・665a・665bを有している。コネクタ661は、ピン661aおよびピン661bを有しており、コネクタ662は、ピン662aおよびピン662bを有している。ピン661aは、リード664aによってATT663aの一端に接続され、ATT663aの他端は、リード664bによってピン662bに接続されている。ピン661bは、リード665bによってATT663bの一端に接続され、ATT663bの他端は、リード665aによってピン662aに接続されている。
ここで、リード664aおよびリード664bによって、特許請求の範囲に記載の第1回路が構成され、リード665aおよびリード665bによって、特許請求の範囲に記載の第2回路が構成される。コネクタ661がコネクタ64に装着され、コネクタ662がコネクタ74に装着されると、通信装置61のドライバ63aからの送信信号は、ATT663aを通ってレシーバ73bに到達する。また、通信装置71のドライバ73aからの送信信号は、ATT663bを通ってレシーバ63bに到達する。
各ATT663a・663bは、通過する信号を減衰させるので、ドライバ63aからの送信信号は、減衰してレシーバ73bに到達し、ドライバ73aからの送信信号も、減衰してレシーバ63bに到達する。
ここで、ATT663aおよびATT663bの減衰率は、通信装置61・71が通常使用される環境での信号減衰率に合わせて設定してもよく、例えば、通信装置61・71が通常使用される環境で想定される信号減衰率の範囲における最大値を、ATT663aおよびATT663bの減衰率に設定してもよい。これにより、本実施形態に係る通信機能の診断において、通信可能と診断された通信装置61・71の組み合わせは、当該診断においてATT663a・663bが設定されている減衰率以下の減衰率である有線通信回線では使用可能であることが保証される。
また、例えば、ドライバ63a・73aが、5V以上の信号レベルの信号を送信可能であり、レシーバ63b・73bが、2.4V以上の信号レベルの信号を受信可能であるように、仕様値として設定されている場合、ATT663aおよびATT663bの減衰率を、(5−2.4)/5=0.52と設定してもよい。これにより、少なくともドライバ63a、ドライバ73a、レシーバ63bおよびレシーバ73bのいずれかが仕様値を満たしていない通信装置61・71の組み合わせを、従来の構成よりも高い確率で通信不能と診断することができる。このように減衰率を設定して通信機能の診断を行い、通信不能と診断された通信装置61・71では、少なくともドライバ63a、ドライバ73a、レシーバ63bおよびレシーバ73bのいずれかが仕様値を満たしていない。
一方、図11に示す従来の通信機能の診断では、ドライバ203aからの送信信号は、減衰することなくレシーバ213bに到達し、ドライバ213aからの送信信号は、減衰することなくレシーバ203bに到達する。したがって、本実施形態に係る通信機能の診断においては通信不能と診断される通信装置の組み合わせが、図11に示す従来の通信機能の診断では、通信可能と診断される場合がある。そのため、本実施形態に係る通信機能診断方法では、ドライバまたはレシーバの少なくともいずれかが仕様値を満たさない通信装置の組み合わせを、より高い確率で検出することができる。
図8では、RS232C規格のインターフェースを有する通信装置間における通信機能の診断について説明した。以下では、RS422またはRS485規格のインターフェースを有する通信装置間における通信機能の診断について、図9に基づいて説明する。
図9は、本実施形態に係る他の通信機能診断方法の概略を示している。通信装置81および通信装置91は、通信機能の診断対象である。通信装置81は、CPU82、インターフェース部83およびコネクタ84を備えている。CPU82はインターフェース部83に接続されており、送信信号の生成などの処理を行う。インターフェース部83は、RS422またはRS485規格であり、ドライバ83aおよびレシーバ83bを有している。コネクタ84は、ピン84a、ピン84b、ピン84cおよびピン84dを有している。ピン84a・ピン84bは、ドライバ83aと接続され、ピン84c・ピン84dは、レシーバ83bと接続されている。
通信装置91は、CPU92、インターフェース部93およびコネクタ94を備えている。CPU92はインターフェース部93に接続されており、送信信号の生成などの処理を行う。インターフェース部93は、RS422またはRS485規格であり、ドライバ93aおよびレシーバ93bを有している。コネクタ94は、ピン94a、ピン94b、ピン94cおよびピン94dを有している。ピン94a・ピン94bは、ドライバ93aと接続され、ピン94c・ピン94dは、レシーバ93bと接続されている。
通信装置81および通信装置91の通信機能を診断する場合、通信機能診断用接続ケーブル86を介して通信装置81および通信装置91が接続される。通信機能診断用接続ケーブル86は、コネクタ861、コネクタ862、ATT863a、ATT863b、ATT863c、ATT863dおよびリード864a・864b・865a・865b・866a・866b・867a・867bを有している。コネクタ861は、ピン861a、ピン861b、ピン861cおよびピン861dを有しており、コネクタ862は、ピン862a、ピン862b、ピン862cおよびピン862dを有している。ピン861aは、リード864aによってATT863aの一端に接続され、ATT863aの他端は、リード864bによってピン862cに接続されている。ピン861bは、リード865aによってATT863bの一端に接続され、ATT863bの他端は、リード865bによってピン862dに接続されている。ピン861cは、リード866aによってATT863cの一端に接続され、ATT863cの他端は、リード866bによってピン862aに接続されている。ピン861dは、リード867aによってATT863dの一端に接続され、ATT863dの他端は、リード867bによってピン862bに接続されている。
コネクタ861がコネクタ84に装着され、コネクタ862がコネクタ94に装着されると、通信装置81のドライバ83aからの送信信号の一方は、ATT863aを通って、レシーバ93bに到達する。通信装置81のドライバ83aからの送信信号の他方は、ATT863bを通ってレシーバ93bに到達する。通信装置91のドライバ93aからの送信信号の一方は、ATT863cを通ってレシーバ83bに到達する。通信装置91のドライバ93aからの送信信号の他方は、ATT863dを通ってレシーバ83bに到達する。
各ATT863a〜863dは、通過する信号を所定の減衰率で減衰させるので、ドライバ83aからの送信信号は、減衰してレシーバ93bに到達し、ドライバ93aからの送信信号は、減衰してレシーバ83bに到達する。
ここで、ATT863a〜ATT863dの減衰率は、通信装置81・91が通常使用される環境での信号減衰率に合わせて設定してもよく、例えば、通信装置81・91が通常使用される環境で想定される信号減衰率の範囲における最大値を、ATT863a〜ATT863dの減衰率に設定してもよい。これにより、本実施形態に係る通信機能の診断において、通信可能と診断された通信装置81・91の組み合わせは、当該診断においてATT863a〜ATT863dが設定されている減衰率以下の減衰率である有線通信回線では使用可能であることが保証される。
また、例えば、ドライバ83a・93aが、5V以上の信号レベルの信号を送信可能であり、レシーバ83b・93bが、2.4V以上の信号レベルの信号を受信可能であるように、仕様値として設定されている場合、ATT863a〜ATT863dの減衰率を、(5−2.4)/5=0.52と設定してもよい。これにより、少なくともドライバ83a、ドライバ93a、レシーバ83bおよびレシーバ93bのいずれかが仕様値を満たしていない通信装置81・91の組み合わせを、従来の構成よりも高い確率で通信不能と診断することができる。したがって、本実施形態に係る通信機能診断方法では、ドライバまたはレシーバの少なくともいずれかが仕様値を満たさない通信装置の組み合わせを、より高い確率で検出することができる。
本発明は上述した各実施形態に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能であり、異なる実施形態にそれぞれ開示された技術的手段を適宜組み合わせて得られる実施形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。
有線通信回線による信号通信で使用される交換機、ルータ等の通信装置の通信機能の診断に好適に適用できる。
本発明に係る通信装置およびループバック回路部品の構成を示すブロック図である。 上記ループバック回路部品に設けられるATTの構成を示す回路図である。 本発明に係る他の通信装置およびループバック回路部品の構成を示すブロック図である。 機能モードとして通信モードと第1自己診断モードとを有する通信装置の構成を示すブロック図である。 機能モードとしてさらに第2自己診断モードを有する通信装置の構成を示すブロック図である。 機能モードとして通信モードと第1自己診断モードとを有する他の通信装置の構成を示すブロック図である。 機能モードとしてさらに第2自己診断モードを有する他の通信装置の構成を示すブロック図である。 本発明に係る通信装置の組み合わせ、および通信機能診断用接続ケーブルの構成を示すブロック図である。 本発明に係る他の通信装置の組み合わせ、および通信機能診断用接続ケーブルの構成を示すブロック図である。 従来の通信機能診断方法の概要を示す図である。 従来の他の通信機能診断方法の概要を示す図である。
符号の説明
1・11・21・31・41・51 通信装置
61・81 通信装置(第1通信装置)
71・91 通信装置(第2通信装置)
3a・13a・23a・43a・63a・73a・83a・93a ドライバ
3b・13b・23b・43b・63b・73b・83b・93b レシーバ
6・16 ループバック回路部品
66・86 通信機能診断用接続ケーブル(通信機能診断用接続器)
6b・162a・162b・26・46a・46b ATT(減衰回路)
663a・663b・863a〜863d ATT(減衰回路)
24a・44a・44b ピン(送信端子)
24b・44c・44d ピン(受信端子)
25・45 セレクタ(第1切り替え手段)
32・52・53 セレクタ(第2切り替え手段)
62・163a・163b ループバック回路

Claims (13)

  1. 通信装置のドライバの出力端子とレシーバの入力端子とを接続するためのループバック回路を有するループバック回路部品であって、
    上記ループバック回路に、上記ドライバからの送信信号を所定の減衰率で減衰させる減衰回路を備えていることを特徴とするループバック回路部品。
  2. 上記減衰率は、上記ドライバの仕様値を満たすドライバの中で最も送信能力の低いドライバが送信可能な信号の信号レベルの最小値である第1最小値と上記レシーバの仕様値を満たすレシーバの中で最も受信感度が低いレシーバが受信可能な信号の信号レベルの最小値である第2最小値との差を、上記第1最小値で除した値であることを特徴とする請求項1に記載のループバック回路部品。
  3. 第1通信装置のドライバの出力端子と第2通信装置のレシーバの入力端子とを接続する第1回路と、上記第2通信装置のドライバの出力端子と上記第1通信装置のレシーバの入力端子とを接続する第2回路とを備えている通信機能診断用接続器であって、
    上記第1回路に、上記第1通信装置のドライバからの送信信号を所定の減衰率で減衰させる第1減衰回路を備え、
    上記第2回路に、上記第2通信装置のドライバからの送信信号を所定の減衰率で減衰させる第2減衰回路を備えていることを特徴とする通信機能診断用接続器。
  4. 上記第1減衰回路の減衰率は、上記第1通信装置のドライバの仕様値を満たすドライバの中で最も送信能力の低いドライバが送信可能な信号の信号レベルの最小値である第1最小値と上記第2通信装置のレシーバの仕様値を満たすレシーバの中で最も受信感度が低いレシーバが受信可能な信号の信号レベルの最小値である第2最小値との差を、上記第1最小値で除した値であり、
    上記第2減衰回路の減衰率は、上記第2通信装置のドライバの仕様値を満たすドライバの中で最も送信能力の低いドライバが送信可能な信号の信号レベルの最小値である第3最小値と上記第1通信装置のレシーバの仕様値を満たすレシーバの中で最も受信感度が低いレシーバが受信可能な信号の信号レベルの最小値である第4最小値との差を、上記第3最小値で除した値であることを特徴とする請求項3に記載の通信機能診断用接続器。
  5. 通信装置のドライバの出力端子とレシーバの入力端子とを接続する第1ループバック回路と、
    上記通信装置のドライバの出力端子およびレシーバの入力端子と上記第1ループバック回路との接続と、
    上記ドライバの出力端子と上記通信装置の送信端子との間および上記レシーバの入力端子と上記通信装置の受信端子との間の接続とを切り替える第1切り替え手段とを備え、
    上記第1ループバック回路は、上記ドライバからの送信信号を所定の減衰率で減衰させる減衰回路を有していることを特徴とする通信装置。
  6. 上記ドライバの出力端子と上記レシーバの入力端子とを接続する第2ループバック回路と、
    上記ドライバの出力端子および上記レシーバの入力端子と上記第1ループバック回路または上記第2ループバック回路との接続を切り替える第2切り替え手段とをさらに備えていることを特徴とする請求項4に記載の通信装置。
  7. 上記減衰率は、上記ドライバの仕様値を満たすドライバの中で最も送信能力の低いドライバが送信可能な信号の信号レベルの最小値である第1最小値と上記レシーバの仕様値を満たすレシーバの中で最も受信感度が低いレシーバが受信可能な信号の信号レベルの最小値である第2最小値との差を、上記第1最小値で除した値であることを特徴とする請求項5または6に記載の通信装置。
  8. 通信装置のドライバの出力端子とレシーバの入力端子とを第1ループバック回路によって接続し、上記ドライバの送信信号を上記レシーバに受信させることにより、当該通信装置の通信機能を診断する通信機能診断方法であって、
    上記第1ループバック回路において、上記ドライバからの送信信号を所定の減衰率で減衰させることを特徴とする通信機能診断方法。
  9. 通常の通信のために上記通信装置の送信端子と受信端子とにそれぞれ接続されていた上記ドライバの出力端子と上記レシーバの入力端子とを通信機能の診断時に上記第1ループバック回路に接続することを特徴とする請求項8に記載の通信機能診断方法。
  10. 通信機能の診断時に、上記ドライバの出力端子と上記レシーバの入力端子とを、上記第1ループバック回路によって接続するか、上記ドライバの出力端子と上記レシーバの入力端子とを短絡する第2ループバック回路によって接続するかを切り替えることを特徴とする請求項9に記載の通信機能診断方法。
  11. 上記減衰率は、上記ドライバの仕様値を満たすドライバの中で最も送信能力の低いドライバが送信可能な信号の信号レベルの最小値である第1最小値と上記レシーバの仕様値を満たすレシーバの中で最も受信感度が低いレシーバが受信可能な信号の信号レベルの最小値である第2最小値との差を、上記第1最小値で除した値であることを特徴とする請求項8〜10のいずれか1項に記載の通信機能診断方法。
  12. 第1通信装置のドライバの出力端子と第2通信装置のレシーバの入力端子とを第1回路によって接続し、上記第2通信装置のドライバの出力端子と上記第1通信装置のレシーバの入力端子とを第2回路によって接続し、第1通信装置と第2通信装置との通信によって両レシーバが接続先の両ドライバからの送信信号を受信させることにより、上記第1装置および上記第2通信装置の通信機能を診断する通信機能診断方法であって、
    上記第1回路において、上記第1通信装置のドライバからの送信信号を所定の減衰率で減衰させ、
    上記第2回路において、上記第2通信装置のドライバからの送信信号を所定の減衰率で減衰させることを特徴とする通信機能診断方法。
  13. 上記第1回路における減衰率は、上記第1通信装置のドライバの仕様値を満たすドライバの中で最も送信能力の低いドライバが送信可能な信号の信号レベルの最小値である第1最小値と上記第2通信装置のレシーバの仕様値を満たすレシーバの中で最も受信感度が低いレシーバが受信可能な信号の信号レベルの最小値である第2最小値との差を、上記第1最小値で除した値であり、
    上記第2回路における減衰率は、上記第2通信装置のドライバの仕様値を満たすドライバの中で最も送信能力の低いドライバが送信可能な信号の信号レベルの最小値である第3最小値と上記第1通信装置のレシーバの仕様値を満たすレシーバの中で最も受信感度が低いレシーバが受信可能な信号の信号レベルの最小値である第4最小値との差を、上記第3最小値で除した値であることを特徴とする請求項12に記載の通信機能診断方法。
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