JPH06237229A - 折り返し試験可能な無線式送受信装置 - Google Patents

折り返し試験可能な無線式送受信装置

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JPH06237229A
JPH06237229A JP5179719A JP17971993A JPH06237229A JP H06237229 A JPH06237229 A JP H06237229A JP 5179719 A JP5179719 A JP 5179719A JP 17971993 A JP17971993 A JP 17971993A JP H06237229 A JPH06237229 A JP H06237229A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明は、折り返し試験可能な無線式送受信
装置に関し、機器故障等の切り分機能を持ったとして
も、RF折り返し機能を損わずに、小形化およびコスト
の低廉化をはかれるようにすることを目的とする。 【構成】 送信周波数変換手段1と送信信号ろ波手段2
とをそなえてなる送信系TSと、受信信号ろ波手段3と
受信周波数変換手段5とをそなえてなる受信系RSと、
送受共用手段4と、送信系TSの送信信号を減衰させて
受信系RSに折り返すための送信信号折り返し手段6
と、受信系RSの受信周波数変換手段5の出力側に設け
られて受信周波数変換手段5で中間周波数帯に変換され
信号を変復調装置100の受信入力周波数に変換するシ
フタ手段7,9,21とをそなえるように構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】(目次) 産業上の利用分野 従来の技術(図29〜図32) 発明が解決しようとする課題 課題を解決するための手段(図1) 作用(図1) 実施例 ・第1実施例の説明(図2〜図12) ・第2実施例の説明(図13〜図17) ・第3実施例の説明(図18,図19) ・第4実施例の説明(図20,図21) ・第5実施例の説明(図22〜図24) ・第6実施例の説明(図25〜図27) ・第7実施例の説明(図28) 発明の効果
【0002】
【産業上の利用分野】本発明は、折り返し試験可能な無
線式送受信装置に関する。近年、高度情報通信網の普及
に伴い、設置工事が容易で経済的な無線通信装置が要求
されている。また、情報の高度化に伴い回線の信頼度向
上とともに、障害時の故障機器の切分けと復旧作業とを
迅速に行なう必要がある。
【0003】さらに、近年、移動通信基地局間通信用無
線通信装置や衛星通信用超小型地球局無線通信装置な
ど、アンテナとほぼ一体化された小型で密封型の屋外設
置可能な無線通信装置の開発要求が増してきている。こ
のような屋外設置の無線通信装置では、保守時に機器性
能を評価,確認するために、折り返し試験による自己診
断機能が必要となるが、構造上や設置条件上から折り返
し試験器等を装置外部に取り付けることはできず、装置
内部に、送信出力を受信入力に取り込んで受信中間周波
信号に変換する回路が必要となる。
【0004】
【従来の技術】無線式送受信装置としては、例えば図3
2に示すように、変復調装置100やディジタル部10
1を有する屋内装置200に、IFケーブル202を介
して、送信周波数変換部(アップコンバータ)1,送信
フィルタ2や受信周波数変換部(ダウンコンバータ)
5,受信フィルタ3や送受共用器4を有する屋外装置2
01を接続したものがある。なお、この図32におい
て、符号203は送受用アンテナである。
【0005】ところで、この種の無線式送受信装置にお
いて、折り返し試験を行なう場合は、試験者が試験場所
まで出向いていき、点A,B間に折り返し手段を取り付
けて、屋内装置200の試験を行なったり、同じく試験
者が試験場所まで出向いていき、点C,D(または点
C′,D′)間にシフタ付き折り返し手段を取り付け
て、屋外装置201の試験を行なったりしている。
【0006】しかし、これでは折り返し試験を行なう場
合に、試験者がいちいち試験場所まで出向いていって折
り返し手段を取り付けなければならず、手間がかかる。
そこで、図29に示すような折り返し試験可能な無線式
送受信装置が考えられる。すなわち、この図29に示す
折り返し試験可能な無線式送受信装置は、アップコンバ
ータ(送信周波数変換手段(TCONV))1と送信フ
ィルタ(送信信号ろ波手段(TBF))2とをそなえて
なる送信系TSと、受信フィルタ(受信信号ろ波手段
(RBF))3とダウンコンバータ(受信周波数変換手
段(RCONV))5とをそなえてなる受信系RSと、
送受共用器4と、折り返し部(RFLOOP)6とをそ
なえて構成されている。
【0007】ここで、アップコンバータ1は、変復調装
置(MODEM)100からの送信中間周波信号(送信
IF信号)を送信周波数信号(送信RF信号)に変換す
るもので、局部発振器11,ミキサー12のほか、高出
力増幅器(HPA)13をそなえている。また、送信フ
ィルタ2はアップコンバータ1からの送信周波数信号に
含まれる不要波を抑圧するものであり、受信フィルタ3
は受信周波数信号(受信RF信号)に含まれる不要波を
抑圧するものであって、いずれもバンドパスフィルタが
使用される。
【0008】ダウンコンバータ5は、受信フィルタ3か
らの信号を変復調装置100のための受信中間周波信号
(受信IF信号)に変換するもので、局部発振器51,
ミキサー52のほか、低雑音増幅器(LNA)53をそ
なえている。送受共用器4は、送信系TSからの送信信
号をアンテナ203側へ出力するとともに、アンテナ2
03からの受信信号を受信系RS側へ出力するものであ
る。
【0009】さらに、折り返し部6は、送信系TSの送
信信号を受信周波数を有する信号に変換し更に減衰させ
て受信系RSに折り返すためのもので、減衰器61,R
F切替スイッチ62,63,シフタ64,フィルタ65
をそなえている。この場合、装置単位の故障切り分けを
行なうには、極力装置の出力端に近い所で折り返す方が
良いことから、無線送受信装置の折り返しループはRF
帯で行なう必要があり、従って、折り返し部6は、図2
9に示すように、高出力増幅器13の出力側から低雑音
増幅器53の入力側に折り返すような構成をとってい
る。なお、理想的には、信号折り返し点は図中E点であ
るが、フィルタ2,3や共用器4等の受動素子の故障率
は非常に小さいことから、上記のような部分に折り返し
ループを設定しているのである。
【0010】ここで、減衰器61は折り返し信号を受信
信号と同等のレベルにまで減衰させるもの(抵抗)であ
り、RF切替スイッチ62は送信信号を折り返し側また
は送信側に切り替えるもので、RF切替スイッチ63は
折り返し信号または受信信号を切り替えるもので、RF
切替スイッチ62,63としては、図30に示すような
導波管WGを用いたもの又は図31に示すようなピンダ
イオードPD1,PD2を用いたものが使用される。な
お、図31において、C1〜C3は直流カット用コンデ
ンサ、C4,C5はコンデンサ、L1〜L3はコイルで
あり、コイルL1,L2を通じて相反する位相のパルス
信号が印加されるようになっている。従って、もしピン
ダイオードPD1側にハイレベル信号を印加するとピン
ダイオードPD1側がオン状態になり、ピンダイオード
PD2側にハイレベル信号を印加するとピンダイオード
PD2側がオン状態になる。
【0011】シフタ64は、送信系TSの送信信号を受
信周波数を有する信号に変換するもので、局部発振器6
6,ミキサー67をそなえている。フィルタ65は、送
信周波数と受信周波数とを切り分けるための急峻なフィ
ルタである。上述の構成により、屋内の変復調装置10
0からの送信IF信号は、アップコンバータ1により周
波数変換され、高出力増幅器13により所定の出力レベ
ルまで増幅されたあと、送受共用器4を通り、送信出力
信号としてアンテナ給電端に供給される。
【0012】一方、受信信号は、低雑音増幅器53によ
り十分に増幅され、ダウンコンバータ5により周波数変
換されたのち、受信IF信号として、変復調装置100
に送出される。また、折り返し試験を行なう場合は、折
り返し部6を使用して、送信信号を受信周波数を有する
信号に変換し更に減衰させて受信系RSに折り返すこと
が行なわれ、これにより、折り返し点までの機器が正常
か異常かを判断することができるようになっている。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ように図29に示すものでは、折り返し部6は高周波帯
での回路となり、これにより部材的にも構造的にも高価
なものになる。特にマイクロ波や準ミリ波帯では非常に
高価なものになる。さらに、RF切替スイッチ62,6
3は、高出力増幅器13の出力側や低雑音増幅器53の
入力側に入っているため、スイッチの挿入損失が問題と
なり、低損失にするために導波管タイプのスイッチ(図
30参照)を必要とすることもあった。この導波管スイ
ッチは、非常に高価であり、また構造的にも大変大きな
ものになるため、装置全体に占める割合が大きくなって
しまう。
【0014】また、折り返しの周波数変換用局部発振器
66も周波数安定度およびC/Nの良いものが要求され
るほか、一般的には、送信周波数と受信周波数は比帯域
的にそれほど離れていないため、シフタ64の出力に急
峻なフィルタ65が必要になる。以上の様に、RF帯で
折り返しループを作ることは、無線送受信装置が大きく
なるばかりではなく、大変高価なものになるといった課
題がある。
【0015】本発明は、このような課題に鑑み創案され
たもので、経済性を目的とした無線式送受信装置で特に
屋外用無線送受信装置と屋内用変復調装置とを、IFケ
ーブルで接続して使用する無線方式において、機器故障
等の切り分機能を持ったとしても、RF折り返し機能を
損わずに、小形化およびコストの低廉化をはかれるよう
にした、折り返し試験可能な無線式送受信装置を提供す
ることを目的とする。
【0016】
【課題を解決するための手段】図1は本発明の原理ブロ
ック図で、この図1において、TSは送信系で、この送
信系TSは、送信周波数変換手段1,送信信号ろ波手段
2をそなえている。ここで、送信周波数変換手段1は、
変復調装置100からの中間周波信号(IF信号)を送
信周波数信号(送信RF信号)に変換するものであり、
送信信号ろ波手段2は、送信周波数変換手段1からの送
信周波数信号に含まれる不要波を抑圧するものである。
【0017】RSは受信系で、この受信系RSは、受信
信号ろ波手段3,受信周波数変換手段5をそなえてい
る。ここで、受信信号ろ波手段3は、受信周波数信号
(受信RF信号)に含まれる不要波を抑圧するもので、
受信周波数変換手段5は、受信信号ろ波手段3からの信
号を変復調装置100のための中間周波信号(IF信
号)に変換するものである。
【0018】4は送受共用手段で、この送受共用手段4
は、送信系TSからの送信信号をアンテナ203側へ出
力するとともに、アンテナ203からの受信信号を受信
系RS側へ出力するものである。6は送信信号折り返し
手段で、この送信信号折り返し手段6は、送信系TSの
送信信号を減衰させて受信系RSに折り返すためのもの
である。
【0019】7,9,21はシフタ手段で、このシフタ
手段7,9,21は、受信系RSの受信周波数変換手段
5の出力側に設けられて、受信周波数変換手段5で中間
周波数帯に変換され信号を変復調装置100の受信入力
周波数に変換するものである(以上が請求項1の構成要
件)。なお、送信信号折り返し手段6は、送信系TSの
送信周波数帯域部分から送信信号を取り出す分岐手段
と、受信系RSの受信周波数帯域部分へ折り返し送信信
号を入力する合成手段と、分岐手段と合成手段との間に
介装される減衰器とをそなえて構成される(請求項
2)。
【0020】また、分岐手段および合成手段の少なくと
も一方を切替スイッチとして構成してもよい(請求項
3)。さらに、送信信号折り返し手段6は、送信系TS
の送信周波数変換手段1と送信信号ろ波手段2との間の
送信周波数帯域部分と、受信系RSの受信信号ろ波手段
3と受信周波数変換手段5との間の受信周波数帯域部分
との間に介装されてもよく(請求項4)、送信系TSの
送信信号ろ波手段2の出力側における送信周波数帯域部
分と、受信系RSの受信信号ろ波手段3の入力側におけ
る受信周波数帯域部分との間に介装されてもよい(請求
項5)。
【0021】なお、送受共用手段4が送信信号折り返し
手段6を兼用してもよい(請求項6)。また、受信系R
Sにおける合成手段の配設位置よりも入力側に、オン/
オフスイッチを設けることもできる(請求項7)。さら
に、減衰器を可変減衰器として構成するとともに、受信
入力レベルを検出する受信入力レベル検出手段と、受信
入力レベル検出手段で検出された受信入力レベルに応じ
て減衰器の減衰量を制御する制御手段とを設けるように
してもよい(請求項8)。
【0022】また、送信系TSの中間周波信号をシフタ
手段7,9の入力側へ折り返す中間周波信号折り返し手
段8を設けるようにしてもよい(請求項9)。この場
合、中間周波信号折り返し手段8は、送信系TSの中間
周波数帯域部分から信号を取り出す分岐手段と、受信系
RSの中間周波数帯域部分へ折り返し送信信号を入力す
る合成手段と、分岐手段と合成手段との間に介装される
減衰器とをそなえて構成される(請求項10)。
【0023】そして、更に中間周波信号折り返し手段8
における分岐手段および合成手段の少なくとも一方を切
替スイッチとして構成することができる(請求項1
1)。また、この場合、減衰器を可変減衰器として構成
するとともに、受信入力レベルを検出する受信入力レベ
ル検出手段と、受信入力レベル検出手段で検出された受
信入力レベルに応じて減衰器の減衰量を変更する制御す
る制御手段とを設けるようにしてもよい(請求項1
2)。
【0024】ところで、シフタ手段7は、受信周波数変
換手段5で中間周波数帯に変換された送信信号を変復調
装置100の受信入力周波数に変換する送信信号シフタ
手段と、送信信号シフタ手段をバイパスするバイパス手
段と、受信周波数変換手段5の出力を送信信号シフタ手
段またはバイパス手段のいずれかに選択的に入力する選
択手段とをそなえて構成され(請求項13)、更に選択
手段に連動して送信信号シフタ手段またはバイパス手段
のいずれかから信号を取り出す切替手段が設けられる
(請求項14)。
【0025】また、シフタ手段9を、通常時の第1周波
数変換用局部発振器と、折り返し時の第2周波数変換用
局部発振器と、第1周波数変換用局部発振器の出力と第
2周波数変換用局部発振器の出力とを選択的に出力する
切替手段と、切替手段からの出力と受信周波数変換手段
5からの中間周波信号とを受けて中間周波信号を変復調
装置100の受信入力周波数に変換するミキサーとをそ
なえた構成としてもよい(請求項15)。
【0026】なお、変復調装置100に、折り返し試験
時に通信相手局に通信相手局から自局への送信を停止す
るための命令を送信しうる制御手段を設けるようにして
もよい(請求項16)。さらに、シフタ手段21を、通
常時用の直流電源と、折り返し時の周波数変換用局部発
振器と、直流電源の出力と周波数変換用局部発振器の出
力とを選択的に出力する切替手段と、切替手段からの出
力と受信周波数変換手段5からの中間周波信号とを受け
て中間周波信号を変復調装置100の受信入力周波数に
変換するミキサーとをそなえた構成としてもよい(請求
項17)。
【0027】この場合、切替手段は、直流電源および周
波数変換用局部発振器とミキサーとの間に介設されるハ
イブリッド回路と、直流電源とハイブリッド回路との間
に介設される第1直流スイッチと、周波数変換用局部発
振器とこの周波数変換用局部発振器に駆動電力を供給す
る直流電源との間に介設される第2直流スイッチとをそ
なえて構成され(請求項18)、更に通常時には第1直
流スイッチをオン状態にするとともに第2直流スイッチ
をオフ状態にする一方で折り返し試験時には第1直流ス
イッチをオフ状態にするとともに第2直流スイッチをオ
ン状態にする制御手段が設けられる(請求項19)。
【0028】また、この場合、ハイブリッド回路をバイ
アスT回路としてもよいし(請求項20)、周波数変換
用局部発振器を周波数シンセサイザとして構成して、送
信系TSの送信信号の送信周波数に応じて周波数シンセ
サイザの発振周波数を制御する制御手段を設けてもよい
(請求項21)。
【0029】
【作用】上述の本発明の折り返し試験可能な無線式送受
信装置では、変復調装置100からの中間周波信号(I
F信号)は、送信系TSにおける送信周波数変換手段1
で送信周波数信号に変換されたのち、送信信号ろ波手段
2で、不要波を抑圧され、送受共用手段4を経由して、
アンテナ203から送信される。
【0030】一方、アンテナ203で受信された信号
は、送受共用手段4を経由して、受信信号ろ波手段3へ
入力され、ここで、不要波を抑圧されたのち、受信周波
数変換手段5で、変復調装置100のための中間周波信
号(IF信号)に変換される。ところで、折り返し試験
時には、送信信号折り返し手段6にて、送信系TSの送
信信号が減衰せしめられて、受信系RSに折り返され
る。そして、この折り返し信号は、受信周波数変換手段
5を経由したのち、シフタ手段7,9で、変復調装置1
00の受信入力周波数に変換される(請求項1)。
【0031】なお、送信信号折り返し手段6を、送信系
TSの送信周波数帯域部分から送信信号を取り出す分岐
手段と、受信系RSの受信周波数帯域部分へ折り返し送
信信号を入力する合成手段と、分岐手段と合成手段との
間に介装される減衰器とをそなえて構成した場合(請求
項2)は、分岐手段から送信信号が取り出され、減衰器
で信号が減衰され、合成手段を通じて受信系RSの受信
周波数帯域部分へ折り返し送信信号が入力される。
【0032】また、分岐手段および合成手段の少なくと
も一方を切替スイッチとして構成さした場合(請求項
3)は、通常送受信時と折り返し試験時とで、切替スイ
ッチが切り替えられる。さらに、送信信号折り返し手段
6を、送信系TSの送信周波数変換手段1と送信信号ろ
波手段2との間の送信周波数帯域部分と、受信系RSの
受信信号ろ波手段3と受信周波数変換手段5との間の受
信周波数帯域部分との間に介装した場合(請求項4)
は、折り返し送信信号は、送信系TSの送信周波数変換
手段1と送信信号ろ波手段2との間の送信周波数帯域部
分から取り込まれたあと、受信系RSの受信信号ろ波手
段3と受信周波数変換手段5との間の受信周波数帯域部
分との間から取り出される。
【0033】送信信号折り返し手段6を、送信系TSの
送信信号ろ波手段2の出力側における送信周波数帯域部
分と、受信系RSの受信信号ろ波手段3の入力側におけ
る受信周波数帯域部分との間に介装した場合(請求項
5)は、折り返し送信信号は、送信系TSの送信信号ろ
波手段2の出力側における送信周波数帯域部分から取り
込まれたあと、受信系RSの受信信号ろ波手段3の入力
側における受信周波数帯域部分から取り出される。
【0034】なお、送受共用手段4が送信信号折り返し
手段6を兼用している場合(請求項6)は、折り返し送
信信号は、送受共用手段4を経由して受信系RSに取り
込まれる。また、受信系RSにおける合成手段の配設位
置よりも入力側に、オン/オフスイッチを設けた場合
(請求項7)は、通常送受信時と折り返し試験時とで、
オン/オフスイッチがオン又はオフされる。
【0035】さらに、減衰器を可変減衰器として構成す
るとともに、受信入力レベルを検出する受信入力レベル
検出手段と、受信入力レベル検出手段で検出された受信
入力レベルに応じて減衰器の減衰量を制御する制御手段
とを設けた場合(請求項8)は、受信入力レベル検出手
段で検出された受信入力レベルに応じて、制御手段が、
減衰器の減衰量を変更する。
【0036】また、送信系TSの中間周波信号をシフタ
手段7,9の入力側へ折り返す中間周波信号折り返し手
段8を設け(請求項9)、中間周波信号折り返し手段8
を、送信系TSの中間周波数帯域部分から信号を取り出
す分岐手段と、受信系RSの中間周波数帯域部分へ折り
返し送信信号を入力する合成手段と、分岐手段と合成手
段との間に介装される減衰器とで構成した場合(請求項
10)は、折り返し中間周波信号は、分岐手段から取り
込まれ、減衰器で減衰されたのち、合成手段を通じて、
シフタ手段7,9の入力側へ折り返される。
【0037】更に中間周波信号折り返し手段8における
分岐手段および合成手段の少なくとも一方を切替スイッ
チとして構成した場合(請求項11)は、通常送受信時
と折り返し試験時とで、切替スイッチが切り替えられ
る。さらに、中間周波信号折り返し手段8の減衰器を可
変減衰器として構成するとともに、受信入力レベルを検
出する受信入力レベル検出手段と、受信入力レベル検出
手段で検出された受信入力レベルに応じて減衰器の減衰
量を制御する制御手段とを設けた場合(請求項12)
は、受信入力レベル検出手段で検出された受信入力レベ
ルに応じて、制御手段が、中間周波信号折り返し手段8
の減衰器の減衰量を変更する。
【0038】ところで、シフタ手段7を、受信周波数変
換手段5で中間周波数帯に変換された送信信号を変復調
装置100の受信入力周波数に変換する送信信号シフタ
手段と、送信信号シフタ手段をバイパスするバイパス手
段と、受信周波数変換手段5の出力を送信信号シフタ手
段またはバイパス手段のいずれかに選択的に入力する選
択手段とをそなえて構成し(請求項13)、更に選択手
段に連動して送信信号シフタ手段またはバイパス手段の
いずれかから信号を取り出す切替手段を設けた場合(請
求項14)は、通常時は、選択手段と切替手段とをバイ
パス手段側に切り替えておく一方、折り返し試験時は、
選択手段と切替手段とを送信信号シフタ手段側に切り替
える。
【0039】また、シフタ手段9を、通常時の第1周波
数変換用局部発振器と、折り返し時の第2周波数変換用
局部発振器と、第1周波数変換用局部発振器の出力と第
2周波数変換用局部発振器の出力とを選択的に出力する
切替手段と、切替手段からの出力と受信周波数変換手段
5からの中間周波信号とを受けて、中間周波信号を変復
調装置100の受信入力周波数に変換するミキサーとを
そなえた構成とした場合(請求項15)は、通常時は、
切替手段によって、第1周波数変換用局部発振器を選択
する一方、折り返し試験時は、切替手段によって、第2
周波数変換用局部発振器を選択する。
【0040】なお、変復調装置100に、折り返し試験
時に通信相手局に通信相手局から自局への送信を停止す
るための命令を送信しうる制御手段を設けるようにした
場合(請求項16)は、折り返し試験時に、制御手段
が、通信相手局に通信相手局から自局への送信を停止す
るための命令を送信する。さらに、シフタ手段21を、
通常時用の直流電源と、折り返し時の周波数変換用局部
発振器と、直流電源の出力と周波数変換用局部発振器の
出力とを選択的に出力する切替手段と、切替手段からの
出力と受信周波数変換手段5からの中間周波信号とを受
けて中間周波信号を変復調装置100の受信入力周波数
に変換するミキサーとをそなえた構成した場合(請求項
17)は、通常時は、切替手段によって、直流電源の出
力が選択されてミキサーに入力され、このミキサーによ
る周波数変換は行なわれない一方、折り返し試験時は、
切替手段によって、周波数変換用局部発振器を選択す
る。
【0041】なお、切替手段を、直流電源および周波数
変換用局部発振器とミキサーとの間に介設されるハイブ
リッド回路と、直流電源とハイブリッド回路との間に介
設される第1直流スイッチと、周波数変換用局部発振器
とこの周波数変換用局部発振器に駆動電力を供給する直
流電源との間に介設される第2直流スイッチとをそなえ
て構成し(請求項18)、更に通常時には第1直流スイ
ッチをオン状態にするとともに第2直流スイッチをオフ
状態にする一方で折り返し試験時には第1直流スイッチ
をオフ状態にするとともに第2直流スイッチをオン状態
にする制御手段を設けるようにした場合(請求項1
9)、通常時は、制御手段により、第1直流スイッチは
オン状態になるとともに第2直流スイッチはオフ状態に
なり、直流電源からの出力がハイブリッド回路を介して
ミキサーへ出力される一方、折り返し試験時は、制御手
段により、第1直流スイッチはオフ状態になるとともに
第2直流スイッチはオン状態になり、周波数変換用局部
発振器からの出力がハイブリッド回路を介してミキサー
へ出力される。
【0042】また、ハイブリッド回路をバイアスT回路
とした場合(請求項20)、周波数変換用局部発振器と
ミキサーとの間の通過損失を少なくすることができる。
さらに、周波数変換用局部発振器を周波数シンセサイザ
として構成し、送信系TSの送信信号の送信周波数に応
じて周波数シンセサイザの発振周波数を制御する制御手
段を設けるようにした場合(請求項21)、送信系TS
の送信信号の送信周波数が変更・設定されると、その周
波数に応じて、制御手段により、周波数シンセサイザの
発振周波数が制御される。
【0043】
【実施例】以下、図面を参照して本発明の実施例を説明
する。 (a)第1実施例の説明 図2は本発明の第1実施例としての折り返し試験可能な
無線式送受信装置を有する無線通信システムを示すブロ
ック図で、この図2において、301,302は局であ
り、この実施例において、局301は自局、局302は
通信相手局である。
【0044】各局301,302では、それぞれ変復調
装置等を有する屋内装置200に、IFケーブル202
を介して、アップコンバータ,送信フィルタやダウンコ
ンバータ,受信フィルタや送受共用器を有する屋外装置
201が接続されている。なお、屋外装置201には、
送受用アンテナ203が取り付けられている。さて、自
局301側の屋外装置201は、折り返し試験可能な無
線式送受信装置として構成されている。すなわち、自局
301側の屋外装置201は、図3に示すように、送信
系TS,受信系RS,送受共用器(送受共用手段)4,
送信信号折り返し部(送信信号折り返し手段(RF L
OOP))6およびシフタ部(シフタ手段)7をそなえ
て構成されている。
【0045】ここで、送信系TSは、アップコンバータ
(送信周波数変換手段(TCONV))1と送信フィル
タ(送信信号ろ波手段(TBF))2とをそなえてな
り、アップコンバータ1は、変復調装置(MODEM)
100からの送信中間周波信号(送信IF信号)を送信
周波数信号(送信RF信号;この信号の周波数はfT
に変換するもので、局部発振器11,ミキサー12のほ
か、高出力増幅器(HPA)13をそなえている。
【0046】また、送信フィルタ2はアップコンバータ
1からの送信周波数信号に含まれる不要波を抑圧するも
のであり、バンドパスフィルタが使用される。受信系R
Sは、受信フィルタ(受信信号ろ波手段(RBF))3
とダウンコンバータ(受信周波数変換手段(RCON
V))5とをそなえており、受信フィルタ3は受信周波
数信号(受信RF信号;この信号の周波数はfR )に含
まれる不要波を抑圧するものであって、バンドパスフィ
ルタが使用される。
【0047】また、ダウンコンバータ5は、受信フィル
タ3からの信号を変復調装置100のための受信中間周
波信号(受信IF信号;この信号の周波数はfRIF )に
変換するもので、局部発振器51,ミキサー52のほ
か、低雑音増幅器(LNA)53をそなえている。送受
共用器4は、送信系TSからの送信信号をアンテナ20
3側へ出力するとともに、アンテナ203からの受信信
号を受信系RS側へ出力するものである。
【0048】さらに、送信信号折り返し部6は、送信系
TSの送信信号を減衰させて受信系RSに折り返すため
のもので、減衰器61,分配部(分岐手段)62′,合
成部(合成手段)63′をそなえている。ここで、減衰
器61は分配部62′,合成部63′間に介装されて折
り返し信号を受信信号と同等のレベルにまで減衰させる
もの(抵抗)である。
【0049】また、分配部62′は送信系TSの送信周
波数帯域部分から送信信号を取り出すもので、合成部6
3′は受信系RSの受信周波数帯域部分へ折り返し送信
信号を入力するものであり、分配部62′,合成部6
3′は、いずれも図4に示すように、方向性結合器を有
するハイブリッド回路として構成されている。このよう
に分配器62′,合成器63′は一般的な方向性結合器
で良いので、減衰器61で減衰させることを考えれば、
方向性結合器の結合度も小さなもので良く、これにより
簡単なマイクロストリップラインで送信信号折り返し部
6を実現できる。
【0050】この場合、装置単位の故障切り分けを行な
うには、極力装置の出力端に近い所で折り返す方が良い
ことから、無線送受信装置の折り返しループはRF帯で
行なう必要があり、従って、送信信号折り返し部6は、
図3に示すように、高出力増幅器13の出力側から低雑
音増幅器53の入力側に折り返すような構成をとってい
る。
【0051】シフタ部7は、受信系RSのダウンコンバ
ータ5の出力側に設けられて、ダウンコンバータ5で中
間周波数帯に変換され信号を変復調装置100の受信入
力周波数に変換するもので、周波数変換部(送信信号シ
フタ手段)71,バイパス路(バイパス手段)72,切
替スイッチ(選択手段)73,切替スイッチ(切替手
段)74をそなえている。
【0052】ここで、周波数変換部71は、ダウンコン
バータ5で中間周波数帯に変換された送信信号(この信
号の周波数はfTIF )を変復調装置100の受信入力周
波数fTIF ′に変換するもので、局部発振器75,ミキ
サー76をそなえている。バイパス路72は、周波数変
換部71をバイパスする信号経路である。切替スイッチ
73は、ダウンコンバータ5の出力を周波数変換部71
またはバイパス路72のいずれかに選択的に入力するも
ので、切替スイッチ74は、切替スイッチ73に連動し
て周波数変換部71またはバイパス路72のいずれかか
ら信号を取り出すものであり、切替スイッチ73,74
としては、いずれも図5に示すように、ダイオードD
1,D2を用いたものが使用される。なお、図5におい
て、C11〜C13は直流カット用コンデンサ、C1
4,C15はコンデンサ、L11〜L13はコイルであ
り、コイルL11,L12を通じて相反する位相のパル
ス信号が印加されるようになっている。従って、もしダ
イオードD1側にハイレベル信号を印加するとダイオー
ドD1側がオン状態になり、ダイオードD2側にハイレ
ベル信号を印加するとダイオードD2側がオン状態にな
る。
【0053】上述の構成により、変復調装置100から
の送信IF信号は、アップコンバータ1により送信RF
信号に周波数変換され、更にこの送信RF信号は高出力
増幅器13により所望の送信出力レベルまで増幅された
のち、送信フィルタ2により局部発振器成分等の不要波
を抑圧されてから、送受共用器4を通って、アンテナ2
03の給電端に供給される。
【0054】一方、低レベルの受信RF信号は、送受共
用器4により送信信号と分離され受信フィルタ3により
不要波を抑圧された後、低雑音増幅器53により十分に
増幅されてから、ダウンコンバータ5により、受信IF
信号に周波数変換される。通常時は、切換スイッチ7
3,74がa側にあるので、受信IF信号(周波数f
RIF )はバイパス路72を通ってそのまま変復調装置1
00の復調部に供給される。
【0055】さらに、送信RF信号(周波数fT )は高
出力増幅器13の出力側において、分配器62′によ
り、その一部が折り返しの信号として減衰器61で所望
レベルまで減衰され、合成器63′により、受信RF信
号(周波数fR )と合成されて、低雑音増幅器53に供
給される。送信RF信号(周波数fT )は、受信RF信
号(周波数fR )とともにダウンコンバータ5により周
波数変換され、それぞれIF信号となる(このとき受信
IF信号の周波数はfRIF であり、折り返し送信IF信
号の周波数はfTIF である)。
【0056】ところで、RF折り返し試験時には、切換
スイッチ73,74がb側に切換えられるため、それぞ
れのIF信号は、周波数変換器71において、シフト用
局部発振器75により、第2のIF周波数fTIF ′に変
換される。このとき、シフト用局部発振器75の周波数
は、シフト時に周波数fTIF ′が周波数fRIF と同じに
なるように選ぶことにより、周波数fTIF ′(=
RIF )の信号を変復調装置100の復調部入力信号と
して供給するでき、これにより、送信信号を、従来と同
様のRFの折り返しループを通って再生することができ
る。
【0057】なお、折り返し送信IF信号,変換後折り
返し送信IF信号,受信IF信号,送信RF信号,受信
RF信号の周波数fTIF ,fTIF ′,fRIF ,fT ,f
R の関係は、例えば図6(a),(b)のようになって
いる。この図からダウンコンバータ5の中間周波数帯域
は図29に示したダウンコンバータ5のそれよりも広く
設定されていることがわかる。
【0058】このように本実施例によれば、送信RF信
号の一部は受信RF信号(周波数f R )とともにダウン
コンバータ5に入力され、それぞれ周波数fTIF ,f
RIF の信号となり、通常は受信RF信号が変復調装置1
00の受信IF周波数fRIF になるように、ダウンコン
バータ5で変換されているが、RF折り返し時には、切
換スイッチ73,74により周波数変換部71側が選ば
れ、周波数変換部71により折り返し送信IF信号の周
波数fTIF が変復調装置100の受信IF周波数
TIF ′(=fRIF )となるように、周波数変換される
ので、RF帯域で折り返された送信信号(周波数fT
を変復調装置100で確実に復調することができるので
ある。
【0059】従って、送信RF信号折り返しのための回
路6を、減衰器61,分配器62′,合成器63′から
なる簡単な回路で構成することができるほか、送信信号
のシフトを中間周波数帯で行なうので、切換スイッチ7
3,74や周波数変換部71を構成する回路を、従来の
ようにRF帯域で行なううものに比べて非常に安価なも
のとすることができ、これによりシフタ部7を他の回路
とともに同一のプリント板上に作ることができ、その結
果、装置の小型化に寄与するのである。
【0060】なお、上述の実施例では、RF信号の折り
返しのために分配器62′と合成器63′とを使用して
いるが、通常時の送信信号による悪影響をなくするため
に、両方あるいはどちらか一方を切換スイッチにしても
良い。この場合の例を図7に示すが、この図7に示す例
では、図3の合成器63′を切換スイッチ63にしたも
のであり、これにより、折り返し時の受信信号や雑音等
の影響をなくすことができるのである。なお、切換スイ
ッチ63の構成例としては、図30に示すような導波管
WGを用いたもの又は図31に示すようなピンダイオー
ドPD1,PD2を用いたものが使用される。
【0061】また、上述の実施例では、RF信号の折り
返しを高出力増幅器13の出力側から低雑音増幅器53
の入力端側にしているが、図8に示すように、送信フィ
ルタ2の出力側から受信フィルタ3の入力側にしても良
い。このとき、受信フィルタ3での送信帯域の減衰量を
考慮する必要があるが、このようにすれば、フィルタ
2,3の故障試験も可能になる。
【0062】さらに、上述の実施例では、RF信号の折
り返し系を積極的に作っているが、一般に受信RF信号
レベルは低いので、送受共用器4のアイソレーション
と、受信フィルタ3の送信帯域の減衰量を考慮すれば、
図9に示すように、RF信号の折り返し系を送受共用器
4で兼用して、送受共用器4からの送信RF信号の漏れ
込み(図9の点線部参照)を利用するようにしてもよ
い。これによれば、減衰器や分配器あるいは合成器(切
替スイッチも含む)が不要になり、回路の簡素化に寄与
しうる。
【0063】また、上述した実施例では、折り返し試験
時にも、受信RF信号が存在し、晴天時は受信信号も高
レベルになるため、折り返し信号とのD/U比から、後
段のAGC系に悪影響を与えることがある。よって、図
10に示すように、オン/オフスイッチ(ON/OFF
スイッチ)68を設けて、RF信号ループ時には、スイ
ッチ68をOFFにすることにより、受信RF信号を切
るようにすることもできる。なお、図7に示す実施例と
異なる点は、スイッチが切換スイッチであるかON/O
FFスイッチであるかの違いである。
【0064】なお、オン/オフスイッチ68としては、
図11に示すような導波管WGを用いたもの又は図12
に示すようなピンダイオードPD3を用いたものが使用
される。なお、図12において、C1′,C2′は直流
カット用コンデンサ、C4′はコンデンサ、L1′,L
2′はコイルであり、コイルL1′を通じてスイッチオ
ンオフ制御のためのパルス信号が出力されるようになっ
ている。従って、ハイレベル信号が印加されるとピンダ
イオードPD3はオン状態になり、ローレベル信号を印
加するとピンダイオードPD3側はオフ状態になる。
【0065】(b)第2実施例の説明 図13は本発明の第2実施例としての折り返し試験可能
な無線式送受信装置を有する無線通信システムを示すブ
ロック図で、この図13においても、局301は自局、
局302は通信相手局であり、各局301,302で
は、それぞれ変復調装置等を有する屋内装置200に、
IFケーブル202を介して、アップコンバータ,送信
フィルタやダウンコンバータ,受信フィルタや送受共用
器を有する屋外装置201が接続されている。
【0066】また、この第2実施例においても、自局3
01側の屋外装置201は、折り返し試験可能な無線式
送受信装置として構成されており、このため、自局30
1側の屋外装置201は、図14に示すように、アップ
コンバータ1と送信フィルタ2とをそなえてなる送信系
TS,受信フィルタ3とダウンコンバータ5とをそなえ
てなる受信系RS,送受共用器4,送信信号折り返し部
6およびシフタ部7をそなえて構成されている。
【0067】ここで、送信信号折り返し部6は、送信系
TSの送信信号を減衰させて受信系RSに折り返すため
のものであり、このため、可変減衰器61′,分配部6
2′,合成部63′,制御部(CONT)69をそなえ
ている。ここで、可変減衰器61′は分配部62′,合
成部63′間に介装されて折り返し信号を受信信号と同
等のレベルにまで減衰させるもの(可変抵抗)である
が、抵抗値を変えることにより、減衰量を変えられるよ
うになっている。
【0068】なお、分配部62′,合成部63′は前述
の第1実施例で使用されたもと同じで、いずれも方向性
結合器を有するハイブリッド回路として構成されてい
る。また、制御部69は、変復調装置100側に設けら
れた受信入力レベル検出手段102で検出された受信入
力レベルに応じて可変減衰器61′の減衰量を変更制御
するものである。
【0069】なお、シフタ部7は、受信系RSのダウン
コンバータ5の出力側に設けられて、ダウンコンバータ
5で中間周波数帯に変換され信号を変復調装置100の
受信入力周波数に変換するもので、前述の第1実施例と
同様に、周波数変換部71,バイパス路72,切替スイ
ッチ73,74をそなえている。このようにこの第2実
施例では、減衰器を外部から制御可能な可変減衰器6
1′とし、折り返し試験中に、可変減衰器61′の減衰
量を変えることにより、装置のダイナミックな動作試験
を行なうことができる。具体的には、可変減衰器61′
を制御することにより、等価的に装置の受信入力レベル
を変えられるので、受信入力レベルに対する誤り率特性
を取ることができ、これにより装置の状態をより詳しく
調べることが可能となる。
【0070】なお、折り返し試験中に、可変減衰器6
1′の減衰量を変えることができるものについて、更に
通常時の送信信号による悪影響をなくするために、両方
あるいはどちらか一方を切換スイッチ63′にしたもの
(図15参照)とすることもでき、また、図16に示す
ように、送信信号折り返し部6を送信フィルタ2の出力
側と受信フィルタ3の入力側との間に介装することもで
き、更に図17に示すように、オン/オフスイッチ(O
N/OFFスイッチ)68を設けて、RF信号ループ時
には、スイッチ68をOFFにすることにより、受信R
F信号を切るようにしたものとすることもできる。
【0071】(c)第3実施例の説明 図18は本発明の第3実施例としての折り返し試験可能
な無線式送受信装置を有する無線通信システムを示すブ
ロック図で、この図18においても、局301は自局、
局302は通信相手局であり、各局301,302で
は、それぞれ変復調装置100等を有する屋内装置20
0に、IFケーブル202を介して、アップコンバー
タ,送信フィルタやダウンコンバータ,受信フィルタや
送受共用器を有する屋外装置201が接続されている。
【0072】また、この第3実施例においても、自局3
01側の屋外装置201は、折り返し試験可能な無線式
送受信装置として構成されており、このため、自局30
1側の屋外装置201は、アップコンバータ1と送信フ
ィルタ2とをそなえてなる送信系TS,受信フィルタ3
とダウンコンバータ5とをそなえてなる受信系RS,送
受共用器4,送信信号折り返し部6およびシフタ部7を
そなえて構成されている(図3または図14参照)。
【0073】ところで、この第3実施例では、自局30
1の変復調装置100に、折り返し試験時に通信相手局
302に通信相手局302から自局301への送信を停
止するための命令を送信しうる制御部103が設けられ
るとともに、通信相手局302の変復調装置100に、
相手局301の制御手段103から送信を停止するため
の命令が送信されてくると、送信を停止させるよう制御
する制御部103′が設けられている。なお、各変復調
装置100は、変調部100Aと復調部100Bをそな
えている。
【0074】したがって、RF折り返し時には自局30
1の制御部103から変調部100Aを通して相手局3
02に送信を止めるように通知するとともに、自局30
1の無線装置(屋外装置)201にRF折り返しの制御
を出す。相手局302では、その復調部100Bの出力
信号から制御信号を抽出し、制御部103′で送信停止
のコマンドを受けると、この制御部103′がこの局3
02の変調部100Aに対して、送信停止命令を出す。
【0075】これにより自局301の受信RF信号はな
くなり、折り返した送信RF信号のみとなるので、天候
等に受信レベルが左右されて、AGC系等に影響を与え
ることもなくなる。また、折り返し試験終了後は、自局
301の制御部103から、相手局302に送信停止時
と同様に送信開始命令を送ることにより、通常状態に戻
るものである。
【0076】なお、このときの送信停止命令や送信開始
命令は無線監視制御チャネルを利用して送られる。この
無線監視制御チャネルは、無線フレームフォーマットの
例えば図19に示すような位置に挿入される。また、こ
のとき、相手局301の受信系は動作しているので、こ
の制御を受信することは可能である。
【0077】(d)第4実施例の説明 図20は本発明の第4実施例を示すブロック図である
が、この第4実施例では、前述したRF折り返し機能の
一部を利用して、中間周波数帯での折り返し(IF折り
返し)を行なうようにしたものである。すなわち、この
第4実施例では、図20に示すように、送信系TSの中
間周波信号をシフタ部7の入力側へ折り返すIF折り返
し部(中間周波信号折り返し手段)8が設けられてい
る。さらに、このIF折り返し部8は、送信系TSの中
間周波数帯域部分から信号を取り出す分岐部(分岐手
段)81と、受信系RSの中間周波数帯域部分へ折り返
し送信信号を入力する合成部(合成手段)82と、分岐
部81と合成部82との間に介装される減衰器83とを
そなえて構成されているが、この例では、合成部82が
切替スイッチ82′として構成されている。なお、分岐
部81および合成部82の少なくとも一方を切替スイッ
チとして構成できることはいうまでもない。
【0078】また、切替スイッチ82′は、図5で示し
たものと同様の回路構成で構成することができ、これに
より、RF帯域で折り返した信号と、IF帯域で折り返
した信号とを切り替えることができる。即ち、切替スイ
ッチ82′は、RF折り返し時には、a側にすること
で、ダウンコンバータ5の出力信号を周波数変換部71
に与えることができる一方、IF折り返し時には、b側
にすることで、アップコンバータ1の入力信号の一部を
周波数変換部71に与えることができるものである。
【0079】このように、IF折り返し部8を追加する
ことにより、装置入力側でIF信号の折り返しができる
ことになり、よって、本装置内のIF部かRF部かの故
障切分けが可能になる。例えば、変復調装置と無線装置
を接いでいるIFケーブル201等の異常も検出できる
のである。なお、この場合も、図21に示すように、I
F折り返し部8の減衰器を外部制御可能な可変減衰器8
3′として、図14に示す例と同様の要領で、受信信号
レベルに応じ、制御部84によって減衰量を制御しても
良い。
【0080】(e)第5実施例の説明 図22は本発明の第5実施例を示すブロック図である
が、この第5実施例では、受信IF周波数を更に周波数
変換するダブルコンバージョン方式にしたものである。
即ち、ダウンコンバータ5で中間周波数帯に変換され信
号を変復調装置100の受信入力周波数に変換するシフ
タ部9を、通常時の第1周波数変換用局部発振器91
と、折り返し時の第2周波数変換用局部発振器92と、
第1周波数変換用局部発振器91の出力と第2周波数変
換用局部発振器92の出力とを選択的に出力する切替ス
イッチ(切替手段)93と、切替スイッチ93からの出
力とダウンコンバータ5からの中間周波信号とを受けて
中間周波信号を変復調装置100の受信入力周波数に変
換するミキサー94とで構成する。
【0081】従って、この実施例では、通常時は、切替
スイッチ93によって、第1周波数変換用局部発振器9
1を選択する一方、折り返し試験時は、切替スイッチ9
3によって、第2周波数変換用局部発振器92を選択す
る。そして、このようにしても、第1実施例と同様の効
果ないし利点が得られるのである。
【0082】なお、図23に示すように、この第5実施
例のものに、中間周波数帯での折り返し(IF折り返
し)を行なうようにしたものである。すなわち、この場
合は、図23に示すように、送信系TSの中間周波信号
をシフタ部9の入力側へ折り返すIF折り返し部(中間
周波信号折り返し手段)8が設けられ、さらに、このI
F折り返し部8は、送信系TSの中間周波数帯域部分か
ら信号を取り出す分岐部(分岐手段)81と、受信系R
Sの中間周波数帯域部分へ折り返し送信信号を入力する
合成部(合成手段)82と、分岐部81と合成部82と
の間に介装される減衰器83とをそなえて構成されてい
る(この例では、合成部82が切替スイッチ82′とし
て構成されている)。なお、この場合においても、分岐
部81および合成部82の少なくとも一方を切替スイッ
チとして構成できることはいうまでもない。
【0083】また、この場合も、図24に示すように、
IF折り返し部8の減衰器を外部制御可能な可変減衰器
83′として、図21に示す例と同様の要領で、受信信
号レベルに応じ、制御部84によって減衰量を制御して
も良い。 (f)第6実施例の説明 図25は本発明の第6実施例を示すブロック図である
が、この図25に示すように、第6実施例では、図9に
示したものと同様に、RF信号の折り返し系を送受共用
器4で兼用して、送受共用器4からの送信RF信号の漏
れ込み(図25の点線部参照)を利用している。
【0084】また、第6実施例では、装置小型化のため
に、一つの局部発振器14をアップコンバータ1および
ダウンコンバータ5において共用している。さらに、第
6実施例では、アップコンバータ1の前段にIF帯増幅
器15を設け、ダウンコンバータ5の後段に、このダウ
ンコンバータ5からの出力を一定の出力電圧とするため
のAGC増幅器16を設けるとともに、変復調装置10
0の受信信号入力端の前段に、周波数fRIF の受信IF
信号成分のみを取り出す受信IF帯フィルタを設けてい
る。
【0085】ところで、この第6実施例では、受信系R
SのAGC増幅器16と受信IF帯フィルタ17との間
に、ダウンコンバータ5でIF帯に変換され信号を変復
調装置100の受信入力周波数に変換するシフタ部(シ
フタ手段)21がそなえられており、このシフタ部21
は、通常時用の直流電源211と、折り返し時の周波数
変換用局部発振器212と、直流電源211の出力と周
波数変換用局部発振器212の出力とを選択的に出力す
る切替手段214と、この切替手段214からの出力と
ダウンコンバータ5からの中間周波信号とを受けて中間
周波信号を変復調装置100の受信入力周波数に変換す
るミキサー(直流〜中間周波数帯まで変換損失がほぼ一
定のもの)215とをそなえて構成されている。
【0086】ここで、直流電源211と切替手段214
との間には電流制限抵抗212が介設されている。ま
た、切替手段214は、制御部22からの指令によって
切替状態を制御されるようになっている。従って、この
実施例では、通常時は、制御部22からの指令を受けた
切替手段214によって、直流電源211からの電流が
選択されてミキサー215の局部発振器端子に入力され
る。このとき、ミキサー215の局部発振器端子に入力
される信号(電流)は、直流であり、入力周波数は0H
zであるから、ミキサー215からの出力は、このミキ
サー215への入力と全く同じ周波数成分が現れること
になる。
【0087】一方、折り返し試験時は、制御部22から
の指令を受けた切替手段214によって、周波数変換用
局部発振器213からの出力が選択されてミキサー21
5の局部発振器端子に入力される。これにより、ミキサ
ー215からの出力は、ダウンコンバータ5からの受信
RF信号を変復調装置100の受信IF周波数fRIF
周波数変換したものとなり、その出力は、受信IF帯フ
ィルタ17を介して変復調装置100に入力される。
【0088】このように、本実施例によれば、シフタ部
21において、ダウンコンバータ5からの受信RF信号
を受信IF周波数fRIF に変換するミキサー215に対
し、通常時は直流電源211の出力を入力する一方で折
り返し試験時は周波数変換用局部発振器213の出力を
入力する切替手段214を設けることで、ミキサー21
5自体により通常時/折り返し試験時の切替が行なわ
れ、通常時の受信信号も折り返し試験時のRF信号の折
り返し信号も同一のミキサー215を通ることになり、
通常時と折り返し試験時との受信系レベルダイアグラム
が全く同一となり、正確な性能評価,自己診断を行なう
ことができる。
【0089】また、折り返し試験時に受信系で特別なコ
ンポーネントに切り替える必要がないため、RFスイッ
チ等の切替手段も不要となり、コストの低廉化に寄与し
うるほか、RFスイッチ等の故障により折り返し試験が
不能になるようなこともなくなるので、信頼性の向上に
もつながる。なお、上述の実施例のシフタ部21におけ
る切替手段214は、図26もしくは図27に示すよう
に構成することができる。
【0090】つまり、図26に示すシフタ部21におけ
る切替手段214は、直流電源211(電流制限抵抗2
12)および周波数変換用局部発振器213とミキサー
215との間に介設される電力合成器(ハイブリッド回
路)216と、直流電源211と電力合成器216との
間に介設される第1直流スイッチ217と、周波数変換
用局部発振器213とこの周波数変換用局部発振器21
3に駆動電力を供給する局部発振器用直流電源218と
の間に介設される第2直流スイッチ219とをそなえて
構成されている。
【0091】そして、各直流スイッチ217,219は
制御部22からの指令によりオン/オフ制御されるよう
になっており、具体的には、制御部22は、通常時には
第1直流スイッチ217をオン状態にするとともに第2
直流スイッチ219をオフ状態にする一方で、折り返し
試験時には第1直流スイッチ217をオフ状態にすると
ともに第2直流スイッチ219をオン状態にするように
動作する。
【0092】なお、電力合成器216の共通端子がミキ
サー215の局部発振器端子に接続され、電力合成器2
16の一分枝端に、第1直流スイッチ217および電流
制限抵抗212を介して直流電源211が接続されると
ともに、電力合成器216の他分枝端に、直流カット用
のバイパスコンデンサ220を介して局部発振器213
が接続されている。
【0093】これにより、図26に示す構成のシフタ部
21によれば、通常時は、制御部22により、第1直流
スイッチ217をオン状態するとともに第2直流スイッ
チ219はオフ状態にして、直流電源211からの電流
が電力合成器216を介してミキサー215の局部発振
器端子へ入力され、ミキサー215による周波数変換は
行なわれない。
【0094】一方、折り返し試験時は、制御部22によ
り、第1直流スイッチ217をオフ状態にするとともに
第2直流スイッチ219をオン状態にして、周波数変換
用局部発振器213からの出力が電力合成器216を介
してミキサー215の局部発振器端子へ入力され、この
ミキサー215により、ダウンコンバータ5からの受信
RF信号が変復調装置100の受信IF周波数fRIF
周波数変換されることになる。
【0095】従って、RFスイッチ等に比べて安価で信
頼性の高い直流スイッチ217,219のみを用いて通
常時/折り返し試験時の切替を行なうことができ、装置
構成を簡素化できるとともに、さらなるコストの低廉化
および信頼性の向上をはかることができる。また、図2
7に示すシフタ部21における切替手段214は、図2
6により上述した電力合成器(ハイブリッド回路)21
6に代えて、バイアスT回路221を用いたものであ
る。それ以外の部分は、図26に示すものと全く同様に
構成されている。
【0096】バイアスT回路221は、チョークコイル
L20と2つのコンデンサC21,C22とから構成さ
れ、バイアスT回路221の高周波/直流共通端子がミ
キサー215の局部発振器端子に接続され、バイアスT
回路221の高周波端子が局部発振器213に接続され
るとともに、バイアスT回路221の直流端子が第1直
流スイッチ217および電流制限抵抗212を介して直
流電源211に接続されている。
【0097】このバイアスT回路221は、局部発振器
213とミキサー215との間に高周波信号用のパスを
常に形成するもので、そのパスの間に直流信号源(直流
電源211からの電流)を印加させる際に、直流信号と
高周波信号との接続点において直流信号源側のインピー
ダンスを高くみせて直流信号源側を高周波的に切り離
し、局部発振器213からの高周波信号に対して直流電
源211からの電流が影響しないように構成されてい
る。
【0098】このようなバイアスT回路221を用いた
場合には、周波数変換用局部発振器213とミキサー2
15との間の通過損失を少なくすることができ、周波数
変換用局部発振器213として低出力電力,低消費電力
のものを使用が可能になり、コストを低廉化することが
できる。 (g)第7実施例の説明 図28は本発明の第7実施例を示すブロック図である
が、この図28に示すように、第7実施例の装置は、第
6実施例にて説明したものとほぼ同様に構成され、図2
7にて説明したバイアスT回路221を有してなるシフ
タ部21をそなえている。
【0099】ところで、図28に示すように、第7実施
例では、アップコンバータ1およびダウンコンバータ5
の局部発振器としては、それぞれ、発振周波数可変の周
波数シンセサイザ11A,51Aが用いられるととも
に、シフタ部21における周波数変換用局部発振器とし
ても、発振周波数可変の周波数シンセサイザ213Aが
用いられている。
【0100】そして、制御部22Aは、第6実施例と同
様に、シフタ部21における直流スイッチ217,21
9のオン/オフ制御を行なうほか、各周波数シンセサイ
ザ11A,51A,213Aの発振周波数を制御する機
能も有しており、この制御部22Aにより、送信系TS
の送信信号の送信周波数に応じて周波数シンセサイザ2
13Aの発振周波数が制御されるようになっている。
【0101】従って、本実施例では、折り返し試験時
に、送信系TSの送信信号の送信周波数が変更・設定さ
れると、その周波数に応じて、制御部22Aにより、周
波数シンセサイザ213Aの発振周波数を制御すること
ができ、折り返し試験時に、常に、ミキサー215によ
ってダウンコンバータ5からの中間周波信号を一定の受
信入力周波数に変換することができるのである。
【0102】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明の折り返し
試験可能な無線式送受信装置によれば、シフタ手段を受
信系の受信周波数変換手段の出力側に設けることによ
り、障害時の故障機器の切分けのためのRF折り返し機
能を、簡単な構成で実現することができ、これにより、
小形で安価な無線送受信装置を提供することができ、し
かも、定期保守点検や障害時の切分け作業が容易に且つ
迅速にできるので、経済的なシステム構築と信頼度向上
に寄与するところが大きいという利点がある。
【0103】また、RF信号の折り返しのために分岐手
段および合成手段の両方あるいはどちらか一方を切換ス
イッチとして構成すれば、通常時の送信信号による悪影
響をなくすことができる。さらに、RF信号の折り返し
を送信ろ波手段の出力側から受信ろ波手段の入力側にす
ることもでき、このようにすればろ波手段の故障試験も
可能になる。
【0104】また、RF信号の折り返し系を送受共用手
段で兼用して、送受共用手段からの送信RF信号の漏れ
込みを利用するようにすれば、減衰器や分配器あるいは
合成器(切替スイッチも含む)が不要になり、回路の簡
素化に寄与しうる。さらに、オン/オフスイッチを設け
て、RF信号ループ時には、受信RF信号を切るように
することもでき、このようにすれば、折り返し試験時
に、受信信号が高レベルになって、後段のAGC系に悪
影響を与えることを確実に防止できる。
【0105】また、減衰器を外部から制御可能な可変減
衰器とし、折り返し試験中に、可変減衰器の減衰量を変
えることにより、装置のダイナミックな動作試験を行な
うことができる。具体的には、可変減衰器を制御するこ
とにより、等価的に装置の受信入力レベルを変えられる
ので、受信入力レベルに対する誤り率特性を取ることが
でき、これにより装置の状態をより詳しく調べることが
可能となる。
【0106】さらに、中間周波信号折り返し部手段を追
加することにより、装置入力側でIF信号の折り返しが
できることになり、よって、本装置内のIF部かRF部
かの故障切分けが可能になり、例えば、変復調装置と無
線装置を接いでいるIFケーブル等の異常も検出できる
利点がある。また、受信IF周波数を更に周波数変換す
るダブルコンバージョン方式にすることもでき、このよ
うにしても、機器故障等の切り分機能を持ち、RF折り
返し機能を損わずに、小形化およびコストの低廉化をは
かることができる。
【0107】さらに、自局の変復調装置に、折り返し試
験時に通信相手局に通信相手局から自局への送信を停止
するための命令を送信しうる制御手段を設けることもで
き、このようにすれば、自局の受信RF信号はなくな
り、折り返した送信RF信号のみとなるので、天候等に
受信レベルが左右されて、AGC系等に影響を与えるこ
とがなくなる。
【0108】また、シフタ手段において、受信周波数変
換手段からの中間周波信号を受信入力周波数に変換する
ミキサーに対し、通常時は直流電源の出力を入力する一
方で折り返し試験時は周波数変換用局部発振器の出力を
入力する切替手段を設けることで、ミキサー自体により
通常時/折り返し試験時の切替が行なわれ、通常時の受
信信号も折り返し試験時のRF信号の折り返し信号も同
一のミキサーを通ることになり、通常時と折り返し試験
時との受信系レベルダイアグラムが全く同一となり、正
確な性能評価,自己診断を行なうことができる。また、
折り返し試験時に受信系で特別なコンポーネントに切り
替える必要がないため、RFスイッチ等の切替手段も不
要となり、コストの低廉化に寄与できるほか、RFスイ
ッチ等の故障により折り返し試験が不能になるようなこ
ともなくなるので、信頼性の向上にもつながる。
【0109】さらに、直流電源とハイブリッド回路との
間の第1直流スイッチと、周波数変換用局部発振器への
直流駆動電力をオン/オフする第2直流スイッチとを制
御手段により切替制御することにより、安価で信頼性の
高い直流スイッチのみを用いて通常時/折り返し試験時
の切替を行なうことができ、装置構成を簡素化できると
ともに、さらなるコストの低廉化および信頼性の向上を
はかることができる。
【0110】また、ハイブリッド回路をバイアスT回路
とすることで、周波数変換用局部発振器とミキサーとの
間の通過損失を少なくすることができ、周波数変換用局
部発振器として低出力電力,低消費電力のものを使用が
可能になり、コストを低廉化することができる。さら
に、周波数変換用局部発振器を周波数シンセサイザと
し、制御手段により、送信系の送信信号の送信周波数に
応じて周波数シンセサイザの発振周波数を制御するよう
にすることもでき、このようにすれば、送信系の送信信
号の送信周波数が変更・設定されても、その周波数に応
じて周波数シンセサイザの発振周波数を制御することが
でき、折り返し試験時に、常に、ミキサーによって受信
周波数変換手段からの中間周波信号を一定の受信入力周
波数に変換することができる利点もある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の原理ブロック図である。
【図2】本発明の第1実施例としての折り返し試験可能
な無線式送受信装置を有する無線通信システムを示すブ
ロック図である。
【図3】本発明の第1実施例を示すブロック図である。
【図4】分配部または合成部の構成を示す図である。
【図5】切替スイッチを示す回路図である。
【図6】受信系の周波数変換原理を説明する図である。
【図7】本発明の第1実施例における第1変形例を示す
ブロック図である。
【図8】本発明の第1実施例における第2変形例を示す
ブロック図である。
【図9】本発明の第1実施例における第3変形例を示す
ブロック図である。
【図10】本発明の第1実施例における第4変形例を示
すブロック図である。
【図11】本発明の第1実施例における第4変形例にか
かる切替スイッチの構成を示す図である。
【図12】本発明の第1実施例における第4変形例にか
かる切替スイッチの構成を示す回路図である。
【図13】本発明の第2実施例としての折り返し試験可
能な無線式送受信装置を有する無線通信システムを示す
ブロック図である。
【図14】本発明の第2実施例を示すブロック図であ
る。
【図15】本発明の第2実施例における第1変形例を示
すブロック図である。
【図16】本発明の第2実施例における第2変形例を示
すブロック図である。
【図17】本発明の第2実施例における第3変形例を示
すブロック図である。
【図18】本発明の第3実施例としての折り返し試験可
能な無線式送受信装置を有する無線通信システムを示す
ブロック図である。
【図19】無線監視制御チャネルを有する無線フレーム
フォーマットを説明する図である。
【図20】本発明の第4実施例を示すブロック図であ
る。
【図21】本発明の第4実施例における第1変形例を示
すブロック図である。
【図22】本発明の第5実施例を示すブロック図であ
る。
【図23】本発明の第5実施例における第1変形例を示
すブロック図である。
【図24】本発明の第5実施例における第2変形例を示
すブロック図である。
【図25】本発明の第6実施例を示すブロック図であ
る。
【図26】本発明の第6実施例における第1変形例を示
すブロック図である。
【図27】本発明の第6実施例における第2変形例を示
すブロック図である。
【図28】本発明の第7実施例を示すブロック図であ
る。
【図29】折り返し試験可能な無線式送受信装置を示す
ブロック図である。
【図30】折り返し部の切替スイッチの構成を示す図で
ある。
【図31】折り返し部の切替スイッチの構成を示す回路
図である。
【図32】従来の無線式送受信装置を示すブロック図で
ある。
【符号の説明】
1 アップコンバータ(送信周波数変換手段) 2 送信フィルタ(送信信号ろ波手段) 3 受信フィルタ(受信信号ろ波手段) 4 送受共用器(送受共用手段) 5 ダウンコンバータ(受信周波数変換手段) 6 送信信号折り返し部(送信信号折り返し手段) 7 シフタ部(シフタ手段) 8 中間周波信号折り返し部(中間周波信号折り返し手
段) 9 シフタ部(シフタ手段) 11 局部発振器 11A 周波数シンセサイザ(局部発振器) 12 ミキサー 13 高出力増幅器 14 局部発振器 15 IF帯増幅器 16 AGC増幅器 17 受信IF帯フィルタ 21 シフタ部(シフタ手段) 22 制御部 51 局部発振器 51A 周波数シンセサイザ(局部発振器) 52 ミキサー 53 低雑音増幅器 61 減衰器 61′ 可変減衰器 62,63 切替スイッチ 62′ 分配部(分岐手段) 63′ 合成部(合成手段) 64 シフタ 66 局部発振器 67 ミキサー 68 オン/オフスイッチ 69 制御部(制御手段) 71 周波数変換部(送信信号シフタ手段) 72 バイパス路(バイパス手段) 73 切替スイッチ(選択手段) 74 切替スイッチ(切替手段) 75 局部発振器 76 ミキサー 81 分岐部(分岐手段) 82 合成部(合成手段) 82′ 切替スイッチ 83 減衰器 83′ 可変減衰器 84 制御部(制御手段) 91 第1周波数変換用局部発振器 92 第2周波数変換用局部発振器 93 切替スイッチ(切替手段) 94 ミキサー 100 変復調装置 101 ディジタル部 102 受信入力レベル検出手段 103,103′ 制御部(制御手段) 200 屋内装置 201 屋外装置 202 IFケーブル 203 送受用アンテナ 211 直流電源 212 電流制限抵抗 213 周波数変換用局部発振器 213A 周波数シンセサイザ(周波数変換用局部発振
器) 214 切替手段 215 ミキサー 216 電力合成器(ハイブリッド回路) 217 第1直流スイッチ 218 局部発振器用直流電源 219 第2直流スイッチ 220 バイパスコンデンサ 221 バイアスT回路(ハイブリッド回路) 301 自局 302 通信相手局 RS 受信系 TS 送信系 WG 導波管

Claims (21)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 変復調装置(100)からの中間周波信
    号を送信周波数信号に変換する送信周波数変換手段
    (1)と、該送信周波数変換手段(1)からの送信周波
    数信号に含まれる不要波を抑圧する送信信号ろ波手段
    (2)とをそなえてなる送信系(TS)と、 受信周波数信号に含まれる不要波を抑圧する受信信号ろ
    波手段(3)と、該受信信号ろ波手段(3)からの信号
    を該変復調装置(100)のための中間周波信号に変換
    する受信周波数変換手段(5)とをそなえてなる受信系
    (RS)と、 該送信系(TS)からの送信信号をアンテナ(203)
    側へ出力するとともに該アンテナ(203)からの受信
    信号を該受信系(RS)側へ出力する送受共用手段
    (4)と、 該送信系(TS)の送信信号を減衰させて該受信系(R
    S)に折り返すための送信信号折り返し手段(6)と、 該受信系(RS)の該受信周波数変換手段(5)の出力
    側に設けられて、該受信周波数変換手段(5)で中間周
    波数帯に変換され信号を該変復調装置(100)の受信
    入力周波数に変換するシフタ手段(7,9,21)とを
    そなえて構成されたことを特徴とする、折り返し試験可
    能な無線式送受信装置。
  2. 【請求項2】 該送信信号折り返し手段(6)が、 該送信系(TS)の送信周波数帯域部分から送信信号を
    取り出す分岐手段と、 該受信系(RS)の受信周波数帯域部分へ折り返し送信
    信号を入力する合成手段と、 該分岐手段と該合成手段との間に介装される減衰器とを
    そなえて構成されたことを特徴とする、請求項1記載の
    折り返し試験可能な無線式送受信装置。
  3. 【請求項3】 該分岐手段および該合成手段の少なくと
    も一方が切替スイッチとして構成されたことを特徴とす
    る、請求項2記載の折り返し試験可能な無線式送受信装
    置。
  4. 【請求項4】 該送信信号折り返し手段(6)が、 該送信系(TS)の該送信周波数変換手段(1)と該送
    信信号ろ波手段(2)との間の送信周波数帯域部分と、
    該受信系(RS)の該受信信号ろ波手段(3)と該受信
    周波数変換手段(5)との間の受信周波数帯域部分との
    間に介装されていることを特徴とする、請求項1記載の
    折り返し試験可能な無線式送受信装置。
  5. 【請求項5】 該送信信号折り返し手段(6)が、 該送信系(TS)の該送信信号ろ波手段(2)の出力側
    における送信周波数帯域部分と、該受信系(RS)の該
    受信信号ろ波手段(3)の入力側における受信周波数帯
    域部分との間に介装されていることを特徴とする、請求
    項1記載の折り返し試験可能な無線式送受信装置。
  6. 【請求項6】 該送受共用手段(4)が該送信信号折り
    返し手段(6)を兼用していることを特徴とする、請求
    項1記載の折り返し試験可能な無線式送受信装置。
  7. 【請求項7】 該受信系(RS)における該合成手段の
    配設位置よりも入力側に、オン/オフスイッチが設けら
    れていることを特徴とする、請求項2記載の折り返し試
    験可能な無線式送受信装置。
  8. 【請求項8】 該減衰器が可変減衰器として構成される
    とともに、 受信入力レベルを検出する受信入力レベル検出手段と、
    該受信入力レベル検出手段で検出された受信入力レベル
    に応じて該減衰器の減衰量を制御する制御手段とが設け
    られたことを特徴とする、請求項2記載の折り返し試験
    可能な無線式送受信装置。
  9. 【請求項9】 該送信系(TS)の中間周波信号を該シ
    フタ手段(7,9,21)の入力側へ折り返す中間周波
    信号折り返し手段(8)が設けられたことを特徴とす
    る、請求項1記載の折り返し試験可能な無線式送受信装
    置。
  10. 【請求項10】 該中間周波信号折り返し手段(8)
    が、 該送信系(TS)の中間周波数帯域部分から信号を取り
    出す分岐手段と、 該受信系(RS)の中間周波数帯域部分へ折り返し送信
    信号を入力する合成手段と、 該分岐手段と該合成手段との間に介装される減衰器とを
    そなえて構成されたことを特徴とする、請求項9記載の
    折り返し試験可能な無線式送受信装置。
  11. 【請求項11】 該分岐手段および該合成手段の少なく
    とも一方が切替スイッチとして構成されたことを特徴と
    する、請求項10記載の折り返し試験可能な無線式送受
    信装置。
  12. 【請求項12】 該減衰器が可変減衰器として構成され
    るとともに、 受信入力レベルを検出する受信入力レベル検出手段と、
    該受信入力レベル検出手段で検出された受信入力レベル
    に応じて該減衰器の減衰量を変更する制御する制御手段
    とが設けられたことを特徴とする、請求項10記載の折
    り返し試験可能な無線式送受信装置。
  13. 【請求項13】 該シフタ手段(7)が、 該受信周波数変換手段(5)で中間周波数帯に変換され
    た送信信号を変復調装置(100)の受信入力周波数に
    変換する送信信号シフタ手段と、 該送信信号シフタ手段をバイパスするバイパス手段と、 該受信周波数変換手段(5)の出力を該送信信号シフタ
    手段または該バイパス手段のいずれかに選択的に入力す
    る選択手段とをそなえて構成されたことを特徴とする、
    請求項1記載の折り返し試験可能な無線式送受信装置。
  14. 【請求項14】 該選択手段に連動して該送信信号シフ
    タ手段または該バイパス手段のいずれかから信号を取り
    出す切替手段が設けられたことを特徴とする、請求項1
    3記載の折り返し試験可能な無線式送受信装置。
  15. 【請求項15】 該シフタ手段(9)が、 通常時の第1周波数変換用局部発振器と、 折り返し時の第2周波数変換用局部発振器と、 該第1周波数変換用局部発振器の出力と該第2周波数変
    換用局部発振器の出力とを選択的に出力する切替手段
    と、 該切替手段からの出力と該受信周波数変換手段(5)か
    らの中間周波信号とを受けて、該中間周波信号を変復調
    装置(100)の受信入力周波数に変換するミキサーと
    をそなえて構成されたことを特徴とする、請求項1記載
    の折り返し試験可能な無線式送受信装置。
  16. 【請求項16】 該変復調装置(100)に、折り返し
    試験時に通信相手局に該通信相手局から自局への送信を
    停止するための命令を送信しうる制御手段が設けられた
    ことを特徴とする、請求項1記載の折り返し試験可能な
    無線式送受信装置。
  17. 【請求項17】 該シフタ手段(21)が、 通常時用の直流電源と、 折り返し時の周波数変換用局部発振器と、 該直流電源の出力と該周波数変換用局部発振器の出力と
    を選択的に出力する切替手段と、 該切替手段からの出力と該受信周波数変換手段(5)か
    らの中間周波信号とを受けて、該中間周波信号を変復調
    装置(100)の受信入力周波数に変換するミキサーと
    をそなえて構成されたことを特徴とする、請求項1記載
    の折り返し試験可能な無線式送受信装置。
  18. 【請求項18】 該切替手段が、 該直流電源および該周波数変換用局部発振器と該ミキサ
    ーとの間に介設されるハイブリッド回路と、 該直流電源と該ハイブリッド回路との間に介設される第
    1直流スイッチと、 該周波数変換用局部発振器と該周波数変換用局部発振器
    に駆動電力を供給する直流電源との間に介設される第2
    直流スイッチとをそなえて構成されたことを特徴とす
    る、請求項17記載の折り返し試験可能な無線式送受信
    装置。
  19. 【請求項19】 通常時には該第1直流スイッチをオン
    状態にするとともに該第2直流スイッチをオフ状態にす
    る一方、折り返し試験時には該第1直流スイッチをオフ
    状態にするとともに該第2直流スイッチをオン状態にす
    る制御手段が設けられたことを特徴とする、請求項18
    記載の折り返し試験可能な無線式送受信装置。
  20. 【請求項20】 該ハイブリッド回路がバイアスT回路
    であることを特徴とする、請求項18記載の折り返し試
    験可能な無線式送受信装置。
  21. 【請求項21】 該周波数変換用局部発振器が周波数シ
    ンセサイザとして構成されるとともに、 該送信系(TS)の送信信号の送信周波数に応じて該周
    波数シンセサイザの発振周波数を制御する制御手段が設
    けられたことを特徴とする、請求項17記載の折り返し
    試験可能な無線式送受信装置。
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